可燃物な日々

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日本酒8合飲んだ勢いで、新しい掲示板を作りました

1月3日(木)

 大晦日に日記書かずに帰省(都内ですが)してしまいました。

 というわけで、あけましておめでとうございます、日記さん。

 帰省メモ。

 ・妹は、子育て優先のため、テレビも子供番組以外はほとんど観てないし、ネット閲覧にも時間がとれないため、鉄拳の大ブレークを知らなかった。(旦那に「なんで教えてくれなかったの?」と文句言ってました)

 ・母も妹も、ミッツ・マングローブが徳光の甥であることを知らなかった。(母に至っては「違うわよ、徳光さんの親戚はあの太った人よ!」と反論してきたので「それは、マツコ・デラックス!!!」と紅白観ながら不毛な激論が展開した)
 父は私らがマツコだ、ミッツだと論争していても黙っていたので、そもそも何の話をしているのかわかってなかったのだと思う。

 ・妹が「私、福山雅治が苦手なんだけど、おねーちゃんは?」と聞いてきたので「私も苦手」という会話になり「遺伝的なものなんだろうか?」と真剣に討議してみた。妹は「顔も声もダメ」と言っていたが、私は「顔だけなら好きなんだけど、声が苦手」そして、似たような「一般的に人気が高いけど、私はそれほどじゃない」の例としてフミヤを挙げてみたが、チェッカーズが大人気だった時代には妹もまだ幼かったので「あれは、周囲のノリに合わせて、なんとなくオッケーだった」そうです。

 今年の正月は、弟一家の娘の一人が水疱瘡に罹っていたので欠席だった。なので、主役は甥っ子T君だったのだが、母と妹の「育児理論対決」が不毛で・・・・

 妹がT君を「鉄ちゃん」にしようと無理強いしていると母は面白くないらしい。
 私が「電車好きにしても、別に害ないじゃん」と聞き流していると「でも、電車ばかりじゃよくないと思う。私はバスや消防車など、幅広くTちゃんに教えている」と反論するが、まだ2歳にもならない子に「バランス良く、乗り物のことを教える」べきなのかどうか、どうでもいいじゃん?

 T君、食が細いようで、妹は散歩しながらも、時々パンを与えていて「おやつじゃなくて捕食」と主張するが、母は「おやつばかりあげてるから、食事をあまり食べないんだ!」と主張。双方の理屈を丁寧に説明されるが(片方が不在の時に)、私は何がいいのかよくわからないので、私を味方につけようとするのはやめてほしい。

 妹は、妹の旦那が年末に一人で帰省して、地元の仲間と遊びまくり、大晦日に東京に戻ると年越しライブに行って年末年始を独身気分でエンジョイしていたのが面白くなかったようで、ずっと文句言っていた。
 しかし、実家で父と母がくだらないことでケンカしていると「私だったら、旦那がこんなだったら許さない。ちゃんと躾ける」と言うけど、あんたの旦那もあんたの父親も素直に言うこと聞かないのは一緒である。
 そして、妹の旦那が昼寝している時に、母が夕飯を出すと、父が真っ先に食べようとしたので、母が「Mちゃん(ムコ殿)が寝てるのに、なんでお客様を差し置いて、お父さんが食べちゃうの?」と激怒するが、私と妹で「お父さんは出された食事は何も考えずに食べるんだから、出すお母さんが悪い!」と母に説教。

 そして、妹一家が帰った後、母が「あの子は息子の食事にはあんなに神経尖らせているのに、旦那が大食いなのは何にも言わなくて、あれじゃ早死するんじゃないかと心配で・・・」って、でも、その母だって、Mちゃんの「肉大好き!すき焼きの味は超濃い目」を生暖かく見逃していたのに・・・・

 結論:なんだか知らんが、みんなスゲーわがまま。

 母はまた、大学駅伝で日大の黒人選手が超ごぼう抜きしていたのに怒っていたので、私は「アフリカから逸材スカウトしてきて日本で育ててマラソンのメダリストにすればいいじゃん」と反論するが「日本国籍取得しないと意味がない」と反論され、私はまた「だって、ワンジルは日本国籍じゃなかったけど、仙台育英出身だったんだから、それでいいじゃん!」と主張してみたけど、母と妹の共感は今年も得られなかった。

 今年は弟がいなかったので、わがまま持論披露大会はおとなしめでした。

 いつもだと、母と妹の「なんで、こーなのよ!」な激論に弟が「そーじゃなくて!」と屁理屈語りまくりが五月蝿いのですが、弟がいなかったので、代わりに私が「だから、駅伝っていうのは個人競技じゃなくてチーム競技なので」と解説していたので疲れました。

 まあ、みんな元気そうでなによりです。

 今年こそ、どうやら実家がリフォームだか新築するかで具体的に動きそうなので、また、しばらくドタバタしそうです。

 家族と一緒にいると楽しいけど疲れます。

 でも、こうして、自己主張の強い一族が(母と妹がメインで、私が中間、父とムコ殿のは面倒だから穏やかにスルーというか、叱られ役に甘んじている)ワーワー言っているのが「幸せ」っていうことなんでしょうね。

 母が父に「だから、おとーさんは!!!!」とケンカ売っていたので、「あのさー」と酔っ払っていたので、一言言ってしまいました。
 おかーさんは、私が子供だった時、弟や妹とケンカしていると「兄弟げんかは戦争の始まり」って言っていたのに、自分だってこうして旦那を攻撃しているし、実の兄とは冷戦状態だし、ケンカばっかしてるじゃん。それって、どうなのよ?

 母はツーンと「だって、お父さんが・・・・」と言うが、イスラエルだって、パレスチナだって、そんなもんなんでしょーよ!

 結論:人類はケンカや戦争が大好きである。

 で、母は自覚しているが「友人と旅行すると、すぐケンカになっちゃうから、お父さんと旅行するのが一番楽しい」そうで、父は母がギャースカ言っても面倒だから黙っているだけなんだが、妹と行動しているとすぐ激しい論戦になって、たまに言い負かされたりするからねえ。

 で、もう何年も前から「ミヤノはいつ休みとれるの?」と、父似の私を子分にして旅行してみたいようだが、私がのらりくらりと逃げているのです。「今年の休暇は2月にとるけど、もう沖縄予約した」と私が本当のこと言って逃げたら「沖縄、おもしろいの?」
 沖縄が面白ろいのかどうか、わからないけど、「私、プロ野球見に行くだけだから」と説明すると「はあ?」と呆れられたが、ええ、お母さんが娘の教育に失敗したんでしょうね。孫の鉄オタ邁進は阻止しようと頑張ってますが、娘の野球オタ邁進はいつ、どこでこうなってしまったのか?

 ええ、ですから、まだ両親が元気なうちは、お互いの自己責任において、夫婦仲良く遊んでいてくださいって。どっちかが、先にくたばったら、親不孝娘もちょっと考えますから。

 軽く書くつもりが長々書いてしまいましたが、まあ、今年もこんな感じでテキトーに日記さんにストレス発散させていただきます。


12月29日(土)

 うーむ、年末になってこんな話を日記に書くのもなんだかなあ、と思うが、自分の記録ですので書いてみましょう。(後で消すかもしれない)

 昨日の夕方、部長が「ミヤノさん、ちょっと話があるんだけど」と言ったのだが、そしたら別件でトラブルが起こり(結果、大したことなかったんですけど)部長が巻き込まれてしまってドタバタしていたので「あのー、さっきのお話、どうしましょう?」と聞いてみたら「ああ、そっか・・・・・じゃあ、オレ、明日来るわ」

 部長は大晦日だけ出勤するが、土日は休みたいと言うので、土曜日は私、日曜日はK嬢が「年末当番」を引き受けたのである。うちの親会社は大晦日まで営業しているので、出入り業者が親会社にご挨拶ついでに子会社のうちにも寄ることもあるから、お留守番が必要なだけである。

 しかし「じゃあ、明日」ということは「別に来年でもいいような話だから」ってことでもないのか?けっこう重たい話なの?と、やや警戒していたのだが、今日、部長が昼過ぎに出勤してきたら(休日サービス出勤ですから)、あまり体調が良くなくて、しばらく「うーん頭痛がする」とボヤいていたのだが、鎮痛剤飲んだらかなりラクになったようで、「そっか、昨日の話しに来たんだよね」とやっと始まってくれた。

 そしたら、子会社の経理業務の話だった。

 「昨日、I社長から、あっちのYに経理業務をもっと引き継いでくれって言われてさ」

 「ええ?それって、前にも言われて、もうかなりYさんにやってもらってるんですけど?」

 部長は「全部渡すつもりは無いし」と言うが、別に全部Y嬢に任せてもいいくらいのレベルまですでに任せているのだ。「じゃあ、ミヤノさんはあっちの経理の何を担当しているの?」と聞かれたので「公共料金の引き落としとか、銀行の手数料なんかの伝票は私が打ってます」って言うと「え?それだけなの?」

 販売管理ソフトで売上仕入れはY嬢が入力しているし、それを経理ソフトに勘定伝票に転記することまでY嬢にお任せしているので、私は金額や消費税が間違えてないか確認しているだけだ。銀行振込も末締め翌月末支払のメインのものは私がやっているが、そんなに件数多くもないし、月末以外の急ぎの支払はY嬢がやっている。

 そんな説明をしつつ、私は「そもそも、それって、I社長が経理は自分のところで全部握りたいっていう話なんですか?」と聞いてみたら「いや、Kが経理やりたいって言ってるらしいんだよね」

 部長がI社長に聞いた話では、K嬢は前から経理の仕事をもっと担当したいと思っているのだが、私が「それじゃ、エビワカさんの仕事が無くなっちゃう」と言ったとか。
 えええ?私、そんなこと言ったっけ?

 えーと、そもそもこの話、なんかムズムズするなあ、と記憶を掘り起こしてみたのだが、ああ、そっか・・・・と、思い出した。なので、部長に「そもそも、K嬢が本当に経理業務やりたいと、私は思って無かったんです」と言ってみた。

 そうそう。前に伝票入力を説明した時に「この処理も私がやった方がいいのかなあ?」とK嬢が言っていたので「もちろん、やってもらって構わないけど、それはエビワカさんがやってくれてるので、彼女の仕事を奪っちゃうかもよ」みたいなこと言ったかもしれない。
 それは、たぶん、K嬢があまりやりたそうじゃなかったけど「こちらの負担になってるのでは?」と心配しているようだから「手は足りてますからお気遣いなく」を大袈裟に表現してみただけだ。

 そもそも、K嬢が私に直接「私、経理業務ちゃんと覚えたいんです。ぜひ、やらせてください!」って言ったのなら、こっちも積極的にもっと仕事引き継いでいたはずだし・・・

 というようなことを部長に向かってブツブツと回想していたら、部長も「ああ、そういうことか・・・」と話の裏側が見えてきたようで、二人で話をすりあわせていたら、「たぶん、こういうことですかね?」という図式が浮かんできた。

 K嬢はその新規会社で事務方をほとんど一人でこなしており、I社長が「これやって、あれやって」というランダムな任務指示に疲れ果て、「経理業務に専念したいから、他の仕事は整理したい」と申し出たのではないか?

 で、行間なんて絶対に読まない、いつも直球勝負のI社長は「Kがもっと経理やりたいって言ってるから、ミヤノさんに言っておいて」と部長に丸投げしただけなのでないか?

 部長も、数年前にK嬢の上司だったこともあるので、K嬢のそういう「気は強いけど、表現が下手」っていう気質もよーくわかっていたので、私の「こういうことなんじゃね?」という仮説にかなり納得してくれた。

 私にしても部長にしても、K嬢の仕事ぶりは認めているし「性格悪いな」とも思っていないのだが、「ちょっと難しい子」という思いは共通していた。
 部長の方が、まだ20代だった頃のK嬢を知っているので、「なんで、女子だけがお茶くみするんですか?」などと言われた苦い経験もあるらしく、私よりも、K嬢の「難しい部分」を経験しているようだ。

 しかし、K嬢も、ほんとにそういうところ下手だよね。
 私はK嬢の大変さを理解していたつもりだし、いきなり経理の仕事をドドドっと引き渡しても大変だろうと思い、最初に引き継いだ時にも、その次に引き継いだときにも「ところで、Yさんはこの仕事ほんとうにやりたいわけ?」と確認していたのだ。

 そしたら「I社長に勘定科目のことを聞かれても、私は勘定のことはわからないので、自分で入力したほうがいいのかなあって思って」という消極的な口調だったので、「まあ、できる範囲でやってみれば?」って答えていたのだ。

 「他の面倒な仕事やりたくないから、もっと経理に専念することにしたいから、協力してくれ」って言ってくれれば「じゃあ、どーぞ、どーぞ」だったのにね。

 昔、やっぱり新規会社を立ち上げた時に、そこの事務担当としてやってきたKさんを思い出す。
 Kさんも、本音と建前の裏表が激しくて、私は対応に苦労した。
 最初、そこの経理事務は私が担当することになっていたのだが、そこの責任者が「Kがやるって言ってるんで、教えてあげて」と言うから、何度か指導したのだが、そしたら1ヶ月後にいきなり「あそこの経理業務は税理士事務所にアウトソーシングするんだって」と言われて「え?」っと壮大にずっこけた。

 そういう話になっていたのなら、せめて私にも教えてよ・・・・

 あの会社も「船頭多くして・・・」の典型で、偉い人達が好き勝手言って混乱していたのは知っていたが、多分誰かが「Kが事務担当なんだから、Kが経理もやればいいじゃん」と言い出し、Kさんは「承知いたしました」と私に指導を仰いだものの、「これ、絶対無理」と思ったのだが、今さら無理とは言えず、「ミヤノさんにもご迷惑かけるから」とアウトソーシングすることにしたらしい。

 そりゃ、私はその仕事やらなくて済んで良かったのだが、その過程を相談してくれても・・・・と思った。

 Kさんにしても、Y嬢にしても、直接話す機会はいっぱいあるのに、いざという時には「責任者経由」で私に指令が降りてくるので、「え?私ってそんなに信頼できないの?もしくは私が怖いの?」と驚いてしまう。

 普通の人だったら、先に私に相談してくれるんだけどなあ。
 「これは経理でやってもらいたいんですけど、どうでしょう?」って相談されたら「ああ、いいよー」で、向こうが上司に「これは経理でやってもらえるようです」って言ってくれて、そっちの上司がこっちの上司に「これはお願いね」って指示が入れば、こっちはオッケーなんです。

 ええと、相変わらずまとまりませんが、人間関係って難しいですね。特に、本音がわからない人相手だと・・・・まあ、だから面白いんですけどね。


12月28日(金)

 こんばんわ。松井の引退よりも、「キャー、斎藤隆が楽天入りなの?」が今日の心のトップニュースだったミヤノです。

 にわか野球ファンの私は、松井の巨人時代には野球にほとんど興味なかった。
 でも、松井はオジサン達との雑談において重要人物だったので、一般常識程度には押さえていたつもりだが、ある日、こんな出来事があった。

 これも、何度か日記にリフレインしていると思うが、松井が巨人の四番打者だった頃、週末の夕方に実家に帰ると、母は夕食の買い出し中で不在で、父が居間でポツネンとテレビで巨人戦の中継流しながら読書していた。

 父はあまりお喋りではないので、二人っきりだと会話が弾まないのだが、アンチ巨人の私が、必死に父と雑談のきっかけを探して「今日の松井はどうよ?ホームラン打った?」と言ってみたら、父は本から目を上げずに「さあ?」

 父はそれほど野球に興味ないので、読書のBGM程度に巨人中継を流していたらしい。たぶん、ニュース番組見ていてそのままにしていただけなんだろう。

 「松井の話題出せば、年配男性とはそこそこ会話が弾む」と信じていた私は、「松井が役に立たないこともある」という厳しい現実に直面したので、それ以降、松井の活躍をチェックすることをしなくなったような気がする。

 では、なんで、斎藤隆には「きゃーーーーっ!!!」なのかと言いますと、野球漫画の「ササ願」を読んだからです。ええと「ササキ様に願いを」が正式名称でしたっけ?

 題名通り、大魔神・佐々木が主人公の「最近、優勝するまでのベイスターズを題材にした野球ギャグマンガ」です。「がんばれタブチくん」ほど有名ではないですが、私が数年前、プロ野球ファンに返り咲いた時に、同時に某掲示板の野球板にもハマったのですが、そこでバイブル的な扱いを受けていたというか、よく引用されていたので、「これは勉強しないと」と、とっくに絶版になっていたのですがネット中古本屋では安い値段で売られていたので、買って読みました。

 おかげで、優勝当時のベイスターズのメンバーには詳しくなりました。

 そして、主人公の佐々木はとっくに引退していたけど、子分キャラの斎藤隆はアメリカで現役であることは知ってましたが、「生・斎藤隆を見る機会は無いんだろうな」って諦めていました。

 ところが、まさかの楽天入りですわよ、奥さん!

 斎藤隆は東北福祉大学出身だし、宮城県出身らしいし、あー、こりゃ小坂枠ですかね?
 小坂の場合も「地元出身の名選手に死に場所を与える」って感じでしたので。

 それと、藪の例もあるしな。
 藪が楽天入りした時も嬉しかったなあ。「ネットでは有名な炎上御大の藪が観られるかも?」って。
 藪ったら、その期待に答えて、楽天での初登板で見事に炎上して「御大のご威光」を私みたいなニワカにも強烈にアピールしてくださいました。

 3年前に関西遠征した時にも、藪は毎試合のように登板していて、オリックス×楽天だったけど、関西の客は藪が登場すると、かなり盛り上がってました。
 その藪もその年はそこそこ中継ぎとして活躍すると、翌年はあっさり古巣阪神の投手コーチに就任しちゃいましたが、楽天で投げたことでいろいろソフトランディングできたのでしょうかね?

 あと、このオフでの人事異動での私的注目点は「日ハムの吉井投手コーチの去就」だったのですが、私は「この人、たぶんアメリカ行くんじゃないかなあ?」と思っていたのですが、やっぱり狙っていたらしいんですが、結局、アメリカで仕事に就くことは今年は叶わなかったとブログに書いていました。来年はどーするんだろう?代わりに日ハム投手コーチになったジョニー黒木の宮崎訛りが解説で聞けなくなって残念なので、そっちの後釜になってほしいなあ。吉井の解説聞いてみたい。

 ただ、日ハムの解説者は、「熱血、ガンちゃん(岩本)」が鉄板で、「温和で紳士的な語り口が売りの水上」は私も大好きだが、今年からだったっけ?かつては「パ・リーグ三大地味エース」の一人だったのだが、どっちかというと狭い世界では「絶対に許さない。顔も見たくない」でお馴染みだった、かつての日ハムエースの金村曉が解説者になったら、とても品のいい語り口を披露して、ごく一部では「金村いいじゃん!」と話題になっていたので、来年もその3人が中心になるのかね?

 さて、マニアックな野球雑談はこれくらいにして、明日まで出勤なので、そろそろ寝ないとね。

12月27日(木)

 今日は格差社会について書こうと思ってます。

 でも、書かないかもしれません。

 というのも、ふと「この話は前にも書いったっけ?」と思っても、全然思い出せないから(笑)
 ほんと、短期記憶の衰えには困りますわよ。自分がけっこう無駄に記憶力が良かっただけに。

 毎年、この時期になると「1年ってあっと言う間だったね」という会話が飛び交いますが、私は20代の頃はきっぱりと「そんなことはない」と思ってました。
 あんなことも、こんなこともあったし・・・・と、けっこう鮮明に思い出せたからです。

 しかし、私もさすがに記憶が鈍ってきたので、今日も誰かが「一年って早いね」と呟いたのですが「ああ、たしかにそうかも」という心境になりました。

 うーん、でも待てよ?
 よく考えてみれば、今年の正月に姪っ子達とオニごっこしたのなんて、遠い昔のことのようだし、3月に横浜スタジアムに楽天戦のオープン戦見に行ったのだって、3年くらい前のことのように思える。ほら、あんとき加藤大ちゃんがまさかの先発で、ほんとびっくりしたんだから。
 阪神から移籍してきた上園が黙々とポール間ダッシュしていたのを眺めていたなあ。結局、上園は一度も1軍に上がってこなかったんだっけ?
 そんで、練習中に新人の島内が草野にイジられてたなあ。
 その草野も引退しちゃいましたよ(涙)

 そして、今年の野球観戦で一番のハイライトは「東京ドームで杉内のノーノー観ちゃった」でした。あれは6月?たった半年前?
 なんか、もう10年前くらいに受けた心の傷みたいに感じます。

 そして、仙台に行ったのは9月初旬でしたっけ?なんだか遠い目になる・・・・

 と、趣味の野球のおかげさまで、「この一年、けっこう長かった」と実感することができました。この日記があるので、実際、その当時を振りかえることができるため、そしてこのテキスト量ですから「一年ってあっと言う間だった」とは簡単に言えないようです。

 で、格差社会の話でしたっけ・・・・・

 三軒茶屋は、スーパーがけっこう多いのですが、私が主に利用していたのは、サミットと西友でした。
 東急ストアもあるのですが、やや価格が高いので、「珍しい野菜」とか「少し高級なお惣菜」を買う時にしか利用してませんでした。

 客層もきれいに分かれていて、東急ストアは「働く独身女性」とか「年金以外にも収入がありそうなシニア」とか「上場企業で共働きの若い夫婦」って感じ。
 価格よりも、品ぞろえの良さとか、品質に拘る人が多いのかな?
 紀伊国屋みたいな高級店じゃないんだけど、庶民的な街である三茶では「比較的富裕層」がターゲットのようです。

 そして、サミットと西友は「それ以外」って感じでしたが、西友の方が、衣料品から文具まで広くカバーしていたので、食材フロアがどうのこうのと言うよりも「今日はストッキング買うから、ついでに西友で食材も」って使い分けしてました。

 洗剤買うのなら、サミットのほうが牛乳と洗剤を一緒に買えるので便利だったが、西友はフロアは分かれてしまうが(精算がフロアごと)、「下着と電球と今日の夕飯」って時には、西友のほうが品ぞろえが良かった。

 なので、10年以上、「今日はサミット?それとも西友?そして時々、東急」と使い分けていたのですが、数年前に西友が「KY 価格安く」路線に変更してから、雲行きが怪しくなってきた。

 また、いつものM嬢が登場しますが、ワイン飲まなまいと眠れなかったM嬢は、安い紙パックワインが一番安かった西友にたまに来ていたらしく、私と三茶で飲んだ帰りにはいつも西友に寄ってました。
 ところが、西友の食品売場が「激安仕様」に改装されると、「あれはダメだと思う」と言っていた。
 私も、もちろん、西友の改装を気に入ってなかったのですが「ああ、きっと、こういうのがイマドキのトレンドなんだ」と諦めてましたが、自分の趣味じゃないモノにはきっぱり物申すM嬢は「売り場が見渡せないし、商品のディスプレイもダメだし、なによりも品出しがちゃんとしてない」と「あの改装は失敗だと思う」と断言してました。

 私は自分の感性よりも、経験的に「私やM嬢が気に入らないモノのほうが、世間では流行る」と思ったのですが、路線変更した西友の業績がどうだったのかは知りませんけど、明らかに客層が変わったのには驚いた。

 たぶん、「オオゼキ」の客が流れこんできたのかも・・・

 M嬢の最寄り駅でも、「やや高所得層向けのピーコック」と「それ以外はダイエー」というバランスだったのが、オオゼキが出店してきて、さらにダイエーは店舗を構えていたビルの建て替えだったのかなんだったのか(下北沢の美容師さんとの雑談でも諸説入り乱れていた)、とにかくダイエーが数年間閉店してしまったので、M嬢は困ってしまったらしい。(だから、どうせ無職だったから、三茶のサミットや西友まで遠征していた)

 そして、やっぱり安いから、オオゼキに行くことが多くなったようだが、そこはM嬢が「底辺がっ!」と一喝したい人たちの溜まり場になっているようで、私は「オオゼキにいる客はこんなに酷い」という話を散々聞かされてたのである。

 私も、他のオオゼキで「ここ、なんか落ち着かないな」と思っていたので、あんまり好印象抱いていなかったから「ふーん?オオゼキってそういう感じなんだ、やっぱ」と静かに拝聴していた。

 ところが、三茶の西友が「とにかく低価格追求」路線になったら、下北や池尻のオオゼキの客が「こっちのほうが近いから」と流れてきたのか、まず感じたのは「年金だけで細々と生活している老人」らしき人達の増加でした。500円の弁当をカードで買って「リボ払いで」と言ってる老人を見たこともある。

 あと、外人が多くなった。
 アジア系じゃなくて、「貧乏そうな白人」です。
 三茶は「上場企業に勤める外人さん」はそんなに目立たない街ですが、貧乏そうな外人さんも目立つ土地柄ではなかったので「どっからこんなに集まってきたのだ?」って不思議に思いました。
 私の観察では「日本人女性と結婚した、イマイチ冴えない外国人」が多かったような・・・・

 M嬢が過敏に反応する「子供のしつけがなってない家族」も増えた感じがしたが、私は多少子供が行儀悪くてもあんまり気にならないので、どうでもよかったのだが、それよりも、路線変更した西友が特に集客しているわけでも無さそうに思っていたのだが、明らかにサミットの客足が落ちていたのである。

 西友はコスト削減で人員が足りないから、レジで待たされることも多かったので、私は自然とサミットを利用することが多くなった。
 どうせ、自炊してないんだから、最低限の食材しか買ってないし、それで例えば月に1000円だか2000円だか価格で損していても、サミットで買い物したほうが、精神的ストレスが少ないので、断然サミットだったのである。

 しかし、今年、とうとうサミットが閉店してしまった・・・・・

 三茶と下北の中間にあるサミットは駐車場完備なので業績がいいのか、存続しているので、休みの日はそっちに買い物に行っているが、会社帰りに寄れる駅前店が閉店はショックだった。

 これで、選択肢が「やや高級な東急ストア」と「ドキュン御用達の西友」という二極になってしまったのである。

 未だにこの格差社会に馴染めないのだが、そんな話を会社の雑談中に披露したら、同僚K嬢が「あ、そういうの、この間、私の友人も愚痴ってた!」

 K嬢の友人は神奈川県の藤沢市あたりにお住まいのようだが、やっぱり最寄り駅で利用していた「中流スーパー」が閉店してしまい、「上と下が残った」とボヤいていたらしい。

 サンプル数、たった2つですけど、他でもこういう現象起こってるんですかね?

 下北沢の場合は、ダイエーがやっと復活しましたけど、オオゼキに流れてしまった客を取り戻せているのはかわかりません。

 それにしても、私なんかはまさに「中流思想」というか「中流幻想」にどっぷりで育ってきたので、サミットが閉店した時に「ああ、この店は儚い中流幻想に支えられてきたんだな」って痛感してしまいました。

 近所の「最安値店」よりは、やや価格が高くても「ここの方が落ち着くから」って客が少なかったから経営を維持できなかったんですよね。
 で、意外とあっさり東急ストアに移行する人多かったみたいで、あっちの客層のほうが「中流意識」としてはフツーだったのかもしれません。

 まさに「ほんとはやっぱり中の下じゃなくて、下の上程度だったらしい自分」を意識することになり、ほんと「中流幻想」って、高度成長期からバブル期の幻想だったんだよな、って思います。

 いや、別に東急ストアやピーコックで毎日買い物できるだけの金はあるんですよ。
 あるんですけど、「ここ、私の定位置じゃないし」って思う自分がいるわけです。

 なんて言うのかな、私の両親の世代が必死に紡いできた「中流」っていう立ち位置が、危うくなって、「ほー、だから格差社会って言うんだ」ってなんだか納得してしまう、みたいな?

 いや、格差社会っていうのが、そういうもんではないことはわかっているんだけど、なんかね、自分の所属するカーストが存亡の危機なのかも?ね?

12月26日(水)

 そろそろ今年度の長期(?って、たった6日間ですけど)休暇のことを考えないといけなかった。
 例年だと、土壇場の3月に消化して、ちんたらオープン戦めぐりしていたのだが、今年はマスオさんが「オレ、3月に取るつもりです」と仰っていたので「あちゃー、じゃあ、私は2月か・・・・2月って何すればいいの?」

 というわけで、「2月は沖縄に行くぞ行くぞ行くぞ絶対沖縄に行くぞ行くぞ」とオウム真理教の真似して必死に己を洗脳して、とうとう予約しちゃったぜい!

 しかし、私が本当に行きたいのは「2月上旬のプロ野球キャンプ真っ最中」の沖縄なのだが、それは仕事上無理なので、2月後半の「沖縄でオープン戦スタート」で妥協しました。

 順調に行けば、3年ぶり2回目の沖縄旅行です。
 そっか、前回はWBC真っ最中だったしなあ・・・・

 今にして思えば、あんな沖縄旅行なんてキャンセルしちゃえばよかったんですよね。
 どーせ、マイル利用の航空券だったんだし。
 まさに「タダほど高いものは無い」みたいなことになってしまいました。

 さて、昨日までマナー違反とか、それを注意するとかしないとかの話を書きましたが、そうしたら、また余計な過去の記憶が蘇ってきたので書き残しておこう。

 他人が不愉快な行為していたら、どう注意するのか悩むところですが、そ・れ・よ・り・も!
 仲のいい友人が平気で「ええええええ?」っていうマナー違反した時って、びっくりして何も言えないんですよね。

 中学生の時。部活の仲間と一緒に下校していたら、その中の一人がジュースの空き缶をポーンと民家の塀の中に投げ入れた時には、ほんと心底びっくりしました。

 私は「ゴミを道路に投げ捨ててはいけない」と教わってきたし、ましてや、公共の場所でもない、他人の地所にゴミ投げ捨てるなんて・・・・・
 つーか、自分ちの前の道路にゴミが捨てられてたら、もちろん愉快でしょうけど、敷地内だったら、もっと不愉快だと思うのです。

 いやー、それがまだ男子なら「そういうお年頃」(みんなの前でワルぶる)という解釈も可能でしたが、女子よ?しかも、私のチームメイトなのよ?

 あの時、彼女に何か一言言えたのか、あまり記憶に無いのだが、確か小さな声で「今、他人の家の敷地にゴミ投げなかった?」と言ってみたのだが、「それが何か?別にいいじゃん」という態度とられたので、「ええええええ?」とそれ以上突っ込めなかったのだが、ああいうのが思春期っていうものだったんでしょうかね?

 もちろん、彼女は学校で問題を起こすような生徒ではなく、千葉の平穏な住宅街のコミュニティー内でも「普通の女子中学生」だったのです。

 もうひとつ、印象に残ってる「ええええええ?」は、私が25歳くらいの時かな。
 音楽系で知り合った、少し年下の友人と新宿のバーゲンセールを冷やかしていた。
 いわゆる「友人女子とショッピング」です。

 その当時、けっこう人気のあった靴やカバンのブランドで、不細工な犬がキャラクターになってるブランドがあった。
 私は、そのブサ犬キャラがけっこう好きで、そのキャラの小銭入れをボロボロになるまで使っていたのだが、そのバーゲン巡りでは、そのブサ犬がリュックになってる商品もけっこうディスカウントされて売られていた。

 私は「ああ、かわいいなあ。でも、だからってこれ、使えないなあ(笑)」なんて、少し気にしつつも、ホントに別に欲しくもなかったのだが、同行していた友人が「こんなの、店の飾りみたいなもんだし、気に入ったんなら持ってちゃえば?」

 「え?・・・・・・・」

 言ってる意味がよくわからなくて、呆然としていたというか、「冗談で言ってるんだよな」と自分に言い聞かせていたら、友人が「ほら、ゲット、ゲットだよ!」って、・・・・・・え?

 可愛いけど、使えないようなモノだけど、シャレでゲットしたいのなら、バーゲン値段は3000円弱だったし、ほんとに欲しけりゃ、買うんだけど・・・・・

 と私が戸惑っていたら、友人は「どーせ、売れないだろうから、いいんですよ!」と本気で私に万引きを進めているのか?
 いや、こんな不要なもの万引きしようとして逮捕されたら、ほんとカッコつかないと思うのですが、そういう発想じゃないのね。「自分としても真剣に欲しいものじゃないし、店としてもどうせ売れ残るだろう商品だから、いいじゃね?」という理屈のようでした。

 なにその、双方マジじゃないから許されるみたいな理屈?????

 同じ頃、やはり別の友人が「この変な帽子は、下北沢でゲット」とか言っていて「げっと?」って思っていたら、「ゲットはゲットですよ、ははは。だって、こんなの売れないに決まってるじゃないですか?」っていう話を聞いて「だからって、万引きしていいっていう理屈なの?」と驚いた。

 以上の例は、当時20代後半だった私よりも年少者の話だったので「イマドキの若者は・・・」で済んだが、うちのママンが「近所の学祭のフリーマーケットで、買うつもりのバックの中に古着詰め込んでタダで持って来ちゃった」と自慢ゲに言った時にはマジへこみました。

 「おかーさん、それは万引きです!」と毅然と教育的指導したのだが、ママンは「だって、どうせ不要品じゃない」と開き直っていたっけ。

 なんなんですかねえ、あの「市場では価値の無いものだから、勝手にゲットしてもいいはず」って理屈は。
 ゴミ捨て場から拾ってくるのならまだしも、れっきとした「売り場」に置いてあるのに「どーせ、ゴミじゃん?」って勝手に判断する気持ちがさっぱり理解できませんでした。

 で、そう主張するのが、ダメそうな他人ではなく、「よくツルんでる仲良しの友人」だったり、「自分の実母」だったりするのは、ほんと困ります。こっちが「いや、それ、ダメだから。ただの万引きだから」と言っても、本気でキョトンとしてますし。

 フリーマーケットがブームだった頃、よく仲間内で出店していたのですが、ほんとに万引き多くてね。
 たぶん、私の友人や実母のように「どーせ、要らないモノなんでしょ」って思う人が多かったんだと思う。

 不要なものでも、まだ価値があると思ってるから出店して並べているのに・・・・

 あるフリマで、私が気に入って丸井のDCブランドショップで買ったスカートを出したのだが、カジュアルな服だったんだけど、けっこう足のスリットが深くて、「オーバーオールでこのスリットはそろそろ疲れるな」と思って試しに出品してみたのである。

 パっと見、ただのカジュアル服だったので、さっそく40歳くらいのオバサンが「あら、これ着やすそう」と手にとった。
 しかし、すぐに「これ、すごく定番カジュアルっぽいけど、かなりきわどいスリット入っててる難しい服だ」と気がついたようだ。
 明らかにオバさん向けの服ではないのだが、私がその服に「1000円」の定価をつけていたため、「これでは高すぎる!」と難癖というか交渉してきたんだが、どーせ、あなたはこれを着る気ないので、難癖でしょ?

 私が「いや、それはデザイナーズ・ブランドの服なんて」と言い訳している横で、そのおばさんの娘はわかっていたようで、「おかーさん、それ普通に買うとけっこう高いんだってば」と囁いていたが(実際、買った時の値段は1万円を超えていた。当時の相場としてはフツー)、おかーさんの方は納得いかなかったようで、しばらくゴネてました。
 何にゴネていたのだろう?
 パっと見、普段着に出来そうな服が、「このスリットじゃ普段着には」って気がついた時点で「不要」と判断すればいいのに、自分にとっては普段着レベルの服がちょっとデザイン的意匠を加えたことで変に高値だったので気持ちが収まらなかったのかね?


12月25日(火)

 今日はなんとか休みにした。
 先週の段階では、他部署からの応援要請あったので、「げ、そうなると、私、日曜日から土曜日まで休めないじゃん」ということになりそうだったのです。
 7日ぶち抜き出勤はかなりキツイ。しかも、この時期に・・・・

 まあ、フレックス制を駆使して、どこか午前中は予定が入ってない日に午後出勤にして、ゆっくり寝るとかで調整しないとなあ、って思っていたのですが、なんとか直前で今日休めることになりました。

 おかげで、タイ飯屋で鶏のグリーンカレー食べたので「クリスマスだから鳥食べればいんでしょ?」はやり遂げました。

 さて、昨日の話の続きですが、「日本人は他人に注意するのが苦手」というのは、自分もそうだからとても納得がいきます。
 そもそも注意じゃなくても、他人に話しかけるのが苦手です。

 欧州だと、わりと他人に話しかけてきますよね。
 昔、友人が欧州旅行中にベルギーだったかオランダだったか忘れたが、けっこう大きなテクノのイベントがあったので行ってみたそうですが、夜中の3時頃にはもう疲れてしまい、まだ踊っていた友人達と離れて、ロビーみたいな場所の片隅にうずくまっていたようなのですが、うとうとしていると、現地人が「大丈夫?具合悪いんじゃないの?」と声をかけてくれたそうです。

 「それが、一人や二人じゃなくてさ、だから少し眠ろうとしても、全然落ち着かなくて、ここに座っていては逆に心配されて迷惑なんだと思って、眠るの諦めたよ」

 その友人は小柄だったし、東洋人だったし、そんな子供みたいな子が一人で床に座り込んで膝かかえていたら、心配で声かけたくなってしまうんでしょうね。
 日本のそういう終夜イベントだと、明け方のロビーは難民収容所みたいになるので、若者達が男女混合でゴロゴロ転がっていても全然気になりませんが、海外では事情が違うようでした。

 そんな話を聞いた数年後に、私もロンドン旅行中にクラブに遊びに行って、ラウンジで一人で飲み物飲んでいたら、数名に「Do you enjoy yourself?」みたいなこと言われました。
 「楽しんでる?」みたいな決まり文句だと思ってので、ただ「Yes,I do」と返事していたのですが、中にはポンポンと私の肩叩く人もいましたし、「まあ、クラブだし、ロンドンだとこういう感じなのか?」と思いましたし、私がもし現地人だったら、そこから雑談が弾んだのかもしれないし・・・・

 しかし、他のイベントでもその「enjoy yourself?」はよく言われたので、ふと気がついたのですが、yourselfって「お一人様」の意味もあったんだっけ?
 そう、同行した友人と一緒にラウンジなどで座っている時には、そんなこと言われないことに気がついたのです。

 一人で飲み物を買おうとすると、バーの売り子にも「Do you enjoy yourself?」って言われたけど、他の人にはそんな声かけてなかったので「あれ?」と気がついたのでした。

 そう気がついてみると、イギリス人て「ちょっと踊るのは休憩して、バーで休もう」って時には連れ立って移動して、ロビーでおしゃべりしまくってました。一人でボーっとしている人はほとんどいなかった。

 なので、先の友人の話と同じように「ちょっと様子の変な人には、声かけてみよう」っていう文化らしいです。一人で電車乗ってる人にもそう声をかけるわかでもなく、クラブ・イベントはパーティーですから、同じパーティー会場にいる人が一人でポツネンと座っていたら声を掛けるのがマナーみたいな、パーティー文化?

 念のため付け加えておくと「enjoy yourself?」と声を掛けてくれた人のほとんどが女性でした。
 そーいや、その前にイギリス行って、地方都市のライブハウスに入って、開演までポツネンと座っていたら、人の良さそうな男の子が私に丁寧にお辞儀して「よろしければ、ボクらのテーブルにいらっしゃいませんか?いえ、仲間内で来ておりまして、女性の仲間もいますし」と誘ってくれたので、私も暇を持て余していたので、お誘いを受けましたが、やっぱし別にナンパってわけでもなく、「女性がこういう所で一人でいるのはよくないから」っていう基本理念があるようでした。

 ああいうのが当たり前の所で長く過ごすと、日本に帰国して「うわー、日本人冷たい!」って驚いたりするのでしょうね。
 大学からロンドンに留学していて、英国人と結婚して、出産したら旦那が東京に転勤になったので、日本に戻ってきた日本人女性が「イギリスだと、ベビーカー押してて、階段の所に立つと、サササっと数名の男性が寄ってきて、テキパキ手伝ってくれるので、それが当たり前だと思っていたのだが、日本はそうじゃなかった」とボヤいてました。

 彼女は「だから日本はダメなんだ」と言ってるわけでもなく、「日本人シャイだし、そういう習慣が根付いてないしね」と「文化の違い」を指摘していただけですが、あれはまだ「電車内でベビーカー畳むか畳まないでいいのか」のベビーカー論争よりずっと前の話で、まだ、ベビーカーがブイブイ言わせてない頃でしたからねえ?

 その話を聞いたのが、15年前くらいだったっけなあ?
 私も、それ以外にも「イギリス男性は、女性が重いスーツケースを抱えて階段を登ろうしても、サササと手伝ってくれる」なんて話はロンドン留学経験者の知人や、本などで知ってましたので、「日本でも、そうなることってあるのかなあ?でも、老人に席を譲るのとは違って、男性が女性を手助けするのって、けっこう勇気いるよなあ」って思ってました。

 ところが、数年前に東村アキコのヒット漫画「ママはテンパリスト」を読んでいたら、「都心のサラリーマンが異常に親切」みたいなことを描いてました。
 用事があって、ベビーカー押して地下鉄に乗っていて、乗り換えの時などに「あー、階段だあ」って立ち止まっていると、どこからかサラリーマン男性が近づいてきて、手伝ってくれるのだそうです。それも無表情で(笑)、いかにも「義務だからしゃーねー」って感じらしいです。

 へー、いつのまにか日本でも、「階段の前でベビーカーをどうしようかと躊躇している女性をお手伝い」を「老人に席を譲る」のと同じようにやってる男性が増えたんですねえ。いいことだ。
 勝手な推測ですが、男性の育児参加率が上がったのが原因じゃないかと・・・・
 自分でベビーカーの子供連れて歩いていると、よっこらしょの場面で「これ、女性にはけっこうキツいな」って実感するだろうし、夫婦で出かけていても、階段があると妻が子供を抱いて、旦那がベビーカーよっこらしょっていうことが多いので、「階段の前でベビーカーをどうしようかと躊躇している女性」を見ると脊髄反射で「オレがベビーカー持つよ」と、無表情でやってしまうのではないでしょうか。

 別に「男性が育児に積極的であることが望ましい」というか「それが正しい」と思ってるわけでもないのですが、なんか、こうして時代というか習慣?いや、「フツー」というのが劇的に変わっていくのを鑑賞するのはけっこう楽しい。

 子供用おしめのCMに男性タレントが起用されてるのを見ると「へー、時代は変わったなあ」って感慨深いのです。30年前には考えられないでしょ?

 そのうち、赤やピンクのランドセル背負った男子小学生がフツーにいる世の中になりますかね?(寒色系を選んでる女子はたまに見かけるが、暖色系の男子を見たことないから)超楽しみ!

12月24日(月)

 クリスマス恒例の「クリスマスらしいことは何もしていません」でございます。
 昨日も今日も出勤だしね。

 小売業に従事しているなら当たり前でしょうし、うちは小売業じゃないけど、クリスマスも正月も営業している業種なんでしょーがないです。
 つーか、クリスマスに年々興味失ってるので、「仕事で忙しいから」っていうのが言い訳になってる感もある。

 いつもだと「クリスマスには鶏を食べればいいんでしょ?」とばかりに、スーパーに並んでいるチキン焼き買ったりしてましたが、今年はズラリと並ぶチキンを眺めただけで買いませんでした。

 さて、先週までコニー・ウィリスの「犬は勘定に入れません」を文庫本で再読していたりしたのですが(トシーが誰と結婚するかは覚えていましたが、他の展開を全然忘れていたので、ほとんど初読気分で楽しく読めた)、今週からは、パオロ・マッツァリーノ氏の「怒る!日本文化論」を読んでいます。

 マッツァリーノ氏の著書はけっこう読んでますが(もちろん、サイトも)、私の世界観と被る部分が大きいので「ほーら、やっぱり!」と楽しく読めます。
 特に「世の中、だんだん悪くなっていく」という悲観論者の言うことをデータに基いて否定してくれるあたりが痛快です。

 この新刊「怒る!日本文化論」では、「昔の大人はきちんと他人の子供のことを叱っていた」という通説をまず否定してました。それに、「メディアには最近は公共マナーの低下が著しいと嘆く話がたくさんあるが、みんな『けしからん!』と文句をそんなところで垂れ流すだけで、実際にマナー違反の人に注意してないじゃん!」という話には大いに頷いてしまいます。

 私の記憶の中で一番古い「だったら、自分で注意すりゃいいじゃん?」な経験は、たぶん中学校2年生の時です。
 2年生になる時にクラス替えがあって、新しいクラスメートと迎えたばかりの時期だったと思うのですが、ある授業の先生がお休みで、自習になったのです。
 一応、他の教師が「今日は急遽、◯◯先生がお休みだから、先生の伝言で教科書の何ページにある問題解いておくようにって」とか、いい加減な課題を告げて、自分が担当する教室に行ってしまったので、うちのクラスには「見張り番」がいなくなりました。

 そういう、担当教師の病気や冠婚葬祭(主に葬祭か)による休みによって、急遽自習になる、ということはたまにあったので(予め予定されていた休みの場合は、代行教員や自習プリントなどが用意されていた)私はそれを「長い昼休み」ととらえてました。

 案の定、静かだったのは、最初の3分くらいだけで、すぐにみんな、自由気ままに空き時間を楽しむようになったのです。
 隣の教室は普通に授業していますので、たまにそこの教員が「おまえら、うるせーぞ、ちゃんと静かに自習しろ!」と注意しに来ましたが、その静寂もまた3分くらいしか持たない・・・・

 私は、その当時、読書に燃えていたので、せっかくの余暇をミステリー小説か「風と共に去りぬ」などを読む時間に充てていたと思います。

 そしたら、隣の席のYちゃんが「なんでこううるさいの」とボヤいてました。
 Y嬢は、小学校高学年の時も同じクラスで、その当時から仲良しでした。
 私が「そお?自習時間なんてこんなもんじゃない?」と言うと、Y嬢は、「前のクラスでは、こういうのをビシっと注意してくれる学級委員がいたのに・・・・Kさんとか」

 Y嬢が、K嬢を尊敬しているのは知ってました。

 Y嬢だって、成績は上の中くらいだったのですが、ややぽっちゃりしていたのと運動神経はイマイチだったので、なんとなく「スター生徒の取り巻き」みたいな地位にいたのですが、K嬢は成績優秀で美人で、運動神経もまあまあで、しかも外交官のお嬢さんらしいし・・・海外在住の経験があったかは私は知りませんが、けっこう自分の意見をきっぱり言う、気の強い女の子でした。そして、本人は映画大好きで、「映画評論家志望」だったらしいです。

 私がY嬢と映画の話をしていた時に、Y嬢が「えーと、あの映画に出てた女優なんて名前だったっけ?あーん、思い出せない!ああ、こういうのK嬢だったら、映画評論家志望だし、すぐに教えてくれるんだけどなあ?」とか言っていただけですが・・・

 私自信は、あんましK嬢のこと覚えてないんだよな。あんまし会話した記憶も無い。
 そーいや、確か彼女だったと思う。学年末テストの自己採点の数字をヒヤリングに来て、私が「450点だと思う」と言うと、「今のところ、ミヤノさんは8位ね」と頼まれもしないのに、期末テストの出口調査みたいなことしてたのは・・・・

 と、また話が逸れましたが、そのK嬢とY嬢が1年生の時のクラスは、学内でも評判になるくらい「妙にまとまったクラス」だったのです。
 優等生のK嬢がビシっと仕切って、おちゃらけ男子生徒は体育祭などで大盛り上がりしていたりして、今で言う学習障害で授業中脱走しちゃう生徒もいたのですが、他のクラスが授業中にそのクラスの生徒が廊下走り回って脱走した生徒を捕獲したりしてて、「あのクラス、雰囲気いいねえ」と私も思ってました。

 ところがクラス替えになってしまい、前のクラスでは自習中に男子が騒ぎだそうものなら、K嬢がきっぱりと「うるさい!」と一喝してくれていたらしいのですが、今度のクラスにはそういう女王様がいなかったのです。
 すいません、私が副委員長だったんですが、「自習ってこういうもんだろう」と気にしてなかったものですから。私が注意したって言うこと聞かないのも日々の副級長の役割をやってる中でわかっていたし。学級会の司会してても、みんな好き勝手していたし。

 でも、その時思ったのは「前のクラスではKさんが注意してくれたのに!」っていうY嬢は、なんで自分でそれをやらないのか?ってことでした。

 で、ずいぶん間が空きますが、次に同じようなことを思ったのは、現在どうしているのか不明のM嬢が公共マナーについてクドクド私に語るようになった時です。

 これは、まだM嬢がバリバリ働いていた超初期の話だと思いますが「イギリスでは、地下鉄などで騒いでいる若者がいると、それをビシっと注意する中年男性がいるのに」という話になり、「そういう人がいないから、日本の公共マナーは・・・」という話になったのです。

 たしかに、欧州の公共マナーは日本人旅行者から見たら「へー、いいなこれ」ってところが多く、「エスカレータの片側通行」とか「トイレのフォーク並び」みたいなわかりやすい公共マナーは、けっこうすんなり日本にも導入されました。まさに合理的だったしね。

 でも、M嬢が「日本ではちゃんと注意する大人がいない」っていう嘆きには賛同しがたく「だったら、あんたがやればいいじゃん」って思ったんですけど、口にはできませんでした。(議論になると、絶対私が負けるから。つーかディベート好きのM嬢は議論になると、妙に張り切るので面倒だった)

 「前のクラスではK嬢がこういうのはなんとかしてくれた」→「だったら、あんたがK嬢を真似してやってみろよ」
 「イギリスでは、こういう場面では老紳士がビシっと言ってくれる」→「だったら、あんたが老紳士を真似してジビっとやってみろよ」

 って思いますよね?

 一度だけ、M嬢が「他人への注意」を実践してくれたことがありました。
 バルサと横浜マリノスの親善試合。私は会社の福利厚生チケット抽選でゲットしたからタダだったけど、けっこう高額なチケットで、みんな家族連れで来ているのに、試合観ないで走り回ってる子供の多さに驚いてました。

 私はサッカー観戦経験が少なかったので「サッカーの客ってこんななの?」と言ったら、M嬢は「私も数こなしてわかったんだけど、こういう客に丁寧にお願いしてもダメなの」と、私らの視界を塞いて通路に立っている客に向かって「そこに立ってんじゃねーよ、見えねーよ」と怒鳴りました。

 そうすると、その客は無言で移動するので、M嬢は得意げに「ほらね?」と言ってましたっけ。

 そっか、あの頃はまだM嬢は、ちゃんと自分で注意していたんだよなあ。
 そっか、いつのまにか自分で直接注意することはしないで、私に「だから、みんなマナーが悪い」と愚痴るようになってからがビョーキの第一歩だったのかもね?

 なーんか変だなあ?と思ったのは、まだ3塁側がビジター側だった最後の年の西武ドームでしたかね?
 これも日記に書いたはずだが、なぜか「先日のサッカー観戦で、放置されてた可哀想な女の子」の話になった。
 その小学生の女の子はたぶん祖父が連れてきたらしいが、祖父はサッカーに興味が無いようで、ゲーム始まったら、タバコでも吸いにに行ったのか、ずっと席を外していたらしい。

 M嬢の勝手な想像によると、たぶん、サッカー好きの父親と来る予定だったのだが、父親の仕事の都合かなんかで祖父が同伴したのだろう。

 で、その少女は、ゲーム中も一人じゃなんとなく落ち着かないようで、放置されてる子供に人一倍関心を持ってしまうM嬢は気になってしょうがなかったようだが、「丁度、食事時だったんで、私はパン屋で買ったサンドイッチを食べていたんだけど、その子に分けてあげたらいいのか、悩んじゃってさ。他所の子に勝手に食べ物与えられないじゃない?」と言うので、私が「別に、サンドイッチあげる必要ないんじゃね?」と言ったら・・・・

 「でも、もし、その子にアレルギーがあったら、私が気軽に与えたサンドイッチで、もしかしたら死ぬかもしれないんだよっ!!!!」

 え?
 あれ?
 なんで?

 と思ったけど、「そっか、そいういう回答をあらかじめ想定して、私に質問していたんだ」とわかったので、「私、その子にサンドイッチくらいあげればいいじゃん、って言ってないつもりなんだけどな?餓死寸前だったとかなら別だけど、他所の子に、サンドイッチあげる必要なんてないじゃん?って言ったつもりなんだけど?」

 って、言ったら、押し黙っちゃった。

 たぶん、M嬢としては、その放置された可哀想な少女をなんとかしたくて、話のきっかけになりそうだったのが、丁度自分が食べていたサンドイッチだったので、「よかったら、これ食べる?」と話かけようとしたが「いや、待てよ、イマドキはアレルギーもあるから」と躊躇したんだと思う。

 それを私が「そんなの別にいいじゃん」と「サンドイッチなんであげなくても死ぬわけでもないし」と言う意味で言ったのに、「サンドイッチくらい、あげてもいいじゃん」って意味に勝手に解釈していたのである。

 その少女に不足していたのは食べ物じゃないじゃん?
 保護者が席を外してしまったので、一人じゃ不安だったんだろうから、それに気がついた周囲の大人がやることは、「無害そうな中年女性」の外見を駆使して、その少女に話しかけて「一緒に応援しようよ!」って声かければ済む話ではないですか。

 ってM嬢に言ってみたのですが、「そうしたら、あの孫娘を放置したジジイの得になってしまう!」って反論しやがるのですよ。

 M嬢のビョーキ中期から後期にかけてのジレンマは「子供放し飼いの親が多すぎ!でも、その子供の相手しちゃうと、『放置していても、親切な人が面倒みてくれたから』ってそのダメな親を助長してしまう!」でした。

 単純に子供目線でしたら、親がどうだろうが、ともかく子供の安全第一なんでしょうけど、「そういうのが、さらにダメ親を育成する」って言われてると、まあ、そうかもしれないけど、だったら、しばらく放置された子供の面倒みてあげて、親がのこのこ戻ってきたら説教っすればいいんじゃない?と思ったのですが「そういう親は、超モンペでクレーマーだから、何やっても絶対文句言ってくるはずだ!」そうです。(実際にそういうのを注意して逆切れされた経験があるわけではないようでした)


 子供が可哀想。親はダメ。そして、世の中だんだん、ひどくなっていく。

 平日昼間の下北沢では、放置された子供が走り回っていて、車に惹かれそうで危ない。
 平日昼間の図書館では、子供が走り回ってるのに、母親も図書館員も注意しないで野放し。
 平日昼間のスーパーでは、子供が惣菜売り場の惣菜を手でつついていて不潔なのに、親も店員も見て見ぬふり。

 私も会社の事情で平日昼間が休みなこと多いですが、そんなに酷いか?

 私もオバサンになったので、けっこう他人の子供を叱れるようになりました。エスカレーターで遊んでいたりすると「危ないよ?」と声をかけたりしますけど、ガキは「やべー、こえーオバサンに叱られた」とばかりにダッシュで逃げますけど、いや、こっちも別に「ご指導ありがとうございます」と言われたいわけでもなく、ただ、エスカレーターに指挟まれてほしくないだけでしたので。

 そんでさ。
 M嬢が「サッカー場では、他人のマナー違反を上品に指摘しても無駄だから、べらんめいでやらないと」と教えてくれたので「ふーん?そりゃ面倒だな」と思っていたのですが、ある時、横浜スタジアムでの野球観戦で、前の方の席の客が立ち上がってしまい前が見えなかったときに、M嬢が「前が見えねーよ」と叫んでも、大声を出すことが苦手なM嬢の声では通らなかったので、私が代わりに「突っ立てたら見えねーんじゃボケ」とかましてみたら、皆さん座ってくださったので「そっか、私が代わりに注意しないといけないんだ」と覚悟を決めました。

 私が怖かったのは「マナー違反する人」じゃなくて、「マナー違反に怒る友人M嬢」だったので、M嬢がムっとする前に、周囲の人に注意というかお願いしまくりました。

 M嬢が買い出しとかトイレに行ってる隙に、西武ドームでライオンズ応援旗を高々と振る幼女に「ごめんね、うちらが前見られないから、もう少し低く振ってね」とお願いしたり、座席の背もたれに肘出していたオジサンには「おとーさん、そこ、うちらのドリンクホルダーあるから」とお願いしたり。

 私だけだったら「まあ、これくらい、いいか」って我慢していたのでしょうけど、友人の沸点がかなり低いのがわかってたし、それよりも「あーいうのはどーよ?」と、まるで私がマナー違反していた人のように3時間くらい説教されるのわかっていたので、それを回避しようと、必死で友人が不愉快に思いそうなことの要員を排除してました。

 なので、「実際に、いろいろ他人に注意してみた」というマッツァリーノ氏の逸話は「ああ、たぶん、ほんとにこんなだろうな」って思いました。
 ただ、私は注意して無視されたことがほとんど無いので、「これは、中年男性よりも、中年女性の方が有利ってこと?」と思いました。

 たしかに、「おばちゃんに叱られた」ってほうが受け入れられやすいかもね。

 「これは注意しないと」(後で友人Mの説教を3時間拝聴する)と覚悟した時に、私が思ったのは「ああ、関西弁だったらいいのにな」でした。
 「おっちゃん、こりゃないでー」とか言えたらスムーズなのにな。
 どうせ、相手も関西弁ネイティブじゃない可能性が高いんだから、ニセ関西弁でもいいんだけど、でも、関西人は関東人のニセ関西弁は超キモいらしいからなあ。

 と悩んだ末に、自分の父親くらいの年齢の男性の肩を叩いて「おとーさん、ここ私の陣地なのよ」小津映画風に上品に主張してみたつもりでした。その、おとーさんは無言で私の主張に従ってくれたのですから、結果良かったですけどね。

 この話には後日譚があり、友人のビョーキ中期くらいだったか、「試合中雨が振ってきて、傘をさそうとしたオジサンが前の席に座っていたが、傘さすと後ろに迷惑だと思ったらしく、前の席に移動していた」と、ほんとは球場の観客席で傘さすのはマナー違反なのだが、いちおう、後ろに気を配った人もいたという例で話ていた。

 私がすかさず、「あのオヤジは、その前に私がちゃんと注意していたから、後ろにも人がいるって認識してたんです」と主張したら、友人Mは私のグッジョブを褒めるどころか、「世の中には、まあまあ、わかってる人もいる」という話のコシを折られたとばかりに黙ってしまったのも懐かしい話だが、その出来事が起こったのを友人Mが「西武ドームだ!」と主張して譲らなかったことのほうが思い出深い。

 私が「あれは、横浜スタジアムでした」って言っても「いや、西武ドームだった!」とえれー確信していたので、「どっから来るの、その確信?」と思ったが、「あのお、雨振って傘さしたって話なので、西武ドームでは傘ささないと思います」と言ってみたら「・・・・・・・・」と無言。

 ビョーキの見分け方として、今後も参考にしたいが、相手のうっかり勘違いを指摘したら「あれ?そうでしたっけ?・・・・・あ、そうだった!!!ハハハハハ」と笑ってごまかしたら「正常」で、「西武ドームでは傘いらないじゃん?」と指摘して、黙りこんじゃったら、たぶん異常です。

 私が友人の異常を早期発見できなかったのは、いつもは理詰めで私をやりこめようとする友人が簡単に「無言」で敗戦を宣言していたので、「あら、私もけっこう理詰めでやりこめられるじゃん」と勘違いしていたからでした。
12月20日(木)

 朝からトラブル発生。
 なんとまた、マスオさんが処理している仕事でミスが発覚し、元ほっこり課長に私が叱られることに・・・

 3ヶ月くらい前にも、同じようなミスがあったが、あん時もマスオさんったらお休みだったのよー!
 なんて、運のいい奴!!!!!

 しかし、前回は完全にマスオさんのミスだったのだが、今回はエビワカちゃんが処理した部分が間違っていたので、マスオさんがいなくてよかったかもしれない。
 エビワカちゃんは恐縮していたし、「ど、どうすればいいのでしょう?」とテンパっていたので、私があれこれ考えながら訂正方法を指示したのだが、私はほとんど関与してない仕事なので、思うように修正できなかったけど、二人であーでもないこーでもないとやっていたら、やっと午後イチになんとかなりました。

 久々に「へー、私って頭いいなあ」って感心しちゃいましたわ(笑)

 あと、私がこういうトラブルに対応する時に心がけていることは「できるだけ、のんびりやる」ということです。
 そういうわけにもいかないトラブルも多いですけど、今回みたいに、内部向けの話でしたら(パート社員の給与処理だった)「どのくらい時間がかかるかわからないけど、修正することは必ずできる」とわかっているので、それは超速でやらなくても大丈夫なので、「今日中にできればいいや」ってじっくり構えることができるので、なかなか上手くいかなくても、慌ててテンパることもないですし。

 エビワカちゃんの方は最終型がわかってないから、私が「で、ここにマイナス金額を入力して」と指示すると「え?マイナス?」と戸惑っていたが、「それを来月はプラスにする処理するの」と説明しても「?????」だったので「まあ、それはまた、後で説明するので、まずこれやってみて」と言うと「何をやろうとしているのか、さっぱりわかりません」と言うけど、まあ、そんなもんかね。

 私そういうのが、わからなかったこと無いんだけどなあ?

 たぶん、私には未だに理解できないことをすんなり理解している人の思考もこんな感じなのかね?物理とか数学の話ですけど。

 この間、ませチュー摂津・・・・・おい(野球脳変換!!!と思ったが「ませ」ってご入力しておりました)マサチューセッツ工科大の名物教授の「これが物理学だ!」って本を読んでみたが「ほー、なるほど」という部分が多かったが、ところどころ「え?今、なんの話してるの?」と頭に入ってこない部分もあって、翌日その箇所をもう一度読み返してみると、読んでる間は「なるほど」と思うのだが、それを他人に説明するのは無理だと思った。

 そーいや、この間、また部長に決算書のことで質問されて、「今期の純利益って来期に回るの?」と言われて「はあ?」
 しばらく何を言ってるのか確認したら、たぶん「損益」と「貸借」の区別がついてないらしい。(あたしはBSとかPLって表現が苦手です。最近はどっちがどっちだか区別つくようになってきたんんだけどね)

 あ、また、部長の話になっちゃった(笑)

 でも、今までの上司だって、知ったかぶりしていただけでよくわかってなかったと思うが、部長は「自分に理解できないことは、理解できるまで何度でも聞く」という性質なので、ソクラテスだかプラトンだか忘れたが「無知の知」でしたっけ?なんかそんな感じなので、そういうところは評価している。

 で、部長がたまに言う素朴な疑問は「うちの会社、ずっと黒字なのに、なんで銀行から借金してるの?」である。
 私の説明は、「自動車ローンと一緒ですよ」である。
 免許取りたての22歳の新卒社員が、自動車ローン組んで車を買う。給料から毎月ローンで支払っている。3年後だか5年後にローンは完済するが、その頃、また新しい車が欲しくなるので、またローン組む。
 彼の「損益」は黒字なのだが、ローンの返済は「貸借」の方なので、損益に響かないのだ。

 部長「なんで、お金たまってから車買わないの?」
 私 「じゃあ、部長はなんでお金溜まってから、マンション買わなかったんですか?」
 部長「・・・・・・・」

 そんで、また「会社の利益はどこへ消えているのか?」という話になったので、「だって、不動産持ってるじゃないですか。あと、この間もそういうのあったけど、他社への出資金もあるし、貸付金もあるし、そういうのも資産なので、剰余金がそういうのに化けてるんです」

 っていう話、私には「当たり前のこと」なんだが、これがよくわからない人には、まるで私が特殊相対性理論の話でもしているように聞こえるんですかねえ?

 そんで、銀行とのやり取りに疲れた部長の決まり文句は「無借金経営ってどうすれば実現するの?」なのだが、先の自動車ローンの話を蒸し返して、「趣味の自動車だったらそりゃ、金貯めてから買えよでいいですけど、運送会社やタクシー会社を興そうとしたら、やっぱ最初に借金してでも車買わないと営業できませんからねえ?」としか言いようがない。

 あとは、設備投資を全部リースにするとか、不動産買わずに賃貸にするとか。

 前に私が「うちの会社がダメなところは、自社ビルだからじゃね?」と言ったことを覚えているらしい部長が「やっぱビルは買わないほうがいいのかな?」なんて言うので、「私が経営者だったらそうしますけど」

 無借金経営とは、まさに私の家計簿みたいなことである。
 収入ー支出=貯金
 資産(持ち家や車)も無いが、借金もない。

 「だから、うっかり給料上がったら、家賃15万円のお部屋に引っ越しちゃったりもできますし、そんでうっかり給料下がったら、また6帖ワンルームに逆戻りっていうのも自由自在ですし」

 と言ってみたら「まあ、それもわかるけど、会社だと、社員数を簡単にイジれないじゃん」と部長は言うけど、私が想定して語っているのは、伸び盛りのベンチャー企業の話で、そういう会社だったら、イケイケでなんちゃらヒルズの専有フロア面積を伸ばしていたのが、コスト削減でフロア縮小しはじめてギューギューになってきたら「これヤバいな」ってどんどん社員が辞めてくじゃん?ってモデル(?)を想像してみただけです。

 あと、これは部長に何度言ってもわかってもらえないのですが、「自社ビル」という箱の中で、いくら「劇的な組織変更」をやっても、劇的な効果ないんですよ。いくらフロアを入れ替えてみてもね。

 結局、フロア面積に合わせて、組織変更することになるわけです。

 植木鉢でも、ワニの水槽でも、ヤドカリでも、箱を大きくしないと成長しないと思うのです。

 私がもし経営者だったら、そう考えるんですけどねえ。

 まあ、経営に「これが絶対に正しいやり方」というのは無いので・・・・

 ただ、強引に話を戻すと「給与計算のミスを修正する方法」なら「これが正解」という結果がわかっているので(差額をどうするのか、ってことはケースバイケースだけど。すぐに支払ったり、来月に回したりとか)そういうのは得意なんですけどね。


12月19日(水)

 その昔「今泉さんの思い出」という記事を書いた時に「あの頃、この日記をつけていたら、きっと毎日、今泉さん語録を書き連ねていただろう」と書いたと思いますが、あれから10数年たち、「毎日、上司のことを書くのって、こういう事か」と、夢が実現ってわけでは無いですが「ちょこっとだけ想像したことを実体験」という気分です。

 というわけで、今日も部長の至言をご紹介。

 なんかの話題で、雑誌の広告費の話になって、私が「少年漫画誌って広告収入がほとんど無いから」って言ったら、「いっぱい載ってたよ、怪しい広告が!」と仰るので「いや、ファッション誌やカー雑誌なんて、広告の塊でしょ?それに比べると、全然って話です」と説明したのだが、それには納得してくれた。

 しかし、言うと予想はしていたが「でも、ブルーワーカーの広告とか毎週載ってたなあ」と言い出すので、聞き流していたのだが、「でも、ブルーワーカーって名前凄いね」と言うので、「ブルーワーカーじゃなくて、ブルワーカーでしょ?」

 「そうだっけ?」で済むのかと思いきや、「違うよ、ブルーワーカーだよ!」と言い張る。
 冗談で言ってるのかと思いきや「だって、これで体鍛えれば、あなたもブルーワーカーって凄い商品名だよな」と続けるので、しょーがないから、ネットで検索して、「やっぱ、今でもある商品名ですけど、ブルワーカーですってば。ブルは青じゃなくて、レッドブルのブルなんです!!!!」

 「・・・・・・」と部長は無言のまま、「もうその話題に興味が無い」って顔になったので、やっぱし冗談だったのかもしれない。

 まあ、部長が最近、妙に面白くなってるのは、師走でドタバタしているので、精神的に疲れてるのだということはよーくわかってます。


12月18日(火)

 静かな夕方のオフィスに部長の独り言が響き渡った。 

 「超音波が飛んでいる・・・・・」

 部長は独り言が多いし、ひどい時には「サトラレ」みたいになるので、みんな慣れているから放置していたのだが、「ねえ?超音波が聞こえない?」と誰に言うともなく語りかけるので、思わず、誰かが小さな声で「ただの耳鳴りじゃ・・・」と呟いた。

 そしたら、部長は「え?耳鳴り?耳鳴りって、こんな風にピーーーーーーって鳴るの?」と言うので、私が「耳鳴りってそういうもんじゃ・・・」と口を挟んだら、部長がいきなり大きな声できっぱりと、

 「モスキート音だ!!!!!!」

 モスキート音は、アラフィフの私らには聞こえませんってば(笑)
 「どんだけ、気持ちが若いんですかwww」と大爆笑しちゃいました。

 他の人たちは、一瞬だけドっと笑っただけでしたが、私は後からジワジワきちゃって、「超音波・・・・モスキート音・・・・」とずっと下向いて笑っていて「やべー、ツボにハマった」と嘆いていたら、E嬢に「キョウイチですか?」と言われたけど「今日一番受けた」の略なんでしょうね。

 会社のパソコンには、いやモニターにはスピーカーがついてないので、その後、モスキート音鑑賞会が開けなかったのが残念です。盛り上がったのにな。

 今、試しにネットで検索してみて視聴してみたけど、私は15キロヘルツまでしか聞こえなくて「30代」との診断でした。10代だと20キロヘルツくらいまで聞こえるらしい。

 さて、ずっとメジャー移籍を希望していた西武の中島がやっと海外FA権を行使して、メジャーと契約に至ったという報道がありました。
 なんと、アスレチックスですってよ、奥さん!
 「えー、あのドケチ貧乏球団が?」と思ったが、2年5億円っていうビミョーなお値段でした。

 今期の年俸が3億円くらいだったので、まあまあの金額ですが、国内移籍したら、もっと争奪戦になっていただろうから、「さすがアスレチックス。お買い物上手ね」と感心。
 これで、うっかり活躍したら、他に高値で売り飛ばす計画なんだと思いますけど。

 もっとも、アメリカでは日本人内野手の評価は低いので(活躍した選手が投手や外野手に比べると圧倒的に少ない。岩村くらいしか私は思い浮かばない。あれ?田口も内野やってたっけ?)、けっこういい条件なんじゃないですかね?

 まあ、たぶん、「出塁率+長打率」という、セイバーメトリクス的には優良選手なので、そこそこ活躍してくれるといいなあ。できれば、ダルビッシュくらいに。
 イチローがそろそろ「閉店準備」に入ってきているので、ダルや青木やナカジに頑張っていただかないとね。

 でも、西武ドームに年に数回足を運ぶ身としては、ずっと覚悟はしていたんだけど「やっぱ、ナカジのいない西武ドームの試合は寂しいなあ」って思う。
 ナカジが打席に出てくるだけで、ほんと球場が華やいでいたのだ。
 後継者の浅村君は、ルックスがイマイチなので、「片岡、栗山、中島」の顔面偏差値の高い並びに比べるとねえ?

 まあ、熊代とか秋山とか、いい選手育ってるんだけど。

 以上、私は別にそれほど西武ファンでもないのですが、一応、チケット代の割引目当てでファンクラブ入っているので(笑)
 そういや、ヤクルトも来年から西武のファンクラブ方式を真似したシステムでやるみたいなので、来年はヤクルトのファンクラブも入ろうかなあ。

12月17日(月)

 パソコンなんだか、治ったみたい。

 原因はどうやら、パソコンじゃなくて、キーボードが古くてギトギトになっていて、ひとつのキーが埋没していたからだったようです。(引きぬいたら調子良くなった)

 でも、あれこれネットで「こういう現象についての対処法はないか?」と調べていたら、ふと「うちのOS、もう古いんだ」ということに気がついた。
 そーいや、時々「フラッシュをアップグレードせよ」って画面が出てくるけど、「いいよ、やってやるわよ」とオッケーしても「できませんでした」っていう画面が出てきたので「何しに来たんだよっ」と毎回突っ込んでましたが、薄々気がついてました。「きっと、うちのOSに対応してないんだろうな」って。

 で、パソコンの不調の陰に同時進行していた「ユーチューブで観られない動画がある」っていう問題は、どーやら最新のフラッシュになってないからで、最新バージョンはやっぱし、今のOSには対応してないんだそうです。

 この武器商人どもめ!!!!!!(意味不明の八つ当たり)

 パソコンが家電と違うのは、こーゆーところですよね。
 家電は、いくら古くて調子が悪くても、騙し騙し使えますけど、パソコンは、例えば冷蔵庫だったら「この冷凍食品はお宅の冷蔵庫では冷凍できません」みたいなことになる。テレビは少し前にそうなったけどね。テレビは死んでないのに地デジが映らなくなって。

 家電は、特に日本の家電は長持ちしすぎだったのかもしれない。
 だから、IT関連企業は、「10年も持たないように」ってこういう仕組を考えたのですかね?

 するってえと、ペット業界も犬猫の寿命を短くする品種改良してみるとか?

 さて、昨日は選挙でしたが、予想はしていたが自民党の圧勝に「ここまで来たか」と呆然となった。
 うーん、やっぱし小選挙区制って、あんま良くないんじゃ・・・・

 個人的には、テレビでも大々的に取り上げていたけど、田中真紀子さんの落選が「時代の替わり目だなあ」と思った。
 私が幼少時の高度成長期の貯金をやっと使い果たした、って感じ?
 同時期に笹子トンネルの天井版が崩落ということを考えると、「この先、いろいろ老朽化してくるし、世代交代も激しくなるんだろうなあ」って漠然と思いました。

 前回の選挙では、「自民党不信」から、バーンと民主党に振れましたが、またこれで自民党がパっとしなかったら、今度こそ、第三極とやらが、バーンと来ますかね?

 しかし、私の仕事的には、消費税率アップも大変なのだが、来年から実施される「所得税の復興増税」の方がけっこう面倒です。
 原稿料や講演料や税理士報酬はずっと1割を源泉徴収してきたのだが、来年からなんと「10.21%」になるんですよ。
 今までは、例えば10万円の報酬だったら、1万円を源泉すればよかったのだが、来年から10210円を差し引いて振り込まないといけないわけです。

 めんどくせー

 よく「1ならびで」って「手取りが10万円になるように」って「111,111」を額面にしていましたが、向こう何十年?25年間?ってゆーと、私が現役で仕事している間は、もう「ならびで」っていう言葉は死語確定です。
 そして、「手取り5万円の講演料を渡したい」という依頼のために、電卓叩く時間が・・・・
 そして「どうやって計算したらいいのでしょう?」っていう同僚のために、説明する時間が・・・・
 そして、どうせ、丁寧に説明しても、『むずかしくてよくわからなーい』と「結果だけ教えてくれ」っていう態度に、ムカつく時間が・・・・

 どうせ私はけっこう暇なので、いいのですが、年とってきてからのこういう微修正はついてくのキツいので、ボヤいているだけですが、そっか、超ポジに考えてみると「国が、私のために、脳トレしてくれてるんだ!」

●会社の愚痴

 私も日記さんに吐き出してますが、ここんとこ外でランチすることが多く(お散歩頑張っているため)、なんだか隣に「仕事の愚痴を吐きまくってる人たち」が座ることが多く、「ほーー、普通の人は、ランチに出かけた同僚にこうして愚痴ってるんだ」と興味深かった。

 一番強烈だったのは、20代女子二人組でたぶん、二人とも派遣社員でアシスタント身分らしいが、「席替えしたんだけど、私の隣がメガネと犬だったよの!」「えー、それはありえねー」「でしょ?差別だと思うの!!!」

 メガネってアダ名・・・・あるんですね?
 いや、メガネかけてる男性社員なんて珍しくもないので、それでアダ名になってることに驚いて。
 さらに犬って、桃太郎か?と思いきや、どうやら犬飼さんとか乾さんとか、そういう苗字の方のことらしかったです。

 でも、一番驚いたのは、「女子社員の中でアダ名がつくほど嫌われてる、不潔で仕事も出来ない男性社員の隣に座ることになったからって、それを差別だ!って表現するのか?」ってことでした。私だったら「なにこれ?イジメ?」って言うと思う。

 もう一組の若い女子社員の悪口大会は、ぶりっ子お局先輩の「うふふふふ?」という不気味な笑い声の物真似大会を開催していただけだったので「あー、あるある」と理解でした。「うふふふふ?やだー、わたし、よくわかんなくてぇ」とか言いながら全部自分で仕切るらしいが、そういうのはなんとなく想像できる。

 昨日、投票後に遅いランチに入った店では、かなり切ない「仕事の愚痴」を傍受してしまった。

 男性の二人組で、仕事中のランチでは無く、たぶん、年下の男性が年上の男性になにやら相談したくて休日の昼間にランチしているようだった。

 デザートが出たくらいの時に、やっと年上の男性が「ところで、新しい仕事どーよ?」と核心に迫っていた。(あ、ここからが本題なんだ、と後になってわかったのだが。それまでは「代官山の蔦屋はどーよ?」とか無難な世間話していた)

 年下の男性が「それが、最近、朝起きても、会社行きたくないなあ、ってグダグダしてるんです」と言うと、年上氏が「えー?それって、鬱なんじゃないの?」
 年下氏は「そういうわけでもないんですが(笑)」と笑い飛ばしていた。

 しかし、どうやら上司や先輩が女性ばかりで、新参者の彼がちょっとミスするとネチネチというかヒステリックに叩きまくって、どうやらストレス発散している女性上司や、半年くらいしか先輩じゃないのに、彼がやることにケチつけているのはどうやら「私は仕事ができます」とアピールしたいらしいとか、なかなか大変そうな職場である。

 その愚痴を聞いていた年上氏は「そうだね、女性はそういうところあるから、怖いよねえ」と、「女は怖い」を連呼していた。

 でも、私が怖かったのは、その二人がお会計する時に初めて、その二人がちゃんと見えたのだが(斜め後ろにいたので、会話は聞こえても姿が見えなかった)、年上氏は60歳前後で、年下氏は私と同じくらいのオッサンだったんです。
 え?会話の内容的には、「転職したら、女性ばかりの職場で、ちょっと・・・・」とボヤく20代後半の男子と、「まーねー、女性はそういうヒステリックな所あるからねえ、難しいねえ」と言う、40代くらいの先輩なのかと思いきや、年代が20年ほどズレてました。

 20代や30代の女性社員がランチで会社の同僚の悪口言いまくってるのは「よくあること」と受け止めましたが、60代男性と40代男性の「OL愚痴トークなランチタイム」は衝撃的でした。

 なんか、ほんと、「時代は変わっていく」ってことなんでしょうね。

 ただ、先のOL二人組の「仕事の愚痴」では、ある部署でトラブルがあって・・・・というか、その子達はどうやら大型商業施設の管理部門に所属していたようなのですが、ある通路が、工事だかメンテナンスだかで通行止めになるので、「この通路は通行止めです」って表示は用意されていたらしい。

 ところがその連絡が行き渡ってなくて、「ここ通行止めにするなら、何か掲示しておかないと」って言われても、「そんなの聞いてない」と休日に一悶着あったらしい。

 で「そんなの聞いてない」の部署の人は、休日だったけど、ちょっと上司に電話の一本も入れて確認すれば「ああ、そういう連絡来ていたので、よろしく」っていう話だったらしいのだが、そういう手続も踏まず、「とにかく、自分らは知らない」と主張して、さらには「こういうのはマニュアルには無い」と主張して、大したことない話なのに、なんだか大事になっていたようだ。

 「あの人達、自分が知らないことは自分には関係無いと思うらしくて、いつもそうなんだよね?自分のわかる範囲のことしかやろうとしないし、自分が知らないことは他の人の責任というか、他の人がやるべきって態度を貫く」
 「ほんと、そうだよね、なんであんななんだろう?」
 「みんな、そうだから、それでいいってことになってるんじゃない?」

 まったくその通りですよね。
 
12月15日(土)

 今気がついたのだが、「去年は2011年11月11日が派手だった」と12月12日に書いたつもりだったのだが、「2111年」って書いてありました。
 うーん、でも、昔、新人だった頃のハイジが「うわああ、ゼロ一つ間違えた!」と騒いでいた「20006年 忘年会のお知らせ」(正確な年代忘れたけど)の壮大なスケール感には負けますけどね。

 さて、パソコンの不調であるが、やっぱし偶然発見した呪文を打つと治るので、しばらく持つかね?
 でも、やっぱし、パソコンの6歳は人間で言うなら60歳以上だと思うので、あちこち悪くなってくるだろうから、対処しとかないとな、って、やっと今日、写真保存用にUSBメモリを買ってきたのだが、どんくらい容量あれば私のガラクタ写真集が収まるのかさっぱりわからなかったので、とりあえず4ギガのを買ってみた。

 まあ、集めた写真や画像もしょーもないのばっかりだから、パーになっても、いいんだけどね。

 さて、昨日は「大奥」の最終回だったのだが、このドラマにけっこうハマったので、原作の漫画も4巻まで読んでみたのだが、「うわー、ほぼ原作に忠実にやってるんだ」とびっくりした。
 私が観た、過去3回分くらいは、ほぼ漫画のセリフとコマ割り通りでした。ここまで「そのまんま」っていうのも珍しいというか、私が知る限り無いですね。ただ、最終回はドラマの方がいろいろ付け加えていたけど、原作だと、「ここで全然終わりじゃない全然途中」なので、あのままじゃ最終回にならなかったからなのでしょう。

 というわけで、漫画とドラマをほぼ同時に観てしまったので、どっちがどっちだか混乱してしまいました。


12月14日(木)

 うーん、パソコンはやっぱし調子悪いのだが、今日なぜか強制終了すると、終了せずに、フツーに動き出すという「魔法の呪文」を発見してしまった。

 うーん、でも、もう6歳の老人だし、そろそろバックアップとっておかないとなあ?って、ちゃんとやらないから、いきなりクラッシュしちゃって「あーあ」ってこと過去にあったけど、所詮私が保存しているファイルなんて「あーあ」ですみますからね。

 さて、今朝のニュースショーで、私は「ペニーオークション」っていうのが「オークションサイトの名称」ではなくて、「オークションの種類」であることを知りました。

 ふーん?そういう形式のオークションがけっこう流行っていたの?

 今、話題沸騰なのは、「芸能人がそういうサイトを利用したという話をブログに載せていた」ってことだけど、私には「なんで、こんなオークションがアリなの?」と不思議です。

 だって、入札するだけで課金されるなんて、ありえないじゃないですか。
 「ヤフオクで熱くなり、うっかり高値で落札してしまった!」っていう気持ちは、なんとなくわかるが「競り合うだけで金がかかる」っていう意味が全くわかりません。

 テレビでの説明では「ゲーム感覚」と言っていたけど、クレーンゲームに注ぎ込む感覚なんですかね?

 ポーカーの正式なルールは知らないけど、順番に掛金積み上げてく方式のやり方があったと思うが、ああいうゲーム性なのかね?

 そういうのの片棒担いじゃった芸能人も「アホじゃ」と思いますが、贔屓の有名人が「これってすごいお得!」と書いていたからって、「そうなんだ、お得なんだ」って思う人もどうかしてると思います。
 だって、もし、田中マー君が「友人に教えてもらったオークションサイトで、空気清浄機がこんなに安く落札できました!」ってブログに書いてあったら、「おめーは、何億円も稼いでるんだから、そのくらい、せめて家電量販店で買え!」と思うし、「そんなヒマあったら練習しろ!」っていうコメントが沢山上がるでしょう。

 売れっ子著名人は、ネットオークションする暇なんて無いだろう。

 ステマっていうの?著名人が「これ、オススメです!」って個人的な感想を装って、実は広告っていうのは、前から問題にはなっていたけど、この一件で、そういうのが減るのはいいことなのかもしれないけど、本当の「個人的な感想」もしばらく自粛されるのかね?

 私も、先日、著名人オススメの店に行ってしまったのであった。
 著名人・・・・っていうか、元楽天の選手で、マー君が来るまでは背番号18を背負っていたのだが、2年前にヤクルトにトレード移籍した「ナベツネ」こと渡辺恒樹投手のブログに「久々に母校である東農大前のラーメン屋に行ってみました。美味しかった」という記事が載っていたので「ふーん?あのあたりはお散歩コースなので今度行ってみよう」と思ったのです。

 ラーメンおたくサイトを覗いてみたら、東農大周辺というか、馬事公苑周辺は、交通の便が悪いにもかかわらず、たぶん東農大生御用達が拡大しているのか、けっこう有名店がひしめいているようだった。
 一番人気の店は、「ラーメン二郎」みたいな、ボリュームたっぷり系のようで、「これ、若い男子には大人気みたいだけど、たぶん、私はダメそう」と思ったので、ナベツネさんが「学生時代によく食べた懐かしい味」と紹介していた、東農大にほんとに近いというか、校門脇のほぼ学食みたいな位置にあった「百麺」という家系ラーメン屋に入ってみたのである。

 週末の2時くらいだったが、けっこう客が入っていた。
 そんで、野菜増しみたいなメニューを食べてみたのだが、フツーに美味しかったです。
 わざわざ、電車乗ってまで食べに行くような味でもないけど、近所だったら、月に一度くらい食べたくなる味だった。

 で、東農大出身のナベツネさんは、今期クビになって、来期からヤクルトの打撃投手になるそうですが、あの店から広告料なんてもらっているはずもなく、ただ「個人的に思いれのあるラーメン屋」として紹介していたのだと思いますが、ああいうのもステマ疑惑持たれてしまわないか、ちょっと心配になってしまいました。

 あり?
 そのナベツネさんが、ついこの間、イムさんの通訳だったシンさんが焼肉店オープンするって記事を書いていたはずなのですが、もう、無い?????
 代わりに、イムさんがメジャー球団と契約したらしい記事が載っているのですが・・・・・

 いや、ナベツネさんがシンさんの店を宣伝していても、誰もステマだって思わないのですが・・・・・

 「友達が店をやりますので、よろしく!」ってだけなのにね。

 ほしのあきも、「友達から宣伝してくれってお願いされて、宣伝料まで貰っちゃったので、ここで宣伝します!」って書いてればね(笑)


12月12日(水)

 去年は2111年11月11日が派手でしたが、今年は今日の「2012年12月12日」が花形でしたかね?

 (後日訂正:2111年11月11日って・・・・100年早いよ)


 さて、先日も日記に書いた「なんか仕事が全然普通にできてないのだが・・・」って社員が担当する仕事の件で、彼の上司が私に「この請求書の11月分が来たんだけど、その前のってどうなってるの?」と確認してきたので「9月分から見てません」と答えていたのだが、私が席を外していたときに、その部署の事務担当者が「あそこからの10月分以前の請求って来てないんでしたっけ?」とエビワカちゃんに確認したらしく、エビワカちゃんが後で「Oさんからそう聞かれたんですけど、昨日、ミヤノさんとY部長が話していた件ですよね?」と対応してれていたらしい。

 そして、エビワカちゃんも、さすがに何かを感じ取ったらしく(典型的な次女タイプなので、周囲にあまり感心が無い。つーか、こういう人の方が、うちの会社では「フツー」らしい)「あれ?その件って、Fさんが担当じゃなかったでしたっけ?」と言ったので、私が「前にねー、私がFさんについて言った通りのことになりました」と言ったら、「ええええ?そうだったんですか?全然わからなかった。ミヤノさん、すごーい!」と言われても、あそこまで全然仕事できなかったし、休みが多くなっていたのだから、「こりゃ、かなり病んでるな」って気がつくわよ、フツー・・・・と思っていたら、エビワカちゃんたら・・・・・

 「私がおかしくなったのに気がついたら、教えてくださいね!」

 ・・・・って言われても・・・・・・

 私だって「こりゃ、本格的にヤバいな」ってくらいにならないと気が付かないですよ。


12月11日(火)

 うーん、またパソコンの調子がおかしい。
 そろそろ、替えどきかしら?

 さて、また部長の話でも・・・・いやもう、大好きですから(笑)

 あるベテラン社員が「本を買いたいんだけど、図書購入申請書ってどこにあるの?」っていう質問をしてきた。対応したK嬢が「そんなのあったっけ?」と言うので「無いよ」

 定期購読を申し込む場合には申請書書いてもらっているが、書いてもらわない時もあり、いい加減にやってるのである。

 なので、「大量に買うのならともかく、数冊のことなら、経費精算書で消耗品と同じようにやってください」と説明した。

 その後に「確かに、あんま書籍なんて購入しない人だからわからなかったんだろうけど、なんで勝手に図書購入申請書っていう言葉が出てきたんだろう?」という話になり、私が「ああ、そういえば昔は・・・」と思い出した。

 私が入社した12年前の当時は、図書を購入した場合には、その表紙をコピーして経費精算書に添付するルールがあったのだ。
 きっと、その事を覚えていたので「本は、他の経費精算と違う方法だったはず」と思ったのかもしれない。

 と、私がK嬢に語っていたら、部長がいきなり「え?それって、今はやってないの?」と横から入ってきた。

私 「もう、ずいぶん前に廃止しましたよ?」
部長「なんで?」
私 「うーん、あんま意味無かったというか、コピーする紙がもったいないだけだったし・・・。一覧にしておいても、誰も見ないし」
部長「オレは見てたよ!!!!(怒)」
私 「え?だって、もう随分前からやってないのに、いつ見てました?」
部長「・・・・・・・」

 しばし、私はクドクドと説明した。
 昔、ちゃんと会社で購入した本の詳細なリストを作っていたのは、たぶん、当時はパソコン関連のマニュアル本の購入が主だったので、「こういう蔵書があります」って告知と「同じような本をダブって買わないよう、確認してください」という意図があったのだろう。

 そのマニュアルをそのまま引き継いでいたのだが、10年ほど前に地殻変動が起こり、フランク・ロイド・ライトをなぜか崇拝していたH部長が出現し、知的でクリエイティブな感じを目指す部署を起こしたのである。

 ちなみに私はその当時、我が社の社員の「フランク・ロイド・ライト知ってる率」がほぼゼロだったことに驚いたのだが、逆に「ミヤノさん、よく知ってるねえ」と驚かれ、私の中での「一般常識」が少し崩れたのであった。

 そのH部長が集めた、わりと「とんがりキッズ」的な社員たちは、美大卒だったり、ICU卒だったりして、私とほぼ同世代だったし、ポスト・モダン的な事が苦手じゃなかったらしく(つーか、そうじゃない社員はすぐに「付いていけません」と脱落して、H部長を煙たがっている普通の部長達の元に戻された)、「みんな、漠然と仕事していちゃいかん。もっと本を読んで勉強しろ!」と言うH部長の号令の元、みんなで書籍購入に励んだのである。

 それまで、月に数冊の「エクセル攻略法」とか「ウェブデザインの基本」とか「データベース管理術」みたいな本がリストに上がっていたのだが、H部長は月に20冊くらいドカドカ購入するし、その部下達も負けじとドカドカと本を買うようになった。

 そして、その本の表紙のコピーはあっという間に積み上がり、それをエクセルに入力するのも手間になったし、もはやロラン・バルトの本などが混ざってきているので、「これ、共有しても意味ねーし」と思ったし、なによりも、コピー用紙がもったいないと思ったので、その時の上司に「誰も見てないリスト作るのも手間なので、やめません?」と言って、そのリストを見せたら、青山ブックセンターの注文書みたいなそのリストを見た上司も「うん、じゃあ、もういいよ」と言ってくれたので、廃止したのである。

 部長が「オレは見ていた!」と言うのは、いったいこの歴史上のいつの話だったのだろうか?
 私がその変遷を語ると部長も「ああ、たしかにHさんがいっぱいアマゾンで本買ってた時期があったなあ」と思い出してきたようだった。

 ちなみに、Hさんは数年前に失脚して左遷されたので、退職してしまいました。今でも、個人事業主として、うちの会社の顧客周辺をウロウロしてますが、あれでちゃんと稼げているのかは謎です。去年、偶然、外でお会いしましたが、相変わらずパワフルでした。

 そして、部長が「あのリストはなんで続けていないんだ!」と怒鳴るので、過去のファイルを探してみたら、「ああ、丁度、10年前にやめてますね」

 部長は「だって、会社で購入した本なんだから、会社のモノとして、きちんと把握しておかないといけないじゃん!」って言ってましたが、本なんて、1年もすればゴミ扱いなんだけどなあ。

 ただ、私が「ああ、丁度、10年前にやめてますね。わはは、丁度、Hさんやその部下達が盛大に買いまくってた時期ですね。すげーな、このリスト」と笑っていたら、部長は無言になったので、「もう、いい」っていうサインだと思って、それ以上、突くのはやめました。

 ここ最近は、そんなに書籍購入してないしな。

 たいていのことはすぐにネットで調べられちゃうから、「マニュアル本」の必要性も無くなってきたのかもしれない。

 ただ、部長はたぶん、「趣味の読書」をほとんどしないので、「本とは、役に立つもの」という思い込みがあるようだ。マスオさんもその傾向があって、「速読を身につけようと思って、速読法の本を買ってみたけど、その本を読むのに時間がかかって」と自虐ネタを言っていた。

 本は娯楽だと思っている私にとっては「速読法」の意義が全然わからないのである。
 映画を早送りで、一日に3本見たって、ちっとも面白く無いではないか?っていうのと同じように感じる。

 まあ、ただ、仕事のために、沢山本を読む必要のある人もいるのかもしれないけど、どんな必要だかはよくわからない。

 少し前に、役員会で課題図書になったマーケティングのビジネス本があって、部長は私らにも目を通しておくように薦めたが、私は5分くらいパラパラ捲って「いかにも翻訳ビジネス本なので、これは読みにくいし、結論も曖昧」と判断したのだが、真面目なマスオさんは頑張って全部読んでみてから「用語に馴染みがないのもあるけど、読んでいても、文章の上っ面をたどっているだけで全然頭に染みこんでこないんですよ」と言っていたので、私は「ほーら、私の言った通りだろう!」と心の中で胸を張った。

 そして、みんなに「読め」と司令した部長は、私やマスオさんの意見を聞いて「ふーん、あんま読みやすくないんだ」と全然読んでねーじゃん(笑)

 今日の結論「読書にコンプレックスのある人とは話が合わない」

 そのマーケティングの本については、けっこう娯楽で読書しているK嬢やM嬢は「ええ?そういうビジネス本読まないんですけど?」と、きっぱり足蹴にしてました。
 読書に全く興味の無いE嬢は、完全スルーでした。

 そうですよね。「この本を読めば仕事に役に立つ」と言うのなら、自分で読んでいただいて、役に立つところだけ教えていただければいいんじゃね?

 だいたい「あの人は沢山本を読んでいるから立派な人だ」っていう実例も身近にないし・・・・
 ミヤノ家はけっこう読書家揃いなので、たまに家族団らんの会話で「あの本がオススメ」という話題になるが、みんな読書傾向が違うようで、他人の勧める本を誰も読みゃーしませんよ(笑)

 あ、漫画だとね、私が実家に持ち込んだ月刊漫画雑誌の中で「ごくせん」が両親にバカウケしたので、次に訪問した時にカートに載せてごっそり単行本を持ち込んだら「もう、あれ最高!何度読んでも笑う!」と大好評でしたっけ。そのまま実家に所蔵されています。

 漫画ってやっぱ偉大だな。

 フランク・ロイド・ライトが全く通じないうちの会社でも「動物のお医者さんで、こういうエピソードあったね」と語ると、K嬢やM嬢が「なつかしい」と言いながら食いついてくれるもんね。

12月10日(月)

 土日の休みに、けっこう頑張って掃除したら、かなり片付いた!

 やれば出来るじゃん!!!!!!

 でも、「やや乱雑な部屋」程度になっただけなので、ここまでは年に1度くらい到達するのだが、ここから「まあまあ片付いてる部屋」までの壁は高く、ダイエットと同じく、あっけなくリバウンドしがちなのである。

 そして、毎回、この程度まで掃除ができると「なんだ・・・やっぱし片付けられない症候群じゃなくて、ただの怠慢なんだ」と、ちょっとがっかりする。

 今回の掃除で、少し困ったことが起こりまして、私はベッドを使っておらず、ずっと布団を床に敷いていたのですが、湿気で床が痛むので、何年か前から下にスノコを敷いています。
 しかし、そのスノコの間にホコリが溜まるのだが、数ヶ月ごとに、気が向いた時に掃除機かけていたけれど、それではきちんとホコリが吸い取れずにいたようで、だんだんホコリが網状に絡まっているのには気がついていた。

 今回、「よーし、たまには徹底的にやってやるぜ」と真剣に掃除機をかけていたのだが、そしたら、なんだか微笑な動くものが?
 ホコリからまって網状になってると思っていたのだが、どうやら小さい蜘蛛が生息していたようです(笑)
 ホコリじゃくて、蜘蛛の巣でしたwwwwwwww

 「えー?ってゆーことは、適度な湿気でダニが発生してて、それで蜘蛛が生息してたのか?」

 うーん、そういう生態系が出来ているのなら、掃除機で蜘蛛を駆除してはいけないのでは?
 と思いましたが(こういうとこ、自分は相当ズレてるなと嘆きつつ)、でもせっかくの掃除魂を無駄にしたくなかったので、非情にもガシガシ掃除機かけちゃいました。少なくとも、3匹の小さな蜘蛛のパラダイスを破壊したようです。ごめんね、ごめんね。

 過去にも何度かありまして、「ああ、ここに蜘蛛の巣が・・・」と気がついていたので、「よしよし、蚊とかダニをよろしくね?」と、そこを避けて掃除していたのだが、掃除に気合が入ってしまった時に、うっかり忘れて「わあああ、蜘蛛の巣に掃除機かけちゃった・・・・ああ」と掃除機に向かって両手を合わせたことが・・・・・

 私がマメに掃除しないので、蜘蛛が生息できるようなのですが、たまに破壊しちゃうあたりが「三陸海岸と津波」みたいな話で、じわんと来ます。

 私が土曜日で火がついて、日曜日は朝から掃除機かけまくっていたら、上の階に住む大家さんの掃除魂まで着火したのか、師走だからそういう予定だったのか、廊下を激しく掃除する音がしていたのですが、午後になって廊下に出てみたら、電灯にべったり張り付いていた蜘蛛の巣が見事に撤去されてました。

 たしかに、電灯に集まる小さな羽虫の死骸がびっしりついていて「これ、私は蜘蛛好きだからいいけど、新規入居希望で内見に来た人はドン引きしそうだな」と思っていたのですが、大家さんも、あんまり掃除には熱心じゃなく、ずっと放置されていたのですが、この年末にまさかの大粛清でした。一階の郵便受けの上にある防災設備のスイッチ周辺なんて、もっと見事な蜘蛛の巣が張り巡らされていて、「ほお、見事なもんだ」って感心していたのに、それも綺麗に撤去されてた・・・・

 蜘蛛と共存って難しいのですね。

 そういや、ニュースでは「ノロウィルスが大流行」と煽ってますし、会社でも「食あたりかと思ったら、どうやら胃腸炎だったらしい」という若い社員も出てきて、「あーら、気をつけないと」という雰囲気になりましたが、ノロとかロタなんてねえ?ほんと、最近出てきた「概念」だしなあ。

 40歳以上の人に語ると「そーいや、そうだったかも」と頷いていただけるのですが、20年以上前って、ノロとかインフルエンザも「風邪の一種」という扱いだったんですよ。

 「今年の風邪は高熱が出るねえ」って時は、たぶん、インフルエンザの大流行で、「今年の風邪はお腹に来るねえ」って時がノロとかロタだったらしい。

 特に感染力の強いノロでは、あっという間に一家全滅してました。
 幼い子供が嘔吐した後始末していた母が倒れ、母が回復したと思ったら、父が倒れ・・・・

 ある年は、お腹ピーピーになる風邪が流行り、家族みんなしてパンツ汚して涙目で自分で下洗いしてましたっけ。

 ミヤノ家では数年前、実家にいた姪っ子が突然嘔吐し、みんなでワーワーと片づけていたら、うちの両親と私はその後、トイレに篭る激しい症状に襲われましたが、弟夫婦は軽症だったらしい。たぶん、彼らにはある程度の免疫があったのでしょう。

 で、「ノロ大流行なので要警戒」はいいのですが、あれって、たぶん、発症するとかなり辛いけど、せいぜい2日くらいで治ってしまうので、大した病気じゃないと思うのです。インフルエンザと同じく、老人ホームなどで集団感染すると、大変ですけど。

 そんで、なんの感染症でもそうですが、感染した人が全員発症するわけでもなさそうですし。
 私も熱は7度ちょっとくらいだけど、鼻水がとまらなくて、念のため医者に行ってインフルエンザ検査したら「陽性です」と言われて「ええええ?これでインフルエンザだったの?」と驚いたことがあった。

 自分が小学生や中学生の頃、「夜中にゲーゲー吐いた」とか「お腹ピーピーでトイレに引きこもり」って状態になっても、「一日苦しめばそのうち治る」と医者に行かなかったことも多かったような・・・・正露丸で下痢はなんとかしていたような。
 まあ、そういう時代でした、ってことで、だからそれでいいじゃん、って話でもないのですが、今ってウィルス性の病気に怯えすぎなのでは?とも思うのです。

 つーか「だから、除菌だ!」って風潮の方が「大丈夫なのかな?」って思ってしまいます。

 感染症は、群れて生きる動物の宿命というか「お友達」というか、どっちかというと「動物が病原菌の乗り物?」とも言えますので、病原菌だって、宿主を生かさず殺さず、そうそう、人間が「地球が泣いている」なんて言うように、うまく共存しようと試行錯誤しているのでしょう。

 先日、バルガス・リョサの「密林の語り部」を読んでいたら、アマゾンのジャングルに住んでいた先住民が、白人が「くしゃみ」したらダッシュで逃げたという逸話がありまして、「ああ、風邪が怖かったんだろうなあ」と、しみじみしちゃいました。

 新大陸の原住民たちが、欧州人が持ち込んだ病原菌に大勢やられたという説は有名ですけど、そっか、風邪程度でも恐ろしかったんですよね。
 アマゾンの密林で生きていた原住民は、大きな集落を作らずに、密林を家族単位で転々と移動してきたので、そういう環境でうっかり病原体に出会っても、その家族がやられるだけで、他に感染せずに終わっていたのであろう。
 病原体にとっては、「群れ」が大事ですからねえ。
 致死率高い病原体にしても、人間にだんだん免疫が出来てきて「ただの風邪」扱いされるようになったほうが有利というか、だんだんそういうバランスになっていくものだと思うし。宿主を殺さずにいたほうが、繁栄しますからねえ。

 国の防衛力でも同じような展開というか、北朝鮮がたまにミサイル発射するから、防衛予算がつくし、尖閣諸島の話だって、ね?


12月7日(金)

 久々にけっこう大きな地震でした。

 最初は小さな揺れだったので「地震?」ってザワザワしていたのだが、だんだん揺れが強くなって来て、しかも長かったので、私は「これは、また東北が?」とテレビに駆け寄ったのだが、うちのフロアの女子達は軽くパニック状態になっていた。

 震度3くらいでも大騒ぎする同僚K嬢は、私の中では「生きる地震計」と呼ばれている。
 K嬢が「やだ・・・地震?」と呟きつつも、そのまま座っていたら、震度2以下。
 立ち上がってオロオロしていたら、震度3くらい。

 そして「どーすんの?どーすんの?どーすればいいの?逃げるの?逃げないの?」と騒いでいたら、震度4弱以上。

 さらにはエビワカちゃんまで揺れてる最中に「みんなで逃げましょうよ!」と叫んでいました。

 3.11の時にも「へー、日本人ジョークって本当なんだな」と感心してしまったのですが、地震でパニクる彼女達は「なんで、みんな、逃げないの?このまま建物の中にいても、このビル大丈夫なの?」と言うのですが、不安だったら、とっととダッシュで逃げればいいと思うのですが、「みなさん、そうしてますから」って司令が出ないと、動けないようです。

 まあ、私もちゃんと「この建物は耐震構造ですから大丈夫です」って言えないので、パニクる彼女達に「中にいた方が安全だ」ってきっぱり言ってやれないのも、いけないんですけどねえ。だって、このビル、古いから、最新の耐震構造基準をクリアしていない可能性が高いので、胸張って「大丈夫です」って言えないのです。

 あと、妙にミシミシ言うのが、彼女達の恐怖感を煽るようなんですが、ミシミシ言うのは後付のパーテーションの部分なんだけどなあ。

 それよりも、テレビ付けると、やっぱし三陸沖だし、震源地は3.11とほぼ同じ場所に見えたので「ああ、やっぱり東北だったし、やっぱり余震だ・・・・」と、3.11を思い出して呆然となっていたのだが、そしたらNHKで「津波警報」が鳴り響いたので、「ああ、該当地域の人たちが可哀想」と涙目になってしまった。
 3.11の日も寒かったが、今日も寒かろう。

 3.11では、大した地震や津波の被害は受けなかった神奈川県民ですら、こんなパニック状態になっているのだから、今日、震度5になった地域の人々や沿岸部の人々は、どんな気持ちでいるのだろうと、想像もできないけど、なまくらな想像力を働かすだけでも、涙ちょちょ切れます。

●ほーら、私の言った通り

 って、別に自慢するような話でもないし、嬉しくもないけど、前に何度も私に仕事上の迷惑をかけていた社員が、またトラブルを起こしたので、彼の所属長が「この件、どうなってるの?」と確認しようとしたようで、そしたら「まだ休職するまでには至りませんが、実は通院してまして・・・」と診断書出してきたそうだ。

 「うつ病」の診断だそうで、その所属長が部長に報告に来ていたので、私が「ああ、やっぱし?」
 本人の病欠も多かったが、「子供を病院に連れていくので」っていう理由も多かったので、私は「共働きだと大変だなあ」って思っていたのだが、エビワカちゃんにそう言うと「あれ?少し前に奥さんは仕事辞めたって言ってましたけど?」と言うので「ふーん?」

 さらに、決算時になかなか彼が経費精算を出してくれなかったので、その上司に愚痴ると、「じゃあ、私からも伝えておきます」と言ってくれたのだが、しばらくして、メールが転送されてきて、それは彼が直属の上司に「今日も子供も熱が下がらないので、大きい病院に連れていくのでお休みします。経費精算はなるべく早くお持ちします」というメールだった。

 そういう用件をメールで済ませているのが、怪しいと思った。
 普通だったら、電話で話すでしょ?

 そんで、久々に出勤してくると、元気そうというか、カラ元気そうな感じだったし、「そろそろ限界かな?」と思っていたら、やっぱしそう来ましたか。

 ほんの数日前、やっぱしずっと鬱だか適応障害で、数ヶ月休職していた若い女性が退職することになったのだが、退職手続きにやってきた彼女は普通に元気そうで、対応した担当者に後で聞いてみたら「最近やっと外出できるようになったみたい」と言っていたが、ほんと、心の病は難しいよね。

12月6日(木)

 えーと、また間空いちゃいましたが、えーと、今日の個人的重大ニュースは「えええええ?うちの嶋が選手会長????」でした。
 そりゃ、嶋はすでに楽天の選手会長でもあるし、いずれは頂点(かつては古田がやっていて、今は新井がやってる総選手会長)に立つだろうとは思ってましたが、ちょっと早くありませんか?まだ27歳だし、まだ正捕手の地位も全然安泰じゃないし、あと、2年くらいは待ってあげてほしかった。

 つーか、今年は岡島がかなり活躍してスタメン捕手出場が多かったので「岡島が正捕手の座に定着して、2軍の小関も育ってきたら、嶋を高値で放出(いいトレードの駒として)することもアリかもしれない」と考えていたくらいなので、嶋が選手として結果出すのはここ2,3年の勝負だと思っていたのです。

 まあ、本人も生徒会長気質みたいだし(学生時代は生徒会長を勤めていたらしい)、野村監督の薫陶ということもあるし、古田二世を望む声も多いけど、古田ほど利口というかずる賢くは無さそうだからなあ。
 つーか、歴代選手会長が、中畑-原-岡田-正田-古田-宮本-新井の後に、いきなり嶋っていうのも、なんだか・・・・

 どーせ、みんなやりたくないから押し付けられたのかもしれませんが、まあ新井が就任した時も、「ほえ?」と思いましたが、かなり毅然とした感じで頑張っていたので、嶋もこの地位を足がかりに選手としても、もっと開花していただきたいと思います。

 さて、火曜日は無理やり休んで(だって、日曜のイベント仕事で疲れてたから)、がんばって部屋の掃除と途中になっていた衣替えをした。
 おかげで、足の踏み場が増えました。

 そして、水曜日に出勤して、休み明けでちょっとアンニュイだったし、仕事山積みだったので「さあ、何から手をつけようかなあ」と思っていたら、部長が「ミヤノさん、ちょっと・・・」と呼びつけるので、なんか面倒くさそうな気配を感じたのだが、やっぱり先日愚痴った出資の件で、また、あーだこーだ、指示を受けたのだが、結局また「で、出資金っていうのは経理上どういう扱いになるの?」と初歩的な質問になった。

Q 「出資金って、損金になるのですか?」
A 「なりません。利息のつかない定期預金みたいな扱いです」

Q 「なんで貸付金と違って利息がつかないのですか?」
A 「利息の代わりに、配当金というものがありますが、それは、利益が出たら分配ってことなので、予め決められた金額ではありません。利益が出ない場合は無配当になります」

Q 「なんで、借入金じゃなくて、出資金にするのですか?」
A 「私もよくわかってるわけではありませんが、借入金は返済義務や利息がありますが、出資金はそうじゃないからじゃないですかね?」

 しばし、企業間における出資関係というのは、ヤクザの師弟関係を結ぶ儀式に近いもので、出資した企業は「アニキ」となり、必然的に弟分をかわいがることになる、ということを説明。

Q 「出資しても、株券みたいな書類は残らないそうですが、それでダマされたりしないのでしょうか?」
A 「ですから、兄弟の契の盃なわけですから、そもそも出資金詐欺をするような相手には出資しないのだと思います。ただ、相手の会社が倒産したら、株券があってもなくても、ただの紙屑です」

Q 「この株を売りたい時はどうすればいいのですか?相手が買い取ってくれることはあるのですか?」
A 「買い取るケースはありますけど、その事業が上手く行っていた場合には、充分な配当金があったり、その会社の株主になってることが有利であったり、もしかして上場したら・・・・ということになるので、あんまし無いケースです。ただ、相手がその事業を穏便に整理したい時には、お世話になった出資者の損にならないような金額で回収することはあります」

 と、「今日は忙しいぞ」と気合入れていた自分ですが、朝から質問攻めにあって、ちょっと不機嫌になってきたところで、部長が「そういや、あっちの会社のあの請求どうなった?」と言ってきたので、「ああ、あれが、ちょっと話が食い違っていて・・・・」

 これも、A社長の子会社との案件なのだが、そこの事務担当者のK嬢が「あのイベントが中止になっちゃって、その赤字処理どうしよ」とボヤいていたので、「あ、大きな声では言えないけど、うちの会社、予想以上に利益出ちゃってて、TK部長が損金埋めるのに必死になってるから、飛びつくかもよ?」と、K嬢から直接、TK部長に愚痴ってみなさい、と助言したのだが、しばらくして、部長に確認してみたら「そんな話聞いてない」と言うので、「実は、Kさんが・・・・」と概要を大雑把に説明してみたら、やっぱし、部長は食いついて、すぐにA社長に電話して、「その赤字、うちで持ちますから!」と申し出て、A社長も「それはありがたい。じゃあ、Kにはそう言っておくから」

 と、話はトントン拍子に進んだように思えたのだが、その翌日、私がK嬢に電話して「あの件、どうなった?」と聞いてみたら、K嬢としては、違う解釈していたようで、私が「うーん、でも私が部長から聞いた話だと違うんだけどな」っていくら言っても、K嬢の直属の上司はA社長であるから、私が「部長はこう言ってました」っていくら説得しても無駄だった。

 で、水曜日に、A社長もK嬢もこっちの事務所に会議で来るので、そこでTK部長も交えて話をすれば、解決するだろう、と思っていたのである。

 思っていたのである・・・・が、その前に部長が私に「あの件どうなった?」と確認してきたので、「Kさんと話してみたら、なんか違う雰囲気で・・・」と説明すると部長は「だって、A社長はそれでいいって言っていたよ?」と言うが、A社長は細かい金額わかってないんだから、K嬢にちゃんと伝わってないみたいだし、と私が言うと「いや、オレはちゃんとA社長に説明したよ?」

 この人達、いったい、どうしてこうなんだろう?
 A社長がK嬢にちゃんと説明できるわけないじゃん。
 手順としては、A社長に承諾を頂いて、A社長からK嬢に伝えていただくのは「TKの指示に従え」という司令だけなんですってば。

 部長は、ワーワーと「だから、オレはこうしろって言ったのに」って私に言いますが、私がいくら「部長はこう言ってました」ってK嬢に言っても無駄なんですってば!!!!

 なので、たまたま今日、A社長もK嬢もこちらに来るので、私を含めて4人で話せば、話はあっさり済むと思ったのです。って、言ってるのに、部長はワーワーと「なんで、あの金額がすぐ決まらないんだ」とわめくので、私も「もう、これ以上議論しても無駄だし、私は本来今日やるつもりだった仕事やりたい」と涙目になってきたので「私は知りませんよ!!!!」と手をブンブン振り回して、力説しちゃいました。

 「私だって、税理士事務所から、決算書類まだですか、いつできますか、って毎日確認されて、キぃぃぃーてなってんです!私が自分で決められることだったら、さっさとやってますが、そうできないから、困ってるんです!それに、Kさんだって、融通効かないんじゃなくて、ちゃんと真面目に仕事しているだけで、だから、私の指示には従わないんだから、ちゃんと上の人からきちんと正式に指示出してもらわないと、彼女だって困ってますって」と両手を掲げて叫びながら、「でも、今、一番困ってるのは、私だ!もー、このクソ忙しいのに、何もかも保留で、どう仕事進めりゃいいのですか!!!もー、ほんと泣きそうですよ!!!!」

 ええ、別にそんなに怒ってもないですし、その損金入らなければシレーっとスルーしちゃおうかと密かに思っていたのですが、部長がワーワー言うから「これは倍くらい頑張らねば」と必死で演技しましたとも。

 私の苦手な「世間一般の法則」として「声の大きい人が勝つ」っていうのがありますが、ほんと、それやりたくない、というか、あえてやろうとすると安っぽいシェイクスピア役者みたいな「生きるべきか、死ぬべきか・・・」になっちゃうので、自分でやってて悲しくなるのですが、たまには、それやらないといけない場面もあるのです。

 夕方、やっとその時間がとれて、部長がK嬢に「あの件ってさ」と話してみると、やっぱし私が説明したのと同じことを言うので、部長が「いや、だから・・・」と説明していると、A社長もやってきて、20分ばかし「あーしよう、こーしよ」の話し合いが行われて、やっとK嬢も納得したので、ふー、よかった。

 ややこしい話なんだから、最初からこーしろよ、と思ったけどさ。

 で、私は帰り際「あの件も落着したので、明日は部長とケンカしなくてすみますね」と言うと、部長は「はあ?ケンカなんてしませんよ、ボクは」とか言うので、「いや、今朝の私は休み明けだったのに、朝から部長にあれこれ言われて不機嫌になって八つ当たりしてたから」と言うと、横にいたK嬢が「ミヤノさんが不機嫌って、よっぽどwww」と受けてくれたので、ちょっと嬉しかった。

 さて、今日も忙しかったけど、12月の第一の山は超えたかなあ。

 ほんと、自分一人で判断できる仕事は、自分さえ忙しければいいっていうか、多少残業すれば消化できますが、他と関わる仕事は「あっちが納得してくれないと」って、進まなくなりますから、ほんと、難しいです。


12月3日(日)

 昨日の日曜日は早朝から夕方まで外仕事だったので、世間から隔絶していたので(ネット閲覧してないという意味で)、帰宅したら「えええ?笹子トンネルの天井が崩落?」っていう大事故に驚いた。車にあまり乗る機会の無い私だが、さすがに笹子トンネルは何度も通ったことがある。「どこ行く時だっけ」と調べてみたら、天文ファンの聖地である八ヶ岳や、友人の別荘があった蓼科に行く途中だったから、10回近く通っているはずだ。
 特に友人の蓼科の別荘には、いつもレンタカーでワゴン車借りて、みんなでワイワイと出かけていたので、20代男女6名が乗っていたレンタカーが被害にあったというニュースに、もう、なんて言っていいのやら。

 さて、その後、ツイッターを覗いてみたら、「そっか、今日は早明戦だった」と思い出した。
 去年の同じ時期もやっぱし外仕事だったが、その時は昼過ぎに終わる会場に割り振られていたし、場所も千代田区だったので、「うーん、これから国立競技場に行けばギリギリ、キックオフに間に合うな」と思ったのだが、服装はスーツ姿で防寒体制が整ってなかったし、なによりも、朝5時起きして、ドタバタとイベント仕事こなした後だったので「やっぱ、疲れてるから無理」と真っ直ぐ帰宅してテレビ中継で鑑賞したが、明治はボロ負けしていて、悔しそうというよりは、悲しそうな顔している吉田(監督)の姿をテレビ画面でじっくり鑑賞しただけでした。

 ところが、今年は「明治強いじゃん」とラグビー好きの人に言われていたのだが、「はあ?そうなんですか?」と、まるで春先の野球談義で「今年は楽天強そうじゃん」って、言われても「はあ?何が?どこが?」と首をかしげるしか無いように、「雑談でテキトーに相手を持ち上げるトーク術」なのだとばかり思っていたのだが、なんと、昨日は久々に早明戦に勝利して、しかもついでにリーグ優勝しちゃったんですって?(早明戦に勝つことが最優先なので、実は優勝はどうでもいい。ってその後が重要なんだし。プロ野球で言えば、リーグ優勝よりもクライマックスシリーズのほうが重要って感じ)

 こ・・・・これは・・・・・
 吉田やったじゃん!!!!!

 ええ、吉田は私が20代前半の「大学は辞めちゃったが、サークル活動には参加してて、中途半端に学生生活を味わっていた」頃のスター選手で、ある年、早明戦に勝利して、歌舞伎町のコマ劇場前広場に集まって(勝ったほうがそうする権利があるらしい)どんちゃん騒ぎしていたら、選手一行が通りがかり、皆でもみくちゃにしたのだが、その中に吉田もいたので、「よしだーーーー!」と駆け寄ってハイタッチしたのが、いい思い出になっている。

 先日、今でもラクビー観戦が趣味の友人T嬢(この間のラグビーのW杯もNZに観にいっていた)が、もしかしたら、「今年の明治は行けそうかも」と思ったからなのか知らないけど、ラグビーの小ネタをメールしてきた後に「そういえば先日、秩父宮ラグビー場で吉田を見た。協会のえらい人みたいなのにペコペコっと頭下げてて、そういや、昔、コマ劇場前で遭遇した時にも私に向かってペコペコ頭下げてたなあ」って書いてあったので「そうだったっけ?」と思った。

 ああ、でも、確かに「吉田っていい奴じゃん」って、みんなで大絶賛していたような記憶がある。

 というわけで、「これは、やっと優勝した吉田の笑顔と、その後きっと関係各者にペコペコしているとところを観なくては!」と意気込んで、もう眠かったんだけど、頑張って、「ビフォー・アフター」と「平清盛」を交互に見てから、NHK特集も頑張って観て(中華思想の原点とは?っていうのだった)、やっとNHKのスポーツニュースが始まった!

 ・・・・・しかし、全然ラグビーやってくれなかった。
 何やってたんだっけ?サッカーのJ2降格とか?
 あと、ゴルフの賞金王とかだったっけ?
 半分落ちていたので、よく覚えていないのだが、前半終わってもラクビーやってくれないので「もう寝る支度して観よう」とテレビにスリープかけて、部屋の電気消して観てたら、すぐに落ちてしまったらしい。

 「情熱大陸」あたりで、取り上げてもらえませんかね?

 さてと、またちょっとストレス溜まったので、会社の愚痴言っていいでしょうか?

 なんかね、会社の愚痴書いてると、「ブラック企業を吊し上げ」みたいなことになっているんじゃなかと心配になったりしますが、あくまでも「個人の感想です」ってことで。

 それにしても、私は自分では「そこそこ仕事ができる」と思ってますけど、気分的には「家事がきちんと出来る主婦」程度のことで、って言うと主婦連(って、まだあるのか?)から抗議されそうですが、まあ、そんな感じなわけです。

 いろいろ経験もしたけど、所詮「井の中の蛙」なわけで、でも「井の中では、けっこうマシな方じゃん」って思っているだけです。

 何年か前に日記に愚痴ったことがありましたが、うちの会社の役員連中が「株買おうよ」と言い出したことがありまして、ギャンブル嫌いの私は「株で儲けたいのなら、自分の金でやってください」と言っていたら「そうじゃなくてさー」

 その当時、急に地方出張が増え、出張費が前年比で大きく伸びていたのである。そして、どうやら航空券代が嵩んでいるという話になり、「だったら、JALとかANAの株買えば、株主優待券使えるじゃん」という結論に至ったらしい。

 優待券狙いって・・・・・・
 個人でやるのなら「100万円で株買って、優待券が1万円ついてくるなら、定期預金よりも利率がいいよね」っていうのもわかるが(私も、もし西武が上場禁止になってなければ、入場券の優待券目当てで西武電鉄の株買ってたかもしれないし)、1万円やら2万円やらの優待券目当てに会社で株買うつもりなの?

 あの時は「うちの会社、マジやべえ」と本気で寒気がしたし、私の上司である部長が「はい、承知いたしました。じゃあ、ネット証券の口座作りましょう」と動き始めたのにもびっくりしたが、私が必死に「冗談というか、ただの思いつきというか、そんな賢い主婦の節約術みたいなことを会社単位でやっても・・・・つーか、JALなんていつ会社更生法が適用されるのか、って最中なんですよ?」と説得してやめさせました。
 もちろん、役員連中も思いつきで言ってみただけなので、すぐに忘れてくれましたけど・・・・

 いや、本気で株式投資する気ならいいんですけど、「この博打に負けたら、オレは腹切る(辞職する)」くらいの気構え持っていただかないと・・・・なのに「優待券目当て」って・・・・・トホホのホです。

 あれから数年経ち、その間に「株で儲けない?」って思いつき言う人は出てこなかったのですが、つい最近、うちの子会社の社長がどうやら「株買いたいんだよね」と部長に言ったらしい。

 その子会社の社長であるA氏の立ち位置は、かなり微妙なんだが、元々親会社で出世した人で、上場会社だったら、彼がトップになっていたのかもしれないけど、オーナー企業であったから、オーナーの愛憎が深すぎて、A氏は子会社のうちに転がり込んできたのである。
 私の観察するところによれば、あのオーナー社長は、A氏を立場上左遷した後も、「お願いですから、あなたのお傍で働かせてください」って頭下げてくることを期待していたんだろうと思うんだけどね。

 まあ、そういう「男の子同士の揉め事」もあって、A氏は子会社に左遷されたんだけど、野心満々だったので、うちが出資して新会社を作って、そこで独立させることにしたらしい。

 A氏が立ち上げた会社は3年目にして、私が思ったよりも頑張っていて、ちゃんと利益上げているのだが、経理事務は私がやってるし、勝手にTK部長が「番頭さん」扱いされてるようだ。
 というのも、A氏は営業能力はすごい高いのだが、事務的なことが全然ダメというか全く興味がないので、そういうのは全部TK部長に丸投げされ、私がその下請けになってる状態なわけです。

 で、部長が私に「A社長が今度、株式投資するらしい」と言うので「もー、だから株やりたかったら、個人でやれって言ってるのにー」と反応したのだが、よくよく話を聞いてみると、A社長が販売に力を入れている商品を開発している若い会社が、さらなる新規事業を立ち上げるにあたって出資金を募集しているので、それに出資する、という話だった。

 部長には「なーんだ、財テクの話じゃなくて、出資の話だったんじゃないですか」と言っていたのだが、先週、そこの出資金募集の書類を渡されて、「こういう書類が回ってきたので、よろしく」と部長に言われたので、「はーい、いくら出すが決定して、その書類が来ればやりますよ」と返事していた。

 で、私は「◯株、単価いくらで、合計いくらをここに振り込んで」という司令が来るのを待っていたのだが、そしたら今日になって部長が「あの払込って今日からだったよね?どうすればいいの?」って聞かれたので「え?どうすればいいのってことを考えないといけないような用件でしたっけ?」と、部長が私に渡した書類を見せると、「この件は、A社長にちゃんと、税理士のB先生に相談してくださいって言ったので、ミヤノさん、B先生にどうなってるのか確認しておいてください」

 「はあ?B先生に何を確認すればいいんですか?」

 部長は「税務上問題ないかとか、手続き上の問題とか」と言うが、しばらく話していたら、なんとなくわかってきた。
 部長は「他社の株を買う=出資する」っていう意味が全然わかってなかったので、A社長から「こういう書類回ってきたのでよろしく」と丸投げされても、どうしていいのかわからず、とりあえず「税理士に相談してください」と丸投げしたつもりなのだが、なにがどう丸投げされてる状態なのかもわからないので、私に確認しろと言っているらしいのだ。

 それにしても、丸投げしすぎて、私に向かって「この投資は短期的なものだから」と言うので、私が「はあ?」と首をかしげると「すぐ売り抜いちゃうつもりなんじゃない?」と言うので、「あの、まだ上場してないので、どうやって売るのでしょう?」と言うと「え?上場してないの?」って・・・・・

 部長としては「株の売買」と思い込んでいたので、いくら書類を観てもそれは全然頭の中に入ってなかったらしい。私が「上場目指して頑張りますし、もしそうなったら皆様丸儲けですから、お金出してね」という意味の書類を差し出すと、やっとわかってきたようだ。

 それはいいとしても、急に細部にこだわり始め「こういうのって、出資した証拠ってどうなるの?株券が発行されるの?」と詰め寄ってくるので、「こういう規模の出資で株券発行されたの見たことないですねえ」と私が言うと「じゃあ、うちが出資した証拠ってどうするの?」って、うーん、私もそこらへん詳しくないのですが、資本金が増えるわけだから、登記上は・・・って、こと?

 部長はなんとなく「中小企業の出資金のやりとり」は理解したようだが、それでも、よくわからないので、「とにかく、税理士の先生に相談したので、後は税理士の先生の指示に従うように」と言うのだが、私が「いや、でも、これ、税務上は難しいことじゃないですけど・・・・」

 出資金なんて、利息のつかない定期預金みたいな扱いなので、税理士が云々って話ではないのである。

 だが、部長が執拗に「税理士の先生にはちゃんと確認してもらっている」と言うのは、きっと税務上の意味ではないんだろうな、と思って、念押ししてみた。

 税理士っていうのは、それが損金になるか資産になるかの判断の相談には乗ってくれるが「ここの会社に出資したら儲かるかしら?」っていう判断はしませんよ?投資コンサルタントじゃないんだから。

 ましてや、今回のケースみたいに、A社長が今後、積極的にビジネスパートナーにしたい会社から、出資を申し掛けられたのは、「サポートしていただければ、きっと利益は還元いたします」って兄弟杯みたいなもんだし、税理士はそういうのにネガティブなこと言うはずがありません。

 なので、部長には「税理士にも確認とったっていうのは、この投資が安全だという話じゃない、ということをきちんと心の中に留めておいてくださいね?」と念押ししておいた。まあ、もし、あんま上手くいかなかったら、どーせ「税理士にも確認したのに!」って言い出すと思いますが、こうして日記にメモっておきますから。

 しかし、私が「こういうのは水もんだから」と言いつつも「相手の会社の業績は知りませんが、こんだけ出資金集めらるなんて、営業能力的には優秀なんでしょうね」と言ってみたら、「大手不動産会社とか、大手銀行も参加しているらしい」と部長が言うので「はあ・・・?」

 そんな、大手がバックについているのなら、うちから1千万円ばかし出資してもらうもの?
 まあ、事業の手助けしてくれる絆としての、さっき書いたように「兄弟杯」みたいな意味での出資なのかもしれないけど、うーん、私はやっぱ信用できないなあ。だって、本当に大手が後ろについているのなら、大手が全部仕切るでしょう?

 私がシニカルになるのは、こういう案件は過去に何度かあったが、出資してあげた会社が配当金をわずかでも払ってきたことが全く無いからである。それどころか、200万円ばかり出資した会社がいつのまにか所在不明になっていることがわかったこともあったっけ。

 で、私が思うに、オーナー企業にはそういう金の無心する輩が群がるのは前職でも散々経験しているので「ありがちなことらしい」と学習しているけど、オーナー企業の子会社の雇われ社長がやることじゃないと思うんだけどなあ・・・

 他所に出資する前に、雇われ社長が自分で子会社の株買い取って、オーナーになるのが先じゃないの?




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