可燃物な日々

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日本酒8合飲んだ勢いで、新しい掲示板を作りました

7月31日(月)

 今年のフジロックは、ほとんど雨が降りませんでした。
 たまに小雨はあったんだけど、雨合羽着るほどでもなく、とうとう一度もゴア合羽の出番はなかった。

 しかし、宿のスタッフは雨をだいぶ気にしていたし、シャトルバスに使用されてる観光バスも足置き台がラップでくるんであったりして、友人が「そっか、去年はずっと雨だったらしから、泥の後始末で苦労したんだろうね」と言うので「はあ、なるほど」と思っていたのだが、後で宿の人に「去年は泥で大変だったんですって?」と話をしてみたら「ここ数年、ずっと雨で・・・・」とのことで、私と友人は「我々の日頃の行いがよかったからねwww」と爆笑してしまいました。

 久々の参加でしたが、トリまで観たのは初日のローゼスだけで、土日はトリが始まる前に会場を出たし、奥地で観たいものもなかったので、ほぼレッド(入り口から一番手前)とグリーン(レッドの先のメインステージ)の往復だったので、体力の限界に挑戦することもなく、かなり余裕を持って過ごすことができました。

 ほとんどレッドの前の林でゴロゴロしてたしね。

 そこは渋谷陽一氏の出没スポットなので、ゴロゴロしながら「あ、またシーブが来た」とすっかりシーブのストーカー状態に(笑)

 あと、スペシャルズをグリーンの後方というか中頃で座って観ていたら、隣に立っていたのが、ピーター・バラカン氏でした。

 とにかく一番のお目当てが金曜のトリのローゼスで、それが終わったら後はおまけみたいなもんでしたが、スペシャルズもレイ・デイヴィスも井上陽水もコステロも、とても良かったですが、「なんか年寄りばっかり観てたような気が・・・・」って、渋谷陽一もピーター・バラカンも、すっかりおじいちゃんって感じだったし(笑)

 土曜日の朝起きて、朝食食べる前後にオリンピックの開会式をテレビで観ていたが、丁度、選手の入場行進と聖火点灯のあたりは生中継で観ていたけど、その後、会場に入って林の中でゴロゴロしていると、周囲の若者達の話題は「ミスター・ビーンすげえええ」だった。

 友人T嬢もホテルを出る間際にスマホで情報チェックしていて「ミスター・ビーンがロンドン交響楽団の中でヤル気なさそうにキーボード弾いてたらしいwww」と言っていたが、その映像がさっそく動画サイトに上がっていたらしく、情弱じゃない若者達もさっそくチェックしていたようだ。(情弱は私です)

 「世界最高の指揮者と名門オーケストラの中に、ミスター・ビーンが混ざるなんて、やっぱイギリスはんばねーな」なんて若者達が話していたが、帰宅してからさっそく動画サイトで探してみたら、ユーチューブのはすでに削除されていたが、ニコニコには上がっていて、それ観て吹いた。「指揮者、サー・サイモン・ラトルじゃんwwwwwwwっ」

 サイモン、きっちりと「ネタ」にそったツッコミ演技していて、「エゲレス人ってやつはwww」と感心した。

 それで調子づいたので、断片的ではあったが、いろいろ動画を探すと、オープニングの選曲も「さすが、アンダーワールド!」だったし、ピストルズもけっこう流れていたし、フジロックて聴いたばかりのキンクスの曲も挿入されてたし、さらには「女王陛下をお迎えするジェームズ・ボンド」のコント(?)もカッコ良くて「さすが、イギリス!」と感激した。

 小児病棟のシーンでは、マイク・オールドフィールド生演奏だったし・・・・・

 私みたいな中年洋楽ファンには非常に感慨深いというか「今まで観た開会式の中で一番面白かった」です。

 でも、今日出勤して、総務部のみんなに「開会式観た?」って聞いてみても、誰もちゃんと観てなかったし、ミスター・ビーンが出ていたことすら知らない人が多かった。
 がっかり。
 「あれは、日本で言うところの、小澤征爾指揮するN響に志村ケンが混じっているようなものなんですよ」って解説しちゃろうと思ったのに・・・・・

 さて、月曜日はそんなんで3時過ぎに帰宅したが、開会式の動画見まくって、7時くらいに寝てしまったのだが、4時前くらいに暑くて目が覚め、「そうだ、オリンピックやってるんだ」とテレビつけてみたら、丁度、水泳が胴メダル立て続けにとったところだったので、ロンドンのスタジオにいる松岡修造が暑く盛り上がっており「暑くて目が覚めたのに、余計に暑い・・・」と嘆きました。

 その後、またうとうとして、起きてからテレビをつけると柔道で金メダルが出たようで、さらに盛り上がってました。

 出勤して、昼頃、ネットでメジャーのニュースチェックしたら、「おおお、岩隈さんがやっと先発で勝投手!」8回1失点と好投したようです・・・・・が・・・・・・スポーツニュースではほぼ無視状態だろうなあ・・・・とほほ。

 岩隈さんは、お父さんが重篤な状態のようで登板の合間を縫って一時帰国したらしいので「平時」だったら、けっこう大きく取り上げられただろうに。

 「平時」だったら、昼休みに「お?黒田が勝ちましたよ?」とか、ネットニュースを観て呟いてくれるマスオさんも、岩隈のやっとやっとの「先発初勝利」は完全スルーでした。

 フジロックの時にもT嬢と宿でテレビ見ながら雑談していたら、イチローのニュースになって、T嬢が「あの移籍にはびっくりしたけど、それよりも、ムネリン大丈夫か?って思っていたら、会社の同僚たちもみんな、ムネリンの心配ばかりしていたwww」って言うので、「そういう普通の話できていいなあ」って羨ましくなった。

 うちの会社では、オリンピックの開会式に関心のあった人はほとんどいなかったし、ダニー・ボイルもアンダーワールドも誰も知らないと思うしね・・・・

 ところで、開会式の様子を動画で断片的にしか観られなかったので、全体の流れを把握するためにウィキペディアで調べてみたら、全体的なテーマはテンペストだったらしい。

 うーむ、テンペストはけっこう出てくるので、もっとちゃんと抑えておかないといけないなあ。

 自分の不勉強を嘆くのはいいとして、関連項目として「テンペスト (シェイクスピア):「驚きの島々( The Isles of Wonder)」のコンセプトは本作の以下のセリフから」のセリフを読んでみたら・・・・

Be not afeard;the isle is full of noises,
Sounds, and sweet airs, that give delight and hurt not.
Sometimes a thousand twangling instruments
Will hum about mine ears; and sometime voices
That, if I then had waked after long sleep,
Will make me sleep again; and then in dreaming,
The clouds methought would open, and show riches
Ready to drop upon me, that when I waked
I cried to dream again.

 フジロック帰りとしては、「これぞまさにフジロックの詩・・・・」としかいいようがなく、I cried to dream again・・・・・・

 シェイクスピアまじすげえ、って今さらながら思った。

 
7月26日(木)

 部長が、「ミヤノのおかげで病院で恥かいた」という話をみんなに言いふらすので困ります!(笑)

 つーか、病院での医者の対応が、私の思ったようなものではなかったので「やっぱり高脂血症の治療ごときで総合病院に行っちゃだめ」って思いました。

 さて、明日からいよいよフジロックに行くのだが、久しぶりすぎて「何持ってけばよかったっけ?」と準備が全然捗らない。
 まあ、いいいや。チケットと財布だけ忘れなければなんとかなるだろう。
 そもそも、私の記憶に間違いがなければ、ここ2年くらい関東から外に出たことないから(関西遠征以来?)、フジロックの準備以前に「3泊くらいの旅行の準備」がよーわからんことになっているようです。

 そういや、昨日、部長は「やっぱ高脂血症の治療やめる」と言い出し「だって、その副作用じゃなかったんでしょ?」(そもそも、部長が処方された薬にはその副作用は関係なかったらしい。だから、先に薬局で薬剤師に相談しろって言ったのに・・・)と言ったのだが、「若い頃から中性脂肪が高かったんだし、これで大丈夫な人だって大勢いるだろう」と開き直ってました。

 そんで、その勢いで「だってさ。Tみいな体の大きい人は血液の成分だって違うと思うんだよ」と、わけわかんないこと言い出すし・・・・
 T氏は他部署の部長で、相当の巨漢なのである。ラグビーの代表選手のフォワードレベル。
 「重量級の格闘技のアスリートって、こういうの同士がガチでぶつかってるんだなあ」ってTさんを眺めていると実感してしまう。

 で、私が「そりゃ、体格デカイから血液量は多いだろうし、血圧も高くないと全身に行き渡らないのかもしれないけど、血液の濃度は同じなんじゃないですか?」と言うと、部長は冗談まじりだけど「いや、Tの赤血球なんて、オレのより大きいはずだ」と言うので、「そんなはずありませんよー」と部長とバカ話していたのであった。

 それでちょっと血液の話になって、マスオさんが「ボクは健康診断の結果で、赤血球だか白血球だかの値が低いらしいです」と言うので、私は「え?どっちだかわかってないの?」と不思議そうに言ってみたのだが、そしたら、驚いたことに他の30代社員達も、赤血球と白血球の区別というか役割がわかってなかった。誰かが「白血球はカサブタになるんでしょ?」と言うので、私と部長で「それは血小板」と同時ツッコミ。

 しかし、先日の「副作用の疑いもあるのでは?」って話題でも、副作用の意味わかってない人が多かったので、びっくらしたけど、赤血球と白血球の違いもよくわかってないって、フツーそういうもん?

 そしたら部長が、「マスオくらい体がデカければ(185センチのバランスのとれた中肉体型。サッカー仲間からは「体格だけは国際レベル」と言われてるらしい)、血の中味が薄くなっちゃうのかもなあ」と、またデタラメを言うので「だから、濃度は同じなんだってば。それに、さっきのT部長の赤血球はきっとデカいんだろう、って話と矛盾してるじゃないですか!」とか、またバカ議論をしていたのだが、部長も私をからかうのに飽きたのか、「健康診断の血液検査なんて、デタラメだ!」と開き直ることに飽きたのか、スっとフェードアウトしてしまいました。

 さて、話はかわりますが、やっと「東電OL殺人事件」を読み終わりました。

 佐野眞一の「旅する巨人」がなかなか良かったので、そのお礼代わりに読んで(買って)みたのです。

 丁度、ネパール人容疑者が釈放されたし。

 あの事件が大騒ぎだった当時、私はちょうど30歳くらいで・・・・・事件があったのが1997年で、私は1996年に前の職場を退職しており、97年はインドに行ったり、欧州音楽ツアー(グラストンとラブパレ)に行っていたりしたので、マスコミの過熱報道に無関心だったし、それに少し年上だとはいえ、同じ30代の女性の話だったし、痛々しくて詳細知ろうという気分にならなかった。

 クラブ遊びでよく深夜の繁華街は通ったので、歌舞伎町の路地で年とった売春婦が男性に声をかけてるところとか見たことあったので、「ああいうのを有名企業の女子社員がやってたんだ・・・・」と想像するだに、痛くてね。

 そんで、その頃、友人とそんな話題になっても(そんな話するのは、ぜったいにM嬢だと思うけど)、友人は「本でも読んでみたけど、なんか可哀想な感じで・・・」と多くを語らなかったように記憶している。

 でも、今さらながら読んでみたら、いい意味で散漫な感じの本で、事件発生時からの時間の流れと共に、著者があれこれと「事件と繋がる風景」を求めて、被害者の父の故郷や容疑者の故郷ネパールを彷徨っている感じが心地よかった。

 それに、事件の舞台となった円山町は、私が20代になった頃、ラブホテル業が転換期を迎えたので、「もっとフツーの若者が来れる街に」ってことで、後継者がいなくて閉館したラブホの跡地が、ライブハウスやクラブになっていった時期で、よく通っていたし、散歩好きの私は裏通りもよく散策していたので、あの付近の複雑な小道や高低差はよく知っていた。

 歩いていると、目の前を歩いていたカップルがスっとラブホに吸い込まれていったりして「ほえー」と思ったこともあったけど、あのあたりで、立ちんぼの人を見かけたことはなかったなあ。

 本の話に戻ると、警察が最初からオーバーステイのネパール人を犯人だと目星をつけて、けっこう荒っぽい捜査やったようだし、証拠の積み方も雑だったことがよくわかった。
 まあ、ネパール人の方も、「女買ったことがある」なんて、彼らの文化的にはほんとにサイテーのことだったから、そういう文化的なすれ違いもあっただろうし、「外国でケーサツにごやっかいになると、ほんとに大変なことになりがち」っていう教訓である。

 しかし、この本ではDNA判定の話がとてもわかりにくかった。
 まあ、当時のDNA判定には限界があったんだろうね。そんで、最新の判定では、「ネパール人容疑者以外の人物の存在が明確になった」ってことなんだろうか?

 ただ、前にも書いたと思うが、私のただの想像であったが「東南アジア系の外国人労働者は、性的に発散する機会が少ないので、そういう人達に安価で提供してくれていたらしい被害者のような女性を金銭目的で殺害したりしないんじゃ?」という仮説は、今のところ「真実」(カッコ付きであるが)になったようである。

 十数年も拘置しちゃったんだから、それなりに賠償金払ってあげてほしい。

 つーか、真犯人探すにしても、今となってはどれだけ証拠のサンプル残っているのだろうか?

 それよりも、私が思うのは「もし、あの時殺されなかったら、被害者女性のその後は?」ってことである。

 被害者女性が39歳ということもあり、なんとなく、その被害者には「もう、これ終わらせて」オーラがあったんじゃないかと想像してしまうのだ。

 私が知るかぎり、以外と女性は30歳の誕生日でヘコまない。男性のほうが、ヘコんでる人多いように思える。

 誰かが言っていたが「女性の30代は子育てに一番忙しい時期だからなのか、妙に充実しちゃうんだよね」っていうのは、私も経験しました。男性は30代になると体力落ちるからがっかりするのかもしれないけど、女性の30代はまさに「女ざかり」というのか、20代の時にかかえていた不具合(生理不順とか冷え性とか貧血気味とか)が「あれ?」って感じで解消されて、妙に健康になったりするのですよ。

 で、私の場合は、20代の時に「30代もこのままいけそう」と思っていて、実際、30代の時のほうが体力もあったし、金もあったので、イケイケでしたが、30代も半ばを過ぎると「あれ?40代はどうしようと思ってたんだっけ?」と戸惑いました。

 今現在、40代のちょうど半ばですが「この先どーなるのだろー」と手探りで一歩一歩進んでいる状態で、この先を考える余裕がありません。50代になったらまた「60代もこの調子でいけそうかな?」って調子に乗りそうですけど。

 東電OL事件の被害者女性は、アラフォーに差し掛かっていて、「これ40歳過ぎてもやるのキツいな」って気配を漂わせていて、その気配に敏感に反応した犯人に殺されたのではないかと思います。

 そんで、これはちょっと軽くブルーになったのだが、東電OL殺人事件の被害者女性が「なぜ、そこまで堕ちたのか?」の定説として、「20歳の時に、父が亡くなったから」っていうのがあるようですが、東大卒の東電エリート社員だったお父様が、50代でガンで亡くなっているのですね。

 そのあたりは、本の後半のほうで、そういうのが専門家の精神科医の所見がさらりと書いてあるのですが、ふと考えてみれば、「私に直接迷惑かけたことのある、あきらかに精神を友人」のことを思い出せば「うわー、全員、片親だ!!!!!!」

 もちろん、若い時に親を亡くされても、きちんとフツーに生活している人のほうが圧倒的に多い。

 ただ、私の知人で、明らかに精神病認定な人は3人しかいないのだが、その3人とも・・・って気がついた時には、かなり遠い目になりました。

 高校時代の友人だったM子。
 20代半ばまで男性と交際していた経験がなかったが、地域のオーケストラに参加して、7歳年下の当時高校生だった男子と知り合い、男女関係に・・・
 その男子がやっと成人して、有名大学を卒業して大手銀行に勤め始めたが、一般的にはまだ結婚する年齢でもなく、グダグダしていたらM子の父が60代半ばで亡くなり、かなりのファザコンだった彼女はかなり動揺していたが、それを支えてあげようと、それまでにちょこっとすったもんだあったのに急遽結婚。
 ところがやっぱし、20歳そこそこの男子じゃ、お父さんの替りは勤まらなくて、M子は自殺未遂を繰り返し、鬱病と認定されて、離婚した。

 私が大学進学費用の保証人になったKM君。
 昔は両親で飲食店を経営していて、それなりに裕福だったようだが、店の経営が傾いてきたので、お父さんはタクシーの運転手をしていた。KM君が高校3年生の時、父がタクシーの中で心不全だった、とにかく亡くなった状態で発見された。
 何千万円かの保険金がおりたのだが、KM君の兄が荒れてしまって、風俗通いのためにその保険金のほどんどを使ってしまったため、弟のKM君の進学資金がなく、地方自治体の進学資金融資を申し込んだ。
 私がその保証人になったのが、KM君は最初に入学した大学を「なんかイマイチ」と退学して、違う美大に入学するも、なんかイマイチだったようだが「立派なクリエーターになって恩返ししたいです」と言っていたけど、それはデジハリに通うとかいう「あれ?」なことで、「デジハリなんて、一番バカにしてたのに?」と思っていたのだが、気がついたときにはもはやそういう状態じゃなくて、「あんたは、このリスクを覚悟してオレに金を貸したのだから、これは全部あんたの責任なんだ」とかガナっていた。

 大学時代の友人M嬢。
 実家付近では「女の子を東京の大学にやるなんて」って、という保守的な土地だったが、なんとか我を通して上京。
 大学卒業して、弁護士事務所で働いていたが、20代後半になってお母さんが癌にかかって、時間が許せば関西の実家に戻って看病していたが、闘病1年くらいでお母様は亡くなった。
 その後、順調に仕事して、キャリアを重ねていると思いきや、40代半ばになって「隣人からサイバー攻撃受けている」という妄想状態になった。

 あり?もう一人いたぞ?

 20代半ばに知り合った、長崎出身のNの場合。

 お父さんが緑内障なのか糖尿病なのかはわからなかったが、とにかく視力が無い状態だったらしい。
 ただ、彼女にとっては自慢の父だったらしく「あの人は、裸の王様だから」とよく悪口を言っていたけど、その父の替りに家計を支えていたはずの母(教師だったらしい)の話は、ほとんど聴いたことがなかった。
 その父は視力を失いつつあっても、「もう見えないのに、好きな作家の絵を買い集めちゃったりして」っていう、」それなりの田舎の風流人であったようだ。

 Nは叔父だか叔母だかを頼って上京して、都内の有名私立大学に進学したけど、本人がむやみに目指したエキセントリックのためか、バブル期だったのにフツーに就職せず、ずっとフリーター的な生活を親戚宅で行なっていたが、20代半ばで喘息の発作が出るようになり、やむなく長崎の実家に帰って「失明してるけどエラそーな父親」の世話をしていたところ、その父が不慮の事故で急死したので(餅を喉に詰まらせたとか)、そのショックのあまり、しばらく九州大学の閉鎖病棟に入院していたらしい。

 ええと、てゆーことは、高校時代からのM子と、クラブ仲間の弟子だったKM君と、同じくクラブ仲間だったN嬢と、大学時代からの友人M嬢と・・・・・・・・・・

 すげえ、4人ともみんな若くして片親を亡くしてる。

 それで「片親亡くした人はみんな変」というつもりもありませんが「東電OL殺人事件」においては、父の存在は重要だったらしいので、ふと身近で考えてみれば「本格的に心を病んだゃった知人が全員、片親を亡くしていた?」という事実に、いまさらながら気がついて、ちょっとビビってます。

 じゃ、明日からフジロック行ってきまーす。


7月23日(月)

 日曜日は「ミヤノ家の重要行事である、府中競馬場の花火大会」が2年ぶりに開催されていたので(去年は震災の影響で・・・)久々に土曜日から実家に行きました。

 私は、わりと記憶力がいいので、昔、母が母の両親について語っていたこともけっこう覚えているのですが、祖父母が70歳を超えたくらいから、母は「会いに行くたびに確実に老いている」と言っていましたが、まさに私の両親がそんな感じになってきました。

 イマドキの老人って、60代だと「おじいちゃん、おばあちゃん」というよりは「おじさん、おばさん」って感じですが、うちの両親も、会うたびに「ああ、確実におじいちゃん、おばあちゃんに進化してるなあ」って思います。

 まあ、父の方は、元々ボーっとした感じなので、劇的には変化してないんだけど、ママンの方がね・・・

 まず、感じるのは「人の話を平気で無視する」ってあたりです。
 自分が話したいことは、ワーワー話しているときはフツーなのですが、それを受けて、私が「あー、それってさあ」なんて持論を述べると急に興味なくなるらしく、全然聞いてねーの。まだ、私が「ああ、それってあるよねー」と母の言うことに賛同すれば、多少は聞いてるようだが、「いや、それはそーじゃなくて」と母の言うことに反対意見を述べると、自然と「聞く耳」が塞がれるようで、テレビをじっと見始めて「このタレントって最近よく観るけど、人気あるの?」とか全然違う話をしてきたりする。

 「自分に都合のいいこと」だけを選別する、高い能力が老いると発揮されるようです。

 育児の基本が「よく褒めてあげる」だったら、老人転がしの基本もやっぱし「とにかく褒める」ですね。
 あと、老人が誰かの悪口言っていたら、徹底的に肯定してあげること。「えー、それひどーい!」って。
 でも、うちのママンが「老人としては、けっこうマシ」というか「うまくやれば扱いやすい」のは、友人やご近所さんの悪口を言うのを「えー、それは酷い」と、延々と相槌打ちながら聞いていると、そのうち「でも、あの人も苦労している人だし・・・・悪い人じゃないのよ?それに、いいことしてくれる時もあるし」とバランスとりはじめるので、こっちも「付き合い難い人でも、たしかに、悪い人じゃなかったりするんだよね、それに、お母さんはお人好しだから、我慢して付き合ってくれるから、向こうにしてみれば、嬉しいかもね。そういう我慢強い人、あんましいないと思うから」なんて、超お上手言うと、かなりまんざらでもなさそうです。

 それに、他人から邪険にされている人がいると、ついつい親切にしちゃうみたいだし。
 誰が邪険にされてるかというと、この週末に妹の義母が上京してきたようですが、「跡取り」の孫が可愛くて可愛くて、膝が悪くて歩くのが難儀なのに、無理して上京してくるから、妹はもちろん、息子である妹の夫も持て余しているらしい。

 うちのママンは、孫に会うために飛行機に乗る必要もなく、それどころか、頻繁に子守を押し付けられてるのをよく愚痴ってるくらいだが、あちらのお母さんが「せめて三ヶ月に一度くらいは孫に会いたい」という気持ちはわかるのか、公民館で車椅子借りてきて万全のサポートする心意気を見せていた。

 そんで、ママンから聞く話では、「息子と会う時には、足が悪いのをアピールしたくなるらしい」と、かなり悪い状態らしいが、実はそれほどのことでもないことをママンは見抜いており、ママンが「車椅子使って、羽田まで私がお送りします」と申し出ると「いや、乗り継ぎくらい歩けるから大丈夫です」って、こっちもあっちも老人同士ですから、その駆け引きがけっこう面白い。向こうのお母さんにしても、息子には迷惑かけたいが(てゆーか、そんなんで一人暮らししてるのが、いかに大変なのか猛アピール)嫁の実家に迷惑かけるなんてとんでもないので、いろいろ駆け引きが生じるみたいだ。

 日曜日の花火大会には、妹夫妻も参加したかったようだが、赤ちゃんが1歳を過ぎて、いろいろ病原体との戦いの練習しはじめたらしく、ずっと下痢しててぐったりしているので諦めたのだが、もし妹夫妻が来るのなら、私は「あっちのお母さんも車椅子に乗せちゃえば競馬場だからバリアフリーだし」と意見していたのだが、うちのママンもそのつもりだったようだが、孫が不参加だったから、あっちも来ませんでした。つーか、「あちらのお母さんが張り切って誘ってくれているから」と自分だけ参加しようとしていたみたいだが、「いえ、それほどの花火大会でもないので・・・・」と、説明するのもああ、面倒くさい。

 つーか、私もふと己を振り返って反省しちゃったが、「おばさん化」が激しい妹は、義母が「あちらのお母さんがせっかく誘ってくださったのに」とか言い出すと、自分で「いえ、それはそういうことじゃないのです」って説明するのが面倒なので、すぐ実家に電話かけてきて「お義母さんが、こう言ってるんですが?」と丸投げして、ママンが必死に「いえ、それほどの花火大会でもないので、ただ、Tちゃん(孫)が来るのなら、お母さんもぜひご一緒にって言っていただけなので」って説得していて、その電話が終わった後、親不孝娘としては「いろいろ政治的にややこしくて、おかーさんも大変ですねえ?」と笑い飛ばしてあげることしかできませんでしたけど。

 あと、親不孝娘の政治的配慮としては、土曜日に妹が「お義母さんとずっと家の中にいるのは疲れる」とのことで、近所のショッピングセンターに出かけたいので、「おかーさんたちも来て」と急に招集されたので、「ミヤノは夕方来るって言っていたけど、そういう事情でちょっと帰りが遅くなるかも」と電話がかかってきた時点で「いえ、私は別に前泊しなくても、日曜日に競馬場集合でも全然いいんですけど?」と思ったが、「今日はご挨拶だけで・・・・実は姉娘が今日来るので」って言ってトンズラしたいのだろうな、と思ったので、「あ、そう?私はテレビでオールスター観てるし、テキトーに冷蔵庫の中身食べてるから、大丈夫よ?」と言っておいたのだが、案の定「本当は、お夕飯も一緒に食べないといけない雰囲気だったけど、あんたが来るからってご辞退してきたのよ」って、ほーら、あたしグッジョブ(笑)

 大事なのは、あちらのお母さんには息子しかいないので、ママンは「ほんとは娘の産んだ孫の世話したいでしょうね」と「娘がいる私は勝ち組」意識があることで、急に実家に来て「かーさん、なんか食うものない?」っていうワガママ独身姉娘の存在も今となっては、ちょっとした自慢になるらしいことである。

 さらに大事なのは、その自慢話は表面的には「自虐ネタ」なところである。

 よくあるのが、嫁にいった娘が実家に帰ってきて、食材を根こそぎ持って行ってしまうという、表面的には「お悩み相談」なのだが実は自慢話という高度な自慢。(いや、高度じゃなくて中度か)
 たぶん、私は、親のストーリーの中では、「お父さんが頂いたお酒を全部持っていってしまう、しょーもない娘」ということになっている。だって帰りがけに「これ、頂いたものだけど、持ってく?」って必ず言うんだもん。

 そんで、「孫の世話が大変で」っていうのも、そういう自慢の部類なので、千葉はもう夏休みに入ったらしく、さっそく弟から「来週、月曜日から夏合宿に送り込んでいい?」という電話があり、「月曜日は富山のおかーさんを羽田まで送るから勘弁してちょーだい」と断ったらしいが、「今週末はあんたも来て、富山のおかーさんも来てもういっぱいいっぱいなのに、もう船橋の三姉妹が来るの?」と盛大に愚痴っていたけど、とても楽しそうでした。きっと友人やご近所さんに「もー、大変なのよ、私は!」と自慢しまくっていることでしょう。

 と、子供の立場としては「うちの両親、幸せそうでよかった」と思っているのですが、やはり老いは着々と進行していて、2年ぶりの花火大会だったし、私は場所取りには参加したことなかったので「ところで何時くらいに場所とりするの?」ときいてみたら、両親とも「一昨年は何時くらいだっけ?」とよく覚えてなかった。

 「3時くらいに出発したかも」ということだったが、妹夫婦も参加せず、両親と私の3人だけだったので「隙間にシート貼ればいい」とのことだったが、2時前に隣人が「桃のお裾分け」に来て、そのまま延々と立ち話していたので、やっとそれが終わったのが3時過ぎで、それから、慌てて支度して行ったので、5時前に競馬場に着いたが、シートの隙間見つけるのも大変でした。

 やっと見つけた場所の目の前に街灯みたいなのがあったので、私が「これが邪魔じゃない?」と言ったのだが、ママンは「いや、花火上がるのはあっちだから大丈夫」と言うので「そうだったっけ?」と思ったけど、2年ぶりだったので、私も正確に覚えている自信もなかった。

 私とママンで場所取りしていたら、サークル活動で外出していたパパンが後から来てケータイで場所確認してきたので、ママンは「いつもの、あの新館の横よ、っておとーさんには説明したけど、おとーさんたら、去年はこうだったって言っても、もう年取っちゃって、そういうの覚えられないのよ」と、相変わらずの「お父さんは軽くボケてるからダメなのよ」自慢。

 そういうとこ、ホント、私の祖母にクリソツで、祖母もまだ元気だった70歳前後の頃は「おじーさんがいかにダメか」って話ばかりしてました。

 で、パパンが「いつもと同じくらいの場所よ!」って言われても、「どのあたりだっけ?」とキョロキョロしながらも、ちゃんと着いたのですが、ママンが「あの街灯は邪魔にならないから大丈夫」と断言したのに、花火が打ち上がったら「うわ、もろ邪魔じゃん」ってほうが衝撃的でした。

 ママンも部分的には冴えてる時があって「お父さんは花火よりも相撲の千秋楽のほうが気になってるのでは?」と「おとーさん、相撲終わってから来てもいいから」と電話してみたのだが、パパンは電話に気が付かなかったみたいです。
 なので、「夫は自分の趣味に合わせている」っていうのはわかってるようですが、実は父親似の娘の私もけっこうそうなんですが、それには都合良く解釈しているようで、「ミヤノは毎年、この花火大会に来るし、楽しみにしているのよね」という態度です。

 特に今回は、富山のお母さんも上京してるし、孫は下痢ピーで「花火どころじゃない」と思っていたようですが、私が「花火だから行くねー」と前泊したので「ミヤノが花火を楽しみにしているからしょーがない」という雰囲気でした。

 そうじゃないんだけど、まあ、そう思ってくれることでバランスとれてるみたいだから、まあ、それでいっか。

 そして、うちはそんな中途半端な場所とりをして、窮屈でしたが、早くから場所とりをしていた家族が6時くらいから集まってくると、どこの家も家族繁栄を自慢するかのように、幼い子ども達が駆けまわってました。

 「ああ、うちだって孫の体調がよければ、こんなだったのに」と、周囲の家族連れを眺めていたので「来年、Tちゃんたちが参加するなら、もっと早い時間に場所とりしないとダメだよ?」と教育的指導しておきました。

 あと、5年くらいかね。
 「孫に花火見せてやらないと」って両親が張り切ってくれればいいですね。

●怖い話

 父がサークル活動に出かけちゃって、母と二人で話していたら「私、一人暮らしできるかしら?」という怖い話になった。

 近所に住む妹にしょっちゅう孫の世話で駆り出されているので、その愚痴を聞いていたのだが、「Y子ったら、毎週末来るのよ!」って話の後、その後、たまたま父がなんかの旅行で3日間くらい家を空けたので、なんだか寂しくなって、妹Y子に電話してみたら「なんだ、おかーさん暇だったら子守に来てくれれば、私は買い物に出かけられるから」って言われて、いそいそと子守しに行ってしまったとか。

 おとーさんの世話も、孫の世話もけっこうウザいけど、なんだかんだで、私は幸せなのかもねー、みたいなこと言うので「うん、うん」と頷いていたら、「このご近所でも老人が増えてきたけど、みんな、独身の息子と同居してるのよねー?」

 う・・・・・・・・・

 「いかにも、おタクっぽい独身息子ばかりだし、もうみんな40代くらいだけど、ああいうのも、いいのかしらね?」

 う・・・・・・・・・

 いや、覚悟はしてるんですよ?
 親の老化が進んだら、弟や妹には配偶者や子供がいるので大変だから、私が面倒みないといけないだろうな、って。

 でも、「ご近所では、そういうの、独身の息子が面倒みてるのよねえ?」って遠まわしに言われても・・・・つーか「息子さんだと気が利かないこともあるから、あれが娘だったらいいかもね?」って言われても・・・・ね?

7月20日(金)

 オールスター、やっぱしイマイチでしたが、中村ノリがMVPというのも感慨深いけど、テレビ画面で中村ノリのヒーローインタビュー観ていたら「うわあ、歯が、ほぼ総入れ歯なんだ・・・・」という、どーでもいーことに気がついた。

●総務部のアイドル誕生

 今日、部長が出勤したら、なにやら菓子屋の紙袋をぶら下げていたので「あれ?お土産?なんで?」と思ったら、エビワカちゃんが「きゃーーーーーーっ!あざーっす!!!」と絶叫。

 部長のお土産は、カブトムシでした。

 昨日、その話で盛り上がっていたのです。
 部長が住むマンションの地下駐車場にカブトムシが集まってるって。
 そしたら、エビワカちゃんが「うちの娘がけっこう虫好きで」と言うので「じゃあ、獲ってくる」と部長が言うので、エビワカちゃんは、家から虫カゴ(カゴじゃなかったけど)を持ってきていたのですが、部長はちゃんと虫入れる容器の中にペットショップで売っている樹の枝とか昆虫ゼリーも入れた「フル装備」で持ってきてくれたのでした。

 エビワカちゃんも大感激していたが、それを観た他の社員も「なにそれ?本物なんですか?」と大興奮。ちゃんとオスメス一匹づつのツガイになってるし、メスは昆虫ゼリーに顔つっこんでるしwww

 写真でも撮れば説明不要だろうけど、そのカブトのメスは、まるで2時間サスペンスドラマの溺死体状態というのか、自分の体の半分ほどの大きさの昆虫ゼリーの中に頭突っ込んだまま微動だにしてなくて、「これ、窒息してるんじゃね?」という状態でしたが、よく観察すると、たまに動いてましたので「ご馳走に頭から突っ込んで至福の時を過ごしているらしい」ことがわかりました。

 その時点ですでに昆虫ゼリーは3分の1ほど減ってましたが、総務部のみんなで「えらい食欲だなあ」「どんだけ飢えてたんだよ?」「そりゃ、戦時中の子供がいきなりプリンとかゼリー食べたらこうなるんじゃ?こんな美味しいもの!!!!って」、と観察していたら、午後には3分の2くらい食い進み、「こいつまだ食べるのか?」とさらに観察していたら、夕方には完食しちゃってました。

 自分の体の体積よりも多いゼリーを完食ってすげーな。

 カブトムシの珍しさと、その旺盛な食欲に総務部社員は夢中になって観察していたので、エビワカちゃんは「総務部のペットにします?」と遠慮していたが、「いや、せっかく部長がエビワカさんの娘さんのために捕獲してきたんだから、持って帰ってください」と背中を押しました。

 部長も、自分がとってきたカブトムシが予想以上にウケたのでまんざらでもなさそうだったし。
 部長は10年くらい前はクワガタの飼育に夢中になっていたので、「カブトムシなんてシロート向け」と思っているようだが、それでもエビワカちゃんにカブトムシの飼育方法を丁寧に教えていた。

 そんで、クワガタの話も再燃したので、いろいろネットで調べてみたのだが、「あー、こりゃ、車マニアが転びそうな趣味だな」と今さらながらわかった。
 フォルムの美しさが、そんな感じ。
 デザインの美しい車を何台も保有することは難しいが、クワガタなら何匹も飼えるもんねえ?

 プロ野球界でも、山本昌と山崎武司は「ラジコン趣味」で一流というか、「本業そっちじゃね?」とよく言われているけど、山本昌はクワガタ趣味でも有名で(過去形だが)、山崎武司の方はカーマニアとして有名で、それって、こういうことなのね、ってことがよーくわかりました。

7月19日(木)

 暑くて日記書く気分にならない。

 さらに、朝のテレビが「いじめ問題」ばかりなので、げんなりする。

 早くオリンピック始まらないかねえ?

 つーか、私はオリンピックにあまり興味が無いので、よけいにテレビ観なくなりそうだが(笑)

 でも、野球には興味あるので、今日も2軍オールスター戦やってるけど試合中継は観られないが「ほほほ、イースタンは負けているし、まだ4安打無得点だが、その4安打の内の3安打が楽天の選手が打ってるじゃん」ってニヤニヤしています。

 野球ネタとして、今、たぶん軽く炎上しているのが神奈川県の予選での「武相と日大藤沢の試合」の話があります。

 どっちもわりと強豪校なんだけど、珍プレーというか、「ちょっとありえない幕切れ」で試合が決着してしまったので、スポーツ紙でも大きく取り上げられました。
 ユーチューブでも動画が多数上がっているようですが、私は動画のことは知らなかったのですが、部長が「あの試合のこと知ってる?うちの息子(野球部中学生)が夢中で何度もスマホで観てる」と教えてくれたので、「どれどれ?」と観てみたら珍事は珍事なんですけど、なんか可哀想になって、動画見ながらもらい泣きしてしまいました。

 どういう珍プレーかというと「インフィールドフライでアウトになったので油断していたら、走者がタッチアップでまさかのサヨナラ」っていう話なのですが、野球知らない人に説明するのは難しいが、要するに「守備側が油断していた隙に、ホームスチールでサヨナラ」ってことです。

 ユーチューブにあがっているのは、TVKのテレビ中継の映像なので、実況アナも最初、何が起こったのかよくわかってなかったし、テレビカメラも全貌はとらえられてない。

 これ、今話題のいじめ自殺問題とも被るが、結果として武相は負けて日藤が勝ったんだけど、そこに至るまでの経緯が、たぶん食い違っていて、武相側は「タイムとった」と主張したらしいが、それは認められなかったし、映像を観てもタイムとった仕草は映ってないけど、雰囲気的にタイムとったような感じにはなってて、でも日藤の走者は「これはタイムとってない」と確信したからホームに走ったんだろうし・・・・

 で、接戦の試合だったので、こういう幕切れになって、武相側は、もう頭真っ白で、特にピッチャーはマジギレ状態でした。
 つーか、確かにこんな幕切れで「はーい、試合終了!整列して礼!」って言われても、そうできないでしょう。

 なので、武相の選手たちはけっこうグダグダしていたのですが、その様子が「高校球児にあるまじき態度」ってネットで叩かれていたらしいのですが、いやあ、このケースだと、このくらいのグダグダくらい生暖かく見守ってあげましょうよ、って思ったのだが、今日になって武相の選手がツイッターで審判批判をしたとかで、まだ飛び火というか延焼しているらしく、それもスポーツ紙サイトの上位ニュースになってました。

 その下に、どっかの高校の野球部でいじめがあって、「ケツバット」はまあ「イマドキは暴力として認定」でもいいとしても「鼻をクワガワで挟んだ」らしくて、いじめられた選手には怪我はなかったそうだが、そういう「事実」があったので、出場辞退したとかなんとか・・・・・って、クワガタで鼻を挟んだって、いじめなの?いや、なんか、身近でそんなことしている高校生男子の集団がいたら「超たのしそー」って、じゃれているとしか思わないだろう。


 って、また話が逸れてしまったけど、いじめ問題は置いておいて、部長に「武相がその後、また炎上しているようです」と報告(?)すると、「あそこの監督って、オリンピック代表にもなった人らしいんだよね。井口なんかと」と言うので「うーん、その時代ってまだ、ノンプロが代表だった時代ですよね?」なんて話をしていた。

 でも、井口の時代は、本当にノンプロがオリンピック代表の時代だったっけ?私、その当時全然野球に興味なかったんでよく覚えてないや、と思って調べてみた。

 私の曖昧な記憶は間違ってなかった。1996年のアトランタ五輪まではノンプロだけで、次のシドニー五輪からプロが混ざってきて(現オリックスの鈴木捕手はその時のメンバーだったので、「シドニー」とネットでは呼ばれている。その時の二番手捕手が現巨人の阿部である)、その後のアテネと北京で「プロ主体のドリームチーム」の夢破れた上、野球も五輪から外れたという流れらしい。

 で、そのアトランタ五輪野球のメンバーがマジ凄くて・・・・・

 アトランタオリンピック野球日本代表 

 松中、今岡、井口、福留、谷・・・・・・・・・って、何この、3億4億は当たり前ってメンツ(笑)

 こんな豪華メンツの中に混じっていた、現・武相高校の監督さんって、相当な名選手だったんだろうな、というのがよーくわかりました。
 まあ、ちょっと不名誉な形で全国区ニュースになっちまったし、なんだか傷口は広がってるようだが、あんま「処分」って形で決着つけてほしくないような話だなあ。

7月16日(月)

 いきなり暑いっすねー。

 今年は6月が涼しかったし、7月に入っても「あれ?こんなもん?」って思っていたけど、やっといつもの7月になったようです。

 しっかし、九州の豪雨は凄いというか、酷いことになってるようだ。

 去年も紀伊半島の豪雨の惨状をテレビで観て「東北の津波も凄かったが、山津波っていうのも凄い破壊力なんだなあ」って思ったっけ。

 でも、異常気象ってことより「長いスパンではこういうこともあるんだろう」って思うんだけどな。
 そもそも山岳地帯っていうのは、隆起した台地が雨で削られていって、谷や尾根が形成されてるんじゃないの?

 それは平野部でも同じだろう。河川が何度も氾濫して形成されたのが平野だろうし、エジプトの「ナイルの恵み」が有名だけど、大きな川がよく氾濫する平野部は肥沃な土地になるから農作が盛んになり栄えたっていう歴史があるんだろうし。

 この間、数年前に買ったけど、なんとなく読まずに置いておいてあった巨大地震についての本を読んでみたら、311の後だったから非常に心に染み込んだのだが、311も「1000年に一度の大地震と大津波」だったようだが、最新の地震研究で、過去の地震記録を遡ると、「1000年に一度くらいの周期」っていう場所はけっこうあるらしい。

 それは、古い土壌を分析したり、海岸線の隆起を分析したりすればわかるようだが、そういう科学的な分析にリンクさせて「古文書での記録」も大事だったりするようだが、人間が文字で記録を残しているのは、ここ1000年くらいのことなので、それ以前の大災害が人間にどんな影響を与えたかなんて、わからないわけだ。

 ただ、今回の九州の豪雨にしても「経験したことのない豪雨」らしいし、犠牲者の数も20数名という甚大な被害であるが、家を失った人はもっと多いだろうけど、生き延びた人は大勢いるわけで、彼らはまた川沿いに家を建てて生活を再建するのだろう。

 東北沿岸の津波の被災地だって、今はまだ手付かずだろうけど、漁港が機能するようになれば「やっぱし海に近い方が便利」ってことになり、家を建てる人が戻ってくるのかもしれない。

 結局、「未来永劫、絶対に安全な土地」なんて無いからねえ。特に日本には。

 天災の影響ではないのかもしれないけど、千葉の内陸部には貝塚が多く、「へー、昔の千葉ってほとんど海だったんだ」ということは小中学校の授業で教わった。
 そして、世界最高峰の山脈であるヒマラヤだって、大昔は海の底だったらしい。
 今のインドは、大昔はユーラシア大陸から離れていたのだが、それがだんだん移動してきて、ぶつかって、その勢い余って隆起しちゃったのがヒマラヤだとか・・・・って、どんだけのパワーだよ、って思うけど、ヒマラヤには古代の貝殻の地層があるらしく、数千年単位ではなく、数百万年単位で考えると、そうとう地形が変化しているんだよね。

 なので「地球温暖化で異常気象があああ!」っていうのは、間違ってはいないのかもしれないけど、ここ100年くらいの気象データの話であって、CO2削減すれば、人類はバラ色の未来ですって話じゃないような気がしなくもない。

 前にも氷河期の研究者のインタビュー読んでいたら「温暖化?あったかくていいじゃないですか?北の方も農地として使えるし?」という雰囲気で「視点が違うとこーなるのか?」と笑ってしまいましたが、確かに温暖化で砂漠化する地域もあるようだが、北のほうが逆に緑化したりするみたいなので、大昔は単純に民族大移動すりゃよかったのかもしれないけど、国境ができちゃった今だと難しいのかもしれないが、それよりも氷河期研究者が真剣におびえているのが「次の氷河期」で、これが起こると、耕作地がガガガっと南下するから、「ここ数千年に出来た文明国」が食えなくなるから、想像するだに恐ろしい大戦争の予感になるようです。

 ああ、前にもなんかの本で読んだなあ。
 直近の大温暖化の時代、グリーンランドに人間が大勢移住していたらしいが、その後、だんだんまた冷えてきて、人が住めなくなったらしい。

 なのでね。100年スパンで考えると「未曾有の大災害」なのかもしれないけど、1000年、1万年スパンだと「よくあること」かもしれないし、もっと長いスパンだと「たまに大隕石が落ちて、生物相の大入れ替えもあったよねー」ってことなのかもしれない。

 それはしょーがないことなので、そういうものに立ち向かいつつ、次の1000年期どうする?って話なのかね?

 さて、ワイドショーでも「いじめ自殺問題」がトップになってますが、あれもさあ?

 こっちは10年周期くらいなのかもしれないけど、時々、大きく話題になりますが、「いじめ」にしても「幼児虐待」にしても、やっぱし100年くらいのスパンで見ると「未曾有の大災害」なのかもしれないけど・・・・・

 つーか、どっちにしても、統計上「増えている」とされているのは、申告数が上がっているだけのように思えるのだが・・・・交通事故と違って、実数が把握しにくいから。

 で、「いじめ」にしても「虐待」にしても、人類がサルの祖先としての長い歴史を考えると「あってしかるべきこと」のように思える。

 だから、しょーがないじゃん、というつもりはない。

 でも「そもそも、あってはいけないこと」という視点でとらえても、なあ?って思うだけ。

 まあ、今回の大津の事件は、すでに「そういう問題ではない」っていう方向に吹っ飛んでしまったけど、でも、やっぱし事前にこれといった対処をしてなかったのがいけなかったのだろうし、もうちょっとシステム的になんとかならないのかなあ?って思った。

 児童虐待については、ニュースを観る限り、少しづつは前進しているようで、先日あった事件では「何度か保護した」という経緯があったようだが、親が「やっぱり手元に置きたい」と言うと、「まあ、そう言うんなら」と親元に戻してしまったようで、それ以上の権限が児童相談所に無いというのが問題なわけで、その根底には「子供は実親が育てるのが一番」という考え方があるのだろう。

 そして、そういう考え方はわりあいと最近のものなのかもしれない。

 宮本常一の本を読んでいたら「若い娘で連れ立って四国巡礼の旅に出た」って話があって、そういう旅の途中では、地域の人が食べ物などを施してくれたらしいが「中には子供をくれようとした人もいた」という。
 旅が出来るような娘らの家だって、ただの農家だが、旅に出られるだけの余裕があるはずなので「うちの子、とにかく食わせてもらえないか?」とお願いされたらしい。中には旅の途中でそういう子供を拾って連れて帰って育てていた人もいたらしい。

 また、四国だか山口だかの漁村生まれの古老の話では、生まれてすぐに親が亡くなったらしいのだが「メシモライ」という習慣があり、そういう孤児達を漁船に乗せて飯だけ食わして遊ばせていたようだ。
 船の守り神的な要素もあったのかもしれないが、そのことについては書いてなかったけど、当時としての地域的な孤児院の役割と後継者の育成という目的があったのかもしれない。実際、「メシモライ」として船の上で幼少期を過ごしたその古老は、当然のように漁師になったようだ。

 別に裕福ではない人たちが、そうやってみんなで子供を育てていたようなのである。今で言うところの(いや、私が幼かった頃の30年から40年くらい前の・・・・)、犬猫を貰ってきちゃった感じである。残飯やっておけば、勝手に育つし、可愛いじゃん、みたいな。


7月13日(金)

 今日は、マー君×ハンカチ王子の対決だったのだが、ハンカチ君が炎上しちゃったので、観てられなくなりました。
 おハムはマジ暗黒期だなあ。

 さて、昨日は宮本常一の「忘れられた日本人」の感想文を書くつもりが、なんだか話が逸れてしまったのですが、宮本常一は昭和初期というか戦前から農村や漁村や山村にいる、幕末から明治大正時代の流れを知る古老達の話をたくさんヒアリングしたようで(そうとうな聞き上手さんだったらしい)、僻地に暮らす庶民の生活の変化が感じられてとても面白い。

 そして、そりゃ、江戸時代から明治にかけてはいろんな意味で激動の時代だったのだろうけど、ミヤノさんだって、40年後に86歳の「古老」になってて、民俗学者の先生が「昔の話を聞かせてください」って訪ねてきたら、夜通し語るね、「ケータイのなかった時代」の逸話をいっぱい。

 あのころはなあ、ケータイ電話っちゅうもんがまだなかったもんで、友達に連絡つけたいときには家電ってゆーか、黒電話でジーコロとダイヤルを回してのお。
 うちは親がハイカラ好きじゃったので、電電モニター(註釈:NTTが民営化される前は電電公社であった)に応募して、プッシュホンっていうのがあってな、近所ではいち早くピポパと押したもんじゃが、とにかく、家には一台しか電話がなかったもんで、誰が出るのかわからなくてのお。
 たいてい、その家の主婦であるお母さんが電話に出てくれるので、「ミヤノですが、A子さんお願いします」ってゆーと、「A子ちゃーん、のんちゃんからよー」って取り次いでくれたもんじゃ。
 小学生や中学生の頃はそんなんでよかったけど、高校大学になると、色気づいてくるので、男子が女子の家に電話すると、真っ先にお父さんが電話に出てきて「ほお、うちの娘に何の御用じゃ?」みたいなこと言われて、困ったっていう話もよくあったもんじゃ。
 逆におなごが男子の家に電話すると、電話に出たお母さんが「あら、女子からの電話だわ?うちの息子もそんな年頃なのね」と妙にウキウキした声で取り次いでくれて、「えーと、ただのサークルの連絡網なんですけど、おかーさん」って思ったこともあったのお。

 ケータイが普及してから、待ち合わせがとても変わりました。

 それ以前はのお。「渋谷のハチ公前集合」ちゅうたら、遅くても30分以内にはちゃんと集合しないと、どーしよーもなかったので、遅れそうな時には必死でした。

 仲のいい友だち4人で待ち合わせして、どーしても一人来なくて、しょーがないから2時間もそこで無駄話しながら待ったこともあった。

 それが、ケータイがでけたら、「渋谷のあたりで、5時くらい」ってことになって、5時くらいになったら互いに渋谷の好きなところにおって、ケータイで「今どこ?」って確認して、「こっちは東急ハンズにおる」「こっちは文化村じゃあ」って「じゃあ、文化村で落ち合おう」とかいうことになったのです。

 あの頃はまだ電話で会話していたかのお?

 それから、話すよりもメールのほうがいいちゅうことになり、ほとんど電話もしなくなくなりましたのお?

 ・・・・・・こんな感じですかね?
 今の20代の人たちが、40代になったら、「あの頃は、スマホちゅうもんがありましてのお?」って語っているかもしれない。

 要するに、いつの時代でも「古きよき時代」っていうのはありそうなわけで、うちの親よりもう少し上の世代だと「街頭テレビの時代」を懐かしむのかもしれないけど、そりゃ、テレビをご近所みんなで眺めたのは楽しい思い出かもしれないが、テレビが各家に普及したほうがもっと楽しかったとも言える。

 でも、電話と同じで「家電の不自由さは、それなりに楽しかった」とも言えるし。

 宮本常一が収集した古老の昔話でも、「山村まで続くちゃんとした道がなかった時代」から「明治になって道が整備されて馬車が行きかうようになって」、ケモノ道みたいなところをやっと人が通っていたような道が整備されて、機動力が高まったら、材木や蜂蜜などを求めて、買い付け人が登ってくるようになったので、山村も現金収入を得られるようになったし、近隣の集落との交流もできたりしたようだ。

 インフラの整備はいつの時代でも人をワクワクさせたらしい。

 私の時代だと「海外旅行が一般化した」っていうことが大きかったし、その後に「インターネットの普及」っていうことがあったけど、それと同じような感じだったんだろうね。

7月12日(木)

 いやあ、一昨日の火曜日は、私が「きゃー、平野さん、岸田さん!」って同点での延長戦を(相手チームの投手を応援して)エンジョイしていたら、まさかのシンタロー(楽天の場合には枡田のこと)のサヨナラホームランで超盛り上がりました。

 そしたらお返しに、昨日は井川に日本復帰初勝利をプレゼントしてしまいました。

 井川がアメリカに旅立ったのは私がプロ野球ファンに復帰する前だったので、存在は知っていたけど、ちゃんと投げてるのをテレビで観るのは初めてだったのですが、「足みじかっ」と思いました。まあ、対する楽天の先発の美馬も、馬は馬でもポニーみたいな体格ですけど、(まー君が「ダックス」というアダ名つけたとか・・・)、その今の野球界では貴重な短足投手である美馬よりもさらに短足に見えた。

 さて、野球中継をずっと眺めていたわけでもなく、実は月曜日に「3年前の友人Mのエピソード」を書いたので「当時と何か違うこと書いたかな」と思って、3年前の日記を読みなおしていたら、「あの試合って何月くらいだっけ?」と探しまわったこともあり、3年前のいろんな出来事をお浚いしてしまいました。

 クドクドと「あまり楽しくない話」を述べる友人に困ってる記述がたくさんあって、また遠い目になってみたりした。
 「なんか変だな?おかしいな?」と思いつつ、友人の言動でけっこうストレス溜まっていたのを日記さんに大量に吐き出す自分が確認できました。

 そんで、「マウンドに穴が・・・」の記述は2009年の9月26日に書いてあったんだけど、3年後に書いてみた話とあんまり違いはなかったので「私の記憶力もまだまだ大丈夫」と安心しました。

 ところで、佐野眞一が宮本常一と渋沢敬三を描いた「旅する巨人」は読み終わったので、やっと宮本常一の出世作(?)である「忘れられた日本人」を読み始めた。

 うーん、面白い。

 でも、これ、自分が20代の頃には読もうとも思わなかったジャンルだし、もし読んでも、あまり面白いと思わなかったのかなあ?
 たしか、私が20代そこそこの頃、南方熊楠ブームがあったのだ。
 青山ブックセンターにもいっぱい置いてあったっけ。
 「南方熊楠」っていうのが人名だってことに気がつくまでだいぶ時間がかかったのを思い出す。「南方(なんぽう)の熊がどうのこうの?」と思っていたのであった。

 柳田国男にも全然興味なかったしな。

 10代、20代の頃の私は、とことん西洋かぶれだったので、「民俗学」なんてゆー、ドメスなものに、全く興味を示さなかった。
 なにせ、20歳で初めて飛行機に乗ったのが南回りの欧州便だったし、その後も海外旅行はよく行ったけど、国内線の飛行機に乗ったのは30歳過ぎてから、今の会社での社員旅行で札幌に行った時であるし、新幹線だって、フジロックに行くのに利用する程度で、東海道新幹線で関西に行ったのは高校の修学旅行の次は2年前の神戸遠征(夏の甲子園高校野球と神戸スタジアムでの楽天戦鑑賞)だった。(大学時代に何度か大垣行きの夜行で京都に行ったけどさ)

 でも、そうとうな西洋かぶれだったので「欧米に留学したい」と思ったことは、当然のことながら何度かあったけど、旅行で実際に行ってみると「住むのは別に東京でいいや。つーか、東京がいいです」って思っていた。
 それに、私は出生地こそ東京都中央区だったけど、1歳の頃から千葉のベッドタウンに引っ越しているので、れっきとした千葉育ちであり、高校生くらいから「なんか、ちゃんとした物買う時には東京に出る」という感覚だったし、さらに「マニアックな物は東京に行けば手に入る」ということを学び、ロンドン・パリ・ニューヨークより身近な存在としてのトーキョーという「電車で1時間半で行ける世界有数の大都会」があり、しかもトーキョーには祖父母宅まであり、おかげで成人してからロンドン・パリ・ニューヨークに行っても「たしかに、この街はステキだが、トーキョーはもっとステキというか、身近だし」ということで、千葉の実家を出て、東京で一人暮らししてみたら大変満足したのでした。

 20代の頃の自分が軽く反発していたのは「日本の伝統文化の保存」だったかも。

 20代後半の頃になると、友人の中には「やっぱ歌舞伎っていいねえ」なんて言う人が出てきたので、「はあ、そうですか」と生返事だった。
 歌舞伎なんて、江戸時代のジャニーズみたいなもんだろう?
 それを「やっぱ、ジャニーズよりも歌舞伎だわ」って言うのならどうでもいいですけど、ジャニーズ所属のタレントさん達はいっぱい税金払ってそうだけど、歌舞伎はその税金で維持されてないか?って思ってみたりした。

 伝統芸能を全部否定するわけでもないけど、芸能っていうのはジャニーズや、今で言うところのAKBみたいなもんで、大衆から指示されてなんぼだと思うので、保護されて維持されても、「これの何が面白いのかわからないけど、なんか由緒正しいありがたいものらしいから」ってレベルの低いものまで保護されちゃったりしますしね。

 30年くらい前だったっけ?もっと前だったかも?(笑)
 さだまさしが、東大寺の大仏の前でコンサートをしたのがかなり話題になった。
 あの時には「その昔、寺や神社に演芸を奉納することはよくあったらしい。それを現代でやると、さだまさしになるのかね?」ということで、ですから「伝統芸能って今でいうところの?」ということを考えさせるいいイベントだったと思う。

 さて、何を書こうとしているのかまた見失いそうだが、宮本常一の「忘れられた日本人」を読み始めて、とても好感を持ったのは、宮本の視点が「このよき日本文化を残そう」じゃなくて・・・・いや、「残そう」はあるんだけど、「これはもうすぐ変わってしまうと思うから、せめて文章で保存しておこう」って姿勢である。

 「旅する巨人」でも語られていたが、渋沢敬三や宮本常一を突き動かしていたのは「日本はどんどん近代化していくだろうから、その前の日本文化というか風俗を記録しておきたい」という気持ちであり、近代化に対する批判はしていないのである。

 まあ、あの時代の人だったら当然か。

 近代化が進んじゃった時代に生まれた私としては、「古きよきニッポン」が美化されるだけっていうことも知っているので、逆に違和感があったりします。

 前に日記に書くことができなかったが、小学生が環境問題について書いた作文をベタ打ちする仕事した時に「なんじゃ、この超ネガティブな作文ばかり」とげんなりしましたが、優秀そうな小学生ほど、大人に変に感化されているので、ほんと「とほほ」でした。

 「昔の日本はもっと自然が豊かでした」って、いつの時代を想定してるの?

 明治時代?江戸時代?それとも、カンブリア紀とかジュラ紀のこと?

 ガキの言うことだからしょーがないけど「自然が豊かな時代は、もっと人間は豊かだったはず」みたいなこと言うけど、宮本常一が収集した話読んでみろよ、生まれた土地だけじゃ食えなかったから、どんどん他を開拓していったんですよ。

 で、けもの道しかなかったような僻地が「そこは守りの要所だったから」とかいう軍事的な理由で、道路が整備されて発展したり、離島の入江が「いい漁場に近いから」と人が入って漁港に整備されたり、明治の時代にもじゃんじゃんばりばり自然は破壊されていたのです。

 つーか、私はそういう山村や離島は今ではすっかり寂れているので「いいから自然に返せば?」と思っていたのですが、そういう場所を開拓した歴史的経緯がわかってしまうと、「元の原生林に戻せば?」って気軽に言えませんね。何百年の歴史があるんですもん。

 そうそう、小学生の作文で、非常にひっかかったのは、「このままでは地球が滅びます!」ってゆーの。

 環境問題の授業するのはいいとして、そこはちゃんとやってくださいよ、と思った。

 人類が地球を滅ぼそうとしても、それはかなり難易度高いでしょう。

 つーか、人類が持ってる核兵器全部投入しても、たぶん地球は滅びないと思う。

 人類は滅びるけどさwww

 地球を滅ぼすのは、太陽系の終焉を待つか、超巨大サイズの隕石の襲来を待つとか、けっこう大変だと思います。巨大隕石は何度か襲来していて、それでその当時の生物のほとんどが絶滅したっていう説もありますが、それでも地球は滅びてないわけで・・・・

 で、「このまま環境破壊が進むと地球滅亡の危機です!」と書く小学生ったら、なんと「それを救うのはリサイクル活動だと思います」って続けるんですよ。

 「誰がこんな教育してるんじゃ!」って思いますでしょ?

 地球滅亡の危機と、リサイクル活動の不平等感に、私は目眩がしましたが、なんだか頭のいい子ほど「リサイクルは地球を救う」って洗脳されちゃってるようで、びっくりしました。

 きちんと作文が書ける頭のいい子供たちが「リサイクルは地球を救う」って連呼してるほうが「これじゃ、地球滅びそうだ・・・・」って思いましたです。


7月9日(月)

 さーて、やっぱし全然M嬢から連絡が無いので「退去日が12日って言っていたけど、どうなっただろうか?」と心配してしまう。
 こっちからメールすりゃいいのだが、「あの状態だと、私があれこれ言うと余計に混乱しちゃうだろう」と思って、自制しているのでありますが、なにせ、おせっかいなもんで、「やっぱ、メールくらい入れておこうかな?いやいや・・・・」と、なかなか悩ましい状態に陥っています。

 って話を何度も日記に繰り返してしまうが、「これも自分の個人的な記録」として重要なわけで、みっともないけど、うじうじ繰り返しているわけです。

 って、仕事もしているし、野球も観ているので、ずっと友人のことで思い悩んでいるわけでもないのですが、時折ふと気になるので、そうなると、いろいろ過去の出来事も思い出してしまいます。

 この話は当時日記に書いたんだっけな?

 書いたかどうかも忘れたけど「同じことを何度も記述してみると微妙に異なっていたりするのもいとおかし」と思っているし、あと思い出す度に微妙にポイントがズレたりすると「そのため、その出来事が立体的になる」とも思っているので、「今の時点での記憶」として書き残しておきましょう。

 あれは3年前か4年前か・・・・
 3年前がWBCの年で、確かその年から西武ドームのホームとビジターが入れ替わったような気がするから、やっぱ3年前か?
 WBCで、すっかりイムさんファンになった私は、西武ドームでのヤクルトとのオープン戦を観に行って、ブルペンで投球練習していたイムさんに夢中になって今に至っているはず・・・・(と、過去の日記で確認したらやっぱそうだった)
 そんで、あの時、初めて、1塁側の席に座ったので「ほお、景色が違う」と思ったのだった。

 私の記憶力も、衰えてきたとはいえ、まだまだフツーより上らしい。

 そう、だから、たぶんあの年の出来事だと確信できるのは、それが「友人M嬢と一塁側内野指定席に座っていた時」の出来事だからである。

 楽天の投手はマー君だった。
 だから観に行ったのだと思う。
 しかし、私と友人がマー君が投げる試合を観にいくと、えらく勝率が悪かった。てゆーか、勝った試合を思い出せないくらいだ。
 その前年、西武ドームで岸に負けた試合とか(友人が「岸なんていっぱい栄養費もらってるくせにーーー!)とネガるのを必死に球場から引っ張って連れて帰った)、千葉マリンで渡辺俊介に負けた試合などが(その年、バレンタイン監督が引っ張ってきたマイナー選手が、ほんと見事なホームランを打ったっけ。私はスンスケの美しいアンダースローをバックネット付近でうっとりと鑑賞した)負け試合として印象に残っている。

 なので、マー君の試合を観に行くときには「うちらが行くと負けちゃうんだよね」と予防線張りまくっていたんだけど、その日のマー君も、イマイチ、ピリっとしなかった。

 相手投手は誰だったかなあ?帆足か石井だったと思う。とにかく左投手だった。
 で、楽天打線は帆足や石井みたいな軟投派左腕が超苦手だったので、援護が無いのはわかっていたが、マー君も制球が定まらない感じだったのだ。

 そしたら、けっこう早い回だったと思うが、友人がオペラグラスでマウンドを眺めていたら「マウンドに穴があいている」と言い出した。「なるほど、だから投げづらそうなんだな」と言うので「そんな大穴なの?」と聞いてみたら、「ほら」とオペラグラスを差し出された。

 私も以前は自分のオペラグラス持って球場に行ってたんだけど、親から貰った古いやつだったし、倍率もイマイチであんましよく見えないと思っていたら、ある時「こりゃ見えないわ」と、けっこう歪んでいたので、隙間から湿気が入ったらしくレンズがカビていたし、それでレンズも緩んでいたので、要するに「もう寿命」だったのである。

 そんで、私がオペラグラスを持参しなくなると、友人は時々自分のを貸してくれたのであるが、そっちも私が持っていた奴と同じくらい古いし、あんまよく見えなくて、「裸眼(というかコンタクト入ってますが)で観たほうがよく見える」と思ったので「はい」と手渡された時だけお義理で覗くふりだけしていたのである。

 友人はけっこう近視が進んでいたようだが、矯正はしておらず、でも、外野のスコアボードもオペラグラスで眺めていたから、たぶん、0.5以下だったんじゃないかなあ?ただ、視力が衰えていたのか、「心の眼」が衰えていたのか、今となってはわからないのだけれども。

 で、友人が「マー君がイマイチなのは、マウンドに穴があいてるからだ」と言うので「穴?」と思いつつも、友人が差し出したオペラグラズでマウンド付近を眺めてみても、よく見えないので「どこに穴が?」と聞くと「丁度、プレート付近」と言うが、すでにマウンドは両先発投手が踏み荒らしているし、友人のボロい安物の双眼鏡では、遠近感が全然わからなくて、「ええ?わからないよ」とグラスを返すと、友人は自分でオペラグラス越しに観察して「いや、かなり大きな穴なんだけど・・・・あれは投げにくだろう。さすが、西武、今日は向こうは右投手出さないだろうね」と自信満々の様子。

 えっと、確かに「ホーム有利」っていうのはあります。
 マウンドやバッターボックスの土の硬さをホーム有利にするっていうのは普通だし、マウンドの高さがブルペンと微妙に違うとか、あと、たしか松坂がメジャーで経験したのは「プレートが微妙に横にズレてた」って話だったっけ。

 松坂はプレートの端に足を掛けるらしいのだが、なんか投げてて、イマイチ制球が悪いなって気がついたので、ふと、足の位置をプレートの内側に少しズラしてみたら「あ、これじゃん」と気がついたらしい。相手のホームチームはプレートの端を使う投手がいなかったので、実に高度な「ホーム有利のマウンド」を巧妙に作っていたらしい。けど、ほんとにそうだったのかはわからない。
 ただ、「へー、そんなことまでやるんだ」っていう逸話なだけである。

 なので、相手投手が投げにくいように微妙に調整していることは本当にあるのかもしれないけど、でも、内野席に座ってる観客がボロ双眼鏡で見えるくらいの穴はあけないだろう。

 投手がマウンドの違和感を訴えたら、下からレンガが出てきたっていうのは、現日ハム投手コーチの吉井が現役時代の楽天ホームでの珍事だったが、最近でも、広島ホームで異物が発掘されたいた。どちらもグラウンド整備の人の故意ではなく、事故みたいな話である。(広島に関してはエースの前田が違和感感じていたらしいし)

 で、投手はマウンドに違和感があったら、主審に申し出て、なんとかしてもらうことができるはずなのだ。
 よくあるのが、雨天の時に「これじゃ滑って危ないから土入れてください」っていう要求。

 なので、その時のマー君も、もしプレート付近に大穴があいてしまって投げにくいのなら、「ここ、穴が空いちゃいました」って申し出るはずなのである。

 それ以前に、私はその大穴の存在が確認できなかったので「うーん、よくわかならいなあ。双眼鏡で見るとなんだか立体感が無いし」と言っているのに、友人は何度も自分で眺めてピントを合わせて「ほら、これなら!」と挑戦してくるのだが、そもそも双眼鏡のピントって人によって違うし・・・・・・つーか、私は友人の双眼鏡を使うと、さっぱりピントが合わないのだよ。

 その試合の時だったか、後で行った別の試合だったかもしれないけど、友人がトイレに立ったとに、座席に残されている双眼鏡を借りて、じっくりピントを合わせようとしてみた。

 やっぱし、ちっともはっきり見えなくて「私の眼が悪いのか、この双眼鏡がボロなのか」とよくよくその双眼鏡をいじってみたら・・・・・・前に破棄した自分のと同じように、もうガタがきていて、片方のレンズはほぼ外れていることに気がついた。

 「うわ、どうりでピント合わないどころか、片目状態なので、立体感無いなずだ」とわかったが、あれで「見えるつもり」だった友人の「つもり力」って凄かったんですね。

 あんときは「なんであんな自信満々に見えてるつもりなんだろう?」と不思議に思ったが、その後、「ああ、こういうことだったのか・・・・」と・・・

 あの時私が「え?穴?よくわからないんですけど?」と言うと「そんなはずはない。あんな大きな穴なのに!」と必死で穴の存在を私に説明していた友人が、あれから3年経っても自分が見えるものしか見ていないということに、好奇心と・・・・なんていうのか、残念な気持ちの入り混じった・・・・・面白さ2割と悲しさ8割ってところか?

 そこに「面白さ」も感じてしまうあたりが、自分の長所でもあり短所でもあるのでしょう。


7月8日(日)

 あははは、西武に余裕で2連勝していたので「今日もいけそうだ!」と途中まで思っていたのだが、見事に負けてしまいましたわ。
 てゆーか、パ・リーグTV導入で三試合同時に見られるようになってしまったから、あちこち移動(ロッテは吉見先発だったし、オリは勝っていたので平野−岸田継投)するのに忙しかったです。

 昨日の土曜日、部長と雑談していて(つーか、私は仕事溜まっていたので土曜日出勤してこなそうと思っていたのだが、部長の雑談モードが立ち上がっちゃってさ・・・・)ふと思った。

 これは、私の人生における大きな研究テーマなのだが(って、大げさです)・・・・・

●研究課題「なぜ人は、他人には厳しいのに、自分のことは棚上げするのか?」

 テレビの中の人たちが「日本政府はダメだ」とか「官僚が腐ってる」とか言うのは「お約束」だと思って、あんま真面目に受け取りませんが、上司や同僚や友人などの身近な人が「東電ってダメじゃない?」などと真面目に言うと、「東電は確かにダメなのかもしれないけど、うちらが所属している組織がもっとダメだってことのほうが深刻じゃね?」と心の中で思います。

 なので私は、自分の職場とか子供が通う学校のPTAとか、同窓会とか、それこそ家族のこととか、「自分が所属している組織の悪口や愚痴」を聞くのはけっこう好きです。
 どんな組織にも問題点はあり、他人に愚痴ることでストレス発散するだけでもいいし、「そういう時はこうした方がよくない?」ってアドバイスもらって「そっか・・・・」と改善策を見出してみるのもよし、「なにそれ、バッカみたい?」と他人に呆れられることで「そっか、やっぱりそうか。だったら私がどーにもできないのもしょーがないかな?」と諦めてみるのもよし。

 さて、何の話の流れでそうなったのか忘れたけど、部長が「昔の同僚」のことについて語りはじめたのであった。

 同僚というのか、たぶん20年前くらいの、部長がまだ20代半ばの若手社員だったころ、叔父会社の関連会社に「友達」が在籍していたらしい。同級生だったのか、バイト仲間だったのかは説明してくれなかったけど。

 ある時にイベント仕事で、部長が会場の責任者だったので、客の誘導係りには気心知れたその友人をチーフにしたらしい。
 事前にきちんと客の誘導の動線も練って、イベント当日を迎えたのだが、その誘導係チーフが、あちこちの動線をチェックしてから、また入り口に戻ってみたら、「あれ?なんで動線が違っているのだ?」と気がついた。

 誘導担当の社員かバイトが何か勘違いしたのだろうと思って「なんで、こうなったんじゃー!!!」と大声で怒鳴り散らしていたら、なんと、親会社の社長が「ああ、ボクが指示しました」と出てきたので、「えええええええええ?」

 というお話。

 この話、うちの会社組織のこと知らない人に「笑いどころ」を説明するのがえらい面倒なんだが、その当時、親会社の社長はまだ若かったので、そうやってイベント現場にやってきて「ん?この導線違うだろう」って、その場であれこれ急遽変更しちゃうことがよくあったらしい。
 そういうことがよくあったので、部長としては「親会社社員じゃなくて、叔父会社系のしかも個人的付き合いのある友人置いておけば大丈夫だろう」と思って、その友人を誘導責任者に任命しておいたのだが、その采配が当りすぎちゃって、友人が「誰じゃー、勝手に動線変えたのは?」って怒鳴り散らしていたら、親会社若社長が「自分です」と名乗りでたけど、友人も引っ込みがつかなくて「勝手に変えてもらったら困ります」と文句言うしかなかったとか。

 この話のどこが面白いの?と思っていたのだが、私が「はあ・・・・」と別に面白くなさそうな顔していたので、部長は「あいつ、そんなだから自分ところの社長にもやらかしてさwww」と話は第二部に続いた。

 叔父会社は某有名ビーチリゾート地に保養所を持っていたらしい。
 たぶん、リゾートマンションかなんかだと思うが、部長のその友人も、初夏の週末にその保養所に申し込みをしていた。

 ところが、1週間前になって、総務から「保養所の予約を取り消してもらえないか?」という申し入れがあった。
 当然、彼は「なんでですか?こんなに急にそんなこと言われても、あっさり受け入れられないですよ?いったいどうしちゃったんですか?」と散々ゴネた。
 彼が素直に承諾してくれなかったので、困った総務の担当者が「実は副社長(当時。今は二代目として社長に就任している)がどうしてもその日に利用したいと・・・」

 最初からそう言ってもらえれば、少しは態度が違ったのかもしれないが、総務がそのことを隠して「その日はダメなんで」と言うから「そんなの、おかしいだろう!」とコブシを振り回してしまったので、引き下がれなくなっていたら、とうとう、その社長のボンから直々に電話がわり「すまんが、譲ってもらえないかな?」

 ・・・・・・・・って・・・・・・えっと・・・・・・これ、笑い話というか、その人の武勇伝なんですか?

 聞き流しておけばよかったが、どうにも納得いかなかったので、「その部長のご友人ってとても真っ当だと思いますけど?」と言ってしまいました。

 まず、最初の話の、会社社長が現場に現れて、現場責任者に断りもなく動線変更した話について「いくらトップだからって、現場責任者を無視してそんなことするのダメじゃないですか?」

 そして、次のリゾートマンションの予約の話では「それは多分、総務担当者が最初から『その日は社員の予約が入ってるんですが?』言えばよかったのに、言えなかったのが、よくなかったところでしょう?」

 私が思い描く「真っ当なシナリオ」は、まず副社長が総務に空き状況を確認して「ああ、その日はもう社員が予約いれています」と聞いた副社長が、どうしても、その日に使いたいのであれば、副社長自らがその社員に内線して「申し訳ないが譲っていただくことは可能だろうか?」ってお願いすべきである。

 そして、その社員が家族や友人と滞在するために予定組んでしまっていたのなら、替りの宿を手配してもらって、その宿代は副社長が負担すべきだろうし、急に変更させてしまったお詫びとして、その会社の保養所よりもグレードの高い宿を用意すべきだろう。

 てゆーか、その副社長が別の宿を手配すればいいだけだろうし、実際に「もう予約が・・・」って先に総務担当者に言われたら「じゃあ、いいや」ってだけの話だったのかもしれない。

 という、たぶん正論を私が述べると、部長は「・・・・・・・」と、しばし沈黙した後「まあ、それは、今のこういうコンプライアンスの時代における、そして、上下関係にしばられない女性の意見としてはそうなんだけど、あの当時って社長の言うことは絶対って雰囲気だったし」って言うけど、「あの当時」ってそれが戦時中なら、私だって「そういうこともあっただろうね」と聞き流すけど、私だって20代半ばのあの頃「社長の一声は絶対である」なんてこと、なかったですよ?

 で、何を言いたいかと言うと、部長としては、その友人がなぜか社長に歯向かってしまうことになってしまった話は「悲劇の珍事」みたいな扱いらしいけど、私には全然、笑い話には思えなかったし、それよりも「親会社とか叔父会社のトップがそんなんじゃ、恥ずかしいって話じゃね?」と思ったのである。

 そしたら、部長もけっこうわかってるらしく「・・・・・まあ、福島原発の事故調査で、あの時の菅首相の行動が・・・・・って話みたいだといえば、そんな感じ」

 なんだ、わっかってるんじゃんwww

 部長はご子息の影響か、ご子息に遺伝的に影響与えたのか知らんが「陰謀論」に傾きがちであるが、自分が所蔵する組織においても、笑っちゃうような陰謀というか、「トップの気まぐれ」が横行していることはどう思ってるのだろう?と思っていたが、ちゃんとわかってはいるみたいだけど、「東電が電気料金値上げっておかしくね?」ということと、「うちの会社のほうがもっと変だけど」っていうのが、がっちり結びつかないようである。

 で、こっちの立場とあっちの立場がスムーズにリンクしない人ってけっこう多い。

 東電の値上げ申請にしたって、電話してくるオペレーターなんて、たぶんアルバイトみたいなもんである。
 もちろん、バイトだろうが、派遣社員だろうが、その会社の窓口としての責務は負うべきだろうが、うちの会社だって、前に不祥事を起こした時に、その電話窓口担当をした社員は「どうしてくれるだ!誰が責任とるんだ!」って激しい抗議電話に消耗した経験もあるわけで、「なぜか矢面に立って苦労するのは下っ端」という不条理にヘコんだ経験は豊富なわけで、部長もそれがわかっているから、東電のコールセンター担当者にキツく言うつもりは無いんだけど、やっぱり嫌味の一つや2つはぶつけちゃうみたい。

 東電を巨悪呼ばわりするのなら、攻撃する対称はコールセンターの非正規社員じゃないと思うんですけどね。

 話を戻すと、中小企業のオーナー社長が創業者一族の資産として持つべき不動産を「会社の保養所」として会社の経費で運営するのはいいとして、社員が先に予約しているのに「社長が使いいたいから譲って」っていうのは最低の話だと思うわけですよ。

 で、それを部長が「俺の同僚がやらかした話」として披露するのが、私としては「ええええええ?」って話で、「それ、ご友人の失敗談じゃなくて、会社として恥ずかしい話ですから」って教育的指導したわけです。

 ですから部長も薄々、「サル山話」だとわかっていながら、ってあたりがほんと「微妙」なんですけどね。

 で、世の中はたぶん、多くの「微妙」に支えられているのだと思います。

 そして、みんな自分が所属する組織がダメなことは「自分のせいじゃない」ってことで逃避して、政治家や大企業がダメなことは「あいつら腐ってる」って言うだけで終わりらしい。

 いや、まず自分の身近な組織から腐敗を除去しましょうよ、それができないのなら「はあ、世の中そういうもんですねえ」ってだけの話でしょう、と、思うんですけどね?

7月7日(土)

 七夕の夜ですが、これ以上ないほどの土砂降りです。さすが、晴れない特異日(?なのかな?)

 さて、今日は出勤でしたが、昨日は休みでしたので「ライオンズ・ファンクラブ特典の指定席無料券をまだ使ってなかったら、楽天戦観にいこう」という予定でしたが、ついでに第二球場での日ハム戦も観よう(曇り予報だし)と、2時には球場に着きました。

 あ、その前に、下北沢駅に行く途中で、友人M嬢のアパートを外側から眺めてみたのですが、郵便ポストにはチラシが溜まってましたし、出窓のカーテンもいじった気配が無いし、「ほんとに引越し準備しているんだろうか?」という状態でした。

 先週末に「手伝ってくれ」とお願いされたが、「仕事だから無理」と返事して、その後で「来週だったら大丈夫だから連絡してね」とメールしたけど、返事が無いが、やっぱしダウンしちゃったかしら?

 さて、12時過ぎ頃に下北沢駅を出発したが、平日昼間の西武線はほんと乗り継ぎが悪いので、2時前にやっと西武ドーム前駅に着いて「おお、ちょうどいい感じの曇天」と、ナイターの準備がすでに始まってる西武ドームの前を通過して駐車場を抜けて西武第二球場へ近づくと「あり?なんか入り口の階段付近に人が溜まってる?」

 試合終了後にはビジター選手の出待ちファンが溜まる場所だが、試合中はトイレやタバコの用事のある人しかいないはずだが・・・・・と、階段を登ると、グラウンドには誰もいなかった・・・・・

 なにこれ?雨降ってないのに中止?
 今は降ってないけど、午前中かなり降ったのでグランドコンディションが悪いとか?
 でも、日ハムのバスは停まっているし、ファンも溜まっているので、日ハム選手は球場入りはしてるんだよな?
 周囲にたむろしている人に確認すればよかったが、脱力感のあまり話かける気にもならず、どうやら雰囲気的には中止ではなく、「様子見の中断」みたいなので「そうだ、今日のナイターのチケットをまず確保しよう」と西武ドーム前に戻って、チケット売り場に行くと「当日券の発売は3時です」とのことで、「ああ、そうでした」と思い出しつつ、しょーがないからまた第二球場前に戻ると、雨が降り始め、日ハムの選手がボツボツと帰る最中だった。

 ほんとに中止になったようだ。
 後で確認したら、雨天中止ではなく「グランドコンディション不良」でした。

 西武球場は、ダム湖である狭山湖のほとりにあるので、都心よりも雨が多いのか「多少の雨では第二球場の試合は強行」という話ですが(ずっと傘さしながら試合観戦したこともある)、さすがに前日から雨が続くとダメなんでしょうね。

 さーて、ナイターの開場は4時半くらいだったっけ?まだ3時前だ、どーしよう?

 雨がしとしと降る中、まだ行ったことのない「第二球場の裏側」を目指して歩いてみました。
 すぐに室内練習場の裏であり、第二球場や選手寮の入り口がありましたが、ケバいギャルが二人そこに陣取っていた。雨の中、ゴクロー様です。

 そこから先は、歩道はちゃんとしているけど、車はけっこう通るけど、歩いている人などほとんどいないような「山の中の道」になりました。そしたら、狭山湖畔に整備されたサイクリングロードがあるらしく、その自転車道路(歩行者優先)を歩いていたら、第二球場裏に出た。

 ああ、ここ。ここを観てみたかったのよ。

 西武第二球場の「俺達牧場」ことブルペンのある3塁側のすぐ上は崖になっていて、よくそこにファールボールも飛んでいるけど、その崖の上にある金網の向こうに時折人影があるのだ。
 「あそこは、なんなんだろう?」って前からずっと疑問だったのだが、やっとわかりました。西武ドームの裏側の「関係者入り口」に向かう整備された道路の途中の道沿いにある草むらでした。
 第二球場の隣にある「狭山スキー場」のてっぺんとも同じ位置なので、並びには「スキー場の係員の休憩所というか喫煙所」もあったので、そういうスタッフが「戸田の土手よりも近い距離の土手」から第二球場を眺めているのかもしれないし、近隣住民がお散歩がてら、あそこで「ファールボール探し」をしているのかもしれない。

 うん、でも「いつも観ている所の裏側」が観られて嬉しかった。

 そして、そのまま「西武ドームの裏側」を目指して、小雨降りしきる中、お散歩してみました。
 雨は大したことなかったけど、サイクリングコースを歩いていると、やたらと蜘蛛の巣が顔にかかって「あんまし自転車も人も通らないのねえ」と思った。
 雨のせいか、自転車で走る人もほんと少なかった。

 雨の中、森を歩いている感じだったので森林浴してるみたいだった。
 球場裏側の関係者入り口前を通過すると、3塁側の喫煙所からいつも眺めていた一般駐車場入口前に出たが、そこから道路は球場から遠ざかっているようだったので「元の道に戻るか?」と思ったが、その途中に駅方面へ向かう小道があったので、「どうせ開場まで暇だし」と、その車一台通るのがやっとの小道を歩いていたのだが、送電線のメンテ用の道らしく、ドームは遠ざかってるし、テニスコートが見えてきたけど、道の終わりは見えなかったので「駅に抜けそうにもないから、戻ろう」とまた、ぐるりと同じ道を戻った。(後で地図で調べたら、やはりその小道はどこかで行き止まりになっているようだった)

 西武球場に戻ったのが4時前で、パラソルの下の椅子に座って「旅する巨人」を読みふけっていたら、4時15分くらいと、意外と早くに開場してくれたので、球場入り・・・・・の前に「どーしよー」と1分くらい悩んで、「牧田弁当」を買いました(笑)
 1300円したけど、牧田のステッカー付きだし、そんなもん別に欲しくもないけど、弁当の売上が査定に影響するかもしれないので、好きな選手には貢いでおかないとね。って、ほんとは今日は牧田先発を期待していたのだが、西口でした。

 早めに球場に入れたので(いつもあんな早かったっけ?球場ごとに開場時間が違うので、よく覚えてない)楽天投手陣がノック受けてるという珍しい光景を見ることができた。
 先発するマー君も楽しそうにノック受けていたし、大きな声出していました。

 ノックでの「アップ」が終わると、キャッチボール。
 どういう組み合わせでキャッチボールしてるかなあ、なんてゆーのも、投手マニアの楽しみですが、小山と大加藤様が組んで、えれー遠投を延々としてました。おっさん同士で調整方法が合うのかしら?

 ところで、外野席から投手陣の練習を眺めていて気がついた。
 「やたらと打球が飛んでくるな」って。

 打席ゲージに目を移すと、打者が誰だか遠目すぎてわからないけど、みんな気持ち良さそうにセンター返ししていた。
 直前のロッテ戦は二連敗だったけど、打者の調子は良さそうに思えた。
 あら、やっぱしデーブ効果?(笑)

 そういや、2ヶ月前くらいに友人M嬢から「マー君はヨシコーチが壊した」というメールが来ていたが、マー君ファンのM嬢は、マー君が調子悪いと「審判が下手だから」とか「嶋のリードが悪いから」と他人のせいにしていたが、今から考えると、自分の生活が上手くいかないのも全部他人のせいになってたなあ・・・・・

 そんでM嬢は、楽天が交流戦で調子悪かったのを「デーブとはなんだったのか?なにがアーリーワークだよ。朝練でいいじゃん」とクサしていたので、私としては、「そんなにデーブってダメ?」と思ったがスルーしましたけど、この日の打撃練習見る限りでは「今まで観た中で一番良さそうな打撃練習」に見えましたです。

 投手の練習も充分鑑賞したので(先発後だから、黙々と一人でポール間ランニングする川井の嬉しそうな顔が印象的だった。中継ぎ投手はあれをやらないので)、内野席に移動して、打撃練習を鑑賞。

 おや、デーブ効果が期待されてるシンタローと銀次が、なんか雰囲気がいいときの片岡(西武)みたいに見える。

 つーか、この二人は前からずっと期待されていたのだが、ずっと二軍にいましたので、イースタン・リーグでは散々拝見しておりますし、銀次はノムさんの時代には捕手だったのだが、打撃センスを買われて内野手転向しており、慣れない内野守備している様子もよく生観戦していたので「やっと上がってきた」と感慨深い。

 ロッテも散々、二軍の帝王みたいだった角中が今年大ブレイクしているしなあ。

 打撃練習も終わり、両チームの守備練習が始まったので、自分の席で牧田弁当食べていると、場内アナウンスが「本日の先発バッテリーをお知らせします」

 そしたら、「楽天の先発予定の田中投手が練習中の肩の違和感により・・・」って、まさかの予告先発変更で塩見だって?球場内は平日だから客が少なかったけど、しばらくざわざわしてました。
 予告先発が変更っていうのも初めての経験だが、それよりも、さっきまでマー君元気そうだったのに?
 つーことは、ほんとギリギリでの変更だったんだろうな。(スポーツ紙によると、ライオンズのミーティングが終わってからの変更申請だったらしい)

 個人的には、マー君よりも塩見のほうが観たかったが、塩見大丈夫か?

 これも後で調べてわかったが、塩見はロッテ戦で登板予定だったけど、雨天中止でローテ飛ばされて「中継ぎで出るかもしれないから準備しておけ」と言われていたようだが、まさかの緊急登板である。
 まあ、先発が初回でアクシデントがあり、急遽交代ってことはけっこうあるから、そういうのに比べたら時間の余裕があるだろうけど、でも、そういう時に緊急登板するのって、たいてい中継ぎ投手だよなあ。

 しかも、塩見はここんとこ勝ててないからなあ・・・・・

 そんな心配をしつつ試合が開始したが、早くも2回に西口が炎上してくれて、塩見が久々に勝投手になりました!

 いやあ、嶋は復帰してきたし、鉄平はボコボコ打つし、楽天ファンにとっては楽しい試合になりました。

 そんで、土曜日はもっとボコボコに打って、鉄平の打率が3割にのってしまったぜい。

 5年ぶりの1軍登録という河田(寿司という名前なので、愛称はスシ)なんて、生では見飽きた選手だが(つーか、よくクビにならないと毎年その残留力に感心)、テレビ画面で初めて観たwwwwwww

 トドメに岩村が「日本球界復帰後初本塁打」だったし。

 でもね、ちょっと感激したのは、土曜日の試合は、鉄平のエラーで同点になっちゃって、嫌なムードになりそうだったのに、その直後の攻撃で、打線がつながり6特典して、鉄平のエラーを総動員で帳消しにしたことだ。

 生観戦した金曜日も、聖澤が十亀の見事な牽制で牽制死しちゃったのだが、その直後塁に出た松井稼頭央が、ギリギリにリードとって十亀に牽制を何度もさせながら、ランナーコーチとあれこれ話していたけど、ああいうのも「後の試合にも影響する地道なチームプレー」なんだと思った。


7月5日(木)

 今日の夕方、突然同僚K嬢が「あ、パンダが出産した!」と呟いたので「えーーーーーー?」と総務部が騒然となりました(笑)

 へー、ニュースでも「妊娠の兆候はあるが、不確定だし、もし妊娠しているとしたら、いつ産まれるかもわからない。今日明日にも急に産まれるかもしれない」と言っていたけど、ほんと、パンダの繁殖って不思議よねー。

 さらにK嬢はパンダの妊娠についての関連サイトも読んだらしく「へえ、受精卵が着床しないままになると出産まで長期になるんだ」と言うので、私は「ほえーー、それって植物の種子みたいじゃん」と感心したのだが、エビワカちゃんとE嬢は「え?どういう意味?」と戸惑っているので、独身のE嬢はいいとして、二児の母のエビワカちゃんは「着床」って言葉わからないのかね?

 パンダは原生地では、基本的に孤独に過ごすらしいし(食料事情が悪いので縄張りが広いようだ)、出会いのチャンスも少ない上に選り好みが激しいという、「40歳過ぎて独身で・・・」って人には他人事とは思えないような生態らしいのだが、少ないチャンスを活かすような繁殖形態なんですね。やっとパートナーと出会って妊娠というか受精しても、季節外れだと子育てできないから(夏でも主食の笹のカロリーは低いので、いっぱい食べないと生きていけないから、笹の枯れる冬に子育てなんて絶対無理)、季節がよくなるまで受精卵のままキープして、妊娠に適した季節になったら着床するって仕組みなのかね?

 それにしても、ヒッグス粒子発見か?で軽く盛り上がっていたのだが、明日以降はパンダの子供でわっしょいですね。

 ただ、K嬢も調べたので語っていたが、「2年後には中国に子供も返さないといけないんだよ」と言うのは、私はニュースで知っていたけど、やっぱりエビワカちゃんとE嬢が「えーーー?なんで、なんで?」って騒ぐが、そういう契約らしいので・・・・・

 私が「まあ、そういう契約だからしょーがないけど、2年後に石原都知事が土下座したら、子パンダ残してくれるかもwwww」って言ってみたら「なんで、知事が土下座?」と不思議がられていたので、「シンタローはよく中国批判するので、中国に嫌われてるから」って説明したけどさ。

 パンダを上野動物園に残していただく見返りにシンタローを北京動物園に寄贈したらどうだろう?

 ヒッグス粒子で盛り上がる前は「東北のどこかの県で、県を上げてEM菌教育やってた」というので、ツイッターでもけっこう盛り上がっていた。

 福島原発事故の後、「EM菌で放射能除去」なんて話をちらほら観たけど、たいてい「とんでも」扱いになっていたけど、学校教育の現場で真面目に取り組んでいたとは・・・・

 震災直後、韓国に逃亡した友人Cも、渋々日本に帰ってきてしばらくしたら「発酵食品がいいらしいよ」と、メールくれたりしてて、「あーあ」と思ったけど、運動不足でレトルトカレーばかり食べてる彼女が「だから、最近、納豆ばかり食べている」と言っていたので「それが放射能に効果あるかどうかはわからんが、彼女の健康にはいいだろうとスルーしておいた。発酵食品の過剰摂取で副作用って話も聞いたことなかったし。

 さて、今日は友人T嬢より、フジロックのチケットが届きました。
 もう、今月末かあ。
 なんか準備することあったっけ?


7月4日(水)

 いつも月初は忙しいのだが、今月は土日出勤した人が多く、そのため私と同様に月曜日や火曜日に休みをとる社員が多くて、月末締めの書類が今日になってドカドカとまとめて回ってくるものだから、いつもより忙しくなってしまった。

 さて、とうとう「パ・リーグTV」に入っちゃたよーん。
 ニコニコ生中継だけで我慢してきたのだが、ユーロも終わっちゃったし、どーしても我慢できなくなってさ。
 でも、やっぱ、コメント入らないのがちょい寂しい。

 さっきも、美馬の大ピンチにマッキーがファインプレーでライトフライをスライディングキャッチしただけでも、ニコ生だったらコメントで真っ白になりそうな展開だったが、ロッテの三塁ランナー角中がタッチアップしてなくて、得点に繋がらなかったので、さらに盛り上がりそうだったのにさ。

 まあ、いいや、まだ負けてるけど、後でゆっくり岡島のプロ初本塁打を鑑賞しよう。

 野球の話題としては、この間、東京ドームで日ハム×楽天を観た時に、鉄平がやたらと「がちょーん」のポーズするので「なんだそりゃ?」と思って、久々に2ちゃんの鉄平スレを覗いてみたが、そのことには触れられてなかったので「いったい、あれはなんだったのだろう?」と思っていたのだが、その後、楽天がホームに移動して、ニコ生中継されたら、また鉄平がしつこく「がちょーん」するので、コメントでは「鉄平バーン!」と盛り上がっていたし、番記者達も記事に取り上げるようになり、やっとあれが「松井稼頭央がメジャー時代にチームで流行っていたのを取り入れた」ということがわかった。

 「鉄平バーン」じゃなくて「稼頭央バーン」だったらしいです。

 しかし、あれを率先して鉄平がやってるのって「鉄平も新たなステージに立ったのだな」と大人の階段登っているような気がして感慨深い。
 球界でも指折りのマイペースの不思議ちゃんキャラが売りだったのに、さ。

 まあ、首位打者とった後は統一級の導入もあり、ずっと低迷していたのだが、ここんとこけっこう活躍しているので「お?やっと統一級にアジャストしてきたか?」という気配を見せてきたし、ファンも(ニコ生住民も)「やっぱ鉄平が活躍するとこんなに楽しいんだ」ということに気が付いたのである。

 あ、そうだ、話は全然変わるが、ユーロに夢中だった最中の会社での会話。

 あれは、ドイツ戦で、イタリアのバロテッリ(で、よろしかったでしょうか?)が2得点したのを観た翌日というか当日で、私が「ちゃんと生中継で観てから、ちゃんといつもどおりに出社してるのよー」と自慢していたら、部長が「どっちが勝ったの?」というから、しばらくバロテッリの「バカ伝説」で盛り上がっていた。

 私と部長のバロテッリ話をなんとなく傍受していたエビワカちゃんだが、バロテッリがアフリカ系だと知ると「えー、黒人なんですか?」って驚いていたので「まあ、移民の子なんだけど・・・」と私が言うと「へー、なんか白人ばかりってイメージがありました」と言う。

 うーん、たしかにイタリア代表ってあんまアフリカ系いなかったっけ?でも、エビワカちゃんはサッカーの日本代表には多少興味があるけど、それもほんと、ごくごく一般的にってレベルなので、「イタリア代表って白人ばかりのイメージがある」と言ってるわけではないはずで、たぶん「ヨーロッパって白人ばかりのイメージですが?」って意味で言っているのだと思う。

 ほんと、何度も日記に書いているが、10代の頃からヨーロッパに強い憧れを持っていた自分と違って、今の30代や20代の世代って、欧米っていうか、海外に全然興味ないのね。

 かろうじて、よく欧州に旅行に行くE嬢が、この間の休暇には「ドイツとイギリスに行ってきた」と言うと、他のみんなが「え?ドイツとイギリスって近いの?」と本気で言うもんだから、「どんだけ欧州の地理に興味ないんじゃ?」とびっくりしたよ。

 うちの会社の同僚だけの話なのかもしれないけど、海外に全然興味なくて、「海外旅行は行ってみたいけど、どこに行けばいいのかなあ?」なんて言ってるので、私からすれば、ほんと不思議です。

 そんな「私って古い世代の人間なのね」っていう心の隙間を埋めるため、ってゆーか「渋沢家三代」ですっかり渋沢ファンになったので、渋沢敬三と宮本常一を描いた「旅する巨人」を読んでいます。

 そっちはそっちで「立派すぎるんじゃね?」と違和感あるんですけど(笑)


 さてと、友人M嬢からはその後、連絡が無い。

 うーん、大丈夫なのかなあ?ってゆーか、あれは全然大丈夫じゃないと思うのだが、どうしているのだろう?

 ただ、私からいろいろ持ちかけても、全然聞く耳ない状態ないだろうし、混乱させるだけだと思うので、あっちから連絡あるまでは(ケータイも持ってないので、メールのみ)こっちから動いても無意味だと思うので、じっと待ちましょう。

 2年前、強制送還しちゃったので、たぶん、私には警戒してると思うしね。


7月2日(月)

 土日のイベント仕事はなんとか無事終了。

 日曜日は途中で私がポカやって(バイトにちゃんと指示を出さなかった)、部長に「なにやってんだよー!」って怒鳴られちゃたけどさ。
 完全に私のミスだったので「あちゃー、すいません」と笑ってごまかしたのだが、横にいたバイトを統括している、というか、人材派遣というか業務委託しているので、そこのチーフさんが「何か落ち度が?」オロオロしていたので、「いや、気にしないで下さい。私のミスですから!」と何度も繰り返したら、やっと納得してくれました。

 今回の会場は、その人材派遣会社とグループ企業の応援社員が多かったので、私にとっては「当たり前」のことでも、きちんと説明しないといけなかったのだが、それを怠ったのは私のミスですから。

 それにしても、あのチーフさんの慌てぶりから察するに、ああいう時に「下請けのせい」にする人多いだろうね。私だって心の中で「うちの仕事を何度かやってるスタッフばかりだったので当然わかってると思っていたけど・・・・」って思ったけど、「それをちゃんと確認しなかった私が悪い」って思ったので、「私のミスです」と堂々と言えたけど、ああいうの「スタッフがちゃんとやらないのが悪い」って転嫁する人はぜったいにいるだろうなあ。

 というわけで、ミスは悔やんだが「私のミス」ってきちんと認められただけ、マシってことで、ミスを帳消しにしようという心の作用が・・・・ってことなので、「他人のせいにする」ってことと「自分の責任と認める」ってことは、実は同じことなのでは?って思ってみたりして。

 よく、プロ野球の監督が、土壇場で逆転されたりして「私の継投策のミスです」って自分の責任を強調するが、だからって「打たれた投手がダメだった」ってことの言い訳にはならないのと同じだ。

 さて、日曜日は夕方4時半には解放されたので、帰宅したら6時前で、「鉄腕DASH」観てからすぐ寝てしまった。
 もちろん、目覚まし時計を3時半にセットして(笑)

 ところが、早く寝過ぎたのか、ふと目が覚めたら、まだ12時半で「落ち着け、自分」とまた寝直して、無事、3時半に目覚ましの音で目が覚めました。

 ユーロもこれで決勝だと思うと、ちょっと寂しくなる。
 次に私がサッカーに夢中になるのは、2年後のW杯までお預けだ。

 イタリアとスペインの組み合わせは予選リーグでもやっていたが、その時は引き分けだったし、とても面白い試合だったので、決勝戦はかなり期待していた。
 W杯観戦歴が20年以上になってきたが、(20歳そこそこの頃。あの時は日本代表なんて出てなかったので、今のユーロ観戦と同じような感じだった)、私は一度もイタリア贔屓になったことがなく、バッジオの後のイタリア代表はどっちかというと嫌いだった。ねちっこく守るばかりでつまんなかったんだもん。あと、デルピエロの時代は「イケメン軍団」とされていたが、全然趣味じゃなかったし。

 そのイタリアが近年のスペインのサッカーにインスパイアされたのか、「イタリアといえば、カテナチオ」を卒業して、攻撃への比重が高まったので、「イタリアいいじゃん、いいじゃん!」と盛り上がっていたのである。

 これで、問題児らしいバロなんとかさん(バロテッリって日本人には発音しにくい。バロッテリかバロテーリにしてもらえんか?)が準決勝で覚醒しかかっていたので、決勝でも活躍したら、イタリア優勝あるで?

 ユーロ開幕前から「前々回の優勝はギリシャ。前回はスペイン。てゆーことは、ユーロ優勝は経済破綻フラグだから次はイタリア優勝が濃厚」と一部では噂されていたが、ドイツがあっけなく敗れた当りも「やっぱ経済情勢を反映しているのかwww」って雰囲気だったし、やっぱイタリア優勝かしら?

 と、本気で期待しながら試合中継を観ていたのだが、まさかの前半でスペイン2点で、それでも後半早々にイタリアが得点したら、面白い試合になったはずだが、なんと故障者が出て、1人足りなくなっちゃった。

 イタリアの経済破綻はしばらく回避されたようです。

 そんで、2点差なのに、フェルナンド・トーレス君投入で「イタリア守備陣を疲れさせる作戦なのかもしれないけど、裏目に出たらどうする?」と心配したのだが、トーレス君が見事にシュート決めて「なーる、今後に向けての調整も兼ねてたのね」と思った。

 その時点でもう、試合終了でもよかったのだが、それからが長かった。
 イタリアにとっては無限地獄のような時間だったろう。

 ただ、実況アナや解説者も「この辛い経験がきっと後で生きるはず」と言っていたが、それは単なるリップサービスではなく、ほんとにそうだと思った。2年後のスペインがどうなってるのかわからないけど、2年後のイタリアはほんとに強くなってるかもしれない。ドイツもね。

 あー、でも、2年後のW杯でも、カシージャスとブッフォンいたら笑うわ(笑)

 4-0になって、試合はもう「ロスタイムいらないから、とっとと終わらせてやれ」って風情だったけど、やっと終了したら、スペインの選手達がスタンドでファンや家族と喜びを分かち合っていると、なぜか客席から次々と赤ちゃんや幼児が手渡しでピッチまで送り届けられて、どうやら選手の子供達らしく、スペインユニ着た幼児や乳児(自分の名前入り)を抱っこする選手が大量発生し、テケテケ歩けるくらいの幼児は、ミルク飲み人形抱えたまま、パパと一緒にピッチの真ん中をテケテケ・・・・・

 なにこの、保育園状態wwwwwwwwww

 つーか、トーレスのお子様たちの可愛いことwwwwww

 表彰式の途中で中継が途切れたが、もう時間が5時半だったので、そのままテレビつけておいて「6時のニュースで続きをやるだろう」と思っていたら、6時のニュースの各局のトップニュースは「大飯原発再稼働で臨界!」ですた・・・・・

 え?ええええええええ?どう考えたってトップニュースは「スペインユーロ2連覇(史上初)」だろう?

 と、本気で思った私は、相当ズレていたのでしょうか?

 ズレてましたね。朝のニュースをあちこち巡ってみたが、ユーロのことなんてどこもやってませんでした。

 今日は休みをとっていたので午後は美容院を予約していたのだが、ふと、「あ、今日が実質月末じゃん」と思い出した。
 それはわかっていたので、金曜日に月末処理(支払や納税など)を全部終了させていたつもりだったが、土日のイベント仕事のことでドタバタしていたので「あ、月末なら、自分の家賃の支払まだだった」とインターネットで振込しようとしたら「あれ?会社の返済金のための資金移動したっけ?・・・・・・してない!!!!」

 やべー、また銀行から「残高不足なんですが」って電話かかってきて、部長がテンパるところだった。別に一日くらい遅れたって、利息が加算されるだけだし、時々やらかしているのだが、部長は小心者というか、会社の借入金を個人ローンと同じだと思っているので「返済期日を守らないとブラックリスト入りするんじゃないのか?」ってビビっちゃうから。

 というわけで、9時半過ぎに会社に電話して、エビワカちゃんに「小口現金から、あそこの口座に入金しておいて」とお願いしておきました。

 はあ、もう、これも私のミスですけど、月末の土日に経理をイベント仕事に配置する会社の采配ミスもあると思うので、心の中でそう責任転嫁して心の平安を保ちましょう。




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