可燃物な日々

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日本酒8合飲んだ勢いで、新しい掲示板を作りました

3月15日(木)

●私の悪い癖

 湿疹が出来たり、白眼が出血したりという「体の表面の体調不良」が起こると「これは、ちゃんとビタミン摂ってないからだ!」と思い込み、野菜たっぷりのスープを作るのだが、野菜だけだと味気ないので、肉もたっぷり(モツとか牛スジとか鳥皮とかコラーゲンたっぷり的な)入れてしまい、それを鍋いっぱいに作って、毎日ドカドカ食べるため、結果的に大変太るのであった。

 そういや、3月11日にはけっこう震災特番を眺めていたのだが、日記には特に「3.11に寄せるコメント」を書いてなかったな。いや、他人のブログなどを眺めていたらそう気がついただけで・・・・
 つーか、目の出血でそれどころじゃ・・・・

 でもね、一つだけ思ったことがあります。
 それは日常の「天気の話題」で、皆がちゃんと去年の今頃の気候をよく憶えているので、実にスムーズに話が進んで、私のストレスが溜まらないのだ!

 例年だと「この時期ってこんなに寒かったでしたっけ?」って言われると「うん、だって去年も3月に雪降ったじゃん」って私が言うと「そうでしたっけ?」なーんて言われることが多いのだが、今年は「3月になっても、ちっとも暖かくなりませんねえ?」なんて言われると「だって去年の3月11日ってえらい寒かったじゃん」って答えると、みんな「ああ、そうだった、そうだった」と徒歩で帰宅した人や、駅で立ち往生した人がほとんどだから、ちゃんと思いだしてくれるんですよね。

 しかも、去年の今頃は大規模停電やら計画停電のために、極力暖房を控えていたので、マジ寒かったですよー、だから今はまだ暖房を控えめにはしているけど、会社の屋内気温は全然マシじゃないですかー、って言うと、みなさん「あー、そうだった、そうだった」と心から相槌打ってくれるので、「お寒うございますね」「そうでございますね」なエール交換よりは、「ちゃんと会話している」という達成感があるわけです。

 ところで、くどいようだが、私は去年の顔の湿疹(つーか、ニキビ出来たので、いい加減にその変にある痒み止めやら軟膏を塗っていたら、炎症起こしてボコボコになった)といい、今年の眼内出血といい、それなりに「老齢により、季節の変わり目にいろいろ症状が・・・」ってことになっているが、うちのTK部長もこの時期にはいつも調子がオカシクなる。

 花粉症でもなく、インフルエンザでもないのだが、なんかその予兆みたいな状態が続くらしい。
 部長は低気圧にも敏感というか、曇天で小雨の日などは「頭痛がする」とよく訴えるので、試しに香典返しのギフトカタログで「気圧計と湿度計も付いてる温度計」を頂いてみて、部長の席の後ろにデーンと置いて観察してみた。

 そしたら、どうやら気圧や湿度の変化と部長の体調不良には関連があまり無いことがなんとなくわかった。(いや、ちゃんと記録しているわけでもないので)

 たぶん「天気がどんより」していると、気分もどんより、しちゃうだけらしい。

 あと、観察者である私が「低気圧近づいてますから、これからどんどん気圧下がりますよ?」などと、部長が「今日ななんか調子悪い」と言い出す前に先に嬉しそうに予報してしまうため、その後の自分が本当に頭痛がしているのか、予報に煽られてそういう気がしているだけなのか、そもそも、私の茶々でそんなことを考えてしまい、「オレってほんとに気圧で体調が左右されるんだっけ?」と考えていると頭痛のことを忘れてしまうのか、私の研究材料にされてるのが面白くないのか、最近は天気悪くても頭痛を訴えなくなってしまった。

 そして、なんか今年の部長の「この時期の異変」は「あれ?もしかして花粉症?なんか、ボーっとする?」とか「もしかしてインフルエンザ?なんか熱っぽい?」っていうのもあったのだが、私が「だってTKさん、この時期いつも調子悪いでしょ」と言うと、他のみんなも頷いてくれたのだが、そしたら、部長の潜在意識は何か操作したようだ。

 季節の変わり目の体調不良を「風邪の初期症状」で表現するのはやめて、思考の異常に変換したのである。

 元々、部長はテンパると逆・聖徳太子状態というのか、順番に複数名に仕事の話をしたりするし、もっと酷いときにはサトラレ状態というか、どこからが他人に話しかけているのか独り言なのか全然区別つかなくなるのだが、ここ数日はそれらの曖昧な症状がとてもカオスな感じで展開されてて、誰もついていけない。

 さらに、急にスイッチ入って、熱心に語り始めても、何を言ってるのかさっぱりわからないのだ。
 高熱での譫言や寝言よりはやや理解可能な程度だけど。

 この間は、ちょっとだけ意味のわかる譫言を呟いていて、誰に言うともなしに「どうしてさー、誰が偉いとか、なんかそういうことばかりさ・・・・そんなのいいじゃん、って思うんだけど、なんでみんな、どっちが上だとか、そういうことばかりしてるわけ?」とブツブツ大声で言い始めたで、みんなで「え?何の話?」と顔を見合わせたのだが、部長が某役員氏に振り回されていたので、その後遺症らしかった。

 無視しておこうかとも思ったが、面白いから構ってしまった。
 私が「だって、サル山なんだから、しょーがないでしょう」と言うと部長は「え?そうなの?人間なんじゃないの?」と言うから「残念ながら今のところ、猿だった時代のほうが長いんですよ。だから、ほぼサル山と同じようなことになってるってことは、ほとんどの女性が気がついてることなんですけどね?」って上から目線からテキトーなことを言ったら、部長はまるで「侵入犯の存在を私が素直に受け入れてくれなかった時の友人M」みたいな怖い表情になりました。

部長「じゃあさ、女のサルはどうしているわけ?」
私 「次のボス猿は誰になるのかな?って観察してるんじゃないですか?(笑)」
部長「・・・・・・・・・」

 うちの会社、女性をヒエラルキーの中に取り込まない古い体質の会社なので、それを皮肉るのと同時に「でも、別にこんなシマで成り上がりたい女性もいないし」というのもホントなので、そのあたりを軽く揶揄してみたつもりだったのだが、部長の悩みを私が軽く「サル山では普通のこと」呼ばわりしたのが面白くなかったのか、その後、部長が吐き出す「春先の体調不良による、いろんな愚痴」がなんだか禅問答みたいなことになり、変に私に理解できるレベルのことを言うと、私の毒舌で深く傷つくので、私が全然理解できないレベルまで暗号化してしまったらしい。

 ちょうど、イーガンの短篇集「プランク・ダイブ」を読んでいたので、部長の言動のややこしさが可愛らしいレベルに思えてしまうが、うーん、でも春の電磁波レベルで言えば、部長の方が上かなあ?

 
3月14日(水)

 おかげさまで、私の左目は「普通の充血」程度になりました。

 つーか、昨日出勤しても、誰も「あれ?目どうしたんですか?」って聞いてくれなかったので、すでに「普通の充血程度」だったのか、それとも「誰も私の顔なんてまともに観てない」のか、どっちなのかわからなかった。

 どっちにしろ、一番自分の顔を近くで観るのが自分なので、自分で鏡見る度に憂鬱になっていたり、つーか、土日の段階だと、怖くて鏡から目を逸らしていたくらいだが、自分でビビったほどのインパクトは他人には与えなかったということなんだろう。

 まあ、そういうことってよくあるよね。
 若い女子だと「ニキビが・・・・」とか「太った・・・」とか本人にとっては重大問題なのだが、そう他人に訴えても「え?ニキビ?どこに?」だったり、「えー、太ったの?どっちかというと痩せてない?」だったりさ。

 自分の自分自身への関心と、他人の自分への関心のギャップはほんとに大きいのだが、そりゃ当たり前なんだが、その落差が縮まっていくことが「成長」というか「老い」というか、まあ「大人になる」ってことかと思っていたが、10代、20代のころに比べれば、ずいぶんマシになったけど、まだまだギャップは大きいのね。


3月12日(月)

 昨日の日曜日はコンタクトレンズしないで過ごしていたが、夕方買い物に行く時には眼鏡が無いのでしょーがないからコンタクトして(眼鏡作らなくちゃなあー)、帰宅してそのまま震災特番などを眺めていたのだが、寝る前に目の状態を確認したら「全然良くなってないし、さらに悪化してる?」と、やっぱコンタクトはダメなのかも、と思いつつ就寝。

 今日は休みだったのだが、やっぱし全然よくなってないので「やっぱ眼科に行ってみよう」と決意した。
 今日を休みにした理由があったのに・・・・ああ、コンタクトがダメだったら、眼鏡作りに行かなきゃなあ、と11時前には眼科に着いて、空いてたからすぐ診てもらえたのだが、事前の「問診票」では「左目が充血」に◯したのだが、医者に「これは充血じゃなくて出血ですね」と言われた。

 私だって、これは出血だと思っていたけど、でも自己判断で「出血」って言って、医者に「ぷ・・・・これは充血でしょ?」って言われると傷つくから、過小評価しておいたんです!

 で、さらに先生は「これ、よくあるんですよね、ボクもよくなるんですよ」と「平凡な症状である」と主張してくれるのは有難いけど、私が「目を強く擦ったりすると、こうなっちゃうんでしょうか?」と質問すると「いや、そういうわけでもないです」

 物理的要因は少ないけど、なんとなく出血することが多いらしいって言われても・・・・

 私が戸惑っているのを感じたのか、先生は「とにかく、単なる出血なんですよ、例えば、手の甲からちょっと血が出ていても、気にしないでしょ?って」と手の甲を指さして説明してくれるので、「はあ・・・」と黙っていたが、心の中では「手に怪我してちょっと血が出ただけでも大騒ぎだけど、物理的要因もなく出血してたら、それは聖痕じゃwwww」と呟いていたのだが、ともかく先生の説明には納得できなかったが「軽症をアピール」という気持ちは理解できたので、「はあ、やっぱ医者に来るほどのことではなかったが、安心って超重要だし」という面では納得した。

 しかも「コンタクトレンズの使用は控えたほうがいいのでしょうか?」って質問すると「コンタクト?大丈夫ですよ?全然問題ありませんから」というので、「えええ?そうなの?」と驚くのと同時に、「目の異常で、コンタクトレンズが問題ないって、そーとー、どーでもいー症状なんだな」と理解したので、安心度が高まったというかマックスである。

 あー、だったらもっと早く医者に行けばよかったぜ。

 慌てて家に戻り、コンタクトして着替えて、浦和にGO!

 どっちにしろ、月曜か火曜に休みとらないといけなかったのだが、月曜日にしたのは「春季教育リーグ」のロッテ×楽天戦が浦和のロッテ球場でやっていたからである。

 天気予報では「北風が冷たいでしょう」って言っていたけど、午前中のうちの近所では冬装備で歩いていると汗ばむくらいだったから「暖かいじゃん」と思って、医者に行っていたので、少し時間は押していたが「早めに行くと途中で寒くなっちゃうし」と思って、12時くらいに三軒茶屋駅を出発して、1時ちょっと過ぎに浦和球場に着いた。試合は12時半開始。

 しかし、まさかの満席状態に驚いた。

 ロッテ浦和球場は、球場というよりもグラウンドなのだが、それでも一塁側にも三塁側にもそれなりに座席はあるのだが、何人くらい座れるのかなあ?ホーム側が200人くらいで、ビジター側が100人程度?

 「こんな平日のしかもファームのオープン戦なのに・・・」と驚いたが、それよりも、施設が大幅に改装されていることにびっくりした。

 ヤクルトが戸田の二軍球場を「去年のCSマネーで改良」っていうニュースはあったけど、ロッテ浦和のそういう話は全くキャッチしていなかったので。

 去年まで老朽化したベンチの寄せ集めで、座れない状態が多かった客席が、すっかりキレイになっていました。

 ただ、球団側としては「改善」なんだろうけど、去年まで剥き出しだったホーム側のブルペンが封鎖されてしまった・・・・

 たぶん12球団イチの解放型ブルペンっていうか「行動展示」だったんですけどね。客席への入り口を別に作ってしまったので、去年まで「ベンチの入り口とブルペン前通路は客と共用」だったのが、すっかり遮断されてしまいました。

 あと、去年まではビジター側客席にはトイレがなかったので、ぐるっと回ってホーム側に行ってみたのですが、今年は簡易トイレが出来てました。(野外フェスや工事現場に置いてあるやつ)

 しかし、女性用の洋式トイレもあったけど、なんか入りにくい雰囲気なので、ちょっと歩けばホーム側のトイレも新設されていて、そっちもプレハブみたいな建物なのですが、落ち着けるトイレになっていたので、そっち利用していたのだが、5回終了後の休憩時間になったら、楽天の選手もビジター側の簡易トイレに出てきて用を足していたので、びっくりした。

 というわけで、ロッテ浦和球場は、改装したことによって「旭山動物園度」は減ってしまったが(これによって、ライバルである?西武第二球場が、野球選手の行動展示に置いては関東随一になったはずである)、椅子がまともになったので許そうではないか。しかし、やっぱあそこは休日だと1時間前到着必須だな。

 試合のほうは、また永井が先発で、ボコボコヒット打たれていて「ああ、また長い永井だあ」という展開でしたが、後半の見所は「強風によるフライ補給エラー続出」でした。

 つーかロッテの野手の方が圧倒的にフライ補給エラーしまくったので(外野手なんて全員、外野フライを見失った)「おめーら、本拠地の幕張だったら、この程度の強風、普通でしょ?」と全員正座状態であった。

 そして、また私の山本くんは(マー君と同期入団の高卒捕手)はサード守ってるし、井野はブルペン捕手状態だし、井野は阪神にトレードしたら、正捕手争いに加われそうじゃない?少なくとも二番手くらいには・・・・

 ワタクシ的にはロッテの最終回で荻野が出てきたので「わー、やっと復活したんだな」と感慨深かった。
 しかし、病み上がりの永井が苦戦しているのと同じように、荻野もまだ試合勘リハビリ中らしく、ヒットやエラーでランナーを貯めていた。

 1アウト1・3塁のピンチだったが、楽天の1塁ランナーがボケだったのか、荻野の牽制が上手かったのか、ランナーが飛び出してしまったので、緊迫のランダウン・プレーが展開されたのだが(ランナーが1・2塁間で挟まれてドタバタして、野手のエラーを誘うと3塁ランナーがホームインできるので、春のキャンプでは死ぬほど繰り返し練習するような大事なプレーである)、そしたら走者を挟んで2塁側に投球しようとした荻野が、ふと躊躇した様子だったので「あれ?せっかく挟んだのに、生かしちゃうの?」と思いきや、いきなり3塁に送球。

 ホームをとれる隙を狙ってリードとってた3塁ランナーを見事に刺したのであった。

 わー、さすが荻野、野球脳が高い!
 たぶん、あれは1塁ランナーを誘い出した瞬間から「狙いは3塁ランナー」ってちゃんと観ていたのだろう。

 そして、あれは3塁コーチャーだった小坂のミスでもある。
 3塁でアウトになった瞬間、小坂コーチは天を仰いでいたけど、もっと勉強してくださいね。

 ところで、密かに期待していたのだが、私の吉見はどこにいるのだろう?

 私のイムさんは、どうやら故障で開幕ヤバいらしいです。くすん。
 
3月10日(土)

 昨日、散々他人の悪口を書きなぐったので、「人を呪わば穴二つ」の法則なのか、私の顔にまた悲劇が起こりました。

 今日は出勤だったので、朝起きて、歯を磨いて顔を洗ってコンタクトレンズ入れて、までは普通にこなしていたのですが、その後、化粧しようとして手鏡を顔に近づけたら「なんか目に異変が?」

 白目のところに、爪の先程度ですが、赤い斑点が・・・・痛くも痒くもないので、どうやら内出血みたいなことらしいです。

 眼科に行こうかとも考えましたが、土曜日だし混んでそうだし、何よりも化粧するまで気が付かなかったくらい、痛くも痒くもないので「これは、皮膚にできた内出血と同じで、自然に治すしかないのだろう」と思い、でも、自分で観ても気色悪いので、「周囲の方に迷惑だから」とサングラスして出勤しました。

 雨が降る、寒い土曜日の朝、サングラス姿で電車に乗ってるほうが目立つとは思いましたが、こんなホラー映画みたいな眼球人前で晒すのは申し訳なかったので。

 会社で部長やM嬢に「目がこんななっちゃって」と見せると、二人ともそんなに驚かなかったので、たぶん、私も他人がこういう症状だったら、あんまり気にしないかもしれない。たまに、こうなってる人、見かけますしね。

 しっかし、なんでこんなことになったのでしょうかね?
 寝てる間に目を激しくこすったとか?
 そういえば、酔っ払ってる時って普段よりも痣ができやすくなりますが(行動が大雑把になるので打撲しやすいのと、飲酒のため血管が広がってるので、シラフの時より派手に内出血するらしい)、老化のため、目の毛細血管ももろくなってきてるのかねえ?

 でも、去年のこの時期は顎が湿疹でデコボコになり、しばらくマスクで顔隠していたのだが、その1年後「眼帯しようかしら?でも、片目だと遠近感失うし・・・」とサングラスで顔かくしているということは・・・・・・?

 やーだ、また大震災の予兆?

 って冗談のつもりだったが、M嬢が「ええ?そうなの?やだ、どうしよう?」とマジ受けしてくれちゃったので、ちょっと困りました(笑)。

 とりあえず、この白目の内出血、どのくらいで治るんだろうか?
 自分で自分の顔を観るのが辛いので、会社のトイレで手を洗うときにも鏡から目を逸らしている状態なので、早く治ってほしいです。

 あー、今日は日本代表VS台湾代表の親善試合なんですね。
 あら、マー君ったら被弾しちゃったのね。
 でも、私が観たかったのは台湾の先発で出てきたリン・インチェだったのだが・・・・(数年前まで楽天に在籍していた)

 久々にテレビでの野球観戦なので、のんびり眺めましょうっと。


3月9日(金)

 久々に育成選手Hさんへの愚痴を吐き出そう。

 いい加減に育成から脱却して支配下登録されてほしいのだが・・・・と、思ってもう3年くらいになるんだっけ?

 毎月Hさんに入力してもらっている明細書があるのだが、それは親会社向けの請求明細書である。支店ごとの件数が一覧になっているのだが、支店数がそこそこあるため二枚綴りで1セットになっている。

 その明細書を出力する部署は、その二枚組をゼムクリップでまとめてくれるのだが、Hさんがそれを「支店別 日付別件数表」に入力する際には、いったんゼムクリップを外して入力しているはずである。私も昔自分でやっていた時にはそうしていたし、その後、その仕事をお願いしていた人もそうしていたはず。
 なぜなら、その明細書の原本をそのまま請求書に添付するため「折り目つけないでね」とお願いしているからだ。

 そして、Hさん以前にはそういうことなかったのだが(エビワカちゃんを最後に、歴代総務部アシスタント嬢にお願いしていた)、Hさんが入力を終えた書類はなんかヨレヨレしているのだ。

 ずっと女性にお願いしていた仕事だったから「やっぱし野郎がやるとなんか雑ね」と最初は思っていたのだが、Hさんはほぼ片手で作業するので「そっか、ゼムクリップを外したりとめたりする作業って片手だとけっこう難しいな」と気がついたんだけど、別にその明細書の片隅が多少ヨレヨレになっていても私の美意識以外に特に問題もなかった。

 いやでも、多少問題はあった。
 その明細書のコピーをとってうちの控えにしているので、数十枚を重ねてコピー機にブチ込むと、ヨレヨレ具合が酷いときには紙づまりの原因になるのだ。

 最初の頃、それでけっこうジャムったので「コピーする時に支障が出るから、できるだけ丁寧にお願いします」と指示したっけ。

 しかし、いくら不器用だと言っても、なんでこんなヨレヨレになるのだろう?と思っていたのだが、だいぶ前にその仕組に気がついた。

 ゼムクリップって普通、どうとめます?

 なーんてこと今まで意識してなかったのだが、私に回ってくる書類はほぼ99%「輪の大きい方が表側」になっている。そして、私も無意識にずっとそうしていた。

 別に裏表が明確にあるわけでないのだろうけど、なんとなくそうしている人が多数だと思いし、「なんで、自然とそうしているのだろう?」と考えながらやってみると、大きい方を表にして、クイって紙を挟んだほうがスムーズに行く感じがするけど・・・・そういう「思い込み」があるから、そうなってるだけなんだろうか?

 そして、Hさんは見事に全部逆だったのだ。

 輪の小さい方が表側になっている。
 そうすると、その書類に当初刻まれた「ゼムクリップによる些細な湾曲」に逆方向の力が加わるし、「前にゼムクリップがあった場所」と微妙にずれてたりするので、結果「ウネウネ」しちゃうのである。

 この研究成果を前に私はけっこう悩んだ。
 「ゼムクリップは外す前と同じ向きにしてください」って指示すれば、そうしてくれるのかもしれないけど、なんか、そんな些細なことを言うのが面倒だ。

 つーか、一個や二個、逆になっているのならまだしも、全部逆なのである。
 それが「左利き」とか「シングルハンド」ってことに関係しているかもしれないので、本人的にはそっちがやりやすいのかもしれないし・・・・

 いやでも、些細なことであるが、仕事上のことだし、ちゃんと指示したほうがいいのかもしれないが、「ゼムクリップのどっちが表?」というのが一般常識の範疇なのかもわからないまま指示するのもなんか気後れしちゃうし・・・・

 とにかく、あまりにも些細なことだったので、言うに言えなくて、ささやかなストレスになっていたのだが、どうして、Hさんにきっぱりと「こうしてくれ」って言えないかっていうのは他にも理由があって「なんか、ちゃんと教育的指導すると、不思議な反応が返ってくるので、そっちのほうが気色悪い」という経験が何度もあるからである。

 たいていの男性がそうなのだが、私が遠まわしに「こうしたほうがいいんじゃない?」って言うと「はあ・・・・」と曖昧な返事になるのはHさんも同じなのだが、これは世の女性諸君が夫や恋人や同僚にイラっとする瞬間のベスト10に食い込む事象なのかもしれない。

 で、もっと重要なことで、私が「これはこうしてもらわないと困りますから!」ときちんと指導すると、多くの男性はやっぱし「はあ・・・・」と言う態度をとるので、それには慣れてるからいいのだが(相手は私の指示を重要なことだと思ってないらしいのだが、しばらくすると、それでまんまとミスが出たりして、「だから、私が前に言ったじゃん」って言ってもそんなの全然憶えてないけど、普通に仕事が出来る人は私が「だから、こうやればミスは防げるじゃん」って言うと、「はあ・・・」と言いながらも改善してくれる。ただし、うちの会社にはそのサイクルを5回ほど繰り返しても、全然改善してくれないバカ社員が数名いるけど、そういうのは「祟る神」として神棚に祭っておくしかない)、Hさんの場合には、そういう明確な教育的指導すると「はい!わかりました!」って満面の笑顔で実に嬉しそうにするので、本人には申し訳ないけど、私としては「気色悪い」と思ってしまうのである。

 先日も、Hさんに「それは・・・・」と言ったことがあった。

 うちの会社のメインバンクが「出資している子会社さんの分の決算書もほしい」というので、マスオさんが担当している子会社の最新の決算書をコピーさせてもらうとしたら「コピーは前にHさんに作ってもらったので、まだ残りがあると思いますよ」と一式を渡されたので「おお、ほんとだ、コピーもあるじゃん」と手間が省けたと喜んだのだが・・・・

 あり?なんで、このコピーした決算書、逆綴じなの?

 えー、そのあたりも「ゼムクリップの裏表ってあるの?」と同じように、目で見れば一目瞭然なんだけど、文章で書くとややこしいのだが、決算書の元本はA4の用紙が左側に綴じられてました。

 しかし、Hさんが作成したというコピーは右綴じになっていたのである。

 なんで?と思って捲ってみたら、コピーはA3を袋綴じされていたのだ。

 契約書がたまにそういう「A3もしくはB4を折って製本状態」にすることがあり、それを見開きでコピーとると、「あれ?原本とページがズレる?」ってことになります。

 なので、元々そういう作りの決算書を見開きでコピーしたからそうなったのかと思いきや・・・・あれ?でも見開きでコピーしただけじゃ、綴りは逆になるんだっけ?思って捲ってみたら・・・・

 げげげ・・・・全ページ、半分は空白じゃん?

 はい、いわゆる両面印刷状態の本を見開きでコピーしたのではなく、原本がそもそも「片面印刷した書類を綴じただけ」だったのです。
 なので、そういう書類を「コピーお願い」と言われたら、普通はそのままA4でコピーとりません?

 とりあえず、その時は「なんで、A4でコピーとればいいものをA3でとって全部袋綴じ状態にしてあって、しかも逆綴りになってんの?」と呆然としたけど、こんなの銀行に提出するの恥ずかしいから、自分で原本からコピー取り直しました。

 マスオさんに「ちょっと、これは」と意見しようかとも思ったけど、「はあ・・・」って言われそうだし、要件は満たしているので、これで問題ないっちゃ問題ないけど、わかる人が見れば、これって宇宙人レベルの「え?なんでこういうことするの?」という非常識に思えると思うんだけど、まあ、そんなん気にしない人は気にしないだろうからね。

 ところが、先週だか先々週に、Hさんが暇そうだったので、マスオさんなりに捻り出した仕事が「最新の決算書を5部コピーしておいてください」だった。

 私もHさんの暇っぷりには心を痛めているけど、マスオさんもけっこう頑張っているのだ。そこはとても評価している。

 しかし、私は「ああ、またあのレベルのコピー作られちゃうのかな?そんで無頓着なマスオさんが銀行や得意先にアレを堂々を配ってしまうのか?」と思ったのだが、でも、あれは、一時の気の迷いが産んだ迷作なのかもしれないと思い、「私があーだこーだ言う場面でもないし」と知らんぷりしていたのだが、そしたら・・・・

 わーん、Hさんが、A3の用紙を補給してるーーーーーー!

 A3の用紙なんて、ほとんど使用しないので、コピー機に補充するのなんて年に一度あるかなのだが、ってことは、またあのA3山折りの逆綴じコピーを5部も作る気なんだ!と気がついたので、「あのさ、なんでわざわざA3でコピーするの?」と聞いてみたら、キョトンとしているので「だってさ、結局半分しかコピーしてないので、紙がもったいなくない?」って言うと「はあ、そうですねえ?」

 「もしかして、見開きでそのまま自動でやってるから、A3になってるの?」って聞いてみたら「いえ、そういうわけではありません」って?

 「見開きでやっても、A4に設定する方法知らなかったりして?」と先読みしてみたら「いえ、そういうわけではありません」

 ど、どどどどd,どーいうわけで、わざわざA3でコピーしてるの?

 呆然としながらも、「こういう場合は、A4でそのままコピーすればいいんじゃない?」と言うと「そうですね。じゃあ、そうします」とニッコリ笑顔。

 宇宙人と未知との遭遇していたほうが、全然楽しいですよね。

 彼の反応だと、「A4で取る方法も知ってたが、なんとなくA3でとって、片側空白のまま全部折りたたんで、原本の二倍の分量になっていましたが、それが何か?A4でやったほうがいいとおっしゃるならそうします」ってだけで、私が精一杯頭を働かせて「でも、紙の使用料が2倍になってるじゃん?それって無駄じゃん?」と言うと「それもそうですね?」

 そういうやりとりがあり、「言うのも大変だが、言ったほうがさらにダメージが高い。できたら、最小限、何も教育的指導したくない」と思ったのですよ。ほんと、こういうのって「相性悪い」って言うんでしょうね。

 で、ゼムクリップの話に戻りますが、Hさんの不器用さと「なぜか真逆にやる」って癖のせいで、ヨレヨレになっていた書類ですが、先日ふと気がついたのです。

 その明細書は商品別や日付別に並べ替えるので、それをやるまでは二枚がくっついていたほうがいいのですが、Hさんに渡す段階では、私がきちんと順番に並べ換えているので、ゼムクリップは不要なのです。どーせ、Hさんの入力が終わるとコピーとるためにせっせと外していたんだから、Hさんに渡す前に外しても私の労力は同じだし。

 おー、我ながら、ナイス改善策!
 こうすりゃ、Hさんもゼムクリップいちいちとったりつけたりしなくていいので、書類もヨレヨレにならないし。どうして、もっと早くに思いつかなったのだろうか!

 ところが、今日確認したら、Hさんから戻ってきた書類は全部ゼムクリップがついていて、やっぱしヨレヨレしてました。
 ヨレヨレはいいとしても、せっかく外したのに、また外すの、私の二度手間じゃん、と思い、もう、超面倒だったけど、Hさんに「このゼムクリップ、やっぱり必要?あったほうがいい?」って聞いてみたら「いえ、日付で合わせたほうがいいのかと思って」ってよくわからない答え。

 でも、私が想定したのは「だって前はゼムクリップついていたからそうしました」って答えだったので、それじゃなかったから「ああ、そう、Hさんが、クリップでとめてあったほうがいいなら、そのまま回すよ」と言ってみたら、「いえ、自分はどっちでもいいのですが?」

 「・・・・・・どっちだよ!」

 と私がわざと声を荒らげたら、Hさんと同じ島に席を構える同僚E嬢が、この煮え切らない漫才を前に、ギャッハハハハと豪快に笑ってくれたので、助かりました。
 E嬢は私がバカの壁にぶち当たって涙目になっていると、毎回そうして、豪快に笑い飛ばしてくれるのです。(私も精一杯のお返しとして、E嬢が嫌味な得意先担当者にネチネチ絡まれていると「変な人ばかり多くて大変ねー」と労っております)

 しかし、バカの壁にへこんでもいられませんから、私はH氏に丁寧に「あのクリップは今までHさんの入力が終わったら外していたんだけど、クリップ外したりとめたりが面倒なんじゃないかなって思って、先に外すことにしたんだけど、クリップあったほうがやりやすいなら、そのままにしておくけど?」と言ったら「じゃあ、それでいいです」

 って、あー、ほんと、バカって嫌いよ。

 そーいえば、昨日、イベント仕事帰りに会社に戻ると、玄関口でいつも私をイライラさせる3大バカの一人とスレ違い「ああ、ミヤノさん戻ってきたんだ。落ち着いた頃合いに行きますから」っていうので「午前中のイベントで疲れて機嫌悪いから勘弁してほしいなあ」と思っていたのですが、彼はHさんとは違い「知恵の回るバカ」(部分的には非常に高い能力があるのだが・・・・)なので、私が疲れているのを察して、部下のギャルを伝令に寄越しました。

 しかし、その伝令が中途半端だったので「いや、これ、そうじゃなくて、こうじゃない?」とギャルに意見すると「きゃー、私ったら子供の使いみたいですね、全然わけわかってなくて!」とギャルが親分に内線して「ミヤノさんから、そう指摘されたのですが・・・・はい、ええ、やっぱそうですよね」

 で、「すいません、ミヤノさんの言う通りでした!」

 そのやりとりを前に私は「ふ・・・・さすがあいつは、私が機嫌悪いのわかってて、あなたと伝令にしたのね。つーか、今のやりとりでも、あいつが直接言っていたら、私が大激怒していたでしょうよ。あいつ、バカだけど、そういう采配は天才的なのね」と、ギャルは意味わかってるけど「えーっと、キャハ?」と笑って誤魔化していたのだが、そしたら、当の本人が別件で総務フロアに来たので「ああww、ちょーど、君の噂していたところだったのよ」と嫌味を言ったら・・・・・・

 「え?なんですか?その『噂のあいつ』みたいな扱いは?」

 総務部女子たちは、一瞬シーンとなった後、私が「えっと、そんないいものでは・・・」と憮然と言った一言で、「今、物凄い、ポジティブシンキングを見た!」と大爆笑になりました。

 怖いのはその人、冗談で言ってるのではなく、心底ソシオパス気質なんですけどね。軽度なんで害はないんだが、私はできるだけ距離を置きたいだけです。

 あれに比べるとHさんの天然バカっぷりなんて、可愛いもんなのですが、でも、私が「できたら絡みたくない」度は同じくらいかなあ。

 まあ、彼らの相手するのも給料の内だと割りきってやっていくしかないです。


3月8日(木)

 今日は親会社のイベントのお手伝いだった。

 親会社主催のイベントは毎回ストレスが溜まるので覚悟はしていたが、今回も仕切りの悪さにイライラしたけど想定内の程度だったので「もう、テキトーにやっちゃれ」って開き直ってムクれて(心の中で)おりました。

 だいたい、事前にちゃんと人員の割り振りを明確にやらないので、だからなのか、「多めにいれば大丈夫だろう」と無駄に人員が多いのです。つーか、スタッフが大勢いたほうが華やかでいいだろうっていう発想なんですかね?

 そんで、事前に何も詳細知らないまま現場についたけど、私は通路の誘導係なので、「ここに立ってください」と指示されればいいだけだが、誘導係の責任者もどう人員を配置すればいいのか、さらには「客入れの動線ってどうなってんの?」と現場で確認しているし、それに対して、古株社員が「ええ?こっちから入れるのそれ遠回りじゃん」と茶々を入れ始めたので「そういうのは事前にちゃんと決めておいてよ・・・」と、げんなりしたが、これも想定内のことである。

 さらに、しばらくしてから、親会社の社長が「お客様が気持ち良く過ごしていただけるために、誘導係と受付が一体になって・・・」とか講釈しはじめ、ロビーで社長を中心に「そのためにはどうしたらいいと思う?」となんじゃかブレインストーミングみたいなことが始まり、「こういうのは開場10分前にやることじゃないでしょう?」と目がテンになったが、なんか、こういう場面でそういうことやりたがる親会社なのである。

 で、さらに呆れたのが解散時で、客出しも終わって「もうやることないんだけど」とぼんやりロビーに立っていたのだが、誰も「もう終了です」って言ってくれない。
 受付担当の若手女子社員達が「そろそろいいのかな?」とソワソワし始めたが、責任者に「もういいですか?」って言う人もいないし、そもそも、誰がその解散の権限持ってるのじゃ?と思いつつも、面白いから観察していると、なんとなく「やっぱ、流れ解散?」という声があがり、皆が念仏を唱えるように「流れ解散」「流れ解散」とつぶやきながら、なんとなく解散に持ち込むという、国会もびっくりの「なんとなく流れで解散」であった。

 私の他にもう一人、子会社から動員されていたオジサンが「え?もう帰っていいの?」と私に確認するので「もう、状況的にはいいんでしょうけど、この気持ち悪い流れが理解不能ですね」としか言いようがなかった。

 子会社のうちが仕切るイベントだったら、用の無い人はとっとと帰すんだけどなあ。責任者がそれを忘れていると、子分の私が「もう、◯◯係の人は解散にしましょうよ」って言うし、私自身が「もう用無しだ」と思ったら「もう、帰ってもいいですかあ?」って言うし。

 親会社には、そういう文化(?)が無いので、ほんとびっくりするよ。

 もしかしたら、アメリカ人から見た日本人社会って、こういう風に見えるのかも?

 
3月7日(水)

 昨日も休みだったので(年度末に向けて熱烈有給消化中)野球観に行きたかったのだが、前日の雨のため「たぶん、二軍の球場はどこもダメだろうなあ」と思って、行くのやめたのだが、やっぱし「グランド不良」のためどこも中止だったようです。

 暖かい日だったのになあ。

 ほんと、散歩してたらTシャツ一枚でも大丈夫だったくらいだ。実際はシャツ羽織っていたけどさ。

 しょーがないから「そろそろクローゼットも補強しないと高齢化が進んでるし」と思って、ニコタマまで散歩して、久々に服屋を観てみました。
 久々の服選びなので、なんか勘が戻らないし、百貨店だとやっぱ高いし・・・と思いつつ、去年オープンした新しい商業施設も覗いてみたら、H&Mがあったので、始めて入ってみました。

 百貨店を巡回した後だったので、その安っぽさがもの凄く衝撃的だった。

 いや、百貨店の後に、GAPとMUIJを観ているので、それが多少緩衝材の役割しているはずなのに・・・・・

 でも、しばらく眺めていたら「ああ、これって、あれかあ・・・」と思いだしたよ。

 20数年前の、若者がどんどん海外旅行に行くようになった時代のことを。

 あの当時の日本はバブル期でもあり「DCブランド全盛期」でもあったので、みんなファッションに関心が高く、ロンドンやパリやニューヨークに行くと「日本ではまだ手に入らないアイテム」を買う気満々だった。

 よく憶えているのが、「アニエスべーの化粧品」かな?
 アニエスベーは日本でも人気ブランドだったけど、実は日本で売っているのはサザビーズの関連会社のライセンス製品であったので、その当時、化粧品は日本では売ってなかったから、「気のきいたフランス土産」として重宝されたのである。

 ただ、肝心の服のほうは、「日本よりも高いのにテロテロで安っぽかった」らしい。

 そう、あの当時、ロンドン・パリ・ニューヨークが「ファッション最先端」だと思って押し寄せた大学生やOL達が気がついたのが「そりゃ、高級な服は見事だったけど高すぎてとても・・・そんで、庶民的な店に入ってみると、なんじゃこの安物?って・・・」ということであった。

 私も最初にパリを訪れた20歳の時「せっかくだから、パリでなんか洋服でも」と、日本で言えばイトーヨーカドーの衣料コーナーみたいな店を覗いてみたら「これだったら、イトーヨーカドーで買ったほうが全然マシ」な貧乏臭さに唖然としつつも「ああ、先に海外旅行していた友人らが言ってたのって、これだったか」と激しく納得したのである。

 つーか、現地の年収300万ー500万円くらいの独身女子はどこで服を買うのだろうか?って不思議に思ったなあ。
 まあ、数日しか滞在しない旅行者じゃあ、わからないような場所にそういう「一般向け」の服屋があるのかもしれないけど、でも、当時の日本だと「そういう店がフツー」で銀座や青山に高級店がデーンと、だったし、そもそも銀座のデパートだって「2,3万円でそこそこの服が帰る店舗」はいっぱいあったのに・・・・・

 で、昨日、初めてH&Mに入って、そのヨレヨレぶりに驚愕しつつも「ああ、これって、いかにも欧米の庶民的服屋だよなあ」って思いだしたのである。

 そう考えるとGAPって斬新だったのよね。
 H&M的とデパートの間の日本で言うところの「中流」を提示したのだから。

 ということはですね、日本も順調に欧米の後を追っているっちゅーことなんですかね?

 安物のテロテロの服屋が跋扈しているのが「成熟した先進国」なんですかね?だって、ハンガーでぶら下がってる服のほとんどが「畳みジワそのまんまでクシャクシャなんて、近所の西友でもありえねー」って私は思ったのですが、その西友も最近は「こっちがトレンド」とばかりにシワシワの服をそのままぶら下げています。

 でも、ニコタマの新しい商業施設には、さすがに人気店が軒を連ねているようで、若者向けファッションフロアを眺めてみたら、ちょっと価格は高いけど、スカート1万5千円、春物コート3万円くらいで展開している店も多く、そういう店は店ごとのスタイルも控えめに主張していて、もっとマメに訪れたら、好きなラインに出会えるかもしれない、という期待感がかすかに芽生えました。

 問題は「着たい服」に幸運にも出会っても「今の自分の体型」がそれについていけないことなんですが・・・・・

 MUJIも腕とか肩が細身になっちゃっててね。オバサンの太い腕だと窮屈なのよ。シンプルなステンカラーコートとかあるんだけどね。

 さて、服の悩みはいいとして、今日はやっと友人Mからメールの返信があった。
 ドキドキしながらメールを読むと・・・・・
 うーむ、微妙に支離滅裂なのかな?
 でも、まあ、まあ、まともな返事だったので(私が冷蔵庫を空にしたことに対して「ありがとう、あれ、大変だったでしょ?」とか)、そのまま読み進んでいたら、最後に「で、備蓄の飲み物1.5Pたちとミント・ジュレップは飲みました?」という記述でガクっ。

 だ・か・らー、台所に整列していたペットボトルは、2年前にすでに賞味期限切れして1年以上経っていたから(ミネラルウォーターとかソフトドリンクの賞味期限は半年程度なのだ)、全部捨てたって前に書いたじゃん?

 で、同じようにレトルト食品も豪快に捨てたのだが、前にも「ミント・ジュレップは飲むの楽しみにして大事にとっておいたのだが、あれは飲んでもいいです」とか書いてきたので「ミント・ジュレップって????」と思ったのだが・・・・・・

 もちろん、ミント・ジュレップが何かは知っているが、普通は「ミント・ジュレップを家で作りたいからミントの葉っぱ買っちゃった」じゃないのか?水で溶くだけのインスタントのミント・ジュレップっていうのがあるのか?
 それって、「インスタントの水注ぐたけの、カルーア・ミルク」くらい、わけわからない。

 それをご丁寧にも二度も「ミント・ジュレップは飲みました?」って書いてくる気持ちが全然わからないけど、本人にとっては大事な物だったのかねえ?

 ただ、向こうからのメールの「よくわからん曖昧さ」を眺めると、「事実」は求めてないとうか、私がきっぱりと「それは、ああでした」と返事すると、どう受け止めていいのかわからにので、もっと曖昧にゆるーくやりましょうよ、という行間を感じるのだが、さーて、それって私が一番苦手としているところなんだが(笑)

 あ、そうだ。
 この間、下北のピーコック上の本屋に寄ったら「あれ?ここの二階って前までユニクロだったじゃん!」ってびっくりしたのだが、いつのまにか「しまむら」になっていたのである。

 ユニクロがもっといい場所見つけて移転したのか、撤退したのか知らないけど、こういう「どーでもいー、下北沢時事ネタ」でゆるーく繋いでおこうかね。

 芸能ニュースではオセロ中島が奪還されたようで、芸能界復帰できるのかが注目であるが、私の友人の場合にはあと10年経ってもこのまんまのような予感がプンプンするけど、(家賃滞納しないといいね)、貴重な研究材料として、ゆるーく見守っていきましょう。


3月5日(月)

 最近、日曜の夜だけはけっこうテレビ観ているのだが・・・・あ、ちょっと表現間違っているな、ええと「夜はほとんどテレビを観ていないのだが、日曜だけはここ最近けっこう観ている」でいいのかな、ともかく、しばらく観ていなかった「鉄腕DASH」もほぼ毎週観るようになったし、その後「ビフォーアフター」に流れるのが恒例になっている。

 昨日も帰宅してすぐテレビつけたのだが、鉄腕DASHはすでに始まっていたんだけど、丁度、なんかとてもハンサムな青年が「アサリの模様」について熱く語っていた。今のメイン企画の一つである「東京湾の一角にいろんな海洋生物を呼びこもう」ってのをやっていたのだが、「ほー、ずいぶん、美青年の学者さんだか、専門家だなあ」と思っていたら、どうやらそのアサリについて語っている彼は、学者さんでも専門家さんでもなく、局アナらしい。

 あまり日テレのアナウンサーに詳しくないので、全然知らなかったのだが、朝の情報番組のメインキャスターなんですね「桝アナ」は。

 アナウンサー界では希少な理系学部出身で、しかも東大卒ってwwwwww

 アサリやアナゴの研究してて、大学院まで出ているのに、なぜに局アナ?

 そりゃもう、私は「このクセの無い、正統派ハンサムなルックスといい、それなのに、うなぎの耳石のストロンチウム解析について淡々と語る様子といい、しかも美声。ついでに長身www」という、出来すぎぶりに超萌えまくりましたが、こんな逸材はちゃんと大学に残して、広告塔にしないとだめじゃん?(笑)
 東大は別に困ってないのかもしれないが、地方水産大学とかが学会で見初めてスカウトすべきだろう。

 でも、彼の「うなぎの耳石のストロンチウム解析」の解説を聞いて「へー」と思った。

 うなぎは主に河口付近の淡水を好むようだが、樹木みたいに年輪になる耳石を解析すると、「海水で生息している時にはストロンチウムが検出され、川で生息している時にはカルシウムが検出される」ので、その個体がどう海と川を行き来しているかがわかるらしい。

 はあ、なるほど、原発事故でストロンチウムがああああ!って時に「ストロンチウムはカルシウムと同じように人体に吸収されるので、骨に放射性物質が留まっちゃうから危険なのよー!」っていう解説があったが、そのストロンチウムとこのストロンチウムは違うのかもしれないけど(いや、根は同じなのかもしれないけど、いろいろ番号がついてるし、ただのイオン化したものと、放射性物質とは「名前は同じでも別格」なんだろうし、それはたとえば「NTTで働いてます」って言っても、正社員様とパートの清掃員くらい違うのかも)、ストロンチウムとカルシウムが同じように吸収されて骨格を形成する性質を利用して、うなぎの生態の研究してたんだー、っていうのが、なかなか興味深かった。

 よし、これからは朝は日テレにしてみようっと。(「ズームイン!」の印象が強く、朝は日テレは避けていたんだけどさ)

 さて、イケメンの話題になってしまいましたが(笑)、昨日の日曜日は今年初野球観戦したのですよ。

 恒例の春季教育リーグ(という名のファームのオープン戦)を観に、よみうりランドのジャイアンツ球場に行ってきました。寒かったーーーーーー

 あそこの坂道に展示されてる「選手の手形」は年々切なくなってくるね。
 とっくにクビになった歌藤さんのがあるのも、ずいぶん前から泣けるが、尾花元投手コーチも横浜の監督になったけど、もう退任しちゃったし・・・・
 2009年に作ったものらしいが、2012年現在、ひょっとしてもう半数くらいがいない?

 木佐貫とかオビスポとか栂野くらいだと笑えるけど、ゴール地点にある(背番号100番からカウントダウンしているので)「0 木村拓也」はマジ笑えません。
 まさに急な坂道を登りきって「天にも登る気持ち」を表現したいのでしたが、勝手にやれ、という状態に放置されてます。

 入れ替わりの激しい業界で、ああいう長期的なモニュメントは気軽に作らないほうがいい、といういい手本になってるのかなあ?やるなら、円満引退した選手のだけにしておけばいいのにねえ?

 さて、試合の方は、誰がファーム調整しているのかさっぱりわからずに行ったのですが、先発は美馬だったので「おおお、美馬っち怪我は治ったのか?」と思いきや、二番手がなんと永井でした。永井も去年の夏前に怪我で離脱していたので、ほんと久しぶりに観た。

 楽天の方は、「1軍クラスの選手」があと、草野と中村くらいでしたが、巨人の方は、加治前、鈴木、中井、隠善、寺内と、なんか「1.5軍」というより「1.2軍」が濃厚な感じでしたっけ。そうそう、周囲にいた巨人ファンが皆つぶやいていたのは「大田がいるwwwww」

 大田なんて、去年何度かジャイアンツ球場に来たけど、いつもここにいたけど?って私は思ったけど、あのつぶやき頻度からして、今年はたぶん、ずっと一軍帯同していたので「今年こそ!」と巨人ファンの皆様は期待していたのに、いつのまにかこっちに落ちていたことに驚きと失笑を隠せなかったようです。(ちなみに、一軍はこの週末、東京ドームでオープン戦やってた。そっちに行ってみようかとも思ったのだが、入場料が高かったので却下された。ちなみに、春季教育リーグのジャイアンツ球場は無料でした)

 だってさ、私の後ろに座ってたオジサンなんて、わざわざ携帯で家族だか友人に「今、巨人の2軍の試合見に来てるんだが、太田が、55番がいるwwwwwwwなんで、ここにいるんだwwww」って電話してるんですもん。

 寒かったけど、日曜日なので、コアなファンが300人以上は来ていたかな?

 そーいや、楽天の先発保守は中日から移籍してきた小山で「あー、また2軍捕手の出番が」って思ったんだけど、1軍は嶋と伊志嶺がしのぎ削ってるのでしょうから、早々に三番手の調整ってことなんですかね?でも、井野がなんだか不憫だにゃ。中谷はどっかに行っちゃったんだっけ?あり?巨人だったっけ?

 試合内容としては、巨人の投手がマシスンからゴンザレスだったりして、なかなか豪華だったのですが、投手は2軍調整中であっても、そこそこ形になっていたが、野手がもう・・・・

 特に楽天は笑っちゃうような走塁ミスが続いて、チャンスでも無得点で相手バッテリーを助けておりました。こういう所も実戦で調整していなかいとね。

 あと、なんと審判も調整中というか研修中というか、ファームだから3人制でやっていたのですが「あれ?他に2人も審判いるじゃん?」って気がついたのですが、どうやらその2名は「コーチ役」らしく試合中、ファールグラウンドで生徒のジャッジや立ち位置を見守ってるだけらしく、イニングの合間ごとにファールグランドで集合してあーだこーだ反省会していた。

 ええ、ですから、客席がどっと湧き上がる「珍判定」も、ストライク入らない投手も、みんな「教育リーグ」で教育中なんですよね?(笑)

 それまでも、投手が急にノーコンになる展開はけっこうあったが(うちの「元祖・試合が長い」こと永井とか、フォワボール・マイスターの有銘とか)ハイライトは9回の表に登場した巨人の林っていうか、台湾人のリン・イーモウでして、3−0で巨人が勝っていたので、このイニングを抑えればゲームセットだったのに、四球・四球・死球みたいな展開になって、こっちは「寒いからもう終わりにしよーよー」と思っていたのに、まさかの同点で最終回を迎え、加治前の打ち損ないでサヨナラになったという、「ツッコミどころが多すぎて、どこにツッコンでいいのかわからない」という微妙なバカ試合になった。
 
 まさに「教育とは・・・・」っていう・・・・?

 そうそう、巨人の投手として、朝井が出てきたので、巨人ファンも楽天ファンも「朝井もなあ・・・・」って溜息がシンクロしてましたっけ。

 あとですね。
 ワタクシ的には大変重要なことだったのですが、ワタクシの一押しの若手捕手である山本君は、ファームの人材不足や「守備位置はともかく打撃経験を積む」ということで、外野守備につくことも多く、それは「楽天ファーム あるある」だったのですが、今回なんと、気がついたらセカンドで途中出場?

 えー?捕手をライトやレフトの外野守備で使うのはわかるけど、内野だったら、せめてファーストか、せいぜいサードじゃない?

 まあ、途中でサードに移ったのですが、それにしても、いくらファームの練習試合だとしても、捕手をセカンドに置くって?

 やや玄人的な見方をすれば、2月のキャンプで守備練習はかなりやったので、3月初旬の練習試合は「攻撃や走塁の実戦練習」の色合いが濃いみたいなので、あーゆーことになるみたい。

 楽天の投手で、育成枠で獲得したハウザーっていう外人がいて、今回始めて観たが、長身の左投手なんだが、球種は多くなさそうだけど、ストレートで空振りとっていた。140キロそこそこのストレートなんだけど、球持ちがいいのか、変速フォームなのかね?そんなに変速にも見えなかったけど。

 去年、新加入したスパイアーも、最初の頃はストレートでガンガン飛ばして三振とれていたから、今後どうなるかわからないけど、外人の左としては、まとまった感じがしたので、上手くいけば今年はちょこっとだけ活躍できるのかもしれない。

 それを言うなら、日曜日の試合で、巨人のリンがぶっ壊した試合を立てなおした辻内なんて、もう3年も前から活躍していてもいいはずの「ロマン枠」なので、今年活躍できなかったら来年は他のチームかなあ?楽天かヤクルトが獲得するか?(どちらの球団も夢見がちで有名)


3月3日(土)

 今日は面白いものを観察できた。

 出勤していたのだが、昼過ぎにランチの調達に新横浜付近を通り掛かると「お、今日はアリーナでなんかあるんだな」と人の流れでわかったのだが、その客層が珍しくて。

 客の雰囲気から、アーチスト名やジャンルを推測するのは、私だけではなく皆が大好きなゲームである。ジャニーズ系だとすぐわかるし、氷川きよしの時にはもう笑っちゃうくらい一目瞭然だったし、ビジュアル系も目立つけど、つい最近も「キターーーーっ!今日はビジュアル系!」って時があって、私が「でも、アーチスト名調べても、多分わからんだろうな」とつぶやいていたら、部長が「アリーナでやるクラスだったらさすがに知ってるだろう?」と言うので、「いや、アリーナだろうが、東京ドームだろうが、私はイマドキのビジュアル系が全然わからないので・・・」と言いつつ調べてみたら、やっぱし観たことも聞いたこともないバンド名で、部長に「なんちゃらかんちゃらちゃら、ってバンド名でした」と告げると、部長も「・・・・知らない」「ほっらー、だから言ったでしょ?」「・・・・・」

 ほんと、アリーナでやってる公演名を調べてみても、「なにこれ、知らない」っていうのがもはや半分以上なんですってば。

 で、今日のアリーナに向かう客の特徴は・・・・

・ほぼ全員が20代前後の若い女性
・ほぼ全員がスカート着用

 若い女性客ばかりっていうのは珍しくもないが(ジャニーズ系だとそうなる)、私が注目したのは「全員がスカート」ってことだった。
 しかも、ほぼ全員がミニスカート。一組だけロングを履いてる女子二人組がいたけど、他はみんなひざ上丈で、しかも、「フリフリのヒラヒラ」というのか、シフォンぽかったり、プリーツ入っていたり、レース素材だったり、とにかく化繊の薄手生地でドレープ入っているのが多かったのです。
 上着はさすがにみんなコート着てたからわからなかったけど、あのスカート率の高さは「異常値」である。

 そして、さらに気がついたのが・・・

・みんなミニスカなのに、誰もブーツを履いてない?

 ミニスカにパンプスで、足長を強調しているようでした。この時期に「女子が100人歩いていて、誰もブーツ履いてない」って、それもかなりの異常値です。

・髪型は茶髪が多くて、茶髪の子ほど「ゆるふわ」を強調している

 いったい、この客層はなんだろう?ファッションが同じ系統で見事にまとまっているあたりから「女性アーチスト?」と思いましたが、それにしては全体的に無難すぎるしなあ、とワクワクしつつ会社に戻り、「今日のアリーナは何やってるんだろう?」と同僚K嬢に客の服装を説明していると、私もふと「ガールズコレクションみたいなのかな?」と思いついたのですが、K嬢も「それ系じゃね?」と言いつつ検索してくれたのが、そしたら「ああ、やっぱ、東京ガールズコレクションだった!」

 わー、すっきり!

 しかし、ほんと感慨深いのだが、あれだけオシャレに興味のある女子が集まって、個々は凄い頑張ってるのだろうけど、ああして客観的に眺めると「全員同じ」に見えてしまうという、不条理というか、定理というのか、真理というのか、「日本でよくありがちなこと」というのか・・・・・

 
3月1日(木)

●公式アカウントの見分け方?

 詳細は知らんが、某フェイ○○ックに、うちの親会社の「偽物公式アカウント」というか「非公式アカウント」が出現していたらしく、ITサポートを任せられている子会社のうちが対応していたのだが、それを任命されたのが「あたし、こういうのよくわからん!」とSNSに全然興味のない、同僚K嬢であった。

 まあ、一応、上司のTK部長が実際は指示を出していたのだが、彼も一応、フェ○スブッ◯には登録しているのだが「ほぼ、放置」しているようなので「えー、こんな会社名を誰でも騙れるの?」と驚いているというか「誰がなんのためにこんなことしてるの?」って騒いでいたが、私もSNSには疎いので「さあ?」としか言いようがない。有名人の騙りはけっこういるけど、うちの親会社騙って何が楽しいんでしょうね?

 しかし、部長が「こんなのアリなわけ?つーか、じゃあ、他の公式アカウントだって信用できないじゃん!」とまくし立てるので「だから、私はフェ○スブッ◯はやってないので知りませんけど、ツイッターだとちゃんとフォロワー確認すればいいだけなので、そこで迷ったりしないです」と説明すると「どういうこと?」

 「私はプロ野球の球団公式のアカウントはフォローしてたりしますが、それが本物だってわかるのは、選手がフォローしているからでしょ?」

 そう、たまに「選手名」のアカウントが突如出現していたりして「本物か?偽物か?」って話題になるが、例えば中田翔が「ツイッター始めました」と冷やし中華みたいなコメントで始めても、すぐにダルのフォローがつけば「本物」である。ダルのアカウントは、なんたってスポーツ紙の元ネタになってるくらいなので、「本物」として鉄板だし(笑)

 球団公式がフォローしている選手アカウントは本物だろうし、逆もありってことで、なんとなく偽物は排除されているが、たまに偽物混じっていても害がなければ「お笑いネタ」とて緩く放置しておけばいいだけだろう。

 しかし、今回のようなうちの親会社アカウントの場合には、なぜか同業他社のアカウントと勝手に馴れ合っていたらしく、その同業他社アカウントも怪しいので、どこまでが本物なのかよくわからないけど、別に誹謗中傷に走っていたわけでもなく、なんか緩く展開されていたらしい。

 ドメイン名をキープだと金目当てっぽいけど、SNSのアカウント名は何をしたいのかよくわからない。

 それでもね、数年前は親会社が「ブログで宣伝だーーー!」ってブログ立ち上げたのだが、1年で飽きたらしく放置されていた。というか、未だにブログの基本料だけ払っているんだけど、そのことを誰も憶えてないので、些細な金額だけど、やらないなら無駄金じゃん、ってずっと思っている。

 親会社のとあるサービスを販売しているうちの営業部門は、ツイッターやってるらしくて、そこの会議に出席したら「みんな、もっとつぶやいてくださいよ」と議題に上がっていたが、「だって、会社のパソコンからツイッターに書き込めないし、自分の個人用のスマホから入るのはヤだ」と言う真っ当な意見が上がっていた。

 つーか、あのサービスに関するツイッターなんて、フォローする気に全然ならないんだけどなあ?

 そもそも、「いくら流行りの情報ツールだからって、内容が面白くなきゃ、誰も観ないんじゃない?」って思うんだけどなあ。

 ツイッターで顧客に「◯◯の販促資料発送しましたナウ!」とか?
 それって、普通はメールで告知するだろう。
 ヤクルトのマスコットである「つば九郎」が「プレゼントの当選者には発送でお知らせしました」ってブログで告知するのとは違うだろうに。

 まあ、だから部長には「SNSでも、その気になって自作自演すれば、かなり公式っぽいのはやれると思いますけど、うちの親会社程度を相手に、そういう捏造努力する意味がわかんねー」と言ったら、横で聞いていたエビワカちゃんはSNSに全然疎いようなので、「自作自演?」って戸惑っていたので「まあ、わかりやすい例でいうと、ヤク◯クなんかが自作自演で内輪で入札して、価格上げたりするんだよねー」と言っても意味がわからんようだったが、そしたらそこに部長が食い込んできて「ああ、それ、あるある」

 部長は友人に頼まれて、見えないお客さんと競ったことがあるらしい。

 最終的に部長が落札しても、「ああ、ありがとう、またよろしく」ってだけな話。

 「ああ、あるある」と私が頷いていると、エビワカちゃんが「え?ネットオークションってそんななんですか?」って、ちゃんとやったことないわね?

 もちろん、そんなんばかりではないし、ほぼ平穏に進んでいるというか、ほとんどの場合「競る」ことすら稀なのだが、数年前に私が経験した「フジロックのチケット」の世界は、ネットダフ屋の自作自演が凄すぎて、ほんと困りました。

 定価そこそこで買おうと入札すると、ライバルが3人くらい現れて、ガーーーーーっと値段釣り上げていくのです。

 もう、ほんと笑っちゃうというか、失笑しまくりだった。

 あの雰囲気に乗せられて、定価3万円のところを5万円で落札しちゃった人もいるのかもしれないけど、私は「そんなはずはない、というか、3万5千円超えたら、もう行かない」と決めていたので、地道に探していたら、やっと直前になると暴落してきて、ほぼ定価で落札することができたけどさ。

 でも、あれで熱くなっちゃう人はいるらしい。
 私が「なにこのシテ戦?」と戸惑っていたときに、ネットオークションが趣味の友人に愚痴ってみたら「これは私が買う」って表明してからライバルが現れると「違うのよ、これは私のものよ」ってついつい熱くなってしまい、300円で買うつもりの物が1000円で買ってしまうことも多々あるらしい。それが、どうしても必要なものならいいけど「お得な化粧品の試供品」とかの「元はタダ」っていうのを1000円とか2000円で落札しちゃうらしかった。

 そんな話を私と部長でしていたら、エビワカちゃんが「うわー、ネットって怖いですね」と言うが、いや別に?

 値段がつり上がったら「じゃあ、いいや」ってさっさと降りればいいだけだ。




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