可燃物な日々

表紙に戻る/過去の日記

ご意見・ご感想・誹謗中傷などございましたら、感情廃棄物再利用所までどうそお気軽に書き込んでください(でも、現在書き込みが出来ないようです)

日本酒8合飲んだ勢いで、新しい掲示板を作りました

2月27日(月)

 土曜日は友人Cの誘いでお芝居観に行きました。

 数年前、Cが観に行って「すごい面白かった。笑いもあったけど、泣けちゃったりもして」と大感激したらしい、さんまと生瀬勝久が共演するシリーズの最新作。「PRESS

 でも、友人はとても申し訳なさそうに「面白いと思うから付き合って」とお願いしてきた。なぜなら、彼女は「ミヤノさんは、さんまが嫌い」だと思っているからである。

 C嬢は決して頭が悪いわけではないのだが、ちょっと極端なところがあり(震災後の原発事故で即座に韓国に逃げたり・・・とか)、私がタレントについて部分否定すると、全否定だと思い込むようだ。

 私は別にさんまが嫌いなわけではなく、ただ「ビッグ3」の中では、タモリ派ってだけだし、さんまについても、「嫌い」と言ったことは一度もなく、ただ「ドラマに出てるさんまはどうもね?」とテレビドラマ役者としては否定しただけである。

 さんまが出ているドラマ観ていた人なら、同感してもらえると思うが、とにかく、さんまの演技って「眉間にシワ寄せてタバコ吸う」だけなのである。安っちい、カラオケ映像かよ、って感じで。

 ある意味、キムタクの演技と似ているところがあるが、何を演じても「さんま」のまんまなので、その二人が共演した月9ドラマ「空から降る一億の星」を思い出すだけでもう・・・・

 でも、「踊るさんま御殿」とか「さんまのまんま」みたいなバラエティーは一時期けっこう観ていたんだけど、最近はちょっと飽きてきて、あんま観てないけどさ。

 なので、C嬢が「お願いだから付き合って」とかなり腰が低いのはわかっていたのだが、それよりも、郵送してくれたチケットをやっと前日に確認してみたら(マチネだったし、開演時間を確認しようと思って)、チケット代が9500円というのにびっくりした。

 まあ、豪華キャストだし、これくらいするもんなのか?

 それよりも心配になったのは、いつもC嬢は「自分が一人で行くの寂しかったので誘っただけだからチケット代はいいよ」と言うので、あんまし全額払ったことが無いのだが、6000円を5000円におまけしてくれる程度ならいいけど、この金額だとどうなるんだろう?

 さて、当日、1時開演だったので、昼食は済ませてシアター・コクーンに入った。オーチャード・ホールは入ったことあるが、こっちは初めて。

 私は10分前くらいには席に座っていたのだが、C嬢は開演ギリギリに入ってきた。ロビーでコーヒー飲んで「トイレ立つと迷惑だから二回もトイレに行っちゃった」と言っていた。そして、その流れなのか「この間、血便が出たんで、検査したんだよ」と言うので「え?大腸の内視鏡検査ってけっこう面倒だったでしょ?」と言うと(前に知人が受けたことがあり「絶食が大変」と経験談を詳細に語ってくれた)「そーなんだよ、でも、やってよかったよ。結局、痔だった。イボ痔」と普通に語るので、密集した座席での前後左右に座っていたアカの他人の皆様はギョッとされたことでしょう。ほんと、すいません。

 で、芝居が始まりましたが、2時間半はちょっと長かったかなあ?
 もうちょっと凝縮すれば、2時間くらいで丁度良かったのでは?
 でも、さんまや生瀬をはじめ、温水さんや、中尾君といった売れっ子が揃っていたし、アイドル枠で相武紗季ちゃんも出てたし、けっこう前の方の席だったので「わー、よくテレビで観る人達が目の前だあ」という贅沢感はあった。

 脇役は若手の演劇俳優で固めていたようだが、生瀬・温水あたりの「テレビでも売れっ子」さんたちも、舞台経験は豊富なので、普通に舞台役者でしたが、さんまはねえ?

 もう、登場した瞬間にわかってしまったのだが、「声が出てない」

 久々の舞台公演で声がかすれちゃったのかと思ったが、後でC嬢にそう言ってみたら「そういや、前に観た時にもさんまだけ声が小さかったなあ」

 私らは前方の席だったのでかろうじてさんまのセリフが聴こえたけど、後ろの方の席だとかなり聞き取りにくかったのでは?

 そんで、芝居内容は、吉本新喜劇テイストのドタバタ劇だったのだが、見所はさんまが即興みたいな感じで延々と長セリフを語るところで、技術というか「芸」としては微妙であるが、「天性の才能はやっぱあるな」と感心した。

 テレビドラマのさんまの演技にはイライラしたけど、こうして生で目の前で「嘘八百」を並べ立てるさんまは、なかなか見応えがあった。テレビでのトーク番組で話が脱線して、さんまの妄想話になった展開を舞台上でたっぷり披露してくれたのである。
 古い話で恐縮だが、「ひょうきん族」だったと思うが、さんまが得意だった自虐的シチュエーション・コメディーで「さんちゃん、あたし来ちゃった」と、地方で手をつけちゃった女が東京のマンションのドアの前でスーツケースに座って待ってる、というネタがあったはずだが、ああいう感じの一人芝居をけっこう延々と披露してくれてました。

 というわけで、けっこう楽しめたのですが(けっこう笑えたし)、芝居が終わると、C嬢が「ごめーん、前のやつのほうがもっ全然と面白かった。今回のはイマイチだった」と謝るので「いや、けっこう面白かったけど?」

 相武紗季ちゃんの美しく引き締まったおみ足拝見しただけでも、2000円くらいペイするし(笑)って私が言うと「あー、あのキレイな子って、どっかで観たことあるかなあって思ってったんだけど、けっこう有名な子なんだ?」って、え?(笑)

 中尾明慶君に関しては「あっぱれさんま大先生に出ていた子役の子だよね。掛布君だよね」と言うので「え?違うと思うけど?」

 私もあんま詳しくないのだが、友人のズレ方はさらに凄い。前に一緒に観た芝居でも篠井英介がわかってなかったし。

 さて、芝居が終わると4時前で、夕飯には早かったので「じゃあ、カラオケしよーよ」と私が申し出ると、友人も「わー、ひさしぶりだ!」とノリノリだった。

 そして、「久々に歌うぞー」と張り切って「少し酒入れたほうが、歌えるんだよね」と、ウィスキー飲んで飛ばしたのである。てゆーか、「ハイボールの水割り!」とか変な注文して、店員さんを困らせていた。(ハイボールはソーダ割りのことなので、それのさらに水割りって・・・・)

 で、私がビールをちびちび飲んでいる間に、ウィスキーの水割り2杯飲んでいて、すっかりハイになってしまい、「いやー、酔っ払ってきたけど、超楽しー!」と予定時間の2時間過ぎたあたりで、当然のことながら延長した。そのあたりまでは想定内だった。

 しかし、4時から入っているから、8時近くになっても超ノリノリで、私が「まだ延長するの?」って確認すると「いやー、せっかく楽しくなってきたから、付き合ってよー、お金は私が払うから」と言うので、1時間ごとのフロントからの電話に「延長します」と返事していたのだが・・・・8時過ぎたら私はさすがにお腹が空いてきた・・・・・

 しかし、延々とユーミン歌い続ける友人であった。

 10時になったら、やっと「もうネタ切れになってきたし、やめよっか?」と言ってくれた。

 ぐえええ、6時間もカラオケやってたよ。

 で、週末のゴールデンタイム料金だったし、けっこう飲んでいたので、お会計がなんと2万円超(笑)

 友人は「いーよ、いーよ、カード使えるんでしょ?私が払うから」っていうのは、もう勝手にしろという感じだが「ああ、その前にチケット代払うよ」と1万円札を差し出すと「えー、でもイマイチだったし、いーよ、いーよ」と言うのを「いや、カラオケ代は払ってもらうから、せめてこれくらいは」と言うと、向こうも酔っぱらいの深層心理ながら「芝居で二万円。カラオケで二万円」はさすがにと思ったのか「じゃあ、チケット代はありがたくいただいておくよ」と受け取ってくれた。

 それにさ。
 あの芝居のチケット代、たぶん、ヤフオクのダフ屋で買ってるんですよ。だって、発券したコンビニ名が「平和島店」になってたんだもん。友人の行動範囲ではない。なので、たぶん定価の9500円で買ってないと思うのだ。

 ほんと、彼女の金銭感覚が極端すぎてよくわからないのだが、少し前にもまた「グルーポンで安いストレートパーマあったよ」とメールしてくれていて、それはなんと1800円の超特価だったのである。

 それって、「材料費のみ」というか、ストレートパーマはパーマ液2つくらい使うので、その実費のみの大サービスで技術料はゼロってことだろう。
 ただ、私は小心者なので、美容師を3時間か4時間くらい拘束する技術なのに、「原価だけ」っていうのに耐えられないのである。ちゃんと働いてくれた人には、ちゃんと支払いたいのだ。

 私がそう言うと友人は「えー、でも安い方がいいじゃん。広告目的なんだろうけど、別に次もそこでやらなくてもいいわけだし、グルーポンで安いとこ渡り歩けばいいじゃん、平気だよ」って言うので、いつも軽く言い合いになる。というか、私はそういうの好きじゃないんだから、ほっといてください。って言ってるのだが・・・・

 で、グルーポンでお得に美容院やグルメしているはずの友人が「酔っ払ってわけわかんなくなって、カラオケで2万円散財」っていうのが、ほんと、わけわらからん(笑)

 本人的には「いやー、久々にとことん歌ったので、プライスレス」なのかもしれんが。

 で、お腹が空いたので「焼肉食いに行こう」ということになり、「無難だから」と叙々苑に入ってみたのだが、軽く食べたつもりでも、さすが叙々苑って高いのね、会計が一人5000円強でした。

 芝居で1万円、カラオケで1万円、焼肉で5千円という、清貧な私にとってはびっくりするほど散財した(私は全額払ってないけど)な一日になりました。

 叙々苑出たのが、午前1時過ぎで、友人はタクシーに乗りましたけど、私は徒歩で帰宅したので、家に着いたのが2時くらいで、その後、ネット眺めたりていて、寝たのが4時近かったかなあ。

 なんか、ぐったりしちゃって、日曜日もほとんどゴロゴロしてました。

 でも、あんまり昼間寝ちゃうと夜眠れなくなってしまうと思って、頑張って午前中からテレビ観ていたのですが、「笑っていいとも」に出ていた坂上忍が凄かったなあ。

 年末に今年の稼ぎを全部ギャンブルに注ぎ込むというのも凄かったが、圧巻だったのは「女とのきれいな別れ方」

 10年前に結婚したらしいが、あっという間に離婚したらしい。その理由は「相手がどうこうとうことはなく、自分がダメだった」というのだが、普通は「家に帰ると灯りがついていてほっとする」って言うけど、彼の場合は結婚二日目にして「家に帰ると、灯りがついている・・・・ああ、まだいるんだ」って(笑)

 なんで結婚したかっていうと「酔ってたんでしょうね」
 かなり、無理めのいい女だったらしく、酔った勢いでダメ元でプロポーズしてみたら、承諾されちゃったらしいが、すぐに自分が結婚に向かないことを自覚したらしい。

 で「きれいな別れ方」っていうのが、またベタで。

 その1。デートはマンネリ化。

 映画館で映画見ちゃうと、それなりに感動したりしちゃうので、家でDVD鑑賞。お薦め映画は「シンドラーのリスト」

 wwwwwwww「見終わった後に、会話が弾まないような映画がいいです」だそうで、そりゃそうだわ。もう切りたい女と楽しい時間を過ごしちゃだめですもんね。

 その2。会話はペット仲介。

 切りたい女とはいえ、普通に会話が弾んじゃうとなかなかそうもいかないので、直接話すのではなく「お腹ちゅきましたねえ?」とひたすらペットに話しかける。

 その3。地方ロケで家にいない。

 坂上忍曰く「2時間サスペンスの温泉地が舞台のやつとか、オレが慣れない旅番組とかに出てる時には、切りたい女がいるとき」

 って、私が書いても面白さが伝わるかどうかわかりませんが、「たまのデートといえば、自宅でDVD鑑賞で、しかもシンドラーのリスト」で、「なんかずっと犬に話しかけてて、私とは直接会話してくれない」で、それでもめげずに電話してみたら「ああ、オレ、仕事でしばらく地方だから」だったら、そりゃ、あきらめますわよねえ?

 しっかし、坂上忍のあまりの鬼畜ぶりに惚れそうになるじゃん(笑)

 そして「ああ、こいつ、こうして撒き餌してるな」と、感心してみたりした。さすがわ、年齢は私と同じくらいだが(一学年下)、小学生のころから家計を助けるためにバリバリ働いていた人は違うわ。

 しかも、イマドキの子役みたいに「自分でこの仕事が好きだから」って感覚もなく「なんで、オレ、学校もロクに行かずに働いてるんだろ?」って、ずっと思ってたらしいですしね。そのあたりは、もう随分昔から語っていたので正直な気持ちなんでしょう。

 杉田かおるも、ちょっとそんな感じでしたが、子役として売れちゃうと、大人に近づいてから「あれれ?」と思うこともあるみたいだけど、どう軌道修正したらいいのかもわかりませんから、「一般人との感覚のズレで爆弾発言」でしばらく食えちゃったりして、着地点見えないまま、どこまで走るのだろうか?


2月24日(金)

●なんだか納得がいかないこと

 今よく流れてる映画のCMで、「ヴァンパイヤの子を身ごもってしまった・・・」っていうのがあるんだけど、「えー?ヴァンパイヤがその繁殖方法は反則なんじゃないのお?」と毎回あのCMを観るたびに心の中で突っ込んでしまう。

 なにせ「ポーの一族」に心酔しきったまま30年、いや35年くらい生きているので、吸血鬼さん達の唯一の繁殖方法は「血液感染」だと思い込んでいるのである。
 それに、そもそも吸血鬼って古来から(?)そういう設定になってんじゃないの?
 昔の映画だと、ドラキュラさんが美女の首筋をガブリってやるシーンがエロいのは「だって、吸血鬼的にはベッドシーンだし」っていう陳腐な解説がよくついてたように記憶している。

 でも、別に「吸血鬼が人間を妊娠させるのは非科学的である」って言いたいわけでは当然のことながら無いわけで、別にどーでもいーっちゃ、いいんだけど、なーんかやっぱし納得がいかないのであった。

●全然興味が無いんですね?

 同僚E嬢が休暇明けで出勤してきたが、お土産が「ハロッズの紅茶」だったので「あれ?ドイツ行くって言ってなかったけ?」と思って確認したら「ドイツとイギリス行ってきたのー」
 このシーズンオフに渋い組み合わせですねえ(笑)

 と、私はそのセレクトの渋さに感心していただけだが、他の人の反応が「え?ドイツとイギリスって近いの?」だったので、「わー、全然興味ないんだなあ」と、その無関心さにさらに感心してしまった。

 私が「ドイツの隣がフランスで、電車で数時間程度だし(端から端までだともっとかかると思うが首都から首都までは、東京ー福岡程度じゃなかったっけ?)、さらにフランスとイギリスも新幹線みたいなの(ユーロスター)で数時間くらいなので、意外と近いんだよ」と言うと、誰かが「あれ?ドイツとイギリスの間って、もっとごちゃごちゃなんかなかったっけ?」と言うので、たぶん、オランダとかベルギーのことを言ってるのかもしれないけどさ。

 でも、「一週間で欧州3都市周遊」なんていうのがツアーで普通にあるので、ヨーロッパは日本から飛行機で行くと12時間くらいかかるけど、その中は飛行機で1時間とか2時間程度で行き来できちゃう(飛行機は空港から飛び立つまでと、着陸してからの時間が長いので、実際の飛行時間はもっと短いだろう)って普通は思わないのかね?って以前に、そんなツアーにも関心が無いんだろうけどさ。

 自分は幼少の頃から、欧州に強い憧れを持っていたので、他人の無関心さにはほんとびっくりしちゃいます。

 あと、逆に「インドの広さ」も無関心な人にはよくわからないみたい。

 インドって、ヨーロッパみたいに「複数の国が集まってる」っていう国なんですけどねえ。
 言語も違いますし、文化や宗教もかなり違っている。
 なので夜行列車で隣の州都に到着すると「ベルリンからパリに移動した」くらいの違いがあるんですよ。

 でも、インドにあまり興味の無い人にとっては「インド=バラナシ」だったりしますので、インド全体あんな密集地域みたいに思うようですが、それは「日本=京都」だったり「日本=秋葉原」みたいな誤解ですが、まあ、興味の無い人にとってはどうでもいい話なんでしょう。

 うちの会社にはさすがにいないけど、世間には「アフリカっていう大きな国がある」って解釈している人もいるみたいですしね。

 それにしても「海外旅行?あんま興味ないなあ」って人がけっこう多いんですね。マスオさんみたいに「世界遺産が多い所に行きたい」っていうジジくさい人はいるけど(笑)

 そーいや、私がヨーロッパやインドを旅行して、一番感心したのは「街と街の間になーんもない」ってことだったかな?
 ヨーロッパの場合には首都中央駅から1時間も電車で走ると「とにかく延々と田園風景」だったりするし、スペインあたりだとずっと荒野だったりしましたし、インドも砂漠みたいな不毛の土地を何時間もかけて通過しましたっけ。

 日本だとさ。新幹線で移動してても、民家が途切れることほとんど無いですから。
 たぶん、外国人が日本を旅行していると、市街地が途切れないことに驚くことでしょう。首都圏なんて、車で二時間走っても三時間走っても切れ目が無いですからね。

 さて、例の友人からは返事が来たが、うーん、なんか互いに探り合いって状態なのかな?

 そんなに変じゃないけど、やっぱちょっと変かも。
 私が「ブレーカー落としておきました」ってメールしているのに「電気料金払ってないので、電気止められてます。冷蔵庫とかどうなっているのでしょう?」って返事が返ってきたので・・・・

 そして「隣の人はまだいますか?」とか・・・・

 あんま良くなってない感じはするけど、現在の向こうの状態もよくわからないので、また普通に「冷蔵庫は空にしてコンセント抜いてるから大丈夫だし、電気はついてました。隣の住民がいるのかいないのかわからないけど、郵便ポストにチラシが溜まってたことは無いようなのでたぶんいるのでしょう」と返事しておいた。

 あと、私が「ほとんど電気使ってないはずなのに、微量にメーター回っているのは、ベランダのセンサー電灯のせいか?」と仮説を書いたら「あのセンサーはしばらく前から壊れていたはず」と返事してきたので「いや、私が知るかぎりでは壊れてなくて、ちゃんと点いてましたよ?」

 というわけで、腹の探り合いみたいなメール交換がしばらく続くのかな?


2月22日(水)

 昨日の話とちょっと似たような話というか、私にとってはさらに衝撃的だった。

 何度か日記に書いているかもしれないけど、私が三軒茶屋で一番すれ違う有名人は、UFOのラファエルである。
 一般的にはそれほど有名人でもないけどさ。

 第二位が鮎川誠かな?下北沢に住んでるらしいが、今までに「真昼間にママチャリに乗って茶沢通りを疾走」していたり、夜中に犬の散歩していたり、近所のスーパーで買い物している姿などを目撃している。頻度としては「数年に一度」くらいかな?15年以上住んでいるから、5回くらいすれ違ってるくらい?

 第三位は花田裕之で、失業中はなんか波長が合ったらしく、平日の昼間に図書館に向かう道ですれ違ったり、平日の夕方、ドトールでお茶していたら隣の席に座っていたりした。たぶん、3回くらいすれ違っている。

 他はほとんど、一回だけだなあ。ああ、スカパラの北原さんは髪型が目立つから2度観たことがあったかなあ。

 近所のカフェ・ド・クリエに入ったら、窪田晴男がサンドイッチ食べているのに出くわしたときには、感動したっけなあ。(と、窪田晴男で検索してみたら・・・・ずいぶんとオッサンになっていた・・・・・クリエでお見かけしたのも、もう10年以上前なんだよなあ・・・・涙)

 あと、柄本明が、週末の茶沢通りの歩行者天国の中をのんびりと自転車漕いで走ってるのを観た時には「なんかの撮影?」って思ったっけ。
 うーん、あと記憶にあるのは、古田新太とか篠井英介ですかねえ。一回だけすれ違っただけですが。

 以上のように、私の三茶での有名人目撃談はとっても地味でマニアックであるが、もしかしたらもっと派手な人を見逃しているだけかもしれない。昔、六本木で働いてた時の同僚は有名人見つけるのがとても得意で、ランチで外出している時に小声で教えてもらったことも何回かあったっけ。教えてもらわないと私は全然気が付かなかった。

 で、話を戻すと、ラファエルに関しては「有名人目撃談」というより「ご近所さんと普通はどのくらいの頻度ですれ違うものか?」ということのようだ。

 最初に目撃したのは、三茶に引っ越してきたばかりの頃だったか、夜遅くに家に帰る途中の茶沢通りで、レコード載せたカートを侍らせてタクシー拾う時に通りがかったので「へえ、ラファってこの近所に住んでいるんだ」と思った。

 で、その後も、日本人の妻と揃いのTシャツ来て、日曜日の歩行者天国をそぞろ歩く姿とすれ違ったりしたので「へえ、ご近所だとけっこうすれ違うものなんだな」と思っていた。

 しばらくすると、赤ちゃん連れの姿を見るようになり「ほー、子供が生まれたんだ」と思っていた。

 ある時、近所のラーメン屋で遅いお昼を食べていたら、ビービー泣く幼い子がいたので、「おお、泣いてる、泣いてる」とそっちに目を向けると、子連れのラファ夫妻がラーメン食べていた。

 近所の肉屋の前を通り掛かると、ラファがそこで買い物をしており、3歳くらいの息子がその足元でミニカーで遊んでいた。

 という感じで、多い時には年に数回出会っていたけど、間が空くと1,2年経っていたので、なぜか私はラファの息子の成長を不定期に見守っていたのである。

 最近はラファ本人だけどすれ違うことが多かった。なぜか、出勤時の駅の改札で目の前を歩いていたりして「こんな朝早くから(サラリーマン的には遅い方だが、音楽業界的には早朝だと思う)何してるんだろう?」と思ったり、帰りの8時くらいの改札でも出くわし「こんな中途半端な時間に何してるんだろう?」と思ったり。

 たぶん、もしも近所に知人がいれば、この程度にはすれ違うんだろうね。

 他の見ず知らずの住民達とも、この程度にはすれ違っているのだろうけど、顔を憶えてないからスルーしているだけなんだろう。

 そういや、普通に挨拶交わすだけの知人である、隣の一軒家のご主人とはよく道ですれ違うしね。

 で、今日久々にラファとすれ違ったのである。

 西友の入り口で(笑)

 そしたら、ラファの横にスラリとした若者が歩いていて、最初はラファだけしか目に入っていなかったので、私の目線としては「ただの通行人」扱いだったのだが、ん?わかりづらいけど、二人で並んで歩いてるの?

 よく見ると、その若者はハーフっぽかったし・・・・・ってことは、私がなぜか赤ちゃんの頃からその成長をなんとなく見守ってしまった、あの息子?

 背丈はもう、親父のラファと同じくらいだった。すっかり恰幅良くなってしまったラファと並んでると、横幅3分の1くらいだったが、ラファエルだって最初はどういうわけで来日したのか知らないけど、一時期はモデルみたいな仕事していたし・・・・もう、30年くらい前の話ですけど・・・・

 いやー、しかし、ハーフだから大人っぽく見えるんだろうから、あれで15歳くらいなのかもしれないけど、でも、私が三茶に引っ越してきてからの年月を考えると、もう17歳くらいなのか?

 いやー、ほんと、他所の家の子は、たまにしか合わないので、急に大きくなっていてびっくりするけど、知人でもないので、ほんとたまにしか目撃しない子って、こんなあっという間に大人になっちゃうのね。ついこの間まで、幼児だったのに!いや、小学生くらいの時にもすれ違っていて「おや、大きくなったなあ」なんて思っていたけど、あのあたりから、あんまり親と一緒に出歩いてなかったのか、それとも思春期を迎えて、たとえ休日にラファを見かけても、少し離れたところにいた息子を認識できなかっただけかもしれないけど・・・・

 とにかく、歴然とした事実としては、あのご子息は私が三茶に引越して来てから生まれた子で、私がこの三茶でアラサーからアラフィフという「成長したと堂々と言えるのはウエストサイズ」という時期を過ごしていた間に、赤ちゃんが立派な美青年に成長していたということです。

 まあ、向こうは身長が6倍くらいになっただろうけど、私の腹回りはそこまで成長してないです。


2月21日(火)

 昨日書き忘れたが「へえー」っていうか「ああ・・・」っていうか、とにかくなんだか遠い目になった話である。

 週末の昼間、テレビをつけっぱなしにしていたら、ニュース速報が入ったので「なんじゃらほい?」とテレビに近寄ってみたら「天皇陛下が手術室に入りました」とかなんとか。

 手術なさるのはご存知でしたが、緊急手術でもないし、それなりに大手術なのかもしれないけど、けっこう一般的なものらしいし、成功率も高いらしいし。
 なので、ニュースで「天皇陛下は今日手術します」って言うのはいいとしても、ニュース速報で経過報告してくれんでも・・・・

 で、昨日の朝、エビワカちゃんとの「週明けの挨拶程度の軽い雑談」として、そのニュース速報の話をしたら「ああ、そういや手術してましたよねー」と、普通の受け答えだったが、ふと気がついて、「もしかして、エビワカさんは、前の天皇陛下亡くなった時の騒動知らない?」って聞いてみた。

 エビワカちゃんは一瞬「なんの話?」と戸惑ったようだが、「えーと、前のってことは今、平成24年だから・・・」
 私も同時に暗算しはじめたのだが、20代後半の彼女は当時まだ幼稚園児くらいのはずで、よほど大人びた子じゃない限り、あの当時の世相なんてちゃんと認識してなかっただろう。

 私が「うん、その年齢じゃあ、よく憶えてないだろうけど、あん時は凄かったんだよ。なぜか毎日、入院中の陛下の本日の血圧が天気予報とか株価みたいにニュースで毎日読み上げられていたんだよ」と言っても、よく意味がわからなかっただろう。少し離れた席に座っている、私と同世代の女性が、当時を思い出したらしくケラケラ笑い出しただけだ。

 ほんと、昭和は遠くになりにけり、である。

 考えてみれば、今の平均寿命が90歳くらいだとして、人口分布を考慮しなければ、30歳以下の人が人口の約3分の1だとして、その3分の1の人が昭和時代をほとんど知らないのである。

 なんて書いてる私自身が、すでに人生の半分以上が「平成」になっているのだ!

 小渕さんが「平成」ってボード掲げた時には「HEY!SAY!・・・?・・・・なんか軽くない?」って違和感覚えたが、あれから24年、全然違和感感じなくなってます。

 そういえば、今日はなんかの話の流れで「高校の時の数学なんて、さっぱり憶えてない」という雑談になりまして、誰かが「もはや因数分解も、おぼろげだ」と言うので、私が「あれは中学だったと思うなあ」なんて言っていたのだが、そしたら部長が「オレとミヤノさんの時代と君たち(30代半ば)じゃあ、カリキュラムかなり違うし」と言うので「あのー、部長とは学年違うので、私ん時、教科書の大改訂があったので、部長と私ではかなり違うと思うのですが・・・」

 「数1」とか「数2」だか「数3」だか忘れたが、なんか色々違っているので、私が現役に近かった頃も先輩との会話で苦労した記憶がある。

 で、そんな話していたら部長が「そーいや、サイン・コサインっていうのは歌の歌詞では知ってるけど、オレはそんなの習った記憶が全然無い」と言い出すので、他のみんな(私と30代社員が)「えーーー?」

 三角関数が高校で必須ではなかった世代ってあったのだろうか?

 部長曰く「理系選択じゃないと数学はほとんどやらなかった」そうなのだが、それって、私の年代から、ガクンと「簡易になった(「ゆとり」への一歩を踏み出した)はずで、その前の世代は、もっとやってたんじゃなかったっけ?

 そんで、部長の通っていた高校はそれほどレベルが低かったわけでもなさそうだし。本人がそう思い込んでるだけかもしれないけど(笑)

 でも、はやり文系だった30代の社員が「微分積分はなんのこっちゃって、よく思い出せないけど、サイン・コサインはやりましたよ」と言うので、「なんなのか忘れたけど、とにかく三角形のなにかで、サイン・コサイン・タンジェントはやった」って人が圧倒的多数(4人中3名)であった。

 部長がすっかり忘れているだけなのか、当時のカリキュラム的に三角関数はスルーできたのか、今となっては確かめるすべがありません。

 
2月20日(月)

 まだまだ、しつこく「思い込み」の話が続く。

 私が記憶するところの(私の「思い込み」の中での)、人生最大の「えー?マジそう思い込んでんの?」と驚愕した事件は、ワガママンのエピソードである。

 これは多分、過去の日記のどこかに書いたと思うが、ある時ママンが怒り口調でこう言ったのだ。
 「ミスターマリックってインチキだったって、あんた知ってた?」

 へ?インチキってどういう意味?と戸惑っていたら「あれって、超能力じゃなくて、手品だったんだって?」とガナるので「え?それのどこがインチキなんですか、おかーさん?」と、母が怒っている理由がさっぱりわからなかった。

 どうやら、母はマリックの手品を「超能力」だと思い込んでいたらしい。

 そりゃ、出始めの頃はそういう曖昧な雰囲気出していたし、確かに「超能力風マジック」というか「ハンドパワーです」で一世を風靡したけど、何を今さら?と、ほんとびっくりしました。

 で、母に「あんたは知っていたの?」って問い詰められても「えーと、私は最初から、超能力風の素晴らしい手品だと思ってました」と答えると「なんで、わかったの?」って、ええと、だって、別に、あれを「奇跡の超能力者」だと吹聴してなかったじゃん?ユリ・ゲラーとか清田少年とは扱い違かったし・・・・だいたい、「マリック」って名前からしても、マジシャンなのかと・・・・

 他人の思い込み第二位は、昔の同僚だったH嬢。

 彼女はアトピーもあり、肌が弱かったので、基礎化粧品選びには苦労していたらしい。
 そんな彼女がハマったのが「れんげ化粧水」だった。

 私も、一時期友人の紹介で使っていたこともあったが、当時は度々クチコミでブームになっていたのである。(脱税でニュースになったこともあった)

 れんげ化粧水は、洗顔から化粧水から保湿効果まで、とにかく「れんげ」だけでカバーする方式で、それまで基礎化粧品に多額の金額を貢いでいた人ほど、そのシンプルさにハマりやすい。

 地味ながらも、宗教的な信者も多い「れんげ」であるが、れんげのいいところは、商品のラインナップを拡充することもなく、家内制手工業的な化粧水一本でやっていることである。

 店舗は本店である雪が谷大塚と、交通会館の支店だけ。

 そして、その商品は、ハンズなどで売ってるような「化粧水詰め替えボトル」に入っている化粧水のみ。
 あれが一本当時いくらだったけね?700円とか800円だったと思う。

 防腐剤使ってないらしく、冷蔵庫で保存しないといけないのだが、1000円しないボトルで一ヶ月くらい持つので、あのバブル時代の化粧水としては相当安かったのだ。

 で、元はといえば、創業者の母だか祖母だかの「自家製化粧水」のレシピらしく、要するにただのレモン水みたいのなんだが、最初はレモン汁だから肌にシミるんだけど、朝晩こまめに用法を遵守して使用しいくと、肌が健康になり、レモン汁がシミみないようになるらしい。

 私も2年くらい愛用していたのだが、「れんげ」の欠点はファンデーションが使えないことで、私はファンデーションはどうでもよかったが、日焼け止めクリームは「れんげ」では落とせなかったので、それでやめてしまったのである。

 そんで、私はドラッグストアで買うようなれんげと同じくらいの値段で、「防腐剤が入ってるから冷蔵庫に入れる必要がない」という商品でも別に構わなかったで、れんげを卒業しちゃったのだが、そしたら同僚がいまさらそれにハマっていたので「へえ、アトピーの人でもあれだと大丈夫なんだ」と思っていた。

 しかし、私が思った以上に、同僚は凝り性だったらしく、「れんげの教え」を忠実に実行していた。

 れんげの正しい使用方は、まず朝、顔に化粧水を塗って、それを水で落として洗顔してから、またれんげをペチペチして顔に染み込ませる。
 そして、日中、肌が乾燥してきたら、小皿に垂らした化粧水を肌に載せるようにする。
 日中、それを何度が繰り替えす。
 就寝前、また化粧水をふんだんに使い、酸化した化粧水を洗い流してから、締めとして丁寧に塗りこみ就寝して、また朝になったら化粧水をふんだんに使って落とす。

 って、たしかに「使用方法」には書いてあったけど、そんなの面倒だからやらねーよ、と思っていたのだが「やっと理想の化粧水に出会えた」という同僚は律儀にその作法を毎日繰り返していた。

 そして、私は知らなかったのだが、「れんげ」の目指す「理想郷」とは、この宗教儀式を繰り返すことで実現する「陶器のような肌」だったらしい。

 その当時、れんげの本店では、たまに創業者一族というか「我が家に伝わるこの秘伝の化粧水で美肌を実現した」というお婆ちゃんが現れていたようで、同僚はそのお婆ちゃんの美肌を観て、まさに雷に打たれたように感動してしまったらしい。

 って、私ほんとに話が長いよね。

 まあ、ですから、自分もけっこう「れんげ」は気に入っていたのですが、同僚がずいぶん心酔していたので「大丈夫か?」と思ったんですけど、あれが他の基礎化粧品に心酔っていうのなら何か物申したのかもしれませんが、れんげは、「どんなにがんばって貢いでも、月2000円程度」なので、他に行くよりはずっと被害が少ないのがわかってましたので、黙って「うん、うん」と聞いてました。

 そしたら彼女が「れんげで頑張れば、あの肌になれるのかなって思っていると、電車の中でも肌がキレイな人が目についちゃって、あー、れんげで成功した肌だなーって」と言うので「え?」と思ったけど、「ああ、そうなんだー」と流しました。

 よくわかんないけど、「れんげ化粧水をちゃんと正しく使用すれば、陶器のような肌になる」っていうのはいいとして、「すごくキレイな肌をしている人は、きっとれんげで成功した人なんだ」っていうのは?

 ほんと、どうして、そういう思考回路になるのかわからないんだけど、「AをやるとBになる」って思い込むと「Bな人は、Aをやっている」ていう思い込みになるんですかね?

 そういう「あれ?そういう理論なの?」ってことはたまにあって、これも日記に書いたと思うのだが、現在、音信不通の友人A嬢であるが、彼女もけっこう美容コンプレックス抱いていたので、いつのまにか「二重にする美容整形」も受けていたりして、いきなり「どお?」と言われても「え?前とどこが違うのか正直わからない」って正直に答えてしまって、がっかりさせてすいませんでした。

 もう10年以上前になるが、A嬢と渋谷の街だかそういう繁華街を歩いていたら、当時、飛ぶ鳥を落とす勢いだったらしいアユの広告がビルの壁面を飾っていたのです。(最近はスピード離婚で一瞬だけ世間を騒がせましたが、一億総預言者状態だった「どーせすぐ離婚するだろう」の預言を確実に裏切らなかったっていうだけの話になりました)

 そのアユの顔アップの大型広告を眺めて、A嬢が「あーあ、ああいう色白美肌になるためには、2回くらいピーリングしないといけないのかねえ?」と言うので、私は「はあ?」

 「いや、だって、あんな広告写真、印刷会社で修正しまくりでしょうから、ほとんど絵画でしょうよ」としか言いようがなかったのですが、「ピーリング」っていう当時流行した美容技術がいったいどういうものかもよくわかってなかったので、ほんと「え?何を根拠にそんなこと言うの?っていうか、根拠になってるはずの広告写真なんて作り物なのに?」とほんと、戸惑った。

 たぶん、あの当時のAの思考だと「ピーリングすれば、美白な肌になるはずなので、あの広告のアユみたいな超美白肌になるためには、2回やらないとだめかな?」って「ピーリング」という施術に絶対的な効果を信じているようでしたが、そんなんで、みんなアユだったら、とっくにみんなアユですよね?

 最後に、これはつい最近書いたと思うが、原発事故から放射能に怯えていた友人C嬢が、そのセルフ・マインドコントロールからはかなり脱却したと反省しつつも、「でも、やっぱし気になっちゃうんだよ」と告白してくれた話。

 その話してくれた時に、電車の向かい側に頭髪が「かなり残念」な感じの20代男子が座っていた。
 ハゲの種類としては「てっぺんから来る系」と「生え際から来る系」がメジャーだが、少数派ではあるが「確率論」的な人もいて、どっちかというと女性に多いと思うのだが、面積当りの植毛率が少なくなるタイプの人もけっこう多い。

 友人が「お向かいの左から二番目の男子みたいな頭髪見るとさあ」と言うので、ちらちらと控えめな視線で確認したら、まさにその男子が「全体的に薄い」タイプでした。

 私が「ああ、ああいうタイプ、たまにいるね」と小声で言うと「わかっちゃいるんだけどさあ、でも、ああいう人見ると、放射能の影響じゃないかって不安になってくるんだよ」

 ええ、本人もある意味、相当不安だと思うので、いっそのこと「福島原発の事故のせいで、君の頭髪はそうなったんだ!」って言ってあげたほうが、いいのかもしれません。

 でも、あの程度で、放射能の影響受けているのでしたら、東京はもう住めませんね。

 その友人の場合も「放射能の危険が!放射能浴びるとハゲる!」っていう思い込みで「ハゲてる人を見ると不安になる」っていうことらしく、ヨーロッパでハゲが多かったら、たぶん、チェルノブイリのせいなんでしょうね。

 以上「みんな、なんでそう思い込みが激しいのだ?」の実例でした。

 私もそういうのあるのかね?自分では気が付かないだけで。

 でも、たぶん、一番大事な感覚は「え?他人って変?でも、この感覚はたぶん、自分でもやらかしてるかも?」という、ことじゃないかと。
 それができなくなっているとマジやばいようです。


2月19日(日)

 今日は1万7千歩にしておいてやった。

 てゆーか、ただ渋谷までお粥食べに行っただけ。(香港ロジっていう桜ヶ丘にある中華料理屋)

 てゆーか、そもそも、部屋の掃除したくなかったので「お天気もいいし」と外をウロウロしていただけである。
 「お散歩は心にも体にもいいし」っていう大義名分の元、部屋の掃除から逃避しているだけ。

 そういえば、朝、「サンデーモーニング」を観ていたら仁志がスポーツコーナーのゲストだった。
 私はたぶん初めてスーツ姿でテレビ出演している仁志をちゃんと観たような気がする。けっこうあちこちに出ているはずなんだけどね。仁志にあんまし興味なかったからスルーしていただけかもしれないけど。

 そんで、仁志が着ていたシルバーグレーのスーツの光沢が実に上品に輝いており「うわー、テレビ映えしてるなあ」と感心していたのだが、よくよく観察すると無造作に思える地味なヘアスタイルだが、かなり計算された髪型で「昨日、美容院に行った?」と思ったくらいだった。
 もしかして、スタイリストとヘアメイクつけてるとか?(笑)

 しかも、野球以外の話題(スキーのジャンプとかモーグルとか)にも詳しくて、関口宏を驚かせていたが、まああの程度だったら事前にちゃんとチェックしていればいいだけだし、「スポーツ解説者」としては普通のことだと思うけど、服装にしても情報収集にしても、事前準備をきちんとやってしまうあたりが「仁志だなあ」と感心した。

 あのあたりが、好き嫌いがはっきり分かれるところなんだろうなあ。
 まあ、今となってはそんなに嫌いという人も少ないとは思うけど。

 そういや、先日、仁志が書いた木内監督の本を読んだが、正直言ってあまり面白くなかった。
 たぶん、あれは本当に仁志が書いたものに少し手を加えただけなのでは?
 プロがもっと手を入れたら、もっと読みやすく「売れる本」になったと思う。例えば落合本みたいにビジネス本にしちゃうとか。

 素材的には、もっと下世話に面白くできると思ったのだが、「文章のシロートなりに恩師のことを語った本」という、なんて言うのか「真面目で朴訥な本」という出来だったが、あの凡庸さがある意味リアルなので、あの本はあれでいいのだろう。私が木内監督のこと全然知らないというマイナス要因もあったし。
 「木内マジック」は、甲子園ファンには有名らしいから、仁志が語る「木内監督は奇策をしていたわけではなくて、ちゃんと彼なりに理論立てて全てやっていたから、選手はその理由がわかっていたので、奇策だと思ってなかった」という「裏話」はそれなりに読み物になるのかもしれない。

 おや、ついでに「木内野球は絶妙な選手起用で成り立っていたから、選手個人の能力にあまり頼っていなかったこともあり、常総学院からは意外とプロ野球選手が輩出されていない」って仁志が書いていたけど、今調べてみたら、金子誠も常総学院卒でしたか・・・・

 さらに、仁志がセ・リーグ新人王を獲った時、パの新人王が金子誠だったらしい(仁志は大学・社会人を経て、金子は高卒でプロ3年目)すげえな、常総学院。

 仁志と金子誠ではかなりキャラが違うが、どちらも「口の立つ選手」である。仁志の場合は巨人の選手だったから、いろいろ問題になったけど、金子誠の毒舌というか「天邪鬼発言」は北海道のファンに密かにとても愛されている

 その金子誠の妻は元美人女子アナであるが(まあ、あの人モテるでしょーよ、女子のツボくするぐる感じするもん。「けだるそうにヤル気なさそう」だけどやることはちゃんとヤルってあたりが「不良っぽいけど、結果出す」という女子の心鷲掴み系。だって、だって、私も金子誠大好きなんだもん!)、じゃあ、テレビであんだけバシっとスタイリングを決めてる仁志の妻も元マスコミ関係か?と思いきや、仁志の妻の情報ってあんま出てこないから、女子アナとかじゃないらしい。

 しかし、ですから私は木内監督のこと全然知らないのですが「仁志と金子誠を育てた」ってことで、やっと「凄い人だ」ってわかってきました。

 あと、木内門下生ではないのかもしれないですが、うちの横川もなんと常総学院出身だったのですね?
 横川・・・・・成績も微妙ですが、喋りの才能はあるのかしら?今んとこ、あんま無いような気がする。ほんと、横川がブレイクしないと楽天の優勝は無いと思うんですけどねえ?

 先輩である仁志と金子誠に「自己アピール方法」を熱血指導していただきたいものです。

●思い込みについて

 「超常現象の科学」を読みつつ、テレビでは「なぜ占い師/霊能者にハマってしまうのか?」なんていうのを連日拝聴しているし、「侵入犯」ということが頭から離れないらしい友人のこともあり、いろいろ考えてしまう今日この頃でありました。

 自分自身はどうなんでしょうね?
 あんまし、そういう傾向はないと信じてるのですが、他人から観たらどうなのかわかりません。

 ただ、私は自分でも「あまり勘がよくない」と自覚しているので、例えば「第一印象で他人を判断しない」ということにはちょっと自信があります。
 てゆーか、「みんな、第一印象というか直感で判断しすぎじゃね?」と戸惑うことが多かった。

 いや「多かった」っていうのは私の思い込みかも(笑)
 冷静に考えると、そういうのが多かったのは、前の会社の女性上司で、彼女は健康食品好きの、やや霊感系の人でした。それほど盲信していたわけでもなかったし、普通以上に頭のいい人でしたが、自分の直感には自信を持っていたようです。

 もしかしたら、若い頃にはそれで回っていたのかもしれません。若い女性の「直感」って無意識に大量の情報を取り入れて無意識化で分析しているので、そんなに外れなかったりしますので。
 うーん、でも、それも、若い女性が「あの人、なんか気色悪い」っていうと、他人がそれを真に受けて、っていう現象も起こるからなあ・・・・

 とにかく、その上司は自分の直感を信じていたので、それを私ら部下に堂々と述べるのですが、慎重派の私は「第一印象だけでは、わからないし・・・・」と思っていた。

 そんで、その上司が「あの子はいい子」と信じていた子が、トラブル起こした事例が相次ぎまして、上司は自分の直感と現実のズレに驚いていたようだった。

 そういう経験もあったので、私はさらに「他人を第一印象で決めつけないようにしよう」と心がけているんですけどね。
 でも、処世術的には「第一印象のいい人には警戒しておこう」で、いいと思います。

 私の経験では「不愛想で最初の印象良くない人が、後になって別に意地悪な人でもなんでもなくて、頼めばちゃんと普通に仕事してくれる人で、でも不愛想だけど、だからなんだ?」ってことで「不愛想だけど、実はいい人」になることが多く、逆に「最初は非常に愛想良かった人が、愛想がいいだけで、全然仕事が出来なかった場合、とてもがっかりするので、愛想いい人を過信すると、後で自分が辛い思いをするから、最初から「愛想いい人は要警戒」ってハードル上げておくほうが、いいようです。
 で、私の個人的な統計では「不愛想かつ仕事も出来ない」という人はほとんどいませんが、「愛想だけいいバカ」は数名いました。もちろん、「愛想もよく、仕事もできる」って人がほとんどなのですが、愛想のいい人=仕事ができる ではないってことを心のどこかに置いておくと、がっかりする機会が減るので人生が少しラクになります。

 
2月18日(土)

 うっかり、3万歩も散歩してしまいました(笑)

 もう、足パンパンです。

 友人Mが「電気料金が急に上がっている」とかメールしてきたから、気になって久々に室内確認してみた。私が電気つけっぱなしにしてないかちょっと心配になったので。

 で、電気料金の検針票も確認してみたのだが、毎月5−9KWHはメーターが動いていることがわかった。
 でも、電気料金としては100円程度なので「これが、よく節約術で聞くところのコンセント抜けば月100円程度の節約ってことか?」と思ったが、でも、冷蔵庫や電話のコンセントは抜いたし、テレビのも震災後にコンセント刺さったまま棚から宙ぶらりんという惨状だったので、やっとなんとか抜いたのだ。

 だから、そのままのコンセントは、エアコンとあとなんかあったっけ?

 そうだ、あそこのベランダの照明はセンサー式だったので、その待機電力じゃないのか?ってセンサー式照明の消費電力調べてみたら、全然桁が違っていた。1ヶ月に100WH未満くらいらしい。

 ということは、ベランダに鳥が巣でも作っちゃったとか?

 しかし、詳しく原因究明する気もなかったので、「こーすりゃいいんだろうが!って早くに気がついてりゃよかったよ」と、ブレーカー落としてきました。

 友人には、その報告メール出しておきましたが、さあて、どういうお返事が来るのでしょうか?


2月17日(金)

 あ、やべー
 昨日また、例の友人からメールが来ていたのだが、酔っ払っていたので(酒でも飲まんとやってられんわ、ほんまに)うっかり素で返事しちゃったよー

 用件は「部屋の電気代が7月から急に上がっているのだが、何か心当たりがないか?」だったのですが、「さあ?電気は使ってないはずだけどなあ?東電が基本料値上げとかしたんだっけ?」と普通に返事書いてしまいました。

 あらら、またスイッチ入っちゃうかしら?

 いや、スイッチ入っちゃってるから、私にメールしてきてるんだよな、と、自分の都合のいいように解釈しておこう(笑)

 ほんと、自分の脳天気さにはいくら感謝しても足りないくらいだ。
 これが遺伝的なものなら、ご先祖様に感謝しておきましょう。墓参りもロクにしないのだが、こういう感謝のキモチのほうが大事よね。

 丁度、世間の話題的にもタイミングのいい本を読んでいるのだ。「超常現象の科学」っていう本で、なんで人は占いとか超能力とか心霊現象を信じてしまうのか?っていうのを心理学的に解説している本。

 「占いはなぜ当たるのか?」ってゆーか「人はなぜ占いが当たると思うのか?」っていうのが冒頭で、優秀な占い師のテクニックが解説されている。
 丁度、ワイドショーでは連日、占い師について解説しているので、「占い依存症」の例なんかをテレビで眺めつつ、この本を読むと非常に立体的に理解できた心地になります。

 で、まだ半分しか読んでないが、この手の本は好きなので、知ってるような話もお浚いしているけど、要するに「認識」って絶対じゃないのよね。脳は騙されやすいのだ。

 そんで、人はどうやら「自分が見たいものを見る」ようだ。

 なので、友人M嬢がスイッチ入ってしまった可能性の高い今、こういう本を読んでいると、大変心癒させるのである。

 たぶん、特に心に負荷がかかってない人は、そもそも自分が何事も細部まで記憶している自信が無いどころか、記憶しておかなければと気合入れていたはずのこともうっかり忘れていたりするので、多少の誤差は「そーゆーもん」として見落としている。

 忘れてしまったり、ちゃんと記憶してなかったりすることは悪いことばかりではないからだ。

 震災のトラウマにせよ、失恋の痛手にせよ、ある程度忘れることができるから、のほほんと生きていけるのだ。
 中には「自分に都合の悪いことはきれいさっぱりすぐ忘れる」という特技をお持ちの方もけっこういらして、仕事でそういう人とご一緒すると「ええ?なんて都合がいいのだろう?てゆーか、私に散々迷惑かけたってことも忘れちゃってるわけ?」とがっかりするが、「人間力」としてはなんだか負けているような気がしてしまうし、こっちとしては悔し紛れに「えー、だってそのおかげで、私あんだけ大変だったのにー!」って八つ当たりというか、嫌味を撒き散らすしかないのだが、でも、向こうが「え?そうだったっけ?」ってホントに憶えてないのはしょーがない。

 ですから、精神的健常者(?)同士だと「えー、あれを忘れちゃうの?」ってことはたまにあるけど、「お互い様」ってことも多いので「みんな自分で都合のいいように調整してるなあ」って話である。

 しかし、「ビョーキの人」だとちょっと雰囲気が違ってくる。
 特徴は「記憶違い」とか「認識の差」っていう前提が全くないことだ。

 なんか、「事実は一つ」という感じで話すんだよね。

 そんで、他人がその事実をちゃんと把握しているはず。という前提で話をするから、話がうまく進まないのである。こっちが向こうの認識とちょっとズレたことを言うと、それの訂正にやっきになるだけで、私が「いや、そこ重要じゃないっしょ・・・・」という態度を見せると、いかにそれが自分にとって重要なことか、っていう話になってしまって、具体的な話にならないのだ。

 そういえば、実家に戻す以前の、まだ「あれ?なんか様子が変だぞ?」って時期のM嬢は「勝手な思い込み」がたまにあったっけ。
 M嬢の部屋でサッカーの試合観てから、そのまま部屋で仮眠とって、私が朝帰ろうとしたら「まだ、帰らないで」と言うので「でも、仕事だし・・・」と言ったら「え?休みじゃなかったっけ?」と言うので「え?そんなこと言った?」ってこっちが驚くと、「・・・・・・いや、なんかそう思い込んでいた」

 あと、もっと前だが、札幌に行った時にも、そんなことが多かったのだが、行きの飛行機内で「夜は何食べよっか」なんて相談していたのだが、「そーいや、私もちょっと調べてみて、美味しいジンギスカン屋さんのページ印刷してきた。明日のお昼にいいかも?」とその紙を渡すと、しばらく眺めた後、無言でその紙をしまったので、「ん?なんどろう、余計なことしちゃったかしら」と思ったのだが、翌日の昼になり、私が「何食べようか?」って言ったら「え?ジンギスカン屋じゃないの?」と言い出すので「え?そんな話したっけ?」とびっくりしたら「私はそのつもりだったのに」って不機嫌になっちゃって・・・・

 よくわからなかったのだが、行きの飛行機で私が「こういうのもどう?」って提案した時点で、彼女の中では「決定事項」になっていたらしい。

 私にちゃんと確認しないまま、勝手にテレパシーで私と会話して確認しているつもりだったのかねえ?


2月16日(木)

 えーっと、この話って、書いても他人にどんだけわかってもらえる話なのかな?って書く前に疑問に思ったんですけど、まあ、この日記は自分用だし、っていうことで試しに書いてみましょう。(数年後の自分で読んでも、理解できない可能性が高いが)

 今日の午前中、私の天敵であるT氏からの電話があった。「あ、ミヤノ?丁度よかった、ミヤノだったらわかると思うけど」と、会計ソフトのサポートは誰が一番詳しいか?って聞かれたので、「サポートってどういうことですか?」

 親会社と共有している会計システムは、親会社の経理部長F氏が管理者になっているが、私も管理者権限を与えられている。要するに「そっちのことはそっちで管理して」ってことである。でも、システム自体というか、そのサーバの管理は子会社であるうちの管轄だ。

 要するに「誰が仕切ってるんじゃ?」というグレーゾーンなわけです。

 うちのシステム部は技術的な管理はしているけど、運用にはノータッチだし、その運用のボスはF氏だけど、私もその権限が一部あるが、新規ID作れる程度で、気分的には「ユーザー」なのであった。

 なので「会計システムのサポートに詳しいの誰?」って言われたら、そりゃ操作は詳しいつもりですけど、そもそも何の話?と思って話を聞いてみると・・・・

 T氏はグループ会社の一つである東京にあるM社にいるようで、そこの経理は、うちと同じソフトの「スタンドアローン版」を使っているらしいのだが、それバージョンのサポート期限があと1年で、新バージョンを導入するのには費用がかかるので、「だったら、うちのLANバージョンに一緒に載せちゃえばいいんじゃね?」という話だった。

 なので、それを実行するのには、どのくらいの費用がかかるのか、見積出してほしいとか。

 え?それ決定事項なの?

 よくわからんかったので、「じゃあ、私からシステムの方に伝えておきます」と電話を切った。

 親会社とうちで共有している経理サーバにあの関連会社も載せるという話ですから、システム環境がどうのこうの以前に「それって、あり?」っていう問題がありますし。

 で、午前中は外出していた部長が戻ってきたので「あのー、Tさんからこういう依頼が」と相談すると、「それって(親会社経理責任者の)Fさんは知ってるの?」と言うので、「いえ、それはまだ確認してないのですが、私から言いますか?」と言ってみたら、部長は一瞬「じゃあ、オレが」と言い出したが、やっぱし「じゃあ、ミヤノさんから、ざっくばらんに話してみてよ」と及び腰になったので、じゃあ、私から・・・・・(なぜか私はF部長が全然苦手じゃないのであった。どっちかというと好きな部類なのである)

 T氏とF氏は同じ部屋に机を構えているので、まずF氏に電話して「Tさんいますか?」って言ってみたら「さー?今日は何してるんだろ?朝からずっといないよ?」

 ひー、怖いよお(笑)

 つーか、あの二人が仲いいわけないので、一応、念のため確認してみただけですが、「いや、実は午前中にTさんからこっちに電話がありまして、関連会社M社の経理システムもLAN対応して、こっちのサーバに載せたいって言われまして、その話、聞いてます?」と言ってみたら「wwww知らんwwwwww」

 あー、やっぱし。
 で、もしそうなったら、管理は私じゃなくて、Fさんになるのかな?と思いまして・・・・と言ったら「そんなの、別に大したことないから、やれって言われればやるけど、その必要が全然ないじゃん?」

 って言われても、私はそのM社の会社規模も、親会社との資本関係も知らないわけで、なんで今さらT氏がそんなこと言ってきてるかもわけわからんのですが、F氏が「だって共有しなくても、出来上がったデータ送ってもらえばいいので、このままでいいのに」って言うので、「たぶん、T氏の言い分では、あっちの経理も複数名で操作できるようにってニュアンスでしたが?」と言ったら「そんな人員いないじゃんwwwwww」

 たしかに、あそこの会社には経理担当者は一人しかいないようだ。

 そして、その一人以外にも仕事してもらうほどの分量も無いはず。

 だからスタンドアローンで充分だったのに、何を今さら?

 私がF氏と話している最中に、部長はシステムの担当者と話をしており、システム担当者としては「別にたいした手間でもなく出来るが、あっちのマシンのスペックが合わない場合には買い替えてもらうしかないなあ」程度のことで、こちらも「やれって言われればやりますけど?」って雰囲気。

 しかし、親会社経理責任者F氏のニュアンスは「そんなの全然必要ないじゃん。だから、何でそんなこと言い出したのか意図が全然わからんし、とぼけておけば?」と「ただの思いつきで言ってるだけだからスルーすれば?」というようなことだったので、「じゃあ、システム部署的には経費これくらいかかりますって、ちょっと吹いておいてください」ってお願いしておいた。

 で、そもそも私には、なんでT氏がM社の会計システムのことについて、あーだこーだ言ってくるのか、そもそもの土台の話がわかってなかったのである。

 夕方になって、他の仕事で台風が発生して、てんてこまいだった部長が、なぜか「プチ極限状態から来るプチ覚醒状態」にスイッチが入ったらしく、私がびっくりするくらいの神がかりというか「一時的女性脳」が働いたようで、私がモヤモヤしていた事に対して、すべての種明かしをしてくれたのだ。

 あ、種明かしの前に「謎の現象」があり、うちの親会社の支店に入っている清掃業者がいるのだが、そのボスのベンツがうちの会社の駐車スペースに止めてあって(むかつくことに無断駐車。あの人いつもそうだからムカツク)、その車がまだあるか、何度か内線で確認してきた人がいて「ん?どーしたの?なんかあったの?」と思っていたのが大きな伏線だった。

 さあ、こっから先が「文章力」の勝負だな。

 その清掃業者は、先代時代からの長いお付き合いで、親会社が景気いい時には何の問題もなかったのだが、景気が悪くなってきて「経費削減」が叫ばれるようになると、「清掃費が高いから、毎日掃除してもらわなくてもいいから」って話になっていたわけです。

 で、親会社のとある支店で、そこが派遣していた掃除婦が辞めちゃうというタイミングで、試しに他の業者に見積出してもらったら「年間100万円も違う?」ってことになり、「じゃあ、経費削減目標あるんだし、そっちにしよー」ということになっちゃったらしいのです。

 ほんとはそーゆーの、現場レベルで決めちゃいけなかったらしいのですが、現場も代替わりが激しくて、今の支店長クラスは「今入っている業者は、本社にブイブイ顔がきく」ってことわかってなかったよーで。

 うちの部長も「もう、イマドキはそういうの通用しないのはいいとしても、流れとしては、ちょっと微妙なことというか、支店のメンテナンスがうちに(子会社に)任されていたこともあり、なんか、うちが攻撃対象になってるって・・・・それって、違うんじゃない?」と言っておりました。

 で、今回、また別の支店で清掃パートさんが辞めることになり、そこの支店でも「じゃあ、別の会社でもいいじゃん?」ってことになったようです。

 だって、その「先代の時代から懇意にしている」って清掃業者だと、例えば「月・水・金で掃除してください」ってお願いしても「掃除のオバサンの都合があるから、ダメです」って言われていたらしいので、その清掃業者が「社長の友達」だと知らない若い支店長は「はあ?なんで客の要望が通らないんすか?」と、業者変える機会を狙っていたと思うんですよ。

 で、今日の話ですが、うちの会社の駐車スペースに知らないうちに立派なベンツが停まっていて、いろいろ支障があって迷惑だったのですが、どーも、その清掃会社のボスが「ちょっと話したいんだけど」と親会社の担当者であるT氏を訪ねていたようです。

 「あー、それわかってるから、Tさんは東京のM社に逃げていたのですね!」

 部長がこくりと頷いた。
 そして、その怒れる腐れ縁の社長を出迎えるハメになったのは、「お前も立ち会え」と言われた子会社のうちの担当社員達だったらしい・・・・

 「あーーーーー、だから『オレって今日は東京のM社の事務所に行って、ちゃんと大事な仕事してるぜ!』ってアピールが、あの電話だったんすね?」

 部長が「お気の毒でした」とばかりに、こくりと頷いた。

 2月から、あの関連会社の社長が退き、親会社の息がかかった人が社長に就任したっていうのもつい先日知ったが、同時にT氏もそこの役員に任命されていたという話は今日知った。

 という「過程」を夕方教えてもらったら「あーーー、なるほど」って話でしたが、あんまり、というか、そんなんで納得するの、悔しいのですが。

 てゆーか、アホらしくて涙出てきました(笑)



表紙に戻る / 過去の日記を読む