可燃物な日々

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日本酒8合飲んだ勢いで、新しい掲示板を作りました

9月30日(金)

 月末である。
 いろいろ、注意点が多い今月末だったので、「よし、これはOK、これも完了」と指差し確認しながらやっていたのだが、夕方になって気がついた。

 「あ・・・・消費税の納付すっかり忘れてたwwwww」

 ちゃんと「9/30付」って付箋つけて小口金庫に納付書入れておいたのに、完全に見落としていた。いつもは小口現金担当のエビワカちゃんが「これって今日付けですよね?」って気がついてくれるのだが、エビワカちゃんも「あ、私も忘れてた!」とのことでした。

 しょーがないから、こっそり月曜日に納付しようと思います。その程度だったら延滞金もとられたことないし。

 しかし、さらに、帰宅途中に「あれ?私、まだ自分の家賃も払ってない?」って気がついた。家賃は時々忘れるので、早めに気がついたときには、なるべく早い日付で支払っているので、2,3日遅れても大家さんから連絡を受けたことは一度もない。つーか、「わー、こんなに遅れてしまった!連絡してくれればいいのに!」ってことも何度かあったくらいだ。
 年末とかゴールデンウィークなどにやりがちである。

 はあ、しかし、あんだけ色々抱えていたので「一個くらい忘れていてもしょーがないか」とは思うが大事な支払いを2個も忘れていたので、「これも老化現象か・・・」とまたヘコんだ。

 そんな自分の衰えと日々戦っている(というか、必死で仲良くしようと)私なのに、日曜日のイベント仕事では同じ役割分担のスタッフの中で、一番、広範囲の分担になっていたので、たまたま経理にやってきた責任者に「私が一番、大変そうなところに割り振られてる、年寄りこきつかうな、てゆーか、イジメ?ブーブーブー」と文句言ってみたら「いや、そういうつもりじゃなかったんですけど」と言うけど、でも、他の担当者は皆4区画なのに、私だけ6区画なんですよ?しかも、私のところだけイレギュラー対応な部分があって、数字的には1.5倍だけど体感的には2倍の負担感があるじゃあありませんか。

 そしたら責任者(20代後半のけっこうイケメン君)はさわかや笑顔で、「ああ、たしかにちょっとややこしい所なんですが、総責任者のYさんとどうしようかって話になって、このメンツの中ならやっぱしミヤノさんなら大丈夫だろうということになりまして」とリップサービスなのか、本当なのかわからんが、私を持ち上げるので、こっちも真剣に文句言いたかったわけでもないから「はいはい、じゃあ、日曜日は頑張ります」と言って彼を開放してあげたが・・・・

 うーん、どうなんだろう?
 確かに、そこの担当候補は私を含めて3人いて、一人は40代の中途入社の女性で、イベント仕事慣れしてないのでわかるけど、もう一人は、私と同時期に中途入社したけど、私より先に正社員になった女性で・・・・って、あれ?彼女もああ見えて、もう30代後半になったのか?

 でも、彼女は人柄もいいし、テキパキ仕事する人なので、今までのイベント仕事で彼女と一緒の会場になると、彼女のほうが重用されていたのに。
 イベント仕事歴は向こうのほうが先輩だし、そして10歳近く向こうのほうが年下なので、普通はあっちに「重い仕事」を任せると思うのだが(イベント仕事は体力勝負であるから)、と、ちょっと納得がいかなかったのだが、ここで書いてみて思いついたのが、40代中途入社社員に不安があるので、同じ部署で仲良しだからと、あの二人をペア状態にして、残りを私にってことなのかもね。

 って、勝手に自分に都合のいいように納得してしまう自分もなんだが(責任者達は実際にそこまで考えてなくて、かなりテキトーなんだと思う)ふー、しかし、来週は自分の仕事が忙しいので、イベント仕事で消耗したくないのだが・・・・って、それは皆同じですからねえ?

 でも、そうやって、一応「ミヤノさんなら大丈夫だろう」と認めていただけるのは嬉しいのですが、なんかやっぱし注意力とか集中力とか体力は確実に衰えているし、ほんと自分でもびっくりするくらい凡ミスが増えているので、「私を買いかぶると痛い目に遭うわよーーーー」と進言したいのであるが、こういうのって、本格的にやらかさないと、わかってもらえないのかしらね?

 でも、もちろん、本格的にやらかしたくはないので、難しいところである。


9月29日(木)

 昨日、マスオさんに指摘されたミスは、けっこう大チョンボだったのであるが、私が一昨日休みだったため、メールで「ここが間違っていました」と指摘されたのであった。
 こういう大事なことは、メールやめてくれ・・・と思ったのだが、大事なことほどメールで言う癖のあるマスオさんである。

 なので、私は「今日はどう言っておこうかな」とちょっと考えてしまった。
 口頭で言われたのなら「え?マジ?やーん、またミスしちゃった・・・」とヘコんでみせるのだが、休みの間に発覚し、メールで指摘されたらどうリアクションしておこうか・・・

 自分が後輩だとして、先輩のミスを指摘したら、どういうリアクションだと安心するだろう?
 と、けっこう考えた末に、フツーに「ありがとうね」と笑顔で礼を言っておいた。

 いろいろ気をつかってめんどうくさいぜ(笑)

 さて、昨日の夕方、子会社(2年前に立ち上げた新会社)の事務担当者と「9月からうちに戻す仕事」の話をしていたのだが、これを機に受付業務をアウトソーシングすることになって「事務作業も軽減」と言われていたのだが、いざ移行するとなるといろいろあったようで、なんか「軽減」どころか余計複雑化しているらしい。

 その業務は立ち上がりの頃から、現場担当者が好き勝手に複雑化してしまい、私はすっかりお手上げ状態だったのだが、営業事務をやっていた人が頑張ってくれたので、経理的にはかなり大雑把にやっていた。

 で、その後は新規会社に移行して、そこの事務担当者が頑張ってくれたので、多少変な処理してても、好きにさせていたのだが、そしたら、その業務をまたこっちに戻すことになって、営業事務担当者はいるけど、請求書発行業務は経理でやることになったのである。

 「アウトソーシングしたので、売上データも自動的に集計されるし」という話だったので、請求書出力して発送くらいなら楽勝だろうと思っていたのだが、なーんか雲行きが怪しくなってきた。

 その業務を10月からやることになると思うと・・・・・なんだかほんと、ユーウツになってきて。
 いや、請求書発行だけだったらいいのですが、未回収金どうするかっていうのも問題で・・・・

 うちの会社はほんと、坊ちゃん育ちというか、親会社やグループ会社相手に商売してきたので、外知らないもんですから、「広く商売を」とやると、金払わない相手にきちんと対応できないのです。
 そもそも払えないような所と契約すんなって話ですが、営業担当者は自分の成績あげたいからなんでもありになっちゃうみたい。
 そんで、全然支払わない得意先の発注に応じているので「これ以上、売るな」と言っても「でも、でもお、ちゃんと払うと言ってるんです」って、おめーが担当の未収金を給料から引いてやろうか?って思います。

 そんなの別にどーでもいーのだが(私が負担するわけでもないし)、その未収金沢山かかえた業務が、うちの会社から新規会社に移行して、両方で未収金抱えているのに、集金は新規会社でやっていたので、その振り分けがややこしくて、私は何度もストレスで吐きそうになりました。

 そんな複雑な業務も、私が20代、いや30代だったら、「難易度高いパズル解く快感」で楽しめたのかもしれないけど、40代も半ばにして、「ややこしいだけで、何の生産性もない仕事」をやるのはほんと苦痛で。

 仕事の愚痴はこれくらいにして・・・・またMXテレビでダルビッシュが投げてるの観ているわけですが、ベンチで凄いすごい渋い顔して座ってる稲葉の表情観たら「ベテランは大変よね」とちょっと心安らぎました。

 1点追いつかれて、死にそうな感じだったハムですが、追加点入ったので、やっと勝てますかね?

 楽天も負けているのだが、戸村はかなり頑張った。
 戸村はもしかして、一度勝ったら、ガガガっと調子に乗るかもしれないなあ。もしくは、メンタル的に自然と強くなる30代くらいで覚醒するかも・・・って、それまでプロでいられるかは知らんが。

 野球本読書は、今は江夏自伝を読んでます。「左腕の誇り」って題名だったっけ?

 それはどうでもいいのだが、重要なことは、この本が新潮文庫だということである。

 私は新潮文庫にとてもステイタスを感じてしまうのだが、その「文庫界の巨人軍」みたいな新潮文庫でなぜに江夏本?と電車の中で本を手にするたびに戸惑ってしまう。そもそも、新潮文庫を手にすること自体が久しぶりだったし。
 まだ、岩波文庫で江夏自伝本のほうが、開き直れただろう(笑)

 ほんと、私にとって新潮文庫っていうと、山本周五郎とか井上靖のイメージなんだが、なぜに江夏本?と違和感感じまくりの私の心境を江夏は絶対にわかってくれないだろうな。でも、まだ3分の1くらいしか読んでないけど、私が物心付く前の、20代前半の江夏さん、スゴすぎます。

 おお、ダルが勝った!
 武田久が100セーブの記録だったらしい。
 笑顔はじける久だけど、久はちっちゃいけど怖いよ。試合前の練習眺めていると、いつも最初に上がって、ちっちゃいけどノッシノシと歩いてベンチに下がる姿はハム投手陣の「ボス猿」である吉井コーチよりもボスである。
9月28日(水)

 昨日は酔っ払って、まるでミーハーヤクルトファンみたいなこと書いてしまいました。反省。

 ですから、私は別にヤクルト・ファンではありません。その証拠に、ヤクルト戦で内野席に座る時には必ず3塁側ですし。外野席でも、レフト側を選ぶ時が多いけど、広島や阪神の時にはそっちのほうが混んでいるので、ライト側に座りますけどね。

 さて、楽天も連敗中だと思いますが、今日は帰宅してからすぐにテレビつけてMXテレビにチャンネルを合わせると(この言い回しってリモコン時代しか知らない世代にはただの慣用句だよな)、5−0で日ハムが負けていたので、崩れ落ちそうになりました。武田勝なのにーーーーー

 私が試合前に国歌斉唱すればハムが連敗脱出するというのなら、是非、歌ってあげたいくらいである。

 そーいえば、昨日は全然予備知識無しに、ぼんやりと東都大学野球の試合眺めていましたが、亜細亜大の投手(東浜君)はなんと「松沼弟以来の16完封というリーグ記録」を更新したらしい。
 けっこうピンチの場面もあったのだが、なんとなく抑えていたような感じだったんだけど、そもそも東浜君は地味な感じの投手だった。でも、甲子園優勝投手だったのね。

 でもでも、やっぱし体格も大きくなかったし、デーンと存在感のオーラもなく、マウンド上で気配消すタイプの投手だった。ロッテの小野とか、そのタイプ代表だけど、殺気消して淡々と投げてなんとなく抑えてるって感じ。
 そーいや、この間、その小野の見事な牽制刺しを現地で観たが、あれは本当に見事で、何度か牽制した後に、「さーてやっと投球すっかな」ってポーズして、そこでしばらくセットポジションで静止したのだが、私が「ん?なんか小野が『ヴィーナスの誕生』みたいに見える」と、そのシナを作ったセットボジションに失笑していたら、いきなりクルリと回転して一塁に牽制したので、ほんとびっくりした。

 私もすっかり騙されたくらいだから、ランナーも騙されたのだろう。
 この間、ノムさんの下でヘッドコーチをしていた橋上の本を読んでいたら、ノムさんが「小野の牽制は世界一」と言ってたらしく、盗塁が難しい投手の一人だったらしいが、あの気配の消し方を目の当たりにした直後だったので「ほんと、たぶん、世界一なんだろうなあ」と感動を新たにした。

 今年の野球シーズンもあとわずかだが、今年、生で観て強く印象に残ったのは、武田勝の2塁牽制と、小野のその牽制である。私、牽制大好きなんで。だって、大の大人がさあ、しかもトップアスリート同士がさあ、真剣に「だるまさんが転んだ」やってるんだよ?

 さてと、今日は出勤したのだが、またマスオさんにミスを指摘されてしまった・・・・

 とほほ、先週も「ここ間違ってます」と得意先への請求書の単価間違えていたので、その得意先に電話して「すいません、私が間違って安い単価で出してました。訂正させてください」と処理したが、今回のミスもうちの会社が損するミスだった。つーか、相手も向こうが損するミスだとすぐに指摘してくるが、こっちが間違って値引きしちゃったのはスルーなのね。

 ふー、なんかこういう昔だったら考えられないミスが増えたなあ。

 もしかしたら、マスオさんのチェック機能が上がっただけで、前からそういうミスはあったのかもしれないけど(笑)

 でも、やっぱし、自分の注意力が相当下がっているのは否めない。

 そういうお年ごろなんですかね?
 野球選手だって、私と同世代はもうコーチや監督になって、「自分ではマウンドに立ったり、打席に立ったりしない」というお年ごろですからね。

 私がヒヨっ子だった20代半ばの頃、当時の上司がちょうど今の私くらいの年齢で、彼女はすごく頭のいい、仕事ができる人だったけど、だんだん記憶力や注意力が衰えているのは本人も私も感じていたので、そういう仕事は私がフォローしつつ、だんだんと自分の仕事にして、上司には「最終チェックお願いします」という流れにした。

 野球でいえば、盗塁を決める走力とか、打球を追う脚力などは、40代になると落ちるけど、「配球を読む」とか、それこそ「乱闘になったら、まず誰それを抑えろ」といった読解力とか政治力はやっぱり年の功があったので、20代の私は「単純作業は私がやりますから、上司様はもっと全体的なこととか、トラブった時の処理をお願いします」という態度で仕事していたのだが、上司はそういう私が単純作業の仕事を次々と引き受けてくれるので、とても喜んでくれたと思う。

 さーて、自分があの上司と同じお年ごろになったのだが、マスオさんは「じゃあ、ボクがやります」とは言ってくれなさそうだなあ。
 ハイジは、自分がちゃっちゃか仕事をこなしちゃうと「もっと出来ます」とアピールしてきたので、「あら、そうなの?じゃあ、これも、あれも」と押し付けたけど、ハイジが辞めた時に結局私に戻ってきて、その時に「この仕事はいずれはマスオさんに・・・・」と思ったのだが、マスオさんはわりとあっさりエビワカちゃんに外注しちゃうタイプで、わりと丸投げするので、エビワカちゃんが戸惑っているのもわかってしまうので、なんかね。  
9月27日(火)

 休み。
 また、有給いっぱい余らせているから、去年無駄にした反省を踏まえて、暇な時みつけてちょこちょととることにした。

 お天気がほどよく曇りだったので、久々に神宮球場へ。
 念願の「東都リーグ」観戦である。これで、野球オタク度がまだ上昇した。何の自慢にもならないけどさ(笑)

 東洋大×日大の試合を途中からと、駒大×亜細亜大の試合を最初から最後まで観戦したのだが、やっぱし平日だからなのか、どこのチームも応援団とブラスバンドはいたけど、一般学生やOBがほとんどいなかった。やっぱし、週末にやる六大学のほうが華やかな雰囲気のようである。チアの数も断然多いしねえ?
 それでも思っていたよりも客は入っていた。

 実力的には、東都リーグのほうが六大学より上らしいが、一日だけ観ただけじゃあわからんかったけど、でも守備はやっぱり東都の方が美味かったかな。ショートやセカンドはさすが上手い選手ばかりだったし、亜細亜大の捕手の2塁送球の正確さには感動したし。

 第二試合が終わったのが、3時過ぎだったが、夜は阪神戦があるので、そそくさと外に出て、クラブハウス周辺を歩いてみると、ホワイトセルとすれ違った。
 「他にも来ないかなー」とのんびり歩いていると、前方から黒人選手が!わーい、バレンティンだー!とすれ違い様に手をブンブン振ってアピールしたらこっち観てニコっとしてくれた。わーい!・・・・って、ありゃ、バレンティンの横にいたのは、ピロヤス君だった・・・・・私の横にいた男性が「ヒロヤス君、今日も頼むよ!」って声かけたのでやっと気がついた。わーん、ピロヤス君、地味すぎてわからなかったよ・・・・

 そんで、選手が練習している軟式球場に向かうと、おや?阪神ファンのカップルが「榎田だ!能見だ!」と興奮している?
 よく見ると、遠く向こうで阪神投手陣がアップしていた。
 へー、アマチュア野球開催日に来たのは初めてだが、まだグランドが使えないのでビジターチームもこっちでアップするんだ。

 そのまた向こうでは、シロート野球チーム(草野球なのか少年野球なのかわからんかったが)が練習していたけど、そっちから見たら外野のすぐそこで、阪神のスター選手がゾロゾロいるっていうのはどういう気分なんでしょね?

 それにしても、開門が4時半くらいのはずだが、1時間前に集まってくる(外野の場所とり)コアな阪神ファンのコテコテのファッションには目眩がしますわ。
 なんて名称でしたっけ?工事現場の人が履いてる裾が広がったダボダボのやつ。あれを阪神仕様にデコったの着た人を5人ほどバラバラに見かけたのだが、あれが制服なんでしょうか?

 さて、そんな私は残念ながらナイターは見られなくて、C嬢が「誕生日祝いにクーポンの食事、安く振る舞うよ」とまた誘われたので、広尾に向かいました。
 今回は鉄板焼き。他にもフレンチとかヘルシー高級中華とか選択肢があったんだけど、「クーポンの店、微妙」と懲りていたので「鉄板焼きなら、焼くだけだからそんなにハズレはないだろう」と思ったのである。
 おかげで、けっこう普通の店だった。
 うーん、でもやっぱ、あれが定価1万5千円っていうのはねえ?それが8000円くらいだったらしいが、飲み物代をプラスすると1万円くらいになるので「まあ、普通」だったかな。でも、前に会社の社長と一緒に行ったホテルの鉄板焼き(って書くと社長とその愛人みたいだが、お客さんも一緒でした。もう一人来るはずの人がドタキャンで「男二人でサシで飲むのもカッコ悪いから」と急遽、私が拉致されたのである)では、そこそこのワイン2本空けて、アワビとかフォアグラなども焼いてもらって、それで3人で5万円いかなかったような気がするから、あれを考えると、今日の鉄板焼きは別にお得感はなかった。

 そして、広尾から三茶まで歩いて帰った。

 今日は久々のお散歩日和だったので、三茶から神宮まで歩いて、そっから広尾まで歩いて、また家まで歩いて帰宅したのである。
 久々に万歩計が3万歩超えを記録した。

 帰宅して、野球の結果チェックすると、「おお、ヤクルトが勝った。私が応援したからね」と満足したのだが・・・・つーか、川端満塁ホームランってwwww(私が手をブンブン振って応援の意を表したバレンティンは4打数無安打と見事にタコっていた)
 そーいや、軟式球場で練習見ているときに、ヤクルトファンの女性二人組が「監督の采配は最近おかしい」とボヤいており、さらには「飯原いいかげんにしろ」と飯原批判が始まったので、心の中で「すいません」と呟いていたのだが(飯原ファン)、さらには「一場とかどこで使う気なんだろう?優勝かかってるのに、思い出登板?」とボヤいているので「はあ?一場?」と思ったのだが、よくよく目を凝らしてみると、ボール使ったトレーニングしている投手陣の中に一場の姿が!

 ううう、ヤクルトファンに一場のことで何か言われるのが一番辛い楽天ファンなのでありました。すいません、すいません、すいません、と、また心の中で盛大に土下座した。
 でも、一場に関しては、ノムさんがあんなに我慢して使い続けたのに結果出せなくて、楽天ファンだってそりゃ「ノムさんが怖くて実力を発揮できないのでは?」って囁いていたけど、それを真に受けて「環境変わったら、いけるんじゃないか?」と引っ張っていったのは荒木大ちゃんなんですから、楽天に責任は無いのはわかっているのですが、つい、条件反射的に・・・・
 そして、大ちゃんは、今年は西武で腐っていた小野寺を再生しようとしたらしいが、今のところ腐ったままである。

 さて、それはいいとしても、また楽天負けてるし。
 あーあ、いつのまにか4位西武とずいぶん差がついたわね。
 それよりも、日ハムが8連敗で、少し前までは「1位・・・・2位・・・・・・・・・・・・・・・・3位・4位・5位」だったのが、「1位・・・・・・・・2位・・3位・・4位・・・5位」くらいになってしまった。
 ソフトバンクはどこで胴上げするのかな?楽天戦はもう無いのが、せめてもの救いである。

 あと、さっきテレビニュースで神宮の試合の様子を観たけど、阪神戦だっていうのに、客の入はイマイチだった。
 ヤクルトは優勝できるんですかね?つーか、私は消化試合での引退試合とかをまったり見物したいのですが・・・・

 さてと、今日は歩きすぎで、後半は足がつりそうになってしまった。
 涼しくなってきたので、またお散歩がんばろうと思う。

9月25日(日)

 また日記サボってたらしい。

 えーと、首都圏を台風直撃で私もちょびっとだけ「帰宅難民」になりましたが、会社で待つこと3時間くらいで、テレビ見ながら「電車動かねー、多摩川越えられねー」とボヤいているうちになんとか電車が動きましたので、「久々に残業しちゃった」程度だったので、そんなオオゴトでもなかったな。

 それよりも、野球が中止になっちゃったほうがイタかったりして(笑)

 そして、久々の三連休でしたが「涼しくなりそうだし、掃除するぜ!」と張り切っていたのだが、やっぱほとんどゴロゴロしていた。
 今日は「これじゃあかん」と奮起して、台所だけはキレイにしたけど。

 長谷部が好投したけど、負けちゃったのでまたヘコんでみたりして。

 そーいえば、22日が誕生日だったので、ついに45歳になりました。これで立派なアラフィフです。

 何度も書いているけど、20代の頃「30代もこんなんだろうな」と想像していたら、そのとおりになったのですが、40代の自分ていうのは全く想定してなくて、蓋を開けてみたら「まさかの野球バカ」になっていて「ほお、そう来たか」と他人事のように感心しているのですが、先日も野球関連本を読んでいたら「おお、やっとブルドックシフトを理解したぜ!」と自分の人生において全くなんの役にも立たないことを学んで感動していたのですが、さーて、こんな自分も、とうとう「50絡み」なんですねー。

 そーいや、現・広島の監督の野村さんが「同学年?」ってことにはうすうす気がついていたのですが「知らないふり」して誤魔化していたのだが、私より3日ほど誕生日が早かったです。超ギリギリ年上でした(笑)

 梨田監督も今年限りというし、落合もそうらしいし、そろそろ、本当に「私よりもがっつり年下の監督」が出てきますかしらねえ?

 さーて、9月下旬は仕事もゆったりしてるけど、10月になると、新規仕事が戻ってくるので戦々恐々であるから、しばらく、ボーっと緩めてリフレッシュするつもりでありました。
 そろそろ、神宮でヤクルトの試合観たいような気がしてきたが、首位争いが厳しくなってきたようですねえ。んーーーーー

 楽天の横川は、大事なところでエラーして2軍落ちしちゃいましたが、守備が下手な選手ではないので「今年はずっと1軍だったから疲れが出たかね?」と思いましたが、その昔、ノムさんが「鉄平が1億円プレーヤーになるくらいじゃないと楽天は優勝できない」と言っていて、その後、鉄平が首位打者とって、1億円プレーヤーになったので「楽天も、普通に優勝争いできる土台ができたんだよなあ」と思いましたが、今度はたぶん「横川が1億円プレーヤーになるくらいじゃないと・・・」ってことなんだと思います。

 ヤクルトでは、飯原が苦戦していますが、私は横川と同じくらい飯原が大好きなので・・・・がんばってけれよ

 そして、飯原よりも実は武内が好きだったりするので、なかなか思い通りにならないのでありました。

 世の中はなかなか私の思い通りにいかないけど、でも、ま、いいか、食うには困ってないし。

 それが一番幸せですよね。たとえ好投した長谷部が見殺しでも。

 ダルだって、また勝てなかったしね。(あれはちょっとどーにかしろよ、ハム打線って思いましたけど)

 自分が頑張ったって結果出ないこともありますよ。

 私もものんびりとやることにして、10月の繁忙期をまったりと迎えようという覚悟でございます。


9月19日(月)

 うぃーっす!

 楽天がサヨナラ負けばかり食らっているので、試合は観られないのだが、けっこうヘコんでます。
 そんで、昨日なんか、メール開いたら、ライオンズファンクラブから(チケット代が安くなるので去年から加入している)「キターーーーー!ライオンズ4連勝!」なんて題名のメールが来てるもんだから、超不機嫌になってしまいました(笑)

 それよりも、昨日はやっと休みだったのに、久々の6日連続出勤に加えて、土曜日の夜は野外観劇したこともあり、疲れていたのか12時くらいまで寝ていたのだが、「うううう、なんでこんな暑いの?」と汗だくでした。

 天気が良ければ(適度に曇っていて、湿度も低く、気温は快適という意味)、神宮に六大学野球観に行って、気力が残っていれば、ついでにヤクルト×横浜のナイター観ちゃったりしよーかしらん?という漠然とした予定を立てていたのだが、気温30度を超える晴天じゃあ、もう、ウルトラバイオレット様の魔の手から逃げようと、昼間は一歩も外に出られず、部屋でゴロゴロしてしまいました。

 今日のスポーツ誌サイトを観ると、「うわー、神宮行けばよかった」とがっかりする出来事があった。
 私の高山くん(お気に入り選手。東大4年生。副主将)が、フォアボールに気づかないまま打席に立ち、内野ゴロを打ってアウトになったらしい。スポーツ誌サイトの見出しは「東大生でも間違えた?」になっていた。

 そいうい珍事はプロでもたまにあるし、甲子園大会では「4アウト目」を数えた珍事もあったけど、何をどうするとそういことになるのか、現場でその微妙な雰囲気もしくは、後で「え?そうだったの?」と観客も気が付かないものなのか、体験してみたかったです。

 うーむ、しかし、去年うっかり気まぐれで観に行った六大学野球で「東大の高山くんかわいい」と見初めたのであるが、なんか「線の細い糸井(日ハム)みたいなんだけど、でも、東大生を糸井呼ばわりしちゃ失礼よねwww」と思ったのであるが、私ったら、意外と見る目あったのね・・・

 でも、偉大なる糸井伝説の中には「2アウトから猛烈なタッチアップをした」っていうのはあるけど、さすがに「フォアボールをスルーした」っていうのは無いようだ。

 つーか、三振すると審判が「アウト!」を告げるけど、フォアボールの時ってそういうコールしないのね。

 野球のルールは難しいね。

 審判関連の本を二冊読んだのだが、どちらも共通していたのは「日本は審判の地位が低いというか、リスペクトされてない」という愚痴が多かったことである。
 私も前から「審判の仕事って、経理の仕事に似てるなあ」と同情を寄せていた。「完璧にやって当たり前で、ミスするとえれー騒ぎになる」ところが同じだ。評価が減点方式なんですよね。

 ただ、きちんとチェックすれば、限りなくミスがゼロになる経理業務と違って、野球の審判業の「完璧なジャッジ」っていうのは、そもそも有り得ないレベルの話で、生身の人間にそこまで要求するのもなーって思います。
 テニスのサーブの判定は、センサーでピーーーーになったけど、あれはちゃんと枠が決まっているから出来るのであって、ストライクゾーンの判定には利用できないし。

 ホームランかファールかの判定だって、ポールの遙か上空を飛んでいくボールを判定しろったってねえ?
 「あんなに高く飛んだからホームランだ」と言いはった審判がいましたが、それでいいんだと思います。

 昨日だったか、一昨日だったか、福岡で微妙な判定があって、外野手が塀際ギリギリで捕った大飛球を審判が「壁に当たった打球だからツーベースヒット」と判定して揉めてましたが、ホントはどうだったのか知らんけど、あれはアウトで良かったのでは。

 外野フェンスに当たった打球を外野手が壁に向かって捕球したのなら別ですけど、あの体勢で、こっち(ホーム側)観たまま捕ったんですから、「ダイレクトキャッチ」でいいじゃん。

 同じように、外野手が前にダッシュして捕球したフライも、多少ワンバンというかショートバウンドしていたかもしれなくても、パっと見、ダイレクトキャッチに見えたのなら、外野手の勝ちだから、アウトでいいと思うのです。

 あと、最近はビデオ判定が導入されましたが、外野フェンス際の際どいホームランかエンタイトルかって判定も「グラウンドでバウンドしているのなら別だが、ほぼフェンスのあたりの、クッションやらなにやらにブツかって、外野スタンドに入ったのなら、ホームランでいいじゃん」って思います。

 外野手のグラブ弾いて入っちゃったとか、客が手を伸ばして捕球しちゃったとかいろいろありますが、客が手を伸ばしちゃうのを認めてしまうとなんかすげーことになってしまいそうなので、それはそれで面白いが、でも客と選手が交錯してしまい、客が怪我すると訴訟問題になりそうなので、あまりお薦めできませんが、そういう微妙な判定って「雰囲気でオッケー」だと私は思うのですが、真剣に贔屓チームを応援している客にしても、結果第一の選手にしても、「自分に不利な判定」だとカっとなりますからねえ。

 審判が書いた本で面白かったのは、ある日、微妙な判定を毅然とジャッジしたまではよかったのだが、自分でもそのジャッジでよかったのか、ちょっと動揺していたのを見逃さなかったのか、その判定が不利だった方の監督が、野手を全員交代させちゃったらしい。
 監督が主審に「セカンド ミヤノ」なんて告げるのはフツーだし、守備固めに入る回には、三人くらいの名前を上げるのだが、その時にはズラズラと全員の守備交代を告げたので、頭真っ白だった主審は全部聞き取れなくて、さらに頭真っ白だったらしい。

 そういう場合には、監督に確認しに行くらしいが、微妙なジャッジの後なので「なーんだ、審判は選手交代も覚えられないのか」って嫌味言われるのがわかっていたので、どーしよー、と立ち尽くしていたら、公式記録員がちゃんと状況を把握して、きちんとメモをとってくれていたようで、本来なら主審が公式記録員やウグイス嬢に選手交代を告げるのだが、その時は口パクで公式記録員が選手交代を口上したらしい。

 そういう時に頼りになるのは、同じような裏方仕事をしっかりやってる同僚よねえ。

 公式記録員も報われない仕事であろう。
 彼らの判断で、エラーになったり安打になったりするので、首位打者争ってる打者が打席に立つと緊張しそうな仕事である。
 しかも、エラーなのか安打なのかって判定は、ファールなのかホームランなのかっていう判定よりもずっと微妙だし。

 そして、どんなヒット性の当りでも、野手が捕ってしまい、一塁に送球してアウトのタイミングなら、アウトであり、記録はどんなにいい当りでも、「ショートゴロ」なのである。
 ピッチャーライナーなんて、投手の利き腕で結果が違ってしまうので、投手がとっさに出したグラブに打球が入ればアウトだし、入らなければヒットというだけの話。

 同じ打球でも守備位置が違えば違う結果になるし、野球はそういうスポーツなのである。

 だからこそ、審判のジャッジにも「初詣のおみくじ」みたいな権威を与えてもいいんじゃね?って思ったりするのだが、まあ「可変ゾーン」に一喜一憂するのも野球ファンの楽しみの一つみたいだし、WBCとかで「メジャーの審判の権威」を勉強しちゃったりして、あれはあれで異文化な風習なので、あれが正解とも思わないのだが、でも「一緒にゲームを作っていく審判」って存在を選手もファンもきちっと認めれば、もっと楽しめると思うんですけどね、っていうか、審判の揚げ足とってるだけじゃ面白くないじゃん?

9月17日(土)

 世間では三連休ですが、今日も月曜日も出勤な、女工哀史なワタクシでした。

 そして、またフェスティバル・トーキョーで飴屋法水がなんかやるそうなので、友人C嬢に誘われて、今日は仕事帰りに新木場の夢の島公園に行った。

 前回のフェスティバル・トーキョーでの飴屋作品は「巣鴨近辺の廃屋3軒を舞台に・・・」っていう演劇というよりは、「廃屋アート作品」であったが、今年はオープニング作品だし、2日間だけだし、何やるんだろう?
 そして、その「廃屋アート作品」の時には持ち前の天然を生かして「予備知識全くゼロ」だったC嬢が「えー?会場の外に一人で向かうの?」などと、私の3倍はサプライズして楽しんでいたので、「今回は私も予備知識仕入れないでおこう」と思っていたのである。

 しかし、昨晩、C嬢と「どこで待ち合わせようか?」とメールしていた時に、チケットで開場時間を確認しようとしたら「雨天中止」と書いてある?

 「そっか・・・・有明コロシアムって屋根なかったんだっけ?」と思って、よくよくチケットを眺めてみると「多目的コロシアム」って書いてあるけど、あれ?

 うわ!完全に勘違いしていた!
 有明じゃなくて新木場でした。そうか、新木場駅から見える夢の島公園内なのね・・・・・

 で、Cちゃんに「雨天中止らしいけど、明日の予報は曇りだからその心配はないね」とメールすると「え?雨天中止なの?」とC嬢も全然わかってなかったし、さらに「じゃあ、雨模様だったら主催者に電話で問い合わせないといけないね」と返事が来たので、え?

 電話で問い合わせるって、君はかつての川崎球場の客か?(笑)

 この間読んだ「客は幾万来なくても」という川崎球場時代のロッテのノンフィクション小説には、こんなシーンがあった。

 伝説の「10.19」の日、川崎事務所の球団事務所では、「留守電が壊れてるね」っていう現象があったらしい。「川崎球場の本日のロッテ対近鉄戦は予定通りに18時開始です」という留守電応答がずっとリピートしているので、職員達は「留守電が壊れた」と思ったらしいが、実はその数時間後に球場に入りきれないほどの客が詰めかけたので、関西から向かった近鉄ファンなどが川崎球場の天気を確認するために電話が殺到していたらしいのだ。

 インターネットが普及した今だと、球団ホームページにそういう情報が載るけど、当時は電話で確認するしかなかったんだよね。

 そんで、私は「野外だったんだ」とやっと気がついたので、主催者ホームページの「雨天の場合には・・・」っていう注意書きを読んだのだが、C嬢がそれを読んでないのがわかったので、「足場の悪いところを歩かせるから歩きやすい靴にしろ、とか、両手使えるように大荷物は持ってくるな、とか、けっこういろいろ注意事項があるようです」と該当ページをリンクして送っておいた。

 さて、その「多目的コロシアム」ですが、まあ、なんというか、「ただの公園内の大きな草地の広場」ってだけだったので、「椅子は無いけど、シート配るのでそれに座ってください」と注意事項に書いてあったが、入るときに大きな旗を手渡された。

 軽いポールに白いシートがくっついていたのだが、なるほど、これが音楽系野外フェスで言うところの「リストバンド」の役割にもなるようだ。(タダ観客の侵入を防ぐ)

 しかも整理番号順に場内に入場すると、その旗持って、グルグルと場内を行進。
 客入れの光景が、すでに、かなりのアート作品(笑)
 薄暗い広場に白い旗を持った人たちが行列してグルグル歩いている光景は不気味だった。

 C嬢が「これ写真撮りたい」とスマホ出したので、最初のうちは見逃していたというか「暗いから無理っしょ」と笑っていたのだが、しつこく撮影しようとするので「撮影禁止だよ?」と言っても聞かないので「この暗い場所で、戸惑いながら黙々と歩いている客の姿がすでに作品の一部なんだから、ケータイの明かりで邪魔するな」と叱っても「このくらい、いーじゃん」と聞いてくれないので、「私の目の前で、そういうマナー違反するな!他の客に迷惑じゃ!」と怒鳴り散らしたら、やっと引っ込めてくれた。

 ふー、健常者は世話が焼けるぜ。

 さて、宮沢賢治の「春と修羅」の序章をテーマにした野外演劇アート作品らしいのだが、それで久々に「わたくしといふ現象は假定された有機交流電燈のひとつの青い照明です」をお浚いした。

 10代の時の自分が、この詩にどういうインパクトを感じたのかさっぱり憶えていないが、アラフィフ目前の私は「だから?これって当たり前のことじゃない?」と、自分の世界観の形成に宮沢賢治が一役買っているのか、それとも、これは元々私が持っていた世界観を宮沢賢治が文章化しただけなのか、よーわからんよーになっている、ということに気がついた。

 プログラムの前半は、イタリア人演出家のロメオなんとかさんの作品だった。

 宮沢賢治の詩を外国人が翻訳で読むとどうなんだろう?って思ったが、強引に自分のイメージに引っ張っていたようです。

 いやあ、素晴らしかったですよ、あの大量の椅子がズルズルと引っ張られる仕掛け。
 あれ、どういう仕掛けなんでしょう?

 てゆーか、事前注意で「椅子はありません」と明記されていたのに、場内に入るとプラスチック製のよく屋外テラスに置いてあるような椅子がズラリと「多目的スタジアム」の中央アリーナ部分に並んでいたので、「なんだ、椅子いっぱいあるじゃん、あそこに座らせろ」と思ったのだが、客はそこに誘導されることなく、周りの草地をグルグルと2周もさせられたのであった。

 そしたら、パフォーマンスが始まると、その椅子が「あれ?なんか部分的にドミノ倒しみたいになった?」と思ったら、なんかグシャグシャと津波に襲われたかのように倒れて、ズズズっと引き摺られていったのである。
 ワイヤーで操作しているのだろうか?でも、そうだとしたら、そのワイヤーの上をさっきまで行進させられていた私らが通っていたはずなんだが・・・・と、客の行進が「種も仕掛けもございません」という前フリだったらしい。よく練られているなあ、と感心。

 それにしても、さっきまで整然と並んでいた椅子が、どういう仕掛けなのかわからないけど、見えない神の手によって、グシャグシャに掻き寄せられる絵は鳥肌立つくらい美しかった。

 後から考えてみれば、イタリア人演出家なりに「津波のような天災を表現」していたのかもしれないけど、目の前で観ている時には、ただひたすら「うわ、すげー技術、しかも、美しい」と呆然と見守っておりました。

 そんで、その光景の中に取り残されていた子役が、最後は青い衣装になり「わたくしといふ現象は假定された有機交流電燈のひとつの青い照明です」の「青い照明」ってことだったんですかね?そこんとこは、どーでもいー感じだった。

 さて、20分間の休憩というかセット準備を経て、第二部は飴屋作品。

 たぶん、今回の「フェスティバル・トーキョー」は大震災の影響を受けまくりだとは思うけど、飴屋といえども例外ではなかった。

 けっこう放射能汚染されてました。君の場合は「汚染」されてる場合じゃないと思うのだが(笑)

 つーか、若者にあれが通用したのかわからないけど、「猿の惑星」のイメージの後に「2001年宇宙の旅」のモノリスがドカーンと登場って(笑)

 そして、クラシックな衣装着た、白人女優が出てきたので「なんだ?」と思ったら「私はマリー」ってキュリー夫人かよっ。

 さらには、夢の島公園に展示されている第五福竜丸のイメージに飛んだりしていたので「原発事故に直面したときの、私という現象」を表現していたようだが、さらにそこに「電力会社の鉄塔管理技士だった亡き父親のイメージ」を重ねるので、かなり複雑な「私という現象」でございました。

 それでも、きちんと「50年後には、このゴミ捨て場だった夢の島は存在してなくて、さらには、日本という夢の島も存在していない」というイメージには、後でCちゃんが「あれ、ちょっとゾっとした」と怯えていたので「あれは、元ネタの宮沢賢治の詩が10億年っていう長いスパンを表現していたから、それを踏まえてるだけなんだと思う」と余計な解説してしまいました。

 地質学的視点で考えなくても、今回の大震災の東北を襲った大津波が「1000年に一度」のレベルだったようですが、紀伊半島を襲った豪雨も100年に一度くらいのレベルの災害のようで、前から「ああいう山間の土地って、けっこう頻繁に変形するだろうな」とは思っていたのですが、やっぱしね、っていう感じだったし、この地球上のどんな土地だって「永久にそのままの状態を 保てるわけではない」わけです。

 私としては、そういう「現象」を「広場に整然と並んでいる椅子」が崩壊してく様子で表現したイタリア人ロメオさんの演出の方に心奪われましたが(炎上している投手のように美しかった)、「この大災害を目の当たりにした私という現象は」と「猿の惑星」や「2001年宇宙の旅」のイメージを集めてしまう飴屋氏には「・・・・・ぷっ、男子ですね」と好感は持てました。

 それにしても、好天に恵まれ、素晴らしい野外パフォーマンスができたのでよかったですね。

 C嬢がしきりに「野外いいね、この草の感じがいいよ」と言うので「フジロックは全体的にこういう感じよ?」って私が言うと、また「フジロックは一度行ってみてもいいんだけどさあ。でもでも・・・」と夜だといいけど昼間はちょっと、とか、言い訳並べていたけど、私は別に「フジロックに行くべきだ」と説得しているわけではないし、一度も誘ったこともないのだが、なんか勝手に「一度も行ったことのない疚しさ」を感じているらしい。

 放射能信者だったC嬢は「最近、もー、面倒くさくなって」と、すっかり食材に気を配らなくなってきたようですが、でも、まだ心の傷というのか、今日の帰りの電車でも、「前の席の・・・・端から2番目に、若いのに髪の薄い男子がいるじゃない?あーいうの観ると、放射能のせい?ってつい思っちゃうんだよ」と教えてくれたので「放射能で髪の毛が抜けちゃうのって、相当なレベルのことだと思うんですけど?」と、私が呆れていると「それはわかってるんだけど、なんか感覚的につい・・・」

 ただ、かつてあまりにも過剰反応した自分を反省しているらしい。

 なので私が「あの頃はマジで心配してたんだよ?」と言うと「わりー、わりー、いや、ほんと周囲のツイッターに踊らされたってゆーか」と言い訳していた。

 でもね、彼女は「このまま何事もなく行けばいいな」とか言うけど、「なにごともなく?そりゃ、東京で暮らすには、特になにごともないけど、福島の人は・・・てゆーか、原発周辺に住んでた人は、自宅に戻れないんだよ?これからが大変でしょう、いろいろと」と、私が言うと「いや、それはそうなんだけどさ・・・」

 あくまでも自分中心でしか物事を考えられないCちゃんに呆れつつも、私にとってCちゃんという存在というか現象も立派なアート作品であると改めて気がついてみたりした。


9月16日(金)

 K君の実習は今日で終了だった。

 夕方、学校の先生とお母様が来ていたが、お母様は感極まって涙を見せていたらしい。

 自分の息子が2週間も「アカの他人」の中の職場体験実習で、全く問題もなく過ごせたんですもん、「将来、ちゃんと社会の中で生きていけるだろうか?」という不安が「これだったら、ちゃんとできるのかも」という希望や自信に変わったのであろう。

 K君本人がこの実習をどう思ったのかはわからないけど・・・・

 そういや、最終日なので、さすがのK君もちょっと気が緩んだのか、大事な業務日誌を家に忘れてきてしまい、朝から「ミスをしてしまいました」と動揺していた。
 部長が「今日は先生と一緒にお母さんも来るから、電話して持ってきてもらうようにすれば?」と助言したら、ケータイでお母さんに電話していたけど「電話がつながらない・・・」と困っていた。

 私はふと、養護学校から事前に渡されていた資料の中に「業務日誌のご記入をお願いします」と、その見本が入っていたのを思い出し、それをコピーして「じゃあ、今日はこれに書いて、後で挿し込めばいいじゃない?」と提案してみたのだが、手順に拘るアスペルガーの子がこれで納得してくれるのかなあ?と思ったのだが、「同じ用紙」が出てきたので、意外とあっさりと納得してくれたようだ。

 K君はわりと細かいことは気にしないタイプのようだった。
 K君の先輩で、うちの会社で就業しているO君だったら、「これでいいのでしょうか?」って何度も確認してきたかもしれない。O君は、こっちが「これでいいから」って言っても、「でも、でも・・・」と食い下がってくタイプなのだが、当たり前のことだけど、人によって性格が違うのよね。

 そして、夕方、お母さんが日誌を持ってきてくれたので、それに書きなおしたようだが、なにやら大声で文句言っていて、横にいた御目付役のH氏が苦笑いしていて「誰か突っ込んでくださいよ」のサインのようだったので、私がまた余計なおせっかいと思いつつも「何、ブツブツ言ってるの?」と寄っていくと・・・・

 Hさんが「お母さんのコメント、いい文章だと思うんですが、K君は気に入らないようです」と言うので、「どれ、どれ、見せて?」と私が言うと、K君は眉間にシワを寄せて「こんな個人的なことを!」と不機嫌になっている。
 私が「わー、なんか怒ってるけど(笑)、何、個人的なことをバラされちゃったの?」と話しかけると、「ここです!こんなこと言っていないのに!」と該当箇所を教えてくれた。

 昨日、TK部長が、K君を連れて別事業所に見学に行って、「今日のことをワードでレポートに書くように」と指示したのだが、「感想」を書くのが苦手なK君は、私が「あっちの事務所どうだった?」って漠然としたこと聞いても「そんなの、わかりません!何も憶えてません!」と言っていたが、彼のメモ帳に目をやると、いろいろキーワードが書いてあったので、「ダンボール?ああ、倉庫を見学したのね、倉庫にはいっぱいダンボールがあったでしょう?」と言うと「そんなの憶えてません」と言いはっていたが、こっちがワーワーと話かけると時々スイッチが入るのか「なんにもわかりません」と言いつつも、けっこうスラスラといろいろ書いていた。

 手書きは苦手なのだが、ワープロ使うと、最初に書いた文章をどんどん訂正して、私が誘導尋問したことは3行くらいだったが、他にも「あれ?これは私は誘導してないぞ?」っていうことをスラスラ書いて、10行くらいの「感想文」になった。小学校高学年の作文が苦手な男子よりも、ややいい出来栄えだった。

 そのワードで書いた文章を日誌に貼り付けさせて、昨日は終了したのだが、あんだけ一日で情報を詰め込んだので、帰宅してもけっこうハイテンションだったのか、母親は日誌のコメントに「昨日は沢山刺激を受けたようです」と書いていた。
 そして、今日が最終日だったので、リップサービスもあるだろうけど、「職場に行くのが楽しいようです。おかげさまで、本人も就労する意欲が湧いてきたようです」という一文を添えていたのだが、K君としては、その「本人も就労する意欲が湧いてきたようです」というコメントが気に入らなかったらしく、「なんで、こんな個人的なことを書くのだ!」と怒っていたようだ。

 私が「なんで?全然、個人的なことじゃないじゃん?」と言うと、K君は「こんなこと全然言ってないのに!」って怒っている。

 「ふーん、言ってないんだ?」って私が言うと「言ってません!なのに、勝手にこんなこと書いて」とまくしたてるので、「あーら、じゃあ、口にしてなくても、お母さんにはテレパシーでわかっちゃったんじゃない?」と言ったら、黙っちゃった(笑)

 あーら、なんか見慣れたやりとりである。
 ふふふ、これはまさに「思春期」というか「反抗期」ってやつ?

 まあ、シロートの私らにしてみれば、「難しい年頃」の話なのか「障害があるから」って話なのか、よくわかりませんでした。

 ただ、一般的には「感情表現が苦手な障害」を抱えているらしいK君ですが、そうやって「お母さん絡みのこと」だったりすると、「わー、家ではこんなんなんだろうな」って16歳の気難しい素顔を観せてくれたし、いわゆる「健常者」の16歳だったら、それはたぶん「ムカツク!」で済んでいたことが、「なんで、こんな個人的なことを書くのだ!」って、16歳男子のくせに、表現力豊かではないですか(笑)

 あと、笑ってしまったのが、今週ずっと私が彼にお願いして、毎日1時間づつやってもらった作業が、今日になっても全部終わらなかったので「あら、残念、途中になっちゃったね」と言うと、本人も完了できなかったことを少し気にしているようだったので、「じゃあ、明日も来る?」と言ってみたら(私は明日も出勤なので、本気で「明日来てくれて、完了させてくれてもよくてよ?」という気持ちだった)、即答で「いや、いや、いや、いや、それはちょっと」とキョドったので、「そこは、即答なんだwwww」とミヤノさん大爆笑してしまいました。

 昨日も感想文書きで、すこし定時を回ってしまったのだが、K君は「4時までなのに、時間過ぎてもいいのでしょうか?」と気にしていたので「ああ、残業させてごめんね。ちゃんと4時で終わりたいよね」と言ったら、「いえ、どーせ家に帰っても暇なのですから、自分はいいのですが」と言うから「あら、そうなの?私は別に構わないのよ?だったら、もっと感想文書いて、5時くらいまでやっちゃう?」と言ったら「いえ・・・・いえ、いえ、さすがにそこまでは・・・」と首をブンブン降っていたので、「定時を過ぎても仕事させてる皆さんにご迷惑でしょう」と言いつつも、本音は「とっとと帰りたい」というところなんですかね?

 そのあたりの本音と建前をけっこうわかっている子のようだった。

 つーか普通逆だよね?こっちがリップサービスしてみたら、相手が本気にとって慌てるっていうのが、よくあることだと思うんだけど、K君がちょっとリップサービスすると、私が「あら、じゃあ、明日も来る?」とマジ受けして、K君が慌ててるのが面白かったです。

 やっぱ、私は自閉症気質らしいので、あの程度のアスペルガー君には簡単には負けないのよ!(笑)

 でも、アスペルガー的世界観はいろいろ面白かったので、またチャンスがあったら受け入れたいなあ。
 って、あんま、「アスペルガーって部分的にエラい高機能なことがある」っていうのに過度に期待してはいけないと、ネットで調べてみたら書いてあったけど、K君は時々妙に冴えていたりするので、「わー、おもしれー」と、興味津々でした。

 K君に「別事務所で見学したコールセンターはどうだった?」って聞いたら、(TK部長からの指示でコールセンターの感想を書けと言われたので)「コールセンターってなんだかわかりません」と言いはっていたが、私がしつこく尋ねると、ググっていたのだが、その中でちゃんとウィキペディアを選んでいたので「ふーん、やっぱ、ウィキペディアなんだ」と言ってみたら、「いえ、他にも手段はあるのですが、今回は急遽、これしか選択肢がなかったのです」と言い訳するので、他の選択肢がなんなのか聞いてみたかったのだが、それよりも、「コールセンターってなんなのか全然わかりません」と言う人が、ウィキペディアの冗長な説明文でまとめられないだろう、と見守っていたら・・・

 目は激しくレム睡眠みたいに動いていたが、すぐに「苦情・各種問い合わせ・注文を受け付ける」って、五行目くらいから拾ったのだ。

 「顧客からの」って概念は理解できないらしかったが、でも、「苦情・各種問い合わせ・注文を受け付ける」って箇所を瞬時に拾えるって?
 普通だったら、冒頭の「コールセンターは、顧客への電話対応業務を専門に行う事業所・部門である」を拾うんじゃないの?
 でも、「この文章の意味わかってる?」って思わず確認しちゃうと「そもそもコールセンターというものがなんなのかさっぱりわかりません!」って言うので、それ以上は突っ込まなかったけどさ。



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