可燃物な日々

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 日本酒8合飲んだ勢いで、新しい掲示板を作りました

6月15日(水)

 ふー、土曜日は出勤、日曜日はイベント仕事で朝7時から午後5時まで仕事(体力的にはキツくなかったが待ち時間が多くて疲れた)、そんで、昨日は久々に東京に出てきた友人と日本酒しこたま飲んだので、はあ、なんだか疲れた(笑)

 さて、会社の同僚に、もう30代後半だけど、「元・超美青年」で、今でもオジサンとしてはかなりイケてるT氏がいるのだが、数年前に尿管結石を患い、そん時は石を砕くのに苦労して何度か入院して治療していた。(経験者はわかるのだろうけど、「衝撃波」って奴がけっこう辛いらしい)

 結石は体質的な要因が大きいので、医者からはもちろん「水分きちんと摂ってください」と指導され、その当時は毎日コンビニで買う100円の紙パックお茶を飲んでいたのだが、最近は結石の辛さも薄れてきたのか、食事よりお菓子ばかり食べていたりとか、飲み物も水やお茶系ではない「子供か?」っていう変なのばかり飲んでいたので、私を含め、同僚達は「体質もあるんだろうけど、食生活おかしくね?」と心配していたのだが、やっぱりまた石を波瀾でしまいました(笑)

 そんで、先週くらいにまた石を砕くために入院していたのだが、その直後に雑談で「石もあるけど、尿酸値も高いんだよね。健康診断の成績が全体的に散々」と語っていたけど、昨日からついに、痛風発症したらしい。

 まあ、いろいろ要因あるんだろうけど、彼の場合は、ここ2年ほど親会社に出向していたので、とてもストレス溜まっていたようなのだが、やっとこの春から戻ることができて、それで「ストレスから開放されたストレス」というのか、よくある「忙しい時は気が張っていたのが、それが緩むと風邪ばかりひいて」みたなことになったらしく、持病が噴火したばかりか、さらには「尿酸値高いから気をつけてくださいね」って言われていた潜在的なことまで一気に病気として発症しちゃったらしい。

 幸いにも「石は順当に砕けて、もうほとんど排出したんだよ」と言っていたけど、痛風で足を引きずるように歩いていた。

 その様子を見て、私はこう言いたかった。

 「Tさん、結石だし、痛風だし、もうあちこち悪くて、いいとこっていったら顔だけじゃないですかwww」

 いや、ほんと、趣味もあるだろうけど、うっとりとするような美青年なのである。
 女性100人にアンケートしたら、98人は「ハンサムですねー」って言うだろう。
 さすがにアラフォーになってしまった今は、そこまで神々しく美青年でもないけど、「10年前」を知ってる人たちはその印象が強いから。私も「は?誰この超キレいな人?うちの社員なの?こんなところで何してるの?」と当時はびっくりしたくらいだった。

 えーと、それでオリンポスの神々にも愛されそな勢いだった元美青年が(今はフツーに二児の父ですけど)、結石や痛風で苦痛の表情浮かべてるのって、それなりに美しくていいですね(笑)
 アラフォーで妻帯者で二児の父であの美貌って無駄ですし、こうなったら、ブサイクだろうがハゲてようが、石も痛風も無い人の勝ちですしね。。

 40歳で結石や痛風で苦しむのと、ハゲるのと、どっちがいいんですかね?

●若い女子の一人称

 愛読している漫画で、「イマドキの若い子は、自分のことを『うち』って言うの?」と知ったのだが、確かに小学校低学年の姪っ子も「うちは・・・・」って言っていた。

 私の世代でも「うちらは・・・・」とは言っていたかもしれないけど、一人称の「うち」っていと関西弁というイメージがある。

 なーんか、きっと元ネタがあるんだろな、くらいに思っていたので、そのうち誰かに聞いてみようと思っていたのだが、まあ、ここんとこ世代間ギャップに驚くことがあったので、また20代後半で、幼い娘を持つエビワカちゃんに「オタクの子も、うちって言う?」と聞いてみた。

 そしたら、「あー、それ、私も言ってましたよ?」と言われて、「えええええ?」

 全然知りませんでした。
 もう、10年も前から、若い女子は自分のことを「うち」って言ってたらしいです。

 私の感覚だと「うち」っていうのは「我が家では」ってことで、例えば「うちは朝御飯はパンなんだ」とか、「うちの家では」の略が「うち」だったんですが、いつのまにか、「私」=「うち」って言い方が一般的になっていたらしいです。

 そういう言い回しの変化って、私の経験ではテレビの影響が大きかったので、私が女子高生だった時代だと、とんねるずあたりがトレンドリーダーで「顰蹙を買う」という表現が「それって、ヒンシュクー」と高校生に蔓延したのはそういう影響だったはず。

 だとしたら「うち」っていう言い方も絶対どこかに元ネタがあるはずなのだが、エビワカちゃんは「あー、私が高校の時もそう言ってましたよ?なんでって?なんでかな?でも、けっこう使い分けてましたけど・・・・うーん、どう使い分けてたっけ?」で終わりなので、追求癖のある私にしてみれば、とってもストレス溜まります。

 まあ、「うち」は女子が使うようだけど、それより前に男子が「自分」を多用するようになったのも気持ち悪かったしな。

 とりあえず、「自分」っていう男子とはあんまし友達になれそうになかったのと同じように、「うち」っていう女子も、ってことなだけか。

 わかりやすくて、あざーすwww って言うだけの話なのかも。

 はあ、そろそろ私も夏目漱石とか再読してみて涙目になるお年頃なのかもね(笑)


6月13日(月)

●奴らが戻ってきた!

 ここ数年、いつも遊歩道の一角で溜まっていた頭悪そうな若者達こと「バカ者たち」は、震災前はさすがに寒いからか見かけなかったのだが、春になっても全然現れなかったので「放射能が怖くて外出しないのか?」と思ってみたりしたけど、震災から3ヶ月立った今日、いきなり戻っていました!

 ウザいけど、ちょっと嬉しい(笑)
 いやー、ほんと、どーしてたんだろ?リーダーがパクれてたとか?

 それとも、やっぱ「親が放射能超こえーって、ビビっからー、オレまでハワイのコンドミニアムに連れていかれちゃってさー」とか、見た目よりもセレブだったとか?

 それとも、被災地でずっとボランティア活動していたとか?(笑)

 それとも、先輩から稼げる仕事を紹介されて、バイク代欲しさに(いつもバイク乗って集まってきてる)原発で働いていたりして?

 まあ、とりあえず、震災後、東京もいろいろあったけど、今ではほぼ元に戻ったが、「あいつらだけが戻らんなあ」と思っていたので、ホっとしたやら、ウザいやら。また、あの遊歩道の一角にタバコの吸殻や食べ散らかしたコンビニやファーストフードのゴミが散らかってるのを苦々しく鑑賞しながら歩くことになるのね。

 そういや、その遊歩道沿いには小学校があり、そこの体育館は夜間はサークル活動に使われているので、今日も健全なる若者たちがバスケットボールに興じていた。
 自転車でその前を通過したバカップルの彼女のほうが、私とすれ違いざまに「ちょー、やりてー!」と叫ぶのでびっくりしたが、どうやら、そのバカ彼女は「体育館超いいじゃーん!あたしも体育館でヤリてーーー!」と訴えていたようで、もう少し普通の言葉で超訳すると「あら、体育館でこういうことできるんだ。いいなあ、私も体育館で何かスポーツしたいわ」と言いたかったらしい。
 自転車に乗りながら「超ヤリてー」連呼してるなんて、頭オカシイ人みたいだったけど、まあ、そういうことらしい。

●また世代間ギャップな話

 夕方、小口現金の金庫に置いてある通帳を仕舞おうと金庫を開けたら、マスオさんが明日、預金口座から現金引き出すために用意した用紙が挟まっていた。
 ところが、最初に押した取引印の印影が薄かったのか、念のためもう一箇所押していたのだが、そういうことはよくあるので、最初の捺印を中央ではなく角の方に押していたので、二度目はその対角線上の角に押されていて、なんだかカワユイ感じというか、狙ったデザインというか、要するに「サイコロの2の目」になっていたのである。

 それが、個人の認印とは違い、ちょっと目の込んだ、法人用の印鑑だったので、「リャンピン」と「サンピン」の合いの子みたいな愛らしさを醸しだしていたのであった。(私は麻雀やらないので牌の名前を憶えてないから、さっき調べました)

 そんで、横にいたエビワカちゃんに「なんか、これ麻雀牌みたい」と、その気持を共有しようと見せたのだが、エビワカちゃんは「え?麻雀?これのどこが?」と戸惑っていた。

 「そっか、イマドキの若者は麻雀知らんか・・・・」とがっかりしたが、マスオさんに「これが麻雀牌に見えるのだが?」と見せたら「あー、わかります」と言ってくれたが、「なんて名前だっけ?」と私が言うと、「なんでしたっけ?オレもあんま詳しくないので」と言うし、エビワカちゃんに至っては「一つ一つ名前があるんですか?」って、うーん、名前っちゅーか、トランプのカードに「ハートのエース」とか名前があるのの中国語バージョンってだけなのだが・・・・

 ほーんと、「昭和は遠くなりにけり」というか、私が大学生の頃って「麻雀用語」に満ち溢れていたというか、男子はバレエ用語の「アン・ドゥ・トロワ」より麻雀用語の「イー・リャン・サン・スー・・・」の方が得意だったよなあ。

 だいたい、「テンパる」っていうも麻雀用語でしょ?
 「リーチ」っていうのも。

 その当時は「両面テープ」のことをみんな「リャンメン」と言っていたが、そういや、最近聞かなくなったなあ。

 「リーチ」とか「連チャン」は今だとパチンコ用語になってるのかもしれない。

 高校の時だったか、先輩に、「なんでも麻雀用語に翻訳して言う」というのが得意な人がいて、例えば「わーん、予習してなかったのに、先生に指されて超困った」みたいな事態を「リーチ マンガン ウラドラ ツモ」(←タモリの偽中国語よりも偽です)などと、麻雀用語だけで表現していたらしい。私はよくわかってなかったけど、麻雀の心得のある人たちはけっこうウケていた。

 ですから、私は麻雀やらなかったし、興味もなかったけど(麻雀的ギャグ漫画の「スーパーヅガン」をけっこう楽しく読んでいた程度)、それでも、周囲の麻雀用語濫用に感化されて「東南西北 白発中♪」を「とんなんしゃーぺい はくはつちゅん♪」と口ずさめるくらいは一般教養だという環境で育ってきたし、「盲牌」にちょっと憧れてみたりしたのだが(笑)、ふと気がついてみれば、ほんと、麻雀用語って死語の世界に入っていたのね。

 あ、そういえば、40歳過ぎてから2ちゃん用語を必死に(?)学び、最近はそれほど不自由しなくなりましたが(笑)、ツイッターがよくわからなくて、でも、やっとつい最近「公式リツイートと非公式リツイートの違い」がわかったよ。

 「なんで、他人のリツイートにはRTって出てくるのに、私がリツイートしてみると、それが表示されないどころか、自分のコメントは挿入できないのだろう?」と思っていましたが、そもそもコピペだし、RTは手入力という事実を知った時には、「ええええええ?」とけっこう衝撃的でした。


6月11日(土)

 なんだー、AKBの総選挙で、CDの投票券での投票数は、140万枚売れた内の半分の70万票だけだったらしい。
 別に選挙委員会が監視していたわけでもないので、ほんとだか知らんが、投票目的でCDを買った人は意外に少なかったというデータが公表されていた。つまらん(笑)

 さて、明日は久々のイベント仕事なので早起きだから、早寝しないとね。

 6月は土日仕事が多いので、スケジュール管理が面倒です。

 私は規則正しい生活が好きなので・・・・って、全然そんなことないので、休日は思いっきり不規則なのですが、仕事は義務としてこなしているので、「不燃ゴミとペットボトルの回収日が隔週だとわけわからん」と嘆くのと同じように、遊びのスケジュールが例えばプロ野球のデーゲームが1時開始だったり2時開始だったり3時開始だったりしても、あんまイラっとしませんが(たまに、イラっとする時もあるけど)、就業時間が日々違うと、ものすごーくストレスになってしまいます。

 逆に「毎日同じ時間に出勤するのが苦痛だったので、オフィス勤めが続かなかった」という友人もいたので、そういう感覚も人によって違うのでしょうね。


6月10日(金)

 昨日「今って、日本にロック系のバンドって、いるんだろうか?」と書いたけど、今朝のテレビでは日本のロックらしいバンドの新譜が出ると紹介されていました。バンド名忘れたけど(笑)

 ロックといえば・・・・

 夕方、総務課の皆様が会議に行ってしまったので、経理課の3人だけがポツネンと取り残されたので、なんだか雑談タイムになった。(それぞれが仕事も一段落して、おやつタイムって感じでしたので)

 するとエビワカちゃんが「ミヤノさん、ボウイって知ってます?」と言うので、「ボウイって氷室のやつ?」と言うと「そうそう、氷室京介です!うちの旦那が大好きで、明日、そのボウイのライブ行くんです!」

 「へー、再結成するの?それはけっこう大事件なのでは?」と思ったが、20代後半のエビワカちゃんはボウイ(ローマ時で書くと、Oに矢が刺さった、あの変な記号を出すのめんどいのでこの表記で通します)を全然知らなくて、かろうじて氷室がソロになってからは知っているが「なんか、細っこいオジサン」にしか思えなかったようだし、私が「ホテイは?今井美樹の旦那ってほうが有名なのかもしれないけどwww」と聞いてみたら「・・・・えっと、なんか名前は聞いたことあるけど」ですって(笑)

 エビワカちゃんの旦那はその東京ドームでの「ボウイ再結成」(震災支援ライブらしい)のチケットをとろうとしたが、抽選で外れて「ヤフオクで買う!」と言い出し、「ヤクオクで8万円くらいつく」とかいう話で、当然、妻は「そんな無駄使い絶対に許さん!」と叫んだわけですが、運良く旦那の友人がチケット確保してくれて定価で譲ってくれたらしい。

 そしてエビワカちゃんは「私、自分がそういう誰かの熱狂的ファンになったことがないので、あのノリがわからなくて」と言うし、そもそもボウイというバンドが当時どんだけ人気あったのかも知らなけりゃ、戸惑うだろうな、と思って「うーん、この例えでいいかどうかわからないけど、エビワカさんが知ってそうなもので置き換えると、グレイくらい?」って言ってみたら、「あ、グレイなら私も大好きだったけど、えーー、そんなに人気あったんですか?」

 ・・・・・って(笑)

 ボウイ信者の皆様、すいません。

 私が高校生の頃は、バント少年たちは、ディープ・パープルなどをコピーしていたのだが、私が大学生の頃は「今の高校生はほぼ全員がボウイのコピーしている」と笑い話になっていたくらい影響力のあったバンドだったんですけど、ね。

 イマドキのバンド少年っていうか、ギター少年って何をコピーしてるんでしょうかね?

 そんで、「ミヤノさんはどういうのが好きだったんですか?」と聞かれても、「うーん、いろいろ・・・」と迷ったが、メジャーなところで「高校の時はYMOに夢中だったわよ」と言ってみたら、YMOが通じねー!
 「坂本龍一です」って説明したら、「え?・・・・あ、ああ」って「坂本龍一が在籍していたバンド」っていうのが全然イメージできてないというか、そもそもあの世代だと坂本龍一には全く興味がないというか、何やってる人なのかよくわからないのかも。

 話は変わるが、AKBがあんだけの話題になって「秋元康ってすげえなあ」って、その枯れない才能というかビジネスセンスに感心するが、今朝のテレビで紹介されていた「被災地で慰問ライブ」やってた、さだまさしも凄かった。

 取材する人もわかっていたようで、ちょうど「案山子」を歌っているところを流していた。

 ♪ 元気でいるか 街には慣れたか 友達できたか?寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る?

 あんな歌を淡々と歌われたら、避難所で暮らす人たち号泣するに決まってるだろう。歌詞が全部「避難所暮らしで不安定な生活」している人にどんぴしゃすぎて。テレビ観ていた私もあまりのドンピシャぶりに号泣してしまったくらいだ。
 そしたら、さだまさしは得意のMCで「案山子歌ったら、お客さんがみんなボロボロ泣くので、『うーん、これは歌詞がいけないんだな』と思って、次は『北の国から』にしてみたら、みんなもっと泣いてるんですよwww、励ましに来たつもりなのに、オレの歌って景気悪くてすいませんwww」

 秋元康も、私が大学生の頃からずっと第一線で活躍していて「すごいな」って思うけど、さだまさしなんて、私が小学生の頃からずっとあんななんですから、ほんと凄いよなあ。

 そういえば、ふと思い出したが、前勤めていた「芸能界」の会社では、役者のマネージメントはやっていたけど、ある時、親しくしていた俳優のマネージャーさんが「街で歌手をスカウトした」ということがあった。

 そんで、その歌手というか、まあ当時で言うところの「尾崎豊」みたいだった彼を売りだそうと、うちの会社のプロデューサー氏もけっこう支援していて、「ミヤノも音楽好きだろ?ライブ観てみないか?」と何度が付き合った。

 当時はレコード会社で働いていた私の友人も似たようなタイプの男性歌手を育成していたので、そっちも付き合わされていたので、どっちがどっちだか記憶が混同しているのだが、雰囲気的にはどっちも、「山崎まさよし」あたりを発掘しようとしていたらしい。つーか、そういう「業界のブーム」に乗って発掘され、選ばれしモノが山崎まさよしだったのだろう。

 どっちにしろ、ロックでパンクで渋谷系だった私には、その男性ソロ歌手の才能がどの程度かよくわからなかったが、役者育てるノウハウ持った人たちが音楽業界に色気出すのもよくわからなかったので、そのあたりの疑問を投げかけてみたら「だって、音楽は当たるとデカいだぞ?この間、さだまさしと仕事したんだけど(ドラマの主題歌担当とかで)、打ち合わせに車で迎えに来てくれて、運転手の他に女性秘書みたいのが二人ついてて、そんで事務所に行ったら、スタッフが大勢いたんだよ」って言うけど、「それ、さだまさしクラスだからでしょ?」としか言いようがなかった。

 役者でそれだけ大規模な個人事務所を持ってる人はほとんどいないのだが(私は見たことがない)、それはその必要が無いからなのだ。
 ミュージシャンの場合には、年間100本を超えるコンサートを運営したりするので、役者やお笑い芸人で言うところの「営業」が主体なので、個人事務所を持ったほうがいい場合もあるが、そんなん構えられるのは、さだまさしとか、久保田利伸とか、ほんとごく一部である。(その昔、久保田利伸が個人事務所を構えた時のエピソードを語っていた)

 音楽で、ずっと売れっ子でいるのは、けっこう大変なことなのだ。

 その昔、あるマネージャーさんが役者の売り込みにきて、「この子は歌手だったんだけど、女優に戻しました」と言っていた。
 歌手としては、そこそこ成功したのだが、そのマネージャー曰く「歌手は一回ヒット出したからって次も売れるとは限らないので難しい。実績が積み上がらない。その点、女優だと、ヒット作に出たとか、受賞したって実績が消えることはないから」

 昨日、「プロ野球の世界では、AKB総選挙ってわけにはいかないなあ」と書いたが、まさに音楽の世界では、「昨年、メガヒットを出した歌手が、また次の曲が大ヒットする保証は全くない」のである。
 プロ野球選手がホームラン王とか盗塁王になって、その年は注目されても、翌年もその先も同じような結果出せるわけではないのと同じである。

 でも、役者の世界では、一度「大女優」というハクがついたら、そのハクでしばらく食えるのであった。もちろん、そんな甘いものでもないのだが。

 どっちがいいだろうね?
 沢尻エリカの離婚騒動はなにがなんだかわからないけど、離婚問題抱えているはずのダルビッシュは素晴らしい好投を続けているので、現状では離婚問題の話は出てこない。あんだけ実力見せつけられるとね。
 まあ、女優さんだって、視聴率などの「数字」などが「実力」として評価されるのだろうから、「スキャンダルだけで食っている」って言われていても、やっぱそれも実力の内なんだろうけど。

 そーいや、また話は変わるが、今日電車に乗っていたら、車内広告で「え?」と思った。NTTの広告でイチローのやつ。
 コピーが「すごいライトが来た」で、フレッツ・ライトの広告らしい。

 おめーら、LとRが区別できなくてコンプレックス抱えてるんじゃないの?(笑)

 それなのに、日本を代表する大企業が「フレッツLIGHT」の広告に名右翼手(ライト=RIGHT)でいいんですか?

 つーか、私はイチローが「ライト」だと知っているけど、それって一般常識的にはどの程度のことなんですかね?

 そんで、さらに「レフトって守備がイマイチな選手の定位置だけど、ライトはそーじゃないのよ」ってゆーこと知ってる人って少なくね?
 つーか、センターは花形だけど、ライトってなんだか地味だし。
 「ライパチ」ってライトで8番打者って言葉もあるし。レフトは4番打者だったり、センターは1、2番だったりするのにね。

 さて、昨日は「わーん、せっかく新人の塩見が好投したのに、また勝ち消されたー」と涙目になったのですが、(つーか、横浜のカロカロ君(加賀)も相変らずの無援護で、どっちにしろ涙目)、今日は西武ドームで牧田とマエケンの投げ合いで、引き分けだったんすね。

 どのチームも新人潰しやってるようなので、ちょっとホっとしました。

 いまんとこ、今年の新人王候補って誰?って言われても超困ります。

 とりあえず、牧田の新人王はもう諦めることにして、いつかぜひ沢村賞を!(私にとってはアカデミー賞よりも、文化勲章よりも、財務省よりも、沢村賞!)

 その前に武田勝に沢村賞とってもらおうかな(笑)


6月9日(木)

 お、ロックの日だ!

 ところで、なんとなく、「ロック」って死語になりつつあるような気がするのだが、私の気のせいというか、私が前ほど音楽に興味がなくなっているからなのだろうか?
 もはや、テレビで「ロック」という言葉を耳にするのは内田裕也の枕詞だけのような気がする・・・・・ロケンロール!

 現存する日本のロックバンドっています?
 グレイやエックスジャパンを個人的にはロックバンドだとは思ってないけど、それくらいしか思い浮かばないや。

 まあいいんだけど・・・

 それよりも・・・・ねえ?

●これこそまさに「ほとんどビョーキ」

 AKBの総選挙凄いっすね。
 いや、前回も私の目につく範囲ではスポーツ紙サイトでは盛り上がっていたけど、こんなに朝のワイドショーで取り上げられてなかったと思う。

 今日は休みだったので、ゴロゴロしながらテレビ観ていたので、「そんなにAKBの総選挙って注目なのか?」とオッサンみたいにボヤいてしまいました。

 しかし、その投票券がついているからCDがイマドキ140万枚も売れるのね。
 100枚買ったという熱心なファンも取材されいたが、400枚買ったという人も出ていた。何十万円もつぎ込んじゃうのね。
 まあ、オタクさんたちは意外と金持っているからいいとしても、中学生や高校生でも、小遣い貯めて複数枚買っているようだった。まあ、ジャニーズ系だって同じCDを何パターンか出したりするので熱心なファンは複数枚買ってしまうらしいので、同じようなビジネスモデルなんだろうけど、それにしても・・・・

 商売上手ぶりに感心するというか、呆れるというか・・・・

 つーか、完全にキャバクラ商法というかホスト商法というのか、「自分が贔屓にしている子」をナンバーワンにするために、一生懸命散財してくれる客がけっこういるものなんですね。

 まあ、タイミング良くというか、意図的なのか、丁度今日のニュースで「AKB代(?)欲しさにゲーセンで財布をドロボーしていた高校生が逮捕」なんてゆーのも流れていたけど。

 しかし、こんだけ昼間のテレビで話題になっていると、それこそ夜のテレビは「開票速報」で盛り上がるというか、「ニュース速報」で結果が流れるのではないかと心配になってくる(笑)

 まあ、朝の「とくダネ」では小倉キャスターが総選挙の話題に唖然としていて、同じように呆然としていた福田和也に「福田さん固まってますね」とフったら、、福田氏は「いや、日本は意外と平和なんですね」と苦笑していた。私も彼らの仲間ってだけの話であろう。

 でも、この総選挙って、その昔、山形浩生が言っていた「市場性民主主義」だっけ?名称忘れたが「選挙権をオークションで売買できたら、面白いかも」っていうのを現実で実験してみましたって感じである。

 AKBの総選挙は、一票の金額はたぶん「定価」(CD購入以外にも手段はあるようだが、詳細は知らない)なので、株価みたいに上下しないのだろうけど、これをもしホントの投票用紙みたいに国民全員に配ったら、どうなるのかな?
 ヤフオクで大量に売買されるので、市場価格がいくらくらいになるのかちょっと興味深い。
 たぶん、会社で「おい、そこの新入社員、みんなの票をまとめてオークションで売り捌け」とか花見の場所取りみたいな仕事させられる人が出てくるだろう。売って儲けたお金は飲み会に充当されるだろうし。

 あと、うちの妹みたいなヤフオクで小遣い稼ぎしているような人は(ネットダフ屋みたいなことをよくやっているので、ムカツク)きっと、「おねーちゃん、どーせAKBに興味ないでしょ?だから私にちょーだい」と親族や友人から票を集めまくるだろう。

 それこそ、本物のネットダフ屋は組織の総力を挙げてビジネスするかもしれないし、買占め過ぎて大損害出すかもしれない。(昔、カズノコ買占めて大損した会社がありましたっけ)

 うわー、どうなるんだろうなあ?
 ちょっとやってみてほしい。

 いろいろ想定できるぞ。
 「総選挙の投票券を寄付すると、被災地に募金されます」なんていうのも出てきそうだし、それを逆手にとって震災詐欺も横行とか。
 学校ではベルマークみたいに集めてみたりして。

 そっか、次回はこの市場を狙ってスポンサー企業が自社商品に投票券付けるかもね。
 CDなんて何枚も買ってもどーしよーもないけど、例えばそれが、ペプシについてたらどーよ?コカコーラよりもペプシだろ?

 そうだ、放射能の風評被害で売上が落ちている商品に投票券つけてやればいいじゃん!

 と、いろいろアイデアは浮かぶが、でも、CD140万枚売れてますって言っても、みんなあんなに複数枚買ってるとしたら、実際の購買人数は何人なのか気になりますね。100枚も買う人はそんなにいないだろうけど、5枚買ってしまった人はけっこういそうな雰囲気だったので、実際に総選挙の投票に真面目に取り組んでいる人って、それこそ震災で被災した人の人数と同じくらいだったのかも。

 だったら、まあ、テレビであんだけ取り上げるだけのニュースでもいいのかもしれない。

 そんで私は、どーせ、AKBを一人も同定できないので、ほんと、どーでもいいのですが(笑)

 しかし、モー娘といい、エグザイルといい、最近のアイドルのあり方って、サッカーや野球チームみたいですよね。

 私は「選手個人に憑く」タイプの野球ファンですが、他の野球ファンの話聞いてると、「チーム」が大事みたいで、贔屓の選手でも他所にトレードされると途端に興味なくなるようだ。で、トレードで他所から来た選手がいきなり「うちの子」になるらしい。

 まあ、私も「はあ?松井稼頭央が来るの?えー、なんかとっても違和感」と戸惑っておりましたが、だんだん可愛くなってきたので、そういう気持ちもわからんでもないけど、トレードで出された選手にもかなり愛着がありますし(一場とか一場とか一場とか、横浜に行ってしまった直人とか、ヤクルトに行ってしまったナベツネさんとか)

 そう考えると、野球の場合には、どんなに期待していても応援していても、その選手が活躍してくれる保証はないんだよなあ。
 どうしましょう?楽天がAKB商法に目をつけて「Kスタのチケットに投票券がついていますので、皆さんの投票で一軍登録される選手が選挙で選ばれます」ってことになってしまったら(笑)

 いや、楽天だと客の層が薄いけど、阪神でそれやったら、かなり面白いかも。
 すごい巨額が動くと思います。
 阪神が甲子園で試合すると、一試合でのグッズ売上がどえりゃー金額(あれ?これは名古屋弁?)でしたもん。
 正確な金額は忘れたが、たしか一試合で億近くの金がチケット代とは別に動いていた。飲食費も含まれていたかもしれないけど。
 それに、阪神電車利用代を含めると、びっくりするような金額が阪神球団のために日々動いているのである。

 まあ、客の立場になってみれば、キャバクラで贔屓のネーちゃんに貢ぐよりは安いだろうし、そして「キャバクラ甲子園球場」はなんといっても、4万5千人収容の「大箱」なのである。一人二千円無駄遣いすると1億円なのである。

 その阪神ファンのお財布を「あなたが金で投票券買えば、選手や監督が選べますよ」ってことにしたら、いったいどのくらいの金額が動くのか、関西地区はオーナー企業多い地域らしいし(芦屋のお金持ちとか)、彼らが本気で大人買いしたら、AKBオタの「箱書い」が所詮、子供の小遣いだろう、ってレベルになるのか、ちょっと試してみたい。

 
6月8日(水)

●番猫?

 さっき、家の近所のわりかし立派な家の軒先の駐車場に停めてある車の上に、わりかし立派な猫がきちんと座っているのが目に止まった。

 毛並みがよく、どっしりとした感じの、でも太っているというより、むっちりした感じで、気が強そうなシマ柄の猫だった。

 私が注目していると、猫も私をじっと見ているので「構ってほしいタイプなのかな?」と思って近づいてみたら、猫はよっこらしょと腰を上げると「ふーーーーーっ!」と私を威嚇。まるで「この大事な車に近づくな!」って言っているようだった。

 いいな、あんな猫がいたら車上荒らしや、車を盗まれることは絶対にないな。
 この間、6億円を強奪された警備会社もあんな猫を飼っていればよかったのに。

 その昔、やはり通りすがりにの道端で自転車の荷台の上に乗っていた「こんな美しい銀色の猫がこの世にはいるんだ!」と見たことないような美猫に感激して、思わず手を伸ばしてなでようとしたら、ガブリと噛み付かれて涙目になったことがありましたが・・・いや、美人だか美男だったのか不明だが、選ばれし美しきものに手痛い仕打ちを受け、喜びにうち震えたのだが、攻撃的な猫っていいですよね(笑)

 猫はやっぱし、ああじゃないと。

 でも、「わー、かっこいい犬がいるー」と門扉に近づいて、番犬に盛大に吠えられたことは多々あるが、番猫(ばんびょう?)に威嚇されたのは初めてだ。

 さて、昨日は「病気とビョーキ」についてダラダラと書いて中途半端になったが、まあ結論を考えていたわけでもないので。

 ただ、最近はなんでもかんでも「すぐに医者に行け」って風潮なので、素朴な疑問としては「医療費抑えたいじゃないの?どっちなの?」って思ったりするのだ。まあ「すぐに医者に行け」って煽っているのは厚生労働省じゃないのかもしれないけどさ。薄毛やEDに悩んでないで、立派な病気なんだから医者で薬処方してもらおーとCM流してるのは製薬会社だろうし。

 職場でも「ちょっと調子悪いんだよね」なんて言うと「医者行きました?」ってすぐ言われるので、私は古い人間ですから(笑)「この程度で医者に?」って思うんだけどさ。

 そーいや、今日は部長がいつもよりも忙しそうで(いつも忙しそうなのに、もっとさらにという意味)、かなりテンパってるご様子で、その証拠に「頭に浮かんだことを大声で独り言を言う」という「サトラレ」状態になっていて、フロアの女性陣は「あーあ」と生暖かく無視していたのだが、真面目なマスオさんが「はあ?なんの話ですか?」と生真面目に(男子は上下関係に敏感なので、上司を無視することがなかなか難しいらしい)反応しているのを生暖かく見守っていたのだが、午後になって、部長とエレベータで一緒になったら「はあ、やらなきゃいけない仕事がたくさんあるんだけど、やりたくないよ・・・」と弱音を吐いていたので、「ああ、それって気をつけないと、鬱病になりますよ?ほら、そーゆーの、真面目な人ほど・・・・」と冗談で警報出してみた。

 部長も私のいつもの口の悪い冗談だとはわかっているようで、席に戻ると「オレって、ちゃらんぽらんな奴だと思われがちだけど、ほんとは生真面目ってゆーか、真面目すぎるんだよな!」と大きな声で言うので(他の人たちにはどういう会話の流れなのかわらかないだろうから、みんな「????」と顔を見合わせていた)、しばしの静寂の後、私が「ああ、そーですねー・・・・って、実に心の篭らない棒読みでお答えしておきます」と言ったら、他の人たちは、「ん?ここ笑うとこ?」と困ってました。

 部長はいろいろ難しい人ではありますが、私がきちんと突っ込むと、それなりに効果あるような感じがするので、(私という存在がなくても実は全然平気なんですけど)、「私が部長の心の健康維持に一役買ってるはずなのよ」と私のプライドが保てるので、私にとっては大事な存在です。

 過去に何人かの、「私が少しばかり努力すれば、この人を少しでも楽しい気分にできるのではないか?」と思った友人が、私の努力も虚しく、あっけなくダークサイドに転げ落ちていくのを経験しておりますので。

 てゆーか、結局、私の努力なんて実際には何の役にも立たないのです。
 私がいかに「なんとかしよう」と思っても、私の思いどおりにはほとんどならない。
 結局、「本人が自分でなんとかしないと」ってことなんでしょうね。

 私の「おせっかい」は、あくまでも私が自分を守るためにやっていることなので、それが相手に効果があるかどうかはあんま関係なくて「私がどうしたいのか」ってだけの問題です。

 野球の応援団と同じです。
 選手はそりゃ、うっかり勝ったら、「皆さんの応援のおかげです!」って言いますが、今だと広島が泥沼連敗中なのは、決して広島応援団の応援が相手チームより劣っているからなのではありません。

 阪神が最下位なのも、阪神ファンの応援が足りないわけではありません。楽天が・・・(略

 ただ、泥沼連敗中でも最下位でも、「応援してくれるお客さんはありがたいな」って思ってるだろうな、って思って(ややこしい)、ファンは必死に応援しているし、部長もきっとチャチャを入れる私を「自分を応援するつもりでやってくれてるんだろうな」って全然思ってないのかもしれないけど、私は応援しているつもりなので、勝手にやってます。

 ってゆー、あたりをきちんとわかってやってればいいじゃんね?

 ですから、もし、部長が私のいないところで「ミヤノさんのツッコミがけっこう辛い」とコボしていたとしても、打撃不振の楽天の鉄平(一昨年の首位打者)が「こんな成績なので、応援団の声援が辛い」と言ってるようなもんだって善意に解釈しちゃります。

 って、また「自分の都合よく物事を考えられる自慢」話ですけどね。

 先日、私が「えー、それって絶対やめたほうがいいですよ」と親会社の幹部から押し付けられた件で、それを知った、親会社の元役員であり、今は子会社のうちの監査役になってるオジサンに「えー、それ絶対やめたほうがいいぞ?」とクドクドと言われていて、私は「ほら、やっぱし、そうですよね?」って援護がついたので嬉しかったのですが、でも、その監査役にしても、今はもう、それを政治的に動かす立場にないわけで、「えー、それやめたほうがいいですよ」と言うだけの私とそう変わらない立場なのです。

 でも、サル山の方程式としては、方程式に絡まない私が「そんなの絶対ダメー」と言うよりは、永田町で言うところの「大臣経験者」が「そんなの絶対ダメだろう」って言うほうが、効果ありますわよね。

 あの「元ボス」みたいな監査役が「ぜったいダメだろ」と言ったことを重く受け止めてくれるといいんだけどな。

 まあ、私もどうでもよくなってきましたけど。
 チャンスで贔屓の打者が打席に立ったので必死に応援しても、ゲッツーってこともありますし、そんなもんかなと。

 そんで、私が仕事で「ええ、それ絶対ダメですーーーー」って絶叫したって、それは「ここで、こんな投手交代はありえねー」って文句言ってるファンみたいなことだし。

 今日ふと思ったのは、「自分に甘く、他人にも甘い」っていうのが、けっこう効果的な処世術かなと。
 それだと世の中進歩しないような気もするが、自分の求めているものは別に進歩じゃないしなーって思うと、「自分に甘く、他人にも甘い」っていうので、けっこうイケるのではないかと・・・・

 具体的に言うと、たとえば節電で大変な最中「でも、あたし、冷房ないと死んじゃうしー」とガンガンいつも通りに冷房使ってたら、「あらら、大規模停電しちゃった」で、冷房どころか照明もつかないが「あたしも根性無しだけど、世間のみんなも意外とダメなのね、えへ?それにしても停電してるとエアコン使えねー、マジむかつく!誰のせいよ!って、あたしか?てへ?」っていう人が一番幸せなのではないかと想像してみたりして。

 なんか、それでいいような気がしてきた。
 
6月7日(火)

 「感染症な実在しない」という本を読んだ。

 私は「インフルエンザって私の子供の時には風邪の一種みたいなものだったのに、なんで、いつのまにか『死に至る可能性の高い恐ろしい感染症』みたいになっちゃったの?」と思っていたので、この本を読んでみたのだが、「病気というのはモノでははなく現象なのに、最近はモノとして捉えるようになっているようだが、それでいいのか?」ってことが書いてあったので、けっこう「なるほど」と思える記述が多かった。

 私も、新型インフルエンザのパンデミック騒動の時に「いつもはこの程度では医者に行かないんだけど、インフルエンザ検査で陰性でしたって言わないと出勤が許されない雰囲気だし」と微熱と鼻水が続いたので医者に行ったら、医者も「たぶん、インフルエンザではないと思うけど、念のため検査してみましょう」と言うので、検査してみたら、陽性だったので「えええ?これでインフルエンザなの?」とびっくりしたっけ。

 あれが、インフルエンザだったら、過去にもっと酷い症状の時だってあったし、インフルエンザって悪寒がするほどの高熱が出るものだとばかり思っていたけど(30歳の時、「これは絶対インフルエンザ以外のナニモノでもない」という症状になったことがあった。あの時は簡易検査キットなんてなかったけど、診察した医師が10人いたら10人が「インフルエンザでしょう」と診断しただろう)、インフルエンザってけっこう微妙な病気なんだってことにそれで気がついたのである。

 微妙な病気といえば、イマドキの結核も昔みたいな「死に至る山井」じゃなくて(笑←山井は中日の投手である。野球病変換)「死に至る病」ではないが、最近はビートたけしを起用したCM流しているから「なんだろう?私の知らないところで実は流行しているのか?」と思っていたのだが、どうやら結核菌そのものを撲滅しようという世界的な医療の流れがあるらしいのをこの本で知った。

 結局、病気というものはいわゆる「ビョーキ」と同じようなもんなのかね?

 私の野球脳症はただの「ビョーキ」であるが、これが仕事サボって毎日野球観に行って、球場で「真弓、やめちまえー!」なんて叫んでいたら・・・・ああ、それは単なる「重度の阪神ファン」っていう、「よくあるビョーキ」か(笑)

 真面目な話、なんか体調が悪くて病院に行っても、原因がわからないという話はよく聞く。
 身近な話としては、同僚のマスオさんは、毎年梅雨の時期になると咳で悩んでいたので「きっとエアコンのカビのせいだ」と自分で言っていたのだが、誰かが「アレルギーじゃない?」と意見したので、病院で検査してもらったのだが、一番アレルギーの数値が出たのが「蛾」だった。(もちろん、私は失礼なくらい大爆笑)
 ハウスダストも出たらしいが、数値としては低かったので、マスオさんは期待していた結果が出なくて戸惑っていた。

 今年は会社の方針で、まだエアコンつけてないので、マスオさんは「いつもこの時期に出る症状が出ないから、やっぱエアコンのせいなのかなあ」と言っているが、ほんとのところどうなのかはわからない。もしかしたら、冷房の冷気そのものが影響していたのかもしれないし。

 そして、そのマスオさんの「梅雨の時期には毎年咳が出て」っていう症状も、春先に花粉症で苦しむ人の症状に比べれば、それほど大した症状でもないのだが、数週間続くので、他人が好き勝手に「テレビでやっていたけど、咳が続くのはなんかの感染症らしいよ?」とか「結核なんじゃないの?」と言うので、マスオさんは不安になるようだが、「とにかく原因追及のために、徹底的に医者で検査してもらう」という意思もないようなので「毎年この時期はこうなんですよー、なんでなんだろう?」で終わっている。

 まさに「病気といえばそうなのかもしれないけど、微妙」という例であろう。

 そういや、何度も日記に書いているが、うちの母が同じように「なんかずっと咳が止まらない」と掛かりつけの町医者に相談に行ったら「じゃあ、レントゲン撮ってみましょう」と検査してもらったところ、「おや?結核の跡がありますね?」と指摘されたらしい。「え?この咳、結核だったんですか?」と母が驚くと、医者は「いや、この跡はもう治ってるなあ」

 ややこしい話であるが、その時、たまたまレントゲン撮ったことで、母が自分で気がついていなかった過去に結核に感染していた可能性が明るみに出たのである。
 そんで、あの頃はまだアレルギーはメジャーじゃなかったんだけど、医者が「この時期はカビに反応する患者さんが多いです」とアドバイスしてくれたので、家のあちこちを探したら、台所の窓にかけてあった西日避けの簾がびっちりとカビていたらしく、それを捨てたら咳がピタリと止まったらしいので、後々まで母自信によって何度も語られる逸話になった。

 それがほんとに原因だったかどうかはどうでもよくて、「自分で納得できる原因」を見つけられるかが重要なんだよな、きっと。

 そして、町医者にかかって「原因わかりませんねー」と言われて、「ま、いっか」っていう人もいるし、納得できるまで医者を転々とする人もいるだろう。
 前の会社の上司は、結婚したけどなかなか妊娠できなくて病院で相談してみたら「重度の子宮筋腫が原因でしょう」と言われて、「子宮摘出しないといけないだろう」と診断されたのだが、「絶対に妊娠したい」と諦めきれずに、何軒も病院を周り、やっと「子宮摘出しなくても、筋腫の治療は可能です」って言ってくれる医者と出会い、筋腫だけ摘出したら、あっという間に妊娠したので「医者が自分に都合の悪い診断出しても、ぜったいに諦めちゃだめ」と言っていました。

 まあ、そのあたりも、絶対的なもんではないらしいので、難しいところでしょう。

 父方の祖母が晩年に老人ホームで腹部の激痛を訴えて、病院に搬送されたのですが、嫁である母曰く「その病院が、いかにも二代目のボンボンが親の資金で開業しましたっていう新しい小さな外科で、そこの若い先生はとにかく切りたがるから、あんな老人なのに、『すぐに手術しましょう』って言って、お父さんたら、ろくに考えもせずに『おねがいします』って承諾しちゃったのよおおお」

 胆石でした。
 手術して胆石とればいいんだろうけど、母が言うように「90歳超えた老人に手術するなんて。リスクを考えないのか?」というのも一理あります。
 実際、術後の祖母を見舞い行ったら、麻酔が切れて痛いらしく「痛いーーーー!こんな痛いんだったら、もう死んだほうがマシーーー」と絶叫していて「胆石をそのままにして激痛なのと、手術して痛いのと、どっちがマシだったんだろう?」と思いました。

 ただ、それから祖母は順調に回復し、しばらくして見舞いに行くと普通に元気そうで、「おばあちゃん、手術の後は、痛いから殺せだの叫んでいたけど憶えてる?」と言ってみたら「全然憶えてない」と言っていたので、手術によるリスクはあったし、その直後はそうとう痛かったのは事実だろうけど、結果的にその数年後で「いわゆる老衰」みたいに穏やかに亡くなったので、手術したのはよかった、ということになりましたが、あの術後がよくなくて亡くなったりしていたら、評価は真逆になっていたと思います。

 病気って、ほんと難しいですよね。

 母方の祖父母も両方とも、「定期健康診断で見つかった初期の胃がん」の手術を受けていましたが、今考えると、どっちも手術しなくてそのままにしておいても、それで死ぬことはなかったかもしれません。
 ただ、祖父母とも「検診で初期のガンが見つかって、すぐにいい病院で手術してもらって、入院してチヤホヤされて、なんだか幸せ」って言っていたので、「私がいっぱい払ってばかりの医療保険で祖父母が無駄な治療を受けて喜んでくれてるのなら、ま、いっか」って思いましたです。

 そういや、例のビョーキの友人からはその後メールが来ないな?

 震災後の部屋の写真を撮って送ったら、とんちんかんな答えが来たので「いや、それは違います」って、まともに返事するのはよくないとはわかっていたのですが、「今どういう状態かわからないので、いーや、試しちゃえ」って返事したら、嫌われちゃたかしら(笑)

 「心の病」って、ほんと、血液検査みたいに数値に出ないから、わけわかんないですよね。

 あんだけ働き者だった友人が、ずっと無職で「おかしいな」とは思ってましたが、どこからが病気でどこまでが正常なのか、今となっては曖昧です。
 思い返すと「かなり前からおかしかったな」って思うのですが、明確に線引きできないです。

 それを言うなら、数年前に我社で雇用した「20代半ばなのに、今まで仕事したことがなかったらしい」ていう元ニート社員がいるのですが、働きはじめて1年くらいは「はあ、まあ、ニート君なのね」って印象でしたが、次第に普通にコミュニケーションとれるようになり、今ではとても楽しそうに仕事してくれているので、そうなるとこっちも話しかけやすくなるのですが、まあ、あんま頭は良くないようですけど、「お馬鹿でちょっと空気読めないけど、この性格だったら多分、どこでも仕事できるだろう」ってレベルにはなりました。

 今でも、時々、バカなミスをしたりしますが、周囲が暖かく笑い飛ばしてくれるので「オレってけっこうイケてる?」って誤解しているらしき増長した感じもいとおかし。

 で、「私よりもずっと賢いと思っていた友人」が40歳過ぎてから、統合失調症なのかもわかりませんが、妄想の世界に入ってしまい社会復帰できる見込みが少ない中で、「頭悪いし、ニートだったし」っていう若者が、生き生きとして働いてるのを見ると、「なにごとも鈍感なほうがいいのかなあ?」って思ってしまいます。

 まあ、自分自身がね「私って、かなり鈍感だから、いつも幸せなのかも」って自覚ありますし。

 鈍感とはちょっと違うのかもしれませんが、身近に「この人、バカ?」っていう人がいると「ああ、私って頭いいなあ」って思いますし、逆に身近に「この人、かなり頭いい?やだ、なんか怖い」って人がいると「いろいろ勉強になりますなあ」って、いつも「自分の都合のいいように解釈する」っていう自分の能力が宇宙で一番優れているという、妙な確信があるので、その根拠不明の自信のために、なんだか毎日がおおむねハッピーなんですよ。

 ほんと、ちょっとした差なんでしょうね。
 ビョーキになった友人は「あらゆる物事が私を否定しにかかっている」って思い込んじゃって、グレーゾーンだった時期には「周囲が私がヨシとする価値観に合わない」って嘆いていたのでしょう。

 自分に都合の悪い価値観でも「まあ、そういうこともあるさー」って受け入れられるかどうかがけっこう重要みたいです。


6月6日(月)

 甥っ子の写真焼いたのが余っていたので(向こうのお母さんにあげようと思ったら私忘れたたらしい)「あんたも持っていきなさい」と持たされた。 
 妹の旦那も持たされてママンに「会社の机に飾るのよ!」と言われていたが、私や妹が「いまどきは、ケータイの待ち受けにするのがその風習の替りですから」と擁護してあげた。

 でも、私はケータイ持ってないから、甥っ子の写真を机に飾っちゃおう(ビニルシートの下に)と思って持っていったら、先週の金曜日に「週末は甥っ子観に行くんだ」と宣伝した甲斐あって、さっそくエビワカちゃんが「赤ちゃんどうでした?」と振ってくれたので、「写真あるよ!」と見せびらかした。

 「わーーーーーー、かわいーーーーーーーー!」

 って月並みな反応が、太陽光線並みに心に染みるわ(笑)

 エビワカちゃんが、マスオさんにも「ほら、かわいいですよ?」と渡そうとしたが、「あ、マスオさんは、自分ところの○○君の方がwww」って、マスオさんも弟のとこの甥っ子にメロメロで、立派な「伯父バカ」なのである。

 それでも、産まれたての赤ちゃんは、誰が見たって可愛いに決まってるので、マスオさんも「ふ・・・・かわいいですね」と言ってくれました。

 そんで、私もそう思っていたけど、やっぱり他人が観ても「けっこう、しっかりした顔立ちですね」と言うので、ぼんやりした顔立ちが多いミヤノ家よりも、濃い顔の義弟みたいな顔になるかな?

 でも、妹に「実家にいる間に、赤ちゃん観に行くよ」と電話したとき、「なんか差し入れのリクエストある?」と聞いたら「お祝い品もなんもいらないから、とりあえず、可愛い可愛いって言ってもらえればいいから」って言っていたけど、「かわいい」って、ギャルが連呼するような、中味のない言葉のように思ってしまいがちだが(私のようなひねくれ者は)、こういう場合にはとにかく「わー、かわいい」って言ってりゃいいんですね。

 動物の赤ちゃんって、とにかく無条件に可愛いですから、そこに「自分なりの表現」とか「理屈」を挟む余地はないのでしょう。

 「あらーーー、かわいい!」
 「やっだーーーーーーー、かわいい」
 「きゃー、かわいい」

 と、「かわいい」の前にそれぞれ工夫を凝らすようですが(笑)、「かわいい」を連呼してれば、言われた方も言った方も幸せな気分になるのですから、まさに魔法の言葉でしょう。ぽぽぽぽーん♪

 ちなみに、楽天の「二軍のエース」である川井投手が好投すると「かわいいじゃん」と言われます。「川井いいじゃん」の略ね。

 楽天の川井投手をなんとか勝ち投手にして「かわいい」連呼したいものです。

 昨日の楽天はバカ試合になっていたようですが、今日は広島がソフトバンクに16点もやられているようです。飛ばないボールの影響で、ロースコアの試合が多かったのですが、そろそろ打者も慣れてきて、バカ試合が蘇ってきたかね?

 さて、今日は高校生の娘さんがいる同僚が「昨日、ディズニーランドに行ってきたので」とお土産のお菓子を持ってきてくれたので、「あ、そっか、うちのママンが妹の産後の世話から開放されたら、ご褒美にディズニーランド接待してあげよう」と思いつきました。

 何年か前にお付き合いして「もー、懲り懲り」だったのですが、今のママンの苦労を目の当たりにしてしまったので、私がそのくらい親孝行してあげてもいいかな、と。
 まさに「ねずみーランドの泣ける話」になりそうである。


6月5日(日)

 実家に帰って、妹の赤ちゃん鑑賞してきました。

 妹の旦那似なのか、なかなか顔立ちのはっきりした男の子のようです。まだほんとちっこくてかわゆーい。
 小さめに産まれたし、まだ10日目なので、泣き声もミューミューって感じでちいちゃく、別室で寝ていた私には夜泣きの声が全然聞こえなかった。(明け方、妹夫妻の話声が聞こえてきた時があったので「ああ、おっぱいあげてるんだな」と気がついた程度)

 イマイチ、力強くない感じのおとなしい赤ちゃんなので、うちのママンは心配しているようだったが、まだこれからでしょう。

 そんで、やっと名前も決まりました。「○輔」という名前になりそうだったので「だったら、大輔にしちゃえば?」と言ってみたら、妹に「そんなスポーツマンに多い名前絶対イヤ」と拒否された。
 そんな妹は当然のことながら、荒木大輔なんて全然知らなくて、「いや、私が中学生の時の甲子園のアイドルで、松坂大輔の母親が荒木のファンだったらしい」と説明すると、「今のハンカチ王子みたいなもん?」と言うから「いや、もっと凄かったんですけど・・・」

 しかし妹も「最近は胎教に悪いと思って全然テレビ観てないけど」と前置きしつつも「ところで、ハンカチ王子はプロで通用してるわけ?」と言うので「今、故障中なんで、これからでしょう。この先、どうなるかは私にはわからないし、別に私はハンカチ王子を応援しているわけではない」と言ったのだが、どうやら「うちの姉は野球ファンなので、ハンカチフィーバーの一員である」と勝手に思い込まれていたらしい。

 さらには「荒木大輔?そ大ヒーバーした私は大いにヘコんだ。「・・・・プロ野球選手としてはパっとしなかったけど、今はヤクルトで投手コーチしてますっ」と涙目で反撃すると「ふーん?そうなんだ?」って育児大変なのかもしれないが、ネーちゃんをいじめないでおくれ。

 でも、野球バカ姉は、赤ちゃんがテレビのある居間の隣の和室で寝かしているから、両親もあまりテレビつけないようにしていたようだが、無視して、昨日はNHKの巨人×楽天を観ていた。
 乾いた菓子がまたけっこう好投していたんだけどなあ。坂本に浴びた一発だけだったのに・・・・それにしても、阪神戦といい、巨人戦といい、世間の注目度が比較的高い試合に川井先発っていうのも地味すぎて泣ける。

 そして、今日の午後も3時からテレビつけたら、パパンが「今日もやってるのか?」と言うので、「昨日は東京ドームで楽天戦、今日は日ハム戦。交流戦は2試合づづだから忙しいの」と説明していると、妹が「交流戦ってずっとやってるの?」と言うから「ずっとって・・・・ もう半分終わったから、あともう半月くらい」と説明すると「え?そういうものなの?」って、野球に興味のない妹のイメージはたぶん「オールスター戦」みたいなものだと思っているらしい。

 そして、今日の巨人戦はやっぱし私の武田勝が先発で、3時の時点で0−2で勝っていたし、途中、大ピンチがあったが切り抜けて、降板した後も珍しく味方の援護が続いたのだが、パパンは「ああ、これで終わったな」とか言うし、ママンは「あら、巨人が負けてるの?」とか言うし、うちの野球民度は超低い(巨人しか興味ない)ということを再認識したのであった。

 うー、妹のところに産まれた甥っ子がもう少し大きくなったら、西武ドームに全員招待しちゃるぞーーーーー!(私の憧れであるファミリー席みたいのがあるし)
 「西武ドームは家族連れの集客に熱心なので、新しく授乳室も作ったんだよ」と言ったら、妹が「ああ、そういうのあると、行ってみたくなるなあ」と言うが、ほんとにそう思うのか?

 というわけで、今日の勝さんは冷や冷やさせられる場面もありましたが、珍しく汗だくな感じで巨人打線を零封で抑え、見事勝利投手になりましたが、えーと、他球場の途中経過で、楽天はヤクルトに「10-0」になっていたので「何がどうなった?」と思いましたが、片山先発ってなんだったんでしょう?

 名古屋での小山先発に続き、星野監督は投手起用が奇襲すぎだと思います。

 片山や小山や青山という、いわゆる「スリーマウンテンズ」は、「かなり期待してるんだよー」とだましだまし使って、うっかり期待に応えたら、褒めていい気分にさせて、ってゆーのを野村監督はかなり我慢してというか、得意の「ツンデレ」で育てていたのだと思いますし、ブラウン監督もその路線を守ってきたのですが、星野はけっこうチャレンジャーだよなあ。

 まあ、ああいう起用でうっかり覚醒する場合もあるのでしょうけど、「それで上手く行くくらいなら、とっくに・・・・」って、思いますし。青山も片山も先発投手として期待されていたのだし。

 ダメな投手が急に良くなったりはしない、という世界観を持っていたはずの捕手出身の野村監督と、投手はちょっとしたきっかけで劇的に伸びることもある、という世界観を持つ、投手目線というか、投手出身の星野監督では、ほんと、同じモノを観ていても、全然世界観が違うのでしょうね。

 私は投手贔屓なので、星野采配や、西武のナベQ采配は、嫌いじゃないんですけどね。そして、ヤクルト投手コーチの荒木大ちゃんが、一場とか、小野寺を拾ってくるあたりも。

 野球のことはさておき、うちのママンが妹と孫の世話と、週末は婿殿も滞在していたし、婿殿のお母様も来週あたり最来襲される予定だし、かなり参っているようだったので、さっき「雨降りそうだし、私も、もう帰る」と言ったら、駅まで送ってくれて「お茶する?」と言ってきたので、駅前の喫茶店でお茶して、ママンのガス抜きするくらいしかお役に立てないので、がんばりました。

 ママンは「娘と孫の世話や洗濯や食事作りで、私はすっかり食欲落ちちゃって」と愚痴るが、けっこう残り物をバリバリ食べていたと思うのですが・・・そういう、ほんとのことを言うのはよくないので「おかーさんも、大変だろうけど、体気をつけてね」とか、ピロートークばりの実の娘トークで大サービス。

 かなりストレス溜まってそうだったので、孫の世話が一段落ついたら、私が犠牲になって温泉旅行とかに着いていってあげないといけないのかしら?

 向こうのお母さんたら、出産後、こっち出てきたときに、出産費用としてガツンと100万円現金で渡したらしいので、うちのママンとしては、かなりイラっとしたらしいが、「お母さんは現金よりも貴重な労働対価で・・・・」とフォローしたら「タクシー代とかも、全部こっちが出しているのよーーーーー!」と噴火する火山灰にまみれて「ああ、それは大変ですねえ」って言うのも私の勤めです。

 そして私が「向こうのお母さんから頂いたお金をこっちに実費として還元してほしいっすよね?」と余計なこと言うと「うちは別にお金の問題じゃないよおおおおお!」と噴火するので「ですから、労働力が一番大事ですから」と、小金持ちで金をばらまく向こうのお母様と、小金もらって「儲かった」って言ってる若夫婦と、ワガママばかり言う実の娘と婿殿と、「おかーさん、大変だから、できるだけ手伝おう」という意思はあるらしいが、あんまし役に立たない夫(私の父)の対応にイライラしているらしいので、もっと役に立たない姉娘としては「おかーさん、大変だねえ」と労うしかできないのだが、これが意外に心に染みるようで、「産まない選択もアリよね」って言われて「え?」

 かなりブレてると思いますが、そんだけママンが疲弊しているということでしょう。
 妹がちゃんと子育てできるのか不安だし、放射能の影響も不安だし、お向かいの楽器ばかり弾いてる息子がニートなのも気になるし、お隣りは次男と同居しているが、長男は行方不明らしいし、「産んだからって、ちゃんと、立派に育つかわからないし、逆に迷惑ばかりかけられれるかもしれない」とネガってしまうらしいです。

6月3日(金)

 今日、会社でお菓子を食べていたとき、ふと裏面を眺めていたら(いや、すごくハマる美味しさだったので、原材料確認しようと思って)、アレルギー表記があったのだが、それがアレルギーの元になる食材が最初から表に書いてあって、「色付けされてるのがこの食品に含まれてます」という表示法になっていた。

 最近は、この表記法が一般的なのかしら?私は自分がアレルギーに無縁なので、気がつかなかった。
 でも、この表記法はアレルギーのある人には確かに見やすいかもね。
 原材料の羅列の中に、自分がアレルギーの食材を探すよりも、最初から表になっていて、この食品に含まれるものにマークしてあれば、例えばソバがだめな人はソバにマークがなければ、すぐにわかるようになってるし。

 でも、その表の中には「バナナ」とか「モモ」とか、「へー、そういうのダメな人もいるんだ」っていうのも含まれており、「サバ」っていうのもアレルギーなのか、サバなどの青い魚を食べると蕁麻疹が出るっていう話はよく聞くけど、と眺めていたら、その表の中に「マツタケ」っていうのがあった。

 「松茸アレルギー?それって、かなり高尚だ!」と大声でつぶやいたので、他の社員も「へー、そんなのあるんだ」と興味を持ってくれたが、皆やはり「松茸なんて、滅多に食べないからねー」と言う。

 まあ、でも、卵アレルギーだったら、色々な食品にこっそり含まれているので、油断できないけど、松茸はさすがに黙って入れないだろうし、もし「松茸エキス」が含まれているとしたら、裏の原材料にこっそり表記するのではなく、堂々と表に「松茸エキス配合!」って書いてあるだろうしなあ。

 「キノコご飯」にこっそり配合されることも絶対に無いだろうし(笑)

 ネットで調べてみたら、松茸アレルギーだという人はけっこういたけど、一生それに気がつかない人もいるだろうなあ。
 つーか、「いや、私、松茸がダメで。いえ、嫌いというか、アレルギーで」って言うの、ちょっとカッコええなあ。
 松茸アレルギーが存在するって小ネタページにも取り上げられていたが、「松茸アレルギー」とか「アワビアレルギー」って、それこそ落語の「まんじゅう怖い」みたいな話に思えてしまう。

 そういや、昔の職場の同僚にアトピーの子がいて、彼女は「高級化粧品ほど肌に合わない」と言っていた。
 スーパーで売ってるような、安物だとたいてい大丈夫なのに、デパートで売ってるようなやつだと、湿疹ができてしまうらしい。

 北京に行ったときに、漢方っぽい高級美容クリームが日本円で数百円で買えたので、「これ、ハンドクリーム程度の値段だし」と、会社の女子にお土産で配ったんだけど、そのアトピーの子は「私、高級なのダメだから」と言ったのだが、「中国では高級品なのかもしれないけど、ニベアよりも安かったの」と私が言うと、「そんなら大丈夫かも」と受け取ってくれて、後でお世辞かもしれないが「あのクリームけっこういいね」と気に入ってくれたようだった。

 まあ、あの子の場合、ブラインド実験してみたら、どうたったのかわからないけどさ。「ちふれ」の容器にブランド基礎化粧品を詰めてみても、湿疹出たのかね?

 さて、楽天は今日は東京ドームで巨人戦だったが、塩見は3失点でけっこう頑張っていたようだが、次に出てきた美馬が故障?せっかくの地上波放送なので、塩見にしても、美馬にしても張り切っていただろうになあ。
 美馬の替りに有銘先輩登場したので、ドキドキしたわ。
 つーか、超久々というか、去年のオールスター以来ではないか?有銘先輩を地上波で観るのは。あれ?有銘がオールスター出たのって、去年だっけ?一昨年だっけ?

 去年の秋に二軍の試合観に行ったら、有銘が大炎上したのが記憶に新しすぎる。

●ミヤノさんの「ちょっといい話」(自画自賛編)

 会社に届いた郵便物の中に「なにこれ?」っていうのがあった。
 出版業界には疎いのだが、それは「取次」って言うのか、「本の問屋さん」からの郵便物だった。うちは出版社ではないし、本屋でもないので、取引ないのだが・・・・しかも「新規開店ご担当者様」と書いてあり、ますます「なんだろう?」

 ただ、本の流通と全く無縁というわけでもなく、親会社は経営者の趣味で本屋を経営しているので、取次とは関わりがあるし、今もやっているのかどうかわからないけど、前はその親会社の本屋の在庫を子会社であるうちの倉庫で預かっていたりしたから、「なんか、そういうやりとりで顧客名簿に載っていたのかね?」と思って「DMかしら?」と封を開けてみた。

 読んでみると、ますます意味不明だった。
 被災地として、よくテレビに出てくる地名にある書店がやっと営業再開するので、新規開店と同じ扱いで、ぜひご協力をお願いしたい・・・・とか、云々。

 なんだこれ?被災詐欺?

 しかし、その「ご協力のお願い」の書面と共に、なにやら伝票とか、本に挟むスリップも同封されていた。そして、そのスリップに書いてあった書名見て、やっとわかりました!

 年に数回しか無いので、いつも忘れてしまうのだが、うちの会社とほぼ同名の会社が都内にあり、そっちは理系学術書の出版社なのである。だから、時々、書店や大学の図書室から「この書籍の在庫ありますか?」って問い合わせ電話がうちの会社にあるので、そのたびに電話受けた社員が「え?何の話?」と戸惑うのである。

 いつも「書籍の問い合わせは、同名の別の会社と間違ってるから」と、そういう事件が起こる度に告知しているのだが、自分もやっぱりすぐには反応できないんだよね。
 しかも、その出版社の出している本が「ティッシュテクノロジーのなんちゃらかんちゃら」とか「高分子のポリマーがなんちゃらかんちゃら」とか、シロートには難易度高い書名だったりするので、私を含めて、そういう問い合わせを受けた社員は皆、フリーズしてしまうのであった。

 それでも、最近は「本屋さんからの問い合わせは、とにかく間違い電話だから」と啓蒙しているので「うちは本を出版してませんので・・・・」って対応でも、別にいいわけで。ちゃんと調べ直してくださいって。つーか、普通に検索すると、東京の出版社のほうが上位になっているのに、なんでうちに間違って電話してくるのだろうか?どっかに登録されてるの?

 そんなわけで、その大手取次会社からの「震災から復興して営業再開する書店にご協力よろしく!」という郵便物も「あー、うちじゃねえし」とわかったのだが、さーて、どうしよう?

 平時なら、ゴミ箱にポイしても別に構わないような書類なのかもしれないけど、被災して、やっと営業再開する書店に「新規開店じゃないけど、新規開店扱いしてください」(買取じゃなくて仮出品みたいなことをしてるのかね?)というお願いみたいだし、それに、その取次だって仙台営業所だったから、取引先書店がけっこう被災しちゃって大変だったろうし、そこの営業所は無事でも、社員の中には被災した人もいるかもしれないし。

 とりあえず、仙台に電話してみた。
 「あのー、こういう書類が送られてきましたが、同名の会社とお間違えだと思います」

 間違ってデータにうちの会社の住所が登録されてるのか、って思ったんだけど、担当者も憶えていたみたいで「お宛名が手書きでしたよねえ?」と、専門的な出版社だったので、取引先データがなかったので、ネットで住所を調べて郵送したらしかった。

 そんで、私にはスリップの重要性とかわからなかったが、どうもそこに書かれている書名が重要らしく「ええと、スリップだけでもファックスいただければ」と言うけど、6枚くらい入っていたし、そんなすぐに再発行できるようなものではないのか、と思い、「それじゃあ、全部ご返送いたします」と私が言うと、相手も「すいません、よろしくお願いいたします」

 平時だったら「なんで、何も関係のない我社が、余計な仕事を」って話だが、住所書いて、切手貼るだけだし、「被災地支援」としては、全然大したことのない作業と経費負担である。

 そして、付箋で「お電話でお伝えいたしましたが、間違って送られてきたので、ご返送いたします」とメモ書きしようと思ったのだが、ふと思いついて、仙台に行った時に買った「楽天イーグルス公式グッズのメモ帳」に、その旨を殴り書きして同封した。

 もー、何ミスしてんだよ!おかげで何の関係もないのに、私は余計な仕事しちゃったじゃん!でも、まあ、被災地だし、ご親切にも自腹で返送してやるよ。それに、あたし、楽天ファンなんでwwww

 という、私がそのメモにこめたメッセージを担当者はわかってくれるだろうか?

 担当者がそれに気がついて「くすっ」と笑ってくれたら、って想像すると、私もとても幸せな気分になれる。

 今日はおかげさまで「被災地に貢献しちゃった、えへ?」っと終日上機嫌でした。


6月2日(木)

 民主党のゴタゴタを朝のテレビで観るたびに(最近、夜テレビ観てない)、「ああ、うちの会社もこんな感じ」と涙目になってしまいます。まあ、要するに「この大事な時期に、なにやってんじゃごりゃああああああ!」ってことですね。

 さて、昨日噴火しまくったので、今日はちゃんと部長に資料を用意した。
 もちろん、部長の言う「いろんな項目を挙げて」ってやつではなく、「これがこうなるから、なんとかしないといけないので、そのために考えられる項目を挙げてくれ」の「ここがこうなるから」の部分を明確にした資料です。

 概算は部長も抑えたいたはずだけど、その数字を元に小細工しないといけないのなら、より詳しい数字が要るだろうと思っただけ。

 出勤してからすぐに1時間くらい、あちこちコピペして集計して、月次と年間と月平均がわかるようにして、部長にメールで送った。
 しばらくして部長が出勤してきたので(重役出勤つーか、うちはフリーダムなフレックス制なのである)、「集計表送りました」と言うと、「今見てる」と言うので、スススと横に移動して、「ここがああで、こうで」と説明すると・・・・・

 「そうだよ!まさに、この表が欲しかったんだよ!」

 ・・・・・・・・えっと、そう言ってなかったですよね?
 最初からこれでよかったのなら、「私の普通の仕事」の範疇なので、「こういうの作って」「はーい、かしこまり!」で済んだのですが・・・・

 ふー、まあ、これも部長の癖でもあるしな。
 部下に仕事を頼むときに、その仕事が何のために必要なのか説明するのはいいけど、自分もその最終型がよくわかってないから、勢い余って部下に先に「落とし所を考えてくれ!」って言ってしまうのである。

 なので、毎回、部下たちに「え?自分がそこまでやるんすか?」って驚かれてしまうし、人によっては私みたいに、「えー、そんなの絶対無理です!」とゴネるので、それを説得するのに時間がかかり、結局は「いや、だからその前段階の資料を作ってくればいいから」ってことになり「だったら、すぐ出来ますけど、もー、脅かさないでくださいよー」という、無駄な時間が生じるのだが、部長にとっては無駄な時間ではないらしい。

 もしかしたら、部長は「こういう複雑なことも部下がテキパキと仕切ってくれればいいのになあ」と一瞬だけ夢を見たくて、試しにムチャぶりしているのかもしれない。部下が「無理、無理、無理っす」とジタバタする様子こそが「自分の苦悩の具現化」として、その儀式をやることで「オレってけっこう大変な苦労してるんだ。わかってくれてるかい?」というガス抜きというのかなんというのか。

 まあ、私もそれがわかっているからこそ昨日は、あえて部長の替りに噴火してさしあげたとも言えますでしょう。

 ということにしておこう。

 菅総理と違って、総務部は部長にあれこれ文句はありますが「違う部長の方がいいなあ」とは思ってないと思います。「いろいろ難しい人だ・・・」とたまに愚痴り合いますけど(笑)

 まあ、そんなわけで、私の出した資料に部長が「ぐっじょぶ」と喜んでくれたので、その後は和やかにファミレスチェーン点の話で盛り上がりました。私は「山田うどん」っていう店、知りませんでしたが(街道沿いにあるらしいので、車社会の一員ではない私には縁遠い存在だったらしい)、部長はなんとリンガーハットに入ったことないんですって。

 おかげ様で、今日の総務部は愛に満ち溢れておりました。

 午後になって部長が「出かけてきます」とコソっと言うので「どこに?」と聞くと某取引先の名前を言うので、そこが会社から電車で約1時間くらいのところだと知っていたので「パソコン落としました?」と言ってみたら「落としたよ!」と堂々と言うので、「なーんだ、ちっ」とこれみよがしに舌打ちしてみた。

 親会社のトップがまた無理無理な節電目標を掲げてしまったので、総務部ではかなり無理めの節電作戦を思案中で、まあ、その話も「政府が求めているのはピーク時の節電なんじゃないの?」という正論は置いておいて、「進め一億節電だ!」という根性論に展開しそうですが、そのアホらしさは置いておいて、「帰宅する時にはモニタのスイッチも切ろう」とか「外出するときにはパソコンの電源落とそう」とか、出来る限りやってみることになったのです。

 しかし、さっそく部長が昼から夕方まで外出した時に、他部署の社員が「TKさんいないの?」と部長を訪ねてきたので「外出してます」と言ったら「うっそーーー、だってパソコンついてるよ?(笑)」

 節電を推進する立場の総務部長がそれでは示しがつかないと思って、今日、外出するときには声をかけてみたのだが「電源落としたよ!」と即答だったので、「なーんだ」と言っていたら、部長がすぐ戻ってきて、「やっぱ、電源は落としてなかった!」

 みんなで大爆笑したが、私は別に部長をイジめるつもりで言ったわけではなく「いや、今朝出勤したら、みんな『あ、モニタの電源落としてなかった』って言っていたから(私もだ)、慣れるまでは互いに声かけて確認するといいと思ってwwww ね?皆さん、そーしましょーね?」と私には珍しく、「みんなで頑張ろう!」みたいなことを大声で述べたのである。

 そしたら、私が帰るときに、後輩が「モニタの電源落としました?」って言ってくれたので「わー、全然忘れてた、ありがとう!」
 後輩も、してやったりという顔で、ニヤリと笑っていた。

 こういう雰囲気だと仕事してても楽しいから、私もたまに火傷するけど、部長にツッコミ入れまくるから、みんなも私に積極的にツッコンんでね。

 えーと、そんで、菅総理は「復興のメドがたったら退任する」って言ったらしいけど、復興のメド立つのっていつなんだろう?(笑)
 早くても来年?原発の安定化が実現したらねえ。

 次の首相は誰にするつもりなんだろうか?

 サル山のボスが入れ替わっても、やっぱしサル山であろう。
 そりゃ、私はけっこうサル山にうんざりしていますが、でも、けっこう観察するの楽しいです。私にちゃんと給料払ってくれたり、ちゃんと年金支給してくれるのならね(笑)

 そういや、その昔、坂本龍一が「サルはゾウを見習え」みたいなこと言っていたけど、私はゾウ好きだけど、ゾウに会社の経営や国政を任せたいとは思わない。

 やはり、サルがサルであってこその人間社会であると達観しているので、がんばれサル山!って思います。

 ナショナルジオグラフィック的視点での、今の日本の国会映像とか、ちょっと観てみたいよーな。

6月1日(水)

 すいません、噴火しちゃいました(笑)

 昨日、日記さんにぶちまけたのでストレスは発散したつもりでしたし、今日は部長は午前中から行列の出来る精神科医みたいに、社員の相談が相次いでいて、なんか、どっかの部署が炎上していたらしい。そんで、午後からずっと「はあ、もう眠い」と疲れていたのだが、夕方になって「いろいろ、ご迷惑おかけしましたー」と着火しちゃったご本人がやってきて、30分ほど部長と話をしていたが、やっと終了したようだ。

 私は、昨日の話をもう少し具体的に詰めておきたかったのだが「今日はダメだな」と明日以降にしようと思って、帰り支度しようとしていたら、部長が「そーいや、昨日の件の資料を」って言い出したので「あ、その話する気力あるんすか?」と、昨日は「まあ、こういう方法もあるかもしれません」と言ったけど、今日調べてみたら、けっこう無理っぽいっすという説明をしていたら、丁度、他部署の部長が別件でやってきたので、部長が「あのさ、例えばなんだけど、こういう場合、なんかある?」と声をかけると「うーん、そんなら、あれとか、あれとか」とけっこう具体例を挙げ始めた。

 なので、私は「ああ、そういう方がいいですね、てゆーか、現場レベルでやったほうが絶対いいし、他の部署にもヒアリングしたほうがいいですよ」と抜けようとしたら、私がスネたのかと思ったのか「いや、そうじゃなくて、その前の土台というか、経理的にこういう項目があるってことをリストアップしてもらいたかったんだよ!」と言うので、私は思わず「私、こんなことに関わりたくないし」と本音を言ってしまったのであった。

 そんでちょっとエキサイトしてしまい、というかエキサイトした演技しつつ(冷静に「この会社こんなことしてるからダメなんです」って言うよりも、単なるヒステリーのほうがいいかなと)言いたいこと色々ぶちまけてしまいました。
 部長だって最初から「なんで、こんなことに」って思っているだろうけど、ここは私からダメ出ししておかないとな。

 部長の前任者はそういうことをシレっとやる人だった。
 自信満々にやるから、てっきり「なんかあったら責任取るんだろうな」と思ったし、本人にも「私は知りませんよ」と念押ししたつもりだったが、税務調査の時にやっぱし指摘されたのだが、その時は今の部長になっていたので、前部長は現部長に丸投げしたのである。

 そして、今の部長は多分、この先、なにかあっても、他人に丸投げできるような性格ではないので、「なんか、あったら前の税務調査の時みたいに苦労するんですよ!」と脅しておくのが私の任務だと思ってさ。
 別に脱税とか裏金とか、そういう犯罪行為じゃないんだけど、外から見たら「なんでこんなことを?」っていう不思議なことをしているので、「これはなんかすごい工作をしているのでは?」って徹底的に疑われるに決まってるもん。

 それを「別にズルいことしてるわけではなく、でも、なんか担当者の見栄の張り合いでこんなことに」っていうことを他人に説明するのがものすごーく難しいのだ。てゆーか、私だってわけわからんのだし。

 さて、連日愚痴っているので、別の話題でも。

 先日、電車に乗っていたらある車内広告に目がとまった。「えーと、このタレントさん誰だっけ?」と凝視してみたら「あ、水嶋ヒロか、金髪にしちゃったんだ・・・・・って、あれ?芸能界引退して作家とか編集者になったんじゃなかったっけ?つーか、これ、モバゲーの広告だぜ????」と驚いたので、水嶋ヒロがけっこう好きらしいエビワカちゃんに「ヒロくん、どーしちゃったのよお?」と聞いてみたら、家では子供の世話で忙しいエビワカちゃんは、あんまテレビ観ないらしく「そーなんですか?」と言うので役に立たない。

 それにしても、モバゲーは金あるなあ。
 そこそこ金出さないと水嶋ヒロを引きずり出せなかっただろう。まあ、金に困っていたのかもしれないけどさ(笑)

 でも、前は「ふぞろいの林檎たち」の男三人を起用していたし、あんときも、柳沢慎吾と時任三郎が最初に出ていたときには「まあ、この二人ならやるか」と思っていたが、中井貴一が出てきたときには「え?やるの?」とのけぞったっけ。
 って、私が言うと、エビワカちゃんは「ふぞろいの林檎たち」がよくわかってないということがわかったが、少し離れた席にいた、私より少し年上のパート社員が「そう、あれは、よく揃ったなあ、って感じでしたよね」と反応してくれたので救われました。

 それに、エビワカちゃんは、私が「それに、なんでよりにもよってモバゲー?」と、あんまイメージよくないだろう?という意味もわからないようだったが、そしたら、「でも、水嶋ヒロって確か、頭いい人なんですよね?」と言う。

 あー、前にも水嶋ヒロの話題になったときに「でも、頭いいんでしょ?」って言ってたなあ。
 そうそう、小説が受賞したので話題になった時だ。みんなで雑談していて、「その本、面白いのかね?」なんて話していたら「でも、頭いいんでしょ?」と言うので「頭いいかどうかは知らんが、小説には関係ないしねえ?」と答えたのだが・・・・

 確かに、水嶋ヒロは帰国子女で、有名私立校の桐蔭のサッカー部で活躍し、大学は慶応らしいから、「ハンサムでスポーツも勉強もできる」という昔の少女漫画的な経歴だが、「頭がいい」のかどうかはよくわからん。というか、どうでもいいのだが。
 バラエティ番組やトーク番組に出ているタレントなら「頭がいいかどうか」は重要だったりするけど、それでも、重要なのは「頭がいいか」ではなく、「このタレントの頭の良さを好きか嫌いか」ってところだろう。

 実際に「頭のよさ」を売りにして、クイズ番組で活躍している人もいるけど、あれも結局「芸としてどうか?」ってことが重要なわけだし。

 だいたい、何をもってして「頭がいい」というのか?
 そりゃ、有名大学出ていれば「勉強が出来たんだろうな」とは思うけど、テストの成績がいいのと、「頭がいい」っていうのは別物だと思うのだが。

 そして、水嶋ヒロに関していえば「せっかく人気があったのに、なんかもったいないというか、戦略間違ってるような気がする」くらいには思っていたのだが、「いやーん、ヒロ君が結婚しちゃった!」と嘆く程度にはヒロ君ファンだったエビワカちゃんが「でも、頭いいんですよね?」と何度も念を押すということは、それは裏を返せば「なんか、この人、なんか勘違いしてない?」と思っているということなのかもしれない。

 どっちにしろ「頭がいい」ってあんま褒め言葉じゃないよね。いや、褒め言葉か。「ビートたけしってほんと頭いいよな」とかね。そっか、「でも、頭いいんですよね」の「でも」が大事なんだな。
 

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