可燃物な日々

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 日本酒8合飲んだ勢いで、新しい掲示板を作りました

3月14日(日)

●オープン戦 ヤクルト×日ハム@神宮球場

 お天気良かったから、今日も行ってみたけど、あまりにも盛りだくさんすぎて、全部書いてると異常な長編になってしまいそうだから、できるだけ箇条書きで表現したい。(たぶん、無理なのかもしれないけど)

*ナカータ君の打撃練習

 着いたとき、丁度やっていたのだが、あれ?中田君って2軍落ちしたんじゃなかったっけ?
 2軍でまたホームラン打ちまくって、また上がってきたのかしら?
 そうだとすると、まさに「2軍の帝王→1軍でさっぱり→2軍の帝王」をループするという、「俺達」にようこそ!なんであるが・・・・

 しかし、打撃練習しているのを初めて観たが、こりゃスゲーわ。
 8割くらいがホームランだった。レフトスタンドにバンバン打球を打ち込んでました。
 けっこう延々とやっていて、期待の高さがわかる。

 そんなことはどうでもいいが、ハムの大村打撃コーチはどこ?と探しまわってました。(いたけど、サングラスかけてるから顔が見えなくてがっかり)

*日ハムの先発は武田勝だった!

 先発が発表されると思わず「よっし!」とガッツポーズ。
 パ・リーグは開幕直前なので、昨日は開幕投手候補が勢揃いしていたから(うちの岩隈さんは、私がヤクルトの打撃不振を心配しているのを察してくれたのか、初回だけ打撃投手を勤め、青木にホームラン打たせていました。ありがとうございます)、今日あたりにマサルさんが登板しそうだと予想はしていたが、でも、今年は1軍も2軍もオープン戦が雨で中止になることが多く、予定通りにはいかなそうな気もしたのだが、まんまと当たりを引き当て、試合開始前から「今日はチケット代の元をとった」とご満悦でした。

 実はちょっとだけ悩んでいて、中日の岩瀬が今日の西武ドームに登板するという話だったので「岩瀬も観たい・・・・」と思ったのだが、この時期、外の気候はそこそこでも、西武ドームは氷室だから絶対に寒いのわかっていたので、やめておいたのだ。

 大正解でした。

 ちなみに、楽天も幕張でオープン戦やっていて、マー君登板が予想されていたが、そっちは全く眼中になかったのはマーヲタの友人には内緒だ。

 で、武田勝に話を戻すと、3塁側ベンチ上くらいに席をとると、いそいそとブルペンに向かいました。
 きゃー、目の前でマサルさんが投げてるー!
 大感激である。
 左投手なので、客席に背中を向けて投げるのだが、プレートに左足をつけて、右足はマウンドの傾斜で少し下がるのだが、その右足を慎重に傾斜に落として、構えの手の位置を決め手から、フルフルっと小さく(2センチ幅くらい)腰を痙攣させて、腰の位置を固める動作が大変かわゆくて、じっと見つめておりました。

*試合開始 ヤクルト先発は村中 両投手ともランナーは出すが無失点で抑えていた

 村中も軟投派の左投手なので、両投手とも2回くらいまでは120キロ程度しか出ない。神宮のガンなのに・・・・
 しっかし、村中は体格もいいんだから、もっと速球も投げろよ、と思ったのだが、3回になったら調子が出てきたのか、球速も上がってきた。そしたら、金子誠にホームラン打たれてしまい(珍しいモノを観た)、その後、打撃投手モードになり、フルボッコされ、あっという間に4失点。

 大ちゃん・・・・(荒木投手コーチのこと)・・・・大丈夫っすか?

*自分の心の目の良さに悲しくなる

 それよりも「箇条書きでまとめてみよう」と思ったのに、それがちっとも出来ない自分にも悲しくなっているが・・・・
 えーと、私は中学2年のときから眼鏡が必要だったし、コンタクトレンズにしても、せいぜい視力1.2だし、乱視も酷いらしいので、要するに人生のほとんどを近視として過ごしているわけです。

 そのため、遠目でも知人を判別できるよう、人を姿形ではなく、「動作」というか、その雰囲気で判別する癖がついているようで、おかげで今では球場に行っても、楽天の主力選手のほどんどが遠目でも判別できるようになりました。

 そして、今日の試合で、村中がやっと直球が走り始めたと思ったら、フルボッコされてる惨状の向こうで(私は3塁側にいたから。だってそっちのほうが太陽を背中に受けるんだもん)、次の投手が準備に入り、遠投をしているのを遠目で観て「あれは、もしかして、一場?」

 いやあ、いくらなんでも、この距離で一場を同定できるほどの一場ファンでもないし、奥様、ご冗談を・・・・・と思いつつも、遠目でやっと判別できる背番号を確認したら・・・・34・・・・・一場でした・・・・・・

 100メートル先から(もっと短いと思うけど)、一場を識別できるという、この能力って、まさに「人生において、何の役にも立たない」ですよね。

 でも、これこそが球界屈指のロマンである一場の能力なのかも。
 100メートル先までも、ロマンなフェロモンを振りまくって凄い。
 さすがわ、あのノムさんが何度裏切られても、一場を使ったわけだし(ものすごーく、ボヤいていたけど)、荒木投手コーチが「一場はノムさんの元から離れれば、もっと伸び伸びやれて実力を発揮できるのかもしれない」と勘違いしちゃったのも、この強力なフェロモンのおかげなんですかね?

 試合のほうは、マサルさんも変化球が曲がるのが早いのか、うまく合わされてヒット打たれて適度に失点していて、なかなか面白い試合になっていたのに、一場が見事にぶっ壊してくれました。

*一場 消える魔球を投げる

 フルボッコされるわ、制球悪いわ、やっと中田を打ち取ったと思いきや内野安打でした、と、一場ワールド全開だったのですが、極めつけが、これでした。

 観た人には説明不要だが、文章で書くと面倒なんだけど、えーと、子供のころ、教室内などで至近距離にいる友達にゴムボールを全力で投げつけるフリをして、友達をびっくりさせるものの、ボールをリリースする瞬間に指先でスピンかけて、ボールが真下にポトリと落ちるっていうの、よく男子はやっていたと思います。

 バレーボールやバスケットボールでも、顔に投げつけるフリをして、そうやってポトリと落として「わー、なんだ、ビビったぜ(笑)」と体育館でやってましたっけ。

 あれをねえ。
 プロの投手がねえ。
 マウンドで真剣にやったのです。

 初めて観たよ。

 投げる瞬間、ポロリって・・・・・・

 ランナーが3塁にいたのだが、ボークで帰還。
 場内は、失笑の渦でした。

 捕手の相川も、横浜ではいろいろ苦労したと思うが、移籍したヤクルトでも苦労が多いね。

 そんなわけで、一場はそのイニングで5失点して、試合はハムの大量リードになったのだが、ヤクルトはまた加藤を出してきた。
 期待の高さが伺えるが、たしかに、前回もそうだったが、加藤は無難にまとめるので、これがシーズン中もそこそこ使えれば・・・・
 でも、高口に被弾していたけど、高口は日ハムファンでもイマイチよくわからない地味な選手なので、加藤も油断しちゃったのだろう、ということにしておく。

*一場さんには負けられない

 そんで、まあ、ハムも江尻が連打されたりしていたが、投手陣全体としてはまあまあの出来で、そのまま試合終了するのかと思いきや、見慣れぬ背番号の投手が最終回に登場したので「誰?」と思いきや、なんと松家でした。

 そーいや、外野のスタメンでは関口がいたなあ。
 今日は、横浜からトレードでやってきた選手のお試しデーだったようです。

 で、点差あったし、松家が多少グダグダでも、すぐ終わるだろうと、周囲のヤクルト・ファンも(日が傾いていたのと、ブルペンにいらっしゃる伊藤投手コーチが観たくて、1塁側ブルペン前に移動していました)帰り支度をしていたのに・・・・・

 まさかの松家が全然ストライク入らないで、なぜか満塁になっていて、押し出しやヒットで3点も入ってしまった・・・・・

 オープン戦だし、最終回の裏の攻撃で、7点差もあったのに、投手コーチがやってきて、野手がマウンドに集まるという光景に、ヤクルトファンも失笑していた。

 つーか、ほんと日が傾いてきて、このまま延々とやっていたらナイターになっちゃうじゃん(笑)という状態だったのである。

 私の後ろにいたカップルが「なに、このピッチャー、7点差もあるのに、なんでストライク入らないの?バッカじゃないの?」と言っていたので、「たしかに、バッカみたいなことになっていますが、松家は東大卒なのです・・・・」と心の中で呟いた。

 どんな立派な学歴があろうと、マウンドに立った以上は、ストライク入らないと、観客にバカにされるしなあ。厳しい世界である。
 でも、私は文武両道にけっこうロマンを持っているので、がんばれ、松家!

 というわけで、今日の神宮球場は、かつての六大学の投手たちが、慶応(加藤)が「まあまあシーズン中も使えそう」、明治(一場)が「2軍に幽閉しておけ」、東大(松家)「早くフロント入して、そっちの修行したほうがいいじゃね?」という結果を残したようです。あ、あと、早稲田の江尻もまだ調整が必要ですかねえ?故・小林繁コーチの忘れ形見なサイドスロー投手なので、もう少しピリっとしてほしいのですが。

 ちなみに、ヤクルトの加藤は神奈川の公立高校である川和高校から慶応で、それって推薦入学かもしれないけど、普通の指定校推薦?(川和はけっこう進学校である)


 また今日も神宮から自宅まで歩いて帰りました。けっこう軽快に歩けた。

 さて、またダラダラと書いてしまいましたが、「今日の酷い試合をヤクルト・ファンの人はどう思ったのだろう?」とヤクルト本スレを覗いてみたら・・・・

107 :代打名無し@実況は野球ch板で:2010/03/14(日) 19:13:13 ID:M6OG/zOg0
バックネット裏で見てた者として個人的今日の収穫10
1 村中が怪我の不安見せるもそれなりに投げれた
2 加藤が素晴らしかった
3 荒木の守備とバットコントロール
4 改めて中村の肩の強さと正確さ
5 藤本、相川、福地で?いだこと
6 藤本の守備
7 押本はなんら心配なし
8 飯原も復調してる
9 城石のノックがうますぎる
10 ヤクルトファンの方が多かった

気になった点
1 飯原は相変わらずゴロのキャッチが改善されず
2 一場は・・・・もういいや
3 デントナの表情が暗い

 いいなあ、こういうのやりたかったのよ。

 そっか、ヤクルトの守備練習の外野フェンス際への打球ノックが凄いなあ、と思っていたのだが、あれは城石コーチだったんだ。

 今週、2回もヤクルトのオープン戦をほぼ3塁側で鑑賞して思ったのですが、3塁コーチャーズボックスに立つ、城石コーチはえらいカッコええですね。
 男前だし(あんま私の趣味ではないのだが)、小顔だし、足長いし、なんか腰の位置が高い感じで、その後ろ姿を眺めつつ「ああ、次生まれ変わるとき、もし男になるんだったら、これにしてくださいって、神様に具体的にお願いするために、よく観ておこう」とため息が出ますわ。

 あれでさらに、嫁は女子アナで超美人でしょ?

 後ろ姿を眺めていると、後ろからボール投げてやりたくなりますね(笑)

 と、今日は城石コーチや、伊藤コーチ、大村コーチと男前コーチ・チェックに熱心だったワタクシでした。だって、そのあたりが今はツボなんだもん。もう、つるべ落としのように、急激に、若い男子に興味なくなってますね(笑)

 あ、そういや、箇条書きでまとめてくれた人も書いていたが「10 ヤクルトファンの方が多かった」はホント、私も驚きました。
 内野席3塁側も、そこそこ客入っていたけど、びっくりするくらい静かだったし、快適でした。シーズン中はまた違う雰囲気なんだろうけどね。

 さて、そういえば、帰宅してネットで他球場の試合結果をチェックしたのですが、やった!横浜がやっと勝った!
 三浦で勝ったみたいで、よかったよかった。
 つーか、オリは木佐貫が立ち上がりで叩かれただけだったのかな?

 さすがわ、私が応援する木佐貫はちゃんと空気読める子なんですね。
 楽天戦で勝ってもいいからね。

 あと、今年も武田勝には、楽天からたくさん勝ち星を与えようと思った。
 残念ながら、私が勝ち星分配担当の野球の神様なわけでもないのだが、できることなら、帆足に与えるべく用意された勝ち星を融通しますから。

 (去年はどちらにも大判振る舞いしすぎでした)

3月13日(土)

 出勤。

 部長も出勤していたが、同窓会のために早く帰ると昨日から宣言していた。
 数ヶ月前にも同窓会してなかったっけ?
 あんときは確か「同級生の女子が凄くて、朝までカラオケに付き合わされて超疲れた」とボヤいていたっけな。

 同窓会の連絡のために、部長はまた昔のことをいろいろ思い出したようで、今日も突然、私とマスオさんに向かって「君らの地域では、フルーツバスケットってどうやってた?」と聞いてきた。同窓会絡みというよりも、テレビでフルーツバスケットの話が出たので思い出したらしいけど。

 いきなりそんなこと言われても、「え?どんなゲームだったっけ?」と3秒くらい考え込んでしまったが、「そっか椅子取りゲームだったな」と思い出し、「参加者をリンゴとかバナナとか果物の名前で振り分けて、鬼が指示したフルーツの人が椅子を離れて・・・・ってヤツですよね?」と私が言うと、部長は「うちの地域ではそうじゃなかった」と言うので「どんなローカルルールでした?」と聞くと・・・・

 「『昨日の夕飯はハンバーグだった人!』とか、そういう感じ」
 「ああ、たしかに、そういうのやりましたねえ。生まれた月とか、出席番号とか・・・」
 「で、さあ・・・オレ・・・・中学校の時は卓球部だったんだけど、それを隠して、高校ではバレー部に入ったんだけど・・・・」

 また部長の自己開示モードが始まってしまった・・・・
 しょーがない、付き合ってやるか・・・・

私 「なんで卓球部じゃダメなんですか?」
部長「だって、なんか当時、タモリとかに卓球部のヤツは暗いとか言われてたじゃん」
私 「ああ、根暗(ネクラ)が流行った時代ですね(笑)」
部長「だから、中学のとき卓球やってたのは言わなかったんだけどさ・・・」

 ところが部長が高校の時に在籍していたクラスは、最初のホームルームから担任が「みんなが互いを知ることができるように」という意向で、自己開示系のフルーツバスケットが開催され、その後も何度もホームルームでやっていたので、みんな次第に熱くなっていたらしい。

 あるとき、鬼の子が、たぶん自分と中学が一緒だった子を狙い撃ちして「中学の時は卓球部だった人!」と言ったら、部長は思わず反応して席を立ったので、みんなから「へえ、卓球やってたんだ」と言われてしまい、「しまった!ずっとひた隠しにしていたのに、なんで正直に立ち上がってしまったのだろう!」と嘆いたらしい。

私 「ああ・・・・まあ、フルーツバスケットって、けっこう熱中してくると、そういう変なテンションとうか、なんか全身使った『こっくりさん』みたいになるとき、ありましたねえ?」

 あのゲームは、自分が該当しないからと言って、すまして座っているよりも、積極的に立ち上がって椅子を争った方が楽しいので、そういうお調子ものたちは、明らかに自分に当てはまらないことでも、わざと立ち上がっただろうし、それに、そういうのを誘導する天才的な指示を出す鬼がいると盛り上がったと記憶している。

 それこそ、担任もいる公式レクリエーションの時に、「○○先生(担任)は美人だと思う人!」と鬼が叫べば、それは強制的に「フルーツバスケット!(全員シャッフル)」を意味するので、みんなゲラゲラ笑いながら、シャッフルの怒濤の渦に巻き込まれたものだ。

 ああ、楽しかったな、ああいうゲームって。

 フルーツバスケットを発端として、他のゲームの話もしたが、「ドロケー」って私はピンと来なかったが、部長が「泥棒と警察だよ」というので、なんとなく思い出したが、マスオさんは「ボクんとこでは、それはドロジュンって言いました」というので、私は「え?なに?」と聞き返したが、昔話の披露で頭の回転が早くなってる部長はすかさず「泥棒と巡査か!」

 うーん、いろいろあったな。「S字」っていうのもどうやったんだっけ?
 部長は「うちの地域では、S字はケンケンでやったのでハードだった」そうですが、S字ってどうやるんだったっけ?


3月12日(金)

 暖かくなってくれて大変うれしい。
 今日の帰りも夜風に混じる花の香りに花をヒクヒクさせながら、楽しく家路を歩きました。花粉症じゃなくてよかった。

 さて、今日は部長に頼まれて、あれこれと契約書やら覚え書きやらを作成。
 あんまし得意な仕事じゃないので、こういうカッコいい仕事(ルーティン仕事じゃくて、頭使いそうな仕事って意味で)はマスオさんにやらせてくれればいいのに・・・・

 でも、私はたぶん、そういう仕事を頼まれても、あんまし細かいこと確認しないまま、ざっくりと叩き台作るから、上司にとってはラクなんだろうけど・・・・
 でも、私が叩き台だと思って、無愛想に(あんまし意味の無い装飾的な部分はざっくり省いて重要なところだけを羅列。内輪向けだからそれでと思ってさ。装飾が欲しいなら後でいくらでも飾り立てればいいし)作った契約書がそのまま通ったりするんだけど、要するに部長もどうしていいのかわかってないので、私が作成したものに修正いれるつもりもないのだろう。

 いいように考えれば、「私の作成した契約書が完璧すぎて、部長があれこれ付け足す必要もないのだ」とも言えるので、そう思っておくことにしよう。

 そういえば、ずいぶん前の話になるし、この話は日記にも愚痴ったと記憶しているが、某部長と一緒に、とある仕事の契約書を作成することになったことがあった。
 その部長は、その仕事と直接関係なかったのだが、外部向けの仕事を得意としており、そういうスキルがあるとみなされてたので、「あの部長と相談しながら、ミヤノさん作ってみてよ」ということになった。

 それで資料として渡されたのが、「うちの会社はこんなことも、あんなこともできますよ」という宣伝資料だった。

 要は相手の会社に対して、より具体的な営業をかけるために、プレゼン資料に契約書を添付したいだけのようだった。

 昔、ちょこっと関わったITベンチャー会社でも、似たようなことを命令されたことがあった。某大手シンクタンクにコンサルタントとして関わりたくて、営業かけていたのだが、具体的に金を引き出すために、コンサルタント契約書を作れというのである。

 あのー、コンサルタントのプロである大企業に、どのような契約書をお作りすればいいのでしょうか?
 つーか、具体的に何をやって対価を得ようとしているのがさっぱりわからなかったし、それを聞いても社長本人もわかってないのは明らかだったので、しょーがないから賃貸契約書みたいに「月額 ○○万円 を毎月月末までに支払ってちょうだい」みたいなのしか作れないよ。

 契約書っていうのは、「じゃあ、こういう仕事をしてください」って時に作るのもなので、それ以前の段階だったら、見積書でいいじゃん。と思うんだけど、なんか大風呂敷を広げたがる人ほど、その段階で契約書を作りたがるらしい。

 うちの会社の話に戻ると、あの時、その営業資料を見て「これで、どう契約書を作れって言うねん」と困ったが、その道のエキスパートだという部長に「どのようにすればいいでしょう?」と相談しに行ったら・・・・

 「ああ、あの件ね、まず、相手先を甲にして、うちを乙にしてね、あと、そうだ、もしもの争議の際の裁判所はえっと、相手が東京の会社だから東京にしてあげればいいんじゃない?」

 ・・・・・・えーと、そのくらいは私だってわかってますとも。
 そして、彼は「前にボクが作った業務委託契約書のデータを渡すから、それを元に作れば?」というのだが、それ仕事内容も全然違うし、さらに、ほぼ総額だけがざっくり書かれた契約書だったので、あれは他にちゃんとした仕様書や見積書みたいのがあったに違いない。ただ、金額の合意を証明するだけの契約書であった。

 それ見本にして、作れって言われても・・・・・

 営業担当者が何を望んで「契約書作れ」と言ってるのかもわからなかったし、その道のエキスパートだと言われる人も、どうでもいいことしか教えてくれないし、困った私は、開き直って「もっと具体的な内容を教えてくれないと無理です」と言ったのだが、そしたら「やっぱ、そうだよね」とその依頼は引っ込められた。

 自分でもよくわかってないものをなんで人に頼めばなんとかしてくれると思うのだろう?
 まあ、ちょっと思いついて、言ってみただけだったんだろうけど。

 あの当時は、みんな外部との仕事に慣れてなくて、そういうトンチンカンなこと言ってきたけど、そういうや、最近はそういうの減ったな。それなりに成長しているらしい。

 さて、昨日見たオープン戦で大事なことを書くのを忘れていた。

 ヤクルトは加藤が投げていたんですよ。
 去年、戸田に2軍の試合観に行ったとき、場外に飛んだ打球の球拾いしている選手がいて、その選手の背番号確認して「加藤って誰だ?」と私が呟いたら、友人M嬢が「え?加藤がいるの?」

 うちが長谷部を獲得したときの、「大学生ビッグ3」の1人だったらしい。もう1人は大場(ソフトバンク)。
 長谷部も初年度は膝の故障だったし、去年はなんとか5勝したけど、どっちかというと「ダミアン長谷部の呪い」(長谷部が失点を重ねて降板すると、なぜかゾンビ打線が蘇って逆転勝利することが後半に妙に多くて、去年のCS進出の原動力となった)が目立ったし、ソフトバンクの大場も、前評判の割には、いまいちピリっとしないのであるが、ヤクルトの加藤の存在なんて私は知らなかったくらいだ。

 慶応のエースで、獲得したときには、ヤクルト・ファンは大喜びしたらしい。
 うん、わかる、うちも長谷部獲得して、大喜びしていたから。

 でも、大場や長谷部のグダグダぶりはスポーツ紙に取り上げられていたけど、加藤のことなんて全然ノータッチだったので、私はその存在を知らなかったのである。

 その加藤がオープン戦とはいえ、一軍の試合に久々に登板していたし、球威が無いのは元々らしいが、球威の無いことでは球界一の武田勝みたいな(マサルさんも、ヤクルトの加藤も左投手でございます)変化球多用の投球で、西武の打者はすでに二軍選手ばかりという最終回でありましたが、見事、三凡で打ち取っていて、ヤクルト側のコアな客が「今日の唯一の収穫だ!」と叫んでいたっけ。

 左投手がホントにいないからなあ、ヤクルトは。
 加藤あたりがワンポイントで使えれば、けっこう出番あるかも。
 つーか、ほんと、長谷部をヤクルトにトレードすれば、かなり感激されそうな気がしてきた。(でも、長谷部はマー君に溺愛されてるから、そう簡単には出せませんけどね)

 さて、ヤクルトは今日はソフトバンクと練習試合したそうで、2-1で勝っていたが、スコア見たら・・・・・・

 なんじゃごら!デントナがヒット打った後、ガイエルがホームラン打っただけじゃん!

 そんで、ヤクルトは石川がいい仕上がりを見せたらしい。が、青木がまたノーヒットだし・・・・また、背番号1の小さい背中丸めて帰ったのかね?(今年から、若松→池山→岩村を継承する背番号1なだけに)

 実は、そんなことはどうでもいいのだが(去年のWBCで華々しい活躍をした青木だが、シーズン序盤はきつい内角攻めで死球が多く、そうとう苦しんでいたのも知ってるし、もっと能天気にやればいいとは思うのだが、ハイジを思い出させる典型的九州男子だからしゃーないね)、昨日の余韻があったので、今日は戯れにヤクルトの練習試合の結果をチェックしてみただけだったのだが・・・・・

 イムさん投げてるやん!

 今日はそんなに仕事に疲れていなかったはずだが、また「マツケンが結婚してしまった・・・・」時と同じ現象が起こり、会社のパソコンに向かって、ちょっと泣きたくなってきた。

 ひどい・・・・昨日はイムさんのイの字も見かけなかったというのに・・・・

 育成選手のフェルナンデス君がブルペンに顔を出していたりして「なんで、おめーがここにいるんじゃ。戸田じゃないのかよー」と思った程度だった。

 たぶん、こうして、今年もヤクルトには裏切られまくるのだろう。

 さて、オープン戦とはいえ、昨日も先発ランドルフが好調だったのに、結局引き分けで、まだ未勝利な横浜は、今年も期待通りに「ちぇっ、中日の勝ち試合の中継ぎ陣を観にきたのに、大量点差で敗戦処理のお試しモードじゃん」ということになるのだろうか?

 そんなことも今の時点ではどうでもいいのだが、今の時点で大変問題なのは、昨日観に行ったオープン戦で、私の心に残ってしまったのは、「青木の応援歌」であり、あのトランペットのファンファーレは、けっこう好きだったんだけど、オープン戦だとスタジアムDJの煽りも、登場曲も無いので、あのトランペットの音だけが耳に残ってしまい、今日は何度リフレインしたことか。

 実はワタクシ、小学校のときは、鼓笛隊に志望して、トランペットを吹いていたのですよ。
 その当時から器用貧乏だったので、超上手くもなかったが、けっこういい音色を響かせていたはず・・・・・

 なので、球場に行くと「あのトランペットより、私が小学生の時のほうが上手かったはず」とか、ついつい思ってしまい、そのあたりで葛藤しているわけです。いや、野球の応援したくなり、ついうっかりトランペットを持ってしまったら、もう終わりだろうと思うわけです。

 ビール飲んでる暇ないだろうし(笑)

 そっか、このまま順当に行って、肝臓壊したら、トランペット持とうかな。
 
3月11日(木)

 土曜日出勤になったので、今日はお休み。

 昨日から「明日は天気もいいみたいだし、野球観にいっちゃおっかなあ♪」と思っていて、「だったら戸田に行っちゃおうかなあ♪」と思っていたのだが、今日起きたらもう10時だったので、戸田に行く気力はなかった。12時半開始だし。
 意外と近いんだけどね、戸田球場は。時間的には西武球場とそれほど変わらないかもしれないくらい。でも、駅からバスっていうのが欠点だし、それに座る場所が少ないのが私に愛されない一番大きな理由であろう。
 椅子の数では西武第二球場よりも多いかもしれないけど、西武第二球場は椅子はなくても座る場所には不自由しないのだが(常連さんたちは折りたたみ椅子持ってきてます)、戸田は立ち見になっちゃうからねえ?あれはけっこう疲れる。

 まあ、それにせっかく戸田まで行ってもお目当てが観られる可能性も低いし・・・・と思っていたのだが、さっき帰宅してネットを彷徨っていたら、松岡が1イニングだけ登板したですと!?くーーーーーーっ
 まあいいや。しばらく2軍調整だろうから、そのうちどっかでお目にかかることができるでしょう。西武第二球場に来てくれませかね?
 ああでも、今日の1軍の試合を観てしまったから、松岡がのんびり2軍調整してる場合ではないのかも・・・・・

●オープン戦 ヤクルト×西武 @神宮球場

 天気いいし、運動がてら歩いて球場に行きたかったけど、試合開始1時だったし、そんな余裕なかったので電車で行きました。

 朝はけっこう風が強かったけど、午後はいい感じに凪いでいて、日差しもたっぷりで暖かかったから、ついついビール飲んじゃったよ。

 しかし、去年は「神宮での交流戦で西武の試合を3塁側で観てみたいなあ」と計画していたのだが、なぜか行かなかった。なぜだかは忘れた。
 というわけで、念願の「西武のベンチ上からナカジ鑑賞」が叶ったのだが、平日とはいえ、その付近の席はギャルばっかしだった!

 明らかに3塁側の方が客入ってるし・・・・。
 まあ、去年もいつもそうだったんだけどさ。

 それにしても、やっぱナカジ人気凄いわ(笑)
 いや私だって「お天気いいし、ナカジ観にいっちゃお」ってだけだったのですが、ナカジ・ギャルの渦中に飛び込んでみると、なんだかとっても恥ずかしかった。

 西武の先発は石井だったのだが、5回が終ったくらいで「そろそろ、ブルペンでも覗きに行ってみよう」とブルペン前に移動したら、ちょうど小野寺がアップを始めていて、「小野寺はほんと、野球選手にしておくのがもったいないほど男前だ」と毎回思うことを今一度思ってみたりして、開幕に向けて私の調整も順調に進んでいるようである。

 で、その位置だとショートも近いので「まあ、ここでナカジの守備を鑑賞するのもよかろう」と、そうそう、オープン戦は内野は全部自由席だから、あちこち移動して、自分の好きなポイントを頭に入れておくのも、開幕に向けての重要な調整である。(って、シーズン中は指定席なのに、空いてるのをいいことに移動しまくってることは内緒だ)

 ところが、その回の西武の守備でショートについたのは浅村でした。
 ずっと地味に2軍で育成されていた浅村ですが、今年のオープン戦では1軍帯同で、ナカジの控えとして、地道に1軍への移行作業が進められているようです。
 浅村が立派に育ったら、また「育成の西武」の評判が高くなることでしょう。
 松井カズオ→ナカジと見事にバトンタッチしたけど(ナカジの守備を我慢して使った期間もけっこうあったけど)、その系譜で行くと、浅村君は素質は充分なのは認めるが、顔がイマイチ地味なのがなあ。

 で、ベンチに下がったナカジはなぜかブルペンに走ってきて、ブルペンの横に選手で入り口があるので、いったんロッカーに戻るのかと思いきや、そこで立ち話していた。

 それに気がついた、ギャルたちが、ゾロゾロとブルペン前に移動してきたのですよ。

 それほど人数がいるわけでもないのですが、ギャルが数名単位のグループで移動してくる様子は、ちょっとした津波みたいでした。
 だって、ほんの5分前くらいには、私の周囲には誰も人が座ってなくて、ブルペンで投げる投手の写真を撮ろうとしているコアな人がチラホラいるだけだったのに、ふと気がつくと、ギャルたちで埋まっていたのであった。

 ブルペン・マニアの人たちも「すげえ、大移動が起こってる。さすがナカジ」と感心してました。
 こういうのもオープン戦だからの現象ですし、なかなか面白かったです。

 今日はナカジのホームランも出ましたしね。
 ベンチに戻ってきたときの笑顔も間近で鑑賞できて、よかったです。

 シーズン中には、観る機会ないですから。
 だって、西武ドームだと、私は反対側の1塁ベンチの方にいて、「ナカジに打たれた・・・・・」と悔しがってるわけで・・・・

 そういや、去年もそうだったね。
 去年は、西武ドームに西武とヤクルトの試合を観に行ったんだ。イムさん観たいといいつつ、実はナカジ目当てだったのだが、吊り橋効果で(トレードされたばかりの一場が投げていた)イムさんに激しく惚れてしまったのである。

 あれから、1年ですか・・・・・

 なんか、もしかして、何も変わってない?

 去年は、先発したヘチョンがグダグダで、そこでナカジが見事にホームラン打ったのだが、今年は先発したデラクルスがもう・・・・・

 初球から155キロ出して、場内をどよめかせたし、その後も、神宮のスピードガンは水増しが酷いことは知ってるけど(去年、イムさんも160出した)、150キロ後半でビシバシ投げてましたけど、ノーコンぶりが凄まじくて・・・・

 ナカジのホームランも、2-3になってから、ナカジが上手くファールで球を選んで、投げるとこなくなって、置きにいったところを狙い撃ちされた感じでしたが、その後もGGにはガツンと死球だったり、片岡の頭をかすめる危険球スレスレがあったりして、西武ファンが「相川、まだオープン戦だぞ?頼むよー、うちの選手に怪我させないで!」とヤジ飛ばしてましたが、あれを相川にどうのこうの言うのも気の毒であろう。

 しかし、ヤクルトは昨日もバーネットがグダグダだったらしく、すでに「これで先発ローテ回るのか?」と心配されていたようだが、期待のデラクルスもこれじゃあ、ほんと、大丈夫なんでしょうか?

 デラクルス乱調の後は、館山登場だったのだが、館山はもっとグダグダだった。乱打されてました。
 どうやら、故障明けらしいですね。
 なので、まだ調整中というか、変化球にキレが無いのか、ポンポンと打ち返されてました。

 その後が増渕君だったので「おや、今日は先発候補お試しデーか」と思ったのですが、セ・リーグはパ・リーグより開幕が1週間遅いから、調整段階が違うんでしょうね。
 西武は、先発の石井が、まあ、あいかわらずそこそこ打たれはするんだけど、のらりくらりと無失点で、後は小野寺→星野→太陽と繋いでいるのは、シーズン中を見据えてのことでしょう。ああそうだ、間に山本淳君が入っていた。無難に投げていました。点差あったしね。

 この時期って、打者よりも投手有利らしいし(データも揃ってないし)、順調に仕上がってる西武投手陣をヤクルト打線が攻略できないのはいいとしても、0-11って・・・・・

 そこそこヒットは出るのものの、全然繋がらないし・・・
 まあ、投手がグダグダすぎて、リズムが出来ないっていうのもあるでしょう。宮本など、デラクルスのグダグダぶりにかなり参っている様子でしたし。

 あと、ヤクルト応援団は、安易にチャンステーマの「夏祭り」をやるなと言いたい。
 ツーアウト、1・2塁で、あの曲始めるのはなんかねえ?

 館山が4失点した回には、西武ファンが、左右に走り回る例の応援してたけど、チャンテはああいう場面に披露すべきだろう。相手投手が炎上して、大量得点が見込まれるときに「わっしょい!わっしょい!」なわけで、日ハムや西武の応援団にそれをやられると、炎上している投手を抱えるこっちとしては「この回、いつ終るのでしょう?まだ、1アウト?ふー、トイレに行きたいんだが・・・・」と遠い目になるしかないのだ。

 チャンステーマの安売りはよくないと思う。
 特に今日みたいな試合のときには。

 さて、話がいろいろ前後してますが、私が西武のブルペン前に移動して、小野寺の男前ぶりを鑑賞してニヤニヤしていたとき、ふとブルペン捕手の背中を観たら「あれ?吉見がいる?」

 私がしょーもない理由で大変目をかけている吉見捕手なんである。

 西武第二球場のブルペンで吉見の背中を観るたびに「横浜か中日にきませんか?」と心の中で熱いエールを送っているのだ。
 横浜が先発・吉見投手で、中日が先発・吉見投手になった場合、「吉見祭り」として一部ファンが熱狂するが、去年は3回か4回あった吉見祭りの内、一度だけ生観戦したのが、私の自慢である。(他に自慢することねーのかよ)

 私の大好きな吉見祭りをもっと盛り上げるために、西武から吉見捕手を引き抜きたいのである。そうすると、「ピッチャー吉見 打者はピッチャーの吉見」に「捕手も吉見」ということになり、想像するだに楽しいではないですか。

 あれ?でも、なんで西武の吉見捕手がこんなところに?

 と、いつも西武第二球場の俺達ブルペンの付属品のように思っていた選手がそんなところにいたのが、とても不思議だったのだが、ブルペンで控え捕手が捕球しているということは、今日のスタメン捕手である細川からチェンジするってことで・・・・あ、そうか!

 どっちが一番手だか今だと微妙なんだが、レギュラー捕手である銀ちゃんが怪我してたな、そういえば。
 西武も守護神グラマンが絶望的で、主砲のおかわり君が自打球で顔を骨折して開幕絶望的で(栗山が4番という不思議な現象が巻き起こっている)、さらに正捕手の銀仁朗もケガと、主力に故障が多いのだ。

 えー?でも、2軍でも、控えっぽかった吉見が上がるの?他にいなかったっけ?上本はもうコンバートしちゃったんだっけ?

 でも、さすがわ平日のオープン戦なんて観にくる西武ファンは、吉見のことをよく知っており、つーか、ずっと2軍選手なので応援歌は無いのだが、それでも「吉見!アピールしとけよ!」と声援を送っていた。
 銀仁朗と細川がいる1軍にはなかなか入り込む隙がなかった、もう30歳近い、社会人野球からやってきた即戦力捕手の僅かなチャンスなんである。

 でも、吉見はやっぱし打撃ではアピールすることはできませんでした。
 まだまだチャンスあるから、がんばれ吉見!
 つーか、西武の2軍は誰が捕手やってるのでしょう?そっちも、まさかのチャンスでちゃんとアピールできているのでしょうか?

 試合のほうは結局、ヤクルトが得点の無いまま終了。

 そういや、最終回で西武の太陽が出てきたとき、ヤクルト・ファンが「太陽!ひさりぶり!」とヤジっていたのがおかしかった。たしかに、ご無沙汰でしたよねえ?

 未完の大器と言われながら、阪神ではほとんど出番のなかった太陽だが、去年は西武に移籍して、びっくりするくらいの大活躍だった。
 中継ぎ投手が崩壊寸前だった西武で、「ストライク先行で攻められる中継ぎ投手がいたんだ!」と西武ファンの心を癒していた。
 なんで、阪神では埋もれていたのだろう?このあたりがトレードの不思議である。

 今日の采配でも、ベンチは「小野寺もまあまあだけど、今、最後を任せられるのは太陽かな?」ということなのか、その2人を競わせて、どっちつかずというか、どっちもそこそこ好調なままシーズンを終えてくれればいいだろう、ということなのか。

 まあ、2人とも頑張ってもらえばいいだけだが、笑ってしまうのは、その守護神争いをすべき2人が、西武では指折りのブロガーであることだろう。

 つーか、地道に更新していて、地道に人気のある小野寺のブログに比べ、太陽の方は、今年急に初めてみたら、ハマってしまって、もしかすると、afoの藤井より更新頻度が高いのかも。

 今日のオープン戦でも、太陽のブログの人気ぶりがよくわかりました。内外野から「たいたんまーん!」って声援が飛んでたもん。

 試合終了時には、日の当たる1塁側にいたので、選手がベンチから下がるのを一番前で鑑賞しようとしていたら、私の横にいた女性が「ここ、詰めれば彼女だけでも入れますので」と場所を譲っていた。

 そのカップルは特にヤクルトファンというわけでもなく、招待券貰ったので来てみて、試合が終ったら、一部のファンがフェンス際に詰めかけたので、興味本位に近づいてみただけのようで、その女性の呼びかけに遠慮していたのだが、そのヤクルト・ファンの女性は「いえ、でも、こうやってファンを増やしたいので」ときっぱり言うのが頼もしい。

 そして、カップルの彼女に「誰のファンなんですか?」と質問していたが、彼女は「えっと、あの・・・・青木?」と明らかに青木くらいしか知らないようだったが、ヤクルト・ファンの女性は「じゃあ、青木も前を通ったら、絶対に振り向かせますんで」と言っていた。

 でも、青木は今日はタコってるし(無安打)、あんま愛想振りまかないんじゃ・・・と私は横で思ったし、そのヤクルト・ファンの女性も、青木はその日の気分で・・・・ということを言っていたが、そしたら青木が前を通りかかったら・・・・

 そのヤクルト・ファンの女性の「青木さん、お疲れさまーーー!」に反応して、ちらりとこちらを観て苦笑して、また背中を丸めて歩いて行ってしまった。
 その背中の小さいこと。
 青木よー、そりゃ不調なのかもしれないけど、まだ開幕まで2週間もあるんだし、もっと堂々と歩けよー。

 その後も、選手が前を通り過ぎると、その女性が声をかけるのだが、みんなちゃんとこっちを観るから面白かった。
 あの女性はたぶん、ほぼ全試合観ていて、いつも帰りにはああして声をかけているのだろう。だから、選手もみな、条件反射的にあの音域に反応しているみたいだった。ちょっと変わった声質の人だったので。

 なーるほど、ああすれば、選手が反応するんだ。と大変興味深かったが、真似するつもりも気力もございません(笑)

 でも、今年の微かな目標は、ヤクルトが勝った時には、選手とタッチすることができるので、最前列をゲットして、イムさんとタッチしたいかもな・・・・えへへでへへ。

 さーて、デラクルスと館山のご乱で、試合終了したのは4時半くらいで、神宮から家まで歩いて帰ったら、足がパンパンで、もう6時半くらいでした。

 さーて、これで天気がよければ、日曜日も神宮に行ってみるかね?日ハム戦です。ハムの先発は誰だろう?
3月10日(水)

 いかんなあ。
 個人的な日記とはいえ、他人のバカさ加減についてまくたててるのは美しくないわ(笑)。さらに楽しくもないし。(重要)

 まあ、そんだけストレスが溜まってるということにしておこう。
 天気も悪いので、なんか荒むのよね。

 新会社のことで振り回されておりますが、今日も夕方、新会社で営業事務をやるY嬢がこっちに寄ってくれたので、少しだけ話をしたり、私が作成した書類を見せたりしていたのだが、不安で一杯なはずのY嬢がニコやかに穏やかに話していたので、なんかホっとした。

 あの役目が彼女でよかった。
 他の人だったら、自分に丸投げされたことをその勢いのまま、こっちに「どーすんの!どーすんの!どーすればいいの!」だっただろう。
 Y嬢が冷静なので、私も冷静に話ができるので、それだけでも助かります。

 部長もテンパリ期間は抜けたらしく、今日も新会社の初期費用をうちで立て替えてる分について説明したら、落ち着いて聞いてくれて、ちゃんと判断してくれのでよかった。
 まあ、部長のことだから、後で何度も何度も同じことを確認してくるとは思うが、それは想定内ですから。

 そんで、何ごともそうだと思うが、やる前は「あれは、どうする?こういう場合はどうする?」と皆、先走ってワーワー言うので「そういうのは動きはじめてから一つ一つ考えましょうよ」とずっと言っていたけど、やっぱし、動きはじめて、具体的にお金が動きはじめると、みんなちゃんと冷静に「これは、じゃあ、こうしよう」と考えられるようだ。

 そりゃ、最初からきちんと段取りを考えられればそれに超したことはないが、なかなかそうもいかないので、こうやって、一つ一つクリアしていけばいいのではないかと思う。
 旅と同じだ。
 旅に出る前に全部切符も手配するのではなく、その場その場で手配したって、なんとかなるものである。
 新幹線に飛び乗ってから、指定席に空きがあるのか車掌に申し出れば車内でも指定席券買うことができるでしょ?ってことだろう。

 まあ、あとは、ぶっちゃけ金の問題である。

 新会社は親元を出て、一人暮らしを始めた大学生みたいなもんなので、今までは普通に親がやってくれたことを全部一人でやらないといけないわけだ。

 今までは家の冷蔵庫を開ければ飲み物があったし、食べ物だって不自由しなかったのに、これからは自分で買い物に行かないと冷蔵庫は空なのである。
 何かと金がかかるのだ。

 今までは総務が管理する備品を取りにくればいいだけだったけど、これからは、ボールペンやポストイットやトイレットペーパーや電球も、自分で発注しないといけないのだ。

 まあ、その仕事をするのはY嬢なんだけどね。

 そういや、今日もTK部長は面白かった。

 夕方、とある馴染みの業者が仕事の話を詰めにやってきたのだが、なぜかギターの話になっていた。

 その業者さんも二代目のボンで、若い頃はバンドやってたらしいのは知ってるけど、でも、なんでギターの話になっていたのだろう?(そういや午前中はお掃除ロボットが載ってるカタログ観てたから、あのカタログにギターもあったのだろう。どっかに納入する備品のカタログだったのか?)

 ともかく、なぜか「レスポールがどうの、ギブソンがどうの」とかいう話を私と同世代のオジさん2人で盛り上がっていたのだが、突然部長が「そうだ、オレのギターはあいつに貸したまま戻って来てない!」と大声で訴えたので、私が「あのぉ、それって、いつの話なんですか?」と渋々突っ込みを入れたら・・・・

 やっぱし・・・・

 「高校のとき、友達に貸して、何度も催促したけど、結局戻ってこなかったのだ!」

 ・・・・って、そんな30年近く前の恨みを会社で絶叫されても・・・・・

 と、私は小声で訴えたのだが、私の正論は無視されて、その後も、おっさん2人で「あのギターもう手元にないだろうな?売っぱらったんだろうか?」「まあ、そうかもね」「あれっていくらで売られたんだろう?」「まあ、高校生のこづかいとしてはまあまあだったのかも・・・」「今、返せって言ったら、いくらくらいの価値?」「うーん・・・微妙・・・かな?」と可愛らしく会話してました。

 いいから仕事しろと思いましたけど、まあ、かわいいっちゃ、かわいかったので許す。
 
3月9日(火)

 寒いよ、寒いよ、ちべたいYO! YO!
 雪だよ、雪だよ、ミゾレだYO! YO! YO!

 と頭の中で、へなちょこラップを歌いながら雪の中震えながら歩いて帰ってきました。

 地球温暖化はどこに行ったの?早く帰っておいでYO!

 ところで、全然関係ないけど、NHKでは(他がどうなのか知らないけど)「障害者のスポーツの祭典である、パラリンピックが開幕です」とか、いちいち言うけど、もうパラリンピックに「障害者の・・・・」っていう説明いらなくないですか?

 つーか、いっそのこと、全部オリンピックでやればいいのに、と本気で思う。
 スキー競技に、スノボ競技が加わったみたいに、チェアスキーも「別の道具を使う競技」でいいような気がしてきた。

 冬の競技ではないが、チェアテニスとかチェアバスケットボールとか、車椅子に乗ればいいだけで誰でも参加すればいいじゃん。

 そりゃ、水泳とか陸上とかで、手や足に不自由がある人とは同じハンデで戦うのは難しいかもしれないが、盲人の競技とか、目が見える人でも目を塞げば参加できるとかさ・・・・

 競馬などでも、体重のハンデをなくすために重りで調整してたりするじゃん?
 ボブスレーだと、そういう重量ハンデが微妙で、選手の体重が軽いと、ソリに重りがかかるので、ダッシュの時不利になるから、ある程度体重があったほうが有利らしいが、体重ありすぎてもダッシュがちょっと、ということになるらしいけど。

 まあ、そういう、例えば、マイケル・ジョーダンがいきなり車椅子バスケに参入みたいなことをパラリンピック参加者が受け入れるものかどうか、私はわからないが、私がもし、パラリンピック参加者だったら、やっぱしマイケル・ジョーダンと勝負したいね。エア・ジョーダンにならないし、マイケル・ジョーダンがどれだけ車椅子を操作できるかもわからんけど、なんなら私がジョーダン氏に車椅子の扱いを一から教えたるわい。

 ぜひ、松岡修造あたりには、チェア・テニスに真剣に取り組んでもらいたいと思う。
 「全員修造」とかCMでやっている場合ではないだろう。

 と、大変乱暴なバリアフリー魂を持つ私であるが、うちの育成選手Hさんについて、最近あまり書いてなかったが・・・・・・

 だって、バカなんだもん(泣)

 今日も、マスオさんが、Hさんが不在のときに、ファイルの見出しの修正をエビワカちゃんにお願いしていて、エビワカちゃんが「ぷすっ」と笑っていたので、どうしたのかと思いきや「これ、観てくださいよ」と差し出したファイルの背表紙は「アルバイト 動怠」

 前年度のファイルを見本に作らせたのに「勤怠」が「動怠」になっていたらしい。
 他にも「親」が「新」になっていたり、突っ込みどころ満載でした。

 手足に軽い障害があるから、学校でも体育は普通には出来なかっただろうけど、それ以外は問題ないはずなのになあ?
 なんで、前任者Sさん(親会社にご栄転)にしても、今度のHさんにしても、中学校程度の学力が無いのだろう?

 そういえば、Sさんに頼んだときにもそうだったのだが、銀行振込データをチェックしてもらったとき、元データが「株式会社アバンギャルト」だったそしても、振込データは「カ)アバンキヤルド」と小文字ではなくなるのだが、SさんもHさんも、そういうところまで丁寧にチェックしてくれた。

 説明しなかった私もいけないが(銀行振込データの世界には小文字は存在しない)、最初の一つは「小文字が大文字になっている」とチェックしても、最後までずっとそうだと「あれ?小文字は無いのだろうか?」って思わないのかね?

 で、2人とも、けっこうどーでもいーことは、すぐに聞いてくるのに、そのチェックをさせたときには、なーんも途中で聞いてこなくて、「チェックできました」と校正させた後で「あ、そっか、小文字は無視するように私が指示出さなかったからね」と反省したけど、でも、エビワカちゃんにしても、初心者はすぐに「あれ?小文字ってこれでいいんですよね?」と聞いてきたので「あ、そうそう、全銀協のデータの世界に小文字は無いのです」って説明したんだけど。

 さらに、Hさんがわけわらなかったのが、漢字苦手なくせに(勤怠が認識できなかったくらいだし)、自分流の漢字の読みを貫いたことだ。

 元データだと「第四銀行」となっているのが、カタカナ世界の振込データだと「ダイシ」となっていたのを堂々と「ダイヨン」と訂正していたのである。

 普通の知能を持っていれば「へえ?これってダイシって読むの?」と思うだろうし、もし疑問に思ったらネットで調べるなり、私に確認するなりすればいいのに、自分の思い込みで「ダイヨン」と訂正する気持が私にはさっぱりわからなかったし、他にも支店名で地方の支店名だと、「へー、こういう読み方するんだ」というものも多々あるし、東京だって「御徒町」みたいな知らないと絶対に読めないような地名もあるけど、そういうのもHさんは堂々と「オントマチ」みたいな思い込みで赤入れていたので「その自信の根拠は何?」と凄く不思議だったがまあ、なんも考えてないんだろうな。

 まあ、なんも考えてないので「アバンギャルド」のデータが「アバンギヨルド」になってるのも見つけてくれるからいいのだが、小文字チェックもされているので、それがホントに間違ってるのかどうか、精査するのも面倒だった。

 前にも何度か書いたけど、こういう事態になったのは、彼らの努力も足りないが、「障害者だから」と甘やかした社会もいけないのだろう。
 つーか、その甘えに乗らなかった人は、今頃、フツーに働いてるような気がしなくもないが、世間で話題だった「派遣切り」でも、テレビに出てくるそういう人たちは、知能的にやや弱者な傾向があったので「これって、派遣労働者保護とは別の問題なんじゃ?」と思ったりしたが、そこんとこは難しい問題である。

 うちの育成選手のHさんに、もし手足の障害がなかったら・・・・?

 ただの頭の悪い素直なバカなので、多重債務者とかになってそうだ。

 いい子なのよ、ほんとに。

 でも私は「いい子」を単純に「いいこ、いいこ」できないのだ。

 もう少しズルさも学んでほしいのだが、ズルさを発揮するのにも頭が必要らしい。
 するってえと、うちの会社の社員でも、頭悪いけど、ズルさだけで生きているような奴はまだマシなんですかねえ?

 無垢の輝きのバカさ加減と、ズルさで垢まみれだけど、まだ世間にかろうじて通用するレベルとを見比べて、「はあ・・・・・ああ、今日もセヴェリアンの世界に逃避しよう」という己のズルさはどの程度なのかよくわかりません。

 自民党と民主党のどっちがマシかって話にも似ているね。

3月8日(月)

 ここんとこ、仕事がゴタゴタしているので、なんとなく周囲に美しさが足りないような気がする・・・・と精一杯婉曲表現してみたが、普通に言えば「醜いモノを目にすることが多いような気がする」である。

 他の人はどうだか知らないけど、たぶん同じだと思うけど、こういう場合、醜いモノが周囲に多くなったわけではなくて、自分の精神状態が悪いんですよね。悪いっていうか、余裕が無いっていうのか・・・・単に、いろいろあって忙しいというか、整理がつかないというか・・・・

 物事に美醜などない。
 それは、「天気が悪い」という言い方と同じで、地球規模で考えれば、天気にいいも悪いも無いのである。
 もっと卑近な例で言えば、7月前半に私が野球観に行く日に限って雨が振り、「今年はカラ梅雨で全然雨降ってなかったのに、なんで私が野球観戦する日だけ?」と私は空に向かって「WHY?」とばかりに肩のあたりまで両手のひらを上げるけど(ちょっとエジプト風ポーズ)、同じ頃、稲作をやってる人は「神よ!恵の雨をありがとう!」と石油掘り当てた人みたいに高々と両手を天に差し出すであろう。ってことだ。

 そういや、部活に明け暮れていた中学の時の私は、雨で部活が中止になるのが楽しみで、毎日、新聞の天気欄を眺めて「西から低気圧が近づいてきてるから、今週末は雨かも」とニヤニヤしていたっけ。

 話がまた逸れそうになるが、とにかく、日々の暮らしに美しさが足りないので、他から補充しないといかんなあ、と考えられるくらいの余裕はあるのですが、どこから補充しよう?
 野球?
 うーん、まだ練習試合中だからなあ。
 それに、まだ寒いしなあ。

 シーズンが始まれば、私の愛する投手たちが、マウンドの上で、天使になったり悪魔になったり、磔の刑にされていたり、火刑に処されて豪快に燃えたりして、私を楽しませてくれるのだが・・・・
 ああ、そっか、去年は岩隈さん大炎上のときのスポーツ紙の写真を眺め「なにこの、聖セバスティアヌスの殉教みたいな絵は!」と萌えまくりましたが、昔の人は、聖人たちのあーんな苦悩やこーんな苦痛の絵を観て、ニヤニヤしていたんですよね。

 なるほど、そう考えると、私の「野球に夢中」も、年増の独身OLが宗教にハマったのと同じようなもんなんでしょう。
 ホームランボールが高らかと舞い上がり、夜空に吸い込まれていく瞬間など、「闇が裂けて、天使の喇叭が鳴り響き」とかそんな感じだしな。

 そんなわけで、野球で補填するのは難しい時期だったので、とうとうアレに手を出してしまいまいした。「いつか、物語が不足したら、これで補充しよう」と大事に積んでおいた「新しい太陽の書」シリーズです。

 前に読んだときには絶版だったので、地元図書館から中央図書館書庫にあるのを引き出しましたし、途中、世田谷中央図書館では抜けていた巻があったので、お隣の区から取り寄せてもらったりして、読む速度と取り寄せる速度のバランスが大変だったが、二度目に読む今回はすべて手元にある自分の所有物なので、ゆっくり読めて幸せである。

 しばらくは、あの世界にどっぷり浸りたい。
 二度目だから先の展開はだいたい把握しているので、先を急がずゆっくり読めるのがいいね。

 そんな感じで、亀の甲より年の功の法則で「現実はいろいろ醜悪だけど、いいの、私にはこうして現実逃避できる秘密の引き出しがいっぱいあるの。セヴェリアンの冒険に夢中になってるうちに、野球が始まるだろう」と、心のバランスをこれで保てると安心していたのだが、今日の夕方、びっくりするくらい醜悪なものを観てしまった。

 新会社への引越しは先週の土曜日に済んでいたけど、今日もそっちに異動した職員が、打ち合わせやら引継ぎでけっこうこっちに来ていた。
 午後3時頃から、新会社の営業事務を丸投げされた気の毒なY嬢もこっちに来ていて、彼女が前にやっていた仕事の後任者に引継をしていたのだが、夕方6時頃に総務にやってきて「今後のこういう仕事の流れなんですけど・・・」と私と部長に相談しはじめた。

 前も、Y嬢とはそういう相談したのだが、どうやら上からは「ミヤノさんに相談して、いいようにやってよ」としか言われてないようで、「いいように、って言われても・・・・」と怒り心頭だったのである。

 もう少し、担当者レベルで具体的に決めてもらわないと、事務職の出る幕ないだろう?

 なので、私は今一度「それをYさんに丸投げってひどくないですか?」と表面的に怒ってみたのだが、そしたら部長が上手いことを言った。

 「Yさんに丸投げして、ミヤノさんに相談して好きにやれってことは・・・・ミヤノさんの好きにしていってことじゃね?(笑)」

 その言葉は天使の羽のように、私をフワっと浮き立たせました。

 あ、そーか!
 私は考えすぎていて、新会社の幹部が好き勝手言うのも、彼らの意図がわかってしまうだけ「えー、そんな面倒なことするの?」とうんざりしていたが、そっか、あいつら、結局、細かいこと全然わかってないんだから、私の都合のいいようにしちゃってもいいんだ!

 それで、ちょっと心が軽くなったのだが、ふと部長に「一番問題なのは、あそこの部署の仕事なんですよねえ」と愚痴ると、部長もあそこが問題なことはわかっており、その問題点について二人で話してたら、そこの部署の責任者がまだいることがわかったので、二人して「そこんとこどうよ!」とインタビューに行ってみた。

 案の定、核心的なことはなーんも決まってなかったが、そこの責任者Y氏は、部長の話を聞いて「でも、あっちの(新会社)部長は違うこと言っていて、それに合わせることになるのかなあと思ってました」と言う。

 Y氏は、頭の出来は私や部長と同じ程度であるが、「自分で決断しない」というズルさも持っていて、だからうちみたいな会社でなぜか出世しているのだが、その優柔不断ぶりにはいつもイライラさせられる。

 私よりもキレやすい部長が、さっそくY氏相手にキレており、「でも、互いのために、こうこう、こうするのがいいと思んだ!」とクドクド説明するが、世渡りに長けたY氏は「でも、オレだけにそんなこと言われても・・・・」

 それもそうなんである。
 新会社の監督というか番頭さんである、O氏の意向も聞かないと、Y氏は何もできないのである。
 うちの部長の悪い癖なんだが、「ホントにちゃんと言ってやらないといけない人」を相手にするのではなく、その周囲に向かって、クドクドと自説をまくしたてるので、いつも「あの、それは私じゃなくて、私の上司に言ってください」と言われてしまうのである。

 部長もそれはわかっているのだが、スイッチが入ると感情的になってしまい、決裁権の無い人にアタックするので、あれはほんとに困った癖だ。

 なので、今日も、私は、Y氏とTK部長の間に入って「ですから、この件は、Yさんと、OさんとTK部長の三者で話しあっていただかないと解決しないですから」と何度か口を挟んでも、部長は言いたいこと言い切るまで終わらないし・・・・ああ、もう7時過ぎてしまった、まあ、こういう時間も大切だからサービス残業でもいいんだけど、月曜日から残業やだな・・・・

 で、そこでどんな醜いモノを観たかというと、ちゃんと議論しているTK部長とY部長は別に普通でした。
 とりたてて美しくもなかったけど、1軍入を目指すプロ入5年目の2軍選手が地味に守備練習してるような感じでした。
 もしくはブルペン捕手がきちんと仕事してる感じというのか・・・・

 TK部長がガヤガヤとガナり、Y部長が「まあ、言ってる意味はわかりますけど?」という態度で応戦して、私が「まあ、まあ、ここで二人だけで話していても、Oさんがいないとどうしようもないでしょ」ととりなしている中、Y部長の部下が二人、その成り行きをじっと見守っていたのですが・・・・・

 私は途中でふと、その二人の部下の表情に気がついて、ゾっとしました。

 「この人たち、今、何の話をしているのか、さっぱりわかってないな?」

 たぶん、TK部長とY部長がリーマン予想について、熱く語り合っていても、彼らは同じ表情で拝聴しているだろう。
 神妙に聞いているフリをしているが、その目の虚ろさがとても醜かった。

 「よくわかんねーし、もう帰りてー」という瞳の濁り方でした。

 私はアレを観て、「わー、極上のヨーロッパ映画のモブみたいな目をしている、この人たちわ!」と別の意味で感動した。
 あの演技、なかなかできないですよ。だから、ゴダールとかヴィスコンティの映画のモブシーンで「わあ、この何も考えてなさそうな、このモブ凄い!」と、よく感激したものですが、そういうクラスの極上の「オレ、難しいこと全然わからんのです」という瞳の曇り方を間近で鑑賞できました。

 いや、ほんと、吸い込まれそうになったもん。

 まさに「完全なる真空」状態であった。

 まさに「今度のオリンピックって日本は金メダルとれなかったんですよねえ?」と真面目に言う人達の、真面目だけどバカな感じが凝縮されたかのような、あの瞳。

 バカの壁というものが、ああいう瞳で構成されていたら、怖くて飛び越えられません。

 かなりゾクゾクしたというか、「ああ、そうか、私はこういう人達相手に仕事しないといけないわけね」という、ホントのことに気がついて「まあ、だから給料貰っているのはいいとしても、こいつらより安い給料だと思うと、けっこう居たたまれないものはあるが、でも、それが世の中というもの」

 やはり、現実逃避したくなり、帰りの電車でもガシガシと「セヴェリアーン!」な世界に逃げ込んでしまいました。

 ああ、早く野球が開幕しないかねえ?

 涌井が160球で完投しても、負け投手になるような、そんな理不尽なファンタジーな世界にどっぷり浸かりたいのだよ、私は。

 日常生活の中に潜む、あんな醜悪なモノはなかったことにしたいのだ。

 けっこう、意外と繊細なので、「死んだ魚のような目をした人間」にけっこうショック受けてしまったので、ここから立ち直るのは大変なんだが、頑張ります。


3月7日(日)

 天気悪い週末です。

 昨日はやっと、きょうみさんちで新年会。

 きょうみさんも、Yも4月からまた異動なので、なかなか大変そうである。Yは「でも、人間関係のしがらみが無いのでラクだよ」と割りきっていた。

 きょうみさんは正社員採用(?)になったので、次の職場は3年くらいは固定らしいけど、契約社員採用のYは毎年異動というか「来年はちゃんと契約してもらえるだろうか?」ということらしい。

 まあ、でも、公務員の世界は私にとっては未知の世界なので、いろいろ話を聴いていると面白いんだけどね。
 それに、公務員だろうが、大企業だろうが、中小企業だろうが、根本的なことは同じだよなあ。

 仕事の愚痴もいろいろあるが、同世代が集まると盛り上がる話題はやっぱし「親の健康問題」ですね(笑)

3月5日(金)

 はあ、疲れた。

 一昨日は休暇明けでいきなり外仕事で一日拘束されたし、昨日はガシガシ仕事したが、久々のデスクワークだったので、1時間残業しただけで電池切れだった。はあ・・・・仕事、溜まってるのになあ。

 そして、今日も午前中はイベント仕事。
 午後2時前には会社に戻り、ガシガシ仕事するが、今週末に新会社への引越しがあるので、周囲はその支度でガヤガヤしているので、昨日もそうだったんだけど、なんだか集中できない。

 自閉症気質(そういう気質があるのかどうか知らんが自分でそう名乗っているだけである)の私は、「いつもと違う」というのが苦手で、「いつもと違う外仕事」と「いつもと違う社内の様子」の相乗効果に加え「イベント仕事のため、いつもより1時間早く起床」というのもあり、夕方になったら珍しく頭痛に見舞われたくらいだ。

 頭痛より眠気のほうが強かったけど、コーヒー投入して頑張っていたんだが、やってもやっても先が見えず、「明日の土曜は休むし・・・・このままだと来週もキツいなあ、でも来週はマイペースで・・・・・あ、でも、新会社にドナドナされる人の替りに異動してくる人もいるから、環境が落ち着くまではしばらくかかるなあ」と来週の心配しながらも、今日できるだけのことはやっておこうと、がんばっていたのですが、また残業タイムに突入した頃(今日は9時出勤だから5時過ぎがサービス残業タイム)おやつを食べてリフレッシュしつつ、スポーツ紙サイトを観たら・・・・・・

 マ・・・・・マツケンが結婚してしまった!

 よよよよよ・・・・と、一瞬泣きそうになりました。マジでウルっときた。

 しかし、二瞬目でグっと堪えた。

 疲れていたからさ、ああいうとき、上司や同僚から、ちょびっとだけキツいこと言われただけでも、ウルっとなることはよくある。
 普段だったら笑い飛ばせたり、聞き流せるようなことが、疲れていると、自分でもびっくりするくらいマジ受けしてしまうというか、いや、ちゃんと心ではわかっているけど、涙腺が反応してしまうのである。

 この話も何度か日記に書いているとは思うが(なんせ、10年も書き続けているらしいので)、若かりし頃の甘酸っぱい思い出として、「どーでもないことに過剰反応して、ビービー泣いた、あの日」というのをよく覚えている。

 大学の文化祭で、サークルの2年生として、私を含めた仲良し4人組は事前から大変張り切って準備していたし、文化祭期間もほとんど寝ていなかった。(夜中に酒盛りやっていたってだけだけど、千葉に住んでいた私は、自宅に帰らず、友人の世田谷のアパートにずっと泊まっていた)

 まあ、あそこまで消耗するためには、いろいろ経緯があったんだけど、自分とこの展示も大事だったが、学祭期間は他の大学でも開催されているので、交流のある他大学のサークルの展示にも挨拶に行くので、私も積極的にその役目をして、慣れない営業活動していたもんだから、余計に疲れていたし、他の友人もそうだったのだ。

 でも、「せっかくの祭りなんだから、うちの展示も盛りあげよう!」という一心で頑張ったし、私らの営業活動や、現地での積極的な呼び込みが功を奏して(美術サークルの地味な展示なんて、みんな素通りするけど、明るく声をかけるとけっこう客が入るものだ)、先輩やOB達から「こんなにお客さん入ったの初めてじゃん!」と絶賛していただいたのである。

 そーいや、私らが、キャバクラの客引きのように、せっせと客を呼び込む中で、同級生の女子の中でも、大人しい子が、泣き出したという事件もあった。
 「みんな、すごく頑張ってるのに、私はそういうのできなくて・・・・」

 私はその場にいなかったのだが、女子達で「いやいや、別にこーゆーのが正しいってわけでもないし、みんなにやれってわけでもないし、あなたがそれを気にすることはない!自分なりに楽しもうよ!」とか、実に青春っぽく盛り上がっていたようである。

 要するに、全体的に変なテンションになっていたわけですね。

 さて、それでも「大成功だったね!」という雰囲気のまま、最後の打ち上げとして、居酒屋で飲み会をした。
 ところが、私らは、「おまえら、よー頑張ったなあ!」と言われるものだとばかり思っていたのだが、展示にロクに関わっていなかった4年生の先輩女子が、「この居酒屋、イマイチだね?」というようなことを言ったのである。

 その言葉自体は、別にどうってことないし、その先輩には私も懐いていて、何度か下宿に泊めてもらったりしたくらいだが、だからこそ、その仲のいい先輩が少しだけネガったことを言ったのが、突き刺さってしまったようだ。

 彼女が元々、わがまま一人っ子お嬢さんタイプで、食べ物にもケチつけるタイプだとわかっていながら、そのときは、ほんと、自分でもどうしようもないほど、悲しくなってきたのである。

 ウルウルしてしまったので、これはヤバいと思ってトイレに行くふりをして、居酒屋のトイレで一人で泣いていると、4人組のうちの一人もトイレにやってきて、泣いてる私を観てそりゃ、「どーしたの?」って聞くわけで・・・・・

 「いや、ちょっと、別に、なにがどうってわけでもないんだけど、せっかくなんだか気分が盛り上がっていたのに、この居酒屋がどうのとか、このツマミはイマイチだとか言う話を聞いていたら、なんだか悲しくなってきちゃって・・・」

 と素直な気持ちを述べたら、私の話を聴いていた彼女もいきなり号泣しはじめた。

 たぶん、彼女もちょっとだけその空気を感じていたのだろう。
 別に不愉快な飲み会ではなかったが、「学祭の打ち上げ」としての華はなく、いつも通りの淡々とした飲み会で、学祭にあまり関与してなかった先輩たちがマイペースに飲んでいただけだったはずだ。
 別に私らは「おまえら、頑張ったなー」と誉められたかったわけでもないが、寝不足でハイテンションだった私らと、他のみんなの温度差に違和感を感じただけで、その突破口をなぜか私が開けてしまったのである。

 私とその子がトイレで「女子泣き」しているのを他の子も目撃し、他の子に相談したら、もう一人二人とやってきたのだが、ですから、みんな疲れてて過敏になってるので、あっけなく泣きモードに堕ちるわけですよ。面白いほどに。

 もう、そうなると、なんで泣いてるのかわけわからなくなるのだが、他の人たちは「ええ?あいつらトイレに篭って泣いてるって?なんで?」と戸惑ったようだが、こっちも、それはわかるのだが、横隔膜の震えはもはやシャックリと同じで、止めるに止められないのだ。

 集団ヒステリーというのか、よくわからんが、ともかく男子学生たちには「女子って、わけわかんねー」という苦い思い出だったのかもしれないが、この体験をきちんと覚えておけば、将来何かの役に立つかもしれない、と思った男子学生がいたとは思えないけどね(笑)

 というわけで「疲れがピークのときには、ほんとに些細なことで動揺する」ということを学んだし、そーいや、もはや昔話であるが、会社の後輩ハイジがイライザとケンカして、イライザがトイレに篭って号泣した事件のときにも「ああ、そういうの、懐かしいなあ」と思ったっけ。

 他人にはわからんかもしれないが、本人だけにわかる積もり積もったものがあるのだ。

 女子の場合は涙で発散できるだけ、まだ単純というか、ラクさせていただいているのかもしれない。

 つーわけで、女子大生だった頃のトイレで号泣事件から、20年以上の月日が流れ、そんな大した疲労のピークじゃなかったのに、「マツケン入籍」のニュースで、ちょっとウルっときたので、「ひゃー、この感覚なつかひい・・・」と逆に笑ってしまったあたりが、オバサンである。

 いや、あの瞬間「マツケンが・・・・マツケンが・・・・マツケンが・・・・」と追い込む余裕があれば、トイレでちょっと涙を拭うくらいまで行けたはずだが、そこまで遊ぶ余裕なかったもんで、ちょっと残念だった。

 でも、リハビリ中のマツケンが今年はどの程度活躍できるかはわからないけど、もし、彼が神宮のマウンドに立っている姿を観たら、今日の気持ちを心の中でリプレイして、一人遊びに興じるつもりなので(キモい)、まあ、ちょっとは頑張ってほしいものである。

 つーか、ヤクルトの中継ぎ陣に頑張っていただかないと、イムさんの立場が危ういではないですか。

 しっかし、私はニワカ野球ファンなので、ここ4年くらいのことしか知らないけど、今年は各球団のイケメン独身選手がジャンジャンバリバリ結婚してませんか?

 楽天も壊滅的状況です。嶋も青山も永井も聖沢も結婚しちゃって、消去法で内村がバレンタインダービーを制したくらいだ。立教からドラ1で入団した戸村に期待するしかない。

 中日も頼みの浅尾きゅんが結婚しちゃったけど、すぐ次を用意した(伊藤君)あたりが、さすがである。

 えーと、他にどんなイケメン選手が結婚しちゃったか、忘れちゃったけど(笑)、ああ、青木とかか(笑)、わりとまとまってキープされているのは西武かな?
 涌井・中島・片岡・栗山はまだ独身でしたよね?

 西武は菊池君効果で今年は少しは集客数伸びるかしら?
 って、2軍じゃあねえ?いっそ、西武第二球場を有料にします?(笑)

 さて、週末は天気が悪いらしい、というか、また寒くなるようで、洗濯が心配である。
 日曜なんて、雪マークついてるし・・・・
 雪降ってもいいが、降るなら、もっとちゃんと積もれよ、と思う。

 近所の家が作る雪だるまを密かに楽しみにしているのである。


3月4日(木)

 休暇明け恒例、書類の山との戦い。

 休暇中に私に回ってきた書類は蓋のついた5センチくらいの厚さの平たい文書箱に入っているのだが、私が席につくと、エビワカちゃんが「それ、開けると卒倒しますよ(笑)」

 労いの言葉ありがとうございます。
 ちゃんと予想はついてました。いつの時期でも、休暇明けにはうんざりするくらい書類が溜まっているけど、月初めだと請求書が殺到するので、ほんと凄いことになっているのだ。

 玉手箱のように恐る恐る開けてみたが、まあ、想定内だったので、ちんたら仕分けしていると、午後になって午前中のイベント仕事から戻ってきたM嬢も開口一番「あの書類箱凄かったでしょう!」

 どうやら、M嬢とエビワカ嬢で昨日あたりに「わー、これ蓋ちゃんと閉まらないじゃん!ミヤノさん、びっくりだよね?」と盛り上がっていたらしい。


3月3日(水)

 休暇明けなのに、さっそくイベント仕事。
 ただでさえ、ここんとこ早起きしてなかったのに、いつもよりさらに早い時間で、しかも、ラッシュのピーク時だったので、「久々のラッシュだけでも堪えるのに、休暇明けのこのダラけきった後だと、ほんとキツい」と嘆いた。

 そして、ミーティングが始まったのだが、みんなは詳細な配置図の書類を持っていた。そっか、私が休みの間に・・・・・そっか、そういう手配を忘れていた・・・・・事前に思い出していれば「私の分もプリントアウトしてきてね」ってお願いできたのに・・・・

 しかし、そんなもん全く必要ありませんでした。

 そもそも、この時期のイベントに私は配置されたことがなかったので、「楽屋まわり」を言い渡されたとき「それって、何するんですか?」と上司に聞いたところ「要するに控え室の荷物番」だそうで、後は遊軍として、なにか指令が下るかもしれないけど、スタッフの人数は足りているので、そういう可能性は少ないらしい。

 現地の会場責任者にもやはり「要するに、控え室の留守番です」ときっぱり言われた。
 3人も配備されたので「なんで?」と思っていたが、控え室が3つあったのである。

 なので、当然のことながら舞台の奥深くにある楽屋で、ひたすらじっと待機してました。
 寒い思いもしないし、座ってるだけなので、ラクっちゃラクだが、ほとんどの時間を窓も無い部屋でじっと座って過ごすしかなく、イベントの様子はモニターでわかるのだが、それをぼんやり一人で観ているのもシンデレラ度高すぎます。

 昼近くになったら弁当が届いたので、各楽屋にそれを割り振って、箱から出して並べたが、仕事といったらそれくらいだった。

 私はそういうのを予想していたので、本を持ち込んでいたのだが、他の二人もどういう仕事内容だかわからないまま来ていたようで「これでいいんですかね?」と戸惑っていた。

 そういえば、その2名は親会社の支店勤務の若手女子で(1年目と2年目らしい)、朝のミーティングで「楽屋まわりスタッフはとにかく楽屋で留守番していてください」と言われて、「それだけでいいんですかね?」と3人で少し話をしたのだが、私が「うちの上司も事前にそう言っていたし、とにかく、そこにいればいんじゃない?さっきの責任者の話のニュアンスもそうだったし」と、テキトーにやろうぜ、なニュアンスで言ったのだが、人生ナメ切っている(切手は舐めないけど)40代のお局様の私と、20代前半でヤル気満々な彼女たちの空気は相当ズレており、「まあ、でも・・・・・なにか想定される事態ってありますかね?」

 無いと思うけどなあ(笑)
 あったら、逆に大トラブル発生で、ネコの手も総動員という事態で、あんま想定したくないのですが?

 でも、真面目な彼女たちは新人研修などで「仕事をするに当たっては、最初にどういうことが予想されるかよく考えておく」という教育を受けているのか、「想定される事態は・・・」と真剣に話しあっていたが、二人とも何が想定されるかは思い浮かばないようで、私が「まあ、場当たり的になにかやらさせることはあるかもしれないけど、その都度対応すりゃいいんじゃない?」と言ったのだが、あまり納得してくれなかった後様子でした。

 で、真面目だから何か仕事しなくちゃと思うらしく、でも、経験が無いから、トンチンカンなことになりがちで、例えば、弁当業者が弁当持ってきて、納品書を置いていったのだが「これはどうすればいいのでしょう?」って聞かれても「おめーが持ってればいいじゃん。後で落ち着いたときに会場責任者に渡せば?」と思ったのだが、面倒だから、「じゃ、私が預かります」と持っていたら、しばらくしてからダッシュで駆け込んできて「さっきの納品書ください!」

 弁当手配した人が、ちゃんと間違いなく納品されたか確認しに来て「納品書あったら、預かっておきます」と言ったらしいのだが、そんなダッシュしてこなくても・・・・

 まあ、無駄にヤル気のある若者は好きにさせておくとして、午後の回もずっと一人で控え室で本を読んでいたのだが、なんかだんだん頭がボーっとしてきて、読書に集中できなかった。

 叔父会社の経理スタッフも、受付業務をしていたのだが、たまに控え室に戻ってくると「なんか、その、ただ座ってる役目、意外とキツそうね?」と本気だか嫌味だかわからないことを言っていたが、夕方になり、私の目がホントに虚ろだっったのか、「今日はもしかして、ミヤノさんの仕事が一番キツかったんじゃない?」と言ってくれたのは本心からだと信じたい。

●小町に相談しちゃうぞ!

 ほんとにスレ立てたら、「だったら友達やめればいいじゃん」という温かい声援を頂けそうですが、別にこんなことで絶交したいわけでもなく、ただ、また「はあ、めんどくせー」と思ったので、ここで発散しておきます。

 昨日は2軍のオープン戦観に、大田スタジアムに行ったのですが、事前に「もし天気よければ、休みだし行くつもりだけど、どお?」と誘ったら、「私も行く!」と友人M嬢もノリノリだったのだが、彼女は今、パソコン環境が無いで「ところで大田スタジアムってどこ?」と聞いてきたので、「京急の大森海岸が最寄り駅らしい」と教えると、「大森だったら、環七で行くバスがあるじゃん。あれに一度乗ってみたかったんだよね」と言う。

 ああ、その気持ちはよくわかります。
 新代田から大森行きが出てるので「へー、これに乗れば大森まで行けるのか」と思いつつも、利用する機会があまり無い。
 私は何年か前、会社帰りに大森で映画観ようとしたら(ビョン様主演の映画)、割引の日だったので長蛇の列だったので、映画観るのは諦め、というか、それも想定内だったので、時刻表で調べておいた、新代田行きのバスに乗って、のんびり環七の旅を楽しみました。

 その経験があったので「ああ、あのバス、環七が渋滞してたから、けっこう時間かかったし、たしか、座れなくて、けっこう辛かったんだよねえ」と言うと「環七ってそんなに渋滞するのか?」と噛み付かれた。

 うーん、たしかに、私もけっこう口からでまかせのいい加減なこと言う癖はあるが、そんなムキになって否定しなくても・・・・つーか、こっちは実体験で語ってるんだからさあ。
 そんで、もう少し、理屈で攻めないといけないのかと思い「環七で大森に行くのって、カーナビでは出てこないルート、けっこう遠回りなんだよ?」と言うと、思いっきりバカにした声で「カーナビを信用しすぎないほうがいいよ?ふっ」

 ムカっと来たが、これも私が面倒くさがって、ちゃんと説明しなのもいけない。
 大田スタジアムはJR大森駅からはバスが普通の距離なわけで、最寄駅は実は、モノレールなのだが、モノレールだと運賃高いので、ちょっと離れてはいるが、京急の大森海岸駅が妥当でしょう、と、私が友人の懐具合を鑑みて提案した路線なのだが、そんな説明してもお仕着せがましいし、向こうは今、そういう経路を検索する環境が無いので、まさかバス路線を提案してくるとは思わなかったので「いや、大森からは遠いし」と言えばよかったのだが、「あの路線、けっこう時間かかるよ?」と言ってしまったので、向こうも引けなかったらしい。

 あー、めんどくさいことに、と思いながら、私も軌道修正して「でも、行きはやっぱし時間が読める電車のほうが・・・・だって、三茶から40分かからないんだよ?試合開始は12時半だし、バスだとかなり余裕持たないといけないから、やっぱ電車でしょう」と言ったら、向こうもバスで行くのはバス停までの距離もあるし、そもそもバスの場合はどこで待ち合わせるんだ?という突っ込みどころに思いついたのか、素直に京急で行くことにしたのである。

 大森海岸からでも、大田スタジアムまでけっこう歩いた。
 競艇場の入り口を通過しても、さらに高速道路通過しても、まだ先で、20分以上歩いたかなあ?

 でも、帰りだったら時間はどうでもいいので「じゃあ、帰りは大森まで歩いてバスにしてみようよ」と提案した。
 球場では冷え切ってしまったし、歩いて体を温めたかったのだ。

 大森海岸からさらにテクテクと内陸部を目指すと、10分ちょっとで大森の繁華街にたどり着き、「大森もねえ?その、バスに乗ったときの何年か前に久々に来たときには、この駅ビルのせいか、ずいぶん変わったなあ、と思ってさ、って前がどうだったのか、よく思い出せないんだけど」と話ながら、その駅ビルのアトレに着き、私が「えーと、たしか改札のところで向こう側に抜けたような」とちょっと遠回りしつつ、改札まで上がり、「あ、そうそう、こっちこっち」と西口に抜けようとすると、M嬢が「いや、違うよ、東口だよ!」と言い出す。

 「いや、こっちでいいから、西口でバス案内観てみようよ」と言ったのだが、素直に従ってくれない・・・・・

 私、思いつきで言ってるのではなくて、数年前の記憶がちゃんとあるから自信たっぷりなんですけど?
 せめて、「ありゃあ、私の勘違いだった!」って結果が出るまでは、私に任せようって気はないのかい?

 でも、どうしても譲らないようで、「あっちに地図があったから」とまた東口に戻ることになった。
 私は「あっちに地図があった」というのは、東口バスターミナルの路線案内のことかと思いきや、それは駅前周辺図で、それをいくら眺めてもバス路線わからないじゃん・・・・

 自らの情報収集能力を疑わない友人の、その勘の狂いっぷりに、けっこう呆然となった。

 でも、過去の経験から「あらゆる情報を集め、その中から選択する」というスイッチが入ってしまった彼女が絶対に妥協しないし、絶対に私の言うこともきかないのはわかっていたので、好奇心旺盛なバカ息子の好きにさせておく母親みたいな気持ちで放置することにした。

 もちろん、放置したままじゃ事態は進まないので「あのお・・・この地図だとバスのことはわからないと思うので、あっちのバスが集まってるところのほうが・・・」と誘導したのだが、またそこでも、市街地図みて「うーん」と悩んでいるので、私のほうが目がいいので(矯正してるから。ちなみに友人は野球のスコアボードが見えないらしい。矯正が必要だと思うけど、本人的にはそれで不自由していると思っていないようだ)「あ、あっちに路線図ありそうだよ!」と指さして、そっちに移動。

 そこでやっとわかってもらえたのが、さっきから私が小声で主張していた「東口から出るバスは、海側方面のばかりで、内陸行きのバスは向こうなんだってば」ということであり、さらに、さっき駅周辺地図を観たときに「私の記憶だと、バス停はこっちの外れのほうだったんだが」と言ったら「でも、数年前とは違ってるかもしれないでしょ?」と大変全うに否定されたのであるが、そのバス停案内では、私の記憶と同じ場所だった。

 しかし、それでも納得がいかないらしい。
 「たしか、東口のはずだった」と言うのと、「駅前は通過点で、その近くにバスの終点があったはずなんだよ」と言うのが、何を根拠にしているのかわからないけど、他のバス路線と記憶がごっちゃになっていたのだろう。

 それはいいけど、早く勘違いを認めて、バス停に向かおうよ・・・・

 大森海岸からまた京急に乗ってれば、とっくに三茶に着いてるよ・・・・

 長い時間がかかったが、やっとM嬢も「どうやらバス停は西口だったらしい」とわかってくれたようだが、「じゃあ、行こう」と私がまた改札への道を行こうとすると「ちょっと待って。あっちからじゃ線路を超えられないの?」と北側を指差すのだが、「さあ?」としか言いようがない。

 私だって、数年前に東口で用事があって、西口のバス停に抜けたことが一度だけあっただけで、大森の地理に詳しいわけではないのだ。

 でも、たぶん、負けず嫌いのM嬢は、自分の思い込みのために時間をロスしてしまったので、今度は「出来る限りの最短距離で」という方向にシフトしたらしいのである。

 そういう努力はいいから、「えへ?間違っちゃった、ゴメン!」って言えよ!

 もう、私が何言ってもダメだと諦め「あっち?あっちはどうなってるのかわからないけど、行けそうなら行ってみる?」とそっちに移動したのだが、わかりやすい抜け道は見当たらなかったし、M嬢は無言でUターンしたので「え?向こうはいいの?」って言っても無言。

 わーん、怖いんですけど、なんでこんなことで自分を追い詰めているのじゃ?
 私は確かに、呆れていますけど、怒ってはいません。

 さらに、わけわかんないのだが、アトレの物流配送所みたいのに入ろうとするので「どうしたんだろ?」と後ろからオロオロついていったのですが、M嬢は「うーん」と考え込んでいたので「ここに、なんかあったの?」と聞いてみると「いや、チラっと線路が見えたから渡れないかなあって」

 もう、ここはビシっとリーダーシップとって誘導しないと、私らは永遠に大森駅の西口に行けないと思い、「あそこが確実なんだから、あそこでいいじゃん」と説得して、さっき引き返したのと同じ道を行きました。M嬢的には、ほんとに悔しかったのでしょう。途中でも気を抜かず「ミヤノがボーっと案内する道よりも、もっと近道が無いのだろうか?」と神経研ぎ澄ましてる感じが怖いんですってば。

 そういや、M嬢の血液型を知らないのだが、自分から言わないところから、やっぱB型なんだろうか?

 いや、先日、久々にノムコメが出て、マオちゃんとヨナちゃんの対決について「B型(マオ)はO型(ヨナ)に負けるんだけど(オレはB型、王選手はO型)、B型は負けず嫌いなんや」とか言ってて、どーでもよかったのですが、もし、M嬢がB型だとすると、その通りかもしれませんね。

 その後、三茶で飲んで、フィギュアの話もしたんですが、私が「あれで、マオちゃんがジャンプ成功させてても、ヨナちゃんには負けていたでしょうよ」と言ったら「いや、あのプログラムを完璧にこなしていれば勝てた」と主張するので「私は、あのプログラム(だったら勝てる)に対しては肯定するけど、でも、それだけの難しいプログラムだったし、完璧なレベルまでいってるように見えませんでしたけど?」と私が言ったら「いや、私はそう思わない」と反論されて、ほんと、素直に負けを認められないのだなあ、ということが、さっきのバス停探し珍道中でもよくわかったので、かわいいっちゃ、かわいいんだけど・・・・・・

 なんだか「私はこうすれば金メダルがとれるはずだ」と熱心に研究しているうちに、20年経ってしまいました・・・・・みたいな話で、あの負けず嫌いな性格と、負けないためにつぎ込む努力をもっと別な方向に・・・・・つーか、いーからちゃんと働けって!


3月2日(火)

 なんだか忙しい休暇後半である。

 28日 去年の暮「忘年会しよう」と計画した某友人とやっと飲み会実現。  ちなみに、別の友人との「新年会しよう」も今週末開催予定だ。旧正月かよ!という感じである。

 1日 トラキャンのライブ@渋谷クワトロ
 ネオアコ界の良心というか、ネオアコがすでに絶滅危惧種なのかもしれないけど、よく「透明感のあるサウンド」って言うが(最近はあんま言わないか)、私は「けっ、なにが透明感だよ」とバカにしがちであるが、トラキャンに関しては、どうしても「透明感」という陳腐な言葉を使いたくなる。摩周湖かトラキャンか?ってくらいに。(褒めすぎ)
 湖面を過ぎるさざ波のようにとか、なんとか・・・・
 いや、ほんと、湖水地帯でバカンスした後の大自然満喫感をあんなギュウギュウで空気の悪い中、ビール片手に満喫できるなんて、幸せでした。
 「休暇はどこかに旅行したんですか?」と聞かれたら、胸を張って「グラスゴー」と答えよう。(トラキャンはもっと田舎町出身らしいが)
 総務部の半数以上がグラスゴーを知らないような気がしなくもないが・・・・

 2日 球春到来!

 春季教育リーグが開幕!(2軍のオープン戦のことです)

 大森の海辺近くにある大田スタジアムまで行ってみた。当初は雨の心配があったが、今日はなんとか曇キープということで。
 しかし、予報では「最高気温10度」だったけど、マジ寒かったです。

 でも、こんな寒い日に野球観戦する酔狂な人はけっこういた。けっこう、って言ってもせいぜい200人くらいだったのかもしれないけど、でも、平日でっせ?(でも無料)

 寒いから、あんまり早く行っても辛いと思って、試合開始直後くらいに球場に着いたのだが、予想はしていたが楽天の先発は川井であった。なんで私は川井に当たることが多いのだろう? いいから1軍上がってくれって。

 で、こちらは2軍のエースで開幕戦を飾ったが、相手のシーレックス(ベイスターズの2軍)も藤江だったので、そっちも去年はルーキーながら1軍で10試合近く登板し、0勝という投手で「ありゃー、藤江も2軍スタートかよ!」でした。

 あとこれは恒例なんだけど、うちの主砲・山崎さんは今年も2軍調整中。
 マイペースに調整なされてました。華麗なポップフライも、シーズン中にホームラン打つための練習なのがわかっているので、「おお、いいぞ、高くあがった!」でいいのでしょう。

 さて、2軍にどんな選手がいるのかわからないので「次の投手誰だ?」と思っていたら、やった!念願の寺田君登場!
 一度観てみたかったのよ、どんなだか。
 思っていたより、けっこう良かった。
 さすがわ、岩隈リスペクターだけあって、フォームとかマウンド上での仕草が岩隈さんクリソツでかわいい。
 「わーん、ストライク入るかしら?おかーさん心配よ!」と固唾を飲んで見守っていたのですが、わりとストライク入ってました。なにも考えずにテンポ良く投げるのが課題であるのか、せわしなく投げていたのだが、ランナー出したら、そのテンポが乱れてストライク入らなくなった感じで、しかも、外野フライをエラーされるし・・・・

 見事なエラーをしたのは私のイチオシの山本君だった。レフト守っていたが本職はキャッチャーなので・・・・・

 つーか、ファーストを守っているのは数年前、捕手から内野手にコンバートした河田だし、セカンドにいるのは「1軍に入るためにはポジションが必要」と内野守備を頑張り中らしいが、正式にコンバートしちゃったのかよくわからん銀次だし、で、レフトが山本君で、守備の9人中4人がキャッチャーなんですよ。(今日のスタメン捕手は伊志嶺)

 秋季や春季教育リーグではよくあることなんですけど・・・・

 おっと、明日から出勤で、しょっぱながイベント仕事なので、今日は早寝しなくちゃ。

 2軍のオープン戦なんて、ほんとに練習試合だからどうでもいいのだが、楽天は他にも松崎を出してきたし、シーレックスもアトリを出してくれたので、けっこう豪華でした。もう少し暖かければもっと楽しめたんだろうけど、ほんと寒くて・・・・・でも、これでほんとに球春到来のはずです。



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