可燃物な日々

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 日本酒8合飲んだ勢いで、新しい掲示板を作りました

2月27日(土)

 やっとオリンピックが面白くなってきたのに(ゴロゴロしてるので昼間の放送をたっぷり鑑賞できることもあり)、もう今週末で終わりですか。

 今日は、ショートトラックのリレーで盛り上がった。
 もう最後のほう、ほんの一瞬の隙をついて抜きつ抜かれつで、なんつーか、競輪の最後の一周を10周くらいやるんだもん、超おもしろかった。カナダが勝って、大盛り上がりでした。日本的には、日系アメリカ人のオーノがまたメダル獲得くらいしかなかったけど。

 ニュースでちらりと女子アイスホッケー決勝を紹介していたけど「こういう試合こそ、地上波で放送しろよ」と全く嘆かわしいことである。カナダのキーパーがスーパーセーブ連発したらしく、その見事な守護神ぶりに「うちのチームの守護神になっていただけませんか?」と本気で思った。

 野球は今日からオープン戦が始まったが(あれ?もっと前から始まったんだっけ?まあ、とにかく楽天はたぶん今日から)、さっそく皆さん期待通りに華麗に炎上していたようです。ファンはさっそく「これで先発ローテまわるのか?」って心配していたが、まだまだ先の心配でしょう、といいつつ、もう3週間くらいしか無いのか・・・・・

 まあ、今の時期はどのチームも試合に勝つということよりも「チーム内のポジション争いに勝つ」ほうが大事ですからね。

 1軍のオープン戦は、桜前線のように南からだんだん北上してくるのだが、2軍のオープン戦というか「春季教育リーグ」は3月初めから都内でやるので、天候がよければ観に行くつもりなのだが、2軍のメンツはどうなっているのだろう?

 去年は、山崎・高須・藤井といった主力選手がこの時期は2軍調整していたが(あと、長谷部も)今日の試合のメンツを観ていたら、高須も藤井も1軍でやっているらしい。

 話をアイスホッケーに戻すと(守護神という単語で脱線してしまった)、「せめて男子決勝くらい夜中だし地上波で中継してくれんかなあ?」と調べてみたのだが、NHKもBSでしかやらないらしい。
 くすん・・・・・・
 カナダとアメリカの決勝なんて観たいんだけどなあ。
 まあ、女子もカナダとアメリカの決勝だったけど・・・

 男子に関していえば、プロが出るんですよねえ?(全く報道されないので全然わかってないのだが・・・・)
 北米アイスホッケーリーグは人気スポーツだけど、オリンピックだと、国籍で分かれるのでしょうか?W杯サッカーや、野球のWBCみたく。

 そうだとすると、アイスホッケーのカナダ対アメリカなんて、先のWBCでの日本と韓国の決勝みたいに、宿命の対決みたいなことじゃないの?少し前までは(ずいぶん前か・・・)アメリカ対ロシア戦とか、代理戦争(代理冷戦?)で盛り上がったような記憶があるけど、あれはアイホじゃなかったっけ?

 ですから、そんなにアイホに詳しくないけど、あれはシロートでも楽しめるし、それになんといっても、閉会式直前にやる「冬の五輪の華」なのに、日本では地上波で放送しないなんて、なんだかなあ。

 クロスカントリー50キロだって、放送しちゃれと思う。
 冬のマラソンなんだから、ああいうのは、そんな興味なくても、「ああ、これで五輪も終わりか」とボーっと観るのが楽しんだし。

 放映料の問題もあるのかもしれないが、日本ではどっちもマイナーなんだから、そういうのこそ安く提供してくれればいいのに。

 私が放映権を管理する役職にいたら、そこまで考えるけどなあ。
 日本にフィギュアの放映権を売る際には、日本であまり人気の無い競技を抱合せというか「これも放送するように」というオプションをつけちゃったりして。

 クロスカントリーは、日本では元々マイナーだったけど、アイスホッケーはけっこう人気があったのに、ここ最近の体たらくは、アイスホッケー世界連盟としても、もう少しテコ入れしてくれてもいいのでは?と思う。

 アジアなんて眼中に無いのかもしれないけど、野球のメジャーリーグだって、日本人選手とると、日本のスポンサーが勘定できるみたいだし・・・・・って日本経済が低迷してるから、あんまアテにならんか。

 それに、日本でもNHLファンはけっこういるだろうけど、みんなケーブルテレビや衛星放送で楽しんでるだろうしね。

 でもなあ、そういう環境の無い庶民というか、ぶっちゃけ底辺な人達にこそアピールする「氷上の格闘技」なんだから、ねえ?って私が観たいだけの話なんですが(笑)

 
2月26日(金)

 女子フィギュア、久々にリアルタイムで鑑賞しました。(暇人)

 観客の雰囲気が良かったなあ。ジャンプに失敗して転倒した選手に「がんばれー」という感じで温かい拍手が沸き起こるのが気に入りました。日本でもそうなのかしら?
 そういや、昨日も「私の勝手なイメージでは、カナダと北海道は同じらしい」と書いたけど、札幌ドームの客もハムの投手がピンチ(ノースリーとか)になると、あんな拍手が沸き起こっていて、野球ファンの間では「札ド名物」とされていたけど、もしかして、あっちの方がグローバル・スタンダードなのか?(笑)

 イタリアの選手だったっけ?ヨーロッパ選手権ではチャンピオンにもなったことがある有力選手らしいんだけど、最初のジャンプで転んだら、その後立て直せなくて(まさに五輪のマモノのお仕事。いや、野球界には「甲子園のマモノ」という架空の生き物がおり、そのマモノがあちこち出張するらしいのです。もちろん、バンクーバーにも出張して、整氷車を壊したり、スケートのショートトラックで1位だった韓国を失格にしたりします)、ジャンプのたびにすっ転ぶので観ていて気の毒になってきたが、観客は拍手で励まし、でも、何度も続くと、ちょっと拍手の音も小さくなってきたのだが、やっとその選手がジャンプに成功すると、割れんばかりに拍手していたので「いい、お客さんだなあ」と感激した。

 M嬢の口癖を借りれば「ここの客は、フィギュアの見方よくわかってるなあ」である。

 ジャンプ以外でも、難度の高いシークエンスすると、自然と拍手が湧いていたし、選手にそんな余裕は無いと思うが、「得点はともかく、今日のこのお客さんたちに楽しんでもらいたい」と思って実力を発揮できた選手もいたと思う。

 そして、それをやり遂げたのは鈴木明子だった。

 先日、エビワカちゃんと喋っていたとき、「女子フリーはどうなるでしょうね?」と聞かれたので「安藤美姫は、フリーを完璧にこなせば銅の可能性あるけど、地元カナダ人選手がいるから難しいかもしない。鈴木?鈴木は10位以内だったら御の字の選手なんでしょ?でも、だからプレッシャーが無いから、伸び伸びと実力を発揮というか、意外と実力以上の滑りするかもよ?」と偉そうに持論を述べてしまいました。それ以前のフィギュアの試合なんて全然観てないくせに(笑)

 つーか、「マオちゃん金いけますかね?」しか、ほんと興味ないんだな、みんな。ってその愚痴は散々書いたけど、なんでロクに興味もない私が解説してんのよ(笑)

 しかし、私のシロート評論が当たってしまった。
 鈴木は、摂食障害で選手生命が危ぶまれた境地からはい上がってきて、狭き門だった五輪代表を勝ち取った選手だということはテレビ報道で知っていた程度だったのだが・・・・

 選手層が厚いと、代表になるのも大変だ。
 今日も、アメリカ人選手のコメントが出ていて「アメリカ選手権に勝つことが大変だった。五輪は自分にとって、そのご褒美みたいなもの」と言っていたそうだが、鈴木もそんな気持ちで五輪に挑んでいるだろう。

 その「私の演技をこの観客やテレビの前の世界中の人に楽しんでもらいたい。私がここで滑る喜びが皆に伝わりますように」という気持ちが、私には充分に伝わりました。

 いや、ほんと、素晴らしい演技だった。
 選曲も良かったね。「ウエストサイド物語」だから、みんな共感しやすかった。
 わたしゃー、泣きながら観ていたのですが、私なんかよりも、よっぽど見る目あるし、現地にいるから、見る目無い人でも、あれには素直に感動したらしく、ステップのところでは、自然と手拍子が湧いてました。
 演技終わった後も大声援だった。
 私だって、テレビの前で「いいものを観た。感動をありがとう!」状態だったのですから、現地の人たちもそうだったでしょう。スポーツとしての得点は難しいのかもしれないけど、パフォーマンスというか「踊り」としては、今大会で一番良かったのかもってくらい。

 大舞台であの演技ができて、ほんと、よかったねえ。

 やっぱ、オリンピックの醍醐味の一つは、ああいう、まさに「参加することに意義がある」って選手が、自分で納得のいく力を発揮できて、晴れ晴れとした顔をしているのを鑑賞することだろう。

 さて、日本国民全員の関心事であるらしい、金メダル争いですが、先に演技したキム・ヨナが完璧にまとめてしまった。
 「踊り」としては、やっぱし緊張感漲りすぎで、単純に楽しめなかったが、プレッシャーの中、ああしてノーミスでまとめて、点数稼げるところは完璧にこなすあの度胸は凄い。
 試合前のキム・ヨナの表情は、朝青龍みたいだった。
 まさに、横綱が優勝を決めようとする前の心理状態だったのだろう。

 キム・ヨナの演技が終わった瞬間「こりゃ、マオちゃんが逆転するの難しいわ」と思ったのだが、得点出たら、150点くらい出てて、実況アナが思わず「これはフリーだけの得点です!」と言ったほど。だって、健闘した鈴木だって、ショートとフリーの合計点で180点代なのに、ヨナ様はフリーだけで150点稼いだのである。

 えーと、ですから、私はよくわかってないのですが、テレビの中の人達は「キム・ヨナはフリーが苦手だから、逆転できる可能性はありますよ!」と言っていたんですけど、これのどこが「フリーが苦手」だったのか、シロートの私にはよくわからんのですが・・・・・

 でも、その直後に滑るマオちゃんには相当のプレッシャーかかったのはわかる。

 それでも、トリプル・アクセルを二回ちゃんと決めたので、「お、これは面白くなってきた」と思ったのだが、後半のジャンプにミスが出て、「あー、これでもう、全然無理」と思ったが、得点はなんとか130点台だった。

 結局、30点近く離されて、キム・ヨナ圧勝であった。

 でも、マオちゃんがジャンプを全て成功させていても、逆転は難しかっただろうから、シロート目にもわかりやすいミスしたおかげで、みんな諦めもつくだろう。

 トリプル・アクセルは跳べないキム・ヨナのほうは、今の採点方法を目いっぱい利用して、あんだけの高得点なわけだし。そういや、男子も4回転跳んだほうが、銀メダルだったっけ。

 でも、久々にちゃんと女子フィギュア観たけど、いろいろ面白かったです。

 キム・ヨナはショートでは「ボンドガール」を演じたが、あれは彼女のキャラ的には実は冒険だったのかね?
 フリーでの演技は、まさに清楚な氷の妖精というかんじで、あれが地のキャラだから(柔らかい表現力が彼女の武器だったはず)フリーのときのほうが自然な感じだった。
 化粧も、「すっぴんなの?」と思うような入念なナチュラルメイクだったし。
 ナチュラルメイクって実はけっこう高度な技だってこと、女性だったら知ってますけど。

 一方、マオちゃんのフリーのプログラムは、キム・ヨナと同じ土俵に立つと演技力では見劣りがするからなのか、あえて、おどろおどろしい感じにしているのかね?
 メイクもバリバリのアイラインと真っ赤な口紅でした。
 表彰台で並んだとき、キム・ヨナとマオちゃんの化粧のコンセプトの違いが楽しめました。

 ミキティもメダルとれるかと期待していたのだが、演技自体は悪くなかったとは思うが、やっぱし地元選手に勝てなかった。

 そして、また私を感動させたのは、最後に滑ったアメリカ人だけど、日本人の両親を持つ、未来ちゃんだった。(マオちゃん、とか、ヨナちゃん、呼ばわりは悪意による故意ですが、「未来ちゃん」呼ばわりは善意による自然体です)

 顔はほんと、笑ってしまうくらいのオカメ顔なんだが、笑顔がほんとにかわゆくて。

 まだ、シニアの国際試合で結果残している選手でもないようで、まさに五輪代表に選ばれるという「たなぼた」を16歳が思いっきり楽しんでいた。ショートのときもすごくよかったが、フリーは「カルメン」で、まだ色気も無い東洋人少女が、背伸びして演じているカルメンは超カワイかった。

 でも、身体能力はかなり高そうなので、今後、上位に食い込んでくる選手になるだろう。

 演技の出来から言っても、もし3位がカナダ人じゃなければ、空気嫁ベクトルが働かなくて、うっかり銅メダルとっていたかもしれない。

 でも、16歳の未来ちゃんが伸び伸びと滑っているのを観ていたら「あー、前回のトリノでも、浅田真央とキム・ヨナが年齢制限でひっかからなければなあ」と思った。

 今回の未来ちゃんみたいに、ノープレッシャーで挑戦する浅田真央は、やっぱ観てみたかったかも。

 オリンピックにしても、ショパンコンクールにしても、数年ごとにしかやらないから、生まれた年に左右される運・不運ってあるからねえ。


2月25日(木)

 春一番が吹いたが、全国的に記録的な温かさだったらしい。

 私は部屋でゴロゴロ五輪鑑賞。今日から休暇とったものですから。特になんもしないけどね。
 丁度、私がけっこう好きなエアリアルやっていた。
 わざわざ観るというほどでもないが、テレビつけたときにたまたまやってると「すげええええ」とついつい見入ってしまう。

 それにしても、人間業を超えた危険な競技だと思うのだが、空中で回転するのは、体操や飛び込みもそうだけど、体操は自分でジャンプするから高さに限界があるし(床の上でやるからけっこう危険だけど)、飛び込みは上から落下するだけなので(あ、でも板の上で跳躍してるか・・・)高さに限度があるし、なにしろ下は水だし(でも、あの高さだと水でも危険だけど)、それなのに、エアリアルはスキーで滑り降りた勢いで高くジャンプして、スキー板つけたままクルクル回るので「あれでよくちゃんと着地できるものだ」と感心するしかない。

 スキー板が竹コプターの役割(?)をするので、まさに人間竹コプター(?)としか言いようがない。

 そして、この競技は中国が強かったのね、予選に4人くらい残っていた。メダル独占を目指していたらしい。
 途中まで、1位・2位が中国選手だったけど、最近のランキング1位のオーストラリア選手がトップに立ってしまった。
 そしたら最終演技者だった中国の若手選手(19歳)が、最も難易度高い技に挑戦した。それを完璧に決めれば金の可能性があったのだろう。

 中国チームとしても、銀銅は確定しているのだから、その選手が2位になっても同じだし、それに、もし難易度高い技に挑戦しても金は難しいとしても、4年後には23歳になり、中国チームのエースになる可能性の高い若手に大舞台での挑戦を経験させたいと思うだろう。

 というわけで、けっこう保険のかかった上での挑戦だったらしいが、技は見事に決めたけど、着地に失敗して転倒してしまった。結果6位。

 ああいう競技は一発勝負だから、今回はコケたが、次回は完璧にできるかもしれない。でも、中国チームはあんたけ弾揃ってるから、あんな勝負できるんだろうけど。
 そういや、中国は飛び込みも強かったよなあ。ああいう曲芸モノにホントに強いね。まさにお家芸って感じ。

 あと、女子ボブスレーも観たのだが、何組かクラッシュというか転倒してて、一組は車(?)・・・・・あ、ソリですね(笑)から投げ出されていたので「シートベルト無いから恐ろしいなこりゃ」と思ったけど、解説の人も「こんなシーンを観るのは始めてです」と驚いていた。その後も、かなり危険な箇所でソリがブレると解説者が「あ、危ない!」と声を荒らげていたが、相当、スリリングなコースだったらしい。

 練習中に亡くなった人がいたけど、あれはリュージュだったっけ?あのコースも危険なコースだと言われていたけど、コースは別なのかね?

 結局、女子ボブスレー二人乗りは、地元カナダが金メダルだったけど、なんだか難易度高いコースを作って地元有利の環境を作ったような気がしなくもない。まあ、開催国はどこだってホームの利を精一杯やるんだろうけどね。

 そういえば、今回のオリンピックは、さっき書いたように、練習中に死亡事故があったり、スケートのコース整備の車が故障したりと、けっこう炎上が多いような気もするが、これが北京五輪だったら、「だから、やっぱし、中国は!」と日本のマスコミも、酒場談義も大いに盛り上がるはずなのに、なんだかカナダだと「まあ、そういうこともあるだろう」という雰囲気なのが面白い。

 日本人はカナダに対して悪いイメージ持ってないし、カナダ人に対する固定されたイメージもないのかも。私も無いし。カナダっていうと、人よりも「雄大な大自然」だもんな。
 あと、なんとなくアメリカから悪い要素を引いたイメージがある。
 同じように移民で成り立っている広大な国ではあるが、悪い人が一人もいなさそうなイメージ。

 そういや、北海道もそういうイメージがあるよな。
 なんとなく、北海道では通り魔事件なんて起こらないようなイメージ。
 交通事故が多いのは知ってるけど「だって、あんなにダダっ広いんだもん、ついついスピード出しちゃうよね」と思う程度。

 そーいや、去年、札幌ドームで野球観戦したときも「なにこの、ジャニーズのコンサートのようなノリは?」とびっくりしたが、あの時は「この人たち、野球の見方知らないの?」とやや怒り気味だった友人Mも、あれから時間が経つと、やはり「魔性の北海道」のブランドイメージで自浄作業してしまったのか「札幌の野球ファンは、いい人っぽい雰囲気だったよね」みたいなこと言い出したので「え?」と思ったっけ。

 ところで、昨日は「ヨナちゃんが金メダルでいいじゃん」と書きましたが、別にマオちゃんが嫌いだとかそういうわけでもなく、でも、よく考えてみたら、私はどっちかというとミキティのほうが選手としては好きだった。

 前のオリンピックの時には、19歳だったんだっけ?
 でも、年齢よりも妖艶な感じが好きだったのだ。
 よく見ると、そんな美人でもないのだが、氷上では数倍美しく見えたし。

 後で少しづつわかってきたが、彼女は精神的に不安定なところがあって、特に自分の容姿にはコンプレックスを持っていたみたい。
 なるほど、あの雰囲気は、自分に欠けているものを必死に補おうという、その気持ちが醸し出したものなのかな?

 荒川を金メダリストにしたモロゾフコーチも、マオちゃんからもオファーがあったけど、ミキティにしたらしいけど、アスリートとしての素質はマオちゃんの方が上だけど、ミキティの成り上がり者的な色気のほうに可能性を感じたのかもしれない。

 なので、私としてはミキティにメダルをとって欲しいのだが、そこに立ちはだかっているのが、地元カナダ人選手だ。

 母親を亡くしたばかりという物語性もあるようだし、地元では、ヨナちゃんもマオちゃんもどーでもいーから、ともかくあの選手にメダルとらせたいだろう。


2月24日(水)

 朝からヨナちゃんが練習で転倒するシーンを10回くらい観たような気がするが、どうやら不調が期待されているらしい。そして、我がマオちゃんは絶好調!らしい。

 というわけで、今日も私が「テレビ点灯係」を勤めた。
 今日はE嬢はいなかったのだが、エビワカちゃんが朝から「何時からなんでしょうねえ?」とソワソワしていたので、彼女の日ごろの仕事ぶりへのお礼の気持ちである。

 まあ、咎める人もいないし、12時半くらいに「次の組の2番手だよ」とテレビをつけているとフロアの人も、通りすがりの人も「もうすぐ出番なの?」と興味深々だったし。

 マオちゃんが最初のコンビネーションジャンプを成功させた直後に、電話が鳴ったので、私が出てあげたのだが、私がテレビのそばを離れると、エビワカちゃんは居心地が悪いらしくテレビ前から退却してしまったので、「おい・・・・」と思ったのだが、みんな真面目だなあ。

 なので私はマオちゃんの演技を全部は観ていないのだが、朝のテレビの雰囲気だと、「ミスがなければいける!」だったんだけど、ヨナちゃんも完璧な演技だった。そんで、得点出たら、5点差でヨナちゃん圧倒的につえーじゃん!

 なるほど、テレビが行間で伝えようとしていたことがやっとわかった。「マオちゃんが完璧にこなして、ヨナちゃんがコケれば金メダルいけるかもしれない」という意味だったのね。

 あまりフィギュアの試合をテレビで観ていなかったので、ここ数年の二人の実力差がどの程度縮まっているのか、私はよく知らなかったんだけど、2年くらい前に「キム・ヨナに勝つためには技の難易度上げないといけない」と語られていて、そのために、リスクの高いジャンプをしないといけなくて、マオちゃんがコケて負けということが何度もあったのだと思う。

 つーか、私はマオちゃんどうのというよりも、テレビが報道していたように、ヨナちゃんがやや不調だったとしても、(そういう心理作戦なのかもしれないが、その作戦の何が有利なのかは私にはわからない。もしヨナちゃんが金メダルをとったら、テレビの中の人がその可能性について想像力豊かな持論を展開してくれると思う)あれだけの韓国国民の期待を一心に背負って、あれだけの演技ができるのだから「たいしたタマだ」としか言いようがない。

 さらに、私は、たいへん非国民なことに「キム・ヨナが金メダルでいいよ」と密かに思っているのである。ほら、WBCでは金メダルいただきましたし(笑)
 あれで私のイムさんが戦犯扱いされたことに心を痛めていたので、替りにキムさんは英雄でもいいじゃないですか。うちの岩隈さんは、おかげさまで全国区に当選して「笑っていいとも」出演まで果たしたことですし・・・・
 
 あ、それに、キム・ヨナのショート・プログラムの曲が007のテーマというのも、イムさんファン的にはツボでね(笑)
 神宮球場の9回の表になる瞬間「サンケイなんちゃら提供による、他球場の試合経過です」ってビジョンに流れて、「巨人が中日に大差で負けている・・・・ざわざわざわ・・・・・・・」という最中に、♪ベンベラベンベンとイムさん登場曲の007のテーマが流れ、ウグイス嬢がピッチャーの交代を告げるまでもなく、「イムさん、キターーーーーーーー!」という、あの雰囲気を味わいたくて、去年の私は何度神宮球場に行ったことか。

 私は別にヤクルト・ファンではないのです。
 って、なんだか、今の時期にクシャミ鼻水な人が「いや、花粉症じゃないはずです」と言い切るのに似てるけど。

 ええと、それで、今日のショート・プログラムで、シロートにも「マオちゃんが完璧にこなしても、キム・ヨナもミスしなければ金は絶対に無理なんだ」という事実をつきつけられたとき、周囲の「普通の日本国民」が、いかにスポーツ競技そのものに興味が無いのか露呈してしまい、「まあ、そうだとは感づいていたけど、ほんとにそうだったのね」と、少しだけガッカリしてみた。

 みんな、メダルにしか興味ないんですね。

 斎藤美奈子が「オリンピック報道は、先の戦中の大本営発表とほとんど同じ」と著書の中で、その同じっぷりをきちんと資料を並べて紹介してましたが、私の周囲の普通の人々のオリンピックに対する興味を観察すると、「ああ、戦時中もこうだったんだろうなあ」と微かに想像できる。

 まあ、メディアも悪いんだろうよ。
 そりゃ、「日本がメダルの可能性あり!」って報じたほうが、視聴率もあがるだろうから、そう煽る気持ちはわかる。

 オリンピック前は、女子カーリングもメダルの可能性大という雰囲気だったので、友人M嬢と話していたときに、「みんな、けっこう、おっちょこちょいというか、テレビの言うこと真に受けるから、カーリングでメダルいけそうだと本気で言うけど、あれはけっこう難しいだろう」と私が愚痴ると、なぜか、オリンピックでは普通に「ニッポン チャチャチャ」になるM嬢が「いや、今回の女子カーリングチームはマジでいけるかもしれないらしいよ?」と眼光鋭く睨み返してきた。

 なんで、M嬢ですら、オリンピックになると「今年こそ優勝や!」な阪神ファンみたいな、何の根拠もない自信に満ち溢れるのであろう?

 ほんと、オリンピックとか国際試合になると、日本国民全員が阪神ファンみたいなことになりますよね?
 普段は阪神ファンをバカにしている人たちも、あっさりとあっちに行ってしまうので、私はとても困ります。

 そりゃ、私だって贔屓の野球チームがサヨナラ負けすると、それなりにがっかりしますが、私の贔屓チームは必ずしも「日本代表チーム」ではないのです。
 同胞が活躍すると、それなりに嬉しいし、テレビや職場が盛り上がってると「よかったねえ」と阪神優勝したときの「よかったねえ。でも道頓堀から飛び込んで死なないように」と同じ程度だ。

 今朝、朝の支度しながら観たノルディック複合のクロスカントリー部分(?)は、ほんと白熱したいい試合だった。
 日本はジャンプで上位につけていたらしいが、クロスカントリーではそこそこだったらしく、地味に5位争いしていたが、トップを争う、前回金メダルのオーストリアと、初メダルを目指して最近ぐんぐんと力をつけているらしいアメリカのデッドヒートが凄くてね。

 最終ランナーは駆け引きしながら、抜きつ抜かれつだった。
 たぶん、そういう駆け引きでは、やっぱ、オーストリアのほうが歴史と経験があるのか、あともう少しというところで、オーストリアはアメリカに先頭を譲渡し、「え?このまま、アメリカがトップを守るのか?」と思いきや、下り坂のところで、これはスキーのクロスカントリーのドシロートである私の思い込みかもしれないけど、普通、下り坂のところでは、スキー選手は体勢を極力低くして、向かい風による抵抗を少なくして滑降するはずなのだが、必死にそうしている先頭のアメリカ人選手のすぐ真後ろで、オーストリーの選手は棒立ちになっていた。

 前の選手が風よけになったのかもしれないけど、あのとき、後ろから「いつどのタイミングで追い抜くか」を虎視眈々と狙っていたオーストリーの選手は、必死に低姿勢のアメリカ人選手の後ろから、残りのコースを眺めてながら、「絶対に勝てるタイミング」を考えていたのだと思う。

 そのあと、すぐに、ガーンと追い抜き、その後はブッチギリでした。

 あのレース展開はほんと鳥肌がたった。

 でも、その直後の日本のテレビ報道だと「ノルディック複合、日本は惜しくもメダルならず」ってだけだったんだけどね。
 いや、あの試合の醍醐味はそこじゃなかったんだけど・・・・・

 そういや、「マオちゃんどうなるかしら?」なエビワカちゃんと午前中雑談していたら、エビワカちゃんが「オリンピックいつまででしたっけ?」と言うので「フィギュアは女子がラストだし、今週末じゃないの?つーか、秋のオリンピックだと男子マラソンが締めだけど、冬のオリンピックってなんだったっけ?」

 自分でもとっさに思い出せなかったので、大会日程調べてみたら、激しく納得した。「そっか、アイスホッケー決勝とクロスカントリーのマラソンみたいのがトリだ!日本が全く活躍しないので、全く報道されないけど、そーだよ、冬のオリンピックのメインはそれなんだよ!」

 ハハハハハと高笑いする私をエビワカちゃんは不気味そうに見つめていました。

 アイホもねえ?
 10年くらい前までは、ちゃんとテレビで放送していたんだけどねえ?
 前回くらいから、地上波では全く無視されてるよなあ。
 そりゃ、国内リーグもショボくなるわさ。

 話は戻るが「みんなスポーツが好きなわけじゃなく、メダルにしか興味ないの?」という話の続きだが「これでマオちゃんが金とれなかったら、今回は金はゼロってこと?」と嘆く人がけっこういることだ。

 あのー、前回のトリノのときは、「メダル無しかも?」というドタンバのところで、荒川静香がイナバウアーーーーー!で金メダルを獲得したので、あれだけの騒ぎになったのでは?

 「え?そうだったんだっけ?」と皆さん仰るが、代々のメダリストの記憶がけっこうごっちゃになってません?

 つーか、よくビジネス本でも、「企業の成功体験が・・・」とネガられてますけど、皆さんの記憶にあるのも、日の丸飛行隊の金メダルとか、スピードスケートでも清水がどうの、とか?

 ところが、20代半ばのエビワカちゃんは、日の丸飛行隊の原田のことは知っていたけど、「清水って?」と覚えてないらしい。

 「清水はけっこう明るい性格で、あの当時、藤原紀香のファンだと公言していたら、ほんとに金メダルとっちゃって、『紀香よ、ご褒美に清水と結婚してやれ』と飲み会談義でよく語られていたのだが、みんながそんな話をすっかり忘れたころ、紀香が陣内と結婚しちゃったんで、あの時、私や私の友達は『ところで清水はどうした?』と言っていたんだよなあ」

 陸上競技では、短距離では全く歯が立たない日本選手ですが、なぜかスピードスケートでは短距離でしかメダルとれないようです。
 そのあたりは、私にはよくわからんが、スキーのジャンプで勝てなくなったのは、身長とスキー板の兼ね合いのルールが変更されたらしく、小柄な日本人には今のところ不利らしい。

 という程度の知識は「あんま興味ない」といいつつ、テレビでの報道で多少は知っているのですが、私よりもスポーツに興味ないけど、「メダルいくつとれますかねえ?」な人々が、無邪気に視聴率稼ぎのテレビ報道に同調して、「なんだ、ぜんぜんダメだったじゃないですか」とガッカリしているのを間近で観るにつけ、「騙される方が悪いのか、騙す方が悪いのか?」という心境に陥るので、いろんな意味で微妙。

 とりあえず、自分もよくわかってないのだが、「ええええ?カーリングだめだったんですかあ?」と素直にがっかりする善良なエビワカちゃんには「欧州勢とか、地理的な利点もあって、ガンガン国際試合こなしてそうだし、国内リーグも熾烈そうだし、あそこに食い込むためには相当、遠征費つぎ込まないとダメだと思う。エビワカちゃんが、2億円くらい出資してもらえれば、次回はイケるかもよ?」

 先の民主党の「仕分け」でも、スポーツ選手の強化費が出てきたでしょ?

 本気でメダル欲しいなら、金出せって話である。

 その金が無駄だと思うのなら、メダルなんてとれましぇーん。
2月23日(火)

 昨日の愚痴の続き。

 てゆーか、毎日愚痴っているので、何をどこまで愚痴ったかわけわかんなくなってます(笑)

 でも、日記にはちゃんと書いておくが、怒り口調で書き殴ってはいるけど、別に怒っているわけでもなく「毎日小ネタ満載でなんだか楽しいなあ」とけっこうエンジョイしているのです。

 さて、昨日私が社内スレッドに書いた「PASMOは用意できてます。そして、交通費精算はこの用紙でやってください」というコメントをうちの部長が読んだらしく「ミヤノさん、これってどういう意味?」と聞いてきた。

 その質問は、新会社の幹部の方々から欲しかったんだけどなあ(笑)
 でも、賢い私は、うちの部長の質問の意味を理解したので「あのお、ですから、わざと曖昧にしたんですが、TKさんが昨日言ったニュアンスだと、あっちの幹部にそういうことをちゃんと仕切らせろということだと思ったので、こちらかは、あえて、各自経理に取りに来いとか、誰かが取りまとめて配れとかは指示しませんでした」と答えたら「じゃあ、誰かそれを確認しに来た?」と言うので「いいえ?まだですけど?」と言うと、TK部長はダッシュで階段を駆け上っていき、まだダッシュで降りてきて「配布はS部長がやるから!」

 ・・・・・いや、別に、好きにしてもらって構わないんだけど、そんなことで意地になって首突っ込まなくても・・・・

 だから、経理関係の具体的なことは私がやりますって・・・・

 んー?でも、もしかしたら、私が仕切るのを本能的に避けてるのかなあ?
 だったら別にいいんだけど・・・・・でも、それだったら「全部オレ経由で発信する」って言ってもらえればいいだけなんですけど?

 でも、中途半端に部下にやらせるけど、自分で全部把握してないと前に進めない性格だからなあ。
 新会社の資本金のことで、また質問してきて「それはもう済みました」と言ったら不安そうな顔をしたので「その流れについては、もう5回くらい説明したが、やっぱ表面的にしか理解してないんだ」と諦めてまた丁寧に説明。

 しかし「じゃあ、その資本金はどこに行ったのか?」と聞いてくるが、まあ、自分でやった経験無い人にはなかなか体感的に理解できないことなのかなあ?

 資本金は出資者が出すので、出資者が資本金があることを証明する書類を提出して、それがお役所に認められてから、やっと会社が登記できるのである。
 登記されてから、やっと銀行口座が開けるのだ。

 少し前までは、出資金を銀行が仮預かりした証明書を発行したのだが、今はかなり簡便化されて、出資者の通帳のコピーでもよくなったらしい。

 ということを部長に説明したら、「それはいいんだけど、そのお金はどこから出したの?」っていや、うちの会社の預金ですけど?

 ほんとは、うちの会社の上層部的には「新会社設立といえども、一部署を分社化するだけだから、資金的には余分に要らんだろう」という話だったのだが、その理屈はごもっともだが、実際に分けるといろいろ不自由もあるので、当座の資金として、ほんとに当座貸越を増やして用意していたのである。もちろん、そのことは部長にも話していたはずなのだが、人の話を覚えてないからなあ。

 つーか、うちの上層部は資金繰りについてアバウト過ぎてこまる。
 でも、私自信がアバウトだから、かなりゆとりを持って回しているのだが、会社の資金繰りを個人の住宅ローンと同じに考える役員氏には「ミヤノの資金繰りは無駄が多い。それで年間数十万円違うだろう」と指摘されたこともあるけど、私の意見としては「だったら、自分でやるか、適任者探してやらせろ」である。

 前勤めていた会社では、もっとタイトにやってました。
 だって、得意先が世界有数の広告代理店だったり、キー局なテレビ局だったりしたので、入金予定がガッチリ立てられたんだもん。

 でも、今の会社の取引先はいつ振り込んでくるのかさっぱり読めないので、そんな不安定な状態で、ギリギリで回す勇気は私にはありません。
 で、幸いにも取引銀行はみなさん、「お願いですから、もっと借りてください」とおっしゃってくれるので、短期融資も快く引き受けてくださいます。

 私だって、そりゃ、自分の金じゃないからこんなことしているけど、自分ちの家計だったら、もっとタイトにやりますわよ。

 って、私は自分個人では借金したことないけどね。(ああ、そういや、保証人になってしまった件は保留のままだ。あれも自分の機嫌のいいときにすっぱり整理してしまいたいなあ)

 そういや、こんなこと、ウェブの片隅でも書いていいのか、ちょっと迷うけど、新会社の社長になる人は、昨日も愚痴ったが「交通費削減のために、株買って、株主優待券を利用しない?」と本気で言う人だが、彼が個人的にも借入金が多い人らしいことを風の噂で・・・・

 元々はたぶん、彼が結婚して住んでたマンションを賃貸したときから始まったのだろう。
 その家族は、近所に土地持った親があり、親と同居するので空いたマンションを賃貸に出したらしい。
 その時に、マンションのリフォーム代が経費というか損金になり、税金が安くなったので、味をしめたらしいのだ。

 経理脳の無い人が陥りやすい罠である。
 節税できるからって、投資に走るって、けっこう危険だと私は思うのだが・・・・

 本当はどうだったか知らないけど、西武の堤さんちはそれで失敗したと聞くが、どうなんだろう?リゾート地開発の損金で、利益を相殺して、税金払わなかったというのは一種の都市伝説だと思っていた。減価償却の仕組みを知っていれば、それはあり得ないと思ったが、私が手がける程度の企業だと、経営者がそんなこと言っても「それ、全然無理ですから」で一蹴するが、大企業だと何か抜け道があるのかね?と思っていたんだけど、やっぱダメだったじゃん。

 その昔、日記に書いた記憶があるけど、あの人がマンション投資での節税に目覚めてしまい、「この物件どう思う?」と買おうか悩んでいる物件のチラシを見せてくれたのだが、それがかなり鄙びた駅にある古びたマンションで、400万円くらいだった。

 その物件をリフォームして賃貸すれば、確かに赤字が嵩んで、また税金が安くなるだろう。

 百歩譲って、彼の娘が大学進学のために、その立地だといいから、とか言うのなら「いいんじゃないっすか?家賃を4年間払うのより安いかも」と意見するが、そんな金額で売られているマンションなんて優良物件のはずもないし、リフォームしたって、その資金を回収できる見込みはあるのか、そもそも10年後にはマンションごと建て替えという話になる物件なのでは?

 というわけで「節税目的で無意味な投資をする」&「経費削減のためには無意味な投資も厭わない」という、正直、「目先の利益追求なだけで、10年後どころか、5年後も考えられないのか?」という、たいへん、ラテン系マインドな「いい人」というか「お人好し」なので、あの会社の将来が心配だが、その部下となる平社員は相当不安を抱えているのかもしれないけど、彼らもあんま深く考えてないから大丈夫か・・・・

 まあ、私も自分の金じゃないから、あんま深く考えてないし。
 会社潰れると困るから、譲れないところは立ちはだかるけど。

2月22日(月)

 平成22年2月22日というゾロ目な日だそうです。

 マスオさんが「マッチの新譜のCM観たけど、今日発売だそうで、ゾロ目の日を狙ったんでしょうね」と言っていたが「朝のニュースショー観てたけど、オリンピックの最中に宮里は優勝しちゃうし、ウッズは会見するし、寺島しのぶがベルリンで主演女優賞でニュース満載で、マッチの入り込む隙はなかったなあ(笑)」と答えた。

 女子カーリングがロシアに大逆転で「これは、もしかして、もしかしたら予選通過できるのか?」と思いきや、ドイツには負けちゃったらしいですね。やっぱし、ああいう総当たり戦は難しいなあ。

 さて、今日も仕事の愚痴を聞いておくれよ、日記さん。

 新会社の事務所引越し日も確定して、その発信がうちの部長から発信されたので、「じゃあ、経費精算書も暫定ですが用意しましたので、その発信は私が部長が作ったスレッドにコメント入れておきます」と言ったのだが、「あ、新事務所スレは、全員に発信されてなかった・・・じゃあ、別にスレ立てしたほうがいいか・・・・」と私が言うと「いや、あそこでいい」と部長。

 なんでかというと、新事務所の不動産契約を進めている最中に「最速で、2月22日(今日ですね)に鍵の引渡しができるかも」と新会社の幹部に伝えたら、実際に引越し業務を仕切る部下が「あ、じゃあ22日以降なら大丈夫なんですね?」と先走り、それでスケジュール進行を始めてしまい、大混乱になったのである。

 部長は新会社のメンバーそれぞれから「どうすんの?ああすんの?名刺にもう住所載せていいの?電話はどうなるの?」と質問されて、ゲンナリしていた。
 さらに「新会社の銀行口座はどうするの?社員も同じ銀行で個人口座作るって話だけど、どうすんの?どうすんの?」攻撃を受けて、その勢いで部長が私に「どうすんの?どうすんの?」を攻撃してきたので、

 「登記がまだなのに、銀行口座は開けません!」

 まったく、常識的に考えろよ。生まれてない子の預金口座なんて開けないだろう。昔はけっこう融通聞いたけど、今は個人口座だって免許証とか保険証がないとダメなんだって!

 「だったら、個人口座の方は先に作れるんじゃない?」

 まあ、そうだろうけど、ちょっと事情があって、口座作る予定の銀行の支店が、メガバンク様の事情で、支店統合している最中なので、新会社の口座も、うちの会社とは別の支店になるかも、と担当者に言われているのだ。
 その話をした時点では「どっちにしていただくのかはまだ未定」ということだったので、まず新会社の口座作って、支店が確定してから、というか、同時に社員の個人口座も申込めばいいと私は考えていたのである。

 どっちにしろ、新会社の口座ができなければ、社員の口座に仮払金を移すこともできないし・・・・

 それに、経費精算用の社員の口座がどうのって話は、今の流れの中だと優先順位が低いことだ。まずは、登記!そして引越し!そして新会社の口座開設して資本金の移し替え!でしょう。経理的には。

 そしたら部長が「だって、だってぇ、みんながオレに個人口座はどうするんだ、どうするんだ?自分で作るの?それとも会社でまとめてくれるの?って攻め立てるんだもん」と愚痴るので「経理的なことは、私がちゃんと進めますから、そういうのは私に丸投げしてけっこうですからっ!」

 そしたら、部長はそうしたらしいが、今度は「新事務所の電話番号って決まった?」と私が関わってない引越し関係のことまで、とっかえひっかえ聞いてきて、「いや、それは私にはわかりません」としか言いようがない。

 まあでも、部長が愚痴るように、10人程度の社員たちが、それぞれ直接ワーワーと聞いてくるウザさはわかった。

 でも、私はそれを「新会社幹部と部長の連絡だけでやっているので、末端の社員はその経過がわからないためにこうなる」と思っていたので、「経費精算の方法は、全員に告知したほうがいいよな」と提案したのに、部長は逆の考えで「新会社の役職者がちゃんととりまとめて、部下に発信しないと、引越し騒動みたいなことになる」と、引越し確定情報は、あえて、役職者(社員数12名の会社で役職者もへったくりもないと私は思うんだけど、まあ、それはまた別の愚痴)に絞ったらしい。

 でも、これは昨日だか一昨日だかにも愚痴ったが、そういう能力の無い人達に、そういうことやらせようとするのがイケないのでは?

 「新会社の経費精算はこうしましょうね?」ってフローは、うちの部長もそうだったんだけど、頭の硬い人たちになかなか私の意図が伝わらなくてさあ。
 そんで、よく理解してない役職者が部下に「こうするらしいんだよ」と説明しても、部下もよくわからんと思う。

 だったら全員に発信して、物分りのいい人が理解してくれて、物分りの悪い人に説明してくれればいいと思うのだ。

 頭の良さに関わらず、やっぱし経理脳って普通の人は持ち合わせてないらしく、今日もその経費精算のフローを試しに総務にいるコミケ氏に説明してみたら、「ん?じゃあ、オレが今、給与振込口座にしているし、公共料金の引き落としも全部そこになってる口座を新会社と同じ支店に移さないといけないんですか?」というトンチンカンな質問をされた。

 そーじゃなくて、経費精算のお金とか、仮払いを振込む口座なんですよー。
 新事務所は電車で30分の距離なので、今までみたいに現金で受け渡しができないから、振込するのがいいと思うし、同じ支店で作れば振込手数料はタダだから、気軽に振り込めるでしょ?と説明すると「あー、なるほど、そっか、だんだんわかってきた!」

 で、私が心配していたのは、新会社の営業マンにPASMO作ってやればいいだろう、という話で、「PASMO作ったからって、その後のチャージはどうすんですか?」と最初から絶叫していたのだが、幹部連中は「交通費精算は会社でPASMO用意してやればいいだろう」というあたりで思考停止しているので「どんだけ頭硬いのだ・・・・」と頭を抱えたし、「いや、そもそも、電車やバスの精算はそれでいいのかもしれないけど、タクシー代とか新幹線代とか、さらに言えば、交際費とか、そういうのの精算どうするかっていう大きいことから考えてくらさいよーーーーーーー!」

 しかし、その会社の未来にすごく不安を覚えるが、新会社社長は「交通費精算はPASMOにしたから、オレってグッジョブ」と本気で思っていたようだった。
 さすがわ、「出張費かさむから、JRの株買いたいんだよね?」と本気で言うだけのことはある。

 私は彼のことは嫌いではないし(友達だったら、ほんといい奴だろうよ)、有言実行でちゃんと数字上げるところは評価しているのだが、やはり彼の下で働くのは、いろんな意味でストレスであろう。

 それもわかった上で「経費精算がどうのこうのっていう細かいことは下っ端も含めて全社員に発信して、わからないことあったら、私が直接説明してあげればいいし。その労力は厭わないし。つーか、一番そういうことで不安を抱えてるのは下っ端だろうし」と思ったのだが、部長がそれはダメだと言うので、しょーがないから、社長・部長・課長に発信しましたが、あいつらそもそも新会社設立の挨拶回りでロクに会社にいないので、ちゃんと伝えてくれるかなあ。

 結局、全員が「どーすんの?どーすんの?」とワーワー聞いてくるのをいちいち説明することになると思うので・・・・・・まあ、動きはじめれば、別に大したことではないのですが、最初はみんな、どーすればいいのかよくわからないだけで、メール発信するこっちの度量も試されますが、直に話て説明すればいいだけの話で、「そういう機会を設ければいいだけじゃん」って言う人が現れるのを密かに期待しています。

2月21日(日)

 お薦めいただいた「大相撲の経済学」(ちくま文庫)を読み終わりました。

 相撲好きの経済学教授が授業で経済学の用語を説明するときに、相撲に当てはめて説明してみると学生の食いつきがよかったので、それがこの本を執筆するきっかけだったとあとがきに書いてありましたが、確かに相撲界のこともわかりやすいが、経済学シロートに経済学の概念も説明してくれるので、非常に面白かったです。

 褒め方間違ってるのは覚悟の上で、「完全自殺マニュアル」を読んだときのことを思い出した。あの本も自殺という、非常に扱いが難しいというか、どっちかというと精神論的な案件を「マニュアル本」というドライで軽薄なところに落としてみたら、「わー、こうなるんだ(笑)」という驚きと感動がありましたが、「大相撲の経済学」も、ただお金の話だけではなく、インセンティブがどうのこうの・・・・って話は私にはうまく説明できませんが、要するに相撲という閉じられた世界を経済学的にはどう捉えるのか、ってあたりが・・・・

 まあ、興味ある人は読んでみてちょ、としか言いようがないけど、でも、やっぱ、この本読むと「貴乃花、大丈夫だろうか?」とちょっと心配になった。

 相撲界を改革しようとすると、この本でも語られているように「日本の政治の改革」くらいの大変さがあるようだ。
 つーか、ほんと、相撲界の抱える問題は、日本が抱える年金問題や少子化問題と同じで、あっち立てるとこっち立たずで、「でも相撲の将来/日本の将来を考えたら、今のままではダメでしょ?」と言うのはホントだが、じゃあ、改革するので、皆さんにもそれなりにご負担いただきます、って話になれば、組織の将来のために、個人がどれだけ負担できるのか・・・・

 全然関係ないけど、この間、うちの会社でも「うーん・・・・・」という悩ましい話があった。
 親会社の支店を結ぶ社内便を運送会社に委託しているのだが、経費削減したいから、いろいろ洗っていたのだ。
 そこで「時間外手当」が着目された。
 社内便のルートによっては、8時間では終わらないルートがあるので、運送会社が「時間外料金」を要求してきたことがあり、数年前にそれは受け入れていた。
 つーか、あのときの改革では「ルート数を減らせば経費削減できる」って方向だったのだが、運送会社はそれを受け入れたが、「そうするとドライバーの拘束時間が増えるので、せめて残業代は持ってくれ」と交渉されたらしい。

 なので、今回は「じゃあ、ルート数増やせばいいじゃん?」という発想になった。
 要するにワークシェアリングですね。

 100時間必要な仕事があって、バイトが10人しかいないと、全員2時間残業することになり、残業代がかかるから、「じゃあ、バイトを増やして定時で収まるようにすればいいじゃん」って話である。

 それは、バイトだから可能な話なのである。細かいこと言えば、学生バイトの稼げる額が低くなると、定着率が下がったり、バイトの質が落ちたりするので、そのあたりは、担当者が無意識にインセンティブがどうのこうのを考えているのだと思う。

 ただ、運送会社のドライバーは学生バイトではないし、このご時世だから、皆さん生活が大変だろう。たぶん、その「時間外手当」があって、やっと生活できる程度だろうというのは、想像できる。

 その仕事を担当していたのは、私よりもずっと頭のいい某役員氏だったので、「じゃあ、うちが経費削減したくて、ルートを増やせと言ったら・・・・・」と言ったあと、しばし無言だったので、私と同じく「今でも月収20万円にもならない下請けの労働者に15万円でやってくれ、って言うわけ?」ということを考えたのであろう。

 まあ、そんなにルート数多くもないので、仮に10ルートあるとして、その改革を断行すれば月50万円、年600万円の削減になる。

 あはは、いるだけで役にも立たない年収1000万円の役員を一人クビにしたほうがいいじゃん(笑)、と私は思ったけど、そうもいかないしねえ?

 私は本気でリストラするなら、下っ端の微々たる経費よりも、上のほうバッサリやればいいのに、って思うのだが、大きいのバッサリやるのはやっぱ大変である。

 そういえば、先日ほんと唖然としたのだが、新会社設立の手続きで、税務署にも申請する書類があって、棚卸資産とか減価償却資産の評価方法などを提出するのだが、会計事務所の担当者が「有価証券はどうしましょう?」と言うので「有価証券なんて、必要ないかなあ?」と私が言うと、新会社の社長になる人が「ああ、でも、株買おうかと思ってるんだよね」と言うので「はあ?」と上から目線で話を聞いてみたら・・・・

 出張する際にかかる、新幹線代がバカにならないから、JRの株主優待券で節約したい、とのこと。

 その手の話は前にもあって、「飛行機代かさむから、JALかANAの株勝って、株主優待券が欲しい」という、役員会での決議が回ってきて、私は「えええええ?役員会ってそんな節約主婦みたいな話してるんですか?」と激怒した。

 個人で株主優待券目当てで株買うのは否定しないが、会社でそれ目当てにって・・・・・情けなくて涙チョチョ切れましたよ。
 「だって、その方が得だろ?」と真顔で言われても、確かに航空会社の株主優待券使えば、年間2万円くらいお得かもしれないけど、株価どうなるのかわからないし、つーか、2万円節約したいなら、飲み会を一回減らしたほうが・・・・・あと、無駄な出張を減らすとか・・・・・

 あんときは「はい、はい、そーなんですか」と手配するふりして、手配しなくて誤魔化したが、また言うからには、本気で株主優待券がお得だと思ってるのか?

 調べてみると、JRの優待券は、JRも各社でちょっと異なるが、70万円くらい投資すると、片道2割引券が一枚もらえるらしい。
 2万円の切符で4000円の得をするから、チケット屋市場では、1500円くらいで回っているらしい。

 新幹線で遠出する人が、チケット屋に寄る労力があるのなら、車内での弁当代が捻出できちゃった、私って賢い主婦!って程度の話である。

 しかし、法人単位で考えてみると、年間で4000円のお得のために、70万円出資するのか?
 それじゃあ、あんまりなので、年間4万円のお得のために、700万円の株を買うのか?

 うちの会社は利益を上げているから、でも利益上がっているかといって金が余ってるわけでもないが、借入金の利息と株主優待券を秤にかけて、考えるということならまだわかるが、新会社はほんと資金繰りが厳しいことが予想されているのに、たった数万円のお得のために、数百万円投資する余力があるの?

 上層部がそんななんで不安になるのだが(でも、きっちりブロックするのも仕事の内だと思っていますけど)、昨日もまた部長の愚痴をたくさん拝聴して、あー、なるほどと思うことがあった。

 総務にいるコミケ氏が新会社に異動になるが、TK部長の予想によると「一番最初にリタイアすのはあいつかな?」
 その前に私が、新会社の営業事務担当になる女性が、少し前まで心の病で1年間くらい休職していたので、「あの人、大丈夫だろうか?」と言ったのです。
 彼女は仕事できる人なので、その能力を見込まれ、親会社に出向したのだが、激務のため、鬱病になってしまった。仕事できるけど、真面目で神経細かいので、今では完全復帰してバリバリやってくれていて、私としても新会社の営業事務を彼女がやってくれるのは助かるが、かなりのストレスに晒されそうなので心配しているのであった。

 そしたら部長は「オレが心配してるのは実はコミケだ」と言うので、その理由を拝聴していたら、いろいろ歴史があったのですね。

 うちの今の営業部は、新会社の社長になる人を筆頭に、親会社で成績上げていたセールスマンだったけど、なぜか親会社からは疎まれて・・・・・っていうのを拾う形になっていた。

 まあ親会社の営業というのは、風俗店の客引きに近くて、客を店に引っ張ってくればOKで、後は店のネーチャンたちの仕事であった。
 とは言っても、常連客になってもらうためには、そのフォローも必要だが、そういうのにムラがあると、店のネーチャンたちにブーイングされるので、それでどうしようもなくなったのが子会社に放り投げられていたのである。

 なので、売ることは売るのだが、売ったあとの細かいことは全然できない。

 それは、他のちゃんとした営業マンに丸投げされて、サブでついた人が苦労する。

 「売上上げればいいんでしょ?」なマインドの親会社からやってきた、ちょっと問題ありの営業マンは費用対効果という概念は全くない。
 例えば、NHKの受信料を集金する営業マンがいたとして、月2000円の受信料をゴネる客に「じゃあ、1000円にしますから払ってください」と交渉して、それで契約が成立したら、それでいいのか、って話ではあるが、会社としては、年間1万2千円の売上を確保して、それで別に経費はかからないので(その営業マンがその契約のために使った経費は別として)、そういうメチャクチャな方法でも、彼は数字を上げたことになるらしい。

 で、NHKの受信料とか、親会社の業務だったら、「サービスを提供する原価は一緒なので、客が多いほうがいい」というビジネスモデルなので、それでよかったのだが、うちで扱っていた商品は、顧客それぞれのニーズに対応するのが大変だったのである。

 しかも、「売らんがな」なトップ営業は、そういうこと全く考えてないので、とんでもない安い価格で受注しているのに、客は普通のサービスを要求してくるので、サブでフォローする営業社員はかなり苦労したらしい。

 しかも「オレたちは売ったら終わりだけど、それをフォローする人には苦労かけて申し訳ない」と言うのならまだしも、「オレって数字あげてるけど、お前は数字あげてねーじゃん」って言ったらしく、それでコミケ氏とかT氏が「もう限界です」とキレて、総務部に払い下げられたらしいのだ。

 すでに、コミケ氏は、新会社の部長に連れ回されている。
 「オレがナシつけた得意先はお前に託す」というつもりらしいが・・・・・どこまで、ナシついてるのか怪しいことこの上ない。

 「一緒に仲良く、この事業やりましょうよ!」という口約束を土台として、じゃあ、今後発展させていくのに必要な経費はどこが持つのだ、っていうのも曖昧なままに丸投げされたら、そりゃ辛いだろう。
 しかも、その仕事の成績は「一緒に仲良く、この事業やりましょうよ!」という口約束をとりつけた営業マンの仕事で、そのフォローをするのは成績にならないとなれば、しかも「お前は数字上げてない」と言われたら、それはもう、インセンティブ的にどうのこうのいう以前の問題でしょう。

 要するにうちの会社には、一般的な営業スキルある人がいなかったし、今後もそういうのが自然と育つ見込みも薄いのに、「営業がんばろーぜ!」という精神論だけでやってるらしいので、それじゃあねえ?

 オリンピック観てればわかるだろう。
 がんばろーぜ、じゃ勝てないのだ。
 国際試合で成果を上げるためには、資金をつぎ込んで、国際大会の経験を積まないと絶対無理なのだ。

 そして、ちゃんと目的を持って資金を投入しても結果が出ないこともあるのだ。

 今、うちの上層部で流行っているのが「フリー」という本で、親会社のトップがその本で読書会をやってるらしいが、たしかに無料サービスを土台にして伸びた会社もあるけど、無残に散った会社がいっぱいあったことをわかってやってるのでしょうか?

 って、私が言ったら、部長が「じゃあ、それでダメだった企業を上げてみろ」と言ったので、とっさに思い浮かばないというか、グーグルみたいな成功例のほうがとっさに思い浮かぶのが人間の本性らしいが、私がこの会社に来る前に関わった、ITベンチャーなインターネット放送局とか、まさに負け組だったしなあ。

 アクセス数はそれなりにあったので、後は「どうやって資金を回収するか」って話だった。アクセスしてる客から集金するのは難しかったので、やはりアクセス数を武器にスポンサーをゲットというのがわかりやすい方法だったけど、若い経営陣はそういう地に足ついたビジネスモデルを考えているときに、なぜか脱線しやすいらしく、「(格闘技の)プライドのマットの広告とれたら美味しいね」というような一攫千金話ばっかしていた。

 自分とこへの広告を営業していたら、クライアントが「プライドのマットに広告出したいなあ」って言ったらしく、「誰かの人脈でそれは実現可能じゃないか?」って盛り上がったらしいが、外野の私としては、百歩譲って、そのクライアントがプライドのメイン広告主の座をゲットしたとして、その報酬として、うちの事業の広告主になってくれる可能性あるんかい?と思ったのである。

 実際には、そういう大きな案件は大手広告代理店の範疇なので、そんなITベンチャーで扱えるはずもなかったのだが、一瞬だけ「この仕事とれば、うちは安泰!」みたいなイケイケ・ムードになり、私はげんなりしてました。

 なんか懐かしいなあ。
 あそこの会社で数字上げていたのは結局「エロサイト」だけだったのである。

 でも、エロサイト担当の人たちはバカにされていた。
 数年前、自殺した、私をそこに引っ張った某友人はきっぱりと「オレ、エロとか博打とか、そういう、人間の欲望を金にする仕事はよくないと思うんだよね」と言っていて、「でも、数字出してるのは結局、そういう部署なのに・・・・・」って思ったけど、投入された資金を食いつぶしていただけのお坊ちゃんたちも、エロには厳しくて、エロサイト担当役員だった青年は、会社が傾く中、私なんかにもきちんと挨拶して会社を去っていった。
 ビースのどっちかみたいなハンサムな皮ジャン着た青年でね。
 本人は仕事と割りきってエロサイト管理していたし、唯一ちゃんと売上上げていたんだけど、役員連中には蔑まれていたので、続ける理由もなかったのだろう。

 次の職場を確保したので、あっさり退職したのだと思う。
 彼くらいのサイト管理能力あれば、どこでも通用すると思ったし。

 さーて、新会社はやっぱし、なかなかやっかいなようだ。

 表面的なことしかできない人がトップを引っ張っていくらしいが、営業事務は丸投げ状態らしい。

 「請求書発行とかどうすんのー?」と能天気に聞かれても、こっちとしては「どこで区切って、新会社から請求するんですか?」としか言いようがないのだが、そう意見したら「それも、そうだね」と言っていたので、ちゃんとやってるのかと思いきや、土曜日に新会社の営業担当になる女子の愚痴を聞いたら、「そこんとこヨロシク!」って言われたらしく「どこの、なにを私はやればいいのでしょう?」

 土曜日に私と部長で「それ、あなたが仕切ることじゃないしぃ」と必死に説得した。

 世の中には「それ、私の仕事じゃないしぃ」とバッサリやれる人もいるが「それって、私の仕事なの?」って、ほんとはその人の仕事じゃないのに抱え込んでしまう人もいる。

 そのあたりで、一般常識を武器に「それは違うでしょ」とナタをふるうのも私の仕事らしいが、けっこう疲れるので勘弁してほしいっす。

 まあ、ほんと、アホな組織なのは間違いがないけど、みんながアホだから私の存在意義があるのも事実なんで、がんばりますわ。


2月20日(土)

 街で富士山ナンバーのベンツを観た。

 富士山ナンバーなんてあるの知りませんでしたが、気品あふれるいいナンバーですね。
 それが、けっこうハイクラスの立派なベンツについていたので「おお、セレブ感の相乗効果で神々しい!」と感激してしまいました。

 さて、昨日もM嬢から電話があり、ちょっと頻繁なので、また心配になる。
 また午前3時近くまで付き合ったが、また眠気に耐えきれず、というか「あ、ごめん、私明日も仕事なの!」と無理やり退散させていただいた。

 おかげで寝不足&二日酔いで(電話しながらついつい飲んじゃって・・・・)、なんとか出勤はしたけどヘロヘロでした。きっとかなり酒臭かったと思う。

 テレビでもやっていたけど、涌井が泣いている姿がサンスポでも連写されていた

 サンスポはアクセス数の多い写真を右横に「フォトランキング」として並べるのだが、やはりいつも上位にいるのは野球関係でも「おんにゃのこ」である。始球式に出てきたセクシータレントだったり、キャンプを訪問した女子アナだったり、美人アスリートだったり・・・・

 ところが今日のは「ん?誰か泣いてる?」と思って、一瞬背筋が凍ったのだが(オリックスの悪夢が心の傷に・・・)よく観たら、西武のユニフォームだとわかったので「あ、そっか、昨日の涌井だ!」と気がついて、さっそく拡大してみると「わー、さすが涌井!」

 涌井は年に数回、こういう女子高生っぽい仕草の写真を披露するのである。
 コアな野球ファンは普段の涌井を知っているだけに(どっちかというと無愛想。かなり計算入ってるとは思うけど)、こういう写真に萌え萌えになるのであった。こういうのをまさにツンデレと言うのだろうか?

 しかし、去年は阪神の藤田太陽と西武・赤田のトレードの噂があったが、蓋を開けてみれば水田だったので「やっぱ、赤田はそう簡単には出さないか」と思ったんだけど、いきなりトレードになったのでびっくらしたわ。

 赤田も大変だよな。亡くなった選手の後釜なんだもん。
 でも、涌井の号泣が語るように、選手としては1.5軍に甘んじていたけど、人間的にはかなり出来た人みたいだから(前・選手会長だし。ほんとは今でもチーム・リーダーを勤めてしかるべき選手みたい。彼が外野のレギュラーだったら、新・選手会長のナカジもラクだったろう)

 さて、そういうわけで今日はダルダルだったし、土曜日の当番出勤なだけで、仕事は忙しくなかったので、ボケーっとネット観て過ごしてしまった。

 ヤクルトのサイトの写真ニュースでイムさん探ししてみたり・・・・・・
 イムさんはあまり登場しないのだが、同じ韓国人のヘチョンが大活躍していた。
 ヘチョンはほんと人懐っこいみたいだな。
 今年はもう少し活躍してほしい。ヤクルトは左不足だし。

 それにしても、トレードから一年経った一場がすっかりヤクルトに溶け込んでいる雰囲気が写真ニュースからも読み取れて、感慨深いなあ。
 楽天はなにやら妙に左が充実してきたので、って言ってもどんぐりの背比べであるが、ヘチョン程度でいいなら、トレードしましょうか?・・・・・マツケンと!(爆)

 と、オリンピック開催中なのに、自分の趣味に浸っていてしょーもないけど、でもさあ、カーリングの女子が日本だけじゃなく、世界的にも美人が多いのはよーくわかったからさあ、つーか、前のオリンピックの時にもそう思ったのだが「女子がこのレベルだと、男子もイケメン揃いなのでは?」って勝手に期待してしまうのだが、男子カーリングの試合なんて全然やってくれないんですけど?

 それでも、今朝の出掛けにテレビつけたら、日本選手の活躍が見込めないどころか、日本選手が出ているのかもよくわからないけど、私の好きな滑降を放送してくれていたので、「ええ、ですからNHKにはちゃんと受信料払います」

 男子カーリングも放送してもらえませんか?
 私が観てないときに、こっそりやってるのかもしれませんけど。

●自分のことしか考えてない人ってそれで人生楽しいのか?

 仕事の愚痴。
 新会社設立で、いろいろゴタゴタしているが、そういうので表面化してくるのが、「ああ、この人、自分のことしか考えてないんだ」である。

 あるお局社員は、その新会社に移行する仕事を仕切っていたのだが、彼女は新会社には異動せず、その仕事を新会社に引き継いで、別部署へ異動することになっていた。
 内心は複雑なのはわかる。
 50歳過ぎの独身お局様としては、新会社なんかに出向になるのは不安だけど、「どうしても必要な人材」と見なされなかったのは不満であろう。

 それはわかるのだが、彼女が抱えていた得意先に新会社設立と業務移行のご案内を出す準備するように、と今の上司からメールで指令が下ったらしいが、そしたら、総務から新会社に異動するコミケ氏に「私にそういう指令があったけど、私はもう別部署に異動するから、あの仕事は新会社で営業事務やる子に引き継ぐので、私は関われない。だからあの人とコミケ氏でやってちょうだい」と言いに来ていて、新会社のことでけっこういっぱいいっぱいだったコミケ氏は「なんでもかんでもオレに丸投げされても」とボヤいていた。

 すげーよなあ。あの投げ方。
 私には絶対にできない。

 常識的に考えても、仕事を引き継ぐときには、後任を得意先に紹介するのも仕事の内だろう。異動先での仕事もあるので、それが難しいときもあるが、別に転勤するわけでもなく、同じ会社の別部署に異動するだけなんだから、せめて「自分も新しい仕事があるけど、できるだけ手伝うから」と、実際にやるかやらないかは別として、気持ちだけでも表明しておくのが大人の態度だろうと思うのだが・・・・・

 で、そのお局様が、そういうのがわからない、ただのバカだったら、まあ、しゃーねーな、って思うけど、非常に頭の切れる人なのに、前からそうなんだけど、末っ子体質というか、50歳を過ぎてもワガママお嬢様気質っていうのが・・・・

 まあ、性格的なことだから、あれは60歳になろうと、100歳になろうと、あのまんまだろうね。

 私も不惑を過ぎて、かなり寛容というか、最近のお気に入りのセリフは「ああいう人たちは、一種の天災のようなものなので、ありのままを受け入れるしかない」

 Sさんという人は、もう何年も前から、請求書紛失王であった。
 彼が関わる取引会社から経理宛に電話があると「ああ、またSさんが、請求書を経理に回してないので、支払いの確認だな」と達観するようになった。

 その彼が、けっこう支払先の多い部署に異動して、覚悟はしていたけど、予想を上回るグダグダぶりだった。
 請求書を紛失して、再請求書を貰うところまではまだいいが(本人は自分が紛失したと絶対に思わない。「○○から、入金がまだ無いって電話があったよ?」「あそこから請求書は届いてませんよ?」と、きっぱり)再請求書で支払った後に、平気でどこからか発掘した元の請求書を回してくるので、今度は支払先から「二重に入金されてますが?」という問い合わせが入る。

 自然災害に何度も遭うと、こっちも対処法を考えるので、Sさんが回してくる支払依頼書はまだ支払ってないのか、ちゃんとチェックすることにした。
 ただ、もしダブって回ってきても、それを本人に指摘しても、その場では「え?そうだったんですか?」と驚いたふりはするが、そういうやりとりを全く記憶しない人だとわかっているので、二重の支払依頼が来ていても、黙って揉み消していたのである。

 それがこの間、裏目に出てしまい、ある支払先は10月分の請求の支払いが未収だったので、S氏に確認して再請求してきたのだが、私が確認して「9月分と10月分を合算して、11月に払っているので、これは不要」と、こっそり省いていたのだ。

 向こうの担当者もうっかりしていたのだろうけど、普通は月々支払うべきのもをS氏が2ヶ月分溜め込んでしまったため、入金チェックがズレちゃったのだろう。よくある話だ。

 で、その支払先から「先月再発行した請求の入金がまだです」と言われて、S氏は私に確認してきたので、はじめて私は「ああ、あれ、もう支払済みだったので、よけちゃいました」

 私としては、どーでもいー話だったのだが、支払先は恐縮して、菓子折り持って謝りに来ていた。
 いや、ほんと、どーでもいーんだけど、S氏は勝ち誇ったように「あちらとしては、ミヤノさんに謝りたいようですよ?」と言っていたので「いや、私は別に・・・」と同席を避けたのだが、謝罪の言葉は要らないけど、貰った菓子折りは普通、私にくれないか?

 S氏は「いやー、あそこの社長自ら謝りに気ましたよ」と私に報告したが、片手に持った菓子折りは私にくれなかった。

 大自然は私の思うようにはいきません。
 いや、菓子折り貰えなかったことを恨んでるわけじゃないのですが・・・・

 以上のようなやりとりをうちの部長が観察していて、「あいつにそういう請求書管理やらせるのが間違ってる!」と正論を吐くので、その正論はマスオさんも吐いていたのだが、「じゃあ、誰がSさんの秘書役やれるって言うんですか?」と、こっちも正論を述べると「・・・・・・・」

 発注してるのはS氏なので、その確認も彼がやらないと他の人にはわからないんだもん。

 ただ、彼はそういう事務能力無いので、請求書も溜め込みがちで、トラブルを招くけど、もう、それはしょーがないじゃん。ああいう仕事を彼にさせている組織の責任でもあるのだ。

 部長もそれはわかっているようだが、「でも、あいつは能力の低いやつじゃないけど、そういう、あいつには無理な仕事をさせて、やっぱ無理だったっていうので、それでいいのか?」と、よくわからない禅問答を始めたので、私はこう答えました。

 「私も彼にはこの仕事は無理だと思いますが、彼がこの仕事をやっているのは組織の都合なので、なんとも言えませんけど、経理としても相当迷惑被ってますけど、だからって、彼をバカだ無能だと責める気持ちはありませんというか、私は彼を天災というか、自然現象みたいというか、神頼み、みたいなもんだと思っているので、じゃあ、例えば、神社にお賽銭投げて、必死にお願いしても、願いが叶わなかったなら、神社の責任ですか?という気持ちでやってるんですけど?」

 私の理詰めに部長は絶句していたが、横にいたE嬢は「じゃあ、例えば、神社にお賽銭投げて、必死にお願いしても、願いが叶わなかったなら、神社の責任ですか?Sさんという神様にお願いして、思うように事が進まなかったら、Sさんが悪いんですか?」と私が早口でまくしたてていたら、思いあたることがあったようで、横でキャハハと笑ってくれた。

 私だって「Sさんのせいで迷惑ばっかり。もー知らない」って態度に出られたほうがラクだろうよ。
 でも、彼は紙を操ることに関しては、最低レベルの無能であるが、それ以外のことではそれなりに機能しているので、あの仕事をしているのだと思うので、私は天災だと思って我慢してフォローしているだけだ。

 部長も彼の仕事ぶりにはいろいろ思うことがあるようだが、私が部長の想定を上回る「じゃあ、例えば、神社にお賽銭投げて、必死にお願いしても、願いが叶わなかったなら、神社の責任ですか?」ということをまくしたてていたので、あっけなく見逃し三振していたようである。

 勝った・・・・・・・

 何に勝ったのかよくわからんが、私はけっこう負けず嫌いなのである。


2月19日(金)

 朝のテレビでも、さすがに「ショーン・ホワイト超すげー」というのを紹介していた。
 「とくダネ」から派遣されてる田中大貴も「ABCの報道陣に(国母ばかり取材してないで)ショーン・ホワイトも取材しろよ、って言われていたんですが・・・」と苦笑していたが、ほんとだよなあ。

 それで、やっとテレビでもショーン君情報を紹介してくれたので、遅まきながら、彼が前回も金メダルだったことや、ダブル・コークとかいう大技も彼の発明(?)だとか、とにかく、あの世界のトップを引っ張る大スターらしく、去年の賞金総額7億円ですと。

 昔、アメリカがバスケットでプロのドリーム・チームを結成して、エゲつない金メダルを獲得したことがあったけど(私は楽しんだけど)、ショーン君も「一人ドリーム・チーム」だったんすね。たしかに、マイケル・ジョーダンみたいだったし。

 しかし、久々に大スターが大舞台で大物ぶりを存分に発揮するのを観たような気がする。

 さて、今日は、部長も休みだったし、まったり静かに仕事していたら、午後になって、マスオさんも外出してしまい、フロアは私とエビワカ嬢とE嬢だけになっていた。(育成選手のH君は勘定に入れてません)

 そしたらE嬢が、「あ!」と声を上げたので「どしたの?」とリアクションしたら「もうすぐ、高橋が滑るけど、ちょっと観たくない?」

 そっか、男子フィギュアのフリーか!
 ネットで速報を眺めていたらしいE嬢によると「織田くんは、靴ひもが切れてダメだったらしい」「ええええええええ?」

 というわけで、E嬢は自分ではフロアにあるテレビをつける勇気がなかったので、お局様の私を巻き込みたいようだったので、そういうことなら任せなさい!
 仕事でリーダーシップはとらないが、サボりでリーダーやるのはやぶさかではない。

 つーわけで、テレビつけて、3人で街頭テレビに群がる人のようにテレビ囲んで立っていたら、親会社の偉い人がたまたまやってきて「ん?なんでみんな、そんなところに立っていると思ったら(笑)」
 お局ミヤノ様は平然と「これから高橋が滑るそうですから」

 うん、でも、これも普段はちゃんと仕事してる自信があるからできることです(笑)
 10分や20分サボったからって何よ! 

 高橋の演技が始まった。
 4回転ジャンプ失敗!
 きゃーーーーーーーーーーーーー!

 おお、女子の本気の声援と共に観るとおもしれー(笑)

 でも、その後の高橋はきちんと立て直して、エンターテイメント的にも美しい演技をしていた。音楽はフェリーニの「道」なの?ほおお、いい趣味じゃん?

 そういう教養の無い、女子2名にも、あの演技構成と音楽は気になったみたいで、「これ、ピエロとかを表現してるんですか?」と言うので「ええと、ピエロというか、旅芸人といのか、まあ、昔のショボいサーカスの悲しい恋物語ちゅーのか・・・・」と解説。

 うん、でも、いいプログラムだったのではないかと思う。高橋の演技力が際立ったし。

 で、高橋の得点が出て、暫定2位。残りの演技者は2名で、メダルは微妙。

 だが、昨日のハーフパイプみたいに、予選の順位順ではなかったようで、次の人がそこそこだったけど、高橋の得点を上回らなかったようで、「メダル確定?」で盛り上がった。

 最後のなんちゃらチェンコは演技力こそ、高橋より全然ダメだったが、スポーツとしてのジャンプ力はさすがで「今、テレビ観ている日本人全員が、転べーーー、コケろーーーー、って凄いことになってるだろうね(笑)」と話していたのだが、全然転ばず、「こいつが金でいいや」と思いきや、「あれ?この人が2位?」

 高橋より前に滑った、暫定1位だったアメリカ人選手が金メダルだったそうです。

 でも、よかったなあ、やっと男子もメダルがとれて。
 普段から人気競技なので、こういうのは素直に喜べます。

 エビワカ嬢もE嬢も心から「高橋がんばれ!」と思ってるようだったし。


 今日の私の「感動をありがとう」は、西武の赤田トレードで、涌井が泣いてる映像が何度かスポーツニュースで流れたことと、去年、西武にトレードされた、元阪神の藤田太陽のブログがなぜか超ハジけているあたりだったりする。

http://ameblo.jp/taiyo-fujita/

 はあ、オリンピックもけっこう楽しいけど、野球はやくはじまらんかね。


2月18日(木)

 スポーツ観戦は好きだけど、どうもオリンピックにはいつも乗り遅れる。
 ニッポンちゃちゃちゃに乗り遅れてしまうというか、その激しい温度差に寒気を覚えるときもあるけど、このヒネクレ者で非国民な性格だからしょーがないし、周囲の「スケート、メダル二つもって凄いじゃないですか!」という会話に「そーだねー」と心の篭らない返事をするのにも慣れたつもりだ。

 てゆーか、号外まで出ていたらしいので、てっきり私は「金と銅」だと思っていたのである。翌朝のワイドショーで初めて「銀と銅」だったということを知り「ところで金メダルはどこの誰だったんすか?」という脱力感に襲われた。

 そんなわけで、昨日までは「日本選手が活躍してくれないと、朝のテレビの雰囲気が微妙で、血圧が上がらなくて困る。」と思っていた。やっぱし、多少はメダルをとってもらって、「日本の誇りだ」とか、「感動をありがとう」と決まり文句を言ってもらうと、「きゃははは、出たーーーーーーー!」と私のテンションが上がるのに、と非常に性格のヨロシクないボヤキを心の中で展開していたので、日本がメダルをとってやれやれ、と思っていた。

 ところが、今朝、支度しながらテレビをつけたら、ハーフパイプの予選を中継していた。

 例の服装問題でバッシングされていたらしい、国母選手の演技も観ることができた。

 あの騒動(?)がニュースサイトの見出しを飾ったとき、「国母の服装問題」とかいう字面を観て「イマドキ、国母と言われるような人って誰だろう?しかも、そんなマリア・テレジアみたいな人の服装がどうしたのだろう?」と本気で思ったことは本当の話である。

 それはさておき、前回の冬季五輪でも、スノボの選手が試合以外のところで話題になってなかったか?
 でも、ボーダーは普通のスポーツ選手と環境が違うからなあ。腰パンだって、元々、ボーダー・ファッションだったはずだし・・・・と言ったんだけど、腰パンがボーダー発信だって会社の誰も知らなかったんだけど、え?私また、なんか勘違いしてる?

 それはいいとして、テレビの生中継で観た、国母の演技の出来はかなり良くて、「お、これは予選通過できるな。うっかりメダルなんかとっちゃったら、手のひら返しが楽しめそう」と別の意味で期待したのだが、ワイドショーは私の想像の先をすでに行っていた。

 「うっかり活躍しちゃったとき用」として、しっかり準備してたんだろうね。
 「予選で見事な高得点を上げた国母選手は、服装問題で騒がれたが、実はけっこう、いい子のようです」という特集がさっそく流されていた。

 天才少年だったんだね。
 11歳でプロになり、中学卒業してからアメリカに渡って、アクロバットを極める、プロ・ボーダーとして活躍していたらしい。

 スポーツ専門チャンネルなどでも、ああいうアクロバティックな競技って、競技というよりもショーとして人気なのがわかるし。東京で言うところのシルク・ド・ソレイユの興行みたいなもんである。若くして、そういう世界で活躍していた若者をスポーツ選手としてちゃんとしろ、というのに無理がありそう。
 アスリートであるのと同時にアーチストというか、極端に言えば、マイケル・ジャクソンみたいなものである。ダンス五輪に挑むダンサーが、スーツを着崩してカッコつけてたからって、文句言う人はいないだろう。

 しかし、予選通過しただけで、この雰囲気だったら、うっかりメダルとったら「感動をありがとう」当選確実である。超おもしろいから、国母頑張れ!

 と思いつつ、出勤してから速報をチェックすると、予選はやっぱし通過していたけど、「ん?やっぱアメリカとか、かなり抜群に強そうだぞ?」と気がついた。

 ハーフパイプのトップ選手は、前回も金メダルだったショーン・ホワイトという、昔のロック歌手のように、金髪フサフサの若者だった。
 あの子はどのくらい凄いのだろう?観たいなあ。

 ハーフパイプは、シロートにもたいへんわかりやすく、見ごたえのある競技だ。
 テレビでも人気だろうから、撮影技術もかなりのもんで、至近距離であの「空中くるくる」をとらえるから、ほんと迫力があるし、なによりも美しい。

 宙に浮いた人間とボードが、まるでスローモーションのように、美しく空中で舞うのだ。

 さらに、面白いのは、コケたとき(笑)

 大技を決めないと、絶対にメダルなんて無理だから、微妙な位置の選手ほど無理をするので、あっけなくコケるのである。そのコケる様子がまた面白くてねえ。

 これは、決勝が楽しみだ、と思っていたら、さすがわ、競技というよりも「ショー」の要素が強い競技らしく、日本時間の昼にはすでに決勝が始まってました。

 日本選手が40点(50点満点)に届かず、メダルが取れないのが決定する中、やっぱしホワイト君は、一回目も二回目も40代後半の得点で、ぶっちぎりで金メダルだったらしい。会社で他の子が「ああ、ダメだったか」と言う中で、私は一人で「今日の夜は、ショーン君を堪能するぜ!」とノリノリだった。

 さっき帰宅して、テレビつけたら、さっそくやってました。
 ショーン君の一本目の得点を上回る選手は2回目にもいなくて、最後の演技が始まる前に金メダル決定。
 解説者が「彼の性格だと、ここで最高の演技を披露するでしょう」と言うので、「すげー、ここで金メダリストのエキジビジョンになっちゃうんだ!」と大爆笑。

 そして、ホワイト君は大スターの貫禄充分で、大技をビシバシと完璧に決めて、大歓声の中「今日は、オレのコンサートに来てくれてありがとう!」状態だったのである。

 あー楽しかった。

 やっぱオリンピック面白いかも(笑)


 げええ、西武の赤田がとうとうトレード?オリの阿部って誰?

 そういえば、昨日電話してみたM嬢は、月曜日のガス抜きが功を奏したのか、普通に楽しそうに喋っていたので、ホっとしたけど、ただの「ええかっこしい」(心配かけないよう空元気)の可能性もあるので、メールやネット環境が復旧するまでは、少しマメに電話しないとな。

●仕事でちょっと愉快な話

 愚痴もいろいろあるんだけど、前に私が苦手だったKさんも新会社に異動するのだが、彼女の破壊力がだんたんみんなにわかってきて、特に今は、コミケ氏が標的になっているため、一番うんざりしているようで、コミケ氏と部長で、Kさんの扱いについて、激しくボール回ししているので、「ほーら、だから私の言った通りでしょ?」と心の中で高笑いしているのである。(ほんと、性格悪い)

 いや、それまでは、Kさんのことをよく知らない人に余計な予備知識植えつけるのもよくないと思って「あの人、頭いいし、礼儀正しいし、ものすごく下手に出てくるけど、けっこう頑固なとこあるよ?」程度には言葉を選んで警告していたのだが、もはや私が助言することはないようだ。警戒も助言も無用になり、ただひたすら応援するのみ。

 あと、上からも下からも横からも、あれこれ相談されまくりというか、あらゆる案件が集まるようになってテンパってる部長に笑顔でキャッチフレーズをつけてあげた。

 「ハブ空港」

 部長、どう反応していいかわからず(ホメられているのか、ケナされているのか、バカにされているのかもよくわからんという表情)、ため息をつくので、「でも、ここんとこ、ほんとハブ化ハゲしいと思いません?それがいいことなのか、悪いことなのか、私にはわかりませんが・・・・」と言っておいた。

 でも、ハブ化は部長が望んでいたことだから、褒め言葉のつもりなんですけどね?


2月17日(水)


 月、火と挙動不審でテンパっていた部長が、今日はさらに突き抜けて、フロアにある換気扇を外して洗い始めるという、たいへんわかりやすい現実逃避をしていた。

 そんで、私が7時頃帰ろうとしたら、急に自己開示モードになり、1時間も話し込んでしまった。

 なんか他人のシロート・カウンセラー役ばかりやってて、疲れるけど、まあ、私は他人の話聞くの好きだし、そもそもお喋りが大好きだし、いいんだけどさ。部長の場合は、心の病は抱えていないので、否定的な意見も言えるしね。それなりに言葉は選んでいるけれど。

 今週はなんだかインプットが多すぎて、日記にまとめられないなあ。
 私も発散したいんだけどなあ(笑)

 さーて、頼まれていた用事の途中経過を報告するため、M嬢に電話するのだが、短く済ませられるかしら?
 こういうとき、メールが使えないと困るわなあ。(メールを使えるようにするための用件なんだけど)


2月16日(火)

 女友達から受けたストレスを前ファイルに吐き出してから、こっちのファイルには、今日会社の男どもから受けたストレスを吐き出そうとしたのだが、もうその気力無し。


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