可燃物な日々

表紙に戻る/過去の日記

ご意見・ご感想・誹謗中傷などございましたら、感情廃棄物再利用所までどうそお気軽に書き込んでください(でも、現在書き込みが出来ないようです)

 日本酒8合飲んだ勢いで、新しい掲示板を作りました


11月30日(月)

 MIKAさんのライブ行ってきた。

 超絶歌声素晴らしかったです。

 演出も学芸会チックに素朴で気がきいており楽しめました。

 スタジオコーストでやったんだけど、久々にあそこのフロアで踊ったな。

 ちなにみ、サプライズ・ゲストでいきなり宇多田ヒカルが出てきたので驚いたが、私とT嬢的には「宇多田ヒカル・・・・微妙」でした。場内は盛り上がっていたけどね。
 宇多田ヒカルは他人の曲唄わせるとやっぱ、それなりに上手いと思ったけど。

 しっかし、やっぱりMIKAさんの歌聴くと、最近のイリギスとかアメリカのオーディション番組で脚光を浴びているような「素人にしてはなかなかのテノール歌手」とかが、ほんと、ただの素人だってことがわかりますわ。

 さっき帰宅して、楽天の仙台ローカルニュースをユーチューブで観ていたら、納会ゴルフ大会やったようで、「青山選手が152叩いた」のを知って、1人で大爆笑してしまいました。青山ーーーーーー!
 アリメ先輩も、ティーだけ叩いてボールは飛ばないという「秘技・ダルマ落とし」を決めていて、「ミラクルだ!」とあの独特の口調で叫んでいたので、大爆笑した。

 もー、うちの中継ぎ陣、来年もきっとグダグダやってくれることでしょう。という期待が高まるというか固定した。


11月29日(日)

 人生観がどうのという以前に「あー、オフだから野球やってなくてつまんね」な日々で、必死にオフのイベントやテレビ出演を追っかけて暇をつぶしておりますが、今年は空前の楽天人気で(うちの会社でも、野球の試合なんか観た事ない人が「楽天の野球が好きです」と語っていて「・・・・ノムコメが好きだなだけだろ」と思ったけど)、けっこうテレビ出演多そうで楽しみだ。

 今日はこれから、「おしゃれイズム」で岩隈さん出演。

 どんな私服か楽しみである。

 野球選手の私服といえば、5人くらい揃うと必ず1人は着ている、あのガイコツ柄のが気に入らないのだが(ナカジやダルもご愛用)、いや、別に何を着ようと自由だが、あれが「ルシアンなんちゃら」ってデザイナーズ・ブランド物で、けっこうお高いらしいのである。

 おかーさん目線的には「え?このTシャツが3万円ですって?ば・・・・バッカじゃないの?」なシロモノなんですが、みんなこれみよがしに着てますね。

 ダルやナカジも着ていたのですが、オフの「楽天投手会」のソウル旅行でとうとうレイたんが着てるのを観てしまった。

 いや、ですから何着ようと自由ですが、よくよく調べてみると、アレって、3万円どころじゃなくて、5万円とか7万円とかするんですよ。

 まったく理解不能。

 なので、私はやっぱし、基本がバーバリのチェクな武田勝の私服が好きだ。
 本人の趣味なのか、妻の趣味なのかわからんけど、武田勝はいつもチェック柄を貫き通している。
11月28日(土)

●人生観とは?

 その昔、6歳下の妹が高校生で、私が大学生だった頃の話である。

 我が家は、あんまし教育熱心ではなかったのだが、(そこそこいい大学出て、いい会社に入ったはずのパパンがオイルショックで家計は大変だったみたいだし、ママンの実家は小さな印刷屋さんだったこともあり、ついでにそのママンがファザコンだったこともあり、「勉強より手に職よ」という雰囲気だった)私と弟は、地元の進学校に普通に進んだのだが、末っ子の妹はあまり成績がよくなくて、ややランクの落ちる「中の中」くらいの高校に進学した。

 でも、妹は私と同じ「ちょっとシラけた感じの父方系の血筋」な性格で、キャピキャピとした女生徒が多い中で、我が道を行くという雰囲気を醸し出していたのか、教師達には一目置かれていたようだ。

 その中でも若い英語教師が、うちの妹を大変評価していたみたいで、その教師が確か、担任だったんだっけ?ともかく、父兄面談かなんかで、妹をベタ誉めしていたらしく、ママンが「妹の面談であんな誉め殺しに遭ったのはじめてだ」と苦笑していた。

 で、その英語教師は「ミヤノ妹さんを是非、留学させてあげてください」と熱心に語っていたらしい。
 妹に聞くと「ああ、あの先生、いっつも、留学しろ留学しろって言うんだよ」と、ちょっとうんざりした様子だった。どうやら、その教師はロンドンに留学したことがあり、「あれで人生観変わったので、ミヤノ妹さんにも、そういう経験してもらいたい」とのことだったらしい。

 当然、私は「ロンドンに行ったくらいで、人生観変わるか?つーか、その先生は、人生観が変わったから、その高校で教師やってるわけ?」と思ったし、妹も「そーでしょ?」と言うし、ママンも「留学したからってねえ?なんか悪くなって帰ってきそうとしか(笑)」という感じで、誰もその教師の言うことを真に受けなかった。

 つーか、我が家ではすでに父が革命時のイランに長期出張に行ったことがあったし、私もママンを連れて「欧州ユーレイルパスの旅約1ヶ月」をしていたし、イランからの客人を家に迎えたこともあったし、私の高校の関係でニュージーランドからの留学生を1週間ホームステイさせていたりしたので、海外滞在も異文化交流も、それなりにやっていたつもりだったので、それでいろいろ勉強することはあっても「人生観変わらないよな、別に。つーか、人生観って何?」と思っていた。

 それに、我が家系にはすでに、「英国留学」の先駆者がいたのである。
 父の従姉妹で、父方の家系に多い「高校生くらいまでは、超成績優秀」な子で(私もそんな感じだった1人)、当時としては珍しく英国に短期留学させたら本人も気に入って、けっこう何年か向こうにいたのだと思う。

 確か、父がイラン出張した帰りに、飛行機が欧州経由だったので(革命時だったから直行便がなかった)ロンドンにも寄ることができたので「向こうで、従姉妹のSと会えた」と写真を見せてくれたっけ。

 まだ海外旅行する人が珍しかった時代ですから、海外留学なんてカッチョよかったから、高校生だった私は憧れたけど、ああいう「ホームステイ型留学」がだんだんメジャーになってきたころ、「これって、ただのメイド留学じゃね?」というホントのことに世間が気がついてきた。

 ホームステイ受け入れ家庭にもよるが、もちろん善意でやってるけど、「無料のベビーシッター兼メイド」という扱いを受けた人も多かったようだ。

 まあ、後になって知り合った自分と同世代の友人も、「海外でベビーシッター」という身分は気に入っていたようだが、その反面、日本に帰ってからも全然仕事に就けなかったけど、父の従姉妹もそういうタイプで「英語と子供は好きだけど・・・」ということで、一時期は日本駐在員が子供を預ける幼稚園で仕事していたけど、「やっぱ日本は苦手」ということで、今度はアメリカでしばらくベビーシッター留学していたみたいだ。

 あの人、今はどうしてるんだろう?そーいえば。

 そんなお手本もいたので、変に海外慣れしているつもりのミヤノ家では、海外留学というのが「負け犬の遠吠え」と捉えられていたようだ。

 その後、私や弟が、ジャンジャン海外旅行するようになるが、姉は「憧れのロックフェスに行ってきた」だったり、弟は「憧れのサッカー場に行ってきた」だったり、どっちも「人生観が変わるような旅」とは無縁で、どっちかというと「他人には理解不能な独自の人生観をさらに固める旅」という感じで、「あんたたちって・・・・」と母を呆れさせていた。

 前に日記に書いたが、電車で隣に座った若者が「ハワイなんかに行ってもなんも勉強にならないじゃん?やっぱ、インドとかに行かないと。人生観変わるよ?」と自慢げに話していたけど、彼はインドには5日くらいしか滞在してなかったようで「ツアー客じゃん(笑)」と横で失笑したけど、世の中には、妹の高校時代の教師のように「海外での体験は人生を変えるものだ」と主張する人がたまにいるらしい。

 まあ、そのあたりは人それぞれなので、好きにしてください、としか言いようがないが、最近、会社で「人生観変える旅」を主張する人が現われたのである。

 うちの会社は学校さんと取引があるので、前から「修学旅行とか扱えたら、売上デカいのに」と言われていたが、修学旅行は、大手がガッチリ押さえているから、新参モノの立ち入る隙がなかった。既得権益ってやつである。

 でも、やっぱし団体旅行は、金額が大きいので、I役員は前からそこに食い込みたがっていた。私立学校では、修学旅行以外にも、海外研修旅行をするので、そっちに食い込もうと前から画策していたのである。

 でも、今年のインフルエンザ騒動といい、けっこうリスクも高いんだけどね。
 そのあたりは議論されたのだが、イケイケ体質なI役員は諦めなかった。

 旅行催行のリスクを回避するとなると、「口利き料」というか、営業代理店手数料だけになり、あんま美味しくないのだが、I役員曰く「でも、表向き、売上は上がるだろう?」

 表向きに売上上がっても、利益率が・・・・・まあ、いいや、好きにしてください、としか言いようがないが(うちみたいな会社だと、利益軽視で、売上だけ上げようというケースが多数発生するので、なんでそうなるのかわからないのだが、そういうものらしいと私は諦めている)まあ、とにかく売れるものなら売ってみろ、と思っていたのです。

 で、あるときI役員が、「ミヤノさんって、けっこう海外旅行通なんでしょ?こういう企画どお?」と、高校生向けの海外研修プランを見せられた。

 プランって行っても、見出しの一行だけだった。「ベトナム(戦争教育)」とか。

 なんか戦争教育多かったので、「あの、高い金出して、海外に行って、なんで戦争の傷跡を観ないといけないんですか?」と質問すると「学校の先生にはウケがいいんだよ」

 それはわかるけど、今の先生だって、ベトナム戦争っていうのよく知らんだろう。中堅どころが私と同世代だろうから。
 そういう、ベトナム戦争のことよく知らない世代の教師と、ベトナム戦争の傷跡を観たってさあ?

 「えーと、よくわからないのですが、戦争体験させたかったら、広島に行けばいいだけなのでは?私はそーゆーのゴメンですけど」と言うと、I役員はこう語った。

 「オレさ、ほんとは、戦争じゃなくて、もっと貧しい国の現状を今の高校生に見せたいんだよね。なんかさ。オレも、ずいぶん大人になってからやっとそういうのを生で観て、びっくりしたんだよ。そういう体験をもっと若いころにしておけば、人生変わったのかもなって思ってさ」

 はあ?

 よくわからないんだけど、「超貧しい」っていうの観ると、人生変わるものなのですか?

 そんなもん、テレビで観れば充分でしょ。つーか、普通の観光客が行けないあたりをテレビがフォローしているので「わー、こんな生活なんだ」って知るのはテレビでいいでしょ?

 だいたい、金持ち学校の修学旅行では、ほんとにヤバい地域には行けないでしょう。だいたい、日程が一週間程度なんだし、そのくらいで「貧困の本質」に迫れるわけないかと・・・・

 あの時は「うーん、私にはこのプランの良さがよくわかりません。貧乏体験や戦争体験させればいいんですか?」ってだけだったのだが、しばらくして、I役員は別の旅行会社のプランを持ってきて「こっちはどーよ、旅行通のミヤノさん」とばかりに見せびらかしてくれた。

 そっちのプランのほうが、普通に良さそうだった。「アフリカはマサイの村でキャンプ」とか「インドの田舎街でホームステイ」とか、「モンゴルでパオ体験」とか、高校生向けというよりも、海外旅行上級者の中高年向きって感じだったが。

 私が「ああ、前のよりも、こっちのほうが、普通に楽しそう」と言うと、I役員は「だから、今の高校生に人生観変わるような貧しさを体験してほしいんだよね」と言うので「え?貧しい?ってゆーか、マサイ族にしたって、モンゴルの遊牧民にしたって、そりゃ、物質的には貧しいかもしれませんが、このラインナップって、金銭的には貧しいけど、心は文明国の誰よりも豊かですっていうあたりでは?」

 I役員も、また繰り返す「俺さ、大人になってから、やっとそういう貧しい国の現状を観て、ほんと、人生観変わったんだよ。だから、高校生くらいでそういう体験してほしいんだよ」

 高校生は貧乏くさいもの観たら「うわ、貧乏くせー」って思うだけだと思います。

 あなたがオジさんになってから、貧乏な国を観て「わー、こういう世界が実現していたのだ」って思ったのは、あなたがオジさんだったからだと思います。

 と、いうようなことを遠回しにお伝えしたら、「じゃあ、ミヤノさんはなんのために海外旅行してたの?」と聞かれたので、「いや、別に勉強になるとか、そういう意志はなくて、20代前半のときにはせっせと美術館巡りしてましたね。観たい絵がいっぱいあったので」と言うと・・・・「そういのって、単なる遊びじゃん?」

 遊び?
 たしかに、そうなので、反論できませんでしたが、私は海外旅行で「貧困の神髄」を観ることよりも、「栄華の極み」を学習していたつもりなんですよ。

 貧乏を勉強するのが偉くて、金持ちを勉強すると「遊び」と言われるのは心外です。

 まあ、私もI役員もお互いの価値観を頭から否定しているので似た者同士なんですが(互いに「真実の語り手」というか思ったことを全部言うので、そういう意味では信頼関係があると言える)、それにしても私は「これで人生が変わった」という体験をしたことがないので、「人生観を変える」という意味がよくわからないのです。

 たぶん、私が真面目に考え過ぎで、I役員が言ってることは「貧しい国の現状を観て、いろいろ考えちゃったよ」程度のことなのかもしれません。
 でも、やっぱし「そんなもん、NHK特集とかでしょっちゅうやってるじゃん」って思うのですが・・・・・

 そういや、昔、インド旅行の話をすると「インドに行くと人生観変わるって言うけど、変わった?」とよく聞かれましたが、「いや、別に・・・」

 そういや、インドに行ってみたのは「人生観変わるとよく言われているが、そういうもんなのだろうか?」という興味もあったからだったっけ。
 でも、人生観を変える以前の問題として、自分の人生観って何?って思うよな。

 たしかに、インドは階級や貧富の差が激しいので「こりゃ、底辺から這い上がるのは難しいだろうな」と思ったし、あれを体験した後で、日本が格差社会でどーのこーのと言われてても「どこが?」って鼻で笑えるくらいには人生観変わったのかもしれない(笑)。

 そう考えると「人生観」というのは便利な言葉で、「その出会いで人生が変わった」というのは結果が伴わないといけないけど、人生観が変わっても、別にこれといった変化がなくてもいいのである。あくまでも自己申告だから。
 電車で隣に座っていた若者みたいに、5日間のインド旅行でバラナシで沐浴して「人生観変わったぜ」と言うのは自由だし。

 私はバラナシに行って「こりゃ、渋谷をもっと小汚くしてボロくした感じだな」と思っただけでした。109のギャル・ブランドの店のほうが、衝撃度高い。

 そういう意味では、海外旅行で学んだことは「東京ってすげえ」ってことでした。

 今は撤去されちゃったけど、一時期の西新宿のホームレスの段ボールハウス群とか、ほんと凄かったもんなあ。あれ観た後で、インドの路上生活者観ても、ねえ?

11月27日(金)

 出勤してから、おもむろにHISのチラシを眺めていたら、エビワカちゃんが「どっか行くんですか?」と絡んできたので「いや、そういうわけでもないけど、朝のテレビ観ていたら、円高で成田空港から出発する人たちがニッコニコでさ」と言うと、投資系の話にすぐ食いつくマスオさんが「ああ、円高凄いっすからねえ?」

 マスオさんは前の円高の時にも言っていたけど「今のうち、ドルキャッシュ買っておこうかな。旅行用に」と言うので「でも、専門家は、70円台もあるでーって言ってたよ」とか、2人で会話していたのだが、そしたらマスオさんが「でも、トヨタとか1ドルが1円下がるだけで、何十億円とかの損失なんでしょ?」と、完璧な「今日はいい天気ですね」「そうですね」な雑談の流れになった。

 ところが、エビワカちゃんが「え?なんでですか?」

 こっちは「台風が接近してるから、なんか湿気がすごいね」という、当たり障りのない会話をしていたのに「え?なんでですか?」には驚いた。

 「いや、だから円高になると輸入品は安くなるけど、輸出品がちょっと困るでしょ?」と言っても、ポカーンとしているので、「たとえば、トヨタが車を海外に100ドルで売るとして、1ドルが100円だと、1万円だけど、1ドルが80円だと8000円にしかならないわけ」と、単純に説明すると(実際、トヨタの損失はそんな単純なものではないはず)、「はあ、なるほどー」と言うから「もー、そんなのニュースでやってるのに、全然観てないな(笑)」と言ったら「ニュースどころか、テレビもロクに観てないし(笑)」と言っていた。

 海外旅行も行ったことないらしいし、為替に全く興味無いんだろうな。

 まあ、別にそれでもなんも困らんしな。
 あのくらい、全く無関心なほうが幸せなのかもしれない。


 さて、楽天の契約更改もやっと下っ端から始まりましたが、なんちゃってプロ野球ファン的な今日の大ニュースは「ヤクルトをクビになった木田をハムが獲得ですと?」でした。

 年俸1000万円らしい。

 木田は、広告塔としてはそれなりに機能するので(それなりに有名選手)、1000万円だったら、まあ費用対効果としてはいいかも。オフの番組出演で「来年から日本ハムファイターズでお世話になる木田です」って3回くらい連呼してもらえればペイしそうだ。

 しかし、やっぱ、ハムの補強わけわからん(笑)

 ハムが手薄なのって、圧倒的に先発投手なはずなのに(今期、先発ローテだったスウィニー切ったし、藤井もFA)、木田穫ってどうするの?

 まあ、投手陣の最年長が建山っていう、わりと年齢層低いから、ドーンとオジサン持ってきたのかもしれないが、だったら吉井コーチをそのまま1軍投手コーチにしておけばいいだけのような・・・・

 やっぱ、東大出の松家を獲得して、なにげに偏差値向上させた後だから、次は画力向上?芸術点も大事よね?

 木田は「木田画伯」と呼ばれるくらい、選手の似顔絵が上手いのである。

 そして、ハムにはすでに、大村巌打撃コーチ(木田と同い年くらいか?)という、似顔絵上手がいるのである。

 これは是非、オフのローカル番組では、木田対大村の、お絵描き対決してほしい。


11月26日(木)

 まだ胃がもやもやするけど、食欲はあるのが残念(笑)

 さて、昨日はハムと横浜の「大型トレード(笑)」で盛り上がっていたが、「前・オリックス監督の大石がホークスのヘッドコーチ?」という話もチラホラ観たので「へーー?またそりゃ思い切った人事だな」と思っていたのだが、おかげで森脇コーチがクビになったのね。(こんなシーズン外れに・・・・お気の毒)

 って、森脇って誰だか知らなかったのだが、ふと「秋山の隣にいつもいた、あの渋い男前?」と気がついた。
 あまりテレビで野球を観る機会が無いのだが、ソフトバンクの試合を観るたびに「秋山の隣にいる人って、ハーフみたい」といつも思っていたのだ。年はそれなりにいっているけど、元ハムにいた(今年は巨人に移籍したが、全然活躍しなかった)マイケル中村よりもイケていた。
 そしたら、やっぱし「球界の草刈正雄」と呼ばれていたらしい。ハゲしく納得。

 写真探してみても、ただの「顔の濃いオッサン」だったけど、目鼻立ちがくっきりしているからテレビ中継だと映えたのよ。

 ワタクシ的には、ハムの大村打撃コーチと並んで「ベンチでのテレビ映りのいい男前コーチ」でした。それぞれが、監督のルックスを引き立てる感じも好感持てたし。森脇コーチは、そのハーフ系な濃い男前度で、野生児(つーかやや原始人的)な秋山監督や、さらに前には王監督の油が抜けた感じをフォローしていたし、大村コーチはその爽やか好青年ルックスで、「超ベテランホスト」みたいだった梨田監督のポマード臭さをお小姓のように中和していたと思う。

 おっと、今気がついてしまったが、大村コーチは私より3つも年下だった(笑)

 なるほど、だからわざとヒゲ生やして、ちょっとフケて見せてたのね。そうじゃないと、眉毛がしっかりしていて、黒目がちの、昔の(私の時代の)少女漫画っぽい顔立ちだからな。

 少女漫画と言えば、今日のサンスポの記事の写真で久々にコーヒー吹きそうになった。

 サンスポ 楽天が納会、岩隈「来年はさらに上を」

 岩隈さんも、去年の21賞とか沢村賞のときには「歯茎はしまっとけ」と私は何度も写真に向かって突っ込みいれましたが、周囲のアドバイスもあったのか、写真撮られる機会が増えたからなのか、WBCでさらに「全国区」に上り詰めてから、ダメな写真が減ったなあ。

 こんな、納会のショットでも、自然とフォトジェニックぶりを発揮するあたり、ファン冥利につきます。
 さらに、横にいる福盛は、髪型が「寝起きか?」って感じのセットなのが笑えますが、この人は元々、ベイスターズでも指折りのイケメンで、かの名作野球漫画「ササキ様に願いを」でも、「なにをやってもカッコいい福盛」というキャラでした。

 3年前に楽天の試合を観に行ったときにも、友人Mが「あれが、楽天で一番イケメンと言われてる福盛。嫁は元フジテレビ女子アナで、京大卒」と解説してくれましたっけ。

 まあ、岩隈と福盛、どっちが好みかっていうと意見が別れるところでしょうけど、フツーに整ってるのは、やっぱ福盛かね?

 そういうわけで、楽天ファン腐女子の中でもちょっとトウがたったあたりには貴重な「楽天のオスカル様(岩隈)とアンドレ(福盛)のツーショット」なのですが、私がこの写真を速攻保存したのは、そんな理由ではないのです。

 その間で、ホエーとした顔でピンボケしている、「乾いた菓子!」こと川井貴志がカワユすぎるーーーーーーーーーーーっ!

 いや、川井はピントが合ってても、あんま変わらないボヤーっとした顔立ちですし。
 キリリとしてない、ボヤーっとした眉といい、小さい目といい、ボヤっとした小さな唇といい、エース様と守護神様のイケメン2人になぜか挟まれて「2軍のエース、今年はなぜかちょびっとだけ1軍登板したものの、これといった結果残せず」な川井の存在感そのものを表現した、宮廷画家ベラスケスもびっくりの秀作写真でしょう。

 つーか、この写真でなぜか「レンブラントの夜警」を思い出してる自分が超可笑しい。

 (これは全然、一般常識じゃないです。ただの美術オタクと野球オタクの手術台の上でのコーモリ傘とミシンの出会いです)

 てゆーか、ふと思いついただけなのに、よくよく並べてみると構図が全く同じだったので、「わたし、天才すぎる」としばらくツボにはまってしまった。(全く何の役に立たない才能というか、教養って、こういうことっすね)


 さーて、楽天の契約更改もとうとうスタートしました。
 ハムのほうは着々と進んでいて、糸井が6000万ですって。こりゃ、楽天も鉄平にちゃんとせんとな。糸井の倍はいかんと恥ずかしいぜよ。

 糸井といえば、楽天の中村(ショボいほう)がローカルテレビ出演したときに「オフはどうされるんですか?」と聞かれ「母校の近大で、糸井君と一緒に・・・・遊びまくります!」と言ったら「ふーん、そうでしょうね」という空気になったので「いえ、ちゃんと自主トレするんです!」と言っていたのが面白かった。

 つーか、近大の今活躍しているOBが糸井と中村って・・・・・パ・リーグを代表する「不思議ちゃん」たちなので、近大のイメージを損なわないか?と心配になった。
 私は関西の大学に疎いので、先日、関西人のM嬢にそう言うと、M嬢は個人的に近大にいろいろ悪印象を抱いていたようで、「糸井、中村くらいでちょうどあんなかんじ」とマシンガントーク炸裂していた。

 M嬢曰く「そんなに頭悪いわけでもなく、人が悪いわけでもないのはわかるのだが、どうも、お調子者というか、いったん悪ノリすると止まらないタイプが多いという印象」だそうで、高校時代に近大の施設が同じ沿線上にあったので、よく電車で一緒だったが、「ああ、近大の奴らがいる」と別の車両を選んだり、大学のゼミ交流会でも近大と一緒になることがあったのだが「うちのゼミは美人揃いで有名だったのだが、夏の合宿で美人の子たちが部屋に戻ってこなくて探したら、近大の奴らに拉致されてて、あいつらの部屋で嫌々トランプとかやらされていたのを見つけて、連れ戻した」とか・・・・

 ああ、糸井はともかくとして、うちの中村とか、そんな感じ(笑)

 M嬢は「近大は野球では名門だから、プロ野球選手になった人も多いし・・・・ええと、有名どころではロッテの有藤とか?」と言うので「それは凄い」と思って調べてみると、きゃー、二岡も近大だった(笑)

 大隣もそうだったのか、さらには、大西も(笑)

 なんか、今の現役選手を並べると、その傾向が見えてくるが、おっと、岩隈さんの女房役・藤井も近大?

 近大、わけわかりませんね。東京で言えば、日大みたいなつかみどころのなさなのかね?

 そういば、昨日のハムと横浜のトレードで、どっちの本スレも激しく反応していたのだが(本スレが荒みがちなのはどこも一緒)、横浜の東大卒・松家は、ハムの江尻のいい話し相手になるのでは?という意見もあった。

 日ハムの江尻は、仙台二高から早稲田に受験で入学した(二浪)ので「小宮山二世」と言われていたのである。慶応に受からなくて、渋々早稲田に入ったらしいが。

 実況板の「わしせん」でも、江尻が登板すると、テレビのテロップで経歴が紹介されるので「仙台二高→早稲田って、受験組ってことか?」と宮城県人から毎回どよめきが起こる。
 たぶん、千葉で言えば「千葉高→早稲田大」ってくらいのことなんだろう。野球推薦ありえんってことで。

 横浜が「東大、学芸大、滋賀大」と国立大卒を3人も抱えていたこともびっくりだが、せっかく、北の大地で「東大と早大、ちゃんと受験組」が揃ったのだから、西武から佐藤友(GGじゃないほうの秀才の佐藤。高校で慶応に入ったので、ある意味、大学受験組よりも偏差値的には難易度高いらしい)も出せば、偏差値相当アップするのだが・・・・


 そういえば、先日の反省会で、ハムの藤井の去就について語っていたら、M嬢が「藤井は早稲田卒だからそれなりに人脈あるだろう」と言うので「でも、あんだけ早稲田閥のヤクルト追い出されたし」と私が言うと「そーだ、今はみんな覚えてないかもしれないけど、実はオリックス監督になった、どんでん(岡田)は早稲田なんだよ?オリックスが穫らないかな?」

 そーだ、岡田は早稲田だったよ(笑)

 なんか、荒木大輔とか、ハンカチ王子とかで、ちょっとイメージが変わっちゃったし、今だと青木だしな、早稲田って。  
11月25日(水)

 夜中から胃がシクシク痛み、あんまし眠れなかったのだが、明け方になったら激痛というか胃けいれん起こしたらしく、布団の中でもんどりうっていた。

 やっと起き上がって胃薬飲んでみたが、治まらず、ダメ元でバファリン飲んでみたら、30分くらいで痛みは引いたので「このまま寝てれば治るかな」と思ったけど、夜中に痛みと戦っていたせいかぐったりだったし、「そういえば、先週は胃痛を訴える人がいたなあ。そういう風邪っぽかったけど」と思い出し、会社は休むことにした。

 昼過ぎまでうとうと寝ていたから、どうやらこういう風邪だったみたい。

 午後になったら、胃の違和感も消えてきたので、なんとか洗濯だけしたけど、あーあ、なんか最近、風邪ひきやすいなあ。
 去年はあんま風邪ひいた記憶もないんだけど、去年が珍しかっただけかも。私は大病はしたことないが、こういう小病にはかかりやすいというか、根性ないからすぐ休む。というか「これは疲れのサインなんだろう」と自分の都合のいいように解釈してるだけか。

 夕方になって、インフルエンザになったときに作ったスープを冷凍しておいたやつを解凍して食べつつ、「今日は面白い契約更改あったかしら」とスポーツ紙サイトをチェックすると「日ハムと横浜が大型トレード!」ですと?

 横浜 加藤武治(31)、松家卓弘(27)、関口雄大(24)
 日本ハム 稲田直人(30)、坂元弥太郎(27)、松山傑(20)

 大型?内容ではなく、人数のことなのか?
 稲田出しちゃうのか・・・・北海道ローカル番組に稲田のコーナーがあったのに・・・・
 ローカル番組といえば、元中日の落合英二のコーナーも好きだったのに(ユーチューブで観てるだけだが)、韓国で投手コーチになるそうで、それもがっかりしていたのだが・・・・

 弥太郎は、ヤクルトから藤井とセットで来たはずだが、藤井がFAしたら、もう要らんのか?藤井の子守り担当要員だったの?

 それにしてもハムは毎年、不思議な大型トレードするよなあ?
 でも、二岡や林を獲得した去年のに比べると地味なトレードだ。今回は何を狙ってるんだろう?偏差値アップ?(松家は東大卒、加藤は学芸大だったっけ?)

 そしたら、どうやら関口は滋賀大出身らしく「国立大卒ばかり」という珍事になったようだ。
 そーいや、ハムは東大卒の選手が球団職員になってるし、なんだろう未来の幹部候補収集なのか?

 でも、ハムは今年のドラフトでは定番のハーフ収集もちゃんとやっていたし、イケメンばっか穫っていったし、実にハムらしい新人獲得だったのだが・・・・

 しかし、松家がパに来るとなると初勝利をうちのチームが与えそうだな(笑)。去年はたしか、打ち勝って、山崎さんあたりが「東大に勝った!」とハシャいでおられましたが。


11月24日(火)

 あー、やっぱ、昨日は休みをとって、ヤクルトのファン感謝祭に行けばよかったなあ。

 高木がマイケル・ジャクソンやってるのを生で観たかった。
 あと、私は「森岡って誰?」なのですが、和田アキ子のモノマネもジワジワときます。

 楽天のほうも、けっこうニュースでは取り上げられていて、今年の朝井はなんと、スレッジのモノマネで福盛と対戦したとか・・・・・一般ニュースに取り上げられたのは、朝井が山崎に上半身裸にされてるとこばかりでしたが・・・・・

 つーか、ヤクルトの高木は今年の後半、なにげに救世主みたく活躍したけど(ヒーローインタビューのオフビートぶりが印象に残っていたが、けっこう今風のお笑いセンスを持っているらしい。あれでもっと注目浴びると面白そうだから、来年は15勝くらいしてみてほしい)、うちの朝井はねえ・・・・・・今年はゼロ勝というか、一軍登板ほとんど無しで・・・・・ほんと、今年一番テレビに映ったのが、ファン感のモノマネって・・・・いや、楽天ファンは、モノマネを期待していたけど、期待以上の出来だったので「芸達者なのはわかったから、いいから、来年はちゃんと投げろ」としか言いようがない。

 さて、そんなわけで、私はいつだってお笑い重視なのですが、一昨日M嬢と話していて、ふと「ワイドショーで、ミニプードルいしわかが取材されていたので、私は見落としたけど、今年も日本シリーズに広告出したのかね?」と私が言ったら、M嬢は「なにそれ?」

 「え?去年の日シリであんなに話題沸騰した、ミニプードルいしわかを知らないの?マジ?」と驚いた。

 えー?実況板にもスレッド乱立したのに?

 あれで、石川って名前の選手は全員自動的に「プードル」って渾名になっちゃったのに?(いや、ヤクルトの石川はそうでもないか。でも、横浜の石川はそうだった)

 ふーん?野球と2ちゃんを同じように愛でているつもりだが、観てるところはだいぶ違うのねえ?

 ちなみに、去年の「ミニプードルいしかわ」の広告はこんなだったのです。

 ほんと、シリーズ男だった西武の平尾よりも目立っていた。

 まず、全く無名の企業だったし、日本シリーズという緊迫した試合なのに、心癒されるプードルの写真だし、ラブリーなピンク色がミスマッチし、みんな「ミニプードルいしかわって何?」と興味シンシンだった。この会社のサーバがダウンしたくらい。

 あの時のみなさんの関心は「プードルってそんなに儲かるの?」というものだった。
 ブリーダーってそんな儲からないよな、普通。単価はそこそこでも手間がかかるし、大量生産が難しいし。

 後になって「広告主の趣味で出した広告」ということを知って「なるほど、他に本業があるのだな」とわかったのだが、先日取材されていたのを観ても、本業は不動産業で、ブリーダー業は採算度外視の趣味みたいなもんらしかった。

 しかし、あーいう、謎の広告が飛び込んでくると、祭りになるよなあ。

 それとはちょっと違うけど、昔、日ハムファンが「しまえび祭り」を開催したこともあった。

 まあ、私がこういう脱線が大好きなだけなのかも。

 ロダンの考える人アンケートに、ご協力ありがとうございます。

 通りすがりさんのコメント「不確かな記憶ですが、中学の美術の授業で習ったような?」が、たぶん私と同じ心境です。
 年代もたぶん私と同じくらいでしょうから、あの当時の美術の教科書に載っていたのかもしれませんね。それに、美術のペーパーテストにいかにも出そうだし。「考える人」が「地獄の門」の一部だとかそういうあたり。

 たしか、美術の教師から「考える人の彫刻は超有名だけど、実は上野にあるんだよー」と教わったような。それで、上野に行ったときに、ついでに観に行って「ほんとーにあった」って。

 たぶん、教科書が違ったり(学校によっても違うし、年代でも違うし)、育った地域が上野に近いところじゃないと印象に残らないのかもしれませんね。

 私も美術はそれなりに好きですが、彫刻にはあんまし興味がないので「なんで、私はこんなに知ってるのだろう?」と不思議に思っただけでした。

 この話、日記に書いてなかったようですが、休暇でロンパリした(死語?)コミケ氏が「美術館も行ったけど、ああいうのはオレには向かないことがわかった」とお土産話を披露していたら、E嬢が「私が言った、アレも観てきた?」と言うと「あー、観た観た!」と盛り上がっていたのです。

 なんの話かと思いきや・・・・

E嬢 「ほんと、雨ざらしだったでしょ?」
コミケ氏 「いやあ、ほんと教えてもらってなかったら気がつかなかったくらい」

 「なにが雨ざらしだったの?」と聞いてみたら、「ロダンの考える人っていう超有名な彫刻があるじゃないですか?あれって、向こうの美術館で、野外で雨ざらしなんですよ!(笑)」

 というわけで「あのー、考える人は、上野の美術館でも野外にあって、普通、ああいう大きなブロンズ像は野外展示が基本かと・・・・」と言ったら「え?どっちが本物なんですか?」と言われたので、「いや、ブロンズ像は型に流し込みっちゅーか、版画みたいに本物が多数存在することもあるわけで・・・・考える人も世界各地に本物がけっこう存在するわけで」と蘊蓄を語っていたら、「そうだったんだ・・・・」と大変がっかりされたので、「ルーブルでモナリザ観ちゃった」みたいな会話の腰を折ってしまったかんじで、ちょっとヘコんだのですが、私が蘊蓄語り過ぎなのか、あの子たちに一般常識が無いだけなのか、ちょっと知りたくなっただけです。

 似たような事案として、昨日はK役員とTK部長と私の3人で、このようなボンクラな会話が展開されました。

TK部長「ヤマピーのコンサートがあるから、連休中だけど、新横は凄い人だね」
みやの 「ああ、朝のテレビでやってました。ソロでやってるんでしょ?」
K役員 「ヤマピーってなんだ?」
みやの 「ええと、山下・・・・・なんだっけ?」
TK部長「・・・・・ええと、とにかく、ジャニーズです」
みやの 「やまぴーって、どこのグループでしたっけ?」
TK部長「嵐?」
みやの 「嵐ではないことは確かです。そのくらいはわかりますって」
TK部長「え?嵐じゃなかったっけ?」
K役員 「オレだって嵐くらいはわかるぞ、ばーか。山下っていうのは嵐にはいねーぞ」
TK部長「え?だったら、TOKIO?」
みやの 「それ、狙って言ってるんですか?」
K役員 「TKは、ほんとテキトーだよな」
TK部長「え?じゃあ、ヤマピーってどこの子だったっけ?」
みやの 「だから、私は前にも言って信じてもらえなかったけど、意外とけっこうジャニーズ音痴なので、知りませんって」
K役員 「おら、TKしつこいぞ、もうどーでもいーじゃん」

 ええ、わかってますとも。
 たぶん、ロダンの考える人が、上野にもあることを知ってる人よりも、ヤマピーが所属するグループ名を即答できる人のほうが多そうですよね。

 どっちが偉いかって話ではなく、私は「えーと、ヤマピーってマジにどこのチームだったっけ」と真剣に考えたのですが、「NEWS」ってイマイチ地味だよなあ。

 いや、かろうじてなんとか「ニューズだったような?」って思い出したのですが、NEWSのメンバーでヤマピー以外は、1人もわからんかった。

 
11月23日(月)

●お空の神様へ

 私が休みの時だけ(木曜日と日曜日)、激サムで雨っていうの、どういつもりですか?
 私の日頃の行いに不満があるなら、どこがいけないのか教えてください。

 というわけで、「くそー、いい天気じゃんかよ」とボヤきながら出勤。
 これで、決算業務ほどんど終了。あとは未提出分と帳票の出力だけだ。いいペースだ。

●昨日の記念試合(プロU26と大学選抜)

 久々に野球中継が見られるだけで幸せだった。(テレ朝で地上波)

 大学選抜についてはハンカチ王子しか知らない程度に不勉強だったが、そもそも、私は斉藤君の投球をまともに観たことすらない。(甲子園にあまり興味がないので)

 なので、当然のことながらお目当てはプロ側の投手陣である。
 なんたって、私の「ブサカワ ビッグ3」である、マエケン(広島・前田健)、ヨシノリ(ヤクルト・由規)、シュン君(横浜・山口)が勢揃いなのである。

 ところが、試合始まってみたら、ハンカチ斉藤君が1点とられただけで、「なにこの、無援護試合」が続いていた。
 ははーん、いくらプロの打者対、大学の投手の対戦といえども、やはり初見の投手を1イニングで攻略するのは難しいのだなあ。
 プロの世界でも、2軍から上がってきたばかりの投手を全然攻略できなかったりするからなあ。楽天ファンも「うちは初物に弱い」と嘆いているけど、他のチームもけっこうそうだったりするし。

 しっかし、こういうオールスター戦みたいのでは、1人くらい調子悪くてフルボッコされる投手が出てくるものだが(プロのオールスター戦でいえば、去年は成瀬、今年は・・・・・うちのアリメ先輩でした・・・・・)、プロの方は「シロートなんかに打たれてたまるか」とばかりに、かなり本気で投げていたし、アマの方は「打たれて当たり前なんだから、ここで自分の力を試してみよう」と緊張の中でも(満員の東京ドームで試合ですから)伸び伸び投げていたようで、野球の試合としては、あまり面白くなかったと思うが、投手好きにはたまらん試合でした。

 大学の投手も、みんな個性的で素晴らしかった。ああいう大舞台で、力発揮できるなんて、さすが来年のドラフト候補たち。

 そして、そんなアマチュアの意気込みが素晴らしかったというのに、ハムの中田翔君の走塁が・・・・・草野球でした。
 もう、大爆笑しちゃったよ。

 あの放送を観ていたかもしれない、ハムの走塁コーチも真っ青だったでしょう。
 真っ当な野球ファンなら、日ハムは今年こそなぜか打線が爆発していたけど、去年までは貧打が売りというか、ヒルマン監督の遺産である「野村監督もびっくりの超スモールベースボール」が売りで、楽天も後半は「相手の隙を突いて次の塁をとる」って走塁がやっとできてきたようですが、日ハムはもう何年もそれで上位をキープしているのです。

 なので、他のチームよりも、走塁の練習は厳しくやってるはずなのに・・・・・アレって・・・・しかも、中田は高校野球の名門校出身なんだから、そこだって走塁には厳しかったはずだけど?

 まあ、ああいう大舞台で、あんなポカやるあたりが大物なのかもしれないけど、私は今年、「日本を代表する4番打者」であるソフトバンク・松中さんの走塁技術を生で観て「うわ、すごくきっちりやってる」と感動したのであるからして、やっぱ出世するためには、ああいうとこキチンとやらないといけないよなあ。

 でも、走塁ミスはあんましテレビではわからんのだが、東京ドームのお客さんたちは、生で観ているので「えええええええ?」と、どよめいていたので、ほんと笑った。
 実況アナが「今日、ドームに詰めかけているお客さんは野球をほんとに知ってる方が多いと思いますので(笑)」と言っていたが、あれはシロートでも「ええええええええ?」ってわかるよ。現地にいれば。

 さて、大変残念なことに、2時から始まった試合は、4時には地上波での放送終了。大隣が「いつのも大隣」に戻っていて(今年の前半は炎上しまくっていたが、後半になって中継ぎをこなすうちにけっこう良くなっていた)、さらに坂本きゅんのエラーもあり、同点になっていたので「えー、続き観てー」と絶叫。

 あんな休日の夕方なんて、どーせクダらない番組やってるんだから、あと1時間くらい延長しろよ。由規や山口俊といった豪速球投手の投球観たかったし、原辰徳の甥も観たかったです。

 それに、プロの選手はいいとしても、大学野球のエースと言っても、六大学だったらかろうじてNHKあたりで中継することはあるかもしれないが、他の地方の大学リーグの選手だと、地上波で中継されることなんて、ほとんど無いだろうから、田舎の祖父母だって楽しみにしていただろうから、ちゃんと最後まで放送してあげよーよ。

 ところで、プロ側の「26歳以下」という括りはいいとしても(23歳以下とかにすると投手はなんとかなるが、野手が2軍選手ばかりになってしまうから、商品価値が下がるし)、オーバーエイジ枠って必要だったんですかね?

 亀井はまだ若手という印象があるからいいとしても、新井があそこに混じっていたのはなんだったんだ?選手会長の仕事?

 まあでも、マー君世代の大学3年生投手たちも素晴らしかったし、88年生まれがあれだけ終結したのだから、新井選手会長が「88年会」を作るべく、試合後、飲みに連れてってくれたらいいなあ。

 M嬢情報によると、「マーと坂本はあの通り、微妙な関係だが、坂本はマエケンには懐いているらしいから、88年会を結成するとしたら、マエケンを幹事にするといいだろう」とのこと。
 まあ、別に無理に88年会やらなくてもいいけど、40年会(古田世代)、55年会(松坂世代)に匹敵するかもしれないスター候補揃いだからなあ。

 さて、昨日の夜はやっとM嬢と「今シーズン反省会」を開きましたが、話題はやはり「藤井はどこのチームが穫るかねえ?」でした。M嬢は、「素行悪いのは楽天は穫らないから」と断言しているので、けっこう余裕でしたのでよかった。阪神に行ってもらいたいらしい。

 あと、楽天が獲得した、クルーンみたいなノーコン豪速球投手、モリーヨがどうなるか?

 私もM嬢もみじんも期待してません。お笑いネタだと達観してます(笑)

 そういや、私が「リンデンは来季も契約できるのだろうか?阪神にとられそうでちょっと心配」と言うと、「ああ、リンデンは元々、阪神も調査していたみたいだからね」「そうだったんだ?」

 ほんとかどうかわらかんが、阪神が今年獲得を考えていた選手が「リンデンとジョンソンとメンチだったんだって」
 「・・・・・wwwwwwwwwwwwwwww」

 横浜が獲得した、ジョンソンも早速解雇されたけど、そりゃ、守備が酷かったし、打撃も荒かったけど、でも、メンチよりは打っていたというか、けっこうチャンスで活躍してたりしてたよなあ。

 それよりも、楽天に後半途中加入したリンデンは、三振も多かったが、チャンスにも強く、あの鉄平すら「後半の躍進はリンデン加入が大きかったと思う。負け試合かなと、みんなが思い始めたときに、リンデンが火をつけることがあった」とインタビューで言っていたくらい、猛虎魂の全く無い私ですら「リンデンに猛虎魂感じるんだけど・・・つーか、こういう肉食系選手、楽天にいなかった・・・」と思ったくらいだったすが・・・

 ふーん?今年は、楽天が獲得しようとしていたファルケンボーグをソフトバンクに横取りされ、ファルケンボーグが活躍しちゃったから、けっこうみなさん愚痴っていたのだけれども、そっか、阪神が狙ってたのを横取りすると、意外といいのか?だったら、モリーヨも?

 ないない(笑)
 もし、なんとかノーコン修正して、(ヨシコーチ頑張れ)多少使えるようになっても、巨人に強奪されちゃうだろうしな(笑)

 ああ、今日はこんなに野球の話書くつもりじゃなかったのに。

 ほんとは、「ロダンの考える人」の彫刻について書きたかったんだけどさ。

 あのー、もしよかったらアンケートにお答えいただきたいのですが、「考える人」の彫刻が、上野の西洋美術館の庭で雨ざらしになってるのって、みなさん知ってました?

 実物観たことなくても、上野にあるってこと知ってましたか?

 そんで、あれが「本物」であって、「本物」のロダンの考える人の彫刻は、世界各地に複数存在することを知ってましたか?

 質問事項を整理しておこう。

 問1 ロダンの「考える人」の彫刻が上野にあることは知っている

 問2 上野にある「考える人」は本物だが、世界各地になぜか多数本物があることも知っている

 問3 なんで「本物」がいっぱい存在するかって?だってブロンズ像ってそういうもんじゃん?ってことを知っている

 問4 「考える人」が「地獄の門」という作品の一部ということを知っている

 問5 以上の「知っている」は、単なる一般常識だと思っていた

●これは一般常識なのか、蘊蓄なのか?

 と大変戸惑ったので(自分はそれなりに美術ファンなので、彫刻にはあんま興味ないけど、こういう豆知識って、ただの蘊蓄の範疇だったのか?)、ぜひアンケートにお答えください。
 こちらまでどうぞ

 できたら、年代とか、美術に関する関心度なども書いていただけると、嬉しいです。
 「50代後半、阿修羅像はついうっかり観に行ったが、美術館に行くのは10年に一度くらい」とか。

 あんま読者いないけん、サンプル数どれだけ集まるか知らないけど、小町に載せるほどのネタでもないけん。ビミョーなもんは、ビミョーな自分とこでまずやってみようかと。

 よろしければ、配偶者とか恋人とか両親とか友人に聞いてみた結果でもいいですので、テキトーに上げてみてください。

 いや、ですから、「考える人」の彫刻が上野にあることを知らない人が、会社の私以外の全員(10名弱)だったので、「え?」って思っただけですので。
 それが単なる「元・千葉都民」の傲慢さのせいなのか、ちょっと知りたくなっただけです。
 (神奈川県人の東京への興味の無さには、この10年間、ほんと驚かされすぎな、元・千葉都民の自分であった)
11月21日(土)

 出勤。

 おかげで、決算処理は8割くらい進んだ。まだ清算出してないしょーもない社員が2名ほどいたりするのだが。

 そして、秋の査定面談。
 年に二回もやるので、あっという間なんだよな。年一回にしてほしいのだが。

 私と部長では、なーなーな雰囲気で雑談になってしまう査定面談なんだが、部長が「月次試算表を部長会議で見せるのが、一ヶ月遅れになっているので、もっと早くできないか?」とおっさるので「え?だって、翌月の20日にはできてますけど、もっと早くしろと?」と言うと「え?そうだったっけ?」

 よくよく話を聞いてみると、部長会議は月初に行われるらしく、例えば、今月は11月初旬にやったのに、経理の資料は9月分だったので「なんか、間が抜けてるな」と思ったらしいが、それ、単にタイミングがズレてるだけだし・・・・

 「だったら、部長会議を月末にやればいいのでは?25日くらいに」と私が言うと、部長は「ああ、そうなのかも」ってどっちの査定面談ですか?

 だいたい、部長だって2年目でやっと試算表の味方がわかってきた程度なので、他部署の部長連中はそんなもん観ても、頭スルーしてるに決まってますし。

 そしたら部長が「もう一つ、ミヤノさんにお願いしたいのは、ああいう経理資料を外部に見せるにあたって、何か工夫を考えてもらえないかと?」と言うので「工夫って?」と聞き返すと「んーん、例えば戦略的な何かがわかるとか・・・・ああいう経理のことが一番わかってるのはミヤノさんだから、何かいいアイデアないかと思ってさ?」

 ははーん。
 ああ、その言い回し、昔(笑)、自分の事業に私をスカウトして「マネーマネージメントができる経理が欲しいんだよ」と言っていた、元(笑。音信不通ですから)友人のB君みたいな考え方ですね?
 一瞬だけ仕事した、ダメなベンチャー企業の経営者も、似たようなこといつも言ってましたっけ。

 わー、今となっては懐かしいなあ。

 そういう私の数少ない経験から言わせていただくと、「会社の役に立つ経理を求めている」っていう経営者はダメなんですよ。

 言いたいことはわかります。
 要するにもっとビジョンを持った戦略的ななんちゃらをやりたいのでしょう。

 でもさ?
 それって、経理がやることなんですか?
 そりゃ、こっちだって「今後はこの商品を主力にしたいから、その収支を細かく集計して見せてくれ」と言うんだったら、できますけど、「なんかオレはよくわかんないけど、会社のビジョンが見えるような経理資料を作成してくれ」って言われても、経理って、結果を集計するのが仕事なので、まあ、例えば「この事業はこのペースで伸びているので、来期はこういう予想ができる」とか「この事業はちょっと赤字がかさんでますけど?」とかいう数字は出せますが、それをどう判断するかは、私の知ったこっちゃない。


 要するに、元になるビジョンとか戦略とやらがないと、こっちとしては資料作る事もできないわけです。

 で、自分で明確な戦略立てられない経営者は、なぜか経理に「もっとビジョンを持った資料を」とか言いますが、それ、あんたが仕事してないだけじゃん。

 不採算部門をどうしたらいいのか?って私に聞かれても「やめれば?」としか言いようがありません。

 前にも部長とそういう話になり、部長が「じゃあ、今は本業がこれだけの利益上げてるからいいけど、そうじゃなったら、どうするの?」と聞いてきたので「えーと、私が経営者だったら、まず不採算部門の、あそことあそこを切りますね」と即答したら「そういう話じゃなくって!」と慌ててましたが、それ以外どうしろと?

 販路を広げるのは私の仕事ではないし、どうやったら販路広がるのか、会計的には全くわからんです。

 「経費削減のため、タクシー代を監視せよ」と言われれば、そうしますけど、「うちの会社って、タクシー代高いのかなあ?」と聞かれても「さあ?電通とか財務省に比べれば微々たるもんじゃないっすか?」としか答えようがない。

 「うちの会社、交際費多いのかなあ?」って言うのも同じです。

 で、交際費を締めるのが、いいのか、悪いのか、私にはわからんです。

 売り上げ伸ばすために、この不景気の時代にこそ、じゃんじゃん交際費投入するというのも、ひとつのビジョンですし。

 でも、経理的には「交際費、これだけ掛かりました」と集計はできても、「これは無駄な金ですから、もっと縮小すべきでしょう」っていう判断はできないのです。
 戦略的だかなんだか知らんが、予算を組んでいただければ「はーい、営業部のAさんは、今年の交際費予算を達成してしまったので、あと半年は交際費を使えません」って言えるけど、それでいいんですか?

 私は別にどーでもいーんですけね。

 ですから「ビジョンのある会計資料を作れ」と言われても困るだけなので「そもそも、どういうビジョンなのか示していただかないと」と言ったら、部長も「うーん?」

 私の言いたいことわかっていただけたかしら?

 そして、私の査定面談の後半は、全社員の査定を担当する部長による「あの仕事引き継いでわかったんだけど、オレってけっこう給料安いみたいで、ヘコんだ」という愚痴で終りました。

 「ああ、私も年齢のわりには給料安いんで、ヘコむのわかってるから、他人の給料はなるべく見ないようにしてます」

 観たくなくても、仕事がら時々観てしまうので、自分より相当ボンクラな奴が、けっこういい年収だったりすると、ほんと仕事する気なくなりますから、見ないようにするのけっこう大変なんです。

 まあ、私はそのあたりは割り切っているので「年収以上の仕事はしないよ」という態度をとるわけです。

 会社が私に与えている給与は「30代、中堅女子社員」の給与だし、だったら、その程度の仕事しかしません。
 会社のビジョンを左右するようなことせい、と言うのなら、それなりの給与を頂かないとやらないし、たとえ、それをやっても、そういう給与は出ないことわかってるから「やりません」としか言いようがない。

 つーか、うちくらいの企業で「会社のビジョンを左右するようなこと」やれる立場なのは、役員たちなのですが、彼らの半分の年俸では、そういうことやりたくないというか、例え私が「こういう方向でやりましょう」とブチ上げたら、サル山の作法でボコボコにされますから、そんな危ない橋を渡るわけがない。

 そう考えると、部長が私に要求することも「オレだと、よくわかってないから、切り込めないけど、ミヤノさんは能力あるからデキると思うんだけどなあ?」ってことなだけなので「言いたいことはわかるけど、私だって自分が可愛いから、そんなことしませんよ?」ってことです。

 そりゃ、社長が「ミヤノさんの力が必要だ、ガンガン切り込んでほしい。結果が出ればそれなりの報酬は用意する」と言うなら、やりますけど?

11月20日(金)

 今日の午前中は総務部会議というか、総務部連絡会。

 先日行われた、全社発表会のことで「他部署からなんか言われてないか?」と他人からの評判(というか、ぶっちゃけ陰口)を大変気にする部長がみんなに探りを入れたが「さあ?別に・・・」

 「じゃあ、みんなはどう思った?まあ、総務部のプレゼンはほぼ割愛されちゃったけど・・・また別の機会に発表したい?」

 「いや、あれで良かったんじゃないですか?」と、みんなの意見。

 一言多い私が「それ以前に、個人的な意見を言わせていただければ、あの発表会は詰め込み過ぎだったし、後半は巻き入って、みんな早口でまくしたてるだけで、なんだかよくわからなかったというか、どの部署の発表も全く記憶に残ってないんですが?」と言うと、部長が「それは困るなあ。みんなはちゃんと覚えているよな?」と言うが、みんなシーンとしている。

 みんな「いい人」だよなあ。
 つーか、ほんとに、こういう時に「自分の意見」は決して言わないね。
 あの発表会が「よかった」と思うなら「いや、私は面白いと思ったし、あれでモチベーションあがると思いました」って言えばいいと思うのだが、いいとも悪いとも言わないらしい。
 つーか、心底どーでもいーというのか、善し悪しを判断する気もないと言ったところか。
 それ以前に、あの発表会をやった目的すらわかってないのかもしれない。

 それはいいとして(ちっとも、よくないけど)、その後部長が、「あの時、最後の締めで社長が言ったことが、けっこう変に曲解されてというか、拡大解釈されたみたいで・・・」と言うので「えーと、社長の話ってなんでしたっけ?」と私。

 いや、ほんと、全然忘れてしまった。1ミリも記憶に残ってない。

 部長がびっくりして「え?ほんと?」と言うので「だって後半時間が押せ押せでそっちのほうが気になっちゃって・・・・」と私が言うと「え?他のみんなは?ちゃんと社長の話覚えてないの?」

 しーーーーーーーーーん

 やっとT氏が、その惨状を見かねたように、でも、頭がけっこういい彼でもシドロモドロに「たしか、こういう内容だったと・・・」と説明したのだが、よく意味がわからなかった。

 たまりかねた部長が「だから・・・・・」と丁寧に説明してくれたので、「ああ、そんな話していたかも」と思い出したのだが、あの時、聞いたときにもよく意味がわからなかったので、理解できないものは記憶にも残らなかったのだ。

 もうちょっと具体化すれば、そのうちわかるだろうとスルーしたのである。

 で、私が「やっぱし、イマイチ、その話の意味がわからんのですが」と言うと、部長が「だから・・・・」ともう一度説明してくれるのだが、さっぱりわからん。

 私がアホだから?
 みんなは、この説明でちゃんとわかるの?と思って周囲を見回すが、みんな熱心に聞くふりはしているが、わかってないのは明らかな表情。質問すらしないもん。

 いや、私だって、だいたいのことはわかるのだが、わからないのは「その改革案って、現状と何が違うのかさっぱりわからない」ということなのである。

 ある部署の中に「・・・・事務局」というセクションがあるのだが、そこを組織改革しよう、という話らしいのだが、何度話を聞いても「事務局から、一部署に格上げしよう」という話にしか思えないのだ。

 永田町で言うところの「○○庁を○○省にしましょう」みたいな?
 それのどこが改革なのか、一般人にはよくわからなかったりするが、そんな感じだ。

 よくわからないので「具体的には、どういうことをやろうとしているのですか?」と質問すると「まあ、あそこが売ってる商品を実際に処理している○○事業所に場所を移すとか、元はといえば親会社の看板商品でもあるので、親会社の名前をつけるとか」って?え?

 それ改革じゃなくて、「元に戻す」ってことでしょ?
 5年前まで、あっちの事業所にあった部署だが「もっと一般に売りたい商品だから」とあっちからこっちに移動させて、親会社の冠も外したのだ。

 そこんとこ、もっと問い詰めたかったのだが、話をしていて「これは、部長自身もよくわかてないんだな」ということがわかってきたので、それ以上、質問するのはやめた。

 なんか、とっても気持悪いけどね。
 それのどこが改革案だか、さっぱりわからないけど「何か改革します」っていう雰囲気だけなのだ。
 まあ、そういう会社なんだけどさ(笑)
 組織変更大好きなのよ。
 つーか、指示系統も曖昧な中小企業のくせして、改革っていうと組織変更しか思いつかないらしい。

 私には、おままごとにしか思えないんだけど、それで仕事している気になってるからしゃーない。

 具体例を言えば、総務部だって、昔は「総務課」と「経理課」に分けていたが、課長がいるわけでもないので「じゃあ、人数も少ないし、総務部にまとめよう」って言われても「はあ、そうでっか」としか言いようがないが、また数年したら「やっぱ総務課と経理課に分けよう」で、最初は名刺作成担当のM嬢は生真面目に新しい名刺を作っていたが「今度の組織変更、総務部は別にいいよね?」と言ったくらいだった。

 「総務部」所属でも「総務部 経理課」所属でも、どっちでもいいもん。

 つーか、今現在はどういうことになってるのか、私は知らない(笑)。覚える気もないし。

 あー、確かね、「総務本部 総務部 経理課」だったっけね(笑)
 なんで、本部がつくかっていうと、○○本部はI役員が統括で、△△本部はO役員で、総務本部はK役員っていう線引きしたからだと思われ。

 ほんと、くっだらねーんだけど、本気のサル山ってこういうもんなんだろう。

 で、私が驚くのは善良なみなさんは、こういう「くっだらねーこと」に意外と鈍感なのだ。
 何も考えないのかねえ?

 まあ、私がピリピリと反応しすぎなだけかもしれないけど・・・・・

 もっと、鈍感力を磨かないといけないのかね?

 あと、他に議題にあがったのが「ウォーム・ビズちゃんとやるように。気温設定は20度です」と部長が言うので「20度ゼッテー無理」と即答する私であった。

 私は暑さには強いので、夏の「28度」はけっこう死守した。27度になっているとエアコン切っていたのである。
 しかし、去年やってわかったのだが、冬の20度はほんと無理だった。

 だいたい、今だって、25度でみんな「寒い」と言うのである。今日は24度で「こりゃ、膝掛けやセーターいるな」って感じなので、23度でセーター着ればなんとかギリギリなわけで、20度になったら「手がかじかむ」のだ。

 気温って、ほんのちょっとの差なんですよね。
 28度だと、ちょっと暑い。26度、湿度にもよるけど概ね快適。25度、寒いですもん。

 その昔、高校生のとき、頭のいい先輩が「水温というか、風呂の温度って、たった2度差で熱い・快適・冷たいってことになるそうだ」って言っていて、例えば40度の風呂が快適だったら、42度で「熱くて入れん」になり、38度で「冷たくて入れん」になるとか。

 まあ、たしかに体温だって、36度が平熱なのが、38度あったら、もうヘロヘロですからね。

 で、話を戻すと、私が「20度無理です」と言ったら、部長が「まあ、みなさん努力して頑張りましょう」とか言うので「いや、無理なものは無理です。努力しても23度が限界です」

 すいません。部長が「冬の温度設定は、20度です」って言ったら「はーい、わかりました」と笑顔で返事しておいて、実際は25度で運用するのが正解だと思うけど、私は真面目なので、そういう意味のない努力目標を立てるほうが間違っとると、ついつい言ってしまうのです。

 私はそりゃ、自宅では20度を目安にしているのですが、自宅の20度と会社の20度ってなぜか全然違うんですよ。会社のほうが、すごく底冷えがするのです。なんで、あんなに体感温度が違うのか、もっと研究してみたいですけど。

●悲しきアラフォー

 「ア」しか被ってないらしい(笑)
 一応、元ネタは「悲しき亜熱帯」ですが、会社でこんなこと言っても完全スルーされるに決まっている。

 コミケ氏が長期休暇をとっていて、今日やっと出社したのだが、「時差ぼけっすよ」とコボしていたので「どこに行ったの?」と聞いたら「ロンドン」

 イマドキのロンドンは私も行ったことがるが、寒かったでしょうと言ったら、「日本のほうが寒いっすよ」確かに。

 で、彼女(同棲中。ほぼ事実婚)にくっついて、美術館に行ってみたけど「オレって、ああいうのほんと興味なくて」とか言うので「ロンドンは美術館よりも、大英博物館でミイラとか観るほうが楽しいっしょ」

 私はロンドンの美術館に行ったことがない。なんか、勝手なイメージでひたすらターナーの退屈な風景画ばかり並んでるような気がして。

 そして、ロンドン土産はハロッズの紅茶パックだったので「このハロッズの紅茶はコミケ氏のお土産?」と聞くと「そうなんすけど、ハロッズって有名なんすか?自分はよくわかんないっすけど」と言うので「日本で言えば、三越みたいなもんだけど・・・」と会話していると、部長が「ハロッズといえば、昔、エコバックみたいなのが流行ったよね」

 「あー、流行ってましたね。おばちゃんたちが全員持ってたくらいの勢いで」

 し、しかし、なんと、35歳以下には「ハロッズのトートバッグ」が全然通じないのだ。つーか、私と部長以外は全員「はろっず?なにそれ?」という雰囲気。

 えーーー?と思って調べてみると、私と部長が心に思い描く「あの緑色のビニルな感じのトートバック」は今は販売していないので、レア・アイテムらしい。

 35歳以下が知らないとなると、あの流行はその後は続かなかったのかねえ?

 コミケ氏はパリにも立ち寄ったようで、そっちのお土産は「マキシムのチョコ」だったので「なんで、ハロッズといい、お土産がこんなコンサバなの?彼女の趣味?」と問い詰めると、「いや、そういうわけでも」と煮え切らないお返事。

 ハロッズは知らなかったが、マキシムはわかっていたらしい。そこんとこも不思議。

 さらに部長が「オレ、ロンドンっていうと、♪愉快なロンドン 楽しいロンドン ってイメージがあってさ」とボヤくので「ハロッズも知らないこの人たちは、ロンドン知ってるわけないでしょう、つーか、キャバレーという言葉すらわからんでしょう」と言ったら、ほんとに「キャバレー」って知らなかった。

 私が「キャバクラのキャバはキャバレーが由来だと思っていたのだが・・・」と言うと、部長が「キャバいのキャバじゃないの?」と言うので、じゃあウィキペディア的にはどういう解釈なのか調べようとしたら、「キャバレー」は、ムーラン・ルージュ的なものとして普通に検索できましたが、「キャバクラ」に飛ぼうとしたら、「あーーーー!フィルターかかった!」

 会社では、社員のインターネット閲覧にフィルターかけており、ストレージ系のユーチューブも閲覧できないのですが、H系も普通にフィルターされるので、キャバクラ語源検索も弾かれました。くー、こういうのも履歴に残るんすかね?  
11月19日(木)

 あんだよ、せっかくの休日だってーのに、雨かよ。

 洗濯したり、電球替えたりと、いろいろやりたいことあったのだが、天気悪すぎて午前中はフテ寝した。寒くなって、唯一の「いいこと」は寝坊ができるようになったことである。今日も目覚ましかけなかったら9時半までぐっすり寝られたし。

 午後には雨止むかと予想していたのだが、全然止む気配ないから、しょーがないから午後2時頃やっと外出した。
 寒かった。
 みんなもう完全冬支度だ。今日なんて手袋あってもいいくらいだったもんね。

 ほんとは、久々に長距離散歩したかったのだが(インフルエンザで4日間引きこもっていたため、足の筋力が相当落ちた心地がしていたので)雨のため断念して、電車で乃木坂まで。
 ふーん?前に行ったときには、六本木方面から歩いたので知らなかったのだが、乃木坂の駅からほぼ直結してるんですねえ。国立新美術館。

 前に行った時と言っても、ミッドタウンの美術館が休館だったため、「あっちに行ってみるか」と行ってみたのだが、そっちも休館で「あたし、なんのためにギロッポンまで来たのだろう」と遠い目になったっけ。

 あれも、かなり前だから、それ以来の訪問。

 何がお目当てかというと「ハプスブルグ展」でした。
 キャッチコピーが「ベラスケスもテューラーもルーベンスも、わが家の宮廷画家でした」って、くー、あたしもこんなこと言ってみたいっす(笑)

 私はイマドキのセレブにはあんまし興味ないけど「ほんまもんのセレブ」には超弱いのです。つーか、ベルバラ育ちですから、ハプスブルグ家には過剰反応するだけかもしれない。

 で、雨だし平日だし、ゆっくり鑑賞できるだろうと思いきや、中高年オバサン(お前モナー)がワラワラいました。日展も開催されてるからなのか、けっこう混んでた。

 そんで、お目当てだった、マリア・テレジアの少女時代の肖像画とか、シシー(エリザベート妃)の肖像画は堪能したが、意外と肖像画のボリュームは少なくて、ハプスブルグ家のコレクション作品が多かった。

 あー、あたし、イタリア絵画(ラファエルっぽいやつ)とか、スペイン絵画(エルグレコとか)、ドイツ絵画(クラナッハとか)苦手なんだよな。

 さらに、「だから、あたしはルーベンスの何がいいのかさっぱりわからんのだよ」な天敵ルーベンスの絵の前を必死に素通り。

 宗教画苦手だしなあ。

 日本が送った蒔絵の家具は凄かったけどね。

 まあでも、大好きな肖像画は無名の画家(私が知らないだけですが)のが、ほんと素晴らしかった。周囲のオバサンたちも「なんて上手なんでしょう」と感嘆の声を上げていたけど、ほんと、あの当時の職人肖像画家の絵は素晴らしい。服飾品の描き方がほんと職人技で、「ベルベットは触ったらそういう感触しそうだし、絹の光沢といい、服のレースや刺繍といい、そして金属の光沢もすごい!」

 もう、あんな絵描ける職人さんはいないだろうね。

 極上の職人技を堪能させていただいたので満足しました。

 そして、六本木に来たときの定番で、ミッドタウンお向かいの「天鳳」でラーメン食べてから(六本木で働いていたときの昼食ローテーション店だったので)、外に出ると雨がほとんど上がっていたので、渋谷まで歩きましたとさ。

 夜はノムさん出演の「食わず嫌い王」を堪能しました。

 鉄平あたりも出してもらえませんかねえ?名誉監督。


11月18日(水)

 あまりの寒さに、とうとうダウンジャケットを出しました。

 こんなの、あたしの知ってる11月じゃない!
 暖冬が恋しい。

 会社でも暑がりで有名な50代のオバサン社員と雑談していたら「これくらいがちょうど気持いいわあ。寒い?涼しいって感じだけど?」と、ご機嫌でした。まだ自宅では半袖で過ごしているし、寝るときにはタオルケットだそうです。

 さて、オフの野球の話題ですが、昨日はWBCの表彰式だったけど、岩隈さんのスピーチは観たけど、他の選手もちゃんと映してけろよ。
 今日のスポーツ紙で必死に写真チェックしたけど、タキシード姿の馬原とか、なんか、なんてゆーのか、ホスト系とも違う、なんて表現していいのかわからない存在感を醸し出していたぞ。

 小野寺が撮影した涌井のタキシード姿が、ほんと、普通にかわゆかった。

 小松と稲葉は「ホテルのスタッフか?」という清潔感溢れる出来映えでした。

 (マー君も自分のブログでタキシード姿を披露してますが、あまりにも七五三みたいだったので、あえてリンクしません)


 生で観るとまた違うんでしょうけど。

 そういや、前の会社に自衛隊上がりの社員がいて、さすがに鍛えられていたので、胸板厚い感じの礼儀正しい好青年で(朝日新聞で教育された私が自衛隊びいきになったくらい)、私も経理書類の運搬をよく手伝ってもらったのだが、ホテルでなんかパーティーの手伝いしたときに(大女優の芸能生活何十周年記念とか、そんなやつ)、その子が「オレ、一張羅これしかないんで」となぜかタキシード着てきたのだが(普通のスーツでよかったのに。なかったらしい)、ガタいがいいから似合い過ぎで、みんなにカラカワレていましたっけ。

 あのときに「タキシードって胸板で着るもんなんだな」って思いました。

 さて、今日は引き続きプロ野球コンベンションで(昨日に引き続き、レッドカーペット用意しているらしい。NBPもいろいろ考えているようです。方向性は間違ってないと腐女子的には思う)、ベストナインに鉄平が選ばれました。

 なんか、ホっとしたわ。

 まあ、普通選ばれるとは思っていたけど、なにせ、楽天が誇る「小物」ですからね。

 「なんでも鑑定団」の楽天選手の収録も決まったみたいだし、オフにどれだけ注目してもらえるかしらんねえ?

 新人王はパ・リーグは摂津(略字)でした。
 まあ、ガチでしたけど。ついでに顔もいいし(笑)
 セは松本?ふーん?なんか地味だけど、育成上がりで活躍したってあたりは評価できるのかね?

 それにしても、過去の新人王履歴を見てみると、「ほお、松坂は16勝もしたんだ」とさらに溯ると「野茂は18勝もしてたんだ、スゲー」けど、さらに溯ると、「誰この、1980年の日ハムの木田って?22勝って?」

 あのころ、日ハムはけっこう強かったんだっけ?
 そーいや、中学のとき、社会科の先生が、期末テストでよく「サービス問題」を出していた。時事問題が多かったのだが、ある時は「プロ野球のパ・リーグで優勝したチームは?」というのが出て、女子がほぼ壊滅して、特に成績上位者の女子が激しくブーイングしてたっけ。

 先生は素直に「いや、こういう定期テストだと、どうしても男子のほうが成績悪いんで、補正するつもりで」とか弁解つーか、ほんとのこと言ってたな。(男子でも正答率はあんまいかなかったみたいだったが)

 私はもちろん「日本ハム」って正解してましたわよ。他の女子が「そんなの、普通わかるわけないじゃん」と文句言っていたので「普通に新聞読んでればわかると思うけどな?」ってシラっと言ってましたっけ。

 あれから半世紀近く経ち、「セの新人王が松本か・・・・ふーん?セ・リーグよくわかんねーや」と、すっかりパ・ヲタになっるなんて、誰が想像したでしょう?

 先日、工藤が西武入りしたときには、一般ニュースでも取り上げられていたし、西武ファンの小倉さんのいる「とくだね」でも、特集されていたけど、「パの人気を高めたのは、この工藤だったり、ナベQだったんですよね」と、若かりし頃の「新人類」と言われた頃の映像を視て「ああ、たしかに、あの当時、野球に興味ない人でも、工藤や渡辺のことは知っていたからなあ」と、とても懐かしかった。

 工藤はともかく、昭和40年会の渡辺や古田は、確実になにかやったと思う。(少なくともそれ以前の野球選手の「パンチパーマにセカンドバック」という定番ファッションに一石を投じた。)

 今のアラフォーの誇りである。

 古田もそろそろ戻ってきてくれないかのお?

 さて、インフルエンザ休暇明けで土曜日から出勤しているので、明日は休むことにした。

 今日はすでに体感的には金曜日な気分だったので、残業しないで帰宅したし。

 明日は行きたいところがあるのだが、行けるかしら?

 起きてからまた考えようと思う。

11月17日(火)

 超寒いんですけど?

 さっき、駅から帰宅する時なんて「こんな底冷えがするなんて、もしかしてまた熱でも出てきたのか?」と思ったくらい。どうやらすでに10度切っているようですね。

 さすがの室温にあまり変化の無い我が家(家つーか部屋だが)でも、18度になっていました。昨日まではずっと朝晩20度をキープしていたのに。でも、18度でも中に入るとホっとしたけど。

 さて、今日も自分はひたすら仕事に打ち込んでいたので(かっけー!)、日記に書くようなネタがないのですが、そういや、また残業していたら、部長がまた昨日の愚痴をリピートしはじめたので、M嬢と「またかよ」とアイコンタクトを交わした。

 で、一通り愚痴が済むと、なんでそうなったのか、部長の少年時代の話が始まった。部長はなんかスイッチが入ると、子供時代や青春時代のことをガーーーーーっと語りはじめます。まあ、私も日記では時々そういうスイッチ入るので人のこと言えないけど。
 それに、他の人だとどうなのかわからないが、私は部長と同世代なので、部長の昔話には親近感を覚えるので熱心に相づち打ちながら拝聴してしまうため、余計に暴走させてしまうようです。

 そうそう、なんでそんな話になったかというと、M嬢がお役所から送られて来る調査書に辟易していたからでした。
 私も前から日記に愚痴っているけど、ほんと多いんですよ。それに重複も多いし。ほんと、無駄だと思う。私は無視して捨てているけど、真面目なM嬢は「どれがほんとに必要で、絶対に回答しないといけないのかってちゃんと書いてほしい」などと言いますが、そりゃ無理な話です。

 それで「こういうのも事業仕訳で削減してけろよ」と話していたのですが、そしたら部長が「でも、ああいう事業だって、結局は民間にバラ撒いてるわけだから、今までそれで潤ってきた企業がダメになると、ガタガタと景気悪くなりそうでちょっと怖い気がする」と、たいへん真っ当なことをおっしゃった。私もそう思う。

 実際、部長の親戚にそういう人がいるそうで「そこんちの爺さんが満州でよく世話した人が、某省庁の偉い人になったらしく、ずっと御用達でいい生活していたからなあ。あのパイプ切られたら、商売やってけないと思う」と言っていた。

 そりゃ、そういうコネで甘い汁を吸っていた人はいるだろうけど、多くはそんなに暴利を貪っているわけでもなく、呑気に商売していただけだろうし・・・・
 それに、私も芸能界で仕事していてわかったが、確かに集金能力の高い人はいたが、そいうう人って、必ずバラ撒くんですよね。だから、潤滑油のように裏金がグルグル回っているようだった。

 そんな話してたら、部長がかなり前のお客さんだった、ある大学教授のことを話出した。
 今でこそ、大学教授と業者のリベートがどうのと時々ニュースになるけど、その当時もそんなだったらしい。
 私が「でも、ああいうケースって、私腹を肥やしている人よりも、研究室の予算の補充に使ってるケースのほうが多いみたいな気もするけど」と言うと、部長が膝を寄せてきて「そーなんだよ、そーだったんだよ」

 まだ、パソコンがこんなに普及してなかったし、教授達はパソコンを入れたくても、パソコンよくわからなかったので、その道の専門家だったその教授のところに予算を集めたらしい。各研究室のパソコン予算は百万円くらいだったらしいが、それが集中したので、その教授は何千万の予算を振り回すようになった。

 そこに、うちの部長を含めて、出入り業者がシノギを削ったらしいが、その教授は他の研究室にはそこそこのマシンを妥当な金額で納入させて、「じゃ、うちのはコレね」と、リベートとして、高級機種をタダみたいな金額で入れさせていたらしい。

 部長はそういう行為を「長男の言い分みたいだったな」と言うので「長男のイーブンってなんですか?」と突っ込んだのがいけなかった。

 「オレさ・・・子供のころ、小遣いが一日100円だったんだよ」

 と、わー、自己開示タイムキターーーーー!私、トイレ行ってから帰ろうとしてるのにーーーー!

 しかし、部長の昔話を遮る術もなく、しょーがないから「ええ?日当100円って、すごいリッチじゃないですか?」と、ノリノリなフリをしたのである。

 部長んちって、母子家庭で(酒乱の父親と最後に会ったのは、12歳くらいの時だったという。その父親の消息は知らないらしい。そういうトラウマがあるので、部長は酔っぱらったK役員の言う事をマジ受けしてしまうらしい)、貧乏だったんじゃないの?と思ったが、まあでも、親類も近所に多いようだし、金銭的にはそれほどでもなかったのかも。育った地域が川崎でも、ちょっとアレな地域だったので、ドブ板というか、ヤンキーな香りがするだけ。

 深読みすれば、部長のお母様は、息子らに金銭的には負い目を感じないよう、世間の相場よりも高いお小遣いを与えてしまったのかもしれない。

 私が小学生のころ、お小遣いが月1000円だったら、そうとうリッチでしたから。まあ、私が育った地域でも、元農家の土地成金の孫なんかは、万札見せびらかしたりしていたが、善良なサラリーマン家庭の子女たちは「ああいうのは下品」って思っていたからな。

 だいたい、あんま現金必要なかったし。お祭りの時とかに、1000円貰うと嬉しくて嬉しくて、「お好み焼きと、あんず飴と、金魚すくい3回と・・・・」って必死に予算配分したものだ。最後に100円だけ残した友人たちと、お金を集めてヤキソバ買って、みんなでつついたり。

 えーと、また話が逸れまくってますが、部長の小学生のときの小遣いが一日100円だったという話ですね。
 部長には弟がいるのだが、弟にも一日100円だったらしい。
 兄としては、それが面白くなくて、学校から帰るときには弟より先に帰り、用意してある100円玉2枚から(お母さんは仕事でいなかったんでしょうね)、一枚はもちろん自分のモノで、もう一枚をこっそり50円玉にすり替えていたらしい。

 「ちょwwww、それで小遣い150円って、当時の小学生にしては超リッチというか、駄菓子屋の帝王になれるじゃないですかwwww」

 部長は自分の弟から搾取するだけでは飽き足らず、近所のガキどもの数十円の小金を集めて「オラ、駄菓子屋でどーんと買ってやったぞ」というフリをして、近所のガキの小遣いまで搾取していたらしい。

 しかし、弟は兄と違う性格だったらしく、50円玉をちまちま溜める子だったので、弟が瓶一杯に収集した50円玉から、兄の悪行がバレて、母親から死ぬほど叱られたそうだ。そりゃそうだ。

部長「あいつ、地道に溜め込みやがって・・・・」
私 「いや、悪いの、アンタでしょーが(笑)」

 しかも、私がふと言ってしまった「それで小遣い150円って、当時の小学生にしては超リッチというか、駄菓子屋の帝王になれるじゃないですか」で、部長が一瞬とても遠い目になった。

 なんだろうと警戒していたら、どうやら私は「駄菓子屋の帝王」の地雷を見事に踏んだらしい。

 「そうだよ・・・・・そうだった・・・・あのころ、駄菓子屋の店先にコインゲームがあったんだよ。10円で、できて、当たるとそれが数百円の商品券(駄菓子引換券)になったんだ」

 私はそれほど駄菓子屋通いしてなかったのでわかりませんが、そういうゲームがあったらしいです。そして、潤沢な資金を元にそのゲームでプレイを続けた結果、部長はそのゲームのコツをつかみ、10円を500円くらいにしていたそうです。

私 「小学生なのに、すでにパチプロみたいなことしてたんですね?」
部長「ああ・・・・そうだよな。友達にコツを聞かれて、100円で伝授したりしたっけ」
私 「それ、マジ、パチプロというか、梁山泊がコツを教えます、みたいなwwwww」

部長「ああ、そんな感じだったのかも。あの当時、100円持ってれば、それがすぐに何千円になると信じていた・・・」

 遠い目になる部長の前で「でも、その前に出入り禁止っしょ?」とまくしたてたのだが、部長は過去の濡れ手に粟だった自分の幻影を追いかけるのに夢中で、ちょっと現実から外れていたので、私の問いには無反応だったのだが、私がやっとトイレに行って戻ってくると「そうだ、あの駄菓子屋から出禁くらったのだ」とかブツブツ言ってました。

 まあ、駄菓子屋から出入り禁止を言い渡されたって、40代の人間にすれば、相当の武勇伝ですよね。

 つーわけで、今日も2時間ほど残業したのだが、そのほとんどを上司の武勇伝告白拝聴大サービスに費やしてしまったようです。コミニケーションも重要よね。たぶん。

11月16日(月)

 やっと、みんながいる日に出勤。

 たわいないおしゃべりが楽しい。

 自宅軟禁のおかげで、なにげない日常に幸せを感じられた、というありがちな事態であります。

 なので、せっかく張り切って残業しても、部長の愚痴でほとんど仕事にならないのも、素直に楽しめた。
 またK役員から八つ当りされたので、部長がヘコんでいたのである。
 そして、そういう時に部長が八つ当りするコミケ氏が長期休暇でいなかったので、替わりにM嬢にネチネチ絡んでいた。

 K役員が部長に絡むのは、部長がマジ受けする、かわいい奴だからである。
 そして、M嬢も部長と性格が似ているので、八つ当りしているだけなのに、ちゃんと受けてくれるのである。

 その2人のやりとりに、しばし茶々を入れていたら、矛先が私のほうに飛んできて「だから、こういうのをこういうふうにやるのが、経営ってもんだろ?」とか言われた。

 マジ受けするなら「じゃあ、どうしろと言うのですか?なんで私が経営のことまで考えないといけないのですか?」とネチネチと切り返すべきであるが、私にはそういう才能はないので「だから、そうしているつもりなんですが?」と言ったら、「・・・・・・・・」と無言。

 そして「あー、なんか鬱なのかな、オレ。頭がモヤモヤする」と、おっさるので「インフルエンザうつりましたかね?」と私が言うと、「もう、今日は早寝する」と言って、さっさと帰っちゃいました。

 M嬢に絡むだけ絡んだ後、その勢いで私にも絡もうとしたらしいのですが、見事に空振三振したので、気が済んだらしいです。

 部長が帰宅したあと、M嬢に「K役員が部長を苛めるのはいいけど、そのとばっちりがMちゃんに来るねえ?」と、軽く労ったところ、そういうとこけっこう意外とクールなM嬢は「それはいいんだけど、K役員のことでテンパると、私が確認しようとしたこと、全然頭に入ってくれないので、仕事が進まないよ。しょうがないからメールで送ったんだけど、読んでないし(笑)」と、いい意味で自分本位のマイペースさんでした。

 ああいう、突き放した感じって、けっこう憧れるのですが、感情移入というか、他人の気持を勝手に考えてしまう自分には無理だから、しゃーないね。
 でも、それだからこそ、K役員が部長に八つ当りする原因もわかっているので、「部長だって、それはわかってるはずなんだから、スルーしろよ」っていつも思うし、口に出して意見もしているのだが、わかっているのか、ほんとにわからないのか、部長はいつも、相手の術中にハマってしまうわけです。

 イジめる方が悪いに決まってるが、イジめられる方にも多少の問題が・・・・・と、やっぱ思っちゃうよな。

 「お前が資金繰り計画をちゃんとやらないと、会社が潰れるんだぞ?」ってイジめられたみたいですが、私がもしそんなこと上から言われたら「ああ、そうですか。でも、私なんかに任せてるのがいけないのでは?」って真顔で言ってしまうと思うので、私にはそんなこと言わないわけです。

 でも、部長は「K役員にそう言われたんだけど、オレのせいなの?」って、まだ資金繰りショートしてないんですけど?

 私にはわかります。(勝手に推測しているだけですが)、「お前がちゃんとやらんと、会社潰れるぞ」とK役員が酔っぱらって部長を恫喝するのは、自分にそういう不安があるからです。
 先代社長がガンのために自分の寿命を鑑みて、会社は息子に後を継がせるけど、息子がちゃんと仕切れるようになるまでには、あと10年くらいかかるということも鑑みて、K氏を番頭さんに任命したのです。
 たぶん、K氏が性格悪いのも承知の上で、だから、サブ番頭さんとして、性格のいいO氏も役員にしたのでしょう。(どっちも、元直属の上司である)

 で、K氏が総務部長から役員に格上げになったときに、営業部から引っ張って総務部長にしたのが今のTK部長で、私も最初は「なんで、TKさん?」と思ったのですが、K役員の捌け口要員だったんですね。見事に大事な仕事は全部押し付けて、「おめーがちゃんとやらねーと、会社潰れるぞ」と脅すらしいです。

 で、それをマジ受けする部長が「オレのせいなの?」と私に聞くので「いえ?そんなことありませんけど?」といくら説明してもわかってくれないんだなこれが。

 イジメられっこ体質な部長は、プライドが高いのか、上司の言うことを本気でマジ受けしているのかわかりませんが、K役員は「どーでもいーことはお前がやれ。そんで、かっこいい、キメの部分はオレがキメてやるから」という私には見える暗黙のメッセージがわからないようで、全部自分でやろうとするから、「お前のせいで会社が潰れる!」ってまた言われるだけなのに・・・・

 つーか、オーナー社長が君臨する中小企業なんですから、しょせん・・・・・・・

 でも、そこになぜか男の意地みたいなもんが絡んでくるあたりに、「なんでもいいから、私は決算業務に集中したいんですけど?」としか言いようがない。

 こんな私はプロ野球の監督にはなれないと思います。なりたくもないけど。



表紙に戻る / 過去の日記を読む