可燃物な日々

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 日本酒8合飲んだ勢いで、新しい掲示板を作りました

6月30日(月)

 おはよーございます。朝の4時半。ユーロ決勝のハーフタイムです。

 ここ(どこ?)ウィーンでは、ウィーン少年合唱団みたいな顔をしたフェルナンド・トーレスが前半、見事な一点をとりました。次代のベッカム決定か?

 あと、見所はバラックの流血。いいっすね(なにが?)。絵的に盛り上がりました。

 試合終了。
 おめでとー、スペイン。

 おかーさん、涙で画面が見えません。いやー、準決勝もそうだったけど「脳内スペイン」がちゃんとリアルで展開したのは素晴らしい。

 カシージャズさん、おめでとー

 君のねーちゃんになったような気分ですわ。そんで、家にボソっと「ママ、ただいま」と帰ってきた弟を思いっきりフルボッコするという妄想に30秒くらい浸りました。

 あ、でも「ママ、ただいま」と帰ってきたバラックをフルボッコする姉プレイのほうが、やや高度かな?「なぜ、トーレスとメアド交換してこねーんだよ!」「・・・・ひどいよ、ねーちゃんのバカ!」とか?

 ↑ ああ、朝から酒飲んでサッカー観てたので、アホになってる(笑)
 さて、そんなわけで、3時半には起きて、サッカー見たけど、その後「このままテレビつけっぱで起きてようかな。そーだ、昨日のノムさん誕生日に楽天が白星プレゼントっていうニュースも観たいし。めざましテレビだったら絶対に放送してくれるだろう。」と布団に横になったままテレビを観ていたつもりなのに、ふと気がついたら葛西アナの声がするので、ガバっと起きたら、もう9時でした。

 いつもだと、とっくに家を出ている時間なんだが・・・・ま、いっか、こういうとき「いんちきフレックス制」は実に有効である。遅刻でもなんでもないんだから。
 そういうわけで、平然と10時半ごろ出社したが、「自主的にほぼ毎日遅番」のM嬢を除いて、ほぼ全員揃ってたので、個人的には気まずかったが、心の中で「ふん、あたしだって、たまには寝坊するのよ。みんな私がいるからって油断しちゃだめよ」と高飛車になることで、遅刻気分を消した。

 さて、昨日のイベント仕事に来ていた日雇いバイトさんの中に数名「どーしよーもない人」が混ざっていて、ワーキングプアについて考えてしまったのだが、そんでふと浮かんだ黒い考えが「ゆとり教育って、バカをたくさん作ってしまったことが問題なのではなく、バカなのに、勘違いしてホワイトカラーになろうとする人をたくさん作ってしまったのではないか?」ということだったのだが、それを書くと長引きそうなので、今日はやめておく。

 途中になっていた謎の社員旅行の話の続き。

6月28日(土)

 それでは謎の社員旅行の詳細でも。

 うちの会社の社員旅行は、その昔は豪華だったようです。先日の決算でも、税理士先生とその話になり、「昔は税務調査のとき大変でした」って語っていた。
 20年くらい前の、海外旅行がまだ高嶺の花だったころ、「北京で満漢全席ツアー」などをやっていたらしい。1人あたり30万円くらいの予算だったのだろう。そりゃ、福利厚生費で押し通すの大変です。

 10年前、私がこの会社に入社するときにも、紹介してくれた人が「社員旅行は海外旅行だよ」と自慢げに言っていたのですが、個人旅行であちこち旅行していた私には「それの、どこがアピール・ポイントなんだろう?だいたい、社員旅行で海外なんて行きたくもない。普通のツアーですら避けているのに」と思ったけど、ハイジみたいに、社員旅行でしか海外旅行に行ったことがない、という人もけっこういたんですよ。

 で、古株の人たちの一部は、大変楽しみにしているっていうか、中には絶妙な楽しみ方している人もいて、例えば、「北海道2泊3日」なんてツアーを申し込んでも、千歳空港で消えるらしい。で、帰りはまた千歳空港で合流するらしい。

 何してんのか知りませんが、社内結婚も多いので「社員旅行に行ってくる」と言えば、奥さんも安心ですが、実は・・・・・って話です。

 それはレア・ケースだが(でも、毎年数人がそういう謎の行動するらしいと、担当者が嘆いていた)、私としては「会社の人とグアムに行っても別に・・・」ってかんじだが、社内で仲良しがいれば、それなりに楽しめるみたい。私は会社に友達いないから、一泊くらいなら我慢するけど、2泊とか3泊っていうのは勘弁してほしい、というか、それが出勤にカウントされるのなら仕事だと思って我慢するけど、有給とってまで行きたくもない。

 で、ここ10年くらいは、「海外旅行行きたければ、休みとって友達や家族と行くし」っていうのが、あたりまえだが主流で、社員旅行の出席率はうなぎ上りの逆で、そういうのって「つるべ落とし」っていうんだっけ?

 会計的な問題で、社員の半数以上が参加しないと「福利厚生費」にならないのです。

 で、2年くらい前に税務調査入ったときにも、そのことを指摘されたのだが、「たしかに参加者は半数切ってますが、申込者でカウントするともっと多いのですが、諸般の事情でドタキャンする人がけっこういて・・・・急な仕事でってことで」と説明したら、問題なかった。

 要するに税務署がつつきたいのは、役員とかの「出張」と称した「ただの観光旅行だろう」であって、役所でもよくありますよね、「視察旅行」ってやつ。ああいうのがダメなだけで、うちの社員旅行はちゃんと「平社員全員」を対象にしてるので、いくら参加率が低くてもOKだと思うのですが、やっぱし上のほうは気になるらしく、毎年「なるべく参加するように」ってお達しが来るんだけど、無理強いされたほうがムカつくんですけど。

 飲み会とかでも同じだけど、全社的な忘年会などは福利厚生の扱いになるけど、だからって、飲み会に行きたくない人に無理強いしするのもね。不参加の人にとってみれば「行きたい人だけ行ってくれればいいから」ってことだと思う。「あいつらだけ、タダ酒飲んで」なんて文句言いませんよ。

 で、私は対・税務署最前線にいますから、税務調査で「参加率が低いですね」と言われても、「ドタキャンも多いし、あと、そもそも、そんなもん、行きたくないという人も、昨今は多いですしね。実は私もそうなんです」って胸を張って答えたら、税務署もそれ以上つっこんでこなかったし、ですから役員だけとかいう旅行じゃないし、今ではそんなに豪華でもないし。

 なので、自分が参加しなくて、規定の参加率下げていても、私が口八丁で対応するんだから、ほっといてくれ、って感じなのですが、今年も「総務部はなるべく全員参加するように」と圧力を受けた。

 き〜〜〜、労働基準監督署に訴えたろか?わりゃ?

 と思ったが、上司の顔を立てるために我慢してやろうと思い、(大人ですから)、そんで、なにげに、それ用に「関東近隣温泉一泊旅行」っていうプランが用意されていたようなので、それに申し込んでみた。

 旅行積立金が天引きされていて、それが年間3万6千円なので、本気でグアムやサイパンに行きたい人にとってはお得だが、それにお得感を感じない人には、3万6千円をバックしてもらったほうがいいに決まっている。

 私も、ここ2年くらいは、3万6千円を積み立てして還付してもらったプチ・ボーナス気分で、友達に寿司を奢ったりしていた。

 で、どう考えても「関東近隣温泉一泊旅行」では、3万6千円じゃペイしないでしょ。

 だから、そのツアーは成り立たないと読んで、そこに申し込んでおいて、「申し込みはしました」って実績だけ作るつもりだったのです。

 実際に「全く行く気はないけど、圧力かかったので、とりあえず申し込みだけはしておく」っていう人たちが、そのツアーにエントリしてました。当初は20人くらい。
 でも、キャンセルが相次ぎ、一ヶ月前には半数の10人くらいになっていた。

 よしよし、思った通りだ。と、ほくそえんでいたのだが、うちの部長が「そーいや、今年の新入社員はどうしよう?」と気がついた。

 社員は月々3千円の旅行積立金を天引きされ、翌年度の旅行に参加すれば積立金は戻ってこないのだが、新入社員は積立金無しで初年度の旅行に行けるのである。

 私もその制度を利用して、正社員になった初年度はグアムにタダで行ったが、そりゃ、会社が10万円くらい負担してくれたんだろうが、有給の価値のほうが痛かったですよ。

 毎年、言ってるんですけどね。「社員旅行参加した場合は、出勤扱いにすれば、参加率あがりません?」って。でも、誰も「それは、できないでしょ」って相手にしてくれないんですけど。

 普通に土日祝日が休みの会社だったら、有休消化をあげるために、有効な社員旅行かもしれないが、うちであれをやると「3週間は、休みは日曜だけで、なんとか、4日間の休みキープ」なんてことになるんですよ」

 参加する気全く無しだったけど、「このツアーはきっと当て馬だな」と読んで、豪華温泉旅館一泊コースに申し込んだんだけど、案の定、キャンセルが相次ぎ、直前になってみると、親会社から2名、うちからは部長が命令した新入社員が3名と私の4名だけになっていた。

 うわー、やられたよ。
 新入社員が入ってなければ、不成立だっただろう。

 部長から「ミヤノさん、よろしくね」って言われても「何をよろしくすりゃいいんですか?」としか言いようがない。

 さて、近隣の温泉地であるので、会社から新幹線で30分だから、私は休みをとらないで、木曜日は早めに出勤して、5時頃出発して、6時半の夕食に間に合えばOKで、翌朝は10時にチェックアウトすれば12時前には出勤するという計画だった。

 皆から「えー、なんで?」って言われたけど「社員旅行で休みとるなんて真っ平だからね」と言いたい放題。私の捨て身の「こんなのくだらね〜が、無理矢理付き合ってやってんじゃねーか」という魂の叫びを理解していただけたでしょうか?

 雑魚がわかってくれなくてもいいが、丁度、親会社の某役員氏がやってきて「あれ?ミヤノは今日行くんじゃなかったっけ?」と、おっさるので、「こういうスケジュールですから」と説明すると「ははは、お前、ほんとは行きたくないんだろー」と、さすが、酔っぱらいだけど高学歴は違うね、ちゃんと本当のことを突いてくだったので、「やっぱ、わかります?ほんと、そうなんです〜」と笑顔で答えておいた。

 偉い人の脳裏に「行きたくない奴に無理強いするのもなあ」ってことを少しでも植え付けることができたかしら?
 私は、大変気が小さいので「それは間違っていると思います!」と直球で御意見できないので、こうして、チマチマと堀に小石を投げるようなことばかりしてるような気がするが・・・・

 まあ、そんで、会社を出て、新幹線に乗って、駅について宿の送迎バスを探していると、新入社員のO嬢を発見。
 今年の新入社員は男子2名と女子1名だったので、自動的に彼女と私が相部屋になるのだ。

 O嬢は、もともとバイトの子だが、我が社は「バイト上がり天国」なのである。
 現在、部長以上の地位で、バイト上がりじゃないのは2人しかいないんじゃないかな?

 でも、就職難のときには、そこそこ優秀なバイトがこんな中小企業にも渋々入ってくるけど、今みたいな売り手市場のときには、確実に質が下がる。

 O嬢も、バイトとしては真面目でいい子だったみたいだが、「ありゃ、他は受からんだろう」と誰もが思うくらい、対人スキルが低い子だ。
 あがり症というか、人見知りが酷いみたいで、緊張のあまり、非常に堅苦しく、その態度は人によっては「無表情で怖い」という印象を与えるようだ。

 でも、対人スキルに自称優れている私は「ああ、気の小さい子なんだな」と最初からわかっていたので、新人担当の同僚M嬢が、「彼女、ちょっと表情固いし無愛想だけど、人見知りなだけらしいから」と私にフォローを入れてきたので「ああ、わかってるよ」と答えておいた。

 さて、そのO嬢と送迎バスに乗りながら雑談したのだが、彼女の緊張をほぐそうと、私一人でわーわーと喋っていたのだが、「はい」「・・・・はい」と礼儀正しく返事するだけで、壁にキャッチボールしてるみたい。まあ、しょうがない。

 で、宿について、部屋に案内されたのだが、ロビーのある棟とは渡り廊下で繋がった別棟で「テラス棟」って名前だったので、嫌な予感はしていたのだが、部屋に入るなり「なに、これ〜〜」

 その温泉宿自慢の極上スイート・ルームだったのである。事前に宿のホームページで調べていたので「まさか、この部屋じゃ・・・・」と覚悟はしていたのだが・・・・

 広い玄関を入ると、ドアがあって、それを開けると、ドドーンと何畳?あんな広い部屋見たことないからわからないけど、20畳以上はあるのは確実というか、長い人生ですから、何度か「わー、すごい広いリビングですねえ」なんて家にお邪魔したこともあるが、そういうのの倍はあった。

 そこに、ポツポツと、4人でもゆったりのダイニングテーブルと、ソファ・セットと、ライティング・デスクと、あと、外の景色を長めながらゆったり座れる長椅子が散らばっていた。

 その、無駄に広いリビングを中心に、奥には寝室があり、ツインベッドで、2畳くらいあるゆとりのトイレがニ個あり、私の部屋より広い、洗面所とバスルームがあり、さらに、リビングに隣接して8畳の和室まである。

 「ここに、たった2人?」と戸惑う2人であった。

 つーか、女子2人でも困っているというのに、他の部屋は男子2名と、おっさん2名なんである。キモい。

 で、部屋に着いたが、6時前で、まだ夕食には時間があったので、2人で、ソファにちんまり座って、夕方のニュースをちんまり観てました。広すぎて落ち着かないよ。西原理恵子が「六畳間より広い部屋に住んだこと無い人は、六畳間より広い部屋を作ってはいかん」と言っていて、私も激しく同意したけど、まさにそれをリアルで体験して、さらにハゲしく同意するしかない。

 で、時間になったので、レストランに向かうと、早めに到着して、すでに浴衣姿の親会社のオッサン2名と、うちの新人男子2名が座っていた。

 親会社のオッサン2名とは、私もあまり会話したことなかったのだが、2人とも予想通りに会話スキルに長けた人たちで、「で、なんで、そっちの会社はこういうメンツなわけ?」と言うので「うちの部長の気まぐれです〜」と説明して、その後は、オッサンたちのペースで会話が進み、和やかな会食でした。

 生きたアワビとジリジリと焼き殺したり、舟盛りも登場したりと、食事はかなり豪華でした。白ワインもけっこう美味しくて、酔っぱらっちゃった。

 で、親会社のオッサンA氏はいちおう末席役員氏で、子分のB氏に「オレはもう寝るけど、オメーは、若い子を連れてカラオケに行け」と指示したので、「私は若いもんじゃないので、それと、早朝起きてサッカー観るからもう寝ます」と抜けました。

 そんで、さっと風呂に入り、「そーだ、鍵が一個しかないんだよな」と相部屋の不便さを憂いつつ、つーか、そもそも別行動する人向けの部屋じゃないんだよ、と思いつつ、オートロックでもなかったのをいいことに、部屋の鍵を開けっ放しのまま、カラオケルームに入って「Oさん、私はもう寝るんで、鍵渡しておくからね」と鍵を渡して、またダッシュで部屋に戻って、たぶん、10時半ごろには寝られたのだと記憶しております。

 O嬢には寝室のベッドで寝るように指示し、私はリビング隣接の和室に勝手に布団敷いて、持参したマイ目覚ましを3時半にセットしていたのだが、ごちそう食べ過ぎとワイン飲み過ぎが祟ったのか、ふと目が覚めると1時半くらいだった。

 リビングの方で、足音やドアを開閉する音が聴こえた。ああ、O嬢が風呂に行って帰ってきたのだな、遅くまでごくろーさん、と思って、また眠りにつこうとしたが、なんだか喉が乾いてしょうがない。サービスで備えてあったミネラルウォーターを冷蔵庫から出して飲んだけど、なんかもっと甘い炭酸が飲みたくなり、リビングを見渡すが、鍵が見つからない。

 O嬢が寝室まで持っていってしまったのか?
 でも、探すと起きちゃうかもしれないし、まあいいや、また鍵あけっぱで廊下に出て、別棟にあった自動販売機でコーラを買って戻り、ソファに座って飲んだ。

 喉の乾きも落ち着いたので布団に入ったが、「あと1時間半で起きなくちゃ」というプレッシャーと慣れない布団で温度調節がうまくいかず、寝てんだか起きてんだか、って状態が続いたが、浅い眠りが幸いして、3時半の目覚ましで、きっぱり起きることができた。

 よーし、観るぜ、スペイン・ロシア戦!
 と、テレビをつけると、テレビの上あたりにあった電話が鳴った。

 あり?
 たしかに、私は、この間、2連続で失敗したので、マイ目覚ましだけでは信用できず、控えとして、この電話でモーニングコールを設定したのだが、さっき起きたときに「もう、大丈夫だろう。それに、この音でOさん起こしちゃ悪いし」と思って、解除したつもりだったのに・・・

 解除されてなかった?
 それとも、新人男子のわりとサッカー好きらしいY君には「ぜってー、サッカー観るから」と息巻いていたので、彼らも観るつもりで起きていて、「ミヤノさんはちゃんと起きたかなあ?」と気を使ってくれたのか?それとも、「こっちも起きてます。一緒に観ましょう!」とか?

 朦朧とした頭で、いろいろ考えつつ、受話器をとって、無言で待ち構えたのだが、あっちもしばし無言で「ん?モーニングコールって無言だっけ?」と思っていたら・・・・

 「あの・・・・・Oです・・・・・・」

 え?なんで、O嬢から電話かかってくるの?なんで、なんで?と、パニック状態。そしたら・・・・

 「1時半ごろ、お風呂に入って、戻ってきたら、ロックかかってたんで・・・・」

 ぎゃー、ごめん!戻ってきた足音だと思ってたんだけど、あれが風呂に行ったときだったんだ!やだ、もう、てっきりもう寝ているもんだとばかり。

 戻ってきた彼女に話を聞くと、カラオケが終わったのが11時半くらいだったのだが、その後、男子の部屋に行って、ダラダラしていたら(男子2名の片方も、ベテランバイト上がりというか、10年くらいバイトしてて、ずっとフリーターだったのを今年やっと正社員にしたので、人見知りの彼女も彼には懐いているらしい)1時半くらいになってしまい、それから風呂に入って、戻ってきたら、私がチェーンかけちゃっていたので中に入れず、しょーがないから「ミヤノさん3時半に起きるって言ってたから」と男子の部屋でじっと待っていたらし。

 「ごめーん、ほんとにごめん。なんだ、私、寝てなかったんだから、そのとき電話鳴らしてくれればいいのに〜」と、まくしたてる私に、「いえ、はい・・・・」と言葉少ない彼女であった。

 ああ、びっくりした。
 でも、これも、部屋が広すぎるせいよね。

 気を取り直して、サッカー観戦。
 いやあ、広いリビングで、ソファで足伸ばして観戦するなんて、なんてゴージャス。

 欲をいえば、せめてテレビはハイビジョンの液晶画面くらいにしてもらいたかったが、ブラウン管だった。でもまあ、うちのよりは、一回りくらい画面が大きいし。

 しかし、リビングが広すぎるせいもあり、なんだか薄ら寒い。
 浴衣の上にひっかけるのを着てもまだ寒く、よほど暖房を入れようかと思ったが、この広い部屋で暖房ちゅうもの、ってゆーか、この時期、暖房入れる勇気ないんですけど。私、エコ心はあまり持ち合わせてないんですが、「もったいない」は染み付いてますんで。

 しょーがないから、持参したショールを巻いたら、まあまあ快適。

 そして、ゴージャスなスイート・ルームでソファで足を伸ばして観るスペイン戦は、スペインが実に華麗なシュートを決めてくれて、とても幸せだった。

 でも、やっぱ、広い部屋いいや。
 いいや、って「良い」って意味じゃなく「いらね〜」って意味。

 まさに巣材を集めたかのような、ゴミ溜の自分の部屋でいいよ。あんなに寒くならないし。明け方多少寒くても、その辺にユニクロのフリースの上着が転がってて、手を伸ばせばすぐに着られるし、冷蔵庫も近いし、トイレも3歩で行けるもん。

 テレビでセレブの部屋を観ても、広い部屋の何が嬉しいのか、さっぱりわからなかったが、やっぱりそういうもんですね。そりゃ、10畳くらいあって、収納もたっぷりだと嬉しいけど、20畳もいりません。

 そんで試合終わって、大浴場に1人で伸び伸びと朝風呂に入って、やっと安心して1時間くらい熟睡できた。

 あんま空腹じゃないけど、夕飯の美味さから朝食も乞うご期待だった。
 O嬢が「起きられないかもしれないけど・・・」と言っていたけど、一応、起こしてみたら、ケータイの目覚ましが鳴っているのに全然起きてないから、揺すってみたが朦朧としているので「まあ、ゆっくり寝ててよ」

 きっちり着替えて、ダイニングで朝食バイキング。ふだんは朝ご飯食べないんだけど、もったいないから、パン系の朝食の後、ご飯系も完食。

 部屋に戻ると、O嬢が起きていて「浴衣のまま行ってもいいんでしょうか?」

 浴衣OKだけど、実際はもう着替えている客が多かった。でも、規則的にはOKなんだが、あんた、ギャルのくせに、その寝起きそのままで行く気?この私だって、ご覧のとおり、ちゃんと着替えてるんですが・・・・と、思ったが、気の小さいO嬢は、そういうことはあんまり気にしないらしい、私が「浴衣で大丈夫だよ」と言うと、そのまま朝食を食べに行ってしまった。好感度アップ。

 そんで、チェックアウト期限は11時だったのだが、その時点で9時半で、「私は10時のバスで帰るから、鍵は後で持って行く」と預かって、支度して、後でダイニングに行くと、浴衣姿で寝起きそのままのO嬢が1人で黙々と食べ物を選んでいる後ろ姿が鬼気迫っていました。

 「ところで男子たちは?」
 「さあ?」

 と言うので、朝食の受付スタッフも「残り2名」なんて指示とばしていたので「すんません、うちの子たち、まだ来てないんですね?すいません、電話かけてもいいですか?」と内線したら、ちゃんと起きてて「これから朝飯食いに行きます〜」

 スタッフさんに「これから来るそうです」「10時半までですらか、大丈夫ですよ(笑顔)」「よろしくお願いします」と声をかけて、「あとは知らん」とバスに乗って駅まで行って、新幹線で出勤しました。

 いや、家から会社よりも近いよ。本数は少ないけど。

 ええと、ですから、そんな社員旅行でした。
 つーか、こんな社員旅行でいいんでしょうか?新人さんたちも「こういうものか?」と首をかしげてましたし。まあ、はっきり言って、あいつらちょっとバカだから、いや、いい意味でバカってことなんだけど、うちみたいな会社に来る新人さんたちは、ああいうタイプがとても多いです。フラグ立たないっていうか。(フラグって言葉を研究中のオバさんな私であります)

 でも、あれでいいんだろうか?
 ちっとも、よくない気がするんだけど。
 でも、この脱力感の中で、フラグ立てる気にもならないというか、まあいいよ、これに懲りたことにして、社員旅行にはしばらく参加しないから。部長だってわかってくれることでしょう。
6月27日(金)

 謎の社員旅行に行ってきたので、超眠い。

 眠いのは、頑張ってスペイン対ロシア戦を観たからなのだが・・・・でも、観てよかったよ。あんなスペイン、二度と観られないかもしれないから。

 あと寝不足に追い打ちをかけたのは、旅先での定番である「布団が合わない問題」であった。実は、我が家でも春夏モノの薄掛けを新調したのだが、まだ馴染んでないんだが・・・・・

 さて、社員旅行の詳細は、明日休みだから書くかもしれないけど、明後日の日曜はまた早朝出勤。そんで、帰宅してから寝て、また月曜日の早朝はユーロの決勝と慌ただしいのであった。


6月25日(水)

 いかん、明日は外泊(社員旅行とも言うが、それがなんだか微妙なんです。帰ってきたら9849)の予定なのに、着替えがなかったので、慌てて洗濯。

 昨日、友人にも「近鉄優勝時の置物クマさん、かわゆす」とメールしたら、さっそく返事がきて、「田中君サーセンまとめスレ」を教えてくれたので、ついうっかり読みふけってしまったwwwwwwwww。(←すぐ影響されるらしい。頭が柔らかいと、精一杯前向きな解釈も可。って、どんだけ前向き?)

 わたしら、いったい、なにやってんでしょう?

 さらに友人のメールには・・・・

 岩隈さんが実の両親と物凄く仲悪いのは有名なんだが、
 2ちゃんでもう少し詳しい事情を知った。
 「おまえなんかいらない」って育児放棄されて
 一時は施設にいたんだって。
 なにその薄幸の美少年・・・。

 と書いてあって、育児放棄される美少年・クマさんに一瞬、涙してみたりしたが、でも、「しょせん、2ちゃん情報だし」と一応それなりに冷静ですが、本当のことなんで、実際どーでもいーわけで、会話が楽しく弾めばいいじゃん、と開き直ってみたりした。

 前に神宮の外野で観戦していたときも、後ろに座っていた男子2名が2ちゃん野球板用語(審判が確変とか、鉄平が小物とか)で会話しまくりで、笑ってしまったが、その意味がわかってしまう自分らモナ〜だったのでした。

 さて、明日は早起きだから早寝しなくちゃ。
6月24日(火)

●他人と自分は全く別の人間なんだと思うとき

 まったく、当たり前のことなんですけどね。
 でも、他人の気持ちなんて、「自分だったら」を参考にして推し量るしかないわけで、もしかしたら他人は私みたいに「今、この人はどう思っているのだろう?」と勝手に想像しないのかもしれませんが、私は癖でどうしてもそうしてしまうのです。

 そして、私が勝手に考えた「それって、こういうことじゃない?」を披露すると「なんでわかるの?」とか「なんでそんな見透かしたようなこと言うの?」と言われることも多いのですが、自分なりに解釈して、理解しようとしないと、気持ち悪いじゃないですか。

 多くの人は、重大犯罪が起こったときに「犯人の心情」を知りたくなるようですが、それと同じようなもんです。私は逆に「無差別殺人犯の心の闇」については、あまり深く考えたくないのですが・・・・・だって、他人を理解しようとすると、自分を引き合いに出すしかないわけで、己の心の闇と向き合うのって、あんまり楽しくないので。

 なので、私がいつも「なんでだろう?」と解明しようとするのは、身近な人が、私をちょっとムっとさせた時に「この人は、なんでそんなことを言うのだろう?」ということです。

 今日のケースは別にムっとしたわけでもないんだけどね。

 同僚M嬢が、エビワカちゃんに請求書発送の準備をお願いしていた。たぶん、200通くらい出すのだが、その手始めとして、封筒にひたすら「請求書在中」というハンコ押し作業。
 エビワカちゃんは黙々とハンコ押しをこなしていたが、途中で「なんかインクが薄い?」と気がついたらしく、私に「このインクって、どうやって補充するんですか?」と聞いてきた。

 「さあ?」と首を傾げるしかない私。

 エビワカちゃんの気持ちを考えてみれば、ミヤノさんは経験豊富で頭のいい人で博識なので、とりあえず聞いてみた、ってことだろうけど、私もシャチハタ・スタンプのインク交換まではよう知らん。

 だいたい、あれって、めったにインクが無くならないのだよ。
 会社で頻繁に使う、認め印のも、数年に一度交換する程度である。すばらしきかな日本の技術力って感じの商品だ。

 で、エビワカちゃんは、スタンプのインク交換フタをとってみたが、よくわからないようで、また私に「これってインク補充するんですかね?それともカートリッジ?」と聞いてきたので、「さあ?」としか言いようがない。

 諦めて、文房具をストックしてあるキャビネットで探してみたようだが、どれだかわからないし、そもそもそんな在庫は無いと思うが、これでもない、あれでもない、とやっていると、心やさしいM嬢が食いついてきてくれて、一緒に「どれかねえ?」とやっている。

 M嬢はとても「いい子」であるが、彼女の勤務時間が無駄に長いのは、そういうのが要因でもある。他人の悩みに徹底的におつきあいしてしまうので、それで時間がかかってしまうのだ。

 私だって、エビワカちゃんが新人さんだったら、もう少し相手してあげるが、シャチハタのインク交換くらい自力でやってもいいだろう、と突き放したのに・・・
 で、2人でワーワーと「どうすればいいんだろう?」と悩んでいるので、「とりあえず、インターネットで確認すれば?」

 自分だったら、まずそうする。
 思い起こせば、自分が新米だった20年前はインターネットなんてなかったから、そういうの調べるのに苦労したけど、今はほんとにラクになったもんだ。機器操作のマニュアルが紛失してても、製造会社のホームページにPDFで掲載されてるもん。

 製造元から情報が得られなくても「教えて○○」みたいなサイトがひっかかってきて、けっこう参考になる。

 でも、エビワカちゃんは、自分で調べようとせず、結局、M嬢がネットで調べて「これだと思うけど、でも顔料系と染色系インクって何だろう?」
 エビワカちゃんも「なんでしょうね?」と、また私の顔色伺うから、無視しておいた。私が知るわけないだろう。

 でも、エビワカちゃんの気持ちを考えてみれば、私がそういう小難しいことをネット検索で調べるときは、いつも実に楽しそうなので、私にバトンタッチしてあげようと気を配ってくれたのかもしれない。

 そうか・・・・・私はたしかに、そういうの楽しくてしょうがないんだが、彼女はそうじゃないんだね。

 世の中には、「誰でもいいから殺したかった」という人間がいるらしいのと同じように、「自力で答えを探す」ってことに喜びを見いださない人もいるってことですね。
 どっちも、私にはよくわからない。

 でさ、それが例えば、数億円の機器の購入を検討しているという話だったら、周りを巻き込んであれこれ考えていただかないといけないが、シャチハタの替えインクの話ですぜ?

 たとえ、うっかり間違えて、違うもの発注してしまっても、数百円のことだろう。
 それに、絶対に間違うのが嫌だったら、文具店に行って店員に相談するとか、シャチハタのコールセンターに電話するとか、方法はいろいろあるじゃん。

 そんで、もし、私が同じ立場で「どうしても替えのインクのことがよくわからない」んだったら、新品の「請求書在中」ってハンコを発注するよ。千円もしないんだもん。もしかしたら、その方が結果的に「最良の選択」かもしれない。

 ですから、間違えたら間違えたでいいし、先輩に確認したって、先輩だって「よーわからん」って言ってるのですから、どーせ暇なんだし(だから、エビワカちゃんがいないときに、M嬢に「あの請求書の発送はできるだけエビワカちゃんにやらせてケロ。今、超ヒマそうだから」って指令を出しておいたのでる)ヒマなときには、顔料系インクのことについて、徹底的に調べて、自分の知識にしておけば、いつの日か誰かが「インク交換したいんだけど、顔料系って何?」って騒いだときに、「シャチハタのスタンプだったら、ほぼ顔料系でいいらしいですよ?」って言えるじゃん。

 私が比較的博識なのは、業務上、何か疑問が生じたときには、国税庁のホームページで調べたり、顧問税理士に質問したり、管轄の税務署に電話したりして、疑問を知識にしたからである。

 「わからない」って事態は、学ぶだめの絶好のチャンスだと思うんだけどなあ。

 いや、もちろん、隣の席の人に聞いて、答えをもらうのもいいけど、それだと、けっこうすぐに忘れたりしがちだし、ヒマなときには、面倒でも自分で調べたほうが、いろいろ他にも膨らむし、その時には不要なことでも「ふーん、ここに、こういう説明が載ってるんだ」と頭の片隅に入れておくだけで、後で役に立つかもしれない。

 ちなみに、2人が顔料系だ、染料系だ言ってる横で、涼しい顔して自分で調べてみましたが、やっぱり、シャチハタのHPはちゃんとしていて、心ときめくハンコの世界が広がっており、今度、ヒマなときに、じっくり読んでみよっと。

 うーん、でも、もしかしたら、私はネット検索の才能があるのかもしれない。
 自分では全くそう思ってなくて、どっちかというと探し物下手だと思っているのだが・・・・

 前にも、たしかそういうことがあったが、(「喜」の略字で、七を三つ積んだ漢字を使った焼酎を探しているが、フォントでその字が無いので探せない、という人がいたので、「七七七 焼酎」で検索したら、すぐにわかったので、そう教えたら「ミヤノさん、頭やわらかいね」と誉められ、「ええ?」と思った)先日も社内の雑談で「船橋競馬場の厩舎で火事があって、競走馬が焼け死んだらしい。かわいそうに」って話題があり、船橋に住んでいる人が「ええ?そうだったの?全然知らなかった」とニュースを検索してみたのだが、見つからなかったらしい。

 「それ、ホントにニュースになってた?」
 「だって、朝のニュースで観たんですよ?でも、ちがかったのかなあ?」

 なーんて会話していたので、私が試しに「船橋競馬場 火災」で検索してみたら、一発でワラワラ出てきました。船橋在住の人は、いったい、どんなキーワード入れてたんだろう?「船橋競馬場 火事」?、いや、それでも出てきたけど・・・

 そんなわけで、結論としては、「うちの会社のITリテラシーは酷いらしい」ってことなのか?
 で、その能力が上の下というか、下の上クラスの私が、「ネット検索ならミヤノさん」って頼りにされてしまっているのか?

 こんな会社で働いてていいのだろうか?って思ってしまいそうになるが、こんな会社だからこそ、私程度の能力でも重宝されてるみたいなので、ま、いっか。

●今日の岩隈さん


 近鉄が優勝したときのテレビ出演だけど(当時、まだ10代?)、「とりあえず、顔がいいから真ん中に置いておけ」と大人の事情で座らされてるようだが、話の輪からは全く無視されてる感じが・・・・大企業の受付嬢のように、ひたすら笑顔で座ってる感じが痛い。
6月23日(月)


 まだ、余韻を楽しんでます、ってゆーか浮かれすぎ。
 ベンチ内でのツーショット映像が見つからないんだが・・・・

 さて、今日もやっぱし寝坊した(笑)
 いやー、やっぱ、深酒すると早起きぜってー無理なんですね。
 昔は大丈夫だったんだけど、もう、そういう年齢ってことなんでしょうよ。

 また上京していた新井氏と飲んでいたのだが、「明日早朝にサッカーあるし、サクサク帰ろう」と思っていたのだが、飲み始めるととまらなかったのであった。
 さらに、岩隈→マー君リレーをテレビで観ながら、おやつ代わりにワイン飲んでいたので、すでに出来上がっていたところから飲み始めたので、もう、なにがなんだか。

 帰宅したのが12時半くらいで、テレビつけたらプロ野球のニュースやってたんで、今日の感動をおさらいしてから寝たのが1時くらいだったのかな?そりゃ、3時半には起きられんでしょう。

 はっと気がついたら、窓の外が明るくて「やばっ!」と時計を観たら、6時でした。

 心臓止まりそうでしたよ。いえ、サッカーはいいんです。ただの趣味ですから。

 今日は工事と掃除の立ち会いのため、いつもより早く出勤しなくてはいけなかったので、3時半に鳴った目覚ましを無意識で消してしまったら、遅刻して業者さんたちに大迷惑かけるところでした。

 とりあえず、二日酔いで寝不足だったが、なんとか、早朝出勤して鍵を開けることができた。

 しかし、眠いしダルいしで、全然仕事にならない。
 頭がボーっとするせいか、頭の中で何度もリプレイされるのは、岩隈さんとマー君のツーショット映像であった。

 ああ、岩隈さん、ほんとに美しかったなあ・・・・・ドキドキ。

 ああ、なんだろう、この気持ち・・・・・・これが恋?(笑)

 恋っていうのか、なんだか初恋のバーチャル再体験ってかんじっぽい?

 ああ、わかった、これかあ!
 ヨン様フィーバーするオバサマたちの言ってることがやっとわかったよ。
 まさに、これですね。
 これは確かに制御が難しい。

 だって、相手は一応、二次元とかじゃなくて、実在はしているのだが、現実問題として、目の前にいるわけでもなく、「恋する乙女心」だけが暴走するのである。
 で、重要なのは「そういうのが、10代の頃はけっこう楽しかったなあ」ってことを想い出すというか、サッカー部やバスケ部のキャプテンに片思いしてても、別にほんとに彼女になってどうのこうのっていうわけでもなく、ただ「きゃー、○○先輩、かっこいい〜」って気持ちだけで楽しかったのである。

 要するに、脳内麻薬で高尚なトリップという分野であり、私を含めて多くの人が「ヨン様の出待ちするために、空港で徹夜?」って不思議に思うだろうけど、あれは、生ヨン様を観たいがための行為ではなく、「そこまでする自分」を純粋に楽しむプレイなんですよね。

 いやあ、初恋の味、楽しいなあ。

 私は岩隈さんに、どんな初恋のイメージを投影しているのだろう?
 と、二日酔いで仕事にならないので、朦朧と自己分析して一人遊びしていたら、なんと36年前くらいの記憶がよみがえってきた。

 たしか、ケイちゃんという少年だった。

 実家のお向かいには、ジュンちゃんと、タっちゃんという兄弟がいて、弟のタっちゃんとは年も近かったので、よく遊んだけど、ジュンちゃんはたしか6歳年上だったので、少しだけ遠い存在だった。ジュンちゃんと同学年だったアキちゃん(ジュンちゃんちの隣で、私んちのハス向かいちの次男)は私の幼なじみのサナちゃんの兄だったので、けっこう一緒に遊んだけど・・・・

 子供時代の6歳差は大きい。
 ジュンちゃんが小学6年生のとき、私は幼稚園だ。

 そのころ、ジュンちゃんの友達にケイちゃんていうのがいて、足がスラリと長い、俊敏で、甘いマスクの男子だったので、幼稚園児だった私は、ケイちゃんが大好きだったらしい。

 「らしい」と言うのは、今となってはよく覚えていないからである。
 名字も住所も覚えてない。

 でも「ケイちゃ〜〜ん!」と叫んで、追いかけたような微かな記憶だけある。

 いつもダッシュで逃げられたっけ。
 小6の男子は、そりゃ、幼稚園児に黄色い声で追いかけられたら逃げますわな。

 後にも先にも、男子を本気で追いかけたのはあの時だけだったような気がする。

 記憶が不鮮明だが、あれは「本気」もけっこうあったけど、テレビでアイドルという存在を学び、「追っかけ」の真似をしていたような気もする。
 で、幼稚園児の私やサナちゃんが、「きゃー、ケイちゃん!」とダッシュすると、ジュンちゃんやケイちゃんがダッシュで逃げるのが面白くて、ゲーム感覚でやっていたような気もしなくない。

 そんなプレイをやっていたので、ケイちゃんと、ちゃんと遊んだ記憶もないのだが、でも、ケイちゃんの仲間たちが「ケイ、おまえ、なんかモテモテだなあ?」と幼稚園児にまとわりつかれてウザいけど、けっこう羨ましいかも、っていう片鱗を覗かせていたあたりが、遠い記憶とはいえ、いい思い出である。

 その後のケイちゃんの記憶が全く無いのはなんでだろ?

 引っ越しちゃったのかね?
 それとも、小学生になった自分と、中学生になったジュンちゃんやケイちゃんとは、住む世界が違いすぎたのだろうか?

 で、もし、今、もしも、ケイちゃんと涙の再会をしても、「このオッサンが?」と、がっかりすること必須だと思う。実在してれば(?)もう、50歳近いオジさんだ。

 で、岩隈さんが、まさに、「あのころのケイちゃんをちょうど26歳くらいにしたかんじ」なのである。

 スラリと長い手足。はにかんだような爽やかな笑顔。そして、きっと、今の40代の女子の私が「いわくまさ〜〜〜ん!」とダッシュで追いかけたら、「困ったなあ」って顔して、ダッシュで逃げてくれるだろう。

 まさに初恋の再現。

 そして、そんな大昔の曖昧な記憶を曖昧な美青年の岩隈さんが見事に補填してくれているようなのである。萌え

 冷静に考えてみれば、顔だけで判断すれば、それほどのもんでも無いのだが、全体的に中性的なかんじがいいのよね。指の美しさとか(笑)

 で、ルックスは、ほんとに貴公子なんだが、育ちがあんまり良くなさそうだし、そもそも、あんまし頭は良さそうじゃないあたりが、萌え。

 去年は、ほとんど活躍しなくて「違和クマ」と呼ばれていたが、ロッテ・マリンスタジアムでの最終戦での、練習のときに、生き生きと外野フライを捕球する岩隈さんを観たときにビビビと来まして、今年の目標は「いいときの岩隈さんを生で観る」でしたが、それもなかなかかなわず、やっとテレビで観たら「テレビ映り最高!」でした。

 なんとか今年中に生で観たいものです。

 そーいや、去年の秋に岩隈さんに「ひとめぼれ」した私ですが、今年の春のオープン戦でビビビと来たのは・・・・・

 BOOBO・・・・・・

 かわゆす。

 この間、横浜スタジアムで試合の合間にトイレに行ったら、エキベーがいて、「いいこ、いいこ」と撫でたんですが、ほんとはブタのブーブとハグしたい!

 ブタとか、クマとかに夢中になってるから、私は今だに独身なんですね、きっと。ふ・・・・・
6月22日(日)

 寝坊すた。

 昨日、ワイン飲み過ぎたのが敗因だろう。でも、目覚ましは消していたけど、ハっと目が覚めて時計見たら5時過ぎたんで「あー、やっちゃった」

 でも「ま、いっか、オランダ勝っただろうし」と思って、でもギリギリ試合終了間際かも、と思って、テレビつけたら呆然。同点で延長?

 ヒディング・マジックかよ〜
 で、試合経過はよくわからないが、延長戦だけを見ると、ロシアのほうがイケそうじゃん。と思っているうちに、オランダGK、世界のファンデルサールの頭上を超える、たぶん今大会でもベスト・シュートの一つとして何度もリプレイされそうな、見事なシュートが決まった。

 わーん、ポルトガルも敗退しちゃったし、4強にロシアとトルコって、なんだか地味だが、前もギリシャが優勝してたんだっけ?
 まあいいや、今日はがんばって、イタリア×スペインっていう派手なのを観よう。

 さて、今日は楽天の試合がNHKで中継の予定だったので、天気が心配だったが、きた〜〜!岩隈さん!やった、やっと打席が観られる!(そこかよ)

 広島がルイスで、両リーグの10勝投手の投げ合いだ。

 NHKだし、解説は大野だしで、実に淡々と試合が進んでいる印象だが、楽天はヨコガーがポカンとホームラン打ったりして、ルイス不調みたい。蒸し暑いのがダメなのか?

 でも、岩隈さんも汗ダラダラで、水もしたたるいい男である。ああ、でも、やっぱテレビ映りいいわ。このままスタミナが持てばいいんだけど。(現在、4回表)
 岩隈さんの打席。打つ気ゼロ。・・・・・す・て・き(これがどうしても観たかったらしい)

 ああ、横川が全国放送でアップになっている。親御さんはさぞかしお喜びでしょう。

 でも、広島かなり晴れてきたみたいで、暑さがやはり心配だわ。
 今日はあんましゴロで打ち取ってないね。ピッチャーゴロ楽しみにしているのに。(クマさんはフィールディングも内股気味でかわゆい)

 広島はとにかく岩隈に球数投げさせておいて、中継ぎが出てくるのを待てばいいと思う。(どっちの応援してるのか?)

 うー、5回に一点とられちゃった。
 でも、マウンドに野手が集まる画が観られた。(楽天の内野手はみんな小柄なので、岩隈・白雪姫を囲む小人さんたちみたいな絵になる)

 そして、四球を出しても、一点取られても、岩隈さんの爽やかな笑顔・・・・・

 いかん、自分で書いてて、自分がキモいな(笑)
 でも、こんな美しいモノ、なかなか無いもん。

 6回。クマさんの空振り。空振りも美しいね。

 お、裏は三者凡退。ゴロで押さえるいいかんじ。
 この涼しげな表情がたまりません。

 わーん、7回で投手交代っつーか、ホントにマー君が出たあ!(継投で使うという噂があったが・・・・・)

 美少女みたいなクマさんの後だと、マー君、男っぽすぎ(笑)

 つーか、なんかハラハラしちゃって画面観てらんないし。

 でも、ベンチでのクマさんと田中君の貴重なツーショットが観られた。大サービス。

 でも、9回表1死満塁でバッター田中君って、ノムさん遊びすぎ。ニヤニヤしてるし・・・・
 ちょっと、岩隈さんの両リーグ・トップで11勝目をマー君劇場にする気?

 マー君三振で、次の打者もゴロで結局、得点ならずだけど、これで9回裏大丈夫なんだろうか?

 ああ、勝った〜〜
 初セーブだって(笑)

 ヒロイン・・・・・(2ちゃん見過ぎだ。ヒーローインタビューのことです)岩隈の顔が小さすぎなのか、マー君の顔がデカいのか、2倍くらい違うような。

 さて、今日はいいものを観た。
 これから飲みに行くのだが、明日の朝はちゃんと起きられるかしら?
6月21日(土)

 やっと本格的に梅雨入りかな?
 帰り道(今日は出勤して、暇だったから大掃除した。よく働いたな)、小雨降りしきる中、小さいカエルの道路横断をヘルプいたしました。いつもは足先でつついたり、ハンカチで掴んで運んだけど、傘差してたし、スーパー袋をぶら下げていたので、ハンカチを出すのが面倒くさく、えいっと手づかみしてみた。わりと平気だった。自分の拳よりも小さいカエルだったから勇気が出たけど、デカいヒキガエルだと、やっぱ自信ないなあ。

 そういや、動物保護で思い出したが、この間、アサヒ・コムに愉快な記事が載っていた。

 鼻ふみつけフン投げ合い… 大阪のゾウ2頭、不仲30年

 象の不仲は珍しいとのことだが、たしか多摩動物公園にポツネンと一頭だけで飼育されてるアジア象のオスも、かつては同棲していたメスにDVされまくりだったらしく、今は独りで優雅な独身生活を楽しんでるという話が掲示されてた。(アフリカ象は数頭でワイワイと楽しそうなのに、アジア象はポツネンと寂しそうなので、「かわいそう」というご意見が多く寄せられるため、そういう説明を掲げているらしかった)

 で、象好きの私がなんで、象の「いじめ」を「愉快、愉快」と言っているのかというと、その昔、いや、そんなに昔でもないが、坂本龍一が「象は仲間同士助け合っているけど、サルは争いしてばかりいてダメだ」というような発言をしていて、要するに「人間は象を見習え」ってことみたいでしたけど、私は「んなこと言われてもさあ」と思いました。

 命を持つものは、みんな、争いながら生きているはずです。
 私の腸内だって、日々、悪玉菌と善玉菌が激しい戦争してるはずだし、「悪」とか「善」とかいう名称は、こっちの都合であって、腸内菌の立場に立てば善悪などない。

 で、植物だって、雑草同士でヤクザみたいなショバ争いを繰り広げているわけだし、動物に食われないよう、化学兵器で武装していたりしますし、サルが縄張り争いしてて、何がいけないんですか。

 象だって、絶対にエゲツないことしてるって。
 って、思っていたので、「不仲30年」に大爆笑してしまったのです。いや〜、象の世界でも女性週刊誌の「鬼嫁VS鬼姑」みたいなこと、やっぱりあるんですねえ。

 ははは、ざまーみろ!
 クジラだって、イルカだって、きっとグリーンピースやシー・シェパードの見てないところで、けっこう悪さしてまっせ。

 話は突然かわりますが、グリーンピースで思い出すのもなんだが、先日、某メインバンクの担当者がやってきたのだが、上司である課長も連れてきていて、その課長さんは最近来た方で、その前にもアポ無しでやってきて「社長にご挨拶を・・・・・」

 ・・・・・・すんません、うちの若社長、午前中に来ること滅多に無いんで。

 で、今回も午前中だったので「できれば、午後のほうが・・・・」と、こわばった笑顔で額の汗を拭うポーズをして「ネボスケ社長のフォローしなきゃいけない、お局様の心情を察してください」というパントマイムしたら、ご理解いただけたようで・・・・

 で、担当者が上司を連れてきたので、それなりに話を盛り上げておかないとなあ、と気をつかったのであるが、担当者が外為の話題をふってきた。
 ドルを持っていたんだが、ちょっと前まで円高が進んで、ドルを売ってもあまり利益が出ない相場だったので、担当者の発案で、少し先で為替予約することで、有利なレートで円転できるようにしたのだが、そしたら、先週あたりに「あれれ?」ってくらい円安に点じてしまったのである。

 まあ、損はしないので、どうでもいいんだが、茶飲み話として何か言わないといけないので、私が「いやあ、しばらくは105円くらいで頭打ちかと思ってたんですけどねえ?」と言ったら、その課長が「アメリカのほうが、強いドルを強調するようなこと言ってますから、まあでも、一時的なことでしょう」

 「梅雨前線が北上して、関東地方は雨が続くでしょう」くらい、どうでもいい会話だが、「はあ、そうですね」と返事するのもつまらないので、こちらもそれくらいの教養度、というか「いちおう、日経新聞には目を通してます」程度のことを言って、無難な世間話を続けようと思い、そうだそうだ、ここでいっちょ、グリーンスパンの後釜の名前でも出しておこう、お天気の話題で言えば「シベリアからの高気圧もねえ?」って程度の話だが、「毎日、暑いですねえ」「雨ばっかりですねえ」よりは高尚なので、なんか、ちゃんと会話した気になるはずだ。

 しかし、あれ?グリーンスパンの次の人って、たしか、バー・・・・・ナンキ?
 いや、バーキナンだったっけ?
 やば。
 字面ではけっこう見ているはずなんだが、そんな名称を含んだ会話をする機会がないので、非常に自信がない。

 自信があっても、こういうことがあった。

 情報セキュリティが厳しくなって、システム部がサーバのデータをバックアップするのの立ち会いを経理でやっているのだが、バックアップしたデータはテープみたいので持ってくる。
 それを箱に入れ替えるのを見守るのだが、最近になって、テープの本数が一本増えて、箱いっぱいになったので、システムの担当者たちは、その出し入れにけっこう手間取るようになった。

 先週、その入れ替えにやってきたのが、システム部には珍しく、会話能力に長けた、気持ちいいほどの「オレオレ」系のF君であった。

 さっそく、私の前で「ああ、これ、箱から出すのめんどいっすよね」と言うので「ああ、みんな床にぶちまけてるよ?」と言うと「実はオレには秘策があるんです」

 秘策とは、箱からモタモタと取り出すのではなく、えいや!と箱ごと逆さにして、要するにプリンみたいに取り出すことだった。

 「おお〜!」と私が賞賛の声を上げたのだが、やっぱ、テープが一個だけ転げ落ちてしまったので、「秘策というなら、ゼロみたいに、箱を空けずに中味入れかえるくらいやらんと」と私が言うと、コミュニケーション能力に優れたF君は、真顔のまま、「オレも惜しかったけど、ミヤノさんの今の発言も、超惜しかったっす。それを言うなら、ゼロじゃなくて、セロでしょ?」

 「・・・・・ぎやああ!」と崩れ落ちる私であった。
 そして、「ゼロはコーラでした!」と涙目で訴えると、F君は「いや、お気持ちはよーくわかります」とクールに微笑みながら去っていきました。

 ですから、そのように、ゼロとセロも間違える私が、バーナンキって言うの危険ですよね?と思いとどまったのでありました。

 でも、次回はちゃんと言えるようにしておこう、と、ウィキペヂアで予習復習していたのですが、連邦準備銀行の最近の歴代議長の名前って・・・・

 バーンズ、ミラーはまあ、普通として、ボルカー、グリーンンスパン、バーナンキ・・・・・

 なんだか、プロ野球の助っ人投手みたいな名前が並んでますね?

 ちなみに、今日、投げている外人投手の名前は、グライシンガー 、グラマン、マットホワイト、 シコースキー、スウィーニー なんですが、その続きで、ボルカー、グリーンンスパン、バーナンキってなってても自然でしょ?

 さあ、そんなどーでもいーこと書いてないで、早寝して明日のユーロに備えなきゃ。
6月20日(金)

●ゆかいなマスオさん

 今日は大活躍してくれたので、もう、惚れそうになりました。

 その大活躍をサッカーに例えると、ええと、マスオさんは背が高く、やや猫背で、顔が野獣系で、サッカー選手だと確実にバラック系です。

 ドイツ代表のキャプテンのバラックがゴールキックを見事に空振りしたんだけど、何食わぬ顔というか、片方の眉を5ミリほど上げただけで、何ごともなかったかのようにプレー再開しようとして、味方も敵もズッコけまくり。っていう感じかね?

 ええと、まず軽い準備運動があって、それはマスオさん的にはよくあるんだけど、仕事で疑問点があったとき、全然関係無い人に質問していたりするのだが、私がそれに気がついて「それは、その人に聞いても・・・・」と遮っても、私のことを観世ン(ああ、今日は初っ端からダメっすね)に無視したりします。

 悪気がないのはわかっていて、どうやら一度、そっちに思考がいくと、途中で進路を替えられないらしい。
 今日も、後ろの席にいるH氏にあれこれ聞いていたのだが、H氏が「それはジブン(もうダメぽ)には関係ないですね」とは言わないけど、遠回しにそう言っているのに、マスオさんはジブンの説明が足りないのかと、淡々と説明しているので、それを傍で聞いていた私が間違いに気がつき・・・・・てゆーか、その件、マスオさんが把握してないといけないじゃん!

 たしかに、ちょっとイレギュラーな件だったので「ややこしいけど、これはああして、こっちをこうしてね」と、かなり丁寧に説明したつもりだったのだが、すっかり忘れて、全く関係ない人に「これって何ですか?」って平然と聞いているのである。

 うわー、またかよ、と思って、「だから、それは、この間、マスオさんにお願いした例の件でしょ?」と口を挟んでも「いえ、その件ではないです」と聞いてくれないのである。

 私がギャースカ言っているのに気がついた部長が、「それって、あの話?」と気がついてくれた。もともと、部長が私に指示を出したのだが、その処理を担当していたのはマスオさんだったので、私がマスオさんに説明した件だったのである。

 そして、私と部長で「だから〜」と二重奏を奏でたら、やっとマスオさんも「とりあえず、Hさんは関係ないんだな」と気がついたらしく、やっとこっちに集中してくれて、そんで不幸中の幸いだったが、マスオさんがその処理を全く理解してなくて、中途半端にやっていたことがわかったので、「あのとき書類を2枚組で渡したはずだ」と私が言っても「いや、一枚しかなかった」と言い張るので、部長に再出力してもらって、ことなきを得た。

 ほんと、ときどきビックリするくらい、きれいさっぱり忘れているので怖いよ。
 わかんなかったら聞いてくれればいいんだけど、何がわからないかも、自分でわかってないタイプなのである。

 まあ、それは、けっこうよくあることなので、こっちとしても「ややこしい指令出したあとは、ちゃんとやったかフォローしておかないとな」と反省したのだが、今日のマスオさんは、後で知ったのだが、工事の立ち会いのため8時シュッ機ン(はあ・・・・?)で、しかも早起きのプレッシャーから、よく寝られなかったみたいで、睡眠不足で頭のカイテンが劇的に遅かったらしい。

 そんで、その後、しばらくしてからマスオさんが「ミヤノさん、そういえば、先日、ソウダンした件なのですが・・・・」

 それも、ややこしい話だったのである。
 許ねン・・・・・ああ、もう嫌。再起動しよっかな。

 去年(再起動したら、一発変換!)、うちの会社の一部門を別会社にした。
 で、マスオさんは元々、その部署にいたし、経理に異動してきてからも、その部署の会計処理を担当させてきたので、そのまま別法人の経理を全て任せたのである。彼の勉強になると思ってさ。

 その別会社は、親会社や叔父会社に物品を販売するのが主な業務なんだが、とある主力商品の仕入れをこっち(私が経理主任を勤めるこっちの会社ってこと)でやるよう、あっちの責任者(っていうか社長っていうか、前・総務部長)からマスオさんに指示が降りたらしい。

 で、B社(あっち、こっち言ってるとややこしいので)担当のマスオさんが、A社の支払担当の私に「そう言われたんですけど」とソウダン・・・・ああ、またかよ・・・・相談して(ソウダンシテだと変化ンしました。ヘンカンシマシタだと変換しました)きたので「え?なんで?」

 マスオさんも言われたことをただ私に右から左に流しただけだったので、「さあ?なんででしょう?決算の都合ですかね?」

 なので、マスオさんの勉強のために、きちんと説明したのた。「在庫は決算数字と関係が無いからそれはおかしい」「B社金が無いから、A社で立て替えてほしいという話だったら、A社から短期融資するのが普通のやり方」

 で、マスオさんも「また、B社の社長に確認してみます」とのことだったが、今日になって「先日の件ですが、思っていたのと逆の話でした」とのこと。「逆って?」「お金が無いからとかいう話じゃなくて、決算間近で利益出そうだからって話みたいです」

 税務署にお勤めの方で、うっかりこの記述を読んでも、深く追求しないでくださいね(笑)。大企業のことはよく知らないけど、中小企業では、節税のために、いろいろ小細工したりするのですが、脱税じゃなくて、些細な「繰り延べ」ですから。利益を翌期に持ち越して、税金の支払いを遅くしているだけです。ちゃんと税金は払いますって。てゆーか、そういう実務をやっている私ですら失笑するが「その小細工、面倒なだけで、たいしてメリットないんですけど?」

 しかし、話を戻すと、利益を回避するために、在庫をA社に抱えさせるって意味が全くわからないので、マスオさんに「だ、か、ら〜」と最初から説明すると、なにやら、キョトンとしている。

 B社の社長は会計に明るい人なので、たぶん、全然違う説明したはずなのに、マスオさんがよくわかってないから、そんなこと言っているのだと思う。
 私と社長で話をすれば、30秒で終わる話なのはわかっているが、マスオさんの勉強のために、なんとか理解してもらいたい。つーか、簿記の資格よりも、よっぽど基本的なことなのに・・・・

 私の視界の外で、エビワカちゃんがこの機会にマスオさんを上回る理解力を得ようと、必死に話を聞いている気配がする。ほーら、がんばれ、マスオさん。エビワカちゃんに追い抜かれるぞお?

 マスオさんが、なかなか私の話を理解してくれないようなので、こんな「竿竹屋」みたいな例え話を披露した。

 マスオさんが、駄菓子屋をやっているとしよう。
 なんだか知らんが、けっこう儲かっちゃって、決算直前だか、今年は100万円も利益が出そうだ。ここは、いっちょ、節税してやろうと、駄菓子を100万円仕入れて、「わーい、これで利益が出ない!」って、わけないでしょ。その100万円は決算では「在庫」として計上されて、損益に影響ないでしょ?

 この話、一年前に「ダンナが起業したが、青色申告どうしたらいいの?」っていう友人A嬢に説明するのに苦労したが、あのケースのほうがシロートにもわかりやすいかも。

 11月に起業して、商品を100万円仕入れたが、まだ一個も売れてないまま、年末を迎えた、って場合、売上ゼロ、仕入ゼロ、で利益もゼロで、ただ在庫が100万円。ってだけの話。

 で、在庫は会計上、収支と関係無いので、利益が出ていても、在庫を抱えたまま倒産したりするのである。A嬢ちの場合だと、100万円の在庫の中から、1万円のが10個だけ売れて、粗利が倍だとして、売上20万円で仕入が10万円で、10万円の利益が出るが、それだけでは在庫を仕入れる際の100万円が捻出できなかったりするというわけ。いわゆる「黒字倒産」の実にシンプルなケースである。

 という話をマスオさんに長々と語ったのだが、なにやら「・・・・・・」と低く唸っているので放っておいた。

 それから、ちょっとバタバタして、来客にお茶を出したり、他のフロアに仕事のことで確認しに行ったり、たぶん、20分以上経過していた。いや、30分くらい過ぎていただろう。私がまた席に戻って、「ええと、さっきまで何やってましたっけ?そうだ、そうだ」と伝票入力していると・・・・・

 「ああ、そうか、だから、仕入れは損益に関係ないんですね?」

 ごふっ・・・・・・・

 みぞおちに来ました。

 私が高らかに「は、ハハハハハ!」と笑い出したので、エビワカちゃんは、なにが起こったのか把握できないまま、ボーゼンとしてた。ってゆーか、マスオさんが大きな独り言を言ったので、エビワカちゃんは一瞬、「え?わたし?」と身構えたのです。

 いや、マスオさんの様子を横目で観察してて、「これは、もしかしたら、さっきのことをじっと考えてるのかもしれないなあ」と予測はしていたのです。
 なので、忘れたころに、そういうリアクションが来るのは予想していたのですが、ほんとに来るとは思ってなかったけど、思ってた通りだったのが嬉しくて!

 「なんか、そんなに面白いことですか?」とキョトンとするエビワカちゃんを意識しつつも、「やっと、わかってきたんだね?つーか、面白すぎ〜」と天井仰いで、爆笑する私の勢いに、少し離れた席にいるM嬢が「え?どうしたの?マスオさんがなんかやらかしたの?その瞬間、見逃した」とソワソワしてて、すいません、仕事の邪魔して。

 で、私が涙目でヒーヒー言って喜んでいるのに、当のマスオさんは、真顔で「なにがおかしいんですか?」って表情。彼の脳内時間では、30秒くらいしか経過してなかったんだろうね。

 いや、ほんとに、同僚としてはどうかとも思うが、面白いんで許すよ。天然には勝てないっすよ。もう降参です。許す以前に「許して〜」ってかんじ、としか言いようがありません。
6月19日(木)

 サッカー中継ではないときでも、ベッカムと少年がベンチに座っていて、ベッカムが「好きな選手は?」って少年に聞くと「ジェラード!」で答えて、ベッカムが遠い目になるCMはけっこうよく観ましたが(ベッカムの、あの情けない声を存分に生かした演技が微笑ましい)、ユーロ中継でも、3パターンくらい集中して流れてました。

 で、会社でマスオさんたちとユーロの話題で盛り上がっていたときに「そーいや、あのCMで、ベッカムやジェラードはわかるけど、もう1人、ロッカールームのシーンで出てくる黒髪の人って誰?」と聞いてみたんだが、誰もわからないっていうか「そんなのありましたっけ?」

 男子つかえねー(笑)

 さらに、「そもそも、あのCMってどこの?」と聞いてみたら「えーと・・・・?ナイキでしたっけ?」

 そう。あのCMの欠点は、なんのCMだかよくわからないことである。

 うちのフロアのサッカーおたどもが全く役に立たなかったので、ネットで「ベッカム、ジェラード、CM」などのキーワードを入れて検索したところ、こちらのページがひっかかりました。やっぱ、こういうとき、頼りになるのは女子ね。

 へえ、CMは長編の一部だったんだ、と思い、さっそくアディダスのページに行って鑑賞してみました。

 いやー、見入ってしまいましたよ。
 ヨーロッパの美しき辺鄙な田舎の風景をバックに、その辺鄙な環境の中でもサッカーを真剣に楽しむ少年たち、そして「さすが、イギリス映画、労働者階級のキャスティングが絶妙」と勘違いしたくなる大人たち、と、ドキュメンタリー調だけど、演出と脚本も秀逸で、それだけでも見応えあるのに、豪華に投入されるスーパースター達・・・・・

 すばらしいとしか言いようがない。

 私が「あの黒髪の人、誰?」と思った人は、カカだったようです。
 そのカカがさあ、めちゃ、フォトジェニックなんですねえ、あらためて。

 最初にW杯に登場したときの美少年ぶりばかりが印象に残り、2006年W杯のときには「カカも、ちょとゴツくなっちゃって残念」と思ってたんだけど、まだ26歳、キリリと太い眉毛と黒曜石のような瞳は、まだまだ美青年の輝きでした。そして、そのルックスにふさわしく、穏やかに喋る様子は、まさに本物のスーパースターっていうか、「世界屈指のイケメン・アスリートとは、かくあるべし」、と西岡に正座して観ていただきたい。(しつこい)

●死語の世界にようこそ

 少し前に、上司が「あれは美味しかった」と大絶賛していたのが「はまどら」であった。「みんなの分も買ってあげようかと思ったけど、週末だったし、賞味期限が短かった」そうで、だったらそのうち自分で買ってみようと思ったのである。

 先日、フロアは外出者が多く、4人しか残っていなかったし、仕事も暇だったので、チャンスとばかりに買いに行った。そしたら、なんと、王監督でおなじみのナボナの亀屋万年堂で出していたのね。横浜限定の「冷蔵・生どら焼き」なのである。

 5個入りのを買って、さっそく皆に振る舞うと、大好評であった。見た目よりボリュームがあって、一個200円だから、コストパフォーマンスもよい。

 で、マスオさんやエビワカちゃんと、ムシャムシャと「たしかに、美味しいですね」と食べていると、ふと思いついた。

 「もしかして、はまどらって名前は、ハマトラのもじり?」




 見事なノーリアクション・・・・・・

 センターサークルから蹴ったパスが、味方はおろか、敵にも無視され、あげくに敵のゴールキーパーにもスルーされ、ゴールしたような静寂だった。

 「ハマトラって知らない?」

 と言ってみたんだが・・・・

 エビワカちゃんの苦渋の答えは「タイガースに何か関係あるんですか?」

 マスオさんのほうは、さらに羞恥心に入れてもいいくらいの珍解答で「ああ、ええと、昔、ガクラン着た猫が流行ったじゃないですか、あれですかね?」

 あまりの珍解答ぶりに、とっさにリアクションできなかったよ。今だとちゃんと言える「それは、ナメネコでしょ!」

 なんで、ナメネコが・・・・ネコで「トラ」がつくといえば「ちゃとらん」くらいしか・・・・

 やっと35歳M嬢が戻ってきたので「この人たち、ハマトラを知らないんです〜」と訴えたら「わたしも詳しくないけど・・・・でも、キタムラとか、ミハマとか?」
 そうそう、そうなんです。

 ハマトラ知らないのはいいとしても、30歳以下だと「トラッド」っていう言葉も知らないんですねえ。「アメカジ」とか「イタカジ」も通じなかったぜ。
 マスオさんにファッション用語の基礎知識を問うのも酷だとは思ったけど、25歳のエビワカちゃんですら、「アメカジ」が何だかさっぱりわかんなかったみたい。変だなあ、何年か前の女性ファッション紙には「キレカジ」(綺麗カジュアルってことらしい)とか「モデカジ」(スーパーモデルの私服みたいなことらしい)氾濫してたはずなんだけどなあ。

 まあ、そういう私もイマドキのファッション用語には全くついていけず、若い女性に人気のスパッツがイマドキで言うと、「ギンビス(食べっ子動物)みたいなの」で通してました。

 それで、みんなわかってくれたんだけど、1年くらいかけてやっと覚えました・・・・たぶん・・・・レギンスって言うんですよね?まあ、もっと年配の方からすれば、スパッツもレギンスも「ももひき」ですけどね。会社で着る服じゃないと思うんですが、20代女子は、けっこう会社でも「ももひき」履いてたりします。黒だったら、まだわかるんですが、ベージュのだと、「ももひき」以外の何ものにも見えません。

 あれでOKの人たちに、トラッドを説明する空しさよ、って感じです。マガジンハウスあたりには、もうちょっと頑張ってほしいものである。
6月18日(水)

 午前3時半に起きました。

 でも、前半すぐにリベリが故障・・・・・、もう、寝ようかな・・・・

 アビダルがレッドカード退場。おわた・・・・

 (試合終了後、1時間半ほど仮眠をとって、いつもどおりに出勤しました。以下は夜に書いてます。ああ、いそがし)


●ロッテ・西岡さんに、こっそり謝罪?

 いや、なにせ、球界屈指のイケメンでファッション・リーダーなオレ様ツヨシ様ですから、私がネットの辺境で「西岡、チャラチャラしやがって」と書いたところで、痛くもかゆくもないでしょうけど、ええと、なんて言うんですか、西岡がどーのこーのという以前に、自分の問題(というほどのもんでもないが)ということが今日判明しました。

 ちなみに、過去に西岡みたいなイケメン風・茶髪男にこっぴどくフラれたことをいまさら思い出したとかいう話ではないです。

 昨日は早寝するためにジムをさぼったが、今日はちゃんと行きました。
 だって、ジムのモニタで阪神戦やってるかもしれないし(笑)
 片山が初先発で、どのくらい阪神打線を押さえられるものかと・・・・

 しかし、ジムのモニタで上映していたのは、西武×中日だった。
 ちっ。
 でも、西武は涌井だし、まあいっか。
 (先日、横浜スタジアム観戦に同行してもらった、横浜ファンの先輩は、「交流戦、テレビで観てたら、涌井君がかわゆくって」と言ってました。ちなみに友人M嬢は「ムネリンのほうが西岡よりよっぽど可愛い」とメールしてきた)

 で、西武戦なんてあんまテレビで放映しないので(ですから、地上波って意味です)、涌井のアップも珍しかったのだが、ふと気がついた。

 「あたし、涌井の毛がはみ出してるのは許せるみたい・・・・」

 「毛がはみ出している」って言うと、なんか下ねたっぽいですが、わざとです。
 西岡に代表されるように、てゆーか、新庄センパイの悪しき遺産なのか、茶髪の選手はけっこう多いのですが(ちなみに、楽天は茶髪禁止です。おかげで昔は茶髪だった岩隈さんが、すっかり見た目が上品になり好感度アップ!さすがエースの品格、ノムさんエラい!)さすがにロン毛はいないのですが、襟足をけっこう長めにして、帽子からアヒルのシッポみたいにはみ出させている人が目立つようになり、あれが嫌いなのです。

 「私が西岡のねーちゃんなら、寝てる間に散髪しちゃる」と息巻いてましたが、私がダルのねーちゃんでも、凶行に及びそうです。
 ハムやロッテに茶髪アヒルはみ出しが多いような気がする。と思っていたのですが、今日、テレビで観た、涌井も当然のことながら茶髪アヒルはみ出しだった。
 それはわかっていたので「ちっ」と心の中で「そんなだから中日に負けてるんだよ」とツブやこうとしたのですが、なぜかその気になりませんでした。

 あれ?なんでだろう?涌井だと、なんで許せるのだろう?

 かわいいから?

 それじゃ、なんか差別っていうか・・・・てゆーか、涌井ってそんなにかわいい?

 まあ、たしかに、ちょっとポヤンとした顔立ちで、見た目だけだと性格よさそうだし、足は長いけどお尻はけっこうぽっちゃりした感じで、総合的に母性本能をくすぐるルックスだが・・・・だからって、茶髪でいいかっていうと・・・・・

 エアロバイクを漕ぎながら考えることしばしで、「わかった〜!」

 西武の他の選手で、やっぱしアヒル茶髪のやつがいたんですよ。そいつがアップになったときにも、私の不愉快指数はピクリとも上がらなかったのです。それでわかりました。

 「西武のユニフォームや帽子が青だから許せるんだ!」

 そうです。ハムやロッテの帽子は黒なんです。黒と茶髪のコントラストが許せなかったらしいです。

 「つーことは、青が基調の中日でもOKなのかな?」と思ったのですが、中日も躾が行き届いているのか、ちゃらちゃら茶髪の選手は見当たらず。よしよし。

 つーわけで、ツヨシの髪型が気に触っていたわけでもなく、私の色彩感覚の問題だったようです。

 でもまあ、世間一般的には茶髪も古くさくなっているというか、テレビタレントの茶髪率は確実に減少していると思うけど、それでもプロ野球選手の茶髪がなかなか減らないのは、あれは、すでに、昔のプロ野球選手の定番だった「パンチ・パーマ」と同じことになっているのでしょう。

 ファッション・リーダー西岡様が、茶髪をやめたのは、彼が真のファッション・リーダーである証ってことですかね?
 
6月17日(火)

 もはや、ユーロでのフランスの試合観る気なくしたていたのであるが、「貧乏人が、銀シャリにありつける数少ないチャンスを見送ってもいいのか?」という気分になり、今日も早寝して、明日の午前3時半に起きる決意を固めました。

 いつも熱弁をふるっているが、だったら衛星放送に加入して録画設備も買えばいいじゃんって、自分でも思いますけど、くどいようだが、私はこの不自由さに喜びを見いだしているのです。

 あと、やっぱ、暇があるからできることだ。
 これで、あと1.5倍くらい多忙で、収入が2倍あったら、きっと設備に金かけて、休日に録画した試合を・・・・・観ないんだろうな、たぶん。自分の性格だと。

 昔、ビデオを持っていたときにも、録画だけして放置してしまい、他に録画したい番組あったから重ね録りしちゃったりしたもん。

 プロ野球速報。
 前回、ラミレスの一打に泣いたダルが、(セリーグ主催試合なので)自分でヒット打って得点したらしい。こりゃ、打線も猛反省するわなあ。追加点3点も入りました。DHやめる?

 横浜はホームなのにまた11点差で負けてる・・・・・

 我らがドミちゃんは阪神相手に5回まで1点で押さえているようです。2-1だからまだわかんないけど、がむばれ〜

 とかやっていないで早く寝ろって。(まだ飲み足りないの缶チューハイもう一本飲んでからね)
6月16日(月)

●本を読むきっかけ

 また野球の話で恐縮なんですが、けっこう前に友人が、とある雑誌で魔球特集(っていうか、ただの変化球特集でごわずが)を組んでいて、山崎さんがインタビューされてて、「一番怖い変化球投手」としてノーコン新垣を上げていたそうで、友人も「ああ言われると、新垣の投球観てみたくなった」と言うので(でも、ソフバの試合、あああ、ソフバっていえば、ソフト・バレエだった私でしたのに・・・ちなにみ、ソフト・テニスの仲間ではありませんよ)、私も書店に寄ったおりに、スポーツ雑誌コーナーを覗いてみたら「ああ、これか」と思わず買ってしまい、「ツーシームとわ?」などを一から勉強させていただいたのですが(ちなみに、野球好きだったくせに、変化球の種類にうとく、カーブとシュートの区別もつかないのが密かな自慢。「マー君の決め球はスライダー」というのは慣用句のように覚えているけど、「三つ子の魂百まで」をサリーちゃんの友人ヨっちゃんの三つ子の弟が100歳になっても?という程度にしか解釈できないでいたのと同じ程度)

 ()内が長くなり、尻切れてしまいましたが、久々に漫画以外の雑誌買って、なんだかちょっと大人になった気分(笑)

 そんで、通勤途中にキオスクに並ぶ雑誌などをチェックするようになりまして、先週くらいか、ふと目にとまったのが週ベこと「週刊ベースボール」

 岩隈さんが表紙で「魔球を極める!」

 ああ、こっちも魔球特集かよ、と思いましたが、電車に乗ってる間の暇つぶしにはいいかもと、たぶん、最低でも25年振りくらいで週ベを購入してしまいました。

 そんで、「ああ、この雰囲気、昔と同じだ、懐かしい」と読みふけっていたら、三茶で降りそこねそうになりました。

 で、気がついたというか、意識はしていたんだけど、ここしばらく、車内で全く読書してなかったんですね。
 私の読書は、非常にムラがあり、読んでるときには夢中で読んでいるけど、いったん読まなくなると、2ヶ月くらい全く読まない。

 でも、週刊ベースボールで久々に活字と共に生きる通勤時間を経験して、活字が欲しくなってきました。おりよく、土日にちょっと部屋を掃除したら(ほんとに、謙遜じゃなく、ちょっと)読みかけで放置していた短編集を掘り起こし、それを今日はちゃんとリュックに入れて出勤しましたが、行きでは読めなかったんだけど、帰りにはちゃんと読むことができた。

 つーわけで、子供は何をきっかけに本を読み始めるのか、わかりませんよねえ(笑)、って話にすんですか?

 この年になるとさ、「本を読んでると偉い」っていうのから、すっかり解放されてしまって、本を読んでる人もいれば、ゲームに熱中してる人もいれば、横浜ベイスターズにそれ以上のドラマを求めている人もいる、ってだけの話ですが、まあ、たぶん、子供の頃や学生時代に沢山本を読んだ人のほうが、「大矢氏ね」と一言で済ませないのかもしれません。

 関係ないかもしれないが、竹下元首相の孫が「中学生のとき、小渕さんにお年玉5万円もらった」とテレビで言いふらしていますが、「笑っていいとも」だったか、お笑いタレントの誰かが「それ、テレビで言ってもいいんですか?」な発言をしていて、私もそう思っていたので(竹下氏も小渕氏も鬼籍に入ってはいるものの・・・・)、孫はどういう反応するのかな?と注目したのですが「いや〜、小渕さんのことは死ぬまで尊敬します」とか、よくわからない答え。

 ああいう子は、たぶん、全然、本なんて読まなかったんだろうな。
 でも、非常に空気は読めているというか、たまに「びっくり天才わんちゃん」とかで、飼い主が「3たす1は?」というと、ちゃんと「わん、わん、わん、わん」と4回吠える犬が出てきたりするが、あんなかんじ?

 ところで、世界のナベアツは今の勢いだと、年末の流行語大賞までには忘れられてそうであるが、「幼稚園児にまで、倍数の概念を普及させた」という功績を数学団体から表彰されたりするのであろうか?

 九九暗唱中に3の倍数だけバカになってる小学生とか、大勢いそうである。

 次はルートを読み上げて整数になったときだけバカになるとか、素数になったときだけバカになるとか、学力向上に貢献していただきたいものである。  
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