可燃物な日々

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 日本酒8合飲んだ勢いで、新しい掲示板を作りました
5月30日(金)

 また野球のことばっかり書いてますが、仕事のことを書くと愚痴が長引き、自分で書いてて疲れるものですから。
 今週は特に「こういう問題あるけど、どう解決するか?」という案件が重なり、いつもの倍くらい疲れた。で、愚痴は部長に言いまくったので、日記さんには聞いてもらわなくてもいいです(笑)。きっと部長は私の3倍以上疲れていることでしょう。

 さて、昨日は貴重な楽天の地上波放送2日目。
 帰宅したのが7時半頃で「今日は先発の朝井がまだマウンドに立っているかしら?」と弱気になりながらテレビをつけたら、同点だったけど、朝井はまだ投げていた。そしたらリックがヒット打ってくれて、2点差!

 けっこうハラハラしたけど、つーか、かな〜りハラハラしたけど、朝井が藤井の好リードで三球三振でガッツポーズしたあたりが結果的にはハイライトだった。(楽天ファンには)

 いや〜、「いいときの朝井」っていうのを初めて観たよ。ご自慢の縦に大きく落ちる変化球もテレビで観ると「おお、なるほど!」であった。
 つーか、楽天のリリーフ陣が、まあ、かなりハラハラしたけど、結果的に(プロ野球ニュースでダイジェストだと)ぴしゃりと押さえた試合なんて、去年も今年も一度も観たことなかったし。まあ、この間、観戦した神宮球場での田中君勝ち試合が最初で最後かと思ったくらいで・・・点差開いていたんで危なげがなかったが。

 しかし、こうして地上波で、巨人と堂々と渡り合っていると、なんだかすっごく「普通のチーム」っていうか、「普通に立派なチーム」というか、ええい、もう一声言っちゃえ、「一流のチーム」に見えてくるので、おかーさん、目頭が熱くなってしまいました。試合観ながらけっこう飲んでいたので、ただの泣き上戸なだけといえば、だけなんすけど。(趣味、ベロベロンに酔っぱらって、動物モノとか子供モノの正当派の泣けるドキュメンタリーで号泣)

 少しだけ残念だったのは、好投した朝井には申し訳ないが、「今日の登板が岩隈さんだったらなあ」

 でも、地上波放送は、巨人の最終回の攻撃の途中で終わり、しょーがないから、急遽、公式ホームページの試合経過テキスト速報と、2ちゃんの実況板を立ち上げたのだが、偽ガニエ小山が4球出しやがったみたいで、2アウトでランナー1塁っていう「はあ・・・・こりゃ、小山が普通に荒れて、良くて同点・延長。悪くて逆転かも」と、私が高校生だった頃の「正しい阪神ファン」のように、「チームの勝利を最後の最後まで信じない」を守ったのであるが、公式ページは負荷がかかって全然更新できないし、2ちゃん実況版はガセが多いので、どこまで信用していいのかわからず、なんだか最後は、巨人の代走が盗塁で刺されてゲームセットだったらしいが、その真偽を確認するのにけっこう時間かかったよ。

 でも、ネットの世界って凄いね。すぐに、ゲームセットのときのテレビ映像がユーチューブにアップされて、「貧乏人は麦を食え」で地上波しか観られない貧乏人の皆様のために、有料放送を観られる環境にあるブルジョワが一仕事してくれるんだもんね。ありがたや。

 で、勝利投手・朝井のヒーローインタビューもユーチューブで拝見させていただいたが、「よかったこれが、地上波で全国放送されなくて・・・・」

 頭髪も薄いし、顔も決して美形とはお世辞にも言えない朝井が、肩をアイシング中なので、ってダルとかだと、アイシング中の衣装着てるんだが、朝井はなんだか首が伸び切ったような、サイズの大きい、見るからに安物のTシャツを着ており、ともかく、全体的にたいへん貧乏臭く、まあ、あえていいとこを指摘すれば「むちゃくちゃ、汗くさい感じ」なのであるが、くどいようだが、あの映像は地上波で流れなかったので、コアな人しか観てないはずなのでよかったが、もしも、地上波で勝利投手のヒーローインタビューが流れていたら「ああ、これが岩隈さんだったら、楽天ファンを一挙に3000人くらい増やしていたかもしれないのに」と思ったであろう。

 朝井-藤井のバッテリーじゃ、ビジュアル的にはなあ。
 もっとも、投手が岩隈でも、藤井がもれなくついてくるけど、あれはあれで「王子と野獣」って感じでバランスがとれてるとは思うが・・・・・
 ほんとは、ああいうときに、岩隈-嶋(普通はありえねーんだけど)を披露してほしかった。嶋さん、ベンチでずっとノムさんの前に座っているので、けっこうテレビに映ってましたけど。(まだ新人ですし、いちおう、ノムさんの秘蔵っ子ということになっているので、控えのときにはノムさんの近くに座って試合観戦し、いろいろ勉強しているようです。5年後には古田みたいに化けるかもしれないので、ヨロシクね?)

 はあ、しかし、テレビで野球中継観てから、ネットで「原のバーカ」とか「ノムさんも、巨人を小馬鹿にしたコメント」とかを必死に追っていると、「ニッポンは平和だなあ」と感慨深い。平和なのは、オメーだけじゃ、ゴラ、とも思うが、たかだか野球の試合ひとつに、これだけ熱くなっている自分の愚かしさを感じると同時に「人生、これでいいじゃん?」な幸福も感じるのであった。

 まだ、心のどこかで、楽天ファンになっている自分を許せないのではありますが(笑)

 悪い友達に洗脳されたんだ、ってことで無理矢理納得してます。

 話は変わりますが、先日、15年ぶりくらいで神宮球場に足を運んだとき、けっこう楽しみにしていたのが、ヤクルトの応援。
 その昔、鑑賞したときには、外野に見事な「緑色のビニル傘」の花が咲いて、ほんとに美しかったので「久々にアレが生で見られる」と期待していたのですが、7回のヤクルトの攻撃前のお約束の「緑の傘の花と東京音頭」は思っていたよりも地味でした。

 色とりどりの風船をブーブー飛ばす楽天の7回前の応援よりは(8回でも9回でも、まだ風船飛ばすバカがいて、ムカついた。西武ドームや千葉マリンスタジアムでは、あんなバカいなかったのに!)、風船無しで、すごく大人だったんですけど、「あれ?傘の色がイマイチ?」

 よくよく観察すると、どうやら、普通のビニル傘じゃなくて、応援用の小さいサイズを持ってる人が多く、それだとちょっと色が薄かった。もう少し、濃い色のほうが映えるのになあ。

 というわけで、去年から急に野球生観戦三昧で、千葉マリン、西武ドーム、東京ドームでの日ハム、横浜スタジアム、神宮球場を観戦しましたけど、関東地区で見られる最も美しい応援は、西武ライオンズのあの、青い旗で決まりです。

 あれは、アートと言ってもいい領域でしょう。ファンが持つ応援旗にあの色を採用したデザイナーさんに「ぐっじょぶ」と言いたい。あれが、けっこう埋まった西武の応援先で旗めくと、ほんとに心癒される美しい色合いなのです。クリストのアンブレラ計画でも鑑賞するつもりで、西武ドームのビジター外野席1800円くらいの入場料を払う価値がある。

 ちなみに、千葉ロッテ応援の白黒の旗は、全く美しくなく、ビジターの立場だと大変イライラいたします。

 昔のヤクルトの緑の傘が乱舞する風景も、相手のファンが「ああ、得点されて悔しいけど、でも、美しい」と思える光景だったんだけどな。
 昨日は雨だったので、ヤクルト応援団は、応援を兼ねて、緑の傘を差していた人が多かったみたいで、「そっか、雨天での試合だと、あの美しさが鑑賞できるのか」と思いましたが・・・・雨の中、わざわざ観に行く気もないし。

 さて、朝のワイドショーのバカニュースで血圧を上げて、なんとか出勤してるっていうのに、ここんとこ、例の週刊誌的には「神隠し殺人」という名称になった、「トイレに流しました」な事件のおかげで、血圧下がりまくりで、いつもより遅い電車になっている今日このごろですが、詳細が報道されると「ほお、そうだったのか」

 いくら単身者が多いマンションで金曜日だったとはいえ、隣人女子が部屋に入る隙を狙って侵入するのはけっこうリスキーだな、と思っていたのですが、新築物件だったので、その階は3分の1くらいしかまだ入居してなかったんですね。

 しかも、中央にエレベータがあって、向かってそっちは、犯人と被害者しか入居してなくて、そういう状況を犯人は事前にチェックしていたようだ。そうなると、都会の死角そのものって感じになる。

 めったに起こるような事件ではないし、被害者に非はないとも思うが、自分の部屋探しにおいて、わりと優先順位だったことが「やっぱり、よかったよな」ということが証明された事件でもある。

 私が重視していたのは、「多様性」である。
 てゆーか、要するに、近隣に子供がいるご家庭や、老人の世帯がいたほうが、安全だと思っていた。何度も日記に書いているが、私が今の部屋に決めて、大家さんのところに契約に行ったとき「上の階には息子夫婦が住んでいて、子供が5人いますので、うるさいようだったら言ってくださいね」と言われて「ええ?」と思ったし、実際、けっこう足音がうるさかったのだが、すぐに慣れて、「子供が5人もいるってことは、主婦のお母さんはたいてい、家にいるってことだし、子供がいつ帰ってくるか読みようがないので、セキュリティ的には万全」と、いいほうに考えることにしたが、実際、10年以上住んでいるが、犯罪関係の話は聞いたことがない。

 私がプロの空き巣だったら、3階に住む大家さん一家が、下は幼稚園、上は中学生な家なんて絶対に狙わないし。平日でもいつ誰が帰宅するかわかんないもん。子供がいると急に熱出て帰ってきたりするし。

 で、ベランダ側の家は、クリーニング屋さんで、ずっと在宅だし、猫飼ってて、いつ猫に餌やるのかよくわからんし、反対側も、息子と同居の一軒家で、孫たちがよく外で遊んでいて、うるさいときもあるが、ドロボーさんはああいうの絶対に嫌うでしょう。

 事件のあった、あのマンションでも、同じフロアに、いつ出入りするかさっぱり読めない、フリーターがいたり、授業サボりがちな大学生がいたら、防げたかもしれない事件だったかもしれないし、防音がいいのも考えものなんだよな、生活音が多少聴こえるくらいのほうが、防犯上安心なんだよな・・・・・
5月28日(水)

 ゴールデンタイム(もしかして死語ですか?)での地上波中継なんて、巨人戦しかあり得ないので、サクサクと(これも死語?)帰宅して、テレビをつけたんだが、長谷部の初登板はまんまと見逃したらしい。

 レアアイテムの「巨人・内海の好投」を見せつけられてしまった。

 うーん、でも掛布の解説はやっぱいいなあ。あの解説聴いてると、3倍くらい楽しめるんだよね。ネガティブなこと言わないし。長谷部のことも誉めていたし。日テレでの巨人戦中継だから、巨人贔屓な雰囲気の中でも、淡々と「ここは、こういう局面で・・・・」って自分の言葉で説明する姿勢に・・・・・・いつも反省するけど、現役時代の、あの、三塁付近の土ばっかり舐めてた掛布が、守備でピンチの場面で野手がマウンドに集まっていたときには、話に参加するそぶりだけして、やはりピッチャーマウンドあたりの土を舐めているだけだった掛布がまさかこんなに立派な解説者になろうとは・・・・・

 もはや、日本の宝と言ってもいいレベルである。

 もしくは、「野球場の土を舐めると、頭のいい子が育つ」って、プレジデント・ファミリーの特集企画にしてもらいますかね?(笑)

 朝のワイドショーでは、バラバラ殺人の話題ばかりでゲンナリしたが(遺体を切断するのは、遺体を運搬できない女子の決まり手であるが、たまたま男子のが判決と逮捕が重なったあたりが興味深いのだが)夜のニュースだと「自衛隊が中国派遣?」で盛り上がっているようだが、さすが中国、いい配球だ。

 ふー、明日も地上波で放送するらしいが、またダッシュで帰宅しないとな。
5月27日(火)

 昨日は日記を書きながら、楽天の試合経過をネットでチェックしていたのだが、最終回になって、2点差で勝っていたのに、偽ガニエ・半袖・小山が代打・宮本を四球で押し出しで、あと1点差になり、という、手に汗握る展開を2ちゃんの実況板で、みなさんが、ただひたすら不毛な「あああああああああ」とか「ノムさん死んじゃう!」とかいう心の叫びだけでサーバに負荷をかけまくっているのを眺めていたら、すっかり疲れてしまいました。

 そういや、昨日は話が逸れまくって、結局、なんで私が「大ちゃんフィーバー」していたのかちゃんと説明してませんでしたが、私が中学生のころの荒木大輔人気は、今でいうところの「ハンカチ王子」とか「ハニカミ王子」みたいなもんだったので、私の永遠のアイドルなんですよ、大ちゃんは。

 同世代女子が、トシちゃんやマッチでついつい平常心を失うのと一緒です。

 松坂大輔が出てきたころ、「彼の名前は荒木大輔が由来」と聞いて、目眩がしたのも、今となっては昔の話・・・・・

 荒木が甲子園のアイドルとして注目されたのが1980年で、松坂はその年の秋に産まれているのでした。
 1980年・・・・・私は中学二年生で、野球大好き少女だったんです。ラジオの野球中継聴きながらスコアブックつけるのが趣味だった(笑)

 ああ、うるわしの80年代は、大ちゃんフィーバーから始まっていたのですね。
 その後、高校生になると、運動部から脱却して、デュラン・デュランやカルチャー・クラブに夢中なときに、マイケル・ジャクソンやマドンナが登場してけっこう好きだったっけど、大学に入ると、なぜかアングラに猛進して、(高校んときにも戸川純のライブに行ったり、ゴダールの映画観たりしてたけど)新宿ロフトな人になっていたというのも、今は昔の懐かしい思い出です。

 で、14歳から24歳を過ごした暗黒の80年代も終わりを告げ、「そろろそ、結婚とかして、子供でも産むのだろうか?」と思っていたはずなのですが、そしたらマンチェ・ブームがやってきて、ローゼスが来た、ハピマンが来たと浮かれてライブ通いしているうちに、クリスマス・イブ(死語)が過ぎ、「次はアシッド・ジャズだぜ!」と走っているうちに、テクノに転んでいたら、30歳になってしまいました。

 その後の10年間は、過去の思い出に浸って生きています。今年も「とうとう、マイブラ登場か、しゃーねーな」とフジロックに行く予定です。

 マライア・キャリーなどは、私にとっては最近の人すぎて、よくわかりません。

 かと言って、今のマドンナも、誰が支持しているのかさっぱりわかりません。とりあえず、カラオケで歌える曲は、たぶん一生、「マテリアル・ガール」だけですので。それだけで充分でしょう。

 だって、サザンが活動休止で大騒ぎしていたけど、ニュースショーで流れている曲はやっぱし「勝手にシンドバット」だったりして「それは、私が小学生のときのヒット曲でしょ?」

 1978年6月発売だったらしい。
 んんん?つーことは、私は中学1年生?それとも小学6年生?よーわからん。
 12歳になる年度だったってこっとは、やっぱり小学6年生だったのか?

 あの早口の歌詞をちゃんと歌えることがステイタスだった。
 「胸騒ぎの腰つき」って意味が全然わからなかったので、みんな「ムラサキのコシツキ♪ 」って歌っていたよな。紫の腰つきってさらに意味不明だったが。

 でも、あれは、中学に入ってから暗唱させられた「はるはあけぼのよーよーしろくなりゆくやまぎわ」と同じくらいに覚えている「さっきまでおれひとりしゃいなはーとにるーじゅのいろがただうかぶ〜」

 実はカンニングした。
 小学生は「シャイなハート」という意味がわからなかったため、本当は「シャイな〜〜〜むにゃむにゃ〜〜が浮かぶ」と、かなりはしょって覚えていたのである。あのあたりは、ほんと全くの呪文であった。呪文度が高かったので、ちゃんと暗唱できる男子などが、けっこう尊敬されたのである。

 あれを歌いこなせると、ゴダイゴの999のテーマ曲の英語のサビがちゃんと歌えるのと同じくらいエラかった。♪ ぎゃらくしえくすぷれす すりーないん うぃる ていくゆ あ じゃに あねば えんでぃぐ じゃに〜  あ じゃに っとざすた〜

 ちなみに当時、あの英語のサビを完璧に歌えたような児童は、もれなく、その後、受験で難関校に合格したと思う。

 なので、その後の人生で私は、あの999のテーマ曲を「同世代の潜在的偏差値基準」として、けっこうマジめに活用してきました。アレをちゃんと熱唱できる人は、そこそこのレベルなので、たとえ仕事上で「この上司、ほんとはバカなんじゃね?」と思っていても、999のテーマを華麗に歌える人だったら「根はバカじゃないんだ」と思えて、心をリセットして、きちんと説得すればわかってもらえたりしたし。

 そーいや、野球観に行くと気になるのは、選手のテーマ曲。
 ロッテでは、「シュウチシン」(また変化ン機能が・・・・)を登場曲にしたアホがいて、とても気に障ったが、先日のヤクルト戦で私の好感度が高かったのは、1番打者福地のテーマ曲「どゥービーブラザーズ」のええと、曲聴けば大多数がわかりそうな、あの名曲、レイルドロードなんちゃらで、ああいうのは大歓迎だが、やっぱし何を勘違いしたのか、エミネムの暗いラップをテーマ曲にするやつがいて「こういう暗い曲禁止したい」と切に思った。

 いいから、全員、クイーンにしとけ。

 一番「バイシクル・レース」で♪バイシクゥ♪バイシクゥ

 二番はクイーンじゃくて、ちょとと外しておこう、カーペンターズか、サイモン&ガーファンクルで、まったりやろう。

 3番は、フラッシュ・ゴードンで。4番はウィーアーザ、チャンピオン♪で
5月26日(月)

 昨日は試合中にもけっこう飲んでいたのに、試合後に友人と祝杯をあげていたので、かなり酔っぱらってしまいました。
 おかげで、今日はいつもより1時間早く出社しなければいけなかったのですが、寝坊して10分ほど遅刻してしまった。たまたま部長が早めに出勤していたので対応してくれましたが・・・(業者に鍵を渡すだけだったんだけど)

 さて、そういうわけで昨日は酔っぱらって「神宮球場の売り子男子はホスト度が高い!」と吠えていたようですが、まあ、それはそれでいいんですが、個人的には若い男子よりも、やっぱもっと熟年狙いだったというか、要するに「大ちゃんフィーバー」しておりました。

 「要するに大ちゃんフィーバー」を言われてもさっぱりわからない人が多いでしょうから、(今日も職場でその話をすると、役員は笑ってくれたが、エビワカちゃんはキョトンとしていた)一応説明しておくと、ヤクルトの投手コーチは荒木大輔なので、投手コーチっていうのはピッチャー交代のたびに、マウンドの横に現れるのです。

 去年は西武の投手コーチだったので、相手の投手交代のたびに「きゃー!大ちゃん登場!」と大喜びしていたのですが、今回のヤクルト戦観戦の一番の楽しみは荒木コーチだったのです。

 つーか、ヤクルトは去年の首位打者の青木が怪我で欠場だし、他に知ってる選手って?宮本って出てないの?じゃあ、あと、知ってる選手って高田監督だけ?あと、ガイエルくらいか・・・・という状態だったので、事前に友人へのメールでも「楽天打線には頑張っていただいて、ヤクルトの投手リレーをお願いします。大ちゃん出てくるし」と希望を述べていたのですが、先発の増渕君が私がモツ煮を買いに席を立っていた3回表にリックに危険球退場というアクシデント勃発で、「えー、あたしがいない隙に投手交代?」と文句言っていたのですが、急な継投で中継ぎも準備が整ってなかったのか、それともヤクルトの投手陣がいつもあんななのか知らんが、結局その後4人も投手が出てきたので、「いや、たしかに、荒木たくさん出せと願っていたけど、これじゃ、大ちゃんが気の毒になってくる」と、最後のほうは楽天の打者が凡フライを揚げると「よっしゃ〜、これは落とすなよ!」とヤクルトの応援していた。

 だって、もう、昨日のヤクルトさんたちったら、投手の制球荒れまくりで炎上しまくりなのを野手はエラーで油を注ぎまくりで、ダメなときの楽天クリソツすぎて、「ああ、このイニング、いつ終わるのだろう?」と遠い目になっているヤクルト応援団の気持ちが他人ごとではなく、出すピッチャーがことごとく乱打される悲しさよ・・・・・・最後に登板した上原なんて、もう点差開いているから、3点とられても「もう、お前が最後まで責任持って締めろ」といわんばかりの、いわゆる「晒し投げ」状態になっていて、ああ、そういうの楽天でも去年、佐藤なんかが途中回でボロボロだったので、次は替えるかと思いきや、そのまま続投になっていて「まだ投げさす気か?」と嘆いたけど、プロの世界って厳しいですね。つーか、監督やコーチも血圧上がるさ。

 私もああいうのをお手本にして、炎上中の後輩をもっと突き放さないといけないのでしょうか?

 あ、でも、今日はそういうことあったな。
 エビワカちゃんがデータ送信したんんだけど、「送信済」っていうのが出てこなかったので、確認のため、サポートに電話したのだが、エビワカちゃんもそのデータがどういう経路でっていう正確なことがわかっていなかったので、そこに聞いてもわからんだろ、な、ことを先に言ってしまったので、相手もたぶん、意味がわからず、必死に確認してきたようで、それでエビワカちゃんも「あれ?」と思ったようで、保留にして私に確認してきたので「ああ、それはそこには関係ない話だから」と説明したのだが、ヒートアップしていたエビワカちゃんは、「さきほど言ったことは無しにしてください。すいません。それで本当に確認したいのは・・・・」とちゃんと説明できなかったし、相手も頭の機転が悪いタイプだったようで、最初に聞かれたことに拘ってしまったので、エビワカちゃんはすっかり炎上してしまい「ですから、そのことは忘れてください!」とガナっているが、どうも相手も切り替えてくれないようで、とうとうエビワカちゃんは電話を保留にもせず、相手に聴こえる声で「私の説明、なんかおかしいですか?」って私に聴くので、「とりあえず、いったん電話を切ってみれば?」とアドバイスしたのだが、「もう、わけわかりません。ミヤノさん替わってもらえます?」って言われても、そもそも彼女が何を確認したかったのか詳細がわからなかったし、そんな状態で間に入っても・・・・・っていうか、自分でケリつけろよ、と思ったので放置しておいたのだが、そしたらきっぱりと「じゃあ、マスオさん替わってください!」

 うーん、人間って追いつめられたときに本性出るなあ(笑)

 マスオさんはその剣幕に素直に従い、マイペースに淡々と事情を最初から説明して、5分くらいしてやっと必要な情報を得ることができたようだ。

 エビワカちゃんは「ほーら、なんか変な人でしょ?」と得意げだったが、「あのさ、電話に出たサポートの人とソリが合わなかったら、また掛け直せば別の人が出るんだから・・・・」と指導したのだが、わかってくれたでしょうか?

 で、30分後くらいにエビワカちゃんが落ち着いた頃合いを見計らって、「さっきは私もワーワー言っちゃったけど、結局、どういう仕組みだかわかった?」と言うと「うーん、なんとなく」と言うので、要するに二つのデータを送ったのだが、それは別のところに届いているので、それぞれ別のところに確認しないといけないので、他に送ったデータのことを問い合わせても、そっちはなんのことなのかわからなくて、それを理解しようと頭をそっちに集中させたので、「あ、そうじゃなくて、別のことなんですけど」って言われても体勢を立て直せなかったんでしょう、と説明。

 まあ、よくあることだ。仕事でも、友人との会話でも、こっちがなにげなく言った一言に激しく反応されて「いや、そういうこと言いたいわけでもなかったんだけど」と言っても、全然軌道修正してくれないことって、よくあります。
 同僚M嬢や、上司のTK部長なんかも、けっこう細かいことに拘るタイプなので、私が大雑把に説明している最中に、ふと思いついて、「まあ、こういうリスクあるかも」なんて言おうものなら、絶対に聞き流してくれなくて、納得するまで何度も繰り返し説明しなくてはいけなくなり「いや、そういう細かいことはいいんで」って言っても許してくれません。

 もちろん、そういう性格が仕事上大変役に立つことも多いのですが、私にはなんだか無駄な労力に思えてしまうのですが・・・・・

 さて、また話がそれたが、ちょっとねえ、仕事でフローの見直しする案件があって、でも、それを誰に言えばいいのかわからなくて、っていうか、そこの責任者が苦手なんすよ。何度もケンカ寸前になっているのだ。

 なので、自分の部長を説得してから、相手の部長に根回ししてもらって、どう進めるのか相談しなくちゃいけないのだが、まず部長に説明しても、すぐには理解してもらえないだろうからなあ。さらにはM嬢も絡む仕事なので、部長がM嬢と直接話しをすると、三日三晩徹夜しても結論でないだろうからなあ。2人とも、オートクチュールのレース職人のように細かいし、根気も一流なので、故・ダイアナ妃のウェディング・ベールを作成しているようなことになるであろう。

 こっちは木綿のハンカチの畳み方を相談したいだけなのに・・・・

 まあ、こうして、覚悟しておくと、意外とあっさりと片付いたりするときもあるので、お気楽にやりましょう。すでに、私の思い描く今後の流れについては、M嬢とかなり話はしていて、すでに累計10時間以上は時間を使っているはずだ。あと、20時間くらいは頑張りましょう。
5月25日(日)

 祝・連敗脱出!

 楽天の勝ち試合を観戦したのは、一年ぶりくらいです。後ろの席に座っていた男子2名も「7回くらい観ているが、こんなに勝ったの初めてじゃん?」と喜んでいましたが、関東在住の人はみんな、似たような状況だったんですよね。

 あと、15年振りくらいに神宮球場に入ったのですが、ビール売り子男子のホスト度が高かった。東京ドームはビール売り子女子のキャバクラ度が高いので有名らしいが、神宮球場のほうが実は女子のレベルも高いし、男子の茶髪チャラチャラ度は圧倒的だった。

 外野自由席が1500円なんて、テーブルチャージだと思えば、ビール500円買うたびに、可愛いといえなくもない茶髪男子が「いやー、この仕事、けっこうキツいんす」と、お喋りしてくれます。ホストクラブより断然安いです。

 私がカレーを買った売店では、カレーをよそる男子が、けっこう美形でした。

 ヤクルト、ひそかに狙ってるなって感じでしたが、そういうことはあんまり公では宣伝されてないようなので、今日はさすがにマー君登板の給料日後の日曜日だったので、それなりに客は入ったようだけど、客の入りの少ない日だったら、さらに模擬ホスト遊びができそうなかんじだったと日記には書いておこう。いや、ほんと、神宮球場は立地もいいし、ほんと、やっぱ、いい球場でしたよ。
5月24日(土)

 しばらくジムをサボっていたので、今週は水・木・金・土と連続して通っているため、あちこち筋肉痛です。

 今日は、大河ドラマの再放送を観てから(先週の日曜日に見逃した分。これで、今まで見逃したのは先々週の回だけになった)、支度してジムに出かけたのだが、はやり帰る時間には雨が降っていた。
 ジムからの帰り道に遊歩道があるのだが、そこで3匹もカエル観ちゃったよ。一日に3匹っていうのは記録かも。

 さて、明日は神宮球場に行くつもりなのだが、雨やむかなあ?
5月23日(金)

 昨日はすっかり忘れていた、他人のバカに思えた話を思い出した。

 内線をとったらK嬢からで「プリンターの値段って経理でわかる?」と言われた。

 「はあ?」としか言いようがないが、向こうも「経理に聞く事じゃないのかな?」と困っているようなので、とりあえず「なんで、そんなこと知りたいの?」と事情を聞いたつもりだが、向こうは「やっぱ、経理じゃないのかなあ」と言うばかりで事情を説明してくれないので、とりあえず、こっちから尋問するしかないようで「プリンターと言ってもいろいろあるし」と言ってみると「機種はわかってる」とメーカー名と型番名を言ってから「今、○階にあるやつなんだけど・・・・」

 「そのプリンタをいくらで買ったかってことが知りたいの?」
 「そうそう!」
 「そりゃ調べればわからんでもないけど、けっこう面倒だなあ。せめて何年度に買ったとかがわからないと、あと、どこから購入したかわかる?」
 「うーん、けっこう古そうなんだけどなあ・・・・」
 「それだと、調べるの難しいねえ。でも、なんでそんなこと知りたいの?」
 「いや、同じのを買いたいんだよねえ」

 おいおい・・・・と思ったが、しょーがないので、「そういう機器の値段って、けっこう変わるし、同じ機種が今あるかもわからないし、だいたい同じ機種だったら、値段が安くなってることの方が多いよ。パソコンとか液晶テレビなんてモロそうじゃん」

 「そっか〜、Yさん(彼女の直属の上司)が購入を検討したいから、値段が知りたいって言うからさあ」
 「だったら、うちにそういう機器を納入する業者はいくつかあるから、見積もりとるのが普通じゃない?直接、営業担当者に頼んでもいいけど、○部の○○さんに頼めば、やってくれると思うよ。っていうか、あそこの許可が無いとダメだと思うけど?(社内のシステムを管理している部署なので、ハードを購入するにあたっては必ず相談しないといけないはず)」
 「そっか〜、ありがとう!」

 彼女もわからなくて困っていたんだろうけど、それにしても最初から「新しいプリンタを買いたいのだけど、それを申請するにあたって価格を稟議書に記入しなければいけないんだけど、どうしたらいいのでしょう?」って聞いてくれればいいのにさ。

 けっこう、そういう、きちんと事情を説明しないで、いきなり妙なお願いしてくる人って多いですね。

 よくあるのが「宅配便の控え見せてください」
 全部ではないのだが、総務には、送った伝票と受け取ったときの伝票が集まってくるので(会社が小さかった頃の名残らしく、納品書や発注書なども集まってくる。とにかく、そういう書類はすべて総務で保管すべきと思っている古株が多いので困る。せめて部署ごとに管理してほしいとじょじょに教育しているのだが・・・)、ファイルしているのであるが、「送付」と「受取」は別のファイルだし、送付の場合は二社(クロネコと佐川)で分けていたりするので、最初からちゃんと「一昨日、クロネコで送った荷物が届いてないって相手から連絡があったんで、控え確認したいんですけど?」って言ってくれれば、スムーズなのに・・・

 こっちも、毎日ファイルするのも面倒だから、最近のは箱の中に積んでいるだけで、暇なときにファイルしているので、昨日や一昨日のだと箱の中にあることが多いのだ。

 あと「○○から来た請求書が見たい」っていうのも、事情によって違うので、「去年の11月分の詳細が見たい」というのなら探すけど、よくよく聞いてみると「先方から未入金だって連絡があったから」って言うので「いつのが?」「去年のらしいんだよね」
 そういうのも最初から「先方から去年の11月請求分が支払われてないって電話があったんだけど、そんなの経理に回ってないよね?」と言ってくれれば、こっちもあれこれ聞き出さないでもいいからラクなのに・・・・

 逆に事情説明が細かすぎるのも困る。
 うちがいろいろとサポートしている親会社の社員に多いのだが、いろいろな分野でサポートしているので、親会社の社員もいざというとき、うちのどの部署に電話していいのかわからなくて、代表電話にかけてくるのはいいのだが、「どの部署にお伺いしていいかわからなくて」と前置きしてくる人はマシなほうで、たいていは「○○支店の○○です」と名乗った後で「××の△△について、〜〜というお願いをしておいたんですが、たまたまイレギュラーで▲▲に設定しないといけないお客様がいらして、その場合はどうすればいいでしょうか?」

 じぇんじぇん、言ってる意味がわかりません。てゆーか、用語がわからん。
 代表電話をとってるのは、カスタマーサポートの人間ではないのだよ。
 いや、私は他社のサポートに電話するときだって、最初におおまかな用件言いますよ。「クレジットカードの解約をしたいのですが?」とか「請求書の宛先を変更していただきたいのですが?」とか。

 そんで、過去の経験から、用件を要約して話す能力に欠けて、最初から全部まくしたてる人が「あちこち、たらい回ししやがって」と怒るのである。自分はきちんと丁寧に説明しているつもりらしいのだが、相手にちゃんと伝わらないので、違う部署に繋がれちゃって、そこで最初から丁寧に説明しているのに、また違う部署に回され、って三回くらい繰り返すとブチ切れるようだが、そりゃ、こっちの対応も悪かったかもしれないが、自分の説明の仕方についても反省してほしいものである。

 親会社というか叔父会社にそれで有名な人がいるみたいで、その人も見当違いの部署に電話して「アレを頼んだのに、まだ届かない!」と最初からケンカ腰のようだが、その電話を受けた人も「アレとは?」って事情がわからないので、それを扱ってそうな部署に電話を回しても、やっぱりそこでも何を怒っているのかわからなくて、結果的に常に数名が「なんだかわらかんが怒鳴られた」と、ヘコむことになり、向こうとしても「いつも、あの子会社は対応がなってない」とさらに怒り心頭らしい。

 ああいうタイプの人も、もしかしたら「世の中、バカばっかり!」と嘆いているのかもしれません。

 そういや、先日、某大手携帯電話会社から、我が社の口座に謎の振込があった。
 「ええ?なんで、携帯電話会社から入金があるんだ?」と、誰か心当たりがないかと、総務部のみんなに言いふらしたが、誰も心当たりは無いという。過剰請求されたものが戻ってきたとか、そういう話も聞いてないらしい。

 しょーがないから、私がやってもよかったんだが、暇そうだったエビワカちゃんに「そこに電話してもわかるかどうか、わからないけど、うちに料金請求しているから、その請求書に書いてある電話にかけて聞いてみて?」

 エビワカちゃんの勉強として、そういう問い合わせは有効だろう。

 そしたら、案の定苦戦していて、10分くらい電話を待たされていたけど、結局「わかりません」

 やっぱな。あそこは日本有数の巨大企業だし、料金課金担当者に聞いても、わからんものもあるだろう。さーて、どうしたもんかね?そういう謎の振込入金があった場合には、こっちの銀行に問い合わせれば、銀行間で連絡とりあって、仕向先(専門用語)の連絡先を教えてくれるが、それにはけっこう日数がかかるが、そんじゃ、その勉強もエビワカちゃんにしてもらうか。と「銀行に電話して、こう説明して・・・」と説明したら、やったことの無いエビワカちゃんは、「わかりました」とため息をつくと、タバコを吸いに行って、戻ってきたら、ちょうどさっき問い合わせた携帯電話会社から電話が入った。

 「ああ、そうだったんですか!ええ、ええ、どうもありがとうございました!」

 「わかったの?なんだった?」
 「アンテナ設置料でした!」

 ああああ、それは思い出さなかった!だって、それは、携帯電話会社じゃなくて、その代理店みたいなところが仕切ってたし。

 その代理店が、「御社の屋上にアンテナ立てさせていただけないでしょうか?」と営業に来たのである。もちろん、月いくらかアンテナ設置料をいただけるらしい。うちの会社は、社内でケータイの電波状況があまりよくなかったので「アンテナあれば、改善されるかも」という意図もあり、快諾したのだが、諸般の事情で工事の日程がなかなか組めず、やっと工事の日程が決まったら雨で延期になり、次のチャンスはいつになるやら・・・・って経緯は総務部全員知っていたはずなのに、私が「なんで携帯電話会社から入金が?」って騒いでも、誰もそのことを思い出さなかったのであった。

 みんなで「わー、そうだったんだ。そりゃ思いつかなかったねえ」と言っていたのだが、「自分もそうですけど、みなさん頭固すぎです!」

 そんで、エビワカちゃんが最初に電話したサポートの人も、あちこちに確認してみたけど、わからなくて、「わかりません」って返事したんだけど、後になって向こうでも「それって、もしかしてアレじゃない?」と思いついた人がいて、慌てて電話してくれたのであろう。

 私にしても、エビワカちゃんにしても、そういう「謎の問い合わせ」に「わー、これってどの部署に確認すればいいのだろう?」とオロオロしながら対処しているので、「ふふ、あんな大企業でも、やっぱそうなんだね」とちょっと嬉しくなったのであった。
5月22日(木)

 わたくし、日記ではしょっちゅう「私って天才?」って自画自賛しているし、職場でもときどき「私って天才?」と周囲に同意を強制していたりしますが、実際のところ、「まあまあ、頭は悪くない」とは思っているが、切れるように頭いいわけでもなく、日本人らしく奥ゆかしく「中の上くらい」と思っているのであるが(それでもたぶん平均よりは自信家。多くの人は「わたしってバカだから〜」と謙遜するものらしい)、ときどき気合いで頑張って、グッジョブしたときには「おお!上の下くらいのことしたぞ!」と自己満足に浸り、「私って天才!」と調子に乗るようである。

 しかし、今週はなぜか「自分のこと、そんなに頭良いと思ってないけど、他人がこんなだと、自分はそれなりにそこそこなのか?それとも周囲のレベルが低すぎるのか?」と不安をおぼえることが何度かあった。

●M嬢の場合

 M嬢は採用担当の仕事もしており、彼女の抜群の人当たりの良さは、最近の売り手市場で、いくつも内定をゲットしているものの大手には落選した学生さんが、「さて、何個かキープしている中小企業のどこにしようか?」と思ったときには、かなりの効力を発揮するであろう。どのに出しても恥ずかしくない我が社の看板娘である。

 今年も我が社のバイト学生に声をかけて「まあ、もしも、大企業がダメだったら、うちの会社っていう選択肢もあるし、押さえにどお?」と数名相手に説明会をして、次回はいちおう「入社試験」っていうのをやるらしい。

 テストで選抜するほど希望者殺到なわけでもないので、採用試験っていうのは、なんていうのか「とりあえず字は書けるらしい」のを判断する程度というか、要するに「面接のときの話のきっかけ」というのか、「字がキレイですね」とかいう程度のことである。

 M嬢は、その簡単なテストの用意をしていたらしく、真面目な彼女は念のため、自分でも解いてみたようだ。

 という経緯だと思うのだが、なぜか私に「なんか、この問題。答えが二つあるような気がするんだけど」と相談に来た。「どれどれ?」と見てみると、数学の問題だった。「え〜、私に数学の問題もってこられても」と言いつつ、ちゃんと見てみると、数学じゃなくて、算数の問題でした。

 どういう問題だったか、正確には忘れてしまったが、分数が三つ並んでいて・・・

 @10/12 A11/12 B12/13 とか、そんな感じで、そんで、9/10っていうのが、どの間に位置するのか答えよっていうような問題だった。

 そんな問題で、答えが二つ出るような、いわゆる「作問ミス」があるわけがない、と直感的に思ったが、「じゃあ、とりあえず解いてみるよ」と、「ええと、まず9/10と10/12ね、ええと、9カケル12って・・・・あたし、暗算苦手だから電卓使っていい?108/120と100/120だから・・・」とやっていたら・・・・

 「あ、そうか、通分するんだっけ?」

 と言うので、「え?これ以外に解き方あるの?」と言ったら「うーん、だってAもBも0.9になったから」

 え?これ、直感的に小数点第一位で割り切れないような気がするんだが、てゆーか、分数の比較なのに、なぜ0.9?と思ったら「電卓でやってみたら、そうなったんだけどなあ?」

 「その電卓、設定がたぶん、四捨五入になってるから!」

 それなりの電卓だと、何桁で四捨五入するとか、切り捨てするとか、設定するボタンがあるのだが、私も長い経験から、それで互いに電卓の答えが異なり「なんでだろう?」という場面を見たことがあるが、君も中級電卓を使いこなせてなかったんだね。

 「そっか〜、そもそも電卓使っちゃいけなかったんだね」

 いけませんとも。分数なめちゃいかん。つーか、この問題、ケータイの電卓機能でカンニングしようとする奴をフィルタリングするという、実は相当練られた良問なのか?

 いや、違うだろう。1/3+5/2が計算できる人のための「ややランクアップした問題」なだけで、分数同士の足し算のときだけではなく、大小を比較するときにも通分が必要なんですっていう、超初歩的な算数問題でしょう。まったくも〜

 と嘆いていた翌日、こういうことがあった。

●H氏の場合

 H氏は日記初登場かも。やはり総務部の同僚であるが、訳あって、他部署から切り離された仕事を総務でやることになり、その仕事にくっついて来た人なのである。正確は温厚で実直で、どんなに忙しくても、文句ひとつ言わずに黙々とやる人で、そんな彼がたまにややこしい得意先からの電話を切ったあとに「ああもう、めんどくせーな」と呟くと、「ああ、ほんとに大変なんですねえ」としか言いようがない、我が社でもトップクラスの「人格者」である。

 そんな、いつもは「背中で仕事している」としか表現のしようがない彼が、珍しく私に何か質問してきた。「え?なんですか?」
 嫌味で言っているのではなく、いつも品よく小声で喋るH氏がボソボソと質問してきた内容が聞き取れなかったのである。

 もう一回言ってもらって、やっとわかった。「四捨五入で切り上げって、どういう意味ですか?」

 言ってることはわかったが、意味がわからん。とりあえず「四捨五入で切り上げって、矛盾してない?」
 そしたら「四捨五入ってそもそも、どうするんですか?」

 え?ええええ?

 思わず、H氏の席に寄っていって「いったい、何をしようとしてその質問なわけ?」と事情を効くこと数分でやっとわかった。
 どうやら得意先に見積書を出すことになっているのだが、得意先の担当者から「消費税は四捨五入の切り上げで」と謎の言葉を言われたので困っていたようだった。

 なので、丁寧に「四捨五入と切り上げと切り捨ては別モノなので、たぶん、得意先は、消費税の端数は四捨五入で計算してくれ、と言いたかったのを言い間違えただけでは?」と説明したのだが、どうやらそういう問題でもなかったようで「じゃあ、どうすればいいんですか?」

 ・・・・・・・「ええと、エクセルで作ってるんだったら、ラウンドすればいいんじゃない?」

 H氏はきょとんとしているので、「もしかして、エクセルで小数点以下を四捨五入したことないの?」

 私がそういうときの物言いがなってないだけかもしれないが、マスオさんもそういうとき、ひたすら、きょとんとするのだが、あのH氏でもやっぱしそうなんだ〜

 しょーがないから、エクセルで四捨五入するときや切り捨ての場合や切り上げの場合を丁寧に説明した。よくあるんですよ、他部署から明細書もらって「これで請求書作ってくれ」って請求書作成できる売上管理ソフトに入力すると「小数点以下が出てる商品」とか「明細ごとに消費税計算している」とかで、計算が合わないの。

 M嬢の「電卓で計算したら、二つとも0.9になった」と同じで、エクセルの表も、見た目は整数だけが出てくるが、小数点以下を隠しているので、合計が合わないんですよ。

 って、散々説明したらやっと「そうか、今までもこういうことあったんだけど、そういうことか」って、30代半ばの仕事ができるということになっている中堅社員に言われると、かなりヘコみました。大丈夫なのか、うちの会社?って。

 まあ、私が職業柄、常日頃から、四捨五入や切り捨て切り上げと格闘しているだけで、他ではどうでもいいことなんでしょうけどね。

 結論。世の中、四捨五入にうとくても、それなりに生きていけるようです。

 ちなみに、四捨五入について、こんなにきちんと他人に説明したのは、たぶん、30年ぶりくらいでしたので、いい頭の体操になりました。

 あと、もう一件、似たような事例があったはずなのですが、最近、短期記憶能力がめっきり落ちたので、すっかり忘れました。
5月21日(水)

●ロッカーのミヤノさん

 久々にジムに言ったが、またロッカールームで「うーむ、なんでなんだろう?」という出来事があった。この話、前にも書いたかもしれないけど・・・・

 私の通うジムは、以前はけっこう混雑していて、ロッカーの上段が開いてなかったりしたことあったが、数年前、駅前に大手が進出してきてから客をそっちにとられたようで、今では気の毒なほど空いているので、私としては快適なんだけど、経営的にはかなり苦しいだろうなあと思う。

 私はその中でも、比較的空いている8時台に行くことが多いので、ロッカーの位置は選び放題である。5列くらいあって、真ん中に通路が通っているので、だいたい10区間くらいある計算なのだが、まず最初にざっと全体を眺めてから、空きの多いところを選び、両隣が空いているようにするのだが、せっかくそうしてゆとりを確保しても、帰りに戻ってみると、両隣が使用中になっていたり、ちょうど隣のロッカーで着替えしている人がいたりして、そうなると「すいません、隣なんで」と声をかけないといけない。

 そんで、あたりを見回してみると、隣の島には、まだたくさん空きが並んでいたりして「なんで、あっちを使わないのだ」と思う。もちろん、みんなが好き勝手な時間に出入りするので、1時間前はそっちが埋まっていたのかもしれないけど、でも、今日だって、私はプールで軽く泳いだだけで、1時間くらいで戻ってきたわけだから、私の隣を使用していた人は、私より後に来たわけで、もっと他にいい場所がありそうなのに、わざわざ両側が使用中の間を使うのである。

 まあ、要するに、そういうの全然気にしない人がけっこういるのであろう。

 そんなこと気にするほうが変なのかもしれないが、前に、壁際から二個目のロッカーを使用したことがあった。少し頭をつかって「この壁際はさすがに敬遠するだろう」と思ったのである。ロッカーの扉は90度くらいしか開かないようになっていて、その壁際のだと、蝶番が壁側じゃない向きなので、比較的使いにくい位置なのだ。

 しかし、運動し終わってロッカーに戻ると、壁際に椅子を置いて、壁によりかかりながら、その壁際のロッカーで着替えている人がいたので、その人が壁の役割をしたため、私が非常に窮屈なことになってしまった。
 「いったいなぜ?」と首を傾げたが、どうやら友人と2人で来ているらしく、互いに一番奥の壁際で向かい合わせに使用したらしいのである。

 おかげで、他には人がいないのに、奥に3人が密集して、ってことになり、せっかく空いているのに、余裕感が無いではないか。

 あれが電車の椅子だったら、みんな自然と間を空けて座るのに、ロッカーだと全くおかまいなしというのがよくわからない。

 あと、面白いのが、入り口から近いところのほうが、ロッカーが埋まっていることが多いのである。
 私が入る前の時間帯では、奥がいっぱいだったので、自然とそうなったとも考えられるが、私が入る前の時間は、昼間来る人が帰って、会社帰りに来る人が入れ替わりにという時間帯だから、あまりそういうことはないと思う。

 6時や7時くらいは一番空いている時間帯なので、早めに来た人は、入り口すぐのところを使うだろうけど、後から来た人は、奥のほうが空いているなんて考えもせずに、全体がその程度の埋まり具合だと思うのか、それとも何にも考えないで手前を使うのか、よくわからないが、ロッカーの使用分布は研究してみる価値があるのかもしれない。

 そういえば、フジロックでも「トイレもっと増やしてほしい」という要望が掲示板に頻出するが、一番大きなステージに近いトイレは、なぜかいつも、ステージに近いほうが行列していて、そっちが50人くらい並んでいても、奥のほうに進むと、5人くらいしか並んでいなかったりする。

 いつも友人と「なんで、みんな手前で妥協しちゃうんだろうか?それに、向こうのほうが空いてるのは目でみりゃわかるのにね?」と話しているのだが、ほんと、なんでなのかわからないけど、彼らが律儀に手前に集中してくれるので、うちらはあまりトイレ行列に時間を割かないで済んでいるので、みなさんには愚かモノのままでいてほしい。

 掲示板でも「ちょっと工夫すれば、1時間も待たないでトイレ使えますよ」と書き込みしている人を見かけたことがあるが、「自分は並ばない自慢する人、けっこういるけど、だからってトイレが少ないのは事実だろ?」と叩かれていたっけ。おーコワ(笑)、すいません、私も「グリーン・ステージ演奏中にトイレに行けば、待ち時間ゼロなのに」って思ってました。そりゃ、映画館で、映画が終わった後にトイレが混むのはしょうがないし、「上映中に行けば空いているのに」なんて思わないけど、時間びっしり全部のライブを観る人ばかりではないと思うので、自分がそれほど興味のないバンド演奏中をトイレチャンスにすればいいと思うんだけどなあ。

 あと、電車もそういうことありますよね。
 いや、「オフピーク狙えばいいじゃん」とは言いませんが、私が下北沢に住んでいたときには、渋谷から井の頭線を利用していたのですが、今は駅もリニューアルして構造が少し変わったかもしれませんが、昔は、改札が一カ所しかなく、改札を入ると、電車の最後尾車両があるので、そのあたりはいつも混雑していました。
 下北沢で乗り換えや降りる場合には、最後尾車両のほうがたしかに移動距離が短いのですが、でも、時間に余裕があるんだったら、少し歩いて、前のほうの車両に乗れば、全然空いてるのに・・・・

 よく「お金は寂しがりやさんだから、いっぱいあるとことろに集まる」と言いますが、それって、正しくは「お金は人間と同じで、寂しがりやさんだから、いっぱいあるとことろに集まる」ということなんですかね?

 私はなぜかバーゲンが苦手で、あの混雑と、店員たちのハイテンションと、それに煽られたお客さんたちの熱気にあてられて、買い物する気が萎えてしまうのですが、バーゲン会場でアドレナリンが分泌されるのを快感だと思う人が多いのは理解しています。あと、デパ地下が苦手。やはり、あの混雑がダメで、「あれを土産に買わないと」と、きちんとした目的がないと「ああ、混んでる〜、今日はデパートで服を買ったついでに、高級総菜でも買って帰ろうと思ったのに、やっぱダメ〜」とヘタってしまい、結局、じぶんちの近所のスーパーで食料品を買って帰ることになるのであった。別にどうでもいんだけど。

 あ、でも、一つ、問題がある。飲食店でも「行列ができる店」は避けて、ほどよく空いている店で長居するのが好きなんだけど、そういう店って、潰れてしまうことが多いですよ。まあでも、全部が全部そうなるわけでもなく、半分くらいは生き残ってますけど。
 なので、私の通うほどよく空いているジムや西友にはぜひ頑張っていただきたいのであります。

 あ、あと、いつもほどよく空いている西武ドームにも!(今年強いので、かなり心配)
5月20日(火)

 朝起きると、予報通りにけっこうな風雨。ニュースを見ると、やっぱしほとんどの電車が遅れや運転見合わせ中のようであった。
 私が利用する路線は、暴風雨には比較的強く、過去に不通になったのは変電所への落雷で、あんときはたしか何週間か急行の運行がとりやめになったけど、普段は「15後分の遅れが出ております。たいへん申し訳ございません」とアナウンスで謝られても、たいてい電車の運行感覚を守ったまま遅れているだけなので、いつもより早く着いてしまったりすることもあるくらいだ。(8時50分の急行に乗るつもりが、ダイヤの乱れで遅れた前の急行が8時47分くらいに着いたのに乗れて、しかも、そいつが遅れを取り戻そうとダッシュしたりするため)

 なので、今日も、「いつもより早めに出よう」と思いつつも、10分ほど早く出ただけでした。
 ゴア合羽と長靴で完全武装したのに、すでに雨は大したことなくて、他の人たちは普通に傘さして歩いていたのでがっかり。
 案の定、田園都市線はそれなりにダイヤが乱れているようだったが、普段通りに「あざみ野」に到着し市営地下鉄に乗り換えると、そっちのほうが地下鉄のくせにダイヤが乱れまくっていて、私が駅についたのが9時15分くらいで、いつもだったら18分のに乗れるのに、駅のアナウンスによると、その電車はまだ4駅も手前にいるらしい。

 遅れるんだったら、その前の電車も遅れてくれればよかったのに、どーやら、電車の運行密度が薄くなっているところに当たってしまったらしい。
 待っている間にも、田園都市線から乗り換える人たちが続々とやってきて、ホームもほどよく混雑してきた。結局、9時30分ごろやっと電車が到着して、終点折り返し駅だから、乗っていた客が降りると、ドワーっとホームで並んでいた客が押し寄せて、この時間では珍しい混み具合。って言っても、ラッシュっていうほどでは全く無いんだけど、つり革につかまれない人が数人いる程度。

 15分も(?)立って待っていたので、疲れがでたのか、途中で軽く眠ってしまったらしいが(十数分の短い行程なんですが・・・・)、途中駅でふと「どこ?」と思ったら、二つ前の駅だったので「もうすぐか」と思っていたのだが、ふと気がつくと、降りるはずの駅の次の駅だった。

 あー、久々にやっちゃったよ、乗り越し。
 年に2回くらいやるのだが、どうもあの路線に乗るときは、「自動操縦」というか、コリン・ウィルソン先生が言うところの「ロボット状態」というのか、無意識になってしまってるらしく、逆に「いつもと違う状況」になると、なぜか乗り越すのである。

 過去2回ほどあったのが、「車両故障による途中駅での車両交換」
 あざみ野駅から2つ目くらいが、車両交換スポットであるらしく、軽度の車両故障の場合は、スタンバイしている替わりの車両がホームの反対側で待っていて、そっちに乗り換えるのだが、そこで私の中のどこかに存在するオートパイロット機能が「はい、じゃあ、これから離陸ですね」と設定するらしく、降りる駅についても「はい、時間ですから、意識を戻しましょう」という指令を出してくれないらしく、人間のパイロットは自動操縦をいいことに、トランプしてたりするようで(昔、大韓航空の事故でそういうエピソードがあったとか)「そろそろ離陸だな」と気がついたときには次の駅・・・・・

 今日の失敗は、いつもより電車が混んでいたため、周囲の乗降の様子がいつもと違っていたので、いつもはけっこう大勢が乗り降りする駅だったのに、いつもより大勢乗っていたため、マジョリティーの空気に流されるほどの動きがなかったのか、ほんと、見事にスルーしてしまいました。「次は岸根公園」ってアナウンスで、はっと我に返ったのだ。

 (私が意識不明の重態になったら、耳元で「岸根公園」って囁いてみてください。きっと、「あ、また、やっちゃった?」と、すごく悲しそうな目をしつつも、意識は取り戻すと思います。「乗り越しちまった悲しみに、今日も小雪はシミひとつなくてうらやましい」とかAERAの中吊り広告よりも、よっぽどわかりにく駄洒落を言っていても、笑って許してください)

 わあ〜ん。乗り越さなければ、ギリギリ10時には会社に着いたのに〜

 しかも、予想はしていたが、それでも大変腹立つことに、私が降りたあと、後続の電車がすぐやってきて、そっちはガラガラだ。
 マーフィーの法則、堪能状態で、私が反対側に乗り換えると、あっちばっかりすぐに電車が来て、こっちはまたエアポケット状態というか、間あいてるし。反対側に電車が2本来てからやっと、こっちにも電車が来ました。

 それでも、10時5分くらいには会社に到着したんですけどね。
 9時半出社のエビワカちゃんがポツネンと座っていただけなので「予想外に時間がかかった。てゆーか、最終的には寝ぼけて乗り越した自分が悪いんですが」と、いつもより遅くなった言い訳をしていたのだが、横浜線を利用しているエビワカちゃんも「こっちもダイヤが乱れてて、けっこう大変でしたよ」

 「ほんと、雨が上がるのが、あと1時間早ければねえ?」とエールの交換したが、私が会社に到着したときには、すでに晴れ間が見え隠れしていたくらいだった。

 「うちら、こんな苦労してちゃんと定時に来てるのに、近所に住んでる連中は、すっかり雨があがってから来やがるな(笑)」

 実際、他の社員がゾロゾロと出勤してきたのは、10時半から11時くらいでした。はあ、ほんとラクでいいよね、この会社。私も、そういう神経があれば、「雨やんでから外出ようかなあ」でいいんだけど、それは自分で許せないから、ちゃんと10時には出勤しようとするのだが(そもそも、10時出勤ってあたりが世間一般的にはスイーツだし)、まあ、そういう努力はきちんと査定面談でも「わたくしの目標?そりゃ、毎日ちゃんと時間通りに出勤することですが?他になにか?」って言うし、上司だって、私がきちんと時間通りに出勤するので、自分は多少遅くなっても大丈夫という負い目があるから、「いや、もっと高い目標設定したほうが・・・・」って言わせない自信あるし。

●母と娘

 日曜日に飲んで帰ったときだったか、前方から両親と10歳くらいの娘の3人連れが歩いてきた。
 静かな住宅街の路地だったので、けっこう先からも彼らの話し声が拝聴できたのである。

 今、思い出してみると、日曜日の夜の11時くらいで、10歳くらいの子供が歩いてていい時間でもないような気がするが、小柄だったけど、もっと大きい子だったのかもしれない。

 ともかく、お母さんは、たぶん私くらいの年齢だったけど、休日お出かけで気負うこともなく、キレい目なカジュアルを羨ましいくらいの細身で着こなしていた。無理して若作りするでもなく、ほんと、上質なカジュアルを品よく着こなしていたと思う。

 親子3人で、食事にでも行っていたのだろうか?その、小学校中学年にしか見えない娘は、かなり元気で、テンションあがっているらしく、大きな声でお母さんと会話していた。

 母のほうは、控えめな声だったけど、「そおねえ、トクイさんと、アベちゃんだったらねえ?」

 「トクイさんって?」と思ったけど、後の会話から、それが、今をトキメク、イケメンお笑い芸人、チュートリアルの徳井義実であるとわかったのだが、まあ、それは置いておいて、続けます。

 イケメンお笑い芸人トクイさん(なぜ、さん付け?)と、元人気モデルで、最近結婚したアベちゃん(そっちは、ちゃん付けなんですね)の間で迷う母に、快活そうな娘が・・・・

 「でも、アベちゃんて、きっと、結婚できない男そのまんまの性格だと思うよ?」

 私が、もしも、たまたま通りがかった阿部寛本人で、小学生女子のそのような発言を耳にしたら、相当ヘコむと思います。

 つーか、この子、ドラマ「結婚できない男」をちゃんと観たんですか?別に子供が観ちゃいけない描写はなかったけど、子供が観る時間に放送していなかったと思うのですが・・・・

 そしたら、母が「それを言うなら、マチャアキのほうが、結婚できない男の性格に近いような・・・・」

 ええと、そのセリフで、「ああ、この母娘は、今放送している、無理な恋愛とかいうドラマを観て、トクイとアベちゃんと比べたりしてるんだ」とわかったのですが、私と同年代のお母さんが「マチャアキだって実生活では、けっこう問題有りよ?」と説明しても、10歳くらいのギャルにはわかんないと思うんですが。

 でも、大変好感が持てたのは、その10歳くらいの賢そうなお嬢さんと、40歳くらいの賢そうなお母さんが、ドラマ話で盛り上がりながら、楽しそうに会話していたことです。

 で、お父さんはその会話には全く口を挟んでいなかったけど、たぶん、40歳前後のお父さんだったけど、やっぱし、高くもなく、安くもなさそうな無難なカジュアルを着こなしていて、「さわやかカジュアルなお父さん」って感じでした。

 ほんと、ファッション誌ってゆーか、○○ホームとか××不動産のCMから抜け出したようなご一家だった。ああいう、ほんとの意味で「暮らしぶりが豊そう」なご一家とすれ違うと、自分が高級住宅街で無理して住んでることのメリットを感じられて、たいへん、うれしゅうございます。

 私以外は全員「VERY」を愛読してても、全く大歓迎ですので、そこんとこ4649!
5月19日(月)

 早くも台風接近ですか?

 今日の昼間の雨は、ジャコジャコ降ったかと思うと、薄日が差したりして、まさに台風性の雨でした。
 夕方は止んでいたので「夜中から大雨らしいから、早く帰ろう」と会社を出たのですが、三茶の駅についたとたん、ドシャぶりにあたってしまいました。明日はゴア合羽の出番かな?

 さて、昨日書いたロネマ・・・・じゃなくて、(たぶん。いつも混乱するんだが。レミオロメンだかロミオメロンだかロミオエラーだか・・・・あ、最後のはちょっと違いますね。故意に・・・・よくわからなくなるのと同じ程度に)・・・・ロマネ・コンティの話でも。

 あんま気が進まないけど、まあ書いているうちにノってくるかもしれないし。

 土曜日は我が社の恒例福利厚生行事である社長宅でのバーベキュー大会が行われました。要するに大規模なホーム・パーティです。土曜日に初めて知ったんだけど、この行事は元々、「仲人会」というのが発端らしい。

 中小企業なので、今の幹部社員のほとんどが、結婚するにあたって社長に仲人をお願いしているようです。
 まあ、ぶっちゃけ、会社の偉い人に仲人を頼むということは「今後も家族的なおつきあいを」って意味が強い。うちの両親も何度かやったことがあるが、新婚旅行から帰ってくると、豪華な土産を持って挨拶に来るし(その土産がたいてい、どーしよーもないものだというありがちな事実はおいておいて)、盆暮れにはお歳暮が届くし、子供が産まれると見せにきてくれたりするのである。

 で、最初はみんなでバラバラにご挨拶に訪れていたようだが、仲人した夫婦に子供ができるようになると、子連れで行くようになったり、同僚同士で一緒に家族連れでご挨拶に行くうちに「だったら、仲人していただいたみんなで大集合して、ワイワイやろう」ということになったらしく、お庭がそこそこ広いので、バーベキューすることになり、それがだんだん拡大して、毎回社員の半分くらいが参加するような集まりに発展したようだ。

 で、それとは別のベクトルの話だが、社長はもともと酒好きでかなりの酒豪だったが、ワインブームの頃から、盆暮れの贈答品にワインが多くなり、どうやらそこそこいいワインだったので、しょーがないからワインセラーを買って、いちおう自分でもワインをお値段などで分類して格納しているうちに、そこそこワインに興味を持つようになり、遊びに来た客に「これは、けっこういいワインらしいぞ」と振る舞ったりしているうちに、あっという間に「社長はワインがお好きらしい」ということになり、ますます高級ワインが集まるようになっていた。

 会社に挨拶に来る人も、よくエノテカの紙袋ぶら下げてたしな。

 さて、そのバーベキュー大会のときには、そうやって集まったワインがバンバン開封されて、あっとうい間に空き瓶だらけになるのだが、社長はワインセラーの上段のほうに高級ワインを置いており、「ワイン飲んでもいいですか?」な社員には「下から三段目までだったら」とよく言っていた。

 それでも、たぶん5千円くらいのが多いはずなので、どれも美味しかったっけ。

 さて、その社長は去年亡くなり、2代目は酒に興味がない。
 なので、ワインセラーを酔っぱらって高そうなのを持ち出しそうになる社員からやんわりと守る人はもういない。

 と、思っていたら、なぜか、誰かが「あ、ワインがもうない?新しいの持ってこよ〜」と言うたびに、「では、わたしが持ってきますよ」と、自主的ソムリエしている人がいた。

 取引先の2代目で、現在は副社長のS氏である。取引先というか、平たく言えば、うちの下請けみたいなもんなのであるが、先代社長はそこの役員でもあったので、まあ、やや格下ではあるが、対等なパートナー会社ってかんじである。

 そういう立場の人だから、せっせとワインを運んでいるのかと思いきや、「ワインもっと飲む〜」とワインセラーの前に立つ、すっかり酔っぱらった若手中堅女子社員(ええと、要するに30歳くらいの女子ってことです)の横で「このあたりはいかがでしょうか?」と、嬉しそうにワインを選ぶS氏の姿を見た。

 どうやらS氏も、そこそこのワイン好きらしく、亡き社長の遺志(?)を勝手に継いで、怖いもの知らずのキャピキャピ女子社員の中でも、お水の才能がありそうな子が「ええ?これが、シャトー・マルゴー?川島なおみは、これが血になって流れてるんでしょ?いや〜ん、どんな味なんだろう?」なんて言って、10万円もするようなのをうっかり出さないよう、きちんと監視していたようなのである。

 虎視眈々な女子社員の前で、「特にこの最上段は、かなりお高いものが並んでますし」と説明して釘を差していたが、「ちなみに、この右から二番目のは、私が先代社長にお贈りしたものなんです」と自慢も忘れていなかったんだが、中堅ギャルたちも、別に何十万もするようなのを狙っているわけでもなく、「うんちくはいいから、うちらが飲んでOKな棚にあるやつの中で、いちばん美味しいの選べよゴラ」という態度であった。

 さて、それから2時間くらい経ったころ、そのS氏がワインボトルを前に「でも、これは今飲むのはちょっと」と困った顔をしていた。
 途中経過は見てないが、どうやら、彼もそこそこ酔っぱらっていたようで、「自分が先代に贈った超高級ワイン」をうっかり、他の人にも自慢してしまったらしい。

 運の悪いことに、そういう邪心の隙を狙うのが、シラフでも上手いんだけど、酔っぱらうと悪魔的に超絶技巧なうちの取締役K氏がその自慢を聞いてしまったらしいのだ。

 「へえ、そんないいワインなんだ。だったら、飲ませてよ」

 私がちょうど通りがかったときには、まさに「いいじゃん、飲もうよ」「いえ、これはちょっと・・・・」と押し問答の真っ最中だった。

 瞬時に状況を判断した私が、阻止してあげようと間に入って、「あ、それって、Sさんが贈ったという・・・・けっこういいやつなんでしょ?こんな酔っぱらいばかりの中で飲むもんじゃないでしょう?」と言ったのだが、今から考えると、SさんもKさんも、私の気遣いをわかるような状態じゃなかったんだろうな。

 ってゆーか、私も酔っぱらってましたから(笑)、とりあえず「Sさんご自慢のワインを拝見させてください」と手にとると、「げ、ロマネ・コンティだったんですか?」

 「ええ、まあ」と引きつっていたけど、下請けだから営業スマイルは忘れないS氏。

 ラベルには「1995年」と書いてあった。私が「95年かあ」と呟くとS氏が「いえ、別にあんま意味は無いんです」というので、ビンテージイヤーものではないのだろう。たしかに、それが「当たり年」のものだったら、S氏はK取締役を殴ってでも阻止しただろうし・・・・

 で、どうせK取締役も見るからに酔っぱらっていたので、S氏が毅然とした態度で「これは、次回に、酔っぱらう前に飲んでください。」と言えば、K取締役が「ケチ〜!」と叫んで収まるような場面だったが、そういう気配もなく、S氏自らが栓を開けることになった。

 その場にあった、オモチャみたいなワイン抜きで・・・・・

 「いや〜〜、そういうのは、そんなワインオープナーじゃなくて、ってゆか、稲垣吾郎みたいなソムリエが、ちゃんと開けてくれないと、いや〜〜」と叫んだのだが、誰も聞いてくれなかった。

 まあ、いわゆる、パワハラ状態で、K取締役に逆らう人がいなかったのである。

 さっそく味見してみたが、イジめっこのKは「うん、まあまあ、美味いじゃない?えっと、これって5000円のワインだっけ?」とか言うので、S氏は小さな声で「いや・・・・その○○倍なんですが・・・・」と言っていたが、私も暗算ができる状態ではなかったというさんか、その○○倍がちゃんと聴こえなかったので「10倍で、5万円くらいなのかな?だったら、Sさんだって、オーナー企業の二代目だし、それくらいどーってことないだろう」と思ったし、そもそも開封したのは、Sさんなんだし・・・・と思って、せっかくだから、グラスに少しついでもらった。

 「へえ。いいワインなの?オレも飲む」と紙コップ差し出した人には「それは失礼ですから」と毅然とした態度で阻止しましたが・・・・・

 その場に居合わせたY氏は、それを全く美味しいとは思わなかったようで、「すんません、全く味わかりませんので、これ以上飲みません。自分にはこれを飲む権利ないです」と逃げてしまった。ああいう人を「空気読める人」というのかもしれない。

 さて、私もナマクラながら、いいワインというのは、開けた直後と時間経ってからの味が違うのはわかっていたので、まず、トップノートとやら(あれ?それは香水用語?まあ、どっちにしろ文化の国、おフランスの概念ですし)をかいでみたんだが、1万円以上のワインなんて、ほとんど飲んだこともなく、それはたぶん、松茸の香りを知らない外国人に最高級国産松茸を「どーよ?」と勧めてみたくらい無意味なことであろうが、「味はわからんだろうが、それが高いことはかろうじてわかるだけの意識がある」状態だったせいもあるし、過去に何度がそういう高級ワインをテイスティングした経験から、「味はわからなくても、香りがゴージャスなのはわかる」と思っていたのであるが、さすが、ロマネ、酔っぱらいの鼻孔にも、その芳醇な香りはかなりアピールしました。

 あああああ、こんな紙皿や紙コップや割り箸が散乱しているようなところで飲む酒ではないんだよなあ。

 つーか、横にあった冷めかけた焼き肉を口に含んでみたが、ああ、これでは、ワインに合わない!いや、肉はいい肉なんだけど、スーパーで売ってる焼き肉のタレがからんでいるので、それとフランス高級ワインの相性最悪だった。

 でも、もったいないから、ワイングラス3センチくらいを1時価ンくらいかけてゆっくり飲みましたけど、空気に触れると味がもっと重くなり、香りは薄くなったけど、とにかく、それにあう料理がないと・・・・・・

 もったいないことしたな、と思っていたのですが、昨日の日曜日、久々に上京した新井氏と「とぶさかな」で飲んでいたときに、「うっかり、ロマネ飲んじゃったよ」と事情を説明すると、ワイン通の新井氏が「ロマネっていっても、まあ、いろいろあるんだけど、普通のロマネだったら、どの年代でも100万円くらいするよ」と聞いて「え?ええええええ?」

 たしかに100万円はしないと思うが、どうやら10万円でもなかったらしい。
 でも、たとえ、10万円のだったとしても、あの状況で飲まれるのは悲しすぎる。

 今日はそのS氏がK氏と打ち合わせのために来社するとのことで、私がK取締役に「土曜日のことお詫びしなくちゃ」と言ったら「え〜?どうしたの?」

 「えええ?覚えてないんですか?S氏が社長に贈った高級ワインを開けちゃったじゃないですか?」
 「ああ、あれってSが入れたもんだったんだ。だったらいいじゃん。もう差し上げたモノなんだから」
 (って、それをあんたが飲む権利も無いだろう)

 「いや、でも、あれって、けっこう本気で高価なものだったらしいんですよ」
 「ふーん?まあ、いいじゃん」

 ちっともよくないので、Sさんがいらっしゃると「土曜日はすいませんでした。なんだかけっこうなもの飲んじゃって」と真摯に頭を下げると、Sさんはいつもの爽やかな笑顔で「いえ、いいんですよ」

 あれれ?拍子抜け・・・・
 つーことは、やっぱ、せいぜい10万円くらいなもんだったの?

 いや、そんなはずはないと思う。10万円のワインは確かに高いが、オーナー企業の社長の跡継ぎでありますから、銀座のクラブに得意先3名も連れていけば、20万くらいかかるのは知ってる人だと思う。

 だいたいうちの会社だって、部長クラスがキャバクラ接待すると、10万円くらい当たり前なので、その程度でワーワー言わないでしょう。

 それに、あのワインのラベルを見た感じでは「ロマネ・コンティ」以外に余計なこと書かれてなかったようだし、安く見積もっても50万円くらいのシロモノだったのだと思います。たぶん。

 ああ、もうK氏が酔っぱらいのパワハラで最低とか、それを阻止できなかったS氏もどーよ、という問題以前に「今まで生きていた中で、一番高価な飲み物を超テキトーな環境で飲んでしまった悲しさよ」と、要するに自己セキニンなので、次回、ああいう場目ンに立ち会ったら、後悔しないよう、全力でブロックいたしますから、今回は許してください。
5月18日(日)

 すいません。
 ロマネコンティ飲んじゃました。

 いや、無知で申し訳なかったが、そりゃビンテージ年のは何百万円もするのは知っていたけど、普通のだったら10万円くらいなもんかと思ってさ。それでも高いが。

 さっき、一緒に飲んだワイン通の友人に「昨日、タナボタでロマネ飲んじゃったけど、悪かったかなあ?」と話したら「ロマネコンティは安いのでも百万円する」って聞いて「え、えええええ〜〜!」

 さっきネットで調べてみたら、ほんとにそうでした。

 てゆーことは、私がワイングラスに3センチほど控えめについでもらっただけでも1万円以上の価値だったのか・・・・・

 ごめんなさい。私のせいじゃないけど、あれを開封するのを横で見てて阻止できなかった罪はあります。100万円だって知ってれば、身を挺してでも阻止したのに・・・・

 今日はあまり気が乗らないので、詳細はまた気が向いたら・・・・

 そーいや、某都知事がまた「パンダが年に1億円って高いじゃん」発言したようで、だ・か・ら〜、税金の無駄使いかもしれないが、潰れかけの銀行に400億円投入するほうが、「わたしの税金が・・・・」度が高いのですが、ほんと、ムカツクなあ。

 そして、某都知事と似たようなキャラの某ナベツネさんは、また懲りずに巨人戦を観戦に行ってボロ負けして、「けっ、こいつらせいぜいAクラス入りが目標だな」みたいな悪態をついたようですが、そっちは個人的にはスルーというか、愉快なエピソードです。巨人が勝とうが負けようが、私の人生には何の影響もないわけですし、そもそも某ナベツネさんは選挙で選ばれた人じゃないので。
 それに、自分が観戦に行くたびに負けると、ヘコむ気持ちはよくわかりますし。

 ああ、しかし「いいときのマー君は、やっぱし仙台にいかないと観られないのか?」と言っていたのですが、今日はホームでもしっかり負けてました。
5月16日(金)

 うちの会社は、なまくらフレックス制で、ってゆーか、ちゃんとしたフレックス制っていうのがどういうのかわからんのだが、ともかく、みんな好き勝手に出勤してくるのであるが、我が総務部は会社の受付部門も兼ねているので、「10時ですが、誰もいません」ってゆーのが許される部署でもないし、そもそも経理担当者に午前中電話しても誰もいないし「何時に出社するのかわかりかねます」っていうのは、普通ありえないし、そういう会社を私は信用できないので、私は有事の際(ものすごーい二日酔いで、ほんとは休みたいくらいだが、そうもいかないので、なんとか昼までには出社しますとか)以外は、ちゃんと定時に出社している。

 決まった時間に席にすわっていることで、給料もらっていると考えているし。座っててナンボの商売である。
 まあ、私がそうやって、きちんと朝からいるので、他の人が油断しているだけとも言えるが、それにしても、毎朝のように、エビワカちゃんと2人きりなのである。(エビワカちゃんはフレックスが適用されない、時間決めの契約社員。そのかわり、土日祝日は普通に休日。私も以前はそのご身分だったが、それだと給料が生活ギリギリだったので、今のご身分を選んだ)

 フロアにポツネンと2人きりで、会話がはずむときもあれば、全く会話の無いときもある。
 エビワカちゃんは勤め人経験が浅いのと、結婚&出産退職前の職場が、中規模の個人診療所だったらしく「オフィス仕事」の経験が無いので、過去にいたアシスタントの中では、最も、この不思議な、というか「これでいいんですかい?」なフレックス制に疑問を感じないようであるが、それでも「これでいいんですかね?」と前に言われたことがあり、「うちは、その分、休日が少ないからね。午後出社OKだし、平日に休みがとりやすいって条件をいいと思える人しか残らんのですよ」と説明したら「ふーん?」という感じだった。

 前置きはここまでにしておいて、今朝はなぜかエビワカちゃんと雑談で盛り上がった。

 エビワカちゃんが、朝の宅配便の配送を受け取りに行ったときに、ちょうど出勤してきた若い女子が誰だかわからなかったというのが話の発端。

 よくあることだが、多部署で新しく来た派遣社員などは、「この人誰?」と思うけど、最近新しい派遣社員も来てないはずだし・・・・エビワカちゃんは「今年の新入社員で女子って?」というので「それはOさんしかいないけど・・・・」

 O嬢(ぷっ)は、新卒の新入社イン(ああ、また病が・・・車伊ン・・・・になってしまうし、員・・・・あ、やっと出た)ではあるが、バイト活躍部署でのベテランバイトさんで、繁忙期に車伊ン・・・・社胃ン・・・・ぶもー、とにかく車伊ンが手伝いにいくと、学生バイトだけどチーフバイトのO嬢に指示を仰ぐことも多々あり、性格が男前で真面目なO嬢は、手伝いシャインが「これ、間違っちゃったけど修正してもらえませんか?」とお伺いに行くと「ちゃんとやっていただかないと困ります」とキゼンとした態度をとっていたらしく、まあ、そんなだから、他で内定がとれなかったらしく、うちにそのまま就職することになり、車伊ンたちから「ええ?あの怖いバイトの子がセイシャイン?」という反応も多かったとか。

 車伊ンになって一ヶ月くらいは、リクルートスーツに地味メイクで、本にンも緊張しているし、まあ、ちょっと威圧かンのある堅太り系の女の子だったのであるが、5月になってから、本にンも「ちょっとオシャレしてもいいかも」と思ったのか、普通に「イマドキの服が似合わないし、化粧もちょっと濃い、ちょっと勘違いのギャル系女子シャイン」になったようだ。

 なので、エビワカちゃんも「あの、ギャルギャルした若い子だれ?」と思ったらしいが、私が「でも、大卒で新卒の子と、エビワカさん、そんなに年かわんねーじゃん」と言ったら、「たしかに〜」

 そんで、新卒じゃなくて、今頃中途採用された男子がいるのだが、「なんだか、みんな、彼のことイケメンだって言うんですけど、そう思います?」

 やく意ン、役員面接した某役員も「さわやかイケメンじゃない」と評していたので、期待していたのだが、私の趣味ではないというか、なぜか男性上司には「イケメン」と言われているようですが、私の客観では、ぜんぜんイケてません。ブサイクでもないけど、美形でもない。

 なんかオジサマたちのツボを刺激する好青年オーラを発しているようです。

 で、「じゃあ、今の社内的にイケメンって誰だと思う?」と話をもちかけたら、えれー盛り上がりました。
 私が、「今だと、さすがに年とってきて衰えが隠せないけど、Tさんは、美形だと思うんだけどなあ」と言うと、エビワカちゃんが「あ、それはわかります。今でも中部ン、美形だと思う」そうだよね、あれをブサイクだと思う人はいないよな。

 で、エビワカちゃんが「M部長なんて、若いときはけっこうモテたのでは?」というので、お?そういう趣味?と思ったのであるが、「Mさんはねえ、韓流ブームのとき、イ・ビョンホンに似てるって言われててねえ、たしかにねえ、でも、実は私はビョン様ファンで、M部長が『おれって、韓国イケメン俳優に似てるらしいけど、ふん、どーせそういう系統の顔だっていうのは、ずっと言われてたんだけどさ』と、ちょっと面白くないけど、実はけっこうジマンしている態度がもー許せなくて・・・でも、たしかにパーツは似てるだけに否定もできなくて・・・・」とボヤいたら、エビワカちゃんにとてもウケた。

 で、わりと私の趣味の、おしょーゆ顔で長身で痩身のK氏を挙げてみたら、「ああ、あれはあれでわかるけど、私はもっと濃い感じが好きなんですよ」というので、「濃いのがいいんだったら、マスオさんなんていいじゃん」と言ったら「あれは濃すぎます!」と一蹴されてしまった。

 くすん。マスオさんの替わりに、ちょっと傷ついてみました。

 で、エビワカちゃんが、「新入謝意ンだったら、○○部に配属された2人のうちの、背の高いほうが、けっこう可愛いですよ?」
 「へえ、そうなんだ。あそこ、2人配属されて、背の低いのと高いのがいることはわかっているんだけど、顔までチェックしてないなあ」
 「まあ、背の高いほうは、けっこう可愛い顔してますけど、でも、まあ、おコちゃまですけどね(笑)」
 「ええ?私だったら、確かに下手すると時部ンの息子っていう年代だけど、エビワカさんが、子供呼ばわりする年じゃないというか、2歳か3歳違うだけでしょ?」

 そしたら、エビワカちゃんが「ええ?ってゆーか、ミヤノさん何歳なんですか?」

 うわっ、ぐほっ、そっか私の年齢なんて知らないよね。うわ、みぞおちに来たわ。
 わあ、あまりちゃんと答えたくないけど、嘘言うわけにもいかんし、まあいいや、私は・・・・ええと、マジでけっこう忘れてるんだが、今年は2008年ですから「ええと、今年で42歳です」と正直に申し上げると、「ええ?若いですね?」と、普通に驚かれた。よしよし。

 「まあ、お気楽なドクシンですから」

 そんなザツダンで盛り上がっているうちに、ちらほらと他のシャインもシュッ機ンしてきて、2人で何ごともなかったように仕事していたのでありました。   
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