可燃物な日々

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 日本酒8合飲んだ勢いで、新しい掲示板を作りました
2月15日(金)

 さっき、メールをチェックっちゅーか、スパムメールのお掃除をしていたのだが、差出人が外人名のメールは自動的に(システム的に自動という意味ではなく、生理的にというか脊髄反射的にという意味)ビシバシ削除するのだが、ふと、その差出人の名前に「Francisco Black」っていうのがあったので「え?まさか、ブラック・フランシスをもじってるの?」

 和文スパムは「あやか」だの「さやか」みたいな、キャバクラっぽい女性名(綾香さん、沙耶香さんすんません)は多いけど、あんまし有名人っぽい名前を名乗るものは少ないが、そーいや、ずいぶん昔、美人テニス選手名を騙ったか題名にしたメールでウィルスが大流行なんて事件があったことを町山さんの著作で読んだような・・・・クルニコワでしたっけ?
 そりゃ、あたくしだって、メールの差出人名がキアヌ・リーブスだったら、ちょっと開いてみたくなるかもしれないが(笑)
 あと、そういうのがメールの題名になっていると、友人が「キアヌのお宝写真発見!」なんて内容かと思って、うっかり開いてしまうかもしれない。実際、友人Mからは「田中君CM出演決定」なんて題名のメールなら来るし。

 それにしても、もしフランク・ブラックをもじっているのだとしたら、相当なピンポイント攻撃なわけで(欧米的にはそんなマイナーでもないのかなあ?)、そんなわけないよなあ、きっと「フランシスコ・ブラック」っていう何か他で有名なものがあるのかもねえ?(「サマンサ・タバサ」みたいな。そーいや「ガルシア・マルケス」っていう若向けのブランドがあって、のけぞったっけ)

 と思いつつ、メール削除に勤しんでいたら「ありゃ?」

 Jamie Mccollumさんからのメールが・・・・これも微妙にJamie Cullumっぽいんですけど・・・・こっちのほうがさらにピンポイント攻撃ですが・・・・

 どちらも2月14日はバレンタインデーに着信したメールですが、ただの偶然ですかねえ?
 どちらも小さな文字の英文で何書いているのかわかりませんでしたが、誘導先は同じではなかったが、最近はこういうピンポイント攻撃が流行っているのか、それとも、元々そうだったのだが、たまたまというか普通は圏外なので「ただの外人名」としか思ってなかったのか、それともスパム・メール自動作成ツールにカレッジ・チャート系な趣味のエンジニアが参加して、そういう微妙な名前をこれからも大量に作成してくれるのでしょうか?乞うご期待である。

 ピクシーズだのジェイミー・カラムだの言っても、日本人の100人に聴いたら、知ってる人がゼロである可能性もかなり高いのですが、一昨日は新橋駅前で100人インタビューを敢行したら6人くらいは知ってるかもしれない、超メジャーバンドのライブに行ってきました。

ザ・ポリース(くどい)東京ドーム公演 2008年2月13日

 へえ、グーグルで検索すると「もしかして、ザ・ポリス?」と教育的指導してくれますが、行き着く先には「ポリス(バンド)」っていうウィキペディアの記事なんですね。
 関係ないが、洋楽バンド名の冠詞の扱いについてはカラオケ会社でちゃんと統一してほしい。Tの欄に「THE」がつくバンド名持ってくるなって。法人名検索で、ほぼ半数以上が「カ」の欄に集約されるようなもんだろう。(カブシキカイシャ○○)

 私がフジロック日記を書くと、現地に着くまでの記述が長かったりするのだが、今回もそんな感じになりそう。いやあ、東京ドームに着くまでに異常に時間かかってさ。

 今回の公演は、ご丁寧にもチケットには・・・あれ?半券見つからない?まあいいや、正確じゃないかもしれないけど「6時開場 6時半 フィクション・プレイン開演 7時半ポリス開演」とか書いてあった。
 最初、「なんだこりゃ?」と意味わかんなかったのだが、そういや、チケットをとってくれた友人T嬢が「前座あるみたいだから開演は大人時間」とか言っていたし、ご丁寧にもチケットで前座の時間も教えてくれているのだな、行き届いているではないか。

 会社からドームまでは、電車乗ってる時間だけでも1時間はかかるので、スティングの息子さんのバンドである前座を観ようとすると5時過ぎには会社を出ないといけないが、そこまでする気力もなかったので、6時ちょっと前の電車に乗る計画を乗り継ぎ検索サイトで検索して「これで7時は後楽園駅につくから、のんびり歩いても開演前だし、トイレに行く時間もあるだろう」という計画。

 しかし、そうやって「今日は大事な用事があるから、早めに退社するのよ」って時に限って、いろいろあるのが宇宙の法則で、5時くらいに、いつもアポ無しで強引にやってくる取引先の役員がやってきて、うちの部長と某役員に応対してもらったんだが、部長が小声で「5時半くらいになったら、用があるからって呼び出ししてよ」と冗談とも本気ともつかぬことを仰った。

 その人、先月もやってきて、誰も相手できる人がいなかったので、「今日は誰もいませ〜ん」と言って門前払いするしかないと私がロビーに下りてそう告げると「いやいや、あなたがいらっしゃるではありませんか」と言われ、それから30分以上、そこで立ち話するハメになったような凄い営業マンなので、とにかく話が長いのは部長もよくわかっているから「中座できるように、よきに計らってね」という部長の言葉はわかるが、私はそういう演技苦手なので、普通だったらやってあげないのだが、あまりにも長引くようだったら、携帯にでも電話してあげようと思っていた程度だったが、5時半過ぎて帰り支度をしていたら、エビワカちゃんも定時で退社してしまい、残るはマスオさんだけであった。

 けっこう電話の鳴る日で、私が帰ろうと支度している最中にも、外線や内線やインターホンの応対で、なかなか帰り支度が進まないくらいだったので、「こりゃ、マジでいかん」と思って、応接室をノックして「失礼します。あの〜TKさん、ちょっと宜しいですか?」と言うと、TK部長は「なんだ、接客中に」という顔をして出てきたのだが、ドアを閉めたとたんに「ナイス・たいみんぐ〜」と言うと、トイレに走っていってしまった。

 で「私もう帰るんで、マスオさんだけになっちゃうから、電話とか鳴ったらよろしくお願いします」と言ったら「おう、任せなさい」とばかりに、応接室に戻らないつもりらしかった。天然だけど、ぐっじょぶだったらしい。
 で、そんなバタバタした中で、駅に向かう途中、ふと、「あ、さっきマスオさんが外線電話中にH君から内線あって折り返しにしたんだっけ」と思い出した。

 そーゆー伝言って忘れがちである。
 「そっか、こういうとき、よく他の人は携帯から電話かけてくるよな」と駅に着いたら、まだ電車到着までには時間があったので、ケータイで電話してみようとしたが、栄養失調で死んでました。
 あー、ケータイ持ってはいるものの、滅多に使用しないから、マメに充電しないんで、いざ使おうとすると、いつもこうなんだよな。

 まあ、伝言は社内的なものなので、H君も折り返し電話がないと気が付けばまた内線してくるだろうし、放置しても問題ないのであるが、たまたま公衆電話が目の前にあったので、まだ時間に余裕があったから、会社に電話して「さっき、あたし、H君から内線あったって言ったっけ?」と言うとマスオさんが「いえ?」と言うので「ごめん、ドタバタしてて忘れてたんで、内線してあげて」で任務完了。

 そして、横浜線がやっと来て、それは経路検索した電車だったので「予定より早めに出るつもりが、結局これか。まあこれでも余裕もった時間なんだけどね」と思いつつ、乗換えの菊名までは一駅だったし、そこで降りる人も多かったはずなのだが「はあ、最近、こういう短期記憶がすぐに失われること多くなったなあ」なんてことに思いをはせていたら、電車が駅に到着し「おおぐち〜」って、あれ?

 もはや、脊髄反射は正しく作動しなくて、「あれ?新横浜から乗ったら、菊名って次じゃなかったっけ?あれ?そうじゃなかったっけ?」と躊躇しているうちにドアが閉まり「次は ひがしかながわ 終点です」とアナウンス。

 よく、読書に夢中になっていると降りるはずの駅で降りそこなったりするが、ああ、やっちゃったよ。いったい、何を考えてそんなに集中していたのかわからないが、菊名乗換えを逃して、東神奈川に到着である。
 東海道線を利用する場合には、そこから戻って横浜からという経路もあるんだが、東京ドームまでどっちが速いかまではわからないし、どーしよー、と、しばし悩んだが、ロスタイムは15分くらいだし、最初に選んだ(というか、ネット検索システムが選んだ経路)にしようと、降りた電車にまた乗りなおし、菊名で東横線に乗り換えた。

 すぐに、乗るはずだった急行の次くらいの通勤特急に乗り、武蔵小杉乗換え。
 去年、野球で東京ドームに向かうときに、同じ経路をたどり、検索システムでは「武蔵小杉で乗換え」と出ていたのだが、うっかり「でも、田園調布でもいいじゃん」と思っていたら、東横線の急行だか特急はそこで止まらず、自由が丘まで行ってしまい、しょーがないから、日比谷線回りで行ったのである。

 人間、こういう失敗をしないと憶えないので、乗換えのアナウンスを真剣に拝聴しながら、武蔵小杉で乗り換えると、都営三田線直通が来て、そいつは途中で急行に抜かれるとか・・・・
 経路検索システムの欠点は、それが「最速」なので、電車一本ズレると、こーゆーことになりがちなのである。
 いったい、何回乗換えしただろう?
 新横浜→(菊名で降りそびれ、次の大口でも乗りそびれ)→東神奈川(でターン)→菊名→武蔵小杉→田園調布→武蔵小山(急行の追い越し)→白金高輪→後楽園

 田園調布から白金高輪までは、うっかり乗換えを間違えると都営地下鉄方面に行く電車になってしまうので、乗っている最中も車内アナウンスを聞き漏らすまいと集中していた。
 しかし、予想以上のスローペースで、何時に後楽園駅に着けるのか気が気ではなかった。

 「こりゃ、駅についたらダッシュだなあ・・・・」

 南北線の後楽園駅はえらく深いところにあり、しかも駅を出ると外野席入り口なので、内野席入り口に行くためにはドーム半周なのである。(去年2回も行ったのでよく知っている)
 時間に余裕のあるときには「メタボ解消」に貢献してくれるが、「時間ギリギリ」のときには地球の果てまでダッシュしているような無間地獄感を味わえます。

 「まあ、でも、5分くらい遅れたからって、ま、いっか」

 と、自分を落ち着かせるためにそう考えたのですが、ジリジリとした気分で電車に乗っているだけで暇だったので、ふと余計なことを考えてしまった。

 「待てよ?このライブの代金は1万3千円だよ?まあ、1時間半はやるだろうし、ええと、90分として、一分あたり何円だ?」

・・・・・・一分ほど経過

 「まあ、1時間半ぽっきりということもないだろう、きっともう少しやるはずだ。だから100分で計算しよう!」

 インド式計算術ってどういうのだか知りませんが、私が編み出したのは「バングラデシュ計算術」なのかもしれません、するってえと「一分につき130円?」という結果が算出されました。

 ええと、一分遅刻するとペットボトルジュース1本の損?
 2分だと、タバコ1箱?(3万円の席の人は1分につきマイルドセブンが一つづつ積み上がるのか?)
 3分だと、牛丼一杯分くらい?

 つーか、なんだかそのテンポってタクシーのメーターみたい?
 うあああ、こうしてちんたらと地下鉄に乗っている間にタクシーのメーターが上がっていることになるのだ!

 などと、せこい計算をしているうちに、なんとか7時15分をちょっと回ったあたりで後楽園駅に到着。エスカレーターを黙々と歩いて乗り継ぎ、やっと地上に出て、冷たい風が吹きすさぶ中、黙々とドーム半周し、7時半ちょっと前にはゲートにたどり着き、トイレに寄ろうかと思ったが長蛇の列で諦めて、ビールでも買おうかと思ったけど、そっちも長蛇の列だったので諦め「明るいうちに席を探さなきゃ」と3塁側内野席の下段のほうに下りたら、すぐにT嬢を発見できた。ぜーぜー

 T嬢と会社の先輩も、さっき来たばかりらしく、前座は見てなかったそうだ。

 私が席にたどり着いて、やっと呼吸が整ってすぐに場内が暗くなり、ライブが始まった。

●前置きなげーよ。ここからがホントのポリス来日公演

 大阪公演を先に鑑賞していたyomoyomoさんの感想を読んで「ほお、こりゃ思ったよりも期待できるらしい」と、期待のハードルをけっこう上げていたのだが、なんと言おうか、私がちまちまと心の中で10センチくらい上げていたのは走り高跳びのバーだったのだが、始まってみたら「え?棒高跳びでしたか?」ってくらい良かったです(笑)

 ポリスがどうのという以前に、私がびっくりしたのは「ドームってネット外してくれてたっけ?」ということである。野球鑑賞でも邪魔なのだが、ファールボールが飛んでくる恐れの全くないライブ使用時のネットはほんとに気に触るので、それが無いのでびっくりした。
 ドーム公演にけっこう頻繁に行っているT嬢は(最近だとレッチリとか)「いつも無くない?」と言うが、横にいた先輩が「前はあったと思うよ」

 あれが無いと、ほんと違うね。偉いよ東京ドーム!

 あと、10年前に比べて(私がドームでライブを観た最後は、たぶんU2が悪魔ツアーしていたころ)音が格段にいい!
 ドームのあの、後ろからバスドラの音が返ってくるのが、どうにも不愉快だったが「武道館だって、最初の頃は音が最悪と言われていたらしいが、先人の努力でそこそこになったし、なにより、ドームができたら、『武道館だったら音がいいから』っていわれるようになったし、きっと東京ドームだって、そのうちよくなるよ」とは言っていたけど、ここ10年で確実に進歩したらしい。音響技術者たちの努力の賜物であろう。なーむ(合掌)

 最初のMessage in a Bottleのときには、モニターが点灯(?)してなかったが、Synchronicity IIになったら、パーっと点いて、メンバーの顔が巨大モニターに映されて、びっくり。

 「なんなの、この超高品質画像は!」

 比較の対象にはならないかもしれないが、うちのボロいテレビを2メートル先で観ているよりも、100メートル先のあのモニターの映像のほうが、美しいのは、当たり前か・・・・

 いやあ、技術の進歩ってすごいなあ。
 めったにこういうスタジアム級を観ないので、たまに観るとびっくりするよ、ほんと。

 フジロックだと、設備はそこそこでも、色んなアーチストに対応するからあそこまで作りこめないけど、単独のスタジアム級だと、計算されつされているし、準備にも時間かけられるし、格が違うよなあ。

 ライティングも、それほど派手ではないにせよ(大人仕様というか・・・・)曲の雰囲気というか、「プロモビデオの雰囲気」を再現しており、ほんと月並みな言葉ではございますが、センスよかったっす。
 どっちにしろ、砂被りで観たいアーチストでもないので、音響と照明が堪能できて、ちょーど良かったってかんじ。

 てゆーか、後で思ったのだが、スティングの声が衰えていたくらいで丁度よかったのでは?
 あれで、スティングが完璧に歌っていたら、全てが完璧すぎて相当嫌味なライブだったかも(笑)

 ええと、あと何を考えてましたっけ?
 そうそう、「アンディ・サマーズ、とうとう背が伸びなかったなあ」とか(笑)
 20年前、すでにアンディの「高齢」はお約束のネタというか、「この人だけ、自分の親と同じくらいの年なんだ」と思っていたけど、それって今でもうちの父ちゃんと同じ年くらいってことなんですよね?
 遠目で観ると、昔と何も変らない印象だったが、モニタでアップになると、やっぱアゴがトドになってしまったりしてましたが(演奏に熱が入ってアゴを引くとき)、でも、彼のギターの素晴らしさも期待以上でした。

 つーか、観ている最中で思い出すのもなんだが、「そうだ、私、あの当時、アンディ・サマーズが大好きだったのだ」と気が付いたのである。ギターも好きだったのだが、プロモビデオでの動きがなんとも愛らしくてねえ。 Wrapped Around Your Fingerのビデオだったっけ?ロウソクがいっぱい立ってる中でメンバーたちがゆらゆらとスキップしているようなシンプルなビデオだったけど、あんときのアンディのステップはとても愛らしく、何度観ても飽きなかった。

 しっかし、よく3人だけであんな音になるよな。
 T嬢によると「私がドームで観た、舞台上最小人数記録を更新」だそうで、それまでの記録はレッチリの4人きっかりだったらしい。しかも「レッチリは人数少ないのに、真中に固まろうとする」という変な習性を持つそうで。

 特にアンディのギターは、かつても絶賛されていたけど、こうして改めて聴いてみると、「のだめカンタービレ」での、のだめのピアノを表現するセリフ「まるで、オーケストラみたいな多彩な音」っていうのを思い出す。
 そう。ポリスのライブは、3人がそれぞれ多彩な音を出すので、ロックのライブというよりは、ウィーン・フィルとか聴かされたような気分だったんだよね。

 まあ、大絶賛モードなんですが、ひとつケチをつけるとしたら「ポリスの曲って似たような曲が多いな」ってことを思い出した。前から思っていたんですよ。鼻歌で唄っていると、3曲くらいいつのまにか跨ってたりして。Walking On The Moonのつもりが、Walking In Your Footstepsになっていたり、Message in a Bottleのつもりが、King Of Painになっていたり。Don't Stand So Close To MeとCan't Stand Losing Youは、まあ、最初からそういうつもりの曲なんだろうけど、そーいやスティングはそういうの好きだから、Every Breath You Takeの「アンサーソング(?)」として、ソロでSet Me Freeっていうのをやってたっけ。

 なので、ライブ中でも、ときどき「あれ?この曲さっきやらなかったっけ?」って思って、私だけの問題かもしれないが、ポリスの曲がきちんと分離同定できてなくて、なんだかゴッチャになっている感を思い出しただけである。

 そういや、スティングの声であるが、コーラスでフォローする人もいないので、駅伝でフラフラになった人をハラハラしながら見守るような局面が時々あったが、あれって多分、音響スタッフのフォローが超絶技巧だったような気がする。ぐっじょぶ
 逆にアンコールのEvery Breath You Takeでは、高音域が少ないせいか、ボーカルが前面に出てしまい、私の愛する水車の粉引きのようなドラムとギターの掛け合いがあまり聴こえなかったので「スティングさん、ちょっと黙っててくれませんか?」と思ってしまった。

 そーいや、私が「アンディ、結局背が伸びなかったね」と冗談を言うと、T嬢が「でも、顔は成長するもんなんだね、いや、スチュワート・コープラントのことだけど(笑)。昔も長かったが、さらに長くなったような」と言うから「あれは、肌に張りがなくなって横はシボんだけど、縦はシボみようが無いからでは(笑)」とか、軽口を叩いていましたが、彼の演奏もよかったですよ。特に見せ場の「YASKAZターイム!」(勝手に命名)みたいなのが。

 T嬢曰く「ドラムのソロタイムって、超退屈」であるが、私の過去の経験でも、ドラムソロが始まるとトイレに立つ人が多かったりする。
 そう考えると、ポリスが偉いのは、ハードロック的なソロの見せ場を意図的に排除しているところなのかもしれない。アンディのギターの見せ場も、超絶技巧博覧会ではなかったし、。あくまでもアンサンブル重視なところが、やっぱウィーン・フィルなのかも(笑)

 さて、そんなこんなで充分に堪能いたしました。「うーん、1分130円の価値はあったな」と満足でしたが、私が暗算できなかったので勝手に設定した「100分」ですが、7時半ちょっとで始まり、終ったのが9時10分ちょっとって感じだったから、まさに「ほぼ100分」だったようです。大人にちょうどいい長さでした。

 終ってから、3人でご飯食べて、12時前にT嬢の先輩が帰った後、T嬢が「もう一軒くらい何か飲んでく?」と言うので「どーせなら、ポリス唄おう」とカラオケ屋に行ってしまい「でも、ポリスの曲ってあんま唄えね〜」と3曲だけ復習してから、ダラダラと朝までやってしまいました。
 前にジェイミー・カラムのライブの後も、興奮さめやらずカラオケでクールダウンしていたのですが、またやっちゃたよ。

 こんな二人は40歳過ぎても、まだまだフジロックに行く気満々らしいです。

 おまけ。
 T嬢がこんな話をしてくれた。(ソース不明)

 ポール・マッカートニーといえば(・・・・スティングさんちの総試算はヒルトン家並らしいという話から、「マッカートニーさんちは離婚成立したみたいだけど、どうやったら後釜になれるんだろう?」というお約束の話題にって)音楽学校をリバプールで主催しているらしく、そこの講師にコステロ先生がいるらしく、「コステロ先生流作曲講座」とからしいのだが、コステロ先生ったら「今日は屋外授業ということで」と生徒を連れ出して、行き着く先はなぜか近所のパブだったりして、そこでスティングの悪口を語っていたりするそうだ。世界一受けたい授業?かも。
2月14日(水)

 昨日のポリスの公演が予想以上に良かったので、ついつい調子に乗ってしまい、ライブ終った後、ご飯を食べてからカラオケに突入し、ポリス3曲唄って復習も完璧っていうか、「自分の歌声でさっきまでの感動が帳消し」というのはいつものことだけど、結局、カラオケ屋を出たのが朝5時でした。

 家帰って3時間だけ寝て、シャワーも浴びずに出勤。へろへろでした。

 夕方、「もう帰りて〜」と頭真っ白状態でPC画面をぼんやり眺めていたのだが、仕事のことでちょっと小難しい問題が持ち上がり、意識が朦朧としながらも、同僚たちと「あーでもない、こーでもない」と喧喧諤諤でさらに頭の中がガタガタになっていたのだが、「まあ、今日のところはこれで」ということになり、「いよいよ、帰るぞ〜」と思っていたら、役員と打ち合わせに来ていた取引先の社長が「パソコン使いたい」というので私の隣にあるエビワカちゃんのマシンを使っていただいたのだが、そのオジサンが、久々にああいう人に会ったが「3秒以上黙ると放送事故扱いなんですか?」と御伺いしたくなるような、とにかくひたすら喋っている人で、今日の体調では私は会話には入ってなくて無関係と言えども、横でマシンガン・トーク展開されるだけでも、流れ弾がビュンビュン飛んでくる心地がして、ガタガタだった私の脳みそは穴がいっぱい空いたチーズのようになり(「トムとジェリー」に出てくるようなやつ)、わー、なんだか天井に向かって叫びたい、という限界に近づいていたら、その社長の相手していた人が「じゃ、私、帰り支度してきますんで、こちらでしばらくお待ちください」って、席を外した瞬間に、マシンガンの照準が私になり、うあっと思ったが、なにせ雑談は得意ですから、相手に不足は無いと、マシンガンの弾丸をマトリックスの超スロー映像みたいに手掴みしては投げ返しを繰りかえすこと10分くらいの間に、その社長さんの今回の関東出張の報告から、出張頻度の自慢や、さらにはなんでそうなるのかわからないけど、新幹線が混んでいるのは京都にみんな押し寄せているのだという主張を拝聴し、さらには、日帰り京都旅行のお奨めコースまで披露され、やっとうちの社員が戻ってきて「じゃあ、行きましょうか?」というころには、あの社長と3時間くらい雑談していたような気分になっていた。

 というわけで、いろんな意味で疲れたので、今日は早寝します。
2月12日(火)

 ここんとこ、ほとんど残業してなかったのだが、さすがに(私には関係ないところで)三連休明けなので、あれこれ雑事が襲い掛かってきて、夕方ふと気がつくともう5時で、「ぎえええ、今日の午後で終らせなければいけない仕事が途中だった!」と慌ててやり始めたのであった。

 さて、先日友人と食事したときに「祝・田中マー君CM出演」の話題に当然のことながらなったのだが、すでに放映されてるキムタクのFMVのCMと3月からオンエア予定の餓えと(変換されないんすか?)アヤちゃんのオロナミンCのCMってゆーことは、「CMの女王と、CMキング(?)と共演という二冠じゃん」

 パリーグの選手としては、なかなかの偉業である。もっとも、ここまでの「一般認知度」に貢献したのは、ノムさんのような気もするし、富士通のCMは確かに主役はノムさんだし。

 それはいいんだけど、マー君情報をくまなくチェックしている友人は、マー君がCM撮影の感想をインタビューされて「キムタクさんは、思っていたより小さかった」とか発言していたのを気にしていた。ジャニーズ系にネガティブ発言すると、たしかに色々な意味で心配である。
 「まあでも、芸能人を近くで見ると、みんなそう言うしねえ」とフォローしたのだが、テレビは実物よりも太って見えるし、身長もたいてい大きく見えるというか「見せている」
 ただ、とんねるずのように「実物観たらデカかった」という人たちもいるが、コンビが二人ともデカいと、そういうことになるらしい。最近だと、エアロビねたで売れ初めているお笑いコンビが「いいとも」に出てみたら、「わー、二人とも大きかったんだ」と驚かれていた。

 なので、キムタク様のほうでも、大柄な野球選手に「思ったよりも小さいんですね」って言われても、「そりゃそうだろ。てゆーか、君がデカすぎるんだ」と気にもしないと思う。

 「ま、だからキムタクさんだからOKでしょうけど、それが岡田准一君だったら、マジ、シャレになりませんから〜(笑)」と酒飲み雑談はそれで終了したのだが、今朝のワイドショーで、映画「影日向に咲く」(・・・・でしたよね?)の舞台挨拶で、主演の岡田君と宮崎あおいちゃんが並んだ・・・・というか並ばなかった画を観て、「う・・・、ほんとシャレにならん」と思った。

 普通、共演者同士は肩を寄せ合って撮影カメラに目線を送るものだが、私が観たかぎりでは二人は3メートルくらい離れていて、それはテレビの画的には5メートル以上離れているように見えて(ですからテレビとはそういうものなのです)かなり不自然だったが、そりゃ、今が旬の宮崎あおいちゃんは自分より身長の低い男性相手にはそれ以上近づかない本能があるだろうし、岡田君にしてもそうだろう。

 でも、宮崎あおいの公式ぷろひーるを見てみると163センチになってて、おやぁ?
 ヒール履いてたからかなあ?
 でも、岡田君がそんなに大きくないのは、とてもよく存じているはずはので(共演してたんだから)、低めの靴履いてくると思うけどなあ。スタイリストのミス?

 別に身長低いからって、だからどうって話でもないが、TOKIOで言えば長瀬的な位置にいるので、どうも小柄だという印象が薄いし、SMAPの仲居君みたいに「どーせオレは背低いよ」と開き直った態度をとっているようにも見えないので、その曖昧さに違和感というか息苦しさを感じることがある。(最近はあんまり評価していないが、2年くらい前は超注目してた役者さんですし。まあ、一過性のものだとは思っていたけどさ)

 そう考えると、SMAP仲居はさすがだな。
 バラエティー番組では、とことん「かっこつけてるくせに、カッチョ悪いオレ」を演出しているので、「実はSMAPでも最も顔立ちは整っているのではないか?」という10年以上前、女友達と飲み会の無難な話題として「SMAPだと誰が好き?」という話になると、心底面食いな子が「・・・・・実は、仲居君」とよく言っていたっけ。「たしかに、顔だけで判断すれば、それが正当かも」なんて皆で納得したものである。

 そーいや、前に電車の中で、大学生くらいの男女数人がそばでワイワイと喋っていて、その中の男子が「オレ、この間、仲居君と一緒のエレベータに乗ったんだよ!」と自慢していたのだが、女子は「えー、仲居君って小さくない?」とか言っていたのだが、その男子は「いや、そんなことなかったよ。オレと同じくらいかなあ?とにかく、思ったより背も高くて、とにかく、超かっこよかったんだよ〜、男でもシビれるくらい」とまくしたてていて、その勢いに煽られた女子も「そーいや、仲居君、ファッション変だけど、顔立ちはいいよね」などと言うと、男子は「いや、服もテレビで観るより普通で、ほんとにほんと、かっちょよかったんだよ〜」と、ずっと仲居君のカッコよさについて演説していた。

 キムタクさんは「ここ十数年、いつもずっとキムタクを維持しているので、ある意味すごい」のであるが、仲居は逆に「カッコいいときと、悪いときの落差」の演出でタイマン張ってるようで、まあ、なんというか、月並みな言葉ではあるが「ずっと売れている芸能人ってやっぱタダものじゃないね」ってことなんだろう。

 そういや、元SMAPというか、「SMAPの歴史から完全に消された男」であった森君が、オートレースのCMに出てましたっけ。けっこうびっくりした。「まだ、やってたんだ」っていうキモチと「もう時効になったのかね」というキモチ。

 CMといえば、伊藤英明と長澤まさみのタント(自動車)のCMが謎だ。
 以前は、速水もこみちが、彼女とのデート、それも観ているだけでも恥かしい超ラブラブデートというCMで、「まあ、これは、本来、男子が選ぶような車ではないのだが、彼女が喜ぶ車っちゅうあたりをアピール?」と納得していたのだが、伊藤英明&長澤まさみバージョンだと「ボクシングに燃える兄貴と、それを応援する妹」という設定になっており、たぶん、「普通は妻や恋人ってところでしょうけど」と「隙間」を狙ったんだと思うが、でも「ブラコンの妹」っていうのが長澤まさみだと萌え度が低いんですが、それは私だけでしょうか?

 車のCMなら、「マザコンの息子」なナギラ君のほうが、設定的には相当な夢物語でも、マーケティング的には主婦狙いでわかるんですが・・・それは私がオバサンだから?

 車の話といえば、少し前にやはり電車内で拾った会話ですが、車関係でお勤めと思しき、20代半ばのスーツ姿の男女3名が横に並んで座っていたのですが、なんの話の流れか、男子リーマンが「そういや、イチローって1千万円くらいするマーチに乗ってるんだって」(CMに出てるから)と言ったら、女子リーマンが「ええ?一千万のマーチって、それって、すでにマーチじゃないじゃん(笑)」
 「どこをどうすれば、マーチがそんな高級車に?」
 「内装もあるけど、まあ、エンジンとか別の載せてたりして?」
 「だから、それって、外側はマーチかもしれないけど、中は別の車じゃん(笑)」

 車に興味の無い私も、その会話を聞いて「1千万円のマーチってどんなだろう?」と通勤途中にしばし空想にふけってしまいました。

 さて、明日はザ・ポリース(ミュージックマガジン風。それで「ポリスでいんじゃね?」派のロキノンと論争していたこともあったっけ)の東京ドーム公演を観にいくのだが、友人T嬢と「まあ、いちおう大人のたしなみということで」と観に行くことになったのだが、チケットぴあからのメールでは、なんと4月には「シカゴ/ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース 」という「へ?」な組み合わせの公演もあるらしい。「大人の洋楽ファンは必見だ。」ってメールでは断言されてますが、そこまで大人じゃないかも、あたし。

 でも、先日、会社での雑談で「NANAの唄わない方」という表現で、30歳以下の若者たちが「ええと、ああ、なんかわかる」と言う中、「あたしだって、さすがに中島ミカはわかるけど・・・」と精一杯抵抗していました。

 こんな私の、最近ふと考えた「誰にもわからないけだろうけど、自分だけの挑戦」は、ここんとこ派手に宣伝している映画「デス・ノート」のスピンアウトらしき、Lのやつを「デス・ノート」の予備知識ゼロで(ノートに名前を書くと死ぬらしい、くらいは知っている。でも「それって恐怖新聞?」ってあたりが立派な大人だ)突然観てみたら、面白いのかねえ?

2月11日(月)

 土日はお休みだったけど、土曜日は雪の予報だったので、友人M嬢に「どーせ、雪みたいだから近所でご飯でもどお?」とメールして、前から話題に上っていた三茶のネパール居酒屋に行ってみた。

 前にもランチは食べてみたのだが、ランチは普通だったけど、夜のメニューのほうがいろいろ選べて安いし美味しかった。

 友人とは6時に待ち合わせしたのだが、まだ雪は降っておらず、店で食事しているうちに店長(と料理人1人しかいない)が、しきりに窓を開けて外を気にするので「降ってます?」と訪ねると、窓を前回にして「すっごいですよ!」
 おかげで、客は私らの他には会社帰りのOL名と、1人で来ていた若い男性(メニューの内容をあれこれ確認していた)だけで、9時近くなると私らだけになってしまった。

 暇そうなネパール人店長と喋っていたのだが、目がクリっとした若くてハンサムな店長は「こーゆー日は、コタツで日本酒でも飲んでたほうがいいですよね」と語っていた。

 9時くらいには、雪はほぼ雨に変わっており、すっかり長居して11時前に店を出ると歩道がシャーベットに覆われていて、二人でそろそろと歩きながら帰宅。うーん、どうせ降るなら、夜中にドカドカ降って、朝になって窓を開けると一面雪景色で、どこのお宅でも張り切って雪ダルマ作っているくらいのほうが楽しいのだが。

 日曜日はゴロゴロして潰す。

 今日も休もうかと思ったが、ちょっと重い仕事も抱えていたので「休日だったらサクサク進むし」と早めに出勤してやったら、案の定サクサク進んだので、5時には退社した。

 ソウルの南大門焼失っていう大事件。
 日本でいえば、金閣寺焼失みたいなことなのか?

 早くも再建するのに23億円とか見積もられているが、韓流スターが日本全国を握手会でドサ周りすれば、一瞬で集まりそうな金額だが、もう、そんなに韓流ブームじゃないんですかね。

 メジャーなものって私には大いなる謎だ。

 最近でも、コーダクミ(IMEで出てこないんです)バッシングなんかは、私が全く興味なかったというか「ほお、こういうのが人気あるんすか」ってものが、急に叩かれているので、毒入りギョーザ事件よりもわけわからん。

 友人M嬢と食事しているときにも、その話題が出たのだが、M嬢は掲示板チェックが趣味であるが、ああいう世界の恐ろしさにも人一倍敏感なので、ってゆーか、ほんとは嫌いなのだが、そこには興味深い情報も沢山あるので、渋々見ているという態度を崩さないので、「まあ、そういう時代」みたいな曖昧な意見だったけど、私はね、深夜ラジオでどういう文脈で話したか知らないけど、「35歳過ぎると羊水が腐る」ってセリフだけが一人歩きして、テレビではそのセリフを読むのは自粛して(多くの人を傷つけるらしいから?)、スポーツ紙の見出しだけで表現しててズルいことこの上なかったのだが、多くの人が「まあ、これは言ってはいけないことだろう」という意見のようだし、ある意味、偶然といえども、すごいコピーライトの才能!って思った。

 たしかに、子宮周りのことは微妙なのである。まあ、女性にとっての「いちもつ」ですからね(笑)。

 なので、男性アイドルが男性器について同様の発言をしたら、それなりに叩かれるとは思うが、でも、こんなにジワジワっていうか、「字面」だけを読んだ人まで不快にならないと思うんだが、どうでしょう?「35歳過ぎたら、精巣が腐る」って言われると、どういう気分なんでしょう?
 みなさま、あまり精巣のことは意識していないのでは?

 私も子宮のことなんて考えたくもないのですが、こいつには毎月意味もなく振り回されているんですよ。
 とにかく、毎月出血するんです。
 昔の人は、これを「穢れ」としたそうですが、ほんと、穢れてますよ。実際、けっこう臭いし。血の匂いって、ほんと、できれば毎月お付き合いしたくありません。まあ、毎月のことなんで、慣れるっちゃ、慣れるのですが、そこに「羊水腐る」って真正面から言われると、なんだかツーンときます。

 「脳みそ腐ってる」と言われても、鼻で笑えるのは、3日間洗わなかった頭は確かに臭いが、脳みそが腐ってる匂いを感じたことは無いからです。

 でも、子宮で腐っていた血液の匂いは毎月嗅いでおりますので、「羊水腐る」と言われると、あの匂いがフィードバックするんですよねえ。経験ないけど、死産のイメージまで湧いてきます。
 羊水腐るのイメージは、出産経験もない、体の中に羊水蓄えたこともない私のような人にも「ずしーん」と来ますので、ホラー映画の次の企画にいかがでしょうか?って、すでに「エイリアン」なんかは、腐った羊水の中で生まれるモンスターのイメージですよね。
 ギーガーが優秀なのは、いかにも男性器に見えるようなものでも、同時に女性には「子宮感」を与えたことだと思います。
2月8日(金)

 土日出勤でけっこう仕事が捗ったので、今週はのんびりしていたのだが、今日はなんだかバタバタしていた。
 昨日今日で繁忙期明けで休んだ人が多かったので、今日になって一斉に「いつもの仕事」が始まったのだろう。三連休前だったし。(個人的には「そんなの関係ねー」なんだけど)

 やりかけの仕事が次々と机に積もり、昼過ぎには高さ10センチくらいにつみあがってしまい、げんなり。
 その中には、私のミスが発覚して、得意先に確認してから詫びをいれる仕事もあり、それでナーバスになっているというのに、部長はあれこれと聞いてくるので「共有ファイルに入ってるんだから、それ見てくださいよ!」とキレそうになる。

 さらに、今後、けっこう大きな新規取引先ができるのだが、そこと基本契約書を交わす必要があるのは前から聞いていたけど、それの参考になる「うちと親会社との基本契約書ってある?」って聞かれたのは去年のことだが、「私、契約書の担当じゃないし、それに、そんな昔の、私が入社する以前の契約のことなんて知りません。契約書の一覧が載ってるファイルは部長だってご覧になれるんだから自分で探せ」と冷たく突き放したのだが、(そのころ、ほんと超多忙だったので)そしたら部長は「・・・・そっか、なんかミヤノさんは設立当時からいるような気がして・・・」と言いやがるので、「私、この会社では、まだ下から勤続年数数えたほうが早いんですよ?」と声を荒げたら、部長がシュンとしてしまい、その様子から「自分もよくわからない業務だけど、ミヤノさんに聞けばいろいろ教えてもらえると思ったのに」というメッセージが読めたので、しょーがないから、クソ忙しい中、古い契約書のリストを調べて、暖房もない倉庫室でホコリまみれの書類の中から10何年前の契約書ファイルを探し出し、「この中にあるかもしれません」と部長の机に投げつけたのである。

 そしたら今日になって「あれ系で、もっと単価設定が書いてある契約書ってない?」と聞いてきたので、「だ、か、ら、私は全然知りませんって!」

 昨日は仲よく80代話に花が咲いていた部長と私であるが、今日はやや険悪ムードであった(笑)。
 今までの部長とは違い、中途半端に「お友だちモード」なだけに、なんだかやりとりが夫婦っぽいのに気がつき、ちょっと反省。いや、ほんと、部長とはプライベートで出会っていたら、いいお友達になれたと思うのよ。でも、長い仕事人生で、職場の人とは真の意味では友だちになれないし、逆に、友だちと仕事すると後で後悔するのは学んできたから、そりゃ、そうじゃない人もいるだろうけど、私はそれはダメなのだ。

 まあ、とにかく今日は部長となんとなく歯車が合わなかったのだが、夕方、部長が会議に入る前に「あれって、どうなってたっけ?」と言うので「ええと、どうでしたっけ?さっぱり覚えてない」と正直に言うと、「親会社の経理のFさんからメール来てるから、よろしく」

 って、私はわからんって言っているのに、嫌がらせか?

 荷物をまとめて実家に帰ろうかと思ったけど、転送されてきたF氏のメールも意味不明だったのだが、私はF氏が苦手じゃないというか、どっちかというと「かなり好き」なので、F氏が電話一本で済むことをメールで書いてくる「コミュニケーション能力にちょっと難があるような印象を与えるが、悪気は無いし、話せば普通」という、技術者系にありがちな人だということもよくわかっているから、さっそく電話してみた。「TK部長にメールいただいたようですが、どうすればいいのでしょう?」

 電話してよかった。
 要するに「来週、詳しい書類を持っていくつもりだけど、あの件のこと覚えてるかなあと思って・・・・」というだけのことだったのである。「あ、じゃあ、確認しておきます」「よろしく〜」で、和やかに終わり。

 プンプン。何も私がシャシャり出ることなかったじゃん。

 しかし、その後、少し「いいこと」があった。
 私がミスしてしまった得意先の件で、得意先の経理担当の女性にご迷惑をかけてしまったのだが、具体的にはどういうことかというと、入金の消しこみで私が勘違いして、2重入金だと思って返金した分が、今日になって2重入金ではなく、返金も不要だったことが判明したのである。

 まあ、よく調べもせず、返金を受け付けた先方にも落ち度があるが、よく確認せずに2重入金だと決め付けた私の落ち度のほうが多い。
 あれこれと過去に遡って、支払い履歴を調べてもらい、大変お手数をかけてしまい恐縮していたのだが、最初は面倒くさそうに応対していた相手が、最後のほうになったら「たしかに、うち、複数の組織に請求してもらってますから、入金管理も複雑だろうな、とは思っていたのです」と言ってくれて、私が「今後、こういうことの無いように、毎月きちんと明細確認したいと思いますが、そちらに問い合わせればよろしいでしょうか?」と言うと、「うーん、だったら、私の方からお支払いするたびに明細お送りしましょうか?」「それは大変助かります!」

 というわけで、「よかった〜」と急にご機嫌がよくなったので、会議から戻ってきた部長にも「お騒がせしていた、○社の入金明細、やっと判明して、これでキレイになりそうです。ああ、あと、さっきのFさんからのメールの件ですが、かくかくしかじかで、社長にも確認とっておきましたが、詳しくは来週書類を持ってきてくださるそうです」

 「あ、あれもやってくれたんだ・・・・・・ありがと」

 と部長はちょっと拍子抜けした顔をしていたので、どうやら私が「なんでもかんでも私にフルな!」という態度だったので、「じゃ、これも、ミヤノさんよろしく!」と向こうも変な意地でフッてみただけだったような・・・・・

 いやあ、人間関係って難しいっすね。
 私も部長も、どっちかというと「温和ないい人系」というか、面倒な仕事でも、「ふー、しょーがないなあ」と諦めてきちんと笑顔でこなすタイプだが、似たタイプなだけに「けっ、素直にやるのも面白くないから、ちょっとイジワルしちゃおう」っていう時のやり方も似ているらしく、なんだか複雑な気分である。

●癒しの街、三軒茶屋

 アイ・らぶ・三茶で、もう10年以上好き好んで住んでいるが、今日も癒しスポットをひとつ開拓した。

 昨日の夕方、退社時に腕時計を見たら「ありゃ〜、電池切れ?」
 腕時計が12時5分前でコト切れていた。
 朝は動いていたはずなので、昼の12時直前に「ハラへった〜」と餓死したらしい。

 さて、前にも日記に書いたが、ずっと近所の「ディスカウント・モリ」で腕時計の電池交換をしていたので、あそこが「社長高令のため」(くどいようだが、原文ママ)閉店したときには「腕時計の電池交換が〜」と非常にショックであった。

 さーて、他にどこでやってくれるんだろう?イマドキは、商店街の時計屋なんて見たことないし。

 さっそくネットで検索してみたら、トップで出てきたのがここだった。「あれ?仲見世商店街に時計屋なんてあったっけ?」と思ったが、そういや、眼鏡屋はあったな、たしか。イマドキ、こんな小さな眼鏡店なんて成り立つものだろうか?と思ってたっけ。

 旧あさひ銀行跡(そのもっと前は協和銀行?)の現・ビッグエコー裏の「エコー仲見世商店街」は、下北沢の闇市跡と同じように、三茶のアイデンテテーのような区画である。先日私がハンコ萌えを自覚した店もここにあります。(展覧会用に作ったという各印が超ステキ。こんな華麗な印鑑ほしい)

 今日も、定時で仕事は切り上げ(仕事は山積みだったけど、月曜日出勤でやるさ)、仲見世商店街の時計屋に入ると、カウンターに背を向けて、背中を丸めて時計を修理している主が、「いらっしゃいませ〜」と、か細い声で挨拶してくれた。
 HPの写真でも「癒し系の顔だ」と思っていたが、実物はさらに通好みというか、これは問題発言になるかもしれないが・・・・ええと、ですから問題発言ですけど、知恵遅れっぽかったんです〜。

 「あの〜、時計の電池交換を」と腕時計を差し出すと、商品を虫眼鏡で確認し「しばくお待ちくださ〜い」と蚊の消えるような声でウィスパーされた。や、やべーっすよ(笑)

 座る席は用意されてたので、暇だから店内を見渡すと、最近の壁掛け時計のトレンドは「室温&湿度表記あり」だったんですね。そっか〜、温度計&湿度計はどこに売っているのかと思って探したが、時計屋にもあったんだ〜。残念、もう買っちゃったよ。
 他にも万歩計がカウンターに陳列されていた。そっか〜、欲しくなったらここで買おう。

 10分くらい経ってからやっと、癒し系店主がボソボソと「この時計、電池が二つありますけど?」と確認してきた。それを最初に説明しようと思ってたんだけど、あなたの風情があまりにもあまりにもだったので、言いそびれてたんですが(どーせ、開ければわかることだし)「ええ、時計と照明(ライト付き)の電池が別なんですが、照明はつくので、今回は時計のだけ交換してください」と告げると、「はあ、わかりました〜」

 それからまたけっこう待たされましたが、やっと「終りました。1260円です〜〜〜」

 お金を支払おうとすると、「この時計、けっこうお使いになっていると思いますが、中を拝見させていだだきましたところ、けっこうホコリなどが入り込んでおりまして、できるだけ掃除はいたしましたが、けっこうお使いになられているので、もう防水機能はあまり望めないようで・・・・」と、か細い声でボソボソ説明してくれた。

 あんまり喋らないでくれる?私の「いじめっこ魂百まで」にスイッチ入っちゃうから。

 つーか、廃盤商品だからヤフオクで買ったが、3千円くらいの安モノ時計だから、はなから防水機能なんてアテにしてないって。

 というわけで、えらく声が小さくて、はにかんだ感じが愛らしい、妖精のような時計屋さんに出会って、しごく満足したしました。三代目だそうですが、先代はどういう教育したのでしょう?
 なんか、私が心に思い描く、毎日柱時計のネジを勝ってに巻いてくれる小人さんのような時計屋店主でした。

 おかげで、また腕時計の電池が切れるのが楽しみになりました。

 私がこれくらい心を鷲づかみされたのですから、あの店が細々と存続している理由がわかるというか、もっと年配女性だったら、量販店より高くても老眼鏡は必ずあそこで買いますね。「また、度が進んじゃってねえ」なんて話を妖精店主はニコニコと何時間でも聴いてくれそうだ。
2月7日(木)

 繁忙期が終わり、職場はみんなぼんやりしてますが、昨日今日で休む人も多い中、なぜか休みを取りそこなっている部長は「あ、いかん、今日は金曜日だった!」とか大声で独り言を言ったりするので(10日間くらいブチ抜きで出勤しているので、曜日ボケになっている)みんなに笑われていました。

 夕方になったら、すでに仕事する気なくなっていた部長が衛星放送だかでやっているらしい再放送ドラマの話題をふってきた。
 「ミヤノさん、雨よりも優しくって知ってる?」
 「ああ、なんか題名だけは記憶にあるような・・・・誰が出てました?」
 「ええと、浅野ゆう子」
 「わはは、ダブル浅野の時代っすか、そりゃ古いわ」
 「あと、黒木瞳と田中美佐子・・・・」
 「わははは、時代を感じますねえ」
 「で、男性陣は時任三郎に宅麻伸」
 「ひゃひゃひゃひゃ・・・・」

 「さらに、主題歌はユーミンなんだよ」
 「ああ、ユーミンかあ、ユーミンが主題歌だと時代を感じちゃうけど、なぜか達郎だと、今でも普通に主題歌だったりするし、そう考えると達郎ってすごいなあ」

 部長とは、ほぼ同じ年なので、こういう話を始めるととまらなくなるのだが、私が「達郎」を持ち出すと、さらに食いついてきて、

 「そーいや、ライド・オン・タイムのジャケットは衝撃的だったな」
 などと言い出すので、「え?なんで?」

 「だって、あんな人だと思ってなかったから・・・・」

 「たしかに、あんまテレビに出る人ではなかったしねえ。それに、ナイアガラ・トライアングルの時には、ジャケットもイラストだったしなあ」
 「ああ、あのイラスト、流行ってたなあ」
 「オレのさ・・・・高校時代の同級生に、あれをそっくり真似た絵を描けるやつがいてさ・・・・ほんと、そっくりに描いただんだよ、すげえと思ってさ・・・・・あいつ、今ごろどうしてるかなあ?」
 「あれ、手書きで模写するのけっこう大変ですよねえ?今だとCGで簡単に描けそうな絵なんだけど(笑)」
 「あとさ、ああいうので漫画になってるのなかった?」
 「あ、それはきっと、わたせ せいぞうのことでしょ!」
 「そうだったっけ?あんま詳しくないんだけど、大学の頃、あの漫画に出てくる人に似てるって言われて・・・」
 「あ、私も今、それを言おうとしてました!」
 「ふー、そんな似てるかなあ?」

 こんな40代前半の私らの和気あいあいとした会話に、周囲の20代社員たち全く無反応で、なんか私と部長で楽しく銃撃戦をやっていて、善良な市民は必死で身を伏せているのかと思いましたわよ。

 で、さっき帰ってから、さっそく「ナイアガラ時代のあのイラストを探してみよう」と検索したのですが、あり?こーゆーのだったっけ?

 私が思いかべたのは、こっちのじゃなくて(永井博のイラストも当時のFM雑誌では大人気だったけど)、ええと、ええと、こっちだ!

 部長の記憶にあるイラストが永井博のほうか、鈴木英人のほうかわからないけど、たぶん、どっちでもいいんだろう。私もだいぶ、記憶が混乱しているし。ただ、部長と同じく、このラインには「わたせせいぞう」が鎮座ましまいていることは間違いない。

 で、みなさん、今だにご活躍なんですねえ。

 鈴木英人のイラストは、ほんとに人気あったので、私と同世代以上の人はポスターを部屋に貼った経験のある人も多いだろう。そういう意味で、自分のニキビづら時代の写真を見るような、こっぱずかしい気分になるが、今になってあらためて眺めてみると「不安要素を100%除去したエドワード・ホッパー」みたいな絵だったんすね。

 こういうものが、高校生や大学生に絶大な人気を誇った80年代って、今から考えると文化教養レベルが高かったのか?という勘違いが頭をもたげる。
 そういや、マガジンハウスの全盛期だって、今と比べると、相当レベル高いような気がしてくる。

 ほんとのところどうなのかわからんが、こういう感覚って、前にも書いたけど、ジジイどもが「明治時代には人間に品格というものがあった」とか言いやがるのと同じなんだろうね。
 だから、前にも書いたけど、「昭和時代」が、まるで大正時代のような扱いになったのを目の当たりにして、「今どきの若者」は必ず「なっとらん」のと同じように、「古き時代」というのは必ず「よき時代」呼ばわりされるらしい。

 全人類が残した文章から、「イマドキの○○はけしからん」とか「昔はよかった」の出現頻度を研究してみたら面白そう。
 そうなると、年を取るのも悪くない。20年後に、今の20歳が40歳になり、「オレらが学生の頃はさあ」なんて話で盛り上がっているのに聞き耳をたてて「やっぱ、同じじゃん」とほくそえむ自分をリアルに想像してしまう。

 話は飛ぶが、昨日の夜の日テレのニュースを観ていたら(ゼロ?)「メガ・チューズデー」と連呼していたのが、とってもとっても気になったのだが、他ではやはり「スーパー・チューズデー」呼ばわりだったので、いったい、なんだったんだろう?日テレのニュースのスポンサーがメガ・マックとかメガ牛丼だったのか?


2月6日(水)

 やっとお休みで、洗濯溜まってるというのに、また雪ですか・・・・

 先日の財布紛失騒動で、止めてしまったクレジットカードが再発行されて不在通知が届いていたので、雪の中、重装備で郵便局まで歩いたが、「あれ?そんなに寒くない?」

 どうやら毛糸の帽子が効いたらしい。そっか、通勤用にも、もっと地味なやつ買おうかなあ、と帰りに西友の手袋や帽子を売っている入り口付近の「季節商品コーナー」を覗いてみたら、そっか、もう季節は手袋やマフラーではなくて「チョコレート」だったんっすね。ちょうど、売り場を入れ替えている最中でした。

 雪の中、もう一箇所寄ったのは、宝くじ売り場である。
 先日、やっと部屋を少し掃除して、去年買った宝くじをあちこちから発見した。
 去年はそんなに仕事のストレスを宝くじにブツけなかったらしく、60枚だけだったのだが、また当たりました・・・・1万円。あと、3千円も当たっていたので、1万5千円くらいバックされた。(投資金額は60枚なので1万8千円也)

 うーん、ほんとに1万円はよく当たるなあ。当たったのはオータム・ジャンボだったらしいが。

 たまには100万円くらい当たってほしいものである。

 テレビのニュースみてたら、中国製冷凍ギョウザで重態になっていた6歳の女の子が回復に向かっているというニュースがあったが、記者会見した担当医が、ほぼすっぴんなのに、えらい美人だったので、「こりゃ、ネットでは大騒ぎであろう」と思った。

 そういや、発言小町で「好きなNHKアナは誰ですか」というスレを偶然発見し(発言小町をチェックしているわけでもないので)、このスレでも盛り上がっていたが、私も「登坂淳一アナの白髪が気になっていたのは、私だけじゃなかったのだ!」と感動した。

 最近、見かけなかった武田アナは沖縄に転勤になったことも初めて知ったけど、けっこう転勤激しいんですね。

 うーん、だったら、私が密かに「萌え〜」と思っていたあのアナのファンも広い世の中には絶対いるわよね。と思って、スレをずっと読んでいたのだが、二人くらい名乗りを挙げていました。少数派ねえ?露出度(定時ニュースの当番回数?)は登坂アナと同じくらいなのに。

 「わたしのお気に入り」は谷地アナです。しぶっ

 そーいや、テレビニュースでもう一つ気になったのは、「赤福営業再開に早朝から長蛇の列」である。
 この寒空に赤福のために行列するんですか?よくわからない。百歩譲って「開店祝いで無料配布」だったらわかるけど、それでも私だったら「そのうち、いつでもいくらでも食えるもの」のために寒空に行列する気には絶対にならない。(ケンタッキーのクリスマス行列のときも同じようなこと書いたけど)

 ですから、千歩譲って、それが暖かい季節だったら「テレビに映るかも」とお祭り騒ぎに参加する気になるのもわからんでもないのだが・・・・

 あと、日中にテレビを見ていたので気になったことは、「そんなにアメリカの予備選挙って特別なニュースなのか?」ということです。そりゃ、投資家とか仕事で経過が気になる人もいるだろうけど、そういう人たちはテレビなんて観てないし、ましてやNHKのスタジオパークなんて観てないだろうし、民放でドラマの再放送やワイドショーも観てないと思う。どう考えても、重要なニュースは「ああ、雪が降ってるけど、買い物どうしよう?この雪、夕方には止むかしら?」なので、天気予報の時間を割いてまで、アメリカ予備選のこと中継しなくてもねえ?

 今日はフジテレビのドラマ再放送が「2時間ドラマ」だったので、日テレにしてみたら「なに、この、古そうなドラマは?」と思ったが、白衣着た大沢たかおが出てきたので気が付いた。「星の金貨」でした。
 いやあ、竹之内豊、細かったんですねえ〜、首が長〜い。大沢たかおは、今ではすっかり映画の人になってしまったので、ドラマで観るとちょっと新鮮。

 今観てみると、「冬ソナ」のお手本になったようなドラマですわね。カブるのは記憶喪失だけかもしれないが。
 「星の金貨」と「続・星の金貨」は、1995年と1996年のドラマだが、私が両方をほぼ鑑賞したのは、失業中の97年から98年ごろ?
 あの頃から、「午後の再放送枠」はあったのね。
2月5日(火)

●おもしろい犬(尾が白かったかは覚えてません)

 仕事の外出先から戻る途中の歩道で、前方にダッシュする小型犬がいた。
 私の両手にちょうど乗るくらいの極小のチワワみたいな犬種。以前、自宅の近所でも似たような大きさ(小ささ?)の犬が飼い主が乗った自転車を引っ張るようにダッシュしていて、その思いがけない速さに通り過ぎる人が皆感心した表情になったが、今日の犬もその猛ダッシュぶりに歩道を行き交う人々の視線を集めていたのだが、それはスピードだけのことでもなく、リードを引きずってダッシュする小型犬の先にはダッシュする飼い主がいたからである。

 あれが大型犬だったら、犬嫌いの人が猛ダッシュして逃げているのかと思っただろうけど、小型犬だからそんなわけないし、とにかく珍妙な光景だった。それに、いくら飼い主が急いでいるといっても、リードを投げ出して駆け出すのは非常識だし、その歩道は駅前にあったので人通りも多く、飼い主の前から歩いて来た人は「なんで、この人、ダッシュしてるんだ?品の良さそうな中年女性なのに?」と思ってから、後ろを見るとチワワが猛ダッシュして追いかけているのに気が付いて「どしたの?」と首をかしげたことだろう。

 ダッシュしていた飼い主は、信号待ちの雑踏の少し前でピタリと停まり、犬のリードを拾った。
 そしたら、その犬は一歩も動かなくなってしまったのである。

 飼い主はしばらくリードを引っ張っていたが、あきらめてリードを投げ出し小走りすると、犬は嬉しそうに猛ダッシュしてくる。とうとう交差点の信号前に着いてしまうが、またリードを拾うと犬はまた地面にへばりついてしまった。
 散歩嫌いの犬はテレビでもよく紹介されるので、通りすがりの老婦人が「あらあら、この子はどうして歩きたがらないでちゅかねえ?」と声をかけると、飼い主は無表情のまま「いえ、リードが嫌いなもので」と、たぶん、その犬を飼いはじめてから数百回は繰り返したであろうセリフを棒読み。

 信号が青になっても、犬はリードに従わず、業を煮やした飼い主はとうとう犬を抱えて横断歩道を渡っていた。

 五分の虫にも・・・・(違うような気がして調べてみたら)・・・・一寸の虫にも五分の魂というが、「オレ様はぜってーヒモで首引っ張られるのはゴメンだぜ」という気概を感じた。
 小型犬界のリバティちゃんと呼びたい。自由だ!
 でも、飼い主の後を喜んでダッシュで追いかけていたから、どっちかというと「オレは1人の女に縛られたくないんだ。男は永遠の狩人さ」って感じだったのかも。

 ちなみに、その犬がオスなのかもわかりませんでしたが。

 ちなみに、今日の外仕事は太陽の光を燦々と浴びて、ちっとも寒くありませんでしたが、お役ゴメンになって帰ろうとしたら急に雲が立ち込めて寒くなり、日陰のバス停で帰りのバスを待つ間が一番寒かったけど、「私が外仕事を終えたとたんに日が陰った?」と、自分が選ばれし者になったような錯覚に陥りました。しばらく勘違いしていたいと思います。2、3日くらいいいでしょう。そのうちどーせ、洗濯物が雨に降られて「天は我を見放した」とリセットしますでしょう。

●ルート66っていくつ?

 さて、会社帰りに電車に乗っていると、ちょうど目につく位置に城南予備校の広告があった。
 実際の試験問題が掲載されていた。中学受験予備校のそういう広告は有名だが、大学受験の問題となると、通勤のサラリーマンが頭の中で解けるレベルではないだろうと思いつつも、ぼんやり眺めていた。

 こういう問題。

 10メートル四方のプールの角に監視員がいて、監視員は水中だと秒速1メートルで泳げて、地上だと秒速2メートルで走れるらしい。で、この監視員がプールのどこにでもたどり着くためには最低何秒必要か?という問題。

 いい問題だ。
 てゆーか、広告として。
 いちおう、小学校卒業レベルの知能があれば、「地上を行けば、10秒か・・・」ということまではわかる。
 「うーむ、しかし、対角線上を泳ぐと?」と思った瞬間、「正方形の対角線の長さって?」

 うーむ、そんなもん、中学生だか高校生の頃には即答だったような気もするが、さっぱり思いだせん。
 某売れっ子歌手も「35歳過ぎたら脳みそ腐ってますから」とか言っておけば、みんな素直に納得しただろうに。つーか「羊水腐ってます」って言っただけで、なんであんな騒動になっているのか理解に苦しむが・・・・ 

 そーいや、話は飛ぶが、日記書けなかった間に起こった「よくわからん出来事」のナンバーワンとしては「ハンドボール大注目」であった。国民全員が浮かれたわけでもないだろうが、「世の中には、こういうおっちょこちょいというか、熱しやすい人がけっこういるものなのだな」と、しんみりしちゃったよ。

 話を戻すが、その問題の本質とは違うだろうが、私は私なりに「対角線を泳ぐのが一番時間がかかるのかに?」と思って、その計算をしたかったのだが、対角線の長さの求め方をきれいさっぱり忘れていたのだった。
 「なんだっけ?こーゆーのって、サイン・コサイン・タンジェント?」と思ったが、サイン・コサインって何でしたっけ?
 いや、∫←こういうのとか、Σ←こういうのは、習った当時からほとんど理解できなかったのでいいのだが、サイン・コサインはちゃんと理解していたことを思い出すにつけモドかしいではないか。初恋の男子の顔を思い出せないみたいな?(ええと・・・・・ああ、名前も思い出せない・・・・ああ、たしか塩川君だったかも)

 うーん、だったら、√を使えばわかるかしら?
 ええと、10×10の正方形でしょ?面積は100である。えへん。
 その対角線を一辺とする正方形を頭のな・か・に・描いて・・・・・・うみょ〜〜〜〜〜、よっし、それは、100の半分の4倍だ!

 つーことは、200の平方根?

 それはいったい、いくつなんですかい?

 だって、「富士山麓オウム鳴く」って覚えていても、それが幾つの平方根だか肝心なことを覚えてねーって。ただ、「富士山麓オウム鳴く」がオウム事件のころ連呼されたことを思い出す程度。
 「イナさんに奢れや」ってのもあったが、あれはうちの中学オンリーで、なぜかというと「稲○先生」という先生は(伏字にしているのは「稲村」か「稲本」か「稲川」か、それ以外なのか全然思い出せないため)生徒や先生にも「イナさん」と呼ばれていたから、うちの中学ではそういう暗記をしたんだけど、普通はどうなんでしたっけ?(ネットで調べてみました)ああ、「人並みに奢れや」でしたか、ああ、脳が活性化しますねえ。

 もはや「富士山麓オオム鳴く」が出てくると、次に出てくるのは「鳴くよウグイス平安京」だったりしますので・・・・鳥繋がりですってば。

 まあ、そういうわけで、10メートル四方の正方形の対角線の長さがわからなかったので、その問題を解くのは断念したのだが、電車を降りる少し前に気が付いた。「あー、あたし、プールの中のことまで考えてなかった!」
 対角線に到着するのが「一番遠い」と思っていたのである。頭カタ〜

 で、広告戦略にすっかり乗せられ、こんなことでもなければ一生拝見しなかったであろう、城南予備校のサイトにアクセスしてみたら、何をどうしているのかさっぱりわかりません。

 ええと、正解はいいや、別に・・・・

 平方根って、筆算で計算する方法ありませんでしたっけ?

 もはや、三桁の掛け算程度でも、ってゆーか、正直、二桁の足し算でも筆算でやろうとすると「ええと、ええと、これが1繰り上がって」とドギマギするので、いったい、25年前くらいの自分は、どの程度、筆算できたのか、さっぱり思い出せません。

 受験生の皆さん、10年後にはきれいさっぱり忘れることを必死にお勉強頑張ってください。

 でもね、「これは、かつては出来たけど、今はできない」っていうほうが、ややマシです。
 ほら、今は同じくらいのオバサン体型でも「20代の頃はモデルみたいって言われたのよ」っていうほうが、ややマシじゃないですが、いや、他人にとっては同じでも、自分的には。

●財布を紛失した話

 さて、ウォーミングアップも済んだし、先日の事件の話も書いてみようか。

 もはや、喉元を過ぎ去ったので笑い話なんですが・・・・

 1月の28日のことだったが、私は社内の床清掃の立会いのため、8時半くらいに出勤していた。仕事もそんなに忙しくなかったので「来週は休めないし、今日は5時にはとっとと帰ろう」と思っていたのだが、昼過ぎにK取締役が、うちのTK部長に「TK、お前今日は何時出勤?」とフレックスの我が社のため、退社時間を聞いていたのだが、部長は今日の夕方、親戚(叔母だったらしい)の通夜に出席する予定で「ボクはちょっと不祝儀の用事があるので・・・・」
 そしたらK取締役がすぐさま私に「ミヤノさんは?」と仰るので「わたし?私は9時前に来てたんで、今日は5時には帰る決意です」と申し上げると「じゃあ、新子安行かない?」

 「新子安ってどこですか?」

 千葉県育ちで、東京で一人暮らし歴20年弱の私は、神奈川県で働き初めて10年近いが、なかなか神奈川の地名が頭に入らない。横浜線や相鉄線は、こっちで仕事しなければ一生乗ることもなかっただろうが、今だに小机だ鴨居だ言われても、どこがどこだかさっぱりわからないのである。

 賢いK取締役は私が「神奈川地方地理音痴」なのは充分承知しており、新子安の場所を説明すると「そこに、ミヤノさん好みのいい店があるんだよ」

 と、私にネットで検索させたが、たしかにこりゃ行ってみたい。

 私が「これは、ネットで観ても女子よろこびそうな・・・」と呟いていると「じゃ、5時にそこで!」と言うので「え?5時?」と思ったが、役員がいいっていうならいいんだろうし、それに、こっちも早いうちから酒飲むのは願ったりかなったりである。

 で、5時に新子安駅に着くと、K取締役が改札で待っててくれていて、二人でGO!
 「明るいうちに飲む酒はうまいっすねえ」と調子に乗っていた。お奨めのモツ煮も超うまかった。自分ちの近所にあったら、友だち誘って行きたいような店。木枠の窓が、自分の生家を思い出させる。

 で、そこで、生ビールの次に焼酎飲んで(そういう店だからコップなみなみ)、日本酒もコップで5杯くらい飲んだらしい。
 K取締役は相当な酒飲みでピッチも早いので彼につられて飲んでいると、正体不明になるバージンロードなのだが、その日も7時にはすっかりできあがっていたのだが、「じゃ、二次会」とタクシーに乗せられ、途中でK取締役に頭が上がらない仕入先の某氏に電話して「Kさんと二人きりじゃ心細いので応援に来てくださいねえ〜」なんて話たような気がしなくもない。

 で、到着したのは、横浜駅前のシェラトンホテルのバーであった。

 夜景きれいでしたけど・・・・たぶん・・・

 記憶の断片を辿ると、いつのまにか、取引先のK氏が隣に座っていて、かなり出来上がったK取締役と、相当できあがった私を見て「まだ、7時なのに・・・」と戸惑っていらしたであろう。

 で、私は、シェラトンのトイレに篭ったあと、バーの入り口前の椅子でヘタっていたらしく、後日K取締役に「オレ、初めてだったぞ〜、あそこのバーで『お連れ様が・・・・』っていわれたの」と言われた。

 そんなこんなでボロボロだったらしいが、とりあえずK取締役と取引先営業マンのK氏は私をタクシーに放り込んで、その後二人でギョーザ食べに行ったらしいが、私にはそんな記憶もなく、ふと意識が戻るとタクシーに乗っていて、運転手が「三茶ですけど、どのあたりで?」とか言っていた。

 たぶん、時刻はまだ10時くらいだったのだろう。酔っ払いの脳裏にも「タクシーで帰る時間じゃない」とわかったし、酔っ払い過ぎてて自宅までの道を指図するのも面倒だったので、「ここで降ります」と駅の付近で降りてしまったらしい。

 降りるときに「あ、お支払いは?」と財布を捜していたら、運転手さんが「ああ、チケットいただきましたから、大丈夫ですよ」と言ってくれたのは覚えている。

 で、目が覚めたら午前4時で、裸で布団にくるまっていた。
 「あちゃ〜、またやっちゃった」と、起き上がって、脱ぎ散らかした服やストッキングを横目に「脱いだだけマシね」と寝間着を着て、コンタクトを外しつつ、ドアを見ると「鍵もかかってね〜」で、ほんと酔っ払いはしょーもないが、水分補給してからまた寝た。

 7時の目覚ましで起きたが、立派な二日酔いでフラフラするので、もう少し横になっていた。
 次の日は休みの予定になっていたので、今日に繰り上げてもよかったのだが、こうひどい二日酔いだと、休日が寝るだけで終ってしまうのも悔しいし、なんとか起き上がれたので、生ける屍でも会社に行こうと支度していたのだが、「あれ?財布が無い?」

 無いのは財布だけではなかった。
 時計は明後日の方向にバラ巻いてたし、小銭入れも一昨日おいでの方向だったのだが、そうして貴重品を揃えていたけど、とうとうメインの財布だけ見つからない。

 「う〜、どうしたんだ?」と「のだめ」みたいな部屋のほうぼうを探すが見つからない。でも、酔っ払いって何をやるかわからないから、冷蔵庫の中とか風呂場とか下駄箱とか、隅々まで探してみたけど、やっぱ無い。

 ひどい二日酔いだったせいもあり、すっかり思考停止。

 思考停止しながらも、「ああ、現金は数千円しか入ってなかったはずだか、キャッシュカードは暗証番号割れないだろうからいいとしても(生年月日や住所ではない)、クレジットカードが二枚・・・・あと、会社のIDカードがあああ」

 いつもは遅くとも10時出社するので、9時には家を出ているのだが、結局、あれこれ屋探しして、「カード紛失とか届けなきゃ」と通帳やクレジットカードの明細をカバンに詰めてから家を出たのがやっと10時だった。

 フレックスとはいえ、いつもは10時前に出勤している私が、遅い時間に妙に黒いオーラを背負って現れたので、ってゆーか、会社のIDカードがないと入れないので、インターホンでエビワカちゃんに入り口まで迎えに来てもらったのである。
 「カード忘れたんですか?」と言うエビワカちゃんに「そう言われるってことは、会社に連絡来てないんだね・・・・カードどころか、財布ごと無い」と本当のことを言った。

 実は、まっすぐに会社にきたのは、一縷の望みがあったからである。財布を拾った人が、中を確認してくれれば、IDカードが入っており、そこには会社の連絡先が明記されているのである。

 「おたくの会社の社員さんの身分証明書が入った財布拾いましたけど?」という電話が入らなかったということは善意の人が拾ってくれた確率は低い。
 でも、タクシーに忘れた可能性が一番高いので(財布のことを気にしたのは降りるときだけだったし)、タクシー協会に電話してみたが、領収書も貰ってないので、どのタクシー会社に乗ったのかもわからないし、今のところ、そういう忘れ物の届けはないようだった。

 さて、二日酔いの頭で必死に「警察に届けるのが先か、カード会社に電話するのが先か」と悩んだが、先日、うちの社員が車上荒しに遭ったときには、すぐにカードで給油されていたという話を聞いていたので、カード会社に電話して、紛失の旨を伝えると、「23日を最後に使用されてません」とのこと。

 これで少なくとも「悪い人」に拾われた可能性は低くなった。

 さて、じゃあ、警察に届いている可能性が高くなったから、交番に行くか、と思ったが、ふと、ダメ元でホテルに電話してみた。あそこのバーで落とした可能性もあるからである。

 私も最近知ったのだが、ホテルというのは、客室に忘れた物であっても絶対に向こうから連絡してこないものらしい。ホテルマンが書いたサイトかなんかで知って「へえ、そうなんだ」と思ったが、そりゃそうだよな。

 少し前に、うちの会社でホテルのバンケットを利用して、とある会合の幹事をしたのだが、会合が終ってから会社に戻ると、上司が「あれ?○○って持って帰ってなかったっけ?」と言い出した。たしか、その会合で表彰された人の額入り賞状を預ったとか、そういう話だったが、持って帰ってきた荷物には無かったし、他の人もそんなやりとりは知らなかった。
 上司が「だったら、ご本人が持って帰ったのかなあ?帰り際、バタバタしてたからわかんなかった。ホテルに確認すればいっか」と言うと、マスオさんが「もし残っていたら、きっとホテルから連絡あるでしょう」と言ったので、他の皆も「そうだよね」と言うので、私が「バンケットだから扱いが違うかもしれないけど、ホテルっちゅうもんは、そういう連絡はしてこないマニュアルになってるらしいよ?」と口を挟むと、「なんで?」

 K取締役だけは、さすがわ「おとな」なので、「ミヤノさんの言うとおりかもしれないね」とフォローしてくれたので、私はすかさずK氏を例にとり、

 「ええと、たとえばですね。Kさんが奥さんに関西に一泊で出張だからと言ってたのに、東京のホテルから『お部屋にお忘れ物がありましたが?』って電話を奥さんがとっちゃたとしたら・・・・」
 「おめー、例え話でも、そういう変なこと言うな〜」とK氏に叱られたが、わかりやすい話だったため、総務部社員たちも「なるほど」と納得してくれたので、総務部的な一般常識レベルの底上げに一役買ったようです。
 実際、すぐにホテルに電話してみたら「額入り賞状はお預かりしております」とのことで、すぐさま受取に行きました。

 以上を踏まえた上で、財布が「善意の通行人」に拾われた場合には、会社に連絡があるかもしれないが、「接客のプロ」の元に届いた場合には、そういう連絡はしてこないと思ったので、ホテルに電話し、交換手みたいのが出るのだが「昨晩、そちらのバーを利用したのですが、もしかしたら忘れ物が届いてないかと思いまして」と告げると「どういうお品物でしょう?」と聞いてきたので「財布です」と言うと、速攻でそういう係りに繋いでくれた。

 係りの女性が電話に出て「お財布ということですが、どういうお財布でしょう?」と話はやいねえ。さすがプロのお仕事。
 「茶色で無地で、シンプルな四角いものです」
 「皮の財布でしょうか?」
 「そう、皮製です」

 そしたら「お名前を御伺いしてもよろしいでしょうか?」と係りの女性が仰るので「ミヤノと申します」と言うと「もしかしたら、三軒茶屋までタクシーでお帰りになりましたか?」

 二日酔いが一瞬覚めた。ビンゴだな、こりゃ!

 「実は、タクシーのドライバーの方から、そういうご連絡がありまして、もし連絡いただいたらお伝えするようにとのことで・・・・」
 タクシーの事務所の連絡先を教えてもらって、さっそく電話して「ドライバーの○○さんから、そういうご連絡行ってないでしょうか?」と言うと、しばらくしてから「ああ、伺ってます。ええと、まだ午前中だから、寝てると思うので、昼くらいにこちらから伝えますから、ご連絡先教えていただけますか?」

 やった〜〜〜〜〜
 つーか、やっぱりタクシーだった。
 もう少し時間が経てば、タクシーの運転手さんも協会に届けたのかもしれないが、とりあえずホテルに伝言してくれたらしい。「こちらからは極力連絡しない」という接客のマナーなんだろう。

 昼前には運転手さんから電話があり「いやあ、お客さんが降りたあとすぐに気がついて、追いかけようと思ったんですが、雑踏に紛れてしまったので」とのことだった。お手数かけて、すいませ〜ん。

 で、どこにでも取りに行くつもりだったのだが、その運転手さんは個人タクシーで、個人タクシーの組合事務所はえらく不便なところにあるらしく、「今日もシェラトンには寄りますから、7時ぐらいでよろしければフロントに届けておきます」と仰るので、「では、お手数ですが、それでよろしくお願いします」

 とは言うものの、できればきちんと会ってお礼したいし、チップくらい渡したいし、6時半くらいにシェラトンホテルに着いて、フロントで事情を説明すると、「ええ、お預かりしております」とすぐに貴重品ボックスから財布を出してくれた。ふー、プロのお仕事ってステキ。ホテルでお茶を飲むと、平気で千円くらいするが、こういうサービスを含めてのサービス料なんだと思うと納得である。

 財布をスラれたことはあったが、落としたのは初めてだったので、こうして手元に戻ると大感激であるが、いつもこうして見つかるわけでもないから、気を引き締めなくちゃね。
2月4日(月)

 日記が更新されなかったのは、サボっていたわけではなくて、インターネット不能になっていたからでした。
 でも、ローカルで書けばいいだけなんだけど、仕事の忙しさ(ってゆーか、忙しくもないんだけど、とにかくここんとこ早起き必須で・・・・)もあって、パソコンを再起動しまくったり、配線の接続チェックしているだけで疲れてしまって「もー、次の休みに腰を落ち着けてやらないとダメだこりゃ」と諦めて、しばらく放置してました。

 今日は会社でそういう仕事してる人に「ADSL繋がらないんです〜」と愚痴ってみたら、「一度接続を全部切ってから再起動しました?」と聞かれ「そんなもん、死ぬほどやったわい」とは言わなかったが(彼は我がまま顧客の我がままにも笑顔で耐える「いい人」なのである。でも、ときどき小声で「くっそ〜」と四文字言葉を口にしてたりするので決して聖人君子ではないあたりが好感度を上げる)「やっぱ、それですよねえ?」というわけで、さっき帰ってからダメ元で起動してみたら、あっさりとご開通。いったい、なんだったんだ〜〜〜〜〜〜?

 日記書いてない間に、いろいろな出来事があったが、またその気になったら書きます。財布落としたとか、朝6時の東南の空の金星と木星がえらく輝いていたとか、雪の日はまんまと内勤で(マスオさんが外仕事当番だった)「日ごろの行い」について自信を深めたとか、ああ、それにしても、外仕事が多いので、肩や背中がバリバリで辛いよ、眠いよ、ってゆーか、寝不足なのは早朝起床するために早寝するためについつい飲みすぎてしまうからだったりするので、そろそろ胃腸が痛んできたようだ。

 今日も、夕方になったら頭痛がしてきたし。かなりボロボロだけど、あと少しの我慢。明後日の休みには寝て寝て寝まくる決意を固めるが、決意などしなくてもそうなるであろう。

 あ、そーだ、これだけは書き残しておこう。

 30日に休んだとき(土日出勤ですから)、久々にフジテレビの昼下がりドラマ再放送を観ていたら「不信のとき」をやっていて、「そーいや、これは全然観なかったな」と思ったのだが、まあ、そんなに面白くもないが、ふむふむと観ていたら、このドラマが有吉佐和子原作であることに気がついた。
 つーことは、相当古い設定の小説を無理やり現代に置き換えたのだね。「白い巨塔」のリメイクみたいに。ケータイがあるのと無いのでは、大違いなのだが・・・・

 で、興味が湧いたのと、特別任務であちこち飛ばされるから、おきラクな本でもキープしておこうと、ブックオフに行ってみたら、さすがつい最近のドラマ化であるから2セット(上下巻でした)もあったので、迷わず買ってみた。

 読み始めて大爆笑。
 これも、日経新聞の連載小説だったんすね。
 日経って、私が生まれた頃からすでに「失楽園」とか「愛ルケ」路線だったのね。いや、淳一先生のとはテイストが違うというか、オジサマたちが身につまされる話ではあるが、でも槍玉に挙げられているのは専業主婦でもあるので、お父さんたちがニンマリするような記述も満載で大サービス。

 で、有吉佐和子の小説をロクに読んだ記憶もないのだが、新聞連載らしく文章も簡潔で展開も早いので読みやすい。

 と思った瞬間、気が付いた。

 「新聞連載小説って、ケータイ小説の元祖じゃん!」

 って、ケータイ小説読んだことないんですが、でも絶対に同じだろう。

 こんなこと、もうとっくに皆さん(ケータイ小説なんて小説じゃねーと声高に叫ぶ人が主かしら?それとも、「だったら渡辺淳一だって似たようなもんじゃん?」と反論する人が主かしら?)気がついていただろうけど、自分で気が付いたことに感動したので、こうして書き残しておきます。

 ええと、財布は見つかりました。

 「落とした財布が戻ってくるニッポン」ちゃちゃちゃ 


 あ・・・、もしやと思ってプロバイダのHPを覗いてみたら、プロバイダの障害だった。
 あんな平日の夜に、メンテナンス工事のわけもないと、プロバイダは疑っていなかったなあ。
 それに、確認しようにも、ネットが繋がらなくちゃわからないしねえ(笑)


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