可燃物な日々

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 日本酒8合飲んだ勢いで、新しい掲示板を作りました]
9月30日(日)

 わはは、やっぱ中止だったぜぃ!

 7千円のチケット代をドブに捨てたが、不思議と腹もたたず(宝くじが当たらなかったときくらいの脱力感は感じたが)、どっちかというと「横浜球団関係者は、せっかく、こんなカードで1万人以上客が入りそうだったのに、さぞかし無念であろう」と他人の気持を想像して心が痛むわ、私っていい人ね・・・・

 午前中にM嬢に何度も電話するが出ないので「風呂にでも入っているのか?」と思ったが、11時過ぎにやっと電話に出たので「雨すごいよ・・・」と言うと「ええ?ほんと?」って・・・・・

 で、私がずっと2ちゃんをチェックしていた報告して、「たぶん12時には決まりそうだから、また電話する」

 12時には中止が発表されました。
 横浜は、このままだと試合を消化できない危機らしい。ほんと、心からお気の毒と思う。

 それはいいとしても、ダブルヘッダーをダラダラ鑑賞しようとしていたうちらは、どうしようということになり、せっかくだから、三茶でランチしてから、カラオケに行って、終ったら5時で「まあ、お茶でも」と9時までダラダラと喋り、お腹が空いてきたので、近所の安い居酒屋寿司屋で一杯ひっかけて、11時半でカンバンで「今日、天気がよければ、丁度このくらいに帰宅してたんじゃない?」ということで、「横浜×ヤクルト ダブルヘッダー」で堪能したであろう、ダラダラした日曜日を別次元で見事にやりとげました。

 千葉マリンスタジアムは一試合だけど決行したらしい。言葉も出ない。

 私は今日とばかりに、クロックスの長靴を足慣らししました。まだ違和感あるなあ。私の足が異常なのか、サイズ選びを間違っているのかわかりませんが、サンダルもそうだったけど、クロックスを自分の足に合わせるのに、けっこう時間がかかるようだ。

 さて、今日は5日の千葉マリンでの楽天戦の外野席チケットを買いました。(体育の日前後の3連休は全部出勤なので、5日は休みにしたんです)
 カラオケで楽天の応援歌も練習しましたが、やはり難しいので一緒に歌えそうもありません。やたら「杜の都に」っていう歌詞だったりするんだよな。

 
9月29日(土)

 午後になって、会社中抜けして、横浜駅付近のチケット屋をのぞいてみたが、明日のチケットは無かったので、「どーしよー」と、しばし迷ったが、思い切って関内まで行ってみた。

 さすが、横浜スタジアムのお膝元、ベイスターズのチケットを沢山置いてありました。
 しかし、私が着いたのは3時過ぎで、すでに今日の試合は始まっていたのに、今日のチケットのほうが沢山あった。明日のチケットは、年間シートのおこぼれが1枚づつとか、厳しい状況。

 その中でも、「6500円の内野席で、しかも後ろの方だがネット裏」というのがあって、それが二枚で7000円だったので、店員にあれこれ聞いてみると「委託チケットの場合、委託者が値段を決めるので・・・・」というわけで、それだけ、「やや」安かったのである。

 うーむ、どうしよう?今期は人生最大に野球を観にいったが、ネット裏にはたどり着かなかった。
 「9年ぶりのダブルヘッダーだし、代打オレの確率高し」という冷やかし半分というか、冷やかし全部なので、ネット裏内野席というのは、どっちも別に応援してない人にとっては、願ったり叶ったりの「まったり席」である。

 迷う私に、チケット屋のネーさんがいろいろ説明してくれて「明日の試合は人気が高いので・・・・」
 それよりも悪い席でも一枚4000円の値がついてるチケットもあったのだが、そっちは「雨天払い戻し可」らしく、一枚3500円のチケットは、けっこういい席なのにその値段の理由はどうやら「雨天払い戻し不可」だかららしい。

 うーん、激しく悩むが、もし、明日の天気がそこそこだったら、明日はこのチケットは無いだろう。

 買って後悔するか、買わないで後悔するか?

 ええい、たったの7千円、悪い男に貢いだと思えば、ゼロが一つか二つ、少ないわい!(悪い男って、古田?)

 チケット屋のネーさんは説明責任を果たすために、何度も「でも、雨天中止でも・・・」を繰り返すが、今日程度の雨天だったら、ダブルヘッダーの少なくとも一試合は消化するだろう。

 それに、私には「せっかく2万6千円も出して買ったのに、あれを持って行くと、必ず雨が降らない」という守護神のモンベル・ゴア合羽があるし。

 7千円を棒に振っても(野球ってそういうスポーツですが)、古田が歌くらい歌ってくれるだろう。

 家に帰ってM嬢に「天候不安だが、チケット買ってしまいました」と告げると、M嬢も「いざ行くとなると、そういえば、ベイスターズの野手って誰?」
 そういや、投手には工藤とかクルーンとかがいるけど、野手って誰?

 それよりも、飯どうしよう、中華街は高いしねえ?って話になり、結局「崎陽軒でいいよ」ってことでまとまる。

●電話こわい

 みんな、そうなのかもしれないけど、私は特に電話が苦手だ。
 今みたいなメールの時代じゃないころ、友だちに電話することすら苦手だった。
 「ミヤノさんて、あんまし電話してこないよね」と言われたこともあるくらい。

 いや、電話が掛かってくるのはOKだし、そうなると長電話するので「電話が苦手」というのは、あくまでも「電話をかけるのが苦手」ということである。

 なので、仕事でも、頻繁に電話でやりとりするところには普通にかけられるが、「知らない人」に電話かけるときには、しばらくナーバスになり「でも、これは仕事だからしょーがない」と決心するまでに時間がかかるし、それで心乱されるので、仕事が手につかなかったりするのだ。

 先日も日記に書いたけど、社葬の出席状況を確認する電話なんて、ほんとに最もやりたくない仕事である。

 てゆーか、そういう電話をなるべく避けるために、経理の仕事を選んだと言っても大袈裟ではないのだ。

 「電話見知り」は自覚しているが、初対面の人とは平然と会話できたりするので、そういう私が「電話苦手です」と言っても、あまり真剣に受け取ってもらえないのが辛い。

 だから、社葬関連の電話もほんとのほんとーに嫌だったのだが、「普通はそうするものらしい」と部長に説得されて、嫌々、関連会社にはM嬢と手分けして電話しました。
 でも、それで、さらに電話が嫌いになった。

 あまり親しくない人相手に、きちんと敬語で話そうとすると、ぜったいカムし、自分でも何言ってるのかわからなくなるくらいアガるので、ほんと、毎回、プールの飛び込み台に立ってるような気分でしたもの。

 それでも、関連会社相手だと、電話で話したことはなくても、向こうからの電話を取り次いだことは多々あったり、来客されたときに取り次いだことはあるので、「全く知らない人」ではないから、なんとかやったけど、「社長の同級生リスト」があって、そっちに電話するのはほんとに気が重い。

 リストは自宅の電話番号になっていたので「じゃあ、これは土曜日にやりましょう」と、きっぱり言って、先送りしたが、今日の土曜日になって、自分がほんとにヤル気ゼロで「じゃあ、土曜日に」っていうのが、単なる言い逃れであったことに気が付いた。

 えらそうに言うのもなんだが、こういうことに潜在的に気がつくと鬱になったりするのだろうが、私はそれほど弱くない、というか、自分の弱点はきちんと自覚しているのです。

 嫌なものは、やっぱり嫌だ。

 傍から見れば、たいしたことではないのかもしれないが、自分的には「マカオ・タワーからバンジージャンプ」くらい、嫌である。
 どーしても、ヤレといわれるのなら、仕事やめてもいいくらい嫌だ。

 部長が休んでしまったので、それをいいことに、電話しないでいたんだけど、M嬢が「同級生の電話、今日やるんじゃなかったっけ?」と言ってくるので、てきとーに誤魔化した。
 部長がM嬢に「このリストで電話して」と言ったら、M嬢は嫌々でもやったのかもしれないが、私が生理的に「やっぱ、だめ」の雰囲気なので、M嬢もやりたくない仕事だから、「ミヤノさんがそう言ったから」で乗り切るつもりらしい。

 ごめんね、私が偏屈で。

 自分でも、なんでこんなことで、こんなにゴネているというか、誤魔化してるのか不思議ですよ。
 でも、普段、ちゃんと電話で話したことがない取引先との電話でも、かなり消耗しちゃったので、これ以上は無理
9月28日(金)

 はあ・・・・忙しくて泣きそう。

 昨日から社葬のご案内状を送った先に「ご出席いただけますでしょうか」電話を入れる作業が始まったのだが、結婚式ならともかく、葬式でそういう電話を入れるのがストレスだし、そもそも総務部ではあまり馴染みの無い取引先も多いので、「そういうのは普段お付き合いのある人から電話してもらったほうが、先方にとってもいいだろう」と思って、つーか、案内状は代表取締役宛てになってるけど、うちに出入りしている担当者に聞いたほうが話しが早いしと思って、うちの担当者に「ここへの連絡はお願いしたいんですけど〜」と回ると「え?オレが?なんで?これって総務の仕事だろ?」とか言われ、「そんな嫌味を言われるくらいだったら、自分で電話したほうが気楽だったか?」と思ったけど・・・・

 まあ、そんなヤツばかりではないので、「ああ、じゃあ電話しておくよ」と快く引き受けてくれる人のほうが多いので、社内を駆けずり回りながら、そのお願いをしているうちに、てゆーか、その合間に自分の仕事も月末だから忙しく、だんだん自分が何をやっているのかわからなくなり、夕方4時には魂抜かれて、ボヘーっとしていたのだが、5時になったら頭痛と眩暈に襲われたけど、なんとか自分の仕事だけ済まして、6時過ぎには会社を出たが、駅のホームで倒れるんじゃないかと心配になるくらい調子悪かった。

 早寝したけど、眠りが浅く、何度も夜中に目が覚めたけど、頑張って寝ました。
 眠くて寝るというよりも、「納豆は体にいいから」と嫌いな納豆を無理やり食べたみたいな睡眠。

 さて、今日は月末だっちゅーのに、社内で大きなセミナー。しかも、マスオさんがそれに持ってかれてしまった。
 「きいてないよー」&「月末だから銀行周りとかいろいろ忙しいのに!」

 しかも、担当者が弁当の手配を忘れてて、「弁当25個お願いね」と言うので、どーせマスオさんに買出しにいかせるから「いいっすよ」と安請け合いしていたというのに!

 しかも、午前中の総務部は私とエビワカちゃんだけ?
 しょーがないから、エビワカちゃんに「持てるだけ買ってきてよ」とお願いすると「任してください、いつも20キロくらい抱えてますから」と、さすが26歳2児の母、25個(紙袋3つに入っていた)を見事に一度で持って帰ってきました。

 もー、そんな苦労も、前日までに言ってくれれば配達で済んだのにさあ。

 で、そういう庶務っていうか、雑用と「あたし、今日、2億も送金したのよ」っていう、そこそこの経理中堅としての仕事の合間に今日も電話掛け。
 最初は、「相手は私の名前を知らないだろうけど、来社されたときに受付したし、お茶出しもしたし、電話もしょっちゅう取り次いだし」ってい「こっちは、顔を知っている」っていう社長さんたちに電話して慣らしていたのだが、なにせ月末&半期決算であるから、みなさん不在が多い。

 中にはうちの会社から電話があったことを知り、「おたくのミヤノさんて人から電話貰ったみたいだけど?」と付き合いのある他部署経由で電話してくれるのは大変助かるが、そういう電話が相次ぐので、その度に仕事が中断され、「えっと、さっきまでアタシ、何してましたっけ?」と伝票一枚入力するのに、30分くらいかかることになり、とうとう自分の仕事は諦めた。

 で、今日は定時で帰りたかったのだが、こっちの都合で急がせたリース会社が契約書持ってきたりして、けっきょく残業。

 わーん、昨日も今日も、横浜の格安チケット屋に行けなかった。

 いや、M嬢と「横浜×ヤクルトのダブルヘッダー行こう」と盛り上がっていて、横浜のチケット屋に行くと、シーズンチケットが格安で買えそうだったのよ。

 頭にきたので、明日も出勤なのだが(明日は、社長の友人らのご自宅に電話攻撃の予定。とっても、やりたくない仕事である。なんとか、電話しないで済む方法がないかと模索中。部長にも相談したのだが、友人たちのリーダー格に「どのくらいご出席していただけますでしょうか?」と電話してみるのがいいのでは、ということで同意したのだが、その電話を私がする雰囲気になっているのだが、私だって、そのオジサンと面識がない。そもそも、部長は、社長の友人の中でも超VIPな某代議士へ「ぜひ弔辞を」というお願い電話も私にさせようとしていたので、私も気が弱いから「ああ、わかりました」と返事してはみたが、「でも、私みたいなペーペーがするような電話じゃないよな?」と気がつき、「でも、なんで部長がやらないのですか?」と、自分なりに精一杯歯向かってみたら、「いや、だって、ミヤノさん長いから、(代議士秘書と)面識あるのかと思って」・・・・・ありません!私も、部長も面識ないのなら、給料高いアンタの仕事だろう、と、それだけは毅然とした態度で部長にやらせました)中抜けして、チケット屋のぞきに行っちゃおうかなあ、と画策して必死にガス抜きしております。

 いや、他にも似たような事案が多々ありまして、黙っていると、みんな私に押し付けられそうな雰囲気なんですが、どこで「それは、年収500万の、社員のタクシー代の清算を現金出納している私の仕事じゃないでしょ?」って絶叫すればいいのか、タイミングを見計らっているのだが、どこで誰に絶叫すればより効果的なのか、ネチネチ考えて悪夢にうなされているようじゃ、だめですかね?(自問自答で自己完結してしまうのが悪い癖)

 それよりも「年収せめて100万円あゲロ」と申し出るほうが建設的なのでしょうか?

 でも、そんなに金いらないから、もっとお気楽に仕事したいんですが・・・・

 
9月25日(火)

 22日は、誕生日だったけど出血多量でウダウダしていたのだが、ママンから電話があり「お誕生日だけど、こっち来るの?」と仰るので「ちょっとダウン」とやんわり断ったのだが、翌23日にもまた電話があり「オトーサンが(ママン流湾曲表現。たぶん、よその家のママン達もこういう手法をよく使うのであろう)だったら、ミヤノんちの近くでご飯でも食べようって言ってるけど?三茶のアパートにもずいぶん行ってないし・・・」

 「それは絶対ダメー!もーハンパじゃないゴミ溜めなんだから!」と絶叫して、全面降伏し、「間をとって下北で会食」と政治的に譲歩。

 で、6時に下北沢駅で集合したのだが、「Y子も来るって〜」と妹も少し遅れて参加。
 妹は「おねえちゃんとは6歳離れてるからさあ、40歳ってびっくりするよ」と言うが、もう41歳だって。「でも、身近に先輩がいると、だいたい想像がつくからいいでしょ?」

 ミヤノ家の最近の「いいニュース」としては、双子の姪っ子が無事1歳になったということより「パパンの再々就職」である。厳密に言うと再々再就職なのかもしれないが、大卒で勤めた某上場ショボい企業(入ったときには名門だったらしいが、オイルショックで凋落したけど)で定年を迎える数年前に子会社に放出というのはありがちであるが、おかげで親会社では望めなかった役員になることができた。

 役員になれたので63歳くらいまで勤められたけど、何しろ民間企業でも「天下り要員」は、すぐ下の世代がダンカイさんだし、たくさんいるので、非常勤の相談役を経て、退職したと思ったら、どっかから「ぜひ、監査役に」というお話をいただいたらしく、2年くらい週二日くらいで働いていたのであった。

 娘としては、大変嬉しい話である。
 自分も社会人として、そういう人事の裏側も知っているので、お声がかかるということは、父にそれなりの人望があるということだ。うちの会社でも、定年過ぎてもずっと嘱託で仕事している人がいるけど、その人は、元々親会社では支店長クラスだった人だが、50歳くらいのときに、親会社の主流人事から外れて、子会社のうちで地味に普通に働いていたが、こっちで60歳になっても「できるだけ働いてください」と望まれてずっと働いている。私もそのオジサン大好きなので、死ぬまで働いてもらいたいと思っているが、最近体調を崩されて、入退院を繰り返しているので、ちょっと難しくなってきたが・・・・

 母としては、父が週に二日でも出勤してくれてると、「定年夫がいつも家にいるストレス」は半減したようで、母の友人たちには「ダンナが定年を迎えると、自分まで病気になるわよ」と脅されていたのに、「まあ、これくらいなら」と耐えられたし、父が平日の暇な時間が増えたので、けっこう嬉しそうに二人であちこち旅行していたので(たまに電話がかかってきて「あんたも行く〜〜〜?」っていうのは勘弁してほしかったが)娘としては「なんか、いい老後だなあ」と思っていた。

 しかし、やっぱし、2年も経つと「そろそろポストを明渡さないと」ということになったらしく、今年の春から父は完全に無職となり、ママンと電話するたびに「おとーさんが、毎日いると、やっぱねえ?」と愚痴っていたのである。

 もう60代後半だから、諦めなさいよ。と慰めていたのだが、そしたら、父が元々いた会社が、買収した企業が実家から近いところにあって、そこの新社長は定年間近の父の元部下が渋々勤めることになったらしいのだが、1人で乗り込むのも心細かったらしく「ミヤノさーん、今、仕事してないんですって?だったら、総務の監査役やってください」ということになったらしい。

 なので、うちのパパン、このまま無職だと思っていたら、いきなり「取締役総務部長」就任!

 いやー、実は、自分の会社の上司が「取締役総務部長」になったときには「なにそれ?だっさ〜」と心の中で思ったが、60代後半のパパンがその肩書きだと、かわゆいじゃないですか(笑)

 で、今んとこ、フルタイムでやっているらしい。ママンが「いきなり、月〜金で9時5時で、お父さん、大丈夫かしら?」と心配しているけど、父としてもフルタイムでずっとはキツいので、相手が提示してきた給料は、「月60万」という、けっこうまともな額というか、同じような職種の娘としては「え?そんなに出すの?だったらアタシが」っていう額だったが、「給料半額でいいから、フルタイムは勘弁してくれ」と申し出て、今んとこフルタイムだが、軌道に乗ったら週2日くらいでってことになったらしい。

 家族での会食中(私の趣味でベトナム料理。つーか、辛いのが苦手なママンでも大丈夫なので)、そんな会話で盛り上がり、ママンが「おとーさん、いきなりフルタイムで大丈夫かしら」と本人を目の前に心配することしきりなのだが(パパン本人は酒のメニューの中でベトナム酒で一番強い酒をオーダーして、「あと、チェイサーのお冷もね」とマイペース。娘がいるときだと、母が飲酒にクレームつけないので、ここぞとばかりなのだ)、妹は同居人がしばし不遇の失業生活を送ったので「いや、男は仕事がないと、ほんとにヘコむから、仕事で忙しいほうがゼッテーいいのだ」と、妹にしては真っ当なことを言うくらい。

 ママンにしても「おとーさんが、暇になったから、あちこち旅行しようと思っていたのに、なんか忙しくなっちゃって」とは愚痴るが、それは自分の友人には自慢話でしかないだろう。

 というわけで、ミヤノさんちは、41歳の姉娘、独身。35歳の妹娘、同居人いるものの、入籍する気配無し。いう部分的不幸は抱えてはいるものの、38歳弟んところは3人のかわゆーい孫がいるし、弟の嫁は、たまに母が「あまりにも欠点がなくて、こんなんでいいんだろうか?」と電話してくるが「姉娘と妹娘への教育は完全に失敗したけど、他所でしっかり教育された、いい嫁が弟のところに来てくれたのって、これ以上の幸せを望めましょうか?おかーさん」と私が言うと、「ほんと、そのとーりよね?」

 弟の嫁の父が、この夏に亡くなったので、うちの両親も葬儀にはかけつけたのだが、そこで「理系&システム系」の社会人の弟が、全然役に立ってなかったのに唖然としたらしい。「わたしら、なんか育て方間違ったかしら?」と言われたが、たぶん、嫁の姉妹の夫で、テキパキやっていた人は営業系らしく、そういう人と弟を比較してもしょーがないし、私もそうだから、一部にはそういう「理系コンプレックス」の裏返しで、「理系の人は、葬儀でちゃんとした服装で来なくても、別の才能あるみたいだから」って善意に解釈していただけた、かもしれません。

 いや、逆にITエンジニアな人が、びしっとやっちゃうと、営業系の人の出番がなくなるから・・・・

 うちの弟君は、母譲りの「気が小さい」人なので、けっこう空気読むんすよ。「オレ様のIQ高いのは、わかっているだろうから、せめてEQは低くしておきます」って。

 って、姉娘は弟はたしかにバカですが、「けっこうわかってバカしてるんだよ」と説明するのも虚しいが・・・・みんながきちんと礼服着てるときに、1人で短パンTシャツ姿だったとか・・・・それは確かに、バカ・・・・・

 でも、そういう「非常識」なはずの弟が「30歳で結婚して」で孫3人で、きちんと喪服着てくるような姉妹が「結婚もしてなければ、子供もできない」なので・・・・なんか、よくわかりません。
9月22日(土)

 出勤予定だったが、朝起きたら出血がひどく、頭痛もひどく、「こりゃ、無理して出勤しても仕事にならない」と判断して急遽休みにした。

 やっぱ、疲れがたまっているらしい。

 久々にゴロ寝して過ごそうとするが、暑くて寝てられない。

 昼過ぎに電話が鳴ったので「会社からかな?」と普段は、土日祝日の昼間の電話はセールス電話の確率が高いので、留守電対応させているのだが、渋々とってみると、友人KM君だった。

 彼には、お金を貸しているのだが、「最近、また音楽作ってるんです〜、それで、シンセ買ったりしてたんですが、まあ、この程度でいいかと」
 昔、他の友人にお金を貸したことがあるが、その人も、「新しいケータイ買っちゃった」とか「新しいデジカメ買ったの」と、見せびらかしてくれたので「なんで、私にそれをわざわざ知らせる?」と思ったけど、ほんと、全然わかんねー。

 まあ、KM君に関しては、たぶん、今は躁状態なんだろう。「デモをレコード会社に送りました」って、嬉しそうに報告してもらっても・・・・・

 彼はほんとに、アーティストになりたいんだよね。
 でも、苦労して美大出ても(私はその借金の保証人になった)、映像系の職にはつけず、そのうちに鬱になって、生活費にも困って、「病気の助成金が出るまで、お金を貸してください」と言うので、渋々貸したら、急に躁になって「助成金で映像専門学校に行きます。そこを出たら、ちゃんと就職してお金を返します」と言うので、そのあたりで私も遅まきながらやっと「心神耗弱だ、こりゃ」と気がついて、本人に責任は無いのだろうが、こっちには責任能力あるので、「これ以上、関わりあいになりたくない」と判断したのである。

 そうなると「お金まだ返せなくて、すいません、でも、ボク、元気にやってます」と向こうにとっては精一杯の善意で近況を連絡してくれているのだろうが、全く感情移入できません
9月21日(金)

(以下の日記を書く前に「なーんか、あたしって今、平時の精神状態じゃないし、自分もダメダメなのに、他人のダメさについて熱く語ってしうまうのもなんか・・・」といういい訳をなんと20行くらい書いていたのですが、後で読み返してみたら、そっちのいい訳のほうが意味不明だったので消去してしまいましたが、もしかしたら、数年後に読んでおもしろかったのは消去した方だったのかもしれません)


 社長の密葬が終って、ホっとする間もなく、今週になると社葬の準備でピリピリしていたのです。

 某大手生命保険会社から、社長の息子に電話があった。
 すでに、後継者として公表してある二代目であるが、たまたま不在だった。

 普通なら「では、また掛けなおします」とか、急用だったら「戻られたら折り返し」っていう場面であるが、その担当者は「ううううーーーーーん」としばらく唸ったあげく「生保のことがおわかりになるご担当者はいらっしゃいますか?」

 わたしだよ!(にしおか すみこ風)

 その生保会社で、中小企業の経営者に超お勧めの保険に加入していたのです。
 密葬のときにも「○○生命にも連絡したほうがいいんですかね?」と、その保険のことを知っている役員氏に言ったら「うーむ」と言うので、「まあ、どうせ、連絡しないといけないんですが、まあ、後でゆっくりやらないといけない話ですから」と、優先順位を低くしていたのだが、どこからか聞きつけてきたらしく、香典処理をしていたら「わー、やっぱり○○生命のおばちゃん来てたよ〜」とは思っていた。

 なので、電話してきた人にも「私が、会社でかけた保険については担当しますので」と申し上げたら、むこうは「昨日、ご自宅にも伺って奥様ともお話したのですが、会社の方の保険については、会社で確認してくれということで」
 「はい、会社でかけた保険については、私が担当します。念のため、どの保険かわかりますか?ええと、たしか、テイシン保険だったと思いますが・・・・」

 「テイシン保険」と言った私の「おバカ」を瞬時に理解できるのは、保険上級者だけであろう。

 先方は、そういう想像力もなく、「いえ、テイゾウ保険ですが?」

 すんませんねー、私がバカで、「逓増保険」の存在はわかっていたが、馴染みの無い用語だったので「逓」の字にひっぱられて「逓信」って言っちゃったんですよ〜

 保険に詳しい人だったら「ぷすっ」って笑うところだが、私もよくわかってないし、相手はプロなのにバカだから、お笑い要素無しだった。

 「逓増保険」ってやつは、生保会社がわりと「中小企業の経営者」にお勧めする商品らしい。
 「節税効果」と「バクチ的要素」が合わさった、シロートにはよくわからん保険商品である。

 どういう経緯でそれに加入しているのかは、わからないが、ともかく、毎月保険料を支払っているのは把握しているので、「落ち着いたら、連絡しなくちゃね」と思っていたら、落ち着く前に電話してくるのってどーよ?

 で、私が、実はオロオロしながら、てゆーか、自分が生保と付き合ったこともなかったので「なんで、こっちが連絡する前に、そっちから連絡してくるの?」とオロオロしてたのだが、そう思ったのは私だけで、向こうは私を「お局様」と睨んだらしく、「あと、個人で加入されているのもありまして、奥様と昨日お会いしてお話したところ、そちらに関しては息子さんに連絡しろと・・・・」

 私の中の「警戒警報」が発令させる事態である。
 総務で仕事していると、ときどきこういう「バカの罠」に戸惑うことがある。「親会社の経理部長から、こちらを紹介されました」とか言ってくるやつは漏れなく怪しい。

 普通に考えると、どこが、別の部署と契約をして、「まあ、捺印は総務だから」という場合、その別部署の職員が「捺印お願いします」と持ってきたり、「こういう会社とこういう契約しようとしているから、総務に連絡あるかもしれない」というのが普通の流れであって、向こうが勝手に「奥様には名刺をお渡ししまして」と言うのは、要注意である。

 社長の奥様は相当できる方なので、こっちに何の連絡もなく、投げる人ではないのだ。
 私はきちんと、そのあたりを想像できるので、まだ初七日も済んでないのに、保険会社が不躾にやってきたことに閉口した奥様が「会社の保険のことは、私ではわかりかねますから、会社の方から連絡させます」と言ったら、速攻で翌日会社に電話してきただけである。

 保険会社もこのご時世であるから、「なるべく迅速に手続きしたい」という意思の表明は理解できるが、でも、こっちから「急いでやってくれ」と言っているわけでもないのに、なんだか妙に押せ押せである。
 とりあえず「書類をお持ちしますから、その説明だけでも今週中に」とおっサルので、「息子氏の予定を確認して、折り返しご連絡いたします」と伝えて電話を切った。

 しかし、すぐにまた電話してきて、「お会いするときに、書類が揃えば、すぐにお手続きできるのですが」と言うので、どういう書類が必要か聞いてみたら、「まず、シボウシンダンショもしくは、シタイケンアンショ、これはどちらかでけっこうです。あと、シボウシタジジツがキサイされたジュウミンヒョウが必要です。それと、法人のほうは、謄本と印鑑証明があれば・・・・」「法人のほうはすぐに揃いますが、シボウシンダンショなどはご遺族に確認しないといけないので、ご用意できるかわかりませんが」「とにかく、こちらとしては、その書類が用意できれば、すぐに動けますので」

 だから・・・・こっちは急いでないって・・・・・

 つーか、急いでメモして「死亡しんだんしょ、死体けんあん書、死亡事実がきさいされた住民ひょー」と走り書きしただけで、私はどっぷり落ちた。「死亡 死体 死亡」と連呼すれば、たいていの人はドヨーンとなるであろう。そもそも「ケンアンショ」っていうのをどう漢字変換すればいいのか、後で調べてしまいましたが、「逓増」にしても「死体検案書」にしても、あまり一般には馴染みの無い用語なのに、そういう意識なくべらべらまくしたててくる態度が気に入らなかった。

 これが自分の父親が亡くなって、たった一週間後の保険会社との電話だったら、私はブチ切れていたであろう。
 「その書類を用意していただければ、すぐに手続きいたします」って、まるで私が保険金欲しさに、父親を殺したような気分になりそう。

 ブチキレ寸前ではあったが、私は動揺すると、怒るよりも、ウルウルしちゃう性質なので、「うわ、このボディブロー、じわじわと来る」と、しばらく放心していたのだが、ほどなく社長の息子が戻ってきたので、そっちは正真正銘の「若くして父を失った」という立場なので、「保険会社から連絡ありました」と伝えると、「ああ、昨日、自宅にも来てた」と彼もうんざりした様子。

 「あのオバちゃん、ほんと下品だから、うちの母も、嫌がってた」と言うので「連絡してきたのは、オジさんでしったが・・・・まあ、とにかく、来るみたいなので、書類だけ受け取りましょう」ということになった。

 その後、M嬢と野球観戦に行ったので「生保会社がこういう態度でさあ」と愚痴ったら、「それは非常識すぎる」とM嬢も他人事ながらムっとしていた。そして私が「自分のことしか考えてないような、オッサンが担当みたいでさあ、その人とは面識ないんだけど、明日来るんだよ」と言ったら、M嬢は「たぶん、かなりの高確率で小さいおじさんが来るよ」

 さすが、経験豊富なM嬢。
 ほんとに、小さいおじさんがやって来ました。
 もー、笑いを堪えるのに必死。
 その法則は知らなかった。

 背の低い方は、そういう確率を下げるために、頑張ってくださいね。
 (背が低い人にはバカが多いと言いたいわけではないことはご理解ください。数年に1人くらい出会う「なんなの、この人?」っていう悪気が無いのはわかるのだが、一生懸命やっているのもわかるのだが、それが他人を不愉快にさせる人が背が低い確率がなんとなく高いような気がするってだけの話です)
 でも、あれは「背の高低」だけの問題でもなく、印象として、まさに「小さい」って感じだったのだが・・・・小太りだったんですけどね。

 で、その「小さいおじさん」の後ろに、社長夫人も閉口した「保険のオバチャン」がいたのだが、それがやはり想像通りに「鬼瓦系」
 個人の担当はそのオバチャンらしかったが、法人のほうは別のオバチャンが来ていて、そっちもかなりの鬼瓦だったのだが、法人担当の鬼瓦オバチャンは、まだマシなほうだったのだ。

 最近、CMでも「保険内容をきちんと説明するために、積極的に伺います」というのを各社やっているが、ああいうCMでの「生保レディ」は、上品で温かみのある女性(CMだから当たり前だけど、もれなく美人)が出てくるが、なんで現実はこうなんだろう?
 少し前、法人担当では、その鬼瓦オバチャンが「担当代わりますから」と、CMに出てくるような、「目がキラキラ輝いている、30代女性」を紹介されたので、去年くらいに法人で加入した保険のことで、加入条件がよくわからなくなっていたので、そっちの若い人に電話してみたら、「あの人、もう辞めちゃったので」と元の鬼瓦オバチャンがやってきたので、「ふーん、ああいう普通の人は残れないんだな」と思ったのだが、生保は、着々と鬼瓦オバチャンだけを養成している状態らしい。

 で、今回やってきた鬼瓦は、顔も鬼瓦だったが、服装が凄かった。
 胸元にラインストーンが沢山ギラギラする、ゴージャスなオバチャン戦闘服だったのである。

 喪服着てこい、なんて思わないけど、初七日も済んでないのに、あの服装で来るのはちょっと・・・・
 平時でも、ああいう服装の保険外交員がやってきたら「げげげ」と警戒するであろう。

 で、書類の説明は、小さいオジサン主導で進んだのだが、時折、横から銀ギラ鬼瓦オバサンが「それは、そうじゃなくて・・・・」と口を挟むので、オジサンが「ややこしくなるから、黙っててください」と言う、息の合ってなさを露呈し、てゆーか、オバサンがくっついてきた理由がさっぱりわからない。

 30分ほど説明を聞いて、向こうは「これで法人契約はなくなってしまうので、ぜひ次期社長にも」と、ヤル気満々だが、こっちはそういう気分じゃないって。

 で、個人で掛けていた保険というのも、てっきり亡くなった人の保険がおりるのかと思いきや、社長が息子に掛けた保険だったらしく、それを息子が引き継いで、息子が保険料払うことになる手続きだったらしい。

 それで急いでいたのかね?
 生保に疎いので、よくわからんが、息子はそんな保険の存在知らなかったし、彼が19歳のときに掛けられた保険だったらしく、後で「たぶん、あのころ、ボクが留学する話が出ていたから、それで加入したのかなあ?」と言っていた。

 そんで、父がせっかく加入してくれた生命保険を継続するのはいいとしても「あのオバチャンと、今後も付き合うつもりは全然ないから、これ、解約しよっかなあ」

 しっかし、なんで、あんなにバカなのだろう?
 ですから、「保険会社としての誠意を見せる」というためだったら、名刺を渡して「落ち着かれたら、ご連絡ください」でいいじゃん。

 とにもかくにも、私も若社長も、生保会社の「キョーレツ鬼瓦銀ギラオバサン」と「小さいオジサン」の最強コンビを相手して、「魂吸い取られた」とグッタリしていたら、部長が「なに?生保?だったら、次回はオレが・・・」と珍しく強気に仰るので「生保に、よくない思い出でも?」とフってみたら、「いやー、けっこう、嫌な思いをしたもんで(笑)」と言っていたら、数年前、十二指腸潰瘍で入院したM嬢も「ああ、私も・・・・加入するときには感じよかったんだけど、病気して連絡したら、なんか、異様にあれこれ感じ悪くて・・・・」

 ふーん、やっぱ、評判悪いのね。

 自分が生保と縁が無かったので、不勉強だったというか、どういう対応したらいいのかわからなかったのであるが、とりあえず「こちらは手続きを急いでおりませんので、ゆっくり書類を揃えさせていただきます。わからないことがあったらこちらから連絡いたしますし、書類が揃いましたら連絡いたします」ということだけは、きっぱり、はっきり言ったつもりであるが、また向こうから、「書類まだですか」な電話があったら、絶対にぶち切れてさしあげますからね。

 しかし、あのオジサンも、単に職務に忠実なだけだとは思うが、それにしても、どう例えればいいのだろう・・・・、そうそう、私の好きなゴダールの映画で、銃撃戦の後、血を流して横たわる死体の横で、流れた血をモップでせっせと拭いている掃除のオバチャンがいて、印象に残る大好きなシーンであったが、友人と二人でデパートのトイレに入ったら、そこで通り魔に友人が刺殺され、パニック状態の私に向かって、掃除のおばちゃんが「私、ここの掃除終わらないと帰れないのよねえ、早く片付けくれない」といかにも普通に言っているかのような、そんなかんじでした。
9月20日(木)

 昨日は5時前に会社を出て、なんとか試合開始直後にドームに到着できました。
 チケットぴあで前売りを買おうとしたらA指定席が売り切れで、しょーがないからB指定にしたのだが「でも、入ってみるとガラガラだったりして」と言っていたのだが、やはり、さすがの「日ハム、東京ホームゲーム最終日」「ダルVSマー君 初対決」「田中幸男の引退セレモニー」で、本来、日ハムの試合のときには「無いもの」とされている内野2階席が「内野自由席」として開放されてました。

 「最近、巨人戦でも、これだけ入らなかったりするのにねえ」とびっくり。

 試合のほうは、マー君が先頭バッターに初球でスコーンと打たれる場面が頻発し、あっけなく1点、2点とポツポツと得点されてしまい、ダルのほうも立ち上がりは四球をちらほら出していたけど、要所要所でビシっと三振取るので「得点できそうな気配なし」のまま、マー君も中盤は調子が出てきたのか、「おお〜」っていう三振とってたのだが、7回にいきなり4点取られて降板。
 田中幸の引退試合に、立派な花を添えてしまいました。ヒットはいいとしても、ホームまで踏ませることなかろう。「田中君、空気読みすぎ・・・・」とM嬢が小さな声でボヤいてました。

 楽天の守備も相変わらずで、センターフライだか、ライトフライをダッシュしてギリギリとったかと思ったら、グラブからボールがこぼれて2ベースという、高校野球的な展開。
 「あーあ、この前、イチローはああいうのを見事に捕球していたよな」とタメ息しか出ないが、まあ、イチローと楽天の外野手を比較するのは、お門違いというか、人として間違った行為であるというのか・・・・

 それはいいとして、継投で出てきたのが佐藤という左投手で、M嬢が思わず「ええ?佐藤?佐藤はやめておいたほうが・・・・」とボヤく。巨人を戦力外放出されて、楽天に来た投手で、楽天の場合は、そういう「落ちこぼれ」が最後のチャンスを与えられて、妙にっていうか、微妙に活躍していたりするのだが(小山とか)、佐藤はファームでも炎上しまくりだったのが、最近になってボソリと上がってきたらしく、たぶん、左の中継ぎである有銘やナベツネが、ここんとこボカスカやられているので、「猫の左手でも借りたい」という状態なんだろう。という、M嬢の解説を聞いていたら、いきなり最初の打者がスコーンとセンターに「ホームランか?」という当たり。

 必死に追いつくライトであるが、もう少しのところでキャッチできなくて、「あーーー残念」と思っていたら、そんなにモタついてた気もしなかったのだが、2塁あたりに返球する頃には、打者は3塁を回ろうとしていて、私らの後ろで私らと同じくらい喋っていたニーサンたちも「あれ?今、3塁を回ってるのって誰?」と思ったらしいが、とにかく、一瞬誰もが「ああ、1塁走者がホームインか」と思ったのだが、それが打者だったのである。

 要するにランニングホームランだったわけです。

 「いやあ、ランニングホームランって珍しいんだよ」と後ろのニーサンたちも「珍しいものを見た」と複雑な心境だったようですが、私も「いやー、ランニングホームランっていえば、大リーグのオールスターでイチローがやったとき以来ってかんじ」と、守備がイチローレベルに及ばないのはしょーがないにしても、相手をイチロー様のように格上げしてしまうのは、へりくだり過ぎ。

 「この回、いつ終るんだろう?」と、楽天を応援していた私たちは、だんだん頭がボーっとしてきたが、日ハム応援団も応援に疲れてきたご様子。これまで試合がサクサク進んで「ダルがこの調子で完封すれば、8時半頃終わりそう。そしたら、ゆっくりと引退セレモニーできるじゃん」と嫌味をかましていたのだが、日ハムの打者も「もう、このくらいでいいや」って雰囲気だったのに、佐藤は次の打者にデッドボールだし、そしたら次の打者もヒットだし、なんつーか、こういう「猛攻」(っていうか守備のヘボさのほうが猛々しいが)のときって、投手は焦るが、打者はリラックスというのが悪循環っていうのの見本みたいなことになっていた。

 やっと7回裏が終って、8回表は鉄平がなんとかセンターにヒットを打つが、ダルがあんだけ長い7回表をちんたら肩を温めて暇つぶししていたというのに、やっぱしビシっと抑え、ほんとにカワユクないのであった。

 M嬢が「子供産まれて、夜泣きで調子崩してくれないかなあ」と来年の展望を語っていた。
 たしかに、こうなると、たまには炎上するダルも見てみたい。

 で、次の回は別の投手を出すかと思いきや、また佐藤が出てきたので「ぎょえええ、晒し投げかよ!」であったが、三者凡退に抑え、左の中継ぎとして、人差し指一本でぶら下ったようである。

 いやー、監督って大変な職業だよな。
 あたしだったら、絶対にシラフじゃ無理(笑)

 うん、でも、私もここんとこ仕事が大変でしたから、楽天のヘボ試合を立て続けに観て、とても勇気をもらったと思う。
 私が働くお母さんで、仕事でヘマしてヘコんで帰宅したら、バカ息子が0点の答案を気まずそうに見せるので、「ご、ごめん、お前のバカは私の遺伝だ」とギュウっと抱きしめてしまいそうな、そんな感じ。

 ところで、M嬢は「マナーの悪いバカ客」に厳しいが、そういうのを引き寄せてしまうらしく、M嬢の横に座ったのが、見事なバカ家族で、お父さんはファールボールが飛んでくると、グラブを持って構えるので、M嬢に肘鉄をくらわせているのに全然気が着いてない。
 M嬢は露骨にカバンを間において防御するが、バカ父がそんなのに気が着くわけもなく、M嬢がちょっとピリピリしていたので、二人でトイレに立ったとき、戻ってきたら私が奥に入って席をチェンジしてあげた。

 「ああ、こういうものだな」と感慨深かったが、私が横に座ると、そのバカ父は、あんまり肘攻撃してこなくなった。ファールがあんまり飛んでこなかったせいもあるけど。

 しかし、バカ母のほうは、通路の向こう側に面した席にいたのに、ええと確か「バカ母・バカ息子・バカ父・私・M・一人でずっとケータイばっかり観ていた謎の若者・7時半にやっと彼女登場」と横7席だったんですよ。

 普通、どう考えたって、中座して戻ってきたら、自分の席に面した通路から戻ってくるだろうし、たとえ間違えても、5列ほど戻れば、横切る通路があるので、そっちに行くでしょ?
 実際、私のチケットには「38通路」と記載されていたのだが、席が近づいて確認すると、私の席は39通路の方が近かったから、少し戻って、その横切れる通路で迂回してきたもん。

 だが、そのバカ母は、そっちから入ると「彼女・彼氏・私・バカ父」と4人の前をわざわざ狭い隙間を通過しなければいけないのに、なんにも考えてないのだろう、ただ「あ、ここだ」とばかりに突進してきたのである。
 さらには、先に「すいませーん、通ります」と言ってもらえれば、横のカップルも私らも、少し腰を浮かせて、快く通してやるのだが、いきなり子供を突進させてきたので「うわ」って感じであった。

 M嬢が、わざと聴こえそうな声で「ほんと、バカ」と呟いていたので、これはフォローしておかねばと思って、試合後に電車に乗ったときに「横のバカ家族は、ずっとビデオ撮影していたが、ホームビデオで撮影してどうするんだろう?」と言ってみたら「ヤフオクで売るんじゃない?あの人たち、チケットもチケットショップで買ってたって言ってたし」「ああ、それで元をとるつもりなんでしょうかねえ?」

 そしたらM嬢は、小さな溜息をひとつつくと「なんかさー、最近わかってきたんだけどさー」「なにが?」「ああいう、バカってさあ、ほんと、ただのバカだから、しょーがないんだよね?」「う、うん。まあ、あのお母さんが、通路のあっち側から突っ込んできたのには驚いたけど・・・」

 なるほど、私から先に「あいつらホントにバカ」と言うと、私が説教されずに済むんだな(笑)

 そーいや、ラッキーセブンのときに「あれ?ドームって風船禁止だったっけ?」と私が言うと、M嬢も「あれ?そうだったっけ?」
 私が「まあ、風船破裂させたりしないから静かでいいか」と言うと、「でも、風船はけっこう楽しいから、無いと少し寂しいなあ・・・・たしかに、破裂させるのはちょっと勘弁してほしいけど。

 M嬢は彼女なりの「生理的嫌悪感」っていうのか、「これだけはダメ」という本能的にダメなものはダメというのがあり、マリンスタジアムに行ったとき、内野自由席1階が混んでいたので「じゃあ、2階に行こう」と移動したら、「足がガクガクしてきた」とマジに高いとこがダメみたいだったが、あの「微妙な高所恐怖症」(たぶん、ドーム 内野の2階席もダメだろう)と同じように、風船の破裂が「怖い」らしいことに気が付いた。

 「火事とケンカは江戸の華」であっても、火事もケンカも本能的に怖いから、「バカ」と言って抵抗しているらしいのである。

 私とは違うところで反応するし、弁論癖があるので、私が「そう?私は別に?」という態度に出ると、ネチネチと弁論してくるから、「なーんか、いわゆる、ヴィクトリア朝の家庭教師のように小うるさいなあ」と思っていたのだが、私が鈍感なところで、変に敏感だから、そのことを訴えていたんだなあ、と、いまさらながら気が付いた。


9月18日(火)

 三連休は日曜日しか休めなかったが、昨日今日も会社は慌しく、落ち着かないので疲れるのであるが、明日は東京ドームでまた楽天戦だ(笑)。予想通り(M嬢の)ダルVSマー君。
 さすがに休みはとれないので、仕事を早めに切り上げて駆けつけるつもりだから、試合開始に間に合うかどうか・・・・

 さて、日曜日の西武×楽天は、外野席だったので、人工芝生席で足を伸ばしたり、あぐらかいたりできて、なかなかよかった。
 「うーん、これだったら寝転んでもいいな」と昼間のビールでご機嫌の私の横で、M嬢は双眼鏡で「うーむ、嶋の配球はだいたい私と同じだな。つーか、私に読まれちゃダメだろう」などと、ディープな世界に没頭していた。

 楽天は負けてしまったが、「外野席もなかなか楽しかったね」とM嬢が言うので「そーだね、私は固い椅子に座りっぱなしが苦手なので、人口芝生席はけっこう好きかも」と言ったら「・・・・いや、それもあるだろうけど、球種がわかるので・・・・」

 無職のM嬢は、シーズンが終ったら、どうすのかなあ?
 「来シーズンこそ、仙台まで行こう」と決意して、働いたりするのかしら?

 あと、M嬢とそういう親子連れの多いところに行くと、子連れマナーがなってないことに一々反応するのだが、下手に「まあ、あのくらいいいじゃん」というと、私が延々と説教というか、ディベート仕込みのクセなのか、徹底的に理詰めで説得されるので、私も遅まきながらやっと学習して、「ベビーカーで突進してきた」「通路で赤ちゃんが1人でさまよってた」という報告を「ふーん」とか「へえ」とか、まるでお父さんが新聞読みながら、お母さんが「隣の○○さんが今日ね・・・・」なんて話を聞き流してるみたいな反応ができるようになった。

 たとえば、「この外野だと、すぐに飽きちゃう子も、応援してれば飽きにくいし、うろうろできるから、子連れはこっちのほうがいいかもね」なんて会話していたのだが、M嬢は「でも、ちゃんと子供に説明とかしてあげれば飽きないはずだ」と言い出すので、まあそれはその通りなのか、なかなかそう上手くはいかないのか、私にはよくわかんないので「まあねえ〜そうかもねえ〜」で逃げ。

 で、私個人としては、外野席でわけもわからず、お父さんの真似して「山崎〜、ホームラン〜!」と叫んでる子供や、疲れて熟睡しちゃってる子供や、父と息子でグラブ持ってホームランボール取る気満々で、トイレに行くときには、ちょこんと大きいグラブと小さいグラブを場所キープのために残している親子や、風船を飛ばす7回が待ちきれずに風船破裂させちゃう子供は、けっこう好きなのだが、「風船膨らませるの早すぎ」というか、ずっと膨らましては「ひゅーーーー」と手元で鳴すので、風船のゴムが疲労し、破裂させてしまうガキをM嬢は「バカ」とバッサリするのだが、「そのくらいのバカは、まあいいのでは?」とうっかり言うと、私が説教されるので(マリンスタジアムで私がその光景を「微笑ましい」と称したため、実証ずみ)、今回もうちらのすぐ後ろで破裂させた子がいたので、私もびっくりして飛び上がったが、M嬢が大きな声で「ほんとにもー、やめてほしいよ」と言うので、小さな声で「うん・・・・」と言うに留めておいた。

 M嬢が「しつけ」とか「お行儀」とか「マナー」にとても厳しいので、横にいる私は「イニング中はなるべく中座しない」とか「指定席がたとえガラガラでも、自分の席を移動して席ジャックしてはいけない」とか、お行儀に気を配ってしまうが、そう考えると「それを私に言われても・・・・」という説教は、赤の他人に向けられているのではなく、少なくとも、この躾のなってない私を再教育しているんだよね、きっと。


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