可燃物な日々

表紙に戻る/過去の日記

ご意見・ご感想・誹謗中傷などございましたら、感情廃棄物再利用所までどうそお気軽に書き込んでください(でも、現在書き込みが出来ないようです)

 日本酒8合飲んだ勢いで、新しい掲示板を作りました
5月15日(火)

 また日記をサボってますが、なんだか忙しくってね。

 日曜日はタイ・フェス(旧 タイ・フード・フェス)に行って、月曜日は「明日の先発予告、田中くんキター」でM嬢と電話で盛り上がり、今日は早くに出勤して5時前には会社を出て、東京ドームで「日本ハムVS楽天」の試合観てきました。

 詳しく書いていると、また寝不足になり、明日の仕事に師匠が・・・・師匠が出てくれてもいいが、支障が出るので省きますが、残念ながら田中君は首都圏初登板で勝利投手になることはできませんでした。

 よーし、次の狙いは、西武戦か?(グッドウィル球場、食い物が美味しいらしい)

 ほんとは田中君VSダルダルを観たかったのだが、贅沢を言ってもしょうがない。

 贅沢といえば、「キュアが出るからフジロック行くことにしました。まあ、キュアさえ出ればいいのです」と謙虚な気持ちでいたのだが、いきなり「ビースティが土曜のトリ」とかドゥルッティ・コラムが来るとか、私がドラエモンにお願いしていたような ♪あんなこといいな、できたらいいな〜 なことが、実現してしまいそうです。(ヴィニ・ライリーが「タケコプター」でしょうか?)

 なんだか怖くなってきました。
 この幸せを邪魔するようなことが起きないよう、切に願います。てゆーか、私、それまでに死なないように頑張りますし、親類縁者にもそうお願いしておきます。まあ、この間、老人ホームに見舞いに行ったらバーサンズは超元気だったけど、親兄弟や、それに自分自身の交通事故などには注意しないといけないな。ああ、こういうこと書くと現実にそうなりそうなので不吉だから、そうだ、「フジロック開催中に田中君VSダルダルの試合が関東で行われてしまう」というのを想定内不幸として崇め奉ってみようっと。(能天気)  
5月12日(土)

 人間が無毛というか、哺乳類にしては珍しい「薄毛」である理由については確か定説は無かったと思うが、念のためウィキペディア(ちなみに、私の頭の中ではウィキペディアは「ペディキュア」の隣に位置している。だから、どーした。ちなみに「マニフェスト」は「マニキュア」の隣にあるようである。)を引いてみたら、そう書いてあったので、やっぱしそうらしい。

 諸説が地味に展開しているようだが(義務教育では習わなかったくらい地味。キリンの首よりも、人間の体毛について子供に考えさせたほうが、珍説が出てきたりして面白そうなんだけどな)、私が好きなのは「水中生活説」である。たしか、ライアル・ワトソンが「水中生活説」について熱く語っていたような・・・・

 それで話が逸れるのもなんだが、友人M嬢が「引越し先の部屋が狭いので、本を処分したいのだが、ライアル・ワトソンがけっこういっぱいあって〜」と嘆いていたっけ。
 ライアル・ワトソンの本は、図書館であまり揃わないし、ときどきふと「そーいや、ライアル・ワトソンが、こんなこと書いてたっけなあ?」なんて思い出すことが多いので(私だけ?)、私は一冊も所有していないが、所有している人にとっては、手元にあったほうがいいのかもしれないと思ったので「そんなの捨ちゃえ」とは言えなかった。

 あと「バロウズもけっこうあった」と言っていて、そっちについては「もう、捨ててもいいかな、と思う」と本人も言っていたし、たしかに、バロウズに関しては「バロウズがこんなこと書いてたな」と後で確認することは少ないから、それこそ、気に入ったフレーズのあるとこだけスクラップして「マイ・バロウズ」でも作れば?って本気で思った。
 読みたくなったら、図書館でリクエストかければいいだろうし。
 (ライアル・ワトソンもリクエストかければ、あちこちから集めてきてくれるが、彼の著書の場合には「どの本にあの話が書いてあったっけ?と思い出すのが大変なのである)

 で、先日、M嬢の新居にお邪魔したら、デーンと本棚が邪魔であったが、そこに邪魔そうに横積みされていたのは、レイモンド・カーヴァー全集だったので「あんた、こっちを処分しちゃえよ」と喉まで出掛かった。
 だって、それこそ、図書館でいつでも読めるし、大きな本屋だったら揃っているだろうから、どうしてもまた揃えたくなったら、もっと大きな部屋に住めるご身分を回復して(働けっていうこと)、全部買いなおしても、たいした値段ではないだろう。(オンワード系ブランドのスーツ一着よりは安いと思う)

 でも、やっぱし愛着あるんだろうな、と思って、「捨てるんだったら、バロウズより、ワトソンより、こっちだろう」とは言えませんでした。

 そういえば、柴田元幸が・・・・・じゃないような気がして、本棚を漁ったら、青山南でした、すんません。
 「短編小説のアメリカ52講」というNHK英会話のテキストに連載したコラムをまとめた本の中で「カーヴァーの小説は、編集者が大胆に編集したので、ああいうミニマル小説になった」という意のことを書いていて、それなりのカーヴァー好きとしては「ええええ?そうだったの?」と思ったのだが、熱烈カーヴァー・ファンの間では「常識」のことなのか、それとも「ただの悪質なガセ」として無視されているのか気になるのであるが、それをM嬢に聞く勇気がないのであった。
 熱狂的モー娘ファンに、うっかりツジちゃんカゴちゃん話をしないのと同じような自制が働くようだ。(モー娘ファンなど、私の周囲にはいないのだが)

 ええと、話逸れましたが、「人間はなんで、ほぼ無毛なんだ」と思ったかというと、「ああ、そろそろ、ちゃんと衣替えしないと」と思ったからです。
 そんなときに、夜道で猫に横切られると「あーあ、君らは気楽でいいねえ」と本気で羨ましくなる。

 犬や猫だって、うっかり進化したら、快適な家と冷暖房を手にいれるかもしれないし、自動車を発明するかもしれないし、飛行機を発明するかもしれないし、通貨を発明してグローバル経済社会を築くのかもしれないが、でもやっぱり「服」なんていらないでしょう。靴も。

 アクセサリーはつけるかもしれないし、毛染めして、赤や青になるのはいるかもしれないが、たぶん、イメージとしては「人間の頭髪」を全身にまとっているかんじで、人間が頭髪のカットに命かけているように(美容院の数と、コンビニの数はわりと同じくらいだったりするので、ってゆーか、コンビニが閉店した後に、美容院ができたのを3軒くらい観察したので、人間にとっては「コンビニ」と同じくらい「美容院」が重要らしい)プードルなんかは自発的にプードルカットにしたりするかもしれないが、自発的に服を着るかは疑問である。

 でも、コタツが大好きな犬猫や、お気に入りのクッションがある犬猫や、「この子、この毛布がないと寝ないの」なんていう話もあるし、犬猫も進化したら、やっぱし「ああ、季節の変り目、新しい服を用意しないと」と嘆くことになるのだろうか?

 撥水性の高い、いい毛皮を天然でまとっているのに、わざわざレインコートなんて開発するのだろうか?
 あいつらは、ブルブルすればいいだけなのに・・・・
 「やっぱ、野外フェスにはゴアテックスっすよ〜漏れは3万円のやつ買いましたけど」なんて2ちゃんに書き込みするのだろうか?
 紫外線対策は必要なのだろうか?
 皮膚は大丈夫そうだけど、やっぱし目はプロテクトしておかないと、年とってから白内障になりやすくなったりするのだろうか?
5月11日(金)

 首の痛みが、やっと軽い筋肉痛程度に治まってきた。やれやれ、ちょっとした捻挫みたいだったな。
 年のせいかもしれないけど・・・・

 おかげで、せっかく復活したばかりのジム通いができなくなり、また休み癖がつきそうだ。
 ああいうのって「とにかく、行くのが当たり前」と自分を条件付けしとかないと、すぐダレるから。
 「とにかく朝起きて会社に行く」というのも、そう条件付けされてるから、なんとかなっているのだろうし。
 そりゃ、ジムはちゃんと行かないと、自動引き落としされる会費が無駄になるだけだが、会社はちゃんと行かないと生活できないから、「条件付け」だけでもないんだろうけどさ。

 さて、首の寝違え以外に、たいして話題もないようだ。

 そういや、今朝も朝の支度(布団の中でテレビを見ながら「ああ、外に出たくない」と30分くらいグズるのも含む)しながらフジテレビを観ていたのだが、ええと、カゴちゃんだかツジちゃんだか区別がついてないんだけど、どっちだかは少し前に芸能界を追放されたみたいだが、もう片方の結婚会見が昨日あったみたいだけど、扱いが異様に小さかったのはなんで?
 フジテレビだけのことだったのか、他局もそうだったのかわからないけど、「とくだね」なんて、トップが「品川で子供が轢き逃げで死亡。犯人はベンチャー企業役員(27)」なのはいいとしても、次が「春の交通安全週間で、自転車も徹底的に取り締まるそうです。みなさん、ご注意を」で、その次が「結婚ツーショット会見」だったのである。
 「めざましテレビ」のほうは、松嶋ナナコ生出演だったので、それどころじゃなかったのもわかるが、やはり放映したのはコメント一つか二つくらいで、相手の太陽君(苗字知らない。というかその存在すら知らなかった)の声すら流さなかったように思えた。

 先日、モー娘でまた1人脱退したそうだが、そのライブ映像のほうが長く放映してたよーな気がする。

 そりゃ、今回の結婚騒動が、あまりオメデタクないのはわかるけど、それでもきちんとツーショット会見したというのに、この扱いっていうのはなんなんでしょうね?

 そういえば、見栄晴が「できちゃった婚」で結婚したけど、本人は「ぜひ、オメデタ婚と言ってください」とアピールしていたが、そっちにしてあげればいいのにね。
 個人的にはどーでもいーが、「深刻な少子化」ってテレビで連呼されているので「産まなくてすいませんねー」とビール片手に真剣に謝っていたりしますが、だったら妊娠した人のことをもっと誉めてあげてもいいではないですか。

 それこそ、アメリカまで行って、自費で代理母出産して、双子をもうけた人のことなんて、総理大臣が表彰してあげてもいいくらいだ。

 そういや、前から思っていたけど「深刻な少子化」を心配するキモチの表明は、CMに顕著に現れているようで、三井のリハウスのCMなんて、宮沢リエがブレイクしたのでも有名だが、あの当時は「可憐な一人娘」が主人公であったのに、いつのまにか「三姉妹」になっていた。

 他の住宅関連CMでも、以前は「隣にステキな家が建って、引越して来たのはバイオリンを弾く美少女」なんて設定が主流だったけど、たぶん、一時期は「ちょっと立派な家には子供が1人いて、それを美少女にしたほうがCM的にはおさまりがいい」ってことだったんだろうけど、少子化問題が連呼されるようになってから、「ファッション・モデルの痩せ過ぎが、女性の健康を損なっている」みたいな理論展開で、イメージ重視の広告業界も「一戸建てを考える裕福なお宅には、子供が3人くらいいたほうがいいだろう」ということになったようだ。

 真剣にリサーチしたわけではないが、最近のCMで、住宅でも金融でもいいけど、「幸せそうな家族」が出てきたら、ほとんどが「子供3人」という設定になっている。
 たぶん、「子供に1人はNG」ということになり、だったら「2人よりも3人のほうが絵になる」ということになったのだろう。私がプランナーだったら、そう考えるし。

 でも、そういうのって、やっぱ「気分」が大きいと思うので、政府の「出産育児支援の充実を!」よりも、テレビドラマやCMなどで「子供ってふつう、3人だよね〜」っていうムードにするほうが効果が高いような気がする。

 お母様方、これで子役の仕事が3倍に増えました。3人産んで、オーディションに回れば、チャンスがさらに増えますわよ。

 あと、私が「これも少子化対策にもっと使えないか」と密かにマークしているのが、朝日新聞サイトの「住まい」のコーナーである。
 ここで最近、話題になっているのは「アメリカの家は日本の何倍も広いが、実は子供部屋は以外と狭い」ということである。
 今の日本の都心の住まいだと、3LDKが精一杯だから、子供にちゃんとした個室を与えようとすると「二人で精一杯」ということになってしまう。
 うちの弟だって、一人目が生まれてから一戸建てを買って、「まあ、子供は2人はほしいから」と次を身ごもったら、まさかの双子で「この小さな家に5人じゃ将来的にちょっとな」と思っているようだが、でも、「子供なんて、どうせ大きくなったら出ていくんだから、狭い部屋で寝かせておけ。そうすりゃ、自然と居間に集まってきて、家族団欒にもなるし」という考えが主流になれば、「子供部屋用に確保していた6畳に、二段ベッド二つあればいいのか、だったらもう1人産んでもいいのでは?」って気分になる、かも、しれない。

 それはほんとに、けっこういいことだと思う。
 私も、中学高校までは1人部屋を与えられていたので、喜んで引き篭もっていたが(でも、暖房がなかったので、冬はやはり居間のコタツで宿題した)、大学に入ったら、中学生の妹と同室にされ、それが嫌で嫌で、「ぜってー、一人暮らししてやる」というキモチが働く原動力になったという説がある。

 そんで、自分の稼ぎでやっとゲットした個室は最高である。
 休みの日は午後2時まで寝ていても、寝間着を脱ぎっぱなしにしても、誰も叱らないし。
 そんで、この「引き篭もりの牙城」を維持するためには、どうしても家賃を稼がないといけないので、おかげでちゃんと働いている。

 私だって、実家の居心地がよければ、そこで引き篭もってましたわよ。

 つーわけで、明日も元気にお仕事です。
5月9日(水)

 首の寝違えがまだ治らない。
 おかげで、眠りが浅くなっているらしく、悪夢ばっかり見る。
 今朝のは・・・・

 友人の家の居間でくつろいでいると、遠くに片方の翼が炎上した旅客機が見えた。
 (旅客機パニックモノは、よく見る悪夢)
 ふらふらと飛ぶ旅客機は、こっちに向かっているようなので「このままでは、墜落する!」と思うのだが、どっち方向に飛んでくるかわからないので、どっちに逃げていいのかわからない。

 幸いにも直撃は避けられたが、間近に見えるところに墜落。それと同時にダッシュで逃げるが、爆発の炎の熱に煽られ、生きた心地がしなかった。やっと広場の片隅の安全なところまでたどりつき、なぜか自分の家族を探す。(自分ちじゃなかったのに)

 家族が見つからなくてパニクるが、だんだんと母親や父親(なぜか祖母を連れていて、「おとーさんエラい」と感動)を発見。
 妹がいないと思って探したら、妹は弟の嫁と一緒にいて、「友だちが何人か生き埋めになっちゃったの」と途方に暮れていた。どうやら、嫁と一緒に掘り出そうとしたのだが、出てくるのが恐ろしい死体ばかりだったので、どうしていいのか怯えているようだった。

 しかし、それよりも問題だったのは、家を焼失してしまったので(火事の夢も定番。でも、火事の夢はわりといい夢だという説もある)「とりあえず、仮住まい」ということになり、私の部屋に何人か泊まらせることにした。これも定番なのだが、夢に出てくる自分の部屋はいつもなぜか実物の3倍以上の広さである。

 それにしても、悪夢にもうんざりするが、なによりも問題なのは「この首から肩の痛みって、寝てるときが一番辛い」ということである。起きて椅子に座っているとたいしたことがない。
 寝てるときが一番幸せなのに・・・・くすん。

●「ラブソングができるまで」

 ジムにも行けないから、映画を観にいった。
 せっかく会社の帰りに寄れるシネコンが2軒になったというのに、やはり片方では、この映画は上映してくれないし、もう片方は終了時間が遅すぎて使えねー。みんなスパイダーマンばっかりやりすぎだよ。

 しょうがないから渋谷まで観にいった。
 レディースデイだったので、けっこう混んでました。久々に50人以上客が入っている映画館に座ったような気がする。
 港北のシネコンだと、ラブコメを見ていても客のリアクションが異常に悪いのだが、さすが渋谷の若い女性たちは、笑う気満々であった。

 でも、この映画の出来もよかったんだけどね。
 もー、まず、オープニングからカマしてくれたので、しょっぱなから笑いっぱなしだった。
 テレビCMで「ふーん、ヒュー様とドリュー・バリモアのラブコメか・・・・」と思って、「まあ、見てみるか」程度だったので、あらすじも知らずに見たのだが、ヒュー様が80年代ポップアイドル役だったとは。

 横に座った20代前半女性二人組みが上映前に「ふーん、けっこう混んでるね」「だって、いちおー、ヒュー様だし」と会話していたので「君たちにとって、ヒュー様とはなんなんだ?」と思った。
 ヒュー様の「様」が本来の意味で機能していたのは、20年も前のことなんだけどな。

 でも、そんなリアルタイムでの「ヒュー様」も知らず、この映画でのヒュー様の元ネタがワム!のアンドリューである、なんてことを知らないような子たちも、終った後は「80年代のって、超おかしー」とバカウケしてましたので、昔を知らなくても楽しめるようです。

 しっかし、80年代プロモビデオの出来がよすぎて、おねーさん、笑っていいのか、泣いていいのか・・・・涙チョチョ切れました。だってさー、あたしのこの夏のメーンイベントは「キュアが23年ぶりに来日!」なんですよ。映画の中で、元アイドルのショボい営業ステージに群がるオバサン客が他人事ではない。

 だいたい、ヒュー様自体が「80年代後半に、英国美青年ブーム」「90年代に『フォー・ウェディング』で再注目」で、ラブコメ・キングとしてもてはやされてきたが、「ブリジット・ジョーンズ」あたりで「そろそろ限界かも」っていう人ではないか。

 この映画では、「すっかり過去の人」の役なので、わざとだと思いたいんだが、かなり「あーあ、こんななっちゃった」というメークをほどこされていたといか、地で勝負したのかしらんが、最近も「ボーイ・ジョージまた逮捕」なんてニュースがありましたが、あれに似たトホホ感があって、そのリアルさが、この映画のリアリティといか質をぐっと高めていたのかもしれいというのが複雑なキモチである。

 でも、ほんと、劇中音楽もよくってさあ。
 そう、劇中でドリューのセリフでもあったけど「いいメロディじゃないの!」って曲、80年代アイドル・ポップスにはたくさんあったんだよね。ワム!だって「ラスト・クリスマス」はもはやスタンダードの域だし。

 そういうわけで、80年代を知るものとしては、それだけでも大感激の映画でしたが、この映画の凄いところは「今どきのポップスも同じクオリティで茶化しまくっている」ということである。

 映画終ったあとも「コーラ役のあの子だれ?かわい〜」と大評判だったけど、世界のアイドルとして君臨するイマドキのセクシー女性シンガー役の出来が超よろしかったです。どうやらこれが映画デビューで、これからアルバム出す予定の新人らしいのだが、もうこの映画の役のままでデビューしてもポスト・ブリトニーは狙えるのではないかと本気で思えるほど。(ヘイリー・ベネットちゃんというのだそうです)

 すこし東洋系がかった美人で、スタイルはスーパーモデル並なんだが、彼女が腰振って、インドダンスするだけで目が吸い寄せられてしまった。
 それに、本人は無表情で演技しているのだが、もう一挙手一投足から目が離せない。

 ストーリーはベタなので、(会話の分量もエラく多いので、字幕だとネイティブの人の半分くらいしか楽しめてないような気がしたが、でも字幕でもかなり笑えました。うまい脚本だったと思う)、先の展開はだいたい読めるのだが、例えば、大スター・コーラに楽曲を提供したのはいいが、「ちょっとアレンジしてみたの」というのは「お約束」だとはいえ、「ここまでやるか〜」な超絶アレンジに場内大爆笑でした。

 そうなんだよね。「こういうことになると、こうなるよな」と思っていると、その予想を上回るほどキッチリやってくれるので、盛り上がるし、気持ちよく笑えるのであった。
 ほんと、音楽関連のシーンはきっちり作ってあって、ヒュー様が1人で多重録音して楽曲を作る過程が妙にきちんと描かれていたり、なによりも、クライマックスのマディソン・スクエア・ガーデンのライブ・シーンはほんとにきちんと作ってあった。ほんと場内大爆笑でしたよ。私はハンカチで涙を必死にぬぐってました。あんなに映画館で泣くほど笑ったのも久しぶりだ。

 というわけで、ほんとに楽しかったです。大満足。

 もし、これを読んでいる男性で、30代後半から40代前半の彼女か奥さんがいて、「ねえねえ、ワムとデュラン・デュランのどっちが好きだった?」と質問してみて、即答するようだったら(どっちが好きか即答してもよし。「いや、私はカジャ・グー・グーでした」と別のグループを即答してもよし)、この映画に連れていくと喜ばれると思います。(もしくは、この質問に即答できる女性本人でも、もしくは男性本人でもいいのですが)

 そういう人にこそ、ぜひ見てほしい。
 だってさ、映画の出だしで「フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド」とか「フロック・オブ・シーガルズ」って名前が出ても、誰も笑わないんだもん。あたしなんて、それだけでツボに入ってしまい、ヒーヒー1人で笑っていたので、ちょっと寂しかったです。

 ドリューは、まあ予想していた通り、けっこうよかったですけど、あくまでも「想定内」

 この映画は、「ヒュー様とドリューのラブコメ」で宣伝されてましたけど、実は「80年代の腰フり・フリフリブラウス英国アイドル・ポップス ミーツ 21世紀初頭に量産されているアラブ・インド系楽曲で腰をフリフリなアメリカン・コギャル・アイドル」がテーマで、その二つは「時代が生んだアダ花」として評論家には完全に無視されてますが、80年代は空白の時代、もしくは暗黒の80年代だったけど、2000年代一桁の時代は、20年後に40歳になる人たちに、どんな感慨をもたらすのだろうか?

 で、私の20年後の大予想としては、ヒュー様はまだラブコメをやっており(ジャック・ニコルソンみたいな地位につけるかもしれないし。ショーン・コネリーだってエロおやじやったし)、「いくらなんでも、もう限界だろう」と60歳の自分がボヤいているような気がしてならない。
5月8日(火)

 4連休後にすぐ休むというのもなんだったが、でも今週は今日しか仕事の都合がつかなかったし、パスポートの期限が迫っていたから、来週に見送るとほんとにギリギリになるか、なんかあったら行けなくなってしまうし・・・というわけで、今日は会社を休んで10年ぶりにパスポートの申請に行きました。

 調子がよかったら、ついでに新宿まで散歩しちゃおうかと思っていたのですが、朝起きたら肩に激痛というか、「ぎっくり肩?」っていうくらい、ちょっと寝返り打つと「ぐおおおおお」と首がツる(首吊りみたいでなんだが)ので、おちおち寝坊もできなかった。

 たしかに、昨日は「寝違えて、首が回らないよ〜」と嘆いていたが、夕方になったらそれほどでもなくなり、「一晩寝れば全快だろう」と思っていたのに、こんなに悪化するとは。
 しかし、こうなるとジムにも行けないし、部屋でゴロゴロしているほうが痛いし、「散歩くらいなら大丈夫だろう」と国木田君と一緒に昼過ぎに出動しました。

 まっすぐ前を見て、ゆっくり歩くぶんには平気だが、やはり元気に両手を振れないと散歩の士気が下がるし、それにやはりときどき「ぐきっ」と痛い。完全に左肩から首の筋が腫れ上がっている。私が左投手だったらオオゴトであるが、どうせ事務職の私の左手はキーボードでAとSとDとEくらいまで打てれば、他は右手でカバーできるし、どうで、数字入力のほうが主だから、右手だけでキーを打ってもあんまり仕事には影響ないかも。

 さすがに、新宿まで歩くのはやめましたが、代々木八幡駅まで歩いてしまいました。
 でも、日差しが強くて、けっこうバテましたけどね。

 代々木八幡で、通過電車を3台くらいやりすごし、やっと普通電車が来たので新宿駅に向かう。

 そーいや、私は小田急や京王線があまり好きではないのだが(京王井の頭線のことは心から愛している)、その理由の一つが「新宿からわりかし近場の駅がないがしろにされている」ということである。
 小田急線の新宿から代々木上原までの駅たちは、とても「高級住宅街」にある駅とは思えないほど、しょぼいし、急行や快速が止まらないので、10分くらいぼんやりと電車を待つのなんてザラである。

 京王線だと、明大前から調布までの駅がそんなかんじ。蘆花公園駅とか(このロカじゃないけど、IMEでも出てこない。そっかロカコウエン芦花公園って入れればよかったのか!)

 京王線も小田急線も、ああいう「黙ってても人が住むところ」には思いっきり手を抜いている。
 なので、そんな駅はすっとばして、バンバン急行電車を飛ばして、昔ながらの住宅街と新規開発した郊外の住宅街の通勤時間が同じくらいになるように調整しているみたいなのだ。多摩センターとかね。

 まあ、それが嫌なので東急田園都市線沿線に住んでいるのだが、たまに小田急や京王の「各駅しか停まらない駅」で、急行や快速や、ロマンスカーに通過されると、けっこうへこむ。

 さて、新宿についたら、さっそく地下道を通って伊勢丹のほうまで出て・・・・
 そーいや、あの地下道通るのも久々だが、相変わらずオシャレじゃないね。
 つーか、やっぱ、天下の伊勢丹の下あたりが都営線のナワバリなので、ほんとダサいかんじ。でも、なんか工事していたから、もう少し高級感出すのかしら。
 まあ、新宿のあの雰囲気はけっこう好きなのだけど。

 天気がよかったから街に繰り出した老人が多いらしく、あちこちで道を尋ねている80歳くらいのヨボヨボのじいさんを目撃した。
 笑ったのは交番で「自転車で来たのだが、自転車をどこに停めたのかわからなくなった」と相談していた爺さん。交番のおまわりさんはどう対応したのだろう?
 あと、半ボケでも本能的に「自分よりちょっと年下」の老人にJR駅の入り口を聞いていた爺さん。道をきかれた方も「ああ、これが自分の10年後か?」と心に染み入ったらしく、きちんと地下道からJRの出口まで誘導して「その階段を上がってまっすぐいけば改札ですから、おきをつけて!」と親切に対応していた。
 他にも3人くらい、地下道の真中で「ええと、わたし、今どこにいるんだろう?てゆーか、どこに向かってたんですっけ?」と立ち止まる爺さんを見かけました。もしかしたら全員同じ人だったのかもしれません。

 話が逸れたが、伊勢丹のあたりで地上に出て、明治通りを渡って、路地に入るとすぐに桂花ラーメン末広店は見つかりました。
 うーむ、久々に食べたけど、やっぱ美味しいな〜
 隣で食べていた20代後半のリーマン2名も「懐かしくて、美味しいね〜」とホノボノしてました。
 平日の2時過ぎだったので、空いていたけど、私が食べていると、けっこうゾロゾロと客が入ってきて「やっぱ、定番人気店なんだな〜」と感心。近所にあったら、月に一回くらいは行きたくなるのもわかる。

 ほどよく空腹を満たし、また地下道を通って戻り、都庁広場を目指した。
 歩く歩道もあるけど、ここはやっぱしエクササイズで歩かないと。

 連休明けということもあるのか、旅券事務所はけっこう混んでいた。順番待ちカードで60人待ちくらいだったが、窓口10人くらいでせっせとサバいていたので、30分くらいで順番が来ました。暇だったから、壁にかかっている告知ポスターをまじまじと眺めていたのだが、どうやらここの運営は民間にアウトソーシングされているようです。

 そういや、話が前後したが、昨日の夜に撮った証明写真がどうも気に入らなかったので、今日の午前中に起きて顔を洗って、化粧水をパシパシと顔にはたき込んでカツ入れてから化粧して、近所にあるもう一台の証明写真自動販売機で撮影してみました。
 やっぱし、納得できなかったけど、昨日のよりはマシだったので「このあたりで妥協しよう」ということになった。これ以上、どうにかしたかったら、ぷち整形どころか、200万円くらいブチこまないとダメでしょう。

 そーいえば、大学中退して、専門学校の夜間クラスに通っていたときにバイトしていたCMディレクターの事務所で(その後、その人の紹介でテレビ番組とCM製作の会社でバイトすることになり、結局そこで30歳まで働いた)、前任者が引き継ぎのときに「パスポートを更新することになったら、この写真使ってね」とネガの場所を教えてくれた。
 売れっ子のCM演出家だったので、パスポートの期限が来なくても、VISAのページがなくなったりして普通よりマメに申請していたようだが、その証明写真が本人よりけっこう若かったので、てゆーか「ええ?パスポートの写真は何ヶ月以内に撮影したもの、って決まりありませんでしたっけ?」と正論を言ってみたら「まあ、それはそうなんだろうけど、でも、この写真がいいんだって」

 彼は当時、40代半ばだったのかなあ?でも、その証明写真を撮ったのは30代半ばっぽかった。顔の造作はもちろん変わってないんだけど、ほっぺの張りが明らかに違っていた。
 あの人は、あれから何年くらいあの写真で通したかねえ?

 申請が終了したのが4時くらいで、それから外に出て、徒歩5分くらいで「十二社温泉」に到着。
 都庁からだと無茶苦茶近いなあ。

 この由緒正しい「都心の天然温泉」は、料金が1900円と高いので、頻繁に通う気はしないが、でもやっぱりお湯がいいのよ。
 でも設備は老朽化しまくってて、イマドキの都市型温泉施設に慣れてしまうと「これで1900円?」とびっくりするが、そのおかげで空いているので、ボロさも秘湯気分を盛り上げる要素となっている。

 なにがいいって、「源泉掛け流しの水風呂」である。
 東京の温泉なんて、温泉って言ったって、ただの「ヘドロみたいな地下水」であるからして「温」は無い。
 どこも、それを暖めて使っているのだが、ここが画期的なのは「源泉」を水風呂扱いしているところ。
 水風呂よりは、やや温度が高めなので、けっこう長く漬かってられるし、暖めた風呂と交互に入ると永遠に入ってられそうなのである。

 東京名物のヌルヌルとした黒湯の熱いのと冷やっこいのに交互に1時間くらいたっぷり漬かってました。
 前回もそうだったが、他に客は2名くらいしかいないので、けっこうゆったりできます。
 前回はお喋り好きなオバチャンに話し掛けられてちょっとウザかったし、彼女たちの話声もうるさかったのだが、今回ご一緒したのは、たぶん韓国語で愚痴を言い合う中年女性二人組みで、なんの話しているのかさっぱりわからなかったが(それに、韓国語ともちょっと違う雰囲気だった。地方訛りなのか?)、内容が耳に入ってこないので、気になりませんでした。FENをBGMにしているようなもん?(笑)

 その後、けっこう美人の若い女子も入ってきたので「さすが、温泉ブーム」と思いましたが、彼女はすぐに浴衣に着替えて、休憩所に行ってしまい、後でみかけたら彼氏とそこで合流していた。「変なデート」してるみたいです。

 うーむ、やっぱりいいなあ十二社温泉。
 高いし、ボロいけど、設備の整ったスパ施設よりも「温泉行ったぜ」という満足感は味わえる。
 パスポートが出来たら、受取にまた行かなくてはいけないのだが、そんときはまた、あの黒い水風呂に漬かりたくなるかもしれません。

 帰りは小田急線の参宮橋まで歩いたのだが、あそこも入り口がホームの片側にしかない「どこの田舎の駅よ〜」で、私の乗りたい下りホームへは、駅構内の陸橋を渡らないといけないのだが、階段を上り始めたあたりで電車が来たから、周囲の人たちは1段抜かしでダッシュしていたが、そもそも、そんな代々木公園の裏側という、すでに過去の話になったが、ダンナを殺してバラバラにしたセレブ妻が住んでた高級マンションはこのあたりでしょうってなあたりで、「わー、電車来ちゃったよ」でダッシュするなんてダサすぎるよ。

 私は「約束の時間に間に合わない」という事態でなければ「普通、都心の電車は5分後に来るでしょう」と、そういうときダッシュなんかしないし、今日は左肩不調もあったので、よけいに自己保存に走ったのだが、私の後ろから猛ダッシュした若い男子も結局間に合わず、階段降りるあたりで「ドアが閉まります〜」になって、ホームに降り立った彼はカッコつかなかったのか、さっそくケータイで鬼のような形相でメールチェックを始めていた。

 で、やっぱし、次の電車まで2本くらいに通過された。
 参宮橋って、都庁まで徒歩10分弱、都心のオアシス代々木公園至近なのに、なんでこんなプアな感じなんだろう。

 あのあたりに住むセレブは小田急線になんか乗らないからか・・・・・

 で、くどいようだが多摩センターあたりに住む人は、あそこで停車する電車には乗ったことがなく、ただ通過するだけなので、毎日、通過するときに、恨めしげにながめる人の姿だけ確認する。

 そっか、やっとわかった。士農工商えた非人の「えた非人」にされた気分というか、急行列車で通過する「遠距離通勤サラリーマン」を恨めしげに眺める係りに任命されてしまったのが面白くないんだよね。
5月7日(月)

 連休明けだというのに、朝5時に目が覚めてしまった。

 気が小さいというのか、年とったなあ、というべきか・・・・

 しかし、いつもより30分くらい早く出勤してみたら、すでに上司2名がちょこんと座っていた。

 やっぱ、年なんですかねえ?

 しかも、首を寝違えちゃったし。横から声かけられても、そっちを向けないから、横目で睨みながら「なあに?」ってやっていたのでとても疲れた。「首が回らないので、正面からお声をかけてください」って看板を頭の上に立てておきたかったよ。そりゃ「寝違えちゃったんで、ごめん」って言えば済むことだが、連休明けで口も回らなかったのよ。(4日間ほとんど会話しなかったからさ)

 さて、パスポート更新の準備として、今日は証明写真を撮影してみた。

 予想していた通り、全然ダメだ。

 そりゃ、ブスい写真の一枚や二枚や三枚や四枚や・・・・てゆーか、10枚のスナップ写真のうちで一枚でも気に入ったというか「これなら許せる」っていうのがあれば恩の字であるが、なにせこれから10年間携帯するパスポートの写真である「こんな顔で、海外に行けない〜」と、こんなときにはゴネてもいいだろう。

 実物はどうでもいいわけ。前に、ひどい二日酔いで見事に腫れあがった目蓋のまま出勤したら、上司が後から出勤してきたので「おはよーございます」と振り向いたら「おわ?どうしたの?」と驚かれたことがあるが、彼は分別ある中年男性だったので、普段は女性の容姿のことなんて絶対に口にしないし、だいたい「泣きはらしたような目をした妙齢の女性」を前に「どうしたの?」と堂々と言える人は少ないだろうに、そんときの上司はそういう分別や理性を超えて、ただ反射的に「おわ!どうしたの?」と叫んでしまったのであった。
 上司がそう言ったあと「しまった」という顔をしたので、こっちはその化け物級の腫れあがった顔で「いや〜、飲みすぎちゃって、朝起きたらこんなことに、わはは」と豪快に笑ってあげたところ、上司はいろんな意味で安心したらしく「いやあ、そうか、ははは、いやー、なんかあったのかと・・・・」と「驚いたんじゃなくて、心配したんだよ」ということを精一杯、暗にアピールしていたのであった。気つかわせて、スミマセンでした。

 それ以降、上司同士の横の連絡網で「ミヤノさんは飲み過ぎると翌日すごい顔になっている」ということが知れ渡り、よく一緒に飲んでた某部長にはよく「あー、昨日も飲みすぎだろう。わっかりやす〜」と笑われたりしていた。

 鏡で顔を見ると、なんか脳内で自動修正してしまうのか、それだけの「二日酔い顔」でも「なんだか腫れぼったいが、どうせ元々腫れぼったい純正一重まぶただし」と、あんまり気にしないで出勤してしまうのだが、写真はねー、誤魔化しが効かないから。
 特に証明写真は「ななめ30度」とか「笑顔でカバー」という小技が使えないので困るわー。

 そーいや、よくニュースの容疑者の写真なんかも、どっから引っ張ってきたのか、証明写真が出てくることが多いけど、証明写真が極悪な人多いからなあ。あれで「やっぱし悪そうな顔」と思われるのも気の毒である。
 証明写真は不思議と人柄が出ないからなあ。
 会社で首からぶら下げてるIDカードの写真は、デジカメで何度か取り直してもらったし、それに多少の笑顔くらいならOKだったので、「ま、これなら許せるか」と思ったけど、さすがにパスポート用ではあそこまで表情を作れない。

 そーいや、トップニュースになっているジェットコースター事故であるが、事故の重大さよりも、フジテレビが入手した被害者の写真の「写りの悪さ」のほうがショックでさあ。
 死者を鞭打つようなことを言って、不謹慎甚だしいが、彼女は決して美人とは言えないキャラであるけど、それだからって、もっといい写真あるだろうに。制服姿のスナップなんて、化粧っけないし、だいたい一番パンパンに太っている頃だから、美人の子だって「これだけは絶対に人に見せたくない」って写真がいっぱいあるんだと思う。

 まだ社会人になって間もない子だったから、ちゃんと化粧して、美容院にも行って、それなりにおしゃれして、っていうときの写真が少なかったのかもしれないけど・・・・それに、私だって19歳くらいのときが一番、パンパンだったもんな〜。私だけじゃなくて、その当時の写真を見ると、他の子も全員パンパンでした。

 まあ、イマドキの子は、みんなあんなにピチピチ(笑)してないけどね。

 イマドキの子といえば、今朝、駅へ向かう途中で、チャリに乗った若い男子に追い抜かれたのだが、そいつがチャリに乗っているから当然のように腰のあたりが見えていて、「カルバン・クライン」の銘(?)がしっかり見えていた。
 久々に見たよ。正統派カルバン・クライン見せパン。
 あんなもん、とっくに廃れたのかと思っていた。
 もしかしたら、田舎から出てきたばかりの大学1年生なのかもしれない。

 話は戻るが、GW明けの今朝の通勤電車はダイヤがかなり乱れていたようだ。
 午前中にニュースサイトを見たら、田園都市線の遅れは「東武線も含む三ヶ所で急病人搬送」が原因になっていた。中央線の送れもはやり急病人が原因だったらしい。

 あちこちで連休明けの人が、ラッシュに耐え切れず、卒倒していたのかね、やっぱ。

●怪しい夫婦

 昼頃、銀行に行ったのだが、連休明けだから、けっこう待たされた。
 そしたら、私と同じ年くらいの、ポロシャツ姿の地味な普段着を着た小柄な男性が「子供の預金通帳を作りたい」と案内の人に相談していた。
 イマドキは通帳一つ作るのも、身分証明書だなんだで面倒なので、案内係りも丁寧にマニュアル通りに「お子様はおいくつですか?お父様の身分証とお子様を証明できるものが必要ですがお持ちですか?」と確認してきた。

 そういうとき、男性にありがちだが、不機嫌そうな態度をする人がけっこういる。
 おばさんだと「あーら、やだ〜、そうだったの〜?」と笑顔で「どうにかならんのか?」とゴネるんだが、男がゴネようとする場合、威嚇的な態度でどうにかさせようとしているのか、それとも、単にカッコつかないから攻撃的になってしまうのかわからんが、その男性も、案内係が下手に出つつも、あれこれ確認してくるのをウザそうにしていたが、どうやら書類は揃っているようだった。

 案内係が「でしたら、こちらで用紙にご記入を」と席に導くと、彼の後ろには奥さんらしき女性がついてきていた。
 夫の無愛想さは、まあ、許容範囲だったが、(先日も同じ銀行で娘の学費を払いに来たらしい中年男性が、大変不愉快な態度で、しまいには「たかが学費を支払うのに、なんでこんなに時間がかかるんだ」と窓口で嫌味を言っていたが、どう考えても連休直前の月末に銀行に来るほうが悪い)その奥さんのほうが不気味だった。

 顔立ちは整っているのだが、スッピンで服装も夫と同じくらい地味。そんで、なによりも、その表情の暗さが際立っていた。まるで、昨日、脱北してきました。一昨日まで収容所にいましたって表情なのだ。
 青白い顔は「もう、なにもかも嫌でたまらない」って感じに見えた。

 平日に夫婦揃って子供の預金口座作りに来るというのもよくわからないが、そもそもこの近辺は、あまり住宅が無いので夫婦連れで銀行っていうのも珍しい。
 平日休みの夫と一緒に買い物にでも出かけるついでなのかもしれないが、そういう雰囲気でもない。

 想像力を働かせてみると、「子供が人質にとられて、せっぱつまった状況で銀行に口座を開きに来た夫婦」というのがぴったり来るかなあ?(その預金口座は闇組織に売られるのだろう)
 いや、それよりも、二人ともまるでシャブでテンパっているかのようなピリピリ感だったから、クスリ代稼ぐために、やはり裏組織用の口座作りに来たのかもしれない。

 いやー、カタギじゃなかったっすよ。
 だって、私も退屈だったから、横目でチラチラ観察しちゃったんだけど、なーんかもしかして、二人が無愛想装ってるのは日本語がヘタだから?って深読みしちゃったんだけど、ダンナは用紙に記入しながら「ここに住所か・・・」なんてブツブツ言っていたけど、奥さんは全く無言でした。
 そんで、その二人の番号が窓口で呼ばれて、私の前を通ったときに、奥さんと目が合ってしまったのですが、ギロリと睨まれてしまいました。ぞく〜〜〜っとしました。

●わたしって、カラスはちょっと得意なんすよ

 最後は、ほのぼのとした話題で。

 連休前のいつだったか、たしか休日だけど出勤した30日だったかな?
 けっこう暑かったけど、冷房入れるほどじゃないから、オフィスの窓をあちこち開けて風をいれていた。

 出勤している人は少ないし、電話も来客もないから、フロアはしーんと静まっていた。
 そしたら、午後になって、カラスの鳴き声がはげしくなってきた。

 「なんだか、カラスうるさいねえ?」と数人で囁きあっていたが、だんだん尋常ではない騒動になってきた。

 上司がポツリと「大地震の予兆かな?」と、笑えない冗談を言った。
 カラスの鳴き声は不吉っぽいし、たしかに、なんだかそんな気分になってきた。

 そのとき、私はふと思いついた。
 ダテに「カラス本」を何冊も読んでないのよ。

 「もしかして・・・・今の時期は巣作りの時期だから・・・・ナワバリ争いが佳境に入ってるとか?」

 「地震の予兆か?」と言った上司も、ちょっと安心したように「へえ?そうなの?だったら、そうなのかもね」と言ってくれた。たぶん、「ミヤノさんがまた変なことを言い出した」くらいに思っていただろう。
 つーか、私がときどきひけらかす「無駄知識」はいつもスルーされるから。

 前にも会社の飲み会で、ある部長がフランク・ロイド・ライトについて熱く語りだして、周りは「ああ、いつもの酔っ払いのたわごと」とスルーしていたのだが、私だけがついていったので、他の人たちに「ミヤノさん、変なことに詳しいね」と冷たい目で言われたので「フランク・ロイド・ライトは常識ですってば。丹下ケンゾーよりも有名ですってば、だって、帝国ホテル設計した人ですよ!このあいだ、なんでも鑑定団で、ロイドが帝国ホテル用にデザインした椅子がけっこう高値になってました」と私も相当酔っ払っていたので、まくしたてたら、「やっぱし変だよね」と相手にしてもらえなかった。

 なので「きっとカラスの巣作りでしょう」と言ったときも「帝国ホテルはフランク・ロイド・ライトが設計しました」と言ったときと同じような、どうでもいい空気が漂っていたのである。空気は一応読めるが喋れない。(「英語は読めるけど喋れない」という人が多いよね)

 そしたら、その日の帰り、やはり街路樹のあちこちにカラスの姿をみかけ「休み中だからオフィス街に人が少ないからかなあ。いつもはこんなにいないのに」と思いつつ駅に向かうと、向こうから低空飛行してきたカラスがいて、「まさか、私を襲いに来たんじゃないわよね」と、ガンを飛ばしてみたら、なんと、そのカラスはしっかりと巣材をくわえてました。

 わー、やっぱし巣つくり真っ最中じゃん!
 やっぱ、私の推理は正しかった!
 わーい、わーい と1人で喜んでいたのだが、一週間後の今になって、ちょっと虚しくなってきたので、ここに書いて密かに自慢してみただけです。なんの自慢にもなりませんが・・・・・・
5月6日(日)

 三連休ですらめったに取れないというのに、なんと4連休。

 しばらくはたぶん、土日連休(?)すら難しくなるので、ゴロ寝しまくった。
 まともに外出したのは、先月末にやっと渋々引越したが、やっぱし文句タラタラでダウナーなM嬢宅拝見くらい。
 M嬢がパソコンに大量に保管している「田中君お宝映像」と「田中君をコレクションしていると、ついでに集まってしまうハンカチ王子お宝映像」を沢山見せていただきました。いやー、斎藤君の赤ちゃんのときって、超かわいかったんだね〜、友だちんちに行って、あんなアカンボ(カガンボみたい)出てきたら「きゃーかわいい〜」って心の底から絶叫するって。

 あと、オマケでダルダルを特集したスポーツニュースの映像を見せてもらったが、「やっぱ、すげー、20歳にして、すでに全盛期の新庄みたいなこのオーラなに?」

 つーわけで、オーバー40独身女性二人は「やっぱ、田中君VSダルダルの試合みて〜」と、鬱々な日々に一筋の光を見出していたわけでございます。
 M嬢は、ほんとにほんとに新居が気に入らないらしく、たしかに拝見しても「20uあるのに、この狭さ?つーか、あんた荷物大杉」でしたし、東向きの部屋で窓が普通よりデカいので「朝5時に目が覚めてしまう」のもわかるが、「部屋に居場所がないなら、今がチャンスだから働こーよー」と弱気に背中を押してみたら「そうだね、どーせ朝目が覚めるし・・・・GW終ったら派遣会社に連絡してみうかな?」と向こうも弱気に呟いていた。

 だいたい、この「10年住んだ部屋を立ち退き?」という一件で、はじめて将来に不安を持ったというのも驚きだが(普通は「30過ぎて独身で?」ってあたりで将来の不安を考えるもの)、そういう意味でもこれはいいチャンスなんだと励ましてあげたい。だが「やっぱしこの部屋、気に入らないけど、引越しするのも金がかかるし」と宝くじを立て続けに買ってみましたっちゅーんじゃねえ?

 あー、あと、膝が少し痛かったので、しばらくジムは休んでいたのだが、連休中に一度だけ行ってみた。平日会員も入れたので激混み。でも、ロッカールームにかなりの高齢の女性がいたのだが、清掃係りのオバサンが彼女と立ち話を始めて、そのお祖母さんったら85歳なんだって。嫁と一緒に通っているそうだが、嫁ってたって60歳くらいだ。

 ほんと、年寄りばっかり妙に元気だ。

 中年諸君もガンバろー。(いや、もういいんです、あたし、中年でいいです)

 そういえば、モルツのCMに出ている吉岡・・・・ええと、ジュン君じゃないけど、ジュン君・・・・内田有紀と離婚した(そっちかよ)が、どうしても「キタロー」(ウェンツ君が演じてる妖怪キャラじゃなくて、大竹まことのチームのほう)にしか見えないのは私だけ?
 つーか、あれをキタローにしておけば、契約料が3分の1とか5分の1で済んだのでは・・・・・って、真剣に考える4連休中の年増(ええ、もういいんです、あたし年増ですから)OLって・・・・

 そーいや、前にも日記に書いたと思うが、高校のときの古文の先生が(ハゲおやじだった)、源氏物語をやっていたときに、「この時代は、女性は12歳くらいで結婚してました。だから15歳くらいになると、年増扱いでした。だから、ここにいる女子の皆さんは、全員もう立派な年増というか大年増ですね(ふっ)」と、薄笑みを浮かべながら言ってのけて、女子全員に「おめーみたいなハゲおやじに言われたくねーよ」という無言の突っ込み視線を受けたが、今ちょっとそれを思い出してみたら、ちょっと癒されたので、あの教師は、それなりに、いい仕事していたのかも・・・・3年殺しどころか「24年殺し」を仕掛けたのだから、単純計算で8倍偉い・・・・の、か?

 ニュースでは成田空港がGW連休の帰国ラッシュで混雑しているそうだが、マイクを向けた一般人はお約束のように「明日から会社いけるのかなあ(笑)」と日焼けした顔から真っ白な歯を見せていまいしたが、4連休に半径1キロ以内から外に出なかった私だって「ああ、明日から会社って、朝、起きられるのかしら?」と心配です。

 さっそく今週土曜日は出勤の予定なので、今週平日に休みをとる予定なのだが、こんなんでちゃんとパスポート更新に行けるかしら。
 そーいや、10年前にパスポートを更新したときに「10年も付き合うんだから、出来のいい写真じゃないとイヤだ」と思って、わざわざ写真館で撮影したのに、その写真がどうしても許せず、インスタント写真(っていうの?証明写真の自動販売機というのか?)でやってみたけど、どうも納得できず、もう一回、インスタント写真に挑戦してみたあたりでやっと「写真が悪いのではなくて、素材がそもそもダメ」という事実を受け入れることができたのだが、写真撮影3回目だったので、気を抜いていたので、その「3回目にして、やっと諦められたというか、この中では一番出来がいい」という証明写真は派手な色のTシャツを着て撮影していたので、10年間「なんで、あたし、こんな服着て証明写真撮ったかね?」ということで、顔がどうのという問題から目をそらすことができたのは結果的によかったのであるが、さて、50歳まで付き合う、次の証明写真はどうしようかね?
5月2日(水)

 GW前半は、月曜日だけ出勤しましたが、後半はちゃんと4連休とることにしました。
 ちゃんと有給消化(定休日が無いので、GWの休みも有給扱いです)しておかないと、また今年の3月みたいに「わー、有給がこんなに残っていてどーしよー」と嘆かないように今から頑張らねば。

 課長は昨日やっと出勤して、最低限の引継ぎ(というか引継ぎ不可能だった不明部分)をやって、今日から休職になりました。
 休職を急がせたのは部長でしたが、「ちょうど、同じ時期に産休と育児休暇に入るKもいるから、目立たないだろうし」という気遣いあってのことで、そういう「どうでもいいかもしれないけど、けっこう大事なこと」を考えつく部長のことは、思考回路が自分と似たところがあるので、けっこう評価しています。

 そういや、前から「なんでこの人、生後5ヶ月の子供を預けてまで働くんだろう?」と謎だった新派遣社員のエビワカちゃんですが、前任のAさんが辞めてから、けっこう普通に喋るようになり、「いやー、家にずっといて育児ばっかりだと煮詰まるんですよ」と言っていた。
 22歳くらいで最初の子を産んで、育児に奮闘しているうちに次の子を妊娠して、やっと出産したので、パーッと外に飛び出したのだろうか?まあ、実母なのか義母なのか知らないが、その人の全面バックアップがあるから成り立つんだろうけど。

 我が社で初の「産休&育児休暇」に突入したK嬢には「この人だって、出産後3ヶ月で職探しして、今ここにいるんだから、K嬢も絶対復帰してよね」と言ったけど、どうなるかなあ?私と労務担当M嬢で密かに気にしている。「初」の子がちゃんと職場復帰すれば、後続が育児休暇とりやすくなるわけじゃん。
 育児休暇とるだけとって、結局退職してしまったら「要するに、けっこう美味しい有給消化?」っていう雰囲気になってしまう。
 まあ、K嬢は「つわり」も全くなかった、元気な妊婦さんだったので、あの調子でっていうか、彼女も我が社では指折りの「天然さん」だし、一般常識の無い子だったけど、仕事はきちんと細かくやっていて評価も高かったので、出産育児でパワーアップしてまた戻ってきてほしいものである。

 そういや、親会社では課長のような理由で休職する人が多く、私とも接点のある部署でも1人長期休職中の人がいる。その部署は二人でこなしていたので、さすがに1人ではできないから、色んな人が代わる代わるヘルプで入っているのだが、今日は久々にその部署に用事があり、それは他の人にお遣いを頼んでもよかったのだが、「あの人、頑張ってるのかなあ?」と思って、あえて自分で行ってみた。

 部屋をコンコンとノックして「失礼しまーす」と私が顔を出すと、その人は「あ、あの件ね?」と笑顔で迎えてくれた。
 私がこの会社に入った当初は、親会社の経理と同居しており、私が入社してからすぐに、彼女も支店からそこに異動になったのだ。支店でバリバリやっていた人らしく、来た当初は「え?Mさん、ここにいるの?」と、よく驚かれていた。

 うちの部長も「支店にいたころのMさんには、全然頭上がらなかった。よく叱られたし」と言っていたが、本社勤務になってからのMさんは、笑顔を絶やさないテキパキした人で、私に対しても向こうから積極的に話し掛けてきてくれて、とても嬉しかった。頼りになる先輩女子社員だったのだ。

 今日もMさんは、私が持っていったものをテキパキと受け取ってくれて「わざわざ、ありがとう」って、当たり前っていや当たり前なのだが、そういう普通の人が少ない会社なので、彼女の明るい応対が心に染みるし、長年一緒にその部署を守ってきた同僚がそういう理由で休職中で、かなり大変だろうけど、私もああいう態度を見習おうと思った。

 その休職中の女性は、私より少し年上なのかどうか知らないが、けっこう性格のキツい人で、でも仕事ぶりでは評価されていたのだが、そんな彼女がダウンしてしまったことは、同年代の女性社員たちにはけっこう重いことみたいで、私のよき師匠である、親会社の給与担当の経理社員も「7月一杯までは、休むみたい。診断書出てるし・・・」と、帰りの電車で一緒になったときにコボしていた。

 その人も、父親が療養中で、体が不自由になっているから、その介護の手伝いで、大好きなゴルフも控えている、なんて言っていたのだが、GW直前にお父様は亡くなってしまった。
 昨日から出勤しているというので、今日はさっそく書類を持って行ったのだが、いつもはゆったりと対応してくれる彼女が、珍しく余裕がなく書類の山と格闘していたので「やっぱ、大変だなあ」と思った。
 実父が亡くなったのだから、もっと忌引きがとれたはずだが、たぶん全部消化してない。

 それよりも、訃報が届いたときに思ったのだが、彼女が絶対に休めない時期を外して亡くなったお父さんって・・・(彼女が単独で給与事務をやっているので、もしその時期だったら、実の親の葬儀なのに「昼間仕事して通夜、翌日、告別式出てから夕方から仕事」という事態になっていたはずだ)

 お局の先輩たちは、みんなケナゲに頑張ってるみたいです。

 そういう先輩たちの後姿を見ていると、自分も頑張ろうと思えます。   

表紙に戻る / 過去の日記を読む