可燃物な日々

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 日本酒8合飲んだ勢いで、新しい掲示板を作りました
3月31日(土)

 ふう、明日から新年度か。

 また今年も「エイプリルフールに入籍」の夢はかなわなかった。
 まだ間に合うかもしれないが、でも、明日急にプロポーズされても信用できない。(という問題でもないだろう)

 なぜ四月バカがいいかというと「忘れなさそうだから」というのが第一位である。
 そういう意味では1月1日とか、3月3日とかでもいいが、3月3日だと「ええと、5月5日だったっけ?」と混同しそうな気がするし、他の祝日では「ええと、敬老感謝の日だったか、建国記念日だったか、勤労感謝の日だったか?」と混乱もひとしおだろうし、だいたい近頃の祝日はハッピーマンデーに翻弄されるので、日にちが確定しない。

 まあ、4月1日の次の候補はやっぱ2月26日かな。(それももうとっくに過ぎました)

 くどいようだが、私の「アニバーサリー音痴」は遺伝か育ちかは不明だが、母も「あれ?そろそろ結婚記念日のはずだが、いつだったかしら?」と、よく言っていたし、そもそも結婚記念日など祝った覚えがない。
 何度も日記に書いているが、親兄弟の誕生日もロクに覚えていないのである。
 母の誕生日は昭和天皇が崩御した日だが、正月明けというか学校の冬休みが明ける日で、とてもじゃないけど祝賀ムードはゼロだった。
 兄弟の誕生日は妹5月、弟7月、私が9月なのだが(たぶん)、私が22日なので、他の二人は20日と21日のどっちかである。という覚え方をしているあたりがすでにダメダメだ。
 父の誕生日は7月の半ばで、弟の誕生日を祝うころ「そういやお父さんも誕生日だったね」と思い出される程度だった。

 なので、林家ペー&パー子夫妻のことは素直に尊敬しているが、ドラマや漫画などに登場する「初めてデートした記念日」などにこだわるアニバーサリー族の存在は恐ろしい。彼氏の誕生日も覚えられなかったというのに、そんなもん覚えらっかっつーの。

 ほんと、いつも書いているが、数字の並びを覚えるのが苦手でねえ。
 会社で使っている振込システムで、8桁くらいの「ユーザー番号」を入れるのだが、あれを全く覚えていないのは、私だけらしいし、今日も仕事で会計ソフトのアップグレードをしたのだが、「ファイル名をいれて実行」ってところに\\abcde2kみたいなのを入れるのだが、8人分やってもとうとう覚えられなかった。

 それで思い出したが、また愚痴なんだけど、久々に登場の「苦手なKさん」であるが、彼女が事務担当の会社の伝票入力を当初は私がやるような雰囲気だったが、それは無くなって、Kさんが自分でやるというからやり方教えたんだけど、その後、伝票入力は会計事務所に任せることになった。

 その経緯も私には何の相談もなくて、ちょっと面白くなかったが、でも、別に私に相談しなくてはいけないようなことでもないから、知らん振りしていたんだけど、たぶん、私が彼女を苦手と思っている以上に、向こうは私のことが怖いのだろう。
 なので、私が「いや、別に仕事だから、やりますよ?」と言っているのに「でも、でも〜、申し訳ないから」と自分でやると言い出し、結局、金を払ってアウトソーシングっていうのはいいけど、同じシステムを利用しているので「会計事務所で打った伝票をこっちに読み込むのはどうするのかな?」とかすかに思っていたのだが、「会計事務所の人がなんとかするだろう」と放置しておいた。

 そしたら、やっぱしできなかったようで、それはKさんにそういう権限を与えていなかったからである。
 シロートに権限広く与えると、何されるかわかんないし。
 で「データを入れたい」と言うので、「じゃあ、それくらいは私がやりましょうか?」と申し出たのだが「いえ、自分でやります」と仰るので、渋々権限を与えたのだ。

 その権限持っているのは親会社の経理部長と私だけなのに・・・・
 親会社の経理部長にも相談して、部長も「ええ?大丈夫なの?」と苦笑していたが、Kさんが他をいじれないよう、ブロックする設定を私がやって、「まあ、これで様子観てみましょ」ということになった。

 それがいつのことだったっけ?
 3ヶ月は経過していると思う。

 そしたら先週、うちの上司がKさんの会社の役員でもあるので、「そろそろ決算も近いし、数字見ようかと思ったんだけど、伝票全然入ってないよ?」と言うので「それは私は関与してませんけど、でも、この間、会計事務所からのデータ入れたいって言って、できるようにしてあげたんだけどなあ?」
 その時、上司にも許可を仰いだので、上司も覚えていて「でも、入れた形跡ないなあ」と言うので、私も見てみたら、私が入力した最初の一ヵ月分しか入ってなかった。

 「うーむ、なんでやってないのかわかりませんねえ」と二人で話していても不毛だし、上司はそういうとこ素早いから、さっそくKさんに確認すると「まだ、やってませんでした」

 経理畑の人じゃないし、数字に全然興味ないんですね。
 で、上司も「これじゃ、いつになるかわからんぞ」と思ったらしく「データを転送してくれれば、こっちで入れるから」ってデータ貰って、私に転送してきたが、パスワードがかかっていて開けない。

 しょうがないから、会計事務所に電話して、もう一度送ってもらった。
 うちの会社は逆に、こっちで打った伝票データを会計事務所に送って確認してもらっているのである。

 それで、データ読み込みしようと思ったら、「バージョン違いでできません」というダイアログ登場。
 ひえええ、と会計ソフトのメーカーに問い合わせたら、すぐにアップグレードのCD-ROM送ってくれるというので、それをやればいいだけだったが、たぶん、うちの会社が1回、アップグレードのお知らせを見落としたのだろう。保守サービスの履歴見たら、10月頃にやっていたようだ。

 こっちのほうが下位のバージョンになっていたので、こっちから会計事務所に送ったデータは問題なかったので気がつかなかった。
 つーか、Kさんがもっと早くにやろうとしてくれれば、もっと早くに気が付いたのにい。

 で、ムカついたのは、「ミヤノさんに迷惑かけると怖いし、ウザい」と思ってるかどうかは知らんが、それならそれでちゃんとやってくれないと、結局、土壇場になって私が迷惑かけられ、そっちのほうが迷惑度は高いじゃないの。

 課長のケースみたいに、私が「これは課長の仕事だから」と必死にコミュニケーションとってお願いした仕事を「親戚に不幸があって」で、あっさりと投げ返されるといか、放置されていたので仕方なく「結局、自分でやるのか・・・・だったら最初から頼まなければよかった。つーか、なんだか向こうの術中にはまっているような気がするのは気のせい?」というのなら、まあ、「自分でできるのにやらなかった自分」を反省するしかないが、「それ、私がやりましょうか?」って言ってるのに、「いえ、自分でやりますから教えてください」っていうのが、結局、丸々戻ってくると、どこに怒りをブツけていいのかわからない。

 課長やKさんと接していると、だんだん自分のコミュニケーション能力に自信がなくなってくるが、いやいや、他の人とはちゃんと「あ、それ私がやっておくよ」「え、そお?助かる。お願いします〜、ありがと〜」で済んでいるわけだし、私が悪いんじゃないと信じたい。

 私に大して、変に遠慮して、気を使う人は、あっちが変なのだ!

 だ!

 だ!


 だ・・・・

 という宣言を高らかにして、今年度の終わりの言葉に替えたいと思います。

 来年度は、もっとハッピーなビジネスライフを送りたいと心から思います。

 まあ、今の職場で我慢しているのは「下り通勤でラク」なのが第一位、「もやは今さら、再就職は難しい。世の中の景気がいくらよくなっても、私の周りの氷河が溶けることはないだろう」が第二位、第三位は「経理のくせに、月末近辺がわりと暇なので、だからフジロックに行ける(前の仕事のときには絶対無理でした)」

 いや、ほんとは、この会社で働き始めたとき「ここだったら、またグラストンに行けるなあ」と思ったのですが(グラストンも月末付近の週末なので、前の職場では叶わぬ夢で、退職してからやっと行けた)、もはやグラストンに行く気力もなく「フジロックでいいや」つーか、「フジロックのほうが、金銭的にも体力的にもラクなわりには、コストパフォーマンスが良い」ということに目覚めたので、まだ、しばらくここで我慢してみましょう。

 他に移ったからって、すごくいいわけでもないのはわかるし。
 どこに行っても、やっぱし課長やKさんみたいな「鬼門」は存在するわけだし、ひどいときには、そっちのほうが自分よりも評価されてたりするし、だったら今みたいに「課長やKさんのフォロー、ミヤノさんよろしく。苦労かけるねえ(笑)」って雰囲気の方が我慢できる。

 つーか、すでに課長のフォローはしてませんし。
 今日も、課長の上司が「このFAXは・・・・」と気にしてましたが「でも、それって、課長が休む先週からずっと言われていたことなのに、彼が無視していただけですから、私は知りません」とアジの開きよりも開きなおりました。

 その上司にはすでに「S課長って、なんでこう仕事を放置するんだろう?前からそうだったんですか?」と大きな声で訴えていたので、その駄目押しということで。
 つーか、その相手先、先週から何度も電話かけてきたんだけど、課長は「なんか、うるさいなあ」と放置していたのです。こっちが困っているときに、親身になってくれなかったので、向こうがお願いしてきたら、少し放って優位に立ちたかったようだ。でも、そういう態度だから、こっちが困ったときに親身になってくれないのにね(笑)

 その仕事の前任者だったK嬢は、相手が困っていたときにはきちんとやっていたので、彼女が困っていたときには向こうもきちんとやってくれてたのにね。

 私だって、同僚M嬢やマスオさんが急な事情で休みのときには、わけわかんなくても、なんとか彼らのメンツを潰さないよう頑張ってフォローしますとも。だって、彼らも私がインフルエンザで寝込んだら、ちゃんとやってくれるだろうから。

 課長はきっと「自分1人でやっている仕事だと、こういうとき困る」と訴えたいのだろうけど、たぶん、彼はずっとそうやって「他人任せ」でやっていたのだろう。
 主軸になる人がいて、補佐的な立場だけど、でも上司って立場で安穏としていたので、要するに「一人では仕事できなかった」のであろう。それが総務に移ってきてから、変に露呈したわけだが・・・

 彼なりに「個人が仕事を抱えると・・・」ということで、自分がいなくても動く体勢を整えたというか、結果的にそうなったのであるが、彼がやるべき仕事を投げられた部署では「S課長、あの仕事大変そうだし、けっこう細かい仕事だから、M嬢がやればいいのにね?」と言っていたが、私は即答で「M嬢、ただでさえ忙しいので、あの仕事はそりゃ、M嬢がやれば完璧だけど、でも、彼女はすでにいっぱいいっぱいだからね」と「優秀な人に仕事は集まる」の法則を回避しようと必死に説得しました。

 ま、それには相手も納得してたけど。(その彼女も、そうとう出来る人なので、M嬢と似たような境遇なのである)

 つーわけで、年度末はやはり愚痴で〆てしまいました。

 つーか、ジムでの有酸素運動のお供として、国木田君にジャンジャンパリバリ「テクノ系」を食わせているので、そのついでに日記書いてるだけですが、まあ、これはこれでデトックスということで。日記に愚痴を書き殴ることで小じわが一本減ればそれでいいじゃありませんか。
3月30日(金)

 「病気で公務を休んだ」ってテレビ・ニュースで報道される東コクバル知事っていったい・・・・
 そんなのニュースになるのは、皇后陛下や皇太子妃殿下(この敬称でよかったかな?)くらいなもんなのに。
 まあ、天皇陛下や首相だったら、他にこれといったニュースなければ出ますけど・・・・

 と思ったのは昨日の話。
 ええと、一昨日の日記では、また課長に対する愚痴を沢山書き連ねたのですが、書いたら気が済んだので削除しました。
 私も「有給消化の駆け込み」で木・金と月末なのに休みましたからね。

 で、課長はまた火・水と来なかったので「またかよ〜」と言うのはいいとしても、また私にいろいろと負担がかかったので「どうも、相性わりいなあ」と嘆いていたのでありました。
 ま、でも大人だし、課長の替わりに処理しておいたことはメールで申し送りして、「私は休むもんね〜」と開き直っていたのですが、今日になってふと気になって、それに月末処理をマスオさんに任せていたので、大丈夫だったかなと思って会社のメールを自宅からチェックしてみたら、課長からのメールもなかったので「おや?」と思って、予定表もチェックしてみたら、あーあ、金曜日まで休みですか。

 ん?土曜日は休みの予定になってないな?
 いや、私は木・金休んでも、あと有給を痛恨の一日余してしまうのですが、だから土曜も休みたい気持はあったけど、他に出勤する人がいないので(土曜日の主な任務は電話番と宅配便と社内便の受取)「まあ、しゃーねーな」と思って諦めたけど、課長が来るんなら、私いなくてもいいじゃん。つーか、なんだか顔合わせづらいなあ。
 月曜日に何事もなかったかのようにリセットしようと思ったのに。

 話は変わりますが、金曜日にはやっと年初から「会おうよ」とメールのやりとりしていた友人と会えた。
 「場所はどこでもいいよ」と言っていたら、なぜか「三宿のカフェ」になった。
 なんで、あの子はカフェ好きなんだろう?
 普通そうなのか?

 しかも、メールでは「三宿で、おしゃれなカフェ見つけたから、そこでもいい?」と書いてあったので「鬱気味でなかなか外出する気になれない」と言ったけど、それなりに外出しているのかな、と思いきや、三宿交差点で集合してみたら「二年前に行った店なんだよね」と言いやがる。
 あのあたりで「二年前行った店」が今も営業していることの方が珍しいのに。

 つーわけで、わたくし的には「この店のどこがいいのだろう?」という店で久々の再会。
 いや、悪い店ではなかったけど、だから、わざわざ電車乗ってまで行く店ではないだろうってこと。

 つーか、レストランだったらまだしも、ビールがジョッキで出てこないのに700円もする、飲み屋なのか喫茶店なのかよくわからん店なら、チェーン系居酒屋のほうが断然いいのだが。

 その友人のことは、いろいろと心配だったのだが、まあ元気そうだった。
 「鬱気味だ」と嘆いていたけど、「私だってそうだったよ。やっと最近、暖かくなったし、ジムで運動するようになってから、休みの日に外に出るようになった」と「あんたの鬱っていうのはたぶんその程度だろうから、いいから働け」と説教。

 しかも「ミヤノちゃんは、ちゃんと年金もらえるからいいよね」とか言いやがるので「そう思うんだったら、まだ間に合うから、いいから働け」としか言いようがない。
 しかも「やっぱ、結婚して子供産んだほうがいいかなあ?」と言うので「私は別に、そういうライフスタイルを意図してやっているわけでもないけど、出産した人が羨ましければそうすればいいじゃない。まあ、いまどき、結婚して出産したからって老後が安泰なわけでもないけどね」と正論をかましていたら、どうやら彼女は、「せめて彼氏でも作るか」と思い立ったのはいいが、「出会い系やってみたけど、あんまいいのいないねえ?」

 おらおらおら!

 世の中そんなに甘くない、という意味で、共通の友人であるA嬢だって、結婚して出産したけど、働かないと生活できないらしいよ、と私が把握している近況を教えたら「でも、Aちゃんちは実家がしっかりしてるだろうし」
 「Aとこの実家も当てにならないしなあ・・・・、てゆーか、Aはあんたがなんで無職なのに金があるのか不思議に思ってたよ?」
 「ああ、たしかに、実家から金借りたりしてるけどねえ」
 「でも、イギリスに長期滞在なんて、いくら貧乏暮らししても、お金かかったでしょう?」
 「ああ、あんときには変なバイトしたよ」
 「変なバイトって?そもそも旅行ビザじゃバイトも難しいじゃん」

 変なバイトとは・・・・・新薬の人体実験だった。
 日本でも、学生時代に何人かやってたし、フリーターというか「ミュージシャン」の知人もたまにやってたな。
 いいバイトだけど「とにかく暇なんだよ」と言っていたっけ。

 友人が試したのは、癌の鎮痛剤だったらしく「けっこう具合が悪くなって、頭痛や胃痛があったり、あと背中に発疹ができて、痒くて痒くて・・・・・でも、50万くらいになったので、あれで滞在費の半分稼いだな」

 「Aは、どうせ英国に長期滞在するつもりなら、向こうで結婚しちゃえ、って騒いでたよ」
 「国際結婚もねえ?」
 「さっき、『いいなあ、国際結婚かあ』って言ってたじゃん!」

 そんなわけで、相変わらずのダメぶりであったが、まあ、いろいろとトラブルがあった去年一年を乗り越えても、まあ、「相変わらず」というのが安心したというか、この人、一生こうなんだろうなあ。

 とりあえず、今回は私が奢ったのであるが(ニ杯ずつ酒飲んで、前菜2皿とパスタを食べて7000円くらい)「次回はちゃんと割り勘にできるよう、働くから」と言っていたので、ぜひ頑張ってください。

●世はヨガ・ブーム

 久々にジムに復活してみたら、ヨガ系のクラスばっかりになっていたので驚いたけど、「そりゃそうだわな」
 ブイブイとエアロビやっていた客たちはどこに消えたのだろう?

 しかし、私も今さらエアロビをやる気分でもなく、前からけっこうマッタりしたクラスのほうが好きだったから(ヒップ・ホップとかパラパラとか)、ヨガに挑戦してみたのだが、ストレッチを入念にやってくれるので、けっこう好きかも。

 インストラクター稼業の人も、ヨガ系クラスが受け持てないと食っていけないのか、ここ数年で付け刃でヨガに転向したような人がけっこういるような雰囲気。もしくはヨガ・ブーム黎明期からヨガ・インストラクターを目指したかんじ。

 すでに3クラスくらいお試しで参加してみたのだが、可笑しいのはインストラクターの決り文句。
 「これは、サルのポーズです」なんて説明するときに「このポーズは、骨盤の矯正と、内臓の活性化にいいと言われています」と、「・・・・と、言われております」を連発するのだ。

 なんか、ハトバス・ツアーのガイドみたい。
 ああいう観光ツアーのガイドも「この神社は、源の○○が作ったと言われております」って言うよね。

 あと、前に受けたビジネス・セミナーで、やはり「・・・と言われております」を連発する先生がいて、「普通は、『これをやれば、こういうときに効果的』と断言するのに、この人ずいぶん奥ゆかしいな」と思ったけど。

 でも、もしかして、ヨガっていうのは欧米の方が盛んだったりするし「・・・・と言われております」っていうのは、英語で言うところの「They say.......」の直訳だったりして。ありえる。

●サクラサク

 開花は早いと言われておりましたが(笑)、結局、けっこう今ごろ満開だったな。
 今日あたりは強風でかなり散っていたけど、まだ8分先くらいの木も多いので、週末がちょうどお花見日よりになるのだろう。

 今日も休みだったから、昼間、買い物で外出したのだが、国木田君と一緒に出かけて「シャッフル機能」でランダムに流していたら、近所の遊歩道の桜並木に差し掛かったら、アズテックの「ウォーク・アウト・トゥ・ウィンター」が流れてきたので「いや、桜並木で春なんすが」と思ったのだが、さすがわ、珠玉の名曲である、桜吹雪にも完全にマッチしてました。

 いやあ、名曲はシチュエーション選ばないなあ、と感心した。
 もちろん、冬の超寒いときにに外出するときのBGMとしては個人的には世界最高の曲であるが、秋の枯葉の季節でも、夏の「ひええ、紫外線があ」の季節でも、いつでもOKじゃん。

 それどころか、ゴルゴ13がターゲットを狙撃しに出かけるときのBGMにしてもOKかもしれん。

 ぐわっはっは!(桜並木の下でニヤニヤしながら歩いている、不審なオバサン)


 話はジム話に戻るが、「部屋でゴロゴロしているなら、ジムで自転車でも漕ごう」と決意して、今日も夕方から行きましたが、その昔は「55キロ超えないように頑張る」と苦戦していたのですが、あっという間にそんな壁は乗り越え、今の目標は「60キロ超えないように」なんですが、服のサイズはすげーことになっているにも関わらず、わりかし体重は増えてなくて、57キロくらいだったのですが、2週間くらい真面目にジム通いしたら、あっという間に1キロくらい減ったので、すっかりハマっています。
 元々、固太り体質なので、多少運動したくらいでは体重は減らないんだけど、今の状態は明らかに「中年太り」なので、体脂肪率が高くなっていたらしく、ちょっと運動しただけで劇的に違うようだ。

 そりゃ、平日の休みともなれば、フジテレビの午後の「ドラマ再放送枠」で3本もドラマ観ながらゴロゴロしている時間に、ステップマシーンで「スタイルがどうのこうのじゃなくて、とにかく、7月のフジロックで奥地まで歩いて往復できる体力作り」とセカセカやってるんだから、全然違うよね。

 そんで、何よりもいいことは、ジムにハマると自分のことしか考えなくなり、ハイジが辞めようが、課長が謎の欠勤癖を発揮しようが、どうでもいい、と思えることだ。

 NHKでもやっていたが、オンラインゲームで武器を手に入れるために、大枚はたく人がいるから、そういう業者が成り立っているようだが、ジム通いもそういうかんじで、「このマシンで強度3で30分できる私」を手にいれるために、毎日ゲームやるみたいな。で、このゲームは金で買えないので、大変よろしい。

 しかし、平日休みだったから、昨日は午後3時ごろ行ってみたのだが、ほんと、覚悟はしていたけど、夜よりも混んでいた。
 しかも、おばちゃんたち、激しく喋り捲るから、うるさいのなんのって。
 でも「明日は何時のクラスに出るの?」とか確認しあっていて、ウザいことはウザいが楽しそうである。


 昨日の4時からのヨガにも出たのだが、「後ろでずっとブツブツ独り言を言ってるおばさん」がブキミだったし、だいたい、オバサンやオジサンの呼吸が荒くて、そっちに耳をとられて、ポーズに集中できなかったのだ。

 ロッカールームで着替えているとき、横にいたオバサンが「この間、ヨガの先生に『そんなTシャツ着てる人、珍しい』って言われちゃった〜」と仲間に話していて、たしかに派手なTシャツだなと思ったのだが、スタジオで改めて見てみたら、「ビキニ柄のTシャツ」であった。
 えーと、ハンズのパーティグッズ売り場で野球拳グッズ買うと、「スーツの下は下着」みたいなのがあるじゃないですか。ああいう柄がTシャツにプリントされてるの。悪趣味。

 で、ヨガのクラスは動きよりも「集中力」を大事にするので、そういうTシャツは後ろの人が集中するのの邪魔になるし、インストラクターだって「なんじゃ、そりゃ?」と思ったので「それ、珍しいですね」と嫌味を言ったのだと思うのだが、オバサンは勝手に「誉め言葉」だと解釈したみたいで、嬉しそうにその悪趣味Tシャツでヨガをやっていた。

 そういや、うちの派遣のAさんも、キャビネットに入っている備品の在庫をチェックするときに、そこにアグラかいて、背中丸出し(30歳で二児の母だが、パンツはイマドキのを選ぶらしく、そういう格好すると背中が見える)なので、私も何度か「あらあ、座り込んじゃって〜」と嫌味を言ったつもりだったのだが、相手は誉め言葉と受け取ったらしいが、その後、同僚M嬢も「すごい体勢ですね」と彼女なりに嫌味を言っていたが、「いやあ、ついついこのほうがラクなんで」と満面笑顔で返されると、もう何もいえない。

 でも、自分もそのケがあるから気をつけようっと。
 たぶん、私なんかも、上司から「個性的な服装だね」とか「思い切った髪型だね」と言われたら、それは誉めているのではなく「それは、ちょっと・・・・」と嫌味を言われてるのだ。

 日本語は難しいが、でも、私だって、他人を注意するときに、ついつい「一瞬、誉め言葉に聴こえる」と多用しがちなので、でも、若いギャルが露出度の高い服を着ているときに「わ、目のやり場に困る」というのは、別に嫌味じゃないわけだし(得意先に胸元見せて、仕事ゲットしてこい、と本気で思うし、実際、女性の目から観ても目の保養)、だからと言って、私がちょっと露出度高い服を着ていると、若いギャルに「ミヤノさん、今日はなんだかセクシー」っていうのが、誉め言葉なのかどうか、かなり自信なくなってきたので(脳内変換で「年寄りの冷や水」って聴こえる)、会社での服装でなんか言われても、解釈が微妙になってきたのが哀しいが、さすがにジムであんな下品なTシャツを嬉々として着ているおばさん見ると「私はあそこまでは行っていない」と思えて、ほっとするのか、さらに不安になるのか・・・・
3月28日(水)

 ♪日記さんよ 日記さん〜(「おふくろさん」のフシで。唄うだけで耳毛が生えてきそうな気がするのは私だけではないと思う)

 今日もおいらの愚痴をスポンジのように吸収して、土砂災害を防いでくれたまえ。

 関係ないというか、関係あるが、しばらく放置してしまった観葉植物の土が乾ききっているので、たっぷり水をやると「おお、超吸収体!」とびっくりするくらい水を抱え込むようで、なかなか受け皿に水が流れ出てこなくて、「森林の保水力ってほんとにすごいんだなあ」と実感できます。


3月26日(月)

 本格的に春めいてきたので、やっと寒冷鬱から脱却してきたようだ。

 まあ、仕事がずいぶん落ち着いたということもあるし、それで「そうだジム通いを再開しよう」と思い立ったのだが、おかげでけっこう体調がいいが、あのきっかけは、岩盤浴で「やっぱ汗かくと気分がすっきりするなあ」と思ったことで、なんで岩盤浴に行ったかというと「適度に散歩ができる場所にある温泉」を探していたら偶然見つけたからで、結局「散歩したくなるような日より」になったからなわけか。

 というわけで、なんとなく「いいサイクル」にノレたようである。

 さらに「きゃー、フジロックにとうとう悲願のキュアが!」っていうのが登場したので、4ヶ月先の人生に思いを馳せることができるようになり、かなり前向きになりました。

 そんで、フジロックはメンツが決まる前にあれこれ好き勝手に予想というか希望を挙げるのも楽しくて、2ちゃんのスレなんて、直前までそれで盛り上がってますけど、私とT嬢も「こんなの出たらいいな第一弾」な会話を交わしていた。

T「まあね、一つ、どうしても観たいのがあれば、後はどうでもいいからね」

私「そだね。ドラゴンドラにまた乗ってもいいし。そういや、去年は日曜日に1人だったし、そんなに観たいのもなかったから、ドラゴンドラでも乗ろうかと思ったんだけど、さすがにアレを1人で乗る勇気がなくて・・・・だって、他のゴンドラとすれ違うから、すれ違う人たちが『ああ、あの人1人で乗ってる』って絶対に思うじゃん。スタッフのふりするにしても、スタッフ・ジャンパーとか無いとさあ」

 実際、ドラゴンドラに乗ったときに、1人で乗ってるスタッフとすれ違いましたけど、みんな退屈そうだったし、中には短い時間だけどそこで仮眠をとってる人もいた。休憩時間などで何度も往復するので景色なんか見飽きたのだろう。

T「あとは、ヘリ乗るとか(笑)」
私「あれ、今年はどうすんだろうねえ?」
T「けっこう、しょっちゅう飛んでたから、乗った人けっこういると思うんだけど・・・」
私「でも、掲示板に不評の嵐だったしなあ」
T「私の夢は、最終日の日曜の夜に、別になんも観るのなくて、だからその日だけは温泉旅館で豪華夕飯食べるの」
私「ああ、それいいねえ。でもまあ、去年はイチオシがマッドネスで、それにトラキャンが観られたから、トラキャンみたいなのがあるといいなあ」
T「うーん、でも、あの手で、しばらく来日してないのって、なんだろう?・・・・・・ニック・ヘイワードとか?」
私「ハハハ・・・・・まあ悪くはないけど、お得感はないなあ」
T「ジサメリがフジかサマソニに来そうなんだよね」
私「え?ジザメリって復活したの?」
T「アメリカのコーチェラに出るんだよ」
私「へええ、仲直りしたんだ」
T「そうみたい。年取って丸くなったかな?」
私「まあ、おすぎとピーコだって、年取ったらまた共演するようになったもんね(笑)」
T「クラウデット・ハウスもコーチェラで復活するらしい」
私「そりゃ・・・・なんか微妙」
T「たしか、あのバンドはドラムスが自殺したんだけどなあ」

私「でも、ジザメリが来るんなら、サマソニじゃあインドアすぎて普通だから、フジでやってほしいなあ。それも昼間に。どわっはっは!」
T「たしかに。えらい空が真っ青に晴れてたりしてねえ。で、本人らはあくまでも下観て演奏」
私「日焼け止め塗りながら観るジザメリ!」
T「朝10時代のギターウルフってのもあったからねえ?」
私「午前中のジザメリなんて超レアでしょう。前に『あぶらだこ』を午前中に観たときは、ほんと貴重な体験だと思ったもん」

T「メインは誰になるのかねえ?テクノ系だとどのあたり?」
私「デジタル系、全然流行ってないから、どーせ、ケミブラか、またアンダーワールドくらいしか無いでしょ。後はベースメントか・・・・どうせなら、昼間にグリーンでファット・ボーイ・スリムがDJしたほうが元気に盛り上がれそう」
T「ああ、今年は夏にサッカーの大きい大会ないから、ノーマン・クックもドサ周りできるかも。でも、どうせなら、ちょっと方向が違う、笑っちゃうような大物とかがいいなあ」
私「たとえば?」
T「プリンスとかさあ・・・・・」
私「ぎゃはははははは、それいい、それ最高、ぜってー観る」
T「ね?いいと思うでしょ?」

私「でもまあ、クーラ・シェイカーも出るから、まあ、キュアとクーラ観れれば、そこそこ元はとれると思うし」
T「クーラもなあ、新譜出てないしなあ」
私「いいんだよ。どうせ、HUSHさえ演奏すればみんな喜ぶんだから、HUSHだけ3回演奏してもいいと思うぞ」

 まあ、こんな感じで2時間くらいダラダラ喋っていたわけだが、それで妄想にスイッチが入ったらしく、今日になって「フジにこういうの来たら嬉しいのになあ」なリストが出来上がってきた。

 「ニューオーダーも、ハピマンも来たんだから、ファクトリー繋がりで、ヴィニ・ライリーあたりが来てくれないか?あれこそ野外で聴きたいでしょう。晴れてても、雨が降っても最高だぞ」(体弱いからダメですか?)
 「そだ、ファクトリーだったら、ア・サーティン・レイシオも観たいぞ?」(数年前に再結成したというニュースを観たような気がするが、その後、どうしただろう?)
 「エレポップ系なら、ヘヴン17がいいなあ」(すでに私が高校生のころ、活動停止)
 「そういや、イギリスのフェニックス・フェスで、ダンカン・シーク観そびれたんだよなあ。あれ、観たかったんだよなあ。最近、活動してんのかなあ?」(新人テントでの演奏で、なぜかタイムスケジュールが早まっており、着いたときには最後の一曲が終る寸前だった)
 「そういう地味系だったら、ぜひデヴィット・Jあたりにボソりとギター抱えてやってほしい」
 「さらに、ロイド・コールっていうのもいいぞ」

 「うん、そんで、デジタル系のメインは808ステイツだ!盛り上がるぞぉ〜〜〜瀧に後ろで被りモノ着て踊らせてあげてもいい」

 「ピクシーズまた来てくんないかなあ」
 「そーいや、ゼイ・マイト・ビー・ジャイアンツは今どうしているのだろう?」
 「スティーヴン・ダフィっていうのもいいな」
 「アシッド・ジャズ系もDJは来てるけど、バンドがなあ・・・・コーデュロイとか?」
 「そうだ、ブルーベルズまた観たいなあ」

 こういう一人遊びは止まらないが、こんなですから(1993年くらいで時計が止まっている)、掲示板で「MUSEはどうなった!」って盛り上がっていても「ミューズって何?」って感じなのですが、中には「ポリス!」なんて書いている人もいて、私もポリスだったら観たいなあ。

 あ、そうだ、あと、ビースティ・ボーイズに来てほしかったんだっけ。

 というわけで、軽い躁状態になってきたので、T嬢が「そういや、NIN来るけど、なんであの場所(スタジオ・コースト。夜は「あげは」という名で出ています)なの〜、2階席が無いから、立ち見でドンヨリした音楽聴くの辛い」と言っていたので「そうだ、NINあたりで練習しておこう(何を?)」チケット予約してしまったりした。

 そういや、今年はどうやらUDOフェスは無いらしいので、T嬢は「だったら、ベン・フォールズ放出してほしい」と言ってましたが、私もそう思う。いや、別にKISSでもいいけど。観たことないし。けっこう、フジでメタル系って観てみたいんだよね。普段、観ないし。

 そういや、T嬢は「どうやらATRが来そうなんだよな。どーせ、またデストロ〜イなんだろうけど(笑)」と言っていたので「え、あれってまだやってるの?」とびっくりした。「またATR名義に戻ったらしいよ」
 まあ、あれはあれで、染の助・染太郎みたいなもんだから、伝統芸能として面白いんだけどね。「今日はいつよりたくさん回しておりま〜す」の替わりに「ですとろ〜い」って叫んでるわけだし。

 つーわけで、まだまだ先の話なのに、個人的には相当盛り上がっているので、俄然、人生楽しくなっているのだが(安上がり。いや、だから、けっこう高いんだけど)そんな今日この頃のはずだったが、今日、仕事中にハイジが「部長は?」とやってきて、「外出してるけど、戻ったら連絡してあげる」と言ったら、ハイジが声を潜めてシーっのポーズをとり(ちょっとカワイかった)「おれ、やっぱ、辞めるからさ・・・・」

 絶句した。

 でも、想定内だったので、ま、いっか。
 私は、ロバヲに会うために働いてるから、いいの、もう。

 そーいや、キュアのCD持ってなかったな。
 高校時代に(一部で)流行ったバンドなので、あの頃はレンタルばっかだったから。
 大学に入ってバイトに精を出したり、就職してから、CDも沢山買えるようになったけど、そーいや、キュアのは買わなかったなあ。あれだけ高校時代に好きだったジャパンですら「ブリキの太鼓」くらいしかCDでは持ってない。

 そっか、ネットで買って、独歩君に食わせればいいのだな。予習しとかないとね。

 あ、そうだ、フジロックにブルガリアン・ヴォイスを呼ぶっていうのもどうですか?あれって、元々、英国のインディ・レーベル「4AD」が発掘したので、デッド・カン・ダンスとかコクトー・ツインズとかの「デカダン系」のところにひっそりと混ざってたんですよ。ピクシーズもあのレーベル出身。This Mortal Coilが大好きだった、あの頃の私・・・・・

 さて、わけわかんなくなってきたので、今日はそろそろおしまいにしよう。

 自分もこんな感じだが、今朝は電車の中で「通路を駆け回る幼児のような25歳くらい男子」(ニコニコ笑顔がまぶしかった)や、「唄を朗々と唄う人」などの「陽気に浮かれた、陽気な人々」を目撃して、「あ〜、なんかすごくよくわからる」と春の電磁波を楽しく共有できました。

 はあ・・・マイブラ再結成してフジでやらないかな・・・・・(放電が止まらない)

 「ケヴィンは映画マリーアントワネットのサントラの仕事とかしてたよ」と、その妄想はT嬢にやんわりとたしなめられました。いい友達がいて幸せです。 

3月25日(日)

 土曜日の夜、フジロックの手配を早く始めねばと思い、そういのをメールでやりとりしているとなかなか話が進まないから、T嬢の携帯に電話したが、出なかったので留守電にメッセージを入れておいた。
 5分くらいしたら電話が鳴ったので「お、Tさんだな」と思って電話に出ると、「もしもし?また愚痴っていい?」と部屋探し難航中のM嬢であった。(ちなみにT嬢は大学のときのサークルの先輩で、M嬢はT嬢のクラスメートという間柄。今となっては、どうでもいいことだが)

 たくさん物件を見すぎているからなのか、本人もわけわからなくなってきているようだった。
 ある物件は、広さが10畳くらいあり、それでも予算内なのは線路沿いにある物件だからのようだったが、それだけ広々としているのに「冷蔵庫置き場が狭くて、中型のは入らないみたい。MUJIのやつだったらギリギリ入るくらい」とか「洗濯機置き場もあったが、全自動は入らない」とか「収納はなぜか押し入れ半分の大きさだけ」とか「ユニットバスなのに、なぜか洗面台が無い」とか、微妙な要素ばかりだったらしい。

 他には、大家さんの家の敷地にあるアパートで、門がオートロックになっていて鍵を持ってないと入れないのはいいが、「インターホンが各部屋にあるわけじゃなくて、大家さんちしか鳴らないの」
 友人が訪ねてきたのなら、携帯から電話してもらえばいいだけだけど、宅配便などが困るよね。
 後付けのインターホンだからそういうことになってしまったんだろう。地方から来た女子学生などには本人が渋っても、親が「ここなら安心。ここにしなさい」と言いそうである。
 ヤフオクにハマっているとかで無い限り、宅配便なんてそれほど頻繁に来るものではないから「管理人さんが荷物預ってくれるマンションだと思えば、逆に便利なこともあるかもよ?」と意見したのだが(大家さんがいい人だったら、そうやって密にコミュニケーションとるのはいいことだし)どうやら、物件的にはあまり魅力がないようで渋っていた。

 そんなわけで「いろんな部屋があるもんだねえ」と話が盛り上がってしまい、また朝まで長電話になってしまった。

●フジロックへの道

 去年は、「マッドネス観に行くか」と決意したときには、チケットは売り切れるは、宿は駅から離れたところになってしまうわで、けっこう大変だったが、今年はまだメインアクトの発表が出る前にキュアの出演が決定したので、迷うことなく、早々に手配することができた。って、T嬢と電話で相談しながら、T嬢にネットで申し込みしてもらったので私は何もしてないが。

 まだ「キュアが出る」というのしかわからなくて、何曜日に出るかも決まっていないが、何度も参加しているので、「お目当ての出演日が決まってから手配したのでは遅い」ということが身にしみているので「一つでも観たいものがあったら、通し券と宿を確保する」ということに迷いが無くなったのである。

 3日間券と宿泊費と交通費で、10万円くらいかかってしまうのだが、23年ぶりにやってくるTHE CUREのためなら惜しくはない。
 さて、これでジム通いにもいい目標ができました。
 キュアはたぶん、ニューオーダーと同じ扱いだろうから、ホワイトのトリになる可能性が高く、そうなると去年と同じ悲惨な帰路になるから(長蛇の列で送迎バスに乗り、宿に戻ったら午前2時。もうグタグタだった)、鍛えておかないと・・・・・
 後は、今年こそ、もっといい雨具揃えないとね。
3月23日(金)

 ここんとこ映画を観てなかったのは、通勤途中にあるシネコンと相性が悪くなってしまったからである。
 レイトショー割引(1200円)や、女性1000円でぃ(江戸っ子?)をよく利用していたんだが、レイトショーと言っても8時半からっていうのもあり、たいてい11時20分までには終了していたので、終電に間に合ったのだ。

 ところが、ここ最近は、終了時間が11時45分というのが増え、行きたくても行けなくなってしまった。終電ギリギリに終るなら、エンドロールの途中で席を立つということも可能だが、それでも終了時刻11時30分くらいの映画でギリギリだったのだ。

 じゃあ、レディース・デイの普通の時間(7時くらい)を狙えばいいのだが、そっちは6時半では早すぎる。
 どうしても観たい映画だったら、会社を定時に出れば間に合うけど、そこまでするほど観たい映画もなかったし。

 さらには、けっこう観たいと思った「それでもボクはやってない」などは、そのシネコンでは上映してなかった。系列の他の店ではやってるのに・・・・・
 港北ニュータウンのシネコンなので、「子供向け」にどうしても力を入れることになるようで、大人向け映画はけっこういい加減な扱いなのである。

 しかし、やっと残業もしなくなったし、ちょうど観たい映画があったから、シネコンのスケジュールを観てみたら、その映画は「字幕」と「吹き替え」の2種類を上映していた。そーいや、前に「シャーロットの贈り物」を観ようとしたら、吹き替え版しかやってなくて、とうとう見そびれたっけな。

 さて、私が「会社帰りにちょっと寄りたい映画」というのは、テレビでも宣伝している「ナイト・ミュージアム」だった。たいして面白そうでもないが、博物館の展示物が動き出すってだけで、なんだか癒されそうではありませんか(笑)。恐竜の化石が暴れたりしてるみたいだし。

 幸いにもレイトショーの終了時間もバッチリだったので、喜んでいたのだが、ふと「そっか、デンゼルたんの映画もやってるんだな」ということに気が付いた。
 そっちもテレビCMやってたっけ・・・・

 じゃ、どっちかは来週の水曜日(だからレディース・デイ)にしよっかと思いきや、来週はどっちも時間が変更になっていて、終了時間が遅くて、終電に間に合わないことが判明。もー、ほんとにあのシネコンってば使えね〜

 実は、つい最近、ライバル店がオープンしたのだ。
 「ららぽーと横浜」って言っても、確かに横浜市内ではあるが、東京都民にとっては横浜とは思えない場所というか、その存在すら知らない「鴨居」という駅のそばにあるんだが(社内では話題になっており「ほら、○○の工場の跡地だよ」と説明されたが、知らんわそんなもん)港北ニュータウン駅からも送迎バスが出ている。
 そして、なんと、ららぽーとの中に「TOHOシネマズ」が進出したのだ。おお、六本木ヒルズじゃん!
 しかし、いくらレイトショー割引やレディース・ディがあっても、やはり上映時間は似たりよったりで、6時半だと全然間に合わないし(駅から送迎バスだから、条件厳しい)、終電にも当然間に合わない。

 そんなわけで「わー、会社帰りに寄れる映画館が増えるのか?」と一瞬だけ喜んだのだが、ほんと一瞬だけで終った。
 そしたらなんと、今度は今通っているセンター南駅前の隣の駅である、センター北駅(センター駅というのは存在しないので、どこにどんなセンターがあるのか未だに知らない)の駅前に「ワーナーマイカル・シネマ」がオープンするというではないか。

 おおおお!これで選択肢が増える!と、早速「ワーナーマイカル」ではどんな映画を上映しているのかチェックしたら、ま、変わり映えはしないな。ってゆーか、109シネマズとほとんど一緒。
 ま、あの近さで、同じ映画上映してもしょうがないから、すこしマイナーなのも分担してくれると良いのですが。せめて時間ずらすとか。

●「デジャヴ」(副題:「タイムマシンはドラム式」←観た人だけにわかるが実は私は「バブルにGO」は観てない)

 予告編は観ていたが「ああ、デンゼルたん主演だあ」と思っただけだったので、かなりピュアな状態だったのだが、映画が始まってから「あ、トニー・スコット監督作品だったんだ」ということに気が付く。
 つーか、宣伝では「パイレーツ・オブ・カリビアンのプロデューサー作品!」とブラッカイマー作品なことばかり謳われていたので・・・・トニー・スコットだってヒット作たくさんあるのにねえ?

 という私は、トニー・スコットの作品は「トゥルー・ロマンス」と「クリムゾン・タイド」しか観たことなく、「トゥルー・ロマンス」なんて、明らかに「タランティーノだから」という理由で観に行ってるはずで、それがトニー・スコット監督作品だったことを忘れていたくらいだ。

 なので、やはり「デンゼルたんだから」という理由で観に行った「マイ・ボディガード」で「わあ、トニー・スコット作品なんて観るの久しぶり」と思ったのである。
 「マイ・ボディガード」も、導入部がすごくよくて、ナレーションも無しに映像だけで「誘拐産業が盛んな南米」のイメージを見事にまとめていて「つかみはOK」と感激したが、「デジャヴ」も導入部がめちゃくちゃよかった。

 この監督の「無駄の無さ」はヒッチコックを思い出させると言ったら誉めすぎか?
 で、エキストラの使い方の上手さは、ヴィスコンティを思い出させると言ったら、さらに誉めすぎ?

 内容について書くと、かなりネタバレになってしまうので、あまり書かないけど、顔と名前が一致する役者は、主演のデンゼルたん以外には、ヴァル・キルマーくらいしか出てこないし、ヴァル・キルマーもすっかり「ただのデブいおっさん」になったようだが、さりげない端役に似たようなデブが沢山配置され、それがデブだからと言って、特に個性の強い演技をするわけでもなく、さらりと演技しているあたりにリアルさを感じて、けっこう突拍子もない話というか、「タイムスリップもののSF」なんだけど、わりとすんなり入り込めた。

 また、なんてゆーのか、私はシロートですが、予算配分が上手いというか、脚本的にもよく練られているんだけど、導入部の「大惨事」はかなり迫力があって、金かかっていると思うのですが、中盤の「ラボ的」なあたりは、物語の中では「莫大な資金を投入した最新捜査」なんだけど、制作費的にはけっこう手抜きである。

 そこでちょっと中だるみしそうになるのだが、ラボの面々が地味ながら、ってゆーか、かなり「ありがち」なキャスティングで、「長髪&ヒゲで、ニューエイジ系マッド科学者な若い博士」「アキバ系の助手」「ブレイン担当の若い黒人ねえちゃん」なんだけど、そいつらが決して、急に天才的なことをやらかすわけでもなく、キャラが立っているわけでもないので(じわりとわかるキャラ設定はしてあるのだが)、逆によかったと思う、と思っていたら、突然、かなり意表をついたカーチェースが始まり、「わー、練られてるなあ」と感心しました。

 まあ、ある程度、こういう設定に慣れたスレた人だと、前半の「あれ?」ってフリで、後半がどういうことになるのかわかるんだけど「わー、うまくまとめたなあ」と、素直に楽しめました。

 観終わった後だから言うけど、話の根本的なところは「マイ・ボディガード」と同じなんですが(デンゼルたんのキャラ設定も似ている。軍隊上がりの有能な人だけど孤独)、今回は守る女が、ちゃんと「女」です(笑)
 いや、彼女がホントに美しいので、説得力ありました。
 でも、「マイ・ボディガード」と同じで、ラブ・シーンありません(笑)

 ただ、「デジャヴ」のほうが、ラブ・シーンはなくても「いい女だ・・・・ムラムラ」という感じがあるので、微笑ましいかも。

 話は、「タイム・パラドクスもの」なので、観終わった後に「えーと、えーと、これでよかったのかな?」と思いますが、キアヌ・リーブスとサンドラ・ブロックのやつよりは全然納得がいきました。

 そういえば、この映画でのデンゼルたんは「ATF」の捜査官で、日本語で言うと「アルコール・煙草・火器取締局」になるんですが、私がその存在を知ったのは、ベストセラーミステリー小説の「スカーペッタ 検死官シリーズ」でしたが、イマイチ、ATFとFBIの役割分担がわからなくてね。

 爆弾テロ事件だと、ATFが出てくるようなんですが日本では無い役所だし、和訳で「アルコール・タバコ・・・」と書かれると、どうしても、厚生労働省っぽい雰囲気になるので、イマイチ「ATFのエリート捜査官」っていうのがイメージしにくい。日本の警察で言う、「科学特捜」っぽい位置なんでしょうけど、そうなると、白衣着た研究職っぽく思えてしまう。

 とりあえず、超優秀なデンゼルたんが、また女のために命張りました。って映画だったので、それをいいと思う人には、最高の映画でございました。デンゼルたんのムッチリした二の腕は堪能できます。それだけで1200円の価値はあるというものでしょう。
3月22日(木)

 ニュースいろいろ。
 カモちゃんの訃報とか、今年のフジロックにとうとうザ・キュア出演とか。(来日公演が23年ぶりといのも凄いっちゅうかなんちゅうか本中華)

 あと、限りなく個人的なことであるが、恒例の「脱皮」が終ったようだ。
 今ぐらいの冬と春の間と、秋と冬の間になると、顔の皮膚がガサガサになり、小規模に日焼けした後みたいに皮膚がボロボロと剥がれ落ちるので、化粧ノリは悪いし、電車に乗ってても、仕事をしててもついつい手が顔に行ってしまい、角質落としにハマってしまう。
 今日もプールのサウナに入ったら、顔からボロボロと垢が出てきたが、それを洗い流したら、ツヤツヤになった。(あくまでも自分比)

 一昨日なんて、まぶたまで乾燥しきってて、シワシワになっていたので、けっこうショックだったんだが、やっと潤いが戻ってきたので、これでやっと朝洗顔したあと不愉快な気持にならず外出できる。

 昨日はM嬢と長電話。
 その前日に留守電が入ってたので「きっと引越しのことだな」と思っていたのだが、やっぱりそうだった。
 今住んでるアパートが立て替えるので立ち退きのお願いが出ていると聞いたのが先月のことだったが、今の部屋をとても気に入っていたので、なかなか気分がノらず、ウジウジしているうちに立ち退き期限が近づいて、やっと部屋探しを始めたが、「今の条件と同等のところが見つからない」と嘆いていた。

 部屋に求める条件の優先順位は人によってかなり違うと思うが、M嬢が真っ先に挙げたのが「雨戸」というのに驚いた。
 私が子供の頃は、ボロいアパートにも雨戸がついていたと思うが、今どきは雨戸ついてる物件のほうが難しいだろう。一戸建てでさえ、デザインを優先しているのか、雨戸がついてない家をけっこう見かけるくらいだし、今住んでる部屋にあるというが珍しい。そんな古めかしいアパートじゃないんだけどな。
 今だに残る雨戸つき物件(「○○荘」という木の看板がすでに昭和の香り)だと、風呂が無かったりしそうだ。

 それなのに、彼女は「けっこういいのがあったんだけど、バランス釜だったから」とか言うので「そりゃ、そーでしょー」としか言いようがない。
 彼女が今の部屋に入居した頃に比べると、景気の回復と共に家賃相場もかなり上昇したかと思いきや、バランス釜物件だと、それほど高くないようだった。

 なるほど、不動産紹介ブログで「バランス釜だからかっこいい物件」と、ちょくちょく「バランス釜物件の美学」を語っているのはそういうことなんだな。

 私が学生の頃は、どっちかというとユニットバスのほうが不評だったような記憶がある。「トイレと風呂が一緒なのが嫌」と言う学生はけっこういた。「洗い場がないから不便」という意見もよく聞いたような気がする。
 なので、私が20代前半に部屋探しをした頃は「トイレ・バス別」というのは、けっこうアピールポイントになっていたようだ。

 その頃の私の意見は「西洋風でかっこいいし、掃除がラクそうだから、ユニットバスいいじゃん?」というもので、実際、ユニットバスの部屋に住んだが、継ぎ目が無いので掃除は実際にラクだったし「普段はシャワーのみ。たまにお湯をためて半身浴」で充分だった。

 しかし、その後、サウナ目当てで近所の銭湯に行ったら「お湯にゆっくり漬かりたいなら、狭いユニットバスよりも銭湯のほうがずっといいや」ということに気がついたので、部屋の風呂は、ほぼシャワー専用になったため、次に部屋を選ぶときには「近所に銭湯があれば、バスタブなくてもいいや」と思ったくらいである。

 結果的に今の部屋はバランス釜だったので、足は伸ばせないが湯船はあるんだけど、お湯を溜めるのも面倒になり、それよりも銭湯に行くことが多くなり、その後、ジムに通いはじめたら、部屋の風呂に入る回数自体が激減したのであった。

 ユニットバス時代には、入浴剤やバスグッズをいろいろ試してみたりして、それなりに楽しかったけどね。
 そういう「優雅な内風呂ライフ」を望む人には、バランス釜はやっぱりアウトなんだろうなあ。
 今ではユニットバスの方が標準になっている雰囲気である。

 私が今の部屋を探したときに優先させたというか「これだけは譲れない」と出した条件は「鉄筋でガスコンロ」であった。そんなに無理な条件じゃないと思っていたのだが、鉄筋だとマンションタイプが多くなり、電気コンロが主流になるようで、不動産屋さんに「鉄筋でガスは少ないんですよねえ」と言われたが、古めの低層マンション風アパートだった今の物件をなんとか探してもらったのであった。

 エアコンも給湯器もついてなかったが、そんなのはどうでもよかったのである。
 「できたら南向き、最悪でも北向き。とにかく西向きだけはダメ」とか「洗濯機置き場が廊下はダメ」とか「廊下に屋根がついてればいいな」とか、優先順位が中位だった条件をクリアしていたし。

 そういう条件は、前に住んでいた部屋で不満だったことだった。当たり前か(笑)
 隣の部屋のカップルの大喧嘩で夜中に目が覚めるのが嫌だったので「今度は防音がいい部屋希望」だったわけだし、鉄筋だとどうしても相場が上がるので、多少、他の条件が合わなくてもしょうがないと思っていたが、前に電気コンロというか電気プレート式のキッチンの部屋に住んだことがあり、ゆで卵作るだけでも異常に時間がかかったので、すっかり懲りたのであった。今だったらIH式も多いだろうけど、少し前の安アパートの「電気キッチン」はほんとに使えなかった。しょうがないからお湯は電気ポットで沸かしてたもん。

 廊下に洗濯機があると、人目が気になるとは思っていたが、それはまあ許容範囲の不便さであったが、休みの日などに洗濯していると、新聞や宗教の勧誘に捕まり易くなり、「ベランダに洗濯機がある部屋のほうがいい」という結論に達した。室内洗濯置き場のある物件もあったけど、「その分、部屋が狭くなるんだなあ」ということに気付いたのであった。

 あと、西向きの部屋のときには、夏がほんとにきつかったので、もう懲り懲り。
 あと、玄関にそれなりの屋根が無いと、雨の日に部屋に入るときに不便だったので、「トタン屋根でもいいから」と思っていたのであった。

 M嬢の部屋探しも難航しているが、私が同じ目に遭っても、やはり同じ苦労しそうだなあ。
 一人暮らしが長いと、そんなに贅沢なことではないが、こういう小さなことっぽいことに変に拘るから。

 そういうわけで、友人の「雨戸付きでユニットバスの物件」は無事に見つかるのだろうか?

 ただ、本人も充分自覚しているが、最大の問題は、彼女が今、無職であるということだったりするのだが(笑)
 本人も「もー、どうせなら、前に超有名企業で派遣で仕事しているときに立ち退きを言ってくれればよかったのに〜。今から派遣で職探しするって言っても、仕事はすぐに見つかるだろうけど、そうしたら部屋探しができないじゃん」と嘆いていた。

 そんなわけで、また午前3時まで話していて、向こうも「また難航したら愚痴聞いてもらうかも〜」と言っていたが、いえいえ、わたくしも、ここぞとばかり先日の「とほほな採用難航状況」を愚痴りまくりましたので、お互い様でございます。
 次回は是非、朗報であることを願いたいものです。「引越し祝いは寿司で奢る」と気前よく宣言してしまいました。
3月20日(火)

 また日記をサボっていました。
 ジム通いを始めたので、そっちでストレス発散してしまうようで・・・・・
 日記書いてみてもノリが悪くてね。

 しかし、今日は久々にムっとしたので怒りをブツけたい。

 経理人員を補充してくれるというのはいいが、試しに募集広告を出したら一人だけ応募があって面接したのだが、その人が30代後半だったため、「もっと若いのを補充しろ」と天からの声が下ったが、だったら先にそう言えよ!

 で、募集は諦め、採用予定派遣(紹介予定派遣って言うんだっけ)に切り替えた。そっちも前から声をかけていたんので候補が上がっていたが、やはり30代前半だったため仕切りなおしになった。
 で、こっちが出した条件は「24歳以下」ってさ・・・・・
 この逆氷河期に、それはちょっと無理がないか?と思ったが、やはり派遣会社もなかなか候補を上げてこなかった。そりゃそうだよ。

 そんで、やっと候補が上がったので面談してみたら、25歳で二児の母というのが来たのでびっくり。てっきり、もっとギャルギャルしたのが来ると思っていたので。
 専門学校卒で、3年働いて出産退職したらしい。スラリとした美人だったし、出産経験があるせいか年齢よりもずっと大人びていた。

 そんで、はっきり言って私としては「誰でもいい」のである。
 だって、今まで多数の派遣社員が向こうから辞めていったのだから、はっきり言って「いい職場」とは言えないのである。そりゃ、いいと思ってる人も多いんだけどさ。フレックスだし、土日出勤することもあるが、その分、平日休みやすいというのを利点と思えれば。

 そんで、(そんでそんでそんでそんでそんで・・・・・)私が長続きしているのだって、「今さら転職を考えても絶対に無理」と思っているから(実際そうだろうし)である。だから、「30歳過ぎの人のほうがいいですよ」と意見していたのだが、却下されちゃったんでしょうがない。
 だいたい、ハイジだってそうだけど、30歳を前にするとみんな転職を考えるし、女性だと結婚や出産で退職してしまうから、やっと仕事が一人前になったころ、いなくなってしまうじゃないか。

 そういう意味でも、「25歳ですでに二児の母」っていうのは、これから金もかかるだろうし、けっこう頑張ってくれそうな気がしたし、仕事に「自分探し」を持ち込まなそうでいいと思ったのだ。

 しか〜し。
 今度は「学歴が・・・・」ですと!
 「基本的には、大卒」って、先に言え!

 てゆーか、採用に関しては、ほっこり課長に丸投げしていたのであるが、課長が「こういう候補が来て、面談しましたがどうでしょう?」って言うたびにダメ出しってさ・・・・・・ふう・・・・
 条件は先に確認しておこうよ。
 じゃないと、せっかく面接に来てくれた人にも悪いじゃない。

 派遣会社の担当者だって、けっこうムっとしてると思う。こっちの出した条件に合わないスタッフを連れてきたのならまだしも、後から「こういう条件なので」って言うのって、すごい嫌なんですが。

 だいたい、面談してから、派遣会社と「条件についてミーティングするから、一緒に」って課長に言われたので「条件詰めるのはお任せします」って言ったんだけど「いや、実際に一緒に仕事する人がいたほうが」って、それ以前の問題だろーが。普通、事前に条件を詰めてから、候補挙げてもらって面談って手順じゃないの?

 それにしても「大卒で24歳以下」って強気な募集をかけるのはいいが、この分では、いつ新たな人材が来るのか、けっこう絶望的である。このご時世に零細企業の庶務や経理やお茶汲みやりたがる若い人なんて、ほとんどいないと思うんだけどなあ。「学歴や職歴が無いから、大手は無理だし、これと言って取り得もないから一般事務でいいや」って人じゃないと、この職場では続かないと思うし。

 まあ、もしかしたら、その子持ちの彼女でOKってことになるかもしれないが、でも、長続きするかもわからないし、このまま秋から2月にかけての忙しい時期に突入すると、またまともに休みを取れなくなってしまう。
 来年度こそ、春夏にしっかり休みをとっておこうっと。
3月15日(木)

 そーいや、金属ドロボーが流行していたが、「わー、佐賀のがばいばあちゃんの時代に逆戻り?」と喜んでいたのは私だけ?(ちなみに、がばいばあちゃんは、外を歩くときに磁石が地面に着くよう引きずって、くっついてきた釘などの鉄くずを売って生活費のたしにしていた)

 公園の遊具なども盗まれていたようだが、どうせなら「誰も使わない無駄な歩道橋」なんか、丸ごと持っていけばいいのに。ああ、あれは鉄だからペイしないか・・・・・
 いや、うちの近所に「どうしてここに歩道橋があるんだろう?」といつも思う、誰も使ってるのを見たことがない歩道橋があるもんですから。小学生には「あの歩道橋を歩くように」と指導しているのかもしれないが、開かずの踏み切りでもあるならともかく、すぐ下は横断歩道だし、世田谷通りの信号なんてちょっと待っていればすぐに青になるし、そこはそれほど危険な道でもないんだけど、もしかしたらビフォー少子化の時代には必要な歩道橋だったのかもしれないが、少子高齢化社会に歩道橋はそぐわなくなってしまったようだ。

 ところで、金属ドロボーさんたちは、側溝の蓋なんかを盗むついでに道端に捨てられている空き缶なんかも拾ってくれればいいのだが、すでにやっているのだろうか?その昔、よくテレビでは「粗大ゴミの不法投棄」が取り上げられていて、車が捨てられてたりする映像はよく見たが、ああいうのも「宝の山」とみなされているのかしらね?

 話は変わるが、世田谷線の三茶の駅前広場は、区議会選挙だかに向けて毎日、街頭演説している人がガナっている。同じ人なのかどうかわからないが、「三茶駅にもっとエスカレーターを」と言っているのを何回か聞いたんだけど、あそこはエスカレーターがあるし、すぐ近くにエレベータもあるので「だから?」と思ってしまう。
 たしかに、駅の反対側はエスカレータもエレベータも無いんだけど、あっちは設置できるような場所が無いのでなかなか難しいだろう。
 それに、三茶の駅は地下にあるけど、最近できた地下鉄駅に比べれば全然浅いので、階段でもそれほど苦ではない。もちろん、高齢者や身障者は大変だろうけど、朝のラッシュ時に行き交う人の多くは「運動不足のサラリーマン諸君」であるので、そこで「三茶にもっとエスカレータを!」とガナっても、あんましピンと来ないような気がした。

 まあ、だいたい、区議会選挙っていつもピントが外れてるようだが・・・・

 そうそう、金属ドロボーのことを書いたのは、今日は私も金属と格闘したからである。
 営業部社員が台車でなにやら運んできて「現金、保管してください」と言うので「いいよ〜」と快諾したのだが、その現金というのが、紙袋一杯に入った小銭らしい。
 イベントで寄付金を募ったりして、それをボランティアが数えるまで預ってほしい、なんて依頼も過去にはあったので、そういう「一時預かり」かと思って「いつまで保管しておくの?」と聞いてみたら「いえ、これが売上の代金なんで・・・・・」

 ある団体に、あるサービスを売ったのだが、その団体は所属する個人から会費のような形で徴収したのはいいが、そのまんま右から左で支払ってきたのだった。
 その重さは、米袋よりも重かった。10キロ以上あるだろう。「で、これ、いったいいくらあるはずなの?」と問い詰めると「20万円くらい・・・・・」

 しかも丸投げなので、個人が持ち込んだ封筒に入ったまんま。いったい1人いくらなのだろう、と中味を見ると消費税の関係なのか1000円未満の金額で1円単位。(346円とかそんな感じで、小銭率が高い金額)
 せめて、袋から出してあれば、そのまま銀行に持ち込めるが、封筒の中身が合っているかどうかもわからないので、一つ一つ確認しながら開けないといけない・・・・約500人分も!

 まあ、しゃーねーな、と思って、ちょうど派遣のAさんが暇そうだったので「チャリティバザーの後のPTAみたいな仕事なんすが」と小銭の袋出しと中味の確認をお願いした。「全然急ぎじゃないので、他に仕事あったら優先してね」と言っておいた。

 Aさんもこれにはビックリして「なんなんすか〜?」と騒ぐのはいいが、「このまま持ってくるなんて、非常識ですよねえ?」と大声でわめくのはやめてくれんか・・・・
 持ち込んだ社員もかなり気にしていて「自分も手伝いますから」と言うのを「いや、急ぐわけじゃないから、こっちの手が空いたときにやるから気にしないで」と「これは経理の仕事だから」という態度で慰めたつもりだったが、営業のアシスタンも大まかには「現金回収」という事情は聞いていたようだが、「まさか、このままで?」と驚いていて、Aさんがチャリチャリと豪快にやってるのを見かけて「ひどいよね〜、大変だよね〜」と負のエールを送ってきたので、「あまり盛り上がらないように」と心の中で願った。

 そりゃまあ、非常識だとは思うけど、仕事なんだし、もっと楽しそうにやってね。まあ「なにこれ〜」と騒ぐのも楽しんでるうちに入るのだろうけど・・・・
 と、書いていて気が着いたのだが、私がその現金処理を快諾したのは、実は自分でやりたかったのだ。
 経理生活20年近いが、あれだけの小銭を扱ったことがない。
 お札だったらよく大量に数えたけど。葬式の後とか(笑)。最大で2千万円くらいかな?

 そりゃ、毎月あれで集金だったら、かなりゲンナリするだろうけど、滅多にないことであるから、ちょっと「ハレ」な感じがしたのである。だから、土曜日出勤したときなどに、自分でコツコツやろうと思ったんだけど、ちょうどAさんが手が空いているようだったので「ちょっと変な仕事だけど」と笑いながらお願いしたんだけど、予想外にネガティブな言葉で騒がれたので、彼女なりに楽しんでいるのだろうけど、ちょっとヘコみました。

 さらに「大量の小銭を拒否できる法律ってなかったでしたっけ?」と言われて、たしかにそういうニュースが昔あったような気がしたが、でも、例えば学校の募金で地道に集めた小銭を30キロくらい持ち込んで「これでピアノを買いたい」と言われたら、受取拒否なんてできないわけだし、そこを何とかするのは客と向かい合ってる社員の仕事で、それが経理に持ち込まれたらしょうがないじゃん。もちろん「これが経理の仕事でしょ?」と担当者が当然のように持ち込んだら「ちょっと〜」と文句言うけど、担当者は自分の力が及ばなくて押し付けられてしまったことを重々反省しているんだから、「どんまい」って態度で笑顔でやってあげよーよ。
3月13日(火)

 目も肩もすっきりしないので、とうとう運動することにした。
 と言っても、ジムでダラダラ有酸素運動してるだけだが、やらないよりマシであろう。家にいると、つい寝転がってテレビ観たり本読んだりになってしまうし。それが一番、目に悪そう。

 そーいや、ここんとこ小三治君の調子がよろしいようで、ブイブイ言わなくなった。ブンブン言っても、5分くらい放置しておくと大人しくなる。「新しいの買っちゃおうかなあ」と盛り上がっていたけど、しばらく様子みてみよう。

 そんなわけで、別に落ち込んでるわけでもないが、平穏無事な日々が続いているというか、心が鈍感になっているというか、あんまし日記に書くようなこともなく・・・・・ああ、そういや、今日、ハイジがこっちに来てマスオさんに仕事の引継ぎをしていたが(出向しても、まだこっちの仕事をけっこうやってもらっているので)誰かが「あっちどうよ?」と聞いたら「いや〜、別にっていうか、なんてゆーか、全然、経験積めないってゆーか」とコボしていた。
 いったい、どんな経験積みたいんだろうね?
3月9日(金)

 今日も休み。今週は二日間しか出勤しませんでした。
 でも、去年の後半から三連休どころか、土日連休(?)もまともにとれなかったので、このくらいやらないと気が済みません。でも、おかげで暇な時期とはいえ、仕事溜まり捲くっているので、来週が大変です。

 さて、熱烈有給消化期間もこれで1区切りで、中盤はマスオさんが長期休暇をとるので平日は休めないから、後は後半どのくらい休めるかですが、この間、カラオケに誘った友人に再度声をかけてみたら、やっぱしダメだった。鬱の人を外に連れ出すのは難しい。あんまりしつこくして追い詰めるのもなんなので、向こうがその気になるまで放っておくことにした。

 というわけで、せっかくの休日だが、暇だった。
 「そういや、この間、せっかく歩いて行ったのにお休みだった高井戸の温泉でも行くか?」
 と思ったが、徒歩で片道2時間もかかるので、またあの行程を歩くのもちょっと・・・・いや、別に歩いて行かなくてもいいんだが、あそこは「ハードお散歩+温泉」として丁度いい距離にあるから、何度か利用しているけど、電車乗って行くんならなにもあそこじゃなくても・・・・・(でも、高井戸の温泉「美しの湯」は平日800円なのでお値打ちです)

 それで暇だから、インターネットで電車で行きやすい場所にある温泉を探していたら、三鷹に岩盤浴がついている温泉施設があるという。
 「三鷹かあ・・・・」ちょっと遠いな、と思って地図を眺めていたら、ひらめいた。
 三鷹と吉祥寺はそれほど離れていないので、吉祥寺から歩いていけばちょうどいいお散歩にもなる。
 家から下北沢まで30分弱で、吉祥寺から三鷹までもそれくらいだから、1時間くらいのちょうどいい距離だ。で、下北沢と吉祥寺間だったら電車賃もそれほどでもないのでいいだろう。

 さっそく2時前に出発。
 吉祥寺のアーケード商店街「サンロード」を歩くのも久しぶりだ。
 あそこの屋根って昼間は空くのね。さすが。
 平日の昼下がりだというのに、けっこう人通りが多い。
 まあ、東京でも有数の人気商業地であるから当然だが、ああいう「中央線駅前アーケード」を完璧に模していた西鉄駅前アーケード商店街の寂れっぷりをつい先日フィールドワークしちゃったばかりだったので、いろんな意味で感慨深い。

 サンロードを抜けると五日市街道で、それをひたすら三鷹方面に歩けばいいだけだが、そんな道、今まで歩くことなかったので「へえ、成蹊大ってここにあったんだ」などと思いつつ、さらに歩くと「え?フィル・コリンズってここにあったんだ!」

 その昔、雑誌の投稿コーナーで有名になったマンションである。「フィル・コリンズ武蔵野」という物件らしい。江口寿もネタにしてなかったっけ?

 そんなわけで、五日市街道を歩く旅はけっこう楽しかったです。やっぱ都会はいいね。久留米ラーメン巡りはラーメンの味はともかく、自動車社会の中を徒歩で回るのが苦痛でしたが、東京だと徒歩やチャリが基本というか、「へえ、こんなとこにこんな店が」って楽しみがいろいろありますから。

武蔵野 湯らく

 前にママンがタダ券をゲットしたので(新聞屋さんから)、一緒に行った「深大寺温泉 ゆかり」で、ママンが隣にいたおばちゃんと話していたら「この辺は、あと二つできたのよ」と言っていたそうだが、たぶん、ここがその内の一つなんだろう。三鷹から送迎バスが出ている。
 でも、こっちはバスがなくても徒歩15分くらいなんじゃないかなあ?(吉祥寺から30分弱でしたから)

 平日は2200円で、岩盤浴がセットになるが、金曜日はシルバーデイでシルバーさんたちは割引になるそうだから「おばさんばかりで混んでいるか?」と覚悟していたのだが、3時過ぎという中途半端な時間だったためか、とても空いていた。

 実は、岩盤浴って初めてだったので(流行のモノに飛びつかない性格ゆえ。TDLだってオープンしてから25年くらいしてやっと行ったんですから)どうすればいいのかわからなかったが、岩盤浴は予約制で、そこの受付けの人が丁寧に説明してくれた。
 まず風呂のほうに入ってから、岩盤浴するのがいいが、岩盤浴はその効果が2時間くらい続くので、最低でも1時間は入浴しないほうがいいという。
 するってえと、風呂入って、岩盤浴したらそれで締めってわけですな。サウナみたいに風呂と併用するものではないらしい。そういや、岩盤浴にハマっている人が「岩盤浴で出た汗は全然臭くない」と言っていたっけ。

 入館したのが4時くらいだったので「一時間、温泉に漬かればいいか」と5時半に岩盤浴を予約して、温泉フロアに向かった。
 お風呂は高井戸と同じで黒オレンジ色した塩味の湯。東京の温泉は、このタイプか、もっとヘドロっぽい黒色をした塩分はそれほどでもない湯の2タイプらしい。
 温泉は普通だった。ってゆーか、「普通」よりもシンプルだった。露天の浴槽も一つだけだったし、サウナも一つだけ。普通は、露天にもっと凝るし、サウナも2種類以上あったりする。
 それでも、空いてる湯船で思いっきり足を伸ばして長湯できた。露天だと顔が冷えるから、長時間漬かってられるし。

 1時間、ゆっくり堪能してから館内着に着替えて岩盤浴フロアに降りた。
 そこは男女混浴(?)なので、岩盤浴専用浴衣というか作務衣に着替えて(脱衣所は男女別)、岩盤浴用のタオルを敷いて寝そべるのである。
 入ってみて、驚いた。
 私のイメージしていた岩盤浴とは、平らな床に効能のある岩(高価な玉川温泉の岩とか)が埋め込んであるというものだったが、ここのはまるで「賽の河原」というか、多摩川の河原の石みたいのがゴロゴロと敷き詰められていたのである。

 横になると、岩がゴツゴツして痛いけど、なんとか体の凹凸に合わせて横たわり、1回10分から15分というのを3セットというのが標準セットらしい。
 サウナと違って、息苦しいほど熱くもないので、何時間でも横になっていられそうである。
 最初の15分は「こんなもんか」と思ったけど、5分休憩して、次に入ると、いつのまにか汗が噴出して、うつ伏せになると顔を伝わった汗が鼻の頭から落ちるのがよくわかった。

 サウナだと「15分を三回」やるとクタクタになるが、岩盤浴はそれほどの負担でもなく、汗もびっくりするほど出るわけでもないが、サウナみたいに出たらすぐ水風呂に入らないだけに、終った後もしばらく汗がじわじわ出てきた。

 よくわからんが、この汗が「化粧水効果」になるらしく、サウナと違って洗い流さないらしい。
 汗がひいてきたら、もう帰ろうかとも思ったけど、仮眠所で横になっていたら30分くらい経っていたので「せっかくだからマッサージでもやってこうかな」と思って、受付に行ってみると、すぐやってくれるというので、40分コースを受けた。マッサージ師は、中国人男子だった。けっこう握力が強く、今まで受けた中でも最強だったが、こんなにデフォルトでギューギューのは受けたことがなかったので、試しにその強度でやってもらうことにした。もみ返しって経験したことないので。(まぞ)

 マッサージが終ると、もう8時過ぎで、岩盤浴から上がったのが6時半だったから「もういいだろう」と、また温泉に戻り、30分くらいゆっくり湯につかって、身支度して出たらもう9時近かった。

 たっぷり一日潰したなあ。それなりに金も使ったが、それでも6千円ちょっとくらい。安いもんである。

 外に出ると、外気が気持よかったので、また吉祥寺までテクテク歩いてしまった。
 このコースの欠点は、吉祥寺と下北沢という人気スポットを通過することで、だから不本意だったけど、風呂上りに眉毛と口紅だけは化粧したのだった。髪の毛はボサボサひっつめだったけど。

 下北沢からまた歩き始めたら、なんか後方で「おい!」と叫び声が聴こえたので「まだ早い時間なのに、酔っ払いのケンカ?」と思って振り向くと、茶沢通りの向こう側を通る車から顔を出したカメダコウキみたいなアンちゃんは、明らかに私のほうにメンチ飛ばしていたので、「え?わたし?」と思ったら、「おめー、いい夢みろよ!」と叫んで走り去って行った。

 田舎から出てきた若者が、シモキタでハジけて、なんか冒険してみたのだろうか?
 車内でなんか賭けでもしたのかね?
 金曜日の夜、トボトボと一人で歩いていたからマークされたのかもしれないが、夜道だったゆえ、あのアンちゃんは私が彼のカーちゃんくらいの年だったことに気が付かなかったかねえ?

 からかわれたので、ちょっとムっとしたが、しばらく歩くと飲酒運転の取り締まりをやっており「ザマーみろ、ちょっと天罰下ったかとアセっただろう」と溜飲を下げた。(赤信号で止まった車しかやってなかったので、どうやらあのアンちゃんたちはセーフだったようだ。まあ、あれは酔っ払いというより、ホルモンバランスの問題だろうけど)

 そんなわけで、「近場の温泉でリフレッシュ」はけっこうよかったので、あそこの岩盤浴はまたぜひ行きたいと思う。
 だって、脱衣所で常連客と掃除のオバチャンが雑談してて、掃除のオバチャンが「この間、他の岩盤浴に行ってみたけど、なんだかただの床暖房みたいで、全然汗出ないの」と言っていて、常連客も「ここのだったら、家に帰ってもまだジワ〜って汗かくのにねえ」って話していたので、あそこのはけっこういいらしいのだ。
 そういや、男性客も多かったな。カップルもいたけど、若い男性1人でやってる人もちらほらだった。男性ができる岩盤浴が少ないせいもあるかもしれないけど、岩盤浴で2200円(温泉付き)っていうのは安いようだし。岩盤浴というよりは「これがホントの岩風呂?」って感じだけど(笑)
3月7日(水)

 月曜火曜と休みだったので、月曜は友人とカラオケでハジケようと計画していたのだが、悪天候のため友人にキャンセルされた。
 でも、予報の言うほど荒れてなかったので、暇だったし、夕方本屋に出かけて、ついうっかり「気まぐれコンセプト クロニクル」を買ってしまった。
 超重い本である。内容じゃなく重量が。

 それを雨がパラパラ降り始め、風がときおり唸りを上げる中、スーパーでの食材の買い物と一緒に持って帰るのはけっこう重労働だった。
 そんで、寝転がって(持つと重いから)ずっと読んでいたのだが、四コマ漫画のくせに読んでも読んでも進まない。
 そのうち、目が痛くなってきたので、コンタクトを外して、眼鏡にして読んでいたのだが、夜中になったらくたびれて寝た。

 たぶん、それが悪かったのだろうが、(もしくはネズミ親分の呪い)、翌日は起きた途端に眼精疲労である。
 火曜日はやっとAさんちに経理指導に伺おうと思って、昼頃電話したが留守電で、「笑っていいとも」を観つつ昼食を食べたり、また「気まぐれコンセプト」を読んだりしていたのだが、なんだか涙が止まらなくなってきた。

 左眼は私の体の中で、最も弱いところであり、仕事が忙しくなると真っ先に痛んで残業を強制終了させるのだが、家でゴロゴロしているときに痛むことなんてなかったのに・・・・
 しばらくしたらAさんから電話がかかってきて「今日はダンナが外出しているので、ミヤノさんに来てもらっても資料が揃わない」とのことで、締め切りも迫っているから、わからないことはメールで聞くとのことだった。かろうじて、今現在の質問は「これって資産なの?」ということで「それは在庫じゃ」と説明。

 ありがちなことであるが、ダンナは趣味を仕事にしてしまったので、「これは売れる!」という品物を「自分で試さないと人に売れない」とお試し使用しているそうだが、そういうのは厳密に言えば「経費」であり、それが高額であれば「資産」にすべきところだが、12月末で売上ゼロらしいので(11月から起業)、そういう商品だか見本だかわからんものは在庫としておけ、とアドバイス。今期に売上が出たら、どうするか会計方針を考えればよいだろう。

 しかしダンナは相当強気になっているようで、「利益は年に700万円くらい」と言っているらしい。
 「ええ?利益が?売上の間違いじゃないの?」と問いただすが、Aは全くどうなっているのか把握していないらしい。聞いても教えてくれないので、ケンカばかりしているのが虚しくなってしまったそうだ。
 でも、今のところ最低限の生活費は入れているので、それなりに回しているようだけど、それだけ「資本」があるということは、かなり儲けているようで、それを全て「仕入」につぎ込もうとしているようなのである。
 まあ、利益上がっているというのは喜ばしいことだが(ダンナは相当なオタクだったので、オタク市場を掴んだのかねえ?)、その話が本当だとすると、700万円の利益を挙げるためには相当の資本も必要なので、家計費が潤う日は遠いだろうし、Aさんは子供の学費を稼ぐためにしっかり働かないといけないわけで、そりゃストレスも溜まるわなあ。

 そんな愚痴を拝聴してから「さて、じゃあ、また漫画読むか」とゴロゴロしはじめたが、左眼の痛みはだんだん激しくなり、夕方には激痛と言ってもいいくらいになってしまった。
 痛みのあまり、眩暈までしてきた。
 こりゃもうかなわんと、早い時間に床についたが、痛みは治まらず、なかなか寝付けない。

 今日、目が覚めたら、左眼は目やにでぐっちゃり。
 でも、目が赤くなったり腫れたりしているわけでもないんだよね。
 視神経がおかしいのだろうか?
 とりあえず、出勤するが、ハンカチ手放せないくらい涙が止まらない。まあ、この季節、目がウルウルしている人は多いんだけど。

 溜まりまくった仕事をこなすが、痛みで捗らない。
 でも、昼頃がピークで、午後にはだんだん和らいできた。

 「やっぱし、悪い姿勢で根詰めて読んでいたのが悪かったのかなあ」と思った。しかし、仕事している間に回復してきたっていうのも、なんだか複雑な気持。

 「きっと、肩や背中も張っているだろうから、久々に銭湯に行ってみよう」と決意して、近所の銭湯に行ったら、空いててゆったりできた。
 そんで、熱いお湯と水風呂に交互に入っていたら、案の定、目の痛みもすっきり消えた。

 そんなわけで、やっとパソコンに向かうことができて、日記を書いていますが、今日も早寝して目を休めなくちゃね。
3月4日(日)

 さて、ねずみーらんどの感想文は書いたものの、予想通りに「きゃー、ついうっかりネズミの帽子を買ってしまったわ〜」ということにはならず、「ふむ、こういうものか」と上から見下ろしている自分が、すげえ俗物に思えたので、感想文を寝かしておいたのだが、まあ、自分の性格がこうなのはしょうもないことなので、諦めてそのまま載せることにしました。

 翌日も休みだったので、筋肉痛を癒すために、散歩して温泉施設に行ったのですが、無念の休館日だった。うう、高井戸まで2時間も歩いたのに・・・・
 しかし、二日連続でハードに歩いたのがよかったのか、翌土曜日はそれほど肉体疲労は残ってなかった。
 木金と休んで、土曜日は出勤。
3月2日(金)

●初めてのネズミーランド

 発端は去年の11月末に遡る。
 母と別件で電話していたときに「そういや、あんた、ネズミーランド行かない?」と誘われたのだ。
 聞けば、弟の会社の福利厚生で、12月に「社員&家族招待日」があるそうなのだが、弟の妻は双子出産直後でとてもじゃないけど行けないので、母に声がかかったらしい。
 どうせ、姪っ子Nちゃんの子守り係なわけで、母は「あんたの分は私が出してあげるから、暇だったら行かない?」と私を誘ったのだが、私はその日は仕事だったので、きっぱりと断ることができた。

 その後、正月に帰省したときに、さんざんその時の話を聞かされたのである。
 どうやら、弟夫妻はかなりのネズミーランド・ファンらしく、ってゆーか、それが普通なのかも私にはよくわからんが、3歳の娘とミニーちゃんのツーショット写真を撮るのがその時のミッションだったらしい。
 たまたま弟が喫煙所に行っているときに、母がミニーちゃんを発見し、ケータイで「ミニーちゃんいるわよ〜」と電話したら、弟はダッシュで戻ってきて、用意していたミニーちゃん仮装衣装を娘に着せて、まんまと写真を撮ることができ、さっそく留守番している嫁に電話して「写真撮れたぞ〜〜〜〜」

 というような、よくわかんないものに付き合わされた母は、「これも息子の家庭円満のため」と思ってじっと耐えたようだが、弟のハイテンションと(駐車場確保のために、朝6時に出発したとか)、「3歳児中心」のネズミーランド見物にかなりストレスが溜まったようで、「今度、大人だけでゆっくり行きたいのよね〜」を連発していたのである。

 弟親子に振り回された鬱憤を私と行くことで晴らそうとしているのはわかったので、「こりゃ親孝行のために、一度行ってやらないといけないな」と覚悟を決めた。
 あんまり気が進まないが、私も不惑の年になったし、いつまでも意地張っててもしょうがないだろう。いや、別に意地張って行かなかったわけでもないのだが、なんとなく行くチャンスがなかったのだ。なんとなく未婚なのと同じである。

 さて、母の情報によると、多くの人は開演前に並んで、開演と共にダッシュするらしいのだが、そんなことする気力もないので「じゃあ、10時集合にしよう」ということにした。
 電車に乗っていると、周囲をママ友軍団に囲まれ「この人たちも一緒のところに行くのか?」と思ったが、彼らは豊洲で降りてしまった。ららぽーとですか。

 舞浜駅の改札前も、その時間になるとそれほど混んでなくて、ゆるゆるとゲートに向かった。

 「あんたは何が観たいの?」と母。「いや、私はほんと全然わからなくて」としか答えようがない。
 母は、前日に図書館で攻略本を5冊も借りてきたようで(1人4冊までなので、妹の名前でもう一冊だそうで)、それを読んでいたら午前2時になってしまったそうだ。

 気合入りまくりです。
 そんで、ちゃんと「お勧めアトラクション・リスト」のメモが作成してあった。
 ただ、うちの「我がママン」の欠点なのだが、彼女は「行列のできる店」にとことん弱い。だから、あそこでも「待ち時間ベスト5」みたいなのが自動的に「お勧め」にあがるのである。

 入場したらまず、「ファスト・チケット」というのをやらないといけないらしい。人気アトラクションを一つだけ予約できるらしいのである。で「どれにする?」と言われたって、「ビッグ・サンダー・マウンテン」と「スペース・マウンテン」くらいはどういうのだか一般常識として知っているが「プーさんのハニーがどうたら」とか「バズのなんちゃら」っていうのは「それって、どういうの?」って母に聞いても「さあ?でも、攻略本によると、120分待ちなのよ!」って言われても・・・・・

 「バズって誰?」「さあ?私は最近のデズニー映画よくわかんないのよ」(あの年代には多いが、母はいくら指導しても「ディ」と発音できない。だからDVDは「でーぶいでー」である。ちなみに「KIWI」はなぜか「キューイ」と発音する。いくら「き・う・い」と教えてもダメ)「あたしだって・・・・・」ということで、出自が明らかな「プーさんのなんとやら」のファスト・チケットをとった。

 さて、そしたらどうしよう?ということになったら、母が「ああ、いけない、ほんとは右回りしないといけなかった!」
 攻略本によると「人は自然と左回りしてしまうので、あえて右回りすると空いている」と書いてあったとか・・・・いや、どっちが右だったか左だったか忘れましたけど、ともかくその時点で、わたしらは「みんなが自然に回る方向」に進んでいたようです。

 「それって、開演直後の話であって、もう10時半だから、どっちから回っても同じでしょ」と正論を言っても、私の言うことなんかちっとも聞いてくれません。

 それにしても、やっぱしあの王国はよくできてるんだなあ、と思ったのは、「道がわかりにくい」
 国境を曖昧にする意味もあるんだろうけど、当然のことながら道が碁盤目ではなくて、あちこち歪んでいるので、方向音痴の人はすぐに現在地を見失うようにできているようです。
 道案内の看板もあんまりないので、不親切なように思えましたが、その分、スタッフは沢山いるので、道を尋ねると「こんにちわー」と明るく挨拶してくれて、テキパキと道案内してくれて「いってらしゃーい」と見送ってくれる。

 スタッフ教育の面ではさすがでしたわ。
 一度たりとも「それはあっちで確認してください」などと言われなかった。
 そうか、フジロックの掲示板などで「バイトが何も知らないすぎ。態度も悪い」と書く人がいると「あーた、そういうロック・フェスはデズニーランドとは違うんだから」と思っていましたが、なるほど、ほんとにそうらしいぞ、ということがわかった。

 しかし、末端までヤル気に満ち満ちていて、きちんと教育されてる王国といえば・・・・・・北朝鮮っぽいんですが。
 資本主義の夢と共産主義というか全体主義の夢は、実は同じだったんですね。つーか、ネズミーランド自体が「人類の夢」を凝縮したものなんだなあ、きっと。

 午後2時のパレードをどうしても観ないといけないらしく、母がお勧めのポイントというのは「ここは、片方しか客がいないから、みんなこっちだけに愛想を振り撒いてくれるの」というスポット。通は必ずそこに陣取るらしい。でも、別に場所とりしなくたって・・・・・と母も言うのだが、やっぱり早めに場所を確保したくなるらしい。

 で、パレードがやっと来ると、母は嬉しそうにずっと手を振っていた。
 「i子様に手を振る人の気持がわかるのよね〜」だそうです。

 人間はパレードが好きらしい。
 だから、軍事パレードっていうのをよくやるのか・・・・・

 パレードが終ったら、母は「なんか3Dのやつが観たい」と言い出したので、ネズミーランドの中でも、ねずみ色が希薄なため、平日だからけっこう空いていた「未来館」(ともろーらんど、というらしい)あたりに戻ると、3D映像のアトラクションも20分待ちくらいですぐに観れた。
 まあまあ、けっこう練られていて楽しかった。その後すぐに観た「スター・ツアーズ」っていう、映像と椅子の動きで効果倍増のアトラクションもけっこう楽しかったけど、こういうのだったら、他の遊園地でもよくあるよな。

 しかし、やっと整理券を持っていた「プーさんのハニーハント」を予約した時間になったので、乗り込んでみたら、「ねずみーの恐ろしさ」を実感した。

 いやー、すっごいバッドトリップでしたよ。
 びっくりした。
 まさに「高熱でうなされてるときの悪夢」でした。「ゲストのみなさんは気まぐれに進むハニーポット(はちみつの壷)にのって、プーさんといっしょにはちみつ探しの旅に出発します。プーさんの、ほのぼのとした世界をお楽しみください」っていう解説だったが、あれが「ほのぼの」?
 母はがっかりしていたが、でも、たしかに技術はすごかった。普通のアトラクションだとレールの上を走るのだが、プーさんのはバラバラに動くのだ。前後左右、縦横無尽に走るカートに乗って展開されるのは「ボクのハチミツ〜」っていうプーさんのサイコ空間。いやー、ヤバかったですよ。あれがまだ「プーさん」だから、「そんなはずはない」と思って耐えましたが、あの技術で「ホーンテッド・マンション」をやったら、そうとうヤバいよ。

 出たあと、私はしばらくフラフラしてしまいました。

 でも、おかげで「この王国、邪悪な伝統は健在なんだ」と確信したので、心構えができましたけど。(ほら、昔は「でずにー映画はラリラリな人が作ってる」っていう伝説があったでしょ?)
 やっぱ、変なところですよ。みんな、なんかの耳つけて歩いてるし。
 「ねずみー教徒になっちゃった自分」を楽しんでいるようですが、「洗脳されごっこ」って不健全のような気がして引いてしまったのですが・・・・

 まあ、母は大喜びでしたよ。
 平日だったけど、もう中学生や高校生の3年B組な方々は沢山いたので、けっこう混んでいたけど、でも週末に比べれば断然空いていたので、けっこうアトラクション乗り捲くりできました。

 そんで、暗くなってきたら、シンデレラ城の前の広場はルミナリエばりにライトアップして、「シンデレラの戴冠式」が始まっていた。
 「わあ、きれー」と母は喜ぶが、おカンと二人で、ロマンチックな夜景の中を歩いていても、私はあんまし盛り上がらないんですが・・・・・(ねずみーらんど ボクとおカンと、おトンは留守番)

 で、母が「後は何やる?ええと、まだバズのなんとかが・・・・」というので、行ってみたら30分待ちだったので挑戦してみたのだが、カートで移動するけど、ただのゲーセンの射撃ゲームじゃん。
 私はああいうの得意だったので、3万点くらい稼いだが、母はやっぱし照準の合わせ方がわかっていなくて千点くらいだったから、照準の合わせ方をレクチャーして、もう一度チャレンジした。(20分待ちくらいになっていたので)

 ああいうのは普通に楽しいが、別にねずみーらんどでやらんでも・・・・

 そんで、母がどうしてもメリーゴーランドに乗らないと気がすまないようだったので、そっちに戻って、「わたし、もう、こういう回転するの苦手なんで、外で観てるから」と母だけ載せた。
 「こういうのは、普通、親子連れでやるのに」と母が言うので「うちらだって親子連れだ!」

 60歳の母が木馬に乗って手をふり、40歳娘が消えては現れる老母に手を振る・・・・・・はあ、親孝行って大変です。

 さて、ここまで書いてみて、気が付いたのですが、「私、やっぱし、遊園地の乗り物が苦手」
 母に付き合って、いろいろ乗ったのですが、「ガジェット・ジェットコースター」っちゅう、小さなジェットコースターでも充分ダメでした。母が「ダンボも、いつも並んでて、乗ったことないのよねえ」とブチブチ言うので、「じゃあ、もう空いてきたし、乗ってみよう」と20分も並んで乗ってみたのですが、ああいう遠心分離機にかけられたようなのもやっぱし苦手。

 もっとゆったりしたものでも、例えば「ピーターパンがどうたら」みたいな牧歌的なやつや、「これ以上ユルいのは無い」という意味で究極の「狭い世界」(♪せ〜かいは せ〜まい〜 と連呼されても癒されません)も、なんだかレールに乗せられた己のつまらん人生を凝縮したようで、楽しめませんでした。

 だいたい、どれもこれも人工的の極地なので、「マーク・トェイン号」や「開拓鉄道」や「ジャングル・クルーズ」にも乗ったけど、よくできた動く人形ばっかり観てると心がすさんでくるのは私だけ?

 話は前後するが、最初に乗ったのは「カヌー」でした。
 母がその昔、父の「会社でご招待ツアー」で行ったときに、「もー、うっかり乗ったら、すごいハードで。でも、あそこで自力でやるのって、あれしかないから、けっこう楽しかったのよ」と語っていたのは覚えていたが、今回、久しぶりにどうしても乗りたかったらしい。

 で、「マーク・トエイン号」も走るその池(ってゆーか、川?)には、カモがちらほら泳いでいて、カヌーが近寄っても悠然と泳いでいたので「これは、デズニーの技術じゃないよね?」と母と冗談飛ばしていました。

 しかし、夜になって、シンデレラ城前広場の芝生の片すみで、カモさんたちはせっせと道にばらまかれたポップコーンをつついていました。食い物には困らないよな、ここ。
 ちゅーか、あの場所で彼らだけが「リアル」でした。
 ちゅーか、てきぱきとポップコーンのゴミを処理する彼らを見て「もしかしたら、彼らも正式な掃除スタッフなのかもしれない」と真顔で呟いたら、母に「そんなわけないでしょ」と正しく突っ込まれましたが・・・・

 さて、時刻はもう8時近かったので、「花火まで、少し休もう」ということになったのですが、シンデレラ城の横を通ると、あれれ?またなんかイベント?
 係員に確認すると、どうやら「シンデレラの戴冠式」というのは二回公演で、次回は8時50分からだそうで、母は「さっきは途中からだったから・・・」と観る気満々。

 私は、かなり疲れていたので、「私はもういいよ」と言ったのだが、全然聞いてくれない。
 だって、もう10時間も母の「この間、弟親子と行ったときの話」や「この間、友だちと温泉に行ったときの話」や「今度、父と行く四国旅行の話」を真剣に拝聴しながら、苦手なアトラクションに乗りまくり「わあ、楽しいねえ」と自分を偽っていたのである。そりゃ、午後3時くらいまでは楽しかったけど、その後は、ほんとに「親孝行エンジンに必死にオイルさしてがんばりました」だったわけで、もう限界。

 「じゃあ、おかーさんが戴冠式見てる間、私は休んでるから、とりあえず、どっかお茶するところ」と探したら、大きなファストフード店を見つけたので、「じゃ、私はここで」と言ったら「でも、あと5分で花火が始まるのに」

 母はかなりの「ハナビスト」である。ほんとに大好きだ。それはわかっていたが、私が「疲れたから休みたい」と言ってるのに「でも、花火が」と言われても・・・・観ないと死ぬって言われれば観るけど、これを観ないと一生後悔するような花火じゃないだろう。毎日打ち上がってるんですよ?

 しかし、母は「せっかくの花火だから二人で見ないと」と、わがまま彼女みたいなことを言いやがる。
 「そんなに観たいなら、一人で観ろ」と、こっちも疲れているからブチキレ寸前。
 ほんと、あと1時間の辛抱だったのだが、それができなかった。

 結局、なんとか母を1人で行かせたのだが、「ああ、お父さんって、あの人と一緒に旅行できるなんて、ほんとエラいわ」と父への尊敬の念を強めた。
 四国旅行するというので「とうとう、お遍路さんに挑戦するの?」って聞いたら「お遍路はやめたの。だって一日10時間も歩くところがあるんだもん」と言うから、「今日だって、もう10時間も歩いてるよ」と言ったら「これは違うわよ」

 いや、同じですってば。

 そんで、ビギナーの私も園内を一周したら、だいたいの場所は把握したので「ほら、ダンボはこっちだって」と行っても「あらあ?ほんと全然どっちがどっちだか」とトボけるので「おかーさんも年とって、すっかり方向音痴になったねえ」と言ったら「いや、私は方向音痴者じゃない」
 「だって、さっきから、全然逆方向に行こうとするじゃん」
 「おとーさんなんて、もっとヒドいんだから」

 はいはい・・・・・そうですね。

 そういえば、ねずみ親分と、その彼女が揃って出現したのにも出くわしたな。
 私はネズミに興味がなかったので、通り過ぎようとしたのだが、母がなんだかんだ言っても興味がありそうだったので、とりあえず近寄ってみたら、ライオンの残飯に群がるハイエナのような人ごみに突っ込んでいって、しっかりネズミ親分の肩を抱いて「ほら、写真撮って!」

 「よかったね、写真とれて」と言ったら「ほら、あんたも、がんばるのよ!お願いしますって言えばいんだから!」

 いや、私だって、それがネズミ親分とかじゃなくて、キアヌ・リーブスだったり、玉木宏君だったりしたら、迷わず突進しますが、ネズミ親分の着ぐるみなんて・・・・「おかーさん、そりゃ、向こうからお願いですから一緒に写真撮ってください、って言われれば喜んでツーショットしますけど・・・・」と、クドクド説明してやっと解放してもらった。

 そんなわけで、やっと9時半頃に母も「じゃあ、帰りましょう」ということになった。
 ほんとは、そのまま実家に一緒に帰って一泊しようと思っていたのだが、もう限界だった。
 後は、おトンにバトンタッチである。たぶん、向こう3ヶ月は「娘と一緒で超楽しかったネズミーランド話」を繰り返し聞かされるはず。

 夕方、父から母のケータイに電話があった。「夕飯どうする?」
 母は「もう、ミヤノと一緒でスムーズだし、平日で比較的空いてるから沢山乗れて絶好調!夕飯?遅くなるからおとーさん1人で食べてて」と話していた。
 電話が終ったあと、「おとーさんたら、私は楽しいみたいだけど、ミヤノは楽しんでるのか?って心配してたけど、やーねえ?楽しいわよねえ?」

 ええ、とっても楽しんでま〜す。

 次回の親孝行は父としっぽり酒を酌み交わそうと思う。

 さて、翌日の夜、母から電話があり「まだ、デズニーシーは行ったことないのよねえ?どうなのかしら、あっちは?」

 次回は「しー」の方で親孝行しなくてはいけないそうです。うううう

 私がイマイチ「ねずみーらんどはやっぱし苦手かも」と思ったのは、「幼少時から体験してないので、洗脳されてない」「遊園地がそもそも苦手だ」「だいたい、親と行って楽しいところなのか?デートで行けば、あの夜景もロマンチックだと思うのでは?」といろいろな要素が絡んだのだと思いますが、母だって、初めて行ったのは私と同じ年くらいの時のはず。(私が10代後半のときにオープンしたから)

 母は「王子様」が大好きなんだとか。
 パレードで出てくる、シンデレラと王子様なんて、はっきり言って「キモい」んですが、あれがいいらしい。
 「わたし、ハンサムが大好きだから、新聞の勧誘でもハンサムなお兄さんが来ると契約しちゃうの!」って熱く語っていました。

 そりゃ私だって、先日、ハンサムな銀行員にドギマギしましたけどよお・・・・

 長くなりましたが、一生「ねずみーらんどって行ったことないんだよね、なぜか」と言っていればよかったです。そうすれば「なんか北朝鮮みたいに不思議〜」なんて凡庸な悪態つかなくても済んだのに。
 ミルハウザーが描いた「資本主義の影」みたいのが、あっけらかんと輝いている不思議な国だった。そう、あそこではミルハウザーやブラッドベリの立位置がないというか・・・・まっくろくろすけの居場所も無い。

 そんで、たまにバッドトリップなものが「子供も愉しめるエンターテイメント」として、あっさり紛れ込んでいて、「カリフォルニアの青い空」の影の一面というか、ユーロ・ディズニーが苦戦しているわけが、やっとわかりました。

 まあしかし、欧州にも、オペラの世界をそのまま再現してしまったルードウィヒ王の城とか、イスラムの極楽浄土を再現したアルハンブラ宮殿とか、「癒しの田舎テーマパーク」もあったベルサイユ宮殿とか、後世に残る「デズニーの先輩」たちの作品がたくさんあるわけで、かつては支配階級にしか許されなかった「夢の王国」が庶民に安価に振舞われているのは、民主主義万歳なことなのでしょう。 
3月1日(木)

 

 このよーなものが君臨する国に、ついに行ってきました。
 (写真の画質に、著作権保護精神と、恥じらいの精神が顕著に同居しています)

 遅いデビューだったな・・・・・

 「行ったことたないもーん」が実は自慢だったが、(だって、たいてい「ええ〜?」って驚かれるんだもん。ときどき「ふっ・・・ミヤノさんらしいですね」って言われるけど)、行った後の感想としては・・・・・ええと、これからゆっくり書きます。
 


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