可燃物な日々

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 日本酒8合飲んだ勢いで、新しい掲示板を作りました
10月15日(日)

 久々に普通に土日が休みだったので、「いろいろやらなきゃ」と思っていたのであるが、やっぱし全然ダメ。
 秋の心地よい気候に、ひたすら眠気が・・・・

 チャングムも、いよいよ終盤だ。これが終ると、私はどうなってしまうのだろう?
 ERがやっと地上波で再開されたけど、前回のアフリカ編をひきずっていて、「ああ、お仕事って大変よね」っていうよりも、「アフリカこえーよ」なので、あんまし感情移入できない。

 今日はやっと映画を観にいきました。前から行こうと思っていた「サムサッカー」ってやつ。
 キアヌが「友情出演」みたいに出ているのであるが、キアヌ・ファン的には「イルマーレ」より、こっちのほうがよかった。いや、たぶん、キアヌが全くどうでもいい人にとっても。
 前の回が終ったときに出てきた若い女性が、連れの友人に「あの歯医者役の人、なんて言う人だっけ?」と言っていて、私は心の中で思いっきりイナバウアーしましたが、友人嬢はすかさず「キアヌ・リーブスのこと?」と言っていて、「あ、そうそう、なんか有名な人だよなあ、って思ったんだけど、名前が出てこなくて(笑)」などと会話していましたが、そういや、彼女らは2人とも途中で寝てしまったらしい。

 たしかに、そんなに面白い映画でもなかったが、でも、けっこう面白かったよ。
 まず、キアヌをちゃんとわかって使っているあたり。出番は少ないのだが、出てくる度に髪型が変わっていたりして、それにマラソンしてるキアヌや自転車レースしているキアヌなんて、けっこうレアでしたし。
 そんで、主人公に「親指しゃぶり」を止めさせるきっかけを作る人なのだが、その歯医者自身が、いろんなものに依存しつつ、なんとかやっている大人なわけで、「ハンサムな歯医者だけど、ちょっと変」っていうあたりがよかったです。

 しかし、アメリカのどの辺の地域を想定しているのかわからなかったが、いまどき、あんな高校生いるのかね?と思った。日本でもいまどき、見かけないよ。
 ティルダ・スウィントンの母親役もよかったです。派手なドレスを試着するけど、ちょっとタルんだ体のラインで、息子も呆れてるんだけど、あそこの演出っていうか、衣装さんは優秀。普通だったら、あんなドレスなんて見事に着こなしちゃうんだろうけど、胸や背中のあたりのサイズを少しいじるだけで、あんなに「びみょー」になるんだって、笑ってしまいました。

 立っているだけでも神々しいティルダを「思春期の息子について悩む、ちょっとミーハーな母親」っていうのに無理やり押し込んだ違和感が、いい味出してましたが、ティルダ・ファンじゃない人にはどうだったんでしょう?

●なんだか臭い

 金曜日に部屋に帰ったら、なんか部屋が臭かった。
 部屋中臭いわけでもなく、時々、プンと匂うのだ。
 自分が臭いのかと思ったけど、どうやらそういうわけでもなさそうだし、じゃあ、部屋の堆積層の下で、なにかが腐ってる?と思って捜索してみたが、発見できない。

 で、ベランダに出てみたら、また少し匂ったので「外から?」と思ったのだが、それも、一瞬だけであった。

 どこかでクサヤでも焼いていたのかしら?

 それとも、隣の人が死んでるとか?

 それとも、自分がもう死んでいて、腐敗が始まってるとか?

 そのせいで、神経質になってしまったのか、外出しても「あ、この匂い」と1時間に一回くらい感じるのだ。

 もしかして、なにか植物の匂いなんだろうか?銀杏が匂うとかその類?

 どんな匂いかって、ブルーチーズの匂いを軽くしたのと、犬臭さを軽くしたのを混ぜたような感じなんだが・・・・
 別に嗅覚自体が敏感になっているわけでもないのだが、ある一定の周波数っていうか臭波数(?)にだけ反応しているような感じで落ち着かない。なんかのフェロモンでもキャッチしているのだろうか?

 一種の「電波」だとは思うのだが、このタイプは初めてなので、けっこう戸惑う。つーか、「やっぱり自分が臭う?」と思いたくなってしまうので、不安になるが、必死に自制しております。
10月13日(金)

 いかん。超ささいなことで、ムっとしてしまった。
 いや、「ささいなことでムっとしている自分」を反省しているのではなく、ムっとすると気分が悪いから・・・・って、みんなそうか(笑)

 私がふだん、「温和」を目指しているのは、カっとなるとエラく動揺して気持悪いからである。
 そりゃー、常に愚痴はこぼしているが、でも、たいていは「ま、いっか」で済む程度である。その場で「それは間違ってる!」と声を大にして主張できないので、家に帰って日記さんに向かってねちねち愚痴っているうちに、けっこうヒートアップしたりするが、そうやって内部にこもりがちなので、あまりにもムっとすると体調が悪くなるというか、動悸や眩暈で苦しくなってしまうのだ。

 心臓悪い人が、激しい運動すると発作が起きるみたいなもんだと思っているので、だからなるべく「平静」を保つよう努力しているのである。

 そうは言っても、普通に暮らしていれば、ムっとする事態は避けられない。
 そんで、こういうのも相性があるみたいで、逆にあまりにも「困ったちゃん」だと、こっちも心構えが出来ているというか、心の壁を厚くするので、けっこう平気だったりするが、わりと大丈夫そうな人に限って、こっちの油断にグサっと突っ込んできたりするので、ときどきこうして「なんで、こんなことで心臓バクバクしてんじゃ」と悩むことになる。

 今日のも、ほんとに些細なことだったのだ。
 また考課面談があるのだが、新課長と私と2人で平社員の1次考課をすることになったらしい。
 新課長に「そうなったから、よろしく」と言われたときには「あ、そうっすか」で終わりだった。

 そしたら帰り際に課長から「考課のことで来週打ち合わせをしよう」と言われて「はあ?」

 課長がそんなこと知る由もないが、私は考課が大嫌いなので、やれと言われれば、無我の境地で乗り切るが(要するにテキトーに流す)そのことについて、真面目に考えたくなかったのである。

 そんなわけで、私がポカーンとしていると、課長も変だと思ったのか「今までどうしてたのか、とか・・・・・」「え?今までって?」「ミヤノさんがやってたんでしょ?」

 私がさらに深い「ぽかーん」の境地に入っていたら、なんと、同僚M嬢がナイスな助け舟。
 「いや、たしかに、前に一回くらいミヤノさんに面談してもらったことはあるけど・・・・」

 ありがとう、M嬢。あなたはちゃんとわかっていたのですね。それが私がやるべきことでないのに、嫌々やらされていたということを。
 その言葉で私も我に返り「そ、そうです。あんときはT部長の気まぐれでやりましたけど・・・」
 「じゃあ、そのときはどうしたの?」
 「はあ・・・・」

 覚えてないよ。つーか、あれはT部長お得意の「儀式」だと思っていたので、ほんとにただ流しただけだった。

 そのあたりで察してくれればよかったのだが、課長もけっこう強気にマイペースの人で、だから、温和そうな物腰とは裏腹に、よく他人とぶつかっているけど、相手が「そこんとこ、微妙なので、テキトーにごまかしたい」という雰囲気になっていることを理解してくれないのである。

 つーか、私が曖昧な態度をとったあたりで「この件について確認するべき人は、ミヤノさんではなく、部長だな」ってわかりそうなものなのに、私に「では、詳細は来週打ち合わせましょう」と言った手前、それを撤回してくれないのだ。
 M嬢が「ミヤノさんにそれを確認するのは筋違いである」と、せっかく仄めかしてくれたのに・・・・

 私もはっきり「そんなのわかりません」って言えばよかったのだが、そう言えなかったので、向こうは「まあ、わかる範囲でいいから、教えてよ」と責めた立てくるのだが、それは向こうも「どうしていいのかわからない」という不安を抱えているからなのはわかっているので、「あんたが、自分で考えろ」とも言えないし。

 課長の欠点は、そういう場合に「じゃあ、打ち合わせしましょう」と言ってしまうあたりなんだろう。
 別にミーティングするほどのことでもないのだ。
 だから「こういうのって、今まで総務ではどうやってたの?」って聞いてもらえれば、「うーん、私も実はよくわかってないんですよね」って話は進むのだが、「僕は新入りだけど、あなたは古株だからわかってるはずなので、ぜひ、いろいろ教えてください」って態度でこられると、困るんだよなあ。

 で、課長の欠点は、「自分はまだよくわかってないけど、わかる人にきちんと教えていただければ、きちんとできるはずです」っていう態度なこと。
 彼が他の部署にいるときにも、いろいろ質問されたけど、それは質問ではなくて「ちゃんとそちらで決めてくれないと困る」というような詰問で、こっちも「いや、それは、そちらの都合に合わせますから」と言うと「そんな、曖昧なことじゃ、困りますよね?」という意味のことを言われて、仕方なく「じゃあ、こうしてください」と言うと「でも、それじゃ、ちょっと違いますよね?」って、違うと思うんなら、そっちで好きにやってくださいって言ってるじゃん。

 要するに野党みたいな態度なんである。
 与党がなんかやると「それは、おかしい」と指摘するので、「じゃあ、あんたが決めれば?」って言うと「それは、あなたの仕事でしょ?そんな他人任せでいいのですか?」って責められる。

 そういう性格なんだから、しょーがないんだけどさ。
 で、ときどきそういう困ったところがあるけど、概ね「いい人」なんだよな。
 ほんと、嫌な人じゃないんだけど、ときどき、些細なことでしつこいので困る。
 それは同僚M嬢もそうなんだけどさ。

 M嬢は自分が100%納得しないと先に進まない頑固さをもっている。
 でも、私がそれに慣れてきたので、M嬢への説明は異常に時間がかかるが、納得してくれれば、ほんとに完璧にやってくれるので、そういう人も組織には必要であろう。「てきとー」という言葉は彼女の辞書には無いだけである。

 些細な愚痴がとまらない13日の金曜日であった。ああ、平和って素晴らしい。
10月12日(木)

 だんだん忙しくなってきたなあ。
 今ごろから、年末がいつもけっこう忙しい。
 だから、けっこう仕事溜まってきたんだけど、もはや残業する気力もない。

 若い頃から、あまり残業できない体質だと自覚していたが、それでも、どーしよーもないときには頑張っていたけど、最近は、ほんとにダメだ。で、どうしてるかというと「期限がタイトな仕事は若いもんに押し付ける」
 幸いにも、ハイジがほいほいと引き受けてくれたので助かっているが、そういや奴の「今後」はどうなったのであろうか?怖いから、こっちから聞けません。でも、今の様子だと、最悪でも今年いっぱいは大丈夫そうである。

 この間、久々にF1を見て「笑っちゃうほど金かかるスポーツだな」と思ったけど、核開発もお金かかりそうですよね。
 良識ある人々は「そんなお金あったら、飢えている国民に・・・・」と思うのかもしれないが、私は「そんなお金あったら、サッカーなんとかすればいいのに」ってマジに思いました。
 いや、別にF1に参戦してもらっても構わないんですが、やっぱ、サッカーっしょ。
 核実験する資金をつぎ込めば、ヒディング監督の1人や2人は雇えるだろうし(二人はいないが)、W杯のアジア枠ゲットしちゃえよ。日本を蹴落として。

 そしたら、あーた、日本中が大騒ぎ確実っすよ?想像するだに恐ろしいくらい。
 (あたくしは、個人的にはアジア枠多すぎだと思うので、日本が出なくても構わないんですが、でも、そうなると地上波でやってくれないということだけが大問題なだけで・・・・)

 まあ、しかし、スポーツの場合は、有力選手を強化するために、海外に出すと、亡命されちゃいそうだからなあ。でも、そこは家族はがっちり人質にしておくとか、いろいろ方法はあると思うんだが。
 まあ、あと、W杯に出場できても、アメリカは何とも思わないだろうからなあ。

 そういや、アジアカップのインド戦はまた「真っ暗」になってたらしいですね。今度はコルコタじゃなくて、バンガロールだったから大丈夫かと思ったんだが・・・・ピッチを犬が横切ったとか・・・・さすがインド。

 私が旅行した10年前も、頻繁に停電していたが、いまだに不安定なんだなあ。
 思い出すよ。調子が悪くて、ホテルで昼間に寝てたら、天井のファンが停止して、あたりが一瞬静かになったと思ったら、従業員がドタバタしはじめ、裏手にある自家発電機がブーンとうなりをあげ、それは私が宿泊しているホテルだけではなくて、あちこちで次々と「ブーーーーーん」「ブーーーーーン」と雄たけびをあげはじめ、その共鳴はすさまじく「がーーーーー、あたし、熱出て寝てんのに!」と辛くて寝てらんなかったのであった。

 調子悪いときって、日本の優秀な冷蔵庫が唸りをあげているのも気に触ったりするけど、それがインドの発電機じゃあ、ほんとに最悪である。
 逆に調子よければ、なにが唸ろうと平気で寝てるけど(笑)

 今日、ふと思ったこと。
 「神社の系譜」という本を読んでいたのだが、そしたら、「鹿島神社」ってすごく古くからあったことを知った。

 私が不勉強なだけかもしれないが、平安時代の関東地方なんて「エゾ地」だったのだと思っていた。
 よくよく考えれば、「イイクニ作ろう鎌倉幕府」のころには、関東の武士があれだけ力を持っていたのだから、関東もそれなりに栄えていたのかもしれない。

 というわけで、「江戸時代以前の東京ってどんなだったんだろう?」という素朴な疑問が湧いただけです、今の東京を作ったのは江戸幕府だと思うのだが、皇居もお堀もなかった頃って、どうだったんでしょ?
 でも、そういうのって、たぶん、小中学生のころ「郷土の歴史」として勉強させられたはずだよなあ。
 私の場合は東京じゃなくて、千葉だったけど、えーと、千葉の歴史って?
 貝塚があって、貝塚があって、だから貝塚があったんだよ(笑)

 私の通っていた高校は「元藩校」が自慢だったが、それも「蘭学の聖地」だったからだそうで、つーことはやっぱり江戸時代、なの、か、なあ?「藩校」っていうからには、そうなんだろう。たぶん。

 いやー、千葉の歴史もさっぱり忘れたなあ。てゆーか、たいした歴史的事件もなさそうだったし。貝塚作ってたころがピークだったのでは(笑)あと、「塚」繋がりで、三里塚とか?(爆)

 たぶん、わりと教科書に書いてあったことは覚えているはずの私ですら、このてーたらくっていうことは、千葉の歴史は相当地味で、ってゆーことは東京の歴史も江戸以前はかなり地味だったのだろう。鎌倉時代に、なんか活躍した?平泉って東北でしょ?

 でも、関東平野は日本有数の平野だし、これだけの土地が見落とされていたとは考えられないし、でも、江戸幕府がすんなりやってきたのだから、この地にそれに対抗するだけの有力な氏族がいなかったのだろうか?
 ウィキペディアで「徳川氏以前の江戸」っていうのを見つけたが、これじゃあ、よくわからんなあ。
10月11日(水)

 自分と他人は同じ物を見ていても、全く別なことを考えているのは当たり前のことなのだが、今日もそんなことがあった。

 少し寝坊したので、会社に着いたのは10時5分くらいだった。入り口で掃除のオバサンとすれ違ったら「あら、おたくのフロア、まだ真っ暗だったわよ」と言われた。
 やべー、今日は誰もまだ出勤してないんだ。
 総務部が一番遅くに来る会社なんて、ほんとに変な会社(笑)。
 でも、マジで笑い事じゃないので、なるべく10時前には出社するようにしているのだが、私がうっかりしたときに限って、他に誰も来ていなかったりする。

 それはいいとして、掃除のオバサンが「でも、ドアが開いていたのよ」と言うので「え?どこか、開けっ放しだったんですか?」

 そしたら、なんてことはない、階段とフロアの境目にあるドアが開いていただけらしい。
 そこを開けておいたほうが、空気が循環するので、昨日から開けておいて、誰も閉めなかっただけであろう。施錠するドアでもないので、ドアストッパーかけて開いてようが、閉まっていようが、何の問題もないのだが、掃除の人は「誰もまだ出勤してないのに、なぜドアが開いてるんだろう?」と気になってしょうがなかったらしい。

 「いや、ですから、昨日から開けっ放しだっただけで・・・・」
 「でも、開いてるから、どーしたんだろうと思って」
 「でも、鍵かけるわけでもないし・・・・」
 「え?鍵なんてないでしょ、あのドア?」

 オバサンは、ただビジュアル的に「異常だ」と感じたので、そのことを誰かに言いたいだけなんだろうけど、どう返事していいのかわからない。

 そういや、昨日も似たようなことがあった。
 マスオさんが担当しているアルバイトの給与明細の出力で、プリンターが故障してしまって、給与支払日にバイトに渡せなくなったらしい。
 部品交換に時間がかかるらしいので、しょうがないのだが、でも、同じプリンターで社員の給与明細も出しているので、そっちが遅れるのもオオゴトだから「親会社はどうすんだろ?」と言ったら「壊れたのは印字のカートリッジで、ドットのほうは大丈夫だから、それでやるって言ってました」

 んん?意味がわからん。と思って問いただすと、給与明細書本体はドットプリンタで印字されるので問題ないが、複写式の一番上に位置する「控え」の部分はカートリッジで印刷されるとのこと。

 「だったら、バイトのもそれでいいじゃん?控えなんて、なくてもいいでしょ?」

 「控え」は、それがあるからファイルしてあるだけで、それを元に何かしているわけでもなく、ただひたすら溜まっているだけで、ときどき処分しているはずである。
 それに、なんかあったら給与管理ソフトにデータは入っているので、それを見ればいいし、他にも合計表をプリントアウトしているので、そっちのほうが重要だったりする。

 そしたら、マスオさんも「そうですね、たしかに控えで確認することは無いですね」と言うので「だったら、控えなんてなくても、出力しちゃえばいいじゃん」と言ったら「でも、いつも控えをとっているから・・・・」

 あーん、も〜
 そういう風に言われると、もうそれ以上、意見したくなくなるので放置しておいたが、なんでこういう人って多いかねえ?「ずっとそうしていたから、それは守らないと」って、どうして思いこむのか理解不能だ。
 その仕事をマスオさんに引き継いだハイジが昨日は休みだったので、ハイジから言ってもらおうと思って「プリンター壊れた件だけどさあ、控えが出ないだけらしいよ?」って言ってみたのだが、ハイジは私の話を全然聞いてないようで「あ、そうっすか」と、まるで日曜日のブランチで新聞読みながら妻の話をテキトーに返事してるダンナみたいな態度だったので、こっちも「まあ、別にちゃんとバイトの給与は振り込まれているのだから、明細書がなくても暴動にはならんか」と思って、それ以上騒ぐのはやめた。

 こういうことはほんとによくあるんだけど、前も、事務用品を納入している業者(アスクルみたいなもん)からの納品書がたくさん出てきて、私が「これはもう保管する必要がない」って言ってるのに「でも、こんなにきちんと保管されてたってことは必要なんじゃない?」って言われて、「私が要らないって言ったら、要らないんだ!もし、何か問題が起こったら私が責任とるから、捨ててくれ!」って大声でまくしたてて、なんとか処分させたりしたけど、多くの人は「前任者がなにげなく残したこと」をきちんと受け継ごうとするらしい。

 まあ、そうやって文化は継承されていくのかもしれないな。

 でも、マスオさんは、いつも勝手にファイルを破壊するっていうのに、なんで、そんなことには意固地なのか、さっぱりわけわかりません。ほんとに、他人って何を考えてるのか、さっぱりわからん。    
10月10日(火)

 今朝のワイドショーを見てたら、トップニュースは「北朝鮮核実験」であった。
 驚いた。
 いや、北朝鮮の行動に驚いたのではなく、私が全くそれを知らなかったことにである。

 確かに、一日中、他部署の作業部屋でホチキスと指サックと輪ゴム相手に黙々と作業していたのである。
 単純作業だけど、けっこう神経使うというか、ミスがあると大変なことになるのはわかっていたので(現場がかなり迷惑する)、ほんとに黙々とやっていた。でも、それは私だけではなく、自分と同じチームにいたX氏が、隣に座っていたZ氏になぜか急に「今って、24やってるよね、あれ見てる?」と話し掛けると、Z氏は「ああ、いちおうDVDは全部持ってる」と返事したが、X氏が「じゃあ、全部観てるんだ!いやー、ボクはなかなか観る時間が無くて・・・・」と「無難な24世間話」を展開しようとしていたが、Z氏はほとんど反応しなかった。

 だって、その時やってた作業は「4種類の紙が1〜100番まで並んでいるのを番号別にホッチする」というもので、8割くらいは1〜100まで順番に並んでいるのだが、ときどき入れ替わっているので、その確認をしながら、きちんと4枚づつホッチするわけだから、手と目を使う作業だったので、とてもじゃないけど口まで動かせない。

 私だって、ただでさえ「二つのことを同時にやる」のが苦手だから、ほんとに集中してないと、うっかり5枚綴ってしまったりして、それに気がつかないと「わー、どっから狂ったんだ〜〜〜」と半べそである。
 他の人たちだって、ときどき「わー、おかしいと思ったら、1枚抜けてた〜〜〜、なんで〜〜〜〜」と絶叫して、己の精神の均衡を保つ&他の人に「こういう場合もあるんだ」とアナウンスして集中力を高めてあげる、という素晴らしい行動に出る人はいたけど、そんな人気ドラマの話なんてする余裕ないって。

 そんなわけで、その部屋に隔離されていた社員たちは、「北朝鮮核実験」なんて知るよしもなかったが、でも、休憩時間には、そこの事務所の人たちとダベってたんだけどなあ・・・・
 そんな話題は全くでなかった。
 夕方、誰かが「○○さん、乙でした〜」と西武ファンをからかっていたので、パ・リーグのプレーオフの結果は知ってたんだけど(笑)

 作業が終ってから、電車に乗って帰ったけど、車内で喋っていた赤ん坊を連れた夫婦の会話は「愛子さんの運動会のニュース観た?」であった。皇太子殿下が自らビデオを回していたのが、気になったらしい。「ああいうのって、お付きの人がやるんだと思ってた」と若い奥さん。若いダンナは若者のわりには、物を知っているらしく「それはそれで、撮影してるんだよ」

 駅について、疲れていたから辛いモノが食べたくなり、タイ飯屋で1人ご飯したが、そこでも横で交わされていた会話は「カオなんとかと、カオなんとかの違い」だったりして、北朝鮮のキの字もなかった。
 で、家に帰って、ビール飲みながら漫画読んでから、日記書いてガバっと寝てしまったので、テレビも観なかったし、ニュースサイトも見なかったし、メールはチェックしたけど、友人からのメールに私が返事したメールは「栄養士と管理栄養士ってどう違うの?」

 いや、別にたいしたことないんだけど、いつもなら出勤してると、ときどきリフレッシュのためにニュースサイトはチェックするし、周りのオジサンたちもそうなので、そういう大ニュースがあると騒ぎになったりするし、休日なら、けっこうダラダラとテレビをつけているので、そういうニュースは入ってくるのだが、北朝鮮がミサイル実験したときなんて、W杯の最中だったので「北朝鮮ったら、そんなんでW杯に割り込んでくるなんて〜」と嘆いたりしたもんだが、今回は「号外が出るような大ニュースを20時間くらい全く知らなかった自分」というものも、存在する時空があるということがわかって、なんだかちょっとうれしかっただけです。

 長期の海外旅行に出かけていた頃は「こりゃ、きっと日本が沈没してても、帰るまで知らないかもしれないな」と思っていた。帰りの異国の空港のカウンターで「ええと、この便は飛びませんが?」と言われて「WHY?」なんてマヌケ面して言ってそうである。で、カウンターの職員が英語で説明してくれても、よくわからず、他のマヌケな「地球の歩き方を片手にいろいろ回りました」な日本人を捕まえて「何があったんだろう?」「どうやら、航空会社のストじゃないみたいですね」なんて、ヒソヒソと相談してそうだ。

 ワイドショーのトップニュースは北朝鮮だったけど、その前の「めざましテレビ」は「今夜からクサナギ君主演ドラマがスタート」がメインだった。だから「めざましテレビ」って好きよ。
 「僕のなんちゃら」シリーズらしい。過去の2作は高視聴率だったようだが、私はあんまり観ていない。
 しかし、今回のクサナギ君の役は「自閉症」らしい。
 ふーん。

 ちょうど、「自閉症」っていう本を読んでる途中だった。

 自閉症に興味シンシンなもんで(笑)
 でも、この本はそんなに目新しくもなかった。だって、自分が自閉症に興味を持つのは、「自分と全く違う世界観」を知りたいというよりも、「自分の延長線上」に関心があるからだったから。
 でも、それだからこそ、この本が言いたいことにはけっこう共感できる。自分はたまたま、ちょっと「一般」とは感覚がずれてるようで、それゆえに「感覚がズレてるのは自分だけではないぞ?」という世界観を持っている。

 「自分はフツー」と思い込んでいる人たちは気がついてないようだが、みなさん、チマチマと「異常」です。
 でも、なぜかみんな、異常に自身満々に「自分はフツー」って思い込んでるんだよな。
 でも、なぜかみんな「○○さんて、変わってるね」って言われると喜ぶんだよな。(女クドくときの殺し文句である)

 でも「自閉症」と言われると、もはや「個性」ではなくて、「心臓が悪い」「血糖値が高い」みたいな扱いなんだけど、でも、明確に数字に出る症状ではないんだけど・・・・
 たしかに、自閉症と言われる人たちとはコミュニケーションとりにくいらしいが(身近で知らないから、よくわからん)、「フツー」と言われる人たちとも、ときどき「なんで、こうも上手くいかないのか?」って思うじゃない。

 私が自閉症関連の本を読むのが好きなのは、スティーブン・キングの本と同じで「子供のときの感覚」を思い出すからだ。
 アスペルガーのニキ リンコさんの著作とかけっこう面白かった。

 赤ちゃんて、見える範囲だけを認識しているらしいっていうのは、弟の話。
 ママが視界から消えると、ビーーーーっと泣き出す。
 でも、そういうのも少しの期間で、すぐに「ドアの向こうにママが消えても、それは存在しなくなったわけではなく、隣の部屋にいるのだ」と空間を認識するようになるそうだ。

 自分のテリトリーが広がるというか「見えなくても存在するもの」を認識できるようになるんだろうな。

 大人でも、けっこうそれができない人がいます。バーサンの「朝の連続ドラマ」なんてその代表だろう。いや、老人も「テレビドラマと現実」の区別がつきにくくなるようですが、そいうや自分が子供のころって、「ウルトラマンは特撮」っていう意味がわからなくてね(笑)

 でも「ウルトラマンは特撮」っていうのは、なんとなくわかるようになったが、でも「演出」っていうのは、けっこうわからなかったと思う。テレビ画面に写るものが全てで、カメラの横にフロア・ディレクターがいるなんて、複雑な概念がわかったのは、小学校に上がってからも?(自信ない)

 小学校低学年のころだと思うが、こんな質問を母にしたことがある。「アイドル歌手が学校に通ってたら、学校は大騒ぎじゃない?」
 具体的には、郷ひろみが教室にいたら授業どころではない、と思ったのであろう。

 母は冷静に答えてくれた。「お隣のジュンちゃんが、歌手になって、紅白に出るようになったら、どうする?」

 うーむ、そういう高度な想像力は7歳には無いが、でも、ジュンちゃんがアイドル?ありえねー
 「ミヤノにとって、ジュンちゃんは、ただのお隣のオニーチャンでしょ?でも、もし、ジュンちゃんがアイドルになると、女の子はキャーキャー言うけど、じゃあ、ミヤノもジュンちゃんにサインもらいたい?」

 いや、別に?
 まあ、「ジュンちゃんと幼なじみです」って自慢しまくるだろーけどね。
 ふーん、そうか、アイドルにも、家族や幼なじみがいるわけで、郷ひろみが隣に住んでるジュンちゃんだと思えば、そんなもんか? 

 それでも、なかなかアイドルと現実を結びつけることは難しかったが、なんだか無理やり納得したっけ。

 いやほんとに、「架空」と「現実」の接点探すのって大変でしたよ。何歳くらいで、それが上手く分離できるようになったのか、覚えてないくらい。  
10月9日(月)

 土曜日は出勤で、昨日は休みだったけど、なんだかボーっとF1観てたりして、今日は出勤でしたので、天気に恵まれた3連休っていうのは私には全く関係ありませんでした。

 しかし、めったにF1なんて観ないのに、「最後の鈴鹿」とか「最後のシューマッハ」と煽るのでついつい観てしまいましたが、シューマッハがリタイヤってどーゆーこと?(笑)
 そーいや、あれはいつのことか忘れたが、日本人有名ドライバーの最後のレースとかいうときにも、たまたまF1を観てて、あんときも無念のリタイヤだったような気がする。
 私が観てると縁起が悪いのか、それともF1ちゅうのがそういうものなのか、よくわかんないけど。

 でも、F1って、マラソンと同じで、ついうっかり観始めると、最後まで観てしまったりする。
 ピットでのタイヤ交換や給油のタイミングが勝負を大きく左右するようだが、マラソンも給水ポイントでレースが動いたりするもんな。

 それにしても、F1って世界で最も金のかかるスポーツなんだろうなあ。
 シロート目に観ていても、笑っちゃうほど金がかかっているようだ。クルーの人数だけでも、相当のもんだろう。
 でも、ナイキがトップ選手をナイキのマークで固めるのとは違い、選手自身が自動車会社の「製品」なんだから、そういうスポーツって他にないような気がする。まあ、車体だけではなく、タイヤ会社の闘いでもあるようだが・・・

 松坂牛などのブランド牛が、ブランドの威信をかけて闘牛しているみたいなもんだ。

 でも、なぜかF1の表彰式では、表彰台にドライバーの出身国の国旗が掲げられ、国家が流れる。変なの。

 今日の仕事は久々に他部署の手伝いだった。
 小田急線沿線に他部署の事務所があるのだが、帰りに「快速急行」というのが来たので、何も考えずに乗ったのだが、新百合ヶ丘の次が下北沢だったのでびっくりした。いつのまにか、そんな青梅特快みたいな荒業な急行を運行してたのね。

 首都圏の電車網は、まだまだ発展途上なので、1年くらいご無沙汰していると、劇的に変わっていたりして驚く。

 そーいや、日曜日の夕方、暇だったらか本屋に行ったら「月館の殺人 下」が上下巻並んでいたので、「お、やっと下巻も出たか」と買ってみた。

 上巻は、かなり前に出ていたけど「完結してないミステリー本なんて、買うか、アホ!」と思っていたのである。

 なかなか上質な鉄道ミステリーでございました。「テツちゃん入門書」としても、よくできていたので(「鉄道マニア」というのが理解できない女性向けという意味)、ぜひ映画化してほしいな。ジャニーズあたりを揃えてさ。「古畑任三郎VSスマップ編」よりは、おもしろくなると思うけど。
10月7日(土)

 そーいや、キアヌ目当てで「イルマーレ」を観にいった話は書いたが、あの映画の中で、キアヌが手紙を書いているシーンがあって、それで「え?左利きだったっけ?」と気がついたのである。
 キアヌ・ファン歴長いのに、なんで今まで気がつかなかったんだろう?
 まあ、そんなに左利きに拘っているわけでもないので、観ても気がつかなかったり、気がついても忘れてしまったりしていたのだろうか?

 いちおー、ネットで検索してみたら、「キアヌ・リーブス は左利き。」ってページがトップに出てきた。ああ、この映画観てないや。つまんなそーだったから(笑)
 だいたいさあ、キアヌが手書きでなんか書いてるシーンなんて、あんまり出てこないじゃん?
 「マトリックス」での食事シーンって?

 トニー・レオンの左利きは、食事シーンでわかったけど・・・

 普通の動作だと、あんまし違和感ないんだよね。会食シーンだと、「あれ?この人だけ逆?」でわかったりするけど、西洋式だと、両手が塞がっているから、箸ほどには目につかない。
 やっぱし、「文字を書く」ときが一番目立つのかな。「わー、なんか大変なことになってる!」って絵柄になるから。特に英語の横書きは、巻き込んでから押し出すような動作になるので目立つんだよね。ってゆーか、「それでよく書けるなあ」って関心してしまう。

 さて、昨日は荒れ模様の天気でしたが、天気予報でも「雨&強風」と騒いでいたので、フジロック用に買ったレインコートを羽織っていきました。さすがに長靴はやめたが。
 やっぱし、快適だったので、積極的にお遣いに出て、意気揚揚と街を闊歩していたのであった。

 しかし、それなりに目立つようで、「わー、完全武装ですね」と誉められたり、「え?それで会社に来たの?」と驚かれたりした。
 自分のように「見た目」よりも「快適さ」を重視する人は意外に少ないようだ。だってさ、自分の姿は自分では見えないから、けっこうどーでもよかったりするんだけどな。いや、もちろん、他人を不快にさせるような格好はしたくないけど、そーいや、夏に買った少しオシャレなブラウスが、けっこう胸元が深くて、自分でも「こりゃ、ちょっとやりすぎか?」と思ったんだけど、でも、もっと凄いの着てる人いるし、この程度はオシャレの範囲なのかなあ、まあ、こんな服着られるのもあと僅かだろう、と思って会社にも着ていったのだが、予想を上回るほど、熱い視線を集めてしまいました。

 しかも、女子から!(笑)

 いやー、そういや、10年くらい前もそうだった。
 友だちに「せっかく胸があるんだから、もっとセクシーな服着ればいいのに」と、そそのかされて、その気になり、よくクラブに「谷間ばっちり」な服を着ていったが、「わー、目のやり場に困る〜」と女子に大好評だった。

 今回も、普通の要件で話している他部署の女性が、最初は私の目を見て話しているのに、なぜか視線がチラチラと下に泳ぐので「あれれ?」と思ったのだが、けっこうそういう女性が多かった。自分の都合のいいように解釈すれば、男性陣はそういのをきちんと制御できてる人が多いので、女性と向かい合って話をするときには、ぜったいに胸のあたりに視線を下ろさないよう厳しく訓練しているようである。

 自分も女性だから、「あ、見ちゃいかん」と自制する必要は無いと思っているので、よく困るのは、コピー機の不調や用紙の交換などでしゃがんだ若いコの後姿。ローライズのパンツとシャツの隙間が5センチくらい空いて「わー、背中が・・・・ちゅうか、パンツも見えてますけど?」

 あれは後ろからだから、男性もびっくりして見つめてしまうと思うけどなあ。
 別に見ても「悪い気」はしないのだが、ドギマギしてしまうので、やっぱし「他人に不快感を与える」の範疇のような気がしなくない。
 つーわけで、ダサいレインコート(西友で買った自転車用レインコート)で歩き回っていた自分は、超OKっつーことで。


10月5日(木)

 また寝坊したらしいハイジが、「無造作ヘア」&「無愛想フェイス」で出勤してきた。
 無愛想は毎朝だが、髪が芸能人っぽく無造作風なのは珍しかったので「それって、寝癖?それとも、オシャレ?」って勇気を出して聞いてみたら「ただの無造作」って言われた。

 それはいいとしても、無造作ヘアのハイジは、10分に3秒くらい、不機嫌な表情をしたときの妻夫木くらいのレベルになっていて、(好みはあるけど、基本的に彼はなかなかの美男子である)はっきり言って、昨日観たキアヌよりもよっぽど美しかった。

 「ああ、私の隣の席に座ってる男子に負けるなんて・・・・」と、さらにガッカリした。

 そんな今日の始まりであったが、そういえば、朝の星占いでは乙女座さんは最低の運勢だったが、まあ、ちょっと最低だったかな。

 まず、小口現金の残高を確認したら、金種表が変だった。
 また、マスオさんが勝手に改造したらしい。
 ハイジは彼のことをときどき「ハカイダー」と影で言うが、ほんとにそんなかんじ。
 みんなで共有しているファイルを壊すのである。勝手に変な数式が入ったりしてて「なんで、ここの計算が合わないんだ」と悩んだことも多い。だんだん慣れてきたので、こっちも原因究明にそれほどロスしなくなったのだが、でも、ちゃんと文句言わないとその癖は治らないと思って、なるべく叱るようにしているのだが、あんまり気にしてないみたい。

 いい子なんだけど、そういう変なところで意固地にマイペースなんだよな。
 で、それが「改善」なら大歓迎なんだが、たいてい「改悪」なんで・・・・その場の思いつきで、勝手に変えてしまうだけらしい。

 今回も、明らかに「これじゃあ、ちゃんと現金の残高合わせられないじゃん」と思ったので、文句を言ったら「はあ・・・」と生返事のまま外出してしまったので「いいもん、私が直しちゃうもん」とやっていたのだが、「あれ?なんでこれが合わないの?」と原因究明しているうちに、マスオさんが帰ってきたので「やっぱり合わないじゃない!」と言ったのだが、それを直しているうちに、他の変なところも浮上してきて、最終的に何が合ってないのかわからなくなってきた。

 私がギャースカ文句言ってても、マスオさんは平気で自分の仕事をしているので、しょうがないから「ほら、もう私じゃわかんないから、後はやって」と投げた。
 ふと、マスオさんのミスのパターンに思い当たり、元の表を眺めてみたら、やっぱし〜〜〜〜
 セルが連動してなくて、手入力したところが違っているのだ。
 「も〜〜〜〜〜、あんた、私になんか奢れよ!」と、できるだけ声を荒げて言ったつもりだったが、やっぱり向こうはあんまし自分のせいだと思ってない様子。

 ミスは誰にでもあるが、それをきちんと反省して、改善してもらいたいのだが・・・・
 でも、どうやらそういう性格じゃないんだよね。人はそう簡単には変わらない。

 マスオさんの性格だと、あんまし日本で出世しなさそうだけど、インドとかイスラム圏だと、ああいう感じの人は多いような気がする。「ここ間違ってるよ?」と指摘しても「アッラーの思し召しですね」とか言いそうなんだもん。いや、ほんとにそういうこと言うのよ。今回も二つのミスが重なって、変な金額が合わなくなって、でもその金額が別のなんかと同じ金額だったので、それに惑わされたのだが、結果的に関係なかったのだが、マスオさんはシラっと「偶然でしたねえ?」って、おめーが悪いんじゃ!

 ふー、難しいなあ。ハイジはそういうとこに敏感だから、なんかミスを指摘するときには、なるべく「ここが違うみたいなような気がするんだけど・・・・・でも、私の勘違いかも・・・」とついつい湾曲表現になってしまうんだけど、マスオさんにそれをやると、まるで自分にはなんの落ち度もなかったように澄ましているし。

 さて、そんな最中に会計事務所から電話があった。
 先日、ちょっと話していたKさんの会社の件で「結局、うちが伝票処理を任されることになりました」とのこと。

 はあ・・・・
 なんかな・・・・・
 いや、先日も日記さんに愚痴ったけど、どうしてそういうことになるのかわからないっていうか、そう決めるのはいいけど、私にも一言あっても・・・・
 そりゃ、別にやりたいわけじゃなかったけど・・・・
 いちおう、上司に「そういうことになったそうです」と報告すると「へえ?でも、よかったじゃん」
 まあ、よかったのか・・・・な?

 最終的には、元上司のTさんが決めたことらしいが(ハイジの証言による。昨日、私が帰った後に、その会計事務所にうちがいくら支払っているか相談に来たらしい)、元々、そっちの会社の会計処理を手伝えって言ったのはTさんなのに。
 まあ、私がいないときに来たので、どういう経緯だったか聞けなかったが、でも、ひょっとして、「ミヤノさんが嫌がったから」って話になってないか?

 まあ、どうでもいいんだけど、そりゃ、渋々やってた仕事だけど、仕事だから、きちんと依頼されればできるかぎりちゃんとやろうとするし、それで「こんなの嫌だ」なんて言ったことないはずなんだけどな。
 それが勝手に「会計事務所にお金払って、そこまで面倒見てもらうことにしました」って、しかも、その会計事務所から言われたってことは、Kさんは私と直接その話をしたくなくて、「そちらから言ってください」って話をしたんだろうし、それって、会計事務所側からすると「なんか、仲悪そうだなあ」って思うじゃん。

 別に仲良しでもないので、どうでもいいんですけど。
 でも、なんか、やっぱ、釈然としない。

 あたしって、そんなに怖いかなあ?
 たしかに、あんまし愛想は無いので、Kさんみたいな「きゃ〜、ほんとにほんとにご迷惑ばっかりかけて、ほんとにごめんね〜?」ってお菓子を差し入れするようなキャラには、理解不能なのかもしれない。

 前にいた派遣社員のイライザもそういうタイプだったが、彼女は、私を恐れるあまり、変に敬ってしまい、かなりウザいことになってしまったが、やっぱし、ああいう女子校ノリの人とはうまくいかんなあ。

 さて、そんなことで、また雨が激しくなる中、アンニュイな気分でいたら、システム担当のK氏から内線があった。
 てっきり、昼間に私がお願いしたとこが終了したお知らせなのかと思いきや。「○○のデータ送信、もうやっちゃった?」

 もう、やったのは確かだったが、それは私の仕事ではなく、ハイジの仕事だった。
 どうやら、ハイジが電話中だったので、私に内線してきたみたいだったので、電話中のハイジに「緊急事態だ!」と告げて、電話を終らせた。

 ハイジもびっくりして「えーーー?なんで?」と、その後、しばらくドタバタしていた。
 振込データを止めてくれって依頼だったのだ。
 でも、もう6時近くて、金融機関の担当者がいるかどうか、そもそも電話に出るかどうかって時間だったので、大慌てで、ハイジもあちこちに電話したけど、データを止められるかどうかは明日になってみないとわからない、とやっていたところに「やっぱ、あれでいいみたい」

 なんだったんだ?
 どうやら、データ入力した部署で「ちょっと違うかも」ということになり、そこの責任者が先走ってしまったようなのだ。
 その責任者は、けっこうそういう荒っぽいことをする人で、内部だけの話ならまだしも、金融機関に「ちょっと待った〜」をかけるのが、どれほどのことか、っていうことはあまり考えてないのだ。

 ハイジも振り回されて、げっそりしていた。いったい、どういう経緯でそういうことになったのかわからなかったが、こういうことが起こると社内の信頼関係に水をさす。巻き込まれたシステム担当者も「なんで、オレが・・・・」とお冠だったらしい。

 そんなこんなで、妙に疲れた一日でした。「もー、みんな、ちゃんと仕事しよーよ!」と、日記には書いておこう。
10月4日(水)

 いかにも、つまんなそうな感じがした「イルマーレ」であったが、また例によって「キアヌが出るからしゃーねーな」とレディスデイ1000円で挑戦してみました。

 感想「・・・・・・・えっとぉ〜」

 女性ばかりの中、私の隣にヤンキーなカップルがいて、彼氏はあきらかに「こんな映画観てられるっか」という態度でしたが、最後まで大人しく観ていました。行儀は悪かったが、いい奴なのかもしれない・・・・まあ、ほとんど寝てたみたいだけど(笑)

 そもそもキアヌがブサイクなんですけどぉぉぉ。
 役作りでそうなっているのか、それともキアヌに全くヤル気がなかったのかはわからないが、たぶん、後者だろう。60分に一回くらい「お?」というキアヌが顕現いたしましたが、あれはただの偶然でしょう、っていうか、100分の映画でその頻度ってどーよ?

 だいたいさあ、大ヒットした韓国映画のリメイクっていうのはいいとしても、いまさら、キアヌとサンドラ・ブロックで恋愛映画っていう意味がさっぱりわからん。
 まだ、私の個人的な希望である「キアヌとティルダでオカルト風ラブコメつくって〜」ってほうが、見所がありそうではないですか。

 そんで、原作がそうだからなのかもしれないが「過去と現在が接触する」という話で、その差が2年っていうのが、とってもわかりにくい。5年は開けろって。
 おかげで、「今はどの時間軸なの?」って、かなり混乱しました。サンドラ・ブロックの髪型くらいしか違いが無いんだもん。

 あと、小汚いキアヌをやたらアップにするというのもやめてほしかった。キアヌの二重アゴとか、剃刀負けを鑑賞するのに1000円も払ったのか、あたしゃ。もっと、いい照明あてて、テキトーにごまかしときゃいいのによお。CG使えとまでは言いませんが。

 この映画で、唯一よかったのは、ポール・マッカートニーの主題歌であった。「This Never Happened Before」

 いい曲だなあ。ってゆーか、あんましポール・マッカートニーの曲を真面目に聴いたことがないので、「やっぱ偉大だ」と反省した。
 曲もいいんだけど、唄い方が凄い。何が凄いって「オレって唄が上手いだろ」っていう感じが全く無いのがすごい。こういう歌手って、いそうでいないよなあ。(特に日本にはほとんどいない)

 でもさ、この映画のテレビCMだと、まるで主題歌はキーンみたいなことになってなかった?
 なのに、蓋を開けてみれば、キーンはいずこへ?

 うーむ、きっとポール様の曲をCMで使うと、余計なお金が莫大にかかるので、キーンだとタイアップでいけたんだろうなあ。と勝手に裏事情を推測。

 でも、考えてみれば、初めてだよな。映画の中よりも、来日記者会見のキアヌのほうがよかったことなんて(笑)

 いやー、しかし、何をどうするとこうなるのか、って、私にもさっぱりわかりません。
 犬は頑張ってたけどさあ、でも、なんかあの犬だけ頑張ってても、なんか浮いているっていうかさー。普通はもっと犬を効果的に使うでしょう?
 脇役もさあ、キャスティングの人は頑張ったとは思うんだけどさあ、こういう「主演の大物2人が大根」の場合、脇役をもっと上手く使わないと・・・・「フォー・ウェディング」でも観て勉強するように。

 元ネタの韓国映画観てないから、なんとも言えないけど、そっちは主演がちゃんとやってたんだろうね。
 いや、こっちのだって、キアヌがちゃんとしてれば、なんとかなったとは思うが、キアヌにそういう重い任務を課しちゃったあたりが負けだったね。

 柳下さんによると、「スキャナー・ダークリー」のキアヌはいいらしいから、それに期待しましょう。
 そういや、シネセゾンでやっている「サム・サッカー」にもキアヌが出てるんだけどさ・・・・・
 
10月2日(月)

 今日も雨がしとしとアンニュイな朝。

 昨日は早寝したのだが、ふと夜中に目が覚めてしまい、「もしや」と思って時計を見ると午前1時で、「あー、またかよ」とテレビをつけちゃいました。
 レースの途中からだったので、どれがディープだかわかんなかったのだが(笑)、なんだか負けたらしい。
 別にすごく応援していたわけでもないが、「勝ったらすげえ大騒ぎだろうな」と期待していたことは否めない。

 でも、負けても大騒ぎっちゅうか、向こうのニュースをかなり賑わしていたようですね。日本人が5千人も詰め掛けたとか(笑)すごい経済効果だったろう。勝ってりゃみんな、浮かれ捲くって、ゲットした配当金の数倍もブランド物買いあさっていたかもしれないが、負けてもその勢いでヴィトンやシャネルを襲撃してそうだ。

 それはいいとして、どうしてこういうときだけ「潜在意識の目覚まし」がかかるかね?
 特に観るつもりもないのに、昼間のテレビで宣伝してたから、ついつい心の目ざましをセットしていたようだ。
 おかげですっかり目が覚めてしまい、3時くらいまで寝られなかったので、今日は寝不足だった。そんで、起きたら雨。

 「あーあ、今日は朝から新宿に寄るのに・・・・」と億劫になったが、ホントは先週のうちに済ませたかったんだけど、なかなか行けなくて、今日を逃すといつになるかわからない。
 用事は新宿区役所に、会社の代表者の戸籍謄本みたいなものの一種というか、「身分証明」をとりに行くことだった。その人が「禁治産者」ではないことを証明する書類。あんまりメジャーないと思うが、私もこんなのとるの初めて。うちの社長が役員をしている関連会社で「中古品商い」をするために必要なんだってさ。
 郵送でも用は足りたのだが、申請書を郵送して、代金や返信用封筒を同封して、っていうのも面倒だったので、私はわりと近いから「行っちゃったほうが早いんじゃない?」ってANAのCMみたいなことになったわけです。

 雨の中、渋々、渋谷経由で(戯れに韻を踏んでみました)新宿に向かうが、そっか新宿市役所はサブナードからすぐなんだな。ほとんど傘を差さずに行けて、ちょっとご機嫌。地下道万歳!

 新宿区役所なんて、初めて中に入ったが、1階のほとんどが住民票や戸籍謄本を発行するカウンターになっていて、その雑然とした感じというか、イマドキ珍しい全然オサレじゃないダサダサの昔ながらの「お役所」ぶりに、「アンニュイな秋の日の午前中から歌舞伎町に足を踏み入れると、なんかとってもススけた感じ」が倍増した。

 うん、でも、昔パスポートをとるために自分の本籍地で戸籍謄本とったときにも、こんな感じだったな。
 イマドキは、住民票をとる「支所」なんかはどこもコ奇麗だから、あんましこういうとこに来ないもんな。

 それに、役所の雰囲気は同じでも、最近は窓口の人たちが「客商売」っていう対応するので、個人的な趣味としては、お役所には鉄のカーテンの向こうみたいな雰囲気を求めてしまうというか、なんかそういう高度なイメクラ・プレイを求めてしまうのだが・・・・・

 役所が「スマイル O円」を追求してしまうと、相対的にマクドナ○ドの店員が無愛想に思えてきたりするのですが・・・・・

 思ったよりあっけなく、証明書を取得できたので、新宿駅で軽くサンドイッチをつまみ、「さて、どうやって会社に行こう」と考えた。
 急いで出社する必要もなかったので、事前に「最短経路」を調べていかなかったのである。
 無難なのは、やはり、渋谷から東横線かなあ?などと考えていたら、ふと「そうだ、湘南新宿ラインだか、新宿湘南ラインだか忘れたが、あれに一度乗ってみよう!」

 いやー、先日、りんかい線に乗ったときにも「え?こんな近いの?」とびっくらしましたが、横浜行きもすごいっすね。大崎の次が横浜なんですよ。それはもはや「快速」というよりも「ワープ」でしょう。

 もー、あっちこっちで時空が歪んでいて、おばさんついていけな〜〜〜い。

 結局、「役所に寄るので、出社は昼過ぎです」なんて言っていたのに、11時半前には会社に着いちゃったよ。
 文明の進歩は人を休ませてくれないね。

 でも、今日は実質の月末で、月末仕事は全て先週済ましていたのだが、通帳記入で銀行周りして、入金伝票を無心で打っていた。

 出勤すると、机の上にBK1の包が置いてあって「そうだ、先週、注文したんだ」
 割引券の有効期限が月末だったから、買い物かごに溜めてあった本を注文したのである。

 その中に、サイバラの「いけちゃんとぼく」が入っていた。

 てっきり「毎日かあさん 3」と同じ大きさの本だと思っていたら、「初めての絵本」ということで、倍のデカさだった。

 6時半に会社を出て、電車の中でその絵本を広げてみた。
 嫌な予感。
 これは、かなり「叙情系のサイバラ」が予想される。

 旧友を失ったばかりの、傷ついた心で、こんなの電車の中で読んだら泣いちゃうに決まってるわ!

 もちろん、「電車の中で涙をこらえる自分と対峙ごっこ」は私の最大の趣味なので、読みましたとも!

 しかし、わりと坂田靖子的な「軽いバケモノ話」のようで、「あんまし泣けないじゃん」と思っていたら、最後でズドンとやられた・・・・・

 普通のときでも泣けたと思うが、あたしゃ、つい2日前に「夫に先立たれた若い妻」になんて声をかけていいかわからずに、ただアイコンタクトで挨拶するのが精一杯だったんすよ〜〜〜〜〜わ〜〜〜〜〜ん。って電車の中で気持よく号泣してしまいました。

 こういうときって、本のほうから自分のほうに「いかがっすか?」ってやってくるね、なぜか。

 泣きながらスーパーに寄って酒を買ってしまったわい。

 そうか、こういう気分のときには、坂田靖子や、坂田靖子系なサイバラの本はぐっとくるが、あとはなんだろう、「南の島のティオ」ですかね?


 そんなことを考えながら、雨降る家路をトボトボ歩いていて、ふと気が着いた。

 「こんなだから、あたし、ずっと独身なんだな・・・・ま、いっか」

 堂々たる不惑である。ベートーベンさんに「不惑行進曲」でも作曲していただいていたら、きっとそれが鳴り響いていたであろう。交響曲第10番「不惑」っていうのでもいいな。(けっこう、ブルーなつもりでいるが、びっくりするほど大丈夫な自分にびっくりしている)
10月1日(日)

 昨日は蒸し暑いくらいだったが、今日は雨。

 気分も晴れないので、一日中、坂田靖子の漫画読んでダラダラしていた。
 坂田靖子は、一時期「日本が世界に誇れる短編作家」と言えるくらい、すごいのをたくさん描いていたけど、あんまりメジャー誌で描かないから、世間では実力と知名度があんまり一致していないかもしれない。

 でも、こんなアンニュイな気分の秋の雨の日にのお供には最高の作家である。私が死んだら、棺に何冊か入れてください。
 そーいや、西原理恵子がたまに描く叙情溢れる短編と、坂田靖子の作品は少し似ているかも。  

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