可燃物な日々

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 日本酒8合飲んだ勢いで、新しい掲示板を作りました
7月17日(月)

 休み。
 久々に涼しかったので、髪を染めることにした。茶パツにするんじゃなくて、白髪染めだよっ。
 前にも挑戦したスーパーで売ってるヘナ染。

 30分から1時間くらい放置しておけば、けっこう染まるのであるが、髪の毛に染料を馴染ませるのはかなりの重労働で(私が不器用なだけかもしんが)、風呂場で鏡を見つつやっているから変な姿勢になるせいもあって、腰が痛くなってしまった。

 やっぱ美容院でやってもらったほうが、いいような気もするが、美容院に行くのが面倒で、ついつい自分でやってしまう。いっそのこと、白髪など放置しておけばいいのだが、ファッション・美容エンゲル係数が低いのが自慢の私も、白髪はやはり気になります。

7月16日(日)

 先週末はワイン飲んで意識を失ってましたが、今日は泡盛をたくさん飲んでヘロヘロになった。
 電車乗るとヤバそうだったので、今日はちゃんと(?)歩いて帰りました。2時間かかりました。
 フジロックに向けての、いい散歩訓練になりました。

7月15日(土)

 今日は、10時から「エンタの神様」で11時から「チャングム」という、超久々に「普通の土曜日」が帰ってきました。なんだか「久々に日本に帰ってきたな」というかんじ。
 W杯のときには毎回、心が開催地に飛ぶので、終ると長い海外旅行から戻ってきたような心地がします。
 前回は、W杯ごと日本に来てしまったので、それはそれで「わー、職場がダブリンになってしまった〜」(アイルランドサポに占領されてた)と楽しかったのですが。

 さて、昨日は「雑用」について触れたところ、掲示板に書き込みもいただきましたが、私はさすがに洗面台の掃除はしませんが(掃除のオバサンが毎日きれいにしてくれてるので彼女の仕事を奪ってはいけない)、カレンダーはやりますね。

 今日は出勤していたのですが、私も使用している喫煙所の掃除をしたついでに、その周囲もざっと掃除機をかけたのですが(だって、あまりにもひどいんだもん)、後でそこのフロアの先輩女性社員(私より10歳上の大ベテラン)に「ミヤノさん、こっちまで掃除機かけてくれて、ごめんね〜」と言われましたが、それはたぶん「余計なことするな」っていう意味も少しあるのでしょう(笑)

 でも、彼女は「ほんとは、私なんかがやらないといけないことなのに、ほんとにすいません」なーんて言わないから、こっちも気を使わなくていいからラクです。「我がままお嬢さん」がそのまま年配OLになってしまっただけで、多少ひがみっぽいところもあるけど、それほどしつこくはないし、あの程度のひがみっぽさは、たぶん私も10年後はああなるんだろう、と想像できる程度。

 雑用といえば、総務でけっこう愚痴られているのが「電球の交換」
 その昔は、こっちの事務所にはたくさん学生バイトがいたので、バイトを使っている部署に「電球替えてください」と内線すれば、踏み台を持ったバイト君が来てやってくれたのだが、バイトを使う部署が移転してしまったので、そのときに「電球の在庫管理は総務が引き継ぐが、交換は各部署でやるように」というルールになった。

 私のところにも「電球切れました〜」な内線が入ることがあるので、電球を笑顔でハイと渡すと「えーと、自分でやれってことですか?」と今だに言われたりするが「じゃあ、私にやれってことですか?」と口端をグイっとあげた最高の笑顔でお返事すれば(自慢の片エクボ付き。けっこう深いよ、このエクボ)、「・・・・それもそうですね」と皆さん快く、渋々納得してくれます。

 しかし、4月からマスオさんが異動してきたときに、彼が「電球切れました〜」な内線を受け、私に「電球のストックってどこにあるんですか?」と聞くので場所を教えたら、取りに行っていたのだが、後で「まだ、電球替えに逆戻りか・・・・もう、散々やったからやっと卒業したと思ったのに」とブツブツ言うので「え?交換してあげたの?」

 「総務は電球の在庫を管理してるだけで、交換作業はしないことになってるんだよ?」と言うと「そ、そうだったんですか、よかった。またバイトの仕事させられるのかと思った」
 マスオさんもバイト上がり社員なのである。「いったい、何個電球を換えたことか・・・」と遠い目になっていた。

 そういうわけで、たいていは各部署でやってくれるのだが、先日、またマスオさんが「電球換えに行ってきます」と言うので「だから、やらんでいいって言ったじゃん」と言うと「でも、男子がいないとかで・・・」

 たしかに、そこのフロアは女性社員が8割を占めるのだが、身長180センチ超のマスオさんは別格として、170そこそこのハイジよりも背の高い女性社員もいるのだが・・・・

 私にはよくわからんのだが、「電球換え」はバイト上がり社員にとっては「屈辱」らしく、マスオさんが電球換えさせられたことを知ったハイジは「じゃあ、おめーんちの電球切れたら、誰がとっかえるっていうんだよっ」と怒りを露にしていた。

 前置きが長くなったが、私はこの会社でずっと総務所属なので、「電球切れました〜」な他部署のリクエストに男性社員たちが「ったくも〜」と愚痴っているのを目の前で見ているので、自分のフロアの電球が切れると、机に登れる場所だったら自分で換えようとしてしまうのだが、毎回なぜか阻止される。

 私こそ「自分ちの電球は自分でやっている」わけで、人に頼むようなもんでもないと思っているのだが、私が「よっこらしょ」と机に上りはじめると、「なにごとか?」と思われるらしい。
 よく、洋行帰りの女子が「向こうでは重い荷物を持って階段を上がろうとすると、わらわらと男性が群がってくるのによ〜」と文句を垂れるが、私が電球を換えようとしても、そうなるよ〜?

 よっぽど、危なっかしいのかね?
 それはそれでちょっち不満。

 でも、「いいよ、いいよ、オレがやるから」と言われたら、素直に「じゃ、おねがいします〜」と言って、終ったあとには「ありがとうございました〜」と礼はするし、相手が部長でも、やはりバイト上がりだったりするので「オレ、バイトのときには散々やったからさ〜」と言ったりするので「さすが、慣れてるかんじがしました」とか誉めるのは忘れずに。

 男の子って面倒だな。
 「電球切れました。交換してください」と言われると、「なんだよ〜」とムカついてるのに、「こんなの自分でできますから」と机に登ると「いいよ、いいよ、ボクがやるから、危なっかしいなあ」と言うのである。

 でも、私もそうかな。
 まだ経験ないが、「ゴキブリが出ました。なんとかしてください」って言われたら、カチンと来るかもしれない。
 阿鼻叫喚の騒ぎになっているところに「どしたの、なにやってんの」と颯爽と現れて、颯爽と退治するのは全然オッケーなのだが。

 この人間の習性は、仕事する上でも、けっこう重要で、最初から「これはあなたの仕事でしょ?だからお願いします」と言うとカドが立ったりするが、「ぎえええ、なんでこうなるの?ひえええ、どうしよ、どうしよ〜〜〜〜」と大騒ぎしていると、誰から「じゃあ、手伝おう」とか「これ、そもそもあなたの仕事じゃないから、それをやるべき部署に言っておこう」とか、なんか手助けしてくれるらしい。

 私は性格上「ぎえええ、なんでこうなるの?」と騒ぐのは苦手だが、ときどきテンパってそうなると、救いの手がワラワラと差し伸べられるので、「いつも、こうできればいいのに」と思うが、やっぱしできない。
 でも、人に何かお願いするときには「せめて、最後の封入だけでもやりますけど?」などと言うだけで、ずいぶん違うみたいだ。逆に「封入作業が一番手間なのに、ごめんね〜」と言われたりする。

 いろいろ難しいが、ちょっとしたことで、相手の反応が違うわけで、けっこう重要なことなのであるが、私もなかなか上手くできないけど、でも、私がいつも雑用を率先してやっているのは、周囲はわかってくれてるようで、ハイジに「電球切れたんだけど、あそこは私じゃ届かないの〜」と頼むと、嫌な顔せずにやってくれるから、人に何かお願いするのがとても苦手な自分としては、せっせと雑用切符を稼ぐしかないようである。
7月14日(金)

 今日は手強いディフェンダー2名に挟まれて、ネチネチしつこくマークされてほんとにヤバかった。

 しかも、試合終了5分前だったので、ほんとにブチ切れそうになった。

 まず、あまりにも苦手なので、あまり接しないことにしているAさんがやってきた。
 Aさんのほうも、私やハイジが苦手なので、何か用があるとM嬢に擦り寄っていくのだが、残念ながら今週、M嬢は夏休み。先日もハイジにとあるファイルのプリントアウトをお願いしたら「あなたのフロアにもプリンタあるんだから、これからは自分で出してください」と毅然と言われて、ムっとしていたAさんだった。

 もう50歳過ぎた女性なので、パソコン操作が苦手なのはわかるけど、彼女が私やハイジから冷たくされてるのは、「苦手だけど、毎月のことだからなんとか覚えよう」という意識がなく、「でも、これは、前から経理の人がやってました」とか言いやがるからだ。
 言いたいことは、わかる。彼女は元々、別会社の人だったので、そこには経理専任の若い女性がいたから、そういうことは全部やってもらっていたのだろう。

 でも、その会社が立ち行かなくなって、うちで吸収したのだが、私らにとってみれば「余計な仕事が増えた」なので、できるだけ、Aさんには自分でやってもらいたかったのだが、頑として「前はこうしてました」を譲らないし、しょうがないから「じゃあ、ちょっと簡素にこうしてもいい?」と言うと「それでは困ります」って言われても、何が困るか理由がわからないのだが、ともかく「前と違うこと」は絶対にやろうとしないのだ。

 その部署にはもう1人、おっさん社員もいて、そっちもパソコン操作は全くやろうとしないが、こっちがなんか端折ると「それでいいよ」と言うし、そもそもちゃんと「オレ、パソコンはダメだから、そっちは悪いけど、任せるので、いいようにやってくれ」と変なこだわりがないから、その人とは私も仲良くやっている。こっちが何かお願いすると、さっさとやってくれるし。

 そんで、今日の話であるが、Aさんが持ってきたのは40通ほどある郵便物であった。メール便で出したいらしい。先週も同じくらい持ってきたので、M嬢が世話してあげていた。メール便は切手の替わりにバーコードシールを貼るのだが、それはAさんにやらせていたのを見ていたので「じゃあ、やり方はわかりますよね」とシール台帳を差し出した。

 なんか、Aさんの鼻の穴が広がっているので、何か言いたげだ。彼女は何か不満な応対されると、鼻の穴を広げて仁王立ちするので、それも私が「苦手」と思う一因である。
 でも、私はM嬢みたいにはできない。M嬢はまるで幼稚園の先生みたいに教えてあげるのだが、私は「やりかたわかるでしょ?じゃ、これ」だからね。

 そしたら、「もうしわけありませんが・・・」と言ってくるので「お、きたな」と構えたら「あちらの机でやってもよろしいでしょうか?」
 私が「じゃ、よろしく」とメール便セットを置いた机には、打ち合わせで来ていた親会社の役員のカバンと背広が置いてあったのである。そりゃ気が付きませんで、どーも。つーか、どこでやってもいいから、さっさとやってくれ。あと30分で集配の人が来ちゃうから。

 少し離れたところの机に陣取ったら、また「もうしわけありませんが・・・・」今度はな〜に?
 「34通あるのですが、シールが28枚しかありません」
 「あ、ストックが後ろのほうに入ってるので・・・・」
 「・・・・・」

 残念ながら、ストックも切れていた。「合わない」ってこういうことね。
 別の場所に保管してあったストックを大めに取り出して、渡した。

 メール便は、控えに控えシールも貼らないといけないので、34通だと、68枚のシール貼るから、けっこう時間がかかる。途中で、彼女の上司が経理にやってきたときに、Aさんが彼に「○○の発送、今日やりました」と声をかけていて、その上司は「・・・・?ああ、そうですか」と生返事だった。何のことだか、あんまりわかってない様子。

 別に、そんな時に報告しなくてもいいだろう、と思ったのだが、たぶん、「その発送で自分は今、とても大変なんです」とアピールしたかったのだろう。わけわからん。


 そしたら、Aさんはいつのまにか姿を消しており「あれ?さっき、発送終了って言ってたけど、もう終ったの?終ったならそう言ってくれないと」と様子を見てみたら、まだ途中だった。眼鏡を取りに戻ったらしい。どういう作業するのか、わかってるんだから、最初から持ってこいっつーの。

 そんで、戻ってきて、またせっせとやっていたが、いっこうに終る気配がない。
 こりゃ、彼女がいつも残業しているのもわかるなあ。
 この送付する資料だって、今日一日かかって・・・・もしかすると、これ作るのに3日間くらいかかっていたのかもしれない。

 そんで、前まではそういう面倒な発送作業も、1人でやっていたわけじゃなないので、彼女としては、不満たらたらなのだろう。
 実は彼女についていた派遣アシスタントがあまりにも暇そうだったから、私が根回しして、総務の仕事も手伝ってもらっていたのである。でも、結局、「経費に見合わない」ということでアシスタントはカットされてしまい、総務の仕事が宙ぶらりんになったときに、Aさんは毅然と「その仕事はこちらではもうできかねます」と言ったので、こっちもカチンと来たのであった。

 いや、実際無理なのはわかるけど、でも、もう少し言い方ってもんがあるだろう。
 あんときに「ああ、この人は、自分だけが忙しくて可哀想だと思っているんだなあ」と納得したので、こっちもフォローしてやる気を完全に失ったのである。

 これといった技能もない中年以上のOLがさ、生き残る道って言ったら「誰もやりたがらない雑用をせっせと収集する」以外にないではないか。
 私はそうやって、自分の仕事を増やしていったよ。横で「これ、そっちでやってよ」「えー、だってそっちの仕事だろ?」と揉めていたら、あとでこっそり「なんなら、私でよければやりましょうか?けっこう手が空いてますし」と言って仕事を一つゲットして、きちんとこなせば、「任せて安心。つーか、この人、けっこうできるじゃん」と言うわけで、だんだん重要な仕事を任されるようになった。

 前に「この人はできる」って派遣社員が来たときには、「あ、私と同じ手をつかえるなこの人」と思ったのだが、郵便物を仕分けて部長の席に置くのだが、未開封の郵便が山のようになったときに、彼女も「あの・・・差し支えない郵便だったら、開封して、わかるかぎり整理しますけど?」と言っていたのだ。
 そんで、彼女にファイリングさせたら、むちゃくちゃ優秀で、今だにそのファイルを使ってるよ。

 そういう人が辞めるときには、みんな、心から惜しむし、実際、その後も、彼女ほどの派遣社員は来たことがない。

 そんで、Aさんの話に戻るが、さすがの彼女も居づらくなったのか、秋には退職することを表明したのだが、誰も引き止めない(笑)
 そのこともあって、最近は必要以上に「癒し系」のM嬢にベッタリ甘えていて、それも私としては面白くないというか、M嬢だって忙しいので、オバサンの子守りしている場合ではないのだ。

 さて、Aさんが、ちんたらシール貼りをしている間に、やっぱり集荷の人が来てしまった「すいません、今、作業中のがあるので、もう少ししたら来てもらえます?」

 Aさんの進行状況をチェックしに行ったら、「あと、3枚です」
 あ、そう。それはいいんだけど、あなたのせいで、私が今、集荷の人に謝ってたのに気がついてた?まあ、いいんだけど・・・・

 メール便は重さによって料金が違うので、最初に「重さは全部同じ?」と確認したら「この付箋貼ってあるのだけ重さが違います」と言うので、よしよし、ちゃんと付箋貼る知恵はあるのだな、と思っていたのだが、私が「もう終りそうですか?」と声をかけたら、「あと、3枚です。それで、これだけ重さが違うのですが・・・・」

 「ああ、さっき聞きました。大丈夫です。シールだけ貼ってくれれば、後はやっておきますから」

 そんで、全部貼り終わったのであるが、まだゴチャゴチャ言っていて、それもわけわかんないことばかりなので「後はやっておきますから、いいです」と言ったのに、また「それで、これだけ重さが違うのですが・・・・」

   プチン。と、まさに「三度目の正直」というか「三度めに正気を失う」でプチキレたが、「こういう時こそ、人間の本性とやらの勝負だ」と深呼吸して「ああ、それはわかりましたって」と笑顔で応対したのだが、やっぱし一言言ってやらないと気がすまなくて「これって、メール便ですから、切手と違って重さで違う切手貼るわけじゃないんです」と説明したが、うーんわかってないだろうなあ。

 それで、Aさんがやっと退場した後に、枚数と重量のチェックをしていたら、ハイジが背後から「ミヤノさーん、Tさんから」

 プチキレ後で、ドタバタしているというのに、「Aさんよりも苦手」なT元部長?

 ハイジ君がとても気がきく人だったら「ミヤノさん、お取り込み中です」くらい言ってくれただろうけど、それは贅沢な望みというもの。

 さて、Aさんは、30分という短い時間内に「これだけ重さが違います」を3回繰り返してくれたが、T元部長はすでに半年以上に渡って、私に同じ言い訳ばかりしている案件があるのである。
 直属の部長が替わったので、いちおう御伺いを立てておこうと、今のK部長に相談してみたのだが、K部長はその件はよくわからないというか「この会社の仕事で、唯一、このオレが首をつっこまなかったのが、この件だ」と明言。

 ええ、よくわかりますとも。だからこそ、この始末をつけられるのはTさんしかいないのに、そのTさんがのらりくらりと逃げているので・・・・・

 で、T部長に「もう、部長も替わったことですし、この件は早く処理していただかないと」と言うと「でも、ボクはもう総務部長じゃないしなあ。Kに話してみてよ」と言うので、K部長に「そんなん言ってましたけど?」と言うと、K部長、速攻でTさんのところに飛んでいきました。K部長、行動力あるので、ほんとはK部長にこの仕事やってもらえると、たぶん、Tさんが半年かかったことが、30分で終るんですけど。

 で、戻ってきて「Tさんがやるって。でも、すぐやるかわからないから、様子見てアテンションあげておいて」

 で、私は、今までその「アテンション」とやらを上げると、もれなくTさんの「でもね〜」っていう愚痴を延々と聞かされるだけで、何にも話は進まないし、私の「愚痴聞き損」になっていたので、沈黙していた。

 しかし、さすがK部長、「あの件どうなった?」と私にアテンションあげてきました(笑)

 いや、だから、私が言っても全然動かないから、K部長にお願いしたのに〜

 しかし、さすがK部長、Tさんが相手から不満をぶつけられそうな条件を提案して、私にメールさせた。
 慌てるT元部長。
 そのメールをしたのは昨日で、今日の昼間、すれ違ったので、「あの件、あれでいいでしょうか?」とシラっとして言ったら「でも、社長のメンツってものもあるからさあ」とまた延々と釈明。

 T氏は本気で社長のメンツを考えているのかもしれないが、「どーしてくれる」っていう相手からの連絡はT氏に来ており、それを無視しつづけて半年経っているわけで、すでにメンツは潰れている。
 で、相手が「それなりにまともな思考能力の持ち主」だったら、社長がこんなことするわけがなく、どうせT氏に任せているのだろうから、T氏がちゃんと対応しない無礼に怒っているのだ。

 つーわけで、T氏がバックれてしまい、相手が激怒している最中に「社長のメンツが」と私に言い訳している場合ではないだろう。

 そういうわけで、何度も笑って聞き流した「言い訳」であるが、今日はすでに、Aさんにガチガチに挑発されたあとに、またタイプの違うTさんが分け入ってきたので、かなりド頭に来てしまい、Tさんに電話で「ネチネチ言ってる暇あったら、相手に電話せい。そんで結果というか後処理の指示だけ私に出せい」と怒鳴りそうになったが、電話にヘッド入れてもしょうがないので(器物破損?)、「では、どうするか決まりましたら、教えてください」とだけ言ってやっと解放された。

 その後、ハイジとK嬢しかいないフロアで「き〜〜〜〜、どいつも、こいつも!」と叫んでました。

 やっぱし気が弱いので、なかなか頭突きはできそうもありませんが、サマージャンボは買おうと思います。
 当たったら、300万円くらい・・・・・・いや、100万円を千円札に両替して社内で奇声をあげてバラまいてから会社辞めますんで。
 それよりも「後はよろしくね。ごめんね」とM嬢とマスオさんとK嬢に50万づつ渡すほうがいいかな。あ、だったら100万円×3名分でも全然オッケー。ダメだ、こんなこと言ってると絶対に当たらない(泣)
7月13日(木)

 わーい、チケット届いた〜
 久々に郵便屋さんの来訪を心待ちにしてしまったわ。

 そういや、学生時代のフランス語教師がフランス人女性で、「日本人男性で、ダンナの次に・・・もしかすると、ダンナよりも好きかもしれないのは、ユービンヤさん」と言っていた。たぶん、フランス留学中の日本人と出会って、結婚して日本に来た人だったのだろう。故国の親戚や友人からの手紙が何よりの楽しみだったので、それを運んでくる郵便屋さんが大好きだったらしい。

 私は職場で「会社に届く郵便物の仕分け」をしているので、毎日「あーめんどくせー、こんなに持ってきやがって」と、思っていたのだが、自分が心待ちしている郵便物があると、「今日は郵便屋さん、まだかな〜、まだかな〜」とハンコ片手にジリジリしていて、「郵便でーす」とインターホンが鳴ったらダッシュで駆けつけてしまいました。いつもより笑顔100倍増しくらいで応対。ああ、やっぱし郵便屋さんは幸せの使者だわ。

 さて、フランスといえば、フランス人男性と結婚した友人A嬢からメールが来て「ジダンの頭突きに惚れた」とのことでしたが「フランス人は後先見境無くキレるのを実体験済みなのでなんとなーく納得できたのであった。」と書いてあったので、「君のダンナとジダンさんをフランス国籍というだけで同列で並べるな(笑)」と思いましたが、きっと、ここ最近で仕事を急に辞めてしまったダンナや彼氏や息子を持つ人も「中田みたい・・・」とか言っていることであろう。

 かくいう私も、職場の後輩ハイジ君が急に退職を表明したので「中田みたい・・・・」と思っているわけです。
 まあ、私がハイジと中田を同一視するのは「罰金5万円」くらいだけど、Aさんの方は、「懲役一ヶ月。執行猶予3年」ってとこかな。

 そういえば、フジロックの出演が決まっていたキヨシローが癌のためキャンセルになっていた。
 前にフジロックに行ったときには「ケミブラ始まるまで休憩」の間にキヨシローがやっていたので観なかったし、今回も観るつもりはなかったのだが、RCのライブはその昔、何回か観たことがあるし、それなりにファンなわけで、けっこうびっくりした。

 そういや、シド・バレットの訃報もあったな。
 少し前に「え?まだ、ご存命だったの?」と、逆に驚いていたりしたので、60歳というのは大往生だろう。
7月12日(水)

 今日はチケット届かなかった。高額商品だから、ドキドキするなあ。でも、遠方からの郵送なので、明日までじっと我慢。

 さて、先日また恒例の「イベント仕事」に参加したのだが、毎回、社内ネット掲示板(グループウェアとか言うのかしらん)に「気がついたことや反省点」がアップされる。
 私はイベントを仕切る立場ではないが、いつもあれを読むと「イベントを仕切っているチームの人はムっとするだろうなあ」と思う。ネット掲示板のように、挑発的な書き方をする人がいるわけではないのだが、高飛車な書き方をする人はかなりの割合でいるのだ。

 客がクレームを言うならわかるけど、スタッフが客のように「不満点」を上げ連ねてもしょうがないだろうと思うのだが、まるで自分には何の責任もなかったかのように文句を連ねる気持がよくわからない。
 そんなイヤーな感じの書き込みが並ぶ中、珍しくお互いをたたえあっている人たちがいた。
 すごく元気に声を出していたスタッフがいたようで、「ああいうのはいいですね」と誉めてあったのだ。

 それはそれでいいんだけど、それに続いて「店員が元気よく声を出す飲食店は、やっぱり流行ってますしね」というのもその通りなんですけど「ラ・ボエムをご存知ですか?」って?

 たしかにあの系列店には行ったことがあるけど、一応「おしゃれ系」なくせして、中に入ると店員が一斉に「いらっしゃいませ〜」と大声で言うので、けっこうビビる。
 自分が入ったときにはいいのだが、その後、他の客が入ってきても、「いらっしゃいませ〜〜〜」が鳴り響くので、落ち着いて会話できなかった。
 居酒屋だったら、あれでもいいけどさ〜
 飲み屋じゃなくて、レストランのつもりで入ったから「この店、なんだかうるさいね」と友人たちと顔を見合わせたのである。

 そのせいもあるのか、三宿の世田谷公園のそばの店なんかは休日ともなれば近所の家族連れが行列を作っていて「子供を連れて入れる、そこそこの店」としてのニーズはあるのかもしれない。

 でも、うちの会社のイベントは、飲食店でもなければ、バーゲン会場でもないので、「盛り上げて売上アップ」ということにはならないので、声出せばいいってもんでもないんだけど、そういや、あそこの部署の上司とイベントでご一緒したことがあったが、朝のミーティングが終ると、彼はすかさず拡声器を持ってずっとガナっていたのであった。
 そんで、なぜか私のほうが、もっと重要な仕事を(客の導線変更とか・・・・)するはめになり、私も慣れてなかったので「どうしよう、こういうことはチーフが」と思ったのだが(この間もそうだったんだけど、子会社の総務という立場上、グループ内で顔も名前も売れてない私が「じゃあ、ここはこうしましょう」なんて指示出しても、みんな聞いちゃくれんのよ)、彼はそういう細かいことは一向にやる気配がなかった。拡声器で「入場口はこちらです」って案内するのなんて、チーフの仕事じゃなくて、下っ端の仕事だろうに。

 何度かそういうことがあり、「あそこのセクションはとにかく声を重要視する」とわかったので、彼らと一緒になるときには、私もできるだけ客に声をかけるようにしていたけど、そうか、彼らが目指しているのは「はい、よろこんで!」なノリだったのだな。

 なんだかなあ。
 ま、心の中で小さく頭突きしておく。

 そういや、今日は頭突き未遂なことがあった。
 Kさんは有給休暇中だったのだが、そこのボスから内線があり「なんか、おたく当てに荷物届いたよ」と言うので、「あ、すいません、間違えたんですね、すぐに取りに伺います」

 同じビル内なので、慣れない配達業者がそっちに入ってしまったらしい。
 そんで、慌てて行くと、その会社のドアの前で配達業者が不安そうな顔して待っていた。

 あ・の・さ・・・・・
 着払いならまだしも、見るからに貴重品でもない、ただのパンフレットの束なんだし、あて先は確実にうちなんだから、替わりに受け取ってくれてもよかったのでは?

 つーか、そっち宛ての荷物や郵便も、こっちに届くから、いつも受け取って、持って行ってあげてるじゃない?

 くそじじー、と思って拳を握ったが、還暦を過ぎた人に頭突きするのも人道的にどうかと思ったので、必死に耐えた。
 Kさんも、あの上司の下でよくやってると思う。
 Kさんも「声が大きくて元気なのが取り得」ということを自ら積極的にアピールしている人だが、その上司もどえりゃー声が大きい。
 何度か内線で、鼓膜が破れそうになった。
 いや、これはシャレではなく、そのうちにほんとに実害を出すと思う。
 なので、内線の表示で彼の名前が出ると、受話器をうーんと離して応対するのだが、そうなると私の声が聞え難くなるみたいで、ますます大声でまくしたてるので、受話器を顔に対して垂直に持ち、口は受話器に近いけど、耳は可能な限り遠ざけている。今日もそのポーズで話していたら、横でハイジが爆笑していた。

 しかし、たまにそれを忘れて普通にとると、ほんとに左耳から爆風が押し寄せ、右耳から抜けそうな勢いなのである。漫画で受話器から相手が飛び出してくるような絵があるけど、ほんとにそんなかんじなのだ。はっきり言って、今の私にはテポドンよりも脅威だ。

 そんで、北朝鮮はその後、ミサイルを発射してこないが、彼からの内線は日に何度もあるのである。
 内線する前に警報を鳴らしてほしいものだ。

7月11日(火)

 一晩、ゆっくり寝たので、だいぶ憑き物が落ちたけど、「頭突き後遺症」だけは残った。

 昨日も書いたけど「会社でなんか嫌なこと言われたら、ガツンと頭突きして、『ふ・・・レッドカードで一発だな。しょーがない』と呟いて、さっさと自ら退場し、二度と会社に来ない」というのが、とてもやりたくなったのである。

 そういわけで、「誰か私をカっとさせてくれる人」を無言で熱烈大募集していたのだが、誰かがやってくると「はいはい、なんでしょう?なんか無理なお願い?大歓迎よ?」とキラキラと期待に満ちた目線で応対してしまい、そういう態度で挑むと、何を頼まれても大したことではなく、それに私の態度があまりにも「いい人」なので、相手もつられて「いい人」になってしまうようで、今日は、睡眠充分ということもあったが、非常に和やかに仕事できました。

 この日記を読んでいる皆様も職場で是非お試しください。

 しかし、「ジダンさんの真似」を目指すと、定年まで勤め上げてしまいそうな嫌な予感がする。

 そういや、ジダンさんは(私の中では「さん」付けが確定した)、MVPを獲得したらしいが、あれって決勝前に投票する人が多いらしい。投票の締め切りは決勝後なのだが、投票権を持った各国の記者さんたちは、決勝後は取材や記事書きに追われるだろうから、事前に済ませる人がけっこういるのは想像に難くない。

 それに、決勝戦って、いつもなんとなく雑なような気もするし。どのスポーツでもそうだけど、決勝戦になると、かなり消耗しているので、凡ミスが多くなったり、大差になったりするのだ。

 そういえば、会社でスポーツ好きのS部長と話していたとき「テニスもサッカーも観てたんで、わたしゃボロボロですよ」と言ったら「テニスかあ、オレも昔はよく観たなあ。自分でもやってたし」と言うのはいいが「でも、今のテニスって面白いか?」と言うので「いや、それなりに・・・・」とこたえると(確かに私もアガシ&サンプラスの時代を最後にあんまし観ていない)、「だって、もう全然ちがうじゃん」と言うので、何が違うのかと思ったら、「オレなんかがやるテニスと全然レベルが違うじゃん」

 「えっと、それを言うと、どのスポーツだって・・・・・・」

 S部長は、W杯も日本が残っているときにはちゃんと観てたし、WBCも夢中になってたし、そもそも巨人ファンだし、松井の大リーグの試合もけっこう観てるし・・・・なのに、野球なんてやってないじゃん?

 そしたら「でも、ゴルフは、特に女子のは自分のプレイに役立つんだよ」だそうです。

 ふーん、そういうもんですかね?で、プロ野球は?と思ったけど、それ以上、突っ込むのはやめた。

●みやのさんスイッチ

 隣の部署のK嬢の電話が鳴ったのだが、K嬢が席を外していたので替わりにとると、親会社の部長のMS氏だった。とても頭がよく、サラりとしたユーモア感覚の持ち主で、前に飲み会でご一緒した翌日に、親会社の廊下ですれ違い、「あ、昨日はどうも」と挨拶したら、ニッコリと「ああ、ご無沙汰しております。約11時間ぶりですね」と言われて、後で、指折り数えてみたら、ほんとに11時間経過していただけだった。それで惚れました(笑)

 「Kさん、ちょっと席外してますんで、折り返しにしましょうか?」と言うと、「えーと、ヤギさんメールになってしまったようですが、ボクもちょっと席外しますんで、またこちらから電話します」とのこと。

 こういうのを「ヤギさんメール」というのが正しいのかわからないけど、お互い何度か電話かけあっているのだが、すれ違いということなんだろう。どっちかというと「君の縄」・・・・・(おいおい、緊縛モノですか?)・・・・じゃなくて「君の名は」のハルキさんとマチコさん状態の方が近いと思うが。

 それはいいとしても、大好きな(妻子持ちなので、狙ってませんってば)MS氏が明るく淡々と「ヤギさんメール」などと言うので、しっかりスイッチが入ってしまい、その後、1時間くらい「♪黒やギさんからお手紙ついた 白ヤギさんったら読まずに食べた しーかたっがないのっで・・・」と頭の中で唄いつづけた。いやあ、いい歌だなあ。今度、カラオケで絶唱してみようっと。

 さて、やっとヤフオクでフジロックのチケットを落札することができた。
 まだ現物が届いてないので、詐欺に遭うかもしれませんが。

 でも、その後のオークションの様子を見る限りでは、値段下がってきたようだし、フジロックのファンサイトでも「譲ります」が増えてきたようだ。

 無事にチケットが届いたら、今度はその準備だな。レインコート買わないと。(前に持っていたのは、チャックが壊れたので捨てた)あと、帽子も無いや。

 W杯に夢中の後は、夏のロックフェス(サマソニも土曜だけ参加)っていうのも、普通っぽくて良いけど、でも、やっぱり自分は「負け犬」じゃなくて「負け猫」だなと思うのは、W杯はフランスを応援(負け犬はやはり「日本を応援」の後、「イタリアを応援」だろう。中田カフェとかでカフェ飯食わんとな。「クワント?」とか数少ない知ってるフランス語を披露している場合ではない)、フジロックのお目当ては、マッドネスとトラキャンというあたりであろう。(負け犬だったら、やっぱしap銀行フェスかな)

 そうそう、「W杯2006の想い出」としてメモしておくが、私がフランス贔屓だったのは、アンリのせいもあるけど、ドメネク監督も好きだったのよ〜。あの小さめの気取ったリアクションが好きでね。あと、けっこう眼鏡が凝っているとか(眼鏡無しだと減点)。服装も髪型も立ち居振舞いも、実にフランス人らしいというか、「一見、どうってことないが、よく見ると、計算しまくりらしいような気がしなくもないファッションセンス」を観察するのが趣味でした。また、どこかでお会いしたいです。

 さて、今日は久々に残業したが、W杯のために意地でも残業しなかったし、寝不足の時も多かったので、かなり仕事がたまっている。今週はちゃんと真面目に働きます。
7月10日(月)

 さて、現在、午前2時半。
 いよいよ決勝だ〜〜〜〜〜
 蒸し暑くてあんまり寝られなくて、ウィンブルドン決勝も最後まで観てしまったので、寝不足が心配。

 しかし、準決勝から間が空いてしまったので、なんだか実感湧かないに。

 試合が無い間、精神的に暇だったから、うっかりヤフオクでフランス代表のアンリのユニフォームを買いそうになったよ。(どれもサイズがデカかったので思いとどまった。あと、サッカーのユニフォームというが寝間着に適しているのかよくわからなかったし)

 ヤフオクと言えば、なかなか落札できなくて苦戦していたのだが、今日になってなぜか最低価格で落札できてしまった。いったい、なんなんだ?
 まだ出品者から連絡ないので、ほんとにそんな安値というか「ほぼ定価」で売ってくれるのか不安。

●イタリア×フランス

 いきなりアンリが倒れて、脳震盪起こしたのか目が虚ろ。(わたくし的にはちょっとしたサービス・ショットであったが、よろこんでるバヤイではない)
 あーよかった、復活したらしい。引っ込んだらどうしようかと思った。

 と思っていたら、いきなりPK。ジダンもよくあんなボール蹴るよな。
 しかし、初っ端からこれじゃあ荒れそうだな、こりゃ。
 なんかやらかしてくれそうな審判だ。

 前半20分イタリア・ゴール。よかった、これで振り出しだ。そうこなくっちゃ。

 前半終了。
 イタリアのCKがけっこう怖い。

 後半は両者かなりバテてそうだなあ。
 なんとなくイタリア優勢のような気がするが、私がそう思うってことはフランス有利なのかも(笑)

 フランスの勝利を全く信じない私は、まるで昔の阪神ファンみたいだ。

 お、後半盛り上がってます。
 アンリが、アンリが・・・・・気合入りまくっているけど、まだドンピシャ当たらない。

 延長だよ、おっかさん。

 なんか、やっぱりイタリアのほうが得点しそうな気がするなあ。

 わーん、ジダンのヘディング。決めてあげたかったなあ。

 わーん、ジダンがやっちゃった〜〜〜〜

 まったくも〜、バカなんだから。(って言いつつ見てる自分が一番バカ)

 見てるのが辛くなってきたな。
 ドメネク監督を見習って、ボトルでも蹴るか。

 うん。でも、超一流の選手が、こういう大バカやらかすから、W杯は面白いんだけどね。

 ロスタイム1分しかないのか。

 やーん、PK?

 やだなあ・・・・

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 以上、リアルタイムで書き残したメモでした。
 結局、PKなんて観てらんないのでフテ寝していた。

 しばらくしてテレビをつけたら、イタリアが勝っていました。

 日本が敗退したとき、オフィスが妙にどよーんとしてて、みんな口を開けば「負けちゃったね・・・」と言うので、「そんなにショックか?」と思っていた世界に誇れる非国民の私ですが、やっと、あのときの「みんな」の気持がわかりました。

 フランス敗退のショックよりも「あーあ、W杯終った」という喪失感のほうが大きかったとは思いますが、アンリは不発だったし、ジダンは退場だしで、そもそも寝不足なので、今日の私は超不機嫌。

 ジダン先生に「頭突き教室」でも開いていただきたい。
 ぜひ、あの技を学んで、私も「こういう不機嫌なときに、面倒なこと言ってくる社員」がやってきたら、ゴーンとぶち当たりたい気持でいっぱいでした。

 しかし、夕方になったらほんとに眠くなってきて、なんだか悲しくなってきたよ。
 まさに「ロストW杯症候群」である。マスオさんが「もう、楽しいことないですかねえ?」と横で呟くから、「おめー、他に楽しいことねーのかよっ」と言いそうになったが、考えてみれば、「他に楽しみが無い」のは私のほうだ。

 まあ、まさか決勝までアンリ鑑賞できると思ってなかったので、よかったじゃないですか。
 気絶寸前のアンリ様とか、足を治療してもらっているアンリ様の太もものアップ映像とか(毛がびっしり生えていた)いろいろ見せていただいたし。

 しかし、ジダンが最後の最後でやらかすとは思わなかったなあ。
 わりと、そういう人だったとうのはわかっていたんだけど、今大会、あまりにも「澄んだ目」をしていたので、生神様のように見えたものだから・・・・・
 あのヘッドのシュートが決まっていたら、ほんとに神が降りたと思うのだが、あれをブフォンに阻まれたので、荒ぶる神に大変身ちゅーか、キレた小学生みたいだったな。もー、男ったら、いくつになっても小学生なんだから〜

 でも、時間が経った今、思うのは「あれでよかったのかも」
 私は、アンリに優勝トロフィーを掲げてほしかったけど、ジダンのことを考えたら、あれでよかったのだ。

 柳下さんが書いている「たぶんジダンは誰かに殺して欲しかったのだ」というのは文学的すぎるけど、たしかに、この大会は「ジダンの大会」ではいけないのだ。
 私も「ジダンが暖かい拍手で見送られる試合」を望んでいたのに、「え?また勝ち残ってしまったの?」と当惑していたわけだし。

 この事件(?)が、今後、どういう評価を作っていくか、今のところわからないが、もしかすると、マラドーナさんの「神の手」みたいに、人々の記憶に残るかもしれない。

 マラドーナさんは天性の「お笑いセンス」を持っていると思う。
 私は真面目に「ジーコでダメだったら、次の日本代表監督はマラドーナさんでどう?」と言ったのだが、会社の「みんな」に真面目に却下されたが・・・・

 今回のことで、ジダンも「ギリギリのお笑いセンス」を持っていることがわかった。
 ギリギリすぎて怖いほどの。
 サンマやタモリは絶対やらないけど、タケシはけっこう平気でやってたし、松本が故意に狙っていたような。

 中田も村上龍やキムタクと仲良しになっていないで、お笑い系とつるんでれば、もうちょっとなあ。自分探ししてる場合じゃないよ。

 やるんなら、あのくらいブチかまさんと。

 しかし、直前に観ていたのが「芝の王者VSクレイの王者」のとても紳士的に和やかかつ、美しいテニスの試合だったので、「私、やっぱり、こういうハイソな試合のほうが好きで、サッカーはだめかも」と思ったけど、中田なんかはテニス選手になったほうがよかったんじゃないかなあ。
 そしたら、村上龍と仲良しでもしっくりきたし(笑)

 もう、眠さが極まって、わけわかんなくなってきたので、もう寝よう。
7月9日(日)

 金曜日の夜は会社の飲み会で、ショーコー酒をしこたま飲み、ヘロヘロになって帰宅。

 土曜日も飲み会だった。
 ホームパーティだったのだが、よさげなワインがたくさん並んでいたので、バカスカと飲んでいたようだが、おかげで久々に意識喪失していたようで、ふと気が着いたら電車を降りていた。

 見知らぬ駅だった。
 とりあえず終電だったようなので、ボーっと改札を出てから「ここどこ?」と見渡したら、武蔵小杉だった。
 それなりにショックだったけど、なにしろ歩いていられるのが不思議なくらい酔っ払っているので、どうしていいのかわからず思考停止。しばらく駅前ロータリーのベンチに座って頭を冷やしていたが、「そうだ、タクシーで帰ればいいのだ」とやっと思いついた。

 よく覚えてないのだが、タクシーの中でずっと泣いていたような気がする。
 単なる泣き上戸である。前にも何度かそうなったことがあり、周りに友人がると、たいそう心配されたりするが、別になにかあって泣いているわけでもなく、ただ泣いてる自分にもらい泣きという意味不明の永久サイクルになっていただけだ。酔っ払いって、ほんとにしょーもねーです。

 タクシーの運転手さんはきっと「変な客乗せちゃったなあ」と困惑していただろう。すいません。

 そんで、やっぱし服着たまま寝ていた。朝方気がついたので、着替えて寝なおそうとするが、二日酔いが極まりすぎて寝られない。
 ワインと日本酒はやっぱし危険だなあ。何度も懲りているのに、ほんと懲りない人だ。

 そういえば、まだ酔っ払う前に、W杯の話をしていたら、某経済学の先生もフランスを応援していたようで、「今大会はインフレターゲットをやってる国が勝ち上がるという予想をしていたら、そうなった」とおっさていた。

 ミツカンは「お酢の大量消費国がベスト8にズラリ」と発表していたけど、「インフレターゲット」とやらのほうがカッコいいね。
 日本も4年後を見据えて、インフレターゲットだ!

 あと、組み立て式の野外用机&椅子に座ろうとしたら、組み立てが甘かったらしく、おもいっきり崩壊して、頭からワインをかぶった。
 「いや〜、浴びるように飲むとは言うが、まさかほんとに浴びるとは・・・・」とか言いつつ、なんだか平然としていて、周りの人に心配されたが、酔っ払っていたせいもあるけど「こういうとき、服が安物だと、ぜんぜん動じなくて澄むから、やっぱし服は安物に限るなあ」と自己陶酔していたのである。

 そんで、まだ時間があったからブラウスと靴下を洗濯してもらうことになった。
 そんで、朝起きたときには、ちゃんと洗ってもらった自分のブラウスを着ていたのだが(濡れたままなのを着て帰ったので、なんだかまた周囲の人たちに心配されたような微かな記憶あり)、「あれ?靴下どうしたっけ?」とリュックの中を捜したら、片方だけ出てきた。
 「げ、もしかして、もう片方は置いてきた?いや〜ん、超ナサケないシンデレラ状態」と慌てたが、もう片方は奥のほうから発見されたので、ほっと胸を撫で下ろす。

 こうして書いてみたら、昨日泣いていたのは「もう、私ったら、ほんとに情けない酔っ払い」と反省していたからのような気がしなくもないが、反省していたことすら忘れているので、またきっとやらかすだろう。
7月7日(金)

 昨日は確かに早めに寝たけど、ふと目が覚めたら、いやな感じがして、時計を見たら、やっぱ午前4時ジャストだった。

 こんな、あたしに誰がした?
 って思ったが・・・・・単なる自己責任である。
 
7月6日(木)

 また日付を遡りますが・・・(日付変更線がどこだかわからなくなっている)

●ドイツ×イタリア

 火曜日は、張り切って8時前に就寝したのだが、張り切りすぎ&休日だったのでそもそも起床が遅かったので、午前2時に目が覚めてしまった。
 しょーがないから、ウィンブルドンを見つつ、二度寝し、目覚ましで4時前にきっちり目覚める。

 さて、どうもルックスのレベルが高すぎるので、気に入らないドイツとイタリアであったが、ドイツは「Z」(ツェットって読んでください。エーベルバッハ少佐の部下)みたいな兄ちゃんが数名いるので、どれがどれだか見分けつかんし、イタリアのイケメン軍団も、4年前に比べると髪形が異様に地味になってしまったので、遠目だと(小画面だと)識別できん。

 などと、相変わらずサッカーとは無関係なことでボヤいていたのだが、さすがわ準決勝。両者がっぷり四つに組んで一歩も譲らない展開で、前半はあっと言う間に過ぎる。いやーん、このまま、また0−0でPK戦になっちゃうの?どっちもPK戦を乗り越えて勝ち上がってきたが、なーんか、こういう展開だと、イタリアはバッジョがまた見事に外したりするのでは・・・・(バッジョはもういませんって)

 なーんて、画面に釘付けになっていたら、ニュース速報が入り「あれ?スペースシャトルになんかあった?もしくは、また、九州で土砂崩れでもあったか?」と思っていたら・・・・・

 北朝鮮がシュートしちょりました。
 日本海にボコボコと。
 0−0のゲームをあざ笑うかのように、ハットトリック?

 テポドン発車準備のニュースが出たころにも「北朝鮮が、別次元で参加しとるなあ」と、「エースストライカーをアップさせてる」と日記にも書いていたが、まさか、この緊迫した準決勝の最中に、ほんとに別次元で参加して、シュートをボコボコ決めてくるとは思わなかった。

 で、それは別にどうでもよかったのだが、NHKはニュースで中断できない穴埋めとして、必殺「ニュース情報を縦横に挿入」をやらかした。
 前にウィンブルドンの決勝だかで、同じような画面を観たことがある。あのときは、台風が上陸しそうだったので、気象情報をずっと挿入していたのだ。
 えれー、邪魔くさかった。
 つーか、ただでさえ、我が家のテレビは、イマドキの大画面テレビの3分の1の大きさしかないのである。それに、ニュース帯を挿入されたら、いったい、何インチになってしまうのだろう?

 許さん、北朝鮮!
 アメリカの独立記念日狙いだとか、スペースシャトル打ち上げにぶつけたとか言われているが、W杯にも故意にぶつけてるだろう。

 北朝鮮が、ドカドカとシュートを決めてる間、こっちの次元では、0−0のまま、延長戦に突入。
 前半も得点無し。後半も得点がないまま「やっぱPKか?」と思ったときに、イタリアがゴール。
 残り時間が少なく、攻撃に焦るドイツを尻目にデルピエロがトドメを差してしまいました。かわいくなーい。

 さて、いつも文句言っているが、こういう勝負が終った後に、勝ったほうなんてどうでもいいのに、映像は歓喜のイタリア・チームばかり追う。
 倒れこむ選手を1人1人慰めるクリンスマン監督だけ追ってれば、絵になるのによ〜
 ボロボロと泣いてるバラックだって、かなりのもんだったぞ。

 実は、この試合を観ていて、けっこうバラックが好きになっていたのである。
 4年前は、もっとシャカリキな若造な気がしたが、今回は「男の色気」を感じさせた。
 負けた後のバラックなんて、飼い主に捨てられた哀れなブルドックみたいで、あんなのが道端に落ちていたら、速攻で拾うと思った。

 そのバラックをクリンスマン監督が「よーし、よし、よくやった」とハグする場面なんて、永久保存版モノだった。イルカやクジラが泳いでいる映像よりも癒されそう。

 わーん、せっかくバラックが、かわゆくなってきたところで、敗退か〜
 あと、ラームね。
 初戦の見事なゴールにはびっくりしたが、その後も、ちょこまかよく動き回り、けっこう好きだったし、目の周りが赤くなる子だったので「赤パンダ」と自分だけのあだ名をつけていたのである。

 さて、昨日は日本時間で明け方の試合を睡眠充分で堪能したが、北朝鮮は6点もいれてたらしいですね。マラドーナさんもびっくり(笑)

 ちゃんと仕事して、夕方、早めに帰ろうとしたんだけど、故障したトイレの修理の人がなかなか来なくて帰れないでいたら、セミナーの受付を手伝っていたハイジたちが戻ってきて、ハイジが「飲みにいこーぜー」と言うので、なにしろ今現在、我が社の「ヒデ」なハイジであるから、黙ってついていくことにした。

 中田ヒデと同じく「引退宣言」しているハイジであるが、少し軟化したようで、「今日、部長と話して、9月いっぱいにしようかなと」と言ってくれたので、少しほっとした。
 私の周囲では、年齢的にも性格的にも能力的にも、一番、中田に近い存在がハイジなので、ハイジを通して私は自分勝手に「中田の真実」を考えたりしてしまいます。

 そのために、帰宅が終電になってしまった。
 寝たのが午前1時で、起きたのが4時。

●ポルトガル×フランス

 毎回、「これで最後かも」と思いつつ、今だ残っているフランス。
 やはり前半は、なかり拮抗した展開で「こりゃ、イタリア×ドイツみたいな展開になるかも」と思っていたら、アンリがサクっとPKゲットして、ジダンが決めてしまった。

 なーんか、前の試合もアンリがファール貰ったのから得点してなかったか?
 さすが、プレミア・リーグの得点王だけあって、そういうところも巧の技らしい。

 いや、フランス応援してたわけだから、それでいいんですけど、でも、早いうちに得点しちゃうと、観ててあまり面白くなくなるんですが・・・

 後半はどっちもスピードが落ちたようだけど、フランスはもう守りに徹してしまっていた。

 でも、ある意味、私みたいなシロートに「フットボール」というものを教えてくれたような気がする。

 先取点いれちゃうと、もはやフォワードなんて、「最後方の守備」になってしまうんですよね。
 もう、アンリの見せ場なんて無し。
 ゴール前で、ガツンガツンとヘッドでシュートをゴールから外しているのは、守備のテュラムだったりする。
 ゴールに立ちはだかる黒い大魔人という風情で、怖いのなんの。

 クリスチャーノ・ロナウドは常に3人くりらいに囲まれてて、パリの裏路地で強盗にあったバックパッカーみたいなことになっていたし、フランスの守備はかなり攻撃的でした。

 まあ、あれで先取点あげてたのがイタリアだったら、同じことになっていただろうし。

 判定がけっこうフランス寄りだったような気もするし、カード切らない審判だったけど、ポルトガルもフィーゴが決定的なチャンスを外していたし、「30歳前半、微妙なお年ごろの大スター対決」では、ジダンに軍配が上がったということなんだろう。

 ジダンのあの「遠い目」は試合重ねるごとに研ぎ澄まされており、今回も試合前の表情なんかは「すごく、できのいいトム・クルーズ」みたいだった。って言うとわかりにくいだろうけど、トム・クルーズがやろうとしているのって、きっと、あの表情なんだと思った。

 決勝で負けても、ジダンにはW杯主演男優賞をあげてもいいのではないか。

 さて、そんなわけで、試合が終わった6時から、また1時間ほど仮眠してから出社したのだが、午前中は「きゃー、フランスが決勝進出よ」とテンション上がっていたので、けっこうガシガシ仕事したのだが、午後になったら、もう眠いのなんのって。

 美容と健康を維持するため、今日は早寝するです。
7月4日(火)

 休み。
 イベントの後は、休みをとるのが難しくなるが、他人のことを考えていると休めなくなるので「悪いが、私は年寄りなんで」とさっさと休みをキープした。他の人は土曜日に休んでいるわけだし・・・・

●会社で虫と戯れる

 狭い喫煙スペースの壁に、なにやら動くものがあったので、目線を飛ばすと「あれ?」
 誰かがイタズラでオモチャのマグネットでも壁に貼ったのかと思った。

 「こんなの貼ったら、大騒ぎじゃん」と思って、近眼だから、思いっきり顔を寄せてみたら、本物だった。

 体の部分は人差し指の先くらいの大きさだが、手足が長いので全長5センチくらいある大きな蜘蛛だった。

 喫煙スペースは、仕切られているし、ドア一つだし、ドアが開けっ放しになっていることは無いので、いったい、どこから侵入したのか不思議である。

 侵入経路はどうでもいいとしても、他の人が気が着いたらオオゴトだ。
 体長1センチくらいの、私の通称「ぴょんぴょん蜘蛛」が出ても、ゴキブリが出たときくらいの大騒ぎだったりするのである。私にとっては「そこそこ大きい蜘蛛」であるが、嫌いな人が見たら「巨大タランチェラ」に思えるだろう。

 しょうがないから、ダッシュで給湯室に行って、ちょうどそこにいた、そこのフロアの女性社員に「紙コップちょうだい」と言うと、自分が手に持っていたものを渡してくれたが、私が「なんでもいいから、紙もほしい」と言うと「どうかしたの?」と言うので「いや、喫煙所に虫がいたんで、捕獲するの」と言うと、もう1人の人と「やれ、やれ、ミヤノさんったら」と顔を見合わせただけで、それ以上何も言ってこなかった。

 紙コップとコピー用紙をひっさげて喫煙所に戻ると、幸いにもまだ誰もいなかった。
 蜘蛛さんも、動いてなかった。
 蜘蛛の上にコップをかぶせて、壁とコップの隙間にコピー用紙を差し込んで、無事捕獲。

 そんで、エレベータで1階まで降りて、外の植え込みに蜘蛛を放した。
 途中ですれ違う社員もいたが、私が紙コップを大事そうに抱えているのに気が着いたのか、気が着かないのか何も聞かれなかったし、私も「えへ?デカい蜘蛛を捕まえたの、見る?」と自慢したい気持をぐっと押さえた。

 飼い猫はよく、捕獲した獲物を飼い主に見せびらかすそうだが、私は人間なのだ。我慢、我慢。(そんなことで「人間の証明」をしたって・・・・)

 その2 

 去年のクリスマス前に出入り業者がポインセチアの鉢を3個くれた。
 ポインセチアなど、正月過ぎたら枯れるものと思い込んでいたが、出入りの観葉植物業者(?)が「これは、水をたっぷりやってください」とアドバイスついでに、プロ仕様の肥料を差してくれたのがよかったのか、その教育的指導をきちんと実践した私の手入れがよかったのか、春になったら緑の新芽がでてきた。

 ネットで育て方を探したら、ポインセチアというのは、緑の葉っぱしか出てこないらしく、冬になったら、夜はカバーをかぶせて暗くすると、葉が赤くなるらしい。
 「おーし、じゃあ、今年のクリスマスは、赤い葉のポインセチアにしちゃろーじゃん」
 と意味もなく張り切る。

 なぜか私は、オフィスで鉢植えを育てるのが得意である。
 仕事だと、一生懸命やっても評価されないどころか、理解もされなかったり、この間みたいに真っ向から歯向かわれたりするけど、植物は口ごたえしないし、私の仕事ぶりがヘボだと黙って枯れていくだけだし、私が有能、もしくは運がいいと、黙って生き長らえるだけなので、非常にわかりやすくて、仕事のストレス発散になるのである。

 私が入社したころ、私の前任者の置き土産だった観葉植物は当時20センチくらいで、同僚ギャルが世話していたのだが、異動したときに、なぜか置いて行ってしまい、私も彼女とあまり意思の疎通ができてなかったので「これ、置いていっていいの?」ともきけないまま、私がときどき水をやっていたが、根が張ってきたので、自腹で大きな鉢に植え替えたりしているうちに(園芸が趣味の社長に「こういうのって、どうすれば大きくなるんですか?」ときいてみたら「そりゃ、鉢がでかくなれば、木もでかくなる」とシンプルに教えていただいたので、その通りにした)、今では1メートルくらいになった。

 ああ、会社の売上もこのくらい伸びてくれればなあ(苦笑)

 つーわけで、けっこう大事にしていたポインセチアであるが、この季節は、どの鉢植えにも「小さなハエ」みたいな羽虫が集る。
 私はあんまし気にしないのだが、部長が気にするので、目についたときにはコマメに潰していた。
 その日も、「ミクロなモグラたたき」状態で、羽虫を潰していたのだが、ポインセチアの鉢に集る羽虫を処刑していたら、なにやら白い粉のようなものが舞い上がった。

 「こ、これは・・・・・」

 その白い微小な綿ボコリみたいなのに見覚えがあった。
 去年だか、たしか「あぶらむし」の当たり年で、大量発生したようだが、そのことについて調べていたら、空中に舞っているのもアブラムシだと知ったのである。
 そして、私がずっと「どっかの木から出た綿毛かな?」と思っていた、微小な白いホワホワもアブラムシだったのだ。

 「ぎええええ、アブラムシが沸いてしまった〜〜〜〜〜」

 どうしよう。これがバレたら、ポインセチアの鉢を処分しないといけないかもしれない。

 とりあえず、「ミクロなモグラ叩き作戦」で大量発生をやりすごしてみることにした。
 敵は体長0.5ミリくらいの白い点であるが、指で潰そうとするとちゃんと逃げるので、あんなに小さいのに、それなりのセンサーを持っているのだ。いったい、どんな姿しているのか、顕微鏡で観察して〜〜〜〜

 指で潰すのには無理があったので、作戦を変更することにした。

 ポインセチアを揺すると、ボワっと大量に舞い上がり、その多くはすぐそばにあるガラス窓に張り付く。そこを雑巾でふき取ってしまうのである。敵兵をブルドーザーで踏み潰すような荒っぽい作戦だ。

 1時間おきくらいに、リフレッシュをかねて、揺すって拭いて、揺すって拭いてを繰り返すと、夕方には、ほとんどいなくなった。

 念のため、前にテレビで見た「ニコチン水」(タバコの吸殻を水に浸す)を作って、近所のドラッグストアで霧吹きを買って(315円)、ブシュブシュとふりかけた。

 今日は休みなので、また明日、どうなっているのか確認する。
 しかし、まさか、会社内でアブラムシと闘うとは思いもしなかった。
 経理のオネーサンも、いろいろ忙しいものだ。(?)

 今度、気に入らない社員がいたら、ためしにニコチン水でもふりかけてみよっかな。(マジに危険ですから、真似しないでください)

 さーて、早寝して、明け方ドイツ×イタリアでも観るかな。
 どっちも、あんまし好きじゃないんだけど(笑)
 ただ、ドイツ監督と横にいる黒髪ハンサム(コーチらしい)が、やっぱし、どうしても「モーホ・カップル」にしか見えないので、それだけは要チェックだ。

7月3日(月)

 えーと、しばらく日記書いてませんでしたが・・・・

 オシム氏の息子がアマルっていうのは・・・・できすぎ君です。
 でも、駄洒落に命をかけるスポーツ紙への、ある意味挑戦かもしれません。誰からの?サッカーの神様かしら・・・・PKで真正面に緩いボール蹴るみたいな・・・・

 さて、しばらく「W杯と仕事との両立」を頑張ってました。

 週末が山でした。
 私も準々決勝を必死で戦っていたのです。

 30日(金)

 夜中の12時からドイツ×アルゼンチン。
 PK戦までもつれこみ、寝たのは2時半ごろ。

 7月1日(土)

 出勤だったので、イタリア×シェフチェンコはパスしたが、(ウクライナって国名がなかなか覚えられなくて、ウルグアイとかパラグアイのほうが先に出てくるのさ)、3−0だったらしいので観なくてよかった。

 私の勝負はこれからだ。
 定時になると、そそくさと帰宅し、軽くビールをあおって仮眠。
 11時から始まるチャングムはパスしようかとも思ったが、けっこういい局面のはずなので、やはり見逃せなかった。やっぱり、観てよかった。

 おかげで「なんとか4時間仮眠できるな」ってところが、3時間しか寝られず。

 命をかけてチャングム観ている自分が悲しい。録画できる機材を持ってないのが悪い。

 チャングムを観終わると、チャンネルを変えてイングランド×ポルトガル。

 試合開始から10分経過していたが、まだ0−0だった。

 優勝候補といわれるイングランドだが、前回のエクアドル戦もベッカムのFKで辛くも1点挙げただけだし、なんとなく勝ち上がれないような気はしていた。
 ポルトガル戦もベッカムの調子はイマイチだったようだ。
 予選リーグでは、ベッカムがロングボール蹴ると、その軌道の美しさから、どこにベッカムがいるのか、小さなテレビ画面でもすぐによくわかったのだが、エクアドル戦では、ベッカムがどこにいるのかよくわからなかったし、ポルトガル戦でも同じだった。

 そしたら、やっぱり交代しちゃった。
 足の故障だったらしいが、ベッカムがいないと、どうやって得点するのだろう?

 こうなったら、クラウチを入れて、「やんちゃな兄貴と、ひょろ長い子分の珍ツートップ」を観たいと思っていたのだが、ルーニー兄貴ったら、ベッカム先輩がいなくなったから「オレがなんとかすっぜ」と張り切ったのはいいが、張り切りすぎて、ベッカム先輩が8年前にやらかした悪夢を再現してしまう。一発レッドカード。退場というよりは「現行犯逮捕→即ム所入り」というかんじ。

 私が待望したツートップは実現せず、ベンチで泣くベッカム先輩と、先輩に義理立てしてしまったルーニー兄貴の遺志をついで、クラウチ登場。
 これが、なぜか「すごく頑張っているカガンボ」というありえない絵柄になり、長い手足を一生懸命振り回すクラウチの姿に涙した。

 でも、得点になりそうもないんだけど、あまりにも頑張っているので、カガンボみたいに手足がもげてしまいそうで、はらはらドキドキで目が離せないし「これでうっかりクラウチが得点したら」と思うと・・・・

 まあ、でもよく守って、同点のまま延長戦。

 世界中のW杯視聴者の皆様にはどうでもいいかもしれんが、私の睡眠時間が〜〜〜〜〜〜〜

 いや、イングランドはどうでもよかったんだけど、クラウチがあまりにも頑張っているから、「がんばれベアーズ」を観ているような気分になっちゃったのよ。

 延長戦終っても、どっちも得点無し。
 もー、ポルトガルもさあ、ルーニー退場した時点から、ボコボコ得点して、3−0くらいになったら、イングランドがウォルコットを「記念出場」させてくれたかもしれないのに。
 若手のレノンが、かなり面白い動きを見せてくれたから「せっかくだから、ウォルコットもどうよ?」と期待してたんだけどなあ。

 PKの前にテレビを消しました。
 だって、おかーさん、どっちが勝っても心が痛むもの。
 だから、PK戦嫌いなの。

 しばらくして、テレビをつけたら、ポルトガルが勝ってました。イングランドの黄金の中盤が外してしまったようで。しかし、これで睡眠時間を削った私は「一流選手でも延長戦後のPKはボコボコ外す」という気分を後ほど否応でも味わうことになる。

 さて、次の試合はいよいよ、ブラジル×フランスだ。

 午前4時から。
 イングランド戦のあと、少しだけ仮眠できるはずだが、3時からテレビ朝日で「フジロック特番」をやっており、そこで、私が入手しそびれたチケットの特別予約をするというので、がんばって観て、チケット予約番号に電話してみるが、全然繋がらない。

 意識が朦朧とする中、少し横になって、起きて電話して「つながんねー」でまた横になって、起きて電話して・・・を繰り返すうちに、4時になった。

 私の当初の計画では、この時間はブラジル×スペインのはずで、だからそこ、フランス×スペイン戦が「最後かなあ」と思って、一人でスポーツバーに行ったのである。

 フランスが順当に負けていれば、土曜の夜はイングランド戦の前に3時間仮眠して、終った後にまた3時間仮眠できたのだ。(フジロックのチケットの件はあったけど)

 スペイン戦では、ジダンの動きが妙に良くて、スポーツバーでも「ジダン、うめーよ」の声があがっていたけど、私は「蝋燭は消える直前にパっと光るというし」と思ったし、シュートも決めちゃって、「もう、これでいいだろう」と思ったわけですよ。

 そしたらさー、ブラジルも調子イマイチだったのかもしれないけど、観てても「お?」というような動きはジダンばっかりで、やっとジダン→アンリの得点も上げたし(これが決まらないのがW杯七不思議になっていた)、まあ、でも、これで持つとも思えないし、きっとブラジルが1点挙げたりするんだろう、と思って最後の最後まで見守っていたんですが、アドリアーノもさっぱり機能せず、けっきょく、フランスが勝ってしまった。

 6時13分の電車に乗るつもりだったので、延長にならなかったのはよかったし、フランスが「まさかの勝利」で、ちょっとウルウルしちゃったし。

 そんで、7時集合のイベント仕事に行きましたですよ。
 初っ端からハプニング続きで、「私、イングランド戦もフランス戦も観ちゃって、ボロボロなんすけど」って言い訳する暇もなく走り回った。「どーせ、眠いからドタバタしてたほうがいいかも」と最初は思ったのですが、でも、頭で判断しないといけない局面になり、「これは、こうしたほうが」と打開策を述べたら、叔父会社の女性社員に「でも、そうすると、マニュアル通りにできません」と言われて凹む。

 「で、でも〜」と反論したのだが、「でも、そうしたら、最初に○○ができないじゃないですか」と、噛み付かれた。えーと、えーと、イベント仕事が久しぶりなので、その「○○」とやらをどうしても最初にやらないといけない理由もわからんし・・・と戸惑っていたら、やっと責任者(叔父会社の幹部)が来たので「これ、無理だと思うんですけど」と言ったら、「じゃあ、そうしよう」

 横にいた、私の同僚が「じゃ、それをみんなに言ってください」とフォローしてくれて、「じゃあ、こうしまーす」と言ったら、さっき私に噛み付いた人が、「じゃあ、○○は・・・・」
 責任者が「それは後でもいいんじゃない?」

 問題解決。

 くっそー、また私の言うことは聞いてもらえなかった。
 頭ボーっとしてたから失敗したよ。
 みんな、私の意見なんて聞いてくれないのだよ。それがわかっているから、「まず大将から」を日ごろから心がけているのだが、寝不足だったので根回しする余裕がなかった。でも、あの女性社員も「そんなことしなくたって、普通にできますよ」と自信ありげだったが、絶対無理だったって。なんで人の話をちゃんと聞いてくれないのか・・・・

 で、そんなこんなで一応、ちゃんと開始できたのだが、ドタバタ走り回っていたので、12時にやっと終了し、後片付けをするころには、足がガタガタだった。頭もボロボロ。

 ジェラードもランパードも、こういう状態でPK蹴ったんだよね。そりゃ、ねえ?

 つーわけで、1時半ごろ解放されたので、やっとその近辺で昼食をとり、ヨタヨタと帰宅して、夕方5時前に寝て、今朝の7時まで一度も目が覚めませんでした。14時間は寝たらしい。

 出勤したけど、ひどい筋肉痛だし、荷物を運んだりしたので、あちこち青痣ができている。死闘の後だからしょうがない。
 どうせなら、あのとき私に楯突いた女性社員に肘のひとつも入れておいて、一発レッドカードで退場させられたかったな。

 ふー、これで「死の週末」は乗り越えた。キツかったです。
 仮眠を犠牲にして電話した「フジロック特別電話予約」もフランス戦始まってから、ずっとリダイヤルしてたら、やっと4時半に繋がっていたけど、3日間通し券はもう売り切れだった。

 話は戻るが、今回のW杯の主役はロナウジーニョとの前評判だったが、結局見せ場もなく敗退してしまった。
 私は、あくまでも「アンリ様ファン」なので、ジダンには思い入れがなかったが、決勝リーグ進出を決めたあたりから、ジダンの記者会見の様子は注目していた。

 異様に瞳が澄んでいたのである。
 「この人、こんなに美形だったっけ?」と思うほど、美しかった。
 それが、試合中だと形相が変わり、スペイン戦のときとか、ジダンがFK蹴るときにアップになったときに、他の客が「ジダンの顔、こえーよ」と呟いていたけど、その後の記者会見のときは、あの怖い顔が嘘のように、穏やかな瞳をしていた。

 あの顔をしたジダンは、もしかすると決勝まで残るかもしれない。
 あんな顔したスポーツ選手、観たことないもん。
 ジダンを一度も「イケメン」だと思わなかった私が、「こんな表情した人が目の前にいたら・・・・自信ない」と思っているのである、あの顔を目の前に見ているフランス・チームの男達も「ジダンさん!」と、ウルウルしているに違いない。

 次はポルトガルとか。ジダンのあのオーラが勝つか?
 私は「もう、このくらいでいいでしょ」と思っているので、フランスの勝算ありである(笑)

 予選リーグのときに「フランス観なくちゃ」と言っていた私に、ハイジは「フランス?弱いじゃん」と言い放ったが、まさかの躍進に「フランスか・・・・すげーじゃん」と言っていた。私が応援したからだってば。

 もう、一日に1試合だけになったので、早く寝て、朝の4時に起きればいいだけだ。楽勝じゃん。
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