可燃物な日々

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12月15日(木)

●素朴な疑問

 ウィンドウズ・アップデートをしろという指示がパソコンに出ると、「わっかりました」と素直にやることにしているのだが、そうすると「高速」か「通常」(という言葉だか忘れた)というのが選べて、いつも「そりゃ、速いほうがいいに決まってるだしょ」と思って、高速を選択すると、あっという間に終って、今度は「再起動しろ」という命令になるのだが、(「はいはいはい、わっかりましたってば」とボケ老人を介護する嫁のように忙しい気分になる)あれって、「高速」を選択しないと、なにかいいことがあるのだろうか?

 ダウンロードちゅうもんは、100%の目盛りが出てきて、それが欽ちゃんの仮装大賞の得点のように、「うぐぐぐぐぐ」と止まるときがあって、いったいいつ終了するかわからなくて、今はブロードバンドだから放っておくけど、ダイアルアップのときには、「ああ、くだらんものをうっかりダウンロードしてしまったが、電話代があああ」と嘆いたりしたもんなので、ヒュンと高速で終っていると「ダウンロードした気がしない」という人のために「通常モード」というのがあるのだろうか?

 これが、自動車なら「スピード上げると事故るかもしれないし、時間に余裕があるから制限速度で走ろう」ということになるだろうけど、でも、たとえば郵便や宅配便が「高速にしますか?それとも通常でいいですか?」って言われて、「高速だと、高速料金とられるんでしょ?」と確認すると「いえ、料金は同じです」って言うなら、「じゃあ、高速で」というしかないけど、もしかして、そのために、輸送トラックが大変なのかもしれないから、特に急ぎじゃない荷物だったら「今週中に届けばいいけど・・・・」と言うかもしれないけど・・・
 食堂の「大盛りも無料です」っていうのなら、「そんなに食わないから普通でいい」って言うけど・・・

 アップデートも、高速にすると「マシンに負担がかかります」とか言うのなら、「んー?だったら別に急ぎじゃないし」とか考えるけど、そういう説明は特にない。

 これはきっと、「高速」にできる技を開発した人が、「でも、これを普通にやっていたら、みんなそういうもんだと普通にダウンロードするだけで、ボクの苦労なんて誰もわかってくれない」と思って、「これだけ速いんですよーん」ということをアッピールしたかっただけとしか考えられない。

 でも、残念ながら、私は今まで「高速」でしかやったことがないので、「通常」だとどのくらい時間がかかるのかわかりません。ごめんなさい。
 私に「へえ、すごいね」と思わせるためには、「高速(約3秒)」「通常(約1分)」とか所要時間を並べていただけるといいんですけど。

●お父さんたちの夢を壊さないでください

 フィギア・スケートで大活躍の織田信成君ですが、「あの、織田信長の子孫」ということで、普段は「男がチャラチャラ踊りやがって」とフィギア・スケートに興味の無いお父さんたちにも注目されていることと思います。(女子選手の太ももには、すでに注目していましたが)

 私も「ふーん。肖像画に眉毛がちょっと似てるかも」くらいには興味を持っていたのですが、この子孫、ちょっと涙もろい男子のようです。この間もNHK杯優勝で号泣してたもんな。

 直情型というイメージがある信長なので、子孫がテレビの前で号泣というのは、なんとなく「あるかも」ということなんですが、でも、ひょっとしたら、「鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス」というのは、「泣かぬなら・・・」だったのでは?

 つーか、鳴かないホトトギスを前にして、「びぃぃぃぃぃ、こんなのいらない!殺しちゃえ〜〜〜」と号泣しているのが正しい信長像だったのでは?

 チャラチャラ踊る子孫の登場で、信長伝説を見直さなければいけなくなってしまったかもしれません。

 でも、信長も能が大好きで、チャラチャラ踊っていたんだっけ。人生50年〜♪とか?(よくわかってないので、すいません)

 能を何度か見たことがあるが、超退屈で、「こんなもんが昔は娯楽だったんだ」と思うと、時代を感じますが、インドに行ったときに「今日はフェスティバルなんだ!」と現地人に張り切って連れてかれたイベントが、超退屈で、横に座っていた欧米人の女の子がふてくされて「ぼーりんぐ ぼーりんぐ ぼーりんぐ!」と呟いていたので、「やっぱし退屈だよね?」と思ったけど、信長にも、ブロードウェイミュージカルとか見せてあげたら、一発で転向したかもしれないなあ。「こ、これは凄い」と号泣しながら、サンバとか踊ってくれたかもしれない。アミーゴ。人生50年、オレ!(金屏風とかに合いそう。あとバテレンの衣装にも)

 うん、やっぱY遺伝子は大事にしたほうがいいのかも。

 そーいや、その昔「冷泉家の秘宝展」みたいなのを観にいったら、歴代当主の「書」が展示されていたが、中に明らかに「へたっぴ」な書があった。
 見る人が見れば、あれでもOKだったのかもしれないが、シロート目には「ヘタクソ」で、隣にいた若いカップルも「あれって、ヘタじゃねえ?」って会話していたもん。
 書道の才能の無い子が一生懸命書きましたけど・・・・って感じがアリアリだったのだ。

 冷泉家でも、たまにああいう才能の無い人材を輩出してしまうのだ、とちょっと心が温まりました。

12月14日(水)

 ふー、今週がんばれば、なんとか仕事のスケジュールが「平常並」に近づきそうなかんじになってきた。今やっている仕事が、だいたい2日〜5日遅れ。毎月、15日から25日くらいが、わりと暇な時期なので、この期間にガガガっとやれば、なんとか年を越せそうだ。

 朝、出社したら、隣の部署の人がやってきて、私の隣にあるテレビをつけた。「あ、アネハ氏、出てきたんすね?」
 しばらくテレビつけっぱなしにしていたのだが、なんだかボソボソ喋っているので、あんまし面白そうではない。

 でも、実はずっと思ってたんだけど、「これを書くと命が縮むかも」と思ったので黙っていたのだが、あの人なんだかヨン様っぽくありません?
 なんか、あの遠い目が、「遠い目をする演技をするヨン様」っぽいような気がするのだ。
 つーか、冬ソナブームのとき、お笑いタレントなどが、こぞってやった「ヨン様のモノマネ」とアネハっちが似ているのか?なんかズラっぽいところとかも。せっかくだから、マフラー巻いてもらいたかった。

 あと、なんちゃら研究所の所長は、どうしても「年をとった堀内」に見える。
 参考人招致のときの、見事な恫喝で、ヒューザー社長が5馬身くらい先頭を切って第3コーナーを回ったようなかんじだったが、あの所長の出現で「こいつが、直線で先頭に出るかも」と予想していたのだが、第4コーナー回ったところで、ちょっとダレたレース展開だ。走路妨害の審議が終るまで、第4コーナーで足踏みしてるみたい。

 話しは戻るが、ヨン様ブームのときに、誰がモノマネしてもけっこう似てたので「ふーん」と思っていたけど、最近、アネハ氏に似てる人もよく見かけるので、アネハ氏がヨン様っぽいというより、「ああいいう雰囲気の人が日本には多い」ということなのかもしれない。

 実は、私の上司もアネハ系である。
 全然似てないのだが、眼鏡かけてて、髪の毛は「長くもなく、短くもなく」で、わりと丸い輪郭で、そんで、ちょっと疲れているとき、遠くを見ながら(パソコンで目がシバシバしているらしい)フーっとため息をついていたりすると、かなり似てくる。

 電車の中でも、一両に一人くらいの割合でアネハ系がいますので、電車の中でケータイのチェックばかりしてないで、周囲を観察してみてはいかがでしょう。もちろん、アネハ系を一日に三人目撃しても、あなたの幸福度は上がりませんが。
12月13日(火)

 昨日も飲んでました。はい。

 さて、だんだん慣れてきて、今日は少し暇そうにしていた派遣のRさんである。
 飄々として仕事をしてくれるし、雑用も積極的にやってくれるので大変助かっているし、前任者が「微妙に変な子」だったので、Rさんの「普通の人ぶり」が眩しいのであった。
 だが、彼女も残念ながらマルチタスク型ではないようだ。
 お客さんが来てもなかなか気がつかないので、私やM嬢がさっさとやろうとすると(二人とも、それが自分の仕事ではないと思ってないので・・・)「あ、すいません、やります」と慌てて給湯室にやってくるのは、「まだ、客と内部の人間の見分けがついてないだろうしなあ」と思うのだが、客が帰っても気がつかないようなので、私が片付けていると、「あ、すいません」とまた手伝いにやってくる。

 本人も気にしているようで、「私・・・お客さんが帰られたのがなかなか気がつかなくて」と苦笑していた。
 私もそんとき、あんまし心に余裕がなかったので、舌が回らず「ああ、そうかもねえ」と言ってしまって、後で「あの言い方だと、ちょっと誤解を受けたかな」と思ったのだが、発言を修正する時間的余裕もなかったので、「ま、いっか」と放っておいた。

 私が言いたかったのは、「Rさんて、あまり周囲に気配りできないね」ということではなく、「みんなそうだし」ということであった。
 前にも日記に書いたことがあったが、私はわりと周囲の音を拾うのだ。だから、ミーティング・スペースで「では、今日はわざわざありがとうございました」なんて声が聞えると、「そろそろ、お帰りになるな」とわかるのである。

 もちろん、もっと自分の仕事に集中していれば、周囲の音なんて耳に入らなくなるのだが、社会人になってからずっと「電話番」や「お茶だし」が重要な仕事とされていたので、そういう癖がついているのかもしれない。それに、打ち合わせなんかで喋っていることをなんとなく耳に入れておくと、心構えができるので、「それも仕事のうち」と思っているせいもある。

 この間、ほんとに集中していて、他部署の部長が「おーい」と声をかけたので、ふと顔を上げると、「コーヒーいれてくれる?」と言われて、「私にしては珍しい」と自分で感心したけど、なんだか笑ってしまった。
 そのときは、法人クレジットカードのポイントで忘年会の景品を申し込もうとしていたのである。
 ネットで申し込めるのだが、ID番号と暗証番号が必要で、「FZPWQDT」なんてーのを必死で入力していたのである。そのときには、さすがに全神経をそこに没入させていたので、部長が私に声をかけたのに全然気がつかなかったらしい。

 仕事中に周囲が見えなくなる人の気持がちょっとだけわかった。

 昔、派遣で仕事していたとき、電動タイプライターで手形の金額を入力する仕事をしていたら、そこの責任者に「ミヤノさん、もう時間だけど、それ、急ぎじゃないから無理しなくてもいいよ?」と声をかけられ、ふと時計を見ると、すでに定時を過ぎていた。
 手形の金額を英文で入力する仕事で、ブツブツと「ふぉーはんどれっど さうざんど あんど すりーはんどれっど とぇんてぃ すりー」なんて呪文を唱えながらやっていたので、すっかり時間感覚を失っていたのであった。

 あの仕事もなれてくると、もっと余裕を持ってできるようになったけど、そうなると数字のスペルミスが出てきたりして、苦労したもんだ。
 だから、新しい派遣の人が、ちょっと小難しい仕事をさせると、それに没頭してしまう気持はわかるので、「まあ、最初はそうでも、時間が経ってくれば」と鷹揚に構えることにしている。

 逆に、その、「小難しい仕事」も、一ヶ月もすれば、「ただ、面倒なだけで、難しいわけではない」と気がついてしまい、すいすいやられてしまうと、また暇になっちゃって、「つまんないから、辞めようかな」ってことになってしまうので、人を使うのって難しいよね。

●十月十日について思いを馳せる

 ママンから封書が届いた。
 内容は、どうでもいい内容。
 老夫婦は暇なのだろう。すんません、正月には遊んであげますから。ほんとは孫と遊びたいんだろうけど、私だって、そこそこの「孝行娘」だと思いますんで、これで我慢してください。

 先日、会社のお偉方と飲んでいたときに、ふと年齢の話しになり、「ミヤノは何歳だったっけ?」と言われても、酔っ払ってたので「女性に年を聞くとは失礼な」って言うのを忘れたので、スで「えーーーーっと?」

 ほんとに、自分の年齢を忘れていたのであった。
 「んーっと。あれ?あたし、38? あれ? 1966年生まれだから・・・」
 と、マジにボケていたら、隣にいた某部長が「だったら来年、40じゃないか!」と即座に暗算してくれて、「あ、そっか、そうですよね」

 そーいえば、この間の誕生日で39歳になったんだ。「リーチ!」って思ったっけなあ(遠い目)

 で、上司らに「ミヤノ〜〜〜、おめー年ごまかすなよぉ」と責められたが、でもほんとに、よく憶えていないのです。声を大にして「20代後半のときもこうでした。自分が28歳だか29歳だか、よくわかってなかったのです。7〜9を認識する能力になにか欠陥が・・・・」と言い訳をしたが誰も聞いてなかった。

 つうわけで、今更ながら「そうか来年はいよいよ不惑かあ」と心を新たにしたのでした。
 でもさ。
 「不惑」って男性専用の言葉よね(笑)
 よく、「この犬は10歳ですが、人間で言えば・・・」なんて言いますが、女性は29歳くらいで「男性で言えば、不惑です」なんて言えそうなかんじである。個人差ありますが。

 それはさておき、ママンから来た封書には「12月11日は、結婚40周年でした」と書いてあった。
 せっかくの記念日だったのに、両親とも風邪をひき、外食どころではなかったと書かれていたが、老夫婦二人で外で食べても、どーせサイゼリアか回転寿司であろう。

 親の結婚記念日をあんまし祝ったことがない。
 つーか、母ですら、よく忘れていたのだ。師走ですものね。それどころじゃない時期だ。

 なので、正式な結婚記念日をずっと知らなかった。親も宣伝してなかったし。

 しかし、この年になって「12月11日は結婚記念日」と告知されて、ゾーーーーっとした。
 なぜなら、あんまし掘り下げたことはないのだが、その昔、母が誰かと(祖母かな?)喋っていたとき、「ミヤノはハネムーンベビーかも」という言葉がもれ聞えて、「それって、なんか・・・・ちょっと・・・・あんまし嬉しくないから、聞かなかったことにしよう」と記憶の底に埋葬していたのである。

 でも、漠然と気になってはいた。
 なにせ、両親が結婚した翌年には生まれているのである。
 なにせ、40年も前の話しだし、母の実家が「外泊なんてもってのほか」っていう家だったのはよくわかっているから、私が仕込まれたのは、新婚ホヤホヤ時代なことは確実だ。

 その疑惑を「両親の結婚記念日っていつなのか、さっぱり覚えてない」ということで遠ざけていたのだが、40周年目で通告されることになるとは・・・・

 私の知人で、子供が二人「10月10日生まれ」という人がいて、影で笑われていたけど(「律儀に正月にやってたんだよなあ」)、私の誕生日は9月22日・・・・・10月10日の20日くらい前・・・・てゆーことは、両親の結婚記念日が元旦の20日くらい前ってことは・・・・・・

 やっぱし、ハネムーンの可能性高いじゃん!

 「でも、でも、でも〜〜〜」と、十月十日関連のことを検索したら、こういうのがありました

 なるほど、10月10日は、10ヶ月目じゃないと思ってたけど、こういうわけだったのか。勉強になります。
 12月11日を十月十日計算法で入力してみると、私の「出産予定日」は「8月末日」くらいになるようですが、生理最終日でやってみると、「9月17日」になり、「うわー、ちかっ」

 やっぱし、かなり確実に「ハネムーン ベいベー」なようです。う、うううう。(半べそ)

 なんか、あまりにもちゃんとしすぎていて、逆にやだ。
 なんか、自分の人生のスタイルがそこで決められていたような嫌な感じ。

 お父さん、お母さん、娘に「あれ〜?ちょっと計算合わなくない?」くらい言わせてください。
 こんな運命をたくされた娘は、計算苦手なのに、職場で「なんで1円合わないの〜〜〜」と必死で残業してます。

 つーわけで、40年間、知らないふりして誤魔化していたことが、今、明らかになってしまいました。

 私って、まさに両親の愛の結晶だったのね・・・・・

 ニューヨークの五番街には、今年はバカラ製の雪の結晶が飾られているそうです。8000万円相当だとか。(テレビで観てちょっと欲しくなった)

 ミヤノさんの両親の新婚旅行の逸話は、昔から何度が聞いたことがありました。「写真が一枚も残ってない!」
 うちの機械音痴の父が、うっかり蓋を開けてしまって(フィルム巻き戻す前に開けちゃったんだろうね)、全部ダメになってしまったらしい。母はときどきその恨みを子供たちにも打ち明けていました。

 「写真は残ってなくても、あたしがいるじゃん」

 って、これからは胸を張って、父の大昔の失敗をフォローしてあげよっかな。

 ・・・・・・・・(自分で書いて、自分で挫けている)
12月11日(日)

 昨日は日記書いてる途中で「エンタの神様」がはじまったので中断してしまいました。その後はもちろん「チャングム」→「爆笑オンエアバトル」→「ER」でした。

 最近のERは、アビーをいじめてましたが、観てない人のために説明しておくと、アビーの母親は躁鬱病で、それでかなり苦労していたのですが(職場にまで押しかけてくる)、今度は最愛の弟(母がずっとそんなだったので、アビーが育てたようなもの)が発症してしまったのです。
 ちょうど、自分も躁鬱病の友人との間でいざこざがあって、落ち込んでいたので、テレビを観ながら「アビ〜〜」とすっかり感情移入していたというか、「家族だと大変だよな。私の場合は、迷惑は有限だから・・・」と自分を慰めていたのでした。

 そしたら今週の放送はいきなりコバッチュ先生を攻撃していた。
 アメリカの連続ドラマはあの手法をときどきやるけど、「メメント方式」とでも言うのか、時系列を逆にたどっていく編集。コバッチュ先生が、美人研修医と自動車事故に遭い、彼女は重体というのから始まって、なんでそういうことになったかというと・・・・っていうのが、だんだんわかってくる。
 コバッチュ先生は、ジョージ・クルーニーの後任というか「色男部門担当」なのだが、東欧での内戦で家族を失ってアメリカに渡ってきた人という設定で、「過去に大きな悲しみを抱えた孤独な東欧系美男子」なので、当然のことながら、女性にモテモテである。

 あんまし好きなキャラではないのだが(私が好きだったのは、死んじゃったグリーン先生だったのよ。てゆーか、ドタバタした現場でも、いつも優しかったので、「こういう人に私はなりたい」という人生のお手本だったのにぃ)、でも、やっぱし、コバッチュ先生が蹂躙されていると「ルカをいじめないで〜〜〜〜〜」と心の中で叫んでしまう。
 これって、テレビで可愛い動物が出てくると「きゃ〜〜〜〜ん」となってしまうのと似た感情だ。
 もはや、趣味がどうこういう問題ではなく、「よちよち歩くペンギン」とか「お母さんに甘える赤ちゃんライオン」とか「極上の霜降肉のステーキ」とかと同じようなものなんだろう。

 ええと、それで、昨日、出勤していたときに急にアレが始まって「はえーよ」と嘆いたのですが、でも、日曜日に「重篤日」があたると、ただ寝たきりになるだけなので、それはいつもそうだから、まあいいとしよう。
 ほんとはピクシーズの追加公演に行こうと思ってたんだけど、朝から辛くて、腰にカイロ貼って寝ていたくらいですから、もういいや。フジロックで堪能したし。

 ほんとは、月曜日か火曜日に行きたかったのだが、それも仕事で泣く泣くあきらめました。でも、どうにかすれば行けたにの、「もう、いいや」と諦めたのは、やっぱし「フジロックのときに超よかったから、まあいいや」と思ったからなので、仕事のせい8割、自己責任2割ってことで。

 なので、今日はほんとにずっとグッタリで、アレのせいもあるけど、それで仕事の疲れが吹き出たみたいで、腰も痛いが背中も痛いし、なんだか熱っぽくてダルくて、ずっと寝てましたけど、競馬中継のころには少し意識が戻って、「この福原アナの隣で、たどたどしく結果を読むか、ハイ、ハイと返事だけしかできねー若槻チナツってなんとかならんか?」とボヤいていたりした。グラビア・アイドルをお飾りにするのは構わんが、もう少しデキそうなのを連れてくるか、もっと「お色気担当です」と開き直るかどっちかにしてほしい。
 なんか、あの子に全く華を感じないのだが、なんで売れているのか不思議である。

 さて、昨日の続きでも書くか。
 えーと、どこまで書きましたっけ。

 そうそう、昨日の昼に近所の牛丼チェーン店に入ったら、店内の床が落ち葉でびっちりだったので「わー、風情があるじゃん」と喜んだのである。
 昼の忙しい時間だったので、掃き掃除する人手もないまま、自動ドアが開くたびに、風で落ち葉が舞い込むままになっていたようだが、「なんだかオシャレだから、ずっとこのままにしておけば?」と思ったのだ。

 住宅街の落ち葉駆除作戦は、なんか意味があるのかもしれないが、オフィス街の場合は、街路樹の落ち葉なので、誰のせいでもないからしばらく放置しておけばいいのに。

 そしたら、会社の隣のビルの管理人だか、掃除人だかわからないが、ビルの玄関前の敷地に落ち葉が舞っているのを蓋付きチリトリ(手のところでレバーを引くとパカっと開くやつ)で、かき集めていた。
 しかし、道路から入り口が奥まっているので、そこで風が旋毛(・・・・感じ変換するとこうなるんだ)つむじを巻くようで、オジサンが一生懸命、風に舞う枯葉をホウキで追う姿は「へたっぴなゲーマー」にしか見えなかった。

 風が凪いだときに掃き掃除すればいいじゃん。どうせ、そのうち、どっかの隅に蓄積するだろうから、そんときでいいじゃん、と思った。

 味気ないアスファルトの歩道を歩くときに、枯葉が敷き詰められていると、足の裏の感触も楽しいし、見た目も美しいから「天の恵」と感謝こそしても、なんでゴミ扱いでかき集めないといけないのだろうか?
 踏まれて粉々になると、仕事が増えるから?配水管に詰まったりするのだろうか?

 枯葉を蹴散らして歩くのって、大好きなんだけどなあ。
 そりゃ、舗装されたところだと、土に戻らないから最終的に掃除するのはしょうがないけど、公園や学校の敷地内の土の上なんで、腐るまで放置しておいてあげればいいのに。虫さんたちが喜ぶと思うし。樹木だって、根元が暖まると思うんだけど・・・(人間の足温器と混同している)

 せっかく、都心では微かにしか感じられない「季節の移ろい」を堪能したいのに、すっかり掃き清めてしまうんだもんなあ。昔は、そういうのを集めて、焚き火してくれる家があったもんだが、最近は見かけませんね。

 そういや、その昔は、近所で建築中の家があると、大工さんが木切れを焚き火してたりしたよな。
 子供は焚き火が大好きなので、すぐに集まって、大工さんたちと仲良しになったりした。あと、なんかに使えそうな木切れを貰ったり。大工さんの弟子らしきお兄ちゃんたちは、カッコよくみえたし(笑)

 あと、隣の空き地に家を建てるときって、よく電源貸したんだよな。もちろんお礼は貰っていたと思うけど、我が家としても「お隣さんのためだから」と快く引き受けていたんだと思う。電源コードのせいで、窓がきちんと閉められなかったりしたんだけど。ああいうのって、今だとどうしてるんだろう?

12月10日(土)

 職場付近は、あまりクリスマスムードの高いところではないし、自宅のあるシャン茶・・・(珍しい中国茶かよ)・・・三茶は立派な商業圏ではあるが、商店街のクリスマス度は地味である。なので、ここ数年、ちっともクリスマス心が盛り上がらないが、でも、それは環境のせいでもないから、だから「心落ち着くいい環境に囲まれている」とも言える。

 通勤電車の中から眺められる「ニコタマ高島屋」は、クリスマスオーラがすごいけど、逆に「ぜってー、立ち寄らない」と警戒している。だって、あれってぜってー「雪の女王の城」だよ。なんかこえーよ。

 昔はこんなにクリスマスが嫌いではなかったし、それに特に恨みもないのだが、なんか20代後半から、12月といえば「師走」であり、心は「御用納めの日まで仕事終んのか?」って一点に集中してしまうので、クリスマスなどで遊んでいるバヤイではないのである。
 ましてや、今の会社は毎年「12月23日は絶対出勤」となっているし(また外仕事よーん)、今年も24日は出勤予定なので、クリスマスどころではない。つーか、今年は大晦日も出勤しなければならないかもしれないらしい。

 まあ、先のことを考えてもしょうがないのだが、なんで年末ってこんなに追い詰められるのだろうか?
 今日も出勤して残業していたのだが(土曜日の残業は心が荒むけど、仕事は捗る)、やっといつものルーチン仕事が12月5日あたりに終らしているはずのレベルの6割くらいまで到達した。
 よっぽど、明日も出勤しようかと悩んだが、それやると、また来週の土曜まで休めないから、「無理はいかん」と自分に言い聞かせた。仕事だけするために生まれてきたんじゃないのよ。

 でも、スケジュールが1週間くらい遅れているし、師走だから昼間はほとんど捗らないし、必死に残業して突っ走っても、年末年始の休みでまた差をつけられてしまうと思うと、どうしても焦ってしまう。
 焦ると余計捗らなくなるので、「こんな仕事、多少遅れようと、誰も困らないじゃん」と深呼吸して気分を落ち着かせるしかない。月次試算表が2ヶ月遅れになったって、いいじゃん。

 とりあえず、「これが滞ると他人に迷惑をかける」のが確実な支払の仕事と、あと入金の確認を優先させるが、ああ、でも、忘年会の準備も手伝わないといけないのよねー。クララが担当していた仕事なんだよなあ。あーん、クララー、手伝いに帰ってきてよ〜〜〜〜〜

 というわけで、わりと段取り上手なはずな私が、冷静に優先順位を考える余裕もなく、もはや謎の脊髄反射で地を這う虫のように蠢いているけど、なんとなく、なんとかなっているという状態ですが(なんとかなってないかもしれないが・・・昨日も「捺印お願い」って書類を「あとでね」と溜め込んで、今日ゆっくり用意したのだが、5通もあったので、どれを誰が頼んできたのか忘れていることに気がついた)そんななので、大好きな落ち葉の季節を楽しむ余裕もないままに、今日あたりはかなり散っていたようです。

●素朴な疑問シリーズ

 どうして、みなさん、落ち葉をあんなにムキになって、「♪今日の落ち葉はその日のうちに」とばかりに、(←「♪今年の汚れ、今年のう・ち・に」というCMソングにひっかけております)、せっせと掃いているのだろう?

 たぶん、「じぶんちの前の道路の落ち葉が風で飛んで、他のうちの前に溜まったら迷惑」ということもあるんだろうけど、でも、犬の糞じゃあるまいし、落ち葉で「けしからん」って言う人はそんなに多くないと思う。まあ、そういうので殺し合いになるような事件でもあったのかもしれないけど、朝、駅に向かうような時間に、近所の老人がせっせと落ち葉をかき集めていると「もったいないから、もう少し置いておいてください」と思う。

 今日は、会社の近所の牛丼屋でカレー弁当を
12月9日(金)

 みずほ証券の損失事件が痛すぎで正視できない。

 前にもときどき「ネット販売で金額表示ミス」なんて事件はあったけど、あんときも「ひー、そんくらい許してやれよ」と思ったけど、今度のはどうなんだろう?

 自分が金額を入力する仕事をしているので、最も怖いのはそういう過失である。
 チェック機能が働かないようなショボいところでしか仕事したことがないが、桁の間違いなんて日常茶飯事だ。
 今までで、一番他人に迷惑をかけたミスは、銀行の営業マンに「明日この現金持ってきてくださいね」と小切手を切ったのだが、翌日、机の上にボーンと袋を置かれて、隣に座っていた上司が、「これなに?」と言うので「昨日、言われた現金ですよ?」と言ったら「え?・・・・・」

 上司が私に渡した出金依頼の伝票は90万円だったのだが、私がすっかり勘違いして900万円と記入してしまったのである。「わー、すっかり勘違いしてました」と謝ると、銀行の渉外の人も「この金額、キープすんの大変だったんですけど・・・」と苦笑していた。800万円持って帰ってもらいました。

 あと、振込み金額間違えるのも珍しくない。
 たいていは、ちゃんとした取引先なので、多く振り込んでしまった場合には、戻してもらうのだが、前に困ったのが、登録先の名前を間違えて、ああいうのはアイウエオ順に並んでいるので、たとえば「ユニセフ」に振り込むつもりだったのに、一行上の「ユニセス」に金額を入力してしまい、かなり後になって「ユニセフ」から「未入金があるのですが」と問い合わせがあって「振り込んだよーん」と思って確認してみたら、「げ、別の会社に振り込んじゃった」

 ところが、その間違った「ユニセス」というのが、3年くらい前に一度だけ送金した会社で、やっとそのときの請求書を探したのだが、なぜか電話番号が書いてなかった!
 その気になれば、銀行経由で調べてもらうこともできたが、金額が数千円であったので、面倒だったので損金処理してしまいました。「ユニセス」のほうでも、得意先登録されてないような謎の会社から振込みがあって困っていたのだと思う。すいませんでした。

 そういのは他の会社でも時々あるらしく、うちの口座に「謎の入金」があって、あれこれ調べているうちに、向こうから電話があって「すいません、間違えて振り込んでしまいました」と言うので、「よかった、やっと謎がとけた」と快く返金したことも何回か経験がある。

 そんなわけで、今まで「取り返しのつかない過失」というのは経験したことがなかったので、「経理はミスの許されない仕事だと皆思っているだろうけど、実はそうでもないのよーん」と、いい気になっていたけど、こういう事件の報道を聞くと、ぞぞぞぞっとなる。

 前に、友人が投資系の仕事をしていて、「絶対にミスが許されないから大変」と嘆いていたけど、外向けの仕事ってほんとに大変だよな。特にネット取引の時代では、一瞬のミスがこういうことになるから大変だ。

 昔のスーパーはよく値札間違いがあった。
 同じ商品が890円なのに、1個だけ390円になっていたりとか。
 ああいう損失なんて、たかがしれているけど、ネットでそれをやってしまうと、限度がない。
 株式取引だって、昔の仲買人が謎の手話でやりとりしていたときには、「え?そんなわけないじゃん?マジ?」とすぐに気がつくんだろうけど、ネットだとああいうことになってしまうのかなあ。(どういう仕組みなのかよくわかってないのだが)

 それにしても、「ごめんなさい。間違ってしまいました」と、謝っただけでは済まないというのが恐ろしい。
 もちろん、簡単なミスで人が死んだとか言うことだったら、取り返しがつかないけど、金額の間違いっていうのは、「誰も死なないから大丈夫」という安心感の上で、この仕事をしているので、損害額300億円とか言われると、いくら「人の命は金では買えない」とは言っても、この金額だったら人死にが出てもおかしくない金額である。

 耐震構造偽装問題の正式な被害金額がどのくらいか知らないけど、小ぶりのマンション一棟が10億円くらいだとしたら、30棟分?

 よくわからないのだが、超安値で買ってしまった人や組織がいるのはしょうがないとしても、「明らかなミス」とわかったら、みんな取引を取り消してくれたりしないのだろうか?
 もちろん、ミスをした人や、チェック機能が甘かったのは悪いけど、でも、こんなことでボロ儲けする人がいてもいいわけ?
 なんか、そういうのって、耐震構造が弱いのをわかってやっていた建築士よりも極悪だと思うのだが・・・・

 全然違う話だけど、うちの会社でもパート社員は何十人かいるのだが、毎年この時期になると、「もう扶養控除限度額ギリギリになってしまった」というパートが出てくる。そういう人は、もう12月には仕事できなくなるのだが、毎年「なんとかなりませんか?」って言ってくる人が絶えない。

 いくら説明しても、なかなかわかってもらえないのだが、そりゃ、ある程度、誤魔化すことはできるよ。でも、それって、わかってやっていたら、「脱税行為」じゃん。明らかに犯罪行為なので、はっきり言って荷担するつもりはない。
 なので、毎年、口を酸っぱくしてこう言うことにしている。「ニュースで脱税事件があると、大騒ぎになりますよね?で、あなたがやろうとしていることも、金額は少ないとはいえ、同じことなんですよ?」
 10億円の所得隠しなんて事件があったら「まあ、ひどい」と皆思うだろうけど、10万円誤魔化したって同じなんである。
 だいたい、あんたら、公務員が金の無駄使いをしたら「血税が!」と騒ぐだろう?
 それなのに、なぜ「100万円超えるとまずいから、なんとかならんか」と言ってくるのだろう。103万円超えると、ダンナが扶養控除を申告することができないので、3万数千円の損だ。(今年から特別扶養控除が変更になったので、前とはちょっと違うんだけど)
 もし、それを誤魔化したら、公務員がその金額ちょろまかしたのと同じじゃん。

 まあ、そこまで説明すると、みんな諦めてくれるのだが、説明しなくてもわかってくれよな。

 困るのは、パートを使っている社員が「なんとかならないか?」と言ってくる場合である。パートが「扶養控除を超えると困るから」と言って出勤してくれないと困るのはわかるが、だから毎年「そうならないように、早めに調整しておくように」と言ってるじゃないかよー。

 なかなか、そう上手く行かないのもわかっているけど、だからそれは、耐震構造が弱いとわかっていても、平気で客に売っていたのと同じことなんだ、って自覚を持っているのかって話し。

 まあ、自分もそんなに「法令遵守」の人ではないので、偉そうなことは言えないのだが・・・・中国の河川に化学物質が流入っていうのと、私がタバコを吸うので、隣の人の発ガン率を上げているかもしれないのは、同じといえば同じだし、パートの人が103万円超えそうだから「なんとかなりませんか?」っていうのは、「タバコ吸ってもいいですか?」ってくらいの気分なんだろうし、で、世の中には、タバコ一本吸うくらいの時間で、300億円の損失出してしまう不運な人もいるんだろうし、そんで、自分の可愛い娘を殺された親は、たとえ300億円貰っても許せないだろう。

 よくわからなくなってきた。

 酔っ払ってるし。(言い訳にもならないが、今日も残業しようと思っていたら親会社の役員殿に拉致されました。長いものにすぐに巻かれてしまう自分は、自分で自分の首を締めています。明日の出勤でどこまで挽回できることやら・・・・)
12月8日(木)

 お休み。
 洗濯機二回も回した。まあ、実際に仕事したのは洗濯機であることは明らかなので、ご苦労様と言っておこう。
 そういえば、この洗濯機には名前をつけてなかった。
 前にも日記に書いたと思うが(日記は毎日のように書いているが、人生は一度きりなので、なんども過去のことを重複して書いているだろうし、中には内容が微妙に違っていたりすることもあろう。

 カッコの途中であるが、ふと思ったので書くが、うちの祖母(健在)の昔話は、年を重ねるたびに、だんだん内容が変わっていったらしい。これは長年、祖母と雑談してきた母の分析で、顕著だったのは「子供時代の通学路の長さ」で、よく老人は「昔は山道を何時間も歩いて学校に通った。だから足腰は丈夫だ」なんて言うけど、うちの祖母もよくそんな話をしたけど、その距離は年々長くなっていったのだという。
 あと、若いころは、自分の実家を「どん百姓」と言っていたのに、だんだんと「その村の中では名家で、私はおじょうやんと呼ばれたいた」というのにシフトしていったらしい。
 あと、祖母の名前は、ひらがな二文字の「よね」とか「きよ」みたいな、今の高齢者に多い形式だったが、彼女は非公式な場(俳句の会とか)では「○○子」という名前を使用してて、私が祖母宅に転がっていた郵便物の宛名を見て「あれ?おばあちゃんの名前ってほんとはこれなの?」と母に聞いてみたら、「なんか、そっちにしたいみたい」と苦笑していた。
 まあ、赤毛のアンが名前のスペルに拘ったようなもんなのかもしれないけど(日本人読者にとっては、Eがつこうがどうでもよかった)、年をとるごとにだんだん見栄っ張りになってきたということの一例だったのだろう。

 私は「年寄りの自慢話を聞いてやるのが若者のつとめ」と思っていたので、祖母の自慢話を大人しく聞いていたけど、母は黙ってられかったようで、「あそこのうちが倒産したときに、うちがよくしてあげた」とか「あそこの嫁を世話したのは私だ」とかいう話しに一々反応して「ちげーよ」(とは言わないけど、ニュアンスはそれ)と噛み付いていたのであった。

 話しが長くなったが、誰にでもそういうことは起こると思うし、そういや、中曽根元首相が、小泉首相の靖国参拝を批判したときには「へ?」と思ったんだけど、老人なんてみんなそんなもんなんだろう。
 で、言いたかったことは、みんながこんなに熱心に日記を公開すなるこの時代が続いて、50年くらい蓄積したら、それを集計して、じっくり分析してみたら、そういう老人性虚言症みたいなのがいろいろ検証できて面白いかも。

 私なども、60歳を過ぎてから「仕事をバリバリやっていたので、いつも終電で帰宅していた」なんて言い出すかもしれない。
 そんで、孫に過去の日記を瞬時に検索されて「おばーちゃん、ほんとは残業2時間でヘタってたじゃん」と言われてしまうかもしれない。

 今のところ、孫ができる可能性は限りなく低いけど。

 で、洗濯機の話しでした。
 洗濯機を今まで一度も買ったことがなかったので、最初に一人暮らししたときには友達の彼氏が「全自動買ったから、二層式のでよかったらあげる」と申し出てくれて、ありがたく頂戴し「この洗濯機をミノル号と名づけてかわいがります」と言った。ボロい洗濯機だったけど、4年くらい働いてくれた。

 ミノル号がとうとうぶっ壊れて、しばらくコインランドリー生活だったのだが、そんな話しを飲み会かなんかでしていたら、学生の友人が「今度、寮に入るんで洗濯機がいらなくなったから、よかったらあげます」と申し出てくれて、住所を教えておいたら、ある日、玄関の外に洗濯機が置いてあった。
 自分で車を借りて引越ししたらしいので、遠回りしてうちに寄ってくれたらしい。
 そんなに親しい子でもなくて、友達の友達ってくらいの関係だったのだが、その後も何度が電話で近況を報告しあうようになった。大学卒業後は愛知に帰ってしまったのだが、何年か後に電話があり、「ボクのこと憶えてます?」と言うので「憶えてるよ。洗濯機貰ったもん。あれまだ使ってるよ」と言ったら、向こうもちょっとだけ嬉しそうだった。
 あんときは、「仕事辞めて、今ちょっとブラブラしてます」なんて報告してくれたのだが、その後連絡は無い。

 で、彼に貰った洗濯機は、ミノル号の後だったので、ヒデキ号と名づけられて、やはり5年くらい使用した。
 二層式で、ダイアル部分が甘くなってしまったのだが、詰め物をしてなんとか使っていたのだが、それでもとうとうガタがきて、「もう寿命かな」と思っていたら、実家の母から「洗濯機いらない?」と電話。

   実家の近所のアパートに立派な全自動の洗濯機が「粗大ゴミ」で出ていたらしい。学生が帰郷するので不要になったのであろう。母は近所付き合いしていた、そのアパートの大家さんにナシをつけて、その洗濯機をキープしているのだという。
 「もしかしたら、壊れているかもしれないが、外見上は新品同様」だというので、試しにこっちに宅配便で送ってもらった、機能も新品同様だった。あれから何年か経つけど、元気に働いてくれてます。やっと念願の全自動だったし。
 
   とういわけで、歴代洗濯機は(といっても2代目まで)元所有者の名前をつけていたのだが、三代目は所有者不明だったので、男子か女子かもわからないのであった。
 
   さて、どうでもいいことで行数を稼いでしまったが、今日も一日中ゴロゴロしていたので、特に書くこともない。

   フジテレビの今やっているメロドラマはジイドの「田園交響楽」が原作らしいが、原作読んだことがないので、どこがどうアレンジされてるのかわからないが、ドラマの舞台も昭和にしているみたいだけど、結婚前の男女が「オレのために死ねるか?」なんて会話しているので、アンニュイな平日の午後には、ちょっとした刺激になります。(それがソープオペラの本領なんだろうけど)

 あの枠って、「真珠夫人」で味をしめたのか、前からそうだったのか、「私はあなたものです」なセリフが多いので、「なんだかな〜」と、ちょっと人権派なことを考えてしまうのですが、昼食後で、主婦もダレダレな時間なはずなので、あのくらい異次元の世界のほうが、「何やってんじゃ、ばーか。・・・・さて、そろそろ布団とりこもうかな?今日の夕飯どうしようかしら?」と、気持を正すきっかけになるのかもしれない。

 フジテレビは、最近ずっと、午後2時からは「再放送アワー」になっている。今日は古畑ニンザブローやってた。3時からは、過去の人気ドラマを2本づつ放映しているらしい。先週はそれで「お水の花道」を始めて観た。今をときめく、えーと(老化現象のため、最近、役者名がなかなか出てこない)、妻夫木君が、「クラブのボーイその3」をやっていた。クレジットみなけりゃ気がつかなかった。一本目の放送の跡、「え?出てた?」と思って、二本目を真剣に観てみたら「こいつか〜こりゃ、わからんわ〜」と納得。全然光ってませんでした。

 で、今日は、「DAYS」っていうのをやっていた。
 放映当時には、ちょこっと観た記憶がある。橋爪功がやっている食堂に見覚えがあった。

 何年前のドラマなんだろう?「アムロだって子供産んだんだし」なんてセリフがあったけど・・・・
 内容は「定番」というか、男女数人が出てくる「青春恋愛モノ」で、美男美女が恋愛のためなら平気で仕事をサボるので、あまり感情移入できない。

 でも、ついつい観てしまったのは、暇だったのもあるけど、このドラマがどうやら「ビフォー携帯時代」のものだったからだ。
 携帯どころか、工場の中に間借りしているナガセ君たちは、「家電」すら持たず、工場の電話を使用しているので、主人公たちがわりと近距離に住んでいるという設定もあるのだが、「用事があると、わざわざ部屋まで訪ねていく」という古風な風習を守っているので、「3角関係が鉢合わせ」が異常に多いというか、それだけで話しを進めていくのである。

 脚本の出来としては「またかよ〜も〜」と、あからさまなのだが(大石静脚本)、「この状況は、ケータイ文化の今では不可能だなあ」と、まるで時代劇を見るような気分であった。
 「昨日の夜、電話したけど・・・・どこに行ってたの?」
 「・・・・・・あ、急にお腹がすいちゃってコンビニ行ってた」
 なんてセリフ、今だとできません。

 そういえば、朝寝坊してワイドショーを観ていなかったので、夕方のニュースで「ビッグカップル続々」と言われてたけど、「まあ、篠原涼子と市村なんとかは前から噂になってたよな」と思ったが、渡辺謙と南果歩というのは、びっくりしたな。
 どっちも「前」がいろいろとありありすぎ(笑)
 私は、けっこう南果歩は好きなので、「やったね」と自分のことのようにほくそえんでみたりした。
 他人ごとだけど、でも「パリで出産しました〜」な後釜にちょっと勝ったような(笑)。
 彼女の元夫が、ちょっとだけ不機嫌になってくれれば、それでいいんですけど。(別に恨みは無いが、好きではないので。つーか、彼が南果歩と結婚したときに、私がちょっとだけ不機嫌になったので、そのお返しということで・・・)

 さーて、「大奥」でも観るかな。(フジテレビっ子。でも、NHK信者でもあるが、日中はフジテレビ、深夜はNHKである)

 そういえば(まだ「大奥」まで時間があるらしい)、今日の「ごきげんよう」で山田雅人が語っていた話は、CXなのに「NHK礼賛話」だったぞ。

 生まれたときから「テレビは子供に害だが、NHKは別」という教育というか洗脳された、根っからのNHK信者の私であるが、ここんとこ、まるで教祖が逮捕されたオーム真理教信者なみに肩身が狭いのであるが、久々に「NHKってすごい!」な話しを聞いた。しかもなぜかCXで。

 山田雅人って人をよく知らないのだが、「これと思ったら超偏執的」という人らしい。
 彼が、今でも偏執しているのがゴジラ松井で、ヤンキースの試合は深夜だろうが全てチェックしているらしいが、ヤンキースの優勝がかかったときの試合(2年くらい前?)を深夜3時ごろ観ていたら、八回だかの松井の打席で、突然、BSが「ザーーー」とこときれた。

 パニック状態になった山田は、とりあえず、テレビ番組欄に書いてあったNHK衛星放送の電話番号に電話すると、夜勤の対応職員が出て「BSの故障報告は他にはないです」

 山田は「オレは、山田雅人だ〜、松井の打席を見ていたのに、急に観れなくなたった、どうしてくれる!大事な試合なんだ!オレはこのためにこの時間まで起きてたんだ!」と職員に詰め寄ったらしいが、山田の推測によると「あれは、たぶん、元アナウンサーだった人がやっているらしく、声がすごく通る人だったんですが・・・・」

 その職員の目の前には、ちゃんと映っているヤンキースの試合が放映されているテレビがあったようで、たぶん、その夜勤職員もそれを見ていたらしく「目の前でやってますが・・・・もし、よろしければ山田さん、私でよければ実況しましょう」

 そんで、松井の打球がショートが横っ飛びしたけどセンターに抜けて、満塁になって・・・・・というのをきちんと実況してくれたらしい。
 山田は大感激したそうだ。8回から試合終了まで、その人がずっとプロ野球のラジオ中継のように、プロの技できちんと実況してくれたので、「ありがとうございました!いつかきっとお礼をします」と言ったらしいが、名前を聞かなかったので、今だにきちんとお礼ができなかったので、CXの席で披露したらしい。

 で、結局、なんで急に山田家のBSが途切れたかというと、飼い犬がコードを齧ったからだったのが後でわかったそうだ。

 ま、元アナウンサーだったかはわからないけど、深夜勤務で一人でヤンキースの試合観ながら電話番していた職員もきっと暇だったのだろう。で「試合が観れない〜」とクレーム電話がきても、NHKの責任ではないことは明らかだったので、暇つぶしに実況してあげたのだろう。彼も「松井の打席が観られない〜」と嘆く人の気持はよくわかったんだろうし。

 結局、組織が腐ってようが、個人がきちんと仕事していれば、客はちゃんとわかってくれるんだよな。
 まあ、「耐震強度偽装問題」とかになると、ほんとにマジメに販売してた職員は気の毒だけど。でも、販売担当者を悪く言う購入者もほとんどいないようで、私が観るかぎりでは「社長はあんなですが、営業担当者はいい人だったんですよ」というコメントばかりだ。

 あの事件でも、ヒューザー社長は「ハマコーか?」な恫喝で、わけわかんなかったけど、やっとコンサル会社の社長が「極悪担当」というキャラ設定がしやすい人で、テレビ目線でも「こいつだ!」とやっと落ち着いたみたい。それまで「えーと、誰を悪者にすればいいんですか?」と彷徨っていたんだけど、やっとエイズ訴訟でいえば、あの教授とか、巨人だとナベツネだとか、外交担当だとツネオだとか、誰が見ても「こいつが悪い!」と思えるキャラが出てきて、目出度し目出度し。

 今回の事件では、「わかりやすい極悪人」が出てこないと、テレビは(新聞についてはどうだか知らない)すごーく困って、おろおろと「いろんな人が出てきましたけど、みなさん、どの人が一番悪いと思いますか?」という、へっぴり腰で民意(?)を探るというていたらくに陥るという過程が堪能できた。

 そんで、「犯罪被害者の名前を出すかどうかは警察ではなく、マスコミに任せるように」っていう抗議は、それ自体は真っ当だけど、「でも、今のマスコミにそんな能力あるのかよ?」と疑問符である。
 だって、そんなことで騒ぐのなら、さっさと「被害者の名前は出さない」ってやればよかったじゃない。
 視聴者にとっては、被害者の実名なんてどうでもいいのだ。被害にあった小学生が、あいりちゃんだろうが、あいらちゃんだろうがどうでもいい。

 そーいや、行方不明中の小学5年生、リュウオウ君(龍桜と書くらしい。関取みたいな名前だ)は、目撃証言によると、「母を訪ねて三千里」状態だったらしいが、それにしても出てこないのは、なんかあったのか、本人が異常に意地っ張りで世渡りに長けているのか(そもそも親とはぐれた原因が「叱られてふてくされた」だったらしいし。放浪中にちゃっかり他人にゴチになっている)、今のところは微妙だが、できれば笑い話にしたいので、早く出てきてほしいものである。死体で発見されないように祈る。
12月7日(水)

 自分の仕事がなかなか進まないので、昨日も残業するつもりだったのだが、6時過ぎに社長に「飯食いにいくか?」と声をかけられ「え、でも、今日は誰も(メンツが)いませんよ?」と小さく抵抗してみたのだが、「いや、さっき、Kがいたぞ」

 他のフロアにいるK部長の席に「あの〜社長が〜」と言いに行くと、すでに話しはついていたようで、「ああ、行く店決まった?」

 つーわけで、社長とK部長と私で、大人な居酒屋に行きました。せっかくだからフグ刺し食った。
 なんか、いろいろ濃い話しを聞いてしまったのだが、酒の席での話しなので、聞かなかったことにしよう。
 なんか、そういう態度をとっているあたりが「邪魔にならないし、余計なことも勘ぐらない」と、飲み会メンツに指名されてしまう原因の一つなんだろう。女性として期待されているわけではないことはわかっている。あんましお酌しないし。

 今日は昨日の埋め合わせで、少しでも仕事を片付けようとしたのだが、年末恒例の「日中は全然仕事が手につかない」現象に翻弄された。
 まず、お歳暮などの宅配便は多いし、得意先はカレンダー置いていくし、そんなのの応対で時間をとられる上に、来客が多いからお茶だしも頻繁。
 Rさんにも、せっせと手伝ってもらっているが、それでも、一度に三件くらい用事を抱えている状態がずっと続くと、自分が何やっているのかわからなくなってくる。

 内線で「○○の住所を調べてくれ」と言われて、調べている間に、銀行から「FAX届いてません」と言われて、そっちが優先だから、もう一度送りなおしている間に、「入金の確認したいんだけど」と言われて、ええと、まずさっきの住所の件・・・と思って、内線すると話し中で、そしたらメンテナンスに出した社用車が戻ってきて、業者と話している最中に宅配便が届き、ええと、そうそう入金の確認ね・・・・とやってる間に、「さっきの住所わかった?」と内線があって・・・・

 そんな最中、やってしばいばした。

 シュレッダーの裏に、ペンを落としてしまったので、「えーと、どの辺にあるのかな?」と覗きこんだら、ゴーーー

 一瞬、何が起こったのかわからなかった。
 後から考えると、事故で即死したときって、ああいう感じになるのかもしれない。

 首の裏にちょっとした負荷を感じたので、「あ・・・」と思ったら、首からぶら下げていたIDカードがシュレッダーに引き込まれていたのである。

 そんな大声出したわけではないと思うけど、自分で自分が恥かしくなったので「あーーー」と溜息を漏らしたのだが、周りにいる人たちのほうがびっくりして「大丈夫?」と大騒ぎになったので、よけいに恥かしい。

 しかし、IDカードが分厚かったので(クレジットカードと同じくらい?)端っこだけしか巻き込まれなかったのか、それとも安全装置が働いたのかわからなかったけど、自分では全く恐怖を感じなかったのだ。
 そんなに強い力を感じなかった。

 でも、シュレッダーに拒まれて浮いていたカードを救出したら・・・・見事に端っこがギザギザに鋤かれていた。
 首からぶら下げたカードホルダーもギザギザ。

 それを見て、恥かしさと可笑しさのあまりに、一人でゲタゲタ笑っていたのだが、周りが「大丈夫?危なかったねえ?」と声をかけてくれたので、可笑しいのと「ちょっと間違えたら、ほんとに危険だったのかな?」という実感がジワジワ湧いてきたのとで、涙ちょちょぎれそうになった。

 「つーか、これ、使用できるのかな?」
 パソコンにくっついているカードリーダにそれをかざしてみたが、無反応。

 わー、どうすりゃいいんだ?
 周りはまだ「大丈夫?危なかったねえ?」と心配してくれているが、「そ、それよりも、仕事ができない!で、でも、これをカード発行部署に持ってくのが超はずかひ〜」と、そっちのほうでパニクってたけど、そうも言ってられないので、涙ちょちょ切れながら、担当部署に言った。

 担当者がいなかったので、「○○さんは?」と、そこの課長に聞いたら「ああ、ちょっと席を外しているけど、なにか?」というので、自分が先に「ぷぷぷ」と噴出しそうになりながら「これ・・・・」と課長に見せると、「・・・・・(なにがどうなったのか把握するのに時間がかかったみたい)どわっはっはっは」

 私も「やっちまいました〜、こんなんやったの、私が初でしょうか」と笑っていたけど、課長も快く、「じゃ、○○が戻ってきたら、すぐに再発行してもらうから預かるよ」と言ってくれた。

 みんな、ほんとに「ドジッ子」には優しいんだなあ。
 もっと、週に一回くらいこのくらいのレベルの「伝説に残るような大ドジ」をかまさないといけないかしら?
 しばらくして、担当者が新しいカードを持ってきてくれたが、やはり「出来ましたよ〜ぷぷぷ」と笑いを隠せないようだった。

 みんな忙しいのに、笑顔でテキパキやってくれて、ほんとに嬉しかった。
 やはり、ピリピリとした職場を和ませるのは、ドジに限る。
 こうなったら、やはり週に一回は・・・・

 こういう事態になると、いつも思うのだが、「経理のお局様」である私に対して、気をつかいがちの人でも、こういうときに急に打ち解けてくれるのだ。

 先日も日記で愚痴った「隣の部署が激しく印刷するために、プリンタの消耗品が驚くべき速度で消耗してしまう」という件で、一通り消耗品を揃えたのだが、今日はさっそく新たな消耗品が赤ランプを出したんだけど、昼間は途切れなく印刷していたので「じゃあ、夕方交換しましょう」ということにしていたのだが、夕方、もう印刷している気配がなかったので、「じゃあ、交換しますからね〜」と隣に声をかけたら、「ああ、どうぞ」という態度で、「あんたらのために、こっちはかなり気を使っているというのによ〜」と思ったけど、そんなことでいちいちカチンとしててもしょうがないので、楽しく交換(けっこう好きな作業)していて、やっと終って「よっし」とか言ってたら、さっき私がドジったときに「大丈夫?」と心配してくれた男性社員が「あ、ありがと」と言ってくれた。

 彼の言動には、ときどきムっとすることが多いし、こっちが「・・・やっておきました」と報告しても「あっそ。でも、それってそっちの仕事でしょ?」な態度をするので、そういうときは「ありがとうございました」と言っておけばいいものをなかなかそれができない人らしいのだが、珍しく「ありがと」と言ったので、「ああ、これもドジのおかげ」と思ったのであった。

 今日は9時くらいまで残業したけど、もう8時過ぎるとちゃんと仕事できないから、諦めて帰った。
 明日は休み。
 えーと、今週は、日曜から出勤してて、木曜休みで、金土が出勤。
 今だにこういう勤務シフトに慣れない。
 それに、総務部もみんな日曜に出勤しているので、火・水・木と3人で順番に休んでいるので、「明日休むので、これとこれをお願い」ってメールやメモで他の人に申し送りしておかないといけないので、それやってるだけで1時間くらいかかってしまうのだ。

 今日も営業部社員が「契約書の捺印をお願いします」と持ってきたのが5時過ぎで、捺印はできたのだが、「あ、これって収入印紙がいるじゃん」
 それほど印紙が必要な会社でもないので、あまりストックしてない。逆にストックしておくと、いつまでも使用されなかったりするので、郵便局も近いし、その都度買うようにしている。
 しかし、時間が時間だったので「今日はダメだね、じゃあ、明日用意しておくよ」というわけで、今日は休みだが、明日は出勤するハイジに「2千円の印紙買って、この契約書に貼って、割り印を押しておいてください。夕方、某さんが取りに来ます」とメールしておくことになる。ああ、時間の無駄。せめて、あと30分早く持ってきてくれればなあ。

 そんで、さらにムカつくことに、それを持ってきた営業部社員も明日は朝からどこかに直行なのに、一旦、会社に戻って、またその契約書を持って別の得意先に向かわないといけないらしいのだ。
 「あと、30分早ければ」のために、私の時間は1時間ほど、彼女の時間は何時間無駄になる?

 こういうことがあるから、「うちの会社は365日、8時ー21時の13時間体勢で動いているけど(実際は16時間くらい?)世の中は9時−5時が基本なんだから」と、特に若い社員(この変な会社しか知らない)には言い含めているつもりなのだが・・・・
 前にも「得意先が現金で支払いたいと言うので・・・」と営業部社員に領収書を用意してあげたのだが、私が残業している8時ごろ戻ってきて「6時に行ったら、もう経理が閉まってました〜明日行くから日付を変えてください」とか言いやがるので「まともなところは、経理は5時に閉まるのです。だからといって、5時ぎりぎりでも失礼です。できれば4時前に行くように。それがマナーでしょう」と、なんで私がそんな教育的指導しないといけないのだ。

 そういうことも多いから、私はなるべく残業しないように心がけている。自分の会社の経理が、いつも8時くらいまでいると、うちの社員の時間感覚が狂うからだ。うちの場合、親会社の定時も遅い時間なので、よけいにおかしくなるようだ。

 この間も、土曜日に出勤してたときに、部長が同僚M嬢に「この件は、顧問の労務士に相談してくれ」と言ったら、「一般感覚」では、土曜日に労務士には電話しないと思ったのだが、M嬢はすぐに電話していて「留守電だった」と言っていたので「あたりめーだろーが」と思ったのだが、独立したばかりで頑張っている労務士は、たぶん、留守電が入ると、なにか通報できるようにしているのか、すぐに携帯から電話がかかってきていた。

 超急ぎの用件だったらともかく、別に月曜日でも構わないような用件だったので、「なんかなー」と横でそのやりとりを聞いていて思ったのだが、「じぶんち感覚」ってそういうもんなのかなあ。

 昔、勤めていた「ギョーカイ」では、そりゃ徹夜なんて当たり前で、朝会社に着いて、鍵を開けて入ると「あれ?電気もエアコンもつけっぱ?」と思っていると、奥の会議室で社員が寝てたなんてことは日常茶飯事だったが、でも、クライアントであったテレビ局も広告代理店もけっこうきちんと週休二日だったんで、「土日に仕事を入れてはいけない」というのは基本的には守られていたのだが、今の会社は、24時間営業のコンビニみたいなことになっているので、「私のジョーシキ」が通用しないので困る。

 あと、フレックスの会社ではそういうことになっているのかわからないが、自分が9時まで残業してると「あー、もう疲れた〜」という気分になり、「でも、まだみんな仕事してるなあ」と思うが、1時出勤の遅番社員にとっては、9時っていうのは定時なのである。
 だからと言って、いちいち「この人は今日、何時出社」と把握しているわけでもないので、ついつい遅番に合わせて、「やっとゆっくり仕事の話しができる」とあれこれ7時ごろに話していると、なんかすごーく損してるような気分になる。

12月5日(月)

 いつもの時間に出勤するつもりだったが、電車が「急病人の処置のため」遅延。
 でも、ちゃんと10時前には着いたのだが、部長がすでに先に席についており、しかも、なーんだかヤーな感じのオーラ。

 どうやら、プリンタの消耗品が切れて、印刷不可能になったようで、朝から部長が、事務用品納入業者にクレームの電話を入れてしまったらしい。

 話せば長くなるが、先週も同じような事件があったのだ。
 フロアにあるカラープリンタは、1年くらい使用しているのだが、その間に学習したのは、「トナーは、交換サインが点滅すると、けっこうあっさり無くなる」ということだったので、トナーは小ぶりで場所もとらなかったので、各色きちんと在庫しているのだが、「定着ユニット」だの「定着オイルユニット」だの「廃トナーなんちゃら」は、どの程度の期間で交換サインが出るのかもよくわかってなかったのだが、でも、そういうのは交換サインが出てから発注しても、いつも余裕だったので、「置く場所もないし、その都度発注しよう」ということにしていた。

 先日も「定着オイル」の交換サインが出たので、発注しようとしたら、発注システムに前回発注の履歴が残っているのだが、それを見て目を疑った。前回発注は一ヶ月前だったのである。「じゃあ、この間、交換したばかりのアレがもう?」

 ほんとうに、これでいいのか不安になったので、ついでに「定着オイルユニット」というのも発注しておいた。

 今まで、こんなことは無かったのだが、今年の春から隣にやってきた部署が、激しく帳票を印刷しているのは知っていたけど、そのため、用紙の発注には気を配っていたのだけれども、まさか、こんな「めったに交換しない消耗品」が一ヶ月で無くなるとは・・・・

 そこの社員に確認すると「11月から急に印刷数が増えた」そうである。ひゃー、自分で印刷してないから、そんな状況まで把握してないよ。

 そうこうしているうちに、その日の夕方には、「もう印刷できませーん」の状態になった。
 どうしよう、どうしよう、とオロオロしたが、事務用品納入業者に連絡したら、すぐに持ってきてくれると言うので一安心した。

 そんで、部長に叱られたのである。そのくらいちゃんと在庫しておけ、と。
 まあ、それだけ印刷している状況を把握してなかった責任はあるが、でも、総務部の責任?とも思ったので、「言い訳になりますが、今までこんなことは無かったので、そこまで在庫する流れになってませんでした」と、ついつい言ってしまった。

 こういうのって、経験を積んでいくしかないわけで、これに懲りて、全ての消耗品を一揃い置いておくことにしたのだが、そうこうしているうちに、私が「これも似た名前だから、ついでに」と発注した「定着オイルユニット」もいきなり赤ランプになったのである。
 それが金曜日だったのだが、「でも、もう発注したから、来週には来ますよ」と言っておいたし、それに、隣の部署の印刷のピークは過ぎていたのだ。

 ところが、間の悪いことに、土曜日あたりにこときれていたらしく、今朝、部長が朝イチでなにか印刷しようとしたら、「もう印刷できませんよ〜」になっていたようで、部長の怒りが爆発したらしい。
 いや、表面的にはそんなに怒ってるように見えなかったのだが、彼がその後、会議に入ったあと、私がやっとパソコンを立ち上げたら、メールが入っていて、「総務部はそういう保守管理もメインの仕事なんだから、しっかりやるように。顧客相手にこんなことでは勤まらない。総務は社内が顧客であるから・・・・云々」

 わーん、感じわるいよ〜
 わざわざメールで説教しないでほしい。

 最近、親会社の役員さんたちと飲むと、よくこの話題になるのよ。「イマドキの若者ってわからんねー」って話題。ハイジなんかもそのケがあるが、「口頭で言ってくれればいいのに」ってことをわざわざメールしてくんのよ。

 親会社の役員さんたちも「こういう仕事上の愚痴や文句は、口頭で言えばいいのに、なんで目の前に座っているのに、わざわざメールで書いてくるんだ?」と戸惑っていたけど、上司からの説教も、メールで送られてくるのはやっぱし不愉快だ。
 読みが甘かったのは認めてるし、反省してるよ。
 でも、初回は勘弁してよ。
 だって、全然予想してなかったんだもの。

 それに、いざとなったら、どうにでもなるもん。有料でも、保守契約してるところに「とにかく超特急」って言えば、なんとかなると思ったし。それに、プリンタだもん。他にもプリンタは沢山あるし、ネットワークで繋がっているのだ。たいてい、どうにでもなる。

 結局、部長「御自ら」電話したので、業者も最初は「午後になるかも〜」と言っていたらしいが、向こうの責任者が「なに?あの部長が電話してきた?それは、最優先事項」と気がついたのか、ちゃんと午前中に持ってきれくれました。来てみたら、今までで一番、交換に苦労した、難易度の高い消耗品だった。でも、一回経験してるから、きちんとマニュアル読みながら、30分後には無事開通。

 結局、私の午前中は、それで費やしてしまったのであった。

●医者に行くと病気になる

 医者嫌いの人は、よくそう言いますよね。
 総務部では、社員の「健康診断」も司っているので、なかなか健康診断を受けてくれない社員も数名いるので、「もし、あなたが過労死したら、会社が責任を問われるのですよ」と脅しをかけているのだが、その中でも、最も困ったちゃんな某部長は、「だって、健康診断に行ったら、そのまま強制入院になりそうで怖い」とか言いやがる。
 でも、そんな彼も、40代後半になってから、ちょっと気弱になったのか、進んで健康診断を受けるようになり、診断を真摯に受け止め「酒はもっとゆっくり飲もう」と宣言しているようだ。

 私と同じ年くらいの、やや肥満気味の某男性社員は、「自分では健康なつもりなのに、健康診断に行くと、あそこも悪い、ここも悪いと沢山言われて大変不愉快だ」と言っていたけど、彼もお父さんになったので、少しは謙虚な気持で診断結果を見られるようになったかもしれない。

   私といえば、20代のころの診断結果といえば「悪いのは目だけ」「低血圧でどこが悪い?世間では、高血圧のほうが悪玉だろう」というような「超健康体」を誇っていたけど、「健康診断」ではなく「成人病予防診断」に名称が変わる35歳から雲行きが怪しくなってきた。

 もう、誰も私のこと「血圧が低いですねえ?」なんて言ってくれなくなったのである。
 20代のころは、それくらいしか言うことがなかったらしい。
 それに、私は10時出社で慣れているので、健康診断のときに「9時集合」だと、それだけで血圧が低くなってしまうことに気がつき、なるべく遅く行くようにしたら、血圧は問題にならなかった。
 あと、「健康診断の方はエレベータをご使用ください」という張り紙を無視して、階段を上ったりと、自分なりに工夫している。階段を1階分上れば「フツー」になるんだから、別にいいじゃん。

 それはいいとして、「成人病予防」だと、検査項目も増えるので、けっこういろいろ「悪いところ」を指摘されるので、今までも「心臓が小さめ」とか「子宮が大きめ。子宮筋腫の疑い大」など、いろいろ言われて「えー、そうなの?」と、そのたびに、「私って、健康だとばかり思っていたが、実はいろいろ悪いところが・・・」と心臓がバクバクしてしまう。

 しかし、3年前は「子宮筋腫の疑いあり。もし気になるようでしたら検査を・・・」と言われたが、その翌年、別の病院で受けたら、子宮については何も言われず、「ちょっと、しこりがあるかもしれないので、超音波の乳がん検査をよかったら・・・・」とお勧めされた。
 まるで、「ポテトもいかがですか?」な話しである。

 結局、その後、なんの検査も受けていないが、今だにどこも悪くないので、「こういうもんは、疑いがあるうちが花。ほんとの病気は、発覚したときには手遅れだったりするのよ」と思って、「健康診断とお化け屋敷は、おどかすのが商売」と割り切っている。
 お化け屋敷に比べると、健康診断はお値段がずいぶん高いけどな。

 さて、土曜日のことであるが、飲み会に参加する前に、コンタクトレンズを処方してもらいに行った。
 3年ぶりくらいに行く、コンタクト屋併設の眼科。
 久々だったせいか、いつものコンタクト処方の診察よりも、丁寧に診察してくれた。

 しかし、「目の中にキラキラ光るものが見えたりしませんか?」と眼科医に言われ、「ああ、ときどきあります。立ちくらみしたときとか、あと、激しい咳やクシャミしたときとか」と言ったのだが、目の模型を見せられ「このあたりはクリアなのですが、この辺がちょっと・・・・」

 なんの話しなのか最初はわからなかったが、私も近眼歴30年以上だし、弱視すれすれ人生だし、弱視仲間とはそういう話しで盛り上がったりするのでピンときた。「網膜はく離の疑い」である。

 えーーー、でも、視界がキラキラするのなんて、高校生のときくらいからそうだよ。
 貧血起こすと、いつもそうなるのだ。
 たしかに、咳やクシャミでもなるようになったのは、20代からだけど・・・・・

 「えっと、それで、こういのって、別に平常のときにもそうなると、ヤバいんでしょうか?」

 医者は「まあ、頻繁なようでしたら、今は簡単に検査できますから、一度検査を受けてみたらどうでしょう。軽度でしたら、簡単に手術できますが、重度になりますと対処できなくなりますんで」とか、シラっと言うので、心臓バクバクしちゃったじゃあないの。

 失明するの私?失明?失明?失明?

 私にクリソツな祖母(私がクリソツなのか)も、私にクリソツな父も白内障で手術しているので、「60歳くらいになったら、もれなく白内障の手術だろう」という覚悟はあったが、網膜はく離な親戚は皆無だったので、そんな覚悟はできてなかった。

 待合室の張り紙を眺めていたら「40歳くらいから、網膜はく離の可能性は高くなる」とか書いてあったので、そういうことなんだろうけど、なんか、今後、「ああ、視界に光るものが・・・」というときに不安になるではないか。祖父が死に際に「イワシの大群が〜〜〜」と朦朧としつつ言っていたときには、「ああ、あれね。銀色のがたくさん出てくるんでしょ?おじーちゃん、私もときどきイワシの大群が視界を横切るよ」と笑って聴いていたというのに・・・・

 あんとき、母(祖父の娘)は、「イワシの大群ってなに?」と困っていたけど「おかーさんも貧血症だから、経験あるでしょ。立ちくらみしたときに、キラキラと銀色に光るのが飛ばない?」と言ったんだけど、もしかして母は、わかってなかったもしれない。

 というわけで、「網膜はく離にいい食べ物ってなんだろう?」と、しばらくブルーにというか「教えて、みのもんた!」状態になりましたが、、考えてみれば、医者だって、「これはもしかしたら、ヤバいかも?」と思ったら、「すぐに検査を」と勧めるよな。

 「もし、気になるようでしたら検査を」という言い回しは、やっぱし、「よろしかったらポテトもいかがですか?」と同じなんだろう。そうに違いない。

 こうやって納得していると、ますます医者嫌いに加速がつくようだが、もっと「万が一のことを考えて、しっかり予防」ということも考えないといけないのかなあ。「手遅れで死んでも自己責任」とは思っているが、「失明」は微妙だよなあ。

 あんまし目に負担かけるのは、きっとよくないのよね。
 残業は控えめにして、睡眠をたっぷりとればいいのよ、きっと。
 つーわけで、今日も忙しかったが、8時には「失明したら、たいへーん」とさっさと切り上げた。

 よし、これは有効利用しよう。
 「もっと、仕事がんばりたいのですが、目に負担がかかりますと・・・・う」とか言っておけば、世間体がいいだろう。

 それ以外にも「私、あんまし長時間仕事できないんで・・・」と思ったのは、先日、「無い!」と騒ぎになった、ある社員が提出した書類が、今日、自分の机の中を整理していたら、ひょこりと変なところから出てきたのである。私のせいでした。
 その社員には、明日ちゃんと謝るつもりだが、でも、私がいそがしすぎるのも原因だ。

 ある程度、ゆとりを持って仕事していれば、「誰がいつ、どんな書類を持ってきた」っていうのも記憶の片隅に残るのだが、あのときには、その社員も私に渡したのかどうかはっきりしなかったけど、私も預かった記憶が全くなかったのだ。
 たぶん、彼は他の書類と一緒に持ってきて、その他の書類の間に挟まったまま放置されたらしい。
 余裕があれば、書類をきちんと分類してから引き出しにしまうのだが、そのときには気がつかなくて、一緒に紛れてしまったようだ。後で探したときにも、まさか、派遣社員のタイムシートの間に挟まっているとは思わなかったので、そこまで見なかったのである。

 たまたま、「明日、Rさんは暇になると思うから、残業してでも、彼女の仕事を用意しておこう」と、積んであったタイムシートを確認したら、ひょっこり出てきたのであった。下手すると半年後に発見されていたかもしれない。(派遣社員のタイムシートは私のところに集まってくるが、急ぎでファイリングする必要もないので、4か月分もその引出しに積んであった)

 今までは、経理3人でやってたから、左うちわで、月に二日くらいは「今日は、なんもやることないな〜。そうだ、あの書類の整理でもして暇を潰そう」ってときがあったのだが、ここ3ヶ月くらい全くそんな余裕がなかったので、引出しを整理してみたら、出るわ出るわ、全然記憶にない書類が。

 忙しいときほど、そういうのをきちんとやっておかないと、結果的にトラブルになって、余計な仕事を増やすのだが、だからって、そんな余裕もないという悪循環。私が最も憎む「余裕の無さが、さらなる余裕の無さを産む」という非効率スパイラルである。
 これに片足をつっこむと、なかなか脱却できないのだ。
 それこそ、休み返上して、せっせと書類整理してリセットしないといけない。

 でも、休みをとらないと、頭がボーっとして、記憶力が異常に低下するので、せっかくリセットしても、すぐにまた非効率スパイラルに巻き込まれてしまう。

 キャパは一定なのだ。それに、私はたぶん、普通よりもキャパが小さい。それは、自分がアホなのもあるけど、私の仕事の範囲が「浅く広く」なので、他のもっと専門的な仕事をしている人よりも、メモリを食うのだ。
 なので、同じ仕事量でも「深く狭く」の人よりも、メモリの余裕が大切なのである。
 だから、なるべく、余裕を持って仕事できるように腐心していたつもりだが、ここんとこそうも行かないので、どっから手をつけていいのかわからなくなってきた。

 幸いにも、新しい派遣のRさんに「3ヶ月溜め込んだ書類のファイリグ」をお願いしても、快く、きちんとやってくれるので、もうドカドカお願いするしかない。「これって急ぎですか?」とハンを押したように確認してくるけど、「全然急ぎじゃありません!」と、こっちもハンを押したように、ドカンと答えているので、彼女もだんだんわかってきたようだ。
 あと、一ヶ月くらい育てれば、私の言う「テキトーでいいです」という意味をきちんと把握してくれると期待している。少なくとも、来年3月くらいまでは、なんとかいてほしい。
12月4日(日)

 朝4時45分起床→現場に7時集合→(ほとんど立ちッぱ。ときどき小走り)午後1時解散という、恒例のイベント仕事で、もうクタクタ。

 いつもだと、もう少しゆったりできるのだが、私が割り振られた会場は難易度が低いとされたようで、当初より人員が削られ(難易度が高いところにドナドナ)、けっこう人数がギリギリの上、アルバイトさんが「初めてでーす」な人9割で、こっちがドタバタしているときに「これは、どーすればいーんですかあ?」なんて聞かれても、実は全然彼らの業務を把握していないので、なんて答えていいのかわからなかったが、アルバイトを担当する人も飛び回っているので、しょーがねーから、口から出任せでテキトーな指示出してしまいましたが、結果的にアルバイト担当の社員の手間を増やしちゃったかも。

 でも、できるかぎり、バイト担当社員のフォローをしたつもりであったが、わかってくれたかしら。

 話は前後するが、毎回日記にも書いているけど、この早朝出勤仕事の密かな楽しみは、NHKで5時15分からやっている「日本の話芸」である。朝の支度をしながら、落語を観る(聴く?)というのも粋なもんである。
 しかーし、前回もそうだったのだが、ここんとこ5時56分の電車に乗ることが多いのだが、落語が終るのが5時45分なのである。
 我が家から、三茶の駅までは、急げば10分だが、乗る時間が決まっているときには、もっと余裕を持つのだが、ついついサゲが気になって、ギリギリまでテレビの前から離れられない。
 今日の噺は、私がわりと好きな「左甚五郎モノ」(という分類があるのか知らんが、落語じゃなくても甚五郎伝説はどれも面白い)

 今日の噺もなんとなく憶えがある。
 ある寂れた宿屋「ねずみ屋」に甚五郎が宿泊し、そこの主人の身の上を聞いて、元々お向かいの大きな宿屋「とら屋」の主人であったが、奉公人の陰謀で追い出されたことを知り、甚五郎がまた「必殺・きまぐれ」を起こし、(つーか、この人の気まぐれはいつも確信犯なのである。オレ様がちょちょいと彫りゃあ、商売繁盛なんてちょちょいのちょい)宿の裏に転がっていた木ぎれで、ネズミを彫る。それが、ちょろちょろと動くっつーのが、評判になって、(つーか、あの甚五郎先生のお作ということは、みんな知っている)あれよあれよという間に、「ねずみ屋」は繁盛したのであった。

 ところが、お向かいの「とら屋」の方は面白くない。客がみんな「ねずみ屋」にとられてしまったのだ。「ねずみ屋」に主人を追い出した元・奉公人である主人は策を練り、甚五郎のライバルと言われる彫刻家(工人とか言うのかな?)に頼み込む。ライバルは見事な虎を彫り、それを「とら屋」に掲げると、あら不思議、それまでチョコマカと動いていた「ねずみ屋」のねずみが微動だにしなくなった。

 さあ、どうする!

 えーと、えーと、どうしたんだっけ?

 しょうがないから、コートを着て、マフラーも巻いて、カバンを背負って、「いつでも外にダッシュ可能」な体勢を整え、サゲを待つ。

 サゲはこちらでどうぞ

 あー、すっとした。
 だが、これからがてーへんだ。
 サゲってから(?)0.5秒後にテレビを切って、部屋の電気を切って、靴を履いて、外にダッシュ。暗いうちから犬の散歩する人や、ウォーキング中の老夫婦をゴボウ抜きだ。
 駅まで小走りして、やっと間に合った。2分くらい余裕があったけど。
 さて、今月もう一回あるのだが、落語のために、命をかけて(マジに、あのイベントに遅刻するとヤバい。寿命は確実に縮む)いる私って・・・・・

 さて、時系列はバラバラですが、別に前衛小説を狙っているわけではありませんが、昨日は久々にネット関係の飲み会でございましたので、帰宅したのが午前12時くらいで、寝たのが1時過ぎだったのえ、けっこう寝不足であった。酒は主にビールばかりにしておいたので、たいしたことなかったけど。

 20人くらい集まった盛大な飲み会であったが、「私のこと知ってる人はあまりいないだろう」と思っていたのに、けっこう「読んでます〜」と声をかけられ、いつもひたすら「夜中の小人さん」を想定して、こうして日記を公開しているので(日記に愚痴やボロボロになった気持を放置しておくと、夜中に小人さんが繕ってくれる)、実在の読者と会うと、ちょっと照れくさいのでありました。すんません、いつもこんな大穴のあいた靴下やパンツを晒していて・・・・

 ちゃんと繕っておくよーに。(弱気になると日記が書きにくくなるので、強気になってみたりした)
12月2日(金)

 休み明けで、気分はすっきりしていたが、机の上に書類山積みで、なかなか仕事が捗らない。
 午後は税理士事務所と決算の初回打ち合わせだったのだが、その間もインターホンが鳴るんだけど、Rさんはお茶出しにまだ慣れてないので、そっちに集中してしまい、しょうがないから私が中座してインターホンを受けると、「げ、また銀行さん?」

 社長のところに、某メガバンクがご挨拶に来ていたのだが、その間に、他のメガバンクの支店長がやってきてしまったのだ。師走ねえ。
 鉢合わせするのもなんなので、入り口のロビーでお待ちいただいて、支店長が持ってきたカレンダーだけ受け取っておいた。
 で、またミーティングスペースに戻り、「えーと、なんのお話してましたっけ?」
 まあ、今回はハイジ主導なので、私は「お愛想担当」なのである。

 さて、Rさんがやっとお茶を持ってきてくれたが、彼女はそこでお茶碗を茶托に載せていたので、5名にお茶を配るのにかなり時間がかかっていた。
 うーん、マナーとしてはそっちのほうが正しいのかもしれないが、時間かかるから、給湯室で茶托に載せていいんだよって指導しとかないといけないのかなあ?

 あんまし細かいことを言いたくないのだが・・・・
 まあ、もう少し慣れれば、もっとテキパキできるようになるのかもしれない。
 でも、ああいうのって、才能もあるしなあ。
 そんで、普通は、テキパキとしたお茶汲み能力なんて、そんなに高値がつかないわけで、どうでもいいっちゃ、どうでもいいんだけどさ。

 あと、彼女は派遣会社からも「エクセルなどはあまり得意ではない」と言われていたのだが、今日、ちょっとした表の記入をお願いして、それが月別になっていたので、「じゃあ、12月のシートをコピーして作ってください」と言ったら、「・・・・・ええと、コピー?」と戸惑っていたので、しょうがないから、「ええと、その見出しのところを右クリックして、それでコピーを選択して・・・・」で、ついでにシートの削除や挿入も教えておいた。

 前に、長く働いてくれた、評判のよかった派遣社員とRさんの「前職」は同じようなもんなのだが、あの人もそうだったんだけど、エクセルの簡単な操作がわからないみたいなんだよね。たぶん、どちらも「営業所勤務」であっても、大企業だったので、ほとんどの業務は専用システムでやってしまうらしく、うちみたいに、ちまちまとエクセルで作ったりしたことがなかったみたい。
 前の人にも「この行を隣にコピーして」と教えたら「・・・・コピー?」と不安そうだったので、「えーっと、ここを選択して、右クリックして、そんでここに持ってきて、貼り付け」と教えてあげたのだった。
 あと、ファイルを印刷する際の体裁の整え方とかも。あの人は若かったので、教えるとすぐに憶えてくれたけど、Rさんはどうだろうか?
 でも、わからなくても、あんまり申し訳なさそうな雰囲気でもないので、こっちも教え易いんだけど、何がわからなくて、何がわかるのか、今んとこよくわからないので、しばらく手がかかりそうである。

 今どきの新入社員は、わりと教えなくても「前のを見て真似して」とやれば、けっこうすんなりやってしまうし、こっちが「あれ?」と思うくらい複雑な設定を組んでしまったりするのだが、やっぱし「ケータイ世代」ってことなのかな?ケータイなんて、みんなマニュアルなんてロクに読まないけど「あれこれ押してりゃ、そのうち出てくるだろう」って気持で操作しているはずで、「いじってるうちに憶えるだろう」って余裕があるみたいだ。

 あと、Rさんはファイルをいちいち閉じるのだが、「ファイルをたくさん出しっぱなしにしない」というのは、クララもそうだった。
 「えーと、このファイルを元に、こっちを・・・・」という説明をするときに、まず開いたファイルの説明して「じゃあ、今度はこっちを開いて」と言うと、先に開いたほうを閉じようとするので、「あ、それをコピーするんだから、まだ開けておいてよ」というと、「あ・・・・」
 で、また元のファイルに戻ろうとすると、また閉じようとするので「だから・・・・なんでいちいち閉じようとするの?」というと、「あ・・・・」

 私なんて、うっかりしていると10くらい平気で開けっ放しだぞ。

 昔のパソコンだと、たくさん開けっ放しにすると、画面が溶解することがあって、私も「ひーーーー」と言いながら、必死に閉じたこともあったが、あれは6年くらい前の話で、今のパソコンだと、少々のことではそんなことにはならないはずだし、「たくさん開きっぱなしはいけません」ってどこかで教えているのだろうか?

 そういや、ハイジになんか教えてるときに、「それで、たぶんアイコンが出てると思うから、デスクトップに戻って」というと、いちいち、開いているファイルを一つ一つ「最小化」しはじめたので、「なんで、これを使わん?」と、もしかしてスタートの横にある、「デスクトップの表示」のアイコンを知らないので、みんなして、先にあるのを閉じようとしたり、いちいち最小化したりするのか?と思ってそう言ったのだが、「いや、知ってますよ」と言うので、「だったら、これ使ったほうが早いじゃん」と言ったら、「いや、なんとなく」

 そりゃ、昔はデスクトップのアイコンを押すのに、先に開いているファイルを移動させたり、最小化していったりと忙しかったけどさあ、君らはパソコン使い始めたときからすでにそういうことしなくても済んでただろうに。

 そうやって、たまに他人の画面を覗き込んで指導すると、「なんで、そんなやり方?」ということが多いが、たぶん、他の人が私の画面を覗き込むと、「なんで?」と思ったりするんだろうな。

 実は私は、この会社に入るまで、「右クリックでコピー」っていうのを知りませんでした。
 範囲を選択して、上のほうのメニューでコピーしていたのである。
 あるとき、隣の席の子が、あるファイルの扱い方でシステムの社員に相談しており、彼が右クリックでやっているのを見て「なるほど、そういう機能があるのか」と気がついたのである。「形式を選択してコピー」っていうのもそのときに学んだ。隣の子がそれを知らずに一生懸命コピーしていたら、数式までコピーしていて、上手くいかなかっただけなのである。

 あと、「セルを非表示」っていうのも知らなかったので、行だか列の表示で「なんで、Bの次がGになっているのだ?」としばらく悩んでいた。
 あのときは超ヒマだったので、ずっとあれこれイジっていたら「非表示」というのを発見して「あ、これだ!」とわかったのでとても嬉しかった。

 ある程度、コツをつかんでくると、「これはきっと、このあたりに機能があるはず」とわかってくるので、それからは、かなり上達して、上司に「最初の一行をずっと次のページにも印刷するのはどうやるんだっけ?」と聞かれ、「ほほほほ〜、それはあたなから入力を引き継いだ表がそういう設定になっていたので、それを究明するのに私は1時間もかかったのだが、あれはあなたが作った表ではなかったのね〜」と思ったが、「えーと、ページ設定で云々かんぬん」と教えてあげたのであった。

 四捨五入の数式も、セルの数を数える数式も(きっと、カウントって言う言葉がかかるに違いないと推理して、当たったときには「私って天才」と自己満足に浸った)全部、自力で憶えました。
 数学は苦手だったけど、小学生のころから「文章問題を数式にする」というのだけは得意だったので、ちょっとした計算式を入れるのは好きだ。

 あと、電卓が苦手なので、ちょっとした足し算の検算(経理だと、交通費清算の検算とか)には、エクセルに数字を打ち込んで確認している。そのほうが、中断しても大丈夫だし。
 でも、前に「ああ、何度電卓を叩いても合わない」と嘆くハイジに「エクセルでやれば?」と教えてあげたのだが、「なんか、めんどくさい」と言われたので、それ以来、その方法を他人に教えていない。

 実はその「エクセル計算術」は弟に教わったもので、弟と喋っていたら「みんな、パソコンでなんか計算しようとすると、すぐに電卓を立ち上げようとするんだよね?」と言うので「それの何が悪いの?」と聞いたら、「だって、足し算だったら、エクセルでやっちゃったほうが早いじゃん」と言うので「たしかに、そうだ」と思ったので、それから活用している。

 まあ、お茶組の手際でもそうなのだが、私は他の人が「こっちのほうが早いし便利だよ」と教えてくれたり、教えてくれなくても、目の前で効率よくやっていたりすると「なるほど〜」とすぐに真似しようとするのだが、私が「こうしたほうがいいんじゃない?」と言うと、みんな素直に聞いてくれないので、憶える才能はあっても、教える才能はあんましないみたいなので・・・・つーか、私が見よう見真似で憶える才能がありすぎなだけなんだろう。

 で、いつも新人さんに説明するのには、自分では重要だと思っている「このファイルは何のために作成するのか」っていうのをきちんと説明することにしているのだが、そんなことよりも、「どう入力するのか?」ということを正確にやりたがる人のほうが、やや多いようだ。
 もちろん、同じ仕事でも、人によって重点を置くところは微妙に違う。
 ある請求書は、個人商店が相手なので、「だいたい1割引で、端数をきれいにする」という目的で、いつも曖昧な数字が割引されている。
 なので、それを部門別に按分してもらうと、どうしてもうまくいなかないのだが、どうせ総額数万円のものであり、割引をどう按分するかなんて、どうでもいいのである。
 ということを説明しても、どうしても、完璧に按分しようとする人がいる。そんで「ミヤノさん、どうしても端数が合いません」って言われても「それをざっくりやってもせいぜい10円違うくらいでしょ?そんなのどうでもいいんだよ」と言うしかないのだが、そう言う本人は、割引率が1割なら、完璧に按分しないと気持悪いのであろう。

 ま、半年くらいやっていると「こんなの、どうでもいいんだな」ということがやっとわかるようだが・・・・
 でも、人が替わると、また1から「こんなの、どうでもいいんです」と納得してもらわないといけないので、はっきり言って自分でやったほうが断然早いのであるが、でもそれは私が言う「どうでもいい」というレベルをわかってほしいという作業でもあるので、毎回「どうでもいいんです。だから、テキトーにやってください」というやりとりがあるのである。

 あと、暇そうなアシスタントの人に「じゃあ、手が空いているときでいいから、これをファイルしてね」とお願いすると、「いつまでに・・・」と聞かれることがあるが、それも、頭のいい人だと、ざっと見れば「半年分も溜まっているということは、急ぎではないので後回しになっていたんだな」と判断できるようだし、さらに「私が暇そうだから、暇つぶしの仕事なんだな」とわかってくれるようだが、なかなかそういうツーカーは通用しないようで、いちいち説明しないといけないことも多く「ああ、他人は自分と同じようには考えてくれない」と、思うわけである。
 あと、ハイジみたいに、とにかくなんでも最高速度でやってしまう性格の人もいるしな。
 「これは暇なときに、まとめてやろう」ということをしないようで、暇なときには本でも読むことにしているらしい。

 まあ、新しい人が来るたびに、その人の性格などを考えつつ、あれこれ教えるのは大変なのだが、自分の頭の老化防止にはいいのかもしれない。と、自分で自分を納得させるのであった。 
12月1日(木)

 昨日は飲んだくれてましたが、今日は休み。

 午後に買い物に出かけたのだが、その前に銀行のATMでお金を下ろしたら、見事に全部新札であった。
 師走の風物詩の一つになったなあ。

 私が社会人になったころは、こんな「サービス」は、なかったと思うのだが、いつのまにか年の瀬のATMは新札が出るようになった。たぶん、窓口でお年玉用の新札両替する人が多いので、その手間を省こうという意味で始まったんだろうけど、12月1日からきっちりと新札を用意する銀行の生真面目さというか、「そこまでやらんでもいいだろう」という過剰サービス魂を感じるが、このあたりが日本のいいところでもあり、悪いところでもあったりする。
 こういう、実はどうでもいいことは完璧にやろうとするのに、肝心のところがちゃんとしてなかったりするんだよね。

 そういえば、「両替」で思い出したが、先日、銀行の窓口で座って待っていたら、年配の男性も同じように整理券を持って座っていたが、何か思うところがあったらしく自分の番号が呼ばれる前に、窓口で「あの〜、私は両替をしたいだけなんだが」と言っていた。
 あまり銀行慣れしていない人なのだろう。と思ったが、(今は両替だろうとなんだろうと、整理券をとって順番待ちなのだ)窓口の人は、「自動両替機もございますが?」と案内していた。

 男性が自動両替機のほうに行くと、すかさずフロアの案内係りがやってきて、「この銀行のキャッシュカードはお持ちでございますか?」
 最近は、「いちげんさん」には両替を無料でやってくれないのである。一回に50枚まで、キャッシュカードを持っていれば無料だが、それ以上は課金されるのだ。

 フロアの案内係りの仕事は、そういうのを丁寧に説明することがメインなので、かなり丁寧に説明していたのだが、そのうち、その男性が憮然とした様子で、「いや、わたしは外貨に両替したいんです」と言った。

 最初からそう言え〜、と、たぶんあのときの案内係りと、それを横で聞いていた窓口の女性と、それを客として座って観察していた私の気持は同じだっただろう。

 私が証人になってもいいが、彼は最初から「両替したい」としか言わず、銀行の職員もまさか「外貨両替」だとは思わなかったのだ。
 彼は、普通の窓口で順番を待ちながら「ここじゃないよな」と気がついたのか、「私は両替がしたいだけなんだが」と言ったのかもしれないけど、その言い方だと逆に「たかだか、両替するのに順番待ちするのか?」って意味にしか解釈されず、窓口も「だったら、機械でやれば?」という応対になったが、彼は「なるほど、今は機械でやるのか」と納得してその機械の前に立ったが、なんか様子が違うので、そこでやっと「外貨両替だ」と言ったのである。

 まあ、そのくらいだと、「自分でそういうこともやったことがない哀れな定年後のおとうさん」ってだけの話だが、彼がちょっと不気味だったのは、ずっと無表情だったことだ。
 案内係りが「ああ、外貨ですか!ええと、ここではドル・キャッシュしか扱っておりませんが、米ドルでよろしいでしょうか?そうしましたら、上の会の外為窓口になりますが」と言っているのに、やはり無表情で、ふつうだったら「そうですか、最初からドル両替だって言えばよかった」くらい言いそうなもんだが、まるで「銀行の応対はけしからん」と怒っているかのような表情だったのである。

 そんで、結局、ドルじゃないのが欲しかったのか、「ああそう」「それでは、上の階にご案内します」「いや、いい」と、立ち去っていってしまった。案内係と窓口の人が、「なんだったんでしょうね?」とアイコンタクトをしていたのを私は見逃さなかった。

 別に悪い人ではないんだろうけど、ああいう「素が怒ってるみたい」な年配の男性ってけっこう多いよね。
 で、言語能力というか、会話能力が異常に低いので、相手が何を望んでいるのかわからないので、対応するのに困るのだ。

 前もうちの会社にそういう人が突然来て、「○○です。お約束なので参りました」しか言わず、「いったい、誰と約束なんじゃ〜?」と思ったが、たまたま私がその人が来る経緯を知っていたので「きっと、例の人だ」と思って、親会社のほうに連絡したら、やっぱりそっちと間違っていたので、丁重に親会社にご案内したが、あの人も退職してから、顧問としての第二の人生を歩む人で、「いったい、前の職場では、訪問先の玄関をくぐると、赤絨毯でお迎えされるような人だったとでもいうのか?」って態度にムカついたけど、決してそんな大物でもなかったはずで、ただああいう人だったんだろう。

 よく、「○歳の心の闇」とか言われるが、あの世代の心の闇というか、「感情表現が苦手」というのも、けっこうな問題だと思う。「笑顔で下手に出る」という行動が全然できないので、そういう、どうでもいいことで、上手くいかないのだ。
 杜撰な対応されるのは、本人の責任が大きいが、でも、こっちがきちんと対応しないと恫喝しそうな気がして怖いんですけど〜〜〜〜

 よく、電車が事故で不通になったときに、改札で駅員に怒鳴り散らしている人って、ああいう人が多いような気がする。怒鳴ったって電車動かないですから〜
 そんで、ほんとに急ぎだったら、迂回するルートになるかもしれないが、どういう経路があるのかきちんと聞けばいいだけだろうし、そもそも「あんたが駅員つかまえて説教している後ろでは、替わりの輸送路について確認したいと思っている大勢の人が、待っているのですよ」と思うのだが、そんなのおかまいなしに「けしからん!」と怒鳴っているので、ほんとにしょーもない。

 そんなとき、君らがいつもは「けしからん」と思っている、茶パツにピアスのイマドキの若者は、大人しく床に座り込んで、ケータイで「電車とまっちゃった。超サイアク」などと、大人しく友達に愚痴ってます。

 プロジェクトX世代の人は「イマドキの若者は根性がない!」と思うかもしれませんが、たしかに彼らはなんかトラブルがあったときに「自分の力で立ち向かう」という気概はないかもしれませんが、逆に「自分の力では、どうしようもないもの」と認められる範囲が広いので「しゃーねーな」と簡単に諦めることができるとことは評価してもいいんじゃないでしょうか。

 そりゃあ、「けしからん」と怒鳴っているオジサマが、電車をすぐに動かせるようなお力をお持ちなら、ぜひそうしてほしいですけど。

 あと、これは東急線限定のことなのかもしれないが、電車に乗っているとたまに「昨日の午後8時ごろ、信号機故障でダイヤが乱れ、たいへんご迷惑をおかけしました。つつしんでお詫び申し上げます」って、駅で新しい客が乗り込むたびにアナウンスするのも、やりすぎだと思うけどなあ。
 つーか、何度も何度も謝られるので、はっきり言ってうるさいし、それに、私は、なーんも迷惑をかけられてないので、お詫びのアナウンスを何度も聞かされるほうが迷惑だ。

 私も一度だけ、東急にクレームのメールを送ったことがある。
 それは、乗換駅について、初めて「不通」ということを知ったからであり、それが今さっきではなく、午後の3時から不通だったのに、そのアナウンスがなかったので、知らずに乗り換え駅まで行ってしまったのだ。
 そのときは、家路につくだけだったので、支障はなかったが、もし、急ぎの用事だったら、その前の時点で知っていれば、迂回ルートをとれたのである。

 そういう苦情が多かったからか、以後、会社の最寄の駅でも、他の路線の「遅延や不通情報」はマメに掲示されるようになった。「お詫び」のアナウンスより、「この路線をご利用で、他の路線に乗り換える方」へのアナウンスとしてそういうのを流してもらうほうが、いいと思うんだけどなあ。

 ただ、「今は不通だけど、どのくらいで復旧するかわからない」ということもあり、他のルートをとると、結果的に損をする場合もあるので、そういうのは難しいのだが、「絶対に時間を守らないといけない」という人がリクスを回避するためには、やはり必要な情報だと思う。
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