可燃物な日々

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2月26日(土)

 それでは、しばらく南半球に行ってきますので、日記は一週間ほどお休みです。

2月24日(木)

 昨日の水曜日は休みだったのだが、ちゃんと午前中に起きて旅行の支度&部屋の掃除をしようとしたが、春一番が吹き荒れていて、「洗濯だいじょーぶかよ?」と思ったが、無理やり、布団を干してシーツも洗ったぜぃ。花粉症じゃないからこその荒業。

 そんで、バッグに着替えなどを詰め込んでみたが、ニュージーランドの気候がいまいちよくわからないので悩む。どうやら、「日中は半そででも朝晩は冷え込む」らしい。南島はの気候は北海道に似ているようで、ジャケットに関しては、どうせ成田までは冬の服装で行くので、多少寒くても構わないのだが、「じゃあ、Tシャツ2枚と、あとネルシャツを一枚と・・・」と足していったら、バッグがパンパンになってしまった。
 まあいいや。どうせ下着は捨てて帰るし・・・・・

 ここ数年、まともな旅行をしてないので、まともなカバンが無いのに気がついた。実家にはボロボロになったバックパックがあるけど、取りに帰るのも面倒。で、今流行りの「カート付き」が欲しくなってきたが、でも、年に一度行くか行かないかの旅行のために、あれを買ってしまうと収納に困るしなあ。
 フジロック用に買ったテントだって、しまう場所なくて、今だに玄関に転がっているのだ。

 そんなこんなで、あれこれ荷造りをしつつ、デジカメも充電したりして「そーいや、一応、使用説明書を読み返してみよう」と思ったが(全然使いこなせてないのである)、それを探すのに、あっちをガサガサ、こっちをガサゴソしていると、あっちからもこっちからもホコリがモソモソと湧き上がり、それを掃除したりしているうちに夕方になってしまった。

 図書館に本を返しに行って、帰りに安いチェーン店中華屋で夕飯を食べたのだが、前回はそこでチャーハンを食べて「500円でこれだったらOK」と思ったのだが、今回食べた「あんかけ焼きそば」は大はずれで、途中で気分が悪くなるほどだった。たぶん、化学調味料が効きすぎだったんだろう。
 よろよろと家に帰ってきたが、頭が痛くなってきたので早寝してしまった。

 でも、結局なかなか寝付けなくて(昼寝もしていたし)、トリビアの泉も観たし、NHKのプロジェクトXの再放送も観ちゃったよ。

 そして、今朝は出勤だったので、いつもと同じ時間に起きて、フジテレビを観ていたら、とうとう「トクだね」がトップでニッポン放送株式騒動をとりあげていた。
 まあ、なんか、ぐじゃぐじゃと言い訳していたけど、でも、事の是非はよくわからんが、いまさら取り上げるのって、やっぱしかなり北朝鮮っぽくないかい?

 なにかと最近「北朝鮮っぽい」を連発する自分もなんだが、でも、そう思う気持ちに歯止めが効かない。

 だってさー、形勢が不利になってきたら、いきなり「核兵器開発してます」って発表したみたいなんだもん。新株発行って、それっぽくない?
 そんで、「体制の維持」が重要みたいで、それってアメリカに向かって「体制の維持が保証されるまで、協議に参加しません」ってタンカ切った北朝鮮と何がどう違うのか?
 そんで、勝ちが見えてから、自分とこのワイドショーでトップに持ってくるってあたりも、北朝鮮っぽいことこの上ない。
 「一般投資家のことなんてどうでもいいのか?」って質問もとんでいたが、「投資家の不利にはならない」と断言するあたりも「核兵器開発してるような金があるんなら、一般市民の飢えをなんとかしろ」という話となんかシンクロする。

 別にホリエモンを応援していたわけでもなんでもないが、でも、NHKのときもそうだったけど、なんでみんなああも北朝鮮っぽいやりかた(表現の仕方)しかできないんだろう?
 そんで、北朝鮮のことは批判しまくるんだから、わけわかんない。

 つーか、ちょっとわかったのは「あれは近親憎悪だったんだな」ということである。
 「組織を守る」という大義名分の元では、みんなああなるんだろう。

 もちろん、私が働いている会社だってそういうことたくさんあるし、自分だって心の中に北朝鮮を抱えているのだろう。自分ではよくわからないだけで・・・・(自覚が無いのが一番の問題なんだろうけど)

 近所のミモザの木が三分咲きくらいになって、大変上品で美しい。
 私の勝手なイメージでは、あのレモン色の花は「初夏」のイメージなのだが、毎年、今くらいの「春一番」が吹くくらいの時期に咲くので「あれ?」と戸惑うのであった。
 その近所では、他にも数件、株分けしてもらった家があるので、あちこちで咲くのでとてもきれい。
 雨が降ると、地面に黄色い粒がびっしり落ちて、それも鮮やかで好きなのだが、それが乾いて、また春のつむじ風に舞い上がったりすると、びっくりするくらい美しいのである。(たまには清小納言みたいなことも書いてみました)

 たしか、その昔、ピンクハウスがミモザ柄を出したことがあって、かなり心惹かれたが「あたしには、ぜってー似合わない」とわかったので、眺めるだけだったなあ、なんてことも思い出した。

 さーて、今日はもう荷造りする気分でもないし、明日また最終チェックしよう。文明国に行くのだから、足りなければ現地で買えばいいし(と自分に言い聞かせる)、よくガイドブックには「常備薬」が挙がっているけど、私はどこの薬飲んでも大丈夫なので(さすがに一回の服用量は減らすが)家にある胃薬を少し持っていくだけ。(食い過ぎ対策)
 でも、昨日立ち寄った薬局で、「アンメルツ・ヨコヨコ」が安かったので、買っちゃったけど。ショルダーバッグ持って宿探しとかしたり、バス停まで延々歩くと肩が凝るのよね。
2月22日(火)

●ネタかと思ったら・・・・

 帰りの電車で隣に座っていた若い男性会社員っぽい二人の会話。

 「ええと、エクレアじゃなくて・・・・」

 お、やってる、やってると、微笑みつつ小耳にしていたのだが、

 「えっと、そんなかんじのとにかくカタカナで・・・あれ?セントなんとかだったかな?」
 「センターなんとかとか?」
 「うーん、とにかく、そんなカタカナの市名をつけちゃって、話題になったところがあるんだよ」


 うーむ。二人とも「南セントレア市」がすんなり出てこなかったらしい。しかも、通過している駅が「センター南」だったり「センター北」だったりという「どこにセンターがあるんだろう?」という余所者には謎の駅名なので、余計に混乱したようだ。

 でも、世間の話題はすでに、中部国際空港の「セントレア」に移っており、それを抜きに南セントレア市の話をしているあたりも、おっくれてるので、笑いをこらえるのに必死ですた。

 それにしても、空港が「セントレア」を名乗っても、世間はすでにその名前になれているので、逆に「いい前宣伝になった」という雰囲気になっている。
 それにしても、「南セントレア市」は方々で批判の嵐が吹き荒れていたが、私はそんなに変だとも思わなかった。たぶん、心底天邪鬼なので、「みんなが否定しているもの」についつい愛を感じるのであろうという説もあるが、それよりも、最初にその名前をきいたときに「なんか、少女漫画に出てくるお嬢様学校みたい」と肯定的なことを思ったのである。

 「南セントレア女子学院」だったら、ぜんぜんオッケーでしょう。

 他人ごとだから、平気でいられるのかもしれないが、もし自分が住んでるところが、たとえば「南セントレア区」になってしまったとしたら、自慢げに言いふらすような気がする。そして、もし私が営業マンだったら、その話題で10分くらい持たせるし、お客さんも「あの人、南セントレアに住んでるんだって。ぷ」と顔を覚えてくれそうだ。

 ヒロシです。本籍地が南セントレア市になってしまいました。

 というのもアリだろう。

 たぶん、私がこういうことを書けるのも、自分が一度も愛着のある地名に存在したことがないからなんだろう。
 千葉県は八千代市で育ったが、その市名もかなり新しいもので、歴史のある地名ではなかった。
 今住んでいる世田谷区という名称にも特に愛着はない。
 だから、別に「東セントレア区」になっても、どうってことないだろう。日記に書く話題ができたと喜ぶくらいだ。

 だいたい通勤路線でも「たまプラーザ」とか、さっきも書いたが「センター南」とか、そんなのが多いので、そのあたりの心のハードルがとても低くなっているようだ。
 三軒茶屋駅が「トロワ・カフェ駅」になっても構わんよ、わたしゃ。どっちかというと「トロワ茶屋駅」のほうが、アホらしくて好きかも。

 「太子堂商店街」が「プリンス商店街」になったら、ちょっと怒るかも(笑)

 そーいや、どっかで「どーせなら、こんな市もできてほしい」っていうのがあったな。
 あ、ここでした

 この勢いで、どっかに「東キャナル市」も作ってほしい、と思った。

 「東キャナル市」というのが、何に登場したのか、さっぱり覚えていないのですが、でも、私の中ではブラッドベリの火星年代記のイメージ。
 今となっては、元が何市だったのかも思い出せない「東東京市」が「東キャナル市」だったら、真剣に移住を考えたかも。

 なんでだかわからないけど「東キャナル市」というと、本屋で立ち読みしている憧れの男子を目撃したときみたいに、胸がキュンとなるのである。単なる肋間神経痛かもしれないけど。

●会社でボソっと言ってみたが、誰からも同意を得られなかったこと

 休暇でUSJに家族旅行に行った人が、お土産に「セサミ・ストリート人形焼」を買ってきてくれた。
 でずにーキャラには全く無反応な私であるが、セサミには激しく反応。

 女の子でワラワラ集まって食しているとき、ふと、箱のイラストが目にとまり「アーニーとバートってさあ」と一人で語る私の姿があった。
 「アーニーとバートってさあ、子供のときは、ただの仲がいい友達同士に見えたけど、少し大きくなってから『こいつら、実はデキているのでは?』って思わなかったあ?」

 回りにいた女子数名は「はあ?」と困っていた。「え?そうなの?」「いや、ほら、アメリカってさあ、こういう子供番組とか絵本にマイノリティのことも尊重しましょうってのを混ぜたりするじゃん?」「そ・・・・そうなの?」

 つーわけで、またうっかり変なことを言ってしまったようだ。

 でも、その後、一人でじっくり考えてみたのだが、セサミに出てくるマペットって全員なんだか女に興味なさそうじゃん?

 ビッグバードにしても、あの目つきは、ジェニファー・ロペスのお尻を触ってデヘデヘという感じではなく、幼き日のマコーレ・カルキン君なんかの全身をなでまわして「ぼーや、すべすべだねえ」なんて言ってそうな感じ。
 カウント伯爵は、きっとトム・クルーズとかがタイプなんだろうな。あの人はきっと黒髪が好きに違いない。
 カーミットは逆にプラチナブロンドで青い目が好きっぽい。

 そう考えると、ガチャピンとムックもなんだか怪しい。
 ガチャピンとムックがハードに絡む裏ビデオとかあったら、盛り上がりそうだ。ガチャピンはきっと、あの手のイボイボあたりが性感帯だな。そこをムックが責める・・・・と。

 うーん、子供向けのマペット系は、どうやら私がイメージする「優しいゲイのお兄さん」であるようだ。毛むくじゃらなとこといい・・・・・なんか、どいつもこいつも、男の子にはベタベタ触るが、女の子に対しては頭をなでるくらいしかしそうもないところがいいんだろうな。
 逆にそうじゃないと、子供向けの着ぐるみというのはダメだってことか。

 そーいえば、ドイツの動物園で、ペンギンのペアの多くが雄同士だった、というニュースに萌えました。
 「メスの数が少ないんだろう」と思って、メスを投入したけど、雄同士カップルは解消しなかったそうです。
 世界中から「雄のカップルを無理やり離さないでええええ」というメールが来たそうですが、私も独文か英文でメールを書ける技量があれば、メールしちまったかも。
 フンボルト・ペンギンのアナザー・カントリー・・・・・・ステキです。

 ちなみに、先日「パンティングの小舟」を説明するのに「ジャドとハーコートが逢引していた、あの舟」というようなことを書きましたが、あのあと寝てから「しまった」と思ったのですが「ガイとハーコート」の間違いでした。
 だからなんだっていう「お詫びと訂正」でした。
 (ジャドはガイに共産主義を吹き込む役柄でございました)

 現実には存在しない「美麗ホモ好き」は死ぬまで直らないと思われ。


2月21日(月)

●民主主義って素晴らしい

 朝、いつものように「めざましテレビ」の後に「トクだね」を観たのだが、トップが「西武問題」になっていた。まあ、元社長さんが自殺なさったことだし、ニュースはニュースなんだけど・・・・
 そんで、その次が「お台場でテンパり男逮捕劇」で、まあ、これもお膝元の事件だし、フジテレビが独占で撮影したから見せびらかしたいのはわかるけど、でも、ただテンパった男が暴れているだけで珍しい事件でもない。

 「わーい、やっぱりホリエモン問題は無視するんだ〜」

 と、北朝鮮が負けた試合を放送しないような清清しさを感じた。

 しかし、これがほんとに北朝鮮だったら、ホリエモンの今後なんて知るよしもないが、「自由な国ニッポンちゃちゃちゃ」では他にもメディアがあるので、NHKニュースではやっぱしトップの扱いだった。いや、もしかしたら、フジでも夜のニュースではこっそり取り上げているのかもしれないけど、でも、あれだけホリエモンを追っかけてた朝のワイドショーが沈黙するのは面白い。

 残念に思うのは、これが「NHK・テレ朝バトル(子供のケンカとも言う)」と同時進行していたら、さらにややこしいことになって面白かったと思うのだが、世の中、そうそう私の思い通りには動いてくれない。

 それにしても、久々に「チャンネルが複数あってよかった」としみじみ思っているのでありました。
 だって、いつもだと「どこも同じようなもん」なのに、いきなり、新聞でいえば「赤旗」と「聖教新聞」が大メディアになったような楽しさを感じる。

 さて、転換社債もよくわかんない私であるが、またうちの会社に「為替予約」の売り込みが・・・・
 社長が「まあ、おれはいいけど、担当者がどうだかね?」と投げたので、前に私のところにも電話があったのだが、デリバチブ嫌いの私は「必要ないです」と難色を示したのだが、銀行はそれでも諦めず、海外とやりとりしている部署の課長Y氏にアタックしてきた。
 しかし、その課長も「現場の人」なので、前から為替のことについてあれこれ説明しているのだが、私の説明も悪いんだろうけど、今だによくわかってないという状態なので、「○○銀行がその話に来るんですけど、ミヤノさんも同席してください」

 私はもう断ったつもりだったのだが・・・・・しゃーねーから「単なる付き添いですけど」と同席した。

 しかし、銀行が持ってきたのは「年間100万ドルで5年間」であったので、私もY氏も苦笑。そんなにいらねーよ。社長も「投機目的ではやりたくない」と言っていたそうだが、現実的な数字は今のところ年に50万ドルくらいだ。
 銀行が「もちろん、このもっと小さいロットでも組めますが、最大で600万ドルなんです」と言うので、私の頭の中では「600万ドル・・・・600万ドルの男。600万ドルの男。」でいっぱいになった。

 もー、あたしなんて、去年も契約している倉庫会社にあった「不要書類」をごっそり処分して「これで、月に1万円くらい経費を削減したわ。年間12万円ね」とか、「派遣のOさんがいなくなって、けっこう大変だけど、でも、これで年間300万円の削減だと思えば・・・・」とか、ちまちまやっているのに「600万ドル」って言われても困る。

 つーか、ドルを安く買う契約をして、余ったら売っちゃえばいいだけだが、それだとまた「いつ売ろう」と悩むではないか。

 とにかく、その銀行が提示した数字は確かに安いのだが、もうすでにドルが110円以上のときに組んでしまった為替予約があるので、「ヘッジにする」っていったって、いったい平らにするとどのくらいの金額になるかも暗算できない。だいたい、そんなマネーゲームするような余分な資金ないじゃん。
 というようなことを遠まわしに言ったら、「いくらでもお貸しします」と言うようなことを言われ「だって、借りたら利息かかるじゃん」というようなことを遠まわしに言ったりして、ああ、疲れる。

 銀行が帰ったあと、Yさんに「どーしましょー?社長がイケイケなこと言うから(その事業を将来、年間数百万ドルの仕事にしたいとか)、銀行もすっかりオセオセですよ?」と言ったら、Yさんも「どーしよー、え?ひょっとして、最終判断はオレ?」と困っているので、「わかりました。とりあえず、シミュレーションしてみます」と言ったはいいが、「ええと、あっちの銀行で押さえたドルがこの値段でこんだけあって、こっちでこの金額で押さえるドルがこんだけあって、実際に使うのはこんなもんで、でも一応イケイケで毎年2割くらい売上が上がるとすると・・・・・全然ダメじゃん・・・・よっし、じゃあ、毎年5割アップだ!・・・・ちょっちオーバー・・・・・でわ、4割でどうだ!お、いいかんじ」と、売上が4割右肩上がりで、安いドルをこんだけ押さえると、無駄になるドルがこんだけになって、それを悪いレートで円で戻しても、このくらい得をする、という表を作った。

 疲れた。
 表の見映えまで考える前にくたびれきって、今日はざっと作っただけで終わり。

 しかも、「4割上昇」ってのも、とっても強引な数字なので、なんだかさらにゲンナリしてしまったのでありました。

 私の座右の銘は「地道が一番」なのにさ。

 今日も、ちょこっとだけ旅行の支度。
 きょうみさんちに滞在させてもらうと、洗濯はお母さんがやってくれるから(笑)、下着も最小限持っていけばいいのだが、移動の多い旅になりそうなので、下着も数が必要だ。
 前はよく、ボロくなった下着を旅行のときのために溜めておいて「アポロ計画」で挑んだものだが(行く先々で捨てていく)、最近はそういう蓄えがなかったので「やはりマメに洗濯しないとだめだろうか?」と引き出しを漁ってみたのだが、けっこうボロいのが沢山でてきた。

 これは「アポロ計画」でやれそうだぞ。
 この方式で旅行する人はけっこういるようで、ある友人も旅行前にボロい下着をせっせとカバンに詰めていたら、傍らにいた親に「ゴミの海外輸出はよくない」と叱られたそうだ。

 貧しい国で捨てるとリサイクルになるんだけどね。インドから帰る間際に古い衣類をキレイにゴミ捨て場に並べて捨てたが、あっという間に消えていたもん。日本じゃ汚れが目立って、外出用にはできないようなTシャツも、インド製に比べれば品物はいいのは保証するので、ゴミ拾いをするような階層の人に自慢して着てもらえれば嬉しいな、と思った、と書くと、なんだか高飛車な経済大国の一員の戯言であるが。

 でも、うちの親だって、近所のゴミ収集所から「まだ着られる古着を発見!」とごっそり持ってきて、たぶん捨てたうちも「もし誰かが着られれば」という気持ちだったらしく、キレイに捨ててあったようで、たしかに、かなり品物はよかった。バーバリの古い子供用コートとかもあって、その古さが逆にカッコよくて、ずっと愛用してたもん(笑)
 あと、素材のいいセーターもあって、「うちでいつも買うようなアクリルの安物と違う」ということを実感して、あれもずっと着ていた。

 お隣のうちも、お金もちで一人娘だったんで、最初は隣の奥さんも「お古なんて申し訳ないんだけど、もうサイズが合わなくなって・・・・でも、けっこういい物なのよ」なんて持ってきてくれたのだが、うちがそういうのをかなり喜んで着ていたので(だって、ホントに品質もデザインもよかったんだもん)、けっこういろいろ貰ったなあ。
2月20日(日)

 昨日は「ブロードキャスター」でホリエモン騒動のおさらいをした。
 だって、なにを騒いでいるのかよくわかんなかったから。
 どうやら、若者や主婦層には人気があるらしいが、ニッポン放送株買占めでオジサマ達の高感度が下がったらしい。

 株式をある割合以上所有して「のっとり」をやるのは、その昔の少女漫画によく出てきたのだが(なんでだったんだろう?でも、それで御曹司が苦悩して・・・・って話はけっこうあったような気がする)それが、実際にこんなにニュースで騒がれているのは初めて体験するような気がする。

 いったい何が問題なのか、シロートにはわかりにくい話だが、それに外資系投資会社でその名も「りーまんず」っていうお笑いコンビ名みたいな会社が絡んでいて、どうもそのリーマンズの1人勝ちが決定したようだが、「転換社債」って言われても、あたしは今だにあれの仕組みがよーわからんのですたい。

 だいたい「社債」っていうのも、なんだかよくわかんないんだもん。
 でも、うちの会社でも社債発行したんですけどね(笑)
 その伝票処理をどうしていいのかわかんなかったので、アワアワと各方面(親会社の経理部長とか、会計事務所)に聞きまわった。
 そんで、銀行に決算書を出したときに「社債のショーカンキカンは?」って聞かれて「なんじゃそりゃ?」と思ったが、書類を確認したら「償還」って文字が出てきたので「ああ、これのことか」とやっとわかったくらい。

 高校の社会科の授業で「ホリエモンVSフジテレビは、いったい何が問題なのか?」をテーマにしたら、けっこう勉強になると思うな。
 でも、こうやって書いていてわかってきたが、あれはもうすでに「善悪」の問題ではないのだが、ニュースショーやワイドショーはついつい「善玉」「悪玉」を決めようとするので、そのやり方になじまない「事件」なのが、自分が違和感を感じるところであるらしい。

 昨日は、けっこう早い時間から酔っ払っていたのだが(支店勤務が終ったので1人で打ちあがっていた)、がんばって「美しき日々」を観た。
 空港でドタバタと追いかけっこをしていたので、それもトレンディドラマの定番というのか、「冬のソナタ」でもこんなシーンがあったな、と思ったが、じっと耐えるビョン様の姿に「室長、くさすぎます」と感涙。
 寝不足とお酒が加わって、久々に泣けた。

 それにしても、自分がずっぱまっているので、だんだん突っ込めなくなってきた「美しき日々」であるが、婚約までしたのに、相手を「室長」と役職で呼びつづけるのは、いかに異文化といえどもちょっと馴染まない。
 でも、前にも書いたけど、アメリカ映画でファーストネームで呼び合うというのも、昔の日本人にとっては違和感があったのかもしれない。

 それはそうなんだろうけど、でも、なんか石井隆の漫画で、不倫相手のOLがずっと「課長さ〜〜〜ん」なんて言ってよがっているのを思い出してしまうのですが、そんなあたしがいけないだけでしょうか?

 そーいえば、土曜の昼間にやっている「天国の階段」ではチェ・ジウ演じる主人公は眼球に腫瘍が出来て失明しそうな展開になってきて、「そーいや、冬ソナもヨン様失明してたな」と思ったのだが、「美しき日々」では来週予告でチェ・ジウに「骨髄の検査が・・・」という場面があり、「こっちは白血病かあ?」と、しばし呆れる。
 そのあたりも、昔の日本ドラマの王道であるんだけどさ。つーか、セカチュウでも、私くらいの世代だと「いまさら、白血病ですか?」と、後ろによろけるが、若い世代には新鮮だったらしいし。

 「美しき日々」で盛り上がったので、久々に「ER」までたどり着けた。
 とうとうグリーン先生の脳腫瘍が再発。
 やはりERは脚本がよくできているので、引退を決意した医師が、わがままな患者に辟易しながらも懸命に治療を続け、やっと最後になって軽い怪我をした少女を治療し「僕の最後の患者になってくれてありがとう」というあたりまで、ずっとエピソードだけで繋げていく技に感動した。

 さて、来週の土曜日にNZに出発するので、そろそろ支度を開始したかったのだが、昨日の予報では今日は午後から晴れる予定だったのに、昼過ぎてから逆に雨が降ってきたりした。それでも無理やり洗濯。
 そんなに買い揃える物もないのだが、ここ2年ばかり海外旅行といえば香港の友人宅におじゃまするだけだったので、寝巻きと着替えと化粧品だけ用意すればよかったのだが、久々の「普通の海外旅行」を前に「いったい何がいるんだっけ?」と悩む。B&Bに泊まると、シャンプーもなかったりするからなあ。えっと、さすがにタオルはあるんだよな。

 今回の旅の目的は、「ペンギン」は最初に決まっていたが、それに「南十字星」が加わった。天候が許せば「星空ツアー」に参加する予定。というのも、前にMちゃんがオーストラリアに行ったときに、「せっかくだから南十字星くらい見なくちゃ」と張り切って夜空を見上げたが「いったいどれがどれだか、さっぱりわからなかった」とのことで、これはやっぱり専門家の指導を仰がないといけないということになったのである。

 「ペンギン」の方は、ダニーデンからいろいろツアーが出ているが、その手前にある「オアマル」という町は、町の中心から徒歩20分のところにペンギンのコロニーがあるという。
 時期的に、あまり数が観察できないらしいのだが、でも「徒歩20分」というお気ラクさに心を奪われた。

 Mちゃんが「クライストチャーチでやりたいことが二つある」というので「なに?」と聞いたら、一つは「パンティング」
 ベニスのゴンドラみたいなもんで、カンカン帽かぶったお兄さんが(写真だと痩身の若者だが、ほんとにそうなんだか非常に疑問)ボートを漕いでくれる川遊びである。アナザーカントリー世代の私らにしてみれば「あの、ジャドとハーコートが夜中にいちゃいちゃしていたあのボートと同じだ!」というシロモノであるが、代表的な観光スポットなのである。

 もう一つは「モアの標本」というので「なにそれ?」
 「ほら、モアだよ。あの絶滅した大きい鳥」
 「ああ、それって、そんな名前だったっけ?」
 「その標本が博物館にあるんだよ」
 「そーなんだー」
 「私、子供のころから、ずっと憧れてたの」

 自分も変わり物だと思っているが、「モアの標本!」と騒ぐ友人もやっぱしちょっと変だな、と旅行前に「類友」を確認したのでありました。
2月19日(土)

 今日も支店勤務。
 夜中に雪が降るという予報だったが、朝5時半に起きて天気予報を確認したら「東京でもまだ雪が降っているところがあります」と言うので、恐る恐る窓を開けてみると、隣の家の屋根がけっこう白い。
 でも、道路には積もってないようだったのでよかった。

 テレビを観つつ、ぼんやり支度していたら、6時になったらフジテレビで「ポンキッキーズ」が始まったので「久しぶりに観たよ!」と感激。というか、かなり目が覚めた。

 だって、今だにオープニングテーマがスチャダラだったし(笑)、いきなり始まったコーナーは「ダンスだいすき」というので、誰だかわかんないけど、よく耳に入る曲なので、全米チャートbPっぽい女性ボーカルの曲だろうけど、そのダンサブルな曲に合わせてっていうか、元ネタわからないが、プロモビデオのパクりかもしれないけど、ガチャピンが「ストリートを気取って闊歩」の後に、「クネクネとセクシー系ヒップホップダンスを踊るムック」(いきなり倒れてから、体を捻じってポーズ)だけでも、「なんじゃこりゃ?」と血圧が上がったが、それに絡むのが、兎耳をつけてミニスカ姿の10歳くらいの女の子たち。

 もー、起き抜けにはかなり強烈な絵だったが、おかげでほんとに目が覚めたよ。
 そんで、イノッチが出てきて「今日はコペルニクスの誕生日で〜〜〜〜す」とか言うので、もうどうにでもしてって感じでした。さすが、ポンキッキだ。やはり前みたいに平日の8時くらいから放映してほしい。

 8時前に支店についたが、今日の午前中は職員が支店長しかいないことが判明。あとはバイト君だけ。
 それでもなんとかドタバタしつつ、1時頃には業務を終えた。遅番で、いつもいる女性職員がやってきたが、支店長が彼女に「いや〜、大変だったよ」とまくし立てるし、私にも「ね?」と話を振ってくるので、女性職員は「なんだか妙な連帯感が生まれてますね」と言っていた。

 小さいトラブルがあったのだが、バイト君がそれで焦ってしまったので「いいの、私がいるうちにトラブルもあったほうがいいでしょ?」と「君のおかげで、やや悪い事態(最悪ってほどでもない)を経験できたから、みんなの勉強になったよ」とフォローしてあげた。実際、そうだったし。

 今日で支店サポートは終わりだったが、もしかすると3月にもう一回あるかもしれないので、支店長に「そんときは、打ち上げを一緒にしましょう」と声をかけていただき、とても嬉しかった。
 気苦労の多かった支店への派遣だったが、私も現場の仕事がよくわかったので勉強になった。「お世話になりした」と挨拶して立ち去るときには、少し寂しかったくらいだ。


2月18日(金)

 なんだか日記が滞りがちですが、これくらいがフツーかも。いつもが書きまくりすぎなだけだ。

 火曜日は、夕方5時過ぎに派遣会社からT部長宛てに電話があり、ちょうどこっちも派遣のOさんが辞めたあとのことでお願いしたいことがあったので、「いただいた電話で申し訳ありませんが」と用件を言ったら、向こうはなんだかアワアワしていて、「それは問題ないと思いますが、実はOが今月いっぱいと言ってましたが、もう少し早められないかということで・・・・」

 個人的には「もー、明日から来なくてもかまわんよ」という気持ちだったが、私の一存では決められないので、同僚Mに相談したが、休みの人もいたので「どーしよー」ということになったが、でも、私らで決めても誰も文句言わないでしょ、と私がまたタンカ切ったので、その勢いで、また念のため外出先の部長にもその旨を伝えて「ああ、好きにしていいよ」という了解をもらい、派遣会社に電話したら「じゃあ、いつが最終日になるか、またOと相談しますんで、明日お返事します」と言われたが、私は水曜日休むつもりだったし、同僚Mも同じで(日曜日に全員出勤だと、こういうモザイク状態になるので話がすんなり進まない)、「じゃあ、今日はいないけど明日出勤の人たちにもメールしとく」ということで、メールをクドクド書いていたら、いつのまにか7時になってしまい、早く帰るつもりだったのに、そんなことで足止めされたので、むしゃくしゃしたから飲み会に行ってしまった。

 そんで、またバカスカ飲んでしまったのと、すっかり酔っ払って帰ったのに、Mちゃんに旅行日決定の最終確認を入れる約束になっていたので、電話したら長電話になってしまい(後でわかったが、お互いに相当できあがっていたらしい)、やっと寝たのが朝方で、地震が起きてから「じゃ、寝るか」だったので、起きたら当然のことながら午後で、天気も悪いし背中は痛いしで・・・・

 昨日の木曜日は出勤だったのだが、なんだか背中の痛みと頭痛がひどくて、休みたかったのだが、なんとか出勤したが、辛かった。このタイプの風邪が会社で流行っていたので警戒していたが、油断した隙をつかれたらしい。

 そんなわけで、昨日は定時に帰って9時頃寝たのだが、電話がかかってきたりして、結局寝たのは12時くらい。でも、朝起きたら頭痛は消えていたのでよかった。

 なんか、Oさんが辞めた後、どうするかって話しも私がいろいろ対策を立てて手配と根回しをしたのだが、他の社員がその計画にすんなり乗ってくれないので、微妙に疲れる。わかってるんだけどさ。みんな、私の意見に反発しているんじゃなくて「前と違うこと」をするのに違和感を覚えているってことは。いつものパターンである。たぶん、やってしまえば、どーってことないことなのだが、事前にミーティングすると、けっこう深刻なことになる。

 実際、今日は、あっけないほど暇だったので、Oさんがいなくても全然問題なくて、でも、そういうときこそ、ゆっくり引き継ぎができるはずなんだけど・・・・・でも、これでいいとなったら、このまま流れそうだな。あたしはそれでもいいんだけど。雑用好きだし。

 でも、私は来週から休暇に入ってしまうので、私が「もう、アシスタントいらないでしょ」と意見して通ってしまってこの状態であるから、私がいない間にドタバタすると、なんか申し訳ないので、そのことでもちょっと憂鬱なのであった。人間が小さくい
2月14日(月)

 会社で、チョコを「みんなで」と持ってきてくれた人が数人いたので、あれこれ試食していたら、食べ過ぎた。

 女子に貰った生チョコを手で食べていたS部長は「いけね、得意先に提出する書類を汚してしまった」と騒いでいたが、私が優しく「だいじょぶですよ〜、きっと、あの会社の担当者も、『Sさん、たくさんチョコ貰ったんだな』と微笑んでくれますよ」と言ってあげました。

 というわけで、バレンタイン戦線から離脱した私にとって、今日は楽しい「チョコのお祭り」だったのでした。ひなまつりにアラレを食べるようなもんだ。

 さて、昨日は早く寝るつもりだったら、Mちゃんに「ちゃんと休暇はとれたよ」と報告するために電話をしたのだが、またついつい長電話になり、おまけに電話しながらお酒もすすんでしまったので、12時くらいにヨレヨレと寝たのだった。
 昨日の日記を更新してなかったので、さっき読み直してみたら「あたし、なんでバイト君にこんなに入れ込んでるのだ?」と、一晩寝たら正気に戻ったのである。でも、ケナしているわけでもなく、私なりに大絶賛しているので、記念に残しておこう。それに、「よく考えると、そんなにキレいな子でもないしなあ」と思ったとしても、そのときはそう感じたんだから、まあいいじゃん。

 さて、そんなわけで、今日は腰も痛くなってきて、疲れが溜まっているらしい。よほど、会社を休もうと思ったのだが、一つだけ大事な仕事があったので、休めなかったのだが、出勤してから「他の人に頼んでもよかったんだよな」と気がついた。
 そんなわけで、眠いしダルいしで、かなり辛い一日でした。

 私が慣れない「支店サポート」の仕事をなんとかこなしたプロジェクトは、今日、無事に「完成形」を公開したのでありました。S部長ともずっとその話で盛り上がっていた。「よかったなあ、オレたちがやったことが形になって」
 でも、ふと気がついたんですが、このプロジェクトは親会社が企画して始めたことなので、叔父会社はまだ参加していない。もし、これが、お客さんに評判よかったら、叔父会社も乗るであろう。
 「えっと、そうなると、今度は叔父会社の支店に行くの?」
 「まあ、そういうことになるな」とS部長。

 親会社の支店でも、あんなに気を使うのに、それが叔父会社になったら・・・・・・絶世の美少年バイト君でもいないと、やってられない。美少女でもいいんだけどさ。前にうちの会社のバイト嬢に「肉感的な吉川ひなの」という雰囲気の子がいて(要するに、ひなのちゃんをもっと小太りにして寸詰まりにしたっかんじ。しゃべりはハキハキした頭のいい子でした。卒業後、うちの会社に就職しなかったので、たぶん、もっといい会社に就職できたのでしょう)、超お気に入りでした。でも、直接話しをする機会もなく、ただ、こっそりと「かわいい・・・うるうる」と見つめていただけでした。ほんとに、お部屋に飾っておきたいくらい可愛かったなあ。(あぶない考え)

 さて、ほんとに眠いので今日こそ早く寝よう。

 すんません。ここんとこ、こんななんで、メールの返事とか全然書いてません。自己完結するのが精一杯なんで。(たいして完結しておりませんけど)
2月13日(日)

 朝5時半に起きて、6時半に家を出て、8時から支店でお仕事。
 ってゆっても、私に課せられた任務は、少し前のザーネ化粧品のCMの藤木君みたく「見守ってるだけ」が基本である。「あたしがいるから大丈夫」という顔だけして、何もしないでいるのがベスト。

 さて、昨日も日記に書いた不安材料であるが、今日、実際にやってみたら、ほんとにただの杞憂であった。
 つーか、支店スタッフにさりげなく確認しても、こっちが納得できるような返事をいただけなかったので「大丈夫なのか?」と心配していたのだが、なんのことはない、実際の進行は全てバイトさんたちがテキパキやってくれたのである。

 もともと、それがバイトの仕事だということは知っていたのだが、バイトに直接あれこれ質問する機会もなかったので、社員に確認していたのだが、だったら最初っからバイトと話しを詰めてりゃよかったよ。
 要するに、細かい進行のことは社員もよくわかっていなかったのだ。

 子会社であるうちの会社も、学生バイトに相当依存しているけど(くどいようだが、社員の多くはバイトあがり)、親会社もそうらしいとは聞いていたが、百聞は一見になんとやらである。
 特にその支店付バイトでも、チーフクラスというか、前にも書いたけど「I君がいないと、この支店は潰れる」とまで公言されているバイト君は、ルックスがリス系というか、小柄で可愛らしく、でも、けっこう頭が切れて質問も的確だし、なにより異様に人当たりがいいので、彼にニッコリされると、おねーさん、なんだかボトル入れたくなって困っちゃう(笑)

 とにかく「この子がいれば、もう大丈夫だ」という安定感はタダ者ではなく、その働きぶりに、ルックスも3割増しくらいに感じられ「(山本耕史+国分太一)÷2×0.6」いや「×0.7」くらいおマケしてやる。(こんなとこで、一割おまけしてもらってもね)
 顔立ちは整っているのだが、髪型がダサいし、スーツが全然体に合ってないあたりが(おとーさんから借りたのか?ってくらい)、私の趣味である。(誉めてるんですってば)

 ちゅーわけで、今日は男子学生バイト3名にあれこれ教えていたので、「久々に若いエキスを吸った」とご満喫であった。それに、サクサク進行したので、3時には終了したし、特に問題なかったし、ひとつだけ、まだ慣れない男の子が確認ミスでチョンボしたが「すいません、大丈夫でしたか?」と不安そうだったので「いーの、いーの、たいしたことじゃないし、それに、こーゆーときのためにあたしがいるんだから」と笑顔でケアしてあげた。

 でも若い男子に囲まれてテンションあがってしまったらしく、帰りの電車でドッと疲れが出て、せっかく明るいうちに帰宅できたが、買い物に寄るわけでもなく、まっすぐ帰宅して、一風呂浴びてビール飲んでおります。おやぢくさ。

 まあ、今日はうまく行ったのだが、来週、もう一回立ち会うことになっていて、そのときのほうがやや煩雑なのだが、それを乗り切れば私はお役御免のはずなんだが、もし、まだ立ち会ってくれって言われても、休暇に入っちゃうもんね。
 あの、お気に入りのバイト君に「みやのさん、また来てください。そして、僕に手取り足取り教えてください。うるうるうる」って頼まれたら、考えてやらないわけでもないが・・・・・・
 と、アホなことばかり言ってますが、可愛こちゃんで気を紛らわしてないと、支店勤務がほんとに性に合わないので辛いので、暗闇の中の一筋の光にすがっているわけですよ。
 きっと、刑務所にブチ込まれても、「あの看守が超かわいい」とか言っていると思う。

 そーいえば、昨日も眠かったが頑張って「美しき日々」を観たのだが、一週飛ばしたら、また話がわけわかんなくなっていた。ビョン様ったら、1人でうじうじしてばっかだし。そんで、チェ・ジウがそれにしつこくすがるというウザい話になっていた。

 とてもイライラしたので、もう寝てしまおうかと思ったのだが、でも、よくよく考えてみれば、イ・ビョンホンが仕立てのいいシャツを着て、うじうじと歩き回っているだけで、わたくし的にはOKで、それってなんだかドラマを観ているというよりは、BBC制作の動物ドキュメンタリーっていうのか、ナショナル・ジオグラフィクの映像っていうのか、「サバンナをシマウマの群れがうろうろしている映像を観ているだけで、なんとなく30分くらい時間が潰れる」っていうのか、前にもコンタクトレンズを作りに行った眼科医の待合室で「海の生き物の美麗映像」が淡々と流れており、それをボーーーーーーーーーーーーっと眺めていると、いつのまにか時間がたってしまうのと同じようなもので、ということは、私にとって「動くビョン様」は「極彩色のウミウシ」とあまり変わらないのかもしれない。

 そういう「本当のこと」に気がついてしまった自分が憎たらしいが、でも、それがはっきりしたので、「旅行中にドラマが観られなくてもいいや」という気分になり、DVD購入の切実な動機をまた失ったことがとても残念である。

 なんか、こうして書くと、すげく「寂しい人」みたいだなあ。

 でも、ここんとこ、頭の調子がいいので、風邪もひかないので体調もいいようだが、とにかくこういうときは、精神的に免疫力が強いようで、多少のことでは「だから?」という気分にしかならないのが強い。

 他人にはお勧めしないが、こういう精神状態のときに「無理やり落ち込む」というか、意図的にしんみりしたことばかり考えると、ブルーインパルスの低空飛行のようなカタルシスを得られる。地面に激突しそうで、絶対に落ちないのである。
 この「ひとり遊び」は10年くらい前に、ある友人から教わったのだが、そのときは「なんて悪趣味な」と思ったが、最近そのコツをつかんだので、ときどきこっそり遊んでいる。(←やっぱり、なんか「寂しい人」っぽい。うれしい)
2月12日(土)

●大変情けない話

 あえて自慢するほどのことでもないが、自分で笑ってしまったので「ネタ」として書いておこう。
 掲示板にて「矜持」は「胸襟」の間違いではないかというご指摘を頂いたので、「ああ、たしかに」と思って、直そうと思ったのだが、はて?どこかで「矜持を開く」と書いたような気がするが、自分で見つけられないでやんの(笑)

 愚痴モードに入っているときって、同じようなことを何回も書いてたりして、憑き物がついたように無闇に長々と書いているので、落ち着いて読み返すのもオゾましい。
 それに、乱雑な部屋での探し物と同じで、いったん「見つからない」という状態になると、何度探しても絶対に見つからなかったりするみたいである。

 3回くらいざっと眺めてみましたが、発見できなかったので、今日は諦めました。根性なしも甚だしいが、「あきらめがいい」という自分の性格が気に入っているので、これでよし。

 それに、今日も支店に行ったので、かなりくたびれているのであります。
 それも、昼前に家を出て、午後いちに支店直行で、2時ちょっとには終ったのですが、そこから職場に戻ったらもう4時過ぎ。
 前もそうだったけど、こういう移動をすると、自分の机に戻ってもなかなか仕事が手につかなくなる。
 でも、明日は一日支店に詰めないといけないので、明後日に提出する書類をどうしても今日作っておかないといけなくて、ちまちまやりました。

 というわけで、今日は9時過ぎに起床して、のんびり午後出勤だったけど、明日はまた6時半くらいには家を出ないといけない。こういう不規則な勤務が苦手なので、それだけで疲れてしまう。
 それに、今日もせっかく行ったのに、やはり支店のスタッフはいろいろと忙しく、ゆっくり明日の進行について打ち合わせることができなかった。それでも、あれこれ確認したのだが、私があまり支店の仕事内容をわかってないせいもあって、話がすんなり通らない。

 つーか、ちょっと心配になってきたのは、支店の人たち、あんまり進行のこと考えてないのかも?
 でもまあ、明日やってみりゃわかることなので、あまりネチネチ突っ込まないことにした。支店の状況を鑑みれば、あの人たちはいつも「気合」でやっているというか、そうするしかないだろうから、あまり先に段取りとか組まないような気がする。
 なにせ、私がびっくりするくらいに、常に同時に3つくらいの仕事を同時進行させるパワーと能力を持った人たちなのだ。きっと、大丈夫だろう。なんとかこなしてしまうに違いない。と自分に言い聞かせている。

 さて、今日はオフィスで早々とチョコを配っている女子がいた。月曜が休みらしいのに、偉いねえ・・・と思ったが、彼女は「ほほほ、だって3倍くらいになって戻ってくるんだもん」と恐ろしいことを言っていた。あとでゴチになったりする作戦らしいのだ。
 ハイジも彼女からうっかりチョコを貰ってしまって、ニッコリと「A君には3倍って言わないから」と言われていたが、賢い彼女は下っ端な若者には、安いチョコを配っているのであった。

 私もすっかり影響されて、帰りにスーパーでチョコ買ってしまいました。もちろん自分で食べます。チョコ大好き。
 この間も、会社でお客さんからいただいたゴディバのチョコを毎日きちんと食べて、結果的に私がほとんど食べた。明治の板チョコを一気食いするのも好きだ。あれを齧っているときに、バリバリと音がするのがいいのである。

 ポリフェノールという効能書きが、ワインがぶ飲みやチョコ一気食いの免罪符として機能するので、ポリフェノールに足を向けて寝られない。

 というわけで、私は会社でチョコを配ったことが無いのだが、それなのにしばしばホワイトデーに「お返し」だけ貰ってしまったりする。もちろん「わたし、チョコ差し上げてないんですけど」と遠慮するのだが、「でも、余ったから」と言われると、たしかに女物のハンカチが余ってもしょうがないだろう、と仕方なく受け取ってしまう。とても申し訳ない気持ちになるが、でも翌年にはそんなことすっかり忘れて、やはりチョコは自分で買って自分で食うのに限る。

 国書刊行会のトマス・M・ディッシュの短編集を読んだ。「アジアの岸辺」って題名。
 これが、SFっていうより、キテレツなエロ話が炸裂していて、超笑った。いや、そういうのばかりじゃないんだけど、そういうんじゃないと思って真面目に読んでいたら(最初の方の作品はけっこうシュールなのだ。後半はブラック・コメディ色が強い)、途中で「死神と独身女」っていう短編があって、「死にたい」っていう独身女性が死神を電話で呼ぶんだけど、そしたらちゃんと死神がやってくるんだけど、そしたら、なんか「開いた口が塞がらない」という展開になり、それと同時に「こんな展開でよろこんでいる自分が情けない」という気持ちにもなり、でも「これ、英文で読んだら、もっとシャレがきいているのでは?」と、やや高尚なことを考えてみたり。

 とにかく、この「未来の文学シリーズ」は見かけより俗っぽいようなので、買いですわ。「ケルベロス第五の首」も買ってしまいました。

 ちなみに、「アジアの岸辺」の中でも代表作らしい「アジアの岸辺」という短編は、つまんなかったので読み飛ばしました。(絶賛するのが照れくさいので、ついついケチをつけずにいられないという損な性格をまたもや高らかに発揮。もっと違う能力を発揮したいもんである)
2月11日(金)

 お休み。でも、土日は出勤なのら。

 やはり北朝鮮ではサッカーの試合のことは無視されたらしい。
 でも、それを「大本営発表みたいですね」と言うのもなんか、やましいものを感じるというか、だって、日本だって、どこの国だって、勝てば大騒ぎだが、負けると「こっそり」だったりするじゃない?
 微妙におもしろいのは、試合前に「君が代」が大合唱され、サポーターも「うおおおお、ニッポン、ニッポン、ニッポ〜〜ン」ってやっているのを肯定的に放送してしまっているので、逆に北朝鮮チームの影にある「変な国」の持つキャラの価値(ワイドショー的な)が、相対的に低くなってしまっていることだ。

 あと、今回の試合の「周辺エピソード」として、どこの局も在日朝鮮人を取材していたが、Jリーガーでもある北朝鮮代表選手の一家とか、親子でも日本語で会話しているし、普通の「日本人家庭」にしか見えないんだけど、母親も「息子が代表になった。ぜひ北朝鮮に勝ってほしい」と大喜びしているので、そういうのも私の心の三半規管を微妙に揺らす。

 日本では、そういう存在の人々って「なかったこと」にされているんだよな。
 いや、別に無視しているわけでもないんだろうけど、あまりクローズアップされない。
 逆にブラジルなんかの日系人が、日本代表になると、日系人社会では盛り上がるんだろうけど、それには別に違和感を持たない。
 でも、日本国内にも、「祖国は北朝鮮」と言いながらも、一度も北朝鮮に行ったこともなく、普通に日本で生活している人がたくさん存在することを今回の報道で実感した。

 歴史的な経緯の違いはあるけど、先のW杯のとき、友人MとTは「アイルランドの一次リーグ通し券」で周ったので、アイルランドサポーターたちと試合観戦していたようだが、友達になったアイルランドサポは、世界各国からやってきたようで、アメリカやカナダ在住の人も多かったみたい。
 アメリカで生まれて、アメリカで育っていても、W杯になるとアイルランドを応援するんだよね。

 そういう移民文化というのがあるのはわかっていても、それが日本国内にも存在するという意識があまりなく、せいぜい中華街くらいしか思い浮かばなかったのであるが、朝鮮学校は各地にけっこうあるみたいで、それすらも、私はよくわかっていない。
 小学校のころ、在日のクラスメートがいたけど、あのころ「○○ちゃんは実は日本人じゃないんだって」という話を聞いても「だから?」と思ったくらいで、当時は「在日」という概念がよくわかってなかったのだ。外人っていうのは、全員金髪か黒人かと思ってたから。で、中国人は辮髪(笑)。

 その後、ほんとに身近で在日の人に接したことがなかったことに気がついた。
 でも、日本で連日「変な国」という紹介をされている国を祖国に持つって、どういう気分なんだろうね?

 そういえば、北朝鮮代表チームが成田入りしたときに、出迎えた朝鮮総連の代表者が、「偉大なる首領様のはからいで」なんて演説していたが、ああいうあたり、朝鮮総連も確信犯なんだろうけど、もっと上手いやり方あるのになあ、と思う。

 まあ、まとまらないけど、いろんな意味で考えさせられた北朝鮮戦であった。アウェイの試合がどうなるのか楽しみ。
 それに、W杯予選はそれだけじゃないんだが、実は大きな声ではいえないが、私は日本がW杯に出ても出なくても、どーでもいいんだが、日本が出たほうが、テレビ放送も盛り上がるので、そういう意味では応援しているんだけど・・・・
 どうも、昔から「日本人があまり活躍しないスポーツ」ばかり観てたんで(テニスとか)、「日本を応援する」という意識が異常に薄い。逆に、日本が活躍するスポーツには興味なかったりして。
 たしかに、大リーグとかは、松井やイチローが出ている試合だと「知っている選手がいる」という親しみ易さは感じるけどね。
 逆に最近はプロ野球を観ても「知ってる選手がみんな監督になってしまった〜〜〜」と嘆かわしいのであった。牛島が田尾が監督なんて超ショックでありました。さらに、解説している人も、現役時代をよく知る人ばかりになってしまったので、ダブルパンチである。

 そういえば、北朝鮮戦でラッキーボーイというか「大黒様」となった大黒は、直後のインタビューの様子が、大相撲の関取っぽくて笑えた。「・・・・・っす」多用。
 せっかくだから「おめでとうございます」と言ったら「ごっつあんです」くらい言ってほしかった。

 最近、中田の活躍を聞かなくなったが、日本代表に関していえば、宮本が「サッカー小僧(サッカーバカ)の中では珍しいスタイリッシュなインテリ系」という位置についているんだね。
 宮本のほうが「普通にツラがいい」ので、納得しやすい。中田の場合は力技を感じたからなあ。

 あと、鈴木の顔が日増しに明後日の方向に向かっているのが気になる。長髪が汗でべっとりの不潔感は観る者を圧倒させる。なんか、相原コージあたりが描くキャラっぽくなってきたような気がしなくもない。
 あのまんまで、朝ガエラーの多い、早朝の山手線に乗っていたら、私は隣の席に座らないなあ。

 今日の出来事。

 NZのガイドブックを本屋で買ってから(友人Mは図書館で借りていたが、私は可処分所得がたくさんあるので、経済貢献に努める)、ドトールで読んでいた。
 隣の席に座っていた若い男性が、帰り際に上着を着るときに、私のアイスコーヒーに上着が当たって、ゴロンと倒れてしまった。
 幸いにも残りが3分の1程度だったし、ほとんどがトレーにこぼれて、ちょっとだけ床に飛んだ程度だったのだが、相手の男の子は、こっちが申し訳なくなるくらいビビっていて、アワアワしていたので、「いえ、服は大丈夫ですから、店員を呼んで、床を掃除してもらってください」と言ったら、すぐに店員が来て掃除してくれた。

 スニーカーにもちょびっとかかったくらいだし、黒いスニーカーだったので、ほとんど被害はなかったが、向こうは「飲み物代弁償します」と言って、500円玉を置いたので、「いえ、これじゃ多すぎます」とおつりを300円渡そうとしたが「いえいえ、いいんです」と受け取ってくれない。

 しばらく、押し問答になったが、「ま、500円で向こうの気が済むんだったらいっか」と受け取った。
 ほんとに、私には全く被害がなかったのであるが、向こうがとっても心配してくれたので、逆に可哀想だったなあ。こっちも必死に笑顔で「ほんとーに大丈夫です」と言ったのだが・・・・

 まあ、いまどきの若者にだって、ああして過剰に気配りしてくれる人がいるということを日記には書いておこう。

 仕事の話。

 先週、税務調査が入る前日に、T部長から「派遣のOさんが今月一杯でやめる」と告げられた。
 まあ、やっぱしな、としか言いようがないが、以前からT部長には「暇でOKな人しか勤まらない現状です」と言ってあったので、T部長も「もう、後任は不要なんじゃないかと思って、派遣会社には後任を用意するのをとめてある」とのこと。

 でも、郵便物の仕分けとか、そこそこ時間を取られる仕事があるので、私が前から思っていた「他部署の派遣社員に手伝ってもらおう」という案を提案したら「じゃあ、そういう手配はまかせる」と投げられてしまった。
 あーん、苦手なのに、根回し。

 どういう順序で、どう話を進めていくか、あれこれ計画してたら、すっごく疲れたのであった。
 たいしたことではないのだが、こういうのってけっこう慎重にやらないと、思わぬところで足をすくわれるのは、よくわかっている。

 それにしても、派遣のOさんに関しては、私も「相性が合わない」と思っていて、ほとんど無視していたのだが、こうなると、「やっぱし、なんだかかわいそうだったな」と同情心も芽生え、せめて、最後まで気持ちよく仕事してもらいたいなあ、という気持ちで一杯だったのだが、税務調査中はドタバタと落ち着かなかったので、今週の月曜日に、朝出社したときには二人きりだったので「今月いっぱいなんだって?」と話かけてみた。

 そしたら、「はあ」とつれない返事。
 私に対してはすごく態度が硬いのはわかっていたが、でも、それは私が壁を作っていたせいもあるので、こっちから歩み寄ろうと思って、「派遣会社が強引に引き止めたりしてこなかった?」と笑顔で聞いてみたのだが・・・・
 (前の人も1ヶ月で辞めちゃったので、派遣会社はT部長にも不機嫌にあたられ、相当ナーバスになっているのを知ってるので)
 「いえ?・・・・・ああ、まあ、でも、だいじょぶでした」

 ・・・・・話はそこで終了した。
 つーか、普通は(前の一ヶ月で辞めた人もそうだったけど)、「ご迷惑かけてすいません」くらい言うよなあ?

 なんかとっても脱力した。こっちが勝手に同情しただけだけど、向こうは私がいろいろ気をもんでいたことなんて、全く気がついてないわけだ。まあ、そういう想像力のある人だとも思ってなかったけど。

 もう、そういう人に、何をやっても無駄だと思い、こっちも後のことだけに専心することにした。
 実際、他の総務の社員にそのことを告げると「えー、暇だからって辞めちゃうの?私だったら、それで金が貰えるんならいいけどなあ」という、かなりマイペースなご意見もいただき「でも、暇って辛いのよ」と諭したのであるが、もう、みんな人のことなんて全然考えてないんだからぁ。

 最も、自分の「人より、なんか想像力だけは働くので、ついついあれこれ考えてしまう」という性質が、ちゃんと機能しているかというと怪しいし、「暇でいいじゃん」という人と「暇だと可哀想」という私で、行動に差があるかというと、それほど差はないので、結局、人はそれぞれ勝手にやっているわけで、Oさんにしても、勝手に彼女の心境を想像して心を痛めている私よりも、隣の席でOさんの無駄話を聞いてくれるM嬢になついているわけで、大変ムカつくことに、私が「今月で辞めちゃうんだって?」にはノーリアクションだったのに、M嬢には「いろいろお世話になりました」なんて話をしてやがる。

 もう、辞めるとなったら開き直っちゃったらしく、ネールアートがどうのとか、中学時代の友達の結婚式がどうのとか、M嬢にずっと一方的に話し掛けている始末。態度悪いったらありゃしないが、こっちもあと少しの辛抱だと思えば耐えられる。

 友人Mにその話を愚痴ったら「世の中には、こっちの思いなんて全然通じない人が多い。そういうのはもう、どうしようもない。努力すれば、しただけ無駄。そのことに気がつくと、ひとつ大人になる」と言われて、もう半ベソ状態で「ほんと、そのとーりでございます。あたしがアマちゃんでした」と愚痴愚痴と愚痴まくった。

 さて、他部署の派遣社員に仕事を手伝ってもらう根回しであるが、それに関しても、担当者は自分の部署の派遣社員がどの程度忙しいのかよくわかっておらず、私はまず、本人たちに直接そっと聞いて「全然暇なんで、なんでもいってください」と言われていたので「そーだろ?そーだと思ってたんだ」と、己の観察力の正しさを確信したのだが、でも、ほんと、今回の件でよくわかったのだが、みんな他人に関心ないのね。

 特にうちの会社は、事務アシスタントの派遣に慣れてないので、使うほうもどこまで仕事させていいのかよくわかっていないらしいし、「雑用」で雇われた派遣の人たちも手探りで仕事している様子がうかがえるので、そういう苦労を私はわかっているのだが、他の社員は無関心なのだ。
 派遣といえども戦力であるのだから、もっといろいろこちらから矜持を開けば、もっと仕事してくれるはずなのである。

 うちの会社の場合「派遣は派遣だから」と壁を作ってしまいがちなので、そこに疎外感を感じてしまう人はすぐに辞めてしまうし、それでも大丈夫な人だけ残っているので、結果的に「すごく気立てのいい人」が残る。
 気立てのいい人は、自分からは積極的に仕事をしないが、お願いすると、ほんとにきちんとやってくれるので「この人をただの電話番にしておくのは惜しいなあ」と思うのだが・・・・・

 自分も、この会社でずっと派遣みたいなもんだったから、それに苦しんできたので、よくわかるのだが、そのことを他の社員に説明するのがとても難しい。私は上司に認められるまでに2年かかったが、派遣社員に「2年がんばれ」とも言えないしね。
 私だって、生活かかってなけりゃ、1年以内にリタイヤしてたよ。でも、年齢もいっていたので、じっと我慢していたのだ。あと、通勤がラクだったので、「都心のオフィスで派遣するよか、こっちのほうが満員電車に乗らないだけラク」というのもあった。

 とういわけで、2年も腐ってて、やっと社員になったら、あっという間に経理の責任者だ。なんじゃそれって感じである。

 税務調査では、作戦に失敗したと思うが、私がちょっとしたことだったらハキハキ答えられるのに、「不明瞭なこと」になると「えーと、それは私ではわかりかねますんで?」と言ったことに対しては厳しく追及されてしまった。
 嘘でもいいから、即答できれば向こうもそれで納得したのではないかというのが悔やまれる。

 あるソフト開発の資産計上をつつかれ、「これは資産計上されてないのに、同じような名目のこれは資産になってますが?」
 「それは、最初にどういう展開をするのかわかってなかったので、当初、金額が多いものは無闇に資産計上してたんです。あとでだんだんわかってきたので、費用的支出は資産計上してません」
 ほんとーにそうだったので、ほんとーの気持ちでそう言ったら、向こうも納得してくれた。

 あとで税理士に「彼女がきっぱり言ったから」と誉められたが、いや、あれは演技じゃなくてほんとーなんですって。
 税務署にも「これの年次更新の費用って高いんですね」と言われたが「そうなんです、高いですよね、私もそー思います。でれもこれ、毎年かかるらしいんですよ!」くー、とそこで泣きを入れた。
 他にも前任者がちゃんとやってなかったことを急に去年からちゃんとやったところを突付かれたりしたが「あたしだって、これをこんな状態で引き継いで、大変不愉快なんでございますっ」という態度(ホントーにそうなんだもん)で乗り切った。

 私、腹芸が苦手なのだが、ホントーのことを大袈裟に言うのは得意だと気がついた。

 あと、自画自賛になるが、税理士事務所チームよりも、私のほうが「時間稼ぎの無駄話」スキルが高い。
 うちの会社でも、最近ちらほら出てきたのだが、HP制作のSOHOの人がいるんだけど、「HPデザイン料」として請求書を貰うと、一割源泉徴収する必要があるのだが、「プログラマー」の報酬は基本的に源泉徴収のリストからは外れているらしい。
 ネットでも調べてみたが、解釈が分かれるみたいで、大きい会社だと「ともかく、そういうのは源泉しておく」ということらしいが、「デザイン料」がメインなのか、それともデザインはもう決まっていて、それを「HTMLで整形」というのがメインなのかでも解釈が違ってくる。

 そんな疑問を税務署の人にしてみたら「あれも古い税法ですから、いろいろありまして」ということで、プロ野球の監督の報酬は源泉徴収リストにあるが、サッカーの監督の報酬はそれに該当していらしい。
 それは、源泉徴収の法律が古いので、その当時はサッカーは超マイナースポーツだったという話。

 だから、「原稿料」や「作画料」は源泉の対象だが、IT関連の仕事の場合、該当しないことも多いのである。

 「それって、なんだかなあ」という話で20分潰したわい。
 逆に税務署職員も「それも、もし本当に確認したいというお話でしたら、その都度回答ということで・・・・」という、煮え切らないことを言うので、こっちは責められる立場なのに、なんか急に責める立場に逆転ってかんじで、「ふ、私が場を制したわ」という自己満足まで味わえたのである。

 立ち会う税理士&スタッフ2名の使えないオッサン達がいなけりゃ、もっと有利に場を展開してやったのによー。
 あたし、こういうオフサイド・トラップはけっこう得意かも(笑)

 でもね、T部長とかは、こういう「自己開示っぽい」作戦はあまりやらない。男はすぐにカッコつけたがるんで、ダメよねえ。
 まあ、どっちがいいのかはわからないが、私は典型的な「女のズルさ」というか、最初に「ごめんなさい」と言ってから、「でも、ダメなのわかってたんですけど、それに気がついて努力はしてました」っていうやり方をしがちなのに気がついたが、男性チームは(税理士とかT部長)は、「ちゃんとやっているつもりでしたが、そこをつつかれると、たしかに、ちょっとダメな部分もあったかも」と絶対に自分の非を認めない作戦でいくので、リズムが違うらしい。

 まあ、いろいろ勉強にはなった税務調査であった。
 これといった争点が出てこなかったので、今後もっと交際費の解釈など、わかりやすいところで争えたほうがラクなので「くっそー、こうなったら、もっと曖昧な会議費とか増やしちゃる」と闘志を新たにしたのであった。
 それで、100万とか200万の「会議費か交際費か?」で攻防を繰り広げたほうが、いいんだもん。

 なんだかんだ言って、時間もかかったが、私ではちゃんと説明できないところはT部長にご活躍してもらって、それでも、女性脳の持ち主のT部長は「そんなこと言われてもさ」とクドクド私にいい訳するので、「私にいい訳されても困るは」と思ったのであるが、それは彼が自分の中の考えをまとめる作業である、と腹をくくって、くどくどいい訳を聞いていたのだが、でも、T部長も話はくどいが、能力はある人なので、私が我慢して彼の愚痴を聞けば、立派にこなしてくれるので(その後、ちゃんと誉めるのも忘れずに)、なんとななったよーだ。

 いつもはマイペースに仕事しているのに、先週はそうして他人を動かす仕事がメインだったので、非常にくたびれたのでありました。
 でも、そーゆーのは苦手だと思っていたのですが、意外にもちゃんとできたというか、ちゃんと計算して「それで、これは、こーなんですけど、あああああああ、私にはよくわからないから、ちゃんと説明できない、がああああああああ」と冷静にパニクると、周りの人が助けてくれるので、「人を動かす仕事は苦手」だと思っていたのですが(全部、自分で仕切りたがるタイプ)、その気になれば、他人も動いてくれるのがわかったので、「きゃーーーー、わたし、なにがなんだかわからなくなってきました〜〜〜〜」という手も今後は有効活用できる見込みができました。

 なんか、それってほんとにズルいんですけど、「あたしが、男気出してやろうとしたんですけど、やっぱちょっとダメみたい」と泣きを入れると、男の子達(私より年上ですが)は、「よーし、じゃあ、オレがホントの男気を見せちゃる」と張り切ってくださるようです。

 でも、男気プレイはやっぱしうざいです。しばらくやりたくありません。

 それでかなり消耗したので、早くバカーンスしたいよ。
2月9日(水)

 6時過ぎに会社を出て「ま、サッカー観るか」と真っ直ぐ帰宅したのだが、いつもより電車が混んでいたような気がする。やっぱしみんな、サッカー帰宅?
 スーパーで買い物していたので、家に着いてテレビをつけたときには試合が始まっていたが、すでに得点があがっていた。Mちゃんが「3-0でしょ」と言っていたので、「そんなもんかね?」と思っていたのだが、やっぱし「そんなもん」じゃなかったみたい。そーこなくっちゃ(笑う非国民)

 しかし「このまま同点で終ると、熱くなったサポーターが周辺を荒らして帰りそうだなあ」と心配したのだが、最後の最後で得点して、めでたしめでたし。

 さて、こうなるとアウェイも楽しみだが、その前に、北朝鮮のテレビでは今日の試合の様子はどう紹介されるのか、とっても楽しみ。


2月8日(火)

 また日記サボっていたけど、土曜日は出勤で、5時に仕事を終えると稲毛に向かった。
 せっかくだから久々に新幹線に乗ってみることにした。
 そんなに時間は変わらないのだが、なるべく早く着きたかったのと、たまには旅行気分もいいかもと思ったのである。

 考えてみると、長野や新潟への新幹線にはここ数年で何回か乗ったが、東海道新幹線に乗るのはひょっとしたら学生時代以来かも?いや、京都に行くときは「青春18切符」専門だったので、中学生のとき以来?
 そんなわけで、いつも新横浜駅を通ると「旅情〜〜〜〜」と思っていたのだが、実際に隣のホームに博多行きが止まっていると「すげえ、そんな遠くまで行けるんだ」と今更ながら感激する。
 今回は「ひかり」に乗ったが、「のぞみ」に乗ってみたかったなあ。だって、なんか、サイボーグ海蛇みたいな(みたいなって言われてもね)妙な質感だった。

 私が乗った新幹線は、どこが始発だったのかわからないが、乗車して席について、電車が動き始めると、ほどなくして周囲の客達はソワソワと降りる支度を始めた。隣に座っている若者はスニーカーを履きなおしていたし。
 「でも、まだ東京駅はまだまだ先じゃん?」と思ったが、新横浜から乗った私にしてみれば「15分くらいの旅の始まり」でも、せいぜい名古屋あたりから乗った人にとっては「もうすぐ東京」だったのだろう。早々とドア付近に移動する人もいたくらい。

 東京駅で京葉線に乗り換えたのだが、京葉線はいつも新木場で乗り換えているので、東京駅のホームに行くのは初めて。先日、会社の同僚が、「横須賀線から京葉線に乗り換えたんだけど、一番遠い乗り換えで、30分くらいかかったような気がする」と嘆いていたので、「京葉線のホームって遠いんだよな」ってことが頭にこびりついていたため、エスカレーターも動く歩道も、早足で駆け抜けたら、10分くらいで着いてしまったので、予定よりも一本早い電車に乗れてしまった。

 きょうみさんが香港から一時帰国しており、日曜日にまた「旧正月旅行」に出かけてしまうので、稲毛の公団に住んでいるYのところに集合したのである。
 Yも就職が決まったようで、そんな話をしたり、Yの「今日は韓国風にしてみました」な美味しい手料理やきょうみさんの香港の新居の話や猫の話をつまみにワインをガバガバ飲んで、稲毛海岸発11時の電車に乗れば終電に間に合うので、余裕を持って出たつもりだったが、駅までの20分くらいの道を酔っ払って歩いたもんだから、ちょっと時間がかかってしまったようで途中でそれに気がついて早足になったが、改札に着いたのが11時で間に合わなかった。

 それでも、渋谷までは余裕で行けるので「ま、いっか」とホームで缶コーヒーを飲んでボーっとしていたら、アフリカ系の若い兄ちゃんに「南船橋がどうのこうの」と英語で聞かれたような気がするが、それは日本語で聞かれても「あいますとれんじゃーひや」な私にはわからん。
 「ま、行くんじゃないの?」という表現をなにかしらしたような記憶があるけど、混濁した意識の中でも「これは真剣に停車駅を聞いてるわけでもなく、半分ナンパだろう」と思っていたのだが、やはり電車に乗ったらしっかり隣に座られ、なにやら英語で話し掛けられたので、こっちもヒャラヒャラと何かしら喋っていたようである。

 私の英会話は、裏庭で雨ざらしになって放置されている自転車のように錆付いており、最近は滅多なことでは乗る気にならないのだが、酔っ払っていたのでそれがオイルを差したのか、後から考えると、けっこうベラベラ喋っていた。「どっから来たの?」「仕事してんの?」程度だったけど。
 カナダ人だったのだが、「カナダって大学出ても仕事ないらしくて、よく若いもんが英語教師で来るよねえ」なんてことも英語で喋ったつもりになっていたのだから、「英語は犬並には喋れる」が自慢の私にしては上出来である。

 そんなわけで、ご機嫌よく英語を話していたので、すっかり気に入られ、電話番号だのメルアドなどを押し付けられたのだが、翌日、メールを開けたら、英語メールが来ていたので「あちゃー、あたしったら自分のアドレスまで教えてやがる」
 ま、たしかに微かに記憶はあるんだけど、「裏庭に放置された自転車」は、もうすでにチェーンが外れて転がっているので、「すんません、酔っ払ってたんで、あなたのこと全然覚えてませーん」という英文を書く気にもならないので、悪いけど放置。酔っ払っているときこそもっと気を引き締めないといかんな。

 もう一つ、いかんかったのは、稲毛海岸に向かう途中に「明日会おう」と約束していたMちゃんに電話をかけて(携帯持ったので、歩きながら話せるようになった。でも、そんなことしてたから、終電に乗り遅れたんだけど)「すげー酔っ払ってるから、じゃ、明日、昼頃起きたら電話する」と連絡を入れたこと。

 そんで、結局、東京駅で山手線に乗り換えて、渋谷まで出たのだが、土曜日と言えども丁度1時くらいだったのでタクシー乗り場はけっこう並んでいたので「まだ酔っ払ってるし、酔い覚ましに歩いちゃえ」と三軒茶屋まで歩いたのだが、やはりそこも、いつもよりかなり時間がかかったようで、家に着いたら2時ちょっと前だった。

 日曜日。
 11時頃には目が覚めて、天気もよかったのでさっそく洗濯。
 アミノ酸入りドリンクを飲んで、私も二日酔いの洗濯。
 12時くらいにやっと活動できそうな状態になったので、Mちゃんに電話を入れて集合時間を決めたのだが、そのときに「昨日はほんとに酔っ払ってて、電話でなに話したのかよく覚えてない」と言ったら「ああ、スリランカがどうのって叫んでたよ」

 叫んでいたのは、歩いていた道が交通量が多いので電話がよく聴こえなかったせいもあるんだけど(それに、携帯慣れしてないので、ついつい声がでかくなる)、そういえばスリランカの話をしたような気がする。「象がどうのって言ってたよ」「そうそう、後で話すけど、スリランカには象がいるんだよ!」「そりゃ、いるでしょ」

 ともかく、日曜日はMちゃんと「バカーンス計画」を練ることになっていたのだ。
 電話で「じゃあ、日曜日に会おう。前日に電話して時間決めよう」と話していたときに、「今のとこ軽くリストアップ」というか、そもそもMちゃんが所有するマイルを使う計画で「ハワイとかニュージーランドくらいまでならOK。あとは東南アジア」ということらしいので、私はなんとなく「まだ赤道超えたことないから、NZとかいいかな?」と思ったのだが、Mちゃんは「ラオスも人がいいらしいし、スリランカもちょっと惹かれるけど津波でねえ?とにかくあの辺の島はちょっと厳しいかもねえ」なんて言っていたので「そーいや、ついこの間、これからスリランカ出張っていう人に会ったよ」「そりゃごくろー様だ」なんて話をしていたのである。

 そしたら、ちょうど金曜日だかにスリランカからメールが来ていて「スリランカ、いいっすよ。津波の影響も被災地以外は大丈夫」という内容だった。
 「ふーん。スリランカか」

 実はスリランカにほとんど興味がなかった。
 しかし、「ふーん」と思ったので、「スリランカって紅茶以外になにがあんの?」と思って、ネットで調べてみたら・・・・・スリランカ大使館のページがけっこうシンプルによくまとまっていて(後でMちゃんも感心していた)、「ふむふむ」と眺めていたら、なんと、スリランカには野生の象が観察できる国立公園があるのだ。

 知らなかった。
 象といえばタイだと思っていたが、スリランカも象大国だったのである。

 「象が見られるサファリツアー」と言えば、アフリカまで行かないとだめなのかと思っていたが、こんな近いところに!

 「へえ〜」というよりは「もっと宣伝しろよ、スリランカ!」である。
 日本ではあまりメジャーではないが、西洋人が多いビーチがあるなんて話は前に友達に聞いたことがあるが「スリランカで象サファリ」なんて話は聞いたことがなかった。

 というわけで、酔った勢いで「スリランカで象、象、象」と騒いでいたようだが、日曜日に近所の図書館で集合して、ガイドブックを見つつ相談していたのだが、Mちゃんに「スリランカかあ、でもやっぱ、津波の影響がねえ?」と言われたので、それについては全然調べてなかったので「どうなんだろうねえ?でも被災地以外は大丈夫らしい」と、呑気に返事したのが気に触ったらしく、「ちゃんと情報収集して判断しないと。自己責任を問われる」とバシっと言われてショボン。

 そんで「でも、現地にいる人がそう言ったから・・・・」とボソっと言ったら、「イラクに行った人たちだって、そうやって大丈夫だからって行ってあの騒動なんだよ」と説教された。
 いや、別に「大丈夫だから、スリランカにしようよ」と言ったつもりもなく「象がいるので心惹かれた。ちょっと調べてみたい」というつもりじゃったのだが。

 それに、「自己責任バッシング」も、「いいかげんな事前準備で問題の多い地帯に足を踏み入れたこと」がバッシングされたというより、トラブルに巻き込まれたことを日本政府の責任に転化したあたりが騒がれたんだと思うんだけど、まーたしかに、うっかり伝染病なんか持って帰ってきた日には、どんな魔女狩り騒動になるかはわかるので、クーリエであちこち行っているから、その辺をかなり警戒しているMちゃんとそういう話してもね。

 図書館でガイドブックを数冊借りてから、カフェでお茶しつつ相談することになったが、Mちゃんはきちんと「候補地」をノートにリストアップしていて、「お勧めポイント」や「ネガティブポイント」も並べてあったので、それにスリランカも書き加えられ、よい点「象がいる」、悪い点「津波」と書かれた。

 うーん、なんか妙にノリが食い違っているが、こういうのも旅の醍醐味である(笑)

 Mちゃんは、他で借りたNZのガイドブックも持っていて、私も「そうそう、NZもちょっといいかなって思ったんだ。だってペンギンがいるなんて知らなかったんだもん」

 なんか、だんだん「旅慣れてしっかりも者のM」と「象だ〜ペンギンだ〜」と騒ぐ「お調子者のミヤノ」という役割分担ができてきたぞ(笑)
 あたし、これでも、他の人といると「しっかり者」って言われるのにぃ

 そんで、Mちゃんの所持しているマイル一覧も見せてもらったのだが「すげえ、世界一周できるじゃん」ってほど溜めこんでました。もちろん、今回の旅は「ほんとはファーストに乗るはずだったが、当てが外れたので、しゃーねーなビジネスで我慢すっか」という豪華旅行なので、範囲が限られる。

 Mちゃんがリストアップしたのが、ベトナム(南部は暑いから北部のメコン地帯)、タイ(バンコクは一泊くらいで、チェンマイに飛ぶ。「象のトレッキングもいいよねえ?」と、キャラを貫く私)、台湾(台北以外)、ニュージーランドだった。
 NZはMちゃんの友達の「超お勧め」らしく、その子にさんざん洗脳されたらしく「南島のほうのフィヨルドがお勧めらしい」「うん、ペンギンがいるんだよね」(←そればっか)
 「ペンギンもいろんな種類がいるらしくて、世界一小さいペンギンとか、あと、ペンギンが夕方陸に上がってくるのを観察できる保護区とかあって・・・・・・(もっと詳しかったが覚えてないので省略」「なんでもいいや、ペンギンなら」「あと、野生ではないけど、動物園に行けばキウイも見られる」「ふーん」(←キウイにはあんまし興味がないらしい)

 「うーん、迷うねえ」と二人で行き詰まっていた。
 私が「Mちゃんが順位をつけるとしたら、どこ?」と聞いたら「うーん、やっぱスリランカは時期的にちょっとねえ?」と言うので「スリランカのことは忘れてくれていいって(笑)」

 というわけで、話がやっと繋がったが、私が酔っ払って「スリランカで象!」と騒いだことが、Mちゃんには「絶対に行きたい」って意味に伝わってしまったようで、それを払拭するのに時間がかかってしまったわけです。

 「で?ミヤノ的には、どこ?」
 「うーん、チェンマイで象トレッキングもいいけど、ペンギンもいいなあ」

 とりあえず、Mちゃんはパソコン故障中なので、うちでインターネットでも調べてみることにした。

 さっそくスリランカの情報を収集するMちゃん。「うーん、やっぱちょっと厳しそうだなあ」なんて言っていたが、観光案内を見ていたので横から顔を出して「ね?象がいるでしょ?でも、それを全面に出してないのがイカンと思うわけよ。だいたい、この象に目がない私が知らなかったということがイカンでしょ?」と、己の無知をスリランカ政府観光局の責任に転化している。
 そしたら、Mちゃんが「あ、象の孤児園っていうのもある」と言うので「象の孤児院?」「いや、孤児園」

 「うわあああ、行きてえええ」

 そんなところに行ったら、ケチな私でも寄付しまくりそうだわ。
 Mちゃんもかなり心が動いたようだが、でも結局、沿岸部にある国立公園は、津波の被災地で、日本人観光客も被害にあったところで、中部の仏教遺跡のあたりは問題なさそうだが、でも二人とも遺跡にあんまし心動かされなかったので「スリランカは絶対に行ってみたいけど、またの機会にしよう。それまでに私、せっせとマイル溜めるから」ということで、「じゃあ、やっぱNZが無難かね?」ということになりました。

 マイルの提携のこともあって、ネットでは空席検索ができなかったので、今日になってMちゃんから連絡があったのだが「席は全然OKみたい」とのことで、「後は、細かい計画を詰めよう」と話していたのだが、でも、なぜかMちゃんは弱気になっており「なんか、NZだと私は浮くかも」と言い出す。
 「そーいや、私も、ずっとそんな清く正しい観光地に行ってないなあ。この間、社員旅行で北海道に行ったけど、千歳空港の清く正しい中高年ツアー客の雑踏ぶりに、今まで行った海外のどこの空港よりも衝撃的な光景だったな」
 「でしょ?ああいう人たちが行くところなんだよ(笑)」

 風光明媚というか、大自然に囲まれて、私らは何をすればいいのだろう?という疑問はあるが、Mちゃんが「で、ミヤノはNZで何がしたい?」というので「だから、私はペンギン見れればいいんだってば」「うーん、ペンギンはねえ、その気になれば、たくさん種類が見られるんだよ」「ペンギンだったらなんでもいいよ」と、なんだか変な禅問答みたいになってきた。

 とりあえず、明日、休暇の仮申請(っていうか「このあたりで休むつもりでーす」と宣言)しとこう。

 税務署もまた来るが、とうとう派遣のOさんが2月一杯で辞めることになり、その後のことをなぜか私が任されてしまったので、仕事は忙しいわけでもないが、あれこれ作戦練ることが多くて、あれこれ頭をフル回転させても、しょせん「二つのことが同時にできない」というマルチタスクじゃない脳みそなので、なーんか、頭の中でずっと超スローモーションでテトリスをしていたような昨日今日でありました。  
2月4日(金)

 税務調査は一応終了。
 また、来週あたりにもう一回来るんだってさ。

 今日の最後の方になって、覚悟はしていたのだが「あちゃー」な社員旅行の詳細をほじくられたので、「もう、これは誤魔化す気もなかったが、発見されちゃったら、かわいこぶって全部開示しよう」と思っていたので、「キャー、やっぱここをつつかれますか、これは、これからちゃんとやろうと思ってたんです」と、一応、「ちゃんとやろうとした軌跡」も全部お見せしたのだが、別に不正というほどのもんでもないので、ま、いっか。

 慌てながらも「もー、包み隠さずお見せします」という態度だったので、向こうも苦笑していた。

 結局、この税務調査の収穫は、税理士に気に入られたことだけだった。(税理士事務所の担当者にはすでに過剰なほど評判がよかった)
 「ミヤノさんって、こういうの慣れてるんですか?」と言われたが、確かに前の職場でも何回か税務調査はあったけど、私がちゃんと立ち会ったこともなく、ただ、なんとなく雰囲気慣れはしていただけだ。

 でも、今日も一日中オジサン達のお相手だったので、かなり消耗しました。
2月3日(木)

 いよいよ今日から2日間、ゼーム調査である。
 私は前の職場で何回か経験があるが、今の会社でその経験のある人はいない。
 私も、今の職場では初めてなので、「どこから攻められるのであろう?」と楽しみにしていた。

 しかし、今回は私が主に立ち会ったので、あれこれ質問される合間に、雑談しまくったりして(いったん雑談モードに入ると、ここぞとばかりに引き伸ばす役目と自認)、結局、一日中オジサマたちに囲まれて(税務署2名も税理士事務所2名も50歳前後)とってもくたびれ果てたのであった。

 今日のところは、私が想定していた「この辺かな?」は大外れして、「え?なんで、こんなこと?」と、自分ではけっこう「真っ当な取引を真っ当に経理処理」していたつもりのところをつつかれ、しかも、その取引に関しては、私が入る前からずっと継続されていたので、内容のことなんてよく知らなかったので「回答保留」になってしまったりした。

 でも、相手だってベテランだから、「この請求書の明細は?」なんて聴いてくるので、簡単に説明したあと「明細もファイルでありますから、用意しましょうか?」なんて言っても「いえ、いいです」と、私の顔色で「別に大したもんじゃないな」と読むみたいなので侮れん。
 帳票を出してないものがあって、それを全部出して欲しそうな雰囲気だったので、私としては「ただ出力すると大量だし、意味がないから出してないだけで、何の問題もない帳票だから、あれで時間潰してくれると助かる」と思って「ご依頼があれば全部出しますよ?ちょっとお時間いただきますが」とニッコリと対応したのだが、結局、サンプルで2ページ出したのを見てもらったら「あ、これはもういいです」と言われてがっかり。

 さて、明日はもう少し雑談以外に私の仕事はあるだろうか?明日は、声がデカい税理士先生も一日立ち会ってくださるそうで、今日の倍疲れること必須。早く寝て英気を養おうかと思ったが、洗濯が溜まりに溜まっていたので、これが終らないと寝られない。  
2月2日(水)

 飲み屋でサッカー観てから帰宅。今週は夜の付き合いが多い。同僚K嬢に「毎日、こんなんでいいのだろうか?」と言ったら「去年もこの時期そうだったよ。きっとこれが、この時期の総務の仕事なんだよ」と言われたので、「そっか、そうだったけか」と思いつつも、自分なりに納得したので元気にビールを飲みまくった。


2月1日(火)

 月が変わったが、飲んで帰ってきたので、月次更新するのが面倒。

 昨日の愚痴の続きになるが、昨日は最新の「疑問点・要望を挙げよ」という表には「問題なし」と書いたのである。(だって、また公開されたらやなんだもん。実際、特に問題もなかった。前だって、それほど「疑問・要望」はなかったんだけど、「参考になれば」程度の気持ちで書いただけだ。

 そんで、疑問というほどのことでもなかったが、その導入される機械と連動して、支店スタッフの動線がかなり変更されることは必須なのだが、あまりそういうことを支店スタッフが気にしている様子もなかったので「そのあたりも、こっちから積極的に首を突っ込んだほうがいいのか、それとも、それは支店の問題なので、余計なお世話だから、こっちは機械のサポートだけやってりゃいいのでしょうか?」というのを「疑問要望表」とは別にメールでチーム・リーダーに書いた。

 というのも、それは多分、「ケース・バイ・ケース」であろうし、私は「支店慣れ」していないが、リーダーは支店との付き合いが深い仕事しているし、他の支店の様子もわかっているはずなので「個人的にご意見を頂きたい」というつもりだし、そういう書き方をしたつもりだ。

 そしたら、今日になってメールに返事が来て「ミヤノさんがメールに書いてくれたことも、表に付け加えておきました」

 まあ、いいように解釈すれば「立派なご意見だからもったいない」と思っていただけたとも思うが、悪いように解釈すれば「それは自分にもよくわからないので、上に丸投げします」ということなんだろう。
 このままでは、また、私の「個人的な疑問」が親会社にも公開されてしまうかもしれない。

 もし、その支店のスタッフがすでに「動線の変更」も私の知らないところでじっくりと検討していたなら、私のご意見を読んで、ちょっと不愉快に思うだろう。
 だから、こっそり確認したのに〜〜〜〜

 ま、メールで確認した私も悪かったのだろう。でも、リーダーも忙しいのがわかっていたので、電話して時間を割くのは悪いと思ったのだ。てっきり時間に余裕のあるときに電話してくれると思ったのに〜〜〜〜〜〜

 そういう自分の「行間」が全く無視されたことに、己の文才の無さ、もしくは相手の読解力の低さ(圧倒的に前者に原因があるのはわかっている)を嘆いているのでした。

 あまりこういう大勢でのチームで仕事したことがないので、ほんとに戸惑うことばかりですが、「これも勉強」というよりは「早く、この仕事終ってほしいっすよ」


 今日は久々にタクシーで帰宅したのだが、運転手さんがお喋りで、ずっと仲良く喋っていた。
 運転手さんの奥さんが業界の人で、彼も元業界だったらしく、「カールスモーキー石井が知り合いで」なんて話になったので、私も負けじと、「ああ、一度、石井さんからの電話を受けたことがあります。すっごく腰の低い電話でした」と対抗していた。(人間が小さい)

 「ドイツに友人が多いので、よく向こうから写真集とか送ってもらうんですよ」
 「写真集とか画集って、サイズが揃わないから、本棚がデコボコになりますよね」
 「そうですよねえ。うちも、とうとうスライド式の本棚を買ってしまいました」
 「床が抜けそうですよねえ。地震があったら下敷きになりそう(笑)」

 後から考えれば、ぜったいに「へえ〜〜〜、すごいですね」と言わない、かわいくない客でありました。

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