可燃物な日々

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8月15日(日)

 結局「オリンピックに負けてたまるか」と、意地になって午前2時から「冬のソナタ」を観てしまいました。だって、来週でもう終わりなんだもん。最後の方になってやっと「二人は実は兄弟だった?」とか「このままだと失明します」などの大映ドラマ路線炸裂。でも、ちょっと破壊力が弱いんだけど・・・・・やはり、こういうドラマには石立鉄男とか宇津井健とか風間杜夫とか松村雄基が出てないとな。

●終戦記念日に玉砕

 会社の同僚の机の上に、変なフィギュアが置いてあって、気になったので手にとってみると「なんだこりゃ、マジンガーZがパンダなの?」
 「パンダーZ」というらしい。

 「文房具とかもあるんだけど、食玩もあるんだよ」と、コンビニでお昼を買うときに、ついでに買ったのを見せてくれた。
 「へえ、かわいいね」
 なんて、言っていたのだが、パンダやハムスターのキャラに混じってひっそりと「ゾウタンク」というものが・・・・・う・・・・・か、かあいい。名前の「ギー」っていうのは、あれですか、インド料理に欠かせないやつ?

 しかし、くじ運の悪さには自身のある私は、以前、幕張メッセでの恐竜博でバラで3つ買ったチョコエッグをドキドキしながらあけてみたら、全部同じだったことに腹を立て、全部捨ててしまったことを思い出し、「また、こういうのに手を出すと寿命が無意味に縮むからやめておこう」と思っていたのである。

 しかし、コンビニでふと目が合ってしまったのである。
 しばらく悩んだが、「どーせ200円だし」と思って、1個買ってしまった。
 家に帰って、ワクワクしながら(いきなりソウだったら、人生開けぞう?)開けてみたのだが・・・・・「モウギュウ」っていうのが入っていた。

 人生ってこういうもんだ。だから石橋を叩いても渡らないように用心して生きているというのに、ときどきこういう穴に落ちて、心にケガをする。(おおげさ)

 だから私はこういうギャンブル性の高いものは嫌いなのだ。
 どんな高いものだって、その気になれば手に入れることができるし、いくら欲しいものだって「でも3万円は出したくないな」と思えば買わなければいい。もちろん、中には人気分譲マンションみたいに、金は用意できても抽選で外れることもあるし、オークションみたいに値段が予想より上がってしまうということもあるが、そういう仕組みは納得できるけど、「この箱の山の中に、あなたの欲しいものが入っていますが、どれに入っているかわかりません」ってゆーのはよー。

 確率としては8種類なので、200円×8個で、1600円出せば当たるのかもしれないが、でも10個買おうが、20個買おうが、当たらないときは当たらない。
 まあ、そりゃ、時々宝くじも買うので、あれと同じだと割り切ればいいのだが、宝くじは「3億円」を目指しているわけで、そのために3千円くらいドブに捨てるのは構わない。3千円で「億万長者になったらどうしよう?」という夢を買うのである。映画2本観るのと、どっちがいいのか決めるのはそのときの気分。

 でも、ちゃちぃオモチャ1個のために、何千円もブチ込む気にならない。
 よく、会社の喫煙所にキャラメルとかチョコが転がっていることがあり、それは某部長の「パチンコの戦利品」だったりするので、「このキャラメル、何千円したんですか?」なんて言ってからかうことがあるが、たいていは「いや、端数をそれに替えただけだよ」という返事が返ってくるが、そう言わないときには、ほんとに「7000円のキャラメル」になっているということだろうけど、まあ、それで何時間か楽しんだわけだろうから、キャバクラで遣うか、パチンコでスるかの違いだけだろうけど、食玩は、ねーちゃんがチヤホヤしてくれるわけでもなく、1時間、曼荼羅に囲まれて修行できるわけでもないし。

 まあね、神社のおみくじだって200円くらいしたかもしれない。「わーい大吉」とか「凶だった〜」と一瞬楽しむために「おみくじ」を買うんだったら、食玩もおなじようなもんか。
 でも、やっぱし、やっぱし、「あ、ちょっと欲しいな」と思ったものが、ギャンブルの壁に阻まれて適正価格で手に入るかどうかわかんないってゆーのがイヤなのよ〜〜〜〜〜
 せめて、昔の「プロ野球選手カード」みたいに、本体の(たしかカルビー?)のスナックがそこそこの量あるので、カードに興味の無い人でも買ったと思うし、グリコのおまけだって、おまけ欲しさというより「どうせキャラメル買うなら、こっちのほうがおまけがつく」という程度だったけど、「食玩」ってやつは、飴が1個入ってるだけで、「食」の部分がおろそかにされてるところがイヤなのよ〜〜〜〜〜〜

 と、言いつつも、また酔っ払ってコンビニに入ると「今度こそゾウタンク」と思って買ってしまうかもしれない。大人をもてあそばないでほしい。

●古い話題ですが

 フジロック日記も完了したし(ざっと書いてから体裁を整えようとしていたが、もはやその気力無し)、「フジロックぼけ」からやっと立ち直ったような気がする。
 あの期間中、ほとんど新聞もテレビも観なかったので、「なんか大事件があっても知らない私」と思っていたのだが、大したニュースも無く、親戚7人を一気に殺した八つ墓村のような事件がワイドショーのトップだった。
 あの事件も、その後、あまり詳細を聞かないが、いくら皆が寝静まっている真夜中とはいえ、大人を刃物だけでそんなに一気に殺せるものかと思ったが、それよりも「田舎では、やっぱし鍵なんてかけない?」ってことだったのか?

 いつも思うんだけど、池田小事件でもそうだったんだけど、私が興味が湧くのは「どうやって、それだけ殺せたのか?」という技術的な問題なんだけど、佐世保の小学生が同級生を別室に呼び出してカッターナイフでっていうときにも、「カッターナイフの一撃だけで、いくら後ろを向かせていたとしても致命傷を与えられるもんなんだろうか?」と思った。
 マシンガンでも使えば別だけど、刃物で人を殺すのはけっこう大変なはずで、よほど訓練されてないと、バスっとやるのは難しいと信じていたのだが、どうもそうでもないらしいので、そのあたりのことをもっと知りたいのだが、報道だと「なぜ、そんなことをしたのか」が主流で、技術的なことを解明してくれないのが残念。

 ええと、また話が逸れたが、フジロックから帰ってきた直後に、話題になっていたのが「エイベックスのお家騒動」だった。
 タイミングがタイミングだったので「エイベックスが消滅しても、あたしゃ、な〜んも困らないなあ」と思ったけど、「あゆの一声」が効いたのか、なんかいつのまにか収束していたようだ。
 なので、そのニュースはどうでもよかったんだけど、久々にヨダ会長の姿を観て、「うーん、やっぱこの人がマスター・ヨーダのモデルだっていうのは本当かな?」と思ったのである。なんか昔、そういう話を聞いたときには「ふーん?」と思っていたのだが、なんか年々似てきているような気がしなくもない。
 でも、スポーツ新聞でも「アユの一声」という見出しはあっても「ヨーダ退任」というのは見なかったので、やはり私が担がれただけかもしれない。その路線で行くのなら「アユの一声」じゃなくて「アユダラ姫の反乱」とかになるだろうし。

●「フジロック日記」のお詫びと訂正

 そうだ、Tさんからメールが来ていて「ベンズはベン・クェラーとベン・フォールズとベン・リーのユニットだった。ベンっていう名前だったら誰でも入れるみたいだけど、まだベン・ハーパーはメンバーじゃない模様。」

 和田勉でも入れるの?と思った人は私だけじゃないと信じたい。

●オリンピック中継

 今日はじめて気がつくのもなんだが、イアン・ソープの「ソープ」のスペルって「THORPE」なのね。歯と歯の間に舌を差し込まんといかんわけだ。めんどくせーな。

 オリンピックはけっこう好きなのだが、今回は「メダルが期待される日本人」が多いので、放送がそれ中心でも目一杯という様子で、私が楽しみにしている「時間つなぎのマイナー競技」の出番が少なそうで不満である。
 日本人にはガンガンと予選落ちしてほしい。
 そうなると、予定された放送枠をもてあましたテレビ局が仕方なく、日本人が出てない競技も放映するから。

 昔観て、思わず釘付けになったのは「アーチェリー」だった。
 熱帯夜で眠れないときに、しょーがないからテレビつけていたら、柔道の試合の繋ぎに放送されてた。日本人は出てなかったけど、決勝に残った4人が全員、「少年」だったのだ。3人が北欧系美少年で、残る一人が韓国人の眼鏡ッ子で、全員むちゃくちゃIQ高そうな「非・体育会系」で(アーチェリーは集中力が勝負らしい)、紅顔の美少年対決に、「オリンピック、侮れん」と感動したのであった。

 あと、ぼんやり観るのには「馬術」もけっこうおもしろい。あれも日本人は出ていることは出ていたりするのだが、国際レベルにはなかなか及ばないようで、なんでかっていうと、あれは男女の別もないし、とにかく「人間」よりも「馬」が勝負らしいのだ。国際レベルの馬は限られていて、なかなか国外に出さないようなので、いい馬を持っている国や地域(ぷっ)がやはり強いらしい。
 障害を超えていくやつもマッタリとした雰囲気で面白いが、「馬場馬術」という「いかに気取って馬を操るか」を競う競技とか、真夜中にぼんやり観てるとハマるんだが。

 あと、カヌーとか、ボートなども安心してぼんやり観ていられて楽しいんだけど、今回はそういうのなかなか放送してくれそうにもないので悲しいわ。

●真夏日の谷間

 今日は涼しくなると天気予報でも言っていたが、ほんとうに肌寒いくらいだった。
 おかげで部屋の掃除がやや捗ったけど、そういえば去年の夏はずっとこんなだったなあ。
 明日はまた30度を超すらしく、1日だけの中休みだったらしい。毎日こんなでも困るが、5日に1回くらいこのくらい気温が下がると、ゆっくり寝てられるので助かります。
8月14日(土)

 実家に帰ろうと思ったけど、暑くて外出する気にならないのでパス。もう少し涼しくなったらにしよう。実家に帰ったら、せっかくだから「バーサンズ巡り」したいし。(「バーサンズ巡り」とは実家の近隣の老人ホームに入っている祖母2名の見舞い)

 「100歳の美しい脳」は読み終えた。
 メールを頂いて「DHCっていうのは大学翻訳センターの略称で、元々そっちが本業だった」という。72へえ。
 たしかに、「会社沿革」を見てみると、そうだった。

 私は実は「バージン・オリーブオイル」の愛用者で、コンビニで売られるようになってから、ずっと使っているし(あれを化粧下地にして、仕上げにパウダーはたくだけの簡単メークがお気に入り)、洗顔石鹸もDHCを愛用している。なので、DHCの社長が「長者番付の常連」だと、けっこう複雑な気分になるのだが、出版業務もやっていたとは知らなかった。
 で、「100歳の美しい脳」の話に戻りますが、これ読むと、修道院に入りたくなりますこと請け合い。
 だって、こんな死ぬまで面倒みてくれる組織って、他に無いよ。年金問題や老後の心配に悩む人は修道院に入ろう。

 宗教ってこういう役割があるんだよな、と考えさせられた。
 もっとも、昔の日本の村社会だって、そういう役割を果たしていたんだろうけど、でも地域コミュニティーだと「選べない」という息苦しさもある。
 昔の仏教だって、農家が口減らしで子供を寺の小僧にしていたようだが、そういう意味ではカソリックのほうが「修道院」という、とにかく道を極める人材を育て、それを支援する金持ちや「そこまでできないけど、そこに寄付すれば、自分も神様に貢献」と思える庶民が寄付して、という構図なのかな。

 政府が徴収する税金とは別のお金が流れていて、それがけっこう巨額だったりするのだろう。

 そう考えると、NGOっていうのも、こういう宗教団体と似たようなマインドで運営されているのだろうし、だからこそキリスト教団体が活躍している欧米に比べると、日本だと「変な新興宗教みたい」という受け取られ方をしてしまうのもわかる。

 なんかカソリックという先達者が到達した「いいここどり」に嫉妬心を感じた。自分の意志で「神の花嫁」になる道を選んだ修道女たちが、きちんと教育を受け、その教育を生かして、多くは教師になり40年とか50年の長きにわたって、世間に貢献し、引退すると、同じ志を持っていた仲間たちと最後の「祈りの時間」を過ごし、神の元へ旅立っていくわけで、キリスト教に全く興味の無い私ですら「こういう人生もいいのかもな」と思ってしまう。

 やっぱし「神様」という強大な後ろ盾があると、いいよなあ。

 と、思ったのであるが、この本でも、シスターがなんか一仕事やる前に「聖霊に祈ります」なんてセリフを読んだら、ふと気がついた。

 私は無宗教だけど、でもなぜか自分をそのシスターが言う「聖霊」にしている。いわゆる「オレ教」ってやつで(笑)、なんか大変そうなことをやる前は「私自身はそれでもいいのかな?」とお伺いを立てるし、「ミヤノ様の御心に従って」というのは日々のことである。

 つーわけで、「ミヤノ様」の御心に従うと、「眠いときは掃除洗濯は後回しにして、今はゆっくりお休みなさい」ということになる。そんで、ゴミ溜めの部屋で朝起きてがっかりするのだが「ミヤノ様はそれでも許してくださる」と思って、そのまま3ヶ月くらい平気で放置してしまう。
 それでも「ミヤノ様」はキリストやアッラーよりも偉大だと信じているので、「オレ様が自分で、これでいいって判断したんだ、文句あっか」と開き直ってしまうのであった。

 もちろん、ずっぽり後悔することもあるが、ミヤノ様が自分で決めてやったことだから、「神の思し召し」とあきらめるっことができる。
 「オレ教」はやっぱし最強だが、でも「100歳の美しい脳」を読んだら、「年とったら、こっちのほうがいいかも」と、ちょっと心が揺らいだのであった。

 バーサンズが入っている老人ホームはそれぞれ、なかなかいい所であるが、やはり精神的に共通する何かのない集団であるので、そういう意味での覇気は無い。
 ロック・フェスでも、普通のコンサートでもそうなんだけど「同じものが好きな人が、こんなに集まった」ということ自体が「よろこび」なわけじゃん。サッカーの試合でも、同じだと思う。だから、若者が嬉しそうに「君が代」を大合唱している姿を不気味に思う必要は無いのだ。あれはただ「みんなで大合唱」が楽しいだけ。ロックコンサートで演奏されるヒット曲を全員で大合唱すると、楽しいのと同じである。サッカー場でみんなで合唱するのが「大きな古時計」でもなんでも、別に構わないのである。一応、国歌を斉唱することになっているので、そうしてるだけです。

 そういう意味では、修道院の老人ホームはやっぱし楽しそう。

●オリンピックが始まりました

 あまり興味は無いのだが、開会式のビヨーク出演のとこだけ観たいと思ったので、夜7時半からのNHKの開会式のダイジェストを観てみたのだが・・・・ビヨークのところは見事に割愛されてました。
 でも、ギリシア彫刻を模したデルモ体型兄ちゃんたちが大勢出てきて、「ほお」と思ったのだが、彫刻に忠実にということなのか、アポロン神の彫刻みたいな中途半端(?)なチンチンがついてたりして、「ほお?」と思った。ああいうのにモザイクかけてみたら、おもろかったのに。

 昼間、ぼんやりとテレビ観てたら水泳やってて、飛び込んだ直後の水中映像はきれいだと気がついた。
 陸上競技とか競泳は、アッテンボローの動物ドキュメンタリーと同じような気持ちで観ると楽しい。動物たちが真剣に争っている姿は、無駄の無い動きが美しかったりするのだ。

 さて、オリンピック中継のために、「冬のソナタ」が午前2時から放送だという事態をどうしてくれよう。
 それよりも、密かにショックだったのは、「冬ソナ」が終わると、次も韓国ドラマの「美しい日々」が放送予定になっているのだが、「今度こそ、ERだと思ってたのに〜〜〜〜」とがっかり。

 なんて言っている間に、谷亮子選手が金メダルをとったようだが、今更気がつくのもなんだが「48キロ級」って、かなり小柄な人じゃないとだめだよね。私は身長が160センチだが、高校生になったころから体重は50キロを軽々と超えるようになり、その後、「激痩せした」と心配されるくらい一時期は痩せたみたいだが、それでも一度も50キロを切ったことがない。

 モデルやタレントは身長160センチだと、体重が45キロくらいだったりするが、ある程度の筋力が必要なスポーツ選手で48キロっていうのは、相当小柄だろう、と思って調べたら谷選手の身長はやはり146センチ。日本でも「ちびっこ」と呼ばれるような小柄である。
 それでも、うちの会社でもアンダー150センチの社員は何名かいて、「ちびっこチーム」として可愛がられているので、日本だと珍しくもないが、欧米では少ないだろう。

 というわけで、「冬ソナのために、2時まで起きてようか、どうしようか」というジレンマに陥った私は、「ヤワラちゃん、金メダル!」のニュースを観つつ、「もしかして、世界的には選手層が薄い階級なんじゃない?」とボヤいて憂さを晴らしているのでありました。

 スポーツ中継はけっこう好きなのだが、メダルが期待される日本人選手が多いと、それ中心の中継になってしまうので、あんまし面白くない。昔はもっと、空いた時間にマイナーな競技とかやってたんだけど、最近はそういう暇もなくなってしまったようだ。

 今日は9時から映画「スターシップ・トゥルーパーズ」を放送していたので、「お、これ観たかったんだ」としっかり全部観てしまいました。
 噂には聞いていたが、バカ映画を装いつつ、反戦モノとしてよくできているというか「戦争映画」の変なところを凝縮した性悪な作りに笑ってしまった。今のご時世には「華氏911」よりも、こっちのほうがなんだか考えさせられるような気がする。

 やっと今日、「フジロック日記」が密かに完結しました。
8月13日(金)

●13日の金曜日

 なのに、テレビの映画放送予定は「刑事コロンボ」なのは何故?
 (「13日の金曜日シリーズ」を放送する決まりになっていると、勝手に決め付けていた)

●連続「真夏日」更新記録に、ダレきってます

 超久々に登場した「元・みっつのしもべ」
 いつのまにか鉢が4つになっていて、「フォーリーブス」になってますが、かなり前から成長が著しく「どれが、ロプロスで、どれがロデム??」という状態になってましたが、どれも茎が二本づつ出ていたため、その中の一つが狭い鉢の中で「尻相撲」(急に思い出したが、懐かしいなあ。小学生のときよくやった)を繰り広げたあげく、力尽きてグッタリと横たわってしまったので、株分けしたのだ。

 そのうち、他の鉢も尻相撲状態になり、「でも、もうこれ以上、鉢を増やせないよ」と成り行きを見守っていたら、向こうも「これ以上、耐えられない。もう後進に道を譲る」と、根元に新芽を出してきたので、「そうですか」とバッサリと伐採したのが、写真では右上の鉢である。

 しばらく、どれもなんとか立っていたのだが、フジロックから帰ってきたときに、全員ぐったり横たわっていて、「こりゃ、やっぱし、もっとちゃんとした支柱がいるなあ」と思ったのだが、そうなると、お金もかかるし、それに支柱を立てて本格的にデカくしようとすると、また鉢のサイズを大きくしないといけないから、「なるようになれ」と、また放置しておいたら、とうとうこんな悲惨な状態に・・・・・

 ペットは飼い主に似るというが、こいつらを観ていると、部屋でぐったりと寝てばっかいる自分の姿そのもので、ってゆーか、ナルシス君はスイセンの花になったらしいが、私はこれかよ〜〜〜〜〜〜

 というわけで、我が家の密かな「ED問題」なのでありました。

●憔悴するハイジ

 こちらも久々にハイジねた。
 経理に配属されたころ(1年半前)にも「隣の部屋がうるせーから引越したい」と言っていたが、その後、少しましになったようで、そのままになっていたようだが、最近、かなり真剣に部屋探ししている。
 わりと「周囲を巻き込むタイプ」の彼は、あちこちに「この町はどう?そこだったらこの物件の値段はどう?」と聞きまわっているので、「ハイジの引越し大作戦」は会社の大勢の人が知ることとなった。

 あいかわらず、朝は不機嫌なハイジであるが、先日もムッツリと出社してきたら、隣の部署の上司にからかわれていた。
 「あ、今日は顔色そんなに悪くないから、隣はそんなでもなかったんだな」

 どうやら、隣のバカップルの性生活が問題らしいのである。学生らしいので、夏休みに入ったとたん、夜中だろうが、明け方だろうが・・・・・・・のようで、お気の毒としか言いようがない。

 そういえば、その前日、他の部署の社員に「ハイジさん、最近痩せましたよね」と言われたので、「そーゆーのは本人に言ってあげてください。一時は太ったって気にしてたから」と言ったのだが、それを思い出して、
 「そっか、Tさんが、A君が痩せたって言ってたけど、寝不足のせいだったんだ」と言ってケラケラと笑ったら、
 「笑い事じゃないっすよ」
 と、ビシっと言われてしまった。

 くすん。バカにしたんじゃなくって「隣のバカップル・ダイエット?」って言いたかっただけなのに。いや、それもバカにしている発言か。

 ハイジがピリピリしていると、私がオドオドしてしまうので、早くいいお部屋を見つけてほしいです。
 お盆休み中は会社も暇なんで、いっそのこと「仕事サボって抜けていいから、部屋探してこい」って言おうと思ったのですが、お盆休みは不動産屋も休みのことが多いし、大家さんも不在だったりするだろうから、あまり意味ないかな、と思って、そこまでは言わなかったんだけど、私もそういう経験あるし、たしかに辛いので、早く引越しが決まるといいんだけどなあ。
8月12日(木)

 真夏日にも少し慣れてきたので、たまには文庫本じゃない本も読んでみようと「100歳の美しい脳」を読み始めた。(デヴィッド・素のうどん・・・・・?・・・・じゃなくてスノウドン著。DHC刊)DHCって、オリーブオイル化粧品の?

 老婦人萌え体質の人には、たまらん一冊だ。しかも、老修道女ものですよ。
 修道会のシスターたちに協力してもらって、アルツハイマーの研究をした学者さんが書いた本。
 まだ半分しか読んでないが、「若いころ、語彙が豊かだと、アルツハイマーになりにくいらしい」というところで、「うーん、自分はどうなんだろう?」と考え込む。

 みやのさんは、果たして魅力的なおばあちゃんになれるのであろうか?

 うーん、うーん、と考えると、日記が書けなくなってしまった。(語彙の乏しい、説得力のない文章を書いていると、明日にでもボケそうな気がしちゃってさ)

 うーん、うーん、DHCで販売されてるサプリのどれかを飲めばOKって言ってくれると、うれしいんだけどな(笑)
8月11日(水)

 本格的にお盆ムード。電車も空いているし、電話もほとんどかかってこない。
 ダレダレのあまり、また会社で小さな虫と遊んでしまった。
 前に発見した「一人遊び」なんですけど、よく、ショウジョウバエみたいな、蚊よりも小さい羽虫が室内をへろへろへろ〜んと飛んでいるじゃないですか。あれが、机の上に広げてある書類の上にピョコンととまったときに、邪魔だったけど、潰すほどのもんでもないので(契約書だったから、潰しちゃうと汚れちゃうし)、「ふーっ」と息をかけて、どいてもらおうとしたら、吹き飛ばないことに気がついた。

 「お?おぬし、小さいくせにやるな」と思って、「北風と太陽」じゃないけど、もっと強力に「フーーーーーーーっ」とやってみたが、やはりビクともしない。

 よくよく考えてみれば「小さいくせに」ではなく、「小さいからこそ」の技である。あの細い足先は、人間の肉眼ではよく見えない「紙の繊維」をしっかりと掴む機能が備わっているのだ。
 想像力豊かな私の脳裏では、洗剤のCMで「繊維の間の汚れも酵素で溶かします」みたいなときに出てくる、繊維を拡大したCG映像が上映され、そこにガッシリとしがみついた、巨大な「小さい羽虫」の足が・・・・・

 なので、ときどき、書類の上にとまった羽虫と「ミクロの世界ごっこ」するために、遊んでしまうのでありました。

 虫といえば、なかなか書き終わらないうちに、「先週の自分」にあっさりとゴールされてから、すっかり走る気を失って、途中放棄したままの「フジロック日記」ですが、テントで寝た夜に、ふとテントの壁(?)に2センチくらいの棒状のものが張り付いているのがわかり(テントサイトは、夜間にちゃんと照明を当てているのでテント内の懐中電灯を消すと、いろいろ張り付いているのが浮き彫りになった)、「なんだろう?風で飛ばされてきた小枝?」と思っていたのですが、翌日、テントを撤収しようとしたときに、「ぎゃーーーーー、やっぱキャタピラ系だった」とビビッた。

 風で飛ばされたキャタピラな何かは、テントのメッシュ部分にダイブして、そこで脳天を割られて死亡した模様であった。脳天がなんかグシャっとして、脳みそ(?)がはみ出てたもん。
 ひえええ、どうしよう、こういうとき「女ひとり」だと困るわ。でも、男がいたからって、そいつのほうがビビってしまう可能性も高いから、おんなじか・・・・・だいたい、「ゲテモノ生き物なんて別にどうも思わない」という男のほうが、「それがなにか?」という悠長な態度で、親切に対処してくれなかったりするんだよな。(参考資料:うちの父、友達のダンナ)

 とか、また「負け猫の思考」にはまってないで、なんとかしないといけないわけで、「半分、ぐちゃっとなっているけど、ちゃんとお亡くなりになってますよ、ね?」と腰がひきながらも、なんとかペーパータオルでグルグル巻きにして処分いたしましたが、でも、ふと、「こいつ何者?」と、キャタピラ系がコワいくせに、ついつい観察してしまった。

 最初は「ミノムシの中身?」とも思ったのだが、ミノムシを裸にするのが趣味だった小学生時代の級友のことを思い浮かべて「あの中身はけっこう黒っぽかったような気がする。こいつは真っ白だ」
 それに、いわゆる「毛虫」でもない。ええと、こういうのが「シャクトリムシ」だったっけ?ここ数十年、そんなもん目撃しないで済んでいたので、すっかり忘れている。

 あとで、ふと思い出したんだけど、あの白さといい、滑らかな気色悪い肌のかんじといい、あれはもしかしたら「カイコ」だったのかもしれない。
 そーいえば、戦前の北陸地方って、養蚕が盛んだったんだっけ?(生物学から地理や歴史にシフトしてます)

 そういう「大きな虫」は、なるべく排除してからテントを畳んだが、ああいう草地って次から次へとノミみたいな大きさの極小の虫たちがつくので、「貴様ら、生息範囲を広げようとしてるな!」と必死で阻止したが、完璧に阻止できたとは思ってない。
 まあ、苗場のゴルフ場で生息しているような微小な虫さんたちは、西ナイル熱みたいな伝染病は持ってないだろうから、別に来たければ一緒に行ってもいいよ。このアタクシが東京に運んであげようじゃないの。

 「でも、東京はね。連日、30度を越す真夏日が続いてるんだ。そんで、うちは冷房を使わない主義なんだけど、それでもいい?」

 って、テント巻きながらブツブツ言って、「説明責任」は果たしました。
 「それでも、やっぱしここで一生を終えたくない。どこか知らない土地に行きたい」というチャレンジャーな皆様は、帰宅後1週間すぎても、今だにテントと一緒に巻かれっぱなしで、大半がおなくなりになったと思います。

 まあでも、「地球の生命は、隕石についてきた微生物が先祖」という説もあるし、ああいう行動は、DNAに書き込まれているのかもしれないよな。
 地球にたどり着いた微生物さんは、ラッキーだったけど、行き先が火星(←日中の我が家のことらしい)で、残念でしたねえ。ごくろーさまでした。

 で、その「火星」で元気に生きている人間様の自分なのであった。
8月10日(火)

●授乳

 ケータイをフジロックに持って行ったものの、結局、最終日のルースターズが始まる直前にカミちゃんからメールが入り「今、成田から戻ってきたとこ。ピクシーズ間に合わないよねえ。写メールで送ってよ」とメールが入り、「こりゃ、来るつもりないな」と思ったが、とりあえず、「うちのコは写真なんて撮れません」と返信しようと思ったのだが、メールに返信などしたことがなかったので、あれこれ思考錯誤していじくりまわしてみたのだが、「こんな緑の中で、そんなチマチマしたことするの絶対無理」と諦め、その後電源切りっぱなしで宿に放置していたのであった。

 東京に帰ってきてから、心を入れ替えて、ちゃんと電源入れておいたのだが、考えてみればカミちゃん以外が電話やメールを送ってくるわけもなく、「なんか、たった一人のためにケータイをオンにしてるのって、キモくない?」と思ったのだが、暇なときになんとかメール送信はできるようになり(苗場では全然ダメだったけど、自宅だとすぐに出来た)、ほどなく「かみちゃんからのメール受信専用機」になった。でもやっぱし面倒だからケータイで受けた返事をパソコンで返したりしていた。

 フジロックに行く前に充電してから、一度も餌をやっていなかったが、さすが新品、電池の持ちがいいらしく、やっと今週に入ってから電池マークが減ってきたが、新人ママは授乳馴れしてないし、ケータイも餌欲しさにビービー泣いたりしないので、放置していたのだが、今日、外から友達に電話しようとしたら、電池マークがさらに減っていたので、今日やっと授乳いたしました。
 このくらいの使用ペースだと、餌は週に一度くらいでいいみたいだな。(鬼母)

 昨日の夜、Mちゃんから電話があり、用事を頼まれたついでに3時まで長電話。
 今日は、その用事の受け渡しで、会社から出るときに電話いれてみたのだが、なーんか、会社から出たとたん電話しはじめるのって「むちゃくちゃ、フツーの人じゃん、あたし」

 三茶で集合して、「温野菜」で火鍋をつつきつつ、昨日も散々喋ったのに、また延々と喋っていた。Mちゃんがお盆の帰省から帰ってきたら、Tさんも交えて「フジロック打ち上げ」というお題目でカラオケ大会やろうと約束した。

 そんなわけで、お盆休みも深まる今日この頃であるが(電車が空いているのはいいが、行楽ムード漂う中、通勤するのはあまり快適とはいえない)私は今週もずっと淡々と仕事する予定。親会社はお盆休みがあるので、今日あたりは、親会社との書類のやりとりで、ちょっとだけドタバタしたけど、明日からは会社も閑散としていそう。

 私も今週末くらいは実家に帰るかねえ。
8月9日(月)

●平仮名の名札

 同僚K嬢が、イベント用のネームプレートに入れる名札を印刷していた。
 それが、なぜか「ひらがな表記」だったので、「あれ?なに用の名札?」と聞いたら、「今度の○○用」って、あたしもその名札つけるんすか?
 「今までは漢字だったのに、誰の趣味?」
 去年からそのイベントチームのチーフになった人の趣味らしい。

 まあ、別になんでもいいけど、そーいや、最近はどこのコンビニも名札は「ひらがな」だよな。たしか吉野家もそうだったような気がする。(牛丼が消えてから、なぜか最近、マメに通っているヨシギュウであった。判官びいき)

 あれは、いったい、なんのためなんだろう?
 ああいう名札って、客向けというよりは、内部向けなのかとずっと思っていた。うちのイベントの場合、親会社や伯父会社や子会社の社員が入り乱れるし、支店勤務の人も多いから、「おーい、そこの彼女、これを各会場に配って」なんて言うのを防止するために、名札つけているのかと思っていた。

 もちろん、イベント本部には、客から後日クレームも入るようで「田中というスタッフの対応が悪かった」なんていうこともあるから、そのためにも名札があるのはわかる。それに、客に子供がいる場合には、平仮名にしたほうがいいかもしれないし、中には読み方の難しい苗字もあるから、そういう理由で「平仮名の名札」がトレンディなのかもしれない。

 でも、「平仮名の名札」って直感的に読みにくくありません?
 「平林」と書いてあると、すぐに読めるけど「ひらばやし」と書いてあると、認識するのに少し時間がかかる。

 それに、コンビニの場合は、苗字だけ平仮名表記になっているので、ときどき「ぷすっ」と笑ってしまうような名札に出会う。
 今日もK嬢とそんな話になって、
 「そーいや、うちの近所のコンビニのバイトの男の子が『ゆり』って名札つけててさ、一瞬、考えちゃったよ〜」

 「由利」と書いてあれば、別に珍しい苗字でもないが、「ゆり」って書いてあると「ねるとん」に出てきた女子大生みたいだもん。(例えが古いよ、おねーさん)

 そしたらK嬢が、
 「うちの近所には『さんぺい』って名札の女の子がいてさ、超笑ったよ」

 「三瓶さん」なんだろうか?それも確かに平仮名で書かれるとインパクトある。しかも、女の子。
 世の中ではきっと「まゆみ」とか「えり」とか「ゆい」とか「みき」という名札をつけた男の子がいるはずだ。
 「ただ」っていうのも、味わいがあるし、公家っぽい名前の「あやのこうじ」とか「さくらこうじ」とかは、「なんでこのコだけフルネーム?」と思われるだろう。

 アジア系の留学生がバイトではいていると「よ」とか「り」とか書いてあるので、それも一瞬、戸惑う。
 日系ブラジル人バイトには、まだ出あったことがないが、きっとどこかに「さんとす」とか「ふぇるなんです」とか「ろどりげす」という名札を下げているバイトがいるだろう。
 そう考えると、お父さんがアメリカ人というバイトもいるはずで、「すみす」とか「まっけんろー」だってあるはずだ。

 そんなわけで、私はコンビニではついつい名札をチェックしてしまいます。

●暑い夏は「バカ本」に限る

 真面目な本を読む気にならないので、フジロックにも「新幹線の待ち時間用に」と、またゲッツ板谷の本を買って、あっという間に読んでしまった。北海道の社員旅行のときには「インド怪人紀行」を持っていき「デリーでの宿が同じだ・・・・」と思ったが、「タイ怪人紀行」でもアユタヤで泊まった宿が同じだったりした。

 でも、読み比べてみてわかったが、やはりタイって、インドに比べると悪人に遭う確立が圧倒的に低いんだよね。
 だから、インド編に比べると、毒々しさが少なかった。

 そういうわけで、「こんな暑い日々にはゲッツの本は最適」と思って、他のも読んでしまったりしたのだが、面白いけど立て続けに読むとマンネリ化してくるので、「他になんか、バカっぽいのないかな」と本屋でうろうろして、つい「蹴りたい田中」を買ってしまった。

 もはや「題名だけでストライク」なのであるが、私はこの作者の田中某のことを全く知らなかったのだが、「なんなの、このバカSFは!」っていうよりも、「精神的にレイプされた」に近い、強引なダジャレ攻撃が連発され、かな〜り涼しくなるので、「怪談」が苦手な私にとっては、「夏を乗り切るための納涼グッズ」としては強力だった。

 まだまだ残暑厳しいようですので、読書で涼しくなりたい方にはお勧めです。

 レッシグ先生の「フリー・カルチャー」も買ったんだけど、それが読めるようになるのは、秋分の日が過ぎたころかなあ。なんか、こう暑いと、文庫本しか持ち歩く気になれないので、夏休みになると文庫本フェアが盛んになるのは、そういう理由もあるのか、と思った。

●アジアカップでの中国人サポーター反日騒動

 すでに、オリンピックもどうでもいいので、アジア・カップもあまりちゃんと観てなかったのだが、ワイドショーでも盛んにとりあげられてたので「ふーん」と思って観ていた。
 まあ、たぶん、ああいうのって、一部の「祭り」なんだと思うけど、でもやっぱしああいう「祭り」は、観ててもあんまし楽しくないので、逆に中国サッカーチームが来日したら、もっと派手に「誉め殺し」してあげたいぞ〜。
 女子は、空港につめかけ、とりあえずキャーキャーと黄色い歓声で出迎える。(とにかく、ルックスが平均以上の選手がいたら「イケメン」として持ち上げて、様呼ばわりしておこう)
 みんなで中国国歌をおぼえて、一緒に大合唱。
 中国が得点したら、悔しいけど、一応拍手で称える。

 「誉め殺し作戦」はけっこうヤダけど、でもやっぱり悪い気はしないかもしれないから、いいぞ〜。
 それこそ、日本の得意技だし。

 「日本って面白い国だなあ」と感心するのは、今だに「朝鮮人差別」が感覚的に根強いはずの、うちの母親の世代の人たちが「ヨン様〜」だもんなあ。そういや、レアルの試合観にいったMちゃんが「黄色い歓声あげる人が少なくなった」と言っていたそうだ。「たぶん、ベッカム様信者が、ヨン様に流れたからだろう」という分析していたらしい。

 そういう歴史的経緯を全く考えずに「いいものは、いい」と突進していく姿が、逆に反感を呼ぶこともあって、以前、「韓国あかすりブーム」のときには、日本人ギャルが大挙して韓国に「垢すりツアー」に押し寄せたために「やはり日本人は韓国をバカにしている」とネガティブに捉えられていたそうだが、でも日本ではあれは「高級エステ」だったのよ。高かったもん。ただ、韓国では、あまり上級なものではなかったので、私の同僚も韓国の一流ホテルのフロントで「垢すりやりたいんですけど」と言ったら変な顔されたらしい。たぶん、日本で言えば、帝国ホテルのフロントで「さんすけのいる銭湯に行きたい」と言ったようなもんだったんだろう。

 それに比べると「韓流ブーム」は韓国人のプライドを傷つけないだろうし、実際、来日した韓国スターたちは、「敵国日本」で大勢のファンに歓迎されて、かなり感激してるみたいだし、それって坂本九の「すきやき」がアメリカで大ヒットしましたってくらいの意味があるだろうから、もっとヤレヤレって思うが、心配なのは「日本国民は飽きっぽい」ということである(笑)

 まあ、韓国よりは、中国のほうが巨大マーケットなので、「韓流ブーム」の次は「中流?」なのかどうか知らんが、ここはいっちょ、「日本人は中国をとことん愛している」ということにして(今までだって、管理職の愛読書は「三国志」だったりするのをもっとアピールしてほしいよ)「中国人がもっと心地よく過ごせる日本」をアピールしてもらいたいもんだ。

 今だって、国内観光業者が虎視眈々と狙っているのが「中国人観光客」なわけでしょ?北海道の洞爺湖に行ったときにも実感したけど、ほとんど中国人なんだもん。これからどんどん増えるでしょ。
 やはり、この先、中国人に「日本のフーゾクは最高」と認めてもらわなければいけない。
 そのうちそうなるでしょう。

8月8日(日)

 遅れをとりもどさなくては、と、せっせと書いたが、先週日曜日夜の「もりっしーの替わりは誰?」ってところで力尽きてしまい、またここで、遅れが広がる。いつになったら終わるのだ「フジロック日記」

 これが終わらないと、通常モードに戻れないのだが、通常モードに戻りたくない気持ちも半分。

 ああ、なんか、夏の間にもう一遊びしたいねえ。
8月7日(土)

●一週間前の自分自身とのフーガ

 妙な緊張感を感じる「一人遊び」に突入してしまった。
 昨日は、「先週土曜日の夕方4時」の自分の行動を書いたが、今日は出勤していたけど、「土曜日の続き」をなんとか書いてみたが、なかなか集中できなくて書き進まなかった。

 そして、帰り際に他部署の部長に飲みに誘われて、つい飲みに行ってしまったので、「フジロック日記はまだケミブラまで行っていないのに、時間だけがそこに近づいていってしまう!」

 会社で書き溜めたのは「いよいよ、土曜の夜9時半のケミブラ開始」のところまでで、今、家に帰ると、もう10時だ。抜かされてしまった〜〜〜〜〜〜
 すでに酔っ払っているので、これ書くのは難しい状態。

 いったい何と戦っているのかわからないが、とにかく負けていることは確かだ。このまま眠って、起きたら、さらに差が開いてしまう。

 それって、もしかして「うさぎと亀」?

(なんで過去の自分に先を行かれることがこんなに悔しいのか?)
8月6日(金)

 「今日も家に帰ったら、フジロック日記の続きをサクサク書かないと、一週間経っちゃうよ」

 と帰りの電車の中で考えていたのだが、ふと気がついた。

 「もお、ちょうど、一週間じゃん!」

 昨日は、やっと「ピクシーズ」が始まる寸前のところまで行ったのである。あれが丁度、先週の金曜日の午後7時20分くらいで、今日、三茶の駅についたのが、その時間だったのだ。

 「いかん、この差を早く縮めないと、どんどん差が開いてしまう」

 トップ集団から少し離れてしまったマラソン・ランナーのような気持ち。

 つーわけで、今日も頭の中の記憶を転写するために、ガシガシ走ります。

 そのために、エネルギー・チャージしようと思って、吉野家で豚丼+半熟卵の夕飯をかっこみました。フジロックで「やはり体力を維持するのは、肉と米飯だ!」とばかりに大食していたので、そのペースが今だに維持されていて困ります。

 ふー、なんとか駆け足で、土曜日の夕方まで書いた。
8月5日(木)

 フジロックで「暇さえあれば、とにかく昼寝」「お腹が空いたらとにかく食事」という、自らの本能に非常に忠実な日々を送ってしまったので、好きなときに、ゴロンと横になって寝られない「会社」が辛くて仕方がない。
 やっぱ昼寝は重要だよ。
 イスラム今日が「1日に7回お祈り」な宗教じゃなくて「1日に7回昼寝するのが、アッラーの思し召し」だったら、とっくに改宗してる寝。

 イエス様(が言ったのかどうか知らんが)も、「産めよ増やせよ」じゃなくて「とにかく寝ろ」とか言ってくれればねー。私がこれから「寝る寝る教」の創始者になるしかないのだろうか?

 タイムマシンで過去に遡ってガリレオ君を洗脳して「それでも、私は眠いのです」とか言ってもらったほうがいいだろうか?
 天動説でも地動説でも、どっちでもいいから昼寝させろ〜〜〜〜
 アメリカ大統領選挙も、「昼寝」を争点にしてもらえれば、今からでも遅くない、アメリカに移住して選挙人登録をしなければ。コーラやハンバーガーをあれだけ世界にバラまいた偉大なアメリカが、「昼寝」もグローバル・スタンダードにしてくれるんなら、「華氏911」を日本で上映禁止にしてもらっても全然構わないくらい、あたしは眠い。年金もらえなくてもいいから、昼寝させてくれ。

 つーわけで、今日も頑張って、フジロック日記の続きを書いてみたが、なかなか先に進まない。読みたい人は一昨日の続きからどーぞ。
8月4日(水)

 中身はただの燃えカスですが、表面上はけっこう取り繕っているというか、メッキでなんとかコーティングしているような今の私は、まるで縁日で売っているようなニセ・ブランド物商品みたい。
 東京の暑さも、峠を越したようだ。暑いことは暑いが、7月のあの「なにこれ?」っていう暑さではなく、「いつもの暑い夏」である。それに、猛暑のときっていつも、8月になると体も慣れてくるんだよね。それに、そろそろ残暑だし。

 フジロックで渋谷陽一を目撃したような気がしたが、本当にそうだったか自信がなかったので、あちこち掲示板を見て、目撃情報を探したら、やっぱり他にも目撃していた人がいたので、あれはやっぱりそうだったらしい。

 そんで、ついでに、掲示板での「フジロックの感想」を読んでいたのだが、なんか変な文句つけてる人が多いことに気がついた。
 主張していることは、べつにそれほどおかしくもないのだが、「言い方」が変なのだ。

 「自分がゴミを捨てようとしたら、リサイクルNGOのボランティアが、あれこれと煩く言ってきたのに、後でゴミ捨て場を通りがかったら滅茶苦茶になっていた。やるんなら、ちゃんとやれ。やらないなら、最初から分別なんてするな」

 「テントを設営しようとしたら、スタッフに『そこはレディース・エリアです』と追い立てられたが、後になって通りがかると、男性もけっこうそこに設営していた。やるんなら、ちゃんとやってほしい」

 要するに「自分はスタッフに指導されて、渋々従ったが、他にルール違反をしている人がけっこういた。許せん」ってことらしい。まあ、そういうクレームつける人は多いと思うが、なーんか子供っぽいというか、小学生が先生に叱らて、「でも、同じことをあいつもやってた!」って逆キレしているようなみっともなさを感じる。

 あまり「日本人は」と言いたくないが、そういう考え方をする人が多いような気がする。「なぜ、そういうルールがあるか」ということよりも「オレは守ったのに、守ってない人がいる。ズルい。そいういルールを適用するのなら、全員がちゃんと守れ」っていう言い方する人。

 もちろん、そんな小学生以下の人ばかりではなく、同じことにクレームつけるにしても「レディース・サイトの区切りがわかりにくかった。もっとはっきり線引きしてほしかったです」とか「ゴミの分別がわかりにくかった。もっとはっきりと表示してほしかったです」とか、「今後、そうしてくれたほうが、ルールが守られやすいと思う」という、建設的な意見を書いていた人も多かったので、少しホっとした。

 それとは直接関係ないが、この間、Mちゃんと長電話していたときに、2ちゃんの話題になって、私は最近ほとんどチェックしてないんだけど、Mちゃんは海外に仕事で行くことが多いから、情報収集と暇つぶしを兼ねて「海外旅行板」というか、たぶん「危ない海外」みたいなところを時々チェックしているらしかった。

 そこには、旅行会社や添乗員に対する文句もいっぱい書き込まれているらしいのだが、Mちゃんが「ふーん?」と思ったのが、よく海外で有名博物館などを一人で見学していると、こっちはのんびり歩いているけど、マッハの速度で駆け抜けていく日本人団体に追い越されることがあるが、そういうとき添乗員の説明なんかは聞くつもりなくても聴こえてしまうので、「ふーん、なるほど」なんて聞いてしまうことがある。
 ところが、2ちゃんで話題になっていたのは、日本人団体が押し寄せてきたときに、その添乗員が他の個人旅行者に「どいてください」と言ったことだったらしい。2ちゃんのことだから、話を少し割り引きするにしても、でも、そのツアーに参加していない人が、ガイドの説明を聞くのを排除しようとした状況はなんとなく想像できる。

 で、Mちゃんと私は、「でも、旅行会社としては、他の人がたまたま居合わせてたって構わないだろうけど、たぶん、それでクレームつける客がいるんだろうね」と推測した。
 たしかに、私なんかも美術館をうろついていると、ついその団体と同じ流れになってしまい、「タダで聞いちゃって悪いな」とは思うが、別についていくつもりもないんだけど、そうなってしまうことも多い。だから、中には、意図的にそういうガイド付ツアーに張り付いて歩く個人客もいるだろう。
 それを不愉快に思った客が「私たちはちゃんとお金を払っているのに、タダで聴いてる人がいてズルい。ちゃんと注意すべき」というクレームを出したから、それを行き過ぎたガイドが名画の前にたたずむ個人客を追い払おうとしたりするのではないだろうか?そうとしか考えられない。

 「まあ、その気持ちもわからなくもないけど、なーんか、ねー」とか話していたのだが、Mちゃんが「そういえば、それは別のところに書いてあったんだけど・・・・」

 あるツアーに参加した人が書き込んだ文句だったらしいが、飛行機が欠航になったので、乗り換えのところで一泊することになった。当然のことながら、航空会社のカウンターに客がつめかけ、会社が用意してくれるはずのホテルの割り振りを申し込むことになる(らしい。経験してないからよくわからないけど)。
 その人が参加したツアーの添乗員も、自分の客の分の部屋は確保しないといけないから必死でカウンターの職員と交渉していたが、なんとか部屋が確保できて、ホっとしていたところに、ふと後ろを見ると個人旅行らしき日本人の若者二人が不安そうに立っていたので、「じゃあ、ついでだから、あと二人分、一部屋も確保するように言ってあげる」と手配してあげたそうだ。

 それを観ていた、ツアーの客が掲示板に文句を書いていたらしい。「こっちは高い金払って、そういう手続きも全部やってもらっているのに、ツアー代惜しんで個人で来ている客が、なんで私らの添乗員をタダで使うわけ?」
 もし、その人が旅行会社にも同じようなクレームをつけていたら、その添乗員は今後、困っている人を「ついでに」助けることができなくなる。フライトがキャンセルになって・・・・ってくらいのことだったら、それでもいいけど、たとえば、ツアー中に、ツアー以外の観光客が強盗にあって殴られて血を流して倒れていたのを添乗員が助けても、「ツアー客でもないのに」とクレームがありそうで、なんかやだなあ。

 わりと、欧米にいると感じないのが「ズルい」という概念である。コンサートなんかでも、欧米人は安い席をとって、隙あらばどんどん前に行ってしまうらしいが、元々高い席のチケットを取った人が「あれは、ズルいから、主催者はなんとかしろ」と言いそうもない雰囲気がある。日本だと、値段の高い席と安い席の間は、きちんと仕切って警備員を置いてガードしないと納得されない。

 それとは関係ないかもしれないが、フジロックでのゴミ分別に対するクレームを読んでいると、変な完ぺき主義というか、「やるなら完璧にやれ。それができないのなら、最初からやるな」という窮屈な意見が多い。
 たしかに、NGOのボランティアが仕切っているのだが、どのゴミ捨て場にも常にボランティアが張り付いている人手もないらしく、たまにグチャグチャになっていたりするが、でも、8割くらいちゃんと分別できてればいいじゃん?
 主催者にとっても、ゴミの処理料は頭が痛いだろうから、少しでも分別しておけば、業者が喜んで引き取ってくれるリサイクル・ゴミができるのなら、それでいいわけですよ。もしかしたら、それは入場料にも跳ね返ってくるかもしれないと思って、私はせっせと分別したし、シートを広げて寝転がるような場所にゴミがあると不快だから、他人が残したゴミでもせっせと回収したし、それは結局のところ「自分が心地よく過ごすために必要な行為」であって、「こうしないといけないんだ」っていうルールに従ったわけでもない。

 そして多くの人たちは、「こんな何万人も集まったところで過ごすわけだから」という気持ちが働くらしく、ゴミをポイ捨てする人は驚くほど少ないわけで、まあ去年も思ったけど、あれだけリサイクルを詠われると、それを窮屈に思う人もいるだろうけど、それは自分の「心地よさ」にダイレクトに返ってくるから「もっと脅してもいいだろう」と私は思うわけです。

 で、自分はそうやって「自分のために」いろいろルールを守っているわけですが、「言われたから従っている」というマインドの人ほど、他の人がルール破りをするのに敏感なんですよね。
 じゃあ、目の前でルール破りをしている人を見たら、正々堂々と注意すりゃいいのに、そういう人に限って「スタッフがちゃんと注意しない」と文句を言う。
 そりゃ、ディズニーランドでお弁当広げるの禁止区域で注意するのは、スタッフの役目だし、飛行機の中で騒ぐ客を注意するのはスッチーの役目だとは思うので、それに文句つけるのはいいとしても、ああいうイベントで、スタッフの多くが地元の学生だったり、慣れないボランティアなのが明らかなところで、そういうレベルのことを言っても無駄じゃないですか。

 てゆーか、スタッフに「プロの仕事」をしてもらいたいと思ったら、入場料があがりますよ。それに、今回も「一方通行」の道が何箇所かあったが、そこに交通整理のスタッフがいなかったので、みんな適宜、一方通行を逆行してた。私も「ま、空いてるからいっか」と思って、ショートカットの道を歩いていたけど、あそこに融通の効かないバイト・スタッフが立っていたら「だって、空いてるからいいじゃん」っていう理屈は通用しないのです。
 主催者側も、そこに一応、「一方通行」の標識は置いてあったが、その道が混雑しなかったので、放置していたらしい。そういう「ケース・バイ・ケース」の対応がけっこういいと思った。

 杓子定規なルールを強要するよりも、ゆるく運営して、後は客の良識に任せたほうが、結局は居心地はいいのだ。
 繰り返しになるけど「ルールを守った自分は損をした」というよりも、「なんで、そういうルールがあるのか」ということをちゃんと考えてもらいたいと思った。

 なんか説教くさくて恥かしい。

8月3日(火)

 昨日はなんとか洗濯だけはしたのだけれど、荷物をほどいたものをあちこちに散らかしたままだったので、今日はさっさと家に帰り「さて、片付けようか」と思ったのだけれど、「でも、早く思い出を文章化しておかないと、どんどん色あせてしまう」と思って「フジロック日記」を書き始めてみたら、いつもの癖で書いているうちにだんだん細かくなってきて、家から越後湯沢駅に着くまでのことを書いているだけで、こんな長さになってしまった。

 このままのペースで書いていくと、とんでもない長さになってしまいそう。

 一応、全部書いてから修正入れようと思ったが、日記の延長みたいなもんなので、リアルタイムで更新しちゃえ。

 つーわけで、中途半端ですが、「苗場までの道、まだまだ途中編」です。
 いつ書き終わるのか、自分でもさっぱり検討がつきませんが、それよりも早く荷物を片付けたいです。テントの中に、懐中電灯巻き込んじゃったので、あれも巻き直したいんだけどなあ。いつになるのやら。秋ごろかね?  
8月2日(月)

 フジロックから無事帰ってきました。
 ゆっくり温泉に漬かれたのがよかったのか、思ったほど体は痛くないけど、でも、やっぱしさっき家についたら、どーっと眠気が襲ってきた。
 丸3日間、ずっとどこかで音楽が流れている「おとぎの国」に浸っていたので、東京駅についたら「ここはどこ?」ってかんじでした。一ヶ月くらい旅行してきたような気分だ。
 まあ、ちょっとした海外旅行に行ったくらい散財したしな(笑)

 帰りに、湯沢温泉の外れにある、公共の立ち寄り湯に寄ってみたのだが、温泉マニアのサイトでも高い評価を受けていただけあって、この私にも「泉質の良さ」がわかるお湯だった。肌にしっとりとまとわりついてくるようなお湯で、出たあと「あ、肌がモチモチだわ」と感激したのだが、その後、また日焼け止めクリームを塗ったくり、汗だくになりながら東京に帰って、さっき家でシャワーを浴びたのだが、やっぱしまだモチモチ感が残っている。

 あんな銭湯が近所にあったら、素肌美人になれそうだ。またフジロックに行くことがあったら、締めはあの温泉で決まり。日焼けした肌の修復が早まりそう。300円でエステ並の効果!(でも、駅から遠いし、広さも普通の銭湯の半分くらいしかなくて、10人も入ったら芋洗い状態ってかんじなのが玉に瑕)

 眠いから今日は早く寝よう。明日から仕事かあ(遠い目になる)
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