可燃物な日々

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5月15日(木)

 また蕎麦屋で飲んでしまった。
 中ジョッキ&日本酒3合でほどよく酔っ払い、10時には家についたが、そのあと、なんとなく「ドリームキャッチャー」を読み始めたら、なんとなく止まらなくなり、2巻まで読んでから寝た。
5月14日(水)

●ハイジの苦悩

 ハイジは先週、「目の痙攣が止まらないんっす」と上司に話していた。
 上司は大笑いしていたが、心配性のロッテンマイヤー先生は「それって、パソコン画面を睨みすぎってこと?」と思い、「ほら、だから、ミヤノさんがA君をシゴいてるっていう悪い評判が・・・・」と思ったのだが、違いました。

 先週、ハイジは社長と飲みに行ったのだ。経理に配属されてから初めてだと思う。
 社長は以前から、「あいつは下向いてばかりで、暗いやつだなあ(笑)」などと、飲んでいるときに発言しており、私は「きっと、まだ、いっぱいいっぱいなんですよ」とフォローしていたのだが、たしかに、前にも日記に書いたが、仕事を与えると無言でガーーーっとやる人なので、雰囲気的に「遊びがない」のである。

 総務は女性社員が多いし、女性全員「わりとマイペース」な風情であるし、総務課長は仕事が暇なときにはゴルフのことばっかり考えているし、部長もけっこうお茶目だし、とにかく総務部って、自分の仕事よりも急に飛び込んでくる仕事の処理に追われることが多いので(車が故障したとか、電話が故障したとか、トイレが故障したとか、バイク便を送りたいのだがどうしたらいいかとか、宅配便が届かないとか、バンドエードはないかとか、封筒が無くなったとか)自分の仕事に集中してしまって周りが見えなくなる人は向かない。

 そういう意味でも、ハイジには「経理の仕事も大事だけど、総務部の社員でもあるわけだから、もっと周りにも気を配るように」と言いたいのだが、まだそんな余裕ないのか、それともそういう性格なのかわからないが、とにかく与えられた仕事をマッハGOGOでこなして「他はないっすか?」という、「いつも崖っぷち」なペースでやってくれるので、今日も「他にないっすか」攻撃にあった私は「今、4月の買掛を入力してるんで、それ終わったらチェックしてもらうから、ちょっと待ってよ。急かさないでおくんなせー」となだめたりした。

 話は逸れたが、うちの社長はわりとそういう雰囲気をちゃんと見ている人なので(社長室があるとはいえ、同じフロア)、ハイジと飲みに行ったときに、「お前はちょっと目つきが悪いな」というようなことを本人に言ったようなのである。それは、たぶん私が思っているような「もっと余裕もって仕事してほしーなー」ということと同じ意味なんだろうけど、ハイジにはそれがわからなかったようで、その場でも「じゃあ、もっと目をパッチリして、人相良くします」と努力したら、翌日になって目蓋が痙攣してしまったそうだ。

 その後遺症は今週になっても残っているようで、「今度は別のところが痙攣してきた」と今日は言っていたので、クララと二人で笑っていたのだが、ハイジが席をはずしているときに、クララがぼそりと「それって、精神的なもんじゃ・・・・」
 私も思わず、「よっぽど、目つきが悪いって言われたのがショックだったんだね。まあ、基本的にハンサム顔だから、他人から顔についてなんか言われたことなんてないのかも」と言って笑ってたのだが、ほんとに「精神的原因による、顔面神経痛」なのかもしれんな。

 たしかに、胃弱らしいし、性格的にも超細かいし、見かけよりも気が小さいのかもしれない。
 まあ、そのうち、社長がなぜそんなことを言ったのか説明してあげてもいいのだが、私の話なんて聞かねえだろうしなー。
 まあ、まだ経理に転属されてやっと一月半なわけだし、3ヶ月経ってもまだ昼飯もそこそこに仕事するようだったら、なんか言ってやろ。

●走れアフガン

 大阪の地下鉄線路内を迷い犬が走って、電車が不通になってしまったそうだが、「迷い犬」というのがアフガンハウンドらしくて、ちょっとトキメいた。
 前にも、高速道路を疾走した競走馬がいたよな。あの馬がレースに出たときにはそれなりに話題になったが、結局勝てなかったとか。
 動物が変なところを走ると、なぜこうも心躍るのであろうか?

 そして、動物が変なところを走っていても誰も「怖い」とか言わないのに、白装束の集団はなんであんなに恐れられているのだろう?
 彼らが走る国道沿いを周辺住民が脇道を封鎖している様子を見て、なぜかレッシグ教授が「コモンズ」の重要性を語るときに、で「道路は走る車の種類を選ばない」とインターネットを道路に例えて説明しているのを思い出した。共有地であるはずの道路が、ああして簡単に封鎖されてしまうのを見ると、コモンズがあっけなくコモンズではなくなってしまうことをビジュアルとして具象化されているようだ。
 などといいつつも、私だって自分ちの隣にあの集団がキャンプしてたら、ちょっと不気味に思うだろうけど、今日は強制捜査が入ったようだが、彼らがたどりついた福井の町の人々が「あそこまでしなくても」「なにも悪いことしてないのに」「以前から付き合いもあったし」というコメントをテレビカメラの前で発言しているのをきいて、「な、なんて優しい人たちなんだ!」と反省した。

 でも、あの集団がなんなのかよくわからないけど、「磁気なんちゃら記録のなんちゃら記録違反」とかで強制捜査するよりも(スカラー波よりもそっちの罪状のほうが電波っぽかったんですけど・・・・)、「すいません、大騒ぎになっているんで、皆ちょっと不安なんで」と説明して「任意の家宅捜査」とかにしてあげればいいのに。
 どうも、あの白装束の集団の話をニュースで観るにつけ、「プライバシー」とか「監視」とか「自由」とかいうものを考えさせられるのだが、どうも漠然としすぎてまとまらない。
 アフガンの話から逸れてしまったが(ニュースでやらないかとテレビをつけているんだけど、やってくれないし)、あの集団は「タマちゃん」を想うあまりに、「東京湾の珍客」として異常に愛されるタマちゃんという現象とシンクロしてしまって連日「どこそこに現れました」と報道される「北陸の道を走る珍奇な集団」として異常に警戒されてしまったようだが、テレビだけで「タマちゃん」と「白装束集団」を交互に観ていると、どっちがどっちなのかよくわからなくなってきて、また混乱卿になってしまうだけです。

 で、たぶん、なんで混乱しているかと言うと、「害がないもの」「害があるかもしれないもの」という区分けのラインが自分の中で不鮮明なんだと思う。しょせんテレビの中の出来事なわけだし。

 うーむ、自分で書いてて何が言いたいのかよくわからんが、今日はやっと眼科に保険証を持っていって返金してもらった。そして、その後プールに行って、1時間くらい水中歩行してから30分くらい泳いだら、ぐったり疲れてしまいました。なんとか頑張って去年のスカートがはけるようになりたいです。切実。 
5月13日(火)

 昨日、今日と派遣社員が風邪でダウン。給湯室の管理は彼女がやってくれているので、朝からコーヒーを沸かしたり、ゴミをまとめたり、新聞をセットしたり、宅配便の受け取りをしたりと慌しい。ただでさえ、今週は忙しいのである。支払いの集計をしながら、来客応対などで席を立つと、自分がさっきまで何の仕事やっているのか忘れてしまうのであった。
 「三歩歩くと忘れる」というニワトリのような頭脳だが、「散歩すると頭が真っ白になってすっきり」という利点もあるので、ニワトリ並の頭脳でいいや。

 ドタバタしていると、「ごはんが ごはんが ススム君」の節で「あったまがあったまが 混乱卿」という言葉がリフレインしてしまう。
 実を言うと、ずいぶん前に新宿のパークタワーだかに「コンラン・ショップ」なるものが開店したという話題を雑誌で知り、最初に私がイメージしたのは「ドンキホーテ」みたいなディスカウント・ストアである。ドンキのように「混乱」しているのかと思った。
 どうやら「コンラン卿」という、「ひょっこりひょうたん島」に出てきそうな名前の人がデザインしているらしいが、コンラン卿っていうのはマーサ・スチュアートみたいなもんなのだろうか?カリスマ主婦じゃなくて、カリスマ貴族?
 コンラン卿は六本木ヒルズの住宅ビルも担当しているようだが・・・・どうも、六本木ヒルズ関連は気に入らない。それは、私が8年間くらいあのあたりで働いていたので、それなりに愛着があったからだろう。もっとも、私が働いていた場所は100メートルくらいの差でセーフだったけど。
 自分が生まれ育った集落がダムの底に沈んだ人は、もっと複雑な心境なんだろうなあ。

 今日は帰宅途中にまた田園都市線がストップ。渋谷-池尻間で停電事故だそうで、しばらく待っていたら、二子玉川までは動き出して「渋谷までは、二子玉川で大井町線に乗り換えて、自由が丘で東横線に乗り換えてください」とアナウンスされていたが、二子玉川−渋谷間の人はどうすればいいのか?
 また、二子玉川からお散歩しないといけないのかなあ、でも、今日はスポーツクラブに寄るつもりだったので荷物が重いよ〜と思いつつ、とりあえず二子玉川に着いて、「本屋でも寄って時間潰して様子みるか」と思って階段を下りていたら「渋谷まで開通しました」とのアナウンス。でも、混みそうだったから、改札の前にあるコムサで洋服見て15分くらい時間を潰し、駅に戻ると、もう電車は空いていた。

 それで、やっと三茶に着いたらもう8時過ぎだった。1時間くらい彷徨ってしまった。
 8時からの筋トレクラスに間に合わなかったので、その次にやっていた「ラテン・エアロ」が空いているみたいだったので軽い気持ちで参加してみた。
 運動量は多くないのだが、これは腰をふりふりが基本ステップなので、見かけよりも難易度が高い。腰フリフリに集中してしまうと、振りを見失うので、途中からあきらめてドタバタと踊った。あまり汗をかかなかったが、けっこう腰周りの筋肉を使ったらしくて、ちょっと腰が痛い。
 しかし、踊り系のクラスに久々に出てみると、手足と脳がかなり分離してしまっていることに気がついた。また復活してみるかね。散歩もいいけど、パラパラとかヒップホップとかラテンなどの振りが複雑なものをやると、ほんとに頭が真っ白になり、立ち尽くしてヘラヘラ笑ってしまうのである。その瞬間がけっこう快感なのだ。

 ラテン・エアロでは、あまり汗をかけなかったのでジムで一汗かこうかと思ったが、電車ストップの煽りなのか、大混雑していたのであきらめて帰った。

 帰り道に、ついつい腰をフリフリ歩いてしまったのであった。
 暗い夜道で、無意味に色気を振りまかないように(笑)。
 しかし、自分では腰をフリフリ歩いている自分の姿が見えないので、ひょっとしたら「あの人、靴があたったのかな」と思われたかもしれない。モンロー・ウォークは、左右のヒールの高さの違う靴を履いいてみたら、ああなったというアイデア商品らしいし。
5月12日(月)

 夜中に地震で目が覚めた。
 けっこう長く揺れたので、「とうとう大震災が来たか」と思ったが、やっと揺れが治まり、ほっとしたところにまた余震、「ああ、やっぱり・・・」と思い、しばらく次の揺れを待ったが、待ちくたびれて寝てしまったようだ。
 会社で「昨日、地震があったね」と言われて、「そういえば、とても怖い思いをしたが、夢じゃなかったんだな」と思った。
 先日も、会社にいるときに、揺れは弱かったが長い地震があったので、最近地震が多いね。

 「禁酒」は予定どおり「三日坊主」で終わった。また蕎麦屋で飲んでしまったのである。焼酎の蕎麦湯割を飲んだ。とれんでぃ〜である。
5月11日(日)

 使い捨てコンタクトが残りわずかになったので、コンタクトレンズ屋に行く。今までは渋谷のお店に行っていたのだが、土日に渋谷に行くのが年々辛くなってきたところに、同じチェーン店が二子玉川にも店を出したので、今日は初めてそこに行ってみることにした。
 珍しく午前中に起床したので、12時には二子玉川に到着。それなりに賑わっていたが、渋谷の比ではない。検眼などの検査のあと、診察してもらったが、コンタクト屋は新しい製品を熱心に勧めるので、根負けしてそれをお試しで使うことにした。保険証を忘れてしまったので、今週の仕事帰りに寄らなければならないけど、通勤途中だし、駅からもそれほど離れていないのでまあいいか。渋谷じゃなくてよかった。

 天気がほどよく悪かったので、せっかくだから歩いて帰ることにした。先週に引き続きハード・オサンパー(ハードにお散歩する人)と化す。
 それにしても、花屋が多いなあ。でも、裏道を選んで歩いていると、ガーデニング・ブームもすっかり定着したというか、玄関先に鉢植えの花を並べている家が多いので、今の時期はパンジーが人気みたいだが、あれだけ大量のパンジーが流通しているということは、花屋の多さも納得できる。

 いろんな流行があるけど、ガーデニング・ブームは好きだ。オサンパーにとって、道沿いが色とりどりなのは目の保養になるし、それに花の匂いが心地よいし、アロマテラピー効果があるのか、気分がよくなるのである。
 今日も、あちこちで甘くて官能的な匂いが漂っていたが、匂いの主はなんなのだろう?
 そういえば、二子玉川の駅に着いた瞬間、ホームを吹き抜ける風(あそこは川のそばにあるので風が強い)が濃厚な樟脳臭であった。あれは樫の木の匂いだったっけ?GWあたりから、梅雨どきまで、場所によっては眩暈がするほど匂いが濃いときもある。
 私はあの匂いがけっこう好きである。いい匂いだとは思わないのだが、なんとなく体の中が殺菌されるような気がするのである。

 今日もがむばってスーパーに寄ってもお酒を買わなかった。
 昨日のカレーで米が無くなったので、今日はその買出し。無洗米、胚芽押麦、赤米を買ってしまった。
 ところで、最近はすっかり定着したらしい「無洗米」であるが、私は無洗米が登場する前から、普通の米も洗わないで炊いていた。数年前にお料理番組をぼんやり観てたら、「おいしい米の炊き方」をやっており、先生が「最近のお米は、精米技術が発達したので、昔みたいにムキになって研がなくていいんですよ。ゴミとかホコリをとるくらいの気持ちで、研ぐというより洗ってください。私は家では洗わないでそのまま炊いています」と言っていたので、な〜んだ、そうだったんだ、と思い、さっそく洗わずに炊いてみたら、別に何も変わらなかったのであった。

 よく「ちゃんと研がないと糠くさい」などと言う人がいるが、私は米の糠臭さなど感じたことがない。それに、育った家も米にはあまりうるさくなく、周囲の家が「こしひかりじゃないとウチはダメなの」と言うような「ブランド米ブーム」が巻き起こっても、我が家ではずっと「パールライス」のようなブレンド米だった。誰も文句言う人いなかったのである。
 それに、そんな配給制度を引きずったような「標準米」でも、我が家では電気炊飯器を使わずに文化鍋で炊いていたので、料理の先生も「安いお米でも、手際よく洗って水を切り、鍋で炊くとブランド米に負けませんよ」と言っていたので、それほど不味い米を食わされていたわけでもなさそうだ。

 で、おかげさまで、あまり米に執着してないないので、外国に行っても平気である。それに、最近は「発芽玄米」などがブームで(今日はブームを乱用)うちの社長も「家では茶色の米ばかり食わされる」と笑いながら愚痴っていたが、私は「玄米」とか「押し麦」などが混ざったご飯のほうが「おもしろいから」好きだ。白米よりも、なんか他に混ざっているほうが好きで、炊き込み御飯なんか悶えるほど好き。私が男だったら炊き込み御飯でイチコロだろう。

 昨日、野菜を買いすぎてしまったので、昨日作ったグリーンカレーは冷凍庫行きにして、今日はバクテー(肉骨茶)の素で野菜スープを作った。残った野菜を全部ぶち込む。ぶち込み料理ばかりしているので、料理の腕がちっとも上がらない。前にもAにスープの作り方を教えたのだが、「どの順番で入れるの?」と聞かれたので、「さあ?私はとにかく煮込んで2日間は食べるし、余ったら冷凍して、また解凍して食べたりするから、どの順番だろうが煮えればよい」という豪快な指導をした。

 だいたい、最近はスーパーの惣菜売り場も充実しているし、惣菜屋チェーンも増えたので、料理らしい料理はそういうところで買ったほうが安い。家族がいれば別だが、ひじきの煮物なんてうっかり作ると鍋いっぱいに作ってしまい処分に困るので、そいうちょこまかしたものは買うか外食で堪能すればいいわけで、自宅で作る料理の基本は「冷凍保存に耐える」である。

 バクテー野菜スープ(バクテーはマレーシア料理で、肉を煮込むスパイススープである。現地では朝ご飯として食されるようだが、Mちゃんは何度かクアラルンプールに行っているが今だにバクテーに出会っていないらしい)だけでは寂しいので、同じくMちゃんの土産であるサンバルの素でナス炒め。辛いソースを炒めたナスにぶっかけるのである。
 すごく辛かった。ああ、ビール飲みて〜と思ったが、無いものは無い。

 というわけで、野菜中心の超ヘルシー夕飯を食べながら、やっと「サンダーバード」を観た。「サンダーバードを作った男」とか言う本も先週買っちゃったのよね。そのうち読もう。
 そんで、「ひょっこりひょうたん島」も観てから、銭湯に行ってお散歩でガチガチになった足をほぐして、すっかり温泉卵状態になるまで熱い湯につかった。お気軽極楽。
 で、家に帰ると、靴を磨き、ずっとダンボールに入ったままだった漫画本もやっと本棚に戻したし、散歩→料理→風呂→掃除という完璧な休日だ。
 そんで、ミネラル・ウォーター飲みながら、日記書いてるわけだ。
 もー、どーしちゃったのかしら、私(笑)

 よ〜し、これで久々に「週末断酒」ができて大変満足したので、また復活しようっと。でも、なるべく家にはお酒を置かないようにしよう。
 そういえば、白内障の手術をした父は、当然のことながら「お酒は一週間お控えください」と言われたそうだが(あれ?一ヶ月だったかな?)、母は先生に「一年間にしてもらえないでしょうか」と言ったそうだ。

5月10日(土)

 禁酒ダイエットだ!!!!!!!

 どうせ、三日坊主なので、気勢だけあげとく。
 実を言うと、三日続けば御の字だと考えているのである。
 そんで、「禁酒ダイエット」とは、どういうダイエットかというと、

 自宅で酒を飲まない

 そんだけである。昨日はクリアした。今日も仕事だったが、仕事帰りに「久々に自炊でもしよう」と思ったが、スーパーに行くとついつい缶ビール(発泡酒のほうが多いけど)をカゴに入れてしまうので、近所の「八百屋が大きくなったスーパー」で野菜と肉を買い、グリーン・カレーを作った。
 でも、やはり辛いものを食べるとビールが飲みたくなる。しかし、うちにあるのは「タイ・カレーの素」とか「トムヤムクンの素」とか「火鍋の素」等のアジア系辛い料理の素ばかりなのだ。Mちゃんがいつもお土産に買ってきてくれるので、たくさんストックしてある。
 ナスの辛みそ炒めペーストも美味しそうだが、それもパッケージの写真見るからに「ビールのつまみ」系である。どうしよう。ナスも買っちゃったんだよな。やはり三日も続かないかも。

 お酒を沢山飲む人でも、「家では全然飲まない」とか「一人で飲んでてもつまらない」などと言う人はけっこういるけど、私は家で一人で飲むのがわりと好きなので困ったもんだ。テレビ観ながらの晩酌もいいが、電話しながら飲んでいると、電話も酒も止まらなくなる。そんで電話相手もそうだったりすると超長電話になってしまうのだ。

 話は変わるけど、前にも書いたのかもしれないが、最近の女子高生の制服のスカートの丈は短い。私が高校生だったときには、足首くらいの丈が主流だった。当時は「スカート丈が長いほうが不良」ということで、スカート丈は「膝下何センチ以内とする」などと規定されていて、厳しい学校では服装検査のときに先生が定規持って測ったなんて話もあったが、10年くらいで劇的に変化してしまった。

 女子高生のスカート丈など、今の私にはどうでもいいことだが、1つだけ気になることがある。
 駅の階段を登っていると、ときどき必死に手でスカートの後ろを押さえている子がいるが、あれはどうにかならないか?
 どうもあの仕草が気に入らないのである。たしかに、同じミニスカでも、タイトなものだったらあれほど後ろを気にしなくてもいいのだが(たぶん。私はミニスカと無縁の大根足保有者である)、ヒダのある制服だとパンツ見えちゃうだろうし、それに地下鉄の出入り口の階段などは、けっこう風が吹き上げるので、プリーツ・ミニはヤバいだろう。

 それはわかるのだが、でも、電車通勤しているのであれば、階段を昇る機会は多いだろうし、それにあの丈でヒダスカートだとちょっとかがんだだけでも丸見えだし、ちょっと風が吹けばヒラリンとまくれるだろうし、「そんなにパンツ見えるのが気になるんだったら、もう少し丈を長くすればいいのに」と思う。
 あのくらい短いほうが「かわいい」という美意識はなんとなくわかるが、その「かわいい」と引き換えに、一日に数回、階段を昇るときに「おしっこもれそう」とばかりに後ろを押さえながら歩く姿の「かっこわるさ」を人目に晒してもかまわないのだろうか?

 ああいうスカートをはくのなら、堂々と「見せパンツ」を履いているべきである。チアリーダーや昔のテニスのスカートもあんなだったが、激しく動くミニスカちゃんたちは、ちゃんと見せる用パンツをはいている。どうせなら、パンツのお尻に「じろじろ見るんじゃねえ」などと書いてあっても面白いかと思うが、そこまでやれとは言わないが(でも「インテ○・インサイド」くらいならかわいいかも)、もっと「いつでもかわいくいられるように」工夫すべきである。

 おしゃれに鈍感な私がいつも不思議に思うのは、「流行を追う」のもけっこうだし、多少不便なデザインでも「それがかわいい」と思うのはかまわないが、たとえば最近は少し下火になったミュールであるが、あれはどう考えたって満員電車や雑踏を歩くための靴」ではないわけで、でもやはり「かわいい」から履きたい気持ちもわかるし、たとえ満員電車の中で脱げちゃって目的の駅で降りられなくなってしまっても自己責任なので構わないのだが、それにしても、あれを地下鉄の通路などで履いていただくと、

 カッツン カッコン カッツン カッコン

 と物凄い音がしてうるさかったのだ。ミュールによってはそういう状況を全く考えていない「絨毯敷きのホテルのスイートルーム内限定」な作りになっているものも多く、階段を下りるときには思いっきりカカトが「裏打ち」でついてくるので、なんともいえない大音響ビートを響かせながら階段降りをする人も多かったけど、あれは自分で自分の足音が嫌にならなかったのだろうか?
 しかも、階段下りにくいもんだから、腰も足も曲がっていて「せっかく流行のファッションに身を包んでいるというのに、近所の八百屋に買い物に出かけたツッカケ姿のおばはんよりもダサいよ」と思った。ツッカケのスッタンスッタンな音のほうが耳に心地よい。
 「かわいい」だけで頑張るのであれば、「かわいくするのが難しい局面」でもそのかわいさを失わないように努力すべきである。もちろん、それをやっている人も多いようで、ミュールでも華麗に階段を上り下りしていると、それなりに美しかった。

 そういえば、昔の知人が身長が170センチくらいあったので、「着物を着ると、どうしても袖が足りない」と嘆いていた。当時は長身用の着物があまりなかったのである。それでも彼女はどうしても気に入った柄の振袖が着たくて、それを買ったのだが、「いつも手を曲げて帯のあたりに上げてないと、つんつるてんがバレるんだよね」と笑っていた。
 おしゃれをするのも大変だ。

 「ミュール」と「フレアやプリーツの超ミニスカ」と共に私がちょっと嫌いなのは「ベルト全開のケリーバッグ」である。
 昔、林真理子がとあるエッセイの中で「ケリーバッグこそ、キャリア女性にぴったりだと信じていたけど、しかし・・・」という話を披露していた。ケリーバッグはもともと、グレースケリーが妊娠中にお腹のふくらみを隠すために注文したという伝説があり、普通のハンドバッグよりもかなり大きめである。だから、A4は無理だとしても、けっこうマチもあるので、わりと物が収まるらしい。林真理子は「いつか、稼げるようになったら、ケリーバッグを持って颯爽と仕事しよう」と思っていたらしいのである。
 実際に成り上がることができたので、憧れのケリー・バッグを買ってみると、「これは、働く女性には不便だ」ということに気がついたらしい。あれ?それとも林真理子じゃなくて、キャリアな友達がそう嘆いていたという話だったかもしれないが、とにかく、「ケリーバッグは留め金が3箇所あり、外にポケットが無いので、定期券の出し入れが不便だし、食事に行っても連れが支払ってくれるならともかく、自分で会計するキャリア女性は、留め金の開け閉めが超面倒であるし、あくせく開け閉めしている姿はダサい。あれは、やはり、めったにカバンを開けない上流女性向けのバッグだと気がついた」とのことだった。

 「そりゃ、たしかに不便だわ」と思っていたのだが、しかし、それでもケリーバッグもしくはケリーバッグ型バッグ(笑)を持ちたい「定期券出し入れしなくてはならないロウワー」な彼女たちは、すごい技を編み出したらしい。どんな技かというと、「留め金を止めずにラフに持つのがオシャレ」ということにしたみたいである。私はそういう方面に興味がないので、どんな過程でそうなったのかわからないが、でも街や電車内で見かけるケリーバッグやケリーもどきの大半が留め金をきちんと止められてなくて、だらりと半開き状態になっている。
 なんかあれてって、ジーパンで言えば「チャック全開」ってかんじがして、私はあまり好きではないのだが、いつのまにかあれで定着してしまったようだ。まあ、たしかに、スーパーモデルがショーの楽屋からジーパンにTシャツ姿で颯爽と現れてリムジンに吸い込まれる短い間だけ、「チャック全開のケリーバッグ」を無造作に抱えていると、それなりにカッコいいかもしれないが、東京の電車の中でそれをやられても・・・・

 おっと、ついつい「いまどきの流行はよ〜〜〜」と熱くなってしまった。
 そういえば、先日「六本木ヒルズに3回も行った」というオカンと電話していたときに、オカンが妹引き連れて東京タワーに行ってみると「展望台は大行列であきらめた」そうで、妹曰く「ヒルズ効果じゃない?」
 六本木ヒルズに行くと、東京タワーが間近に見えるし、ヒルズの「展望台」は長蛇の列だから、「あっちに昇ろうか」と人が流れたのかもしれないし、そもそも今年のGWは「安・近・短」傾向で、国内の観光スポットに人が集中したようなので、東京タワーもその恩恵にあずかったのかもしれない。

 そんな分析はさておき、母曰く「子供連れだったら絶対にタワーのほうがいいわよ」
 東京タワーの下には「蝋人形館」などがある5階建てくらいのビルがあるが、あそこの屋上が「昔のまんま」だったそうである。昔のデパートの屋上と同じようなもんだったが、グルグル回る小さな汽車ポッポや、100円入れると(今はもっと値上がりしたのかね)3分くらい上下に揺れる乗り物など幼稚園以下の児童が喜びそうなショボい乗り物がたくさん健在だったそうだ。
 ついでにゲームセンターにも寄ってみたようだが、「昔と同じ機械がまだ現役だ」(妹談)という、「ビフォー・インベーダー」な古(いにしえ)のゲーム機がたくさん残っていたそうだ。あそこはコインゲームが主流で、電気ルーレットなどがまだ元気に「ピピピピピ」と回転していたらしい。(あれには小遣いをだいぶ吸い取られたもんだ)
 六本木ヒルズと言えば、先日行ってみたときには、ほとんどショッピングモールを通らなかったので、どこにどんなお店が入っているのかよくわからなかったが、今日は暇だったので公式サイトを眺めてみた。やはりブランド店が主流だが、WAVEの横にあったラピスという青山ブックセンターと並んで「デザイナーさん御用達」だった文房具屋もヒルズに入ったみたいだし、あのあたりにあった店で他に入っている店ないのかな、あのハンコ屋さんはさすがに入ってないな・・・・あれ?「鈴酒」っていう酒屋さんが入っているが、そういえば、WAVEの先に小さな酒屋があったな・・・まさかあそこ?

 その店がヒルズに入っているのかどうかわからないが、WAVEの先でテレ朝通りのちょっと手前に中途半端な雰囲気の酒屋があった。ヒルズの下に埋もれたものの思い出として書いておこう。

 あるとき、会社に来たお客さんが社長にワインを持ってきてくれた。どうやらとても希少なワインらしい。そのお客さんはいつも入手困難な吟醸酒などをくださった「通」だったのである。
 しかし、その客が帰ると社長は「オレはワインって味がわかんねーんだよな」と言い出した。ワインブームの走りのころである。他の社員のオジサンも「そうですよね、高いの飲んでも全然わかんないですよね」などと相槌を打つ。私と他の女性社員がたまりかねて「でも、Dさんがせっかく持ってきてくれたんだし、かなりいいワインなんだと思いますよ。いいなあ、そんないいワイン、私らだって飲んでみたいですよ。おうちに持って帰ればきっと奥様や娘さんが喜びますよ」とフォローしたのだが、社長はいきなり「じゃあ、おめーらも飲んでみろ」と言い出した。

 ひえええ、夕方とはいえ、勤務中だけど、そこはワンマン会社ですから、社長がいいっていうんだからいいわけで、でも私は「せっかくの高級ワインをこんなところで飲みたくないです〜〜〜そんなだったら私が持って帰る!」と必死に抵抗したのだが、社長はそうやって高級ワインの味を知りもしないくせに有難がる私たちに意地悪したくなったみたいで「いや、ここで開ける」と言ってきかない。
 しかし、会社にはワインオープナーなんてなかったので、下っ端の私が買いに行かされた。「交差点のところにある丸正に行けばあるかなあ、あとどっかに酒屋あったっけ?」と思いながら外に出たら、「そうだ、あそこに酒屋があった」と思い出し、その酒屋に駆け込み、「すいません、ワイン開けってあります?」と言うと、一番シンプルなやつを出してくれた。「おいくらですか?」と聞くと「いいよ、持ってきな」と言われたので、ありがたくいただいた。
 たぶん、あんなもん100円とか200円くらいだろうし、もしかすると仕入れたワインにタダでついていたものが余った粗品だったのかもしれない。でも、以前、友達のうちに遊びに行ったときにやはりワイン開けがなくて駆け込んだ近所の酒屋はしっかりお金をとった記憶があったので「あそこはいい酒屋だ」と思ったのであった。

 おっと、「他に何にも買ってないのに、ワインオープナーをタダでくれた。」という話だけで長くなってしまった。
 それ以降、なんとなくその酒屋に好感を持った私は(恋の始まりってこんなもん)、打ち合わせで必要なジュースなどを買うときにもスーパーには行かずにその酒屋で買うようにしていたのだが、ちょうどテレ朝通りの手前にあるし、バス停も近かったのでその店で道を尋ねる人が多かった。

 そして、テレ朝通りの奥には中国大使館をはじめ、大使館が多い。
 ある日、私が買い物していると、ヒスパニック系の若い女性がなにやら道を聞いているようだったが、店番に立っていたのは、そこのオバチャンで「え?どこ?」と聞いても、その外人さんは英語もロクに話さないみたいだし、何を言っているのかよくわからない。私が「どうしよう、助け舟出すかな」と思っていたら、奥からオジチャンが出てきて、「なに?どこ?」と外人さんに声をかけると、彼女も「〜〜〜〜」となんか言い、「ああ、エクアドルね!」とレジの脇に貼ってある大きな地図を指差し「今、ここ。そんでエクアドル、ここ」と説明してあげてた。

 各大使館への道を聞く人が多いので、手製の「大使館マップ」が用意されていたのである。
 そして、あの周辺はビルの一室に入っている小国の大使館も多いのだが、そのオジチャンは「エクアドル」みたいなマイナーな国の大使館でも即座に対応できたことに感激したのであった。
 スーパーのほうが安くても、ああいう商店だとついついひいきにしたくなるんだよな。

 あそこの酒屋がヒルズに入ってくれれば、あのオジチャンが「え?なに?サマンサ・タバサ?」で地図を指差し「今、ここ。サマンサ、ここ」と鮮やか教えてくれるんだろうけどなあ(笑) 

 で、話が錯綜してますが、会社で飲んだ高級ワインは、やっぱりなんだかよくわからなかった。
 社長やオジサンたちは得意げに「な?味なんてわかんないだろ?」と言うが、私は必死に「でも、凄く香りがいいですよ。たぶん、ほんとにいいワインなんですよ。ああ、こんな会社のコップで立ち飲みなんて・・・」と嘆いていた。たしかに、私にはその価値が全然わからなかったが、なんとなく「ロシアの亡命貴族な味がする」と、元伯爵令嬢が場末の娼館でスケベオヤジたちに「貴族ったって、たいした女じゃねーな」とバカにされているような、高級ワインの悲しい末路を一人で嘆いていたのである。
5月9日(金)

 少しだけ仕事が忙しいので、やや肩こり気味になり、今日は久々にスポーツクラブに行って軽く運動してからプールでちょびっとだけ泳いだ。背中がほぐれた。
 実は昨日も行くつもりで準備していたのだが、また蕎麦屋に拉致されて酒飲んでしまったのである。
 ここんとこ、酒飲む量も回数も増えているので、「やはり少し控えないとなあ」と思っていたのだが、今日は家に帰ると先日の健康診断の結果通知がポストに入っていた。ドキドキしながら封を開けた。

 「γ-GTP」は酒飲みのアイドルである。もしくは酒飲みの偏差値である。酒飲みは「γ-GTP」について語ったり、数字を見せあいっこするのが大好きだ。
 私も「いつかはγ-GTPで一喜一憂することになるだろう」と思いつづけて数年たつが、なかなか自慢できるような数値にならない。

 というわけで、今年も真っ先にγ-GTPの欄を探した。
 15でした。去年と全く同じ数字。
 ちなみに基準範囲は「16〜73」と書いてある。肝臓が死ぬほど丈夫らしい。
 「お酒控えなくちゃ」と思っていたのに、いきなりくじけそうだ。

 まあ、しかし、腎機能は昔から時々B判定になるので、肝臓は強いが腎臓はそれほどでもないらしい。
 そして、やはり「HDLコレステロール」という「善玉コレステロールで、動脈硬化を防ぐ作用があります」っていうのの数値も高い。食生活は年々劣化しているというのに、このあたりの数値は不動だ。これも、体質なのかなあ?

 というわけで、生活習慣の下降が全く反映されていない素晴らしい検査結果を見るにつけ、「丈夫な内臓に産んでくれたお父さん、お母さんありがとう」と遺伝に感謝するしかない。
 でも、今年は婦人科健診も受けたので、そっちの所見だけが「子宮筋腫が疑われます。近医で精密検査をお受けください」となっており「わーい、やっと悪いところが見つかった〜」と喜ぶべきなのか「超健康体、敗れたり」と悲しむべきなのか、ちょっと悩む。

 今日もスポーツクラブで体重計に乗り「どええええ」と思い、「少しはダイエットも考えよう。はやり酒はカロリー高いしな」と悔い改めていたのだが、でも健康診断って「あっちが悪いかも。こっちも悪いかも」と健康な人を不健康にするが、そういえば会社にいる「ラーメンおたく」のお兄さんは、「健康診断に行くと、明日にでも死ぬような数字が出るので不愉快だ。人を病人呼ばわりしやがって・・・・。こうやってちゃんと毎日元気に会社に来ていて、どこも自覚症状が無いのだから放っておいてほしい」といつも憤慨していた。
 彼より、10年くらい年配の某部長は、毎年絶対に健康診断に行こうとしないので、総務でも問題にしているのだが、彼の言い分は「健康診断なんかに行ったら、そのまま強制入院させられそうでイヤだ」
 というように、人々を不安にする健康診断であるはずなのに、「どうしよう、また太った」という私の不安を増長してくれないので不満だ。
 なんでこんなに太っていても、「肥満度 −8.1」でBMI指数が「20.7」なんだろう?BMI指数が「20未満」だと「痩せてる」って診断になるんですよ。試算してみると、私の身長だと体重が51`を切ると「ヤセ」になるらしい。たしかに、そんな体重になったことがないので、私が今後も「ヤセ」と診断される可能性は低いが、でも「ふつう」が「20〜24」で、「20.7」っていうのは、「普通でも、ややスマート」というような雰囲気ではありませんか。

 もちろん、美容体重とこういう健康指標体重では、ずいぶん開きがあるし、べつにタレントやモデルのように痩せたいわけでもないが、今の自分の体型に決して満足しているわけでもないし、それに「太る原因は飲みすぎに違いない」とせっかく心を改めていというのに、「体重OK、肝機能もOK」と言われたら、禁酒する後ろ盾がなくなってしまうじゃないですか!
 お願いだから、私を甘やかさないでほしい。
 と、毎年言っているような気がするのもなんだな。

 まあ、今の会社は自宅に診断結果が郵送されてくるので盛り上がらないが、前の会社ではまとめて会社に送られてきて、それを配っていたので、オジサマ方は皆で一斉に開けてキャーキャー騒いでいたのだった。中には「年に一回の楽しみ」という人までいた。健康診断は、「大人の通知表」である。「子供の通知表」は成績が良いと、ゲームを買ってもらえたりするが、大人は健康診断の成績が「去年よりもいいぞ!」ってことになったら、大手を振って飲み行けるというご褒美があるようだった。
5月7日(水)

 春になって、やっと「お布団との恋が冷めたかも」と思っていたのに、GWはずっとお布団にくるまって寝ていたような気がする。愛が再燃したらしい。
 昨日は前日の飲みすぎで超眠かったが、夜は10時半には床につき、わりとあっさり眠ったのであるが、今朝はまだ眠かった。なんで、こんなに寝ても寝ても眠いのだろう?
 そういえば、妊娠中のA嬢は「食欲旺盛で、とにかく寝て寝て寝まくっている」状態らしいが、私もその話を聞いて想像妊娠しているのかもしれない。とにかく妊婦に負けないくらい眠い。

 最近のワイドショーは戦争報道も一段落して、やっと本来のワイドショーに戻ってくれたようで、連日「白装束集団」の追っかけに余念がないが、昨日今日はやっと「大物芸能ニュース」が飛び込んできた。
 「窪塚洋介、誕生日に電撃入籍」である。
 窪塚君ファンの私としては、あまり心から楽しめないニュースではあるが、だからって別に「キーーーーーッ!」と叫びながらジダンダ踏むようなもんでもなく、「あ、そうなの」と冷静に受け止めていたのだが(ほんとですってばっ)、どっかのスポーツ新聞の記事が紹介されており、それが・・・

 「お相手の名前はノンちゃん」

 ・・・・・なんかいきなり悔しくなった。「ノンちゃん」とは私の幼名であり、親や兄弟や高校以前の友達は私のことを今でも「のんちゃん」と呼ぶのだが、そうか、窪塚君の奥さんも「のんちゃん」なのか・・・・そうか、そうか、そうなんだ、へえ〜そうなの。(さっきの「そうなの」と様子が違うようだ)

 というわけで、おかげで血圧が上昇し、なんとか定時に会社に着くことができました。
 連休のせいで、私に回ってくるはずの書類が多数滞っていることは覚悟していたが、やはり今日になって一斉にドカドカと襲来。ハイジをこき使ってせっせと下働きをさせる。
 以前は、派遣の人にお願いしていたエクセルの表を請求明細書に作り直したりする仕事が沢山あるのだが、4月で派遣の人が変わって、何回か簡単そうな作業をお願いしてみたのだが、どうも新しい人はエクセルが苦手というか、そもそもそういう地道な事務作業の経験が無いようで、前の人みたいにザクザクやってくれないのだ。

 前の人は、私がそれほど説明しなくても先月の見本を見せて「これと同じに加工してください」と言えば、きっちりとA4の用紙で出力できるよう作ってくれたのだが、今度の人はそもそも「見本の真似して作る」ということが出来ないどころか、コピーしたり挿入したりという基本動作もいちいち「こうして、このあたりをガーーーっとコピーして、1つのシートに貼り付けて・・・」と目の前でやって説明しないとできないみたい。それに、数字に入力だけやらせてみても、ちゃんと確認したり、合計を合わせたりする頭が無いようで、間違ったままで戻してくるので、私がちまちま確認して直していると、自分でやったほうが早かったりする。過去にいた2名は、スピードに差があっても、二人ともわりと暇にしていたらか、ちゃんと確認してくれて、私が訂正したことなんてなかったのに・・・・そりゃ「あ、これは私の説明不足だった。この数字じゃなくて、隣の数字入れてほしかったのに」なんてことはあったけど。

 いまどき、そんなに「できない」派遣の人も珍しいので、「今まではどういう仕事してたんですか?」と探りを入れたら、「保険の営業でした」とのこと。セールス・レディだったらしい。うううむ、そりゃ困ったなあ、私けっこう面倒なエクセル作業たくさん頼みたいんだけどなあ、と心配していたが、新に配属されたハイジがヤル気満々なので、面倒な仕事は全部ハイジにやらせることにした。「これ先月のだから、これと同じに作ってね。そんでプリントアウトして私にちょうだい」と言えば、ハイテンションでやってくれるから大助かり。仕上がりも完璧だわ。

 そんなかんじで、バリバリ仕事していたのだが、夕方になったら電池が切れてきて、また眠くなってきた。
 私の後方に座っている総務部の同僚2名は二人揃って地理オンチなのだが、今日もその一人が「米沢って、仙台?」という謎のことを言うので、総務課長が苦笑いしながら「おまえ、そういう発言は小さな声で言え」「え?なんで?」「客に聞かれたら、会社のレベルを疑われる。せめて『米沢って宮城県?』くらいにしてくれ。」
 もう一人の子が「Mちゃんって国内地理苦手だよね〜この間もそんなこと言ってなかったっけ?」と受けていたが、私は先日彼女が、カード会社から送られてくる雑誌の表紙を見て、「タヒチってどこにあるんだっけ?」というので、「たしか、ハワイより遠いんだよ」と答えたら、「フィンランドのあたり?」
 たぶん、フィジーと間違ったんだとは思うが、タヒチとフィンランドが隣合っている地理感覚っていうのも凄いと思った。
 もちろん、彼女はタヒチが「南の島」だということは知っており、「ボラボラ島に行きたいんだよね〜。友達がいいって言ってたか」などと言っていた。

 母から久々にメールがあり、私が訪ねたみた4日には妹を連れて東京タワーに行っていたらしい。今日、父が白内障の手術をすることになっていたので、昨日から祖母をショートステイに出して、家に戻りメールを書いてくれたようなので、さっそく電話してみた。
 「もう、3回も六本木に行った」とのこと。埼玉に住む叔父が通っていた中学校は「ヒルズの下に埋まった」ようなので、やはり早速見学に来て(あの姉弟は新しもの好きである)、祖母宅にも寄ったようなのだが、祖母は叔父の顔を見ても誰だかわからなかったみたいで「T叔父さんは、2時間くらいで帰っちゃった(笑)」
 祖母の世話でずっと都心にいるので、「最近は建築見学に励んでいる」らしく、「汐シティはよかったけど、品川のはダメね」とすっかり「高層ビル評論家」になっていた。要するに「タダで一番上まで登らせてくれる高層ビル」が高い評価を受けるんだけど。

 もしかしたら祖母が老人ホームに入れるかもしれないので、「そうなると、私もお父さんも暇になってしまう」と言っていたが、ああして自宅介護していても、これ以上良くなるわけでもないし、だんだんボケも進んでいくし、そのうち、母のこともわからなくなってしまうかもしれない。そいうえば、T叔父さんのこともわからなかったそうだが、妹もやはり他人扱いでムクれていたそうだ。母曰く「孫の中では、あんたの名前だけ言うわよ」なのだが、果たして私が訪ねてもわかってくれるかどうか・・・ 
5月6日(火)

 昨日はAさんちに行く予定が準備1/10000端のためキャンセルになり、かわりにS君と食事に行くことになった。
 6時に下北で待ち合わせて、S君が前から気になっていたらしい、お魚居酒屋に行ってみたが、早い時間だというのにほぼ満席状態。それでもなんとか二人分の席があったので、入ることができた。
 店長はガッチリとしたかんじの人であるが、他の店員は美容師みたいな風貌が多い。ひょろっとした兄ちゃんたちが、お魚に串を通して塩を振って炭火で焼いている。
 店員も若いし、客も若者が多かったが、渋い魚料理ばかり出てくる渋い店であった。どれも美味しくて、「さすが、流行ってるだけあるね」
 魚の骨せんべいが美味しかった。鰯や穴子の骨をパリパリに焼いてある。「これを駅前で配ってくれればいいのに」と思った。キレやすいという若者たちにカルシウムを補給してやりたい。しかし、S君には「カルシウムが不足するとイライラするというのは眉唾らしいよ」と言われた。そうなのかどうかはよく知らないが、ウナギの骨などは、私も幼少のみぎりによくおやつに出てきて、子供たちは喜んでボリボリ食べていたし、あれ食べてると、「ああ、この骨が自分の骨を補強して、背が伸びたり足が長くなったりするんだ」と勝手に実感してしまうので、けっこう幸福感を感じられるおやつだと思う。

 お腹一杯食べて、日本酒もけっこう飲んで二人で9000円也。
 まだ9時前だったので、一杯ひっかけることにしたが、うろうろとバーを探していたら、S君が「電車から見える、いかにもシモキタな飲み屋がたくさんあるあたりに行ってみたい」と言い出したので、若者の願いを叶えてやろうと、トラブル・ピーチなどのある一画へ。小さい飲み屋が何軒かあるが、まだ時間が早いし、連休の最後だし、どこも空いている。
 結局、わりとこぎれいで、サバービア系の音楽がかかるバーに入った。先客は若い男の子が一人だけ。
 焼酎が置いてあったので、マスター(と、言っても私よりも年下であろう)と焼酎の話などをしつつ、ちびちび飲んでいたのだが、いつのまにか先客の男の子も会話に加わり、なんだかんだ喋っているうちに他の客も入ってきて、狭いカウンターは人でびっしりになり、そうこうしているうちに、酔っ払ってきて(さっきの店でもビール&日本酒でけっこう飲んでたし)、その男の子も酔いが回ってきたのか熱心に喋りはじめ、医学生だということがわかったのだが、でもデモシカ医学生らしく、「ほんとうは日芸に入りたかった」とか言ってて、どうやら日芸には落ちて、泣く泣く医大に進学したらしいが、日芸ってそんなに難関でしたっけ?

 そんで、彼が本当にやりたいことは「とにかくなんでもいいからガンダムに関わる仕事をしたい」そうで、「なんでもいい」と言いながら、ほんとにやりたいことは「ガンダムの主題歌を歌いたいんです!」
 というわけで、偶然隣に居合わせた若者と、延々と「ガンダム・トーク」を繰り広げたのだった。実にシモキタらしい光景である。S君もきっと満足してくれたことと思う。

 12時になったので、「そろそろ帰らなきゃ」とお会計。6500円也。あんだけ飲んだわりには安かった。
 こんなに飲むはずではなかったが、ガンダム話が面白かったからついつい酒が進んでしまった。
 3連休後の出勤で、明日はただでさえダルいことが予想されるのに、また二日酔いか?
 よろよろと家に帰り、「でも、今日は記憶が飛ぶほどではないな」と思いながら水分補給していたら、電話が鳴ったので、「もしやB君?」と警戒しつつも出てみたら、さっき下北で別れたばかりのS君であった。向こうもかなり飲みすぎたようで「なんか不安になってきた」とかなんとか。不安症はほんともーしょーがねーな、と話し相手していたら、NHKでは「IT」が始まった。GWの深夜はスティーブン・キング祭りなんですかい?

 「IT」はけっこう怖かったんだけど、安っぽい映像でやられると、「アルバムに貼ってある弟の写真から血が滲み出てきた」なんてシーンもどうってことないな。文章だと無茶苦茶怖かったけど・・・・「ギャー、怖くて自分のアルバムを開けないじゃん!」とマジで怯えながら読んでいた。冷静になって考えると、アルバムの中の写真が動くとか、血が滴ってくるとかっていうのは、子供のころ、暗い廊下にかかっていた何気ない写真が怖かったりした気持ちをうまく描写しているだけなんだけど、キングはそういう「子供が真剣に怯えるもの」を思い出させてくれるのが上手いよなあ。

 などと考えつつも、水分補給が済んで寝支度をして布団に入ると、すぐにぐっすり寝てしまったらしい。

 やはり朝の気分は最悪だった。休日をすっかり夜型で過ごした報いと、昨日の飲みすぎが祟って、もうヨロヨロ。なんとかシャワーを浴びて、気合を入れようとするが、フニャモニャだ。会社行きたくねーーーーー。
 なんとか、いつもより15分遅れで出社するが、頭が全然働いていないというのに、連休の間に会計システムのバージョンアップをしていたので、それに関する連絡メールがドワワっと来ていたが、読んでも全然頭に染み込まない。上司は出勤してバックアップとデータコンバート作業をしていたのだが、昨日から3連休をとっているために、「ミヤノさんも管理者にしておきましたんで、なんかあったらヨロシク」

 まず、親会社の経理部長とうちのシステム部長から「保守契約のID番号をメールしてくれ」との指令。
 ソフトの種類だけ契約が発生しているし、しかも契約者番号毎にID番号があり、それがいちいち「ローマ字混じりの12桁」くらいあるので、眠いしダルいしまだ酒が残っているような我が身には、その番号が大蛇のように長く感じられて、眩暈がしてきた。
 それでもチンタラと書いていたら、システム部長が「まだ?」とやってきたので「だって、こんだけあるんですよ?」と保守契約カードを見せたら、「げ、一個づつ違うの?」「そーなんです、今一生懸命打ってますから待っててください」

 やっと終わったと思ったら、今度は売上を入力している営業アシスタントから、「納品書が印刷できない」
 内線で相手していたが、よくわからないので、営業のフロアまで馳せ参じて、「前はここで設定できたんだけど、あれ?おかしいな?」とバージョン・アップでそういう細かい設定の方法が微妙に変わっているようなのだが、半分眠っている頭ではそれがサクサクわからないので、ウロウロしたが、なんとか設定を変える画面を発見して、自分の席に戻ると、今度は同じフロアにいる人が「売上集計ができなくなった」と言うので、「たぶん権限が無くなっているんで・・・・権限設定はO部長がやるんだけど、休みだから私が任されてたんだが・・・・なにぶん、やったことないんで・・・・ちょっとしばらく待ってて・・・・」と、権限設定画面に行って、あれこれいじくったら、なんとかなったようだ。

 あー、なんかもう帰りたいよわたしゃ。
 朦朧とした頭で、朝からドタバタしたので、すっかりくたびれていた。
 午後になって、少しだけ目が覚めてきたが、それでもやはり集中力には著しく欠けていたので、「いいや、今日はリハビリってことで、明日から真面目にやろっと」と思っていたのに、ハイジが「なんかやることありませんか?」と言ってきたので「ちょっと待って、私まだ頭が死んでるんだから〜」と、言っていたのだが、ふと先週、T部長がO部長に依頼して、私に回ってきためんどくさい集計があったのを思い出し、それをハイジにやらせることにした。

 まったくハイジったら連休明けだのにテンション高いんだからもー。クララを見習ってほしい。ほら、居眠りしちょるでしょ?
 というわけで、ヤル気満々のハイジのために、難しい仕事を与えてあげました。
 大量のデータの中から、お目当ての経費を拾うという作業。シラフでやってもうんざりするが、二日酔いの頭では触るのも嫌な作業であった。でも、そういう「○○の経費を月々でまとまてくれ」っていう依頼は多いので、そういうのも今後はなるべくハイジにやってほしいから、触りだけやらせてみたが、熱心にやっているので、調子に乗って全部やらせた。(データ拾いのコツを伝授しつつ)

 つーわけで、ロッテンマイヤー先生もクララもモミの木の木陰でダウンしているというのに、ハイジは一人で裸足で野山を駆け回っていたのであった。自分のネーミングの確かさに愕然とした。ロッテンマイヤー先生は元気なハイジに振りまわされてよく卒倒していたっけねえ。
 余計なお世話な一言であるが、ハイジは長生きしないのではないかと思った。3連休明けなのに、昼休みも満足にとらずにバリバリ仕事して、「他になんかやることありませんかっ?」などと言ってくる人間は、ぜったいに長生きしないと思う。

 話は変わるが、今日になったらパッタリと絶滅していたが、先週までは朝や帰りの電車では「呪文をとなえる女子高生」がたくさんいた。中間テスト期間らしい。
 友達にテキストを見てもらいながら、「かーいんしゅー しゅんじゅせんごく しんぜんかん しんごかん さんごく せいしんとうしん なんぼくちょう ずい とう ごだい ほくそうなんそう げんみんしん ちゅうかみんこく 中華人民共和国」などと唱えている光景は微笑ましい。

 そのお向かいでは「徒然なるままに・・・」と徒然草の冒頭を耳を塞いでブツブツ言っている女子高生二人組み。
 なぜだかわからないが、電車の中で呪文を唱えているのは女子高生ばかりであった。男子は電車の中では恥ずかしいから唱えないのだろうか?

 暗記や暗誦が後にどれだけ役にたつのかわからないが、でも20年後に、くたびれ切って仕事から帰る道すがらに「つきひはひゃくたいのかかくにして、となりのかくはよくかきくうひゃくだ」などと思わず呟いてしまい、一人でホヘヘと笑えるのなら、暗誦も無意味ではないと思う。
 「春は曙 ようよう白くなりゆく 生え際」と、鏡を見ながら呟いて涙ぐんでみたり・・・・

 そういえば、欧米人ってよく詩を暗誦できたりして、あれも学校教育の賜物なのか知らないが、この間観た映画「24時間パーティー人々」でも、乞食同然の浮浪者が突然そいう詩を朗読しはじめ、疲れた主人公もその一節を当然知っており(ケンブリッジだかオックスフォード卒)少しだけ励まされるというシーンがあったが、そういう「浮浪者」や「乞食」や「見るからに無教養な人」がいきなりシェイクスピアのソネットなどを呟き、それを聴いた教養ある人が心癒されるというシーンはよく小説なんかにも出てくるシーンだ。

 ああいうシーンに出くわすと、いつも思うのだが、私が例えば新宿西口公園をとおりがかって、浮浪者が何か呟いていて、それが私にショックを与えるとしたら、何を呟いてもらえばいいのだろうか?「月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也 」じゃあねえ。「祇園精舎の鐘の声」でもねえ。「教育勅語」でもヤだし、「雨ニモマケズ」でもなんか違うし、いっそのこと椎名林檎の歌詞でも朗読してもらったほうがいいような気もするが、それじゃ私にはわからないし(笑)なんかいいのないのかなあ。ないなあ。  
5月4日(日)

 昨晩は結局NHKをつけっ放しにしてしまい、いつのまにかホラーなドラマが始まっていて、途中からちゃんと観たのだが「どうも、キング原作っぽいな」と思っていたが、やはり「スティーブン・キング脚本」という連続ドラマだった。終わったら4時近かった。

 目が覚めたら、まだ10時だったけど、かなりダルかったので、そのままウダウダしていて、昼過ぎにやっと起き上がってシャワーを浴び、またグダグダしていたが、そのままだとまた引き篭もってしまいそうだったので、思い切って外出することにした。
 結局、家を出たのが3時ごろで、電車で渋谷まで出てから、バスで「六本木ヒルズ」
 青山まではスイスイ動いたが、六本木に近づくとひどい渋滞。
 やっとテレ朝通りまで近づいたが、テレ朝通りは一方通行になっており、その角にポツネンと残ったマンションは、前はカフェ・ド・クリエが入っていたが、今はTSUTAYAが入っているようだった。
 そして、驚いたことに、そのマンションの裏手にも道路ができていて、その先がWAVEの跡地にあたるオフィス・タワーになっているようだ。

 使用前の街の様子を知っているだけに、あまりの変わりように驚く。
 オフィス・タワーの建設中にも前を通りがかったことは何回かあったが、ああもエグられてしまうと「WAVEとテレ朝通りの間には前は何があったっけ?」と考えてしまう。あそこには、ゴチャゴチャと小さな店があって、冴えない中華屋の焼きソバがけっこう好きで、ときどき食べに行ったっけ・・・・あと、そうだ、あそこに印鑑屋があって、会社のゴム印はいつもあこそに注文して作っていたのだ。あのハンコ屋のオジサンも六本木の主の一人だったが、どうしているのだろうか?

 バスはオフィス・タワーの地下に着いた。そこで降りても、どこから地上に出ていいのかよくわからなかったが、家族連れのあとをなんとなく着いて行き、なんとなく回転扉を入って、なんとなくエスカレーターを上ったら、広場に出た。
 さーて、なにがどうなっているのかさっぱりわからない。特に下調べもしていなくて、私の目的は「六本木ヒルズを抜けて麻布十番に行く」であったのだが、どこをどう辿れば十番に抜けられるのかよくわからん。

 とりあえず、見晴らしの良さそうなところに行ってみる。
 そこからは、東京タワーも見晴らせて、写真撮影している人がへばりついていた。
 とにかく人が多い。ごったがえしているというよりも、ビルの根元にアブラムシがわいたような雰囲気である。
 いかにも「GWだけど、特にこれといって行きたいところもない」という人ばかり。老若男女入り乱れた「暇そうな人々」があてどもなく彷徨っている。

 丘の下を眺めると、庭園ができていた。旧テレビ朝日は、斜面のてっぺんくらいに建っていたはずなので、ここらへんがテレ朝の敷地で、あそこらへんが旧テレ朝の池があった庭園だったのだろうか?
 昔の地理を生半可に知っているだけに、方向感覚が妙に錯乱されて気持ちわりい。
 でも、なんとか芋洗坂らしき通りを発見し、そこには見覚えのある建物もあったので、「あっちの方向が麻布十番だな」とあたりをつけ、テレ朝通り側のほうから攻めることにした。
 そっちには、マンションや映画館があるらしいが、どれがなんの建物だかよくわからず。
 ともかく、なにやらグルグルと階段を下りていったら、十番に向かう通りに出た。人もゾロゾロと歩いている。テレビ番組では「麻布十番の経済効果が・・・」などと語られていたが、たしかに、十番に抜けようとする人は多いみたいで、やっと旧スウェーデン大使館のあたりに出たら、そこに出来ていたスーパー・マーケットの入り口にあるデリ・カフェみたいな店も大混雑。
 犬を散歩させていた地元民らしきオジサンが「十番祭りみたいだな、こりゃ」とボヤいていた。
 てくてく歩いていたが、途中にあるハンバーガー屋は、かつて見たことない賑わいを見せていたし、他の「オープン・カフェ方式」の店もどこも混んでいた。六本木ヒルズ内で、カフェを発見できなかったか、混んでいて断念してしまった人たちがそこで休んでいるようだ。

 「どこもかしこも人だらけ、こんなの、私の知っている十番じゃない!」
 と思いつつ、十番の駅を通過すると、そこは私の知っている寂れた東麻布であった。あいかわらず冴えない住宅が立ち並び、通りも閑散としているのでホっとする。

 そして、久々に祖母宅に行ってみたのだが、玄関には鍵がかかっていた。下の階にいるはずの伯父も不在。車はあるので、山に行っちょるのだろう。母がいると思って行ったのだが、やはり事前に連絡しておくべきだった。中には祖母がいるのかもしれないが、うっかり鍵を忘れたので入れず。

 くそーーーー、せっかく「六本木ヒルズ見学」と「祖母の見舞い」という完璧な計画だったのにぃ。
 しかし、ちゃんと押さえの計画も用意していた。(堅実な性格である)
 去年の誕生日に母上から戴いた「三越の商品券」を使うべく、持ってきたのである。よって、日比谷線の神谷町まで歩く。(大江戸線や南北線が開通するまでは、祖父母宅の最寄駅は神谷町であった。祖父は「赤羽橋駅」の開通を心待ちにしており、祖父の存命中に「赤羽橋」も「麻布十番」も利用できるようになったので本当によかった。)

 神谷町付近のカフェでサンドイッチを食べて腹ごしらえをしてから、日比谷線で恵比寿。
 「六本木ヒルズ」の次は「恵比寿ガーデンプレイス」というのもなんだが、とにかく「三越の商品券」を消費しなければならない。1万5千円分あるので、これでなんとしても、今日こそ財布を買うのだ。

 財布がボロになってから数年になるが、ずっと買おう買おうと思って、今だに使いつづけていたのだ。
 今使っているお財布は、たぶん23歳ごろに買ったもので、14年選手なのである。
 Y’SACCSの黒いシンプルな財布でとても気に入っていたが、ファスナー部分がボロボロだし、表面の革もツルツルのテカテカになり、あちこち穴が開いてきた。
 恵比寿の三越にもY’SACCSはあったが、財布はあまり種類がなかった。他の店も探すが、財布はほとんど置いてない。あきらめて、Y’SACCSでコゲ茶色のシンプルなものを購入。9000円弱。
 まだ商品券が余っていたので、Y’SACCSで黒のリュックも買おうか迷ったが、リュックもボロくなったとはいえ、まだ使えそうだし、それよりもそろそろ「リュックなOL」は卒業しようかと思っていたので、もっとシャレたバッグを買おうと探したが、これといったのも見つからず、かわりにスカートを買ってしまった。

 それで、商品券残高が2000円くらいになったので、買い物は終了して家に帰ることにした。徒歩で。
 ガーデンプレイスから三軒茶屋までは、けっこうお気に入りの散歩コース。代官山を経て、代官山ホームズに入る道から中目黒い出て、目黒川沿いの道を歩き、野沢通りから三宿に出て・・・・・
 六本木→神谷町も歩いた後だったので、三宿あたりでかなり足が痛くなってきた。三茶に着いたときにはもうフラフラ。
 スーパーに寄って、なんとか買い物して、ヨロヨロと家に到着。7時半を回っていた。3時から7時まで、ほとんど歩きっぱなしだったな。

 でも、こうしてガシガシ歩くと頭真っ白になるので、気分はいい。
 散歩はやっぱり体の健康にも心の健康にも効果的である。

 散歩してたら、何匹か「老いたゴールデンレトリバー」に遭遇した。レトリバーブームも成熟したのか、最近は老犬らしきものが増えてきた。若いころは眩しいほどの「金髪」を太陽光線の下で誇らしげに輝かせていた彼らの毛並みもすっかり衰え、「白髪まじり」になってきたみたいで、「ゴールデンレトリバー」改め「シルバーレトリバー」になっている。

 それにしても足が疲れた。冷たい水で洗ってリフレッシュ。
 引越しすると言ったまま連絡が途絶えていたAに電話してみた。何回か電話したのだが、留守電になっていて繋がらなかったのである。今日はやっと電話に出てくれた。
 25日に引越しして、テレビと洗濯機と冷蔵庫は買ったものの、「まだカーテンがついてない」とか「まだ荷物が放置されてる」らしく、仕事にはなんとか行っているようだが、まだお腹が痛い状態が続き、「ダルくて荷物の整理ができない」らしい。
 吐き気はかなり治まったみたいだけど、医者からは「なるべく安静にするように」と言われているが、仕事休むわけにもいかないので、頑張って働いているようだ。
 まだ部屋が全然片付いてないようなので、少しサマになったら遊びに行くことにした。 

 掲示板もGWでお休みなのか、またアクセスできませんぜ。
5月3日(土)

 なんかシャッキリしないんで、昨日は久々にクラブに行ってみた。
 リキッド・ルームでマユリさんがデトロイトからDJ呼んでたので、それに行ってみた。
 ファンク系のテクノが聴きたかったのである。

 連休の谷間のせいか、歌舞伎町は比較的閑散としていた。
 あの火災のあったビルの前も通ったが、まだそのまんま放置されていた。「セクハラ・クリニック」の看板も健在だった。
 歌舞伎町は女性の一人歩きには客引きが寄ってこないので、スタスタ歩けるのだが、珍しく声をかけられた。バーの客引きらしいが、ホストクラブだったのだろうか?

 エレベータで行けたので、「非情階段」を登らずに済んだ。中に入ると、思ったよりも客が多かった。フロアはほどよく埋まっていて、すでに黒人DJがプレイしていて、エレクトロ系のまったりしたやつをかけていて、そこそこ盛り上がっていた。
 12時半に次のDJになり、まあまあって感じだったので、「こんなもんかな?」と、ヨロヨロと踊っていたが、1時半くらいになったらそのDJが本気出し始め、ジェフ・ミルズばりのパワーを見せてくれた。フロアも大盛り上がり。私も1時間くらい夢中で踊っていた。
 次にライブみたいなのになり、それもバカっぽくて面白かった。
 あまり有名なDJたちではないが、それだけにサービス精神にあふれていて、感じがよかった。

 しかし、次から次へと「いかにも悪そうな黒人」が出てくるので可笑しい。暗い街角で鉢合わせしたら、反射的にホールドアップしたくなりそうな面々である。ジェフ・ミルズくらいのクラスになると、「王者の風格」というのか、スーパースターの威厳のオーラが出ているのが、3番手くらいになると、いかにもストリートなかんじだし、なんか皆「太っている」ので、私が心に思い描くデトロイトの黒人な雰囲気をきちんと演じてくれているようで嬉しかった。

 3時ごろまたDJになって、そいつも丸々と太っていて、野球帽みたいなのをかぶった頭悪そうな服装で、しかもMCで客を煽る。「うぃー WAんと ファック!」などと叫んで、客にもそれを言わせるのである。ずっと「ふぁっく」を繰り返していた。
 しかし、プレイの技術はモノホンで、超高速テクノをバリエーション豊かなミックスで聴かせる。すごいテクニックである。デトロイトのDJって、ほんとにこういう人材には事欠かないようだ。これも私が心に思い描く「仕事もねーし、他にやることない」若者たちが、空家だか空倉庫にこもって、ひたすら精進するとああなるような気がする。
 そんで、ストリート・ギャングやってるより、そういう方面で才能があることに気がついた若者の中でも特に才能あるやつがこうやって日本に呼ばれて、「ふぁっく!」と叫ぶと、日本人のお馬鹿な客も「ふぁっく!」と返すわけで、やっぱりこういう「手に職」は世界に通用するなあ、と感慨深い。

 特にDJって、客はとにかく踊れればいいわけで、音だけに集中しているので、フロアがどれだけ沸いたかが勝負なわけで、そういう意味では実力がシンプルにわかるので面白いよな。
 というわけで、「なんか鬱気味だから、音楽聴きに行こう」と軽い気持ちで行ってみたのだが、思っていたよりもずっと良くて大変満足いたしました。

 でも、こっちの体力がないので、超高速BPMについていけなくなり、4時半には店を出てタクシーで帰った。
 まあ、大人は大人なりに遊ぼうと・・・・金はそこそこあるし。タクシー代3000円くらいなら大丈夫。これだから、「世田谷区民」から、なかなか足抜けできない。郊外に住んじゃうと、電車動くまで我慢しないといけないし、そうなると気軽に夜遊びできないし。

 朝の5時には家について、しばらくお茶飲んでゴロゴロしていたが、眠くなってきたのでいつのまにか寝て、何回か電話が鳴ったが無視して留守電対応させて、8時ごろやっと電話に出たら、やはりS君からで「どっかに行ってたのかと思った」と言われたので「朝帰りだったんでずっと寝てた」朝の6時くらいに寝たはずだが、たっぷり14時間は寝ていたらしい。
 今ごろは暑からず寒からずで、朝帰りしてもタップリ寝られるのでいいね。
 でも、ほんとは今日「船借り切って船上パーティー」にも誘われていたのだが、午後5時出航ということだったので「行けたら行く」と言っていたのだが、やはりダメでした。
 それにも行っていたら、まさに「24時間パーティー人間」になれたんだけどな。もう、体力的に連ちゃんは無理っす。
 まあ、昨日のデトロイト系が良かったので、それで満足したので「もーいいや」な気分だったのですが。

 そういえば、先日友達と話していて笑ったこと。
 「最近、通り魔事件多くて怖いね」という話題だった。東松原に住んでいる女の子が「代田橋でも通り魔があったので怖い」と言っていて、ニュースでは「世田谷の通り魔」という報道だったので、私はそれがどの駅だったのか知らなかったのだが、現場の目の前にミスドがあるみたいだったので「代田橋か?」と思っていたが、やはりそうだったらしい。

 「この時期って、そういう事件多いよね」という話になり、
 「ほら、タクマなんとかも、この時期だったじゃん」
 「ああ、池田小学校の事件ね」
 「その前の、レッサーパンダ男もやっぱりこの時期だったらしいよ」
 「でも、私は女だけど、やっぱこの時期ちょっと情緒不安定になるからな〜」

 などと、女性4人で喋っていたのだが、その中の一人が、
 「そういえば、レッサーパンダのとき、先に似顔絵が出たでしょ?そのとき、一瞬、Sさんかと思ってさあ」
 Sさんとは、彼女がその当時付き合っていたというか、そのころ別れた「元・カレ」であった。背も高くて、なかなかのハンサムというか、甘いマスクのいい男であったが、付き合ってみたらかなり性格が歪んでいたみたいで、「怖くなって別れた」らしいが、私も何回かSさんとはお会いしたが、外面のいい人であったので、彼女の愚痴を聴いていなければ「爽やか好青年」だと信じていただろう。

 しかし、「ええ?通り魔事件の似顔絵をテレビで観て、『あ、これってひょっとして自分の元カレかも』とマジに思うのってヤダなあ」「そうだよ、しかもレッサーパンダでしょ?」「いや、でも、なんかやりそうな感じがしてさあ」
 まあ、けっこう殴られたりしていたようなので、そう思った気持ちもわかるが、でも「レッサーパンダ」はないだろうと思ったし、元カレをレッサーパンダの帽子かぶりそうくらいに思ってしまった彼女の追い詰められた心境もわからなくもないが、でもなんか大笑いしてしまった。「通報しようと思った?」「うーん、ちょっとだけ考えた」

 今日はずっと寝ていたが、ところどころで眠りが浅くなったみたいで夢をたくさん見た。
 とある人の自宅に遊び行った夢を見た。
 その人の家に遊びに行ったことはないし、それほど親しいわけでもない。でも、ちょっと憧れの人の家。
 高層マンションの一部屋みたいだったけど、広いリビングに大きなテーブルがあり、そこには何故か私の友達がウダウダしていた。Eちゃんもいて、「久しぶり〜仕事どう?」(看護婦の国家試験にこの春合格して、病院に勤めはじめたはず)と言うと「忙しくて大変」と言っていた。

 なんかお腹がすいたので、台所をお借りしてなんか作ろうとしたのだが、自炊なんてあまりしそうにもないはずなのに、なぜか野菜のストックがたくさんあり、それでサラダを作ろうとしたのだが、レタスもキャベツはまともな量が残っていなくて、「なんかサラダになりそうなものないかな」と探すと、引出しの中にキャベツを保存してあった。それが、なぜか、キャベツが刻んで保存してあり、千切りになっているのである。しかも、芯と葉っぱをちゃんとわけて千切りになっていて「なんで、こんなことするんだろう?」
 ともかく、レタスを少々とキャベツとトマトを集めて、今度はドレッシングを探すが、「トマトピューレ」などの調味料は見つかるのに、お酢が無い。「ビネガー、ビネガー」と探しまくり、やっと「バジル&ビネガー」みたいなのを発見。
 しかし、時間が経ってしまったので、野菜が溶けて消えてしまった。
 しょうがないので、なんかパスタを作ろうとするが、普通のスパゲティは無くて、ラザニア用のパスタ等の「通向けパスタ」ばかり出てくる。
 とにかく、輸入食材店でもマイナーな品物ばかりストックされている家で、フツーの食材が全然発見できなかった。

 友達は相変わらず居間でゴロゴロしていたが、家主の彼は「これから朝まで仕事するんだ」と言って部屋にこもってしまい、料理もできずに手持ちぶさたになった私は、いきなり掃除を始める。居間は和室なのだが、そこに赤い絨毯を敷いて洋間として使用しており「赤い絨毯・・・・趣味わりい」と思ったが、その絨毯がかなり汚れており、掃除機かけてもなかなかゴミが離れなくて、ムキになって掃除機で絨毯をゴシゴシこすっていた。
 部屋にこもっていた家主が「ちょっと気分転換にプールに行く」と言い出したので、「これは帰れっていうサインなんだな」と思い、友達を連れて駅まで帰る道すがら、向こうから自分の父親が歩いてきて、「おーい!みやの!」と声をかけてきた。相当ごきげんで酔っ払っているらしい。「げげ、友達と一緒なのに、酔っ払った父ちゃんと遭遇」と慌てたが、父に「友達なの」と回りにいる数人に紹介し、父は「娘がいつもお世話になっております」とか言い、逃げるように駅に向かった。

 という、なんか新旧友達や親や憧れの人が交錯する変な夢だった。

 S君と長電話してから、コンビニに買い物に行き、その後ERを観て「マークせんせい、がんばって」とうるうるして、「なんでERを観ると、心が落ち着くのだろうか」とか考えつつ、「ダーマとグレッグ」を観て、キティたちが「チョキチョキ」していたので(“”を表現しちょるらしい)嬉しくなり、さて、昼間寝てしまったので、夜寝られるのだろうか?
 
 ここんとこ、ちょっと鬱気味というか「なんかつまんない」な状態になり、焼肉食べたり夜遊びしたりしてみたが、友達と喋っているとテンションあがるが、家にいるとテンション下がる。

 自分の人生になにかが足らないのではないかとは思うのだが、今のところ「足りない何か」がなんだかわからないので、うろうろしているみたい。
 最近、仕事にそれほど追われていないので、「ワーカホリックになりかけ」だったのが、急に解除されてしまったので「どうしていいのかわからない」という、定年退職したお父さんのような気分になっていると思われ。なんかまた趣味でも見つけないといけないようだ。連日夜遊びするほどの体力はなくなったので、もっと年齢にあった「やりがい」を見つけないといけないんだろうか?
5月1日(木)

 友達と焼肉を食べに行った。
 そのあと、渋谷の奥地にある、怪しいバーに連れていかれた。
 そこで、なんか怪しいレコードをたくさん聴いた。30年くらい前の、とある地方高校の吹奏楽部の発表会を録音した珍盤が最高だった。「ピンポンパン・メドレー」などをマジにやっているのだ。どの曲も知っているだけに感慨深い。しかし、あれが100円コーナーにあったというのもよくわからない。売った人も凄いが、買った店も凄いと思った。
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