可燃物な日々

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3月31日(月)

 桜がかなり花開いてしまった。今週末まで間に合うだろうか?
 昨日、Mちゃんから聞いた話。彼女の友人が吉祥寺在住なので、「花見やろう」と盛り上がっていたようなのだが、まだ3月前半のころ、その友人と話しをしていたら「この間、公園のあたりを通りかかったら、もう桜が咲いてるみたいなの」と言うので、クーリエでバタバタしていたMちゃんは日本の気象状況に疎くなっていたため「そうなんだ、去年みたいに早く咲いちゃうのかねえ」などと答えていたそうだが、最近その友人と会食していたら、「桜だと思っていたが、よくよく近づいてみたら梅だった」そうで、「そりゃ、早いわな」。という日本人失格なエピソードであった。

 Mちゃんは、時差ぼけのせいか体調も悪いし、しばらくのんびりしたいそうで「サクラ休暇にしようかな」と言っていたので、「なんか、韓国のキムチ休暇みたいでいいね」と言ったが、あれ?キムチ休暇なんてあったっけ?キムチ手当てはほんとにあるそうだが。あった
 などなど、6時間にわたって喋っていたのだが、ちょっと職場で嫌なことがあり(人事問題)、かなりブルーになっていたので、その愚痴をたくさん聞いてもらった。Mちゃんが勤めていた会社でも似たようなことがあったらしい。イラク情勢も問題だが、身近なこういうことも大問題だ。

(グチグチ5行くらい書いてみたが、やっぱちょっと削除。結局、どういう理由でそんなことになったのかは私の推測でしかないので保留にしておく) 
 こんな小さな会社という組織の中でもミサイル攻撃を防ぐことができなかった悲しさの中で、「ちくしょー、私が原油になっちゃる!」と決意したのであります。
 でも、たぶん、明日には忘れる。
 でも、ときどき思い出そうと思う。

 と、暗い話しはさておいて、先週末、母からの封書が届いた。先日の電話でも「この間、持っていったのに渡し忘れた」と言っていた写真だった。正月に撮った写真で、モノレールに乗ってるところとか、初詣に行ったときの写真だった。
 その中に、タコヤキ屋の屋台をバックに遠い目をしている自分の横顔があった。
 たぶん、妹が「屋台で何か買ってくる」と人混みに消えていったのを「いったい何買うんだろうな。一口食べさせてもらおっと」と眺めていたときの写真だと思う。しかし、その表情はまるで、あのお方のようだったのである。

 菩薩顔ということは自覚していたが、横から見るとこんななのか!
 自分の横顔などめったに拝見しないので、びっくりした。
 鏡で横顔見ようとしても、目線が流し目になってしまうので表情が全然違う。

 そういえば、少し前にとある方に横顔を褒められ、「ふーん」とか思っていたのであるが、(悪い気はしなかったので、密かに喜んでおりました)自分でもやっとわかった。「あの人、お世辞で言ってるんじゃない。こりゃ、角度によっては、なかなかの造形だ」

 またナル度がアップしました。寝顔には自信があったので(笑)。
 しかし、こんなこと書くと、また実物を知る人たちに笑われそうですが、でも誰だって「この角度」っていうのがあるんだと思います。しかし、私くらいの並な容姿だと、そのポイントが狭いんすね。ほんとにピンポイントってかんじ。有名カメラマンはそういうポイント見つけるのが商売なんだろうけど、シロートにしか撮影してもらえない私は、「偶然」だけが頼りです。

 そこで、ドラえもん(お、さすが一発変換)にお願いしたい。ホログラムの原理を利用して、逆ホログラムみたいのって無いですか?え−と、そういう仕組みでもないのかな、説明しにくいが、つまり、どっから見ても、絶対この角度からの画像にしか見えないっていう化粧品が欲しい。今だって光拡散して、くすみを目立たせないとかいうのあるじゃないですか?もう、一歩!(千里の道も一歩から)

 それにしても、また暗い話し(会社の話)に戻りますが、「僕こそ理想のおじさんだぞ」を誇示する人に代わって「理想のおじさん象」が上司だったら、私はせっせとホステスやるわさ。バナナ切らさないようにしますから、長いお鼻で肩もんでください。
3月30日(日)

 図書館&商店街ぶらぶらしながら一句詠んでみた。

 ホコ天は ワンちゃんたちの キャット・ウォーク

 というわけで、「でへへ、かーわいいなあ」とニヤケながら散歩しました。あと春物の服と、顔用のパウダーなどを購入。
 そうそう、図書館でやっと「元祖・マークスの山」をゲット。これからじっくりと比較検討いたします。わりと粘着質。
 そんで、これからMちゃんと会って、「文庫版・マークスの山」を貸して、Mちゃんにも一緒に比較検討していただこうと思っているのですが、その話しを電話でしていたら、
 「高村薫といえば、やっと『晴子情歌』が図書館の棚に並ぶようになったんで、読もうかなって開いてみたんだけど、すぐにパタンと閉じちゃったよ(笑)」
 と、Mちゃんが言うので、実は私も先週久々に図書館に行って「元祖・マークスの山」を探したときに「あ、上下巻揃ってるじゃん。借りちゃおうかしら」と思って開いてから・・・・やはりパタンと閉じたのであった。

 Mちゃん曰く、「なんか、いったい何に挑戦しているんだかわからないけど、あれってものすごく挑戦されてるよ」
 彼女は、いったん開いてみた場所が悪かったのかと思って、他のページも開いてみたそうなんですが「全部、ああだった。字がびっしり並んでて、しかも難しい漢字ばかり(旧漢字乱用らしい)だし、この挑戦を受けるのにはまだ覚悟ができてないので、80歳くらいになってなんにもやることなくなったら挑戦しようかな」と言っていた。

 あと、おかしかったのは、Mちゃんが「レディー・ジョーカーの単行本が出たときに、実は密かに楽しみにしてたことがあったんだよ」と言うは、雑誌連載中に加納判事がダンベルで体を鍛えるというシーンが描かれていたようで、その情報を何かで知った彼女は「加納検事のダンベル体操!」と小躍りして、そのシーンが出てくるのを今か今かと待ち構えるように読んでいたのだが「最後まで読み終わってから、あれ?ダンベルは?って思って、もう一回最初からザっと探してみたんだけど・・・・なかった」
 Mちゃん曰く「『神の火』でも私が気に入ってた笑えるシーンが無くなってたりしたので、私が注目する場所はいつも削られてしまうらしい」とのことだった。

 で、私も自分の高村ネタを披露。
 私は「マークスの山」の導入部である最初の殺人事件に少しだけ違和感を持っていた。
 「口なし岩」というあだ名のアル中が、泥酔しているときに外で物音がしたので扉を開けると、吹雪の中に黒い物体が立っており、それを熊だと思った岩は手近にあったスコップでそれを殴って殺してしまう。翌朝目が覚めたら、そこには血だらけの死体が転がっていてびっくり茫然という事件。
 「いくら、酔っ払ってるからって、人と熊を間違えるかなあ」
 と思っていたのである。

 しかし、つい先日、酔っ払ってトイレの場所を間違い、しかも慌ててたのでゴミ箱を殺めてしまった私は、図書館帰りに昼ご飯を食べながら読んだその箇所が他人ごととは思えず、泥酔して熟睡した人が半覚醒状態でどんな錯乱状態になっているか身をもって体験した後だったので「さすがリアリストの高村薫、これもちゃんとリアルな設定だったんだ」といきなり納得。
 高村氏もかなりの酒豪と聞いているので、もしかすると錯乱してトイレのドアを間違えたりした経験があるのかもしれない。(飛躍)

 という、ちょっとズレている私とMちゃんの「高村薫談義」であるが、そこには深い愛があると思う。
 そういえば、そのMちゃんとの共通の友達であるTさんが昔「アメリカン・サイコ」(今回は犬のおまわりさんの助けなしに思い出せました)を読んだ感想というのが、「とにかく、ブランド名がどわわっと並んでいて、どこまで読んでもブランド・ブランド・ブランド!」というようなことを語っていた。
 昔のことなので詳しくどう語っていたかは忘れたが、重要なのは、Tさんがどう考えてみても「悪口」としかいいようのない評価を下しているにもかかわらず、私はその本が読んでみたくなったのである。それで読み始めて「ほんとーだ」と思ったのであるが、でも面白かった。

 そういう、口は悪いけど、それがどう面白いのか一生懸命説明してくれて、しかも、的確にそれを伝える能力のある友達のことを私はとても頼りにしている。
 あと、重要なのは「趣味が合うか」ということかな。
 昔、ロックのレコードを買うのには音楽雑誌のレコード評を参考にしていた。当時は今みたいに気軽に試聴できなかったので、ラジオなどでチェックするしかなかったが、ラジオで流れるのはシングル曲が多いのでアルバム全体に関してはレコード評を頼りにするしかなかった。
 そういうことを長くやっていると、どこどこの雑誌の誰が誉めたものが「自分に合うか」がだんだんわかってくる。

 なんてわざわざ書くことでもなく、そういうのは皆普通にやっているんだと思う。洋楽好きな人が、BズのCD全部揃えている人に「最近なんかお勧めある?」って聞くわけないし、アメリカ文学好きな人が部屋の本棚の一番目立つところに平気で「チーどこ」とか「金持ち倒産」を並べている人に「最近、お勧めの本ある?」って聞かないよなフツー。

 私だったら、漫画でなにか面白いのないかなあと思ったら萩尾望都が好きだって人に聞くし、「パルプ・フィクション」を5回も観たって人に「なんか他にお勧め映画ある?」って聞くよな。

 また前置きが長くなりました(笑)。
 で、本題はというと、「新井氏がお勧めしていた書評サイト、私はダメでした」ということです。

 まず、リストにざっと目を通しても「この人は私とは読書傾向が違うな」と思ったのですが、それでも昨日は会社で暇してたし、おじさんたちは高校野球観てたり、携帯着メロを「スタートレックのテーマ」にする作業に取り組んでいたりしていたので、私もサボることにして「自分が好きな本を好きな人かな?」と探してみたら、やっと見つけました。

 「理由」宮部みゆき著

 ・・・・いや、まあ、好みの問題なんですが、あの小説って「ワイドショー」ノリをわざとっていうか実験的にやっているわけで、そういう事件とメディアの関係性みたいのが、「模倣犯」でも続いているけど、「模倣犯」のほうはかなり説教臭くて私はその部分は読み飛ばしましたが、「理由」はそのあたりがシンプルにまとまっていて好きなんですけどねえ。てゆーか、あそこで止めておけばよかったのに〜、「理由」で充分だったのに〜と思っているのですが・・・・
 だから、それがダメだったらそれは個人的な感想なんていいんですけど、でも、これってバロウズの本読んで「ちゃんと文章になっていない」と批判しているようなもんでしょ?
 「火車」も大好きだったんだけどなあ・・・・実は最初に「宮部みゆき面白いよ」と私に勧めてくれたのがMちゃんで、「読んだことないんだったら、最初は『火車』がお勧め。それ読んで気に入ったら『理由』読んでみれば?」とナビゲートされたので、その通りに読んでみて、まんまとはまったわけでございます。
 まあ、ミステリー小説の書評って斎藤美奈子氏もご指摘の通り「ねたばれ厳禁」という暗黙のルールがあるので書きにくきいのはわかりますけどぉ。

 あと、こんなのもありました。(古いのばっかつついてすいません)

 「スズメバチの巣」パトリシア・コーンウェル著

 なんだかんだ文句言いつつ、けっこうコーンウェル作品読んでらっしゃるようなので、そこに屈折した愛を感じますが、でも指摘されてることがよく意味がわからないんですが・・・・ 
 そもそも、この作品って「悪ノリ」としか言いようのないドタバタ物なわけで

>この小説では警察を舞台にしておきながら、警察小説であることをはなから放棄しているように見える 

 って真面目に言われても、私にはちょっとピンと来ない。「踊る大走査線」を観て「刑事ドラマであることをはなから放棄しているように見える」って言ってるようなもんか?

 で、極めつけは、

>この『スズメバチの巣』の登場人物たちの性別を逆転させたら、とんでもなく退屈な、性差別的なストーリーができあがることだろう。

 あの〜、だから、それを狙ってやってると思うんですが。
 映画でも小説でも、なぜか主役の刑事は被害者の女性と恋に落ちたり、部下の女性と恋に落ちたりするじゃないですか。で、そういう女性は決まって超美人だったりするわけで、そういのを男女ひっくり返してみて遊んでみたのがこの小説だと思っていたのですが・・・・

 で、私が知りたいのは、この人が「やはりコーンウェルは下手なだけなんだ」と言いたくなる気持ちを押さえながら、なんで続編を期待しちゃうかっていうところなんです。そこをもっと深く追求してほしい。

 で、新井氏がこういうのを「客観的」と思う気持ちが私にはよくわからないのですが、でも、たぶん新井氏がこのサイトを気に入っているのは、彼が目指す「客観性」というものが似ているからなのでしょう。
 で、私は主観バリバリで生きているので、「客観的をよしとする」という趣向が肌に合わないだけです。

 そんでもって「山形さんと通じるものがある」という評価については主観的に反対なのであります。

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 と、ここまで書いたところで、Mちゃんとの待ち合わせの時間になったので、飲みに行っちゃった。
 そして気がついたら、12時過ぎてた。
 飲み代は、二人で5400円だった。
 6時間も居座って、けっこう飲んだのに安いぞ。
 アリーMyラブやってるけど、つまんねーぞ。
 と、思ったら最終回なのか、だったらしゃーねーな。(連続ドラマの最終回がつまらないというのは定説である)

 NHKがちゃんと面白い海外ドラマを地上波で放送してくれないと受信料払わないぞ。
 「ダーマ&グレッグ」もたしかに、妙につまんない。
 脚本の出来も悪いが、なんだか演じている役者にもマンネリ感が漂っている。ビバヒルやERと違って、主役変更できないとあーなるのかも。
 てゆーか、単に倦怠期なのかも。
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 というわけで、尻切れトンボになってしまいましたが、今日はここまで。(新井君に電話でクレームをつけたら「ちゃんと書いていい」と言われたので書いたわさ)
 NHKで「サンダーバード」放送するんですか?(なんか、予告編やってたような気がする)私がちゃんと観られる時間に放送するのなら受信料ペイするんだが。
 ダーマはもういいから「サンダーバード」観せろ、と酔っ払いは暴れてます。
 願いを聞かなかったら、NHKも踏み潰してやる!(お花見で代々木公園にに行くからなっ。現在、脚力に妙に自信があるのだよ)
3月29日(土)

 「ああ、もう4月かあ」と、心の中で呟いたときに、ふと思った。
 自分がもし結婚するとしたら、(別に独身主義者なわけではないです。結婚に憧れているわけでもないが)「入籍するのは4月1日がいいな」と思ったことがあった。そんで、4月1日付けで「結婚しました」と発表する。
 照れ屋さんな自分にはピッタりな計画だと思ったのだが、未だに実現しないまま、今年も4月を迎えるわけです。そして、来年になるとまた「ああ、4月かあ」と思い出すのでしょう。
 そうなると、やはり、結婚後の4月1日に晩御飯をダンナさんと食べながら「できちゃったみたい」と言ってみるもよし、「別れたいの」と離婚届を突きつけるもよし。

 イギリスの新聞やテレビ局は毎年エイプリル・フールに「嘘ニュース」流すのが恒例のようですが、その昔も「ネッシーついに捕獲される」なんてやってましたっけ。そうそう、「スパゲティの収穫」って有名だな。「ビッグ・ベンがデジタル時計になる」なんてのもあったんだ。

 今日は出勤。ほんとは休む予定だったが、なにしろ月曜日にサボっちゃったので、その替わり。
 ここんとこ、そんなに忙しくないし、そもそも毎月なぜか月末のほうが暇なので、これといって「今日やらなければいけない仕事」もなく、先日まっさらになってしまったパソコンの辞書機能を登録したり(社員の名前や得意先名でIMEで変換できないものが多い)、インターネットのブックマークを復旧したりした。
 そんで久々に柳下氏(この人の名前もIMEではダメだ)の日記を読むと、「うわ、ゴキブリ・タイプライターだ!

 クローネンバーグ監督の映画「裸のランチ」だが、バロウズ原作ということよりも、予告編で観たこのタイプライター観たくて観にいったような気がする。あとは「まあ、いちおうジュリアン・サンズ出てるしよ」というのもあったが。(あのころ、「お気に入り俳優の出演作を総ナメ」という意欲に燃えており、そのため沢山の駄作も観るはめになった)
 というわけで、映画に登場するゴキブリ・タイプライターを堪能し、「いいなあ、かわいいなあ」と本気で思っていた。「きもかわいい」という流行を先取りしていたのかもしれない。
 いいな、いいなあ、欲しくはないが(笑)、写真が小さいので、ちゃんと観てみたいなあ。遊びに行ってもいいですか?(笑)

 話しは変わるが、先日、会社のプリンターのオイルロールを交換することになり、めったに交換しない消耗品なので(2年に一回くらい)手間どっていたら、T部長が「大丈夫?」と声をかけてきたので「大丈夫です」とめいっぱいブスっとして言ったのに、わざわざ私の横に来て「手伝おうか?」と言うので「いえ、大丈夫です」

 だってさ、その前の日に、T部長が「ジャム給紙」のエラーに対処するときに、一生懸命見当違いなとこ開けているのを見て「ジャム給紙のときには、そこじゃありません」って教えてあげたの私じゃん?
 しょっちゅう起こるジャム給紙(紙づまりってことです。給紙がジャムると給紙側のトレイを開ける。排紙がジャムると排紙側。私はジャムに対処するのがとても得意だ)にもちゃんと対応できない人に何を手伝ってもらうってゆーのよ。
 と思ったのだが、T部長は横から手を出してくるので、イライラしたので「あ、そこは高熱注意ですから、手を出さないでください」とピシャリと言ったのだが、どいてくれない。

 もー、ほんとに、このおじさん、なんとかしてほしい。
 前にも、シュレッダーのカッターが紙くずを噛んでしまったので、それを掃除していたときに、T部長がシュレッダーを使いに来たので「今、掃除してますから、そこに置いておいてください」と言ったのに、「どうしたの?詰まっちゃったの?どれどれ・・・」と私が手を突っ込んでいる脇から手を伸ばしてきて、「ほんとだ、かなり詰まってるね」って、わかってんだよ、どうすれば直るかって、手伝ってくれなくていいからあっち行ってよ、横から手伸ばさないでよ、ゾワワってするじゃない!ということがあった。

 ほんとに、苦手なのである。
 で、これを読んでいる男性諸君の中で「いったい何がいけないの?」と不思議に思う人もいるかもしれないので、ちゃんと説明しておこう。

●T部長に学ぶ「こうするとOLに嫌われる」

 <ケース1>
 あたなが席を離れて他の社員の机の前で話しをしているときに、「○○さん、2番に電話です」と言われました。あなたは、すぐそばにある席に座っているOLの背後から「ちょっと、ごめんね」と声をかけて、そのOLの席の電話をとります。

 これってうちの会社でも、T部長の他にもう一人やる人がいるのですが、二人とも影で嫌われています。
 まず、まともな神経を持つ人だったら、在席している人の席の電話を使いません。他に開いている席を探すはずです。もしくは、多少時間がかかっても自分の席に戻ります。
 T部長がダメなのは、そのとき話していた男性社員の電話を借りずに、わざわざ女子社員の電話を借りているからです。
 無意識にそうしているのはわかるのですが、電話を使われると、こっちの肩身が狭くなるし、そもそも背後からヌっと手が伸びてくるので、こっちも無意識にゾっとしてしまうのです。そして、すぐそばで「ああ、どうも、どうも・・・・」などと会話されると、とても気が散って仕事にならないのです。私はそういう場合、席をたってトイレか給湯室に逃げますが、それを繰り返しているうちにT部長は私の電話を使わなくなりました。かわりに我慢強いか、鈍感な女の子のを使います。

 <ケース2>
 あなたは社内便を送ろうと思って席を立ちました。あなたはなぜかセロテープを持っていません。ですから、書類を入れた封筒に封をするために、通りがかったOLの机にあるセロテープを借りました。

 この場合もNGなのは「背後から手を伸ばす」です。
 人が仕事をしている最中に、人の机の上にあるものに手を伸ばしてはいけないという発想がなんでないのでしょう?
 じゃあ、人の机の上にあるものを借りたいときにはどうすればいいのか。
 「セロテープ貸して」と言ってくれれば、OLは自分のテリトリー外(手が伸びても不快感を覚えない距離)にセロテープ台を置くか、自分が少し移動するかしますので、そうしたら使ってもけっこうです。

 人には「これ以上近づいてほしくない」という距離があります。その感覚が双方同じくらいだとストレスにならないのですが、おじさんの中には男性社員とはちゃんと距離をとるのに、女性社員に対してはその距離感覚が近くなってしまう人がいるのです。

 <ケース3>
 女性社員だけ「ちゃん」付けにしたり、ファーストネームで呼んだりする。

 「ちゃん」呼ばわりしたかったら、男性社員にもそうしてください。
 うちの会社には「鈴木」が3人おり、一時期は4人いたので、鈴木さんたちはファーストネームで呼ばれています。
 でも、私の後輩の可憐なギャルの苗字は珍しいのでダブってません。でも、T部長だけが彼女をファーストネームで呼びます。まるで、嫁の名前を呼ぶように「○○さん」と言うのです。キモチワルー。他の男性社員は皆、彼女を「苗字呼び捨て」するのにですよ。

 最近はやっていないようですが、以前T部長は夕方になるとお気に入りの女の子の「肩揉みツアー」に出ていたようです。私がT部長に用があって席にいると不在でしたが、そばに座っていた男性社員が「Tさん?どっかに肩揉みに行ってんじゃないの?」と言ってました。
 そのころT部長はシステム部の部長で、そこはむさ苦しい男しかいなかったのでした。今は、総務と同じフロアにいて、ソフトなセクハラを古風な方法で暖かく受け入れてくれているフリをしてくれる女子社員には不自由していないので、ツアーには出ていないようです。

 そんで、何がムカツクかって、そんな「オイルロール交換」みたいな「てめーの手助けなんていらねーよ」なときには「手伝おうか?」と言ってくるのに、たとえば親会社からT部長の部下宛てにややこしい問い合わせの電話があり、「○○さん今日はお休みです」と言っても相手は「じゃあ、他にわかる人いない?」と言うので、T部長に助けを求めると「わからないなー」と言って電話換わってもくれないんです。

 助けてほしいときには知らんぷりなのに、全然必要がないときだけしゃしゃりでてくるんです。
 ほんとに役に立ちません。
 あの人さえいなかったら、私のOLライフももっと楽しいのに・・・・

 たぶん、本人は気がついていないと思うのですが、とにかく女の子が大好きなんです。
 女の子にちやほやされたいし、女の子に「これはどうしましょう」と相談されたいのです。
 私の考えすぎかもしれませんが、私の上司のO部長は、4名の女性部下を抱えているので、「これどうしましょう?」「ああ、これは・・・・しておいて」とか「ミヤノさん、これ来週の会議に出すからまとめておいて」「はい、わかりました」などという会話をしょっちゅうしているので、そういうのT部長もやりたいんです。

 でも、残念ながらT部長には女性部下が一人しかいなくて、その人も私より10歳年上のベテラン。
 かわりにT部長は、総務の女性(私を含めて美人揃い)の電話を使ったり、セロテープを使ったりりと、妙にわかりにくいマウント行為をするのです。

 で、賢い女性は、上手に転がしてます。ほんとに偉いと思う。
 私は偉くないので、いつも逃げちゃいます。

 そもそも、私はすでに「女の子社員」ではないはずなので、放っておいてほしいんだけどなー。
 でも、T部長の守備範囲というか年齢的許容範囲は広いので、なかなか枠外にならないようです。

 ほんとに困ったもんだ。
 それで、これを読んだ男性諸君で「で、結局なにがダメなの?」と思う方がいたら、「女子社員をフセイン大統領だと思って対応するように」と言っておきましょう。てゆーか、「この女の子が男の子だったら自分はどうするか?」と考えられれば大丈夫です。

 電話を借りるにしても「おい、ミヤノ、ちょっと電話貸してくれよ」と声をかけてもらえば大丈夫なわけだし(そうなるとセクハラではなく、単なる男同士のマウント行為です)、男の子社員がプリンターの部品交換で戸惑っているときに「 手伝おうか〜」なんて言う人だったら女性に対してもでもそうしてくださってけっこうです。単なる「おせっかい&暇人」として認定されますから。

 そういうことです。単純なことなんです。
 ま、私の長いOL生活においても、T部長はピカいちですからね。
 しかし、ほんとに精神衛生上によくないので、なんとかしてほしーよ。
3月27日(木)

 早寝しようと焦る気持ちがいけないのか、ここんとこ寝つきが悪い。
 と、思っていたのだが、先日、給湯室で同僚に「春だから眠いね〜」と話し掛けたら、「そうですね。朝は眠いのに、夜はなかなか眠れないし・・・」と言っていたので、「夜さっくり眠れない」「朝なかなか起きられない」というのは少なくとも私だけではないようだ。

 そういうわけで、昨日も早く寝ようとしたのだが、ママンから電話がかかってきて、またビッチリと介護の話しを拝聴した。
 祖母宅から帰ると、父はすっかり酔っ払っていたので、先に寝てもらい、私に電話かけたらしいのだが、そういう私も「ナイト・キャップ」をきこしめていたのであるが、2時間に及ぶ長電話になってしまったので、ついつい酒が進み、うっかりワインのボトルを空けてしまったのである。
 電話が終わると、バタンと寝た。熟睡ではなく、泥酔である。

 ふと気がつくと、一生懸命、引き戸を開けようとしていた。しかし、なかなか開かないので意識がだんだんはっきりしてきて、でも開かないのでパニック状態になりかかった。
 なぜかというと、トイレに行きたかったのである。
 トイレに行きたくても行けないという夢の定番があるが、あれをリアルでやってしまったのである。

 しばらく、引き戸をガタガタ揺すりながら(何時だったのか不明だが、上下の部屋には迷惑をかけた可能性が高い)「おかしい、なぜ開かないんだ。もれちゃうじゃない」と焦っていたが、ふと「あれ?部屋と台所の間の引き戸はこんな音がしたっけ?」と気がついた。
 そもそも、部屋と台所の間の戸は普段は閉めていないのだ。

 「!・・・・これは、ベランダ側の窓だ!」

 絶句。
 だって、ベランダは寝ている頭側だし、台所やトイレは足側なのだ、今までそんなもん間違えたことなかったのに!
 と、やっとトイレで用を足しながら「おかしい、どうしちゃったのかしら私、ほんとにボケが始まったのかもしれない」と考えたような気もするが、まだ朦朧としていたようであまり憶えていない。

 朝起きたら、また二日酔いで、それでもなんとか起き上がり、「そいうえば、なかなかトイレに行けなかったな。でも、もしかしたら夢だったのかも」と思ったのだが、動かぬ証拠が転がっていた。
 「あ、トイレはあっちだ!」と慌てて駆け込んだので、そのときゴミ箱を蹴飛ばした記憶はあった。そして、朝の太陽の下で見てみると、プラスチック製のゴミ箱の蓋の部分が無残にも割れていた。どうやら蹴飛ばして床に転がった蓋を踏んでしまったらしい。

 ゴミ箱君のキ・モ・チ
 「まさに、ふんだりけったりですよ!」

 どうしよう。ゴミ箱界にこの醜聞が出回ってしまい、新しいの買いにいったら「酒乱の方にはお売りできません」と言われたら。
 ゴミ箱相談所の所員がやってきて「ドメスティック・バイオレンス」と言われても、返す言葉がない。
 「いえ、ゴミステック・バイオレンスです」などと切り返したらどうだろう?
 ・・・・・すいません、すいません。反省してます、ほんとですってばっ。
 だってだって、このゴミ箱は、一人暮らし始めたときに買った歴史ある品。それに、セサミ・ストリートの絵柄なのよ。クッキー・モンスターやアーニーやバートの絵なのよ。お気に入りだったんすよ。

 不幸中の幸いとしては、部屋がかつてないほど片付いていたので、他に被害がなかったことだ。これが床に物が散らばっているときだったら、足に怪我してたかもしれない。
 そういえば、その昔、買ったばかりのノートパソコンも踏み潰したんだよな。あんときゃシラフだったが。
 あのときも悲しかったが、今回もかなり悲しい。
 幸いにも破損したのは蓋の部分なので、それが無くてもゴミ箱としての用は足すので、このまま使用することにしよう。酔っ払って踏み潰してゴミ箱行きじゃあんまりだもんな。

 自らの愚行を戒めるためにも、お亡くなりになった蓋さんが安らかに永眠されますようお祈りするためにも、ここに証拠写真を掲載しておきます。蓋さん、ここが君の墓だ。焼却してガンジス川に流す行為のIT版ということで許してくれ。

ゴミ箱の蓋さんの遺影

−合掌−

3月25日(火)

 今日はちゃんと朝起きて、ちゃんとゴミ捨てました。
 木曜日の燃えないゴミの日にもがんばろうと思います。

 と、これだけで終わらせておけば、よいこの日記である。

 しかし、私はよいこではないので、今日もわるい考えにとりつかれてしまいました。
 そのきっかけは、某所で触れられていた 「zope」というのを見たときでした。それがなんだかわかりませんが、「ぞうぷ」って読むんだそうです。

 フルフルフルフルルっと私の頭の中で勝手に花開いた映像をなんとか他人にもお見せできる画像にしようと、はりきっておうちに帰ると、まず主演俳優を探しました。

きんきらきんきらきーん(瞳が怪しく光る音)

 「君だな。役者経験もあるし・・・・」

 「そ、そんな、ぼくはよいこのアイドルなんです。そんな役できません!」

 <閑話挿入>
 ここんとこ、こういう「見えないお友達」との会話が多いな。
 友達が少ないのかしら?
 いや、そうとも言えないだろう。
 昨日も、早寝しようとしたら、12時に電話で叩き起こされ、それがまたB君で、なぜいつも月曜深夜に電話してくんのかわからないが、ともかく○○○に出馬するという知らせを受けた。(○○○=「菊花賞」でも「天皇賞」でもありません)
 多少驚いたが、いつかやるだろうとは思っていたので、「まあ、がんばってよ」という話し等で結局2時過ぎまでかかった。
 どうやら、3%以下の確率で、私に○○家の友達ができるらしい。
 <閑話休題>

 「それに、それに、ぼくのバックには、あのD社がついているんですよ!訴訟されますよ!」

 「うーん、それもそうだな。なんせあのD社だしな。だったら変装してみたらどうだろう?」
 「や、やめてください!」

こんな変装じゃすぐ見破られますよ〜〜〜〜

 うーん、やはり有名人に出てもらうのは無理か。(ちゅうか、これでかなりネタばれしていると思われ)
 ネタばれついでに、
 「なによ、あんたなんて、リアリー先生に、いいものもらってトんでたくせに!」
 という最低の捨てゼリフを吐き捨て(ダ○ボに黒い羽を渡したネズミのティモシー君のモデルは、かのティモシー・リアリー先生だという説がある。私は大学生のとき先輩に聞いた)、さて、他に出てくれる人はいないかな?

 しょうがないから、無名の新人に出ていただくことにしました。
 たぶん、クレーンゲーム出身なんだと思います(タグに「○AMCO この商品は市販されておりません」って書いてあるから)。クレーンゲーム→大学生のカップルにゲットされる→彼女の部屋に飾られる→破局→大学のバザーで二束三文で売られる→近所の大学の学園祭でのバザーを生きがいのひとつと定めているうちのオカンに買われる→彼女の愛娘へのプレゼントになる、という、たぶん数奇な運命を経て我が家にいる役者さんです。

 「どうかね?きみ、やってみないか?」
 「・・・・・・・・・・・・・・」

 内気そうな子だし、運命に翻弄されてきた身ですから、嫌だと言えないのでしょう。

 じゃ、お言葉に甘えて、やらせてもらいますわ。

 ぞうぷ ↓

 部屋においてもらうためだったらなんでもやります・・・

 ・・・・・なんでこんなネタのときに限って特殊効果がこんなに上手くできたのだろう?われながらビックリ。(炎と煙は特殊効果。巻物は自作の小道具です。いいかげんに作ったが、写真にとるとけっこういいね。気分を出すためにお茶の葉いれてみたのがよかったのかも。昔、お茶でぶっとんだっていう人がいた。そりゃあ、クラクラするだろうって)

 ちょっと、自己嫌悪に陥ったが、私も「ゾーピング検査」にひっかかったりするのかもしれない。
 これだけ、象を所持してたら言い逃れできないよな。
 ガサいれされて、ぜんぶ押収されたら泣いちゃう。

 さあ、変なことに血眼あげてないで(まったく「ぞう」がつくと、すぐに反応するんだからもー)、昨日も寝不足だったわけだし、今日こそ早寝して「よいこ」を目指すのだ。

 あ・・・・結局「ぞうぷ」ってなんだかわかってないので訴えないでください。(でも、たぶん、これ系狙った名前なんだろうけど)
3月24日(月)

 三連休を堪能するあまり、すっかり昼夜逆転していたので、昨日の夜もなかなか寝付けず、やっと寝られたと思ったらすぐに朝が来て、目覚まし鳴ったが、起き上がると胃腸の調子がおかしく、軽い胃痙攣を起こしたようだったので、胃薬飲んでもう一休みしようとしたら、ぐっすり寝てしまったらしく、ハっと気がついたら、11時過ぎてた。ボーゼン。

 会社行こうか迷ったが(フレックス制なので、午後1時までに出社すればいい)、なんかまだ胃の調子悪かったし、頭痛もしたので、あきらめて会社に電話し「休みますけど、なんかありましたっけ?三連休後だから、さっぱり思い出せません」と後輩に言って「なにかあったら電話してね」とお願いして、また横になる。

 これじゃまるで、「出社拒否」だな。
 倦怠感+腹痛+頭痛と3拍子揃っている。
 それから1時間ばかし、グダグダ寝ていたが、お天気がいいので、布団が干したくなり、起き上がって布団干して、シーツと枕カバー洗って・・・・・と、半ズル休みを謳歌する。
 「いつも真面目に働いているんだから、またにはこうしてガス抜きしてバランスとってるんだ」
 と、自分自身に言い聞かせる。

 それに休んで一番困るの自分だしよー。どーせ。

 昼間惰眠を貪ると、また夜眠れなくなりそうだったので、三連休の間、遅々として進まなかった掃除を再開する。もう捨てた機械の保証書とか説明書とか、もう連絡もない派遣会社の登録書類とか、もう辞めた会社の書類とか、またゴミ袋がいっぱいになった。明日は早起きしてぜってー捨てること。

 おかげで部屋は一年ぶりくらいできれいになった。やればできるじゃん。
 今日休んでしまったのは「部屋をきれいにして万全の体制で仕事に打ち込め」という天のお告げだったということにしておく。
 気合入れるために夜は銭湯に行った。
 なぜか混んでいた。
 いつもあの時間はあんなに混んでいないのにどうしたんだろう?

 1.暖かくなったので、外に出るのが億劫ではなくなった。(冬の銭湯は行くまでに気合がいる。帰りはポッカポカだが)
 2.みの○んた氏が「銭湯は体にいい」と言った。
 3.戦争報道の余波(戦闘と銭湯がごっちゃになって無意識に影響した)

 そんなことはどうでもいいのだ。
 明日やるべきこと。

 1.朝ちゃんと起きて、可燃ゴミを出す。
 2.ちゃんとゴミを出してから、ちゃんと会社に行く。
 3.ちゃんと会社に行って、自分が先週まで何をしていたのかちゃんと思い出す。

 ちゃんと、ちゃんと、と繰り返していると「ちゃんと」という言葉の語源はなにかなあとまた余計なことを考える。「きちんと」が訛ったのだろうか?

 そういえば、しばらく前、国連安全保障理事会の略語を聞くと、頭の後ろ側で「あんぽり」という文字が浮かんでしまい、それだけならまだいいが、「あんぽり」に友達ができて、そいつは「のんぽり」といい、「あんぽり」と「のんぽり」が「ぐりとぐら」のように仲良く暮らしてる様子を想像してしまい、にひひと笑っていたりした。ほんとに春はヤバい。うっかり「早く冬にならないかなあ」と呟きそうになるくらいヤバい。

 などと書いてないで、さっさと寝るように。早寝早起き良い子は元気。
3月23日(日)

 戦争反対・・・・

 だが、あまり大きな声で主張できないのは、その理由が「カジミヤ来なかった」というのも大きいが「ホワイトハウスが放映されなかった」「ダーマ&グレッグも潰された」というものだからである。
 ちゃんとNHKに受信料払っているのに、この仕打ち・・・・・戦争報道こそ、BSでやってほしい。貧乏人はテレビだけが楽しみなんです。

 昨日は二日酔いでダラダラしてしまったが、どうせ天気もドンヨリだったので、体調良かったとしても、あまり掃除洗濯する気にもならなかったと思うが、今日は好天。しかも、酒もすっかり抜けて体調良好。

 お昼ごろ起き上がって、久々に図書館に行く。
 Mちゃんと「マークスの山」について話していて、私が「あんなに警察小説だったっけ?」と言ったら、まだ文庫版読んでないMちゃん(今度、文庫版と韓国みやげのキムチを交換する予定)曰く、「たぶん、それほどでもなかったと思うけど、でも最近の高村薫は、横山秀夫に影響されてると思うんだよな」と言うので、さっそくその横山秀夫の本を図書館でリクエストして、一冊だけ在庫があったのを借りて、ついでに「元祖・マークスの山」もリクエストかけてから、電車に乗ってAさんち。

 彼女の具合悪いときの顔は見慣れていたが(体調がいいときのほうが珍しい人だったから)、さすが(?)妊娠中。顔色はよかったし、肌もつやつやしていた。
 1時間くらいお喋りしてから、退散。明るいうちに帰宅し、部屋に転がっていたビール瓶や一升瓶を酒屋に持っていくが、ビール瓶は一本5円返してくれたのだが、一升瓶はダメらしい。酒屋も料金払って引き取ってもらっているらしいことをほのめかしていた。そして、そっけなく「リサイクルに出してもらっていいんですよ」と言われ、なんだわざわざ酒屋に返すことなかったのかとがっかりする。時代は変わったんだな。

 それからまた家に戻って、クリーニング屋にも行こうと思ったが、さすがに駅から片道徒歩20分のA宅に行ったし、酒屋までも往復したので、くたびれてしまい、うどんを茹でて簡単な夕食。おなかいっぱいになったところで、前にまたMちゃんから貰ったバクテーの素で鳥肉のブツ切りを煮込んでいると、S君から電話。肉を煮ながらお相手した。

 さて、一息ついたので、「夏休みの宿題」のように、部屋の片付けを三連休最後の夜になってモソモソと開始する。買ってきた引出しに小物を詰めようとしたのである。しかし・・・・・なんかいろいろ並べていたら、よけい乱雑になり、この瞬間を抜ければすっきりとした明るい未来が待っているのはわかっているが、どうにもこうにも根性がないので、投げ出す。

 などと、ダラダラしていたのだが、「グッド・ラック」が最終回らしいので観てみますた。
 一回くらいしか観てないので、全然人間関係がわからない。
 あまり面白くないので、ついつい掃除を始める。
 けっこう片付いた。(当社比)

 よかった。このままでは、ブッシュさんにお願いして、「48時間以内に亡命しないと爆撃開始」とか言ってもらって、「でも、亡命先がありません!」って言って泣きついて亡命先まで用意してもらって、まんまと新築マンションに転居して、国に残したゴミにはさっさと投降してもらって、自分は新たなる国で独裁者としての地位を一から築かなくてはならないかもしれないとか思いつめていたのだが、「グッド・ラック」でその危機が回避されたようだ。ありがとう。
3月22日(土)

 昨日はリキッドにカジミヤを観に(聴きにかな)行こうとしていたのだが、念のため確認してみたら、どうもキャンセルになったらしい。木曜の夜はグリーン・ベルベット名義(テクノ系アーチストは複数の名前を使いわける人がけっこういる)でクラブ・チッタでやっていたはずだが、そっちもキャンセルになってた。

 というわけで事実確認とお見舞いを兼ねて、Aに電話してみた。
 あいかわらず、調子悪いらしい。いつ終わるともわからない吐き気と腹痛に悩まされているようで、他の友人からも「妊娠中は良いこと考えてないと、子供にも影響するよ」と励まされたそうだが、「この状態で、いいことなんか考える余裕が全然ない」と言っていたが、たしかに生理の重いときのような状態(腹痛、眠気等)が2週間も続いている苦痛は想像に難くないし、さらに「このまま休んでいたらいつ仕事クビになるか」とか「社会保険での出産給付金は貰えるのか」とか「もし働けなくなったら、今後の生活費はどうすんのか」とか「働けたとしても、保育とかどうすんのか?」と問題山積みなわけで、その状態で「楽しいことを考えよう」としたって無理だよね。まあ、なんとか頑張って耐えてくれ。そのうちその状態も終わるだろう。と、いちおー励ます。
 で、とってつけたように「私は久々に夜遊びしようとしてたのにさ、カジミヤ来ないみたいでガッカリ」と言うと、どうやらほんとに「戦争が始まったから」という理由だったらしい。Aは「もう、夜遊びなんて一生行けないよきっと」と言うが、Aの同居人はその世界で飯を食っているのである。

 ううう、思わぬことろに戦争の影響が・・・・・人がせっかく久々の三連休なので張り切ってたのによ〜
 というわけで「もしかしたら、行くかも」と言っていたK子さんにも電話。
 用件だけで終わるはずもなく、「お花見しよーよ」とか「K子さんもいいかげん働こうよ」な話題やその他の噂話(Aの現状報告も含む)で結局1時間ばかり話しこみ、そんで夕飯を食べてから、「このご時世でもMちゃんはクーリエで飛んでんだろうな」と思って電話してみると、案の定「明日、ロスに行くことになった」

 そんで戦争の話しなどをしていたら、つけっぱなしになってたテレビ画面に江畑さんのお姿が!
 「い、いま、江畑さん出てる!NHK!」
 「どれどれ・・・・・あ、ほんとだ。でも、昔に比べると穏やかな顔つきになったような・・・・ていうか、知的な感じになったというか」
 「江畑さんは、昔から知的だったよ!ただ、その知的さと頭髪に対するあきらめの悪さが落差ありすぎで人気があったんだと思うが」
 などとまた、よもや話に花が咲き、電話が終了したのは午前3時だった。

 あー、久々に電話しまくった。

 そんで、電話しながらヤケ酒あおっていたので、今日はしっかり二日酔い。
 それでもヨロヨロと街に出て、MUJIでダンボールの引き出しを買ったりしたが、家に帰っても組み立てる気力無し。
 「三連休だし、掃除よね」
 と思っていたが、全然ダメみたいだ。
 こうなったら、とことんダラダラしてやろうと決意し、上巻の半分までちんたら読んでいた「シャイニング」を一気に読了した。「アダチル小説」であった。&「やはり飲みすぎには気をつけよう」
 「わりと映画好き」であるが、実は「シャイニング」の映画を観たことがない。怖がりなので、ああいう映画は苦手なのである。「シャイニング」はホラーやスプラッタではないという噂だが、でもジャック・ニコルソンのあの顔を見ただけでも怖いので、どうしても観れないのである。
 小説読んで「やっぱ映画も怖そう」と思った。この題材で、あのキューブリックが本気出して客を怯えさせようとしたら、どんなことになるのか想像つくし。でも、あの映画って怖いのはショッキングなシーンじゃないらしいんだよね。人によって怖いところが違うみたいで、あるエッセイでは「山道を車が走っているのを俯瞰で撮ったシーンが一番怖い」とか「双子が怖い」とかいろいろ意見が分かれるようで、そんな話しを聞くとついつい観ちゃいそうになるのだが、「シックス・センス」で死ぬほど怖かったことを考えると、やっぱ映画館とか自宅で一人でDVDとかは無謀だ。
 今度、K子さんちでみんなでDVD鑑賞するときに「シャイニング」を提案してみよう。なんか反対されそうだが。

 夕方のニュースを観たら、バグダットから「不肖・宮嶋」がレポートしていた。滞在しているホテルのすぐそばにも爆弾が落ちたらしく「カメラ捨てて逃げました」と言ってた。

 こんなかんじでダラダラしているうちに三連休はあっという間に終わりそうだ。
3月20日(木)

 戦争が始まって、うちみたいな中小企業でも、アメリカ関連の仕事している社員が「オレはどうすりゃいいんだよ」と泣きッ面でしたが、テレビも戦争報道一色で、また軍事評論家さんたちが大活躍するのかしら、江畑さんはどの局が押さえているんだろうと気になりますが、そういえば、前の湾岸戦争のときに登場して話題になった江畑さんであるが、ある友達の職場の先輩が「・・・この人の見合い写真見たことがある」と言い出し、職場は騒然となったとか。
 お見合いオバサンが持ち込んだお見合い話のひとつだったらしい。別に江畑さんのことが気に入らなかったわけでもなく、お見合いなんてしたくなかったから断ったそうだが、そんなことはどうでもいい職場の皆様は「おまえ、今からでも遅くないぞ!見合いしろ!」と言ったとか言わなかったとか・・・

 なんてエピソードを聞いたときに、私も「え?見合いするんなら、私も見にいきたい!」と無責任なことを言った。
 だって、だって、あのころ、「湾岸戦争」がどうなるかよりも「江畑さんの後ろ姿はどうなっているんだろう」ということのほうが気になったんだもん。とても不思議な髪型をしていた。今でもその名残はあるが、あの当時のインパクトは大きかった。

 局地的に江畑フィーバーを巻き起こした、あの戦争から、もう12年も経つのね。
 夜間の空爆の映像が何度も反復され、パウエル当時なんちゃら参謀なんちゃら議長が、記者団に淡々と説明し、そして世界中の映像作家があの映像を必死で集めていると噂され、「戦争がテレビ・ゲームになった」と嘆かれ、そして、今考えると、あの戦争がどのようにして終結したのか全然憶えていないのであった。そんなもん。

 というわけで、前回はパウエルさんと江畑さんに脚光があたった戦争だったが、今回テレビはどんなヒーローを作り出してくれるのだろうか?
 ああ、ナンシー関に甦ってもらいたい。
 ダイアナ妃で交霊術した番組がイギリスやアメリカで放映されたそうだが、ナンシーでやれよ。

 と、いうようなシリアス(?)なことを考えつつも、今日もニコニコ帰路についたが、また田園都市線で飛ばされました。

 今日、私を暖かく迎えてくれた電車は「東武動物公園」行き。
 なんで、新横浜で働いているのに「東武動物公園行き」で帰らなきゃいけないのよ。ズーラシアだったらともかく・・・

 なんだか、ヨーロッパに住んでいるような気分になってきた。ヨーロッパの主要駅に立っていると、そこがパリなのに「モスクワ行き」が走ってたりして、「この電車に飛び乗ると、モスクワまで行けるのかあ・・・」と旅人の旅情を刺激するわけだし、国境ぶち抜き列車はたくさん走っているわけです。

 しかし「東武動物公園行き」も、国境は越えていないが、「一都二県」を股にかけているな。
 JRだと、県境ぶち抜きなんて珍しくもないし、私も職場から成田のきょうみさんちに直行したときとか、「神奈川、東京、千葉」と「一都二県」を駆け抜けて参上いたしましたが、私鉄っていうのは主に「都心を中心に放射状に伸びている」わけで、新宿から神奈川県奥地まで走る小田急線とか、渋谷と神奈川を結ぶ東急線とか、池袋と秩父山地を結ぶ西武線とか、そういうもんだと思っていたのに、それがいきなりぶち抜いちゃうとそれなりのインパクトがあります。

 しかし、こうなると、田園都市線に乗って「日光行き」電車が来ても驚かなくなりそうでコワい。
 「イスタンブール行き」が来ても「ふーん、そうか、これにずっと乗ってると、イスタンブールに行けるのね」と納得しそうだ。
 「イスカンダル行き」が来ても「ふーん、そうか・・・・」と納得しそうだ。

 「国境の長いトンネルを抜けると雪国だった」というのはJRの専売特許かと思っていたが、最近の私鉄でも「県境の長いトンネルを抜けると雪だった」なんてことになるだろう。田園都市線は地上を走っているが、二子玉川で地下にもぐり、渋谷で地下鉄半蔵門線になり、向こう側ではどこで地上に出るのかわからないが、二子玉川と東武動物公園ではかなり気象が異なっていることであろう。

 というわけで、「東武動物公園行き」によって、心がイスカンダルまで飛ばされてしまいましたが、家の近くで「初ガエル」を目撃いたしました!
 いや、びっくりしました。裏通りに入った瞬間、暗い道の真中にモッコリと黒い物体が置いてあったので、一瞬「デカい犬の糞か?」と思ったのですが、カエルでした。
 その通り(ってゆーか、私のアパート前の通り)は自動車の通行は少ないのですが、自転車やバイクはビュンビュン通るし、しかも坂道になっているので、自転車は勢い良く降りてくるので「こんな真中で止まってちゃ、自転車にやられる」と思い、また靴先でツンツンしたのですが、どうもかなり「起き抜け」のようで、つついても全然反応がないので「ひょっとして、もうすでに轢かれて死んでいるのでは?」と思ったのですが、靴先でひっくり返してみると、モソモソっと手足をバタつかせたので「ホっ、生きてるらしい。相当寝ぼけてるな」と判断し、そのままガシガシ突付いて、道端に避難させました。

 私がその作業を終えると、すかさず坂道ブレーキ全開(の反対)な自転車が2台ほど滑り降りてきたので、「とりあえず、この人たちからは守った。でも、ここらは猫も多いし、あとは自分でなんとかしてくれ。運悪く、輪禍や猫禍に遭っても、明日の早朝、カラスが丁重に葬ってくれるから」

 というわけで、今日始まった戦争が、今後どんな展開になるのかさっぱりわかりませんが、もし、とってもこじれてしまい、「3月20日」というのが歴史上重要な日付になったとしたら、「ああ、あの日はその初めてのカエルを目撃したのだ」と思い起こすことでしょう。
3月19日(水)

 「僕は走って灰になる」(by ムーンライダース)←犬のおまわりさんに聞くと、キャッシュで歌詞を教えてくれます「ぼくは」にすれば近道

 が、今日の「心のベストテン第一位」に決まったのは、会社帰りに田園都市線のホームに立っていたときだった。
 ホームに入ってきた下り電車の行き先表示に「押上」と書いてあったの目にしたときだった。

 ♪とある冬の街角で 貨物列車に飛び乗った
  ・・・・・・・・
 ♪逃げ道なんかないことを ぼくはきみから教わった

 「なぜ、今さらまた、押上行きに乗らなけりゃいけないんだ?」

 ♪とある冬の街角で きみが選んだ自由は
 ♪アフリカ象に化けること 見事に失敗したけれど

 かーさん、僕はアフリカ象になれませんでした。

 「押上」って駅名を知らない人のために解説しておこう。
 ミヤノさんは、千葉県の京成線沿線で育った。あの、上野から成田空港までスカイライナーを運行している路線である。京成線は途中で分岐しており、上野-成田がメインの路線であるが、青砥という駅で分岐して都営浅草線に乗り入れている路線がある。その都営線との境目が「押上」

 よって、高校時代も帰宅するときには「上野行き」や「押上行き」にはよく乗ったのである。
 そして、押上という駅で下車したことはない。そもそも、押上の所在地が千葉県なのか東京都なのか、東京都だとしたら何区なのかも知らない。

 しかも、特急電車(他の私鉄では、同じようなものを「急行」というが、京成線は「特急」「急行」「快速」と名目だけは立派だが、内実が伴っていない電車をたくさん運行していた。そのあたりが、自分のことを中流だと思っている千葉都民の足というアピールしているというか、貧乏臭さを増しているような気がして、当時の高校生たちはコ馬鹿にしていたものである)は、そのまま都営線に乗り入れるので、「押上行き」というのは、普通電車や名ばかりの快速電車だったりすることが多く、それは途中で追い越されるので「押上行きだから、見送ろう」という扱いを受けていたのであった。

 よって、20年前にあんなにバカにしていた「押上行き」に、また毎日遭遇することになるなんて!
 いや、こうなることは、ずいぶん前からわかっていたはずだ。田園都市線が乗り入れしている半蔵門線が3月19日にめでたく路線延長されるので、「そうか、押上まで直通かあ・・・・」とは思っていたのである。まあ、京成線沿線には友人も住んでいるし、便利になるのは大歓迎である。

 しかし、千葉県民を辞めてから、しっかりと干支が一周した今ごろになって、「押上行き」とは!
 千葉から逃亡して、世田谷区民になり、アーバンライフを満喫しているはずだったのに・・・・飲んだくれの父親の暴力から逃れるために家出して上京し、苦労しながらもやっと売れっ子女優になった主人公の目の前に、刑務所から出所してきた父親が、「おまえ、有名になったんだってなあ・・・ヘヘヘ」と金を無心しに来たような心地である。

 京成線沿線住民の皆様、バカにしたようなこと書いて申し訳ない。
 あの当時、「自分が利用する路線を徹底的にこきおろす」というのがブーム(?)だったんです。その名残です。「世界埼京線」とかと似たようなもんだと思っていただければ幸いです。

 そして、「押上」にも別に恨みはありませんが、こう書いているうちに、また遠い過去の記憶が急に甦ってきました。
 祖父母宅に行くときには、京成線→押上→都営浅草線 をよく利用してました。
 そして、帰りも同じコース。
 そんな私は「地下鉄ってどうやって電車を入れるんでしょうねえ?また眠れなくなっちゃう」という一世を風靡した漫才ネタのどこが面白いのか全然わかりませんでした。
 だって、京成線は地上を走っているけど、押上で地下に潜って地下鉄になるんだもん。電車だって、私と同じような道順で地下に潜ってるに決まってんじゃん、と日常的「だんだん地下に潜っていく」ということを体験していたので、「地下だけしか走ってない地下鉄」ってものを知らなかったのでした。(でも、当時、他の地下鉄路線だって校外の地上路線と乗り入れしてたと思うんですけど)

 そして、私は「おしあげ」という駅名を「変なの」と思ってました。「押上」って書いてもなんか駅名というか地名っぽくない。名詞というよりは動詞です。
 電車に乗っているときに、母に「おかーさん、押上ってなんで押上なの?」と聞いてみると、うちの母は、

 「さあ?もしかしたら、地下鉄が地上に出るときは重いじゃない?だから、よっこいしょって、押上のあたりで押し上げてるのかもしれないわね」

 という、その場の思いつきのデタラメをかましたのでありました。(「この母にしてこの子あり」の典型的事例)
 それ以来、幼い私の中では「押上駅で、電車を地上に出すだめに、坂道の線路の上に立って、一生懸命電車のお尻を押す駅員さんたち」のイメージがこびりついてしまったのでした。
 
 そもそも、自分にとって「押上」のイメージがネガティブなのは、あそこで地下に潜ってしまうので、薄暗く感じたし、駅周辺の様子も見えないのでどういうところだかわからないし、なんか「セピア色」というか、「灰色」のヴェールに包まれたイメージがあるのです。

 というわけで、「押上」だけで、またこんなに沢山書いてしまうほど、私の心の深部に潜んでいた「押上」が、今日になって再び燦然と目前に現れたのでした。

 しかも、なんということでしょう。
 私の目の前に現れた「押上行き」は、またしても「急行」ではなかったのです。私は、呆然と押上行きを見送って、次の電車を待ったのでした。次にやってきた急行電車は「南栗橋行き」で、「ど、どこなんだ、そこは!聞いたことねーぞ!」と言う謎の地名でした。(南栗橋にお住いの方、すいません。でも、そちらにとっては「長津田ってどこだよ!」「中央林間って林間学校でもあるのか?」でしょ?)

 そんな、遠いけれどもいつか行くかもしれない国よりも遠いような気がするし、たぶんよっぽどのことがないと一生行くことはないだろう駅名(バグダッドよりも遠く感じる)に負けた私の「押上」・・・・・

 (なんだかんだいっても愛していたらしい。よくある話)
3月18日(火)

 48時間?

 ・・・・と言えば、この人だろう・・・・

 ・・・・と、たぶん、今日大勢の人が思ったのと同じように(ちがいますか?)そう思ったので、そのためにまた、可愛い子猫「みゃーの」ちゃんは(すっかり気にっている。私の現実での風貌をご存知の方は黙って心の中だけで笑うこと)、「犬のおまわりさん」に確認してみました。

 犬のおまわりさんのお答え=みゃーのちゃんが考えてる「48時間」は古いみたいですよ

 にゃるほど、「48時間」と言えば、ハリウッドダイエットだったのか!

 しまったー
 失敗したー

 いや、実はですね、この「48時間ハリウッドダイエット」って一度やってみたかったんですよ。
 これで痩せられるとは思ってないけど、ここんとこ体重が固定しちゃっているし、運動もサボりがちだし、こういうので、一時的にでも体重が落ちれば、それが起爆剤になるかもしれないと思ったんです。
 そう思ってたときに、「マークスの山」が文庫化されたので、「でも、これ読み始めちゃうと、また部屋に篭っちゃうんだろうな」と読み始めるタイミングを探していたのですが、土日が暇なときがいいわけで、そうなったら、どうせまた食べるのも忘れて、というか、冷蔵庫を空にしておけば、買い物に出るのも面倒になると思うので、「そうか、ハリウッドダイエットしながら読めば一石二鳥」という名案が浮かびました。

 「マークスの山でハリウッドダイエット!」

 高村薫に跳び蹴りされそうな能天気さですが、高村氏に飛び蹴りされるのなら本望でしょう。

 それで、日取りを考えていたのですが、なかなか予定が立たないまま、ついつい先に「マークスの山」を読んでしまったし、結局「ハリウッドダイエット」も買っていなかったのですが、しまった〜、今日から始めれば、気分的には盛り上がったのかもしれないのに〜買っておけばよかったよ、と後悔しているのでありました。

 などと、久々に時事ネタで書いているのに、こんなしょーもないこと書いているわけで、真面目に反戦運動に関わっている人に殺されそうですが(「健康のためなら死んでもいい」と似たような言い回しだな)、「人間の盾」とか「反戦デモ」のニュースを観ていて私が考えていたことは、こんなニュースが駆け巡らなかった遠い昔のことでした。

 ラジオがなかったころとか、それよりもっと前の新聞もなかった時代においての「戦争」ってどういうものだったんでしょう?
 今よりも相当なスローペースで進んでいたことは間違いないし、「100年戦争」と言ったって、100年間休まず戦乱にあけくれたいたわけじゃないでしょうし、そして、都市部の住民だったらまだしも、僻地に住んでいた人にとっては「伝聞」以上の情報を得ることは難しかっただろうし、そうやって想像してみると、今みたいに「戦争」というものが、私が中学校のころの「ツッパリの校外なわばり闘争」みたいに「明日、うちの中学のやつらが隣の中学を襲撃するらしい」というくらい身近になったのって、最近のことなんだろうなあ。

 でも、身近になったように思っていても、9.11のテロ事件は「タワーリング・インフェルノの実写版か?」(「タワーリング・インフェルノ」はアニメではありませんが)ってかんじだったし、今日の大統領の「48時間以内!」ってゆーのも、出来の悪いハリウッド映画の・・・・てゆーか、出来がよかったハリウッド映画の出来の悪い二番煎じにしか思えませんし、そういう状況の中で反戦運動でがんばっている人たちの存在も、なんだかやっぱしリアリティがない。
 しかも、ニュースで「イラク問題」やったあとに「タマちゃんを見守る会」VS「想う会」のいざこざなんて報道されちゃうと、ますますわけわかんなくなるのでありました。

 そして、戦争が始まっても始まらなくても、あれだけアメリカの空母や戦闘機が出動態勢をとっただけで、ずいぶんと二酸化炭素を放出しそうです。前にテレビで自分たちの結婚式のために友人や家族が移動して二酸化炭素を排出しただろうからって、植林事業に寄付して相殺していたカップルがいましたが、戦争はじまったらもっとせっせと植林しないと間に合わないだろう。どうすんだよ、いったい。

 それよりも、中近東の情勢がこれでまた混乱したら、次のW杯予選にも影響が出てくるのではないか?
 とか、ついつい心配してしまいますが、あー、そういえば、ADSL戦争もすごい人海戦術だったが、昨日までヤ○ーBBの兵士が戦っていた場所に、フ○ッツ部隊が陣取っていると「ヤ○ーは皆殺しになったのか?」と思いましたが、今日も近所のパチンコの前でヤ○ー戦士が二名頑張って戦っていましたので、まだ戦争は終わってなかったらしいが、あれもなんなんだろう?

 と、電子顕微鏡と天体望遠鏡で世の中を見渡すと、なにがなんだかわからなくなってくるので、小市民は身の置き所がないなあ。

 そういえば、全然関係ありませんが、今年から社会保険の金額が報酬の月額で計算する方式から、年収で計算する「総報酬制」になるので、うちの会社でも社員にその旨を告知したのですが、担当者の話しによると「あまり反響がなかった」とのこと。2名ほど大騒ぎして「なんとかならんのか!」と言ってきたようですが、たぶん、その他大勢は「なにがどう変わるのかよく意味がわからない」か「お上が決めたこと。いまさらどうしようもない」か「そもそも、そのお知らせメールをちゃんと読んでない」のだと思いますが、先日も総務部の会議でその話題になり、
 「たぶん、月々の手取りは増えるので、しばらくは誰も文句言ってこないだろうね」
 「そうだね。きっと賞与支給のときになって急に『なんか今年はたくさん引かれてないか?』と言ってくる人がいると思うので、そのときにまた対応しましょう」
 ということになりました。

 私の仕事ってそういう「お上の政策」と「小市民」の橋渡し的なことが多いので、某国首相が「世論だって間違っていることもある」と断言していたときにも「たしかに、みんな、あんましよくわかってないもんなあ」と思わず肯いてしまったのでありました。
 世論調査っていうのも、あまり信用できないっていうか、そもそも自分は調査されたことがないのですが、いきなり電話かかってきて「○○についてどう思いますか?」って質問されても困ると思うなあ。今度のイラク問題についても「日本はどうすべきか?」 という調査で「どちらとも言えない」という回答が多かった調査結果をどこかのテレビ局だか新聞社が発表してましたが、漠然と「戦争反対」と思っても「日本がアメリカを支援しないでいられるか」っていうと、そうも行かないだろうとは思うし、「じゃあ、あんたの意見はどうなんだ!はっきりしろ!」と言われても、ただ「う〜〜〜ん」と言うしかありません。 
3月17日(月)

 花粉症では悩まされていないが、でも、「花粉脳症」かもしれない。と、今日突然思いついた。
 自分の灰色の脳細胞(ポワロ風)がじょじょにスカスカになっていくような感覚については、私と同世代やそれ以上の人たちにも共通だと思うが、つい先週、急に会社でマシンの入れ替えをして・・・・

●マシン入れ替え時のエピソード

 システム部のMさんとうちのO部長の会話

 M 「・・・・で、システムのほうで入れ替えしたので、余ってるマシンがあるんだけど、けっこう性能いいやつだからどうしよう?」
 O 「どっか、適当に遅いマシンの人のを替えてやればいいんじゃない?」
 M 「まあ、こっちはどうでもいいんだけど、どこにしようか?ちなみに、このフロアで一番遅いマシン使ってんのは、ミヤノだな」
 私 「まあ、そうだったんですか?でも、別に機械が早くなったってドーセ私の頭が早く動くわけじゃないから、いいんですけどね」
 O 「ミヤノさん、今のマシンで何か不自由がある?」
 私 「そんなに重いの扱う仕事しないからわかんないですけど、ただ、最近、親会社用に作ってる請求明細のデータがどんどん膨らんでいくんで、それがけっこう重いんですけど。それくらいかな?」
 M 「じゃあ、ミヤノにしよう」
 O 「うん、そうしてあげて」

 と、「こんなことどーでもいー」らしいMさんの判断で、急遽入れ替え。会社の運営ってこんなもんだ。
 さて、入れ替えが終了して、経理ソフト等のアプリもインストールしてもらい、

 M 「さあ、ミヤノ、これで前のより3倍早くなったぞ。だから3倍仕事できるぞ」
 私 「だから、私の頭のスペックもなんとかしてくれないと、マシンだけ早くたって・・・・」
 M 「ねえOさん? Oさんのマシンもこの間3倍にしてあげたから、仕事も3倍できるようになったでしょ?」
 私 「えー、そうなんですか?Oさん」
 O 「・・・・・・」

 そんな会話を横で聞いてた隣の部のS部長(最近、O部長にスタートレックのDVDを貸して仲間に引き込んでしまった。ちなみにO部長の妻まで夢中になってしまったらしい)が、

 S 「なんか、Oの顔が赤くなってるぞ」

 と茶々を入れる。O部長は、ちょっとムキになるだけで顔が紅潮するので、S部長はそれをいつもからかうのだ。

 私 「Sさん、それって、それって、Oさんひょっとして、ほんとに3倍早くなったのでは?」
 S 「え?」
 私 「ほら、赤いと3倍になるもの・・・アレですよ!
 S 「あ! アレかあ・・・・赤いのな!アハハハハハ!」
 O 「おまえら〜〜〜〜〜」

 というわけで、ちょびっとだけオタクおじさんたちの心をつかみ(おじさんと言っても、私とそんなに年変わらないのですが)、ほのぼのとしていたのであった。(Mさんが、なにかというと「3倍」を繰り返す理由もいきなりわかった。M氏=私より一歳年下の35歳)

 で、話しは戻るが、それでマシンが新しくなり、おかげでインターネットの「お気に入り」も全て消え(前に他の人が入れ替えてくれたときには、それもバックアップしてくれたのに〜)ちょっと不自由しておりますが、それにまたせっせと教育した辞書機能もまたボンクラに戻ってしまったし、その他の設定もやり直さなくてはならないので(デスクトップのアイコンとか、メニューバーの文字の大きさとか)「仕事3倍どころか、設定作業だけで時間かかっちゃうよ」な状況だったのですが、やっとちまちま調整していってかなり自分好みになり、そうなると確かに前のマシンよりも断然早い!

 しかし、マシンはサクサク動いてくれても、例えば今日も「先日、会議で配られた経費集計のもっと細かい内容が知りたい」との依頼があったので、その会議で配った資料のファイルを探したのですが、見つからない。検索しようと思っても、ファイル名を忘れてしまったのですが、「たしか・・・」とうるおぼえの名前で検索してみてもひっかからないので、15分ほど格闘してから諦めて、もともとそのファイルを作ったOさんに「あれって、どこに入ってましたっけ?」と尋ねると、Oさんも「どこだったっけ?」としばらく探してから、「あ、○○フォルダだ」と教えてくれて、やっとたどり着きました。
 マシンがファイルを立ち上げる速度はたしかに速くなりましたが、その前の段階で時間がかかるわけだし、私は元々それほどマシンの速度に影響を受けない仕事しているので、保存したり立ち上げたりするような、自分にとっては「大河の一滴」のような時間が短縮されたとしても、河の流れに全くなんの影響を及ぼさないわけだし、そもそも、自分がモタモタとやっているのに、機械だけが恐るべきスピードで動いていると、「フェラーリに乗ってるペーパードライバー」みたいでなんかヤダ。信号で止まって再発進するたびに「ヒュルル」とエンジンが止まっているみたいぢゃあないですか。カッコわる。

 さあ、今日の日記も長くなりそうです。

 そういうわけで、自分の頭のトロさを再認識していると、脳のシナプシスだかなんだかがボロボロというよりも、脳神経が「ドロドロ血」になったような感じがしてきて、季節がら「きっと、花粉で詰まってるんだ」という想像をしてしまい、「花粉脳症に冒されてる」というあたりで納得したのです。
 今の時期は杉花粉らしいけど、世の中には「一年中なんかの花粉に反応していて年がら年中花粉症」な人がいるらしいので、私の頭もきっと通年で花粉脳症なのでしょう。

 などと考えていたら、また頭の中がミュージカルになってしまいました。
 つい先日、「うーん、頭真っ白」なことがあって、ちょっとショックだったのですが、そのときの光景(頭の中の心象風景)がオペレッタになって再演されてしまったのです。

 ずちゃ ずちゃ ずちゃ ずちゃ

 迷子の迷子の子猫ちゃん
 あなたのおうちはどこですか?

 おうち〜をきいてもわからない
 なまえ〜をきいてもわからない

  いや、名前は「みゃ〜の」っていうんだけどね。
  子猫っぽいプリチーな名前でしょ?
  ちなみにうちの妹の昔のあだ名は「みゃー」でしたっけ
  って、変に昔のことばかり憶えてるってゆーのが花粉脳症の代表的な症状です

 にゃン にゃン にゃニャ〜ん 
 にゃン にゃン にゃニャ〜ん 

 泣いてばかりいる子猫ちゃん

 犬のおまわりさん登場

  どうしたんだね?子猫ちゃん。いったい何を探しているの?
  おや、インターネットやってるんだね?
  ふむ、それで google でなにを探そうとしているのかな?

  おまわりさ〜ん
  それが、何を探していいのかわからないニャン

  探しているものがなんだかわからないのかね?
  それは困ったねえ

 いっぬっの〜〜 おまわりさんっ
 こまってしまって
 わんわんわわ〜ん わんわんわわ〜ん

  でも、子猫ちゃん、何かを探したいんだろ?
  それもわからないの?

  映画です。映画の題名。

  どんな映画だったのかな?

  うーんと、にゃあ・・・・ええっと、にゃあ、主人公がたくさん人を殺すんです

  ふむ、そういう映画はたくさんあるからなあ。

 いっぬっの〜〜 おまわりさんっ
 こまってしまって
 わんわんわわ〜ん わんわんわわ〜ん

  他になんかヒントはないのかね?

  うーんと、にゃあ・・・・ええっと、にゃあ、その映画には原作の小説があって、みゃーのはその小説を2回も読んだんです。

  じゃあ、その小説の作者で検索してみればいいんじゃないのかな?

  それが、作者の名前を思い出せないんです〜〜〜〜

 にゃン にゃン にゃニャ〜ん 
 にゃン にゃン にゃニャ〜ん 
 な〜いてばかり い るコネコちゃん〜 
  
 いっぬっの〜〜 おまわりさんっ

  それは困ったねえ。
  その作者の小説はそれだけしか読んだことがないのかい?

  翻訳されたものは全部読んだニャン

  それなのに忘れちゃったの?

 にゃン にゃン にゃニャ〜ん 

  わかった、わかった泣かないでくれ。
  そしたら、その作家の他の小説の題名は思い出さないの?

 にゃン! にゃン! にゃニャ〜ん! 

  そうか、だったら、他の小説の粗すじはおぼえてないのかな?
  どんなお話しだったのか、おまわりさんに教えてくれないかな?

   ジャンキーが出てきました。そんで、その小説も映画になりました。

  よし、それだ。じゃあ「ジャンキー映画」で探してみよう。
  うむ、「シド・アンド・ナンシー」かな?
  「ビーチ」とか「トレインスポッティング」ていうのもあるぞ?

   にゃン? にゃン? にゃニャ〜ん? 

  おや、おや、ちがうんだね?
  わかった、わかったらか、そんな大声で泣かないでくれ。

   いっぬっの〜〜 おまわりさんっ
  こまってしまって
  わんわんわわ〜ん わんわんわわ〜ん

  そうだ。
  そのジャンキー映画とやらには子猫ちゃんの好きな役者は出てなかったのかな?

  出てました・・・・その人が好きだったらか、観たんです。
  でも、でも、その俳優さんの名前が思い出せません

 にゃン にゃン にゃニャ〜ん 

  ほら、ほら、落ち着いて
  外国の俳優の名前だろ? たぶん、単純な名前だよ
  目をつぶって、その俳優さんの顔を思い浮かべるんだよ

  にゃー
  ・・・・・・あ、なんか名前がここまで出かかっているような気がするにゃ。
    金髪で灰色の目をしていて、斜視気味なんです・・・・・
  にゃ にゃ にゃ にゃ?
  そうだ! あの人は「セックスと嘘とビデオテープ」ってゆー映画に出てました!

 いっぬっの〜〜 おまわりさんっ
    
  まったく、「ジャンキー」やら「セックス」やら、イマドキの子猫は・・・・

  よし、それでとっかかりができたぞ!
  さっそく探してみよう!

  おまわりさん!
  見つかりました!
  俳優の名前は「ジェームズ・スペイダー」です!
  そんで、彼が出演していた映画の題名は「レス・ザン・ゼロ」です!
  そんで「レス・ザン・ゼロ」を書いた人は「ブレッド・イーストン・エリス」です!
  そんで、私が思い出せなかった映画の題名は「アメリカン・サイコ」でした!

 いっぬっの〜〜 おまわりさんっ 

  よかったね、おうちがわかって。
  さあ、早くお帰りなさい。

 ワン ワン ワわ〜ん
 ニゃン ニゃン にゃニャ〜ん 

     <FIN>

 いやマジで、「アメリカン・サイコ」にたどり着くまでに、異常に時間がかかってしまったのでありました。
 いくら、インターネットが便利だと言っても、キーワードが無いと何も探せないですからね。
 焦るあまりに、よけいに頭の中が真っ白になってしまい、ほんとにノーヒントになり、しかも「レス・ザン・ゼロ」の題名は思い出さなくても「ほら、あのアリーの前の恋人が!」(ロバート・ダウニーJrのことらしい)とか「プリティ・イン・ピンクのあの人!」(アンドリュー・マッカーシーのことらしい)というのが「名詞抜き」で走馬灯のように駆け巡るというのに、誰の名前もその出演作も思い出せないという、砂漠で遭難した人がオアシスの幻覚見ながら死んでいくような心地でございました。

 まったく、年はとりたくないものね。
 要するに、どんな最強の検索エンジンがあっても、キーワードを思い出すのにかかる時間が年々長くなるわけで、マシンの進化と自分の老化が反比例しているので、結局、効率は下がっているわけだが、まあ、でも便利な機械があるから、なんとかなっているらしいので、それは一応感謝しておきましょう。
 私も赤くなろうかな。赤い口紅じゃ、ダメっすかね。

 まあ、いいんだけど、今日の昼下がりに、この「オペレッタ 迷子の子猫ちゃん」が上演されていた時は、頭の中けっこう速かったです。
 もちろん、キーボード打つ指は完全停止してたけどよ。 
3月16日(日)

 ジョー・ストラマー追悼特集をやっていたのでロッキン・オンを久々に買ってしまったが、それで急に渋松対談の単行本が読みたくなり、「定本渋松対談」と「渋松対談Z」を買っちゃって熟読中。
 ちょっと前(けっこう前かも)に、レディオ・ヘッドの新譜を試聴したら「なんだこれ、プログレじゃん」と思ったのであるが、その直後に渋谷陽一も「レディオ・ヘッドの新譜はプログレじゃ」と評してバカにされているのを知り、「自分がいかに渋谷陽一にきとんと教育されたか」を改めて思い知ったのであるが、教育なのか洗脳なのかは深く考えないことにして(そのそも、その差って微妙だし)、ともかく、やはり渋谷陽一は私の永遠の恩師であろうし、ロッキン・オンが教科書で、フールズ・メイトは、こそこそ隠れて読むエロ本のようなものだったかもしれないなあ・・・・と、しみじみしてしまったので「40過ぎてからのロック」も買うことにした。そんな正しい教え子の私も、40まではあともう少しだぜ!はははははははははっは
 仰げば尊しでも唄うかね。

 (今日は御機嫌悪いらしい) 
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