可燃物な日々

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8月29日(木)

 体型崩壊のことばかり書いていたが、仕事もちゃんとやってます。
 月の後半はわりとゆとりがあるので、ここんとこはそれほど残業しないで済んでいるから、気持ちにも余裕ができたので、タイミングを見計らって(ちょうど、派遣会社の営業が契約更新のために来て上司としばらく話した後、上司は喫煙所で漫画読みながらタバコ吸ってったのであった)自分の上司に「システムの派遣の人に、私が今やっているシステム部の事務をお願いしたいんですけど」と言ってみました。

上司 「ああ、別に構わないんじゃない?」
私 「そうですか?よかった〜」
上司 「なんなら、僕のほうから(システム部長に)話しておいてあげようか?」
私 「あ、そうしてもらえると助かります〜」
上司 「じゃあ、今話してくるわ」

 1分後

上司 「いいよって。すぐにでも、引き継いでいいよって」
私 「ありがとうございますっ!」

 と、話しはドラマのようにスムーーーズに流れたのでありました。ああ、タイミングって大事。やはり相手も自分も余裕のあるときに事が運ぶとこんなに調子よく進むのだ。

 さて、それが昨日のやりとりで、今日は早速、引継ぎの書類をまとめて、午後いちで引継ぎの説明をした。発注と言っても、ほとんど営業の発注担当者がやっているのだが、その発注担当を通さないような、イレギュラーなものだけを扱っていたので、多い時でも月に3件くらいなのだが、それでも忙しいときに持ってこられると面倒なのであった。あと、システムで請求を起こすのは、ほとんど系列会社なので、それは私が全社分をまとめて請求書を作っているので構わないのだが、数社だけ外部の得意先があり、その中の一社だけは、その会社の独自の請求書用紙を起票しなくてはならないのだが、それが複写式用紙なので手書きで1枚づつ書かないといけなくて、それも、月末一括とかではなく、取引があったときにバラバラに起こすことになるし、送付部署もまちまちだったりするので、けっこう手間だったので、それもついでに引き継ぐことにした。

 説明は30分くらいで終って、「まあ、何かわからないことあったらいつでも聞いてください」と言って、また席に戻った。
 自分の部署の派遣の人に「やっとKさん(システムの派遣社員)に例の発注書の仕事とかお願いできたよ」と言うと、彼女も「よかったですね。Kさんもけっこう時間を持て余していたみたいなんで、他にもなんかあったら頼んでも大丈夫そうですよ」と言ってくれた。

 しばらくして、Kさんが、ファイルなどの事務用品を貰いに来たので、ちょうどあまり他の社員もいなかったので、
 「ところで、Kさんって、普段の仕事はどういうことしてんの?」
 と探ってみたら、
 「今は、出向で来ているプログラマーの人(プログラマーの業務委託。派遣みたいなもん)の仕事で入力のところだけ手伝っているんですけど、それもすぐに終ってしまいそうなんで、その後は・・・・」
 「あとは、電話番と?」
 「お茶だしと・・・・・それくらいなんです」
 「事務仕事は全然頼まれてないんだ?」
 「そうなんです。そういう仕事だと思って来たんだけど、全然なくって・・・・」
 「う〜ん、じゃあ、私のほうからも宣伝しておくよ。事務仕事も頼めるよって。あそこの部署はずっとアシスタントがいなかったから、みんなたぶん自分でやってるんだよね。それで、自分でやりたくない人だけが、総務に持ってきてたみたい」
 「ええ、ぜひ、よろしくお願いします〜他にもなんか仕事あったら何でもやりますから・・・・」

 なんか、かわいそうになってきた。
 うちの部の派遣の人も後で「やっとファイルとか作れるって張り切ってましたよ。まだ来たばっかりの人だし、暇だからって自分から御用聞きに回るわけにもいかないし、気の毒ですよね」と言っていた。
 前にシステム次長(と言っても私より年下だが)に「派遣の人に何の仕事させてるんですか?」と探りを入れたら、「電話番」と言っていたので、ほんとに電話と来客対応と給湯室周りだけやってもらえればいいと思っているのだろう。他の社員は、新たに来たアシスタントに仕事を頼んでいいのかもわかってないだろうし・・・・ 

 あーもー、私ったら、なんて気が回っちゃうのかしら。ぼんやりしているように見えて、実はけっこう気が細かいわ。ちゅうか、他の人が気が付かなさすぎ!

 というわけで、今日はちょっと気分が良かったので、新規業務のことで、またそこの社員がネチネチと説明に来て、その説明はどーでもよかったのだが、笑顔でニコニコ「ああ、そうなんですか、ふむふむ、なるほど」と、がまんして全部拝聴してあげた。全部聞いてから、「ところで、ここはどうなっているんですか?」と本当に確認したいところを質問しました。

 あー、私ったら、なんて人間ができているのかしら。

 これで、腰まわりがすっきりして、昼食後にちゃんと口紅直せば、完璧な「できる」中堅OLだわ。がんばろー

 今日、三軒茶屋で目撃した有名人。
 スカパラの北原さん。
 初めて目撃したので、「おわ?本物?」と思い、すれ違った後、後ろを振り返って確認したら、トロンボーンのケースを持っていたので間違いない・・・っちゅうか、スカパラのTシャツ着ていた(笑)

 家に帰ったら、NHKでスカパラやっていたので笑った。

 三軒茶屋はそういう「通ごのみ」の有名人をたまに目撃する。窪田晴男が一人でクリエで昼ご飯を食べていたり、花田裕之がドトールで宙を見つめていたり(連れがいたのに一言も言葉を交わしていなくて怖かった)、鮎川誠が犬の散歩をしていたり・・・・

 下北沢在住の鮎川誠が茶沢通りを246方面に向かって自転車で爆走していたのを目撃したこともあった。派手な服装でママチャリに乗っていたので、目だっていたのだが(それに背が高いのに、ママチャリなもんだから猫背になって膝もかなり曲がっていて窮屈そうだったので笑えた)、それからすぐに、夕立が降ってきて、「鮎川さん、どこへ走って行ったのかわからないけど、ビショ濡れだな」と心配してみたりした。

 鮎川誠の目撃情報で一番笑えたのは、たしか大学の友人のそのまた友人が、バイトで水道メーターの検針をしていたときのエピソード。
 水道の使用量が前月よりも、かなり増えていると、検針員はその理由を確認するというマニュアルになっていたそうだ。使用量が大幅に増えた理由が無い場合、漏水の可能性があるかららしい。
 彼が、使用量が前月より、とても増えているご家庭の呼び鈴を押すと、ドアが開いて中から子供を抱いた鮎川誠がヌっと現れ、びっくりしたそうだが、「水道の使用量が増えているのですが、何か心当たりは・・・」と聞くと、「ああ、先月はツアーに出とったけん、家におらんかった」とかなんとか、ちょっと正確な博多弁わかりませんが、そのエピソードを聞いていた他の友達と「いいな、いいな、ドア開けたら鮎川誠が立ってるのっていいな」と羨ましがったもんだが、その10年後、自分自身が「また目撃してしまった」というほど沢山現物を拝めるいい身分になることができたが、あまり自慢する機会がないのが残念である。



8月28日(水)

 ブタ・ブタ・子ブタは今日はプールで泳ぎました。
 タマちゃんに負けるな、目指せ激ヤセ計画を推進中なのであります。
 バシャバシャ泳いでおりますと、「泳ぐブタということは・・・・河の豚はフグ?」というのが頭に浮かびましたが、「でも、海の豚・・・イルカという手もあるな」とポジティブシンキングすることにしました。でも、イルカはかわいいけど、やはりウエストはくびれてません。

 「山豚というのもいるのだろうか?」と思って家に帰って調べてみたら、「三河産の山豚」って?いのししみたいなもんかしら。
 「スイトンって水豚って書くんだったっけ?」いえ、スイトンは「水団」でした。
 土豚(ツチブタ)はいた。上野動物園の隠れた人気者らしい。
 地鶏がいるのだから当然「地豚」と呼ばれているものもあった。

 他にも「火豚」「金豚」「木豚」「天豚」「冥豚」「惑豚」「星豚」「空豚」「丘豚」「谷豚」「森豚」と、片っ端から検索してみましたが、そういう生き物はいないようでした。なにやってんでしょうか?

 でも、あまり自分のことを豚呼ばわりしていると、ほんとの豚さんが怒るのではないかとちょっと心配になってきた。
 「豚さん、すいません。別に豚のことを軽蔑しているわけではありません。私は豚が大好きです。そのおみ足にむしゃぶりつきたいくらい・・・・・・」

 豚で色々検索していたら、豚足が食べたくなっただけである。耳に齧りつくのもいいかも。ミミガー!

 いかん。お腹が空いてきた。激ヤセへの道は遠い。



8月27日(火)

 朝のワイドショーで、また「タマちゃん全身披露」の映像が流れていた。どうも、多摩川にいたときよりも「激やせ」したらしい。うーん、私もあやかって鶴見川で泳ごうかしら。「痩せる!鶴見川の水」をペットボトルで販売したら儲からないだろうか?

 などと、またバカなことを考えている場合ではなくて、ほんとに「夏バテ知らずの中年太り問題」は深刻である。腰から背中にかけて、たっぷりついた贅肉は、まるで返品相次ぐニッポンハムの製品を代わりに背負ってあげているみたいである。

 ニッポンハムではないが、ダイエーの秋山が引退というニュースを観て、「え?秋山ってまだ現役だったの?」と驚く。ずいぶん、昔から活躍していたような気がしたのだが、40歳ということなので、私が中学生のころにプロ入りしているわけだ。ほんとに「昔から」である。

 もうひとつ、朝のニュースで気になったのが、フィンランドで開催された「AIR GUITAR コンテスト」。要するに「ギターの弾き真似」である。楽器を持たずにパフォーマンスを競うという、かなり笑える映像が流れ、爽やかな気分で出勤することができました。
 その昔、新宿のツバキハウスで大貫憲章が「ロンドン・ナイト」をやっていたころ、伊藤政則は「ヘビメタ・ナイト」を開催していて、そこではフロアにいる客は踊っているのではなくて、全員DJブースの方を向いてギターの弾き真似をしているという話を聞いたことがあって一度観てみたいと思ったのだが、結局実現しなかった。

 さて、また一週間ぶりにスポーツクラブに行く。
 体重計に乗ったら、また増えていた。

 EDPいわゆる、今日(も)豚病 EveryDayPig

 というのを思いつくが、うーん、イマイチだな。
 などと、またくだらないことを考えている場合ではない。このままでは、スーツのスカートが入らないような気がする。新しいのを買う金はあるが、面倒なので、なんとかウエストサイズだけでも元に戻したい。
 
 先週は風邪をひいてしまったが、今週こそ脂肪燃焼に燃えよう。二酸化炭素排出量がちょびっと増えてしまうかもしれないが、地球に優しくする前に、自分をなんとかしないとね。
 でも、NHKでは毎日のように「二酸化炭素排出量を減らせ!」な番組をやっちょるのですが(今夜も再放送されとる)、どうもあれを観ていると、「すいませんね、毎日排出してしまって」という気分になってくる。いや、別に私の代謝による量なんて微々たるもんなのはわかってますが、あの番組では「排出量取引」がメインで取り上げられていて、すでに「削減」を購入するのを免罪符のように考えている人たちがいることを知って唖然とする。
 結婚式に、たくさん電力も消費するし、招待された人が集まるために交通機関を利用するので「地球に負担かけてしまうから、その分、削減量を購入して相殺する」というカップルが登場し、環境保護のための寄付だと思えばいいけど、なんかそれを数値化してしまうと、「じゃあ、あんたたちは子供でも出来たら、どーすんの?地球にとって有害な人間を一人増やしてしまう贖罪はどう償うのかね?一人が一生のうちに排出する二酸化炭素量を計算してその分植林するの?」と突っ込みを入れたくなった。



8月26日(月)

 パソコンの不具合で脱力してしまったが、昨晩S君が帰ったあとに、デジカメの写真を加工したくなり、パソコンを立ち上げてデジカメと接続してみたら・・・・また、ドライバが消えてる・・・・
 前にも、いつのまにか消えていたので、再インストールしたことがあるので、ひょいひょいとやってみたが・・・・だめでした。

 すでにくたびれていたので、諦めて寝ようとするが、なんだか寝付けないので、NHKアーカイブをちんたら見ていたら、昭和30年代の「6畳一間で8人就寝」などという映像を見てしまい、暑苦しくなって余計寝付けなくなってしまった。

 朝起きると、「タマちゃん現る!」のニュース。
 出勤すると、以前「鶴見川にタマちゃん来てくれないかなあ」と言っていたおじさん(と、言っても大して年は変わらないのだが)が私の顔を見るなり、「ミヤノさんの予言大当たりじゃん!」

 いや、私が予言したのは「鶴見川に来たら、ツルちゃんになるのかなあ・・・・」ということだけなんですけど、まあ、そんなことで「ちがいますよ」と言っても意味ないので、「次はどの川に来てくれるでしょうかねえ?」とお喋りに興じる。

 先日、とある雑誌に「自分がおばさんになったのを感じるとき」という投稿が載っていて、「新人の若い子よりも、オヤジと話しが合ってしまうのを感じたとき」というのがあって、「わたしもそうだな」と思ったが、胸に手を当てて考えてみると、私は20代前半のころから、おじさんと話すのは得意であった。

 さて、家に帰ってまたUSBドライバのインストールにチャレンジしたが、やっぱダメ。
 ううう、せっかく撮影したチョコラサウルスがぁぁぁぁ。

 あれこれいじっていたらくたびれてしまいました。



8月25日(日)

 昼前に目が覚めて、昼まで寝ていたが、「今日こそ掃除するで」と思い立って起床。
 まず、シーツとベッドカバーを洗濯しながら布団を干して、堆積している洗濯済み衣類をたたみながら、台所も片付け始める。私は掃除をしようとすると、あちこち一斉にやり始める性質である。玄関に積まれた「郵便物に入っていたもの」を「必要なもの」と「単なるゴミ」に分けているうちに、ちょっと掃除に飽きてきたので、パソコンを立ち上げてメールチェックでもしようとしたら・・・・あれ?なんか変なエラーが出て勝手に再起動してしまう。

 何度やっても同じ状態。OSが立ち上がらないのだ。しかたないので、一旦落としてから、またしばらく掃除に励みかなり床が広くなってきたところで、もう一回マシンを立ち上げてみるが、やはり同じ状態。
 どうしたらいいのかわからないので、S君に電話したら見に来てくれることになったので、それまでの時間つぶしに、風呂掃除を始める。ついでに自分も洗った。

 さらに細かいものを片付けて、かなりキレイになったところで、S君到着。
 しかし、原因不明だそうで、なにやらいじくっているようだが、なかなか直らない。自動修復かなんだかわからないが、画面に「あと20%」という文字が現れて、それが遅々として進まないので郷を煮やしてご飯を食べに行く。帰ってきたら、終ってた。
 なんだか知らんが直ったらしい。

 パソコンの不具合って、なにがなんだかわからないから嫌いよ〜



8月24日(土)

 例の「○つの習慣」セミナーはその後も何人か受けていて、おおむね評判悪いようだが、それでも「まあ、ああいうのを受けてみて、いいと思う人もいるんじゃないかな」「まあ、話しはおもしろかったけど、自分のためになったかっていうと、ちょっとね」という、要するに「自分にはピンと来なかったけど、モノ自体は悪くはないんじゃない?」という意見が多かった。

 みんな善良なんだな。つうか、「自分にとってダメなものは、他の人にとってもダメなものである」とはっきり言わないズルさを感じるけど、かと言って過剰反応している私が正しいとも言い切れない弱さもあるが、でも変なものに対しては「変!」って言おうよー。あれがタダならいいけど、有料なんだからさあ。高いんだよぉ。(ケチなので浪費は嫌いなのです)

 それとは関係ないけど、最近また「催眠商法」がニュースになっていた。
 私が高校生くらいのときにも羽根布団のそういう商売が流行っていて、とうとうわが町にもやってきたことがある。さっそく、なんにでも首をつっこむ母上がフィールドワークしてきた。そして、その晩、噂の催眠商法に関してレポートしてくれたのである。

 まず、チラシで人を集める。いろいろなものがタダで配布されるという触れ込み。会場に行くと、「タダの景品」に引き寄せられた主婦たちがびっしり集まっていたそうだ。まず、主催者は小さなヌイグルミなどを配り始める。配ると言っても「さあ、この可愛い犬のヌイグルミが欲しい方は手を挙げてください!」と叫ぶ。最初は客も気恥ずかしいから、手を挙げにくいのだが、勇気を持って手を挙げると、「では、ヌイグルミ差し上げます」ということになるわけで、回数を重ねていくうちに、皆われ先にと手を挙げるようになり、会場は妙な熱気に包まれてくる。「手を挙げて意思表示すれば、なんでも貰える」というまさに「催眠状態」に陥るらしい、うちの母も当然、かなりエキサイトして沢山戦利品を持ち帰った。(多くはガラクタであった)
 そして、主婦たちが「次はなにが出るのかしら」と前のめりになっているときに、「では、この限定販売の羽布団セットがたったの30万円です!欲しい方は手を挙げてください!早いもの勝ちです!」
 うちの母は「あ、とうとう来たな」と思って知らん振りしていたそうだが、けっこうな割合で「ハイ、ハイ、ハーイ!」と勢い余って手を挙げてしまう人がいたそうだ。そして、その人たちを集めて契約成立。

 と、こうして書いても「そんな単純なの?」と思うが、その熱気を目の当たりにした母も「あれは、ほんとにやっている人たちも慣れていて、盛り上げるのが上手だからけっこうその気になる人多かった」と言っていた。
 そして、その会社も、1週間くらい商売すると、さっといなくなってしまうのだった。ああやって、町から町へ渡り歩いているのであろう。

 騙す方も悪いのは当然だが、そもそも「なにか売りつけようと思って、景品をばら撒いているのだから、ぜったい有料のものには手を出さないぜ」という気構えがちょっとでもあれば、騙されるようなものではないはずだけど、実際に被害は絶えない。それに「みんなが買っているから、私も買わなきゃ」という群集心理も働くようなのである。

 なんかそういう「自分にとってこれは必要か?」という問いかけなしに、ただ流れに身を任せてしまう心境がよくわからないのである。まあ、単に天邪鬼だから、いつも人が流れているほうの反対に行こうとしているだけかもしれないけど。だから、いつもバーゲンで物が買えない。殺気だった雰囲気に圧倒されてしまうのと、たとえ「あ、これいいかも」と思っても、「でも、バーゲンじゃなかったら買わないかもな」と冷静に考えてしまうので、ついつい買えない。もちろん、前に見ていて「ああ、これ欲しいけどちょっと高いな」と諦めていた商品が半額だったりすると、買うこともあるが、そんなことは滅多にないし、それに本当に欲しかったけど高いから諦めていた服がほんとに捨て値で売られていたりすると、逆に悲しくなって買えなくなってしまったこともあった。

 さて、今日は12時には起床した。せっかくまた会社休んだんだし、掃除でもすっぺと思ったが、「あ、待てよ。その前にやることがあった」と気が付いて、渋谷に出た。使い捨てコンタクトレンズが底をつきそうになっていたのである。
 天気もまあまあだったので、またテクテク歩いて行った。
 いつも行く、コンタクトレンズ屋なのだが、併設されている眼科で検診してくれたのは、たぶん前回と同じ医師だったと思う。やわらかい口調がとても癒し系かつ官能的な男の先生である。だが、前回も残念に思ったのだが、ルックスが声色と同じレベルなのかよくわかんないのである。若そうな声なのだが、年齢も不詳。
 
 先生は、薄暗い部屋にいるのだ。カルテを置いたテーブルだけが明るく照らされているので、よけい先生の顔が暗く見える、そして診察中は眼鏡を外してしまうので、全然先生の顔が見えなくなり、眼球に光を当てられて診察されるので、終了後眼鏡をかけても先生の顔がよく見えないままに「ありがとうございました」と席を立たないといけないし、その時先生は私に背を向けてカルテに書き込みしていたので、今回もそのお姿はミステリアスなままだった。

 待合室で「ち、今回も顔がわからんかった。ただの声ハンサムなのか、顔もいけているのかちょっと知りたい」と思っていたのだが、ふとカウンターにある張り紙を見たら「○○先生の診察日」と「○○先生の休診日」が大きく書いてあった。どうも、土曜日の夕方はその先生の診察日らしい。私はいつもこの時間に来るので、毎回あたっているのだ。コンタクト処方以外の客もけっこう多いと思っていたのだが、どうも老人(眼科はコンタクト以外では老人が多い)にも人気の先生らしい。週に3回くらいしか、この医院では診察していないようなので、どこかの大学病院の先生なんだろうか?

 腕はともかく(コンタクト処方OKかどうかの診察しか受けてないので、よーわからん)、あの先生が人気があるのは、あの話し方にも原因があると思う。私は特にトラブルを抱えて診察してもらっているわけではないのだが、それでもあの落ち着いた声でゆっくりと「かなり視力は悪いようですね。このくらい度が強いと、パソコンでの仕事でもかなり疲労感がおありでしょう」などと言われると、「そうなんですぅ。でも悪くなる一方ですからねえ」「度の強度については、スタッフとよく相談してくださいね」と、とても優しく話してくれるので、「ああ、なんかこの人に、ついでに人生の悩みも聞いてほしい・・・・・5時間くらいあっという間だろう」と叶わぬ夢を抱いてしまうのである。私が白内障の老人なら足しげく通うわ、きっと。

 ○○先生(お名前もまた可憐なのである)は眼科を選んでよかったかもしれない。若い女性客少ないだろうし。あれで精神科とかだったらホレる客続出で刃傷沙汰になりそうだ。いや、待てよ・・・・ひょっとしたら、わざと顔がわからないように暗くしているのかな。たしかに、近視とか白内障の客しか来ないので、あの暗さと照明の当て方では、先生の顔をはっきり見られる客はいないだろう。実は顔は全然たいしたことなくて、医学生時代に「○○君って声はいいよね。歯科医になれば?」とか言われたりして、でも医学部に入っちゃたからいまさら歯学部に入りなおすのもなんだから、悩んでいたら、「眼科だったら顔が見えない患者ばっかりじゃん」と目から鱗のアドバイスされてたりして・・・・・

 と、また勝手に想像してしまいました。○○先生すいません。次回はなんとかそのお姿を拝むために作戦考えときます。(でも、あそこに行くのは半年に一回なので多分また忘れる。今日もお声を聞いてから「しまった、また顔がわからん」と気が付いたんだし)

 というわけで、やっと「目の鱗を24枚ゲット」
 「目から鱗」を落としてはいけないのである。鱗は1枚500円もするのだ。

 せっかく渋谷に出たので、HMVに寄り道してみた。ここんとこ荒んでいるので、そのキモチを買い物にぶつけようと、好きなだけCDを買うことにした。まず「クイーン ベスト」を購入。昔、友達にダビングしてもらったテープがよれよれになってきたので、自分で買うしかない。散歩&エクササイズのお供である。このCDは「2枚買うと、1000円割引」商品だった。別に金はあるから、(小金だけどよ)いいんだけど、「2枚で1000円OFF」コーナーを見ていたら、ピンクフロイドの牛も発見したので「これも、買ってみるかね」と購入。

 その昔、そういう「名盤」もすべて貸しレコード屋で借りてダビングしていたので、テープでは持っていてもレコードは持ってなかったりするのだ。時代がCDになったころ、「こういうのもCDで買えばいいや」と、山のようにあったテープを処分しちゃったので、高校時代によく聞いたものは意外と手元に無かったりする。

 他にもジザメリのシングル集をついに買ってみたり、ダンカン・シークの新譜を視聴したみたが「前に出したのとどこが違うのか全然わからないが、この金太郎飴さ加減を評価したい」と購入して、ついでにその横にあった新人のCDもなかなか泣きメロだったので、「だから、小金はあるのよ」と思って買うことにして、なんだかんだと6枚も買った。はー、久々に沢山買って幸せ。この調子で洋服も買えるといいのに。

 で、服屋には寄らなかったが、三茶に帰ってから(当然歩いて帰る。渋谷往復だとちょっと物足りないな)、水着を買って、あと髪の毛のトリートメント2個(家のバスルーム用と、スポーツクラブへ持ち歩き用)と、コンタクトの洗浄液2か月分も買って、すっかり重たくなって帰宅。

 ああ、なんか沢山お金を遣った。
 でも、CD以外は「生活必需品」っぽいけど、まあ良しとしよう。

 でも、実は来週南の島に行くきょうみさんが「免税品買出しするよ」と声をかけてくれたので、超久々に女性雑誌を買って研究してしまったのである。そしてオーダーしたのは「老化対策美容液」で滅茶苦茶高い。2点で2万円くらい。いーの、小金はあるの、今日も「これは好きに遣おう」と別口座にキープしておいた預金残高を見たら20万あったので、まだまだ無駄遣いはできそーだ。
 しかし、女性誌のメイク特集を眺めていると、けっこうその気になってくるのだが、でも、「化粧するような年頃になってから十数年」とういキャリアを持つ私は自分というものを誰よりもよーく知っている。

 化粧は楽しいけど、めんどくさい。

 カタログ見て「ほぉー、こんな化粧品があれば、私もかなりイケるのでは?」と思っているときが一番楽しいのであって、実際に買うと一晩で飽きる。そして、いくら高機能ファンデーションで肌が輝いても、あれはマメに直さないとならないのである。当然、そんな面倒なことしないし、それどころか、癖である「猫のように手で顔を洗ってしまう」(ほんとに拳を握って顔を拭う姿は我ながら猫である)と昼過ぎには全部落ちる。そして、余計ひどくなるので、「だったら最初から塗らないほうがマシ」ということに気がつくこと数回で、もうやめた。
 化粧直しをマメにしないと、化粧品は呆れるほど長持ちするのである。アイシャドーなんて、5年たっても半分も減らないし、チーク(頬紅)なんて10年たってもまだ半分である。(賞味期限が不明だが、今のところ肌のトラブルはないので、古いのもでも大丈夫。前にも書いたが現在使用している最古の化粧品は大学生の時にお母からお古で貰ったアイシャドーである。下手するとオーバー20年ものかもしれない。キスミーの製品なので、いつの製品なのか問い合わせてみたいもんだ。)
 口紅も「この色はちょっと流行遅れかな」と放置しておくと、数年たつとまた流行が戻ってきたりするわけで・・・・・

 だから、フンパツするときには基礎化粧品に限る。あれは、毎日つけなくてもいいわけだし、たまに精神的もしくは肉体的にくたびれたときに「私、こんくらい苦労して働いているんだから、このくらい高価な液体ぶちこんでもいいだろう」とヤケクソになって顔にすり込むのである。理屈としては「基礎化粧品にお金をつぎ込んで(継続しないので、それほどつぎ込んでないけど)、美肌を維持すれば、ファンデーション塗らなくても済むから、結果的にリーズナブルである」

 やっと、サマージャンボの抽選番号を調べる。やっぱ外れてた。
 また月曜日から地道に働かなくてはならならい。
 
 クソー、明日も散財してやる!(スーツをクリーニングにドカっと3着出すのだ。うう、なんて堅実な出費なの。もっと浪費したいのだが、本能が阻止するらしい。清貧は両親の主義なのでそうそう曲げられないようである。自分が両親から受け継いでしまった性質を鑑みると教育の重要さを思い知る)



8月23日(金)

 急に涼しくなったせいか、風邪ひいてしまいました。
 昨日は、朝起きたら、喉は痛いわ、体中痛いわで、会社を休んでしまいましたが、「これはひょっとして、筋肉痛なだけか?」と思って熱を測ってみたら、38度あり、「やはり風邪か、いや、でも、急に運動したので、筋肉が炎症を起こしすぎて発熱したのかもしれない」とも思ったのですが、やはり単に「寝冷えによる風邪」だったらしい。

 今日はなんとか出勤したけど、システムの人が発注書を頼んできたので、「こういう書類作る人・・・・いないんですか?」と聞いてみたけど「いない」とケンもホロロ。
 システム部に新たに入った派遣の事務アシスタントにこういう仕事は頼みたいと思っていたが、初回契約の3ヶ月であっさり辞められてしまい、後任の人とはまだちゃんと話しをしたことがなかったので、なかなか自分からは頼めずにいたのだが(それに、勝手に私が指示すると後でなんか問題になったりするのも嫌なので、根回ししなくちゃと思っていたが、忙しくてそれどころではなくなってしまった)、思い切って、自分の部署の派遣の人に「○○さんに聞くことじゃないとは思うんだけど・・・」と話しをふってみたら、やはり前任の派遣の人は相当暇だったらしく、彼女にも時々相談していたそうだ。その雰囲気は感じていたのに、なにも手助けできなかった自分も今更ながら悔やまれるが、

 「だから、こういう発注書なんて、派遣の人に頼めばいいのにねえ」
 「そうですよね、私もさっきのやり取り聞いててそう思いました」

 うーん、なんとかしないといかんなあ。あの部署は事務アシスタントを使ったことがないので、わかってないのだろうなあ。

 もう一つ、離れた場所にある部署が発送した物品の件で、こっちに苦情電話が2本ほど入ったので、その部署で発送を担当する派遣の人に「折り返し電話してください」とお願いしたら、どうもその仕事は元々彼女がやっていたのだが、最近入った新しい派遣の人に引き継いだらしい。ところが、そういうミスが続出して、彼女はクレーム処理にうんざりしたみたいで、「もう、ここまでやられると・・・・今度は自分でやります」と私にこぼしていたので、しばらく愚痴を聞いてあげた。
 その部署に来た新しい派遣の人が、初日に電話ととって「もしもし?」と言ったとか、いきなりジーパンとTシャツで出社したとかの逸話はそこの上司が笑い話のように、こっちでも話していて、「でも、注意したら次の日からちゃんとやってくれたけど」と言っていたが、そういう常識の無い人と一緒に仕事する人の苦労までは考えてないだろう。

 派遣で仕事する友達ともよく愚痴ったが、「同じ時給で働いているのに、なんで私が教育までしないといけないの?」というわけで、まあ、ある程度教えればちゃんとやってくれる人ならともかく、同僚派遣社員があまりにもレベルが低いと、真面目にやっているのがバカらしくなって、優秀なほうが辞めてしまったりするわけで、でも、そんなことうちの社員の人は考えもしないだろうなあ。
 うーん、その人には私もいろいろ助けてもらっているので、今度夕飯でもゴチして愚痴きいてあげたほうがいいかなあ。

 自分が派遣でやっていた経験があるので、派遣社員の苦悩を勝手に感じてしまって、いろいろと考えてしまうだけ、非常に損しているとは思うが、でも、皆考えなさ過ぎだし、それに、せっかく各部署で事務アシスタントを雇っているのだから、せめて彼らを見方につけて、自分の仕事がスムーズに行くようにすべきだし、それに派遣社員にしたって、「ただの電話番」として扱われるよりも、「ちゃんと事務でも役に立ってるし、経理の人には頼りにされてる」と思ったほうが遣り甲斐もあると思うんだけど・・・・

 前に友達が派遣で働いていた会社で、お客さんがケーキを持ってきてくださったので、そのフロアにいる女性社員で分けることになったそうだ。各セクションの社員に人数を確認したら、あるセクションの女性社員が「今週はうちのバイトさんたちは休暇とっているから・・・・」と言ったので、友達は唖然としたという。
 「派遣社員のことをバイト呼ばわりするのも失礼だと思うけど、そういう意識の人って多いんだろうね」
 と話したが、実はうちの会社にもそういう人がいる。それもオヤジではなくて、20代後半の「私はクリエーティブなお仕事しているの」という雰囲気で張り切って仕事している人だったりする。

 昨日も彼女が総務にやってきて、「バイトさんのタイムカードはどうすればいいの?」というので、その部署で臨時に雇ったバイトの給与を支払えという話しかと思って、そのタイムカードを見たら、派遣社員のタイムシートだった。

 そこの部署で雇っている派遣は3ヶ国語を操る優秀な人で、時給も高い。そういう人に休日出勤までさせているので、はっきり言って、その部署にいる中堅社員よりもよっぽどその派遣のほうが人件費が高いのである。(私よりも年収にして200万くらい高い。もちろん、本人はそんなに貰ってないだろうけど)それを「バイト」呼ばわりって・・・・・

 と、せっかく風邪が直って出勤したというのに、またこんな些細なことでブルーになり「みんなわかってねーよ」と思い、昨日休んだ代わりに土曜日は出社しようと思ったんだけど、有給余ってるから使うことにした。

 夜、久々にERを見る。ルーシーが患者に殺されちゃった回を飛ばしているので、話しがだいぶ飛んでいる。
 ERを見ているとなぜか心が安らぐのは「あー、あたしの仕事はこんなに忙しくもないし、多少ミスしても誰も死なないもんな」と思えるからである。



8月20日(火)

 昔勤めていたテレビ番組制作会社では、支払が先行することが多く、それでも支払額が多い法人相手には支払を遅らせてもらって、入金日に合わせていたのだが(入金=テレビ局や広告代理店から入る制作費。支払=出演料、スタッフ費、スタジオ代や機材費)、広告代理店からの支払が手形だったりするので、運転資金の借入金を増やしたくない堅実な経理責任者の意向もあって、代理店で手形集金して、そのまま連絡済の銀行に持ち込んで即刻割引してもらって、無事支払い・・・・などということをよくやっていたけど(ジーンズにTシャツ&リュック姿の私が5千万円の手形と裏書き用の社印を背負ってうろうろしているとは誰も思わなかっただろう、そんなのは別に「綱渡り」だとは思わなかったが、その後、2ヶ月だけ働いた怪しい会社では、社長が言う入金が全然なかったりして、でも知り合いの会社にはその日に返済したいと言うので「どーすんですか?」と言うと「入金してくれるはずなので電話してくれ」と言われて私が電話すると、相手は「今日だとは聞いてない」とか言うので、また社長に電話すると「そんなはずはない」とすったもんだのあげくに、やっと2時半過ぎに入金され、3時のCD振込み締切時間ギリギリに借りたお金を振り込むことができて、「もーこんな綱渡り嫌だ」ということが何度もあったので、あっさり辞めたのだが、今勤めている会社も黒字会社なので、資金繰りが厳しいことはたまにあっても、運転資金を銀行が待ってましたとばかりにドカドカ貸してくれるので、そういうストレスがないからこそ、多少の苦労なんて物の数ではないわけで、経理にとって辛いのは「金がない」ということだけど、それはまあ、経理じゃなくてもそうだろうけど、私は個人的に「金が無いから何か出来ない」という経験をしたことがないので、(「金ないから行かない」とか「買わない」というときもあるが、それは「もったいない」からであって、その金額を持っていないからではない)、「普通に生活していれば、家を買うとか車を買う時以外に借金をすることもないだろう。毎月赤字という人は、家賃を下げるとか、食費を押えるとか、とにかく支出を押えるべきだし、生活レベルを下げられないのだったら、もっと収入のいい仕事に就くしかない」と信じているのだが・・・・

 と、グダグダ愚痴っているのは、今日は例の新規業務の会社の支払が「金欠」で滞ったのである。
 月末にはそういう事態になるという話は聞いていたが、昨日の時点で「げ、明日の支払が」と思ったのだが、自分の会社に昨日回ってきた請求書の分を即座に支払って、少しゆとりがあった小口現金から補充すればギリギリ間に合うはずだったが、午前中に銀行に行ったら、うちの会社が支払った分がまだ入金してなくて、午後に出直したらまだ入ってない。

 慌てて、FB振込みした銀行に「組み戻し(口座番号や口座名義が間違っていると戻ってくる)がないですか?」と問い合わせたが、今のことろ大丈夫だというので、「変だな。いつもだとFBで前日に送信すれば午前中には入るのに・・・・」と思って、電話で残高確認してみるが、やはり残高変わらない。

 上司に「うちの会社から一旦貸してもいいですか?」と言ったら、「ちょっと待って、一応、社長に確認してから」と言うので、「でも、窓口振込みは2時までなんですぅ」と泣きついて、早く話してもらって、社長の承認を得てから現金持って銀行にダッシュして50万円入金して、ギリギリ支払に間に合ったのであった。不足していたのは、たったの15万円なんですが・・・・・・・(結局、3時ぎりぎりにうちの会社からの振込みが入金された。理由は不明だが、振込み手続きした新人嬢が代表者名まで中途半端に入れてしまったので、自動照合されなくて手作業になったためと思われる)

 なんで私が、他の会社のために、こんなドタバタ資金繰りに奔走しなければならないのか・・・・・・

 自分の会社の資金繰りは、もっと余裕を持って組めるけど、入出金のペースがまだよくわからないせいもあるし、そもそも赤字会社だから、今後もこういうことが頻発しそうで、また憂鬱になる。
 それにしても、そこの社長は金に困ったらグループ会社に無心に行けばいいとのほほんと構えているので、そういう体質を改めるためにも、うちで一旦管理することになったようだが、でも、走り回るのが私では余計にその「のんびり赤字体質」に拍車をかけるのではないのだろうか?

 そして、社長も上司も「月末までにまた足りなくなるようだけど、まだ入金があるかもしれないから、小出しに資金投入しよう」ということで、それはいいんだけど、結局私が「また明日足りません」とジタバタするのなら、その「ちょっとづつ」というのに何の意味があるのかわからなくなる。

 というわけで、今日もうんざりしていたのであった。毎日うんざりしているので、勘弁してほしい。

 今朝もまた謎の電話があった。先週も一回あった。なんか慣れてきたので「ああ、鳴ってるな」とは思ったけど、出ないで留守電応答させた。「NTTに言えば対応してくれるはず」と言われたが、その前に自分の精神が対応してしまったようである。悪意が感じられないので、余計呑気に構えてられるのだろう。でも、実は悪意の塊のような迷惑電話だったりして(笑)
 いやもう、15万円足りないくらいで、銀行に走りこむような苦痛に比べれば、週に一回くらいの早朝迷惑電話なんて可愛いもんっすよ。

 今日は久々にスポーツクラブ復帰。部屋はブタ小屋みたいだが、住人も立派なブタに育ちつつある。住民の体型に部屋が引きずられているのか、部屋に住民がシンクロしているのか、どっちだろう?
 それよりも、私が目指しているのは「クモのシャーロット」であるわけで、「ブタのウィルバー」ではないのだが・・・・なんか、潜在意識が混同しているのだろうか?

 たまたま読んでいる本(英語版「シャーロットもおくりもの」と平行して)が、「ゾウの耳はなぜ大きい」だったりするので、スポーツクラブでガシガシとエアロバイクを濃いでいると、「代謝エンジン」を無駄に動かしている自分がちょっと情けなくなってくる。冷血動物が温血動物に進化するときのメリットとリスクについての記述を読んでいたので、「せっかく苦労して得た、体温調節機能をこんなことで浪費して・・・・天敵から逃げるためでも、食糧を得るためでも、生存地域を広げるためでもなくて、体脂肪燃やすためだなんて、苦労を重ねて温血動物になった太古の昔のご先祖様に申し訳がたたない」

 そう言えば、昔はコンピューターが貴重だったので、時間を奪い合うように皆で使っていたわけだし、アポロ13号を着陸されるために、アメリカ中のスーパーコンピュータがかき集められたりしたのだが、そういう時代を知っている人(それほど大昔ではないのだろう)が、会社にズラリと並んだパソコンが昼休みなどには、ただただスクリーン・セイバーを走らせるために無駄に稼動している光景を見ると、もったいなくて涙が出そうになるとかいう話をどっかで読んだような気がするが、スポーツクラブで皆がガムシャラに体脂肪を燃やすためだけに、前にも後ろにも走らないバイクを漕いだりしている光景は、それに似たものがあるな。



8月19日(月)

 「片付けられないという脳の障害もある」ということが、寝ている最中に脳の中で発酵したのか、朝、やっとの思いで目を開けたら、そのあまりの乱雑ぶりに永遠に眠っていたくなった。

 つい先日も、出掛けに玄関から自分の部屋を見て、やっと掃除心が芽生えたが、周期的にそういう気分になるらしい。
 それに、夜の灯り(ちゅうか、蛍光灯)の下では、それほど気にならないのだが、昼間の光に透かされると、部屋は数倍汚く感じられる。太陽光線は偉大なり。

 タマちゃん(多摩川に出没していたアザラシ)は姿を消したそうだが、今朝の多摩川はまた濁流が河岸すれすれまできていた。タマちゃんは水位の上昇を予見して非難したのだろうか?
 会社でも「プラハの象はかわいそうだったけど、アシカが脱走しているらしいね」という話しになり、そういえばそれもニュースで見たが、レスキュー隊と飼育係がボートに乗って餌で釣ろうとしていたが、餌は食べるけど捕まらないようで、増水したドナウ川をスイスイと泳いでいた。このままだと、ドイツ国境を超えてしまうらしい。「ドイツ政府に捕獲を依頼する」と言っていたが、エルベ川をそのままぐんぐんと下って北海に出てしまいそうだ。エルベ川だから、「エルちゃん」?
 横浜市在住の会社のオジサンと「タマちゃん、次は鶴見川に来ないかな」と言うので、「そうなるとツルちゃんになるんですかねえ?」「相模川だとサガちゃん?」「江戸川だと、エドちゃん」とバカ話に興じていた。

 冗談はさて置いて、象にも頑張って泳いでほしかったです。カバは一頭助かったらしい。さすがカバ。

 雨は一日中、降ったり止んだりだったけど、会社を出る時間にまた激しく降っていたので、行きも帰りもびしょ濡れ。
 ただでさえ、アンニュイな月曜日の気分を盛り下げてくればした。

 さらに、今朝、雨の中出勤して、一階ロビーでエレベータに乗ろうとしたら、例の新規業務の会社の社員が「あとで説明に行きますけど」といきなり話し掛けてきた。エレベータのドアを押えて話しを聴いたのだが、それがなかなかすぐに終らない。
 「先週、Kさんの売上を持っていったので、Kさんの前受金の伝票を破棄してください」というのが要点だったのだが、いきなり、月曜日の朝にそんなこと言われても、「え?」と固まってしまったので、向こうも必死に説明するが、そもそも、そんな得意先の名前を言われても、そっちにとっては大事な客の名前かもしれないし、自分の仕事かもしれないが、私にとっては「やっかいで、面倒でわけわかんないので、投げやり」なわけで、いちいちそんなもん憶えてないないというキモチもわかってくれんかね〜。それに、そのエレベータには他にも社員が乗っていたので、いつまでも止めているわけにもいかず、話しがよく見えないまま「わかりました」とドアを閉じた。

 まあ、経理って全社の支払が回ってくるから、みんな「あれってもう支払った?」と聞いてくるが、私はそんなもんいちいち記憶してらんないので、困るのだが、それでも自分の会社のことだからなるべく親切に対応してるつもりだけど(「いつごろ回してきた、いくらの請求書ですか?と問い詰めるけどよ〜。あんたの部署の支払だけ処理してんじゃないのよ〜)、机に着いてないときにそんな支持されても困るんだけどさ〜

 と、新規業務に関わる人たちは、私の事情をわかっていないのか、わかっているけどしょうがないのか、マイペースに私を専属の経理のように使うもんだから、今日もワラワラと書類を持ってきて、朝からうんざりしてしまい、「帰りてー」という状態になり、6時ぴったしに帰ってしまった。空が不気味なピンク色に染まっていた。

 さて、掃除したいが、雨だとねえ、と思っていたが、帰ったらちょうど雨も上がっていたので、ベッドカバーなどをベランダでバタバタ叩いたりして、少しだけ片付ける。うーん、やっぱ夜の蛍光灯の下だと捗らない。それに、昨日の分の日記もガシガシ書いてしまったし・・・・・

 また、平日に夏休みとろうかなあ。なんか、仕事するのがほんとに嫌になってきた。新規会社の決算処理がもう少し形にならないと、伝票も打てねえしよ〜
 どこで売掛切っているのか、この預り金の返金といのは、前期には預り金処理になっているのか・・・・そういう細かいことでドンづまってしまうので、憂鬱。しょうがないから「仮仕訳」しているのだが、これを後で修正する手間考えるだけで、「遠くへ逃げたい」と思うのである。

 私も増水した鶴見川でも下っていくかね。ただのドザエモンだなそりゃ。

 ドザエモンって語源はなんなんだろう?と、いきなり考える。
 中学校の教師が「少年の日の思い出-土左衛門編」を語ってくれたことがある。
 彼は、川の側で育ったらしく、夏は川で泳ぐ日々だったらしい。子供達が泳いでいると、ときどき上流から水死体が流れてきたそうだ。それを発見すると、子供らは「わーい」とばかりに大人を呼びに行って、「ドザエモンだー」と知らせに行ったらしい。そうすると大人たちが、「また、ドザエモンか?」大きな網を持ってきてドザエモンを水揚げしていて、彼にとっては、それが「美しい夏の思い出」として残っているらしかった。

 いくらなんでも、そんなに頻繁にドザエモンが流れ着いてきたとも思えないのだが、先生の話しではけっこう頻繁だったという。一夏に一回くらいあったのだろうか。でも、子供らがあっけらかんと「ドザエモンだー」というくらいだから、もっと頻繁だったのかもしれない。いったい、どこの川の話しだったんだろう?それとも、昔の川っていうのは、そんなにドザエモンがよく流れてたのか?



8月18日(日)

 土曜の夜、NHKでぼんやりと小田和正を鶴べえが追っかけた番組を観ていた。
 小田和正って、なんだかずるい。と、昔から(オフ・コースが全盛期だったのは、私が高校生のころ)そう思っているのだが、でも「オフ・コース・メドレー」はよく唄ったりする。オフ・コースが好きじゃない友達も、「なんだかんだ言っても、ほぼ全曲知ってるってあたりがねえ・・・」と「好きだとは言いたくないけれど、染み付いてしまっている楽曲たち」を不思議に思うみたいだ。

 その後、S君から電話がかかってきて「国家緊急ごきぶり事態宣言が発令された」という話を聞かされて(要するにゴキブリが数匹目撃されたので一家でパニック状態らしい)、そういう話をゴキブリ平気な私にされてもよー、と思いつつも拝聴してから、「さて、明日はサマソニだし、早く寝ないと」と寝る準備してたら、つけっ放しだったNHKで、「女王即位50周年記念コンサート」が始まった。

 そうそう、W杯が開催したころ、ニュースでもちょこっとやっていて、「ほへー、なんか変なメンツ。まあ、そのうちテレビでやるだろう」と思っていたのだが、あれから2ヶ月以上経っていたので、すっかり忘れていた。
 そうそう、ニュース・サイトに載っていた写真では、お城の上に立つブライアン・メイが笑えたが、そうか、オープニングだったのか。クイーンが演奏する、ゴッド・セイヴ・ザ・クイーンってわけね。シャレにもならんなあ。

 しかも、ここで「クイーン」と紹介されているのは、ブライアンとロジャーだけ。あれ?もう一人いなかった?
 (翌日、Tさんにそう話したら、「ジョン・ディーコンはこういう活動に批判的なんで、絶対に参加しないらしいよ。クイーンを食い物にしてるって・・・・・」だそうで)
 しかし、こういうものを「クイーンで〜す」と出演させるのなら、ついでにジョン・ライドンちゅうか、セックス・ピストルズにも「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」を女王陛下の目の前で演奏させたほうが、まだなんか納得いくというか・・・・・
 (やはりTさん曰く、「ジョニーは同じ日に別の場所でライブやってたらしいよ〜」)

 クイーン以外にも、なんか「これは観なくちゃ」なものが出演していたはずだが・・・と、思って頑張って観ていた。予想がつくのはエルトン・ジョンだったが、オジー・オズボーンというのも、なんというか・・・・

 で、超久々に「そうだ!こういう時にはこの人が出てくるのだ!」と、ありがたく拝見したのが、クリフ・リチャード!老若男女入り乱れる観客にも一番受けがよかったように思えた。やはり、この人が出ないとねえ。
 
 うーん、それにしても、このコンサートのことをニュース・サイトで見たときには、もっと「え?なんで?」な人が出ていたと思うのだが・・・・・と、思っていたら、

 ブ・・・ブ・・・・・ブライアン・ウィルソンだった

 と、気がつく。
 この人を「アメリカ代表」として呼ぶのなら、下町代表でピストルズだってアリでしょう(泣)

 しかも、私の心のベストテン常に上位曲の「God Only Knows」を高らかに唄うブライアン。近年のツアーでは「ペット・サウンズ」をライブで完璧に再現してマニアを狂喜させたらしいが、なるほど、こりゃ完璧に再現しちょるわ。さすがだ。さすがだが、「レコードを完璧に再現するんなら、家でCD聴いてても同じ」という私の意見も聞いてほしいし、それに、やっぱこの人、姿形が硬直しているので怖い、というか、こういうおめでたい席にはふさわしい雰囲気ではないんだけどなあ。なんてたって「地獄に落ちたが這い上がった天使な歌声のおっさん」であり、「ビーチ・ボーイズの中で一番最初に死にそうだったのに、未だにピンシャンしている逞しさ」であるから、私はこの人のCDは何枚も持っているが、実物には決してお会いしたくないのである。だって、なんか作り物みたいなんだもん。いっこく堂の人形の方が血が通ってそうな気がする。

 しかし、ビーチ・ボーイズも、ブライアン抜きのツアーで生活費を稼いでいて、来日するたびに「やっぱ、ブライアンは来なかったなあ、ハハハ」と言うのが正しいファンであったと思うのだが(私は別に正しいファンではないんだけど、正しいファンの方に「ブライアンは来ましたぁ?」と一応聞いてあげるのが、世代が下の人間の勤めだと思っていたのであった。)、いつのまにか、ブライアンこそがビーチ・ボーイズになっちゃったなあ。不思議なもんである。

 とゆーわけで、とてもシラフでブライアンの唄う姿を正視することができなくて、また飲んでしまったのでありました。
 3時くらいになって、ベロベロになっていたころに、なんかロッド・スチュワートの丸いものが出ていたような気がしたが・・・・よく観てない。

 しかし、「英国版・紅白歌合戦」だったな。ある意味凄かったが、いったいどういう基準で出演者を選んでいたのだろうか?
 (Tさん曰く「たぶん、大物に声かけまくって、承諾した人だけ並べたら、ああなっちゃったんじゃないの?ストーンズは断ったらしいし、「ストーンズはバラエティー・ショーには出演しません」って)

 あー、だからやっぱり、ジョニー・ロットンが「ストーンズはバラエティ・ショーには出演しないそうですが、ピストルズはバラエティー専門です」とか言ってほしかった。(くどい)

 つーわけで、ブライアンで悪酔いしてフテ寝したのであった。

 朝。なんとか昼には目が覚めて、支度して1時には家を出た。二日酔いで食欲無し。
 3時には会場に着いた。予約していたチケットを購入し、リストバンドをつけてもらってから、友達に電話。「ファクトリー・ステージにいる」とのことで、行ってみたら一番後ろで二人でゴロゴロしていた。Kちゃん&Hちゃんは「モリッシーに備えて体力温存中」らしい。
 Tさんにも電話してみるが、そっちはドコモなだけに繋がらない。(Kちゃんはピッチだったので一発でかかった。こういうフェス会場では、ドコモは役に立たないことが多い)

 そのまま三人で床でゴロゴロしていたら、PUFFYが始まった。ヒット曲オンパレードだ。これだけどの曲も知っているバンドというのも滅多にないだろう。客もけっこうノリノリで、一緒に唄う人の姿も多い。
 PUFFYの二人がMCで「なんだか若い人が多いんですね〜」「う〜ん、わたしらより年上っているのかなあ」「まあ、きっとどこかにいるんでしょ」などと話していたので、私ら3人は低い声で「ここにいるよ」と呟いていた。

 最初はわりと人が多かったPUFFYだが、20分もしたら外に出てしまう客が多かった。みんなきっと「ついでだからちょっと観てみるか・・・・ふうむ、なるほど、じゃあ、スタジアム行くか」というかんじだったのだろう。
 PUFFY終了後のインドアはかなりガラガラになっていた。みんなスタジアムに行くわよね、フツー。

 で、フツーじゃない私たちはというと、K&Hは「荷物をロッカーに入れてくる」と、いよいよモリッシー態勢に突入するらしいので、私は、「じゃあ、バンシーズ観てるわ」とそこで解散。広いフロアはガランをしていて、足を伸ばしてゆったり昼寝。なんか、また寝てばっかだ。
 バンシーズ始まったが・・・・・うう、こ、これは、そのまんま80年代暗黒ニューウェーブ・・・・・というか、「ゴス」だ!
 前の方に詰め寄った客が以外に多くてびっくりした。

 10年前ならともかく、「おねーさんはもう、こういう音楽を立って聴けませんよ」と思い、開き直ってまた寝そべった。
 どよ〜〜ん、ぐぉ〜ん、なBGMは寝転んで聴くと意外に気持ちよく、かなり本気で寝てしまったのだが、ときどきふと意識が戻ると「あれ?ここはどこ?今は西暦何年?」とオロオロしてしまった。

 それにしても、インドア自体に人がいないので、「こりゃあ、モリッシーのときになって混雑することはないな」と思ったが、やはりバンシーズが終ると、またスタジアムに移動する人多数。さらに人が少なくなる。ちらほらと目にした「グラジオラス所持者」が、やっと集結する。

 開演時間になってもなかなか始まらなかったが、やっとモリシー登場。
 始まるまでは、わりと前の方でがんばって立っていた。せっかくだから、なるべく近くで観ようと思ったのだ。モリッシーは濃い色のカーディガンを着ていた。よく事務職OLが冷房対策に着ているようなやつ。
 「高校の先生みたいだ」と私は思ったのだが、Tさんは「入院しているおじいちゃんみたい」と思ったそうだ。でも、地味な服だが、ヨージだったりするのであろう・・・などと思っていたら、2曲目になると、いつのまにかそのカーディガンを脱いでいた。中はフリフリのブラウスだった。(「コム・デ・ギャルソンだと思う」Tさん談)

 「だったら、最初からカーディガンなんて着て出てくるなって」と思ったが、それも演出なんだろうか?よくわかんないけど、もっとよくわかんなかったのは、マイクがコード付きで、それを新体操のリボンのように振り回すのだ。あれをやりたいためにわざわざコード付きのマイクを用意させているのであろう。

 「なんか、この人、キモチ悪くない〜?」と前に立っている女の子が連れに呟いていた。どうやら「キモ・かわいい」ものと認定されたようである。
 それでも、若い客にもそれなりに支持されているのか、客のほとんどが20代ってかんじだった。
 私は途中で立っているのに疲れて、また寝そべって観ていた。空いているので、ちょっと後ろの方で寝そべると、ちゃんと舞台が見えるのである。フェスティバルならではの贅沢さである。そう、ロック・フェスといものは、ゴロゴロしながらいつのまにか寝てしまうのが正しい過ごし方なのだ。(言い訳)

 それでも、後半はまた復活して、前のほうで観てました。アンコールで「There is a light that never goes out」をやった。盛り上がってた。86年の曲であるからして、下手すると高校生の客は生まれてなかったかもしれない。・・・・・・なんて、心配をするような年になっちゃったのね、私。・・・・・クスン。
 と、思った瞬間、「そっか、あのころ生まれた子はまだ16歳だけど、もうそろそろ80年生まれの人が大卒で就職するんだ・・・」と思いついた瞬間に、かな〜り暗い気分になった。

 かつて、私が就職したころには「ビートルズが来日したときには、うちの父と母はまだ結婚前で、デートしてたらしいです」(ビートルスに興味がなかったらしく、赤坂のあたりにファンが群がっていたので不思議に思った、というエピソードを聞いた)と、言ったら、会社のビートルズ世代のオジ様やオバ様がたが、どよ〜んとした遠い目になっていたのだが、あの気分をこれから堪能できるのね。

 そうだ、モリッシーのところには王室からオファーはなかったんだろうか?「クイーン・イズ・デッドやってくださいよ」って(笑)
 そんで、私が演出担当だったら、「くい〜ん いず でっど ♪ ぼーいず」とクネクネしているモリッシーを袖から現れたジョニーが舞台から突き落として、「♪ごっど せいぶ ざ くいぃぃぃん!」と唄い出したほうが、盛り上がると思うんだけど・・・・(くどい)・・・・・あまり、こんなことばかり書いていると、英国に入国させてもらえなくなりそうだから止めておこう。(プレミア・リーグもウィンブルドンもまだ観てないのである)

 そいうわけで、モリッシーも無事終了し、帰リ始める客の中にやっとTさんを発見した。「じゃあ、ちょっとビールでも飲んで帰るか」ということになり、前日の様子もうかがったのだが、
 「寝坊したんで、やっとWEEZERが始まる前にスタジアムに着いたら、汗だくになったモン8の客がどわわっと出てきた」
 「ああ、私も今日やってれば観たかったなモン8。なんか、そういう普通だったら絶対に行かないけど、こういうところで観れたらラッキーな旬のものがさあ・・・・だって、今日観たのって、PUFFYにバンシーズにモリッシーだよ!?」
 「ハハハ、たしかにイマドキ感が全くないね」

 そういうTさんも、昨日観たのはWEEZERとガンズンだけだったりする。ガンズンで寝そうになったそうだ。中盤のバラード・タイムがやたら長かったそうで。
 でも、昨日はスタジアムのトリがガンズンで、インドアがSUEDEだったから、インドアに居た人も多かったようだけど(ハノイ・ロックスは入場制限かかったらしいし)今日は、どう考えても「モリッシーでフィナーレ」よりも「フツー、オフスプリングだろう」と思ったけど、私らみたいな奇特な人も多かったみたいで、「ガラガラだったね」とは言っても、2千人くらいそういう人がいたというわけで・・・・・

 飲みながらいろいろ話しをして、「行かなかったフジ・ロック」の話しにもなり、 「そーいや、陽水で外人が泣いたという話しが・・・・」「ああ、でも、陽水ってルー・リードなんだよねって、会社の人が言ってた」「あ、たしかに、そうかも!」「『最後のニュース』なんて、『ワイルド・サイドを歩け』だし・・・・」「ドワッハハ、たしかに、そうだ!」「『少年の日』は『サテライト・オブ・ラブ』」「ドハハハ!」

 というわけで「陽水が外人にウケる理由」がいきなり判明してしまいました。
 「ちょっと一杯」のつもりが、結局、中ジョッキ3杯づつになり、10時過ぎに幕張を撤収。Tさんたら、昨日の宿泊はわかるが、今日も「だって帰るの面倒なんだもん」とホテル泊。明日、ホテルから出社するそうです。

 家に着いたら、12時すぎ。寝ようと思ってたら、日本テレビの深夜のドキュメンタリーで「片付けられない女」というのをやっていて、「あー、うちより汚いわ」と思って観ていたら、ADHDという障害があるそうで・・・・ううむ、でも私はわりと時間には正確だし、優先順位もわかっているつもりなので、障害ではなくて「性格」なんだろうなあ。 



8月17日(土)

 昼過ぎまでゴロゴロ惰眠。
 起きてからK&Hに「明日、私も参加します」とメールを書いたら、すぐに電話がかかってきて、「なんだか、混んでるみたい」「別の友達はWeezerに行くって言ってたが・・・・」「私も行きたいけど、あれはスタジアムの方だから、あっちに言っちゃうとSUEDEに間に合わなくなりそうだ」と言っていた。
 ああ、なるほど、だからWeezer目当てのTさんは、「ついでだからガンスンも観ちゃうかね」発言をしていたのか。

 そのTさんがまたメールで教えてくれた「蹴球動物園」が、ツボにはまりまくりで涙チョチョ切れた。泣くほど笑える。ほんとに涙出た。
 これのベッカムな動物はいったいなんだ?おかしすぎる。小野と俊輔にも爆笑した。フィーゴの動物もいったいなんなんだ?みんなどこでこんなナイスな写真を探してくるのだろうか?
 これはどうやら2chスレッドの集大成らしいのだが、「悪人」「男前」などは、まあ予想できるセレクトだが、「ショボーン系」と「森島系」が可笑しい。
 暇人がよってたかってくだらないことを考えると、ときどきこうやって素晴らしいものができるんだよなあ。大感激いたしました。

 ああ、「男前」にスウェーデン人らしいが、私的(ワタシテキって読んでね)には「西海岸のサーファー出身」だったフリスク氏がさりげなく入っているあたりに、「We are not alone」な感慨があるけど、ああ、もう、こうやって、W杯の亡霊にいつまでも捕らわれている場合でもないだろう。(Tさんはすでにプレミア・リーグ開幕に活路を見出しているようだが、うちはスカパー無いしぃ)

 三茶のTSUTAYAに寄ったら、プライマルの新譜が視聴できたので、聴いてみた。パスパスっと飛ばして聴いてたのだが、やはり今回も重くて暗いわね。
 「でも、なんか、ジザメリ(ジーザス&メリー・チェイン)みたい」
 と思ったら、ジザメリのジムが唄っているトラックだった。ハハハハハ。私はいつでも正しいのである。だって、メロディーラインがジザメリなんですもん。年寄りの耳は誤魔化されないぞ。

 ボーカルの声がどのトラックも処理されすぎで、かつて背中を優しく撫でるフェイク・ファー(フェイクなところがポイント)のようだったボビーの声があまり堪能できない。ちゅうか、もはや、こういうアルバムを出すのなら、ボビーはいなくてもいいのでは?(てゆーか、もういないのでは?という疑惑が頭をもたげる)
 ほとんどのトラックが元マイブラ(マイ・ブラッディ・バレンタイン・・・いちいちフルネーム書くなら短縮するのもバカバカしいが、短縮するのが通っぽく思えると自分で信じている業界の掟である)のケヴィンのプロデュースであるらしいので、「やっぱ、ケヴィンが作ると女声のほうがいいなあ」とケイト・モスの声を聴いてしみじみ。

 そんで、びっくりしたのはFELTのボーカル、(ローレンス君なの?)まで歌っているよ。Creation繋がりちゅうことで?
 ケヴィンも、すっかりプライマルのメンバー化しているが、どっちも好きだったけど、ケヴィンもいいかげん、自分でユニットを組んでもいいのではないだろうか?ケヴィンの暴力的で且、地面に足ついてなくて浮遊する感じは、自意識過剰のボビーと一緒にやるよりも、「ただ、美しく歌いたいだけ」というボーカル持ってきたほうがいいような気がすんだけどなあ。(マイブラはそういう意味では成功したバンドであったが、やはりメジャー化はできなかった恨みがあったのかな?)

 チェリーレッドの流れをくむ、ローレンスに歌わせてたほうが、マイブラ・ファンとしてはいい出来だったような気もしたし、ボビーがいないほうが、「上品ぶってるやつのほうが実は怖い」というマイブラ魂(?)が炸裂するような気がした。いいかげん捨ててくれ。(まあ、ボビーとつるんでいたほうが、いろいろおいしい思いができることは想像つくけどさ。ロッキンンオンに掲載されてたアラン・マッギー(クリエイション・レーベル主幹)のインタビュー参照)

 というわけで、視聴したけど買わなかったが、「関連商品」として並べられていた「ジサメリ・シングル集大成CD」にはちょびっと食指が動いた。
 ジサメリ・・・・初来日は芝浦インクスティックだった。と、何年か後に、下北ZOOで刺青入ってた若い(19歳)ニーちゃんに自慢したら、3秒くらい「すげえ!あれ行ったんすか?いいなあ?」と尊敬された。(たぶん、そのころ彼は田舎の高校生だったんだろう)

 ジザメリ初来日の思い出。
 あまりの混雑と、ライブ始まったらグチャグチャになったので、酔っ払いか、気分が悪くなった人が吐いた。
 満員電車でもそうなるが、その付近は人が近寄らなくなるので、芋洗いのフロアにぽっかりと隙間が空いた。

 ・・・・・ライブ終了後。誰がどこで吐いたのかわからない状況になっていた。すっかりキレイになっていたのだ。
 たまたまそこで、専門学校(大学中退して行ってた学校)の友達に合ったので、「誰かがライブ始まってすぐに吐いていたんだけど・・・もう、跡形もないね」と言ったら、「そうなんです。最初はみんな、そこだけ避けてたんだけど、そのうちわけわかんなくなって・・・・」

 ゲロが跡形もなく消失するほどに、盛り上がったライブであったと後世に伝えたい。
 いつでも詩的な想像に浸る私は、「きっと、ジザメリのあのフィードバックノイズがゲロを分子分解したのだろう」と思った。

 反復されるノイズ。それで頭やられて、いつもだったら絶対に避けるはずのゲロを踏み砕くオーディエンス。いったいなんだったんだろう?
 マイブラの来日のときもそんなだった。(川崎チッタ)
 どちらにせよ、観客の予想を上回る多量のノイズが脳天を直撃してしまった例だ。
 今でも、10年以上経った今でも、あのとき自分の周囲にいた観客が、ヘロヘロになっていた様子をよく憶えている。
 あれはいったいなんだったんだろう?
 
 今でもその答えは出せないままだ。
 そして、観客がそういうノイズに慣れ親しんでしまった今でも、同じような楽曲が作られているというのは・・・・なんでだろう?

 そうやって、説明できない自分の前に、プライマルなんかが新作を発表していると、「ちょっと、待ってよ」と思うのだが、待ってくれないんだよね。あの走りつづけている感覚は私にはよくわからないんだけど、走っている人には立ち止まってキョロキョロし冷静に周りを観察してている私の方が(この間もメタモルでそんな話になって「インドに行っても染まらなかった人」という評価を得た)理解不能らしいとことよくわかっているので「僕は走って灰になる」Byムーンライダースでも捧げよう。

 走るのは好きだけど(20数年前はスプリンターだったのよ)、灰にはるのはゴメンです。



8月16日(金)

 また新規業務で新たな問題が・・・・
 どうやらそこで、もう一つ小口現金があることが今日になって判明した。それは、DPEの売上を入れているらしくて、「それなら、その現金は会計上、どう処理していたんでしょう?」と質問してもイマイチまともな返事が得られない。どうも、ちゃんと残高すら合わせていない「つり銭用」らしい。
 そもそも、DPEの売上はどう処理していたのかと、前前期(前期は現在会計事務所が決算処理中)の元帳とにらめっこしたら、「現金-○○売上」となっており、するってえと、8月1日より私が引き継いだ小口現金の残高は嘘だということになる。
 どうも、帳簿作成は会計事務所でやっていたので、会計事務所は当然のことながら現金の残高が合っているかは興味がなかったようだ。

 「でも、せめて、決算時くらいは残高を合わせるというか・・・・そもそも引継ぎの時点で残高合わせるのが普通というか・・・・」
 と、モゴモゴ言っていたら、「じゃあ、それも数えてお渡ししますね」って言われても、前期の正確な現金残高も不明な状態でそんなもん貰っても困る!
 と、またブルーになっていたら、他にも、なんだか面倒な書類をいろいろ渡され(そこの社員の住民税納付書とか・・・手書きなんです・・・・・ある程度の規模の会社だと銀行に代行してもらっているんですが・・・・)「う、こんなことも、あんなことも全部あたしがやるの?」と、さらに気分は暗黒大陸に座礁してしまい、ムシャクシャしたので、サマソニの日曜日のチケットを予約してしまった。ちくしょー、遊んでやる!

 Tさんに、「友達はプリンスに宿泊して二日間参加だそうです」とメールしたら、彼女も「今年はフジロックに行かなかったし、フンパツしてニューオータニ泊で二日間参加します」とのこと。
 みんな優雅だなあ。というか、みんな「泊まらないと2日間幕張まで通いは無理」との判断らしい。
 つーわけで、友人達が「二日間通し券22,000円+宿泊費」を投入しているのを知って、「じゃあ、私も一日券くらい買っちゃる」という、散財心は伝染するの法則に則ってしまった。

 会社が終ってから、恵比寿へ直行。S君と待ち合わせて、食事してから、超久々にFRASCO に行ってみた。ABI氏と魅了さんはお元気だったが、他に知っている人がいなかったのがチト淋しかったけど、なんだか数が増えたようなタイコを叩きながら、スレッジハンマーなどが掛かるのをぼんやり聴いていた。みんながタイコを叩いているので、S君は「ここって、タイコ・バーなの?」と言っていた。そういう彼もずっとタイコを叩いていたので、酔いが回ってきたらしい。

 12時ごろ、シマを移して、みるくへ。
 岩井弟から招待されたので、ノコノコ行ってみる。residentというパーティ。みるくに行くのは初めてだったので入り口がよくわからなかったが、入るとすぐバーがあって、その下がステージもあるフロアで、さらに下に行くと広いラウンジがあった。
 客は当然のことながら、若者ばかりだったが、けっこうみんなオシャレだったし、なによりも店員のおねーさんのレベルが異常に高い。

 入ったときにはケン(弟)がDJしてて、なんかジェフ・ミルズみたいだったけど、うろうろしているうちにジュン(兄)のライブが始まったので、観ていたら、なんだか重くて激しいぞ。
 しかし、出会ったときには仲良し(?)で一緒にバンドやってたこの兄弟も、バンドのライブは一度しか観たことなかったが、いつのまにかあんまし仲良くなくなったのか、同じ場所で会うことはなくなっていたので、月日が経ってこうやって揃っているのを観ると感慨深いものがあるが、そもそもなんでこの兄弟と知り合いになったのか、さっぱり憶えていないことに気がつく。誰が拾ってきたのでしょうか?Aだったかな?(ケン君、憶えてる?)

 兄貴のライブがちょっと激しかったので、下のラウンジで寛ぎつつ、また戻ったら、まだそのテンションでやっていたのでしばらく踊っていたら、ライブ終了。弟に挨拶したら、「もう、一つライブやるんです。そっちはポップグループっぽい」という謎のことを言うので、それが始まったら、また観てみたら、たしかにちょっとダブっぽいかも。じゃなくて、ダブっぽいのは、ポップグループではなくて、マーク・スチュアートだったろう?ギブソンのニューロマンサーのBGMとなっている近未来ダブっぽいと賞賛されたもんだ。(エイドリアン・シャーウッド率いるON-Uサウンドとかね)

 などと、記憶の片鱗として漂っている、「我が心のニューウェイブ(ちゅうか、かつてのフールズ・メイト系)」を虫干しして、(と、今書いていたら、急にマーク・スチュアート聴きたくなってきたので、探してしまった。Forbidden Colour (戦メリのテーマソングをJAPANのデビッド・シルビアンのボーカルで作り直した傑作曲のカバーという存在自体がねじれていると思う)が入っているやつがやっぱりお気に入り)、そうこうしているうちに、金曜日だから、眠くなってきたので、ライブ途中で退出。

 DJあり、ライブありで、ラウンジでジャズ系かけていたDJ君もなかなかよくて、和めました。

 外に出たら、涼しい風が吹いていて、「恵比寿から深夜に帰宅するときのお決まりコース」というわけで、旧山の手通りから代官山散策する。モンスーン・カフェの前も通り、S君と「田舎から出てきた人は代官山に行きたがるよね」などと話つつ、結局三軒茶屋までまた歩いてしまった。

 家に着いたら4時だった。


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