可燃物な日々

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11月16日(金)

 明日も出勤なので、金曜日が「花金」(死語の世界か?)ではないのである。今月になって日曜日しか休んでいないのだが、週6日労働にも馴染んできた自分が嫌だ。
 7時くらいまで残業してから、今日こそスポーツクラブに寄って、久々にパラパラのレッスンに参加。今日の曲は、わりと好きな「スカイ ハイ」だった。明るいサビにノって両腕をブルンブルンさせたら、かなり頭がクリアになったような気がする。



11月15日(木)

 会社帰りに渋谷のEちゃんちに寄る。TMちゃんも来てた。
 
 「もしかして今日、ポール・ヴァン・ダイクに行くつもりだった?」
 
 と、言われたので、

 「見てのとおり、仕事帰りのOLでござんす。それに明日も当然仕事よ〜ん」

 と、答えると、どうやらポールの来日は急遽中止になったらしく、TMちゃんの故郷の友達が終新幹線に乗って東京に来る予定だったのを慌てて停めようとしている最中であった。
 それなのに、そういう日に限って彼は家に携帯を置いてきてしまい、友達の携帯の番号がわからなかったようで、やっと携帯メールのアドレスを思い出してメールすると、「もう、新幹線に乗った」とのこと。
 次の駅で引き返すことになったようだが、とても気の毒である。
 でも、もっと気の毒なのは、今夜会場に着いてからそれを知った人々だろう。

 Eちゃんちは、場所が渋谷なだけに、溜まり場になっているようで・・・・・冷蔵庫が来週来るそうなので、次回はアイスクリームでもお土産に持っていきましょう。



11月14日(水)

 今日も張り切ってスポーツクラブに行こうとしていて、水着の準備をしていたのだが・・・・・プールに不適切な体になってしまった。
 失意のまま、家に帰り、おとなしく洗濯して寝る。



11月13日(火)

 日記書いたり、メール書いたりしていたら、「ピンロリロン♪」とニュース速報の音がしたので、テレビの画面を観た。てっきり、アフガンの北部同盟がとうとうカブールに侵攻でもしたのかと思ったら、「NYで飛行機が住宅街に墜落」と出ていたので、「え?また?」と思い、チャンネルを換えると、モクモクと煙が立ち昇る映像。
 アメリカに旅行中の友人は、旅程の後半はNYに行くと言っていたが、昨日の電話の様子では、すぐにNYに行くかんじでもなかったが、墜落した飛行機がJFKに向かっていたのか飛び立ったのかも定かではなく、やや不安になる。
 出発前に友人は「え?アメリカに行くの?」とみんなに言われたみたいで、ややナーバスになっていたのだが、こんな事故が滞在中に起こったら、かなりブルーになるだろう。

 しばらくテレビのニュースを観ていたが、飛行機がJFKを飛び立ったドミニカ行きの便だとわかり、とりあえず知人が巻き込まれた可能性は消えたし、またこれがテロ関連だとしたら、2ヶ月前のように、オロオロしながら画面を見守る以外のことはできないこともわかっていたので、「わたしが観ていたからといって事態が好転するわけでもない」ときっぱりあきらめて寝ることにした。

 朝になってテレビをつけてみると、「イチロー新人王」だとかをやっていたので、昨晩の飛行機事故が日本のテレビが一晩中大騒ぎしたほどの事態にはならなかったことがわかった。どうやら事故の可能性が高いようで、それでも住宅街に旅客機が墜落するなんて大事件だが、「な〜んだテロじゃなかったんだ」と思わず安心してしまう自分もなんだが、テレビの中の人々も同じようなことを言っていた。

 人に貸したまま戻ってこないので手元にないのでおぼろだが、佐藤史生の「ワン・ゼロ」で、ディーバ対ダーサの善悪二元論的な土台での戦いが巻き起こり、それが東京を舞台としていたのだが、ダーサ側が優位になってきた東京をディーバ軍が「破壊してしまうのではないか?」とダーサ寄りの人間が考えるのだが、
 「大きな都市をひとつ消すということは、地球上の人間を変えてしまうから、そんなことはやらないだろう」
 と、ダーサの子悪魔が言ったような気がする。

 たしかに阪神大震災の後、私は枕もとに懐中電灯を置くようになったし、眼鏡も手に届くところに置いて寝るようになった。それだけといえばそれだけだけど、夜中に大きな地震が起こると「いよいよ来たかな?」と頭をよぎる気持ちは以前よりは強くなっている。
 そして、同時多発テロの後は、何百人がいっぺんに亡くなっていても「な〜んだ、事故か」と思ってしまう。そして「な〜んだ」と思ってしまった自分をひどく恥じていたりする。

 それだけだけど、前の自分とは確実になにかが変わってしまったと言えなくもない。昔の神様は聖書にも書いてあるが、気に入らないと街を一個破壊したりしていたが、今みたいに「壊滅した街」が映像で世界中に配信されてしまう世の中では、それも慎重にやらなければならないということか。

 などと思っていたら電話。私の起きる時間を狙ってアメリカから電話をかけてくれたらしい。「心配した?」「まあ、ちょっとね」
 でも、ほんとは昨晩ちょっとだけ、ワイドショーの取材を受ける自分を想像しちゃったりしたんだけどさ。

 そういえば、「このご時世」にもう一組、海外(英国)に行っている友達も元気かな?
 女の子二人で行っているのだが、そのうちの片方が「どうしても今イギリスに行きたい」と言い出して、急遽渡英したようなのだ。
 その子はイギリスに行くのは初めてらしいのだが(もう片方は何回か行っている)、昔から英国にはすごくあこがれていたようなのだが、「でもなんで今?」

 イギリスは寒そうだし、観光にはいいシーズンではないし、ましてや「アメリカと共に戦う国」なわけで、だから特に危険だと言うつもりもないが、彼女は強度の心配性なのである。
 前も、なぜか「食糧不足」の話になったら、(ダイエットの話が発端だったと思う。「うちらは、食べ過ぎだ、痩せなきゃとか騒いでるけど、世界にはまともに食べられない人がたくさんいるんだよね」とかいうありがちな話)彼女は、「え?そうなの?」と言うので、

私「だって、今地球上で生産されてる食糧を均等割にしても、世界中の人を養っていけないんだよ。でも世界の人口はどんどん増えてて、農耕地を増やすと環境破壊になっちゃうし」(←ほんとうのことはよく知らないので、親が偏食の子供を脅かすときの決り文句みたいなもんです。でも、そういう数字も見たような気がしなくもない)」
友達 「え?それほんとなの?」
私 「ほんとだよ。日本はたまたまお金持っているからいくらだって食糧を輸入できるけど、今に工業生産で中国に負けたら、中国は金も無い国に食糧なんて売ってくれないでしょ。そんで、今でも自給できてないけど、わずかに残った農家も中国の安い農産物に負けて、農業やめちゃうから、そしたら日本も食糧危機だよね。」
友達 「そ、それは、いつごろそうなるの?」
私 「いつごろになるかまでは私にゃあわからんが、早ければ十年くらいでそうなるだろうし、遅くとも私らが老人になったころにはそういうかんじになるんじゃない?」
友達 「それがわかってて、なんでみんな何もしないの?政府とかなにか対策たててないの?」
私 「だから、日本の農業を守るために、いろいろ規制したりしてるんじゃないの?」
友達 「でもでも、世界で食糧が足りないのがわかってて・・・・もっと作ればいいじゃない・・・・でも、食糧が足りないって・・・・そんなのって・・・・すごく怖い」
私 「まあ、だから、こんなに残してゴミにしてられるのも今のうちだし、そのときになったらダイエットなんて死語になるから今のうちに太るの気にせず、いっぱい食べておいたほうがいいかもね」
友達 「どうして、そんな深刻な怖い話を平然としてられるの?」

 ・・・・・いや、私は親にそう言われて「好き嫌いはいけません」とか「食べ物は残してはいけません」とか教育されているので・・・・・そういう話のつもりだったんだけど・・・・・

 そんな会話で1時間もつほど、彼女は不安症なのであった。おどかして悪かったね、でも、あんなに食らいついてくると思わなかったんだもん。
 だから、そんな、かなり天然ボケも入った強度の心配性の彼女がイギリスに行きたがってると聞いて、「なぜ?」と思ったのだが、(彼女の思考回路だと、今の世界はテロで満ち満ちているはずだ)、どうやら、

 「日本にいたっていつ死ぬかわからないし、どうせ死ぬんだったら死ぬ前にイギリスに行きたい」

 というところに飛躍したようなのである。心配性が極まってグルリと一周してしまったらしい。
 でも、また飛行機が事故で墜落したなんてニュースを聞いたら、普通の人だってかなりブルーになるのに、どうしているだろうか?

 今日は夕方になったら目の焦点が合わなくなってきたので、(いわゆる「霞み目」)残業すんのはやめて、久々にスポーツクラブに行った。日曜日の掃除の後遺症で背中が痛くなってきたので、筋トレも軽くやってみた。体が暖まって、かなり元気が出てきた。



11月12日(月)

 昨晩は、11時半くらいには床についた。
 布団に入る前に、CDをかけて、その音が止まっても、まだ眠れずにいた。久々に掃除をしたので気が高ぶっていたし、そもそも起きたのも遅かったので、寝つきが悪かったようだが、そうやってトロトロしながら横になっているのも心地よかった。・・・・・電話が鳴ったので、「寝付けない」と思いつつも自分がいつのまにか眠っていたのに気が付いた。日曜日にしてはずいぶん遅い時間の電話だ。12時半を過ぎていただろう。
 渡米中のSからであった。なにやら早口で喋っているし、音声も悪いので「国際電話だなあ」と思ったが、向こうからかけると料金はかなり安いらしい。早口なのは、単にテンションが上がっていただけだったのだろうか?向こうは朝の10時くらいだったらしい。

 電話が終わって、時計も見ずにまたパタンと寝た。今度はほんとに眠れそうだった。ほんとに眠った。

 ジリジリと目覚ましの音が鳴ったので、ムクリと起きた。なんだかさっき眠りについたばかりのような気がするが、もう朝なのか?悲しすぎる・・・・と立ち上がってみると、部屋は暗い。それに、ベルの音は私の目覚ましの音ではない。寝ぼけ頭でしばらくぼんやりと音の出所を探る。
 音は台所のほうから聞こえたので、そっちに行ってみると、部屋の中ではなく、廊下にある火災報知機が鳴っているのだった。

 「火事?」

 と思って、慌てて眼鏡を探した。これがないと避難もままならない。
 報知器はジリジリジリジリとけたたましく鳴っている。このアパートに住んでからもう7年になるのだが、1回だけ鳴ったのを聞いたことがあったが、すぐに上の階にいた大家さんが停止させていたので誤作動だったらしい。その時は昼間か夕方の時間帯だったので、「どこかの部屋で鍋でもやってたのかしら?」と思ったのだが、それ以来、報知器が鳴ったのを聞いたことがない。それに、こんな日曜日の深夜に誤作動を招くようなことをする人もいないだろう。

 「これは本当に火災なのか?」

 でも、廊下は静かだった。上の階も人の動く気配がしない。もしかしたら、大家さんもぐっすり寝ていて、聞こえていないのかもしれない。それじゃあ、報知器の意味がないじゃん、と思ったが、なにも動きがない。静かだ・・・・報知器の音だけが空しく響いている。
 とりあえず、報知器の音は我慢してまた布団に入った。なにか騒ぎが起これば、それから起きればいいだろう。ダサい寝巻き姿なので、あまり外に出たくなかった。

 しばらくしてから、階段を上下する足音が聞こえたが、なかなか報知器は静かにならない。でも、火事だったらきっと騒ぐだろうから、大丈夫だろうと思って、我慢していたら、いきなり音が鳴り止んだ。

 廊下では特に話し声も聞こえず、ドアから顔を出した人もいなかったようだ。きっと寝ている人は、なにも気が付かず、起きていた人は固唾を飲んで成り行きをうかがっていたのだろう。

 やっと静かになって、「これで眠れる」と思ったのだが、なんとなく不安になって、なかなか寝付けなかった。連続放火事件などが起きている町の住民の気持ちを堪能してしまった。いったい何時だったのだろう?アメリカからの電話が1時近くに終わったはずだから、日曜日の深夜1時過ぎの出来事だった。

 それでもやはり、いつのまにか眠っていて、朝はちゃんといつもの時間に起きて会社に行った。

 ニッポンは平和だな。



11月11日(日)

 忠臣蔵といえば、私には恥ずかしい思い出がある。

 うちの両親はほとんど時代劇というものを観ない人たちだった。ニュースとドキュメンタリーは大好きだったし、ドラマや洋画もよく観ていたが、お侍が出てくるような8時台の時代劇は一切見ていなかったし、NHKの大河ドラマも観ていなかった。なので、私は未だに時代劇音痴である。
 そういう環境で育ったので、「忠臣蔵」もときどき「正月の目玉ドラマ」なので放映していたようだが、ちゃんと観たことはなく、一般教養として話の大筋は知ってはいたが、登場人物をちゃんと把握していないし、大筋と関係ない挿話(「おかる」がどうのとか)にも疎い。
 そんな予備知識で、なぜか友達に誘われて、ベジャール演出・20世紀バレエ団の「忠臣蔵」を観にいってしまったもんだから「いったい今はなんの話の場面なんだろうか?」とさっぱりわからず、あまり楽しめなかった。

 この間も書いたが、私の両親は共に東京出身で、父方の祖母(祖父は私と入れ替わりであの世に行ってしまった。私は生まれ変わりだと認定されている)は、住居が立ち退きの憂き目にあってしまい(持ち家だったら相当の補償金が出たようだが、借家だったのでたいした金はもらえず)私が小学校にあがるころには、同居することになっていたので、我家では「帰省」というのは、母の実家の港区の祖父母宅に行くことだった。
 たいてい、東京タワーで遊んだり(徒歩5分)、銀座に映画を観にいったりするのだが、ある夏、両親が、

 「じゃあ、四十七士の墓でも行くか」

 と、子供を泉岳寺に連れて行った。墓がたくさんあって、資料館もあった。私は「ふ〜ん、47人も切腹したんだ」と思っていた。

 ずいぶん後になってから、それが「忠臣蔵」の話だとわかったのである。

 「四十七士」と「忠臣蔵」がまったく結びついていないままに泉岳寺を見学していたのであった。
 ちなみに、もっと後になって、「赤穂浪士」というのも、同じものだと知って愕然として。白状すると「赤穂浪士」と「白虎隊」がごっちゃになっていたのだ。赤いものと白いものを同じ引出しにしまいこんでいたゆえの勘違いである。(時代劇ものではないが「八甲田山」と「聖職の碑」も「遭難」というファイルにしまいこんでいたので、よく混同していたが・・・・)

 そんな重度の時代劇音痴の私であったが、以前働いていたテレビ番組制作会社のドル箱は時代劇だった。自分の会社が制作に関わっていたのに、ロクに観なかった。

 今日はやっと「完全休養日」
 がんばって午前中に起床。11時50分は、立派な午前中である。
 がんばって布団を干し、洗濯もして、シーツも洗い、床に山脈を形成していた洗濯済みの服や下着をたたみ、さあ掃除だ!
 
 ずっと気になっていた換気扇とガスコンロを磨き(パートナーはマジックリンと「激おちくん」)、部屋の隅でとぐろを巻いていた埃もかなり撃退した。
 しかし、まだ部屋に細かいものが散乱しているので、ぱっと見た目にはあまりきれいになってはいないのだが、あの埃と、雑巾を洗った水の汚れを体感しているので、自分では満足しているのであった。ついでに靴みがきまで敢行。
 ああ、これで今日が土曜日であったなら、明日も掃除の続きができるのだが、残念ながら明日は月曜日なのだ。週休一日状態が続くときつい。来週の土曜日は休めるかなあ。

 それよりも来週はいよいよ、しし座流星群が大量発生(出現というのか)するかもしれないので、ちょっと休みをとってどっかいいところに観にいきたい気持ちもあるのだが、そんな余裕あるかしら。

 そういえば、久々に掃除洗濯に燃えて、ちょっと嵌った独り遊び。
 陽だまりの中で山のような洗濯ものをたたんでいたのだが、かなり埃が舞い上がる作業だった。たわむれに傍らにあった掃除機で空中に舞っている埃を吸い取ってみると、けっこう吸い寄せられるようだった。空気の流れがかわるので、埃の動きがへんてこりんになって楽しい。無限に広がる大宇宙で、「ブラックホール」になって、星を飲み込んでるみたいなかんじがした。想像力が働けば、大変スケールの大きな独り遊びである。ただし、第三者が見れば、掃除機片手に宙を睨み、ヘラヘラしている危ない人にしか見えないので、ご家庭で行う場合は家人が不在のときにしておいたほうが賢明。

 以前、「いっくら掃除機をかけても、埃は部屋の中を漂っていて、完全にはきれいにならないので、私は空中でも掃除機をかけている」という潔癖症な人が知人にいて、「そんなことやっていたら気が狂いそうだ」と思っていたが、目的が「埃の完全除去」でなければけっこう楽しいみたい。 



11月10日(土)

 不謹慎だが、タリバン陣営にちょっとやってみてもらいたいこと。「京都議定書を承認したら、ビンラディン氏を引き渡す」とアメリカに言ってみる。どっすかね?
 でも、日本やカナダも「厳しい制限は設けない」とか主張しているあたりが、なんだかなあ。だったらアメリカみたいに断固拒否のほうがわかりやすいけど。でも、そもそも自分は「京都議定書」の詳細を知らないので、いったいなにがどう問題でここまで揉めているのかわかっていないのだが・・・

 そういえば、怒涛の一週間だったので、あまりゆっくりテレビを観る暇も気力もなかったのだが、朝のワイドショーだけは目覚まし&朝の御支度の時計代わりに観ているというか、聴いているのだが、日本の国会議員がタリバンの外交官と会談して、捕らわれの身となっている日本人ジャーナリストの身柄について話をしたようなのだが、その報道ではタリバン側は「ほんとうにジャーナリストか不明だ」と言っているようで、日本がアメリカに荷担しているという事実から、スパイである可能性も捨てられないというようなことを言っているようだった。
 
 その報道を受けて、スタジオでは、「日本は後方支援をしているだけなのに、向こうでは日本が今すぐにでも攻めてくるという認識なんですかね?それはちゃんと説明しないと」と、いう反応。後方支援だけだろうが、難民援助が目的だろうが、「日本が軍隊をこっちに派遣」ときけば、そう捉えるのが普通だろう。とにかく、実際はどういう活動するのか日本人の私ですらよくわかっていないが、向こうにとっては、「アメリカは敵。アメリカに公に味方している日本も敵」で普通だろう。中立を守りたいのならいかなる形にせよ、軍隊は送るべきではないでしょう。軍隊送ってから「いや、でも武力行使はしないんです。でも、派遣しないとメンツが立たないから、形だけなんです」と、敵に説明するほどカッコ悪いものはないから、やっぱしそういう心構えだったらやめといたほうがいいんじゃないかなあ・・・

 話は全然違うが、先日、会社の男性と無駄話をしていた。彼には3人の息子がいるのだが、夫婦共働きのため「朝の食卓はダンナの仕事」になっていて、朝ご飯の支度はもとより、息子の弁当も作っているという話は社内でも有名なのである。そして、彼は会社でもわりとクリエイティブ系の仕事をしているので、弁当にもそのデザイン魂を込めているようで、サッカー好きの息子のため(ご本人もサッカー好き)に、ノリ弁当を「サッカー弁当」にしてみたりしているようだ。

 彼の構想で、「それは、ヒット商品になるのでは?」と思ったのが「シャネルの太巻き」。シャネルのマークが太巻きの断面に現れるという構想である。かなり難易度が高そうだが、熟練の巻き寿司職人だったら可能だろう。見てみたい。デパ地下などで売り出したら、シャネルに訴えられそうだが。
 話が逸れたが、彼がふと、「いろいろやりたいんだけど、青い食品がないんだよね」と言った。
 もしかすると、日本代表の青いユニフォームとかをやりたいのかもしれない。
 たしかに、その話を聞いて「青いものねえ、たしかに、青いものっていったら緑だしね」と皆、いろいろと頭を巡らしたが、自然に青い食品を思いつかなかった。そうしたら、そこにいた女の子が、
 「そういえば、この間テレビで、ご飯に青い食紅を混ぜて炊いているのが紹介されてた」
と、言い出した。「青色ダイエット」なんだそうだ。青い食品を食べていると、食欲が減退し、ふつうよりも量が食べられなくなるらしい。だから理論的には、食事のすべてを真っ青にすれば、かなりのカロリーダウンが見込めるのだろう。でも、すっごく精神的にダメージがありそうだが。青いご飯に、青い味噌汁、青いおかず。考えただけでブルーになる。

 そして話はさらに違うが、今日の会社帰りの電車でふと思ったこと。

 昔はよくペスって名前の犬がいなかったか?

 隣の家の犬は、ジョニーとかマックとかだったが、少し離れたところには、「ペス」がいた。当時は私も小学生だったので、「きっと外国の名前なんだ」と思っていたが、大人になって、いろいろな国にも行ったし、いろいろな国の文学にも親しんだし、いろいろな国の映画も観たけど、「ペス」という名前に出会った記憶がないような気がする。「若草物語」のベスはエリザベスの愛称だろうし、じゃあ、「ペス」は?
 「コロ」というのが、なぜ「コロ」なのかは、なんとなく雰囲気的に理解できるが、「ペス」っつうのはいったいどこからやってきた名前なんだろう?「ペシミスト」とか?「ヘルペス」とか?「ペスト」?(なんか病気系なものが多く思いうかぶ)

 私の勝手な思い込みかもしれないが、30年くらい前のニッポンでは、「コロ」とか「ポチ」とかに混ざって、というか「ややハイカラなかんじのする名前」として「ペス」という名前も「一般的な犬の名前」だったように思う。今ではあまり流行らないが、あれはいったいなんだったんだろう?

 「ペス」という名前の由来をご存知の方がいらっしゃいましたら是非教えてください!

 ちなみに今現在の「ペス」の使用頻度はどうなっているのかと思って調べてみたが、けっこう命名されているようだ

 「ハイカラな名前」といえば、小説「痴人の愛」で主人公がいれあげる女性は「なおみ」という名前だったよな。小説の中では「洋風の名前」呼ばわりされていたが、「早良直美」(こういう字だったか?私の幼少のころは紅白の常連だった。後にレズ騒動などもあり、芸能界から退いてしまった。実業家になったとかならないとか)とか、「ちあきなおみ」を「懐かしい人」だとしていた高校生のころに「痴人の愛」を読んだので、ナオミというのは「古臭い名前」だとばかり思っていた。
 ただ、英語の教科書にときどき「ナオミ」というのが登場したので、「日系人なのか?」と最初は判断していたのだが、そのうちナオミというのがアメリカではわりと平凡な名前だということに気が付いた。

 でも、その意味が本当にそうだとわかったのは、かのスーパー・モデル、ナオミ・キャンベルの出現後である。エステのCMでもやりましたよね。コギャル娘の「なおみ」(直美だか、尚美だか、奈緒美だか)がエステに行って帰ってくると「ナオミ」になっていてお父さんびっくりっつうやつ。あれはやはり、「なんでこんな黒人の超ナイスバディの女性がナオミとかいう日本人みたいな名前なんだ?」と皆が思っていたという前提をよく生かしていたと思う。

 とりとめもない話ばかりになってしまったが、昨日請けた入力の仕事は難なく終了。3000円のギャラを貰う。自己PR書はたいした手間ではなかったが、もう一枚、表を頼まれたので、そっちはレイアウトにやや手間がかかったし、イタリア語のカタカナ表記に苦労したし(なんたらッチェノとか、ッフェリーナとか、校正に時間がかかった)受け渡しにかかった時間と手間を考慮したのだが、それでも普通よりは安いだろう。
 お金もらってから帰り、スーパーで食材を買い捲ったが2000円だった。頭脳労働(というほどでもなかったが)2時間分は、3日分の食糧に値するらしい。食糧というか、またビール買いこんでしまったのだが。
 明日は久々の「なにもしなくていい休日」であるからして、今日は気兼ねなく一人で飲んで、NHKで「聖徳太子」なぞを観てしまったりするのである。

 別に、特に「孤独を愛する人間」でもないのだが、根が「淋しがり屋さん」ではないので、毎日会社で人とワーワーやりとりして、休日も人とワイワイやっていると、「たまには独りになりたい。もうなにも喋りたくない」とか、思うだけだ。あと、やや人間不信になっているのかもしれないけど。



11月9日(金)

 ああ、なんか疲れた。しばらく惰眠を貪っていない。気が済むまで眠りたい。
 今日はさすがに疲労感にとりつかれ、仕事がはかどらなかった。でもやっと親会社への請求書もまとまったので、さて次は支払いの仕事だ。かなり溜まってるし。
 というわけで、明日は土曜日だが、出勤だ。
 かなり疲れているので、休みたい気もするが、そうすると来週また残業の嵐になってしまうので、無理してでも土曜日にマイペースでやったほうがいいだろう。
 あたし、かなりナマケモノのなはずなのに、なんでこんなに働いているのだろう。

 昨日、安請け合いしてしまった入力の仕事で依頼人と会った。文書はA4ペラの「自己PR」のようなものだった。そんなもん打つのは簡単なのだが、依頼人の日本語のレベルがあまり上等ではないのに気が付いてしまった。意味のわからない言い回しが多いし、文章の区切りも変だし、言い回しも統一されていない。でも、それを指摘したら、依頼人のプライドを傷つけそうだし、自己PR文を他人が直してしまったら、あまり意味がないと思うので、そのまま書き写すことにする。

 やはり依頼人は根っからのアーティストで「普通の勤め人だと、こういう職歴書には、日付を入れると思うんですが・・・・」と言ったら、「え?日付?どこに日付入れたらいいのかしら?ここ?それとも、こっち?どっち?」というかんじで、あまり一般的な文書を作成した経験がないようだ。
 別にそういう能力を問うために、文書を作成させているわけでもないので、それはそれでいいのだろう。

 うう、しかし、あの文章を読んでも、その職に就いて彼女が何をやりたいのか、よくわからないのだが、まあいいか。私が頼まれたのは、活字化であるので、内容には立ち入らないでおこう。 
 なんだか、パっとしない日々が続く。こうなると、体調不良が続いたときみたいに、「はて?体調がいいというのはどういうことだったか?もしかしたら、これが普通で、この先一生このままなのかもしれない」などと思ってしまう。
 数年前、インフルエンザにやられたときには、高熱のあと10日間くらい背中の痛みと頭痛が残り、頭痛持ちの方の気持ちがよくわかった。体もダルくて、なにもしたくなかった。失業中だったので、ほんとに毎日、「具合わり〜」とゴロゴロしていた。
 幸いにも、現在は体調はそれほど悪くもないので、「そのうち仕事も落ち着くし、いろいろ楽しいこともあるさ」と思っているが、このままずっと仕事が忙しかったらどうしよう。

 笑っちゃおう。泣いちゃおう。がんばっちゃお〜(カリメロ逃げ←古すぎ)



11月8日(木)

 血と汗と涙の結晶を請求書にまとめる。
 昨日の騒ぎの元凶だったY君から詫びが入った。
 「すいません、送るの忘れてました」
 「もーーーー!みんなに手伝ってもらって、大騒ぎだったのよ」
 「聞きました。すいませんでした」 
 こっちも、FAXの故障に気が付かなかったという負い目があるので笑って許してあげました。

 午後には請求書がまとまったので、さっそく「まだか〜」と催促してきた得意先には、FAXで送る。
 関西の会社から、さっそく電話。なにかミスがあったかと、ドキドキ。単価が一件違うということと、物品の発注個数と請求個数が異なっているという話。またY君に電話して確認してもらう。
 すぐに、「たしかに発注は3箱ですが、こちらのミスで5箱送ってます」と回答。
 関西にその旨連絡。向こうも、納品先の支社に電話して確認してから「やっぱり5箱入ってました。まあ、品物が来てるんならそれでいいです」(関西弁を意訳)と言ってくれたので、やれやれ。単価については、その担当者に連絡したのだが、連絡がとれなかったので「向こうがそう言っているのだからしかたない」と自分の判断で書き換える。(夕方担当者がやっとつかまり「単価違うって言われました!」「え?・・・・あ、そうか、あそこは安くしてたんだ!」 私のミスではないことがわかったのでほっとする)

 そんなこんなで、午後はずっと関西のおじさんと会話していた。
 それで、向こうも私に親近感を持ったのか、それとも単に愚痴りたかったのか、「前にも確か誰かにお願いしたんだけど、こっちの本部でも支社宛の納品数が確認できないから、納品書も添付してほしいんだけど・・・まあ、経理のあなたに言う話ではないんだけど・・・・」というお話もしばし拝聴。向こうの要求は実に真っ当なので、「わかりました、私の方からも担当部署と話をしてみます」と大人の対応。(つうか、あたりまえの対応か。ちゃんと改善できるかに大人度がかかってる。返事だけなら誰でもできるさ)
 そんで、請求書を郵送するときに「新規の業務なので担当部署も私もいろいろと慣れないところがありませして、お手数をおかけしておりますが、今後もご指導のほどよろしくお願いいたします」という一文のしたため発送。

 やれやれ、これで山をひとつ超えた。っと思ったら、「いけない!源泉の集計を木曜日にくれと言われてたんだ!」(10日支払いなのだが、その日は銀行が混むので、担当者が前日に済ませたがる)と思い出し、また残業してちまちま所得税源泉の数字を出す。

 なんで、日記がすっかり「業務日誌」になっているのだ・・・・・・「可燃物」じゃなくて「シュレッダーな日々」に変えようかな。

 こんな状態なのだが、突然知人から電話がかかってきて、「習い事の先生がちょっと困っているので、もしよかったらギャラも出るので手伝ってあげてほしい」という。
 ワープロで文書を作る仕事のようだが、とにかく詳細を聞くためにご本人に電話してみると、どうやら、サラリーマンにとっての「職務経歴書」のような書類を活字で打ちたいようなのだが、本人は文書が作成できないので(メールも無いようだ。FAX派)、そういう「ワープロ屋さん」にけっこうな金額で頼んでいたのだが、「基本的に日本語なんだけど、英語やイタリア語も混じるんだけど・・・・」どうやら、きちんとした常識を持った人になかなかめぐり合えなかったようで。英単語の途中で改行されていて「文章の最後に a だけがポツンと残ってたりしたんです〜」と泣き言を聞かされる。
 
 え〜?そんなのいまどきのワープロソフトだったら、自動的に善処してくれるんじゃあ?そもそも、英単語の途中で改行してはいけないというのは、中学校で習ったぞ。ハイフン着ければやってもいいけど、音節だかなんかだか区切る必要があり、辞書で確認しないといけないとか。それも長い単語だったらいいけど、あまり頻繁にやると読みづらいからやらないほうがいいとか。(英文など書かないので忘れたがたしかそういうルールだったと記憶している)
 とにかく、困っているみたいなので、A4一枚の経歴書だったら、それほど時間かかるわけでもないし、家も近所だし、月曜日までに仕上がればいいみたいだから、引き受けてみることにする。

 あと、「印刷が薄かったり、かすれてたりするのも困るし」とか「そんなに難しい書類でもなくて、手書きのものをそのまま、ほんとにそのまま打ってくれればいいだけなのに、なんでみんな勝手にスペルを変えてしまったりするのか理解に苦しむんです(イタリア語やドイツ語の単語なのに、勝手に校正されてというか勝手に翻訳されて英単語にされることが頻繁にあるらしい)」とか言っていて、そういうワープロ屋が、ほんとにワープロを所持している主婦などが内職でやっている様子が窺い知れる。「何度もそれでクレームつけているのに、なんでそうなるのかわからない」という訴えに深く同情してしまう。
 彼女の「一般常識」と私の「一般常識」がどの程度合致するかが勝負みたいだが、そういう話を聞かされると、ついつい同情してしまう今日このごろなわけで、もしかしたら期待に添えないかもしれないが(アーティストなだけに、別の次元の一般常識を振り回している可能性も大)、期待に応えられたら、「ほら、やっぱり私の常識が正しい」とまた大いばりできそうだから、とにかくやってみよっと。

 そういえば、今日、唯一「ラリホッホー」と大笑いしたくなったこと。

 派遣さんとパートさんが、ある大量の帳票を処理していた。ミシン目を切り離し、その中に明細を入れ、個別にして、順番どおり並べるのである。(二人でやっても2時間くらいかかる作業)
 経理の隣にある別部署の部長の席の前に小さなミーティング・テーブルがあって、昼ごろまでそこの部長が不在だったので、そこでやっていたのだが、3時ごろにその部長が帰ってきた。

部長「へえ、大変そうだねえ」
派遣「そうなんです。今日中に便で送らないといけないから・・・・」

 などと、話し掛けられたりしていて、派遣さんもパートさんもちょっとやりにくそうだった。それまで、二人でお喋りしながら楽しく単純作業をしていたのに、目の前の至近距離に部長がいるからちょっと気をつかうようだ。元々そのテーブルは、部長が自分の机に座ったままで、来客や他の社員と話ができるように設置されたものである。しかも部長は、女性が目の前にいるから、なんだか話し掛けたくなったみたいで、しばらく邪魔をしていたが、なにを思ったのか

部長「そういえば、冷たいものってある?」
派遣「え?飲み物ですか?」
部長「そうそう」
派遣「ああ、それなら給湯室の冷蔵庫の中に麦茶がありますから、お飲みになっても結構ですよ」
部長「・・・・・・」

 文章だと、面白さが伝わらないな。部長は、「では、お持ちしますね」という応えを期待していたのに、派遣さんは「ありますよ」で終わり。普段の彼女だったら、お茶を出してあげるところだったが、その大量の帳票を目の前にして、そこまで気が回らなかったようだし、それに、彼女は総務部付なので、となりの部長の世話をするつもりは毛頭なかったのかもしれない。
 あとで、そんなこと想像している自分に対して「私ったら性格悪いな」と反省し「部長はただ冷たい飲み物の有無を確認しただけかもしれないのに」と考え直したのだが、結局、その部長は自分で飲み物をとりに行かなかったので、ほんとにお茶くみをしてほしかったのだと思う。

 だって、その後、その部長の隣に座ってる別の部長も帰ってきて、「コーヒーってもう作ってあるの?飲んでもいい?」(連続休暇が終了して彼は今日から復帰。休暇前はまだコーヒーメーカーが到着していなかった)と給湯室に向かって歩きながら聞くので、ついていって説明してあげたもん。(作ったコーヒー入っているポットが扉付きの棚の中に置いてあるので、見ただけじゃわからないから)「なんで隠してあるの?」「そこしか置くところないんですよ。扉を開けっ放しにすると、冷蔵庫のドアが開かないし」

 とにかく、その「ある?」「ありますよ」のやりとりが私の魂にかなりヒットしたので、感謝を込めてその二人に助け舟を出してあげた。

 「そこ、二人で作業するのには狭いから、向こうの広いテーブルでやれば?」
 「そうですね、ちょっと狭いかも」
 
 二人はいそいそと、空いているミーティングスペースに移動した。あとで「部長が目の前にいるとやりにくかったでしょ」と給湯室でパートさんに小声で言ったら(あたしが助けてやったのよ、という恩着せがましい行為)、

 「そうなのよ〜、落ち着かないから、早く終わらせたいと思って焦っちゃった。助かったわ〜」

 と、鈴のようなよく通る声で言うもんだから、もしかしたら部長に聴こえてしまったかもしれないが、まあいいや。許す。 



11月7日(水)

●黒猫の呪い

 ずっとてこずっている黒猫屋の請求書の仕訳。8月、9月分をなんとか終了させ、「10月分のはまだか、まだ着かないのか!」と、思っていたのだが、昨日の夕方の便で来なかったので、電話で催促して、今朝の便で来る手はずになっていた。
 
 気分は忠臣蔵の「吉良どのは、まだか?」(あれ?待たれていたのは吉良だったかな。なんのシーンだ?)
 昼ご飯を食べていたら、やっとこさ便が届く。「やっと、来たよ」と思い、封筒から出すと・・・・・別の納品書だった。

 あれだけ言ったのに、あれだけ言ったのに、あれだけクドイほど説明したのに、担当者が勘違いしていたのか?
 とにかく考える間もなく、担当者のY君に電話する。派遣の人が出て「Yさん、お休みです」

 頭がほんとに真っ白になり、「あ、そうですか、わかりました」と言って電話を切った。
 しばらく宙を見つめていたが、気を取り直して、コーヒーを汲みに行き、砂糖をたっぷり入れて「糖分ですこし沈静しよう」と、ゆっくり飲んでから、またその部署に電話。
 今度は社員のTさん(気のいいオジサンで会社の「影のアイドル」である。どんなかわいいギャルも彼の天然ぶりには勝てない)が出たので、事情を説明する。

 Tさんの話によると、私が欲しかった黒猫便の手書きの明細書(何月何日にどこそこに何を送ったかが伝票番号とともに手書きされてるメモの集積)は、そこにあるという。そして、請求書は、派遣の人が持っているはずだと言う。

私 「とにかく、その書類がほんとは昨日欲しかったんです。それを元に、得意先に請求をしなくてはならなくて、それが明日までなんです!」
T 「じゃあ、夕方の便で送るよ」
私「だから昨日までに欲しくて、でもYさんが送り忘れていたから、今日の午前中から取り掛かろうと思ってずっと待ってたんです!だから、そちらのバイトさんにでも届けてもらえないでしょうか?」
T「わかった、手配してみる」

 そして、派遣の人に代わってもらって、

私 「黒猫の請求書ありますよね?」
派 「ええ、チェックしてました」
私 「Yさんの指示ですか?」
派 「なんか、今月からチェックというか、なにか別の方法で分けるからと言われたんですが、どうしていいのかわからなかったので、そのまま一応、伝票と突合せはしていたんですけど・・・これ、あんまり意味のない作業ですよね?」
私 「たしかに変更があるのですが、決算で、変更した作業をそちらに指示してやってもらう暇がないので、とにかくこちらでやるから、請求書と明細を送れと言ってあったんですけど」
派 「じゃあ、チェックは途中になってしまうけど、いいでしょうか?」
私 「とにかく、それを元に得意先に請求を明日かけないといけないので、Tさんに頼んだのでTさんに渡してください」

 ふ〜、なんか皆に「てーへんだ、てーへんだ」と叫んでるみたいだ。ギャーギャーと私がわめいているのを後ろで見守っていた、その仕事を手伝ってもらう予定の派遣のHさんが「大変ですね」と気遣ってくれるのが、心に染み入る。「午前中には取り掛かれると思ってたのに、やっぱり今日も残業になりそうですよね。よろしくお願いします〜」と泣きを入れる。

-----以上、7日の記述。これを書いている途中に、友人から電話が入り、友人のダンナが終電で帰宅するまで長電話してしまった。電話が終わって、風呂でも入るかと思ったら、また別の電話が入り、終わったのがまた2時近く。そのまま寝てしまい、風呂には朝入った。

-----以下、8日に書いている。一日たったので、昨日の勢いは少し和らいだか?

 昼食も食べ終わって、しばらくしたらやっとTさんから電話。

T「やっぱ、そっちに行けそうな人いないから、FAXで送るよ」

 まあ、FAXでもいいのか。書類が見づらくなるのは仕方ない。
 しかし、その電話の後、しばらくしてもFAXが来ない。耐え切れずに、また電話すると派遣の人が出てくれて(ちなみに「派遣の人」呼ばわりしているのは、彼女もTさんと同じ苗字のTさんなので混乱を避けるため。現実にはよく混乱している)、

派「私がTさんに頼まれて、今送ってます」
私「ありがとー、じゃあ、もうちょっと待ちます。きっとメモリ溜め込んでから送ってくるんですよね」

 50枚のB4の用紙をFAXが吐き出すのはけっこう時間もかかるだろう。と、素直に納得して待った。
 ジリジリと待っていてもしかたがないので、他の仕事に取り掛かったが、あまり集中できない。
 20分くらい待ったが、やはりFAXはうんともすんとも言わない。
 たまらず、また電話する。

派「なんか、メモリがオーバーになってしまったみたいなんです。だからメモリ送信ではなくて、直接送信してみます」
私「なんでもいいからおねがいします〜」

 またしばらく待ったが、やはり来ない。

私「いったん、オーバーしたメモリをクリアしないとダメなんですかねえ?」
派「どうしてなのかよくわからないです」
私「とにかく、側に機械に強い人いませんか?助けてもらってください!」

 またしばらく待ったが、やはり来ない。
 そうこうしているうちに、時刻は2時を回っていた。焦りが昂じて、朦朧としてくる。かといってキリキリしている自分も嫌なので、努めて明るくふるまおうと思うと、その力加減がわからずに、「ショックのあまりにヘラヘラ笑うしかない人」になり果てる。口からこぼれるのは「これは、呪いなんだ。黒猫の呪いなんだ。黒猫の鈍いとも言う」とかいう、おもしろくもないジョーク。

 もうすぐ3時というころになって、派遣さんから電話。

派「結局、FAXがおかしい原因がわからないので、今、Kさんが見かねて、ファイルで送ってくださるそうです?」
私「メールで?」
派「スキャナーで読み込んでます」

 なんだか大騒ぎになってきた。とりあえず、その作業にどれくらいの時間がかかるのかもよくわからないので、営業部にいる前から「この人は暇そうだ」と睨んでいた派遣の人の席にいって、小さな声で「今日って忙しいですか?」と聞くと、「そんなことないです」と見れば確かに得意先リストの整理などをやっているようなので、そこの上司に「ちょっと、彼女をお借りします」と断って、押さえておく。ああ、わたしってなんて優秀。(というか、なりふりかまわず)
 
 しばらくして、Kさんから電話。

K「メールで送ったから」
私「ファイルって何ファイルですか?」
K「PDFだからちょっと重いけど」

 PDFファイル50枚分ってかなり重くないか?そんなもんメールで送ったら、サーバ管理者に殴られそうだが、我が社は「IT分野にも強い」ことをアッピールしちょるようだから、そんなこと気にしなくてもいいのだろうか?それにKさんは、元々ホスト管理してたひとだしな。シロートが口出ししてもいかんだろう。それに、もう送ったというし。

 メールは待てども待てども来なかった。「重いから、こっちまで来るの大変なのかなあ?」と思って我慢していたが、15分待っても来ないのは尋常ではない。
 また電話する。

私「メール来ないです。重たすぎて、受け取り拒否されたのでしょうか?」
K「そうかあ、困ったねえ」

 と、話しているうちにコロンブスの卵が割れた。

私「あの〜、共有ファイルに落としてもらえばいいのではないでしょうか?」
K「ああ、そうだね。そうするよ」
私「総務のフォルダの中に、私の名前のフォルダがありますから、そこに入れてください」

 話を端折ると、Kさんは指定のフォルダにファイルを移動させようとしたが「容量オーバー」ではじかれてしまい(やっぱりかなり重いらしい)、空いているスペースを探して、サーバを渡り歩き、やっとPDFファイルの安住の地を見つけたようだ。そこにたどり着き、ファイルを開くと、モニタに書類の姿が現れた。

 時刻はすでに3時をとうに回っていた。4時近かった。
 50枚をいっぺんに印刷すると時間がかかるので、10枚くらいづつ小出しにして、とにかくまずHさんに渡してから、次に出てきたのをエレベーターで営業の派遣の人のところに持って行って説明して(待ち時間にちゃんと部分的完成見本も作製しておいた。自分がいつもいいかげんな説明で手探りで仕事をしている状態なので、人に仕事を頼むときには過剰に説明してしまう悲しいサーガ)、また戻ってきて、今度はまた、向こうの派遣さんに電話して、黒猫屋の請求書自体も至急FAXしてもらうようにお願いする。

 しばらくして、

派「やっぱり一枚づつでも送れないですねえ?」
 
 少し頭も冷えてきたので、そのときになって「これは、向こうの機械の問題ではなくて、こっちの問題か?」と気が付いた。
 受信履歴を確認してみると、昨日受信した記録がない。まる一日FAXが来てないなんて変だ。昨日、移動後の電話の内線番号の最終調整があったので、それで変になっていたのかもしれない。

私「・・・・じゃあ、営業の方に送ってみてください」

 すぐにFAXは届いた。・・・・・・・すごくすごくすごく落ち込む。3時間もそのために駆けずり回っていて、かなり「もう、泣きそう」な状態だったので、そこでほんとにうずくまって冬眠したくなった。頭がかなりフリーズしていたのだが、周囲からワラワラと、

 「そういえば、昨日、うちにFAX送ったという電話があったんだけど、届いてなかったから、他の階に送ってもらったんだけど・・・」
 「わたしも、昨日、FAX送ったはずだという電話受けたんだ」
 「でも、送信はできたよ?」
 
 という声が聞こえた。・・・・・・君たち、そういうときはちゃんと対処してよ!
 しかも、そのうちの一人は、わざわざ私の横にきて、昨日の状況の説明をしてくれたのだが、「それで変だなと思っていたのよ」というばかり。かなり頭に血が上ったが(彼女が昨日か今日の午前中に、「FAXの調子がおかしい」とアナウンスしてくれれば、最初から他の部署のFAXを使ったのだ。「メモリーオーバー」に騙されて、私は、こっちが故障しているとまでは考えが回らなかった。それもすごい悔しいけど)、深呼吸して押さえてから

私「じゃあ、Aさん、FAXを送信してみて、あと、他の部署から送ってみて、送受信のどちらが問題なのか調査してください」
A(ちなみに私より10歳年上のベテラン)「わかった〜」

 しばらくして、私がせっせと入力をしていると、彼女が戻ってきて

A「やっぱり送信はできるけど、受信がだめみた〜い」

 ・・・・・・・・・さあ、ここで呪文を唱えよう。「難民キャンプにいるよりも、ここのほうがずっとマシ」

私「そうなんだ〜どうしましょう?」
A「どうしよう?」
私「困りましたねえ?私もおかげでとんだとばっちりですよ」(カタカタ入力しながら、喋っている)

 私の放出するオーラが功を奏したのか、彼女は「わたしじゃよくわかんないし〜」と呟きながら、他の子のところに相談しに行った。その子が昨日、内線工事をしてくれた会社に連絡してくれて、技術者が来て、結局、番号の設定が消えていたという事件でした。
 
 で、結局、営業の派遣の人もかなり優秀で、慌てふためいている私の要望をきちんと理解してくれて、質問も的確で、おかげで気分もかなり沈静化。
 7時には、データができあがり、派遣さんたちには帰ってもらい、仕訳加工して、7時半には帰れた。やれやれ。こんな綱わたりはこりごりです。



11月6日(火)

 かなり気分は落ち着いてきたし、派遣社員を残業させてもいいと上司に許可をもらい、入力を手伝ってもらったので、かなり形が見えてきたのだが・・・・・今日、社内便で送られてくるはずの書類が届かないので電話してみたら、「あ、忘れてた」だとおおおおお。くう、それをまた恐怖の地道な仕訳をして、木曜日までに請求書をFAXしないといけないのよおおおおお。

 今日できることはやったので、洗濯したかったし、7時過ぎには会社を出た。

 怒りも静まったので(通常は温和な性格)、昨日、中途半端に書いた「お茶汲み問題」について、もう少し自分なりにまとめてみよう。
 来期に向けてのうちの会社の形而上的な目標のひとつに「ブランドの確立」というのがあった。親会社は上場こそしていないが、いい意味でも悪い意味でも首都圏ではそこそこ名前は通っている。私のいる子会社は、元々、親会社のシステム部門が独立してできたみたいで、設立して15年目。
 私が入った3年前くらいから、親のグループ内の仕事だけでなく、独自の事業を模索しはじめたようだ。でも、やはり客は親の暖簾の中にうちの会社があると思っているし、そのあたりの境界も曖昧だし、ある意味、親の名前で仕事せざるを得ないという状況ではあった。まあ、子会社なんてみんなそうだろう。

 幸いにも親会社の業績は安定していて、うちの会社も食う心配はしなくてもいい状況なので「今のうちに新規の外向けの事業を確立しよう」という方針らしく、赤字覚悟で外向けの仕事を探ってきたようだ。その甲斐あって、だんだんと親会社とは関係のない業界からも仕事が舞い込むようになってきた。
 そこで、親の看板ではなく「独自のブランド」という目標ができたようなのである。

 そういった状況で、しかもその外向けの仕事というのがかなり「知的」なお仕事になるようなので、総務部としてはそれを確立するためにどうしたらいいかと問われたので・・・・「お茶汲み問題」を持ち出してみたのである。

 これは私だけなのかもしれないが、私はけっこう「お茶汲み」でその会社を判断するというか、重要な判断材料である。
 実は今の会社に面接に行ったときに、親会社のロビーにある面談室で担当者と会ったのだが、制服を着た受付嬢がお茶をいれてくれた。日本茶を蓋付きの茶碗で、もちろん茶托付き。
 「ああ、ダサい会社なんだな」
 と、思った。でも、とにかく仕事しないと飢え死にしそうだし、それに受付だけそうしているのかもしれないので考えないようにした。でも、やっぱり中に入ってみると、「3時のお茶当番」が存在した。当時は契約社員だったので、当番は割り当てられなかったが、人にお茶をいれてもらうのは嫌だった。あまり日本茶は飲まないし、飲み物なんて、好きなときに好きなだけ飲みたいもん。お茶当番はその後、廃止されたけど。

 派遣で別の会社に行っているときには、担当者が客が来るとすぐ「お茶いれて」というオヤジで、そのためにいつも仕事がはかどらず、残業ばかりしていたので、
 「お茶いれていると、残業が多くなってしまうのですが、それでもいいのですか?残業代かなりかさんでいると思いますが・・・」
 と、聞いてみたが、担当者はそれについて明確な指針を持っていたなかった。まあ、私も残業代を月に数万貰っていたので、家計が助かったのでよかったので、会社がいいのなら別にいいけどさ、と思った。私は数万円しかもらってなかったが、会社は派遣会社にかなりの金額支払っていたはず。

 派遣で働いた某大企業では、やはりお茶など出していなかった。役員室にだけは、来客があると、総務の秘書役の女性がたまにコーヒーを運んでいた。

 同じく派遣で行った某IT関連の研究所が一番オシャレだったな。
 新聞や雑誌が置いてあるスペースに丸テーブルが何個かあって、そこがコーヒー置き場になっていた。コーヒーを絶やさないようにするのは、時給1000円のバイトの子の仕事だったけど、コーヒー飲む人は飲みたいときになくなっていると、勝手にセッティングしていた。
 個室を持たない研究員たちは、客が来るとそこで話をしていて、自分で客にコーヒーを出していた。たまに、後片付けをしない人もいたようだが、通りがかって気が付いた人が片付けていたようなので、いつもきれいになっていた。所長室の客には秘書がコーヒー運んでいたが、ユニマットのホルダー付き紙コップだった。陶器のカップを目撃したことはない。個人が持ち込んだものが給湯室に置いてあったけど。

 昔、書類を届けに行って、「へえ?」と思ったのは、紙コップに飲み物が注がれるタイプの自動販売機が受付前の接客スペースに置いてあった会社。受付も無人で自分で内線番号を押して担当者を呼び出す。私はただのお遣いだったのだが、担当者がたまに「どれ飲みます?」と自販機を指差すので、「アイスコーヒーをお願いします」というとボタンを押してくれて、「ハイ」と飲み物を渡され、担当者が去ったあと、ひとりでそこで立ち飲みしてから帰ったりした。
 今でこそ「自販機方式」の会社も珍しくないだろうけど、当時は「ずいぶん思い切ったことするなあ」と思った。自分の働いていた会社が大人数の打ち合わせが多くて(CMとか番組の制作会議だとスタッフがぞろぞろやってくるので10人分とかザラだった。それが2時間おきだったりするとお茶だしと片付けで一日が終わる)、そのために余分にアシスタントがいたので、
 「たしかに、ある程度の規模の会社だったら、自販機置いてしまえば確実に一人削減できるから、こっちのほうが安上がりだろうな」
 と、思ったものである。

 お茶だしにかかる時間はもとより、給湯室の管理はけっこう手間のかかる仕事だし、お茶葉やコーヒー豆や砂糖、ミルクなどの補充もあるので真剣に取り組むとかなり大変。

 丁寧にお茶をいれてくれる会社は、そういう意味では「ゆとりのある会社」だ、とも言える。
 それは、それでいい。豪勢な応接室でゴージャズな秘書が高級なカップでお茶を淹れてくれたら、「ずいぶん儲かってるんだな」と思うだろう。

 だから、うちの会社もそういう気持ちなら、別に構わない。私も仕事ほっぱらかして、お茶汲みに専念したいものである。
 かわいい女の子が、静々とお茶を運んできてくれるのが、他のなによりも優先されるというのなら、それでいいでしょう。

 でもさ、「どこの部署も人が足りなくて悲鳴あげてるので、来期は新卒5名に、中途5名の採用を予定しています」って状態でさ・・・・・
 まあ、現在は社員70名弱なのに、派遣社員が20名弱いるという状況なので、派遣の人件費高いからそれを切り替えるということなんだろうけど、新たに雇用するよりも、今いる人材を有効活用したほうがいいんでねえの?と思ったんすけど。全社的に「お茶汲み軽減」したら、一人分の働きは確実にできるし。
 
 それに、「会社のブランド」を掲げるのであれば、そういうところで「ポリシー」を決めておくというのは重要だと思うんだけど、そういうもんでもないんだろうか?わかりやすいし、とっつき易いので、「会社の幹部がどういうイメージを目指しているのか」がわりと明確に伝わると思うんですけどねえ。
 てゆーか、そういうところをきちんと仕切っておかないと、いくらオシャレな家具をミーティングスペースに置いても、効果半減だと思うんだけど・・・・  

 そういえば、昔、テレビ番組制作会社にいたときに、社長が脚本家とドラマの打ち合わせをしていた。某大物中年俳優が中小企業の社長という設定だった。
 「小さい会社だし、あまり上下関係のない自由な雰囲気で、社長も自分でコーヒーを淹れて飲んでいて、女性がお茶を淹れたりはしてないんだ・・・・」
 と、社長が説明しているのを聞いて、「ぷす」っと笑いそうになった。社長自身はそんなことしないからである。でも、そういうのが「カッコいい」というのはわかっているのだ。わかっていても「女子社員はお茶汲み」ということは変えないのか変えられないのか・・・・もっとも、そんなの気にする会社でもなかったが、それがイメージ戦略としては重要だということはわかってたようだ。

 なんだかまとまらなくなった。こうだから人に話してもあんましわかってもらえないんだよな。会社で発言するといつも後味が悪いので、大人しくしていようと毎回心に誓うのだが、ついつい口が軽いから調子に乗っちゃうのよね。それに、あまり発言上手じゃないので、「お茶汲みが嫌だという話ではなくて、女性がどうのこうのという話でもなくて、イメージをどう作るか、コストをどう考えるかという話なんです」ということが上手く言えない。
 ま、いいや、みんな自分のことしか考えてないし、私も会社ではなるべく視野を狭くしておかないと「あれが変だ、ここも変だ」でグルグルしてきちゃうし、それに友達と話をしていても似たり寄ったりだし、あまり深く考えないようにしよう。

 そういや、今回の改装でうちの会社もやっと「全館分煙」になったのだが、私のいるフロアは15人いて、喫煙しない人が内4名。某部長曰く「タバコ喫う人のほうが圧倒的に多いんだから、分煙にしなくたっていいじゃんねえ?」・・・・・おいおい、そういう問題か?大いに失笑した。やはりすごく変な会社にいるのかもしれないと時々思うけど、世間の人ってこんなもんなのか?(「みんなそういうもの」という言い方は好かない、と、この間友達に叱られたが、ときどきそういう愚痴をこぼしたくなる気持ちも理解しちくれ)

 それよりも自分の抱えてる仕事をなんとかしないとな。
 今日は、とりあえず、この日記書きながらやっと洗濯ができた。これで明日着るものがなんとか・・・やれやれ。



11月5日(月)

 また日記が中断してしまった。
 え〜と、いったい何が忙しかったのだろうか・・・・

 11/1(木) 仕事がクソ忙しい最中、友達から日曜日の誕生会の幹事というか連絡役を任される。残業してから、帰りにプールでサクっと泳ぐというか、サウナとジャグジーで疲れをほぐし、家に帰って10名ほどにお知らせのメールを書き、数人に「当日手伝うように」と別メールし、会場となる部屋の主には「よろぴく〜」と電話しておく。

 11/2(金) 仕事がクソ忙しいのに、3時から部の会議。来期の目標を達成するために、総務部としてはなにをやるべきかとかの話になる。ちょこっと提案してみたのだが、それが同僚ギャルの反感を買ってしまったようだ。なぜなのかよくわからない。自分の言い方も悪かったのだと思う。
 うちの会社では、ビル内で大移動と大改装をしていて、やっとレイアウトが整ってきたのだが、結果として各フロアに会議スペースが2つづつくらいできた。今まで、狭いところにギューギュー人がいたので、満足なミーテキングスペースもなく、会議室も奪い合いだったフラストレーションが爆発したらしく、各部の要望を聞いていたらそうなっちゃったんだそうだ。総務の担当者の話によると、「最初は管理面のこともあるし、集中させようとしたんだけど、みんな自分のフロアに欲しがるから」ということらしい。

 そのことについては、「いいんじゃない」と無関心だったのだが、ふたを開けてみたら、私のいるフロアには広い会議テーブルのある社長室と、4名がゆったり話せるくらいの会議用テーブルが二つで、計3つのミーティングができるようになった。
 ここんとこクソ忙しかったし、女手は十分にあったので私はお茶汲みにはノータッチだったのだが、前日にふと手が開いたし、他に人もいなかったので、社長室の客が帰ったあとの片付けをしていたら、今までよりテーブルは大きくなったし、椅子の数も倍だし、灰皿も2個あるしで、片付けに今までの倍の時間がかかることがわかった。
 たまたま、ほんとうに3組打ち合わせが重なったときには、女性社員が3名給湯室でひしめいていて、私は電話をとるのに忙しくなり、仕事にならん!と怒り心頭。

 で、ふと思ったのだ。私の部署は、わりとずっと座っていられる女性社員が複数いるので、これでもなんとかなっているし、私もいつもこんなに忙しいわけでもないので、手があいているときにお茶出しとかするのはわりと好きである。食器洗いも気分転換になるし。
 でも、他のフロアには、そういうアシスタント業務をする女性(こういうこというと、友達に噛み付かれるのだが、別に「お茶汲みは女がするもの」と思い込んでいるわけではない。でも、今いる会社では、それになにも疑問を抱く人もいないようなので、そういうことになっているので「女性」を連発するのに嫌味な気持ちは持っていても、それに甘んじているわけではない)がいないところもあるし、いても、電話対応やその他の業務でかなり忙しそうだ。
 
 しかも、全部署がそうでもないらしいが、わりとどこでも食器を使ってコーヒーや麦茶をお出ししているので、それの手間と、会議室を掃除する手間を考えると、かなりの負担が発生するであろう。
 だから、「会議室もきれいになったことだし、たとえば会議スペースにコーヒーを入れたポットと紙コップを置いておいて、勝手に飲んでもらうとかいう方式に全社的に切り替えたほうがいいのではないでしょうか?」と、試しに言ってみたのだが・・・・・・ギャルに阻止された。
 「え〜?別に大変じゃないですよ。みんなやってくれるし〜」

 ・・・・だから、うちらのフロアの話してるんじゃないって!
 この話、書くと長くなるので、やめとく(というか自分がヒートアップしてしまうので)。
 でも、すごくがっかりしたのは、男性社員があまりこの話に乗ってこなかったこと。
 いや、乗ってくれたとも言える。でも、こういわれた。「じゃあ、それ、そういうことにしてメールで通達してください」

 ・・・・・あのさ。これ、けっこう微妙な問題だから、私が発案して、そのまま流したら、あまりスムーズに受け入れられないでしょ。せめて、各部署での現状をリサーチするくらいのことはしたほうが・・・・それに「会社のイメージが」云々ちゅう話してたから、総務が仕切ることとしては真っ当だと思って提案しただけだし・・・・
 
 そもそも、そのギャル同僚ですら、「でも、そんなの各部署で決めればいいじゃないですか」とか言うし。「いや、でも、今、お茶を出してくれてるのって、派遣とか契約の人が多いわけだから、そういう人たちはやはり標準を決めてもらわないとやりにくいと思うんですけど」「だったら社員がちゃんと指示すればいいじゃないですか」そりゃそうなんだけど、私はいちいち、「あの客は紙コップでいいです」とか指示すんの面倒だし、そんな暇あったら、ちゃんと陶器で茶入れるわい。

 あんまりわかってもらえなかったので、その提案をした本音の一部まで言ってしまった。
 私のところにあまりにも単純入力が溜まってしまったので(決算前に始めた新規の業務の件数表。ほんとは、それをやってる部署でもっときちんと表にしてもらいたいのだが、向こうもどうやっていいのかわからないので、とりあえず私が加工するしかない)、その仕事のほんとに簡単でベタな入力作業だけ派遣の人に手伝ってもらおうとしていたのだが・・・・・彼女も座ってる暇がなくなり、結局、金曜もタイムオーバーで「あたしが、土曜日ちんたらやるのか〜」と嘆いていたので、そのことを言ってしまったのが悪かったかも。
 ギャルにしてみれば「あんたがちゃんとお茶汲みしてくんないから、派遣の人が忙しいんじゃないの」と責められたと思ったのだろうか?

 11/3(土)

 というわけで、ギャルが社内の人や、改装工事の業者にもせっせとコーヒーを出している中で、私は死にもの狂いで入力。
 金曜日はその空しい会議が2時間続いたあと、部の飲み会になだれ込んでしまい、結局2次会のカラオケにまで突き合わされ、帰宅したのは終電。
 朝起きたらダルダルだったが、休んでも誰も私の仕事をやってくれるわけでもないので、這うように出社。
 なんか働いているのが空しくなってきたが、「やはり他人のことなんて気遣っていてはいけないのだ。それよりも、今やっている仕事の締め切りを間に合わせるために万進しよう」と思い、ギャルが大声でお喋りしている中、テンキーの音を響かせて対抗。

 7時ごろ、やっと9月分が終わった。これって・・・・一人で専念しても3日くらいかかる。
 今日だって他にもやらなきゃいけないことあったのに・・・・・・
 誰もいなくなった土曜日の7時過ぎのオフィスで、その仕事の担当者と上司に「とりあえず、試験的に仕訳してみたら、このようになりました。ご確認ください」とできた表をメールして、さらに、恨み言を並べつくして雨の中カエル。

 友達と焼き鳥を食べる約束をしていたので、9時くらいから飲みはじめるが、私は当然鬱憤が溜まっているので、ガーーーーっと話たが、やはり聞き手が男だと乗りが悪くて気を使う。金曜日の10時くらいに「どこかとおくへいきたい」と友達からメールが来ていた。彼女も残業して慣れない英文書類と格闘していたようだ。また彼女と愚痴開会開こうっと。適材適所。

 さて、明日は誕生会だから、早く寝なくちゃと思いきや、明日の主役から電話。
 会場を提供してくれる家主が「部屋と料理はなんとかするがあとの仕切りは任せた」という態度だったので、主役のリクエストで招待客に声を掛けていたら、人数が当初の計画より増えてしまい、家主にもその旨メールしてあったのだが、主役が家主と話をしたら、ちょっとゴタついたようで、「どうしたらいいの〜」
 私もあまり家主と連絡をとってなかったので、行き違いがあったようだが、どうせいい加減なメンバーばかりなので、あまりキッチリ計画しても、計画どおりに行ったためしはないので、鷹揚にというかテキトーにやっていたのだが・・・・・・「とにかく電話しておけば?」メールでのそういうやりとりは絶対よくないので、そう勧める。

 しばらくしてまた電話。とりあえず、なんとか家主のご機嫌は納まったようだが、主役はどうやら抗鬱剤を飲んでなんとか元気を出しているという鬱々状態らしいので、本人曰く「薬飲んでやっとなんとかなんだよ」と言うのだが、ややハイになっておるご様子で、その電話がなかなか終わらない。結局、1時間半くらい話して「明日またね」と言って切ったら、もう1時半だった。やれやれ。なんだか心の休まる暇がないわ。

 11/4(日)

 昼頃起きたが、血圧上がらないみたいで、しばらく膝を抱えてぼんやり。そうもいってられないので、シャワーを浴びて、家主に電話して「いろいろご迷惑おかけしております。今日はよろしく」とお詫びして、着替えて、家を出ようと思ったら「お手伝いしなくていいのかな?したほうがいいよね?」というクヨクヨした電話が入り、「いいから、来てから手伝ってくれ。」と諭して家を出る。結局、その子は「やっぱり人が多いのが苦手」と来なかった。

 3時に集合して行ったが、家主と私とあと1名だけで、もう一人来るはずの子が来ない。電話してみたら、まだ家にいたので、先に買出し。
 5時に来るはずだった主役は5時半着。
 主役より前に来るはずだったケーキ買出し係は、電話してみたら「まだ渋谷」、1時間後に「今、新宿」
 
 なかなか人が揃わないので、家主のご機嫌が悪くなるのではとハラハラしているうちに、いきなりドワドワ人がやってきて、最終的に12人でギュウギュウになった。
 食べて飲んで、酔っ払いながらもできるだけ食器洗いをして、10時過ぎには先に帰った。
 なんだかわけわからなかったが、あれでいいのだろう。

 せっかくの休日だったが、ドタバタしていたのであまり休まらなかったが、友達には会えたので気分はリフレッシュしたのかも。

 11/5(月)

 というわけで、なんだか慌しい。昨日も結局、洗濯もできなかった。今日こそはと思ったら涙の雨降り。ひどすぎる。
 今日も朝から、機嫌が悪かったのだが、土曜日潰した仕事については上司が担当者直に「なんとかもっとそちらでデータ化するように」と言ってくれたので、すこしご機嫌が直る。
 でも、得意先から「まだですか〜」と言われて落ちる。
 でも、その得意先は、わたしが作成しているものすごい分量の請求書をチェックする身の上にあるので、社交辞令80%だとしても「あれだけまとめるの大変でしょ?」と言ってくれるので、ありがたい。ちょっと救われる。とりあえず、「木曜日にはなんとか」と返事する。他の得意先からも上司宛てに電話があり、「いつまでにできる?」と上司が電話を保留にして聞くので「あのお見せしたファイルと同じ分量の10月分がまだ手付かずです。その部署から資料が明日届くので、木曜日までには・・・・」と眉の間に思いっきり溝を作って釈明。

 8時までまた残業。
 なんだか残業にも慣れてきた自分が怖い。

 洗濯も溜まってしまい、着るものがなくなってきたので、やっと秋冬ものを天窓の衣装ケースから取り出す。アイロンかけないとな〜


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