可燃物な日々

表紙に戻る/過去の日記

ご意見・ご感想・誹謗中傷などございましたら、感情廃棄物再利用所までどうそお気軽に書き込んでください


6月30日(土)

 朝の11時過ぎに、かみちゃんから「これから仕事に行くんだけど、チケットぴあに電話が繋がらなくて・・・・だから、代わりに鳥肌実のチケットとっておいてくれない?」という指令が電話で下ったので、さっそく電話してみたのだが、ほんとに繋がらない。きっとなにか人気アーティストのチケット発売日なのだろう。
 外に昼食を食べに行ってから、1時ごろ電話してみたらすぐに電話は繋がったので、10枚キープした。そして「取れたよ〜」とかみちゃんの留守電に入れてから、うちの電話の留守電にもメッセージが入っていたことに気がついた。かみちゃんからで「チケットは、他の友達にインターネットで予約頼んだのでOK」とのこと。まあチケぴの予約の方はチケットを受け取りに行かなければ自動キャンセルになるのでいいのですが・・・・・
 
 それでわかったのだが、山形さんのトークショーの日と鳥肌実の演説の日は同じ日だ!
 うう〜〜〜ん、どうしよう。微妙だな(笑)。山形か鳥肌かで悩む人というのも珍しいかもしれないが・・・・・ここんとこ大きな会場でやる鳥肌実の演説会は皆勤賞になっているのだが・・・・・まあ、これだけ観ているから一回くらい行かなくてもいいとも言えるけど・・・・・考え中。

 昼の1時過ぎから掃除にとりかかる。天気は雨模様なので、布団を外に出したりできないのが辛い。なにしろ狭い部屋なので、布団をよけておく場所がないのである。
 それでも、パソコンを置く机のあたりを掃除していたら、その後ろにかかっている象柄の布(一枚はジムトンプソンのスカーフ。もう1枚はインドで買ったもの)が埃だらけなのに気がつき、ベランダでパタパタはたいてたらなんかすっきりしたので、次はCDラックに埃除けでかけているやはり象柄のスカーフもはたき、ついでにCDプレーヤーの周囲に積んであったCD数10枚をラックにきちんと整理して、今度はCDプレーヤーの周りを掃除して、そうなると枕元にある「象もの置き場」(象の人形類がひしめいている)も気になってしまい、その棚も象を全部床に出してから掃除して、ついでにその棚の裏を見てみたら、埃が大量に溜まっていたので、掃除機でゴンゴン吸い取り、象を並べ直していたら、今度は台所と部屋との区切りにぶら下げている象柄のカーテン(ベッドカバーサイズの布を自分で縫ってカーテンにした)も汚いのはずいぶん前から気がついていたのだが、なぜかこんな雨の日に洗濯したくて、「もういいや、いざとなったらコインランドリーで乾燥」と洗ってみたら、水が真っ黒になった。

 それでさらに本棚まで整頓しようとして、本はともかくいろいろ突っ込んである書類(カードの引き落とし明細とか公共料金の引き落とし通知書とか、給与明細とか名刺とかハガキとかチラシとか)が大量にあって、それらを床に並べて捨てたりファイルしていたりして、途中で疲れて昼寝して休みながらもなんとか出したものをすべて引っ込め終わったら、もう8時くらいになっていた。
 それからやっと夕飯の支度をした。はあ、疲れた。

 セットアップ業者さん(あ、またこういう名称で呼ぶと叱られるかも)が、いいタイミングで友達との食事を終えて来たので、さっそくマシンを箱から出して組み立てていただく。「あ、ひょっとして、ドライバーある?」・・・・・ええと、ドライバーってなんだったけ?ああ、これだとマイナスドライバーを出したら、プラスがいいと言われ、そういや家を出るときに母が持たせてくれたのがあったはずだと思ったら、ちゃんとテレビの横にあった。(CDコンポ組み立てのときに使ったのかな?)わりと使いやすいドライバーだったらしいのでよかったよかった。

 OSのインストールとかメモリの増設とかやってくれていたが、私はとにかくわけわかんないので、ぼーっと見ているのも邪魔そうなので、お夜食を買いにいったりして低姿勢。さすがに17インチモニタはデカイ。すごいぞ。
 そのあともいろいろなんかやっていたが、見ててもわけわかんないので、手持ち無沙汰になりとなりでNHKで「お笑いバトル」や「ダーマとグレッグ」を観ながら恐竜を作っていた。

 結局、全部終了したのが1時くらいだったが、そのあとDVD試写会として、あ・・・なんだったっけ・・・・機動、警察、なんたら(の2だった)・・・・レイバーとかいう、ロボコップとガンダムが合わさったようなロボットが出て来て、警察と自衛隊が戦争してたアニメ(ベイブリッジが爆破されてて、その後、都内の橋も爆破されてた。日本橋まで破壊しなくても・・・・)、有名らしいがわたしゃ当然そんなもんに疎いのだが、風景の絵が美しく、演出も凝っていて、ストーリーもおもしろかったので、途中何回か意識が遠のいたが、なんとか最後まで見終わったら3時になってしまった。
 
 でも17インチの液晶画面はかなりきれいだった。これでやっとDVDが観られる人になりました。



6月29日(金)

 5時半には会社を出たかったので、9時半に出社したのだが、部署の他の人が外出ばかりで電話が多かったり、来客も多かったり、月末だから交通費などの清算も多くてなんだか忙しく、バタバタと走り回ってなんとか5時半に会社を出られた。いつもこんなではないのに、たまに用事があると忙しくなるのだな。

 恵比寿の写真美術館で、日本映像学会デジタルメディア研究会主催で「SIGGRAPH2001に向けて」という催しがあるとぎょうこさんからお誘いを受けたので、「SIGGRAPHってなに?」な私はのこのこと行ってみた。
 磁気流体を使ったデジタルメディアーインタラクティブ・アート『Protrude, Flow』というのが紹介されている途中に入場。メインの映像は見損ねたけれど、その後の説明映像などを見たら、「砂鉄遊びの液体版」だった。この作品が今年のSIGGRAPHで展示されるらしい。
 
 そのあと、事務局の人が過去3年くらいのSIGGRAPHの模様をビデオで紹介してくれて、「ああ、これやっぱりNHKのデジスタでやってたわ」と思い出す。今年はお盆に開催されるので、日本から行くと、エアチケットが高いという問題があるみたいだ。
 最後に川口さんという、CGで有名な人(らしい)が自作を見せてくれた。
 
 まあ、こういうのもめったに行かないので、なかなか興味深かった。
 終わったあと、さあ軽く飲み食いしようと思ったが、金曜のガーデンプレイスはどこも混んでいて、ちょっと外に行ってみてもやはり混んでいる。ぎょうこさんは道で寝そべっている高級そうな猫(ペルシャ?)を抱えてるし(笑)。持ち帰ると請求書が来そうだ。
 なぜか花束を持ったグループが多く、月末なので送別会が多かったようだ。6月で退職する人が多いのだろうか?それとも毎月月末はこんなもんなんだろうか?

 結局、駅のほうまで行ってから、「スパムむすび」というメニューが有名らしい「ハワイアン・バーベキュー」の店でバーベキューはオーダーせずに、ロミロミだとかそういう私の心を打つ変わったメニューを数種類頼み、ワインを開けて、「カントの原書が〜」と言っているぎょうこさんは帰り、私とSは亀かと思ったらスッポンが水槽で泳いでいる(でもバーテンダーは「うちのカメキチ」と呼んでいた)バーに行って、スイカジュースのカクテルとか飲んで、初めてパッション・フルーツというのをそのまま食べ、小さな種もこりこり食べられて意外とおいしくて、なんだかんだでけっこう酔っ払ってしまい、それでも頑張って終電で帰り、コンビニで「夏限定の発泡酒」をついつい買ってしまい、家に帰ってまた飲んだらすっかり酔っ払ってしまったようだ。



6月28日(木)

 朝、コーヒーを持って机に座ろうとしたら、コケた。キーボードのテンキーのあたりに液体がかかってしまった。慌てて拭いたが・・・・ダメだった。実は今の会社に入ってこれで3回目。すいません、すいません、すいません。

 で、代わりのキーボードを手配してもらったが、前回は新品をくれたのに、今回は在庫がなかったようで中古。すげえ汚い。私のは、たまたま昨日掃除したばかりでピカピカだったのにぃ(涙)
 ともかく、贅沢は言ってられないので、ギトギトのキーボードを繋いで、やはりそのベカベカさ加減が気になってしまったので、ちょこちょこ掃除してたら昼近くになってしまい、さあ仕事仕事と思ったら・・・・・ゲっ、GとRが効かないでやんの・・・・・予備キーボード置き場は、故障品の墓場ともなっているので、前回も2回くらい替えてやっとまともなのが来たのだが、今回もか・・・・・
 またシステムに行って、別のを貰ってきたら、またエラー。でも、念のため再起動してみたらちゃんと使えた。でもちょっと古いタイプみたいで、キーの音がカタカタ響くのだが、いかにも仕事してるってかんじだからいいやもう。
 なにしろ、コーヒー溢した私がいけないのですから・・・・・
 
 でも、あれって乾くと復活するのかな?家のノートパソコンには何度かビールをこぼしているが、ちゃんと拭いたら復活したぞ。

 今日もスポーツクラブ。ときどき参加する「ボディ・パンプ」というクラスがあるのだが、今日インストラクターがレッスン中に話してくれたのは、
「このプログラムは、オーストラリアだか、ニュージーランドだか忘れちゃいましたが、そこのマイクさんって人が作ったんだそうです。彼の趣味は、カエルの人形収集なんだそうです」
 おおお、カエル友達!
 以上。

 今日の最低体重は55.1キロだった。ああ、あともうちょっと。週末にも行けるかしら。3時間くらいたっぷり汗を流せば、55キロは切れるような気がする。

 せっかくパソコンが早く着いたのだが、平日の夜に開けるととんでもないことになりそうなので箱も開けずに放置。それに、まず、こいつを置くための場所も確保せにゃいかんのだ。掃除だ掃除。週末になんとかなるのだろうか?



6月27日(水)

 昨晩家に帰ると、玄関のドアに「配達不在票」が挟まっていた。どうやら、注文したパソコンが早くも届いたらしい。再配達の申込は電話で24時間受け付けてくれるので、プッシュボタンで「0627」と押すと、「ロク ガツ ニジュウ ロク ニチ でございますね。正しい場合は1を訂正する場合は9を押してください」などという七面倒な手続きを数回繰り返して、今夜配達してもらうように手配。なかなか便利な世の中になったものだ。ついこの間までは電話して口頭で伝えてたのに。

 さて、今朝は上司が10時から会議に入ってしまうので、それまでには会社に着きたいと思って、家を出たのだが、アパートを出て、しばらく歩くと、台車に載った荷物が置いてあった。うちの前の通りは狭くて車が停められないので、宅配便業者は表通りで荷物を台車に降ろして付近を回るようなのである。
 そこには「17インチモニター」の大きい箱がこちらを向いて置いてあったので、「そうかあ・・・うちにもこんなデカい箱が来てしまうのだな。しばらくまた部屋が狭くなるわね」などと、観察したのだが、待てよ・・・・こんなもんそうめったに買うものでもないし、私宛のものか? と思い、近寄って届け先を見ると、やはりうち宛だ。
 さて、宅配便屋のにーさんは、道路に台車を放置したまま、目の前の家に荷物を届けている最中である。すぐに戻ってくるだろうけれども、私の荷を受け取るためには、私も一旦家に戻らなければならない。どう考えても最低5分はロスする。

 というわけで、自分宛の荷物がそこにあるのを知りながら、泣く泣く駅へと向かったのでありました。我が子を道端に捨てて去っていく母親のようなやましさ満喫。(大げさ)
 
 するってえと、今夜届くのは本体か?そして、今日「不在」で受け取れなかった「モニター」は、今夜あたりまたピポパと配達日指定して・・・・木・金は遅くなるから、土曜日か・・・・

 と、思っていたら、やはりというか尤もというか、夜の配達でちゃんと本体もモニタも届いた。「いやあ、朝だったらいらっしゃるかと思って、朝も来てみたんですがねえ」という配達のおじさんに、まさか「外で荷物は見たけど知らんぷりして通りすぎた」とも言えず、「そうだったんですかあ?」とシラを切りました。

 朝のワイドショーを観ていたら、オリコンの1位にミキ通山(こういう字でよかったのか?ミキドウザン)が踊り出たという。
 友達の元カレがレゲエ好きで、助手席でさんざんドメスティック・レゲエを聴かされた友人もすっかり洗脳されて、わりと詳しくなっていたのだが、そのときに「今、これがすごく人気あるみたい」と紹介してくれたのだが、あれが3年くらい前なんだろうか?いつのまにかメジャーになっていたのね。
 でも当時も「あまり私にはピンとこないな」と思ったが、今でもやっぱりそんなかんじ。 



6月26日(火)

 掲示板にも書かれたし、メールでもお問い合わせいただきましたが、「ほぼ日」で昆布だしの解説をしているのは私ではありません。「ほぼ日」チェックしてないので内容はわかりませんが、皆様、ニセモノには気をつけてください(笑)。そもそも、ホンモノのミヤノさんは、昆布は一応所持しておりますが、それは冬の鍋用です。しかも自分では鍋用具を持っていないのですが、友達のうちに鍋をしに行くと、たいてい昆布が忘れられているので(ダシに興味のない人は意外に多い)、持っていくと感謝されるからです。 
 ちなみに味噌汁は「ダシ入り味噌」で作っております。いちいちダシなどとらないのです。ただし、昆布は洗ってはいけないとか、煮たたせてはいけないとかは知っています。以上。

 今週は、同僚が社員旅行に行ってしまっているので、なにかと煩雑な日々であるのに、それに加え、地方から客が数人やってきて、セミナーというか新規システムの説明会みたいなのをやっているので、茶出しに忙しい。今日も他の人が手伝ってくれたけど、10人分のお茶を会議中にもぞもぞ出しているとそれだけで汗をかいてしまう。夕方5時には疲れ果てていた。

 今朝のワイドショーを観ていたら、「ローマが優勝したら脱ぐ」と公約したイタリアの人気女優が、脱がなかったけど(脱ぐと逮捕されるらしい。そりゃそうだよな)きわどい水着姿を披露していた映像が流れた。「日本で言えば、松嶋菜名子くらいの人気女優なんだそうです」と解説されていたが、ナナコと比較しちゃあイタリア人に叱られるのではないだろうか・・・・だって、ものすごいダイナマイト・ボディなんですもん。

 朝っぱらから、あのヒップラインに釘付けになってしまった私は、「志は高く持とう」と、現在ボディ改造中である我が身に「目標はアレね!」とムチを打つ。
 うう、しかし、ほんとにお腹が引っ込まないのですよ。毎年この時期は体重が増えて、悪戦苦闘するのだが、この下半身の肉の付き方は、そういう年中行事で経験しているものではなくて、これはまさに「中年太り」である。ああ、だって中年だからしかたないのよ〜でも努力はするわ。

 というわけで、今日もスポーツクラブで励んだのであった。運動前56.5キロで運動後55.3キロ。このくらいの数字でここしばらく安定している。前もそんなこと書いたが、増やすのは簡単そうなので、株価とかにこの勢いをわけてあげたい。
 一応、しばらく前までは52〜3キロで安定してたのにな・・・・・

 最近、クラブ遊びもあまりしなくなったのも原因か?あれに行くと、朝まで踊ってて、ぐったりと帰ってきて、一日何も食べずにひたすら寝ていたりしていたので、それでイッキに体重が減りお腹も引っ込んでいたのだが、ここんとこそんな荒行はしていないので・・・・・
 体重コントロールもあるけれども、来月はいよいよフジ・ロックにも行くので、アップダウンが激しいという噂の会場に負けないように、基礎体力を向上させる必要もあるのだ。高い金払ってバテてたまるか、というケチくさい意気込みである。
 



6月25日(月)

 土曜日に上司が「この書類、わかるとこだけでいいから記入しておいて」と役所への申請書類を渡された。
 わかるとこだけ(住所とか代表者氏名とか資本金とか、あと決算書を見ればわかるようなとこ)ちんたら書いていたのだが、パンフの校正の仕事が急ぎだったので、そっちだけやって帰ってしまったのだった。

 今日になって「ミヤノさん、あの書類わかった?」というから、「まあ、だいたいは・・・・でも、ここはどうするんですか?」などと会話していたら、「じゃあ、やっといて。明日申請なんだ」
 ぐぉおおお、それを早く言っておくんなせぃ。

 結局、全部やるはめになった。ああ、なんでもこなしてしまう自分が憎い(決まり文句化している)
 というよりも、「ね、ちょっとだけ」と言われて結局押し倒されてしまったかのような悔しさ(笑)

 なぜか「持駒使用の謎」という本を読んでいるのであった。将棋など、ここ数十年やったことなどない。
 昔、近所にマミちゃんというとても頭の良い一つ年下の女の子がいた。彼女とその姉は、某進学校(東大合格者が女子校で一位とかいうふれこみだったはず)に行ってしまったので、中学になってからはあまり付合いがなかったのだが、小学校のときには、彼女としても遊び相手に欠いていたようで、年上なのでなんとか知能程度がたちうちできた私が主にそういう知的ボードゲームの相手にされてた。

 オセロもよくやったけど、チェスや将棋の相手もよくさせられた。なので無理矢理、駒の動き方を叩き込まれ、間違おうものなら叱られたもんだ。でもチェスはシンプルだったので、問題はなかったが、将棋の持駒使用は、自己流でやっている小学生には難易度が高くて、そもそも死んだ駒をいきなり復活させるということがなんとなく「ズルっぽい」ような気がしたので、そういうルールがあることは知っていたが、あまり使用していたなかった気がする。

 二人ともゲームの神髄がわかるほど、指導者にも恵まれず(マミちゃんの姉以外。でもその姉もいい指導者ではなかった)、そうなるとローカル・ルールというか、本来のゲームと違うところで勝負したりしてた。たとえば、チェスでもポーンがあっち岸に着くとクイーンになるというロマンチックこの上ないルールに感銘してしまったので、キングほったらかしてパスト・ポーンに執念を燃やしたりしていたような気がする。

 マミちゃんの想い出話としては、彼女はうちの妹(6歳下だったので、まだ幼稚園児だった)の我が侭さ加減がどうにも気に入らなかったらしく、うちの母に、
 「おばさん、○○ちゃんを甘やかしてはいけないと思うの」
 と説教したのであった。

 3人兄弟の長女であった私からすれば、マミちゃんは末っ子で、それなりにワガママいっぱいだったと思ったが、彼女は自分は厳しくしつけられていると思っていたらしい。それで、うちの教育方針に意見してくれたわけである。

 そういえば、記憶が芋蔓状態になっているが、当時、マミちゃんが「この本、すご〜く怖いんだよ」と紹介してくれたのは「幽霊塔」というその名もおどろおどろしい本だった。ハードカバーの本だったけど、表紙もなんか不気味なかんじで、マミちゃんがちょこっとひらいて、1行読んでは「うう・・・怖い。こんなの読んだら夜にトイレに行けなくなっちゃう」と盛り上げるものだから、私もちらっと中を見てみたが、ほんとに怖そうで、読めなかった。

 だから、いったいほんとはどんな内容だかわからないままになっていたけど、検索してみたら、これなのかな?江戸川乱歩だったの?でも、あの当時、少年探偵団ものというか怪人20面相ものはかなり読んだのだが・・・・・
 そうか、今読んだらあまり怖くないのかもしれないなあ。
 でも、「怖い怖い」と刷り込まれているから、今更読まないほうがいいのかもしれないなあ。どうなんだろう、おもしろいのだろうか?

 今から考えると、中学生だったおねーちゃんのクラスで流行した本で、それを持ち帰り小学生の妹を「こわいんだぞ〜」と脅し(多分、姉もこわかったんだろうね)、それを鵜呑みにした妹が私を脅してたんだろうな。

 まあ、いいや、余命いくばくかになったら。「スイカが食べたい」とか言うついでに「幽霊塔を朗読しろ」とか言ってみよう。(それで「これでもう、思い残すことはなにもない」と言う計画)



6月24日(日)

 昨日は、家に帰ってからAとちょっと電話して、ビールなどを飲みながら日記を書いて、NHKの「ダーマとグレッグ」を観てから寝たので1時くらいには寝たはずなのだが、朝10時に鳴った目覚ましを消してからまた眠ってしまい、次に起きたらもう1時過ぎてた。
 2時ごろから、たまった洗濯物を片づけて、簡単に掃除してから、久々に恐竜を作りはじめる。

 ここんとこ大きい恐竜にかまけていたので、小さい恐竜が放置されたままだった。トリケラトプスの角がやっとついた。
 お腹が空いたので、昨日帰りに買った食材で、けんちん汁のようなものを作り、煮てから味を馴染ませるために火を落として冷ましていたら、旅行から帰ってきた大きい恐竜から電話。
 旅行話を聞きながら、お腹が空いてきたので、けんちん汁をすすっていた。受話器を首に挟んで、恐竜を作りながら話す。そういえば、うちの電話はハンズフリー機能があるはずだが使ったことがないな。それが使えるものなら、電話しながら恐竜くらいは作れるはず。

 昨日観た「花様年華」は、デート向きではなかったなと思う。
 私が観る前の回は終演が7時丁度だったので、けっこうカップルが吐き出されてきたが、きっとその後、食事でもするというスケジュールなんだろう。付合って長いカップルや、同棲してたり結婚してたりならともかく、そうでない二人の場合・・・・・たとえば、まだ一線を越えていない(笑)場合、あの映画を観たあとに、どうのこうのするのは気が引けそうです。

 まあ、そういうデートでこういう映画を選ぶ人もあまりいないと思うが、要注意作品と言えましょう。
 デートに不向きな映画って人それぞれだと思うけど、私が今まで「男と観なくてよかった」と元々一緒に行く彼もいなくてもそんなことを思った映画というのは、かなり昔だが「アナザーカントリー」でしょうか?
 大学の友人と観に行ったが、劇場は当然のごとく女性グループばかりだったのだが、2、3組カップルもいたので、映画のあとその友達と食事しながら、
 「ああいう映画を見終わったあとに、となりにいる彼氏を観たら、『あんた誰?』って思いそう(笑)。そんで、『今日は帰ってくれない?』とか言っちゃいそう」
 などと会話していた。

 ウォン・カーウェイの映画では「恋する惑星」は大丈夫だったけど、「天使の涙」では、殺し屋役のレオン・ライにかなりうたれてしまったので、やはりとなりに男がいても忘れて帰ってしまったのではないかと思った。
 みんながみんなそうでもないと思うが、私みたいに、映画を観たあとしばらくその世界にどっぷりしてしまう人は映画に誘うのは危険である。でも、よくヤクザ映画の後などは男性客が肩をいからせて出てくるなんていう話も聞くので「その気になってしまう」のは私だけではないと思う。

 「どっぷり」も危険だが、前に知人の男性に「映画でも見に行かない?」と誘われて、まあ映画くらいなら付合ってもいいかと思ったのだが、彼が観たがったのが「アルマゲドン」で、私がそんなもんに金を払うような人間ではないということをご理解いただいていないことにちょっと傷ついたので、「え〜〜〜?」と渋ったのだが、「でも、ひょっとしたらおもしろいかもしれないじゃん?」という説得に負けて、渋々行ったのだが、予想を上回るつまらなさ・・・・・
 それは、彼も「しまった」と思ったようで、「でも、友達が『タイタニック』よりおもしろかったって言ってたんだけど・・・・変だなあ」とこぼした。

 そもそも「タイタニック」云々言う人の意見を丸呑みするほうが悪いと、私はさらに不機嫌になってしまったのであった。かなり怖かったのか、ほんとは映画代は私がもつ約束だったのだが、向こうが払い、ついでにその後の食事まで奢ってくれたんだけど、その後連絡はなかった。

 どっちにしろ男性と一緒に映画に行ったこともあまりないし、観たい映画は一人でとっとと行ってしまうほうなので、「デート向きの映画」ってなんだろうと思ってもあまり思い浮かばない。「マトリックス」とか「チャーリーズ・エンジェル」みたいのが無難なんだろう。観たあとあれこれあまり考えないので・・・・

 都心で働いていたときには、会社帰りによく映画館に寄っていたが、今だと寄れるのが「港北シネマ」か、三茶のロードショー落ちした名画座しかないので、以前より映画館に行く回数が劇的に減ってしまった。
 その分、スポーツクラブには通っているのだが、ここんとこその回数も減っているので、金曜日に張り切ってやったら、今日はすっかり筋肉痛だ。背中と腕の付け根と腹筋が痛い。

 だらだらと部屋で過ごしていたら、選挙に行き忘れていたことに気がつく。でも都議会選など、誰に投票していいのかさっぱりわからない。行けば無理矢理、自民党以外に投票していたと思うが・・・・・それもあまりポリシーのある行為ではなくて、ただ単に「アンチ巨人でアンチ自民党」なだけで、人気のあるものにはとりあえず反発しておこうというインディーズ魂なだけである。だから小室哲哉も嫌いなわけで・・・・・

 昨日、TSUTAYAで試聴したスクエアプッシャーの新譜はなかなかかっこよかった。今週あたり買おうっと。AIRの新譜は暗かった。保留。 



6月23日(土)

 出勤。でもやはりほとんど人がいなくて、私と同じ時間に出勤してきた人が5時に帰ってしまったので、私も5時半で引き上げ、そのまま渋谷に出て「花様年華」を観に行く。

 不思議な映画。ラブシーンが無いということは聞いていたが、ほんとに無いんだ・・・・
 変な映像処理(ストップモーションとか)がちょっと気に障ったけれども、この映画の見所はマギー・チャンの衣装であるのだなと、じっくり堪能。逆に私のお目当てである、トニー・レオンはまたあまり冴えない役。(「ブエノスアイレス」もそうだったけど、ウォン・カーウェイはトニーを虐めることに悦びを見出しているのだろうか?たまには、彼がアッパラパーに明るい映画も観てみたい)
 
 物語としての好き嫌いはともかく(終演後「なんか、あんまり好きくない話」と後ろに座っていた女性が呟いていた)、着せ替え人形と化して、全く気を抜いた服装をしなかったマギーのファッションは見ごたえがあったし、気を抜いていないと言えば、トニーもいつも背広だったな。室内シーンが多いのに、二人はいつでも外出できる格好しかしていなかったのだ・・・・
 
 とにかく、マギーのアーモンド型の黒目のでかい瞳に、完璧なアイラインというのを延々と見せられると、「う、アイライン引きてぇ」という、「チャーリーズ・エンジェル」以来の勘違い心を起こさせるに充分。あれって、あれだけ上手く描くのテクがいるんですよ。そうか、眉はあまり細くしないほうがそれっぽいのね・・・・とか、ずっと考えておりましたが、メイクは真似できても(顔は同じにならないことはわかってますって)、あの二の腕はなあ〜、あと、あの腰つき・・・・カメラは執拗にチャイナドレスの腰を追いかけるんですもの・・・・・

 とにかく女性が肌を見せずに醸し出せるエロスのお手本というかんじではありましたが、それに対抗する男の表現というのがやたらと映し出される煙草の煙だけっつうのでは、そりゃ勝てないでしょう。

 ただ、私は悲恋ものが大好きで、いつも思っているが「現代のニッポンにおいては、もう悲恋物語を生むような環境が作れない」ということは、年に数十本と放映されているテレビドラマの陳腐さを嘆く人であればわかってもらえるかもしれないけれど、多分、ドラマ作家たちもそのことは百も承知で陳腐なシチュエーションをあれこれ組み合わせてお茶を濁しているのだと思うけれども、今回の「二組の夫婦が隣同士の間借り人」という設定なんかはよくできていると感心。もっともこの設定を現代日本に持ってくることは難しいけれども・・・・

 女性のほうだって、愛人のいる自分のボスに、夫以外の男性から電話がかかってくるのがバレても、平然としてられる図太さがあるのだが、さすがに大家さんにそれがわかってしまうのは避けたいわけだし、そう思う前に大家のオバサンに釘刺されてしまって、動くに動けなくなる。そもそも、互いの伴侶はそういう規制をものともせずに、さっさと出来上がってしまったのに、取り残された二人にはそうできないという微妙な規制なんだけれども、その曖昧さというか、山に登っても高山病になる人とならない人がいて、もうそれはどうしようもないことなので、高山病になってしまった人は静かに山を降りるしかないというような・・・・

 それで男は、アンコールワットまで行っちゃって、穴(なんじゃあれ?)に秘密を埋めないといけないのね(涙)

 と、なんかわからなくなってきたけど、カーウェイの映画はいっつもこんなかんじに煮え切らなくて、私を苛立たせる。なんかこう、背中をガツンと叩いてやりたいキモチにさせられるのだ。(レオス・カラックスは後ろから飛び蹴りしたいのだが、そこまではいかない)

 予告編でやっていた、レオン・カーウェイが出演してた映画の主題歌がジョイ・ディヴィジョンで口があんぐり・・・・・すごすぎ(笑)
 あと、同じく予告編では、あのベトナム人の監督(変な名前なのでいつも忘れるけど、「シクロ」の人)の新作「夏至」もやるみたいで、私好みの美人の奥さん(やはり変な名前なのでおぼえられない)も当然出演していて、なかなか妖艶なかんじでチェックだ。



6月22日(金)

 最近はさぼり気味のスポーツクラブであるが、体重増加は落ち着いたけれど、下腹ぽっこりが大問題となっているので、またマメに通う生活習慣にしないと・・・・
 エアロバイクを1時間くらい漕いでから、久しぶりにパラパラのレッスンに参加。



6月21日(木)

 人間関係の揉め事において、「事実」っていうものはあるのだろうか?

 「事実は一つしかない」という友人は多分、「事実」というものは存在して、関係した人それぞれがその「事実」を囲んで自分勝手な解釈をしているので余計揉めるわけで、皆で「真実」により近い共通認識を持てば物事はもっとスムーズに運ぶという考え方のようだ。

 前にも誰かとそういう話をしたが、「絶対的な事実」を中心にする考え方って西洋的だと思う。なんか欧米人ってそういう中心からものを考えているような気がするし、もちろんそれを追求するために努力もするので、たとえば今の法体系なんかはそういう意思がないとできなかったのではないかと思う。(とかいう大風呂敷を掲げるとまたボロが出るのでやめとこ)

 なんかそこには「神の視点」のような絶対的なものがあるという思想を感じるのですが・・・・だからそういう大袈裟なことではないのだけれども、友人同士の喧嘩とかのレベルで「じゃあ、どっちが悪かったのか?何がいけなかったのか?」と考えるときに、なるべく詳しく話を聞いたりするけれども、個々の視点での話しか聞けないわけだし、そもそも人間ってその時々で考えたり、無意識に反応してしまったりすることを後になって別の視点(現在から過去を見る)で再構築してしまったりするので、そうなるとなにが「事実」なのかわからなくなる。

 そういうことで夫婦だったら離婚するために裁判沙汰とかになるのだろうけれども、そうして「真実を見極めるプロ」に委ねるのだろうけれども、ではそこで出た判決が「真実か?」というとそうでもないことはわかりきっている。

 よく事件のあとに「真実の究明」などが語られるが、機械的な事故(列車の脱線とか原発事故とか)であれば、物的な証拠もあるし、科学的は測量方法もあるわけだから(どの部品が何ミリすりへっていたとかなんとか)それには今後の事故防止の意味もあり、責任の追及もあるのでかまわないのだが、17歳の心の闇等(笑)の「真実の究明」って、それは無理だろう、と思うのですが・・・・

 犯罪者の自供が真実だとは限らないし、被害者の証言が全て真実なわけでもない。
 そこで書類上の「事実」が世間に公表されるのは、その犯罪を裁くためとか、関係者がそれで納得するための儀式ではないのだろうか・

 ああ、また大袈裟になってしまった。だからいつも私が言うのは、そういう西洋的な「事実」に対抗して、多分私が持っているのはわりと東洋的なんだと思うけど、「なにか問題となる物事があるのだけれども、その輪郭ははっきりしない。でも、それを囲む人々の視線がその輪郭を浮かびあがらせる。そのシルエットが事実なのであって、最初から事実があるわけではない」という考え方。

 もちろん会話を録音して「言った」「言わない」を解決できるけど、収賄の事実を暴露するとかいう話だったらともかく、友人同士や男女の揉め事の話なのであるから、全ての会話を録音できたとしても、それを聴く人の解釈によって物事は変わってきてしまう。
 そして、たいていは、「言った」「言わない」の話を聴いた人がその人なりに解釈したことをまた誰かに話してその人がまた意見して、それがまた本人達に伝わって「ちがうの!こういうことなの!」と解ってもらうために練り直してしまうので、また違う視点が出て来てしまう。

 だから、「事実が大勢の人の視点にさらされて多面性を持つ」のではなくて、「大勢の人が見つめるので、そこに事実という多面体ができる」と私は考えているのですが、どうなんでしょう?
 いえ、別に「絶対的な事実を求めるのは間違っている」と言いたいわけではないのです。ただ、私はそういう風に思えなくて、私の中では世界はこのように見えているのだという説明でござんした。悪しからず。

 でも、どちらの考えにせよ「皆で共通の事実を共有したほうが、物事をいい方向に持っていきやすいのではないか?」という思いは同じでしょう。そうなるといいですね。時間がその刺々しい「事実」に丸みを持たせてくれることを祈ります。

 重たい話になってしまったので、軽い話でお茶を濁しましょう。
 先日、朝の支度をしているときに、まつげをビューラーで整えていたら、ふと魔が差して、傍らでぼんやりしている彼のまつげもクリンとしてあげたくなった。(いちゃいちゃした話だな)彼は目に異物が近づいてきたことに恐怖を覚えたようで、まつげを挟むとこちらがびっくりするくらい激しい瞬きをしたので、瞼が引きつり、かなり痛い思いをしたようで、怒鳴られた。

 その話を女友達2名にしたことろ、一人は「そうだよね、男の子のまつげ長い子っているよね。やりたくなるよね。そんなに怒らなくてもねえ」という反応。もう一人は「あんたなにやってんの(笑)。でも、わかるなあ〜私、自分であれやるのも苦手だもん。けっこう怖いし、なんか拷問道具みたいだし、慣れない人がいきなりやられたら、そりゃ脅えるでしょ。」

 私はただ単に「これやってみたら、かわいいかも」というキモチでやったので、怒鳴られて泣きそうになった。向こうはビックりしただろうしし、かなり痛かったみたいだし、つい最近も目を煩っていたので、「なんてことするんだ!」とマジギレした。

 ついでといいながら、すごいノロケ話になってますが、これっていい例だと思うんですけど。私がビューラーを使ったのは事実だけど、それ以外のことは、私の視点から描かれています。この話を聞いた友達はまた別の視点だろうし(私と彼のどちらに同情するか)、また彼はこの話を語るときに別の言い方をするのではないでしょうか?

 ですから、この程度の単純な話でも「じゃあ、事実はどうなのか?」と言うと、話のくだらなさもあり、その必要性が無いということもありますが(笑)けっこう難しい。「具体的な行動の事実」がわかっても、話はあまり進まない。それに、多くの揉め事ってこういうくだらないことの積み重ねだったりしませんか?

 だとしたら、長年に渡る物語の事実をはっきりさせるという作業はほんとうに難しいので、私はやはり物語の再構築(それも統一したものではなくて、個々で都合のいいように作っていいのだと思う。てゆうか、私個人はそういう対処しかできないと思う。)を支持いたします。

 久々に長い日記になりました。なんか今日になってパラパラとメールをいただいてしまったので、「いかん、読んでいる人もいるんだ。書かないとな」と思った次第でございます。誰も「日記更新されてませんね」とは書いてこないのがなんとも・・・・
 
 ところで、ご指摘をいただきまして、日記の自動ジャンプのリンクが5月分になったままでしたので、修正しておきます。このページはあまり宣伝してなかったのですが、使っている方もちらほらいるようですし、あとGoogle検索だとこのURLが残ってたりするので、残しておいてあるのですが、こちらのほうが便利でしたら、使ってください。ただし、時々リンク直し忘れると思いますけど・・・・
 
 前にもこの件で「でもカウンタ踏まないといやなのではないでしょうか?」というメールをいただきましたが、あんなものはあまりあてにしてないのでいいのです。でも、多少動かないとやる気が出ないのも事実ですが、時々妙に動くと逆に萎縮するし、あまり動かないと「ど〜せ、誰も読んでないよ、こんなもん」とまたいい気になって好き放題「友達の話」などを書きまくり、人間関係にヒビが入りそうなので・・・・・ああ、なかなか難しいですねぇ。ですから、ときどきはトップ・ページに行ってカウンタも踏んであげてください(笑)
  



6月20日(水)

 プールで泳ぐ。アクアビクスの筋トレ版の短いクラス(30分)に参加。プールの中でジャンプして足をバレリーナのようにプルプルと前後に交差させる運動がかなりハードだった。
 夜にはまた長電話。「あなたに電話するとどうして長電話になるのか?」と言われても困りますが・・・・私に電話をかけてくる人は「手短」という言葉を求めていないはずなのだ。そもそもそう言いながらも毎晩電話してくる人ってすごいと思う。

 というわけで、「連れ(笑)」と書かれてご不満のS君の電話とそれを縫うようにかけたりかかってきたりする友達との電話のせいで、日記の更新がなかなか滞っているのであった。おかげで、最近ぼんやりテレビを観ている暇がないほど忙しい(笑)ので、そのうちキれるのではないかと心配している。

 それにしても、私に電話する男の人って、たいてい私に説教するんだけど、なんでだろう?(私が悪いのかしらん)
 思い出すのは、一年くらい前に現在インド放浪中らしいT君が4年のブランクを経て再就職したと電話がかかってきたので、軽い気持で
「じゃあ、今度、わたしに、ご飯くらいご馳走してよ」
 と言ってみた。
 そしたら、「女の子はみんなそうやって、ご馳走になることしか考えてないんだ」とか「そんなフレンチなど食べるのはゴメンだね」とか、別にフレンチなんて奢れなんて一言も言っていないのに、延々と説教されてしまい、「私はそんなこと言ってないでしょ!」と終いには怒鳴ってしまいました。

 あと、少ない例で男女差を述べるのもなんだけど、私がなにか愚痴るとして、例えば「友達がこんなでさ〜」とか「上司がこんなでさ〜」という程度の話に女友達は、「なるほど〜、それは困ったね」とか「そういや私のとこの上司もさあ」というふうに話が運び、結果長電話になるのだが、同じように男性に話すと、よく返ってくるのが「だったらそういうのはちゃんと言ってやらないと」とか「俺はそんなではない」という反応。

 私は、ただ「こういう人がいる」という話がしたいだけで、対処方法を聞きたいわけではない。そういうときには「どうしたらいいの?」と言います。あと、女性はほとんど「私はそうじゃない」ということを言わないような気がするんだけど・・・・・せいぜい「私だったらそんな上司にもっと上手く対応できるよ」くらいでしょう。

 要するに男性と電話で話していると、「そうだね〜、そうなんだ〜」と聞いてくれないので、ストレスが溜まるのであった。それをまた女友達に聞いてもらって発散せねばならない(笑)

 などと書くと、またS君からクレームが出そうですが、私も少し開きなおることにしました。あまり気にしないようにお願いします。(って無理か)



6月19日(火)

 近所の焼き肉屋「満堂」が全品半額セールだったので、行ってみたが、やはり混んでいるようで、入り口には10人くらい人が待っていたのであきらめて、近所のオリエンタル風のバーで夕食。ナシゴレンが美味しかった。



6月18日(月)

 月曜日はやはりダルダル。ちんたらと仕事した。



6月17日(日)

 昨年の忘年会以来のK子さん宅を訪問。なにせ高層マンション16階のお部屋だけに、仲間うちでも「あそこは天国」と羨望されているのである。今回は「餃子パーティー」だということだが、よくよく詳細を聞くと「餃子を作って食べる会」であった。
 
 来たメンバーは電話ではときどき話すが会うのは久々のKM君、MKちゃんと彼氏のN君と、アエラスさんとKさんと、かみちゃんと、Aと、タマちゃんと・・・・私と連れ(笑)、総勢11名。あとからKHUVとBも来た。
 今回は、先日の「聖なる音楽祭」の反省会という名目らしい。ボランティア通訳で参加した人は、それなりにアーティストのありがちなワガママに振り回されたみたいだし、客として参加したひとたちも、お目当てのカール・クレイグやジ・オーブといった大物テクノアーチストがドタキャンでといった話があったみたいだけど、それよりもなによりも皆が口を揃えて「すごかった〜」と言うのが、

鹿がテントサイトで暴徒と化していた

 という話だった。奈良みたいに、厳島神社のあたりにも神の使いの鹿がいるようなのだが、神の使いだけに食い意地も張っていて、道行く客たちが食べ物を持っていると襲ってくるし、テントが半開きだと顔を突っ込んでカップラーメンなどをバリバリと食していたようである。その模様もカメラで撮ってあって、爆笑。

 というわけで、いろいろあったみたいだけど、広島はいいところだったらしい。アンデルセンの本店が広島だなんて初めて知った。その他にも穴子丼とか、もみじまんじゅうとか、なんかやたらと名物を食いまくってきたようだ。楽しそうでした。
 そんな話を聞きながら、K子さんが中国人直伝の「餃子の皮作り」に励む。ほんとにシンプルで、薄力粉に水と塩を入れて混ぜて、もったりしてきたらひたすら練るだけ。それをテーブルに水を撒いた上にひいたラップの上で(それも中国秘伝の方法らしい)綿棒で丸くのばしてから具を詰める。
 人数が多かったので、K子さんも分量が未知数であったようで、皮はやや軟らか目であったが、大勢でわいわいいいながら作った餃子を茹で餃子にして、やはり中国秘伝のラー油(ごま油を熱して、唐辛子粉の入った器に注ぐだけ)をきかせて食すと、なんかほんとに本場の味ってかんじで食べ飽きなかった。皮が薄くて柔らかかったので、置いておいた餃子が具の水分で崩れてきてしまったが、そんなのみんな気にしない。

 初めて自分でサングリアというものも作ってみた。果物切って赤ワインに漬けただけだけど、サングリア自体も美味しかったけど、意外にも漬けた果物が好評で、皿に山盛りしておいたワイン漬けのオレンジやリンゴやレモンはあっという間に売れてしまった。

 明日が会社だ学校だと、ポツリポツリと人が帰る中、12時過ぎまで居座ってしまい、結局タクシーで帰宅。



6月16日(土)

 とある親切な方(笑)が映画のチケットをくださったので、「これはデートでもしろということかな。ドキドキ」と、そのチケットで観られる映画はなんだろうと調べたら・・・・・「ホタル」だった。「これは親孝行しろということなのだな」(笑)

 というわけで、結婚式後でどうやらいろいろムスメと語り合いたい様子のお母様を誘う。
 映画館はけっこう混雑していて、2時半の回は9割くらい座席が埋まっていた。さすが高倉健である。
 戦争ものらしいということは知っていたが、「特攻隊」だった。予告編では、ヌメリと不気味に光るゼロ戦が真珠湾を景気よく破壊していたが(「パール・ハーバー」)、「ホタル」ではボロボロのゼロ戦が沖縄の海に到達するまでにエンジントラブルを起こしたりしていた。「使用前/使用後ってかんじだ。」と不謹慎なことを想う。

 戦争がテーマというよりも、高倉健と田中裕子夫婦の生きざまみたいなことが主で、老夫婦がお揃いでご覧になったら「もうちょっと旦那/妻に優しくしてあげてもいいかな」とマインド・コントロールされそうであるが、そもそも夫婦揃って映画を見に行くような方々はそういう心配もないでしょう。
 元特攻隊員の許婚という設定では、どう考えても田中裕子は若すぎたが、どうしても彼女ではなければならないわけはわかる。あの二人が「しっとりとつつましく相手を思いやりながら生きている夫婦」という設定だけで映画が一本できちゃうわけで、戦争の話はオマケってかんじでした。
 最後のクレジットを観ていたら、「小澤征悦」という名前が目に入ったが、それが小澤征二の息子でオザケンの従兄弟だったけ?どういう顔だかわからない。一度雑誌で見たときはオザケンと似てない濃い顔だったと思ったけど。

 映画を観たあと、母とベトナム料理屋で夕食。母は「行列のできる店」でないと信用しないので、いつも混んでいるその店を選んだのだが、入るときは丁度座れたけど、出るときには5人くらい並んでいたので満足してくれたことと思う。

 きょうみさんが、N先輩とK先輩と飲み会をしたそうで、その時の写真を送ってくれた。K先輩には最近(っていっても2年前くらい?)にお会いして「変わらないな〜」と思ったが、N先輩にはもう10年近くお会いしてないような気もするけど、写真を見るとかつてと変わらない笑顔。
 N先輩はその昔、高校生だったころ、道を歩いていたら見知らぬオッサンに「ボクサーにならないか?」とか「騎手にならないか?」とナンパ(というかスカウト)されたという逸話を持ち「もしかしたら逸材?」と話しのタネになっていたが、惜しくも(?)助手生活に突入しているらしいけど・・・・

 スカウトといえば、昔働いていたプロダクションのCMプロデユーサー当時36歳くらいが、六本木を歩いていたら、前からカツシンが歩いてきて、彼に目を留め、
 「おまえ、いいツラしてんなぁ、どこの事務所だ?」
と、言われたことが自慢だった。たしかにそれは自慢してもいいと思うが・・・・彼は金使いが荒くて、結局クビになった人物だったのでカツシンの心を捉えたのはそういうところだったのかもしれないとの疑いあり。

 話は跳ぶけど、バルタン星人で思い出したけど、前に友人Eが公団の団地におばーちゃんと暮らしていた。おばーちゃんはその当時、娘(Eにとっては叔母)の家に長期滞在していたので、そういうときはたまに遊びに行ったのだが、仏壇のある部屋に、

 「天に星 人に愛」

と、書かれた紙が飾ってあった。
 私がなにげなく、「ふ〜ん、天に星、人に愛ねぇ」と読み上げると、Eが「え?そうなの?」と驚いていたので、なにがそんなに不思議なのかと問うたら、彼女はずっと、

 「天に星人に愛」

と、読んでいたようで、たしかに星と人の間が詰まっていたので、その言葉を知らないと分離できなかったのかもしれないが・・・・「星人」って・・・Eも「星人ってなんだ?」とずっと思っていたらしい。

 「それじゃ、なんですかい、天にバルタン星人がいて、そいつを愛せって意味?」

 ドハハハハ!と、酒飲みながら盛り上がったもんだ。


表紙に戻る / 過去の日記を読む