可燃物な日々

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1月15日(月)

 寒いなあ。朝、会社の前の歩道に撒いた水が凍っていた。寒かったけど、ちょっとうれしくなり、靴の裏を滑らせて遊んだ。
 自分にとっては、超寒いが、零下50度のシベリアに住む人が、今東京に来たらどうなんだろう。うれしくなって上半身裸になったりするのだろうか?しないだろう。寒いもんは寒い。会社は廊下や台所やトイレに暖房が入っていないので、まるで学校のように寒い。都心の高層ビルに派遣で行ったときはよかったなあ。トイレはウォッシュレット付きだったしよー。でも、あのオフィスはとても乾燥していた。トイレに行くたびに化粧水を振り掛けていたくらいだ。自分より若い女性社員が「カラスの足跡」をしっかり作っているのを見て「ここは快適だが、美容には悪いようだ」と思ったものだ。たしかに、そこの契約が満了したら、顔のシワが消えた。
 だから、どんなにローテクでも、ボロくても「インテリジェンス」じゃないビルの中で働いていたほうが、小じわが出来なくていいのだと自分に言い聞かせるが、やはり寒いものは寒い。

 寒いのは皆同じなので、道を歩いているときはできるだけ背筋を伸ばして「あ〜たしは、ぜ〜んぜん、さ〜むくなんてな〜いわよ」と見栄を張って歩くとなんだか楽しいのだが、だからって寒さが紛れるわけでもないが、どうせ寒いのならなるべくカッコだけは付けたいものだ。そうすりゃ多分、私のコートの10倍の値段のコートを着ているねーちゃんよりはカッコいいだろうとかなんとか理屈をこねてもやはり寒いものは寒い。

 今日も残業。やっと入力伝票が12月15日分まで終了した。終わりが見えなくて悲しくなる。
 7時半まで無心で入力して、帰りに食材を買って帰ったら、なんとか「HERO」に間に合う。テレビの音量を上げて、料理しながら聴く。狭い部屋だとなかなか便利だと思う。

 ゴーヤを今日は鶏肉と炒めて食す。最近の鶏肉は「皮なし」が多いようだが、鶏肉は皮が一番おいしいと思うのだが、やはり健康指向なのだろうか?でも私は中性脂肪低いので肉はいくら食ってもいいのだ。今朝もやじうまワイドで、スポーツ生理学者かなんかの先生が「松坂君はもっと牛肉を食べて中性脂肪値を上げれば夏場もスタミナ切れがしない」とおっしゃっていたと紹介されていた。あんなぷよぷよな松坂君がもっと牛肉を食べてもいいのなら、あたしがこのくらいの肉を食べてもいいはずだ。ちなみにこれくらいとは、たった200gである。

 目が疲れるので、フンパツしてドライ・ブルーベリーも買った。効くのかどうかは知らないが、ブルーベリーは好きなのでいくらでも食べられる。
 前に長野在住のミュージシャンの自宅兼スタジオに仕事で行き、その台所に「先生の目のクスリ」と書いたラベルが貼ってある瓶があって「なんですかこれ?」「ブルーベリージャムよ。庭に木があって、私が作ったの。無農薬よ。おいしいわよ。食べてみて」とマネージャーさんが言ったので、パンに塗って食べてみたら、マジに超ウマくて、ひたすらパンに塗って食べていたら瓶が空になってしまったので、知らん顔してそのまま蓋をして置いておいた。あのブルーベリージャムが毎日食べられるのならあそこで働いてもいいと思ったくらいだった。

 あそこはおもしろいところだった。先生の弟子が研究熱心で「コードの配列と風水と八卦の関連性」などについて朝まで語ってくれたりした。彼が見てもらった関西の占い師というか「運命を見通す人」というのが、某有名和菓子店でパートで働いていて、それで生活しているので占いではお金をとらないのだそうだ。あるとき「是非、見てください」と知人のつてをたどって(それで生活していないので、あまり沢山の客がとれないので、紹介がないと見てもらえない)来た人が、その和菓子屋の社長で、彼女が自分のところの工場のパートさんだと知りびっくりしたそうだ。

 ドライ・ブルーベリーを鷲づかみにして食べながら、そんなことを思い出したりしていた。
 さて、正月モードもすっかり抜けて、今週もがんばって働こう。



1月14日(日)

 結局Aは来なかったので、昨晩は一人で「ビバリーヒルズ青春白書」などを久々に観ていて。やはり「ダーマとグレッグ」は面白い。今週はグレッグが突然、人生に目覚めて「ニューエイジ」な世界に突入していた。「このテーブルは、今までテーブルだと思っていたけれど、本当にテーブルでいいのか?」

 それで思い出すのもなんだが、ときどき不思議に思うのが「髪の毛の不思議」である。
 私はやや「髪の毛フェチ」の気があって、自分がくせ毛なので「ストレートな髪」に多大な憧れを持っているので、サラサラヘアーを観るとついつい触わりたくなるし、酔っ払うと男の子の髪の毛をいじる癖もあるし(長髪君は三つ編みにされる)、多くの男性は女性の長い髪に執着しているだろう。朝目が覚めて、傍らで寝ている彼女の長い髪が自分の顔にかかっていたら「幸せ〜」だろうし、髪の毛の中に顔を埋めたりしたいだろう。

 それはいいのだが、頭にしっかり根を下ろしている頭髪はあれほど魅惑的なのに、「抜け落ちた髪の毛」は元は同じなのに、なんでああもおぞましいのだろうか?自分の髪の毛でも、絨毯に落ちたのを拾い集めて束にすると「げろげろ」なシロモノになり、お風呂の配水管にからまった髪の毛が好きな人って多分いないと思うんだけど、あれもかなりキモチワルイ。自分のでもあんなに不気味なので、どんな美しい髪がからまっててもやはり気持ち悪いだろう。
 元は同じものなのに、なんであんなに印象が違うのだろうか?爪もそうだよな。指に付いてると別に大丈夫なのに、爪きりから他人の爪が出てきたときには「ギえええ、ちゃんと捨てておけよ」と思う。

 まあ、どんなに美人でも死んだらただの死体で、できたら見たくないのと同じなのかもしれないが、髪や爪は身体に付いている時点で「死んでいる」ものだと思うので、その差は微妙だと思うのだが・・・

 好きな人の髪の毛の1本くらいなら欲しいかもしれないが、それが固まりでもらったらキモチワルイのはなぜなんだろうか?
 と、テレビを見ながら変なこと考えてしまったことよ。

 今日は昼前に起きて、「笑っていいとも」を見ながら縫い物をして、昼にはちゃんとゴーヤチャンプルをたっぷり作って食べ、3時からスポーツクラブに行って、たっぷり汗を流してから最後にプールで泳いだ。7時くらいまでいた。久々にゆっくりできた。
 それにしても寒いなあ。天気予報によると、明日はさらに寒くなるようで・・・

 風邪をひかないように(休むと給料が減るから)ちゃんと食事しないと、というわけで、夜もたっぷりゴーヤを食べた。栄養たっぷり、運動もしてるし、ちゃんと寝てるし、健康管理は万全だ。
 最近のニュースを観ていると、どこの病院も信用できなくなりそうで、そうなると一番の予防策は「入院するような大病はしない」ことになる。それができれば誰も苦労しないけどね。
 



1月13日(土)

 夜中にAが来たので、いつものように夜更けまで話しこみ、やっと寝たのが何時だったのかわからない。
 目が覚めたらまだAがいたので「歯医者に行くんではなかったの?」と聞くと「やめた」というわけで、昼過ぎまでごごろごしていて、寒いけど溜まりに溜まった洗濯物を洗っているうちに、Aが仕事に行ったので、洗濯を干して、図書館に行き、帰りに「そういや、ここんとこ全く自炊してなかったな」とふと思い立ち、八百屋スーパーに行ったら、ゴーヤが2本で300円だったので、ゴーヤチャンプルがまた食べたくなったので、豚肉と卵と独自レシピの赤ピーマンを買い、お向かいの豆腐屋で木綿豆腐を買い、その近所に最近出来た韓国食材店でキムチとイカの塩辛を買い、酒屋に寄ってビールも買い、買い物袋をわさわさ抱えてなんだか幸せ。

 家に戻り、裁縫に励んでいたのだが、うっかり組み合わせを間違えてしまい、色のバランスが悪くなってしまったが、気にしない。
 お腹が空いたので、キムチと塩辛でご飯を食べ、暮れに貰った海苔の佃煮でもう一膳食べてしまった。ゴーヤは明日ね。

 Aの本日の仕事は「某ブランドのファミリーセールの視察」だそうで、荷物を置いていったので「夜にまた取りに寄る」といっていたのだが、まだこないや。また泊りかなあ。
 昨晩Aが、「大江戸線が開通して便利になったよ」と言うので「そうだね。東京で働いている人にとってはね」
 地下鉄の路線図がかなり複雑になったのだが、最近はほとんど都心に用がないので、ついていけん。

 退化しているのは都心の土地勘だけでなく、今朝Aに六本木の道の説明するときに「え〜と、今もあるのか知らないが、昔は一階に、え〜と有名なイタリアン・ブランドなんだっけ?名前忘れたよ。表参道のマニアックに行く道(骨董通り)の角にデ〜ンとあるのなんだっけ?」「マックス・マーラ?」「そう、それそれ」まあ、ブランドに疎いのは今に始まったことではないが・・・・

 Aは今の仕事が忙しいので、化粧も手抜きなのだが、一応ファッション業界なので、上司はハイ・ファッションに身を包み、大ボスはアルマーニのオーダー・スーツとか着ているような環境で、周囲に「ちゃんと化粧すればいいのに」とあれこれ言われているようで、「そりゃ、あんたが私に散々言ってたのと同じじゃん。言われてみると余計なお世話だと思うでしょ」
 「でも、ちゃんと化粧してないと、ダーリンをゲットできないよ」というので、
 「でも、化粧したからってモテるわけでもないと思うが・・・はっきり言ってそれは向こうにとっては優先順位が低いと思う」

 私としては、その昔Aの念入りな化粧(真剣にやるとマジに1時間かかる)に人生の貴重な時間を散々無駄にされてきたので、現在の「5分で済む簡単メイク」を支持したい。だいたい化粧が濃いと、すっぴんとの落差が激しいので、いつも疑問に思うのだが、彼氏をそれでゲットするのはいいが、その後いったいどうするんだ?だったら最初から素顔に近い化粧にしておいたほうが、苦労は少ないと思われる。それに、念入りに化粧していたころのAはそれなりに可愛かったが、ロクな男が寄ってこなかったので、「そもそも外見で引き寄せられるものはたかが知れている」と私は思ったものだ。そして、落ち着いてしっかりしていて優しそうないい人(というのが多分Aの求めている彼氏像)は、派手な外見に気後れして寄ってこない。

 なので、昔よくAに「ほら、ミヤノさんも、もっとバッチリ化粧して、セクシーな服着て、ゲッチュー、ゲッチュー!」と、わけのわからないハッパかけられてたときも「でも、それを一生懸命やってる自分が全然ゲットできてないじゃん」とボヤいていたのだが、どうせ(つうか、そもそも私の夜遊びはそういう目的ではないのだが)ゲットできないのなら、「動きやすい服。汗をかいても崩れない化粧(つまり口紅くらいしか塗らない)」のほうが、のびのびと遊べるのですが・・・・

 そういえば、前に話をした男の子(27歳)も、現在彼女がいないので、先輩格の女性がいろいろ世話してくれようとしているらしく「あたしはもう夜は出歩くつもりないけど、知合いの女の子が遊びに連れていってくださいというので、お前が連れて行け」と言われて紹介され、クラブに一緒に行ったりするのだが、「でも、クラブに行っちゃうと、自分は音楽のことしか考えられなくなるし、とにかく踊るのに夢中で女の子をほったらかしにしちゃうし、だいたい相手するのが面倒になっちゃってダメなんだよね」と言っていて、その気持はよくわかった。

 テクノ系はそういう人が多くて、ナンパもほとんどないので楽ちんなのだが、以前友人がオールジャンルのかかる六本木のクラブでDJするというので遊びに行き、私はちんたら踊っていたのだが、疲れて座っていたAの隣にはひっきりなしに男が座り話し掛けていたので、「なんか、ここナンパ凄いね」と感心したのだが、「でも、こっちがフツウなのかもしれないね。そういう目的がない奴ばかり集まっているテクノ系が異常なのかも」と話し合った。
 そんな「妙な夜の社交場」には2月から復活する予定。



1月12日(金)

 いつもだいたい目覚めは悪いのだが(目は覚めても、布団から出たくないので寝直してしまう悪癖有り。毎日が出産直前の胎児状態。「う〜ん、胎内はキモチいいから出たくないなあ〜」)今週はさらに悪化していて、いつもぎりぎりまで置きあがらないのだが、今日はほんとに起きたくなくて、うだうだしているうちに8時半になってしまい「もう、休んじゃおうかなあ」と思ったが、そうもいかないので、「どうせ、今日の午前中は書類が揃わないだろうし、どうせ、残業だし、たまには遅刻しちゃおー」というところで小市民らしく妥協して、30分遅れで出社。

 今日もやっぱり忙しかった。それなのにまた色々仕事が増えて「ひょっとして上司は私のことが嫌いで、暗にいやがらせをしているのかもしれない」と不穏な考えが頭をよぎる。6時過ぎでもまだ必死に伝票打ってたら、同僚が「ミヤノさん、まだ帰らないんですか?大丈夫ですか?」と聞いてくれたが、それは彼女達がこの後、送別会に行くのに、私が残っていては気まずいということかと勘ぐる始末。

 人間、余裕がないと思考がだんだんダークになるもんだと、妙に冷静に自己分析しているあたりがさらに怖い。
 皆、送別会に行くようなので、一人で残っているのもなんか嫌みなので(ちなみにその非公式な送別会に私は声を掛けられてていない)7時には帰った。ああ、まだまだ他人の仕事もやんなきゃならないし、いつになったら通常モードになるのかしら。

 今日もパラパラ。なぜかエアロビ常連の男性が3人も混じっている。いつもいるムキムキおにーさんはともかく、ヒップ・ホップでも歯をくいしばって個性的にバリバリ踊っているおにーさんまでいる。彼は「だらっとした」ヒップホップよりもチャキチャキのパラパラのほうがあっているみたいだ。ヒップ・ホップだと異常にリズム感がないのが目立って、たまに盗み見するとかなり面白いのだが、パラパラだとリズムはエアロビ風でいいので手がピンと伸びていてキビキビと真剣にやる姿はなかなかのもんだった。それにしてもスポーツクラブは謎な人の宝庫で、仕事の疲れが癒えるなあ。といってる自分が他人にとっては謎の人物なのかもしれないが。

 家に帰ってきて、久しぶりといっても3日我慢したビールを飲む。週末はこれじゃないと。
 と、思ってたら電話が鳴って、Aがまた遅くなったので泊めてくれだそうで、相変わらず遅くまで働いているなあ。

 日本物理学会から封書が来ていて、なんだろう次回のお知らせかと思いきや、「公開講座で配布した資料の訂正」だった。数式などの訂正のコピーが入っていたが、そんなもんわざわざ教えてくださらなくても、私が百万回生まれ変わってもその間違いに気が付かなかっただろう。そのために80円切手を使わせて申し訳ないざんす。

 数式といえば、うっかり買ってしまった本が数式のオンパレードで「こりゃあ、梵語で書かれたお経よりも読めないのだが、ここまで理解不能だとなにやらありがたいかも」と思う。アメリカで漢字の刺青が流行っているそうだが、私がもしタトゥー入れるんならこれだな。そんで、アメリカ人のウエイトレスが「これってどういう意味?」と見せびらかした刺青が「変」だったので「ストレンジ」って言ったら、「私はラブをリクエストしたのに〜〜〜〜!」と怒ってたという話があったが(変と恋を混同したらしい)、私の数式の刺青も、うっかり見せびらかしたら「その数式、間違ってるよ」とか指摘されて、「どああああ」とかになるんだろうなあ。



1月11日(木 ポッキーの日は11月11日か?今日は何の日なのでしょう)

 やはり神様はいるらしい。「残業代稼いじゃうもんねー」なんて書いたら、午前中に他部署の課長が「うちの課の去年の派遣社員への支払金額をまとめた表を作ってくれ」という。「い、いつまでに作ればいいんですか?」と表情に精一杯「今週はめいっぱいなんですう」という意味をこめたつもりだったが、「う〜ん、じゃあ今週中に」って明日までやないか。また仕事が増えてしまった。

 とりあえず、支払をまとめなければいけないのでせっせとやっていたのだが、年明けなので、なかなか請求書が集まらず、あちこちの担当者を突つきまわり、請求書が届いてない支払先にFAXで送るように電話したり、それと同時に12月の売上も計上するものがあったので、つつきにいったりと、休む間もなく働いて、それでやっと6時過ぎに「派遣の支払一覧」に着手していたら7時過ぎ。くたくた。

 しかも、残業してせっせとやっている間に、売上の入力が間に合わないと上司に内線が入って、上司が「じゃあ、もし今日中にできなかったらミヤノさん明日残りをやってください」「はあ・・・わかりました」

 明日も残業だな。
 まあ、今日も残業なのはわかっていたので、ちゃんと計画を立てていたのだ。「レイトショーでダイナソーを観る」レイトショーだと1200円なのだ。9時まで、ショッピングモールをぶらついたり、食事したりしてから映画館へ。平日だし、ガラガラだった。
 「ダイナソー」の感想文は一行で終わりだ。

 恐竜版ライオンキング

 でも、私のように恐竜が動いているだけで幸せ、走ってると大興奮という人にはライオンキングよりお勧め。特に「なんたって恐竜は手(前肢)がそそるよね」という手フェチ(?)の人が喜ぶような「恐竜お手て比べ」映像が満載でござんした。ブラッキー(ブラキオザウルス)だと思うが首長巨大竜系のバーサンが最後に岩を崩すシーンで、前足に体重をかけ、首をたか〜くもたげて力を振るうところで「やっぱこういうのの小さいの家で飼うと、背中の指圧にいいかもしんない」とか思ってしまいました。

 映画が始まる前にロビーに飾ってある「次回上映作」のポスターを観ていて、「そうかあ、キアヌが殺人鬼やるやつ、そろそろやるんだ。でも、このポスターですでにこ〜んなむくんだ顔で写ってて『史上最も美しい殺人鬼』って言われても説得力ないよなあ。痩せろよ、ちょっとは・・・プロだろ、プロ!」と複雑なファン心理であったが、話もつまんなそうだし、多分観にいかねえだろうと思っていたのだが・・・・

 予告編観ましたら、キアヌは犯罪者でいいのですが(予告編でもかなりむくんでいた)、追いかける刑事がなんと、ジェイムズ・スペイダー君だったのですね。彼のためにかつては、つまらない映画をたくさん観させていただきましたが、ここ数年はほんとうにドンづまらない映画にしか出ていなかったので、私の中では「終わって」いましたが、予告編を観る限りでは「なんだよ、キアヌよりもスペイダー君のほうがいいじゃないの」という写りになっていたので「かなり昔のアイドルとちょっと昔のアイドル、つまんなそうな大作で夢の競演」というのは、やはり観ておいたほうがいいのかもしれない、と少し心が揺れました。
 レイトショーなら1200円だし、水曜日なら女性1000円なので、そのくらいはゴミに捨ててもいいのではないでしょうか?

 さて、先週末に「今更来たか」と思った「朗読者」でしたが、本屋に平積みになっていたので、去年の晩秋に図書館にリクエストかけていたのがやっと届き、その人気の高さを物語っておりましたが、映画までの暇つぶしに読み始めたら・・・「なんかつまんないな」と思い、でも導入部がちんたらしてても、中盤から引き込む小説もあるので、前半は飛ばして、中盤を読んでみたら、なにやら「ナチ戦犯裁判」になっていて、そこも読んでもおもしろくなくて、そのまま「自己流速読」状態でパラパラめくっていたら、終わってしまいました。
 いったいこの話、なにがおもしろいのでしょうか?それとも私が今「物語モード」になっていないだけでしょうか?「・・・モード」も多用警告だな。ええと、「物語を素直に受け入れ、そこに感情移入して現実逃避をしたいような心理状態」かな。

 やはりドイツ人には小説書いてもらうよりも、水を付けるだけでみるみる汚れが落ちるスポンジとか原子力発電を放棄しても電力の安定供給とか、現実社会において私を陶酔させてくれるようなものに取り組んでもらいたいです。
 非現実はやはりスカーペッタにやってもらおう。パトリシア・コーンウェルの新作は「やってくれたわね、上下巻!」なので、もうちょっと仕事が落ち着いて、暇を持てあましたら読もう。実はとなりの席のパートさんがいつも買っているので、読み終わったら借りようと思っている。 



1月10日(水)

 え?未来少年コナン?あたし、そんなこと書いてました?-----書いてましたね
 へえ〜不思議なもんですね。実は「未来少年コナン」は全く観ていないのです。「海のトリトン」も観てない。今から思うと、なぜ我が家ではあの枠を観なかったのかとても不思議ですが、なんででしょうね?親はNHK大好きだったのに。でも、なぜか「名犬ジョリィ」は観てるんだよな。
 それなのに「コナン」と言ったら「未来少年」になっちゃうんですね。ローマ字変換で入力しているので「M」を打った瞬間に「名探偵」でなくて「未来」になってしまったのだろうか。いやあ、人間の記憶って不思議だなあ。と、くどくど己の単なる年齢の古さが原因の間違いをなかなか認めようとしないのであった。

 今日は会社に行ったら、若い同僚は休みだった。そして11時ごろ上司から電話「体調悪いので休みます」
 その後すぐにパートさんが来たのだが、その二人がいないと金庫が開かなくて現金詰めが仕事の彼女はやることがないので、帰ってしまった。なので「本日、経理は学級閉鎖です」と、つまらないギャグを一日中言いながら一人でポツネンとやっていた。

 それにしても、なかなか仕事がかたづかないので、だんだん嫌になってきた。請求も支払も月末締めなので、年末年始の休みが響いている。しかも支払いサイトが妙に短い(末締め15日支払)ので、去年の正月明けもきつかったのだが、今年はそれ以上かも。今日はヒップ・ホップの日だったので意地でも残業すまいと思ったが、コピー機が紙詰まりを起こし、それを直しているうちにまた残業になった。30分だけだけど。
 今週末も会議資料作成のため、いつもより伝票入力を二日ほど早くしないといけなくて、明日もまたいそがしそうだ。忙しいといってもひたすら入力するだけだから、右手がテンキー打ちすぎで痛くなってきた。腱鞘炎に気をつけないと。
 暇なときはブーブー文句言っていたくせに、忙しいとまた文句いっている。人間って(私って)勝手なもんだ。

 妹から爆笑もんのメールが来て、「やはりいざという時に男は頼りにならんらしい」と思った。
 その件で母からはなにも言ってこないのは、母は父を叱咤激励するのに忙しいからだと推測される。もしくは、そんなことをまた私に語ると、私が「やっぱ結婚めんどくさいじゃ〜ん。あたしはやめとくわ」と言うのを警戒しているのかもしれない。

 ここんとこ仕事で疲れているので、当然のごとく眼精疲労のため、あまり読書に身が入らなかったのだが、図書館に去年の11月ごろリクエストした本が今ごろになってドカドカ届いてしまった。買った本も放置してあるのに・・・・
 しかも、また裁縫始めちゃって、スポーツクラブも行ってるから、なんだか忙しいわあ。
 
 どうせ、2月になればまた「超ヒマ」になるのはわかっているので、今のうちに忙しがって楽しんでおこう。
 小金を稼ぐ手段が残業しかないので、がんばって弟にたんまり御祝儀でも振る舞うかね。(なんていいおねーちゃんなのかしら。でもその前にMDラジカセ買っちゃうかも)

 昨晩寝しなにNHKの「インターネットで市民が結束してどうのこうの」という番組を観ていて、なんか釈然としなかったのだが、朝起きたらさっぱり忘れていた。私はなにが気に入らなかったのだろう。ここんとこホントに散漫。というか、だからこれが「普通の人」というものなんだと思う。
 「毎日よく書くことがあるね」と言われるが、「普通の人モード」になっていると確かにあんまり書くことなんてないのかもしれない。



1月9日(火)

 さて、年末年始の狂乱も過ぎ去り、もしかしたら今のような精神状態が「ほんとの私」なのかもしれないが、ポヤンとしている。
 しかし、実は秘密裏に参考図書を取り寄せ、また大いなる妄想に身をまかせようかと計画しているのだが、その花が咲くのかどうかはまだわからない。

 昨日はあまり運動できなかったので、今日は30分ばかし自転車漕ぎをして汗をかいた。はりきって腹筋もやった。寒いのだが、皆「正月に増やした体重を減らさなくては!」という気持らしく、けっこう混んでいた。

 去年、エアロビと筋トレで体重を10キロ落としたT君は、今度はフルマラソンに挑戦するらしい。極めているわね。

 別の友人が盛りだくさんな「今年の目標」をメールで送ってよこしたが、そういや自分の今年の目標はまだ決めていなかった。去年は「いいかげんなやつになろう」だったが、それなりにがんばって成果をあげたように思う。これ以上極めると友達いなくなりそうだから、このくらいでいいということにして、今年はどうしようかねえ。

 そんなもんはどうでもいいのだが、毎日寒くてやだなあ。なにが嫌かって、洗濯機がベランダにあるので辛いのだ。やはり、屋内に洗濯機がある部屋に越したほうがいいのだろうか?
 引越しかなあ・・・そろそろ。でもあれもかなり気合入れないとできないんですよね。気合というかなし崩しというか、飛び込んだ不動産屋にのせられてうっかり契約してしまうような「衝動買い」の世界に突入しないと。今までの引越しは皆そうだった。

 なんか頭がはたらかないので、あまり書くこともなし。休み明けボケだ。



1月8日(成人の日)

 昨日の夕方、とにかく眠くて、いったん寝てしまったが、寒気で目が覚め、「こりゃ風邪でもひいたかな」と思いつつも、ちゃんと寝ようと思ってその前に日記を書いてメールチェックしてみたら、友達からのメールが「東京は雪」
 雪?そういえば、雲行き怪しかったし、やたらと底冷えがするので、おそるおそる窓を開けてみたら、すっかり雪景色だった。初雪だ。けっこう積もっている。

 雪で目が覚めてしまったが、夜中過ぎには雨に変わったみたいで、屋根に積もった雪が大きな音を立てて落ちるので、なかなか安眠できず。昨日の疲れと、寒さもあって「半覚醒状態」になってしまったみたいで、なんと表現していいのかわからないが「ソフトな金縛り」状態に陥る。動こうと思えば寝返りくらいできるのだが、なんか部屋の中になにかがいる気配がして、それが「金縛り」と同じようなもんだということは意識できるのだが、妙な夢もカットアップで挿入されたり、人の話す声が聞えたりという朦朧としたかんじでキモチわるかった。

 起きたら天気好し。窓を開けると道路の雪もすっかり溶けていた。昼ころやっと起き上がり、部屋の掃除を簡単に済ませていたのだが、だんだんダルくなってきて、立ち上がるのもめんどくさくなったのだが、それもそのはず。昨日MYちゃんちから帰ってきてから、ろくに物を食べていないから単なる空腹なのだ。

 そのまま、また眠たくなってきたが、図書館にリクエストした本がやっと届いたので、よろよろと外に歩きだす。途中で初めて入るカレースタンドでキーマカレーを食べたら、なかなか美味しくて、やっと体も温まり、本を借りてから、そのままスポーツクラブのプールに行くが、今度は満腹のためあまり泳げなくて、水中歩行をだらだら30分やっただけ。体重を量ったが、53キロで、正月明けとしてはまあまあだろう。

 家に帰り、フリース生地を裁断しながら「未来少年コナン・スペシャル」を観て「出来損ないの『名探偵登場』だな。あの映画もたいした出来ではなかったが」と毒づきながら、ニュースの「筋弛緩剤混入事件」はすごいなあ。医療ミスどころではなく、看護婦や医者が殺意を持っていたらおしまいじゃん。とか、「大田区の成人式はパラパラ導入」に苦笑しつつ、(よかった大田区で。世田谷区だったら住民税納入意欲を確実に失うところだった)生地を20ピース裁断して、配色を考えるがこれがなかなか簡単ではない。なんかパターンがあるのかどうか知らないが、試行錯誤していたら、なんとか色が散ったので、さっそく縫いながら、「HERO」を観て「これじゃ踊る大捜査線・検事版じゃねえか」と毒づきながらも、けっこうおもしろかったので、月曜夜はどうせ暇なので来週も観てしまいそうだな、阿部ちゃん最近すっかり売れっ子ね。まさかコメディ・リリーフになるとは10年前には想像しなかった、などと考えつつ、久々に「スマスマ」を観ていたりする。

 なんか久しぶりに「正しい休日の過ごし方」だったような気がする。
 ああ、これで正月モードも終わりだね。明日からは通常モードだ。ああ、仕事溜まってんだよな、残高合わせとか面倒な細かいのばっか。いやだなあ。冬眠したい。



1月7日(日)

 電車の音で目が覚めると、すでにガイとnonorikoはいなかった。多分、始発で帰ったのだろう。部屋を見渡すと、昨日私が最後に見たときよりも荒れているし、酒はほとんど空になっていて、私が眠ったあとにも宴が続いていたことが想像された。

 昼前に起き出し、うどんを食べた。
 定例の「昨晩の反省会」
 「で、昨日は何時までやってたの?」「憶えてない」
 「レコードに針が落ちて回ったままになってたよ」「なんとなくDJしてたのは憶えているけど・・・・」
 他にも不審なものがいろいろ残っていたのだが、二人ともさっぱり憶えてないようだ。

 それにしても、いきなりガイが来てびっくらしたという話題になり、それはいいのだが、あの馴染みかたはいったいなんなんだ、という話で盛り上がる。MYちゃん曰く「ああいうイギリス人も珍しいよ。なに言ってもウンウン聞くし、かといって喋らないわけでもないし・・・・典型的イギリス人とはかけ離れているが、かといって日本人的なわけでもないし」

 たしかにああいう人も珍しい。思い当たるとすれば、「かつて白かったころのタマちゃん」かな?「癒し系でとなりにいるとα派が出ているような気分になる」けど、タマちゃんはそれなりに「人間離れ」していたけど、ガイは薄気味悪いほど「まとも」だ。

 それにしても、「日英交流会」は私の知らぬ間に「個別交流」になっているらしく、明日MYちゃんはエドと会うらしく、Aに「ミヤノさん、出遅れてるよ!」と言われるが、別に競うつもりないんすが・・・・「あと、残っているのはルークなの?なんでルークだけ残っているの?」知らないよ。「じゃあ、ミヤノさん、ルークにしておけば!」どうしてそういう発想になるのか理解不能(笑)

 Aの英会話力向上のために、次回の「日英交流会」には呼ぶよとは言っていたのだが、MYちゃんに「手の付いてない外人を探すよう、エドにお願いしておいてくれ」と頼んでおいた。なにやってんだかいったい。
 昼過ぎにMYちゃん宅を出て、Aと話しながら帰る。
 Aの大ボスのアメリカ人のおっさん(その業界では大物らしい)が、実は「ハウス好き」でNYの有名クラブのオーナーとも知合いでどうやらVIP待遇だったようだが、「じゃあ、その人誘って遊びに行こう!仲良くなってアフターアワーズに友達引き連れて、そいつの住んでいるメイド付きの高級マンションに乱入するのだ!」と勝手に盛り上がる私。「だいたい、身近にいるんだからそいつ狙えばいいじゃん。玉の輿だよ」と無責任な発言。(トロいと責められたのでお返しは忘れない)NYのエグゼクティブ(彼の日給は私の月給よりも高い)のところに嫁に行った友人を訪ねていくなんていいなあ〜。高級フラットかなんかに住んでて、クラブは顔で(最重要)・・・・リムジンでお出迎えかなあ・・・・・と0.3秒くらい妄想の世界に突入する。

 Aがまた火曜日にコンファレンス・コールで早朝出勤なので、「前日に泊めて」ということなので、また掃除しなくちゃな。
 コンファレンス・コールでのAの仕事は「オフィスの鍵を開けて、エアコン付けて、お茶を出す。NY側も日本側も皆英語で、だだだー!と話しているのを『みんな何を話しているのかなあ』と横でおとなしく聴いている」というかなり可哀相なものであるが、がんばれ!

 NYにメールで書類を送ってもらうように頼んだのに、届いたのは全く別の書類だったとか、そもそも英文のメールもまともに書けないのに、上司の愛のムチで書かされて、結局その上司が「ほとんど全部直して」送っているようなのだが、Aの英語能力はやはり問題なので、今年から英会話学校に通うことになり「でも、3ヶ月ごとにレビューされるらしくて・・・どーしよー、成果があがらなかったら!」な状況なのだが、そもそもそういう人材を使っていることが謎だが、でも「もうちょっと英会話能力があればこいつは使える」と見込まれているのかなんなのかしらんが、Eコマース・ベンチャーに成り行きで身を投じてしまった元デパガ(靴売り場担当)の珍道中はなかなか聞きごたえがあるので、私を楽しませるためにも末永くがんばってほしい。

 ちなみに全く期待していないが、「会社が順調に伸びれば、いい給料出してもらって、ご迷惑(宿泊所担当)かけているお返しに、フグでもご馳走するよ」と約束している。(でも会社が上手くいったら、不要な人材となる可能性もあるのだが)
 あと、その会社では経理の人間を探しているそうなので「ミヤノさん英文会計できないの?うち、給料はいいよ(Aは該当外)」と言われたのだが、そんなもんやったこともやろうとしたこともなく「まあ、でも、そんな難しくないらしいから、変なやつにやらせるより、私に英文会計教えたほうがましだとは思うが、未経験者は信用されないからねえ」と傲慢なことを言っておいた。
 もちろん彼女の上司はMBAな方なので、英文会計くらいチョロいらしいが、なにせ忙しいので他人に教えている暇はなく、「できる人材」を探しているのだが、なかなか見つからないらしい。そうか、その分野はまだ層が薄いのかなあ?いっちょやっておいたほうがいいのかもしれないが、なにせ勉強嫌いでめんどくさがりの非野心家だからねえ。

 それに、傍で聞いてるのは楽しいが、自分が中に入るのはやだなあ、そんなジェット・コースターみたいなところ。私は「ときどきなら泊まってもいいよ。でもしょっちゅうは嫌だよ」という低い投資で十分です。この程度の投資なら「笑える失敗談」とか「ベンチャー企業の凄まじい日々短縮版」という配当が入れば十分ペイするので、リスクは少ない。上手くいけば、フグが食べられるらしいし。自分自身を投資するのはやーよ。



1月6日(土)

 MYちゃんがかみちゃんに「6日にうちに遊びにおいでよ」と言ったのが始まりだった新年会であるが、かみちゃん実家に帰って親戚一同にこてんぱにやられたらしく「あまり気が乗らないし、明日6時起きでマレーシア」だそうで欠席。
 私がマツーラも呼んでみると言ったものの、起きたら3時半だったので「こんな急じゃだめだな」と連絡を諦らめたし、「MZちゃんにも声かけてよ」と言われたのだが、年末メールしたままうんともすんとも返ってこないので電話しづらいので、結局、集まるメンバーは私とAだけか・・・・あれ?nonorikoは?
 
 なにやらnonorikoとAは互いに「向こうは自分のことあまり良く思ってないのかもしれない」と考えているようなのが発覚したので、「そういう誤解は解こう。来いったら来い!」指令を出したのだが、まあ来るかどうかわからないので、3人でしみじみと飲んでいて、Aは歯の治療で「根っこをいじくったら激痛がして鎮痛剤のお世話になり中なのであまりお酒は飲めない」というので、大量に買い込んだお酒をMYちゃんと私では処理しきれないと思っていたら、9時くらいにnonorikoから電話があり、「これから行きます。大物外タレも連れて行く」とのこと。

 「誰だよ、外タレって?」「nonorikoの言うことだから真にうけないほうがいいんじゃない?」
 と、全然期待していなかったのだが、やってきたのは昨年「日英交流会」に参加してくれたガイ君であった。あらあら、アーティスト同士で仲良くなってたのね。秋葉原マック館デートをしていたらしい。

 強力な酒飲みが二人追加され、なにやらAも煽られて飲み始めたので、あれよあれよという間に酒瓶が空になる。やはりこうじゃなくっちゃ。
 「仕事で英語があ〜〜〜」が最近の口癖であるAにガイを紹介し、「ほらほら、あんたいい機会なんだから英語の練習!」とハッパかける。
 MYちゃんがインタビューに行って「職種的にあわないからパス」した話をネタに「高速データ通信って英語でなんて言うんだ?」「液晶ってなんだっけ?」「アメリカからの電話にパードン?って言ったら、それは駄目だと言われた」「イギリスだとOKだけどねえ」「エクス・キューズミーなんだって」

 ガイはクリスマスに英国に帰っていたので、クリスマスの話題になり「クリスマス・プディング」は知っていたが、その翌朝に「フライド・プディング」という想像するだに恐ろしい食べ物が「伝統的」なのは初めて聞いた。しかも、そんなものにベーコンが添えられた朝食をクリスマスの暴飲暴食明けにほんとに食うのかイギリス人!ガイ曰く「てりぶる」だそうです。

 まあそんなんで、なぜか溶け込んでいる不思議な外人ガイ君を囲んで和やかに深酒していたら、やはり私が皆を先駆けて潰れ、用意してきた寝袋に入ると、ガイにも笑われたが、「これでグラストンベリーにも行ったのよ!」といつものセリフを吐いたら、さらに笑っていた。

 MYちゃんは「急にレコードかけたくなった」と立ち上がってDJ始めるし、Aが「じゃあ、あれかけて!」と盛り上げるので、なにやらいろいろ懐かしい名曲もかかる中、意識を失った。



1月5日(金)

 今日をやり過ごせばまた麗しの3連休だがんばろうと仕事していたのだが、就業時間間際に「また残高が合わない!なぜ〜」と嵌まってしまい、どうやら会計ソフトのバグみたいなのだが、いろいろ出力してみたが最終的には手作業になってしまい、「もうやだ、電卓なんて打ちたくない」と諦らめて帰った。なんか来週も忙しそうだな。
 でも、なんとなく自分ばかりが忙しくてなんだか損しているような気がしてきたので、「これはいけない兆候だ」と、重い残業疲れを押して久々にパラパラのレッスンに参加。

 またヘラヘラ笑いながら踊った。なんたらトウキョウという曲で、先生は「カッコいいかんじの曲です」と断言しておったが、ディズニーでパラパラなイントロにジンギスカン(ウ・ハ!ってやつね)を混ぜて、ナイト・オブ・ファイヤをちょびっと隠し味に入れたようなどうでもいい曲だったが、サビの「トーキョ〜」というところで、「これはパラパラ語というか、このポーズがトウキョウなんです」という、また人生において全く役に立たないようなことを憶えてしまっていいのか、まだV6の顔と名前を一致させる努力をしたほうがマシなのではないか(ジャニーズ系はTOKIOまでしか顔と名前が一致していない。いつも5年くらい遅れている)と、考えこむ暇もなく、手をばたつかせていたら終わった。

 ああ、やはりこの空しさは癖になる。今年もがんばろう。
 こういう、とほほなストレス解消が出来る自分は「心療内科」に通うことはないだろうと思いつつ家路につくと、Aから留守電があり「Kさん家に戻ったみたい」慌てて電話したら、Aが辛抱たまらなくなり電話したところ親が出て「ご迷惑おかけしました」だったそうで、本人とは話せなかったみたいだけれどもとりあえずよかったよかった。

 なにかと落ち込んでいる友達が多いので、懲りずに「人生を楽に生きる方法」を考えた。パラパラ・レッスンに通う暇もしくは金の無い人にも同じくらいの高い効果が得られる優れもの。

 ハサミをふたつ用意します。たいてい、紙きり用と台所用もしくは布切り用と、バラバラな品揃えになるだろう。それを両手に持って、チョキチョキさせながら、できれば声を出して「バルタン星人。ふぉふぉふぉ」と言ってみて、勇気があればその姿を鏡に写してみると、「うおおお!あたしなにやってんの〜?」と、その姿に愕然として、とにかくその行為を忘れ去るためにとっとと寝ようと布団に潜り込むことができるので、その前に何に悩んでいたのかは一晩忘れられます。「バルタン星人」がピンと来ない世代には「カリスマ美容師」でも有効ですが、「シザーハンズ」にしてしまうと、やや落ちるというかさらにもの悲しくなるので要注意。

 って、そんなんで浮上できる人はそもそもたいした悩みなんてないのであった。
 やはり「人生を楽に生きる方法」でベストセラーを狙うのはあきらめよう。



1月4日(木)

 なんとか朝起きて、ふらふらよれよれしながら会社に行く。出社率はまあまあ。なにせ年末年始が正念場な親会社を持つゆえ、早い人は2日から働いている。
 とにかく仕事は溜まっているので、黙々とやっていたが、昼過ぎにはだるくなってきた。昨日、せっせと年賀状の返事メールを送ったので、お返事が来たかしらと思ったが、一通しか返ってこなくてションボリする。皆、まだお正月モードなのかしら。年賀状でしか交流のなくなった友人・知人には、このページもご紹介しようと宣伝したのだが、その一通の返事には「このアドレス間違ってますよ。勘で入ったけど」
 ああ、また自分のアドレス間違えてやんの。やはり飲みながら書いてはいけないようだ。

 家に帰ると叔父からの留守電。「またメールが返ってきたよ」
 電話して確認すると、昔のアドレスを今のものに変更したはずなのだが、頭だけ直っていなかった。慣れないマックなので間違えたらしい。ということにしておこう。それにやはり酔っ払ってたしね。

 今年の目標は「禁酒」にしたほうがいいのだろうか?
 そういう無理なことはやめておいたほうがいいと思うというより「ぜってーヤダ」なのだが、昨日の夕方ぼんやりと去年の日記を読んでいたら、自分の文章があまりにも「荒れて」いるのに愕然とする。
 なので、いっそのことこんな目標がいいのかもしれない。

 (かっこ)の多用禁止。「・・・・・」の多用も禁止。
 「てゆうか」「つうわけで」「やっぱ」もやめよう。
 「超」は意図的に使っているので、必要ならばよし。
 (笑)なんて使っていてはダメだ。そういうものは行間から漂ってこなくてはならない。

 大人の女に相応しい、「匂いたつような文章」を目指すのだ!と、今日も職場でぼんやりと考えていたのだが、やっぱそんなことするとストレス解消どころか余計にストレス溜りそうなので、や〜めた。

 行方不明の友人は発見されたのかどうか、とても気になるのだが、電話して確認する勇気もない。なにか手助けできるわけでもないので、おとなしくしているほかないだろう。一応、心配はしていますので、これを読んだらなにか連絡くださいね。

 しかし、去年のいろいろなトラブルを思い起こすと、「愛憎表裏一体」がキーワードだったかもしれない。
 私も昔、職場に大嫌いな男がいて、何回かそいつを殴る夢を見たくらいだった。でも、それを繰返すうちにだんだん怖くなってきたのだ。「夢に見るくらい嫌いなのと、夢に出てくるくらい好きなのは、とても近い感情だ」と気が付いたのである。だって、職場で一日中「なんとかあいつをギャフンと言わせたい」とか考えているんだもの。「好き」と「嫌い」はメビウスの輪のように境目がないようだ。
 実際にその彼ではなかったが、他の男性社員といつも殴り合いになりそうなくらいケンカばかりしていた女の子がいつもまにかケンカ相手と付合っていたということがあって、笑ってしまった。そういう微笑ましいのはいいのだが、逆のパターンだと傍からみていても辛いのだけど、そういうことはけっこうあるようだ。
 
 信頼している相手に裏切られたと思うと皆ものすごいショックのようだ。「裏切る」と言ってもたいしたことではないのだが、それを「ただの友達」がやるのとでは傷の深さが比較にならないのだろう。「だろう」と他人事のように書いているのは、自分があまりそういうふうに他人を信用した経験というか記憶がないからだ。

 話がまとまらないが、先日友人が発言してふと気になったのは、「あの人、自分が落ち込んでいるときはあんなに相談していたのに、その相手が落ち込んだときには冷たいんだ」とかいう言葉。そりゃあ、私にもそう思った経験はある。自分に愚痴をこぼしていた友人に自分が愚痴をこぼそうと電話してみたら、あまり相手にしてもらえなかったときとかありますよ。
 でも基本的に他人の話を楽しむので「で、そんでどうなったの?」と聞いているのが楽しいので聞いているのであって、たとえ眠くても「こんな夜中に電話してくるということは、なにかすっごいことが起こったのかもしれない」とワクワクしながら延々と聞いたりするが、皆が皆そうではないことはわかっているし、「他人の愚痴を聞く余裕があるとき」と「眠いから寝たい」「めんどうだ」なときがあるのもわかるので、「自分があんだけ付合ったんだから、あんたも付合え」という発想はないのだが。冗談半分では言いますけどね。

 昔、かなり気の合わない女の子がいて、中学生のころだったが、いつも5人くらいのグループで映画を観に行っていた。「地球へ」とかアニメが多かったのだが、ある日その女の子が、「この映画が観たい」と言ったのが、人気タレント主演のくだらなそうなやつで、なんだか忘れたがタノキントリオとかが出ているやつだったかもしれないが、とにかく「アニメ好き一派」が「え〜そんなの観たくない」と言ったら、その子が怒り出し、
 「私はいつも皆に付合って観たくもない映画観に行ってるんだから、たまには私の観たいのにも付合ってくれたっていいじゃない!」
 と、言ったので、目が点になった。他の子は仕方なく付合ったみたいだったが、私はガンとして「観たくないものは観たくない」と行かなかったな。

 わけわかんなくなってきたが、「あの人がどうしても行こうっていうから」と行くのなら、もうそのこと自体で完結させようということ。それを貸したお金のように後で返ってくるものだと思わないほうがいいと思うし、実際にそうやっている人のほうが楽に生きているだろう。お互いがそういうメンタリティだとそういう意味での「変な信頼関係」を築いていないので、「今夜遊びに行かない?」と聞かれても「眠いからやめとく」と言いやすいし、こっちも気軽に誘いやすい。多少気が乗らなくても「しゃーねーな付合ってやるか」と出て行くときもあるが、それは「もしかしたら、すごく楽しいかもしれないし、それにこの人がそれに行きたいという気持ちは応援したいので、向こうが楽しんでくれるならそれでいいか。愛ね〜」でいいのです。

 でも、そういうことでトラブルになる人達はどうしてもそういうお気軽には考えられないようで、「行かなければいけないのだろうか?この間は付合ってもらったし」となり、もし事情があって付合えない場合には「なんて申し訳ないことをしてしまったのだろうか。むこうは私を薄情な人間だと思っているのではないか」と考え込んでしまうようで、それでだんだんと泥沼にはまっていってしまうようなのだ。片方だけそうならなんとかなるのだが、お互いそうだと「心理戦」に突入してしまうので、間に入って両方の話を聞いても何が問題なのかさっぱりわからなかったりする。

 まあ、女同士だとこんなもんだが、事態が泥沼化すると男女間の揉め事に似てくるようで、「向こうが自分を尊重していない」とかいうことになり、「じゃあ、あなたはあの人のことが好きなの?嫌いなの?それがまず第一でしょう」と言っても、「向こうは結局、自分のことなんてどうでもいいと思っているんだ」と、相手のことばかりで自分の感情をごまかしてしまうのだ。

 まず、この原則は思い知ろう。「人間は誰でも自分が一番大切なのである」
 自分勝手なのもわがままなのも当たり前なのである。そして、他人に尊重される前に、自分を尊重しよう。どう考えたって、自分のことを一番好きなのは自分のはずだ。そして、ふつうは「自分と自分が相思相愛」だけじゃあ、愛情があまるので、他にもちょこっと別けてさしあげよう。そうすると運がよければ、向こうも自分に愛情を返してくれるかもしれない。

 自給自足の農家と漁師があまった食料を交換し合うみたいなもんだろう。でも農家がダイコン採れすぎちゃって、漁師にたくさんあげたからって、「おかしいな。なんであの漁師はお返しに鯛を持ってこないんだ」と悩んではいけない。ダイコンを無駄にしなくてよかったと喜ぼう。たまたま不作の年に、漁師がたくさん鰯がとれちゃってどっさり持ってきてくれたら、大喜びすればいい。そのときゆとりがあれば、立派なカボチャを持っていけばいい。カボチャを思い切り自慢することを忘れずに。鰯をくれたから悪いからではなくて、あくまでも「カボチャ自慢」なのだ。そして漁師も不漁らしいが、こっちもぎりぎりのときにはこっそり隠れて食べようか、漁師が飢え死にするとあとで困るので、ちょっと分けてあげるのかは悩みどころだが、そこで分けてあげたとして、翌年逆の立場になっても漁師が助けてくれなかっとしても、飢えているのは不作だったせいなので「漁師が裏切ったから」ではない。

 と、こんなこと言うからわかってもらえないんだろうなあ。内容よりも「ミヤノさんは農家と漁師について熱く語っていた」としか思われないのはなんとなくわかってますって。
 でも、このくらい極端に「人間不信」だと、逆に「なんだみんな思ったよりもけっこういいやつじゃん」と思えるので、私はうまくやっているのですが、この方法は万人には理解されないんでしょうかね。私が「こうすれば人生は楽になる」という本を書いてもベストセラーは無理だろうな。

 さて、長々と書いたが、先に書いた目標はおおむねクリアしたな。やろうと思えばなんとかなるもんだ。



1月3日(たぶん水曜日だと思われる)

 やっと自分の布団で眠れるうれしさよ。実家はバタバタしていたので、なかなか安眠できなかったのだ。
 朝の10時に起きて洗濯するつもりだったが、暖かい日の射す中まどろむ幸せ絶ちがたく、「やはり正月は寝正月にかぎる」と目覚ましをなだめてからまた布団にもぐり、「結婚式には何を着ていこう。地味なほうがいいのかな」とか考えていたら、電話が鳴った。

 中年女性の声だったので、寝ぼけ頭で「あれ?図書館はまだやってないよな。じゃあまた、エステの勧誘?」と警戒していたら、「Kの母ですが・・・・・」
 寝ぼけ頭でぼんやりと「そうか、きっと死んじゃったんだ。葬式のお知らせかなあ」と思っていたのだが、それは考えすぎだった。
 「Kがそちらにおじゃましていると言っていたのですが、いますでしょうか?」

 ここ数ヶ月、電話もメールもなかったし、きいてないよ〜!どうやら暮れの27日に「友達の家に行く」と出ていき、大晦日までは連絡があって「明日帰る」と言ったきり、3日になっても戻ってこないので電話してみたらしい。もう一人の友達Aの電話番号を教えてあげた。
 すぐにAから電話があり、彼女のところには年末にメールが来ていて「Aちゃんちにいることにしておいてください」となっていたのだが、どこに行ったのかは知らず、まさかそのまま帰ってないなんて知らなかったのでかなり慌てたらしい。

 「まさかEさんち?」「それはないでしょう。親もEさんちではないと言い張ってた」
 KとEが去年からうまくいってなくて(って別にレズのカップルではないのだが・・・・いろいろ複雑)秋ごろほんとにゴタゴタして、その心労もあってKの状態がかなりよくないらしいというのは聞いていたが、親のその様子だとかなり悪く言われているようだと察する。
 とりあえず、もしやということもあるので、Eに電話してみるが「最近、Kから連絡あった?」「うん、あったけど・・・」「いつ?」「えっと・・・・10月くらいかな?」というので、「実はね・・・・」と説明するが、Eも他にどこに行っているのか思い浮かばない。

 まあ、EとKが一緒にいると「インタヴュー・ウィズ・バンパイヤ」のブラピとトム・クルーズばりに「良くない」と私は思っているので、仲直りしていないのはいいのだが、さてどこにいるんだ?
 「私のせいなのかな?」とEがやや暗くなったので「それもあるのは否定しないが、そもそも病気なんだから」といろいろと反省会をしていたら長電話になってしまい、「うう、洗濯があ」と思いつつ、Aにまた電話して「やっぱEのところではない」
 Aによると、「親がいうのには群馬だかの友達の帰省に付合うっていってたらしいんだわ」
 もともとKはそれほど友達が多くないので、そうなるとKRさんか?でも、二人は仲良かったんだっけ?ともかく私はKRの電話番号も知らないし、3回くらいしか会ったことはないのだが、EとKとKRは「ドラムン・ベース繋がり」で、KRもやや「吸血鬼組」なので、その可能性はあるかもしれない。なので、またEに電話して、KRの電話番号を聞き(でもEによるとKRは年末大阪に行くといっていたのだそうだ)、かけてみるが不在。PHSはかからない。

 ううむ、いかんよKさん!親に心配かけちゃあ!って自分も心配かけどおしだが、一応最低のルールとして「生死の心配を親にかけてはいけない」というのは人間としてというよりも生き物として守らなければいけないだろう。
 まあKはいつも「家にいると息がつまる」というわけで、いつもEの家に入り浸っていたのだが、最近はずっとおとなしく家にいたらしいが、抜けたくなったということはかなり回復している証拠なのかもしれないが・・・・

 というわけで、不穏な電話に振り回されて、洗濯をはじめたころには日もすっかり傾いていたが、明日から出社なのでなんとか洗濯だけ済ませた。なんだか妙な年明けだ。

 今年は年賀状出すのをさぼっていたのだが、20通くらい年賀状をいただいてしまった。でも多くはメールアドレスが記載されていたので、慌てて今日は「年賀状ありがとうメール」を出しまくる。HPのアドレスも書いたので、初めてご覧の皆様、私はなんだか元気でやっておりますです。
 さあて、明日から出社だ。起きられるかなあ。



1月2日(何曜日なんだ?曜日に意味がないにゃ)

 昼前に起きて、慌ただしく朝ご飯を食べて祖父母宅。
 四谷で南北線に乗り換えて、初めて「麻布十番」駅に到着。ほんとは「赤羽橋」駅が一番近い。「大江戸線」が祖父母が健在のうちに開通したことが、2000年で一番喜ばしいことだったかもしれない。工事計画が延びるたびに心配したものだ。

 なにやら大量の食べ物が用意されているのも例年のこと。祖父母を同居している叔父(母の兄)が「ミヤノにメールしたが返ってきた」というので、自らメールアドレスを変更してあげたりした。掲示板を覗いてみると「松飾り」がでんと置いてあったので「正月モードになっとる!」とバカウケしていたら妹に不思議がられた。

 実家と祖父母宅に行って、うちの正月はお終い。親戚少ないから楽。ばーさんは相変わらず「200年前から(?)親戚のうちの息子が今33歳だか34歳でいい子なのよ。両親もいい人だし。築地に住んでいるんだけど、会ってみる?」と壊れたレコードのように繰返すのをてきとうに受け流し、母も負けずに「お父さんの会社に、独身の人が何人かいるのよ」というのをテキトウにあしらいつつ、叔父が叔母(叔父にとっては弟の嫁。中学校の教頭をしている)に「教育論」をかたむけているのを微笑ましく聞きつつ、大量の食べ物をビールで流し込んでいた。
 叔父(母の弟。中学教師)は、酔っ払ってなぜか「僕はこのあと、渋谷に行くんだ」「なんで?」「渋谷はいい街だ」とごねていた。

 祖父母はそれなりに年をとったが、身の回りのことは自分達でできるし、一族皆健康なのはなによりだ。
 祖母が大量に食べ物を用意したのをなじる母であったが、そういう母も「ほうれん草のおひたし」を用意してきたのだが「ほうれん草12把も茹でた」と自慢しているあたりに遺伝というか文化の伝達なのかしらないが、ほぼ同じ性質。言動もほぼ同じなのがすごい。(これは半分笑い事ではない事態である。私も20年後に「大根サラダ15人分。大根3本使用」などを並べることになるのだろうか?)

 両親と叔父一家が先に帰り、そのあと妹とうだうだしていたが、遅くなってきたので一緒に帰った。叔父が十番駅まで見送ってくれた。
 妹と弟の話題になり「小姑二人いて、相手は脅えているのではいか?」「でも写真観たけど、まともそうないい子みたいだったよね」「ああいうのがけっこうあまっていたりするんだねえ」「おとなしい子はわりとあまっているんだよ」「それにしてもこれでしばらくお母様は忙しくなるだろうから、よかったねえ」「うまくいってほしいよね〜」と、お互いに軽い安堵と多大な期待は隠せない。

 それにしても、弟に嫁が来たとしても、うちの母は「ムスメというものは正月に帰ってきても、食事の支度も手伝わず、でんと座って飲んで食べてばかりでけしからん」と嘆いていらっしゃるので、これで食器洗いでも手伝おうものなら大感激よ。(よその家があまりにもしつけがいきとどいているのでまた己の教育の失敗を嘆くかもしれんが)よかったわよね〜。弟も女性に望む家事のレベルはかなり低そうだし。やんちゃな姉妹に挟まれて気の毒な弟ではあったが、幼少時より女性に変な幻想を抱かぬよう厳しく育てられてきたし、「なにか文句言うと3倍になって戻ってくる」という宇宙の真理は身にしみているはずなので、その成果がよい方向に向かうといいのであるが・・・・
 
 今後も弟の嫁を引き立てるために精進しなくてはと、年明け早々心に誓う、よき姉なのであった。かなりうかれている。
 でも、正月休みもあと一日。年末放棄した掃除洗濯くらいはかたづけたいものである。



1月1日(元旦)

 大晦日の夜7時には実家に帰り、両親と3人で晩御飯を食べながら、紅白歌合戦を観つつ「最近の若い歌手は全然わからないけど、演歌歌手も全部同じにみえる」という母の講釈を聞きつつ、やはりピンクレディは偉大だし、アリスもすごいぞと単純に感激しつつ、年が明け、電波少年はなんだかよ〜わからなかったが、父と蕎麦を争うように食べ(どうして一人っ子のくせにあんなに食べるのが早いのだろうか?うかうかしていると全部食べられてしまう)、母と初詣に向かう。

 寺への途中で母が「このおうちはね、お婿さんが相場で失敗して、土地を全部手放しちゃったのよ・・・・・」「その話って、前も聞いたような気がするけど・・・・私は初詣のときしかここを歩かないから、去年も同じ話を聞いたんじゃないの?」「あら、そうだったかしら?」他人の不幸を嬉しそうに話さないようにたしなめつつ、暗いお鷹の道を通り、国分寺へ。
 「あんたが良縁に恵まれるように、よくお願いしなくちゃ」と繰返す母を横目に私は「世界平和」でも祈るかねえ・・・・・
 神社にお参りしてから、大太鼓を叩き、寺にもお参りしてから、鐘つきの行列がそれほどでもなかったので15分ほど並んで鐘もつき、帰宅してからお風呂に入って寝た。

 誰かが帰ってきた気配がしたので「何時なんだ?」と思ったが、あとで7時ごろ帰宅した妹だと知る。それからしばらくして、枕元の箪笥を開ける気配で目が覚めて「これから出掛けるから」と父の声。職場でなにか会があるようで集合らしい。また寝ていたら、昼前に弟到着。船橋大神宮に初詣してきたようだ。

 昼ころやっと起き出してお節料理を食べる。やっぱりもらったぜお年玉。(なにげに自慢する)
 東京近郊(弟は船橋在住)に固まる一家だが、揃うのは珍しいのである。だけど、いつもと変わらぬ正月のはずだったが、今年はなんと大ニュース!弟がもしかしたら年内に結婚するかもしれないというのだ!ひょひょひょひょひょ・・・・・・(先を越されたショックでおかしくなったのではなくて、心からよろこんでいるのであります。念のため)

 こ、これで私も念願の「義姉様」か?ふへへへへへ・・・・なんてすてきなの!弟も妹も私のことを「おねーちゃん」もしくは「のんちゃん」と呼ぶし、他人から「ねーさん」呼ばわりされることは多いが、他人から正当に「おねえさん」と呼ばれるのはなんだか快感だわきっと。と、わかのわからない感情にかられ、ニヤケる不気味な姉。単なる危険人物。

 そ、それに、それに、弟の彼女は「30歳になるまでに式を挙げたい」と考えているらしい、「とってもまともな女性」のようなのも感激だ!
 なにせ、姉は「30歳になったし、インドでも放浪してみるか」と思ってしまって、実行してしまった「かなりまともではない女性」なのだが、「まともな人」にかなり憧憬を抱いているので、そういうの大好きよ。
 そ、それに、それに、そういう人だったら「早く子供も欲しい」とか考えてそうだから、夢の「甥っ子もしくは姪っ子と遊ぶ/遊んでもらう」が出来るかしら?ほほほほほ・・・・・男の子が産まれたら、「鉄道セット」買ってあげて「で、あたしが買った模型だから、あたしがゴジラね。まあ、あんたは地球防衛軍つうことで」と言って、思う存分奇声あげながら破壊するんだ。(友達んちだと、遠慮してしまってあまり本気で怪獣役ができない)そんでそんで、「モスラが巣をつくりました」と言って、トイレットペーパーでぐるぐる巻きにしたりして・・・・うう、楽しそう。と、姉はすっかり近未来に思いを馳せてぶっとんでしまい「新世紀の抱負」どころではなくなる。

 しかし、最も期待しているのは「母の関心が当分そっちに向けられる」ことであるが、「こうなったら、あんたも・・・・」とますます意欲を燃やしているようで、そちらはあまり期待できないようであるが、まあこのまま順当に物事が進んでも、いろいろやることは多いだろうから、今年はいろいろおもしろそうだわい。(まだ正式になにも決まってないので、弟を知る方は内緒にしておいてね)


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