可燃物な日々

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 今年の日記はこれでお終いです。
 今年の3月から書き始め、おかげさまで無事に年を越すことができるようです。

 思い起こせば17歳のころ「2000年を迎えるときは、33歳なのかあ・・・・」などと想像していて、それは遠い未来のはずでしたが、そんな感慨にふける間もなく、「21世紀は34歳で迎える」ことになり、この未来は全く想定していなかったので、現在の自分は17歳の自分からすれば「想像を絶する遠い近未来」に突入しているのでしょう。

 そういうわけで、暗闇を手探りで歩いているような人生の一部をここに書き出していたつもりですが、どうしても「飲めや唄えや踊れやなキリギリスOL(しかも自分で言うのもなんだが、すでに妙齢というよりは年増だろう)のあきれた日々」になっているようで、「こんなの書いている自分が謎だが、読んでいる人がいるということもかなり理解不能」なのですが、こういうのを「踊るアホウに見るアホウ」というのでしょうか?

 それなら「どうせアホなら踊らなにゃ・・・」というのは現実世界におきまして言葉通り実行しておりますので、ここはきっとその行為の「テキスト版」なのでありましょう。ですから踊りが下手でもあまり気にしている場合ではないのです。金払って踊ってますからね。ハハハ。
 というわけで、自嘲と自己愛のジェットコースター状態にお付き合いいただきまして、メールや掲示板などで励ましてくださった方々には深い感謝を捧げたいと思います。来世紀もたぶんこんな調子で自分が飽きるまでやると思いますんで、どうぞよろしく。

 以上、今世紀の締めの一言でございました。来世紀に向かっての抱負や目標等は、これから実家(電車で40分)に帰って紅白歌合戦でも見ながらゆっくり考えることにいたしましょう。
 では、よいお年をお迎えください!



12月31日(日)

 K子さんちでの忘年会は結局、私とかみちゃんとJ君とAと昨日久しぶりに会ったヤナピーも来た。計6人。
 「今夜はDVD大会」ということで、かみちゃんらが先にレンタル屋で借りていてくれたのだが、まず最初に「イージーライダー」を観た。皆なんとなく観たとがあるのだが「どういう話だったけ?」「あんまりこれと言ったストーリーがないんじゃなかったけ?」という状況だったが、K子さんによると、このDVDにはおまけのインタビューがついていて、本編を観てからそれを観ると面白いのだそうで、じっくり本編を拝見してからそのオマケを観ると、ピーター・フォンダやデニス・ホッパー(もちろん皆に「あたしサイン持ってるんだ!」と自慢は忘れない。「どこで貰ったの?」「サイン会!」けっこううけた)が当時を振り返るのだが、それがなかなか爆笑もので、「冒頭の麻薬取引の場面はコカインを想定して、粉にしようということになったのだが、撮影当日、デニスは本物を持ってきたんだ。鼻から吸ったらツンと来たよ」とか、「ジャック(ニコルソン)は凄いよ。キマっててもちゃんと演技したもんな。でもよく画面を見ると目の焦点が合ってない」などと、「ラリラリでやってたんだねえ?」な裏話満載だったが、一番おかしかったのが、ピーターが撮影後にビールを飲もうと思ったら、どうしても腕が持ちあがらなくて飲めない。その日は一日中、チョッパー握ってたので、ずっと手を上に上げて、しかも手がぶれないうようにビシっとしていたから、手が持ち上がらなくなっちゃったんだって!
 バカウケした。

 ピーター・フォンダで思い出すのは、ある晩布団の中で「あれ?ピーターとジェーンの父上の名前はなんだっけ?」と唐突に考えてしまい、必死に思い出そうとするが、かの名優のファースト・ネームがどうしても出てこない。「どうしよう、このままでは気になって眠れない」と悩んだあげくに「たしか、DAVIDとかJIMみたいな平凡な名前だったはず」というわけで、「じゃあ、どうせ眠れないのなら、Aから挙げてみよう」ということになり、羊が一匹・・・・のように「ADAM、ANDY、BOB、BRIAN、CHARLS、CRIS、CARL、DAVID、DAN、DONALD・・・・・」と挙げていって、「このままやっててTIMとかWOLFとかだったら泣けるなあ。もっと恐ろしいのはZまでいってもヒットしなかったら・・・・」と不安になりながらも「ED、ERIC、FRED・・・・・」とやっているあたりで、「わかったHENRYだ!」と思い出し、安らかに眠れたのだが、それ以降「フォンダ一家」の誰かを観るたびに「ADAM、ANDY・・・・・」と発作的に並べたくなるので困っている。

 ちなみに、車内のポスターでとある有名女優の写真を見たときにも「あれえ?この人なんて名前だったけ?」と思い、また「ABC検索」をしようかと思ったが「たしかそういうわかりやすい名前ではなかったはず」と思いとどまった。そのときは、さっそくネットで検索した。「カサブランカ」で探したらすぐに発見。「そうそう、イングリット・バーグマンでした。よかったABC検索しなくて・・・・人間の記憶って不思議ね」と感心した。

 また、話しが横道に外れた。K子さんちのDVDセットは画面もでかいしフラット画面だし、スピーカーも最高で、これはかみちゃんが「またK子さんちでDVD観たい。あそこは天国だ」と言う意味がわかった。35万円かあ。ふうー。でもそのお金があったとしてもうちあれを置いたら、部屋占領されちゃうよな。

 そして夜食を作りながら、K子さん所有の「ファンタジア」のオリジナルと最近のを見比べて、その後はかみちゃんが「ずっと観たいと思ってた」という「MICROCOSMO」とかいう「ミクロな昆虫世界の記録映画」で、なんかそれはとても私の苦手な「足のいっぱいついてる生き物」が出てきそうで、恐怖映画よりも恐ろしげだったが、案の定、けっこうケムンパ系が登場して「どえええ!出た〜!こわい〜!ケムケム消えたら教えて!」と目をつぶってたりしたが、ケムケム以外はとても美しく、なかなか楽しかったが、「カタツムリの官能」はちょっと濃厚すぎたかな(笑)
 二匹のカタツムリががっぷりからんで、フレンチ・キスのように濃厚にウネウネと離れない。「カタツムリには抱かれたくない」と思った。
 でも半目を開けつつ観た毛虫の行進はすごかった。一列に並んでムクムクと前進するのも恐ろしかったが、その行列二組が合流するのだが、きちんと交互に入るのである。あの映像は悪夢になりそうだ。

 おぞましいものもあったが、かなり見ごたえのある映像で「やっぱこれ欲しいわ」と感激するかみちゃんに、「こういうの好きだったら、こんなのもあるよ」とK子さん所有の「BARAKA」という世界中の宗教行為や風俗や武装や風景などが淡々と流れる映画を観る。なんの解説もなしにいろいろな映像が流れるので、皆の知恵を結集して「これはカンボジアだねえ。アンコールワットみたい」「どっちにしろクメール遺跡っぽいよね」「これは香港の九龍?」「あ、でもラテンアメリカだなあ」「これなに?油田?」「なんで火が出てるの?」「油田火災?」「でも油田ってガス燃やしたりするんじゃなかったけ」などとナマクラ地理知識比べ。

 そうこうしているうちに朝になり、仕事帰りだったAとJ君は寝てしまっていたが、他の4人でよもやま話をしていた。ヤナピーもやっとまともな仕事に戻ってもう半年たつみたいだし、やはり昨日会った村上君は「大晦日にデリーでDJする」のでインドに旅立ったらしいし、皆それなりにやっているようで、入院していたMG氏も、もう退院したらしいとの情報を得て安心した。年末も病院かもと聞いていたので「正月に帰宅させてもらえないとしたらかなり悪いのでは?」とちょっと心配していたのだが、大丈夫みたいだ。

 そういえば、「新世紀を迎えるレイブ@モロッコ」に行った人はいたのかK子さんに聞いたら、「あれは中止になったんだって。アメリカ人とイスラエル人にビザがおりないみたいで、アメリカ人はともかくイスラエリーがいないパーティーなんて考えられないでしょう」とのこと。イスラエルとモロッコはなんとなく想像つくが、アメリカ人が入れないなんて、なんなんだ?パレスチナ紛争のため?そもそも、モロッコでやると企画された段階ではそういう問題はなかったはずなので、最近の措置なのかしらん。

 来年早々にアフリカで観られる日食も「また、前のハンガリーみたく日食レイブあるのかねえ?」と聴いたら、日食観られる地域が元なのか現なのかともかく紛争地域で地雷がかなり埋まっているらしく、「パーティーやってる場合じゃないし、ホントの日食マニア(?)も命懸けらしい」とか聞いたのだが、どこもそんなんでやーねー。と、世の平和を祈ろう。

 かみちゃんはやはり今夜のお台場ビッグサイトでのイベントに行くようで、「そろそろ帰って寝たい」というので、J君を起こし、私とヤナピーも一緒に帰ろうとしたが、Aは寝たままで、「この人、仕事で疲れてるみたいだし、今日は休みで家に帰ればいいだけだから、まだ寝かしといて」と放っておいて先に帰った。

 K子さんは来年の6月までは働かない予定なので、「またDVD大会やろうよ!」と盛り上がる。たまには大勢でわいわいやりながら観るのも楽しいもんだ。



12月30日(土)

 午前12時半に下北沢に着くと、なんと小田急線が止まっている!なんだなんだ人身事故か?事情もよくわからないまま、慌てて井の頭線の渋谷行き最終に飛び乗り、渋谷から山の手線で新宿へ。
 なんとか歌舞伎町のリキッド・ルーム前のロッテリアに1時に到着。はあ、よかった、もう帰ろうかと思ったよ。

 かみちゃんとJ君がすぐに来たが、かみちゃんが「N部さんから10分くらい前に電話があって、下北にいるらしい」って、小田急線止まってるんだよ〜!来れるのかな?と心配していたら、N部さんの友達のテツ君が来て「梅丘から来たけど、12時45分にやっと動いた」というので、じゃあきっと来れるねと安心していたら、すぐに来た。

 そんなこんなで、1時半くらいにやっと入場できた。
 中はそれほど混んでなくて、なにやらフリージャズっぽいバンドのライブがやっていて、そこそこ盛りあがっているのが不思議。DJが井上薫になると、やはりジャズっぽいトライバルなかんじのをかけていて、かみちゃんと「ライフ・フォースのニックみたいだねえ」と語る。行き着くところまで行くと、こうなるのだろうか?でも、けっこうかっこいい曲もかかるし、「ジャジーなエレクトロ」は今年のガルニエの新譜もそうだったし(デトロイト回帰ってかんじだったが)パルシンガーなんかも「ラウンジ系で踊れるテクノ」だったし、今後のインテリジェンス系の主流になるのかもしれない。でも、がー!と盛り上げて「いえーい!」なノリではないので、人を選ぶんだけどね。

 あたくしは当然「選ばれし者」なので(笑)こういうのは好きだ。ミックスマスター・モリスもかつての切れはなくなったが、「世界中のあらゆるリズムを集結」していたし、最近みかけなくなったが日本ではムードマンなんかがそういう「変態ジャズというか南国系」な音を収集していて、通好みだった。(関係ないけど、ムードマンが○通社員だというのはホントなんだろうか?マニアックなどで回しているキャプテン・ファンクはほんとに○通らしい。ケン・イシイが元○通なのは有名な話なので、なにげに○通はテクノ界に人材を輩出しているようだ。博○堂はここでも水をあけられている)

 などと、「テクノの行く世紀来る世紀」に思いを馳せつつ、フロアでおしゃれに踊っていたら、いきなり音が変わる。
 そう、この「音が変わる」という感覚は実際にこういうところに来た人しかわからないだろうけど、なんか音の厚みというか空気が変わるのだ。日本人DJから外人DJに変わるときにときどき起こる。多分、同じピアノでも、音大生が先に弾いてからポリーニなんかにバトンタッチすると「へ?同じピアノなの?」と思うのだろうが、そういうかんじだろう。

 と、びっくりしていたらDJはやはりムーチーになっていた。曲調はやはり変拍子のジャズ系なのだが、その音の重ね方が半端ではなく、一言で表現するなら「こ、これやばいっすよ!」なのだが、近くにいたムーチー信奉者歴数年のN部さんに「ムーチーになったら、いきなり音がやばくなったね」と話しかけたら、「これからだよ」と自信ありげ。

 たしかに相変わらず踊りにくい音ではあるのだが、「これはケンカを売られてるつもりで受けなくては。ムーチーとタイマンよ!」とじっくりとリズムを捉えると、ふっとはまれてそのままもう踊っているというよりは踊らされているという感じになる。リズムは繰返されたり、細かく変化したりするのだが、いったん捕まえれば(捕まれば)、いつのまにかそれに合わせて自分のステップも勝手に変わっていくのだ。
 うわあ、このかんじは初めてミックスマスター・モリスの音を聴いて「なんなんじゃこれは?なんかキモチワルイけど、キモチイイ」と驚いたとき以来かなあ。やはりムーチーはただ者ではなかったようだ。苦しみながらも、ここまでたどり着いたのだ。その音は自信に満ち溢れていた。

 イエローでは定期的に回しているようで、なにげに外人客も多く、口コミで広がったのだろう。もうテクノもトランスもハウスもドラムン・ベースも「新しいの最近ないね」なんて言っている人にはぜひ聴かせたい音だった。別にパーツは目新しくないのだが、なにが新しいのかときかれても困るのだが、でも今まで聴いたことのない「雰囲気」なのだ。

 というわけで、「すごい、すごい、すご〜い」と調子に乗って踊っていたのだが、フロアに見覚えのある「変な踊り」をする男を発見。ヤナピーだった。一人で来ていた。「だって、ここ。行き付けの飲み屋みたいなもんだもん」
 久々の再会だったが、元気そうだった。(酒臭かったけど。忘年会帰りかな)同じ年の友達が元気に踊っているのはいいことだ。

 そのあと、なぜか村上君まで出現して「来年2月にデプス・チャージとやるから」と自慢気。現在MG氏が入院しているが、そういえば去年の暮れはAから「村上くんが入院しちゃったって!もう、今度こそ死んでしまうかもしれない!」というメールが来て、それが今年の年初のゴタゴタの始まりだったことを思い出す。
 でも、村上君はどうでもいいが(笑)デプス・チャージが来るんだ。イギリスでは、スクエア・プッシャーなんかと活動している、やはりインド音楽とかかける変態系DJである。楽しみ。2月には、パルシンガー一派のハーバートも来るらしくて、なにやら21世紀も楽しそうではないですか!

 つうわけで、「20世紀、私はたくさん踊ったし、かなり楽しかったと言えよう。ありがとう20世紀!あたくし、21世紀もこのまま踊りつづけるわ。だって楽しいんだも〜ん」な気分になり、ガツガツ踊っていたが、さすがに5時半になったら腰が痛くなり「大人は引き際が肝心」とさっさと帰る。

 午前中、大家さんが部屋の鍵を最新のものに替えてくれたので、それで起こされ、また眠る。そのまま昏々と寝ていたら、6時に電話。
 かみちゃんが「これから、K子さんちで忘年会しよう!」というので、出動だ。K子さんちは高層マンションで新宿新都心の夜景もきれいで、DVDセットが充実している「クラブ系友達の中で最もリッチな環境」なのだ(本人、関西で手広く商売しているベンツ2台所有しているようなおうちのお嬢なのだが、コミケ系で女子校育ちの工学部卒業でお嬢の自覚が無い)が、遊びに行くのは久しぶり。

 つうわけで、年末だというのに掃除も洗濯も全く手付かずだ。(威張ってどうする)



12月29日(金)

 予告通りに目が覚めたら10時過ぎてた。天気好し。でも、「なにもしなくてもいい」という開放感から、布団から出る気分にならず、そのままゴロゴロしていて、喉が渇いたので台所で牛乳飲んでいたら電話が鳴ったが、「今ごろかかってくるのはどうせお母様かセールスだろう。めんどうだからパス」と留守電におまかせしていたら、どうやらかみちゃんがなにやらくどくど喋っているので慌てて出る。

 「今夜のムーチーのパーティ、N部さんが1000円で入れてくれるって」
 だそうで、行く気ならN部さんに連絡をとり「ゲスト枠」をキープするようにとの指令。かみちゃんはこれから戸川純のライブ(!)に行ってしまうので、10時くらいまで連絡不能だとか・・・そして、今夜のパーティも行くのだが、「明日、サルティンバンコに行くから、途中で帰るけど・・・」
 戸川純→夜遊び→サルティンバンコ って、統一感ないなあ(笑)

 3年ほど前は「ドラムン・ベース界の新星」だったムーチーは、「田中フミヤが一番ケンカには強いらしい」という評判の「腕っ節のレベルが異常に低いテクノ及びダンス・ミュージック全般界(ヒップホップ系は除く)」において、珍しい「武闘派」(ブトウ派ってこういう字なのかなあ?最初聞いたときは「舞踏派」かと思った)らしく、見かけも「昔のチーマー」みたいだったが、実は三鷹あたりの広いおうちに住むけっこう坊ちゃんで、実は「おぼっちゃんが多く生息する成○大学生」とからしかったが、一時はドラムン・ベースよりも「富士山周辺での野外パーティ」にもよく出演していて、「その道ずっぽり」の知人が「ムーチーは凄い!あれを聴いてしまうと他が屑としか思えない!」と絶賛していたくらい。
 
 そうこうしているうちにドラムン・ベースからは足を洗ってしまい、ずいぶん前だが「旧eカフェ」で、当時は「MO」だかに観に行ったら、そんときはなんかもう「アングラ」な音を出していて、「暗黒の80年代を目指しているのかなあ?」と首をかしげた。でも、彼なりに「新しい音」を目指していたのであろう。でもかなり、聴く人を選ぶ音でそういう意味でも心根が80年代だと思った。90年代のポップ・ミュージックは、そういう「閉鎖性」からの脱却だったわけだから・・・・(かみちゃんと雰囲気が昔のピテカントロプスみたいだとか語っていた)

 自分が不勉強なだけかもしれないが、今ってほんとに「アングラな音楽」って存在していないように感じる。もう、そういう雑誌も見かけなくなったし。「フールズ・メイト」みたいな雑誌を今作ろうとしても相当苦労すると思うのだが・・・・私がテクノの世界に身を投じた時は、まだ「地下」な雰囲気があったのだが、同時にメジャー化が進み、いまでは「幕張メッセのチケット完売」の有り様である。一時期、そういうのを嫌ったコアな方々はトランス系に流れたが、そっちもかなりオープンになってしまっていて、というよりテクノよりも若者を引き付けているようだ。(私が「オシャレ・ゴア系と評した、フラワーな格好に身を包んでいた流行に敏感な若者たちも、最近はTシャツ回帰しているようだ)
 山塚アイはリキッド・ルーム埋めてるし・・・「ハナタラシ」のくせに・・・・(古い)
 「インディーズ」という言葉も死語だよなあ。

 自分が10代後半のころには、「誰もわからないかもしれないが、これはわかる人にしかわからないんだ」という音楽を聴いて、ライブもせいぜい300人くらいしか集まらなくて、そういう「違いのわかる人たち」と一緒にいること事体にとても「自意識」が満たされていたし、他の人も「学校で同じ音楽の趣味の人はいない」ので一人で来ている人も多くて、そういう「孤独」な人同士で仲良くなることも多かった。

 今現在、仲良しの友達なども、元々の出会いはそういう場所だったことが多い。なにせ、どこに行っても同じようなメンバーが集まるので自然と知合いになってしまい、そのうちに友達になってしまうのだ。おかげで「学校が同じでもなく、職場関係でもなく、別にサークル活動していたわけではない」友達が多くなった。
 最初のころは「ネオアコ&マンチェ系」で友達を増やしたが、その後アシッド・ジャズ系を経て、テクノに移ったが、けっこう「ネオアコ系」友達が同じような道を辿り、トランス系野外パーティなので「なんでここで会うの〜〜〜!?」とお互い大笑いしたりということもあった。

 と、話は外れたが、ムーチーはそういう懐かしい時代の雰囲気を持ったDJなので、その動向は気にはしているので、今はなにをやろうとしているのか確認しに行くわけだ。カリスマというものが大暴落してしまった20世紀末。カリスマ的な資質を持った人がどうあがいて21世紀を迎えようとしているのだろうか?

 な〜んて理屈こねて、単に「わーい、20世紀最後にひと踊り〜」なだけなんすけどね。でも、ムーチー君、気難しいから躍らせてくれないんだよなあ。
 などと、まだ集合時間が定まらないので、だらだら日記を書いて暇を潰していたら、電話がやっと入って「1時(もちろん午前)に待ち合わせ」ですと。嗚呼、なんて世紀末的な(笑)



12月28日(木)

 とうとう街に舞ったじゃなくて(変だけど自分的には納得する変換)待ちに待った「仕事納め」の日である。
 でも仕事は溜まっているので、年明けに気が狂わないように、単純入力の仕事を黙々とやっていた真面目な私。掃除は手短に済ませた。ほんとは窓拭きしたかったけど、そこまでやると周囲に影響を与えてしまうので見て見ぬふり。(下の階は業者が窓拭きをしてくれるのだが、私のいる階は最上階のため、セットバックしていてベランダがあるので、そこにハトが群がってしまい糞だらけになるのを防ぐためにネットが張ってあるので、外から拭いてもらえないのだ。でも、上からぶら下がららなくてもいいわけで、誰か気の利いた人がいればオプションで拭いてもらえると思うのだが・・・・・よ〜わからん。しかも社長室なのになあ?)

 会社の忘年会は横浜中華街。あまり詳しくないのだが、どうやら高級店らしい。「かせいろう」という店。(華棲婁かな?)
 さすがに料理は美味しかった。恒例の抽選会で、「3等」が当たった。中身は商品券3000円分(ゼロをひとつ抜かしているわけではない。参千円也)と宝くじ20枚。
 実は、特別賞の「CDラジカセ」を狙っていたのだが、そちらは外した。そして、「1等」はなんと「ウエスティンホテル宿泊券」だったので「ほええ、スイートかあ(食事付きで10万円相当らしい)、そんなもん当たったら誰と行けばいいの?やっぱMちゃん?(昔、彼女の会社の得意先がくれたオークラの同様の宿泊券を彼女のボスが「君にあげるけど、男と行ってはだめだよ」と回してくれたので、Mちゃんは素直に私を誘ってくれたという恩があるため)」と、いらぬ心配をしていたのだが・・・・杞憂に終わった。

 中華街に行くといつも買うのが「雲南沱茶」である。昔、きょうみさんが北京にいたときに、頼んだ美容クリームと共に送ってくれたのだが、タルカムパウダーみたいな平たい円筒の入れ物に入った「固形のお茶」である。初めてみたときは「この塊をどうするんじゃ?」と悩んだが、手でぽろぽろと崩して使う。それがけっこう手強くて、なかなか手間暇かかるのだが、「暇だけど、特になにもしたくない」気分のときにそのお茶をほぐしているとなかなか楽しい。
 「かさぶたはがすのが好き」という人にはお勧めである。でかいかさぶたをいつまでもいつまでも、ほじくしていられます。ボロボロと面白いように崩れるときもあるのだが、なかなか爪が立たないときもあって、塊の「目」を読むのが勝負なのだ。
 ちなみに味もフツウの烏龍茶よりか酸味が強くて独特の味だが、けっこう癖になる。中華街では、たいてい700円。箱に入ってないものはもっと安い。でも、どの店にもあるものでもないのですが2、3軒回ると見つかる。

 というわけで、久々の中華街でお気に入りもゲットして、帰ってきましたさ。
 もしかしたら、今日はこの後「今世紀最後の夜遊びにGO」するかもしれなかったが、かみちゃんに電話してみたら「やっぱめんどくさくなった」だし、他の友達にもメールしたのだが返事もなくて、一人で行くのもなんだし、現地に行けばたぶん知合いが何人かいるのだろうけれど、すっかり酔っ払って11時くらいに帰宅したものだから、行く気なくなった。さて、おとなしく寝るとするか。(明日ゴミ収集が最終日なんだけど・・・多分出せないというか出すつもりすらない)



12月27日(水)

 今日も仕事の話。今日からパートさんが休みなのに、暮れの挨拶の客が立て続けにいらっしゃるものだから、茶出しに忙しく、その合間に請求書発送したりしつつも、ほんとはやらないといけない「決算後の伝票修正」になかなか手が付けられず。そもそも、昨日、会計事務所の人が届けてくれたのだが、「決算でこういう修正しましたよ」な打合せに参加していなかったので、なにをどう直す伝票だかよくわからなくて、でもとにかく私が担当した資産関係は「繰延資産→無形固定資産」とかいうことになったらしいことは、その打合せが洩れ聞えていたので見当がついたが、振替えて振替えて振替えてと3段階くらい踏んでいるものの順番がよくわからず「いったい、元と何が違ってるんだ」とパズルを解くように考えていたのだが、昨日の段階ではよくわからなかったので、今日は出社してきた上司に「減価償却関係がどうなっているのかよくわからなくて・・・・」と聞いてみたのだが、あまりこれといったお返事をいただけなかったので「まあ、いいや、多分、ゆっくり考えればわかるんでしょう」とちんたらやってたらできたんでまあいいや。

 そんなこんなで、今日もあまりご機嫌は麗しくなかったのですが、夕方、他部署の子に仕事の進行状況を聞きに行っていたら、その隣の席の新卒くんが、ドタバタと走ってきて「どわ!間違えた!」と叫んでいた。彼はあと10キロくらい痩せたら、フランスあたりの肺病やみの詩人といったルックスになりそうな、もしくは萩尾望都の「ドイツ寄宿舎もの」あたりで、脇役に置いておいてもよさげな、なかなか彫りの深い憂い顔のハンサム君である。
 「どうしたの?慌てちゃって・・・・」
 彼の手元には、書類というかプリントアウトしたチラシみたいなものがあった。
 
 20001年○○の祝賀会 お知らせ

 「ゼロがひとつ多かったんです!」
 彼がそう言うとまるで「ロベスピエールが処刑されたんです!」と言っているみたいで可笑しいが、危うくそれを親会社の全支店に送るところを気が付いて直しに来たらしい。
 「すげえ・・・2万1年・・・かっこいいじゃん」
 と、私は感銘したと同時にぱっと見てわかりにくいので、それをそのまま送付していったい何人が気が付いたか実験してほしかったと思ったのだが、隣にいた女の子は、
 
 「わあ・・・なんか近未来ってかんじ・・・・」

 君の近未来は1万8千年後なのか?

 暮れの慌ただしいのひとときに「人類補完機構」な遠い未来を思い描きほのぼのと脱力したのであった。

 今日は今年最後のヒップホップ。帰りにコンビニに寄ったら、「キャラメル・コーン」の「2001年記念」というのが出ていたのでつい買ってしまった。「白く輝くキャラメルコーン」なのである。幼少時から馴染んだお菓子の、変なバージョンってついつい買ってしまう。でも色が白いだけで、味はあまり変わらないような気がする。
 「カール」は今でもコンビニにあるが、そういや「スピン」ってまだあるのかなあ?私は「スピン派」だったので・・・・

 と、書いていたら重大な事実に気が付いた。「キャラメル・コーンって、ピーナツが入っているのではなかったか?」
 この「2001年記念」にはピーナツが入っていない・・・・「キャラメル・コーン」を食べること自体が久々なので自信がないのだが・・・・ピーナツ入ってましたよねえ?
 



12月26日(火)

 昨日、会社の愚痴をこぼしたのがいけなかったのだろうか。
 やはり午前中に得意先の女性から電話あり。「まだですかあ?」音声が伝えられないのが残念だ。ほんとに可愛らしい声なだけに怖さ倍増なのよ。「いえ、あの、今日の夕方にはファックスで流しますんで・・・・」とシドロモドロに応対して、ぶちょうを突つきに行くが不在。
 ついでに、彼女から「新しい支店に入れたマシンのレンタル料はおたくから請求が来るのかどうかって、うちのシステムが言っていたんですけどお?」うわあああ、また?
 
 その得意先は、うちの親会社と暖簾分けしたいわば兄弟会社で、だからうちの会社にとっては「伯父さま」になるみたいなのだが、なにせシステムも関連会社相手にやっているもんで、なにか納入してもさっぱり報告してくれないから、いつも彼女から「新しいお店の分が増えてないんだけど、いいのかなあ?」「え?そうなんですか?至急調べます」「あらあ・・・・あたし、余計なこと言ってしまったかしら?」とネチネチやられてんのは私なんだからね!ちゃんと何かしら報告してくれないと、あたしが虐められるのよ!あたし社員でもない、ボーナスも一時金ももらえない、全社向けメールも送られてこない人なのよ!(全社向けメールは派遣や契約社員は除外されているので、ときどき大事なお知らせが来ないのでムカツク。全社+アシスタントに設定しないといけないのだが、皆よく忘れてくださる)

 と、逃げ口上が頭を巡るが、しかたない、システムに内線して「先方から、○○支店に入れた機械の請求について聞かれたんですが?」「
ああ、入れた入れた」「もう請求かけてもいいんですか?」「うん、いいよ」「どの名目で?」「前と同じでいいよ」「前って?」「××支店にも同じの入ってるでしょ?」「これと同じでいいんですか?」「うん、多分それでいいんだよ」終わり。おめ〜らちゃんと仕事しろよ!!!!請求しないと金になんないだろうがあ!

 と、怒り心頭で機嫌が悪くなっていたところに糊(証拠書を張り付け用)がなくなったので、階段下りてとりに行ったら、やっとぶちょうに会う。
 「あ!○○さん!いた!」
 「あ〜請求書でしょ?こめん半分までやってたんだけど、会議でさあ。まいったなあ〜探されてたの、俺?」

 まいってんのは私です!なんであたしがブツブツブツ・・・・・
 そして夕方やっと書類が揃い、請求書に打ち込んでファックスして「遅くなってスミマセン!」と電話して、「機械の件ですが、やはりうちからご請求のようで・・・・なんだかいつもそちらから申告していただいて申し訳ないです。なんかうちってのんびりしてますよねえ・・・ハハッ」とかお愛想言ってたら、
 「あらあ・・・金額多いのねえ・・・・・」
 「そうですか?いつもとそれほど変わらないような・・・」
 「どうしましょう・・・・」
 「はあ・・・・・」
 「ふう・・・・・」
 「すいません、いつもギリギリで」
 「おたくのが一番金額が多いからねえ」
 「そうなんですか・・・・」
 だから金額多かろうが少なかろうが、あたしは薄給なの!と叫びそうになるが、大人だから我慢した。むこうもオトナゲないよなあ。資金繰りが大変だったら支払サイトでも変えればいいじゃん。(伯父様会社だけあって、かなり短く設定されているので、向こうが大変なのもわかるのだ。だから嫌みのひとつも言いたいのもわかるのだ)あたしに当たったってさあ・・・・

 そんなんで、今日もあまり仕事ははかどらず、一時間だけ残業した。なんか空しい。でも仕事ってこういうものよね。
 だって考えてもごらんなさい、これがなんの義理の愛情もない会社のために、得意先に頭を下げているのだからなんとかできるのであって、「こんな仕事いやだから、専業主婦になろっと」なんて考えて、結婚したら、ダンナが多額の借金なんかしちゃって、毎日借金取りが押しかけてきたりしたら!

 あと二日で仕事納めだ。がんばって働こう!



12月25日(月)

 出社したらメールが入っていて、「まだ11月の入金で入力されていないものが発見されました。手伝ってあげてください」
 どりゃあ、今ごろそんな・・・・・仕方ないからやりました。半日かかった。このままでは、年内に終わらせようと思った仕事ができない。
 黙々とやっていたら、他部署の部長が来て「ごめ〜ん。請求書のやつまだできない。今日は無理」
 早く請求書出さないと、またあたしのところに「まだですか?」と得意先の声はかわいらしいけど、喋り方にそこはかとなく「ドス」(DOSではない)を散りばめた、わたしよりも年上らしいおねーさまから電話がかかってくんのよ!「じゃ、じゃあ、明日の午前中には・・・・?」「え?午前中じゃないとだめ?」「じゃあ、明日のいつできるのですか?」「う〜ん、とりあえず、がんばってみるわ」

 ぶちょー、がんばってよ。いつ出来るかくらいはっきりさせてから弁明に来てくれたまえ。頼むよ。あたしにいくら頭下げたって意味ないんだからさあ〜。この部長氏(クラシック・マニアらしい。先日「バーンスタインが・・・・」とか語っていた)は私の顔を見るといつも謝っているような気がする。

 などと、ブツクサ思っていたら、今度は先日作った表の別バージョンを作れという指令。言うのは簡単だけどさあ・・・・さあてどうしよう。いったい何の数字みたいのかはっきりさせてくれないと・・・それがよくわからんので、とにかくありったけの数字集めて貼り付けていた。あとは自分でアレンジしてほしいと思ったが、やはりそれもなんだし、多分こういうことなのかなあとあれこれやっていたら疲れた。もうこの表作るの3回目。そのたんびに「じゃあ、これをこうまとめて、これと比較してくれる?」とバージョン・アップ(笑)

 某プロジェクトにお手伝いに行くはずの子は、そのチーム・リーダーが入院してしまったために「スケジュールが出ない」というので、どの程度彼女の仕事を引き継いでいいのかわからんし・・・・やだなあ、去年みたいに年始になって全部背負うの・・・

 と、年末らしい押し迫った雰囲気(?)の中、今日は残業せずにさっさと帰る。
 クリスマスの夜は、潔しこの夜、牛を食べるのだ。(羊はもう食べたので、今度は牛。意地で鳥を食べない)
 かみちゃんとJくんとJ君のお友達が来るはずだったが、J君がお仕事中に目に破片が入ってしまい目が痛いそうで欠席。なので、かみちゃんと、Aくんだけになった。Aくんに会うのは初めてだったが、お噂はかねがねで、先日の幕張メッセのときには来ていたそうだ。
 話に聞いていたよりは、爽やか青年で、なぜか「ダライラマ」の話で盛り上がる。A君は「ガンジー」も大好きらしい。そして職業はガテン系。渋いぞ。

 J君の友達は皆「元or現ハードコア」なので「自己破壊型」な方々が多いようであるが、J君自身がかなり繊細そうなので、周囲もそんな感じだろうことがわかった。(友達の彼氏をベタ誉めすると、ときどきあらぬ誤解を受けるが、J君は一緒にいてもこちらが気をつかわなくてもいいので友達の彼氏としてはかなりお気に入り。ああいうふうに普通に食事とかできる彼氏も珍しいと思うのだが・・・でも、向こうは私にそれなりに神経使っているのはわかっているが、あまり気にならないのであった。私の苦手な「友達の彼氏」は、一緒にご飯とか食べているときに私にはニコニコとフツウに応対するのに、傍らの彼女を邪険に扱うやつ。てめえの彼女かもしれないが、私の友達なので「なに、たらたら食べてんだよ!」とか叱られているとムっとする)

 かみちゃんに、ちょっと借りを作っていたので「焼き肉おごる」と言っていて、やっと今日実現させたのだが、さすが「牛角」だ、けっこう食べたつもりだったが3人で7000円弱。安すぎ。「これじゃあなんだからA君も1000円でいいよ」と言ったが、女性には金を出させない主義だそうで、ちゃんと2000円払ってくれた。わざわざ三茶まで呼び出しておいてこの金額では申し訳ない。

 先日、アエラさんが「MG氏は頚骨なんとか症とかで、首が痛くて夜遊びできないらしい」と聞いていたのだが、そのときは、ポム君たちと「チャーリーズ・エンジェル」観に行ったりしてたみたいなので重傷ではなかったようなのだが、今日かみちゃんが「MGさん、胃潰瘍で入院だって!エミちゃんがお見舞いに行ったら人相変わってたらしい」というので、
 「でも、あの人、少し休ませたほうがいいんじゃないのかなあ?一ヶ月くらい。なんだかんだいって仕事も大変そうだし・・・・」
 「そうだよね。遊びすぎだよね。仕事はどうだかしらないけど」
 「いやあ、あの仕事、けっこう大変だと思うんだけどなあ・・・・某コンビニのホスト保守だし、年末年始も無いって嘆いてたから」

 クラブ最年長チーム(うちらよりも年長な人たちはピッピー崩れというか未だにフラワーなかなりモノホンである。だから正確に言うとうちらは中堅チーム。でも最近はトランス系もギャルが多いとA君は嘆いていたが、あんたはまだ20代だろうが)でもひときわ元気なMG氏のダウンは他人事ではないが、人間休むことも大事だ。と、自分にも言い聞かせて、でも、28日にまたライフ・フォースがパーティやるらしいと聞いて、今年はもうクラブ活動打ち止めにしたつもりだったが、ちょびっと心が動く。

 そんなんでクリスマスも終わり、かみちゃんらに「キャロットタワーのツリー照明、今日で終わりなの〜」と観てもらったので、かなり満足。



12月24日(日)

 今日も好天。さすが私の「いい予感」である。シーツもベットカバーも枕カバーも天使の衣装も洗濯して、「これで年末はバッチリだ。ついでに掃除もしようかな。愛しの激オチくんと一緒に」と思っていたら・・・・具合悪くなる。(また病気ではないが、ダルいし)
 なので「掃除洗濯済ませたら、泳ぎに行こうかな」と計画していたのだが、いきなり予定変更を余儀なくされてふてくされるが、そういえばここんところ日記以外に文章を書いていなくて、このまま年を越すのもなんだしと、中途放棄されていたものを再読したが、あまり気が乗らず。

 最近はなにやら自分以外の問題に振り回されることが多かったし、こそこそやっていたのはヌイグルミ制作だったし、ヌイグルミはいよいよ「世紀を又にかけてアンモナイトに挑戦しようか」と画策中だったが、文章になるものでもないし、あまりこれといって書くことがなかった。

 それで、ふと昨日のパーティに来ていたメンバーの方の娘さんに絡んでいて、「小林秀雄」の話題を勝手に振って、また勝手に玉砕したときに、ふと「そういえば・・・・そんなことがあった。他人事ではないじゃん」と急に思い出し、一人で赤面していたので、ずいぶんと前のことになるが、書いちゃおうと書き始めたが、体調不良も手伝って前半が「恨みがましい」ものになってしまいました。関係者一同を非難する意図は全くございませんので悪しからず。というわけで「恨みがましい」うえに「いい訳がましい」のですが「江藤淳って誰?」
 あと、暇だったので表紙に念願の「ぴょんぴょんイグアナドン」(勝手に命名)が登場しました。(遅い)こちらより拝借

 そういうわけで、恥ずかしながら頓挫している「超ひも理論」の探求であるが、最近ちょっと気になっているのは「くりこみ理論」だろうか?(朝長先生の著書を読んだというより捲ったため、ひっかかった。その前からお名前だけは存じておりましたけどね。心に染みるまで時間がかかるというかその時の気分でかなり違うらしいので。あとやはりクドイが、Webでその単語を見てもやり過ごすのだが、本で縦書きにされて始めて「そうか、クリコミって日本語なんだよな」と気が付いたのであった)

 だって「くりこむ」って言葉、あまり使わないじゃありませんか?「それ、くりこんでおいて」って言われたら、関西人に「それ、ほかしておいて」と言われた関東人みたいにポカンとしてしまうと思う。裁縫の用語で「いせこむ」っていうのは知っているが、それだって縫い物したことしたない人は「なんか意味がわかるようなわからないような」でしょ?
 「予算に繰り込む」と言われると、「はあ、そうかな」と思うが、実際に自分が何かの予算を組んでいて、上司に「ああ、この経費も繰り込んでおいて」と言われたら「はあ、わかりました」と、何かわかった気になって返事するが、後で「具体的にどうすんの?単純に突っ込んでおけばいいの?」と慌てて確認しに行きそう。その項目ごと入れるのか、それとも見た目わからないように小さく分割してこっそり入れるのか考え込みそうだ。

 「くりこむ」に馴染みがないのは私だけだろうか?試しに「現役高校生50人に聞きました−『くりこむ』を使って20文字以上30文字以内で文章を作ってください」とかやってみたら、けっこう珍回答が得られると思うんだが。
 ちなみに私の回答は「人間の遺伝子にハエの遺伝子をくりこんでハエ人間を作る」・・・・・これって○をもらえるのかなあ?微妙だ。

 あらあら、クリスマスだというのに、関係ないことばかりではちと悲しいので、「クリスマスの想い出」でも書いておこうかな。
 この日記などでは、いつもケチョンケチョンに書かれている「うちの母」であるが、母は芸術魂というか「図工はずっと5だった」という方で、ときどきアーティスト性を発揮するのだが、クリスマスもいつも趣向を凝らしてくれていた。ケーキもチキンも焼いてくれたので、クリスマスはいつもご馳走だった。(蛇足ながら父はいつも帰宅が遅くて叱られていた)
 毎年なにかやらかしてくれたが、ある年のクリスマス(私が中学生くらいのときだと思う)、ご馳走の後がプレゼントタイムなのであるが、
 「今年もサンタさんが来てくれましたが、プレゼントは家のどこかに隠されています」
 と、発表され、兄弟3人で家中かけずりまわって「宝さがし」
 たしか、誰かのプレゼントは外の物置に入っていたのではなかったかな。押し入れとか天袋とか箪笥の上とか探し回って面白かった。トイレのトイレットペーパー置き場とか風呂場まで探したもんだ。けっこう盛り上がります。

 ちなみに私がサンタさんにリクエストしていたプレゼントは「キャンディ・キャンディ全巻」とか「エースをねらえ全巻」とかいつも漫画でした。「キャンディ・キャンディ」は家族皆で読めたのでいいプレゼントだった。お父さんまで読んでたもんな。日曜日にしかめっ面で「キャンディ・キャンディ」読む父はかなり不気味ではあったが・・・・(別に怒っていたわけではなくて集中して読んでいたらしい)



12月23日(土)

 起きたら晴れだった。今日の午前中は雨だと思っていたのに。多分、昨日の「いい予感」は「年末前の週末は晴れで掃除日和!」だったらしい。がっくり。4年に一度天気予報ができる「第六感」ではなんの役にもたたない。坂田靖子の漫画「闇月王」で、英国版ざしきわらしみたいな古い屋敷に憑く精霊である闇月王が、別の精霊に「すごい予言ができる能力」を授かって、楽しみにしていたら、翌日「ウラジオストック、北東の風、風力3・・・・」とかの「世界の風向き」が予言できただけだった。という話があったが、それみたいだ(笑)いや、それ以下で「おばーちゃんの神経痛」よりもさらに格下。

 Aから電話があって、前に知らされていた「80年代ポップス同好会のパーティ」に行く。当然、天使の仮装で。池袋のこじんまりしたお店を借り切って30人くらい集まった。けっこう地味な雰囲気の人も多かったし、子連れの方もいたので「ところで、これはなんの集まりなんですか?」と聞いてみたら、その昔そういうネットの集まりがあって、それの「なれの果て」という表現は失礼だが、なにやらいろいろあったらしく、現在の「たまに集合してカラオケなどに行く」集団に落ち着いたらしい。

 仮装している人も他にはいなくて、その集団のメンバーの大学の友達(がA)の謎の友達である私が仮装していたので、なんか浮いちゃったかなと思いつつも、酒も入り和やかに談笑していたのだが、バリ島みやげのリキュール(甘いショウコウ酒みたいな味でロックでいけた)をガンガン飲んでいたら・・・・・また潰れた。

 醜態を晒した堕天使だったが、「かわいい」とけっこう人気者だったのでよかった。ちなみに「小野ヨーコ」な髪型はさすがにうざいので、細かくよじってピンで留めてまとめて上げたので、なかなかラブリーな髪型になりました(自分比)。それにラメを散らした。コートにもラメがたっぷり移ってしまったので、明日外で叩かないと。

 片隅で寝ていたら「天使さんが潰れてる」と心配されたが、2次会のカラオケに移ったころには元気になったが、皆は「朝までいる」と張り切っていたが、さすがに眠くなり、たまたまお隣の駒沢在住の方が「明日、仕事だから帰る」(SEさんらしい)とのことだったので一緒に帰った。
 行きの駅も電車もかなり混んでいたので、帰りが心配だったが、どうやら街に繰り出した人々は早めに帰宅したか、朝帰りするつもりなのか山の手線も田園都市線も思ったほど混んでいなかったのでよかった。



12月22日(金)

 あまり計画性なく、なんとなくバタバタした師走を満喫していたが、このクリスマス前に不覚にも予定無しの金曜日。毎年恒例の「クリスマス・ツリーになった三茶キャロットタワー」を恨めし気に眺めつつ、帰宅。我が家のささやかな自慢は、キャロット・タワーが部屋のベランダから見えるので、この時期になると遊びに来た方にはお見せするんだが・・・・今年は(も?)一人で楽しもう。

 明日は雨らしいが「暇なうちに洗濯しとかないと・・・・いつお誘いがあるかわからないし」と派手に洗濯。いいもん、風呂場に干しておけば、月曜日には乾くだろう。(気の長いのが長所である。同時に短所でもある)

 と、恨み言はさておいて、せっかくやっと「ゆとりある週末」なので、これはチャンスというか、まだやってたのというか、しばらく放置されていた「四次元立方体の三次元展開のヌイグルミ」の最後のパーツを縫い上げる。先日、うちを「簡易宿泊所」にしていたAが、これに目をとめて「こ、これなに?気になる・・・・すっごい気になるんだけど・・・・」と言っていたので、自尊心はかなり満たされた。

 というわけで、構想数秒、制作2ヶ月半かかってやっと完成だ!「クリスマス前には完成させたい」という言葉とおり!だから言ったことはやるって!ほんとに、けっこうカワイイので、天使のかっこしてこれ抱いて写真撮りたいくらい。(神への冒涜かな?)

 さて、話はちょっと「電波系」であるが、私は自他共に認める「勘の悪い人」である。「シックス・センス」は「暗算能力」よりも欠けているかもしれない。数年前、そんな私が「悪い予感」に囚われたことがあった。「悪い予感」といっても、とにかくそういう「予感」とか「予知」とは無縁の人生を送っていたので、それが本当に「悪い予感」なのかどうなのかわからなかったので、ある友人にその「予感」というものを説明してみた。

 「なんかねえ。頭の右側から30センチくらい離れたところに何か流れてるんだよね。電波みたいなかんじなんだけど」
 「はあ?大丈夫?どっかおかしいんじゃない?」
 「やばいかね」
 「やばいでしょ」

 私の感覚ではそのとき「流れていたもの」は、なにか「悪いことの前兆」だった。それが個人的なものなのか「世界が滅びる」ほどのものなのか「株価が下落する」とか「大地震がおこる」いうものなのか判別が付かなかったが、とにかく後でホントに何か起こったら「だから嫌な予感がしたんだよ」と言っても誰も信じてくれそうもないと賢明にも判断したので、「やばいんじゃん?」と言われるのを承知で人に話してみただけだ。
 そして、結局「ほ〜らごらん」なことは何も起こらなかったので、単なる体調不良か分裂病に片足突っ込んだだけなのかわからないまま、いつのまにかその感覚のことも忘れてしまった。

 で、なんでそんな昔の「不名誉」を書くかというと、今日になって今度は「なんかいい予感」が走り始めたのである。前のと何が違うかというと、流れる場所はほぼ同じなのだが、今度のやつは善玉だと思われるからである。(なんの説明にもなってないな)またこんなことを書くと「大丈夫?」と心配されそうであるが、今回も恥をしのんで発表しておこう。
 だって、これでホントに世の中がびっくりするような「すごくいいこと」が起こったら、「予知能力者の資質有り」と認められるじゃありませんか。でも、すごくいいことってなんだろう。パレスチナ問題が急に解決するとか?時期的に宝くじかとも思ったが、そういうのには何度も騙されているので思いとどまった。
 
 まあ、多分、ふつうの女の子は日ごろからこういう「勘」を頼りに生きているのかも知れないと、時々思うので、私の「予感」は「大予言」ではなくて、単に4年に一度そういう気分がやってくるだけかもしれない。それがわかっていても、自分にとっては貴重な感覚なので大事に楽しもうっと。

 今朝のワイドショーでビヨーク主演の「ダンサーインザダーク」が紹介されていたが、カンヌ映画祭で主演女優賞をとったときには「ビジョーク」とか読まれていて、誰もビヨークのことなんて知らなかったのに(マドンナとかセリーヌ・ディオンの次に世界的に有名な女性シンガーであるということすらワイドショー的には認めてもらえていなかったことに驚いた)、いつのまにか「お茶の間」な方々も認識してくだすったようで(笑)
 シュガーキューブスの来日公演に行ったことがあるのを自慢できる日も近いかな?
 泣けそうな映画で心惹かれるが、その前に「ダイナソー」観に行かナイト。イグアノドンだし。



12月21日(木)

 起きたら肩はすっきりしていて、昨日のマッサージはかなり効果があったみたいだが、仕事してたらどうも左目だけぼやけて疲れる。そして左肩だけやはり痛む。「なんか左側になにか悪いものでも憑いているのだろうか?呪われた左側・・・・」昨日は根をつめてしまって辛かったので、今日はかなり休み休みやった。

 そして、夜は久々にアクアビクスをやった。足で水を蹴る動作の多いインストラクターだったが、なにやら憑いているらしき悪いものが脅えて逃げるくらい、バシバシ水を蹴っていたら、けっこうすっきりしたかも。アクアビクスで御払いする人もいないよな。
 今日もプールは申し訳ないほど空いていて、1コース独占状態で黙々と泳いだ。

 家に帰ったら、天使の仮装グッズを押し入れから引っ張りだして久々に着用してみた。やっぱカワイイじゃん。でも、現在髪の毛が長いのでズラがかぶれない。やはり地毛で勝負かと思ったが、地毛を下ろすと「かなり昔の小野ヨーコ」になってしまうので、ついでにサングラスもかけてみたら「神様に天国を追い出されて、人間を何人か幸せにしないと天国に帰れない不良天使」になってしまったことよ。

 「どうせ死ぬんなら、金は全部使ってからにしよう」と、死ぬ気もないのに、ケチケチ溜めた小金をすでにもう5万ほどくだらないことに使ってしまった。「人妻」に賠償請求しようかしら、と思っていたら、Yからメールがあり、「今日、病院に行ったらしくて、それがけっこう良かったみたいで、明るい声だった」との報告。とりあえず、やれやれ。

 でも、過去にも数人、病院通いになった友達いたけれど、結局良くなった人は病院の手助けで良くなったといよりも、けっこう自力で回復したみたいなので、あくまでも病院は「補助」でしかない。風邪ひいたって、同じじゃないですか。薬は症状を和らげてくれるけど、ほんとに直すのには自分で養生しなくてはならない。よく寝たり、ちゃんと食べたりして。
 そして、自分で自分を引き上げられない人は、いつまでたっても抜けられないんだよなあ。まあ彼女がどうなるのかはわからないが見守るしかないし。

 そういえば、ふと気が付いたが、彼女と別の友人の抱える共通の「ダークネス」が「趣味と実益を追求する」だな。前に人妻がなにやら手芸を始めたいと言っていて、その理由が「それを習って、人に教えられるようになれば、生計が立てられる」と言うので、私は「?」と思ったのだが、別の友人も「これが将来仕事になる見込がなくなったので、やめる」と言いだして「え?好きではじめたことじゃないの?」と当惑したが、「なんか趣味で始めたけど結果的に仕事になっちゃった。えへへ、ラッキー」というやり方は思い浮かばないらしい。
 そんで二人に共通するのは、異性に関しても「なんか気が合って、一緒に遊んでいるうちに結婚しちゃった」ということは想定しないらしい。最初からきちんと計画というか思惑通りにならないとだめらしい。もちろん誰だってそういうことは考えるだろうけど、彼女たちの「線引き」の方法はかなりタイトなので、話しを聞いていると「え?そんなに先まで考えるか?」と思ってしまうのだが、向こうにしてみれば「ただ、楽しいからやってるだけだよ〜ん」という気持ちは理解不能のようだ。二人とも「老後の不安」をマジに語るしな〜

 まあかくいう自分は、いつも母に「年取ったらどうするのかちゃんと考えないと・・・」といつも説教されるのだが、私が想像できる未来はせいぜい半年くらいなのである。
 「なにか起こったら、その時考えよう。そして、その時になって、きちんと準備しておかなかった自分を悔いないこと。後悔は後ですればいい。そして、これはさすがに後でヤバイなと思ったなら、そのときに出来る限りのことをしておけば、後で後悔したときに、『でも、あんときはあれしかできなかったし、自分で選んだ結末だから仕方ない』と、きっぱりあきらめがつくだろう」
 今まで、このやりかたでなんとかやってきた。
 それほど重大な危機に直面したことがないせいもあるけど・・・・それ以前に慎重だから「これはやったら後で絶対に後悔するな」と「玉砕して後悔するよりも、何もしないで後悔する方をしっかり選択」して、「あ〜あ、あんとき突撃しておけば、いまごろは・・・」とふと思ったときに「でも、砕けるのが嫌だったからやめたわけで、自分でそう選んだんだから仕方ねえな」と、納得してしまうので。いいのやら悪いのやら。



12月20日(水)

 また一日中、巨大な表をガガガっとコピー&ペーストしていたら、とても目が疲れて肩も凝った。
 なので、夜はスポーツクラブでヒップホップやってから、また張り切って筋トレをして「肩凝り解消」を狙ったのだが、いつもだと動かすとよくなるのに、ますますひどくなってしまい、初めて有料のマッサージを受けてみた。30分で3000円。
 マッサージ師の若いおねえさんは暇だったみたいで、たっぷりやってくれた。あまり女性のマッサージを受けたことなかったのだが、力よりも「気」というタイプの方で、けっこう波長が合ったかも。左肩が腫れているのが自分でもわかったくらいだった。でも終わったあとは、けっこう良くなって、家に帰り買ったばかりの漫画雑誌読んでいたら急激に眠気が襲ってきて、パタリと寝た。



12月19日(火)

 まあ、なんだかんだいってもつまりは「それは私の問題ではない」ので、静観することにして(といいつつ、昨日の日記は実は3倍くらい書き殴ったのだが気に入らなくてほとんど削除してしまった)、先日、羊会でお会いしたKさんの「夜の恋人」らしい「激落ちくん」を探しに行った。
 西友のレジ前にあった。「激落ちくん」ではなくて「激落ちパパ」と「激落ちママ」だったが(大きさが違うだけ)多分これだろう。パパが300円弱。Kさんは、夜中にこれで汚れ落しをするのが最近の楽しみなのだそうだ。

 なるほど、蛇口の汚れとかはひと拭きだし、レンジの油汚れもけっこう落ちる。三角コーナーもナチュラルなかんじにきれいになるので「漂白剤だとなんかキレイになりすぎだし、環境にもよくないんじゃないかなあ?」と思う人にはお勧め。さすが質実剛健なドイツ生まれの新素材である。いったいなんなんだろうこれは?磨いていると屑がでて(汚れがひどいと消しゴムみたいなカスが出る)だんだん減っていくらしい。

 クリスマス前だし、質実剛健なお母様や奥様をお持ちの方はプレゼントにいかがでしょうか?(殺菌能力はなさそうなので、潔癖症の人には不向きだと思うが、併用してもいいわけだし)レックという会社で作っているそうです。でもKさんを夢中にさせた威力はあるので、クリスマス・イブに贈ると、彼女はあなたに見向きもせずに茶しぶ落しにはまってしまうかもしれませんので注意。

 理想のワッフルを探す旅にもひと区切りついた。昨日、近所のコロラドで「フルーツ・ワッフル」を食べたら、けっこういけたのだ。(東大デモクラシーじゃなくて、灯台もと暗し。座布団なくなりそう)でもやはりのっていたのはカスタード・クリームだった。生クリームだと溶けてしまうからかな?よほど「クリームは生にしてください」と特別オーダーしようと思ったのだが、気が弱いのでできず。ただ、コロラドでは「クリスマス期間限定、クリスマス・ワッフル!」という、上の生クリームがのっているツリーのように山になっているのもあったのだが、さすがに一人でそれをオーダーする勇気もなかった。(どうでもいいところではホントに気が小さい)今度は友達を誘って「うわあ、それすごいね!」と言ってもらいながら食べてみたい。やはりああいう「ハレ」な食べ物はギャラリー不在じゃちょっとねえ。

 これで羊→ワッフルと来たので、次は何かな・・・・と、やはり「今死ぬんだったら、最後に何が食べたいってお願いするかなあ?」と考えてしまい、季節がらやはりフグだろうかと思ったが、それよりもやはり「あん肝」のすげえ美味いのが食べたいと思った。ジンギスカンは15年ぶりだったが、あんこう鍋を「いせ源」(神田)に食べに行ったのも12年くらい前だ。大学の友人がNYに行く前の壮行会。あんこうは渡米する彼女のリクエストだった。

 別にそれほど高くもないのだが(一人6000円くらいあれば十分だった記憶あり。けっこうお酒飲んだけどそんなもんだった)、その後周囲にいるのが貧乏な友達が多いのと、皆わりと保守的なので、あまりチャレンジャー精神がないので「あんこう食おう!」「おー!」なノリにならないのだ。タイスキなどは何人か誘ったのだが、あまり反応は良くなかった。
 でも探せば、あんこう好きは必ずいると思うので、次回は「あんこう友の会」を計画しよう。見た目がちょっとグロだけど、あっさりしてて美味しいと思うんだけどなあ・・・・ああ、そうか「コラーゲンたっぷりで低脂肪。美容に最適!エステよりも安いわよ」と謳えばいいのか。「いせ源」で合コンとかしてたらホイホイ行くのになあ・・・・

 そういや、合コンやるって張り切ってた友達はどうしただろうか?どう考えてもホントに合コンしたいんじゃなくて「単なるヤケクソ」だとしか思えなかったが、やっとその事実に気が付いたのかしら(笑)一回やってみたら、醒めると思ったのだが、事前に醒めたかな?

 最近は仮装する機会もなかったが(テクノ系で仮装すると踊れなくてストレス溜まるので一回でやめた)、今週末になにやらプライベートな「80年代ものかけまくりの会」があるようなので、秘蔵の「天使一式」を蔵出しするかね。ヨコピのことろでも「仮装パーティやろう!私は看護婦さん!」と言っている子がいて、たしかに私が想像しても彼女が看護婦さんやったらちょっとゴックン(?)だったので(男性陣はかなり盛り上がっていた)、「白衣の天使」に対抗して「天使(本物)」で乱入しようかと思った。

 ちなみに私の天使の衣装は服飾関係の友人が催していたガレージセールでゲットした、ヨージ・ヤマモトのサンプル用の非売品です。(撮影とかショー用だと思われる)
 「あ!あたしこれ買う!それで羽と輪っかをハンズで買って、天使の仮装する!」
 と、騒いだら、売り主は「でも、これ・・・・ヨージなんだけど・・・・」と、とても嫌な顔をしていました。

 そして、「天使ルック」でバッチリきめて、満面のエンジェル・スマイルで写っている写真をインドで知合った方が来日したときに「私の写真を家族にも見せてね」と進呈したら、キョトンとしていました。インド人は「天使」を知らなかったのかなあ?(と、都合よく解釈した)

 昨日は一瞬落ちかけたが、「だめだ!もっと人生楽しまないと!」と拳を握ったら、また脳細胞が一部破壊されたみたいで、このまま能天気
モードで「ゆく世紀くる世紀」に突入できるだろうか?

 友達が教えてくれた、リッチー・ホウティンのトレゾアでの「10時間プレイ」がそのまんまたっぷり10時間堪能できるらしい(誰も挑戦したことがないのであくまでも噂)サイト。ときどき消えるらしい。(プログラムが変わるため)ノートパソコンのスピーカーで聴くのもなんだが・・・これってけっこういいスピーカーがあったら流しっぱなしにしたいなあ。常時接続でもテレホーダイでもないのでやってられんが・・・・ADSL(これでいいのか自信無し。ほんとに最近こういうローマ字憶えられなくて、「アイテー」おじさんのことを笑えない)にしよっかなあ・・・



12月18日(月)

 朝起きてテレビをつけたら「ふええ、コニシキ離婚会見生中継かあ〜」誰もコニシキの離婚の真相なんて知りたくもないと思うのだが、そうでもないらしい。離婚の真相よりも、そもそも「どうして結婚したのか」のほうが興味あるんだけどなあ・・・(下世話)

 などと、だらだらしていたら、電話が鳴った。まだ8時前。朝の電話は不吉だが、「でも、今日かみちゃんがうちに来るかもしれないと言っていたので、それかも」と受話器をとったら、きょうみさんだった。
 「また、病院に運ばれたそうです。一応、第一報ということで」

 「人妻」はまたやってくれた。詳細はわからぬが、また薬らしい。薬っていっても、彼女が手に入れられるのは薬局で売られている睡眠薬で、そんなもんいくら飲んだって死ねないのわかっているはずなのに・・・・しかも月曜の未明。この暮れの忙しい時期にダンナは会社を休まなければならないではないか。狙ってるなぜったいに。

 まあきっと、これでしばらくは気が済むのだろう。それでまた何年かしたらまたやるのだろう。「それが病気っていうものでしょ?」と本人が言うとおりなんでしょう。
 この先もそうやって生きていくのだろうけど、そういう方法でしか他人の愛情を確かめられないのって悲しい。
 そして、この思考の中に「自分がどれだけ相手を好きか」ということが排除されているのが不快なのだ。心配して、しばらく張り付いていたBちゃんの立場はどうなるのだろう?Bちゃんを悲しませてもよかったのかなあ?あんだけ「それだけはやめてよね。なぜってあたしが傷つくから」と説教したあたしの立場はどうなるのだろう?なんかこういうことされると、「結局あなたは私のことなんてどうでもいいものだと思っているのね」と考えたくなってしまうではないか。

 だって彼女が語るのは夫への執着心だけで、「ダンナを幸せにしてあげたい」って発言はないんだもん。「でもあの人は結局あたししか本気で相手できないのよ」とかいう歪んだセリフは言うが。そして友達に関しては執着してないので別に返してもらうものもないし、与えるものもないって感覚。もちろん、そうなってしまったいろいろな原因はあるのだろうけど・・・・

 デービット・レービッドの邦題「愛されるよりなお深く」の元は「対等な愛というのが不可能なものなら、愛されるよりなお深く私は愛したい」という文章だ。ある友達がその言葉にとても感激していた。自分が愛しただけ、相手も愛してくれないといやだと言っている場合ではない。問題なのは自分が相手をどれだけ好きかっていうことだ。

 だから、恋人や友達が「自分に何かをしてくれるから/向こうが何かを求めているから」一緒に住んだり、ときどき会ったりするのではなくて、「自分が彼/彼女が好きだから、会いたいし、話たいし、一緒に住みたい」と思っていないと、やってらんないと思うのだが、それは理想主義なんだろうか?
 
 あーもう、気分悪い。ほんとにかなり怒ってるんだからね!よくも私のブリリアントな世紀末(笑)を台無しにしてくれたわね。



12月17日(日)

 昼過ぎに起きて、かみちゃんに電話するものの留守電。
 支度して図書館に行く途中のカフェ・ド・クリエでワッフル・セットを食べるが、生クリームの量が上品すぎると思った。(羊を制覇したあとは、なぜかワッフルに気持ちが移る)
 図書館で雑誌を読みながら、また電話してみるが、やはり留守電。Aに電話して「かみちゃんと連絡がとれない」と言ったら、Aは月曜日にまた大変な仕事ができて、今日は外出しないとのこと。それで火曜日は早朝出勤なので「また月曜の夜泊めて〜」
 一泊いくらか徴収するか(笑)

 渋谷でちょっと買い物して、人混みをまたじっくり堪能して、西武で日本酒を選んでから渋谷駅でベルギーワッフルを立ち食いして、「ワッフル自体は美味いが、クリームがのっていなくてちと物足りない」などと思いつつ(ワッフル食い散らかしモードになってしまった。女癖の悪い男性の気持ちってこんななのかしらん?)阿佐ヶ谷に向かう。阿佐ヶ谷駅で自宅の留守電をきいてみたら、かみちゃんからメッセージ「昨日からヨコハマの友達の家に行っちゃって、今起きたとこ〜。今日はキャンセル」というわけなので、一人でヨコピの写真展に行く。

 去年やったときにも行ったのだが、初日は宴会をやっているのだ。ホントは差し入れだけして、かみちゃんとご飯食べようと思っていたのだが、そこで鍋をご馳走になることにした。写真展は今世紀末まで(年末とも言う)やってますんで、阿佐ヶ谷近辺の方は通りがかったらぜひどうぞ。ギャラリーというよりも、一戸建てに併設された元温室です。中央線な風情があってなかなかよい場所です。
 
 ヨコピは現在、ピンホールカメラに凝っているらしい。インチキ臭い中国製のオモチャみたいな120カメラをぶら下げていて、それをピンホールに改造すると張り切っていた。
 年末帰省する計画(つうても、実家は国分寺)などを相談しつつ、昨日のラッシュに懲りたので早めに切り上げた。

●みやの家の正月(予告編)

 ここ数年、大晦日の夕方には実家に帰っている。それまでは、カウントダウン・パーティに行ってから元旦の朝に帰ることが多かったのだが、4年ほど前に、インフルエンザで高熱を出し、寝込んでからは大晦日に出歩かなくなった。だいたいカウントダウン・パーティは面白かったことが少ない。
 なので、ここ数年は、大晦日は両親と紅白を観てから、近所の寺(あれが多分、国分寺なんだと思うが・・・お鷹の水だかがある小道を抜けていく)にお参りして、そこで振る舞われるおでんを食べ、巨大な太鼓を打ち(母はなぜかあの太鼓を叩くことに執念を燃やしている。何度も順番を待って繰返し叩く姿はちょっとこわい)、列の加減によっては鐘も叩く。
 そして、帰宅して寝て昼頃起きると、妹や弟もいつのまにか朝方帰ってきていて寝ていたりする。朝帰り組を叩き起こして、お節料理を家族揃って食べる。多分、ここ10年くらいで家族が欠けたのは、私が高熱で欠席したときと、弟が地方に飛ばされていたときくらいではないだろうか?「元旦には一家が揃う」というのは、唯一の家訓である。
 
 そして、なぜかうちの両親は、なんと未だにお年玉をくださるのである。(これを言うと友達などにとても驚かれる)毎年「今年はもう、もらえないんじゃないか」と思うのだが、親も「もうあげるのよそうかな」と思っているらしいのだが、一応用意されているので「せっかくだから貰っておくよ」とありがたく受け取ってしまうので、なかなか終わりにできないらしい。もうこうなったら、親が死ぬまでやってほしい。そのうちテレビ局が取材に来るよ(笑)

 そもそも、妹がまだ学生のときに私はもう働いていたのだが(6歳違い)、きちんと就職したわけでもなかったので、その区切りが付けられず、それに親が勝手に「下の兄弟にだけあげると姉娘がかわいそうだ」と思ってくれたので、ずっと貰っていた。そして妹ももう20代後半に突入したのだが、親が勝手に「姉は30歳になっても貰っていたのに、妹に同じことをしないのは不公平なんじゃないか?」と思っているようで、そうなるといったいどこでストップしていいのかわからなくなっているらしい。

 本来ならもう孫にお年玉をやっている頃なのだろうけど、姉はこんなだし、妹も基本的にプーだし、弟もまともなリーマンのはずなのだが長髪だったりするので(ファッションではなく切るのが面倒なためだと思われる)、見た目も中身も全員「学生さん?」なので・・・・すんません。(前にも書いたかもしれないが母に「私もお父さんもこんなに普通なのに、どうしてあんたたちは揃って変わり者なの?育て方間違った?」と言われて閉口したことがある。多分、なにか間違ったのだろう。)

 あと、正月の行事として近年定着しているのが、近所の農工大の馬術部が飼育している馬にニンジンをやりにいくこと。両親はときどき行っているみたいで、母は馬だけでなく学生さんにもお菓子を差し入れしたりして餌付けしている。
 寺や神社にお賽銭を投げてもお礼の言葉ひとつ返って来ないが、馬はもう「こっちにもくれ〜」「こっちこっち!」「もっとくれ〜」とそれぞれ前足をガンガン踏みつけたり、棒に頭をぶつけたり、飼い葉桶をゴンゴン叩いたりと大騒ぎになるので、初詣よりも景気がよいのでなかなか楽しい。



12月16日(土)

 ♪メーリさんのひつじ、ひつじ、ひつじ ♪メ〜〜〜リさんのひつじは、おいしいな

 昨晩深夜にうちに来たAと、その前の晩はゆっくり話せなかったので、たっぷり3時まで語って、やっと寝て、今朝は歯医者の予約があったAが帰宅したあと(午後は休日出勤だそうで)また寝直して、起きたら1時半。
 アエラさんと約束していたというか無理矢理お願いしていたので、電話して今夜の約束をしてから洗濯してたら電話。
 なんとクマ○○君だった。
 
 「今日はなにかご予定ありますか?」
 「って君はどこにいるの?」
 「東京です」

 どうやら先日電話があったのは上京のお知らせだったらしい。なんだ、早くに知らせてくれれば空けておいたのに残念。もう明日には北海道に帰るらしい。
 そして、また洗濯物や客用布団を片づけていたら電話。今度はA。「今、仕事終わったの〜。それで2晩お世話になったけどあまりゆっくり話しもできなかったから、会わない?」って、昨晩ずいぶん話しはしたが、まだ話し足りないか(笑)「それなら、今夜アエラさんと、ジンギスカン食べに行くんだけど、どう?」「あ〜でも羊はあまり得意じゃないかなあ」「でも、その店、ウニ丼もおいしいんだって」「言わなかったけ?あたし、ウニ嫌いなんだ」
 一緒に寿司屋なんて行ったことないので、それは知らなかった。つうわけで、明日、かみちゃんともしかしたら会うのでそのときに一緒にということにした。だいたい、彼女も疲れているはずだから「そもそも、今日は休んだほうがいいんじゃない?」「そうだね。そうする」

 というわけで、7時に中野でアエラさんと彼女の友達で先週の東京ドロームにも来ていたKさんと待ち合わせて、ジンギスカン屋に向かう。
 ブロードウェイをちょこっと入った飲食街にあるお店。一階はカウンターだけで6人も入ったら一杯。入った瞬間、例の鍋(鉄兜型)が目に入り「そうなの!これで食べたかったの!」と騒ぐ私。「ちゃんとジンギスカン食べるのって15年ぶりなの!」とテンション上がる。
 出てきた肉は、知らないで食べたら羊だとは思えないほど臭みもなくあっさりしていた。3人でバクバク食べる。今日は起きてから何も食べていなかった私はビール飲むのも忘れてバクバク食べた。あっという間に一皿平らげ、追加一皿。その店はウニとイクラ丼も美味しいらしいのだが、肉を一人当たり二人前食べてからでないと丼をオーダーできないという仕組み。
 
 難なくノルマ(?)をクリアしたので、丼を頼んでついでに一人前分だけ上等なほうの肉を頼んでみたら、そっちのほうが羊臭かった。「そっちはほとんどラム・チョップと同じところだから。北海道の人はこの肉は知らないんですよ」と店主の弁。たしかに上肉だとあまり量は食べられないかも。

 ウニ丼とイクラ丼をひとつづつ3人で分けて食べて、「ああ、横になりたい」くらいに身動きとれないほどお腹一杯になる。
 「2時間もしたら、またお腹空きますよ」と店主。消化にいい肉だという自慢らしい。たしかに、そのまま20分くらいお喋りしてたら、少し動けるようになったので、喫茶店に移動して、コーヒー飲んでいるうちにかなり落ち着いてきた。11時の閉店で追い出され、帰る。

 中野から新宿に着くと、ものすごい人。行きの駅もすごかったが、年末だねえ。ぎゅうぎゅう詰めの山の手線で渋谷に着いたが、またぎゅうぎゅうの田園都市線に乗るのもなんだし、あんだけ肉を食べたから少しエネルギー消費しないとと思い、三茶まで歩いた。12時過ぎには家に到着。
 
 先週半ばに突然ジンギスカンが食べたくなり、数少ない「羊仲間(羊会)」のアエラさんに「ひつじ〜羊が食いたい〜クリスマスはやっぱ羊だろう!お願い〜付合って〜」と熱烈メールでラブコールしてやっと実現させた。Kさんもけっこうゲテモノ系チャレンジャーのようで「日暮里には犬を食わせる店がある」とか「カエルを目の前で捌いてくれる店」とか「この間、沖縄料理屋でヤギの刺し身食べた」とか言っている方だったので、またごいっしょしたいわ。羊に舌鼓を打ちながら女3人で「カンガルーは食べた?」「ワニは普通だったな」「スズメは苦かった」と会話していたのだが・・・・健啖家の女友達は大事にしないと(笑)

 長野出身アエラさんと青森出身Kさんにリンゴを二個づつもらった。食べくらべして「どっちが美味しいか」報告書を提出することになりました。
 



 
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