可燃物な日々

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11月30日(木)

 月末だ。超忙しかった。こういう日も珍しいので書き残しておこう。(疲れ気味)
 まず、同僚が一名休み。これは知ってたが、パートの方まで休みだとは知らなかった。ちなみに私の部署は、上司1名(私より3歳ほど年上で2児のパパ)、23歳のギャル、40歳のパートさんと私の4名である。

 さて、ほんとは昨日突っ返された内容証明を出しにいくつもりだったが、「明日にして下さい」と上司。彼も今、決算と祝賀会準備でボロボロなのだ。そして、今日が年末調整の書類の提出期限だったので、朝から「ハンコ押し間違えた」だの「これでいいんですか?」だの人の出入りが激しく、しかも月末だから交通費などの経費の清算が殺到。いままで、なぜかしらないが上司は私に現金は触わらせなかったのだが、いきなり任される。
 
 現金さばいていたら、得意先に行っていたシステムの人から外線。退職者の引き継ぎ中なのだが、月末にほんとは提出しなければならなかった見積書があったみたいで、すぐに用意してくれという。価格設定資料は営業アシスタントにお願いして(その指示も私が出した)、そうこうしているうちに昼になったので、早めにかっこんでいると、今度は決算関係で、ある売上を管理していた女の子が、「でも口座残高が合わない」って10月末の残高がなぜいまごろ〜〜〜?
 
 と、叫んでも仕方ないので、私が確認してみると、前にも一度合わせてあげたことがあって、そのチャックもついていたのにそれも合ってない!「あのときの苦労はなんだったのだ?」と思うが、とにかく細かい入金があるので、日付ごとに溯っていったら、なんと昨年の11月から違っていて、「うわあ、これ調べるとすでに残業の予感」とか思っていたら、システムの人が帰ってきて、なにやらクドクド説明しはじめるが、とにかく本人も引き継いだばかりで不安らしいのだが、前任者は私にポンと表を渡して「このとおりに見積もり書いてね」とあっさりしたもんだったので(そもそも、それは本来経理の仕事じゃないんだけど、営業アシスタントがシステムの仕事するのを嫌がったので、誰にも拾われない椰子の実のように私のところに流れ着いてきただけなのだ)いろいろ相談されても困るが、彼もなにか言いたいだけだろうと思い、「引き継ぎ最中に大変ですねえ」と労う。
 
 社長にはやたら客が来るので、茶出しと食器洗いをしつつ、今度はグループ会社の取締役に招待状を出せというので、緊張しながら宛名書きをするも、どうしても「西中」を「中西」と書いてしまい、2度破る。請求書に書いてある宛先で住所を書いたが、一件郵便番号がなかったので、派遣の人に調べてもらったら「神戸に中区はなくて中央区じゃないですか?」ぎええええ、2通書き直し?誰がそんななまくらな入力したんじゃ!(あたしじゃない)泣きそうになりながら書き直し、動揺のため字が曲がるが、もうどうでもいいや。

 と、よれよれになっていたら内線。「今日振り込みしてもらったことろ、まだ入金がないって電話があった」振込みしたのは私ではないのだが、書類探したら確かに振り込んでいるし、組戻しもなかったので「確かに振り込んでいます。月末なんで、先方の通帳に記帳されるのが遅れているのでは?」とお答えする。

 え〜と、なにやってたんだっけ・・・・そうそう、残高ね。やっと落ち着いてやろうと思ったら、また社長に来客。月末は控えてほしい。
 そして、切手もらいに来る人も多くて、それがなぜか80円とかじゃなくて「580円を2組おねがい」「へ?」(頭まっしろ)「昨日はね。270円と190円と120円のを組み合わせてたわよ」「ああ、なるほど」と、その通りに出していたら、お次は「定型外で速達」とか・・・・

 そんな合間に急な現金を出したりしていたので、「バタバタしてるときって現金合わなくなりがちなんだよな」と溜め息。

 というわけで、やっと残高チェックができるようになったのが、5時半。1時間後に5000円くらいのダブリを発見するが、そうなるとまだ3万円くらい違う。通帳ではなくて、「送料受取人負担」の郵便振替用紙なので、伝票と順番が合っていなくて、合わせるのが面倒なのだ、結局7時半ごろ、抜けている入金を発見。振込み通知書がないのだ!担当者に知らせるも「え?おかしいなあ?」

 などとやっていたらまたシステムの人が「また追加になってしまいました。金額がまだ決まらないんですが、まだいらっしゃいますか?」というので(別にそんなの自分で書けば済む話なのに)、とりあえず帰るときは知らせるといって、とにかく無理矢理、口座残高だけ合わせて、ついでに売掛金残高の資料を見ていたら、かなり抜けているので、それをまた担当者にいちから説明するのも面倒なので、自分で拾って、なんだかんだやってて時間が経過してももシステムの人がうんともすんとも言ってこないので、内線したら「まだなんです〜」「でも明日の朝直行して持っていくんでしょ?」「そうなんです」「だったら社印押した、カラの請求書持っていって記入しなさいよ」「いいんですか?」「いいも、悪いもないでしょ。」

 なんだか、今日は、すっかりお局様と化してビシビシしてたな。一応、親切に応対したつもりだが、また「こわい」とか言われたら悲しいわ。
 それにしても、売掛金どうなるんだろう。明日また同僚が出社したら騒ぐだろうな。人がぎゃあすか言ってるのを聞くよりも自分でやったほうがマシなんだが、そうしよっかな・・・・・
 ああ、また仕事が増えちゃんだよな。やっぱ金がなくて貧乏よりも・・・・じゃなくて(それじゃそのまんまだ)、暇がなくて金があるよりも、貧乏でも暇なほうがいいんだけどなあ。だって帰ってきたらもう10時だし。せっかく、ヌイグルミを昨晩あと一息というところまで仕上げてたのにい。
 スポンジ入れて形がついたら超かわいくて、かなり気合入ったのに・・・・(あとは最後の1面をふさぐだけなのだ!)

 ニュースステーション観てたら、ジェフ・ベックが出てた。特に感想なし。(笑)ああ、ジェフ・ベックだ、と思っただけ。

 追伸:ほんとに合コンやるらしい。「やろう」といってた友達がとてもそういうのを仕切るような人ではなかったので「また言うだけでやらないんだろう」とたかをくくっていたのだが・・・びっくり。だいたいその前にエド(なんとか育英会の留学生さんチーム)との合コンが先になると思っていたのに!そっちは別に単なる飲み会だが、。「ゼネコンと合コン!って話はどうなったのよ!エドに先超されそうだぞ!」とからかっていたのだが・・・・ほんとにゼネコンらしい。しかも相手グループの写真が添付されたメールが送られてきて笑う。なぜって、開けなかったから!(いつも彼女は開けない写真を送ってくれる。なぜなんだろう。SITっていう拡張子が付いて来る。マックユーザーなのだが、でも他にもマックな人いるけど皆開けるぞ)
 しかし、冗談だと思っていたのがいきなり「日程調整」とかになっていて、急に気が付く。
 「私、実は合コンしたことない・・・・・」

 まあいいや「初めての合コン」でも書こう。(最近ネタ切れなので、オモシロければなんでもありだと思っている)だいたい、30半ばにして合コン初体験ってのもめずらしいが。それとも、ぼんやりしているから実は合コンだったのに「単なる飲み会」だと思っていたいう可能性もある。

 と、思っていたら、その合コン幹事から電話。う〜ん、いろいろ難しいなあ・・・・ややこしくなってるなあ。(合コンとは全く別の話になってしまった)なんでみんな物事をややこしくするのだろうかと思いつつ、自分がほんとに単細胞に思える。



11月29日(水)

 なんと、内容証明は「縦書きの場合一行20文字以内」というので、そうしたのだが、うっかり句読点が下にはみ出していて、突っ返される。「涙の句読点事件」として後世に語り継がなければ。明日また出直し。まあ、会社の他の人は内容証明が本局に行かないと受け付けてくれないとかいうことすら知らなかったくらいなので、あまり私の減点にもならなかったのでいいのだが。

 なんだか、ここんとこ忙しいのだが、先日フリーでDTPやっている友達にそんな話をしてたら「じゃあ、しばらく忙しいんだね」と言われたが、「でもさ、あたしの場合、しょせん『いてナンボ』だから暇なときでも10時〜6時。忙しくても10時〜6時で、たまに6時半ってくらいで、拘束時間はあまり変わらないので、忙しかろうが、暇だろうがあまり意味はないのよ」
 フリーの人の場合は仕事が終われば休日。仕事があれば、曜日関係なしだもんね。

 仕事といえば、よく友人などに、本気なのかお世辞なのかよくわからないが「経理の仕事なんて私には難しそうでとてもできない」などと言われるが、これって実は能力の問題でも頭の良さも関係なくて、ある意味能力とも言えるのだろうけど、必要なのは「向いてる性格」である。とにかく一日中座ってほとんど毎日同じ仕事なわけだし、「あ〜あの部長はまた接待ゴルフか」とか「あの部署は昨日は飲みに行ったのか」とか他人が使った金の処理ばかりで、そういうのが気に障る人には向かないし、なにも派手なことないし、業績は随時わかるが、自分で上げた業績では当然ないし、ちゃんとやっても当たり前で誰も誉めてくれないが、ちょっとミスすると騒ぎになるという「満点が0点の減点式」の採点をされるので、営業などが60点だ、70点だと盛り上がっている隣で「ちぇ、マイナス15点か・・・・」と思ってしまうような人には向かない。

 だから精神的に「肉食系」な人はたとえ間違って来てしまっても残らないので、自然と「草食系」な人の集まりになっているようだ。一時期、新入社員の男の子が配属が決まるまえに「僕、経理もやってみたいんですが、どうですか?簿記もわかんないけど・・・・」などとよく言っていたので「簿記なんてねえ、別にどうでもいいし、3日もあればルーティンワークに問題はないけど、要はそれを毎日365日に耐えられるかが問題。つまり、一日座って伝票打つのが楽しいと思える?」
 彼は多分、会社の経営分析をしたりとかいうことを思い描いているのだろうけど、「分析」っていったって、「昨年度と今年度では、通信費がずいぶん上がっているが、原因を究明してくれ」とかいわれ、2年分の電話料金を番号別に表にして(すげえ大変)やっと提出して原因もわかったら「ああそうなんだ」の2秒で終わり。そんで、そういう要求があったから、月々表でまとめておいてあげても今度は誰も見てくれなくて、そうこうしてると「バイク便代が去年とずいぶん違うけど、調べてくれ」というので、また2年分ひっくり返して「単価も何パーセントか上がってますが、件数もこれだけ増えてます」と分析したら「そうなんだ」終わり。そんなもんっすよ。

 収益率を一生懸命出してあげて、けっこう苦労したって、しょせん会議で「去年よりこれだけアップしてます」で終わり。
 でも、それで評価される人がいてさらに頑張ってくれるのはいいのだが、そういう人に感謝されることもまずない。だから「自分が評価されたい人」には向かない。

 それでも私はこの仕事がとても好きなのだが、そういう自分を「変わったヤツだ」とも思う。多分、やや自閉症気質なので、あまり波風たったり山があって谷があるのはいやなんだろう。あと、時間の配分が自分でできるのが性に合ってるようで、急にあれやれとかあそこ行ってくれとかいのが毎日だとホントに疲れるのだが、そういうことは滅多になくて、逆にたまにあると嬉しくなるくらいなので、丁度いい。スケジュールは毎月厳密に決まっているので(支払日とか税金の納付期限とか)、ストレス溜まらないのだが、そういうミニマルさ加減がストレスになる人はだめだろうな。

 と、体調不良(でも病気ではない)で今日もスポーツクラブ休んだので、くどくど書いた。前にもこういう状態のときに別のことをくどくど書いたような気がするが、何かホルモンの関係なんだろうか?
 久しぶりに裁縫再開。早く完成させないとクリスマスになってしまう。(クリスマス・プレゼント用なわけでもないが)



11月28日(火)

 たいした金額ではないのだが、焦げ付いている得意先に以前「支払催告」の書類を書いたのだが、それを「内容証明」で送るとか言うのはいいが、その人が内容証明についてよくわかってなくて、私も前の会社で顧問弁護士が作ってくれた書類を出したことしかないのだが、「まあ、いいや、送ってください」と投げられてしまったので、慌てて本を読んで「そうだよ3通いるんだよ」と用意した。まあ、ホントにたいしたことない金額なのでいいんだけどさ。
 でも、最近そういう「ちょっとめんどうなこと」でも、言われれば黙々と自分で調べてなんとなくやっちゃうというのがわかってきたのか、そういう仕事増えたな。
 その書類作ってたら営業事務の女性に「え?ほんとに内容証明送るの?首くくられたらどうしようとか言ってたのに!」と言われたが、はっきり言って二人で高級フランス料理屋に入るのには心配なくらいの金額(要するに数万円ってこと)だし、内容証明つうのは「絶対に送った!」というだけだし、それほどおおごとではないんですよ、と説明しつつ。(まあ、シロウトびびらせるのには効果的だけどさ)

 会社帰りに、あざみ野駅でぼんやり立っていたら、視界の片隅になにか見覚えのあるものがあったので、よく見てみたら・・・・・KM君だった。
最近、メールも電話もなくて、かみちゃんと「ど〜したんだろ、元気かね?」なんて話していたのだ。
 声をかけたら無反応というか呆然としてた。KM君もあまり感情が表に出ないタイプ。
 「ああ、まさかこんなところで・・・・」と苦笑いしてた。
 「なんか太らない?」
 「あ〜、みんなにそう言われるんですよ」
 運動不足らしい。そして、私が最近けっこう出歩いているので、いろいろ人に会った話などをしつつ一緒に帰った。前に話したときに「使ってないデジカメを持っているので譲ってもいい」と言っていたので、「私、最近ヌイグルミ作ってるから写真撮りたいんで譲ってよ」とプッシュしておいた。パソコン故障中でメールが使えないらしい。

 今日は久しぶりに泳ごうと、水着用意してたのに、まさかの「休館日」。がっくり。筋肉痛を癒そうと思ったのに。
 そういえば、昨日はアエラさんと電話して、彼女は幕張でのリッチーに大感激して土曜日のリキッドルームにも行ったそうだ。(私が不在中留守電が入ってたのはお誘いだったらしい)アエラさん、私よりも年上なのに(でも、絶対に年齢を明かさないのだ)元気だなあ。

 それにしても寒くなったので、やっと冬用コートを出した。吊るしておく場所が無いので、たたんでしまっていたためアイロンがけが一苦労。でも、さすがにロングコートは10年選手なのでところどころ布が剥げている。でも、新しいの買うのもなあ。型が気に入ってるし・・・・(また買い物嫌いで悩む)
 しかし、ふと思う。コートを10年に一度しか新調しないとなると、この先順調に長生きしても、生涯で何着のコートを纏うのだろうか?今まで着たコートのこともけっこう憶えている。高校生のとき愛用していた学生コート。大学のときにバーゲンで買って気に入っていた、大きなマニッシュ・コート。ベルベットのAラインのコートはクー・ドゥ・ピエので古着屋で見つけて買い数年愛用していたが、やはり裾が擦り切れて白くなってしまったのでさよならした。なので、冬に撮った写真を見るとたいてい同じコートを着ているのであった。でも、友達が着ていたお気に入りの服もよく憶えてたりして「あ!これよく着てたよね。なつかし〜」なんてこともあるし、みんなそんなもんなのかもしれない。



11月27日

 昨晩、やっとの思いで日記を書きなぐり、は〜と一息ついていたら、Aから電話がきて、幕張は私が帰ったあと、なんと6時過ぎまでリッチーがプレイしていたらしい、「もう、リッチー素晴らしかったよ!最後の方なんて、残ってる客もヤケクソのように狂乱していて、またそれにリッチーが応えるもんだから、もの凄いことになってたよ!」

 早めに切り上げて正解だったらしい(笑)
 そしてAの職場の話になり、MYちゃんちでも散々「職場まわりの悪口大会」を開いていたのだが、Aの同僚もかなり凄まじく、でも幸いにも新しく来た女性上司がそれを理解してくれたようなので「わかってもらえただけでもよかったじゃん」とかなんとか。
 笑ったのが、「もう、ギャル服やめようと思って、職場のバイトの学生にあげた」うんうん。そうしたほうがいいよ。たしかに、若い格好していると彼女はかなり若作りだが、それであまり利益を得たことがないと思うので・・・・そして「厚底ももうやめる」
 エスカレーターから転倒して頭を打ち、痙攣していたギャルを目撃して怖くなったらしい。うんうん、あれ危ないからやめたほうがいいよ。もう、いいかげんに「大人の女」を目指そう!

 などと、熱く語っていたら、(踊りの後は語りという人生)1時近くになってしまい、慌てて電話を切って寝た。
 なんとか朝は起きて、「ああ、ワイドショーはキムタクばかり。自民党はどうなったのかなあ?」と、ヒネクレたが、まあそれほど体調も悪くなかったので、ひょいひょいと出社したのはいいが、あまり仕事する気にならないというか、「先週まで私、なにしてたっけ?」

 モニターがそこにあるのに、どこかとても遠いところにあるようで、文字や数字の羅列が知らない外国語のように見える。「ロゼッタ・ストーンのほうがまだ意味がわかるかも」
 はあ・・・・と、ぼんやりしていたら、別の部署の人が来て「今日の午前中までに申請しなくちゃいけなかった!」とかで、他に行く人がいないらしく、上司が「じゃあ、ミヤノさん行ってくれるかな?」
 話の流れがよくわからなかったのだが、とにかくここから離れられるのならどこにでも行きますよ。「いいですよ・・・・」

 こんな天気のいい日に、品川→大崎へお使い!超ラッキー!なんだか、こんなところでラッキー使いはたしちゃったら、宝くじ当たらない〜と悶えるくらいうれしかった。もちろん、東海道線でとことん眠る。品川消防署で書類を出してハンコをもらい、その書類を大崎に持っていった。大崎ニューシティだかは、ずいぶん前に通り抜けたくらいだったが、あのころに比べると奥までビルが建ってて広かった。
 書類を出したらもう1時近かったので、そこで食事してからまた会社にのんびり戻った。帰ったらもう2時半。

 というわけで、今日は東京−神奈川を2往復した。お使いはいいなあ〜もっとあればいいのになあ。あたし、他の子よりも東京の地理には詳しいし、「東京方面の急なお使いはお・ま・か・せ」って書いて貼っておきたい。

 それにつけても、首がガチガチだ。幕張で振りすぎたらしい。(腰は振りすぎないように気をつけたのだが・・・)首の回らない経理のおね〜さんってなんか横領してるみたいでやだなあ。



11月26日(日)

 ああ、3日分をイッキに書くのはしんどいなあ。
 
 つうわけで、MYちゃんちで暑くて目が覚めた。暖房最高になっていたのに部屋が東向きで、汗かいたくらい。もぞもぞと寝袋から這い出して、暖房を消す。なんだかいい天気だ。時計を見るとまだ9時。外の道路を「おもちゃのちゃちゃちゃ」を高らかに鳴らす車がうろうろするので、なんかほのぼのと笑う。「ちゃちゃちゃ」という節が起き抜けのツボにはまった。
 もう一眠りしていたら、nonorikoも起きたので、二人で冷たいお茶を飲んでいると、寝室からMYちゃんが出て来て「今、私の枕元にnonorikoが立って『あたし、もう帰る』と言った」というが、それは夢。

 それで、3人で喋っていると、やっとエガミさんも起きて、「体中が痛い」ってそりゃあ床で寝てるからねえ。それから、私が鍋でご飯を炊いて、味噌汁まで作り、豚肉とキムチとチンゲンサイの炒め物を作り、さらにめんたいこがあったので、それらで豪華な朝食を食べ、食後の満足感に浸りながら、狂乱の昨晩の復習をし、だらだらしているうちに、3時くらいになり「またお腹空いたね」と、今度は揚げナスに焼きソバを作り、MYちゃんちにはなぜかタイ・ドレッシングが2種類にナンプラーまであったので、ヤキソバにトッピングしてみたら、それがかなり美味しくて、4人分をあっという間に平らげ、さらに2人分追加して作った。
 ヤキソバが美味しかったので、ついついあまってたお酒に手を出したら最後、またワインをもう1本空けてしまい、そうこうしているうちに暗くなり、なにやらエクササイズの話題になり、柔軟性が重要だとかなんとかで、皆でストレッチをしていたら、「これは、窓の外から覗いている人がいたら、怪しげな宗教活動にしか見えないよ」と盛り上がり(女4人で薄暗がりの中、車座になってストレッチしたり、腕立て伏せに挑戦したりしていた)そうこうしているうちにもう6時になったので、やっと帰ることにした。天気がいい日に部屋にこもりっぱなしだったな。

 そんな時間にすっかりまた酔っ払ってしまい、疲れも溜まっていたので、帰りの電車で眠ってしまい、池袋で慌てて飛び出した。

 というわけで、なんとか家に帰ってきた。いちおう、予定していたことは全て消化したので、満足な週末であったが、これで明日からまた仕事というのは本当なんだろうか?

 「ゼネコンと合コン」と張り切っていたエガミさんがもたもたしているうちに、MYちゃんのところに「江戸のエド(本人がそう自己紹介したらしい。江戸来こと故ライシャワー氏のパクリか?)から飲み会の誘いメールが来た」というので、プロジェクト名「江戸のエドの合コン」が先になりそうだ。現在、日程調整中。その他「クリスマス・イヴに超うまい餃子を食べる会。ただし、カップル限定(?)」という別プロジェクトも進行しているようだし、「すっごい美味しい牛肉が頼めば安く入手できるので、しゃぶしゃぶパーティーをやろう」計画も立ちあがる。なんかテンション上がりすぎかなあ・・・・
 でも、いったいどれがどのくらい具体的なのかよ〜わからん。



11月25日(土)

 夕方4時くらいに起きる。なんとかがんばれそうだったので、支度して、寝袋持って新宿から都営大江戸線(初めて乗った)で、落合南長崎まで行って、そこから地図を頼りにとぼとぼ歩いて、枇杷系スタジオ到着。
 こじんまりしたキレイなスタジオで「いいな〜こんなところで、友達とプライベートでパーティやりたいわ」な床板ばりで大きな鏡。客席は30ばかりあったが(座布団ふくめて)ほぼ満員状態。
 なにやら怪しい曲ではじまったユキさんのパフォーマンスはクラブ後のアフターアワーズとして心地よく、緊張感溢れる雰囲気に浸ったが、「すごいな、45分も一人で踊るんだ。消耗するなこりゃ」という、なかなか激しいものだった。ほんとは、そのあともう一人の方の踊りもあったのだが、「ひい、次の予定がああ」と、ばたばた抜け出す私であった。せっかくだからご挨拶のひとつもしたかったが、残念。

 そして、ドタバタと池袋行きのバスに飛び乗り、東上線に乗り換え、なんとか9時過ぎには上板橋に到着。
 MYちゃんの新居に初めて行った。もともと彼女の実家も同駅にあるので、ここで降りるのは2度目。でも手前の、ときわ台にはエガミさんが住んでいるのでしょっちゅう行っているのだが・・・

 電話で行き方を聞いたら、わかりやすい場所で、なんなく辿りつく。
 「腹へった〜。あたし、今日はパン一個しか食ってないのだ」
 というわけで、シウマイや餃子をほおばり、またまた紹興酒をいただく。メンバーは、MYちゃん、nonoriko、エガミ、私の4人で、代わり映えしないなあ(笑)かみちゃんにも電話かけてみたが、寝てた。

 そんなわけで、3時過ぎまで飲みまくり、喋りまくり。なぜか国際電話までかけていました。そして、MYちゃんが、「今、なにか聞いても忘れちゃう」というので、メモに重要事項を書いて、テレビに一生懸命貼った。

 そして持参した寝袋にくるまって寝た。(冬の飲み会の必需品。グラストンベリーでもお世話になった由緒正しい寝袋だ)



11月24日(金)

 会社から帰り、手早く食事し着替え、9時半には家を出て幕張メッセを目指す。給料日だし、あまり遅くなると、京葉線が酒臭そうだったから早くに行きたかったのだ。
 新木場から京葉線に乗り換えると、丁度、快速が来たが、乗客が目的地同じの若者ばかりで苦笑。車内でなぜか、酔っ払いのさらりまんに気にいられ、なにやら謎の笑顔を振り撒かれ、必死に無視する。自分の胸の前にニュっと白い手が現れたので「すわ!痴漢か!」と思いきや、満員列車の中で果敢にいちゃいちゃしているカップルの彼女が彼氏の背中に回した手であった。ラッシュ電車に乗るのが久しぶりなのでいろいろと戸惑う。京葉線快速はかなり揺れるし。
 
 10時半ちょっとには幕張駅に到着したので、かみちゃんの車に乗って向かっているはずのAに電話。そちらは事故渋滞でまだ芝付近らしい。会場の中に着いたら中の様子を報告することにして、駅を出る。
 「数万人来るらしい」とは聞いていたが、夜の幕張をぞろぞろと歩いている様子はまるで、野球でも見にいくような雰囲気だし、ダフ屋も出てるし、「チケット買います」と書いた紙を手にしている人も多数。ほんとに完売らしい。だいたい、私が行くようなテクノ系イベントでダフ屋なんて見たことないので、「こりゃあ、すごいとこに来てしまったのかも」

 たしかに、アンダーワールドとリッチー・ホウティンとオービタルとアンディー・ウェザオールが一晩でやるというのは、わかる人には信じられないような豪華メンツなのだが・・・・でも、ぞろぞろ歩いているのは、なんだかガキんちょばっかりで「こういうときにIDチェックしようぜ」とイジワルなおねえさんは思った。

 たらたら歩いてやっと会場。エントランスを抜けて、入り口の階段を降りる。なにせ初めて訪れる場所ゆえに、会場の様子がよくわからない。しばしうろうろして、やっと理解した。あの、だだっぴろい場所をふたつに区切ってあるのだ。3分の2くらいの広さのスペースがライブ・エリアで残りがDJエリアらしく、すでに11時だったが、ライブ・エリアでは、もうオービタルがやっている。(例の照明付き眼鏡で判明。ほんとにまだやってたのね。あれ。この間友達と「あの人たちもそろそろあれはカッコ悪いからやめたいんだろうけど、トレードマークになってしまったのでやめるにやめられないのでは?」なんて話していたのだ)

 インフォメーションに貼ってあったタイムテーブルを見ると、
 「ひゃあああ、オービタルが10時〜11時半とは!なんともったいない!」

 ちなみに、こういうタイム・テーブルだった。

メイン(ライブ)エリア 10時〜11時半 オービタル 12時半〜3時 アンダーワールド 3時半〜5時 ルーク・スレーター

DJエリア 9時〜12時 トモ・ヒラタ 12時〜2時半 TCL(ウェザオール) 2時半〜5時 リッチー・ホウティン

 なんか、いったいどうすりゃいいのだという不親切な重なり方をしていて、混乱するが、「でも、なんだか外国のフェスみたいだな」
 
 かみちゃんの車に電話しようと思ったが、会場内に電話が無い。も〜!携帯持ってない人だっているんだからね!皆、携帯をトランシーバのように使って、友達と連絡とりあっている状態。仕方ないので、連絡はあきらめ、ウェザオールのユニットのライブが始まったので、それを観ているうちに、客はどやどやとメインのアンダーワールドに向かい、ガラガラになる。もったいな〜(アンディだけで、リキッドルームは満員になるんだよ)
 1時くらいに、私もアンダーワールド観に行くが、アンダーワールドはやはりアンダーワールドだったので、「まあ、いいかこれは、もう過去に2回も観ているし。でもこの、レーザー光線はかなりキレイ」とレーザーショーを30分ほど堪能したあと、やはりDJエリアに戻る。だって、メインは混雑していて、スピーカー遠くて音が小さいし、なんか皆異様に盛り上がっていて、「私がいなくてもいいだろう」というかんじだったのだ。

 空いてるDJエリアでウェザオールの「こりゃあ、まるっきりセイバーズ(オブ・パラダイス)だにゃ」なキュオンキュオンピヨヨヨヨ〜〜〜ンな音で広々と踊っていると、アエラ嬢に遭遇。来ていると思ってなかったので驚く。「さっき、かみちゃんにも会った」とのこと。

 しばらくそこで踊っていたら、やっとかみちゃんとAがやってきた。「もう、会えないかと思った〜!」「だって、ここ公衆電話なくて電話かけられないんだもん」

 結局、アエラさん、カミちゃん、Aちゃん以外に友達に会わなかったのだが(他にも数名来ていたはずなのだが)なぜか、予想外のKI君に遭遇した。びっくらしたよ。「あの日記、毎日書いてるんですか?濃すぎですよ!」と言われた。たまに読んでるらしいんで、書いとこう「話している最中に寄ってきたすっごいかわいい子って彼女?」

 そんなんで、DJがリッチーになって、(結局アンダーワールドは30分しか観なかった)、高速ミニマルに身をまかせているうちに、メインも終わったようで、人が今度はこっちに流れてきて、リッチーがちょっと音調を変えるたびに「うおおおおお!」というまた過剰反応状態で「なんだなんだ、最近の若者は、そんなにストレスが溜まっているのか。」と心配になるが、リッチー相変わらず、スピード落とさず、線路は続くよどこまでも状態で、走りっぱなしで私は息切れ状態。ちょっと、ルーク・スレーターも観に行ったのだが、そちらはまた今更ボコーダー使いまくりのエレクトロ路線で、ほのぼのしているのはいいのだが、これはちょっと緩すぎかなとも思い、またリッチーの方に戻ると、もうなんだか「この音はどこから始まっていつ終わるのだろう」という、地平線に向かってひた走る状態で・・・・・

 と、なんか、うろうろしまくって、踊りまくって、さすがに疲れてきたときにはたと気付く。
 「これって、最後までいたら、帰りが大変なことになる」
 そんなわけで、4時半には会場を出て、駅に向かう。すでに多数の人が吐き出されていて「全員、始発に乗れるのかな?」と不安になるくらい。駅に着いたら、友達に電話して「あたし、始発で帰るから、みんなにヨロシク!」

 ホームから人がはみでるくらいの大混雑。でも、おかしいのが、皆きちんと列を作っているのだ。さすが東京人(笑)。そして、アナウンス「皆様、寝不足のところお疲れ様です。お手数ですが、ホームが混雑してまいりましたので、列を4列にしてください」
 みな、もそもそもそっと列をふくらませる。なんだか行儀よすぎて気味わるいぞ。というよりも、皆くたびれきって、逆らう元気もないのだ。またアナウンス「始発はほぼ空の状態で来ます。約2000人乗れますので、ホームにいらっしゃるお客様はみなさまお乗りいただけます。なお、寝不足の上にホームに落ちたら大変ですので、白線よりも前には出ないでください。もう一歩下がってください」
 寝不足寝不足と繰返すアナウンスに小さな笑いが起こるが、ともかく皆くたびれきっていて、殺気もあまりない。

 文部省関係の方々は、土曜日の朝の幕張のホームを視察なさったらよかったのにと思った。若者を朝まで大音響で暴れさせておくと、あんなに素直で従順だぞ。もうとにかく早く家に帰って寝るためだったらなんでもいうことききますってかんじだった。

 そういうわけで、当然座れず、新木場までが遠くかんじた。家に着いたらもう6時半。バタンと寝た。幕張はやはり遠かった。 



11月23日(木:勤労感謝の日ですと)

 11時に目が覚めたが、起き上がったら頭が痛かった。飲みすぎたらしい。
 そして、ご飯食べながら、ぼんやりしていたら、なんだか時間の経つのが早くて、あっという間に午後2時。
 「職業:経理のおね〜さん。休日:仕事も忘れるが、己の存在も見失う。」そんなCM昔あったなあ〜(古い)ああ、そうか、わたし存在じゃなくて現象だから忘れるものなんてなにもないのだ。(まだやってる賢治ごっこ)失うものはいろいろあるような気もするので、(ぱっと思い浮かばないので、もしかしたら無いのかもしれないが、それではあまりにも悲しいので、あるということにしておこう)まだまだ立派な現象とは言えないのかもしれないが・・・・・

 慌てて、図書館に行ってリクエストした本を請け出してきたら、あらら3冊とも朝永振一郎?
 そうだった、公開講座で「やはり入門書としてはトモナガ先生の、量子力学Tがお勧め」とか言っていたので、「トモナガ先生って誰?」と思い、よ〜く考えてみたら「朝永」か!ずっと頭の中で「アサナガ」なのかとばかり思っていたので、(だってそんな人の名前、友達とお話したりしないもん)「あちゃ〜またやってしまった。も〜しわけないから読ませていただこう」と買おうかと思ったが、どのくらい「初心者向け」なのか見当もつかなかったので、とりあえず借りてみたのだ。そしてついでに「量子力学と私」(別にこれを元ネタにしたのではない。図書館で探して始めて見た題名だ)と「鏡のなかの世界」も借りてみました。

 そして日の傾いたころ(最近、暗くなるのが早いなあ)家に戻り、洗濯をして、「今週末はまたドタバタだし、来週はうちに友達が来る予定だった!」と思い出し、部屋の掃除をする。まあ、これでなんとかなるだろう。

 また縫い物を始めるが、なんか完成させるのが惜しくなり、途中まででやめとく。つうか、掃除疲れであまり集中できなかったので。
 今日はほんとに体力温存の日だったので、ダラダラするのは計画のうちなので。そして、明日はやはり休めなかったので、出勤してから、ダッシュで帰り(できたら早びけしたいなあ)ダッシュで幕張まで行くのである。幕張メッセに行ったことがなかったので楽しみ。
 リッチー・ホウティンまた弟連れてくるかしら?(リッチーは海坊主みたいなニーチャンだが、よく連れてくる弟がとても美少年なのだ。前もそのあまりの美しさに見とれていたら、側にリッチーがいたのに気付き、「あ、これが美形と噂されている弟なんだ!」と判明した次第。)
 今回、ロビーで遭遇したら話し掛けてみよっと。質問事項はもう決まっている。「ウニは好きですか?」カナダ人だし。

 ウニが世界各国で食べられているのか調べるために、手始めに辞書を引いてみた。でも、地元図書館は外国語辞典にバラツキがあり、あまりちゃんと調べられなかったが、「日ビルマ語辞典」なるもので「うに」を探してみたら、「あった!」でも、文字が見たこともないような文字で、これが何を意味しているのか不明。
 フランス語だと、やはり「海の栗」とかだった。ロシア語にもあった。アラビア語辞典では発見できなかった。中国語と韓国語では「海胆」となっていて「そりゃそうだよな」
 ついでに日経新聞でウニの築地市場取引き価格を調べてみたら・・・・なかった。つうことは、今現在、お店に並んでいるウニは築地あたりで取引きされているものではないのだろうか。カキは宮城産って書いてあったけど、ウニには産地が書いてなかった。(スーパー2件でリサーチ)
あのウニはどこからやってきたのだろうか?お寿司屋さんに聞いてみるべし。魚屋さんでもいいんだけど。魚屋のにいさんに、この間「舌ひらめ」を無理矢理押し付けられ(250円を200円にするというので負けた)、料理してみたら、焼き具合が足りなかったようで半生になってしまったので・・・・・それは私が悪いのか・・・・・

 あ、キムタク結婚だって。
 (と言って、しばらくこの日記が更新されないのは、それにショックを受けて寝込んでいるのではなくて、だから幕張で踊ってますから・・・そして土曜日は飲み会だったり、その前にこれに行こうかなと思ってたりするので・・・・一応、一部で「なんだかんだいってもキムタク好き」とからかわれているので念のため)



11月22日(木)

 決算の際にホスト(ホストクラブのホストではありません)の入れ替えとかしないでほしいんですが・・・・今日になって請求書を渡され、「前期に計上してね」と言い残し、ボロボロになっている上司は帰ってしまった。いや〜ん、資産目録また追加?一括償却だの3年償却だの什器備品だのに分けてたら、7時過ぎ。「今日はずいぶん遅くまでいるんですねえ」と営業の人に言われたので「明日休みなんで。それに、こんなに忙しいの決算のときだけだし」とお答えした。

 話題がサッカーしかなかった若者が、なんと向こうから別の話題を振ってきました。
 給湯室にて、彼はWeb制作部門なので、タバコを吸いながら(給湯室は喫煙OK)なにやらHTMLだかのマニュアルを読んでいた。そして、
「あの〜唐突なんですが・・・・」
「なに?その本でわからないことについての質問だったらダメよ」
「ははは・・・・・いやあ、その、電車に乗ってて、外国人の人に行き方を聞かれたりしませんか?」
「?・・・・たまにあるけど・・・・」
「最近、多いんですよ。でも英語苦手だからちゃんと教えてあげられなくて・・・」

 なんだかよくわからんが、結論として「情けは人のためならず。親切に教えていれば、いつか自分が困ったときにも誰かが助けてくれるでしょう」と、給湯室の立ち話らしい和やかな展開でお喋りした。なんかちょっとなついてきたようなので、うれしかった。(昨日の心の傷がやや癒えた)

 続・宮澤賢治について考える。今日はまとも。
 「フランドル農学校の豚」を読むために、全集を借りてきたのだが、それの巻頭に「生原稿」が掲載されていた。それがなんとも混沌としたシロモノで(そういうのをあえてピックアップしているのかもしれないが)書き直しが異常に多くて、なるほど本として出版すると、どれが完成形なのか判断に苦しむだろう。
 ワープロの無い時代の原稿ってこういうもんなのだろうか?つい最近までは「生原稿」の時代だったので、書き直しの多い作家や全く無い作家などがいたみたいだが、作家が生きているときに出版されていれば、そこそこの完成度で本になるはずだが(本人がゲラに手を加えたりするので)、死後発見されたものなどは、研究者によってバージョンが違ってきたりするわけで、しかも原稿の順番すら不明だったり、ホントは別の短編の素材を編集者がくっつけちゃたりと、どこまでが作家の望んだ作品なのかわからない。

 そして研究者や熱心なファンにとっては、修正に修正を重ねた生原稿をたんねんに解読したりするのはさぞや楽しい作業であろう。
 「ふむ。最初はこう書いたけど、こう付け加えていって、ここを削って・・・・でも、何が気にいらなくて、ここは全部バッテンしてあるんだろう。」

 今、多くの文筆業の方がパソコンやワープロで文章を紡いでいるわけで、そうなるとよっぱどマメに「バージョン3」とか明記してバックアップしている人の原稿以外は創作の過程がわからない。
 「あ、やっぱやめた、この書き出し」
 っていうのが残らない。賢治のそういう創作の過程がわかるのは、紙であることと、多分、紙が貴重だったので、「あ、やっぱやめた」とぐちゃぐちゃにしてゴミ箱にポイしなかったからだろう。

 もうこの先、たとえどんな文豪が現れても、その全集の巻頭にぐちゃぐちゃに書き直した愛すべき原稿は掲載されないだろうなと、思ったのであった。愛用のマウスなどが載るのだろうか(笑)



11月21日

 やばい。風邪気味になってきた。せっかく、お料理大作戦で美容と健康を目指しているのに・・・・

 今日の夕方、私が一人残って(上司は打ち合わせ先から直帰。同僚も5時で上がった)仕事してたら、隣のミーティングスペース(低い棚と観葉植物で区切られているだけで、筒抜け)で、来月の祝賀会の打合せを3人の社員がしていた。ホテルで催すのでないので、受付にはクロークも用意しなくてはならないようなのだが、誰もクロークなどやったことがないので、「ハンガー300も用意するの?」「レンタルだから開場前に番号をシールで貼る」とか話していた。
 聞くつもりもなく耳に入ってきたのだが「あれ?クロークって番号分ハンガー用意するものかあ?」と思ったのだが、じゃあ実際にどうしているのか記憶がおぼろで(最近、ホテルに荷物預けることなんてなかったんで)、でもなんか違うよなあ、と思っていたら、帰りがけに自分のマグカップを洗っていたら、ふと思い出して、戻ったときに、「あの〜口挟んでもいいですかあ」とおずおずと申し出たら、皆さん、打合せ疲れのせいかどよんとした視線を私に向けてきたので、「こりゃしまった」と思ったが、後に引けなかったし、言わないと気になりそうだったから、
 「普通、クロークって、カウンターに2枚札があって、荷物を預かった時点で札をくっつけるものではないかと思い出したんですが・・・・」

 そしたら、どうもすでに話し合いの末、そういう方法になっていたらしく、「そうだよ。だからそうするんだ」と言われてしまい、うう気まずい。
 ちゃんと全部聞いてなかったのも悪いが、それよりも、そんな単純なことを考えるのに20分くらいかかっていた己の頭のトロさに恥ずかしくなる。そして、とんちんかんなことを言った私を皆が暖かく笑ってくれなかったことに痛く傷つき、「あ〜あ、あたしってどうして、なんか真面目なことを言おうとすると相手が身構えてしまうんだろう」とちょっと悲しくなったが、まあ、こういうこともあるさ。がんばろ。

 と、えらく些細なことで傷つく繊細な私ということで、納得するとして・・・・まあ、自己のプレゼンテーションというのは万人に共通の悩みでしょうから。上手くいくときもあれば、なかなか苦労するときもあるわけさ。

 つうわけで、気を取り直して、昨日から私を支配している「一人遊び」、名づけて「賢治ごっこ」
 これから先は、「宮沢賢治ファン」の方は読まない方がいいと思います。

 最近、どっぷり読みふけっている宮澤賢治であるが、ふと久しぶりに「春と修羅」を読んで大感激。

 わたくしといふ現象は
 仮定された有機交流電灯の
 ひとつの青い照明です

 現象だ現象。クラブに行って、後日行かなかった友人などに「どうだった?」と聞かれることがままあるが、「だれか知ってる人いた?」というのも決まり文句である。
 「え〜と、誰誰と、彼彼と・・・・」
 「A君は?A君はきっと来てたでしょ?あの人いっつもいるじゃん」
 「あ〜そうえばいたけど・・・・あの人はいたとかいないとかいう問題じゃなくて、あの人は存在ではなく現象だから・・・・」
 「は?」

 A君はたしかにいっつもどこかに出没していたが、存在していたのではなく現象だった、と私は思っていた。A君のことを現象呼ばわりするのをかなり気に入っていたのだが、これが元ネタだったのかとはたと気がつく。

 これらについて人や銀河や修羅や海胆は
 宇宙塵をたべ

 海胆登場。ウニだウニ。そう、ウニなのよ。そんで私は高校生のころ天文部の活動で宇宙塵の観測してたのよ。屋上にグリセリン縫ったプレパラート置いて。あらあら、怖いわ〜。

 きらびやかな氷窒素の中から
 すてきな化石を発掘したり

 そうよね。すてきな化石を発掘したいわよね。

 すべてこれらの命題は
 心象や時間それ自信の性質として
 第四次延長のなかで主張されます。

 そうそう。私の4次元立方体のヌイグルミは、そういう目的でやっているのよ。今、やっと気がつきました。わかりました、4次元延長の中で思う存分主張しましょう!

 つうわけで、私が導いた結論。
 「やばいわ。私ってひょっとすると賢治の生まれ変わりなのかもしれない。共通点が多すぎる!」

 さらに、
 「だとしたら、こんな駄文を垂れ流していては、前世が浮かばれない!」

 今日は会社帰りに
 「バンクーバー海峡で、巨大ウニでサッカーを楽しんでいたシャチのレーニアディンドンの頭にウニのトゲが刺さって怪我をしたのを不憫に思い、コロボックルのイオリマンテが阿寒湖の巨大マリモを贈る話。有珠山の爆発を利用して、マリモはカナダまでひとっとび。火山弾もまっさおだ。オオカミウオのユンターピゲル氏も悪役で出演」
 というのを考えながらへらへら笑っていたのであった。(名前の付け方になかなかのセンスを感じると自画自賛)

 すいません、すいません、すいません。ただのお遊びですんで見逃してください。 
 決算でめんどうな「パソコン減税」と格闘していて、ちょっと疲れてるんですってば。



11月20日

 最近、顔にそばかすというかシミが出来てきた。年ねえ。というよりも、最近の食生活も悪いのだと思う。夜遊び、飲み過ぎで、ろくなもん食ってないので、美容に悪いこと甚だしい。思わず美白美溶液も購入してしまったが、やはり中からどうにかしないとと思い、久しぶりに野菜をどっちゃり買って、煮込んで片っ端から食べた。

 さて、ついに喉の骨のつかえがとれました。
 先週ふと思い出し、掲示板にも書きましたが、数年前にけっこう仲良しだったアメリカ人(飲み屋でよく会うだけでしたが・・・・その店は英語の先生の溜まり場だった)と、なぜかシアトルの話になった。彼はけっこうシアトルに長く住んでいたようで、私もちょうどそのころ「リトル・ブッダ」を観ていたので(キアヌ目当て。ブッダ役で笑えた)ラスト・シーンで主人公の少年がボートに乗っていて、そこから皿に載った仏舎利みたいなものを流す場面がとても美しかったので「シアトルって水が豊かできれいな街なんだなあ」と思っていた。それまでは「グランジ・ロックの聖地」だという認識しかなかったのだ。

 ボートが浮かんでいたのが「湖」だと思っていた私は(だって、とても凪いでいて静かだったから)、彼に「シアトルって湖がきれいだよね〜」と、言ったら、「違う、シアトルのは湖じゃないんだ!○○なんだ!」と熱く語られるも、その単語がよくわからず、その場で辞書を引いてやっと納得したという想い出がある。
 しかし、あのとき何って言われたのかすっかり忘れていたのであった。たしか、そんな難しくて長い単語ではなかったが、聞いても「え?え?何それ?」って感じの言葉だったのだ。

 lakeじゃないのはいいとしても、bayでもなかったし・・・・ううむ。
 というわけで、日曜日に図書館に行って散々調べたのだが、エリオット湾はbayだということがわかったくらいで、シアトルについて徹底的に書いてある書物は発見できなかったので「こりゃ、やっぱネットかな・・・・でも、こう漠然としていると英文サイト見てもわからないだろうなあ」と、今日やっと職場で探していたら(なにせ、家で接続すると超過料金取られる辛い状況なんで)、シアトル在住の日本人向けのサイトがあって、そこの地理案内を見ていたら・・・・・あ!これかも・・・・Puget Sound!

 そうだそうだ。あのとき「シアトルのはサウンドなんだ!」と言われて、「サウンドって、サウンド・オブ・ミュージックのサウンド?」「そう、同じなんだ」「へ?そんなの聞いたことないよ!」と揉めたのだ。

 たしかに辞書を引くと載ってた。1:音 2:形容詞で健全な,完全な、正しい、十分な(これも知らなかった) 3:海峡、入り江、瀬戸 だって。3はとても地味にぽつねんと書いてある。そうそう、あの時、調べたときも「こりゃあ、あたしが知らないのも無理ないや」と思ったのであった。でも、この3つが同じ単語で表現されているのってどういうことなんだろう。 sound of sound sound 完全な海峡の音 っていうのもありか?うり売りがうり売りに来て・・・・みたいだ。

 ところで、調べてみてわかったのだが、シアトルには湖もいっぱいあるではありませんか!「湖がきれいだよね〜」と言った私は、間違ってはいなかったのである。
 ちなみにアメリカ大陸で行ったことのあるのはNYだけなので、シアトルは「サンフランシスコよりもず〜と上の方」と一応の知識(笑)はあったのだが、バンクーバーとあんなに近いとは思っていなかった。泳いでいけそうなほど近いじゃん。

 しかし、おかげでいろいろ勉強にはなった。gulfはbayよりもでかいらしい。メキシコ湾はgulfらしい。firthはフィヨルドと語源が同じらしい。とか、感心していても、またきっとすぐに忘れちゃうんだろうな。使わないからねえ。

 以前、お世話になった「日本もち投げ協会」からメーリング・リストのご案内がきた。メーリング・リストって入ったことないんですが、そういえば、等々力不動もその後うんともすんとも言ってこないので、「もち投げに参加する」という目標は停滞していて、なすすべがなかったので(府中で春先にやるらしいとの情報もあったが、まだ先だし)また情報収集始めようかなっと。



11月19日(日)

 昨晩、またモデムの調子が悪くてアップできず。

 昨日は寝て過ごしたので、今日はなんとか午前中に起きて、掃除と洗濯。やっと放置されていた夏用のタオルケットを洗う。でも、明日は雨の予報なの?悲しすぎ。

 図書館に行って、いろいろ調べ物をするが、あまり成果が上がらず。でかい地図帳をかたっぱしからめくっていたら疲れた。
 さっさと帰ってきて、やっと落ち着いて、ヌイグルミ制作をする。昨晩の作業もはかどったので、佳境に入ってきた。やはり6枚はぐところは、かなりモコモコして大変だし、いったい自分がどこを縫っているのか見失いそうで、なかなか苦労したが、やっと上の部分はクリアして、あとは立方体でいえば、1個だけだ。一番下の部分。ただ、そこから綿を詰めて、蓋をするのもなかなかめんどくさそうだが、完成形が見えてきたので楽しくなる。これでなんとか今世紀中には完成のメドがついた。

 お裁縫していると、無心になってしまい、あまり物事を考えなくなるようで、書くことも少ないかも。
 寝て起きてぼーっとしてという、好きな週末の過ごし方がやっとできて満足。これで先週悩まされた眠気からも解放されたかな。来週末はまた体力の限界に挑戦する予定なので、温存しておかないと。



11月18日(土)

 朝7時ごろに、目覚ましもかけずに寝て、起きたら8時だった。たっぷり12時間眠れたが、このままでは「国内時差ぼけ」になってしまう。

 昨日聞いた、「玉の輿」の方の強運について。
 彼女は、若いころ道を歩いていたら、通り掛かりの人に「あら!あなたはなんて運がいいの!すごいわ!」と言われたという不思議な経験を持つそうだが、その後、英国留学中に付き合い始めたのが、パブリック・スクール出身でケンブリッジだかを卒業しているおぼっちゃまで(でも、イギリスの上流階級にありがちだが、かなり地味らしい。)、その後、結婚。
 結婚に至らなかった他の友人達が次々と帰国する中、しっかり居残ったみたいで、そこまでの話しはよく聞かされていたのだが、
 「ああ、その人が今日本に帰ってきてるんだ。ダンナの仕事の関係?」
 「証券アナリストらしいんだけど、日本駐在になったんだって」
 丁度、子供が産まれたので、タイミングが良すぎ。乳飲み子を抱えているときにはやはり、実の親が側にいたほうがいろいろと安心だろう。
 そして、現在「電気代だけで月に10万円かかる」という高輪の一軒家で英国から持ち込んだ調度品に囲まれて生活しているようなのである。

 通り掛かりの人に突然評価されるような「強運」にしては、たいしたことないとも言えるが、本人がそれほど努力をしていないのに、そういうふうに事が運んだというのはそれなりにやっぱり「運のいい人」なんだろうな。

 「強運」というのは所詮、結果論なので、まあいいとしても、私が感心したのは、その話をしてくれた友人が「あいつはうまくやりやがった」的な発言をしなかったこと。けっこうそういうこと言う人が多いので・・・・
 それは多分、彼女がいろいろと努力してみたけど、結局イギリスで働くことができなくて、今は日本でちょっと不本意な仕事をせざるを得ないという状況を「自分は運が悪いから」で片づけていないからだと思われる。

 「運勢」を上手く利用するのはいいけれど、「運勢」に逃げちゃあかんと思ったのであった。

 さて、裁縫をしよっと。



11月17日(金)

 24時間の旅の始まりは素敵なモーニングコールから。
 電話を目覚ましに使っているので、朝鳴ったら無意識に受話器を取って戻す。しかし、今朝もそうしたのにかかわらず、またコール。受話器を上げると「ゴゼンシチジデス」と音声。あれ?じゃあ、さっき鳴ったのはなんだろうと思う間もなくまたコール。受話器を耳に当てると、紛れも無く人の声。
 「あたし〜かみ。あのさ、今日、鳥肌なんだよ」
 「知ってるよ」
 「あれ?知ってた?」
 「だって、この間会ったときにチケットもらったじゃん」
 「あ?そうか!忘れてた」

 私にチケット渡したことを忘れていたかみちゃんであった。
 というわけで、今日は会社を定時で飛び出し、遠く中野まで馳せ参じた。7時半開演で、なんとかぎりぎりに到着したが、中野サンプラザのロビーは入場の行列でごったがえしていて、「また開場が遅れたわね」と外でちょっとぶらぶらしてから、7時45分くらいに中に入ると、エミちゃんがいた。今回のメンバーはエミちゃん、アコちゃん、あたし、かみちゃん、J君の5名。

 8時ちょっと前にやっと開演。
 幕が上がると、なにやら巨大な地球儀のセット。太平洋のど真ん中に日本がデンと描いてある。鳥肌がおもむろに登場し、しばしウロウロしたあとに、地球儀の横に立つ。どうやらその地球儀、直径が2メートルくらいあるようだ。その土台の中から入って、中がどうなっているのかわからないがよじ登って、立ち上がる。グラグラしていてこわい。あの上に立ったら相当の高さだと思われる。

 出だしは、なんかいつもの演説とは違って、声のトーンも違い「昨日、天の川を観ていたら、オオサンショウウオが・・・・」サイコ系だ。そのうちに「右翼ネタ」になりかかったと思ったら信濃町や大川隆法が登場する「宗教ネタ」になり、なんか空気をかえながら、要するに「頭のおかしい人のヨタ話と演説のどっちが主だかわからないかんじ」に上手くまとめていて、前回の「軍国主義一辺倒ではちょっとネタ詰まり」という緊張感はやわらぎ、新たな展開を感じさせてくれた。

 結局、ほぼ50分くらい喋りとおしで、いつもは間に映像を挟むのにそれもない。
 これで終わりなのかと思いきや、ほんとなのか演出なのか「舞台演出に不手際があった」ということで、「いろいろやりたかったのだが、こうなった以上、もうあきらめて、私の生の声を」みたいな展開になり、「素のトーク」を模したネタが始まった。(前前回もそんなことやってたが)
 なぜか脱ぎ始めるし。これは本当に脱ぐつもりだなと思っていたが、けっこうじらしながらも、最後には素っ裸。そして、そのまま延々と苦しそうに喋りつづける。「今日は2時間やります」との言葉とおり。8時前から始まって、終わったのが10時ちょっと前。ほとんど休憩なく喋っていた。後半はずっとジャイアンツの帽子かぶっているし、靴下いっちょでまさに「ブラブラさせながら」の渾身のトーク。この人ほんとに自分を追いつめるの好きなんだな。

 サンプラザは即日完売だったようで、立ち見も入れていたくらい。女性客の割合は相変わらず多くて、みんな過剰に笑う。
 アメリカ大統領選挙や重信房子などの時事ネタも少し挟んでいた。でもテーマは「宇宙」だったらしい。「宇宙は私には荷が重すぎました」と言っていた。
 前回に比べると、リラックスした小劇場なノリでまあまあ楽しめた。でもほんとにやるんですかね、武道館。今日のネタでは「東京ドーム公演もやる」グレードアップしていたが・・・

 学校の友達との飲み会に行ってから歌舞伎町のCODEに行くというエミちゃんを見送って、残り4人で中野でご飯を食べ(アコちゃんの友達の女性フォトグラファーの話を聞く。私はよく知らなかったが「家族ヌード」というのに記憶があった。ヒロミックスの前に出た人らしく最近は広告の仕事なども入りなにやら売れっ子らしい。かみちゃんもかなり気に入っていて、写真集が欲しいと言っていた。永島なんとかという名前だったなあ。今度ちゃんとチェックしてみよう)、12時ごろに恵比寿に向かう。

 ドルフィンの手品は一回目はもう終了していた。私が着いて席にすわると、すぐにMYちゃんが現れた。高輪の一軒家に住んでいるらしき玉の輿の友人宅でしこたまワイン飲んでから来たようで、かなりできあがってた。エガミ&ノノリコも戻ってきたので、4人でまた飲む。
 そうこうしている間に第2回目のショーが始まる。ドルフィンも久しぶりなので緊張のご様子でミスもあったが、今日はなにやら外人客が多く、わいわいと盛り上がる。
 写真を撮っているインド系の青年がいて、カメラがでかい。話を聞くと「ワン・トウェンティ」のフィルムだそうで、120ミリ?そんなの聞いたことがない。1.2インチってことかな?事情がよくわからないが「ドルフィンの写真がFACE誌に載る」とかいう話になっていて「なんでまた?」とか言っていたら、彼が私らのポートレイトも撮りたいがいいか?と私に聞いてきたので、「どーせ、この人達、ベリイ ドランケン だから ノー プロブレム」というわけで、写真を何枚も撮られた。
 そんなもん、どうするのかと聞いたところ「展覧会をやる」
 私じゃよくわからないので、バイリンギャルMYを交えて話したところ、ロンドンで個展をする予定らしく、「日本人のポートレイトはけっこう売れるんだ」とのこと。あたしの写真も売り物ですかい?
 「ぼくはモデルは嫌いだ。きみたちの方が、モデルよりきれいだ」というお言葉に気をよくして、その後、写真談義になり、会話にテキトウに口を挟みながら(通訳してもらっていた)一時間くらい話し込んでしまった。久々に英語喋ったぜ。
 インド系イギリス人のルーク君は西麻布に住んでいるようで、「ホブソンズから一分くらいのところ」と小生意気なことを言う。つうことはイエローの側?「イエローって知ってる?」「知ってる。あそこの次の通り」
 どうやら裕福らしい。(ロンドンが実家ではないようだが、両親がフラットを所有しているとか)友達とふたりで「えんびーえんびーえんびー」とえんびーenvy攻撃。(ただの酔っ払い)。

 帰りに友達とルーク君が「キープ イン タッチ 云々」と言っていたので「なにそれどういう意味?」と問い詰めると「連絡するよとかいうかんじ」だそうだ。実用英会話。(書いておかないとまた忘れそう)

 3時に閉店なので、その後4人(エガミ。ノノリコ。MY。あたし)で「今度合コンやろうぜ!相手はゼネコン!」(どういう話の展開だかよくわからにのだが、そういうことに決まったらしい)「あたし網タイツにミニスカはいていく!」(それは合コンにふさわしい服装なのだろうか?)と意味不明のことを叫びながらカラオケに行った。どうやら私が一番シラフだったらしく、皆が赤信号でも果敢に道路を渡ろうとするのを必死で引き止める。
 「うる星やつら」のテーマ曲、「そんなにそわそわしないで♪わたしがだれより一番♪・・・・好きよ好きよ好きよ♪・・・・ああー男の人って〜いくつも愛を持っているのね〜♪」を熱唱するエガミ嬢が鬼気迫っていてこわかった(笑)歌は実感がこもるとすごいことになるという見本のような出来だった。いかんよ、よそ見ばっかしちゃあ。エガミさん適度に荒れてておもしろいなあ。
 私は当然「バビル2世」を唄ったが、最後に「宇宙戦艦ヤマト」を唄おうと思ったら、エラーなのかなんなのかでなかった。別にアニメソングばかりじゃなくて、デペッシュとかU2も唄ったんですけどね。

 と、なんだか盛りだくさんの24時間であった。(現在、朝の7時。まったくもう・・・・)



11月16日

 なんかほんとに眠い。朝、会社に入る前に大あくびしていたら、自転車に乗ったOさん(お気に入りのオカマのおじさん)に見られてしまった。
 「あ〜もう、寒いわ〜」
 と、Oさんは、Yシャツ一枚で、どこに行くんだか知らないけど寒そうに走っていった。かわいいなあ、Oさん。喋らないとフツウのおじさんなんだけど。

 今日も代わり映えなく、ちまちま仕事する。鬼のように支払伝票を打ち、さあ仕訳伝票に変換!と思いきや、「クエリーがどうのこうので、システムメモリーが足りないよ〜ん」とのダイアログボックスが現れる。同僚も検索機能が使えないとぼやいているし、他の部署からも「なんか変だ」と内線。ただでさえ忙しい上司がいろいろと領域を増やしたりしたが復旧せず。結局、夕方システムの人が帰ってきて「サーバ再起動」ということになり、明日やることになったので、明日は残業できないから、今日やれるだけやっておこうと思ってたのに、あてが外れた。

 なんか今日はそんなかんじで、あんまし書くこともない。でも、いつもこんなかんじで大してことがあるわけでもないのに、よくこんだけズラズラ書いてるよな。

 ここんとこ、めっきり寒くなってきたので、朝布団から抜け出るのが辛くなってきた。そろそろ暖房器具(ガス・ファンヒーター)を出さないと・・・でも、ついこの間やっとしまったばかりなのになあ。ああ、暖房出すまえに、掃除もしなくちゃね。場所を確保しないと。

 酒屋に寄ったら、「20世紀ビール」がずらり。つい買ってしまった。ビールに関しては新製品に弱い。
 そうだよねえ、ゆく世紀くる世紀なんだもんねえ。でもあんまし盛り上がらなかった世紀末だったのかもしれない。(前世紀比)でも、「世紀末だ」という言葉が聞かれるようになったころにも冷静な私は「でも、前世紀末だって、今にしてみればなんかそういう雰囲気だったと言えるけど、その渦中にいた人にとってはどうというもんでもなかったんじゃないかなあ」と思っていたが、やっぱりそれはかなり正解だったと思うのだが、アメリカ大統領選の顛末を「世紀末的」っていうのもなんだし、ましてや「クリントンのスキャンダル」も退廃的つうもんでもないし、日本でも地震や噴火が多発したけど、それは「世紀末的な出来事」とはちょっと違うと思ったし、強いていうなら、電車に乗るとみんなが下向いて、一生懸命携帯でメール打ってる光景くらいかな。あと、若者が路上でべったり座ってるとか。

 ちょっと中途半端なときに生まれてしまったので、次の世紀末のときに「前世紀末は」と語られていたら、「ほほほ、そんなに大したことなかったわよ。ヤマンバギャルとかがいたけどね」と、密かに笑うことができそうにないのがやや残念だが(長生きしても2060年くらいかなあ?医療技術が格段に進歩すれば来世紀を覗くこともできるかもしれないが)、それよりも心配なのは、今後「世紀末のウィーン」とか「世紀末のパリ」とかの表現はどうするんだろうか?しばらくは困らないと思うが、あと40年くらいしたら・・・・ちゃんと「19世紀末」とかに修正するんだろうけど、どうなっていくのか、(世紀末と言ったら19世紀に限定するとか)確認することはできると思うので、まあ善しとしよう。

 でも、ひとつ現時点で確かなことは「世紀末」という言葉がかなり暴落してしまったということだと思う。けっこうあの時代に憧れたくちなので、それはとても残念だ。短い命だったね「世紀末」。「ニューウェイブ」っていう似たような運命をたどったお友達もいるんで、仲良くしてください。一緒にされたら怒るか・・・・
 



 
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