可燃物な日々

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ご意見・ご感想・誹謗中傷などございましたら、感情廃棄物再利用所までどうそお気軽に書き込んでください。「読んではいますが、恐くて書き込めません」というご意見をいただいておりますが、こわくないです〜(笑)


10月15日

 恐竜工房より素材を仕入れ、表紙の壁紙を変更。
 私は生半可な恐竜好きであるが、友人にかなりの恐竜好きがいて、数年前に一緒にNYに行ったのだが、当時NYの博物館の恐竜部屋は改装中でがっかりしたが、彼女はその恨みを買い物にぶつけていて、売店で恐竜のヌイグルミを買い捲っていた。その他小物も大量に買っていて、ホテルの部屋はプチ売店と化していた。(あたしもツられて、友達へのお土産を恐竜グッズでかためてしまったので・・・恐竜の形をしたメモ帳などは好評だった)
 その後「ジュラシック・パーク」が公開されたときに、招待券をゲット(業界勤めだったので映画のチケットはよくもらっていた。あのころに映画は招待券で観る癖がついてしまい、お金を払って映画を観ることにたいしての抵抗感が未だにある)したので、まっさきに彼女を誘って観に行った。ティラノが登場して襲ってくるシーンで二人で「ひょええ!は、速い!」と声を出して大喜びしたもんだ。最近会ってないけど元気かなあ?

 昨日の飲み過ぎで、完全二日酔い状態。それでも、「今日こそ調べに行かなくては・・・」と小雨がちらつく中、等々力まで行く。
 等々力渓谷は、何回が近くを通ったのだが、実際に足を運ぶのは初めて。駅前の商店街のすぐ裏手にぽっかりと存在する不思議な場所だ。澄んだ川が流れていて、昨日の「川落ち」の経験もあるので「ここに落ちたら笑い話では済まされない」と慎重に狭い遊歩道を行く。
 目当ての「等々力不動尊」の入り口付近には小さな滝があり「会員の修行用です。会員以外の方のご利用はお控え下さい」という看板がかかっていた。
 階段を上り詰めたら境内。御札などを売っている社務所にいた女性に、
 「すいません、ちょっとおたずねしたいんですが・・・こちらでは餅を投げる行事ってやってらっしゃいますか?」と聞いてみた。
 「え?今日ですか?」
 「いえ、そうではないんですが・・・」
 「餅ねえ・・・・ああ、それはきっとマンガンジの方じゃないかしら?」

 マンガンジ?二酸化マンガン、満貫・・・・(二日酔いのぼんやりした頭で必死に変換)ああ、「満願寺」だきっと。

 「等々力駅の側にあるここの本殿なんですよ。11月に10周年の行事があってそこでやるものではないかしら?」

 というわけで、とぼとぼと駅まで戻り、駅の反対側にある「満願寺」まで歩く。渓谷の中にある不動尊とちがってこっちはほとんど人けがない。
 社務所らしきものの受け付けに明かりがついていたので覗いてみると、作務衣を着た若いおにーさんが一人、iMacに向かっている。私の姿に気がつき、受付の窓を開けて「こんにちわ」と挨拶してくれた。

 「あのお、ちょっとお尋ねしたいんですが、こちらで餅を投げる行事をなさっていると聞いたのですが・・・・」
 「はあ・・・・餅ですか・・・・う〜ん」
 おにいさんはちょっと困った様子。
 「等々力不動で聞いたら、こちらじゃないかと言われたものですから」
 「ええと、ちょっと私ではよくわからないので、お調べできたらご連絡いたしますが」

 おにいさんは、ただのバイトなのかもしれない。わかったら電話してくださるとのことなので、電話番号を残して立ち去る。
 果たして本当に等々力で餅は投げられているのか?連絡もち。じゃなくて連絡まち。

 なんとか都内で餅を撒いているところを探して、友達に教えてあげたいのだが・・・・そして目の前で必勝法を実践してもらいたいのだ。(まず、大きなエプロンが必需品だそうだ)

 等々力でお約束の風景を目撃。
 厚底靴で武装したギャル5人組みのうちの一人が携帯で電話していた。
 「うん、もう終わった。これから行くから、え?今?今ねえ、ええとここって・・・・」
 電柱に貼ってある住所表示を見ている、
 「ええと、なにこれ、トートーリキ?うん。トートーリキにいるの」
 うんうん、読めないよねえ、これでトドロキとは・・・でも5人もいて誰も何にもいわないの?きみたちどこから来たのかな?

 やっと「ラブ・パレード」の話を書いた。でもやっぱ自慢話になってしまいました。気が向いたら今度は「グラストンベリー97」と「フェニックス97」も書こうかなあ。英国ロック・フェスティバル自慢。また行きたいなあ・・・
 
 ついでに、ぐちぐちしていたときに気休めに書いていた、元上司の話も載せる。
 あの年は本当に人生最悪の年だったかもしれない。(まだ先は長いが今のことろというわけで)春にとあるベンチャー企業に友人の紹介で係わり、大地の女神みたいな名前のインターネット放送局に出入りしていたりして、ああいうベンチャー・ビジネスが崩壊する顛末を見せられ勉強にはなったが、苦渋の日々で、おかげ様ですっかりベンチャー・アレルギーになってしまったが、最後は大喧嘩して飛び出し、また路頭に迷ってしまい、なんとか派遣で食いつないでいたのだが、最後に働いていたのが今泉さんの下でだった。その前は、IT系の研究機関でも短期で働いてみたりして、いろんなところを覗けたのはおもしろかったけど、わけわかんなくなってた。そんな中でも今泉さんは、ひときわ強烈なキャラで私を苦しめてくださったが、憎めない人でもあったし、「困ったオヤジ」の条件をほぼ全て兼ね揃えていたので、あれ以上のものに出会う可能性は低いと思うので、あの人に会えたことは私の人生においてプラスであったということにしておこう。だって友達と「職場の困ったちゃん」話をすると絶対に勝てるから。(負けず嫌い)
 



10月14日

 芋煮会に参加。東北地方では有名らしく、このような看板も存在するようなのである。
 でも、行ったのが7時過ぎだったので、すでに芋はなく、うどんになっていた。二子玉川の河原、246バイパスの下で鍋が3つ並んでいた。
けっこう人が集まっていて、暗いなか紙皿を持ってうろうろしている。
 私がつついていた鍋の火をくべていたTOKちゃんが、DJ(ちゃんとブースが設置させていた。音もけっこうよかった)の番になって行ってしまったので、代わりに薪をくべる。けっこう微妙なテクニックが必要な作業だということがわかり、火を絶やさぬよう、燃やしすぎぬよう細心の注意を払う。かまど番は楽しい。合法火遊び。

 TOKちゃんが、ポール・ウェラーの曲ばかりかけるもんだから「うぉーる かむず たんぶりん だうん♪」などと一緒に唄いながら火を見ていた。うどんも終わって、本格的に飲み始める。日本酒で弾みがつき、その後、赤ワイン。なぜか皆、ワインボトルを持っていて、まわし飲み状態になっていたので、いい気になって飲んで、懐かしい曲(ロック ザ カスパとか)に合わせて歌い踊っていたら、けっこう回ってきてしまい、途中でトイレに行くときに、公園内の人造川を越えないと行けなくて、それが石を何個か渡らないとならないのだが、ふらつく足ゆえ滑ってしまい、膝を打った。

 「あそこの川に落ちちゃった〜」
 と、濡れたジーンズの裾を自慢げ(バカ)に見せたら、東北出身者あび氏に
 「おお、それは−−−っていうんです!」
 なんて言ってたのかなあ。しょっぱる、とか、かっぽるとか、そんな感じの言葉だった。となりにいた女の子も東北人らしく「うちの方ではこう言う」とか言っていたが・・・・とにかく芋煮会は河原で催されるし、酒もつき物なので、必ず一人は酔っ払って川にはまるらしく、それを表現する言葉が存在し「芋煮会名物」らしいのだが・・・

 10時くらいにエガミ嬢とともに帰路につくが、「お茶でもしよう」とマックに入るものの、私の酔いはピークに達していて、テーブルに突っ伏し状態。閉店で追い出されて、駅に向かうと、後片付けを終えたスタッフと合流した。

 よろよろと家に帰った(はず)。ふと気がつくと、服のまま寝ていた。5時。テレビもつけっぱなし。多分、「お笑いバトル」を見ようとしていたのだろう。電気とテレビを消して、水を飲んで、コンタクトレンズを外して、また寝た。
 膝が痛いし、痣になっていたので、湿布した。



10月13日

 間違っちゃいました。8月と9月。部長が「作ってもらった表が、試算表と合わない」というので「おんどりゃあ、そんなわけねーだろー、ちゃんと合せたも〜ん」と思いつつ確認してみたら、思いっきり元の資料が違ってました。
 「す、す、すいませ〜ん。あちゃ〜」と必死に直しました。やれやれ。

 なんか今週は一日短かった分、いつもよりいそがしかったな。私、週休3日でいいんじゃないだろうか。週に4日働くのって一番自分のペースに合っていると思う。

●パラパラ道を極めよう#2

 さて、金曜の夜は「パラパラの日」である。「今日はなんの曲なんだろう」とドキドキしながらスタジオ入り。
 なんと、いきなり2回目にして、かの有名曲というかパラパラと言ったら普通の人はこれを思い浮かべるというか、この間、歌番組でもモー娘みたいな女の子が沢山いるグループがこれのカバー曲を唄って踊っていた、「ナイト・オブ・ファイヤ」だった。

 今日は張り切って先生(LOVE BOATのタンクトップを着用なさっていた)の真後ろに陣取る。気合入りまくり。
 スタジオ後方には、いかにも間違って入ってきてしまったという風情の私よりちょい年上の普通のオジサンが一名。先週、まじめな顔で取り組んでいた若い男の子は今週も来ていた。彼も何が目的かしらないが(年末の忘年会に向けての修練だろうか?)マジらしい。
 オジサンは振り付けがはじまったとたんに「これは困った」という顔になり「どうしよう、このまま続けるべきかここで立ち去るべきか」と迷いの表情がありありと浮かんだが、出る勇気もなかったみたいで、ぶるんぶるんと恥ずかしそうに腕を振り回している。そういう楽しいものが観られるのもこのクラスの醍醐味だ。先週は「エアロビおたく」のムッキムキのお兄さんが「もう笑うしかないっす」という様子でやっていて、さすがに今週は現れなかった。

 今週はやや高度な振り付けで、頭を空っぽにしないとなかなかついていけない。こういう簡単そうで複雑な振りをやっているとなぜか、後頭部に神経が集中していてそのまま神経が真後ろに向かって放出していて、頭の中の大事なものが全て流れ出て行くような気分になるが、その瞬間はまさに「無の境地」である。山、山に非らず。これを山という。(出典不明、なんか憶えているが、なんでだ?多分、何かの漢詩?)

 この、東洋的な「翔び」の感覚は癖になりそうだわ。

 最後に先生が「この曲のフリを憶えておけば、どこぞのクラブに行っても、バッチリ踊れますよ!」とおっしゃったが、私、こんな曲のかかるクラブ(ツイン・スターとか?)には行かないんですけど・・・こう見えても硬派なんです。自称、本格派なんです。
 来週の金曜日はイエローのジャスティン・ロバートソンに行くるもりなんれす〜
 (友人から「ジャスロバ行かない?」とメールが入った。一瞬、なんのロバかと思った)
 ジャス・ロバが「ナイト・オブ・ファイヤ」かけてくれたら、踊りますとも。



10月12日

 だるい。
 これを代わりにやってくれないのなら「男女平等」なんてどうでもいい、と思っている女性は多いと思う。
 私はこれでもけっこ軽いほうなので幸いであるが、10代のころは死ぬほど辛い時期もあった。母がそういう経験の全くない幸福な人で、日曜日に布団にくるまっている私に、

 「あんた、それは病気じゃないんだから、そんなんじゃだめよ!社会に出たら、それで休んでなんかいられないんだからね!」

 と、説教してくださり、それは確かに正論なんだが、具合悪いのも事実なんだから認めてほしいと思った。男性に同じことをいわれても「わからないくせに」で済むが同性に理解を得られないと悲しい。
 
 同僚が妊娠中に働いていたときに、通勤が辛いのと、つわりがやや重かったので、なかなか定時には出社してこなくなって、男性陣は「しょーがねーな」だったけど、女性上司が「あの子は甘えている」と言い出し、たしかに出産後に辞めることにもなっていたので、本人にやる気がなくなっていたのも事実だが、だからといって体調の悪さを「気合」では乗切れない人もいるということもあるとお互いに認めあったほうがいいのではと思う。そりゃあ、出産も乗り越え仕事を続けた人は偉いが、そうできない人はダメっていうのは気の毒だ。
 ちなみにその女性上司は悪い人ではないのだが、自分がいろいろ苦労したので、「婦人科系」に関しての発言はいつもキツくなりがちで、整理中に蒼白な顔でふらふらと仕事している人に向かって「私も昔は辛かったのよ。鎮痛剤が効かなくなるくらい飲んでいた。でも、子宮筋腫の手術して出産してからはもうラクチン。医者の話によると辛い人のほとんどが子宮筋腫か内膜症なんですって、私の筋腫もリンゴくらいあったらしいの」と話し、彼女らの具合をさらに悪化させていた。
 具合の悪くない私までが「リンゴ大の子宮筋腫」を繰返されると目眩がして子宮が痛くなってくる。

 いつも「気合」で乗切っていて私が非常に尊敬していた友人もいた。彼女は生まれつき虚弱体質で、大人になっても病院からなかなか足を洗えなかったが、「熱が出ても38度まではなんとか外出できる」と豪語していた。たしかに、一緒にコンサートなどにいくと、ときどき赤い顔をしているので心配すると「ああ、熱があるから。でも大丈夫。」とふらつきながら踊っていたりして「少し汗かいたら熱が下がったみたい」と言う。
 多分、幼少時から発熱くらいで伏せっていたら「楽しいことに参加できる機会を減らす」と必死だったのだろう。彼女は「自分は体が弱いから損をしている」とは決していわなかった。そして、自分が辛い思いをしているので「具合の悪い人」にも寛大だった。「わたしがこんなに頑張っているんだから、あんたも根性出せ」という発想は無かったようだ。

 でも「気合の無さ」を「病気だから」に置き換えてしまう人も少なくない。「体が弱いから、ちゃんと仕事ができない」のか「ちゃんと仕事ができないから体が悪い」のか因果関係がかなりあやふやになっている人もいる。そういう人は、なかなか幸せにはなれないようだ。
 なので、ちゃんと持病と前向きに闘っている人が、私は好きだ。

 なんかやはり頭がぼんやりしている。



10月11日

 朝、電車の中でぼんやりと中吊り広告を眺めていた。「田代まさしもまったくけしからんよなあ。人は見かけで判断してはいけないとはいうが、せんだみつおはひき逃げ、田代は盗撮って、そのまんますぎて悲しいわ」と週刊女性の広告を見ながら思っていたら、なんかそこに不思議な文字が・・・・「小山田圭吾」・・・・なぜ、元フリッパーズ・ギターで現コーネリアスで元祖渋谷系の小山田くんの名前が?

 目が悪いので、見間違いかと思い、立ち上がって確認してしまいましたが(空いている下り電車だからできる)なんと、「小山田圭吾、極秘電撃入籍」と書いてある。
 いや、別に結婚しようが隠し子がいようが、驚きませんけど「極秘電撃入籍」って女性週刊誌に書かれているということに驚く。

 会社帰りにさっそくコンビニで立ち読み、「田代まさし」「花田憲子、着物三着注文」の次くらいにその見開きの記事があった。
 な〜んだ、嶺川貴子(元L→R)と結婚したのか・・・・なんか、別に「極秘」にするようなもんかね。
 一応、その記事には、前彼女のカヒミ・カリィのことも書いてあったが・・・・10年ほど前は、嶺川もカヒミもあのへんの取り巻きというか、二人がかわいかったので、とりまいてたのか知らんが、よくつるんでたので、なるほどね。平凡な結末に、ちょっとがっかりする。
 それにしても、やっぱすごいぞ女性週刊誌。「貴子夫人」だもんないきなり。「憲子夫人」の次のページに「貴子夫人」だと。

 「これは買っておいて友達にも見せてあげたほうがいいのだろうか?」と考えたが、やはり女性週刊誌を買うのは気が進まず。かわりにオニギリを買った。

 今日も、モデムが消えていた。「モデムの電源が入ってません」って内蔵モデムだろうが!「私の胃には血が通ってません」って言うかふつう?内臓にはちゃんと血を通わせようよ〜毎日、インストールさせんなよ〜

 パソコンにもヒップホップのクラスに参加してもらい、末端まで神経がゆきとどくように鍛練していただきたいものである。
 



10月10日

 旧体育の日はやっぱり「晴れ」だった。昨日の天気を考えるとなんか複雑であるが、まあ私にはあまり関係ない。

 連休明け。朝、電車に乗りながら「仕事はなにするんだっけ?全然おぼえてないなあ」とボンヤリ考えていたら、急に思い出した。「そうだ、業務査定の書類を午前中に書けといわれていたのだ・・・休み明けにやりたくないなあ」

 私のいる会社は半期に一度、査定があって、社員の給与などはそれで昇給していくらしいが、契約社員は今まで関係なかったのに、今回からやることになったらしい。金曜の帰り際に書類を渡されたのだ。まあ、それほど大したこと書くわけでもないので、ぼんやりした頭だったのも幸いして、ささっと書いてしまった。
 そして、その書類をもとに、午後は上司と面談。
 「ミヤノさんが、元々ボクがやっていた仕事をかなりやってくれているので、ボクは他の仕事(社長らに見せる財務諸表とか、会社の新規事業提案のとりまとめなど)が、できるようになって本当に助かってます」
 と、言われ、「そうだろう、そうだろう。私が引き継いだ仕事はどれも根気が勝負のものばかりだし・・・・私が来てよかったでしょう」と御満悦。
 無難に業務の話が済んだと思ったら、
 「ところで、待遇のことなんですが・・・・」
 と、こちらからは何も言っていないのに、向こうから持ち掛けてきた。一瞬、この日記が読まれているのではとビビる。

 上司の話によると、「元々、契約でと申し出たのはミヤノさんのほうからで、ミヤノさんは自由な身分のほうがいいと聞いた」という驚愕のものであった。なんで、そういう作り話になっているんだ〜?それに「契約だから束縛されずに済む」ってもんでもないでしょう?そういう発想ってわかんないなあ・・・・この会社で契約社員というのは「試用期間」もしくは「扶養控除から外れるくらい働いてもらいたいパート」なので、そういうことになっているのかどうなのか。

 とりあえず、「そんなことはないです。それは多分、私の履歴書に派遣社員の経歴がいろいろ書いてあったのをそう解釈されたのでは?」あと、もしかしたら、旅行好きというのを「自由を愛する」と誤解されたのかもしれない。う〜ん、それについては、面接のときにもそういうこといわれたので散々説明したのになあ・・・・思い込みって強いんだなあ。
 しかも、部長が「いろいろな雇用形態があってもいいかも」と考えちゃった時期だったので、運が悪かった。

 というわけで、社員採用の件は「今すぐとはいえないけど、長く働く気持ちがあるのなら、ボクもそうしてほしいから」ということなので、それとなく部長をとりなしてくれるということなので、そういうキモチがあるのなら、ほんとは別に待遇なんてどうでもいいんだけど。
 
 休み明けで仕事も溜まっていたのに、急にまた表作成任されてしまい、それがけっこうややこしくて、また少々残業していた。もっと残ってやりたかったが、だんだんと頭も目も疲れて、表のどこをコピーして貼り付けているのかわからなくなり、「もう限界」と退散。

 家に帰って、おそるおそるパソコンを立ち上げ、モデムを再インストールしてみる。やった!成功!やはり一晩ゆっくり寝かすのが一番効くらしい。疲れてたのね、きっと。



10月9日

 連休最終日。雨じゃん。
 午後になって、雨が止んだので、チケットぴあでアンダーワールドのチケットを出力してもらいに行く。途中の住宅街を歩いているとキンモクセイの香り。今日は、スポーツクラブではなくてお散歩にしようと、下北沢まで出る。

 「そういえば、下北にStudy Roomとかいう店があるとの情報をいただいたっけ」と探してみたら、なるほど前からなんかクリエイティブ系(?)なこだわりの店が並ぶエリアにあった。狭い店内は若い子でいっぱい。おめーらちゃんと理科の勉強はしたのかよ。と、心の中で呟く。(現役高校生だったら、学校の理科室の方がおもしろいものがいっぱい埋蔵されていると思うのだが・・・)
 化石も鉱石もあったけど、なぜかお店のイチオシ商品は「聴診器

 これで何するんじゃ?もしかして、となりにナースキャップもあったりして!でも、ナースキャップは持ってるんだよな。(前に勤めていたテレビ番組制作会社の倉庫からなぜか発見され「使うこともあるかもしれない」と貰った。でも、もう捨てちゃったか、誰かにあげちゃったかも)と、いけない想像を一瞬してしまったが、よくよく謳い文句を読むと、

 「大きな樹木にあてて、木が発する音を聞きましょう」

 だった。まあ、そんなふうに書いてあると買いやすいよな。さすが流行っている店は心遣いもなかなかだ。
 ぬいぐるみも他ではあまり見かけない種類があったが、「わーい、ダチョウだ。アルマジロだ!」とうれしい反面、「げげ、ムカデにヘビに・・・」と人によっていろいろ嗜好が異なるので、うかつに近寄れない。天井からぶら下げてみたいぞ、プテラノドンのぬいぐるみ。

 やっと「ぶっくすオリーブ」が開いていた。久々に見る店員のおにーさんがやや老けたように思えた。(眼鏡がなかったせいだと思う)
 別に買う本もなかったのだが、最近買っていなくて、自分が何巻まで持っているのかわからなくなっていた「天才柳沢教授の生活」が、ここではビニールカバーが掛かっていないので、開いて確認できたので、12〜15巻を買う。

 まだ日は暮れていなかったので、キンモクセイの香りを探しに羽根木公園まで歩く。公園内では香りを探せなかったが、近辺の住宅街ではけっこう匂ってきた。梅丘の駅を抜け、あいかわらず行列している「ミドリ寿司」の前を通りすぎ、「そういえば、今日はコーヒー飲んだだけで、何も食べていなかった」と気がつき、(下北でなにか食べようと思っていたのだが、中途半端な時間なのにどこも混雑していたのであきらめた)たまたまあった「沖縄そば」の店でソーキソバを食べつつ、漫画を読み、店を出るととっぷりと暮れていた。

 帰りに気がついたのだが、環七沿いの「サミット」がいつのまにか9月で閉店していた。まだ2,3年しかたってないはずなのに・・・早いなあ。売上悪かったのか、元々いいかげんな作りの建て物だったので、期間限定のつもりだったのか。

 コンビニでアンアンの「遺伝子が運命を支配する」とかなんとかを発見し、「なにが遺伝子なんだあ!」とめくってみると、「あなたの遺伝子タイプ診断テスト」等、要するに新手の占いらしいが、遺伝子っつうのは問題なんじゃあ・・・・藤井兄弟を出すのはいいとしても、鮎川誠とシーナが「二人が出会えたのは、ロックの遺伝子のおかげ」っつうのは・・・・社交遺伝子とか恋愛遺伝子とか・・・う〜ん。

 最近は占いブームもいくとこまでいってしまい、密かに注目していたのはノンノの占いコーナーで「光源氏占い」なんてけっこう笑えた。生年月日を元に源氏物語に登場する女性に振り分けられるのである。たぶんオフィスでやると盛り上がりそう。だって重要なのは「男女関係」よりも「女性同士の相性」なんだもん。「葵の上」と「六条の御息所」なんかが隣合わせた日には・・・ちなみに私は「女三宮」でした。「美人だけど、子供っぽく、突然妙なことをやりだす」みたいに書かれていた。

 またモデムがおかしくなった。今日は修復できなかった。一晩寝かせてあしたまた挑戦しよう。



10月8日

 3連休だと思うと、ついつい、まだ明日も休みだと甘えてしまい、だらだらの極み。
 気合入れにプールにでも行こうかと、その前に図書館に行って、江戸風俗とか民俗学の本を床にへたりこんで読んでしまい(だって、アカデミックな本てみんな重いんですよ)気がつくと、もう夕方。餅の研究を中断して、プールに向かう。

 帰りにまたジローと逢い引き。やつはまた丸くなって寝ていたが、足音を聞きつけ半目を開ける。手を差し出して、撫でようとしたら、それを遮るようにまた、ベロベロ舐めてきた。前回はあまりの勢いにびびり、途中で手を引っ込めてしまったが、今回はそのまま我慢した。手の表も裏も指の間も舐めつくされ(所用時間は2分弱くらい)、気が済んだのか、ジローはその青い目に「もう行っていいよ」というメッセージを浮かべ、なんかまた眠そうな様子。

 いったいどういうパターンになっているのだ?「舐めたい気分」と「撫でられたいカンジ」と「とにかく眠いので放っておいて」の3種類は確認した。

 そのまま祭りで賑わうエリアに近づくと、途中の公衆電話で、女の子が電話している。(最近の若者はあまり公衆電話など使わないので目にとまったのだ。)
 「もしもし?いっぺい?あのさ、お祭り来ない?」
 横目で見ながらとおりすぎると、
 「え?来ないの?な〜んだ、がっかり・・・」
 どうやら好きな男の子に誘いの電話をかけてみたのだが、あっけなく断られたようなのである。話し方に媚びがないのに感心する。(基準:NTTのCMの松嶋奈菜子。あれが、同性が許せる最低ラインだろう。私はわりと基準が甘いので、多くはあれにも嫌悪感を示すと思われる)
 「も〜。せっかく服もキメてきたのに、な〜んにも意味ないじゃん!」
 彼女は、女友達の腕を取り、歩いていった。(歩をとめて観察させていただきました)

 「キメた服装」というのはジーンズに紺色のシャツなだけで、なにをキメたのか不明。しかし、その話し方と友人の服装のカンジから、多分小6かせいぜい中1なんだろうなあ。細身でけっこうカワイイ子だった。(そして、彼女がすがるようにもたれていた友達はお約束通りに太目であまり美系ではなかった)

 いっぺい!祭りに来てやれよ!

 と、心の中で応援するおねーさんは・・・・暇だった。
 またNHKで、高橋尚子の特集組んでいて、レース後にお互いを探し会う高橋と小出監督の映像が流された。そうかあ、なかなか小出先生現われないと思っていたら、裏であんなに走りまわってたんですね。追っかけるカメラマンも体力いるよな。



10月7日

 お囃子の音で目が醒める。お隣の神社でお祭りなのだ。

 やっと書いた「餅投げ」の話。結局、何が問題なんだろう?書いているうちにわからなくなってきた。私のそういう曖昧なのにへ理屈をこねまわすあたりが、友人にいつも厳しくつっこまれる理由なんだろうけど、「そんなの知らないし、あたしには関係ない」と言わないで、それなりに色々考えていることろは認めてくれているのかな〜(弱気)

 留守中にかみちゃんから留守電「鳥肌のチケット買っておいたから、行こうね〜」ああ、そうだ忘れてた。いつも悪いなあ。「今、アメリカから電話かけてます〜。ポートランドっていうところ。あまりにも暇なんで電話してみました〜」おいおい、国際電話でわざわざ・・・・よっぽど暇だったんだなあ。

 チケットといえば、アンダーワールドが11月に幕張メッセで公演をするのだが、友人と「絶対に行こうね」と約束していたのだが、チケット発売日を忘れていて「今日、チケットを買いました」とメールが来ていたので、翌日あわててチケットぴあに駆け込んだら「売り切れです」で、「があ〜ん、どうしよう。」と思い、とりあえず、しばらくイギリスに旅行に行く友人には黙っていることにして、一週間後のキャンセル待ち(電話予約したが、チケットを引き取りにこなかった分が流れる)に期待して、今日電話してみたら、やっとゲット。はらはらした。
 前にもアンダーワールドのチケットが手に入らず、大騒ぎになったことがあったのだが(一緒に行こうと誘ってくれた友人が、やっと2枚手に入れたのだが、私の分が足りなかったので「自分が行かないことにしてチケットは譲る」と言い出し、私はそれほど情熱を傾けていなかったので「いいよ別に、私それほど行きたくもないから」と本当のこと言ったのだが、相手はそれを遠慮と判断して食い下がってきたので、仕方なく「自分がいかにアンダーワールドのファンではないか」を延々と語るという、ひじょうに面倒くさいことになってしまった)、他のテクノ系アーティストとちがって、彼らには普通のロッキン・オン系のファンがついていることをついつい忘れてしまう。それに今回の私のお目当てはアンダーワールドではなくてリッチー・ホウティンなんで・・・

 お祭りの屋台を冷やかしに行く。やきそばはあんまりおいしそうじゃないし、チヂミもあったが500円は高いなあ。お好み焼きは前に一度食べて「げ。こんな不味かったっけ・・・・たまたまハズレたのかなあ?昔はもっと美味しかったけどなあ・・・・」と、幼少期の美しい想い出を汚された気がしてがっかりしたので、それ以来あまり食べる気がしなくなってしまった。
 結局、何も買い食いしなかった。お囃子の音を聞きながら家でぽつねんとカレーを食べていた。やっぱ、あたしって偏屈ものなのかもしれない。



10月6日

 今日は久々に仕事が忙しかった。30分も残業しちゃったよ。

 久々に金曜日にスポーツクラブに行く。「バスカヴィル家の犬」を読みながら30分ほど自転車漕ぎ。それにしても、新潮文庫のこの翻訳、古めかしすぎて読みづらいんですが、いったいいつの時代なんだと奥付け(っていうんだっけ?)見たら、昭和29年発行、昭和34年15刷改版、平成元年60刷であった。「フィト」ってなんじゃ「フィート」かあ、「ホテルの番頭」って支配人のことですかい?「宿帳」って・・・・と頭の中で現代風に変換しつつ・・・私の生まれる遥か前、あんまし外来語は定着していなかったのねえ、と別のことに感心してしまう。「気象が荒い」って当時は普通の漢字変換だったのだろうか?今だったら「ワープロの変換ミスかな。気性でしょ?」な、ところだ。

 自転車にも飽きて、10月からの新プログラム「パラパラ」に挑戦。今までも祭日の特別メニューでやっているのは知っていたが、参加したことはなかった。いざというときの隠し芸として「パラパラ」は習得してみたいと思っていたのだ。「パラパラ」と言っても、多分「パラパラ風エアロビ」のなだろうと勝手に思い込んでいた。

 しかし、本当に「パラパラ」だった。しかも・・・

 「今日は浜崎あゆみの曲でやりま〜す」

 ですとお?え、え、え?このあたくしがアユの曲で踊るなんて、そんな・・・・・退室しようかと真剣に悩んだが、立ち去る勇気もなく、曲が始まる。浜崎あゆみの曲など、どれも同じに聞えるのだが、どこかで聴いたことはある曲。「きいっと〜」というサビだ。(その他の歌詞はまったく聞き取れず、また心にも響かず)
 いやあもうなんというか、アユの曲でダラダラとパラパラの振り付けで踊る姿があまりにも情けない。しかも、そこしか空いてなかったので一番前に陣取っちゃったもんだから鏡に映る己の姿の情けないことと言ったら、もう笑うしかない。
 エアロビだと、必死でやるしかないので、あまり自分の姿をしげしげと眺める余裕もないのだが、手だけを動かすパラパラだと体力的にはかなりゆとりがあるので、ついつい見てしまうのだ。

 花の金曜日。浜崎あゆみの曲にのせて、パラパラを踊る私。この世にこんなに己をおとしめることがあったのかと思うくらい、もう全てがどーでもいーというか、「私はこんなことをするために、今まで頑張って生きていたのか?」と、自分の存在意義について考え直してしまったことよ。
 ある意味、かなりセラピーにはなった。「これができるのならなんでもできるのかもしれない」

 自分をソフトに虐めたくなったらお勧めですわ。根性焼き(経験無し)や手首試し切り(経験無し。友人にそういう人がいたっけ)よりも効果は高く、体に傷はつかないという優れもの。自我が崩壊しやすい人には勧められませんがね。(プライドはかなり崩壊するので、そういう気分を求める人向き)

 帰り道は、またジローのいる通りを選ぶ。おお、今日はまだ御就寝されていなくて、うろうろと落ち着きがなく「誰か、かまってよ〜なでてよ〜」な感じだったので、チャンス!と近寄り、撫で回していたが、自転車の音が聞こえたら、ジローは私の愛撫を振り切り、自転車に向かって愛想を振り撒く、「なんなのこの自転車に乗ったオバサンは・・・・」とガン付けるが、どうやらジローが私をほったらかしても媚態を示したのは、その後ろをやってきたオッサンだった。
 
 敗北感に打ちひしがれ、潔くその場をこそこそ立ち去る私。でも、しばらく歩いてから振り返らずにはいられなかった。オッサンは自転車に跨ったまま、ジローを撫でていた。

 とぼとぼと帰ってきて、鏡の前で今日憶えた振り付けのおさらいをした。



10月5日

 餅投げで頭がいっぱいになり、マシンも容量がいっぱいになり不具合で、ついでにスポーツクラブに復帰したりしていたら、また部屋がすごいことになってしまった。月並みな表現であるが「台風が通過した後」のようである。洗濯はしても、とりこんだものをそのまま床に放置していたら足の踏み場がなくなってしまった。

 そういえば、知合いの独身男性(元友人であったが、「オウム裁判」の話題で電話で大喧嘩して以来、音信不通である。最後に私が言ってしまった言葉は「あんた、バカじゃないの?」で相手はガチャンを電話を切った。愚かである。悪いのはどちらでもなくて、麻原被告である。こういうのは損害賠償の範囲外だろうな、やっぱ)は、2DKの部屋に住んでいたが、空いている部屋は洗濯物置き場と化していると言っていたが、私も余分な部屋があればそうなっていることであろう。

 というわけで、今日は「洗濯物をなんとかする」が目標。そんなの、その気になればたいして時間はかからないのである。あっという間に片付けて、さて今週中に読まねばならない図書館で借りた「未亡人の一年」をサクサク読む。アーヴィング先生の話の組み立て方はほんとうに凄いなあ。あまりに上手すぎて可愛げがないと言えなくもない。(ファン心理って微妙なもんだ)
 「アムステルダムでは殺人事件は年に数十件しかないが、遺体の捜索で運河をさらうと沈んだ自転車が何百台も見つかる」(引用ではなくて、そういう趣旨の一節があった)
 それがウソかホントか知らないが、アムスに行ったことのある人だったら、思わずニヤリとしてしまうだろう。あの街は自転車王国だった。

 安ホテルの食堂で朝ご飯を食べていると、猛スピードの自転車がびゅんびゅん通り過ぎていく。
 「いいなあ、私も自転車通勤したいな」
 と、うっとり眺めていたが、道路には悠然と路面電車も走っていて、カーブはけっこうきついので、大きな交差点などは慣れない人にはどっちから電車がやってくるのかよくわからず、道を渡るのにかなり神経を使った。けっこう自転車の事故も多いと思うんだが・・・・ちなみに、夕飯食べた後、ふらふらと飲み屋目指して歩いていたら、自転車に乗っている人と肩が当たってしまい、観光客でごった返す目抜き通りのオープンカフェの前で転倒。座ってくつろいでいた方々に「よそ見してると、危ないわね。気を付けよう」と思っていただいけに違いない。

 相手もバランスを崩し、横倒しになっていた。ドレッドヘアの黒人のにーちゃんだった。「わあ、大丈夫?ごめんね、ごめんね!」というようなことを言っていたようだし、私も痛みはあったものの、たいした怪我もなかったので「大丈夫、大丈夫」と言ってそのまま歩いていたのだが、あとで二の腕がけっこう痛くなり心配になったが、結局、ただの打ち身だったみたいで、ほっとした。

 自転車といえば北京が有名だが(あそこの自転車専用道路はかなりうらやましい)、アムステルダムでも自転車にひかれないように気をつけましょう。
 アムスといえばアレが有名ですが、それの思い出。
 私と友人はアムスからベルリンに向かった。悪名高き「ラブ・パレード」を目指したのである。テクノのお祭りで、NHKのニュースなんかでも、「今年もベルリンには100万人の人が集まりました」などと毎年10秒くらい紹介される由緒正しいお祭りである。
 アムスから夜行電車に乗ったのだが、電車を待つ夜のホームの暗いところで、二人のバックパッカーの兄さんたちが、屈み込んで「最後の一服」をたっぷり楽しんでいた。じっと観察していたのだが、けっこう吸ってた。乗ったらすぐに寝ようという作戦なのだろう。

 同行した友人は私より神経質で、寝台のコンパートメントに他人がいることを嫌うし、そうでなくても不眠症で慣れないところで寝るのは辛いみたいだった。そして、コンパートメントに入ると、いきなりガタイのいい白人若者が入ってきて、彼女がこわばるのがわかった。「いったい、なんでせめて男女別にしてくれないのよ」とか思っているのだろう。

 他の個室はラブ・パレードに行く若者で満室状態。すでにプレ・パーティの趣でどんちゃん騒ぎが繰り広げられていた。
 私は同室になった多分アメリカ人に一応挨拶したが、彼らも簡単に挨拶してさっさと床を整えはじめた。うるさい奴等もいやだけど、「こいつらの無愛想さも何?」と緊張している友人に向かって、私は堂々と日本語で話した、
「大丈夫、この人達、さっき駅のホームでぼっこぼこに吸ってたから、もうダルダルみたいよ。ラッキーじゃん、こいつらとっとと寝てくれるから静かに眠れるよ。よかったね」
 案の定、彼らはすぐに寝てしまった。他の部屋のどんちゃん騒ぎがうるさくて結局よく眠れなかったと友人は翌朝ぼやいていた。



10月4日

 餅投げ/餅まきアンケートにご協力ありがとうございます。
 おかげ様でなんか書けそうですが・・・・マシンの調子は依然と悪し。苦闘中です。

 今朝、駅から会社へ向かう途中で珍しくミミズを目撃。
 雨あがりだったので、なんかお散歩したくなったのだろうか。あまり人通りはないとはいえ、朝はそれなりに職場に急ぐ人達が一目散に歩いているので、歩道を悠長に横切るその姿にしばし見入る。(足のないものは好きではないのだが・・・・)
 蛇だと文字どおり蛇行するのだが、ミミズって真っ直ぐに這うのだなあと思う。あのオゾマシき横線を上手にぜん動運動させて必死に進んでいる。しかし、トロイ。「ああ、人生ってこんなもん。けっこうテクニックあるくせにトロイんだなあ。でも、一直線に進む姿を私は評価してやろうではないか」と5秒ほど見守り、会社へ急ぐ。そんなもんに見とれて遅刻するほど繊細な人間ではないのだ。

 またスポーツクラブの帰り道。今日もおずおずとジローに会いに行く。しかし、ヤツは柵から手の届かない距離で寝ている。でも、私が近寄る足音は聞えていて、薄目をあけた。柵からまた左手を差し出す。かすかに鼻をひくひくさせる。しかし、寝たまま体を起こそうとはしなかった。
 夜中に帰ったサラリーマンがすでに床に着いた妻に触れると、妻は目を閉じたまま「もう、眠いから勘弁してよ」と言う。そういう気分がよ〜くわかった。
 ジローに裏切られ傷心の私は途中の酒屋に飛び込み「ちくしょービールでも飲んでやる」とビールを買うが、ふと立ち飲みスペース(最近になってその酒屋は量販店に対抗するためなのか試飲コーナーを設けている)に目が止まった。なんと「泡盛・古酒」とラベルが貼ってある壷がで〜んと置いてある。
 私が興味を示しているのを酒屋のおばさんは、おっとりとした外見とは裏腹に鋭く見抜き「5年くらい寝かしたものなんですよ。私はあんまり飲めないんだけど、いいお味だって評判です。量り売りもしますよ」と話かけてきた。

 酒屋での立ち飲みにはちょっと憧れていたので、ジローにすげなくされた腹いせもあって、そこで飲むことにした。
 夜も更けた酒屋でひとりグラスにつがれた泡盛(43度)をストレートで飲む女。250円(消費税別)也。おしゃれすぎる。

 というわけで、運動後にそんなもん飲んだので、かなりヘロヘロになってしまった。そして、家までの道すがら、私の足音に驚いてゴキブリがそそくさと逃げていった。あいつは逃げ足が速い。

 朝はミミズで夜はゴキブリかあ。おしゃれすぎる。

 家に帰って、マシンの空き容量を増やそうとファイル整理する。でもやっぱりネスケの動きが変だ。
 機械オンチだけれども、これはなんか苦心する予感がする。すでに今週になって何十回もリブートしているので、十分苦心しているのだけど。
 なんかめんどくさくなってきた。もう新しいの買っちゃおうかなという気分になる。でも、年老いてすっかり気難しくなってしまったCDプレーヤーも頑張って使ってるしなあ。
 古くなった電化製品をだましだまし使うのはけっこう好きなのだ。

 まあ急ぐことはない。週末にでもゆっくり考えよう。(泡盛飲んだのでゆっくりモード)



10月3日

 帰りに会社を出たところで、親会社の役員でうちの会社の副社長(?正式な役職知らないのであった)と出くわす。気さくなおじさんなのである。「あら、お寄りにならないで、真っ直ぐ帰ってしまうんですか?」と声をかけたら「いやあ、顔出すとまた飲むだの麻雀だのになっちゃうから、退散、退散」そして駅まで一緒に歩いた。
 「そういえば、そっち(うちの会社)はそろそろボーナスだろう?」(私のいる会社は賞与支給時期がちょっと変わっている)
 「ええ、そうみたいですね。でも、わたしは契約なのでボーナスないんです」
 「そうなんだ、契約にはないのかあ。かわいそうだねえ」
 「そうですねえ・・・」
 「なんで社員になんないの?」
 こ、これはチャンスなんだろうか?しかし、この方に直談判するのはあまりよいことではないと思いとどまり(いろいろ難しいのだ。それとも私が考えすぎなのか?)
 「はあ、なんででしょうか・・・なんか、最初は契約でってことで、おいおいにとは言われているのですが?」
 「ふ〜ん、そういうのって自分で申し出ないといけないのかねえ?」
 ・・・・と逆に聞かれても・・・・でも、彼の頭の隅に「なんであの子は契約なの?けっこう長くいるじゃん」と思われるのは私にとってかなり有利なので、ちょっと光明。

 また張り切ってプールで泳ぐ。9月はほとんどスポーツクラブに行けなかったので、元をとるべく頑張るのであった。
 帰りにまた、ジローのところで寄り道。どきどきしながら、また左手を差し出してみた。ちょっと舐めてくれたが、日曜日ほどの勢いは全くなかった。そこに手があるからお付き合いで舐めてくれているといったご様子。ちょっとがっかり。いったい何が違うのだろうか?同じプール帰りという状態なのに。
 
小さなお願い

 昼間に掲示板にも書きましたが、「餅投げ」という行事についてとても興味を持っております。
 和歌山県出身者によると、「餅投げとは、家を新築したときに近所の人たちに向かって餅を投げるという行事である。最近でも行われているし、店舗や公共施設のオープン時にも行われていたりする。とても目出度く、またとても楽しい行事である」とのことです。

 その行事がローカルなものなのか、全国的なものなのかとりあえず知りたいのです。
 ちなみに私は見たことも聞いたこともありませんでした。
 なので、私の疑問にお手を貸していただけるのであれば、掲示板に書き込んでいただけると大変ありがたいです

 知りたいのは「場所」ですので、「見たことある」「参加したことがある」という方はその県名や市町村名などを書いてください。

 また、私と同じく「そんなの知らない」という方にもそれをぜひお知らせください。

 <記入例>
 投稿者名:千葉県出身 東京都在中 
 題名 : もちなげ
 内容 : 知らない
 
 というような書き方でけっこうです。

 もちろん、「実際に体験したことはないが、知合いが話していた」とか「小説の中にあった気がする」等のあいまいな情報でも大歓迎です。
 ぜひぜひ、ご協力をお願いいたします。もちろん、メールでもけっこうです。 

 が〜ん、昨日からの不具合の原因が多分判明。メモリーが足りなくなっている・・・・ああ、とうとうこんな日が来るとは・・・・



10月2日

 心を入れ替えて、気持ち良く仕事しようと思っていたのに、また一つ金額を確認しに行ったら、4ヶ所もたらいまわしにされ「あたしはロシアの病人か?」と暗い気分になる。

 おかげで、過去の辛い思い出が甦り、帰宅してから書き出していたらすっかり嵌まってしまい、もの凄い長文になってしまった。あの過去の上司はほんとに凄かった。そして書きながらまともに対応してしまった自分の作戦ミスも悔やまれる。途中でやっと我に返って止めたが、書き上げてもあまり人前にさらすもんでもないな。もうちょっと柔らかくしてからにしよう。

 今日はあまり楽しいことがなかったので、昨日書きそびれた話。

●プールのサウナルームでのオジサン同士の会話

 なにやら急に政治関係の話題。さすがにオジサン、おばさま方とは一味違うわねと思いきや・・・・

 「でも、やっぱさあ、どこの国でもそうだけど、一人の人間が長いこと政権を握るとろくなことになんないよなあ」
 「そうだねえ。あそこなんてそういう見本みたいじゃない・・・・ルーマニアか」

 ルーマニアも独裁政権なんでしたっけ?私は不勉強でよくわかりませんが、でも新聞的にはそのへんで今的にはたぶん「ユーゴスラヴィア」なんじゃないかなあ・・・・とぼんやり考える。

 「それに、あそこだって大変じゃない。え〜と、ほら南米の、チリだチリ。日系の大統領がいるところ、フジモリとかいう・・・・」
 「ああ、チリもねえ・・・・」

 そ、そっちは明らかに「ペルー」でしょう。もう、オジサマったら、笑わせないでくれる?「次はガザ地区でもひとつ!」と期待したがそこまではたどりついてくれなかった。「ゴザ地区」くらい言ってくれれば、もっと楽しかったのに・・・・

●久々にジローとスキンシップ

 猛暑の中ではどうしてもあの暑苦しい毛皮に触わる気のおきなかった、近所のハスキー犬ジロー(勝手に命名している。しかもメスかもしれない)だが、涼しくなると急になでなでしたくなる。自分勝手である。
 相変わらず、だらりと横になっていたが、私が近づいて跪くと起きてきちんとお座りして、かわいーやつ。
 右手で頭や首のあたりをごしごし撫でていたのだが、空いている左手をくんくん嗅ぐので「プール帰りで、いい匂いがするとも思えないのだがなんだろう?」と左手を鼻先に近づけたら、なんだか夢中で舐め始めた。そのあまりの勢いに「このままでは嘗め尽くされて骨が出て来てしまうかも」と思うくらいだった。
 いったい、何が気に入ったのだろう?化粧水?
 左手は涎でべろべろになり、帰りに指をまっすぐに伸ばしたらバリバリした。



10月1日
 
 はあ、やっとリンクページを修正。かなり増やしたつもりだったけど、あんまり増えてないような。会社のマシンのブックマークはグチャグチャだし、家ではネスケとIEに分散してしまっていたりして、集めて整理して、ひとつひとつ確認していたら、消えているページも多く、あと他人に教えるほどのもんでもないものも多く(全く更新されていなくて放置されている友人のページなど)だんだん嫌になってきた。一応、よく読んでいるところは載せたつもりです。

 最近はお昼休みも掲示板書き込みで忙しくなってしまい、その合間に友達にメールだしたりしているので、あんまり他所に行っていないのであった。引き篭り現象か?ただ、なんとなく思ったのは、日記に書くのより、掲示板(他所だとちょっとおスマシするが)の方が、普段の喋り口調に近くなっているような気がする。だんだん素性がばれていくのね。そうよそうよ、ああやって現実のお友達とも夜通し喋りまくっているのよ。そして、いつも人数分にしては多い空き瓶が転がってるの。

 これもここ数年の現象だが、同年代の女性の結束は固い。やはり同じ悩みを共有できるからか。そして、類は友を呼ぶで、派遣で働いている人が多い。そうじゃない人はあんまり集会に来なくなるし、私はそうでもないのだが、なんかそういう「立派な会社で立派に働いている人」に対しては変なコンプレックスもあるみたい。(既婚者が外れるというか外されるのとやや同じような状況)

 多くは20代後半から派遣社員をやっていて、その当時はあきらかに派遣の方が給料も良かったので(正社員の口だと家賃も支払えないような低賃金になってしまう)やむにやまれず派遣に甘んじていて、契約の合間に正社員に応募してみるものの、さっぱりで、そうこうしているうちに金もなくなるから、また慌てて派遣会社に飛び込みなんとか職を得て、ということを繰返している間に、30代半ばになってしまい、そして世の中の景気も悪くなってしまい、派遣でもなかなか仕事がなくなってくる。
 
 もちろん、きちんと先を見越して、何か専門技能を身に付けていないことも悔やまれるのだが、専門技能がありゃあいいというもんでもないらしい。友人の元弁護士秘書(英語だとパラリーガルとかいうらしい。でもその言葉を知っていた派遣会社は一社しかなかったそうだ)も、ほとんどの法的書類は彼女が作っていて、弁護士はハンコ押すだけの状態で顧客の信頼も相当篤かったらしく(本人弁でやや割り引きしてもいいが)、傍から見ても、どこでも雇ってもらえるだろうと思われたが、まったくだめだったそうだ。
 「結局ね、法律事務所が募集かけてんのはお茶くみコピーOLらしいと気が付いたのよ。そうわかってから、履歴書にあれもできるこれもできるというのを書くのやめて、わりとレベルの低い業務への言及を増やしたら、今まで履歴書突っ返されてたのが、いきなり面接までいけるようになって、それでも結局採用されないというのが2件続いたら、もうすっかりやる気を無くしてしまった」
 泣けますね。

 結局、友達関係でも、なんとかいい仕事を見つけているのは「英語堪能」なので、それについてはあまり年齢などで差別されにくいようだ。
 ただ、仕事内容は特にこれといったもんでもないらしく、たまたま友人のバイリンギャルたちは、他にやりたいことがあるので、「それなりに金はいいからやっている」という羨ましい状況ではある。

 そうかと思えば、ある友人が派遣で働いていた職場では派遣社員4人が1チームで、私の友人以外は演劇やってたりバンドやってたりして、当然皆、自宅から通っている子でアルバイト気分。それで、友人以外は週4日とか、たまに誰かが一週間休みたいときは適当に調整して「4人だけど出社しているのは常に3人以下」というペースでうまくやっていたようなのだが、会社のリストラの風がそんなところにまで及び「一人減らして3人にしたい。誰か一人だけ辞めてくれ」と通達され、「皆で頭にきて、いっそ4人でいっぺんに辞めよう!って話になっている」と聞き、気持ちはわかるけど、それもなあ、なんかやっぱり「女の子はすぐ辞めちゃう」ということになりかねんし「結局、派遣なんて信用できん」ということになりそうなんで、なんとも反応しかねたっけ。

 まあ、実際に派遣社員の中には別に生活かかってなくて、お小遣い稼ぎと「大企業のダンナ探し」に来ている人も多いようだ。
 なので、私は幸いにもそういう経験はしていないが、生活かかっているOLとダンナ探しOLを同じ時給で同じ仕事させると、想像通りの恐ろしい事態になるようだ。ある友人は「派遣会社もそういうの理解して人を割り振ってほしい!」と息巻いていたが、そんなのやるわけないじゃ〜ん。

 まあこのように、いろいろ愚痴をこぼしあい、酒宴の夜は更けていくのだが、そんな「年増OL」の心をちょっぴり癒す話をこの間聴いた。
 友人が乗ったデルタ航空のスッチーが、「おばさんというよりは、あれはおばあちゃんだった」のだそうだ。白人の年齢はよくわからないが、せいぜい50代後半。普段、つんけんした、プライド振り回すスッチーに辟易していた友人はたいへん感動したそうだ。隣にたまたま米国留学中の学生さんがいたので、その話で盛り上がり「おばあちゃんスッチーって、なんか慣れていて信頼できるし、物腰も柔らかいし、落ち着くよね」と言っていたそうだ。騒ぎまくる行儀の悪い子供にも、きちんと優しく注意していて、最近のスッチーはあまりそういう当たり前のことができない人が多い(特に日系航空会社がひどいらしい)ので、うれしかったらしい。

 確かに、スッチーがおばあちゃんだと、スッチーを召し使い扱いする馬鹿な乗客(ときどきいて不愉快)も減りそうだし、プロ野球選手を贔屓するとかいった不平等も生じにくいだろうから、乗客にとってもいいし、とうの昔に引退して、子供も自活してしまったような元スッチーがそうやって職場復帰してくれたらいいなあ。
 「なんか事故があっても、おばあちゃんの方が冷静に対処してくれそうな気がして安心できた」と友人の弁。

 友人はいろいろな航空会社を冷静(ときおりやや感情的)に観察していて、なかなか面白いので、それで本でも書いてほしいなあ。Webでもいいけどね。最近私はあまり書いてないので、代わりに原稿もらって載せたいくらいだ。



 
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