日記     

過去の日記


4月30日

 なーんかかったるくて、ごろごろしながらネットに入って、テキトーにリンクしていったら、いろいろと面白そうなページ見つけたので、また昼休みにじっくり読もうなんて思いつつ、一応自分のURLを掲示板に書き込んだりして宣伝もしつつ、だらだらしながらも、なんかこれじゃいけないと思い、散乱した部屋の状態を眺めるも「掃除好きの第2の人格とかいればいいなあ」などと現実逃避したりして、とりあえず手の付け易い「靴磨き」なんかでお茶を濁すが、ついでにヤカンも磨いたりしてだんだんと調子に乗ってきたが、やはり集中力が続かず、傍らに放り投げてあった「フェルマーの最終定理」(サイモン・シン著 新潮社)を読み始めたら、話はクライマックスに差し掛かっていたので、一気に最後まで読んでしまった。

 とりあえず、俗っぽい感想としては、最終定理を証明したワイルズ博士の奥さんにはなりたくないなあ、というもの。だってこの人きっと屋根裏部屋に座ったまま10時間くらい思考に没頭しているぞ。毎日同じメニューの夕飯食べさせても、気が付かなかったりしそうだ。
 冗談はさておいても、この本はとても面白い。はっきりいって、そんじょそこらのミステリー小説よりも面白い。なんといっても300年にも渡る「なぞ解き」のドラマなのだ。ほとんどもう大河ドラマ。果敢にも挑んで玉砕した人物や、そんなつもりではないのに関わることになってしまった人達など、キャラクター的にも充実していて読み飽きない。
 もちろんテーマは数学なので数式も出てくるけど、そんなのさっぱりわからなくても、本の面白さは失われないという画期的な本である。
 女性数学者へも言及されていて、現代だって女性の科学者は少ないと思うのに、女性がまともな教育を受ける機会がすくなかった昔に、そういう人達がいたんだと思うと、高等教育を受けてきたのにこのていたらくな自分を反省しなくていけないだろう。

 それにしても、ひとつも問題にかける執着心は凄いなあ。しかも、ひとつも問題といっても、それを解くためには様々な分野を研究してとりこんでいかなくてはならないわけで、この本ではそれがたまたま「数学の定理の証明」なわけだけど、自分の身の回りのことだって結局はそういうことなんだといつも思ってはいるんだけど、なかなか持続しないよね。

 まあそんな立派なもんでもないが、先日B君と政治の話になって、私が「たしかに日本人の政治意識は低いし、地方分権といっても、まず自治ということがなんなのかが私にも具体的には解らない。そもそも、自治とか自治体とかを考えるときに、今の自治体の境界線っていうのが何を根拠に決められているのかが不明だ。目に見える境界線もないし・・・そんなあいまいなものを単位に「政治」というものを考えろというほうが無理なのでは?」なんて話しをした。
 私はそれを過去の統治者いわゆる御領主様が消えてしまったことに起因すると思っているのだが、B君はそういう支配階級が消滅したことはいいことだと言い張るけど、いい悪いではなくて、かつては城があって、城下町があって、それを囲むように農村があってという自治体系があったのではないか?ヨーロッパに行くと、街というものがそういうものの名残として存在しているというのがよく解るのだが、なんで日本ではそういう中世の名残が消えてしまったのだろう?歴史的な街の中心の代わりに、今は鉄道駅が中心になっているけど、多くの鉄道駅は複数の自治体の住人が利用しているので、政治的な中心とはかなり地理的にずれが生じている。
 歴史的にどうしてそうなってしまったのかも、とても疑問だし(B君はGHQの仕業だというけど、あてずっぽうは止めよう。たしかに彼らは財閥解体はやったかもしれないが、あれだって解体したのかなんなのか知らんがいまだに健在ではないですか。ごく最近になって、いつまでもグループに固執していると生き残れなくなってきて初めて、本当に解体してきたように、そう簡単に組織を外部的な圧力で壊すことはできないと思うのです。だって今だって宗教団体ひとつにあれだけ手を焼いているではないか。私がいいたいのは、それがもともとあったのか、なかったのか、あったとしてたら、すんなり消えてしまうようなやわなものだったのかということだ)ちゃんと知りたいところだけれども、とにかく問題は、そういう最少単位の「政治」というものがあいまいなままでは、国政なんてさらに漠然としてしまうということだ。オブチくんがモリくんに摩り替わっても、あまりピンとこない。
 まあ、それはともかく、そんなことを他人に語るにしても、あまりにも自分がものを知らなさすぎなので、上手く説明することが出来ない。(ましてやB君みたいに「全てはフリーメーソンの企みだ」みたいな思考の人の前では無力だ)そして、もしちゃんと論じるのであれば調べなくてはならないことが膨大にあるのだ。結局「なんでなんだろう、おかしいよね」と言っているだけで、その先に進めないでいるわけだ。

 だから、7年間もこもってひたすら考えつづけた、ワイルズ教授の執念には憧れる。

 しかしもっかの最大の懸案は部屋の掃除なのであった。重要課題だ。

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4月29日

 起きたら昼過ぎだった。なんかだるくて、布団の中で「いーもーむし、ごーろごろ」の後に続く歌詞について真剣に悩んでいたが(ひょーたん、どんぶりこ だったような・・・)、やっとこさっとこ抜けだして、図書館に電話してみたら、開館しているというので(以前は祭日は休みだった)慌てて駆け込む。
 やはり、北欧関係の本は少なかったが、リクエストをかけて、既にリクエストしていた重たい画像処理ソフトのマニュアル本をリュックに入れて渋谷に向かって歩く。お腹が空いたので、途中で念願の和歌山ラーメン「まっち棒」(三宿交差点そば)に立ち寄るが、人気店のわりには特においしくもなかったのでがっかり。三茶駅そばの「龍舞」や「MOGI」のほうが美味い。
 さらに、てくてく歩いて、渋谷のBOOK1STでHP作成ソフトのマニュアルを物色。なんで、あんなに混んでいるのだろうか。帰りのエスカレータですれ違った「いかにものギャル」は、側にいた多分彼氏にけだるそうに「あたし、最近、本代に一番お金つかってるかもー」などと言っていたが、よっぽど後付けて、どんな本を探しに行くのか確かめたかった。
 昔、本屋でバイトしていたとき、やはり若い女性が同行していた彼氏に「あたし、けっこう読書家なんだよ。赤川次郎とか、休みの日に3冊くらい読んじゃうんだから」などと言っていて、傍らで平積みの本を整えていた私は「赤川次郎を100冊読んでも読書家とはいえんわい」などと、根暗なつっこみを心の中で入れていたが、今日みかけた女性はどうだったのだろうか。
 それにしても、巨大な本屋をうろうろしていると、なんだか目眩がしてくる。丁度「フェルマーの最終定理」で、アレクサンドリアの図書館が宗教的な侵略を受けて、膨大な書籍が失われたりした話を読んだあとなので、燃やされる書籍を前に涙した当時の知識人たちをここに連れて来てあげたいものだとまた妄想に身を委ねる。
 ぶらぶらしていたら、また竹内久美子の本がこれみよがしに平積みになっていたので、あーあと思いつつも、その隣にあった「ウミウシの写真集」を思わず手に取る。最近ブームらしいですね、ウミウシ。しかし、あらためて写真で見ると、たしかにとても美しいのであるが、あまりにもグロテスクな形状に鳥肌がたってきた。なんでウミウシってああも、残酷なまでに美しいのだろうか。進化論的な説明が欲しいところだ。
 
 今日はリンク集をリニューアル。会社で使っているネスケがだめになってしまい、ブックマークが使えなくなり、復旧作業に手間取っているので、今後もなるべく自分で行くページは並べておいたほうがいいと思っているので、どんどん増やしていくつもり。
 ついでに、血迷って自己紹介ページも作る。あまり紹介になってないかも。お気に入りの写真をいろいろ加工して遊んでいたので、それを壁紙にした。またGWにきょうみちゃんちに遊びに行く予定なので、色々写真を撮ってもらおう。やりたい実験もあるのだ。
 



4月28日

 昨晩就寝前に歯を磨こうとしていたら電話が鳴った。久々のB君だった。半年ぶりくらいかな?
 B君は私の少ない友人の中でも、特殊な存在である。そもそも彼が東京に住んでいたときに知合ったのだが、今みたいに色々と話しをするようになったのは数年前に彼が郷里に帰ってからだ。
 私にとっては珍しいタイプの友人だが、世間一般からすると彼のほうが普通の好青年なのかもしれない。志が高く、理屈っぽく、そしてその理屈はちょっと間が抜けている。そういうタイプの人間はふつう私にはあまりなつかないので、なぜ彼だけが例外なのかいつも不思議に思う。だいたい、いつも長電話しているが、彼がどの程度私の話を理解しているのかがよくわからない。確かなことは、私は彼の目指しているものがなんなのかわからないということだ。いろいろ説明してくれるのだが、どうも彼と私とでは言葉の定義のしかたが違うようなので、なかなかお互いを説得するのが難しいのだ。
 昨日の電話では、最近B君もやっとメールアドレスを持ったようで、インターネットの話になったので、私が最近おもしろいと思った「本多勝一=週刊金曜日=『買ってはいけない』を批判するサイトがなんだか自然にリンクしあって集合体になっている」なんて話しをしたら、B君も興味を示したかに思えたが、なぜかそこで「でもさあ、その人たち共産党員になんないように気を付けないとな」「はあ?なんで?」「いやあ、なんかそういう理屈こね回してるやつらって、けっこう共産党っぽいじゃん」・・・言わんとすることがよくわからなくて、私はしばし考えるが、なにか誤解をまねくようなことをいっただろうか・・・とりあえず態勢を立て直し、「でも、そういう政治的イデオロギーとは別の話のつもりなんだけど・・・」と言ったら、「イデオロギーとか言われちゃうともう退散だわ」だって・・・まあそもそもB君本多勝一のこと知らないみたいなんで・・・そういう問題でもないか。しかし、一時が万事その調子なので、「同じ知識体系」を共有していないもの同士が話し合う上での問題点というものがとてもよくわかるのであった。
 とにかく何かのテーマで話しをしても、完全に切り口が異なるので、話していてもわけわかんなくなってくるのよ。それが私の技量の無さに起因するものかどうなのか不安になる。
 つうわけで、B君がもしこれ読んだら、また「ミヤノさん考えすぎだよ」とか思うんだろうけど、今度はメールでやりあいましょう。文章化されると、もう少し活路が見出せるかもしれない。君が政治家を目指すのであれば、まず私ごときを納得させられなくては、中央省庁なんか論破できないと思います。それが出来なければあなたの言う「地方分権」も「人と人との繋がり」も「個人が自己表現できる社会」も実現しません。私はその辺ガンガン突っ込みますが、それが友人としての勤めだと思っていますので、悪しからず。あなたの中では私は「きちんとものを考えて、きちんと意見の言える頭のいい人」かもしれませんが、「グローバルスタンダード」(なんでB君、急にこの言葉を多用するようになったの?お役所書類の作りすぎ?)でいえば、私なんてかなりたいしたことないんですから。

 さて、いよいよGWか。母から電話あり。長野の老人ホームに入れている祖母を一時上京させようかと試みたが、本人が外出を渋るので「孫達で会いにいけば」と持ち掛けられる。父方の祖母はかなり変わった人で、性格的には血のつながりを感じるが割と「他人依存型」なのでそれには違和感を感じる。情が薄いことをに私は自分で認識しているので、それなりに楽しく生きられるように仕向けているけど、世代的なものなのかどうかは不明だけれども祖母はそういう開き直りを獲得できないまま人生を終えようとしていて、そういう状態のまま30年ほど生きている。
 愛情は与えないと返ってこない。与える愛情が乏しければ、見返りもあまり期待できない。そういうことを祖母の生き方から学んだ。
 それにしても祖父母まだ3人健在なので、我が家は長生きの家系らしい。「ネイチャー」に「子供を産まない女性は長生き」とかいうデータもあって、私が90歳まで生きる確率はかなり高いようだ、やっと30年くらいやり過ごしたが、あと60年?気が遠くなる。



4月27日

 今日の夕方、朝日新聞のサイトを見ていたら、「宇宙は平面だった」という論文が発表されたというニュースが載っていた。ちょうど昨日、「ネイチャー知の創造」で、宇宙関係を読んでいたところだったので「おお!なんという偶然!」とまた読みかえしてみたけれど、やっぱよくわからん。でも、とりあえず、宇宙は収縮しないみたいなので一安心らしい。でも、宇宙が平面だろうが球状だろうが大きかろうが小さかろうが、自分の部屋の床が傾かない程度だったら何も問題ないんですが、宇宙について思いを巡らすのは苦手というかトラウマというか、子供のころなぜか「宇宙の無限」が怖くて脅えていたのだ。「宇宙は有限」っていわれたって、じゃあその外はどうなってんの?と考え出すとこわい。ついでに永遠に数の羅列が続く平方根も怖かった。大人になって、図太くなったのか、そういうことを考えること自体にプロテクトがかかったのか、あまり恐怖心は起こらないけど、やはり真剣に考えるのは苦手。手塚治虫の「火の鳥」でどんどん小さな世界に入り込んでいったら、素粒子のひとつひとつがまた宇宙で、大きい世界に行くと、宇宙のひとつひとつがまた素粒子になっていて・・・・があああああ!という話があったけど、あれも怖かったなあ。そんな繊細な感性を持っていた子供が今や立派な・・・何になったのだろう・・・?
 そんなわけで、やっと「ネイチャー・・・」は読み終わったというか全部ページはめくった。岡野玲子の「ファンシィ・ダンス」に膨大な量のお経をなにやら経文を唱えながら僧侶数人がかりでバラバラめくり、全部唱えたことにするという荒ワザが紹介されていたが、それを思い出す。
 



4月26日

 昨日の続きになるが、帰りにまたCちゃんの車で送ってもらったのだが、その時にCちゃんが「そういえば、この間、オペラシティに行って宮島達男の観たよ」というので「ああ、それなら、私はとっくに観たよ。よかったでしょ、あれ」などと話していて、私が昨年MOTで赤いやつも観た話などをしたら、「えー赤いのも観てみたいなあ」と言うので、「赤い方はMEGA DEATHより小さかったし、それに真っ暗にならないからねえ」と言ったら「え?真っ暗って?」
 そうか、知らなかったのか、なんだ事前に聞いていれば教えてあげたのに・・・君たち(Jくんも)もう一度行きなさい。

 ついでにまたCちゃん節炸裂して、「そういえば、例の人にファンレター書いてないのー?」と聞かれた。例の人=山形浩生のことだ。
 私、最近めっきり筆無精になっちゃって、来たメールにしか返事書いてないのよ。
 それにやっぱり知らない人にメール書くのってあまり性格的に向いてないみたい。それでも、やっぱり面白いページ作っている人には感想の一つも送ったりはしたけど、一回ああいう変なハマり方したので石橋を叩いて渡らない性格上、抑制が効いてしまってだめだ。
 まあそれでも、また精神的に荒れたら勢いつくかもね。今は安定期なので、というよりも、ここで色々書いていると落ち着いちゃうので、あまり行動的には当分ならないかも。そもそも基本的にめんどくさがりなので・・・

 今日も電車の中で必死に「ネイチャー知の創造」を読んでいて、ちょうど物理学のところになったので、必死に(?)飛ばし読みをしていたのだが、ふと顔を上げると、お向かいに座っていたニーサンは、グールドの「がんばれカミナリ竜」を読んでいた。がんばれー
 って、実はその本は読んだことないのだが、なんか題名が好きなんです。図書館で背表紙見るたびに「がんばれー」と心の中でカミナリ竜に声援を送っている。いったいカミナリ竜は何をがんばらなくてはいけないのだろうか?でも、とにかくカミナリ竜はがんばっているらしいので、私もがんばろう。がんばっているカミナリ竜を一匹飼いたいなあ。かわいいリボンなんかつけて・・・大きさはカメレオンくらいならいいのに・・・家に帰るとカミナリ竜ががんばっていて、それを見ながらビールとか飲んだら、仕事の疲れなんか吹き飛びそう・・・とか、またもや妄想にふけっていて電車乗り過ごしそうになった。がんばれー
 そもそも「がんばれ」って変な言葉だな。しかも、意味とうらはらになんか気が抜けている。「がんばってくださーい」というのは、ファンレターやサイン会での慣用句なのだが、外人タレントに遭遇してサインや握手を求めるときに該当する英語がないのですごーく困る。そういうときって「ああ、英語が話せたら!」と思いがちだが、あとで冷静になって考えると、日本人の憧れの人に出くわしても、結局「がんばってください」しか言ってなかったりするので、語学力の問題ではないのだ。
 
 ところで、また体重が55キロになってしまった。もっとマクロな視野で考えようかな。0.055トンとか・・・「トン」より重い単位ってそういえば知らない・・・(涙)



4月25日

 鳥肌実の演説会「近衛兵募集」@日本青年館に行ってきた。
 青年館はストーン・ローゼス初来日以来だ。(ジーザス&メリーチェイン初来日@芝浦インクと共にけっこう自慢)

 Cちゃんが場所とりをしてくれるというので、入り口の外の公衆電話から(携帯持ってないので)電話したら、「席はねえ前から3列目の右側」とのこと、ずいぶん張り切ったのね。5時から並んだらしい。持つべきものは無職の友達。さて、入ろうかと思いきや、まだ入場者の列が途絶えていないので最後尾に付こうと歩きだしたが、どこが最後尾なのー?私は外苑前から来たのだが、列は千駄ヶ谷方面に延々と続いている。やっと最後尾にたどりつき、また入り口に戻る。「こんなに人が入れるのか?」と心配になったが、入ってみればただ満員なだけ。どうやら開場が遅れたらしい。せっかく急いで遠くから来たのに、開演は大幅に遅れていた。
 Cちゃんがまたもや張り切って友達に声をかけたので、私以外にもJ君とその弟とAさんという平均年齢30歳な5人組。場内はまたもやごく普通の人々が増えている。前から「おめーら本当にネタわかってんのか?」な若者が多かったが、今回はOL・サラリーマン風多し。「このままいくと、次は武道館かも・・・」などと話す。

 さて、幕が開いたら、ロックコンサートのような照明。なんか金かけてるぞ、なんて思っていたら、でっかい鳥肌氏の写真が降りて来て、これも金かかってるぞと思っていたら、奈落から花に飾られた演題が登場。もうそれだけで爆笑。
 我々観客がすでに「近衛兵」に選ばれているという設定で、「演説」が始まる。いつもの感じ。でも、あまり攻撃的ではなかった。
 次のネタが新ネタ。近衛兵訓練のオリエンテーションという設定で、スライドを使用してまるで「プレゼン」。そのスライドがなかなか可笑しくて私は好きだったが、相変わらずの疑問がもたげる。ヒトラーくらいは皆わかるだろうけど、ムッソリーニなんて君たちわからないでしょう。その次に出てきた日本人の写真にCちゃんも「誰?」って聞いてきた、私も「山本五十六かなあ?」なんていい加減なこと答えていたら、その次に登場したのが五十六さんで、「ごめん、さっきの多分、東条英機だわ」「ああ、そうか」なんてやりとりしているうちに、笹川良一と赤尾敏の若いときの写真が並ぶ。うわあああ。若いぞ。赤尾敏先生はよく銀座・日比谷近辺で演説しているのをよくお見かけしたが、私より下の世代の人には馴染みがないだろう。笹川良一は知っているのかなあ?
 でも、今回も客の反応は良くて、そういう写真が出てくるたびに場内大爆笑なんですけど・・・まあ、誰がどういう人で何をしたか、なんていうことはどうでもいいのかもしれないけど・・・でも、君たち、あの写真観て「毛沢東だ!」ってわかってました?
 最後のネタは「素の鳥肌実」という設定で、何やら旧いネタを入り混ぜた、「雑談」というのかなんというのか、「11月には武道館をもう押さえております!」というのは本当なのかネタなのかもよくわからない。

 相変わらず、「演説」と「映像」を交互にやっていて、1時間ほどの内容。でも、やはり3回目ともなると、かなりこなれてきたというか、観ている私が慣れてきてのか、狂った感じはかなり丸くなっていたような気がする。
 でも、終わったあと、Cちゃんが声をかけた別の友人は大喜びで「また、教えてね、絶対に行く」と言っていたし、また確実に中毒者は増やしているのかな。Aさんが「どこで笑っていいのやら・・・・」と言っていたが、そっちの方が普通だと思う。

 Cちゃんはこの間もCD買っていたのにまた1枚買い足していた。保存用だって。投資ですか?ビデオも携帯ストラップも買っていた。うーむ、確かに今日の観客の過剰な反応を見ると、これは本当にブレイクしてしまうかもと、一抹の寂しさを持って感じるのであった。うん、でも次もきっと行くけど。
 GWには、今度はシティーボーイズを観にいくのだ。友人がチケットを余らせたのでおこぼれ。
 なんか観劇にいそしむ(?)普通のOLっぽくていいじゃないですか。いや、普通のOLなんですけどね。



4月24日
 
 夕方から雲行きが怪しくなってきて、そのうち空が光りだした。窓に向かって座っているので、稲妻が走るたびに首をすくめる。
 「お願いですから、雨は降らないでください」
 と、天の神様に必死に祈ったが、やはりこの世に神はいないのか?無情のどしゃ降りを窓から眺めつつ、どこに怒りをもっていけばいいのかと苛立ちだけがつのる。
 だって、昨日せっかく洗って、一日かけて風呂場で水気を切った敷物をやっとベランダに干して、今日は天気がいいから乾きが早いかな、なんて楽観していたのに・・・・雨水を吸い込んでしまったら、また一からやり直しだ。年に一回、気が向いたときにしか洗わないのに、そんな日に限って夕立とは悲しすぎる。
 「代わりに私の結婚式は雨でもいいですから」
というお願いのしかたが、やはり神様にはお見通しだったのだろうか?(結婚する気がないわけではないが、結婚式だけは絶対にやりたくない。)葬式にしておけば叶えてくれたんですか?などと、神様に呼びかけつつ、惨状から逃避しようとしているのか、無意識に無印良品などで道草。あやうく散財するところだった。
 重い足を引き摺りながら帰宅。ドアの外に水溜まりが出来ている。これはもしや、風向きが?と、さっそくベランダに出ると、そのとおり、玄関側に雨は吹き付けていたらしく、ベランダ側はそれほど濡れていなかった。敷物も多少湿ってはいるが、どうせ今日一日で乾ききるとは思っていなかったので、そのまま干せる状態なら御の字だ。
 やはり神様はいるらしい。


4月23日

 わーい、今日の運動前の体重53.5キロ、運動後52.5キロ、元に戻ったぞー!
 今日の午前中、部屋の敷物(センターラグというのか?)を洗濯したのがよかったのかも。バスタブに入れて足で踏んで洗ったのだ。けっこうハードな仕事だった。洗濯女って毎日こんな仕事?
 図書館に行ったら、やっと「フェルマーの最終定理」が届いていた。そのまま、スポーツクラブに行き、エアロバイクこぎながら読んだのだが、運動と数学の本ってなんか変な組み合わせ。でも、バイク漕ぎながら、みんなけっこう本読んでいる。意外と読めるものだ。ただし、本が揺れるので目には悪いのは確かだけど。でも、バイクこいでるときって暇なんだもん。ケーブルテレビが流れているけど音がないし、スポーツチャンネルになっているので、たまに面白いもの(スケボー世界大会とかは見ごたえがある)もやっているが、野球やゴルフだとつまらない。一度、同じ系列の青山のスポーツクラブに行ったら「パリコレ」が流れていて、そんなもん滅多にじっくり見ないのでけっこう面白かった。
 3日ほど前にイケちゃんから電話をもらっていたので、こちらからやっとかけてみた。話するの何ヶ月ぶり。またわけわかんない話で盛り上がる。結局3時間くらい話してしまった。またゆっくり会って話そうということになる。今週末は女友達といろいろと話しができて満足。
 はあ、また明日から仕事かあ。会社じゃ話しする人材がいないので、悲しいのであった。

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4月22日

 昨日は久しぶりにメイちゃんと会った。昨年12月からしばらく渡英していたのだが、3月に帰ってきていたらしい。またもや「ロンドン・アレルギー」(彼女は20代前半から7年くらいイギリスに滞在していて、そのときは大丈夫だったのに、2年くらい前に1年間滞在したときにアトピーになり、それ以来どうもロンドンに行くとアレルギーになってしまうそうだ)になってしまい、帰国したら症状が良くなってきたという話や、ミレニアムカウントダウンやロンドン・クラブ事情(なーんも変化ないらしい)などを語りまくる。バルセロナにも行ったようで、「10年前に比べたら、聖ファミリア教会の建築が少し進んでいたのがわかった」というので、私も20歳のころあれを観て「こりゃ、永遠に完成しないにゃあ」と思っていたので、ちょっと希望が持てた。
 1時半にエンジョイ・ハウスを出て、代官山あたりを歩いてからタクシーで帰ろうと思ったけど(タクシー代けちる目的と、深夜や早朝の代官山の散策が好きなので一石二鳥の計画)時間が中途半端だったので、空車が見当たらず、結局三軒茶屋まで歩く。雨も上がっていたので、湿った空気が気持ちよく、旧山の手通りを駆け抜けたら(といっても休み休みですが)マラソンランナーな気分満喫で、ちょっと前まで猛烈に眠かったのだが眠気も覚めてしまった。結局、自宅にたどりついたのが2時半くらい。

 目が覚めたらやっぱり昼になっていて、けっこう天気もよかったので洗濯したかったが、「まあ、明日もあるし」とアラブないい訳をして、予定に組んであった映画鑑賞に出掛ける。時間があったので本屋で立ち読みしていたら、「Keybord magazine」の表紙がLTJブケムだ!中を見たらけっこういい写真が載っていたので、またブロマイド買いしようかと悩む。うーん、それよりも本人また来日してくれないんでしょうかねえ。前回は最前列でずっと張り付いていたんですが・・・ドラムン・ベースにはあまり関心がなくなってしまったが、彼は特別。存在自体が美しい。ルックスもバディも服装も完璧ですが、歯並びが悪くて(イギリス人の証明ともいえる)笑うと前歯が2本現れるのを前回発見して、その笑顔のあまりのチャーミングさに「私に向かって笑いかけてはくれないかしら」と、すっかり得意の妄想モードに突入していたりしたのが、最近そういう己のミーハーさを心地よくサポート(?)してくれるアイドルが少ないので貴重な存在だ。

 横道にそれましたが、映画は観ました。「ファイト・クラブ」なかなか凝った編集で、見る人を振り回す展開でしたが、なるほどああいうドンデン返しだったのですね。友人が「シックス・セヴンとファイト・クラブは結局同じからくりだった」と言っていたが、まだシックス・センスは観ていないが、どう同じなのか興味が湧く。
 それにしても、ヘレナ・ボナム・カーター嬢、お久しぶりでございます。「眺めのいい部屋」以来ですか?イギリスのお嬢様をすっかりイザベラ・ロッセリーニ風に仕立て上げてしまったのですね。(イザベラもお嬢様か・・・デヴィッド・リンチの作ったイメージが強くて・・・)それにしても、彼女は今何歳なんだろうか?年齢不詳だな。
 けっこう私には笑えるセリフが多くて、「北欧の家具に夢中」ってだけでも可笑しいのに「陰陽模様のテーブルを買った」とかで笑い、そのテーブルが爆発事故で地上に転がっているので笑い、「イケア野郎!」で笑い(だって、その昔、船橋にイケア家具センターがあって、我が家もよく利用したのだ。組み立て式本棚など3つくらい買った)「闘いたい有名人は誰だ?」「・・・ヘミングウェイ」で爆笑。「じゃあ、歴史上の人物だったら?」「・・・ガンジー。お前は?」「リンカーン」で大爆笑したのだが、場内静かでしたね。笑うところじゃなかったんでしょうか?
 「マトリックス」といい、最近は冴えないエリートサラリーマンが「世界を変える」話がハリウッドでは流行りなんすかねえ?でもやっぱりブラピは「キレた人」やらせるといいですね。私が一番好きなブラピは「トゥルーロマンス」で、いっつもストーンドなグランジ野郎やっていたときなので、ブラピが正気な人やっているのはつまらないので今回は一応満足。
 でも、あの結末っていったいどうなったのか解りにくい。まあそんなのどうでもいいのかな。欲をいえばあと20分くらい短くしてもよかったのでは?途中やや間延びした印象でした。あと、脇役をもう少し固めたほうが私の好みでしたが、ミートローフ君だけじゃ弱かったなあ。もうひとりくらい個性的な人間が欲しかったところだけど、まああまり多くは求めますまい。

 2本立てのもう一本は「氷の接吻」。この邦題は多分話が似ている「氷の世界」(月9ドラマ。竹ノ内豊と松嶋奈菜子主演サスペンス)からとられたんだろうけど、いやあこれがわけわかんない映画。ユアン・マクレガー扮するアメリカにある「英国諜報機関」の諜報部員が謎の女を付け回すというストーリーなんだけど、謎もオチもなかった。ユアンが所持するトランク一杯の「スパイセット」が印象的だったが、それもそんなに奇想天外なものでもなくて、ハイテク駆使したものなだけなんだけれども、高価な器材使ってストーカーしまくる公私混同はシュワちゃんがタンゴ踊った「トゥルー・ライズ」(奥さんの浮気を調べるのにハリアー戦闘機飛ばしたりして爆笑ものの秀作)を思い出したが、特に笑いとろうとしている様子でもなくて、「なんか異常につまんないけど、きっとそのうち大ドンデン返しがあるにちがいない」と「氷の世界」でも蛍ちゃんが真犯人だったりしたし、と我慢して観ていたのだが、見事に外された。ユアンのファンだったら「アメリカ中をかけめぐるユアン」を堪能するということに何か価値を見出すこともできるのかもしれないけど、どうも今回のユアンは「キーファー・サザーランド+ケネス・ブラナー+ハリソン・フォードを3で割」ったかんじであまり魅力なし。なんかあんま好きになれないんだよなあ。「トレイン・スポッティング」もイマイチで「ベルベット・ゴールドマイン」もそれなりって感じだったし、「スターウォーズ」は観ていないし。個人的には全くオーラを感じない役者ではありますが、もっとオヤジになったらいい味でてくるかもしれないとは思った。

 というわけで、最近私の心を打つ俳優が少ないので、映画心が萎えていく一方だ。
 それよりも、また金曜日にうっかり観てしまったNHKのドラマで、クラゲが死んでしまってポロポロ泣いていたミッチーのほうがぐっと来た。ミッチーもう少し歌がなんとか聴ける程度だったら、ライブに行ってみたいところだが、いまのところ2曲以上がまんできそうにもないので、なんとかがんばってほしいところだ。

 なんだかカエルに続いて、今度はゴキブリ話になってしまったけど、天職を探せ!と ゴキブリのちょっといい話をアップ。
 ただの変人自慢だなこりゃ。



4月21日

 今日も雨。でも、こんなふうに降ったり止んだりを繰り返す雨って、日ごろの行いを試されているようで楽しい。外出するときにどしゃ降りの人がいれば、傘を使わずに済む人もいるわけだ。

 出社前にコンビニ寄って朝ご飯を見繕っていたついでに、雑誌コーナーをぼんやり眺めていたら、フォーカス(たしかそのはず)に「坂本龍一・鶴田真由のデート」というのが載っていたので、立ち読みしてみたら、仲良く並んで歩いている写真が掲載されていた。坂本龍一のHotWiredでのインタビューがかなり「いっちゃてる」内容だったので心配していたのだが、美人女優引き連れて歩いてるんなら大丈夫そうだと安心する。
 よく友達の友達をたどると、5人だか7人目だかで自分に戻ってくるなんて言われているが、私が大学生のころ(10年前くらい)は、友達の友達には必ず西麻布近辺で坂本龍一にナンパされた「美人」がいることになっていた。そういや、同じく霞町の帝王と呼ばれていたタケ先生こと菊池武男(あれ?なんか字が思い浮かばないよー)は最近何をしているのだろうか。何年か前に友人が「会社の人の知合いの個展のオープニングパーティの招待状もらったから行こう」と誘われ、なんだかわからないままに霞町に出向いたら、ほんとうに内輪の人たち20名くらが集まっているだけで、いったい誰が主催者なのかもわからなくて居心地が悪かったが、とりあえずせっかく来たからと振る舞われたシャンパンなぞをなめていたら、そこには菊池氏もなぜかいらっしゃってすぐそばで談笑していたので、友人と「生タケオが見られてよかったねえ」と満足して帰ったことがあったな。あのころの西麻布近辺って、シロウトが訪れてもわけわかんないような店が沢山あって、とりあえずホブソンズでアイスでも食べるしかなかったが、かつて栄えた店たちも今はほとんど存在していない。そういえば、松井雅美っていうのもいたなあ・・・芋蔓式に思い出してどうする・・・セック(という名前だったような、インクスティックなどを経営していた会社)の代表だった人はどうしただろう、ホストっぽかったよなあ。あな麗しき80年代の思い出だ。そのうちそういうこともまとめてみよう。芝浦インクスティックにどれだけ私の汗が染込んでいたとか・・・あのころ田町は特別な街だった。そのあとゴールドにもよく通ったし。新宿ロフトも懐かしいなあ。なんといっても、あそこに初めて行ったのは町田町蔵(現・町田康)のライヴだったのだ。あれから15年たち、彼の本が本屋に平積みになるとは・・・コーヒーのCMに出るとは・・・誰が想像しただろう?連れていってくれたパンクの師匠ケンちゃんも卒業後地元の銀行に就職してしまい、音信はないが、今ごろ立派なお父さんになっているのだろうなあ・・・

 などと、またまたノスタルジーに浸ってしまいましたが、これから恵比寿にGOなのだ。GO−GOパーティ、フラスコにいかなくちゃ。
 あと、今週末はどうしてもまた三茶の映画館に行きたい。とうとう「ファイト・クラブ」やるのだ(あまり評判にならなかったけど、観た人は皆おもしろかったというので・・・)。でも、初回10:40は無理だよなあ(笑)



4月20日

 東京証券取引所本日の終値は53.2キロ。
 この数字は運動後なので、なんとかこれを運動前の数字にしたいところだ。

 ところで、スウェーデンの話をきていて面白かったのが博物館。入り口に「大英博物館は、英国のものなんて展示していません。この博物館は、そんな情けないものではなくて、ちゃんとこの国の歴史がわかるように展示されています」とかいうことがやんわりと書いてあったそうだ。
 たしかに大英博物館は、一応どんなものがあるのか漠然とした知識はあったけど、実際に行ってみたらあまりの凄さに「あーあーあー、みーんな持ってきちゃったのねー」と独りでオバサンくさくつぶやきながら歩いたものだった。エジプトなんかが「返せー!」と言うのもよくわかるが、あそこに行けばあれだけのものが一度に見られる便利さは捨て難い。あそこで感じるのは「歴史」というよりも、人間の収集癖でしょう。あんなデカイものばかりムキになって集めまくった情熱ってなんなのだろう。
 と、話はそれたが、北欧の歴史というものをちょっと考えてみたのだが、バイキング以外にこれといった知識がないということに気がついた。だいたい北欧諸国って第二次世界大戦にはどう係わったのかも知らない。福祉国家ということは知っているが、どういう経緯でそういうことになったのかも知らない。私がこれだけ知らないということは高校の世界史の教科書にはあまり載っていなかったのだと思われる。そう考え始めるとがぜん興味がわいてくるので、インターネットで調べてみたら、けっこう書籍目録がヒットしたので、また図書館でリクエストしてみよう。
 そういえば、カナダというのも歴史的には謎だよな。おんなじく移民してきたはずなのに激動のアメリカとはなぜあれほどかけ離れた存在なんだろうか?奴隷とか導入しなかったのかな?そうか奴隷は綿栽培に必要だったからアメリカでも南部に多かったわけだし、小麦栽培ではあまり使われなかったのかも。
 この間まで「そうだサイエンスだ!」と息巻いていたのに、急に「やっぱ歴史かも」な気分になってきたが、ちゃんと「ネイチャー」の本は読んでいる。けっこう面白いんだけど、やはり自分の基礎知識の無さに唖然とする。だって「量子コンピュータ」とかが出て来て、言葉的にはすごくときめくものがあるのですが、はたと気がつく、「量子って何?」
 最近はヒトの遺伝子の解読が進んだとか終わったとか、一般誌でも書かれているが、そもそも遺伝子についてもよく知らないし、それが「ヒトゲノムの解読が・・・」とかいわれても、具体的に何をやっているのかがよくわからん。

 柳沢教授、あなたのおっしゃるように、学ぶべきことは無限にあるのですね。それとも私が不勉強なだけですか?
 それにしてもお気楽なのは、そんなこと知らなくても全く困らないという事実があることだ。ちょっと興味を持って、入門書なんて読んじゃったりして、最初の1ページ目で「やっぱこれつまんないや」と思って読むのやめても、別に宿題でも課題でもないんで、放っとけばよいというのはうれしい。この性格のおかげで守備範囲が広いわりに知識に深みがないのが欠点だけど、誰に迷惑かけるわけでもないからいいもーん。と開き直る。通勤電車の中で読む本があればいいのだ。



4月19日

 大本営発表本日の体重。53.5キロ。
 なかなかすぐには元に戻らないなあ。体重って増えるの簡単だけど、減らすの大変。お金はその逆。宇宙の法則だなあ。
 
 ところで、他のこと書くのに忙しくて書き忘れていたが、この間ディカプリオとビーチでバカンスを過ごすという夢を見た。いや別に、レオ様好きじゃないんで、出てこなくてもよかったんですけど・・・まだキアヌも出演させたことないのに生意気。
 バカンスをいえば、キムタクと静香っつうのも、なんだか理解に苦しむ。先日「キムタクはとても便利な記号だ」論をかましていたばかりなので、とりあえず誰もが納得する「いい男」という言葉の代わりに、頻繁に「キムタク」という単語を使用していて、そのおかげで「本当はファンなんでしょ?」といわれちゃうので、その弁明として「キムタクほど、いまだかつて嫌いな人の少ない男性タレントはいない」と力説していたのだ。
 だって、代わりになる人って思い浮かばないもん。反町は好き嫌いはっきり分かれるし、竹ノ内じゃあちょっと弱いし、タッキーまだ子供だし。そんな便利なアイテムだった「キムタク」が静香と付き合っているとなると、使い勝手がいきなり悪くなるので困るのよ。それが中山美穂とかだったらなんも問題なかったのになあ・・・
 それにしても香取慎吾も記者会見でコメントするし、ジャニーズ事務所どうしちゃったんだろうか?今まで絶対にそういうの許さなかったじゃない?
 というわけで、そういう心配はするけれど、スマップは大好きだけれども、本当の趣味はジャニーズじゃありません。昔は「長身・痩身・蒼白」が大好きで、最近では窪塚洋介くんの出現でその趣味がちょっとぶり返してはいるが、彼は5年後はちょっと怪しいので保留。そもそも、本人が好きっていうことはあまりなくて、ドラマの役柄に惚れる場合が多い。「ドク」の香取慎吾には嵌まったが「甦る金狼」のときはどうでもよかったし、「青い鳥」のトヨエツにはのぼせ上がったが、卓球しているトヨエツを見てもなんだかなあ。安定して好きなのは竹ノ内豊の「声」だな。「踊る大走査線」のユースケもよかったが、バラエティに出ているユースケはつまらん。こういう複雑な趣味なので、無難な会話「好きなタレントは?」になると目茶苦茶悩む。平均的に好きな、キアヌ・リーブスを挙げたいところだが、「マトリックス」のヒットのおかげであまり使う気がしないので、余計悩む。外国勢だと、ディカプリオはどこがかっこいいのかさっぱりわからないし、ブラピは向こうがどうしてもというのなら付き合ってもいいけど(笑)そんなもんだし、難しいなあ。

 うわあ、テレビ付けっぱなしにしていたら、パフィーの番組にサワサキさんが出ている!「世界的に活躍しているDJ」だって。おいおいおい。ただの高円寺の酔っ払いじゃなかったのか?長髪が怪しいぞー

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4月18日

 やはりMちゃんは、スエーデンに行っていた。ストックホルムに4日も滞在できたらしい。またその話で盛り上がり、ついでに不在の間の日本のニュースを教えたりして(慎太郎の三国人発言の説明してたら、ちょうどTBS生出演していた)、なんだかんだでまた2時まで話し込む。
 おかげで今日も眠かった。
 昼にひととおりネット散策していたら、また我が弟君の勤める会社がネットでごちゃごちゃ揉めているのね。愚弟をちゃんと雇ってくれているので「なんていい会社なのだろう」と、勝手に思っているのに世間での評判が落ちる一方なのには、おねーちゃん心が痛むわ。

 そういうのとは、全く次元の違うはなしではあるが、依然Mちゃんが力説していた「メーカーの人間はどんな人間に対しても、印象の悪い行動をとってはいけない」という話を思い出す。例えば就職活動のとき、女子学生に向かって「どーせ結婚したら辞めちゃうんでしょ?」などという嫌なオヤジが面接官だったとして、その会社が化粧品会社だとしたら、その学生は一生そこの製品見るたびに、不愉快な思い出がよみがえり、ライバル会社の製品を使うでしょう。Mちゃんも派遣の面接のときに、某パソコンメーカーの担当者にものすごーく小馬鹿にした扱いをされて「多分よっぽどのことがないかぎり、あそこのパソコンは買わないと思う」と言っていた。実は私がその会社に超短期の派遣で行ったことがあり、そのときとても良い雰囲気だったので「あそこはお勧めだよ」と言っていたので、余計Mちゃんの落胆も大きかったのだろうけど、たしかにその担当者の態度は話しで聞いても不快で(どうも、思うような人材をなかなかよこさない派遣会社に腹をたてていたようなのだが、そんな事情を何も知らない派遣社員に八つ当たりしたってねえ・・・)多分私もよっぽどのことがなければ、その会社の商品を購入しないという気分になった。
 だいたい、今どき出回っている製品って、性能とかはかなり横並びなので、あとは値段とイメージだけなわけで、そういうことをメーカーの人間は肝に銘じていないといかんよな、やっぱり。

 それとはまた違う次元になっちゃうが、私の好きな話として、前に勤めていた会社で「自宅では何新聞をとっているか」という話題になり、あるオジサンが「うちは、かーちゃんがどうしてもM新聞だから」と言うので理由を尋ねると、彼の奥さんが学生時代にデモに参加していたら、機動隊が出動してきて、警棒とかを振り回し始めたらしい。奥さんは逃げ送れたのか、気丈にも警察に立ち向かったのか、棒を持った警官の側にいて、危うく殴られそうになったところをたまたま取材で紛れ込んでいたカメラマンが「女の子を殴るのか!」と止めに入ってくれたので、けがもせずに済んだそうだ。そのカメラマンがM新聞の人だったらしく(多分腕章かなんかつけていたのでは?)、機動隊が女子学生を殴るという写真を撮ることもできたのに、そうせずに自らも殴られる危険をおかしてまで自分を助けてくれたM新聞に、それ以来ずっと操をたてているというのだ。美しい話でしょ?

 まあ、そこまでやれとは言わないけど、そういう話もあってもいいと思うんですけど・・・
 電化製品といえば、私が高校生の夏休みに我が家の古い扇風機が火を噴いたことがあった。私は不在で現場を見ていなかったのだが、どうも長時間回し放しになっていて、熱をもってしまったらしい。母は「いつかはそんなことになるのではと思っていたけど」と、古い製品を酷使したことを反省したものの、生来おせっかいなので「こういうのはメーカーにちゃんと教えたあげたほうがいいかと思って」と軽い気持ちで電話してみたら、その日の夕方メーカーの人がやってきて、新しい扇風機を置いていき、火を噴いたほうを持ち去って帰っていってのだ。
 我が家としては、メーカーを責める気持ちは全くなかったのだが、あちらとしては一歩間違えば惨事を起こしたかもしれない証拠を放置したくなかったのだろうか?あの時は「あそこはいい会社だねえ」とかいうよりも「これはひょっとしたら、ちゃんと訴えていたらけっこうな金額をぼったくれたのかもしれないねえ」とか邪悪な考えにひたってしまいました。
 似たような話だけれども、ある人の家の物置からえらく古い缶詰が発見されて、たしか水産会社の魚系の缶詰で、あまりに古いの(たしか20年近かったような)で開けるのも怖くて、ためしにその会社に「こんな古いの出てきたんですけど・・・もちろん賞味期限なんてとっくに過ぎているんですが・・・」と電話してみたら、当の会社でもそんな古いのは保管していなかったらしく、中身がどうなっているのか興味があるので譲ってくださいということになり、立派な缶詰セットと引き換えに譲ったそうだ。後日、その会社から連絡があり、「調査の結果、品質上何も問題のなかったことがわかりました。当社の缶詰技術がいかに優れているかの証明にもなりました。ありがとうございました」とのことだったらしい。そういうちゃんとした対応されたら、うれしくなって言いふらすよね。



4月16日

 昨日はやはり雨だった。でもがんばって台所を掃除。それから図書館で「ネイチャー知の創造」(この本重くて、通勤読書向けじゃないよ。でも腕の筋肉鍛えるのにはいいのかも)とスミスの「第81Q戦争」を借りる。「フェルマーの最終定理」はまだ来ない。そんなに読むのに時間かかるのか?それともリクエスト殺到しているのかい?
 それで、帰りに化粧水とかゴミ袋とかの生活必需品と、やっと掃除機の充電池購入して(4500円もした。掃除機買ったほうが安いかも。でも小さいし、コードレスなので便利なのだ)帰ってから念願の掃除機をかけるものの、そもそも散らかっているので部分的にしかかけられない。ぼそぼそ片付けていたが、5時になったので出掛ける。
 恵比寿のエンジョイ・ハウスで、毎月第3金曜日に「フラスコ」というイヴェントをやっている面々が集合して、ときわ台のカヨピーの家で「春の宴」が催された。箱アーチストのNONORIKOが、カクテル作ってくれるという企画。カヨピー自慢の自作カウンターの上に所せましと酒が並ぶ。で、何をどのくらい飲んだのか、記憶をたどってみよう・・・皆が来るまで、食前酒として赤ワインをがぶ飲み(3杯くらい?)、ブルー・マルガリータに、名前忘れたけどなんか白っぽいカクテルに、ビール&ジンジャーエールのシャンディ・ガフに、スパークリングワインとカシスリキュール混ぜたやつに、ホース・ネック(レモンの皮をコイル状に切って入れるのが正しいレシピだが、そんな技術はないらしいので、ショートカクテルになっていた)に、あとバーテンダー経験有りのタイセイくんによる「タイセイスペシャル」というのを飲んだような・・・憶えている限りではそんなもんなのだが、何せ営利目的でやっているわけではないので、どれもタップリ、テキーラだのブランデーだのが入っていて、量的には大したことないのだがチャンポンになってしまい、相当酔っ払った。部屋にいるときにはそれほどでもなかったのだが、11時半に駅に向かい、丁度池袋行きが来たので乗って座ったらもうガクっときて、ふらふらしながらJRに乗り換え、山の手線を待つ間立っているのがつらくなり、しゃがみこんでいた。幸い山の手線では座れたので、もうろうとしながら渋谷到着。新玉川線のホームでまたへたる。今度は座れず、ドアにもたれていたが、どうも血の気がひいてしまい、またへたる。池尻でドアが開いたので立ち上がり、また閉まると座り込んだ。三軒茶屋に着いて、よろよろと家路に着く。酔っ払うと家が遠い。特に商店街を抜けて住宅街に入ってからが長い。永遠にたどり着かないのかと心配になるほど長い。それでも、やっとこさ部屋までたどり着いた。
 ぱちりと目が覚めたら、部屋が妙に明るい。電気ついたままだった。うつ伏せになっていたので、そのままむくりと体を起こすと、洋服着たままでカーディガンまで羽織っていた。時計を見ると6時。なんか体だるすぎて、そのあとも寝付けないので、雨も止んだし8時から洗濯始めた。
 それでも、やっぱり体がだるいので、昼過ぎまで写真加工ソフトをいじくる。といっても素材がないので以前友人に送ってもらって、とても気に入っている自分の寝姿写真の肌色を修正したりぼかしを入れたりして「おお、なかなか美しい」と一人悦にいる。熱中しずぎで腰が痛くなったので、またプールに行くが、二日酔いで何も食べていないので軽く泳いだだけで、あとはずっとサウナに入っていたが、さすがに立ち眩みがした。
 というわけで、気象庁発表の本日の体重。運動前53.5キロ。運動後53キロ。
 昨日暴飲暴食をしたわりには、まあまあ。勝負は今週だ! 

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4月14日

 さあ週末は衣更えというか、冬物をクリーニングに出したり、洗濯してしまって、クローゼット(というほど立派なものではないが)を整理しようと張り切ってたのに、ぬあんですとお!明日は雨?このヤル気をどこにぶつければいいのでしょうか。力が抜けたのでMちゃんとまた長電話しようと電話してみたら「月曜日にご連絡いたします」とのメッセージ。あいつまたどっかに飛んだなきっと。Cちゃんも「今週は忙しいから来週連絡する」とのメールがあったから、例の仕事が二人に入ったのかもしれない。(知らない人が読んでいるかもしれないので念のため説明しておくと、MとCは面識がないが、私が紹介したバイトをしている。いわゆるクーリエってやつ。海外に急ぎの荷物を運ぶ。私もやりたいぞー。遠くへ行きたいよー!)

 それにしても、充電式掃除機のバッテリーが切れて取り寄せ中なのだが、うっかり近所の電気屋に注文したら、営業時間が7時までだったので今週は受け取れず、部屋の汚さが限界に来ている。仕方なくガス台磨いてお茶を濁す。めったにやってこない「そうじ心」が芽生えたというのに明日雨?ひどい、ひどすぎる。日曜日には晴れるっていわれても、日曜日の予定は「二日酔い」なのに・・・

 NHKをつけっぱなしにしていたら、何やらドラマをやっていて瀬戸朝香と高橋英樹と及川光博が原宿の一軒家で同居していた。パソコンおたくなミッチーがなかなかサマになっていて、いかにもの黒ぶち眼鏡がとてもお似合いだった。
 ドラマといえば、「ビューティフル・ライフ」でキムタクの働く美容室がなんかどっかで見たことある場所だなあとは思っていたのだが、やはり友達の紹介で2回ほどものすごい効くストレートパーマをかけた美容室のあるビルだたらしい。(本物の美容室は地下にあった)今日、たまったDMとか公共料金の請求書とかを整理していたら、その美容室が「ビルの建替えのため仮店舗のご案内」というものをよこしていて、ああ、だから、あの撮影が可能だったのかと今更気がつく。ずいぶん前に来ていた封書だったが、どうせ3万5千円もするストレートパーマをかける財力がないので放置してあったのだ。一回かけると、確実に半年はもつし、手入れも楽なので、行きたいのはやまやまなのだが、夏にはそのくらいの余力がでるかもしれない。それにしても「美容」って金かかるよな。叶姉妹のノウハウはどうでもいいけど、どのくらいコストがかかっているのかは知りたいところだ。

 ファッションといえば、今年はとうとう「ヘビ柄」がくるらしい。ううう、勘弁してよ。きらいなんだってば。



4月13日

 宮内庁発表の本日のミヤノ様の体重。運動前55キロ。運動後54キロ。
 とりあえず、許容範囲にはなったが、久々のエアロビクスであれだけ汗かいて、ヘトヘトになってもそんな数字。でも、いつもより汗が出たような気がするので、かなり水分を貯えているのか?
 このまま土曜日は友人宅での飲み会に突入だ。
 なんだか「ダイエット日記」になっているなあ。他にこれといったこともないし、書くと励みになるのでがんばろう。

 今日の部の会議で気がついたのだが、新入社員の男の子が左利きだった。たどたどしくノートを取る手元に見とれる。どうしてこんなに左利きに惹かれるのだろうか?あの、ペンを巻き込むような仕草に弱いらしい。「スマップ・スマップ」を観ていて、稲垣吾郎が文字を書いた瞬間「キャー!ゴローちゃんたら、かわいい!」と盛り上がったが、彼が左手でワインを開けているのを観ても、どうってことなかったので、なんかとても範囲の狭いフェチなのだけれども、新入社員君の出現で私がかねてから不思議に思っていた「左利きの人はパソコンはどうしているの?」という疑問の答えが出そうだ。キーボードは問題ないし、マウスもいいけど、テンキー付きの場合不便ではないのか?そもそも電卓はどうしているんですか?(左で打つとゼロが親指のところにないでしょ?右手でやっているのかなあ?)
 知合いの左利き達は、タレントのマネージャーだったり、レコード屋の店員だったりと、あまりテンキーに縁のない人達だったので、電卓だって人差し指で打ってるだろうし、あまり参考にはならなかった。
 松尾貴史が左利きで、前にテレビで「世の中ほとんどのものが右利き仕様で、最近普及している自動改札機なんかうっかり切符を隣の機械に入れてしまったりしますが、これだけはなぜか左手の動作なんですよ」と取り出したるが「CDのケース」だった。たしかにあれって、最初出回ったころ、「なんでこんなに開けにくいものが世界仕様になったんだ!」と思ったが、そうかあ、左手で開けるからだったんだと初めて気がついた。単に横書きの本(英文の本)と同じ開き方ということだけど。

 そういえば、やろうと思ってやらずにいることに、「マウスを左手で操作する練習をする」ということがあって、そうすればパソコン操作中にメモなどを取るときにいちいちペンを持たなくても済むのではと思うのだが、多分左手でマウスを持つと、思ったところになかなかポインターが納まらないだろうが、典型的左脳型の私としては、なんとか右脳も鍛えたいと思っているので、左手の作業をもっと増やしたいわけだ。なんか最近はゲーセンに「右脳度診断ゲーム」も置いてあるらしく、ゲームはたいてい苦手だが、それはさらに冷や汗ものだろうなあ。今度やってみよう。ダンス・ダンス・・・よりは、人前で恥じをさらさずに出来そうだし。



4月12日

 今日の大事件その1。会社に着いてすぐに(10時ごろ)外を救急車が走った。幹線道路が近いので、緊急車両の音は珍しくはないのだが、すぐ近所でサイレンの音がピタリと止まった。それからすぐ出勤してきた人が「隣のビルの隣の駐車場で人が倒れていたみたい」というので、なんなんだろうと思っていたら、次に出勤してきた人は「パトカーが来てたよ」あれ?そういえば救急車は来たけど、その後、サイレンの音はしなかった・・・飛び降りだったらしい。昼頃にはその駐車場には花が置かれていた。
 
 大事件その2。見ず知らずの方の自殺どころの騒ぎではない。自分自身の危機である。今日、1週間ぶりでスポーツクラブに行って体重計に乗ったら、なんと56キロ!最近「悪魔の飽食」状態になっていたので、お腹まわりがちょっとやばいかなとは自覚していたのだが、まさかの数字に唖然。
 そもそも、スポーツクラブに入会したのも、昨年2月に今の職場になってから体重が1ヶ月で3キロ増え、「このままでは55キロになってしまう」と思い、慌てて運動することにしたのだが、なんだろう、4月になると太る体質になったのだろうか?しばらく51〜54キロを行ったりきたりしていて、その幅も謎だったが、年を取ると水分の蓄積が不安定になるのかなと、勝手にそれっぽい理屈をつけていたのだが、こうも鮮やかに56キロとは怖い。
 体重の変遷ということでは、高校生のころが一番重くて最高63キロくらいになっていた。その後徐々に落ちていったが、56キロ以下にはなかなかならなかったのが、20代後半にクラブに足繁く通い、週末踊りまくっていたら、どうやら有酸素運動が効いたのか、徹夜のあと20時間眠りつづけたのが効いたのか、1年であれよあれよという間に52キロまで落ちて、久しぶりに会う人達にとても心配された。「こわいほど痩せちゃったね」とか言われたが、身長162センチ体重52キロって「厚生省の定める健康体重」そのもので、「美容体重」をかなり上回っているので、痩せたといっても単に「元がデブだっただけ」というわけで、おかげで30歳過ぎて「きれいになった」と誉め言葉をいただくようになり「ちっ、今ごろそんなこと言われても10年遅いよ」と思ったものだが、せっかくだからもっと痩せてやろうと思っても、とうとう50キロを切ることはなかった。悲しいくらい健康体。ちなみにスポーツクラブ入会時に体脂肪計ったら、23.5%で、意外と脂肪分が少ないことが判明した。じゃあ、この太い体はなんですかい?筋肉だったんですか?
 そんなわけで、なにげにインフラがいいので、うっかり筋トレすると、ぐんぐんと筋肉がつくことに気がつき、スポーツクラブでもヒップホップとか水泳とかの軽い目の運動を中心にしているのだが、最近軽すぎたかなあ。その前に食べ過ぎ飲み過ぎなんだなあ、きっと。
 とりあえず、当面体重落とすことに専念しよう。それにしても、「あれれ?51キロ切っちゃたよ?」なーんて、この日記に書いたのはつい先日だった気がするが・・・人間の体って不思議。

 ところで、ここまで体重を開示したので、勢いついでに書いちゃうけど、あたしゃ胸もでかい。時々「うあらやましいなあ」と、本気なのかお世辞なのかわからないけど言われるが、自分では得しているとは思わない。だってさあ、男性諸君はご存知ないかもしれないが、ブラジャーのサイズが「Dカップ」になると、いきなり500円値段が上がるんですよ。そりゃ、使っている生地も多くなるし、重量が増えるのでそのために余計な細工が必要になるのかもしれないけど、そんなところで「累進課税」しなくたっていいじゃん!最近は若い女の子達も発育いいから、昔に比べると大きいサイズも品数が多くなったが、それでもやっぱり可愛いデザインは「Cカップ」止まりだったりするのだ。
 それに、一時期女友達に「せっかく胸があるんだから見せびらかさなくちゃ」と強力にアドバイスされて、たしかに胸元強調できるのも今のうちだけかもしれないと思ったので、けっこう「谷間強調系」の服装もしてみたが、なんかやたらと女性に評判が良く「わあ、なんか目のやり場に困る」とか「すごい色っぽい」とか「触わってもいい?」とか大人気だったし、私も「谷間で名刺はさめるよーん。えへん。」とかいい気になっていたものの、さっぱり男が寄ってこなかった。刺激が強すぎて逆効果だったのだろうか?未だに謎だ。
 ものずごーく露出の激しい服装で遊びに行ったときも、あまり男性からこれといった反応がなかったのだが、後日同い年の男友達から「ミヤノちゃんいいなあ、ぐっとくるよ、って○○くんが言ってたよー」と言われ、その○○くんとは10歳年下で、けっこう可愛がっていた男の子なので、まあ何も言われないよりましだが、いつも「私があのころ生んでいれば今ごろこんなに大きくなっていたのねえ」などと冗談飛ばしていたような、自分にとっては息子のような存在にそんなこといわれてもなあ・・・ってかんじで、あまり喜べなかった。

 ときどき思うのだが、ルノワールとかが活躍していた時代のパリに生まれていれば、ぜったいにモテモテだったのに・・・「モンパルナスのキキ」のマン・レイが撮った写真とかを見るにつけ、「生まれる時代を間違った。あのころ生まれていたら、芸術のためにバンバン脱いだのに・・・」と悔やまれる。おかげでジイさんには評判いいのだが・・・あと、顔もけっこう「浮世絵系」なので・・・あのころ生まれていれば・・・いや、もーっと前に生まれていれば、光源氏あたりに言い寄られていたはずなのに・・・クスン。あ、でも平安時代だと、このくせ毛がアウトだったか・・・まあいいやどうだって、どうせ今は21世紀目前。食料危機が起これば、また「太めが美人」が復活するかもしれない。でも、そのころ私もババアかな。
 



4月11日

 会社のマシンのネットスケープが謎の「アプリケーション・エラー」で起動しなくなった。誰にきけば直してもらえるのかもわからないし、仕事に必要なものでもないので、システム部門の人を呼びつけるのも面倒だし、皆忙しそうなので、なんだか気が引けて、気弱な私は仕方なくIE使うことにしたが、「お気に入り」がまっさらなので、こういう時に自分のページのリンクがお役立ちだった。
 今日も静かな職場だったけど、午前中は出入りの業者のオジサンが油を売りにきて、サッカー少年らしい息子さんの話などをして「W杯のチケット手にいれたいですよねえ」などとお喋りしたり、午後は営業の男性が競馬の話を披露してくれたので、昨日よりは時計の進みが早かった。私の部署の部長が3階下のフロアになってしまったので、書類渡しやハンコもらいのたびに階段昇り降りすると、けっこうな運動になる。
 
 なんか今日は書くことないな。
 こういう日もある。



4月10日

 さっき電車の中で観た「チャレンジャーな人」は電車の中で勇敢にも目薬をさしていた。目の中よりも、やや禿げ上がった額のほうに液体が注がれていたように思う。花粉症か何かで、我慢できなかったのであろうか?

 このページを作りはじめてから、やっと一ヶ月。なんとなくカウンターが増えているのだが、誰が読んでいるのかよくわからない。とりあえず、時々アクセスしてくれているお友達の皆様、お付き合いいただいてありがとうございます。私はこのように元気でございます。けっこう荒っぽいことも書いていますが、現実の私は相変わらず淡々と日々を過ごしています。

 今日はやっと近所の西友に寄って、スカート2着とブラウス3着を購入。締めて1万6千円。西友は庶民の味方です。これで、会社に着ていく服のローテーションが組めますわ。やれやれ。あとは、社内履きのサンダルが欲しいのだけど、試しに「ミュールの可愛いやつ」に片足を突っ込んでみたが、Lサイズのくせに小さいんでやんの。私の足がだんびろなのがいけないのだが・・・シンデレラのお姉さんと呼んでくれ。

 職場が移動して、営業と同じフロアになったのだが、営業なのになぜか社内で一番静かなフロアだ。人はそれなりにいるのに、なんでなんだろう。活気がないというか・・・経理が独立してみたら、電話が全くないことに気がつく。前は総務部の他の課の電話がじゃんじゃん鳴って、けっこうその対応が忙しかったのだが、経理だけだと内線しかこない。静かすぎて眠くなり困る。仕方がないから、となりの席の人と「生きたまま焼いたって凄いよね」「人間ってほんとに恐ろしいことができるのね」と、ワイドショー的刺激的な会話で眠気を覚まそうとしたが、あんまり効果なし。

 それにしても、どうして今並んでいる雑誌はみな金城くんが表紙なんだろうか?あのつまらなそうな映画の宣伝のためなのか?一応ファンだけど、神様が「この世の男性を全て同じ顔にしてあげよう」と言ったとしても「じゃあ、全員金城くんにして下さい」とは言わないなあ。じゃあ誰にしようかというと、けっこう悩むが・・・いや、誰にしても気持ち悪いからいいや。とかなんとか本屋で考えつつ、金城くんがああして消耗されていくのをかすかな悲しみを持って無視するのであった。
 金城くんも、もうちょっと日本語のセリフまわしが上手ければねえ。よくキアヌ・リーブスが「舌がもつれてる」とか言われているが、雰囲気はわかるものの、私の英語レベルでは「そういわれればそうなのかなあ」という程度だが、金城くんの日本語セリフを聞いたときに「なるほど、こんなかんじなのかも」と納得した。

 なんかテンション下がってるけど、やっと書けた「衛星中継の快楽」。ああ、遠くに行きたい。



4月9日

 やはり昨日の過酷な労働がたたり、腰は痛いし、右足のふくらはぎも痛いし、肩も凝ってるしで満身創痍だけど、午前中に洗濯を済ませ昼から図書館に行ったが、リクエストしていた「フェルマーの最終定理」はまだ届いていなくて(そんなに人気のある本なのか?)、コードウェイナー・スミスの「ノーストリリア」のみ借りる。
 明日がじいさんの88歳の誕生日なので、今日は親族で集まることになっていて、予定では昨日誕生日プレゼントを購入するつもりだったのだが、昨日はそんな時間もなく、図書館の帰りに近所の花屋を覗いたが(じいさんの趣味はガーデニングというよりも鉢植えの花の栽培)あまり園芸の心得がないので迷ってしまい、そのまま渋谷に出て、BODY SHOPで自分用のクリームなどを買ったついでに、アロママッサージオイルと、ばあさんにも夏用のパウダー(天花粉のオシャレ版)を購入して麻布に向かう。(祖父母は東麻布在住。子供のころ母と里帰りするということは、私にとっては『東京タワーに行く』と同義語であった。)
 着いたらもう4時。叔父と父はすでに酒が入っていてお昼寝モード。叔父と例の見合いの話をするのは気まずかったので、ほっとする。
 オメデトウという間もなく、もう一人の叔父(祖父母と同居してる)と話しはじめ、ほとんど叔父さんと喋っていた。叔父は独身で子供もいないので、姪甥たちと話しをするのが楽しいらしく「じいさん米寿だから孫が顔出すと喜ぶから・・・」と招集をかけたのは叔父だが「おじさんが、みんなが遊びにくると嬉しいのよ」という母の言葉はけっこう当たっていると思った。
 埼玉の叔父一家が帰り、私の両親も帰ったあとも、私と妹と叔父でパソコン話で盛り上がり、結局8時ごろまで話し込んでやっと帰宅。
 疲労を緩和するために、近所の銭湯で暖まり、はあ・・・これでまた明日から仕事かあ・・・なんだか忙しかった。
 でも、今日は近所の公園の桜も満開というか、もう散り始めていて、歩いていると汗ばむような陽気に桜吹雪という光景を前に「こんなに美しい春を素直に美しいと感じることのできる自分はけっこう幸せかも・・・」と思った。
 しかし、現実問題として春物の服が少ないので、通勤着を買い足さないといけないのだが、自称「世界一買い物の嫌いな女」なので、洋服買うのが億劫で・・・別に女に産まれて不満はないが、服装に関しては「男に生まれれば楽だったのに」と思う。

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4月8日

 今日はもともと休日出勤する予定になっていたのだが、金曜日に仕事が済んでしまったので必要がなくなったので、土曜日はのんびりできるからと、昨晩は酒飲みながらまたわけわかんないことを綴っていたのだが、1時に電話が鳴り、てっきり友達が終電でも逃して「泊めてくれ」とか言ってくるのかと思いきや、失業時代に登録していた「マネキン派遣会社」だった。
 一年くらい前にも夜中に電話があって「明日空いてませんか?」というので、渋々やったのだが、その後音沙汰がなかったのに・・・よっぽど人が足りないらしい。「日曜日は用事があるので明日の土曜日だけなら・・・」とうっかり本当のことを言ったら「え!本当ですか?ありがとうございます!!!」と後にひけなくなった。でも、金曜日の深夜1時まで、この人はずっと電話をかけつづけていたのかと思うと気の毒だし、私が断ったらもっと遅い時間になってしまうしで、別に義理も恩もないのに・・・こういう「いいひと」な自分が情けない。
 というわけで、派遣先は多分花見客でごった返しているであろう浅草の唯一の百貨店地下のジューススタンド。
 今まで孤独にビールやワインの試飲ばかりしていたが、いきなり販売で、チームワークが重要。注文に応じて果物をミキサーでジュースにするだけなんだけど、客足は途絶えず、もう考える暇もないくらい忙しい。10時から勤務で12時から1時間休憩だったのはいいとして、1時からはもうなにがなんだかわからないが腰が痛いよおばさんは(バイトの女の子は多分20歳くらい。もう一人いた社員の子もそんなもん)と、遠ざかる意識の中でジュース作りマシーンと化していたら、「休憩入ってください」でもう4時半!3時間半マシーンになっていたのか。
 やっと座れたのはいいが、疲れがどっと吹き出し、こんなんで7時半まで無事勤められるのか、こんなところで持病の腰痛になったらどうやって帰ればいいのか?などと心配していたが、夕方は客足も落ち着きなんとか終了した。
 もう腰痛いし、足は棒というより私の場合「丸太状態」だし、頭痛はするしで倒れそう。でも一緒に働いた女の子に「あんまりお役に立てなくて・・・」と探りを入れたら「いえ、そんな、もう後半はお任せっきりだったし、本当に助かりましたよ」と爽やかに言われちょっと元気になった。
 せっかく浅草くんだりまで行ったのだが、隅田川ぞいの桜を拝見する気力も体力も残っていなかった。
 一応日当は1万円なんで、助かることは助かるのだが、普段のOLの仕事からすると安いギャラに「労働の対価って目茶苦茶だわい」とまた痛感する。まあ、慣れればたいしたことないだろうし、毎日あんなに忙しいわけでもないだろうけど・・・
 でも、たまには肉体労働もいいもんだ。昨晩ごちゃごちゃ考えていたことも、この足の痛みという現実の前にはなんの意味もなくなる。ふー、ビールが美味いぜ。
 しかし、ローファーがほとんど死亡。果汁やガムシロップが付着してしまった。2年くらい履いていて、そろそろ寿命かなとは思っていたが、本日駄目押ししてしまったようだ。日当で靴買うことにしよう。



4月7日

 そういえば、知人が通産省だかのキャリアさんたちと合コンしたとき、彼らは女性達に理解不能のギャグを振りまいたらしい。理解不能なわけで当然どういうギャグだかは憶えてなかったようなのだが、「それは○○の法則でしょう?」とか「○○の定理」とかで、キャリアさんたちは盛り上がって、女性群は思いっきりひいてしまい、彼女曰く「2度とあんな奴等と合コンしない!」だそうだけど、いったいどんな高度なギャグだったのか知りたいところだ。その話はMちゃんとも一緒に聞いて、他にいた女の子たちも揃って「いやだーそんなの!」と言っていたのだが、帰りにMちゃんと「どうわからないのか知りたいよね」「うん。うちらだったら『すいません。そのギャグのどこが面白いのか解説していかだきたいのですが』って言っちゃいそうだよね」「だいたい、キャリアが言う程度だったらそれほど大したことないと思うし」などと話した。
 以前、知人のデザイン事務所に遊びに行ったとき、その事務所の看板がアンモナイトのイラストだったし、CGとか作っている会社だったので、ぼそっと「フィボナッチ級数ってわけですね」と言ったら「なんでそんなこと知ってるの?」とデザイナーさんには驚かれ、同行していた女友達は不思議そうな顔をしたので、逆に恐縮してしまった。いや、ただ学生のころ「羊のツノ」を教科書の角に書くのが好きで、あの巻き方が好きだったのだが、佐藤史生の漫画に「フィボナッチ級数」というのが出て来て、なんなのかわからなかったので調べたら、羊のツノとかアンモナイトとか木の枝の付き方がそういう数式(というのかよく知らないが)で表わせるということを知り、「そうか、フィボナッチさん(そもそも人名なのか?)もきっと、羊のツノの巻き方が大好きだったのだろう。仲間だ。」と勝手にお友達になっていたので憶えていただけなんですけど。なんかそういう中途半端な理系知識(というほどのもんでもない)を披露すると、たいてい冷たい反応を受けるので、単に「うわあ、なんか難しそうでスゴーイ!」とか言ってたほうが女性としてはモテそうだが、根が負けず嫌いなので「それは初めて聞く言葉ですが、もっと説明していただけますか?」とか言うと「説明しても多分わからないし、つまんないよきっと」などと言われ、そっちにムカツク。
 でも、彼らの気持ちになってみれば、今まで散々そういうことを説明して「やっぱわかんなーい」とか「つまんなーい」とか言われ続けて今に至っているということもあるだろうから、気の毒な面もあるかもしれない。

 そんなことを考えながら、最近はネットサイエンス・インタビュー・メールにはまっているのだが、色々な学者さんが自分の研究について語るという至ってシンプルなものなのですが、行間から個性が垣間見えておもしろい。読み手のレベルをどのあたりで想定しているかが、人によって微妙なのだ。

 でも最近よく考えるのはそういう自分の生活にはあまり役立たない知識を吸収しても、好奇心は満足するが、なんか自分が間違っているような気がしてしまうのだ。ここしばらくブランド物にしか興味のない女の子のそばにいる時間が多いせいもあって、そういう人々の方がなんか得しているというか、考えないほうが人生楽しいのではないかと、考えていまうのだ。「超好き!」と「超ムカツク!」しかない人達のパワーにいつも圧倒される。「わかんなーい」と「すごーい」の前にはあまりにも無力だ。そんなんで人生楽しいのかと不思議になるが、どうもそういう人達のほうが、なんとなく幸せそうで、空しくなる。

 そういえば、今日とても怖かったのだが、隣の席の女の子がお弁当のおまけに貰ったオレンジを「邪魔だなあこれ、いいや捨てちゃおっと」とごみ箱にポーンと放り込んだ。私の目の前で・・・よっぽど拾おうかと思ったが、そうする勇気もなかった。邪魔者は消せ!その子は愛されて育った子なので、それくらいで済んでると思うけど、同じような思考回路で育ちの悪いやつらが平気で人を殺したりことの怖さを実感した。結論に至るまでの思考が欠落しているぞ。目の前で新鮮な果物を捨てられて、あんたよりも10歳年上の私がどれほど心を痛めるかということを想像してくれないんですか?
 そんな些細なことで胸を痛めている自分がますます損しているような気がして、つらいのであった。



4月6日

 なんだか冴えない今週なので、久々にまともな映画館に行く。このところ三軒茶屋の2本立てしか観てなかったのだ。通勤途中にあるシネマコンプレックスで「木曜日女性千円」なので、「グリーンマイル」を観た。
 2年ほど前に原作を読んでとても面白かったので、トム・ハンクス主演には不満があるが、どういう映画に仕上がったのか確かめたかったし、あと原作では効果的に使われていたネズミが、実際に糸巻きを転がすのを映像で観たかったのだ。
 まあ一応泣き所は押さえていた。場内にすすり泣きが響き渡っていたし。でも、原作では過去と現在が上手くからんでいて、過去の悪役と現在の悪役がだんだんとシンクロしていってクライマックスを迎えるという複雑な構成になっていたのだが、さすがに映画でそれやると5時間くらいの大作になっちゃうので、現在のエピソードはほとんどカットされていて、話が薄っぺらくなっていた。
 それよりも、気になったのがトム・ハンクスの首周りのお肉。あれは役作りなのか、特殊メイクなのか、自前なのかと、画面からはみ出しそうな首周りに思いを巡らしたが、首を引っ込めるとほとんど顔が埋没状態で、何か別の動物ってかんじ。40代半ばの役だから、別に無理して老けるほどのもんでもないし、いったいなんだったんだろう?
 ネズミは期待どおりの演技で、CGとかも当然使っているのだろうけど、毛並みの美しさといい「死刑囚の監房」に華を添える役割を完璧にこなしていた。あと、悪役のパーシー(看守)と死刑囚の名前忘れたが二人は、「生まれてから死ぬまで愚かで凶悪」というキング作品のキャラを存分に演じていた。ああいう役をやって印象づけた後にラブ・コメディーのフラれ役なんてやると、けっこう人気出そう。
 そんなんで「グリーン・マイル」は1000円で妥当。700円でも文句なし。



4月5日

 帰りの電車の中での、隣に座った人たちの会話。
 「だから、ロンシャンにしようと思って・・・」「ロンシャン?ロンシャンて、あれでしょ、馬でしょ?フランスの」「馬?」「そうよ確か馬よ」「馬じゃないわよ、シューマイとかギョーザよ」「ええ?じゃあ馬じゃないわね。でもフランスだと思ったんだけど・・・」

 もう、笑いこらえるのに必死。よっぽど「もしもし、あなたがたの会話の何が食い違っているのかお教えしましょう」と言いそうになった。
 「ロンシャンは馬」というのは、それほど間違っていない。フランスの有名なロンシャン競馬場のことを聞いたことがあるのだろう。
 「シューマイやギョーザのロンシャン」って・・・・そりゃ「シャオロンポー」のことでしょう!「小籠包」(字がちょっと違うかも・・・)でしょう!
 でも、顔を拝見したら二人とも20代後半の女性でした。なんで「シャオロンポー」が二人とも思い付かなかったか不思議。

 今日は一日中雨だったので、またまたカエルのことが気になって仕事が手につかず。(カエルのせいではないか・・・)
 先週さぼってしまったHIPHOPのクラスで、カエルの代わりに私がピョンピョンしていたら、もう雨は止んでいて、どこにもカエルの姿はなかった。「道路横切ると変な女に突つかれるよー」と噂が出回ったのかもしれない。

 日経新聞の天声人語もどきの「春秋」で、オブチ総理の悲劇を取り上げていたが、締めにTSエリオットの「4月は残酷な月」をからめていて、気持ちはわからなくもないが、なんかやりすぎっつうか、詠いすぎでしょう。ワイドショーの「オブチさんはこんなにいいひとでした」攻勢の方がしっくりくるよな。だいたい沖縄サミットのテーマソングを小室哲哉に依頼するようなセンスの持ち主に、そんな高尚なこと言ったってさあ。そんなに高尚でもないか・・・

 豆知識・・・先日、友人が仕事で行ったカナダの街はSASKATOONでした。木の実の名前だそうです。(ネイティブ由来なのかな?英語っぽくないから)英語名SASKATOON BERRY というのがあるそうで、一応名物品。お土産に、ハーブティーをもらったので、今飲んでいます。香りはブルーベリーよりももっと甘い感じ。けっこうイケルかも。ジャムとかなかったのかな?(友人の話によると、店らしいものはセブンイレブンとマクドナルドしか発見できなかったそうだ。帰りのバンクーバー行きの飛行機でとなりに座ったアジア系移民の人に「サスカトゥーンには繁華街はないのか?」と質問したところ「20年間住んでいるが見たことがない」と言われたらしい。友人はもしもう一度訪れる機会があれば、絶対に商店街を探すと息巻いていた。その州の州都らしいんだよね。もちろん「地球の歩き方」には載っていない。ミシュランにかろうじて載っていたらしい。もし、その街について情報をお持ちの方がいらしたら、教えてあげてください。)



4月4日

 昨晩はまた母と電話していて、また散々嫌味を言われ、今日は対人恐怖症気味。
 そういえば、「日比野克彦はどうしているのかなあ」などと言ったが、よくよく調べてみたら一応活動していた。地味だけど。かつては、世の中全て日比野克彦だった時代もあったのにな。
 今週いっぱいかけて読むはずだった「デッド・アイズ」(スチュアート・ウッズ著)をうっかり読み終えてしまった。はっきり言ってイマイチ。「警察署長」はそれなりだったが、あれも人に勧めるほどではなかったし、あまり合わない作家みたい。それにしても、アメリカってどうして「危険にさらされたヒロインと担当警察官が恋に陥る」設定のサスペンスとかホラーが多いのだろう。日本だとあまりないような気がするんですけど・・・だいたい、アメリカだってそんなカッコイイ警察官多くないだろうし(そいうえば「スピード」もそういう設定だったよな)・・・
 前にたしか赤星たみこが「アメリカで警察官の御夫婦と仲良しになったが、彼らのいうのには警察官は一般の人達には敬遠されがちで、友人関係もついつい警察関係になってしまうとこぼしていた」ということを書いていたが、優秀でハンサムな警察官が事件を解決して美人被害者とハッピーエンドという話は、そいいうフラストレーションを抱えた警察関係者に支持されてよく売れるとか?
 日本も最近の警察に対する風当たりが強いから、いっちょこういうの流行らせてあげれば「警視総監賞」くらいもらえるかも。真実をえぐる「踊る大捜査線」はもういいから(笑)

 でも読む本ないと通勤時間が退屈なんだよなあ。行きはたいてい眠っているのだが、帰りがね。往復2時間。倹約生活なので、図書館で上手に借りないと、こういうことになる。しばらく、ここに書く文章に夢中になり、そうなると本が読めなくなっていたのだが、落ち着いてきたら本は読めるようになったけど、今度は書くのが盛り上がらなくなった。書くのと読むのが一緒にできないみたいだ。よくミュージシャンが「普段は音楽なんて聴かない」とか言うけど、こういう感じなのかな。

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4月3日
 
 昨日人込みにずっといたせいなのか、今日は軽い離人症気味。なんか会社にいる自分に現実味がない。月曜日でただでさえアンニュイだというのに。得意先から請求書についての問い合わせがあり、本来受けるはずの上司がタイミング良く(彼にとって)席を外していたので、私が応対。得意先と言ってもグループ会社なのだが、ベテランの年配女性で、話しがくどいのだ。(勢いで喋る人で、話ているうちに自分が何をいっているのかわからなくなるようで、同じことを3回くらい繰返す。会えば、気さくな人なんだと思うけど・・・)聞いているうちに、ますます意識が遠のき、ぼんやり応対していたのだが、やっと電話が終わると、周りのみんなが一斉にため息をつき「いやー、長かったねえ」と口々に同情してくれたのだが、どのくらい長かったのかもよくわからず。この状態、働くうえでは楽かも。
 月曜日のジンクスなのか、先週の「遅刻アンド転倒騒ぎ」に続いて、今日は「財布を忘れた愉快なミヤノさん」になった。上司に2千円借りてやっと昼ご飯にありつける。だんだんと崩壊していく己のパブリック・イメージに快感と戸惑い。

 そんなんで冴えない月曜日だったけど、有珠山噴火(北大の岡田弘教授のロマンスグレーでマッシュルームな髪型に個人的には注目している)に、小渕首相の入院がワイドショー的には勝っていたので「オブチくんよかったねえ」と思う。でも、あまり具合良さそうではないので、サミットは難しいのかなあ。政治云々についてはともかく、あんなに張り切っていたのに「結婚式を間近に控えていたのに直前に事故に巻き込まれた花嫁」みたいな話になってしまった。
 世の中新年度でもあるし、色々と騒がしいけど、すっかり傍観者モード。春ボケしているだけかもしれないけど。



4月2日

 「美人に負けたのが悔しくて、勉強しようと思いました」とメールを書いたら。「そういう人も珍しいですね」とお返事をいただく。
 そうか、あんまりそういう人はいないのか・・・そういえば、自分でもそういう衝動(?)ってあんまり説明できないや。でも、私という人間は行動を起こすのが遅いというか、かなり面倒くさがりなくせにそういう理解不能の理由で何かやり始めたりするのだ。このHPもそうだし。
 普段あまり具体的な夢を語らないので(自分では不言実行を実践しているつもりなのだが)、その割に妙に抽象的なこととか妄想は語るのだが、いざ何かやるときはたいてい「事後報告」になるので、周囲の人達にはその過程がわからないみたいだ。それに基本的に気が小さいので何か発言するときにギャグを交えようと努力してしまい、それがあまり一般受けしないというか、本人しかわからなかったりするので(3大トラップしかり)本当は何を言いたいのかが上手く伝わらなかったりする。

 図書館に行って「フェルマーの最終定理」の本を予約。すごい!6冊あって全部貸し出し中だ。世田谷区民の教養レベルを見直したぞ。
 ついでに自然科学の棚を眺めていたら(何せ勉強意欲が盛り上がっているもんで)、「もっとウソを!」(日高敏隆・竹内久美子対談集)が目についてしまい、ついつい手にとって立ち読みしたのだが、なんか「日高先生は人気があるから」とかヨイショ発言多いし、持ち上げられた日高先生も「君の本はいろいろバッシングされているけど、批判されるということはそれだけ素晴らしい本だってことだ」とか、もうお互いにヨイショしまくりで気持ちワルー。「育児問題」について政党広報誌で対談する政治家のおっさんとアグネス・チャンみたい。(例えが古すぎるか・・・)
 でも、竹内久美子の露出の少なさが「私って人と話しをするのが苦手なんです」という言葉でなんとなく説明されているけど、それにしてもなんか妙だよなあ。そもそもこんな人実在していないのではないか、と私の妄想をかきたてる。「もっとウソを」も、結局「日高先生って素敵」ということがテーマなので、架空の対談作ってるだけじゃないの?本当は、全部この日高先生が書いているんじゃないの?だったら、「シンメトリーな男」もしっくり来るんだよなあ。60歳以上のおっさんが書いているのなら、あの古くささも説明がつく。スケベおやじの誇大妄想をおっとりとした女性口調で書くと竹内久美子の本が出来上がるというわけ。お嬢様口調文体と下品な内容がなんかアンバランス。

 今日のメインイベントは代々木公園(というよりNHK裏の野外音楽堂)で開催される、フリーパーティー「春風」。1時ごろ行くと友達には連絡したものの、せっかくだから井の頭通りを歩いて行く。久々のお散歩ルート。代々木上原駅の側に変な塔が見えて、てっきりラブホテルでもできたのかと思いきや、側に行くとそれが「ビザンチン様式のモスク。写真でしか観たことないけど、イスタンブールの観光名所、聖ソフィア寺院にクリソツ」だとわかり、建築中ではあるが看板に「トルコ東京モスク(仮称)」とあって、本物のモスクだと判明。すげえデカイ。しかも、鹿島建設が作っているらしい。ゼネコンが作るモスクかあ・・・。でも、完成したら中も見てみたいなあ。
 
 そんな新たな発見もしつつ、やっと代々木公園にたどりつく。うわー人がいっぱい。
 なんか、ハウスとかビッグ・ビートがかかっていてらしくないし(NICK TAYLORというDJでした)、うろうろしても、全然知合い発見できないし、タイムテーブルにはTSUYOSHIは4時からになっていて、それまでパルコ・ブックセンターで暇を潰す。ついでに「ジュンイチ君」の個展まで観てしまった。10歳にして、日比野克彦をすでに超えている!(そういえば、日比野くん最近みかけないぞと思ったら、どうも芸大で教鞭を振るっているらしいと友人が言っていた)
 4時になったので会場に戻ると、もうTSUYOSHIになっていて、盛り上がっている。トランスというよりは、ハード・ミニマルという感じで、UNDERWORLD(アンジャーワールドと発音するとイギリス若者風)の名曲「BORN SLIPPY」なんぞも挟み、ついつい目頭熱くなる。(トレインスポッティングの最後の場面であの曲が「効果的に使われていた」と友人に言われて観に行ったのだが、あの曲に関して言えば、両手をこうぐうっと上にかざして聴くのが正しいと私は信じているので、映画館で座って拝聴するのが物凄く不快で、よって映画の評価も低い)
 一人で調子良く踊っていたら、だんだんとトランスになってきたので、またうろうろし始めると、知人のNさんを発見し近況などを語り合っていたら、向こうを歩くKMくん発見。Nさんほったらかして、駆け寄る。「やっと会えた」と立ち話していたら、YTくんも通り掛かり、しばらく話していたが、寒くなってきたので再び群集に混じって踊っていたらCちゃんも発見。鳥肌実のチケットを受け取る。
 3人で「パラパラ」とは?「ヴォーギング」は?とか、わけわかんないことで盛り上がりつつ踊っているうちに、パーティーは終了。TSUYOSHIのDJは最高とは言えなかったが(けっこうブレイクが長いし、変なタイミングで落とすので、客の集中力を拡散していたように思えた)けっこう楽しく踊れたのでまあいいや。タダだし。
 KMくんが発見したのだが、柱に貼りついていたチラシが「テレンス・マッケンナ救済」というもので、よくよく読んでみると、どうも彼は脳のガン(って脳腫瘍とは違うの?)に犯されていて、闘病中らしい。治療費を寄付しようという呼びかけ。詳しいことはよくわからないが、外科手術をするということも書いていないところをみるとかなりの悪性なのか?「彼はまだ若いはずですよー」とKMくん。「でもティモシー・リアリーもけっこう若かったじゃない?」「でも、もっと若いはずですよ」そうなのかあ。個人的にはリアリーやバロウズなんかに比べると、テレンス・マッケンナにあまり思い入れがないので、「そうなんだあ」としか反応のしようがない。

 パーティーも、最後に近藤等則がトランペットの音を聞き苦しく歪めた音を披露して本当に終わり。あたりも暗くなってきた。Cちゃんとかは、そのあと公園内で開かれるであろう「有志によるパーティー」に参加するようなので、KMくんと帰る。明日仕事のない「有志たち」は朝まで踊りつづけるのでしょうか。

 それにしても、もっと知合いに会うかと期待していたが、いたのかいないのかもよくわからなかった。Cちゃんも「知合い全然いないよ」とこぼしていたので、かつてのレイブを支えていた人達はもう現れないのかなあ。でも、会場内はそれなりに変な人が集合していて、けっこう面白かった。途中、そんな中でも一際目立った二人組を発見。アイビー系スーツに足元アタッシュケースを置いたにーちゃんと、もうちょっとラフな格好のオジサン。じっと舞台を凝視していた。その表情は複雑だった。通り掛かりの人ではない雰囲気。「私服かも」と思い、しばらく気になってしまい、暇だったんで「話し掛けちゃおうかなー。お仕事大変ですねーとか」と邪な考えが起きたが、でももし「警察関係」だとすると、マジ気の毒。だってあの会場の様子を眺めていても、じゃああれをどうかしろっていっても「ただ大勢で集まって踊っているだけ」だし、あきらかに怪しいヤツもいるけれども、でもやっぱり「単に激しく踊っているだけ」だし、そういうの観察するのも重要な仕事かもしれないでど、でも自分が「ちょっと見てこい」っていわれたらやだなあ。
 もっとも、「見に行っただけ」なのに、ついうっかり「これは踊るアホウに見るアホウ。どうせアホなら・・・」と、立場を変えてしまい、今では立派なトラベラーという方もいたという噂も聞いたことあるので、あまり遊びを知らないウブなキャリアとかを送り込まないほうがいいと思うよー。
 と、小市民としては警告しておきましょう。余計なお世話か。
 
 



4月1日

 4月になった。エイプリル・フールか・・・これといったウソも思い付かない。そういえば、夢で「1万5千円札」が出てきたな。2千円札よりも現実的かもしれない。

 昨日は毎月楽しみにしている青山の某有名レストランの企画パーティーで、アスパラガスづくしメニューを堪能。飲み放題をいいことに、また死ぬほどワインを飲んだ。今回はデザートまでたどりつき、締めて4200円。安すぎ。同行した友人の同僚は「この企画は、このレストランにとって何かメリットがあるのか?」と言っていたが、「それはどうだかしらないけど、あたしにはメリット大有り」と返答しておいた。
 友人がポレンタ(北イタリアの主食、トウモロコシ粉を練って作る)を紀伊国屋で見つけた粉で作ってみたが上手くできなかった話をしていたら、たまたま側にいたシェフにもその話が伝わり、えらく生真面目に説明してくれた。料理の鉄人にも出場したシェフらしいけど、そういう具体的な話になると延々と説明してくれる人である。前にも「こういうお店って、オリーブオイルとか何種類も使うんでしょ?」と軽い気持ちで聞いたら、30分くらい講釈してくれた。ある意味変な人だけど・・・そのオタクぶりは私を幸せにするので善し。

 家に帰ってテレビ付けたら「タモリ倶楽部」やってて、なんか聞き覚えのある声だと思ったら、細野晴臣が出演していて、風俗嬢に曲を作っていた。久しぶりに細野さんによる「坂本龍一」の形態模写を観て爆笑。

 先週、となりの席の人と話していて思い付いた「酸性とアルカリ性」。竹内久美子をバカにした後で、こういうの書くのは恥ずかしいが、別に私は博士号どころか、学士号すら持っていないわけだし、まあいいや。
 竹内久美子といえば、その後も地道にサーチしているのだが、「本人について」の情報が全然ないのが気になる。「SINRA」の特集も本人から話を聞いた体裁になっていたのに、本人の写真は載っていなかったので、不自然だなと思っていたのだが、私の探し方がダメなのかもしれない。

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