平成10年・第1回定例会より

 それでは私の一般質問を始めたいと思います。「もう我慢ができない」、八王子市内がら、毎朝JR中央線を刑用しているサラリーマンの皆さんの生の声です。今年になってがらのJR中央線のダイヤの大幅な乱れは、さのう現在で何と58件。3日に2回の割合で、大幅にダイヤが乱れたという計算になります。今年に入ってがらの中央線関連の新聞の見出しを挙げますと、「ダイヤはガタガタ、利川者はイライラ。ああ、中央線不快速」、これは朝日新聞です。「JR中央線、汚名返上へ対策」、「トラブル続きの中央線。信頼回復へ対策チーム」、読売新聞です。特に、この読売さんは中央線関連の記事には非常に力を入れているようで、読売さんの幹部には中央線利用者がいらっしゃるんじゃないがと思われるほどです。
 今朝も、サラリーマン、そしてOLの女子たちは、八王子からすし詰めの電車に揺られて、新宿、四ツ谷、東京駅へと通勤したわけです。今日の情報としまして、払の事務所の者を、八王子発の中央線に乗せて新宿まで行ってもらいました。早速レポートが入りましたので、御紹介します。7時58分にJR八王子駅発の通勤特快に乗り、新宿に着いたのは8時45分。JRも調子いいですね。きょうはどうにがいいようでした。雨の中、数十万人の足が乱れることなく、私も今ほっとしているところです。
 JR中央線はベッドタウンとしての顔を持つ、我が八王子の超主力な通勤手段です。彼らは、ベッドタウン八王子に引っ越してきてからも、平日は八王子で寝起きをするだけ。眠い目をこすって、座れない中央線に乗って、しゃにむにお勤めに行くんです。市役所なんかには、住民票を最初に届けに来ただけの関係かも知れない。ましてや、よほどのことがない限り、市役所に意見や苦情を言いに来る人間ではないかもしれない。けれども、彼らは一生懸命働いて、八王子に税金を落としているんです。彼らこそが、今の、これからの八王子市民の大多数であり、サイレント・マジョリティー、物言わぬ大衆、私は、ノーブレス・オブリージュ、物言わぬ高貴と思っております。
 今回の私の質問のねらいと趣旨は、この苦しい通勤の現状を、行政が共通認識することです。彼らにも八王子市民としてのプライド、そして喜びを持ってもらうように、そんな通勤サラリーマンたちのことを行政もちゃんと考えていますよというエールを込めて質問をします。

 皆さん御存じでしょうか。そんな彼らが、現実問題、会社やお勤め先で遅刻常習犯として扱われているんです。八王子のやつは時間が読めないとさえ、陰口をたたかれているという現状なんです。今回もこの質問をするに当たり、私の持っている独自のメディア、インターネットのホームベージで、市民の皆さんの意見を緊急募集いたしました。信濃町まで通っているOLの山口さんは「中央線の遅れは今始まったものではなく、もうずっとで、今までも遅刻常習犯として上司に怒られ、同僚からも白い目で見られがちでしたが、今年になり、余りにもおくれの激しい現状を新聞やマスコミが取り上げてくれて、やっと遅刻せざるを得ない状況をわかってくれた」。ある男性の方からは、「中央線のダイヤが正常なとき、自分のせいで遅刻してしまっても、中央緑のせいにすれば疑われない」などというメールをいただきました。
 ベッドタウン、ニュータウンの八王子ということで、土日の新聞には多くの分譲住宅や賃貸住宅のチラシが入っています。売り文句には、「新宿までわずか38分の恵まれた立地」。うそですよね。実際には、通勤時間帯は乗り降りに時間ががかりますし、特急とかの役ものの電車の通過待ちがあったりで、特快でも38分で新宿に着く電車は1本もないと言っていいぐらいです。もちろん、雪なんか降った場合は、こちらとしても用心しますから、かえっていいんです。
 私も1月15日の成人式の大雪の翌朝、赤坂の放送局の仕事で、JR中央線を利用しました。大雪の後で、絶対におくれると思っていますがら、2時間以上はかかると読んで出かけて、ようやくぎりぎりの時刻に四ツ谷へ到着いたしました。問題はふだんなんです。雪も降っていない、天候が極めていいときでさえ遅れるのが八王子市民の足、JR中央線なんです。

 そこで、1回目の質問です。1点目、このトラブル続きの中央線、多くの市民の足となっている中央線の乱れを、本市はどう認識しているか。
 2点目、輸送力増強のためのJR中央線、三鹿−立川問の連続立体化及び複々線化の進捗状況はどうなっているか。
 そして少し観点を変えた質問を1ついたします。この目に余る大幅なおくれの影響力の大きさから、最近では朝のワイドショーなどを見ておりましても、「JR中央線、三鷹−高尾間、人身事故のため不通」、などというテロップが流れるようになりました。そこで、八王子市民の利益を考える唯一のメディアでもある八王子テレメディアでも、八王子を中心とした通勤情報、ダイヤの乱れなどの情報を出勤前に自宅で知ることができるようにできないでしょうか。
 この3点の質問で、1回目の質問を終わります。



都市計画管理室主幹(小牧喬明)

 中央線の件でございますけれども、トラブルが多いということは、新聞報道等承知しております。私自身、利用者でございますので大変迷惑をこうむっているところでございます。
 中央線でございますけれども、武蔵小金井−三鷹間で1日に317本、ピーク時には2分間隔で運転されております。そういった中で、一たんトラブルがあると非常に影響が広がってしまうと、そういう状況でございまして、そのトラブル件数でございますけれども、3月17日現在で56件というふうに聞いております。その原因としては、コンピュータシステムによるもの、あるいは架線へのピニール袋の付着、飛び込み事故等でございます。加えて、お話にありましたように、本年降雪によるポイントの凍結によるものが原因というふうに聞いております。
 そこで、JRでは正常運行ができるよう、事故防止策の検討のため、地域本社内に中央線対策プロジェクトを、本社内に輸送障害対策検討チームを設置したところでございます。その一環としまして、人身事故の防止対策として、既に警備体制の強化、あるいは設備の緊急総点検を行っております。
 それから三鷹−立川間の連続立体化の関係でございますけれども、44年に三鷹までの連続立体化が終わりまして、44年の6月に三鷹−立川間の立体化複線化促進協議会が設置されておりまして、47年に本市も加盟しまして、その実現に取り組んできたところでございます。そこで、その結果平成6年5月に三鷹−立川間13.1キロにつきまして、都市計画決定が告示されまして、翌7年11月には事業認可、並びに事業着手しております。現在、平成15年度を目途に、連続立体化について、事業が進められております。
 なお、複々線化については、立体化完了後、その取り組みに入るものというふうに聞いております。現在の事業状況でございますけれども、平成10年1月末現在、用地買収59%、用地測量85%というふうに聞いております。

生活文化部付主幹(坂井力)

 テレメディアでの放送でございますけれども、システム的には情報の提供者の側がパソコンで入力した情報をテロップとして流すことは可能でございます。実際に、実例がございまして、火災情報を地元の消防署が入力をして流しているというケーブルテレビもあるというふうに聞いております。そこで問題は、その情報提供者の側がどのような対応ができるかということでございます。今後、JRともその辺を協議させていただきたいというぶうに考えております。