【'99年1月某日】

アタシの性のバイブル?「俺の空」

 性のバイブルっていうか、男の生き方の夢、夢、夢、素敵すぎる安田一平!
アタシも男だったらこうやって女性をあつかいたい!
無性に読みたくなって古本屋さんに駆け込んだね。
「俺の空」は、もう実は小学生の頃からの愛読書。家の近所にアラタさんっていう貸本屋さんが、アタシの生まれる前から、昭和30年代初めからずっとあって、もうそこは今思えばマニアックなマンガの巣窟。絶版本はもとより、楳図かずおの初期の「なかよし」とかに付いていた付録のマンガまで!同じのも何度も借りて読んだね。
 1泊2日で10-30円くらいだったかな。借りるとマンガの一番後ろのページに、おばさんが日付のハンコを押して、返却日にも押すの。人気のあるマンガはハンコだらけで、いっぱいになるとおばさんが紙をたしてそこに押してた。
 びっちり壁につまったマンガは宝の山。アラタさんに入るとするマンガの匂いまでいまだに思い出すのね。それが昭和の終わりくらいにいきなり店を閉めてしまって衝撃。おばさんに会ったら本はお客さんに売ってしまったと。欲しい人が殺到して貴重な本は取り合いだったとか。ショック、アタシも楳図かずおの付録シリーズと『マルバツ・・・』何とか、とかいうニュータウン受験マンガみたいなのは今もメチャクチャ読みたい。
 そのアラタさんは取り壊されて今も空き地なんだけど、すごく敷地面積が狭いのにびっくり。あんな狭いとこに、あんな宝の山のマンガがいっぱい詰まってたんだなって・・。この原稿書いてて、更にびっくり。おばあちゃんに聞いたらアラタさんは数年前に亡くなったんだって。時の流れって悲しいね。一平もいまやいいオヤジだろうな・・・。

 『俺の空』で何度読んでも最も好きな箇所は、大臣のお嬢、良子と高級レストラン『マキシム』へいって、店を買い取ってしまうところ。一平素敵すぎる・

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