【'98年1月某日】

美和's TV観察日記 テレビ朝日『ワイドスクランブル』
 テレビ朝日のチータが出てる『ワイドスクランブル』(昼の番組)見てたけど。
 愛知県選出の末広まさこさん(53)っていう参議員が、無党派で95年7月の選挙で出ておきながら自民党に入党して、しかも公約だった愛知万博反対をくつがえして、自民党と同じ賛成派に回っちゃったんだってサ。だから後援会の方たちは怒り冷めやらず、とうとう『やめさせる会』っていうのを発足しちゃったんだってサ。
 新聞のテレビ欄には『タレント女性議員』なんて書いてあったからアタシだと思った方が多かったみたいだけど、アタシは『ビジュアル系議員(自称)』なんだから、そこんとこ酔露死苦(昔ヤンキーではやった当て字!!)
 失礼しました。冗談はともかく・・・・・・。
 アタシも無党派層の支持を受けて当選したわけだけど、もちろん今も無党派だし、会派(議会を円滑に進めるための、意見が近い人達で構成されるグループ)にも入ってないのよ。まあ、アタシの場合、市議会に政党は必要ないっていうか、言い換えればそういう党の支持に関係なく動ける市議がいてもいいんじゃない、一人くらいいなくちゃいけないっていうスタンス。
 だって党員なんて全市民の人口に比べたら一握りよ。ほとんどの人がごく当たり前の感覚として自分の街を愛して、これからもっと良くなればと考えている人達なんだから。政党議員だけじゃちょっと変よね。
 それが党から、代議士から、伝わってきたことのいいなりの市議会議員ばっかじゃ、つまんないじゃんねー。あくまでもフツ−の(とくにこだわった政治的思想のない)市民の代弁者って言う感覚も市議には必要なのよ。
 アタシも末端議員のはしくれだから、末広さんて方が自民党に入った状況は、理解はしないけれど、状況はわかるのネ。党としてももちろん、政治は数だからサ、『一人じゃ何も出来んよ』とかいって古参のオヤジが一生懸命勧誘したんだな。
 党は誰だって数は欲しいし、タレント議員がいればそこそこ党のアピールにも良いコマの一つだよな。
 まぁ、アタシがいるのは市議会だから参議員とは違うけどね。
 今回、テレビの側面だけでは解らない何かがもっとあるのかもね。
 しかしながらことVTRで、末広さんの何と言っても如何なものは。『36万票は私一人でとったんだから』という発言につきますね。
 あれはまずいよな。
 これは自殺行為ね。見ててこっちがドキドキしてきちゃった。
 何でこんなことが言えるんだろう、あの人は一度落選して、次に受かった選挙でも比例じゃなく当選してきた。選挙ではだいぶ苦労なさっているはずだ。
 選挙っていうのは絶対に一人じゃ出来ないし、大勢の人の目に見えない努力とかで成り立つものなのに・・・。これは出た者にしか解らない、心の底からの感謝なのに。アタシが彼女の後援者だったら暴れちゃうよ、チッ!
 でも、まあ『魂を党に売った』ということですかな。議会にずっといると、ピュアな市民の感覚っていうのが薄れてきちゃうんだね。議会の常識は、市民の非常識って言う考えをどこかに持っていないとダメよね。議場で質問が出来るのは、選挙で名前を書いてくれた人がいるからこそってね。
 議員って代弁者なんだから。もちろんその人の独自のカラーっていうのも40%くらいは出していいんだけど。
 これからもどうなっていくか興味あるね。
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