【7月某日】

 東京都議会選挙の、投票日であった。投票率は最低の40.8%であったという。
 アタシが毎日、暑い中応援演説などをしてたとおもうでしょ? 今回の選挙では、どこのお手伝いもしませんでした。これを言うとかけずり回ってた、他の市議の皆さんには眉をひそめられるけど・・・。
 今回はまったくの純な、一有権者。市長選や衆議院の選挙では何かとバタバタとお手伝いをしてきたので、候補者側に立っての選挙だったが、今回こそは、100%純な市民・ 久々に冷静な目で、選挙を見ることができた。

 一週間ちょっとの選挙戦。候補者や党のビラが家のポストに入っている。選挙カーも近くを通るが、窓から顔を出さない限り、誰の車だか聞き取りづらい。外に出ればポスター掲示板が設置されているので選挙という感じだが、はっきりと盛り上がりのなさを感じ取ってしまった。いや、もちろん一部では盛り上がっているのだが、全体的に見てという意味だ。投票日当日もアタシは昼前に投票を終えたわけだが、イマイチ今日は選挙なんだという思い入れが薄れてしまっていた。果たして、20代30代の者は選挙に行ったのであろうか? 私は自分が選挙される日の投票日当日、自分の名前を書いて一票を投じた帰り道に歩いていて、通りすがりの車の中に、4-5人で乗ったこれから遊びに行くような同世代の人を見て、「ちょっと、今日は何の日かしってんの? 投票行った?」と窓をドンドン叩きたい衝動に駆られたこともある。
 そして、やっと今回冷静になると「選挙なんか皆行かないよなー、こんな暑けりゃ」などと、非常にボルテージが下がってしまうほど、さめてしまう。あー、アタシ自身がこんなになってはいけない・・・とおもうのであるが・・・。

 そして、当日開票。都議会選挙と言っても東京ローカルな話しなので、この時こそ、ローカルチャンネル、ケーブルテレビ。東京都の「メトロポリタンMXTV」と、八王子シティチャンネルの「テレメディア」32チャンネルをとっかえひっかえ見る。
 この時やっと「選挙なんだぁ」という気分になった。投票が締め切られる6時の瞬間の、あきらめともいえる妙な達成感と、それから第一報を待つまでの長い長い歯医者の待ち時間のような、体に悪い緊張感は、出た者にしか解らないだろう。
 さめた・・・などと言っても開票の時だけは、それぞれの候補者がのりうつり、それぞれの選挙事務所にいるような興奮に達してしまうのは、もはや職業病と言ってもいいかもしれない・・・オヤジなアタシ・・・トホホ。

あとがき

 MXTVも八王子テレメディアも、選挙の時にこそ存在すると言って良いほど、重要な役割を担っていると思う。MXTVに関しては、衆院選の民法の開票速報のようなテンポの良さで、当確が入るなりの文字速報や、当選したての候補者を招いての多摩スタジオとの連携も良く、食い入るように見てしまった。
 では、我が八王子テレメディア(HTM)は?・・・いつもの選挙の時とほとんど変わりがなかった。開票の得票数字が変わらない時に、数字と音楽だけではなく、もうちょっと沢山候補者の選挙活動の画や、夕方から夜にかけてのそれぞれの選挙事務所の雰囲気とかを撮っては如何だろう。全部近場なんだし、それ位のことだったろそんなに製作費もかからないであろう。まさにこの日こそはHTMの晴れ舞台、多くの市民がチャンネルをあわす、もうちょっと工夫が必要だと思う。
 小姑の様であるが、MXTVで八王子の議席で、初めての当確が出たのが9時25分。HTMが当確を出したのが9時35分。この10分の遅れは何なのだろう。
 そして八王子最後の議席は接戦で全地域の一番最後まで結果が出なかった。その最後の議席当確はMXTVは10時47分。HTMは『出た模様です』と10時45分あたりに言いながら、結局当確を出したのが10時52分と、ここでもMXテレビの後を追う発表となってしまっている。
 HTMは八王子の開票所から生中継なのだから、その利を生かし、もうちょっとはやくしてほしい。開票所からの生中継の意味がないよね。



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