【'97年3月某日】

〜テリー伊藤さんと対談〜

 テリー伊藤さんと、赤坂プリンスにて『アサヒ芸能』の対談。
 テリーさん、やっぱり天才ですね。
 ホントおもしろかった。今こうやってゲラのチェックしてても自分で苦笑いしてしまいますね。(この対談は、アサゲー愛読者から好評でした)
 善良な市民の皆様には、余り知られたくない恥ずかしい質問もされていますがわがHP読者の皆様には、1時間以上の対談の模様を、ノーカットでお伝えします。
 掲載では紙面の都合上だいぶカットされていましたので、必読ですね。



テリー:市講会でセクハラされたことある?
 佐野:いや、そんなの全然ないです。
テリー:なんで?市議会議員なんてスケベなオヤジ多いじゃない。
 佐野:みんなビビッてあんまりこないんです。セクハラされて「イヤ〜ン」というとか、家で悩むとか、そういうタイプじゃないですから。
テリー:ギャーギャー騒ぐタイブなの?
 佐野:ううん、全然。うちの死んだ父は女性と話すとき必ず手を腰に回しましたし、そういうふうに育ってますから全然平気なんですよ。そんなくだらないことで騒ぐより、愛で包んであげようと思いますけどね(笑)。
テリー:議員になると、夜遊びなんかできなくなるんじゃないの?
 佐野:してますよ、普通に。一時期ちょっとナーバスになったことがあるんですけど。
テリー:じゃあラプホテルなんかも行くの?
 佐野:行ったことないです(笑)。
テリー:地元のラブホテルは行けないか。
 佐野:絶対行けないですよ。八王子はお墓とラプホテルの町って言われて、いっぱいあるんですけど(笑)。
テリー:じゃあ彼氏なんかとはどうするの。
 佐野:彼氏、いないんですよ。選挙に出る前まではいたんですけども。
テリー:ということば別れてから選挙に出たんだ。
 佐野:そうです、そうです。
テリー:結婚しようとかいわれなかったの?
 佐野:それいわれなかったからこうなっちゃったんでしようね(笑)。
テリー:そもそも、なんで市会議員になろうと思ったの?
 佐野:もともと選挙とかが好きだったんですよ。親父なんか、つまんないことやってるなと思って。
テリー:お父ざん、なにやってたの?
 佐野:化椎品会牡。全然関係ないんですけど、うちによく候補者とか来てたんですよ。そういうのをよく見てたし、あと、わたしなんかのちょっと前にマドンナブームとかあったんですけども。
テリー:ありましたね、社会党の。
 佐野:ああいうのはあんまり好きじゃなくて、結局党首の駒だなっていうのがいやだったんです。で、わたしなんかディスコによく行ってましたし、そういう普通の女の子が地方議会に行ったらどうなるかという興味があって、最初は実験的なものがあったんですけどね。

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テリー:で、行ってみてどうでした?まず給料ってどれぐらいもらえるの?
 佐野:手取り四十三万ぐらいですね。
テリー:ポーナスは?
 佐野:あります、あります。ですから、市会議員としての年収はわたしなんかは九百万ぐらいですね。
テリー:いいじゃないですか。
 佐野:あ、そうですか。
テリー:それはだっで、三十歳ぐらいの女の人で九百万だったら。
 佐野:そうですね。ま、その分使ってますけどね。自分の新聞とかを出して、駅で配ってるんです。
テリー:結婚式に出てくれとかいうのはないの?その出費もあるでしょう。
 佐野:そうですね。でも、わたしは放送作家の仕事もしていますから。
テリー:あ、そうか。本業が別にあるっていうのはいいよね。
 佐野:みんなそうですよ。
テリー:それやんなかったら逆に・・・
 佐野:悪いことしてますからね(笑)。
テリー:で、この二年間、議員としてなにやったの?
 佐野:カーブミラーとか点滅鋲の設置のような細かいことは個人的にやってるんですけど、あと八王子にスケートボード場をつくるとか。議場で提案はすごいしてるんですけど、まだかなったものがないんです。
テリー:たとえば?
 佐野:サッカー場の芝生の張り替えとか、女子公務員の作業服の変更とか、あと八王子北口駅前再開発で、都はシンボルロード計画といってなんか変な八大門とかいうのを建てそうなんですよ。だから、ユーミンの手形にしてくれとかね(笑)、くだらないこと言ってますよ。
テリー:ユーミンももともと王子だもんね。
 佐野:そうです、そうです。
テリー:カープミラーも芝生の張り替えもいいんだけどさ、最近コギャルの援助交際とか主婦売春とかすごいじゃない。ああいうのどう思う?あと、ピンクチラシが家にどんどん入ってくるじゃない。
 佐野:ピンクチラシの問題はよく議会で出るんですけど、わたしがバーバレラの格好になったときと水着で出たときも必ず共産党さんが議題にするんです。青少年健全育成のために市議会議員としてよくないって。
テリー:なんで?
 佐野:なんででしょうね。欠席裁判だからわたしはよくわからないんですけど。
テリー:悪くないよな。
 佐野:「性の湾曲」だとかいわれてますげど(笑)。援助交際でも昔からあったことですけどね。わたしは好きな男の人になにか買ってもらうのはすごくうれしいですけど、それがそういう安っぽい言葉になって社会現象になるとよくないなって思いますね。
テリー:ああ、男の人に物買ってもらうの好きなんだ。
 佐野:うれしいですよ。それは恋人で、その人が一生懸命働いて・・・。
テリー:なんで彼氏つくんないのよ。
 佐野:いや(笑)、つくろうと思ってるんですけど、だれもアプローチしてくれないんですよ。選挙区の町内町内に男がいるというのが理想なんですけど(笑)。
テリー:議員やってたら人と接する機会多いじゃない。
 佐野:でも、駅で握手しましたとかね、そういう人だとやっぱり手をつけちゃ悪いじゃないですか。
テリー:いや、いいんだよ、つけたって。
 佐野:えっ、いいんですか(笑)。
テリー:たとえばさ、松田聖子ってて世間的に考えれぱ旦那がいるのに外人とつきあったり、モラルそんなになさそうだけど、意外と若い女性に支持されてるじゃない。
 佐野:そうですね。
テリー:佐野さんもオールナイターズやって、美人でセクシーで、今度政治の世界にポーンと行ったじゃない。ここでなんかさ、イタリアのチチョリーナみたいにおっぱい出すとか、そういう新たな女の生き方をつくっていくみたいなのはないですか。
 佐野:ああ・・・でも、今まですごく普通に生活してましたから、週刊誌とかになにか書かれると体に悪いんですよ。
テリー:おれとしたらさ、八王子の市会議員にはもっと八王子のラブホテルを視察してほしいんだよね。写真週刊誌に撮られたら、「いや、これはどうなってるか視察にきたんだ」って。
 佐野:あっはははは、それ、いいですね。
テリー:いいですよー。
 佐野:税金もらってるんだら知ったほうがいいですよね。変な海外行くよりいいですね。
テリー:そうだよ、北陸の議員みたいにあんなときに海外行くよりかさあ。
 佐野:わたし、心にズシンときました、そのラブホテル視察団っていうの。
テリー:それから、八王子って大学が多いじゃない。
 佐野:そう二十一校ありますからね。
テリー:若い連中があのへんの寮で寝苦しい日々を送ってるわけじゃない。チンポ立てたまま学校行ってるような男の子の性のはけ口をなんとかするみたいな、そういうことは市民運動でやらないんですか。
 佐野:ハッハハ、あえてやんないですけど、ま、この間のバーバレラとか水着とか、そういうのでちょっと役立てばいいなってやんわりと思ってるんですけどね。
テリー:あ、そうか。
 佐野:わたしとしてはそういうのもあるんですよ。反対する人もいますけど、喜んでくれる人も多いんですよ。
テリー:そりゃそうだよな。じゃあさ、毎週水着になれよ。
 佐野:そーんな、だれも喜ばないですよ(笑)。
テリー:そんなことないよ。カレンダーつくれぱいいじゃない。
 佐野:ローラー・ポーじゃないですけど、ゴルフ場で無意味に水着になったりしてね(笑)。
テリー:そうそうそう、魚屋さんの前で水着になろとかさ。そういうのをつくって無料で・・・さっきやってるっていったじゃない。
 佐野:あ、駅で配ってるんですよ。
テリー:アサ芸の「隣の奥さん」みたいに「隣の市会議員」っていうのやったら?全裸にエプロンとかさ。
 佐野:ククククク。
テリー:いろいろ陳情にくるでしょ。賄賂とかないの?
 佐野:わたしなんかにはなにもないですよ。建設とか関係ないですから。
テリー:まだそこまで力がない。
 佐野:全然ないから。
テリー:八王子なんてこれからどんどん人口もふえていくだろうし、八王子市長つていうのはおもしろいよ。
 佐野:そうですねえ。
テリー:次回あたり立候捕しちゃえばいいじゃない。
 佐野:いや(笑)、考えてないですけどね。

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テリー:休みの日なんかなにしてるの。
 佐野:ゴルフとかしてます。
テリー:あ、またオヤジっぽいことしてるんだ。
 佐野:そう、オヤジなんですよ、基本的に。
テリー:そうすると焼き肉食って寿司食って。
 佐野:あ、そうそう、寿司か焼き肉が基本ですから。で、カラオケね。
テリー:寿司と焼き肉、ゴルブ、カラオケ・・・、アッチャ!全体オシャレでもなんでもないじゃない。
 佐野:そうなんですよ。それでオシャレぶってオヤジにいうのが好きなんですよ、そうやっていじめるのが(笑)。
テリー:じゃあオヤジ転がしでもあるわけだな。
 佐野:そうですね、その言葉はあんまり好きじゃないですけどね。
テリー:一歩間違えれば銀座のママさんになってたな。
 佐野:あ、違うんですよ。あたしね、ほんとは洋子ママになりたいんです。銀座の「姫」の山口洋子さんがわたしの鑑なんですよ。
テリー:ああ、やっとわかったよ。たまたま市会議員やってるけど、ほんとは銀座のチーママなんだな。
 佐野:そうそう、目指すはそれなんですよ。でね、わたしの自慢は議員バッジをつけて銀座の並木通りを歩いててホステスにスカウトされたことなんです(笑)。
テリー:あ、今日はバッジはつけてないね。
 佐野:つけてないです。わたし、議会に行くときも忘れちゃうほうですから(笑)。
テリー:パトロンみたいなのはいないの?
 佐野:いないですよー。パトロン、いなかなあ(笑)。
テリー:銀座のクラブのママさんだったらいっぱい男いるじゃない。
 佐野:わたしもそういうのにあこがれてるんです。ゴルブの話も政治話も多少できるので向いてるんじゃないかと思ってるんですけど・・・。
テリー:やっちやえぱいいじゃない。
 佐野:ほんと、それでミスの後輩とか全部斡旋しようと思って、今考えてるんですけど(笑)。なにもしてない子が多くて、もったいないから。
テリー:あ、ミスの。
 佐野:ミスの後輩とか、きれいな子いっぱいいるんですよ。テレピなんか出てる場合じゃないとわたしは思ってるんですよ。
テリー:なんで?
 佐野:クラブとかやって夜の蝶になったほうがいいと思って。
テリー:クラブじゃなくてもいいじゃない。八王子も最近いっばい風俗店ができたじゃない。
 佐野:ああ、ありますね、多摩クリスタルとか。
テリー:あの風俗の値段を安くするとかさあ。学割とかないの?
 佐野:知らないですげど
テリー:若い人が性に目覚めちゃってるんだけど、どうしていいかわからないとか、あと年寄りでおばあさんに先立たれた人とかいるじゃない。そういうじいさんたちの下の世話・・・同じ下の世話でもセックスの世話だけど、それを保険でやるとか、そういうの考えないの?おれ、ほんとに思ってるんだよ、そういうの。
 佐野:ああ・・・。これから高齢化社会ですからね。女だって旦那に相手にされなくなってとか、いっぱいあると思いますよ。
テリー:バイブを無料支給とかさ、そういうのもいいと思うよ。
 佐野:でも、議場でいうことじゃないと思いますよ。
テリー:なんで?さっきいったミスの後輩たちといっしょにそういうホスピタルをつくるとか。
 佐野:そうですね(笑)。
テリー:今まで何人ぐらいいるの、男性経験。
 佐野:たいしたことないですよ、振り返ったことないけど。
テリー:二十人ぐらい?
 佐野:そんないないですよ。誰もいないということにしといてください〈笑)。
テリー:誰もいないわけないだろ!
 佐野:そういうこと書かれると、みんな議会にもってきて、コピーして回すんですよ。
テリー:あ、そうか。ここでペラペラしゃべって、フェラチオが得意だとか書かれちゃうと、共産党の人に「なんだ、佐野、おまえはフェラチオが得意なのか!」ってやられるの?
 佐野:ハハハハハ。
テリー:「おれにもやってくれ!」って。
 佐野:そんなことはいわないけど、そういうような流れなんですよ。活字になるともう総務部ですぐコピーするんですよ。バーラレラときなんてカラーコピーしたの回されたんですから。ブラックジョークは通じないし、へたなことが活字になるとまずいんですよ。
テリー:ていうことはさ、選挙が近づいてくると、「あいつは派手めだからきっと男関係があるぞ」っていって尾行されることなんかあるかもわかんないな。
 佐野:そうですね。
テリー:それはラブホテルなんか行ってる場合じゃないよ。
 佐野:視察も行けない(笑)。
テリー:それは女の幸せをなくしてない?
 佐野:なくしてますよ、ほんとに。
テリー:恋してないとカッコ悪いよな。
 佐野:恋はしてるんですけどね。「ああ、すてきだな」と思う人いっぱいいますよ。
テリー:やっぱりいるんじゃない。
 佐野:でも、全然つきあってないし、なんでもないし。
テリー:どこでセックスしてるの?
 佐野:だから今してないから。
テリー:後援会長とか・・・。
 佐野:後援会ないんですよ。
テリー:ないの〈笑)。でも、支持者がいるでしょう。
 佐野:支持者っていうか、女の子はだいたい「さんまの恋のから騒ぎ」に出てるような子で、男の子はわたしが駅前でナンパした子とかですけど、いっぱいいるんです。
テリー:ナンパしたの?
 佐野:選挙のときに「お願いだから手伝って」とか「いっしよに立って」とかいって、それでいまだにすごく友情で結ばれてますよ。
テリー:そ−んな友情なんかあるわけないじゃないか。
 佐野:大学生なんだもん
テリー:大学生の男なんか、おれもそうだったけど、つきあえばやっちゃおうとしたやつばっかりだよ。一日四回ぐらいいけるんだから。
 佐野:そうですか・・・。
テリー:そりゃそうだよ。そこをなぐさめてあげるのも市会議員としてだいじなことだと思うよ。
 佐野:そうですよねえ。頭の中では「そうしてあげたいな」とかすごく思うんですけど、現実にはあんまりね。
テリー:そういう若い予からデートに誘われるよね、ほんとの話。
 佐野:そう・・・ですね。でも、なんか近所に住んでると思うと、あんまり欲精しないというか〈笑)
テリー:選挙活動していく上で、且那がいたほうがいいのかな。
 佐野:うん、やっぱりいたほうがいいんじゃないですかね。
テリー:でも、一人で町に立ってれば、ちょっといとしいぞとか思うじゃない。横に松平健とか杉良太郎みたいなんがいて、「なんだ、あんな男に毎日やられてるのか」って思ったら、「てめえなんか二度と投票するか」と思うよな。
 佐野:ハハハハハ、なんですか、そのたとえは。
テリー:いやいや、なんかそういう脂ぎった男にさ。
 佐野:「この男に、クソーッ」みたいな(笑)。
テリー:アイドルがいつまでも結婚できないのといっしょみたいなところがない?
 佐野:ええ、今ちょっと西条秀樹とか野ロ五郎みたいで、もどかしくていやなんですよ、仮面かぶってるようで。
テリー:ああ、わかる。今の表現、偉い!
 佐野:そうですか(笑)。でも、今のアイドルって違うじゃないですか。だから、今いないのがわたしのウィークポイントだなと思いますけどね。
テリー:ああ、そうかもしれないな。どんなタイプが好きなんですか、芸能人でいうと。
 佐野:昔、張本勲さんが好きだったんですけど。
テリー:アチャ〜。またすごいのが好きだなあ。あの脂ぎって、毎日焼き肉食ってそうな張本。
 佐野:この間、赤坂で喧華したそうですよ。それ聞いてますます好きになっちやった(笑)
テリー:そうか、佐野さんは男っぽいけど、さらに男っぽいやつが好きなんだ。
 佐野:ま、そうですかね。タイプとかないんですけど、たまたま張本さんがね、フォ−リン・ラプだったんですよね。
テリー:わかるわかる、今の一言でひじょうに人柄が出てる。張本みたいな男とつきあったことあるの?
 佐野:そういう人いなかったから、たぶん今もこうしてこ・・・。
テリー:自分からふるタイプだろ。
 佐野:ふられるほうです。 テリー:うそだね。
 佐野:ふるのっていやなんです、女の傲慢っぽくて。
テリー:だってさ、顔もいいし、性格もすごくいい子だと思うし、体ももちろんいいわけじゃないですか。
 佐野:いやいや(笑)。
テリー:セックスがいいんじゃないか。
 佐野:そうですか?
テリー:どう、自分で。
 佐野:エッ、エッ(笑)聞いてみないとわかんないですね。
テリー:「おまえ、いいよ」とか言われたことないの?
 佐野:ハハハハ。わたしの心の中で思い出しておきます(笑)。

(解毒剤)共産党のおじさんやおぱさんに負けずにがんばってください。これからはいいブレーンをもって、若い人にアピールするようなスローガンを掲げるといいと思います。青島さんのあとの都知事を目指してください。


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