平成9年11月の税務


日が沈むのが早くなり、朝晩はかなり冷え込むようになりました。
景気の方は政府や日銀の発表とは裏腹に、かなり落ち込んできているようです。私も、今年は
消費税率の引き上げ、特別減税の廃止、健康保険の自己負担引き上げ、そして異常な低金利
政策等で景気が悪くはなるが、良くなることはないと考えていたとおりでした。

行財政改革、規制緩和政策等も官僚の抵抗をねじ伏せる指導力が橋本内閣には無く、大蔵省
や通産省等の焼け太りして、全く中途半端に終わることになりそうです。

特に、大蔵省は、住専処理の血税投入、証券会社の数々の不祥事、日産生命の破綻、大和銀行
や第一勧銀での不祥事、そして身内の脱税、接待等、数々の失敗、汚点を残しながら、誰一人
責任をとらず、組織も焼け太りでは話しになりません。国民は大蔵省が無能で役にたたないと
認識したはずですから、解体分離して新組織として出発させるべきです。

官僚は、自分の組織と特権の温存は図りたい、つまり、高級官僚の身分と天下り先の確保が第
一で、国民の利益などは考えていないのです。


平成9年の税務

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