講 師 住友精密工業代表取締役社長 神永 晉氏(昭和40年入寮)
テーマ 「航空機からナノテクまで」
7月7日の三鷹クラブは昭和40年入寮の住友精密工業(株)代表取締役社長の神永晉君に「航空機からナノテクまで」のタイトルでご講演いただくことになった。航空機用の機械部品/材料製造には極めて高い精度での加工が要求される。そのナノ加工技術は機械製造からロボット産業、宇宙産業、メカトロニクス、エレクトロニクス等々、様々な産業分野に及んでいる。米国では15年ほど前、クリントン大統領の就任直後から国を挙げてナノテクノロジーを振興した。このことが国際的にナノテクノロジーが活発化する嚆矢となった。
彼の会社は航空宇宙機器、油圧機器、環境システム機器、センサー機器等々を得意としているが、いずれもマイクロからナノテクノロジーが基本となっているはずである。(実は小生の専門分野はバイオメディカルテクノロジー、すなわち、医療・生物分野への工学技術の応用・開発で、具体的にはES/iPS細胞を利用した再生医療や遺伝子・薬のデリバリーシステムに照準を当てているのだが、これなどもナノテクノロジーそのものである。)
さて、神永君は昭和44年工学部機械工学科を卒業後、直ちに現在の住友精密工業(株)に入社され、2000年に取締役、2002年常務を経て、2004年に代表取締役社長に就任され今日に至っている。神永君は入社以来国際畑を中心に歩まれたようである。若かりし頃の1981年(昭和56年)から1987年まで7年間もドイツ・デュッセルドルフに駐在された経験を有する一方1995年(平成7年)から1999年の5年間に今度は英国ウェールズに駐在し、ベンチャー企業(Surface Technology Systems社;STS)の買収に関わり、その経営を立ち上げられた。このような国際的な経験を通じ実行力、決断力、判断力が練磨されてゆき、社長への就任に至ったのだと小生は思っている。当日はそのへんも含めて大いに私たちに知的刺激を与えて欲しいものである。
神永君は、現在も欧米・アジアを含めて毎月1〜2回の海外出張をこなすほか、毎週1−2回、東京―関西間を往復する超多忙経営者である。一見華奢に見える体ながら、東大テニス部で鍛え始めたその体はその後の本人の努力も相俟って、十分にこの激務に耐えているようであるが、医学に多少憶えのある友人としてはその働きすぎを心配している。
さて最後に遡って三鷹寮時代の思い出を一言。
昭和40年4月、当時はまだ入学直後でフレッシュなやる気に満ち溢れていた小生は結構真面目に三鷹寮と駒場キャンパスの間を通学していた。ある日、一人の歌舞伎役者風の眉目秀麗な学生と出合った。「福島県立福島高校出身の神永晉です。」「大阪府立大手前高校出身の赤池敏宏です。」と名乗りあった記憶が残っている。白髪で若干薄目になった髪の毛を除くとその当時のイケメンで秀才ぽい風貌はそのままである。偶然小生の高校時代の友人先輩とも親しく、拡大同窓会を主催してくれる面倒見の良さにも感激している。当日の神永君のお話を多いに楽しみにしている。赤池敏宏(昭和40年入寮 東京工業大学フロンティア研究センター)
記
日 時:平成21年5月18日(月) 18時30分〜21時
場 所:学士会館本館203号室(千代田区神田錦町3−28 Tel 03-3292-5931)
講 師:浜田卓二郎 中弁護士(昭和36年入寮)
テーマ: 「日本の昔と今」
会 費:5000円(夕食・飲物付き)
定 員 70
名(先着順)
申込先 平賀・干場 Fax 03-5689-8192 電話
03-5689-8182
有限会社ティエフネットワーク Email:tfn-hoshiba@blue.ocn.ne.jp