講 師 環境省地球環境審議官 小島 敏郎氏(昭和42年入寮)
テーマ 「人間居住環境としての地球環境問題」
今回の講師は小島敏郎・環境省地球環境審議官(昭和42年入寮)。地球温暖化が声高に叫ばれ、環境行政の重要性が高まる中で、次官に次ぐ環境省ナンバーツーとして、対外交渉・海外出張も多く、広い審議官室に顔を出すといつも疲れ気味ですが、ご苦労様。
小島君が入寮した1967年は69年1月の安田講堂攻防戦を頂点とする東大闘争が、発端の医学部から全学へ波及しようとしていた頃。翌68年7月に駒場の教養学部がストライキを打ち、更に夏休み明けには無期限ストに突入、佳境を迎えます。学外では、ベトナム反戦・70年日米安保条約改定反対の労働者・学生の闘争が高揚、戦後の冷戦体制の下で続いてきた、体制選択を巡る大衆運動が、最後の盛り上がりを見せていました。
当時自治寮だった三鷹寮でも新左翼の全共闘系と日本共産党系の勢力が拮抗、67年冬の自治委員長選挙で私が1票差で佐藤久夫君(41年入寮同期・日本社会福祉事業大学教授)に辛勝したものでした。
小島君は、68年夏の選挙で38期寮委員長に当選。安田講堂陥落を機に東大闘争も終息に向かい、全共闘の「戦士」達は苦しい進路選択を迫られ、自ら命を絶つ仲間も。その中で小島君は法学部に進学、司法試験、国家公務員上級職試験に共に優秀な成績で合格、できたての環境庁に二期生として入りました。折から公害問題が声高に叫ばれ、正義感溢れる若者として、新たな社会矛盾を解決せんとする積極的な選択だったと思います。
因みに私の前の36期寮委員長の高見邦雄君は駒場で中退、日中友好運動に飛び込み、NPO法人「緑の地球ネットワーク」事務局長として中国黄土高原緑化で功績を上げ、小林政秀35期委員長は弁護士で活躍、34期の辰紘委員長は東京銀行に入り海外に雄飛、宮原耕治33期委員長は社長として日本郵船を率いています。
地球温暖化、ポスト京都議定書、炭素税、CO2排出権取引、リサイクル、産業廃棄物処理等、環境行政、人類の居住環境としての地球環境問題について、忌悼ないご意見を伺えるものと思います。奮ってご参加下さい!(文責 干場革治 昭和41年入寮)
記
日 時 平成19年10月3日(水)18時30分〜21時
会 場 学士会館本館203号室(千代田区神田錦町3−28 03-3292-5931)
講 師:小島敏郎・環境省地球環境審議官(昭和42年入寮)
テーマ:「人間居住環境としての地球環境問題」
会 費:5000円(夕食・飲物付き)
定 員 70名(先着順)
申込先 平賀・干場 Fax 03-5689-8192 電話 03-5689-8182
有限会社ティエフネットワーク Email:tfn-hoshiba@blue.ocn.ne.jp