東大三鷹クラブ第59回定例懇談会

 講 師 (株)日本郵船社長 宮原耕治氏
 テーマ 「21世紀の海運」

  宮原耕治委員長は間違いなく、我らが三鷹寮委員会の掃き溜めの鶴であった、というと他の委員にしかられそうであるが、実際そう思う。数代前まで、委員会は真面目で、学業成績の優秀な者がなるというのが当時の三鷹寮委員会のしきたりであった。しかし、我々の委員会の2〜3代前から、この不文律は狂い始めていた。
 丁度、中国の文化大革命とわが国の大学闘争の魁で、寮は久々に賑わっており、大学と学問のあり方に対する疑念が学生間で高まっていたこともあって、委員会は夕方から始まり、朝、皆が大学に行く頃に就寝するというスタイルを守っていた。たまに一丸となって行動するときは三鷹のパチンコ屋の開店であり、その戦利品を売店のおばちゃんに買い上げてもらうといった、アウトサイダー的生活、脱社会的行動に魅力を感じていた時代の委員会であった。
 このような委員会が空前絶後の体験をすることになったのは、寮祭の後、現代音楽研究会が模擬店のバーを常設化し、図書室がいつの間にか立派なイルミネーション付、バーテン付の飲み処となった。私は日参し、閉店するときは2~3万円の借金が出来ていた。さて、大学の寮に常設のバーがあるということが、世間の知るところとなり、新聞、週刊誌……で大騒ぎとなった。
 銀行の取り付け騒ぎのように寮生の親が来て、子供を強制退寮させていく、寮生大会は大混乱を続けるといった有様であった。この時、宮原耕治委員長は決然として、大学関係者、マスコミ、寮生の親等を相手に、八面六臂、十一面観音菩薩的対応をした。我々ぐうたら委員は、足かせにならない程度に酒を飲んでいたような気がする。やはり栴檀は双葉より芳しかった。
 さて、21世紀は20世紀のように右肩上がりではない。食糧、エネルギー、人口、環境など色々な面で20世紀の付けを払わなければならない。21世紀の日本と世界の海運について、宮原委員長がどのような展望を持っているのか是非聞いてみたい(文責:S40年入寮、吉川泰弘)。

 ◎例年3月は、大阪で開催しておりましたが、今年は講師の都合等もあり、5月(31日)に変更しましたのでご了承下さい。

                  記

 日 時 平成17年4月7日(木)18時30分〜21時
 会 場 学士会館320号室(千代田区神田錦町3-28::03-3292-5931)
 講 師 日本郵船(株)社長 宮原耕治氏(S40年入寮)
 演 題 21世紀の海運
 会 費 5,000円(会場費、夕食代を含む)
 定 員 100名(先着順)
 申込先 平賀俊行 Fax 03- 5256-0458 Tel 03-5256-0455 (株)国際研修サービス
      干場革冶 Fax 03- 5689-8192 Tel 03-5689-8182
          (有)ティエフネットワーク E-mail:tfn-hoshiba@blue.ocn.ne.jp