講 師 三楽病院名誉院長 河野信博氏
テーマ 「医療よもやま話」
7月の第49回定例会は、下記の通り開催することとし、講師には昭和30年入寮の河野信博医学博士(三楽病院名誉院長)をお迎えすることになりました。河野先生のプロフィールを同室だった中澤孝介さん(現在神戸在住)にまとめてもらいました。
『明寮0号室は明寮の入口のそばにある15畳ほどの和室だった。ほぼ半世紀前、我々はこの部屋で1年間寝食を共にした。私、中澤孝介(昭和34年工学部卒)と河野信博君との交友はこの時からである。我々はそこで勉強し、語らい、寝た。それはまさに梁山泊であった。
試験の時以外は、いやその時でさえも集まって談笑したり車座になってトランプのナポレオンに夢中になっている方が多かった。もちろん河野君もいつも加わっていたし、以前この会で講演した高島俊男君もその一員だった。河野君の父君が医者であったことでもあり、彼自身は当然医学部進学の積もりであったが、明寮0号室に入ったのが運の尽きで当時の医学部進学の難しさを考えると最悪の環境であった。
しかし、彼の凄いところは平然とむしろ朗らかにこの苦労をのりこえ難関の医学部医学科の入試に合格した。
医学部時代には演劇部に入り東京女子医大の演劇部で活躍されていた医学生と知り合った。その医学生が今の奥方である。ちなみに彼は二男二女に恵まれたが全員が医者として活躍している。
大学院卒業後、昭和43年からは米国コーネル大学で2年有余肝臓移植の研究と臨床に従事し、肝臓外科の専門医として活躍した。帰国後は東大で20年の教職生活を送り、そしてこの3月までの10年間は東京都教職員互助会三楽病院の病院長として、また東京医科歯科大学教授として活躍してきた。
専門分野でも日本外科学会、日本消化器外科学会、日本消化器病学会、日本肝臓学会、日本移植学会、日本生物臓器保存学会、日本成人病・生活習慣病学会などの役員としてその存在はつねに知られ、著書、論文も多岐にわたり、今後の更なる活躍を私は期待している。
私は医者ではないが、これらの煌びやか肩書きは別にして河野君は「名医」であると同時に「良医」であると確信している。それは半世紀に及ぶ彼との付き合いからである。良医を身近に友人としてもつことの大切さを痛感している。
あの我々が青春のひと時を過ごした三鷹寮はもう我々の記憶にしかない。遠ざかる記憶とともに我々はどうしょうもなく老いていく。自分の身体の不調について安心して相談できる医者がほしい。これは切実な願いである。その時には河野君を頼ってほしいと思う。彼ならきちっと応えてくれるだろう。
ただ、三鷹クラブという立派な組織があるので、平賀代表には御苦労ではあるがシステム化して頂けれはありがたいと思う。』(中澤孝介記)
最近、私を含め、三鷹クラブのメンバーが医療に関し困った問題が起こった時、気軽に河野先生に相談を持ちかけ、その都度迅速適切な対応をいただいております。事実上三鷹クラブの医療アドバイザーのような役割を果たしていただいているわけです。今回は先生の幅広い経験から「医療よもやま話」という題で、興味深いお話をいただけると大いに期待しております。(文責平賀)
記
日 時 平成15年7月10日(木)18時30分〜21時
会 場 学士会館本館320号室(千代田区神田錦町3-28 TEL:03-3292-5931)
講 師 河野 信博 三楽病院名誉院長(昭和30年入寮)
演 題 「医療よもやま話」
会 費 5,000円(会場費、夕食費等を含む)
申込先 平賀俊行 FAX 03-5297-5020 TEL 03-3256-0559 緑富士(株)
干場革治 FAX 03-5689-8192 TEL 03-5689-8182
(有)ティエフネットワーク e-mail:tfn-hoshiba@blue.ocn.ne.jp