東大三鷹クラブ第38回定例懇談会

 講 師 厚生労働省雇用均等・児童家庭局長 岩田喜美枝氏
 テーマ 「働く女性についてか」

 7月の定例会には、講師として、岩田喜美枝さん(厚生労働省雇用均等・児童家庭局長)をお迎えします。第16回(平成10年1月)の鷲尾悦也連合長以来、久しぶりの寮友以外の方の登場です。三鷹クラブとして女性の講師は始めてです。私がかつて労働省国際労働課長として在任していた頃(昭和53年〜56年)、岩田さんがそのスタッフとして能力を発揮し、それ以来の最も頼れる同志の一人です。厚生労働省発足とともに、両行政の関係局を統合した組織の責任者に就任されたのを機会に、三鷹クラブの行事への協力を依頼したところ、快くお引受けいただきました。
 岩田さんは高松高校卒、昭和41年に東大(文1)に入学、サンケイスカラシップにより1年間アメリカに留学した期間以外の4年間すべてを代々木上原の香川県女子寮に住み、駒場(後半も教養学科)まで徒歩で通ったとのことです。一見恵まれた大学生活のようですが、実態は3畳に二人居住するという考えようによっては東寮の8人部屋よりも厳しい環境で勉強しなければならなかったようです。在学中には三鷹寮を訪れたことはなく、駒場寮もこわごわ中を覗いた程度だそうです。寮についてどう思っているかの質問に対して「女子学生には近づきにくい所」との答えが返ってきました。
 岩田さんには夫君との間に二人の娘さんがあり北大(医)と京大に在学中です。深夜までの残業がつづくという不規則な本省勤務を他の人と共にこなし、妻として、母としての家庭生活と両立させるためには苦労も多かったと推察しますが、そんな気配を他人に感じさせたことはありません。
 女性が働くことについての枠組みは大きく変り、現実に就業者は増えています。責任ある地位への女性の進出も目立っようになりました。しかし、私達を含めて社会の意識はそれほど変っていない部分があります。この機会に率直な意見の交換が行われることを願っています。(平賀記)

                     記

 日 時 平成13年7月27日(金)18時30分〜21時
 場 所 学士会館 320号室(千代田区神田錦町3-28 電話03−3292−5931)
 講 師 厚生労働省雇用均等・児童家庭局長 岩田喜美枝さん(昭和41年入学)
 演 題「働く女性について」
 会 費 5,000円(会場費、夕食費等を含む)
 定 員 100名(先着噸 定員を越えない限り特に連絡はいたしません)
 申込先 平賀俊行 FAX O3−5297−5020電話03−3256−0559 緑富士
      秋山順一 FAX O3−3553−4753  ライフ・インターコーディエ
      E−Mail:uzawa@mcgiken.co.jp又はjakiya@nifty.com