東大三鷹クラブ第27回定例懇談会

 講 師 気象庁長官 滝川雄壮氏
 テーマ 「気象予測」

 今回は昨年気象庁長官に就任した滝川雄壮氏に「気象予測」について話して頂くくことになった。最新の衛星情報によるモノや昔ながらの観測方法やコンピュータ解析からカンピュウターによるものまで、久々の理系の講師のお話です。以下石崎勝義氏の紹介要旨。
 昭和33年に入寮してすぐ西寮の3人部屋で滝川雄壮、楠本欣史と同室になった。3人とも話しが好きで話し始めると止まらないので、「勉強時間を決めて、その間はお互いに語りかけない」というルールをつくったが、勉強時間が終わるのを待ちかねてよくダベッた。滝川は身の回りのことにもいろいろ自分の考えがある。人の言うことも「そうか、そうか」と面白がってよく聞く。自分の考えと違うと、「そんなことねえと思うよ」と広島弁まじりのベランメー調で言い始める。ユニークな見解だが、彼の経験を根拠にしていて判りやすい。そのうち他の部屋に出かけたりした。亡くなった三谷氏ともよくダベッた。他の部屋からも声がかかる。滝川は人気があった。
 いま考えて感心するのは、就寝時刻を11時ときめて、おおむねそれを守ったことだ。授業にもだいたい出た。勉強も短時間ながら毎日していた。このような共同生活のペースを考えてルールを提案したのはやはり滝川である。
 卒業後、彼は気象庁に入り、自分は土木研究所に勤めるようになった。実務を対象とした研究生活という点で同じような道を歩くことになった。そのころ、彼は寺田寅彦に惹かれていた。彼は寺田寅彦のことを「科学する心」と表現して楽しそうに話していた。
 気象庁に入ってからは、コンピューター解析による気象予測を専門にしていた。滝川は、昨年気象庁長官になったが、地球規模の環境問題の解明、「短期予測は良く当たるようになったが長期予測が当たらない原因や最新の気象予測の問題点など、滝川の、あのわかりやすい話し方で、解き明かしてくれるだろう。(石崎勝義/秋山順一記)

         記

日 時 9月17日(金)18時30分〜21時
場 所 学士会館本館(千代田区神田錦町3−28 03−3292−5931)
講 師 滝川雄壮気象庁長官(昭和33年入寮)
テーマ 「気象予測」
会 費 5,000円(食事代含む)
定 員 100名(定員を越えない限り特に連絡致しません)
申込み  干場革治(S41年入寮 03−5689−8182 FAX O3−3818−1219 ティエフネットワーク)
お問合せ先 平賀俊行 勤務先 пF03−3256−0559 Fax:03−3253−4895