東大三鷹クラブ第12回定例懇談会

 講 師 日本銀行理事大阪支店長 木下栄一郎氏
  テーマ 「関西経済について思うこと」

 会員懇談会も盛況裡に回を重ね,さる1月11日には「懇談会10回突破」を記念して加藤登紀子さんを囲む昼食会を開催,多数の寮友が夫人同伴で参加しました。  第12回会員懇談会は,初めて大阪で開催し,講師に日本銀行理事大阪支店長の木下栄一郎君をお迎えします。木下君は小豆島の出身で,香川県立高松高校を卒業して1960(昭和30)年東大に入学し,三鷹寮生となりました。60年安保闘争のさなかに発足した中川委員会に文化委員として加わり,寮自治活動のかたわら演劇に熱中していた同君の姿が,懐かしく思い出されます。寮祭のときに東京女子大学と合同で上演した劇中の白髪の予言者の役が木下君によく似合い,なかなかの好演でした。中川委員会の半年間は,安保闘争,三鷹高校定時制女子生徒殺害事件と三鷹署の寮内立入捜査要求,寮委員を含む多数の寮友による東女と津田塾へのストーム遠征事件と収拾のための臨時寮生大会など,波乱の多い時期でしたが,木下君は常に沈着冷静で付和雷同することなく,温厚明朗の人柄の故に多くの寮友から敬愛されました。

 法学部を卒業して19644(昭和39)年に日銀に入り,若くしてニューヨークに駐在,帰国後は営業局を中心に要職を歴任し,日銀を背負う逸材として実力を磨いてきました。営業局審議役(1990),名古屋支店長(1992),営業局長(1994)を経て,1996年2月理事に昇任、大阪支店長として関西に赴任し今日に至っています。

 今回の講演は「関西経済について思うこと」と題し,地盤沈下と言われて久しく,阪神大震災,相次ぐ金融機関の破綻など,明るい話題の少ない関西経済の近況を分析し,再起への道を展望して頂きます。また日銀経営陣の一員として,金融改革問題についても発言して頂けるものと期待します。関西在住の寮友はもとより,その他地区の寮友も奮ってご参加ください。夫人同伴歓迎。三鷹クラブ未加入の寮友も誘ってください。当日は講演のほか懇親パーティーも予定しております。(1997年2月16日,菅建彦記、昭和35年入寮)

 日時 1997(平成9)年3月14日(金) 18時から講演、19時30分から懇親パーティー
 場所 大阪弥生会館
 講演は三笠・笠置の間(懇親パーティーは伊吹・愛宕の間) 大阪市北区芝田二丁目4番53号
 電話 06-373-1841 東海道本線大阪駅中央北口から徒歩5分
 講師 日本銀行理事・大阪支店長 木下栄一郎さん 1960年入寮
 会費 七千円(懇親パーティー会費を含む)
 お申込 Faxで 03 5477 7487 (MC技研・杉原隆紀、1970年入寮)へ
 お問い合わせ 平賀俊行 勤務先 電話 03-5294 1014 fax 3254 3368
          菅 建彦 同上 電話 3213 8310 fax 3213 3018