ゲーム屋裏方稼業
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とんでもなく久しぶりの『裏方稼業』更新です。というのも、年末商戦が近くなって、そういえばこの時期が毎年修羅場だったな〜と思いだしたもので。 半分はPOP制作やチラシの版下製作などのDTPの仕事で(一応私の担当は主にこっち)、折り込みチラシでもFC本部や問屋が大量ロットで作るチラシと違って掲載タイトルの差し替えに個々に対応、また手配り用のオフセット印刷チラシは500枚程度から受注できるというのがウリでやっていまして、普段は固定の顧客だけなのですが、年末は一挙に注文が集中してチラシ原稿作成に追われまくりでした。 しかしDTPに関しては半分素人なもので、世間一般でどうなのかなんとも比較ができないのですが……考えてみると不思議なのは、チラシ原稿の制作を受ける際に、相手先から何を掲載するという指定を受けないんです。一応コンサルティングと銘打っている会社ですし、まずこちらが掲載タイトルや価格、その時点で揃えられるようなら写真まで入れて出力したサンプル原稿を用意して、それをFAXして変更点などを相手に聞くというやり方をしていました。あらかじめ「これをメインで」くらいの要望を聞いておくことはあるんですけどね。かなりしっかりした知識のあるお店でもないと、一からチラシ原稿を考えるのは難しいため、こちらから形を提示した上で変更点や要望を聞くというセミオーダー形式に落ち着いたようです。それに、ベースが共通で何店舗分かの注文も部分的な変更で済むなら作る方としても楽ですし。いや、結局フルオーダーの顧客もたまに居るんですけどね。原稿制作費がゼロに近い状態でやることになる…。 ただ、ちょっと事情が違ってくるのが買取チラシ。これは主にマンスリー契約で一ヶ月間使用するものとして作るので、半分は発売前の翌月分のメインタイトルを先読みで載せていきます。「買取価格は常に変動しますのでお早めに」というお約束文句入れて。これは、ファイルメーカーというデータベースソフトを使って、うちの会社で作っていた相場表の価格をサンプル掲載して提案していたのですが、各店で何を重点にしているか、発注数は、既発タイトルの場合はその集まり方は、など条件が違ってくるわけで、これは各店で校正を入れてもらわないと始まらない。ところが、新規で注文受けたお店だったのですが──うちの相場表を導入している訳でもないのに買取チラシがサンプルそのままOK!? 本当に何も価格修正しなくていいのかと何度も念を押してしまいましたが、あれは価格付けのノウハウがないお店だったのか、単に大雑把な店だったのかどうにも不明…。 (2000/11/14) |