ゲーム屋デキゴトロジー

バイトでも待遇が非道かったら労働争議起こしましょう・2

 さて、この間バイト仲間うちで検討してはいたのですが、一度労働基準監督署に相談してみることにしました。



 確定申告の折、バイト仲間に「この店の給与支払いに関して税務署で言ってみようかな」と相談されたので、畑は違うのかもしれないけど、丁度いい機会だしお役所には違いない、持ちかけてみたらと返答したら、実際その人が申告の際に相談してみると、「それはぜひ労働基準監督署の方で詳しい話をしてほしい」と言われたそうで。
 また、私が就職決まっていち早く辞めることになり、以前に企てていたボイコット計画は立ち消えになるのか。残った者が貧乏くじを引くのは目に見えている訳で、残る夜番の去就が気がかりだったのですが、やはり就職を考えていて同時期に辞めたいという夜番仲間が言うには、「ここで有田さんと一緒に辞めるとかえって会社を喜ばせる状況になった」とのこと。どういう事?!

 その可能性はあると半ば予想していたことではあったのですが──それは、4月から閉店時間を早めて、交替なしのシフトで夜番の出番自体をなくすということ。確かに、わざわざ2時間のシフトに新しく人を募集する手間もさながら、業績的にも、交替なしでシフト回せる営業時間にするんじゃないかとは思っていたのです。しかし、それでクビを切られることになる人が出るのに、あと2週間もないこの時期になって!? しかも、これが本社からの正式通達ではなく昼の人から伝え聞いた話。それって解雇の際の1ヶ月前の通告義務にも反しているんじゃないの!?
 私はもう辞めることが決まっている人間だから、時給が支払われないことを訴えるにも動きやすいし、辞める前に白黒はっきりさせたい気持ちもある。それに、他の2人の夜番にしても、またも知らないところで勝手に話を進められている訳で、今こそ動いておかないと。「辞めるつもりでいるけど、それで会社を喜ばるのは悔しい」だそうで(笑)

 決行を決めた週の頭〜前日にかけて、夜番3人で最後の証拠集め。──が、確かにこの店での保管用にコピーしてある毎月分のタイムカードのコピーも昔の分は処分されているようだし、問題の通達というのも口頭でだったり、一番問題のFAXは翌日に私が店に来た時には既になかったくらいで、証拠となるようなものがほとんどないのが痛い…。私も自分用にタイムカードのコピーは持っていたんですけど、辞めると決まったから捨てちゃったんですよ!

 そして、懸念はやっぱり現実のものとなるのですが…

 警察も当たりはずれが大きくて、運が悪いとまるで頼りにならないようですが、労働基準監督署の担当もハズレに当たった感じで…。まあ、特に有力な証拠がないのでどこまで当てになるかとは思っていたので、多少は知恵をつけてもらえただけマシだと思ってはいるのですが。

 K君が問い合わせの電話をした際には、特に予約などは必要なく待つことも少ないと言われたそうで、直接、地区の労働基準監督署で集合。私はスーツで行ったのですが、他の2人は普段着で、まあアルバイトだからそう気にしなくてもいいのかなー(汗)と思いつつ、誰が交渉役になるかなどを話しながら窓口へ。その時は相談がなかったようで、すぐに通してもらえました。
 が、応対に出た人が呼んできた相談員というのが、かなり年輩のおっさんで態度も横柄でや〜な感じはしていたのですが、あれはやっぱり、若い者ばかりということでナメられていたと思う!(受付の人でなくおっさんの事) 電話で問い合わせたときには親身に聞いてもらったというK君がへこんでいたくらいです。
 いきなり「どういう契約内容?」というので、そこが説明しづらいんだよな…と、口頭のみで、はっきりした話もないのだけど、と切り出すと、「契約がはっきりしていないなんてそんな事はない」と断言。はっきりしないから困ってんだよ、こっちはよ! でなきゃ相談に来るか!! その後も本筋に関係ない説教はするわ、K君が持っていたタイムカードの書き換えを見せても説明を聞かないわ。欧米の契約論など言われるまでもないし、それが日本で通用しないから困っている人が後を絶たないんだろうが!
 成り行き上、メインで話すのが私になっていたのですが、かなり理論返しもしたし、終いには私も喧嘩売るつもりで「つまりはココで相談するだけムダってことですか。あんたらも給料もっているんだろうに」「使えねえお役所」的発言を吐いたところ、以降はだいぶ丁寧にアドバイスしてくれました(苦笑) 怒っていることはアピールしてみるものだなあ。
 タイムカードの件については、最初から私も証拠がない以上は望み薄と思っていたので、今後の分を手を打つしかないと話を切り上げ、話はもう一点の予告なき営業時間変更と首切りについてに。…私はその件では関係ないのだけど。こちらは残る2人には有効な対処法も聞けたようなので、無駄足って訳でもなかったですね。しかし、つくづく労働者には辞める権利しかないんだなー。それじゃ根本的な解決にもならないし、この就職難に何言っているんだか!と思うのだけど。


 既に、就職が決まったことから日限を決めて辞めることになっていた私は、ほとんどここで問われた問題に関係なく辞めた訳ですが、残る2人に関しては、
●私と交替シフトの女の子・・・正式な営業日通達と、人事責任の所在の確認(営業時間変更と同時に辞めてもらうと言ってきたチーフを人事責任者とみなしていいのかどうか)、1ヶ月前に解雇通告がなされなかったことで、1ヶ月の雇用確保もしくは1ヶ月分の手当を要求。
→営業時間変更を1ヶ月先延ばし(いいかげんな会社…)。その間のシフトは現状のまま維持。
●勤務年数の長いK君・・・昼シフトに移るように言われているが、その日数や時間などは好き勝手に指定されているらしい。そういった変更は別契約(契約の変更)になるとのことで、返答は留保して少なくとも言質を取られて不利な立場にならないようにするつもりらしい。
 ──ということになったそうです。ベストな結果とはほど遠いですが、少なくとも、会社の好き勝手にさせずには済んだとはいえるかもしれません。ついでに、チーフは私達が強い態度に出たことで相当に参っていたようですが、本社の人は対して堪えていなかったらしいですし。ま、会社側も異存ないような事なら、黙って泣き寝入りするだけ損ってものじゃありませんか。

2002/3/18〜3/21の日記から抜粋

GAMER'S VIEW メニューへ