ゲーム屋デキゴトロジー

日本語は通じますよ

 とかくゲームをやる人間がマナーがなっていないと決めつけられるものではないし、私のバイト先の客層は決して柄が悪くはないので、むしろコンビニなどの方がいくらでも感じの悪いお客さんには遭遇するのですが…。
 それにしても、近頃ちゃんと会話の出来ない人が増えていませんか?
 ものを訊ねるにしろ、お買い求めになるにしろ、日本語は単語だけでは充分に通じませんよ。最初から用件が決まっているのなら、ひとつひとつ問い返されるのを待つ前に始めから終わりまで言って戴けないものでしょうか(ああ、電話の話の進め方は別ね)。もし単語だけで済むと思うなら、それは想像力の欠如です。
 それに、こちらが物を買って戴く態度があるとするなら、同じ人としてお客様の方にも買う態度というのはあるのではないでしょうか。お客様と店員が向かい合っての売買は人同士のやりとりであって、ただ物を購入するシステムではありません。
 でも、中には言葉が通じないと思っているのか、終始無言のまま買い物を済ませるお客さんもいますね。あるいは口や声の不自由な方もいる訳で、そういうお客さんも不都合なく買い物の出来る現在のシステムは喜ばしいものなのですが。
 そんな折、これはうまい!と思ったのが、天性のような接客の上手さを密かに尊敬している先輩バイトの人の対応(ちなみにだいぶ年下)。入ってくるなり黙って鞄から取り出したソフトをカウンターに置いた学生に対し、いかにも真剣かつ心外そうに「いかがなさいましたかっ!?」と。そこで相手は初めて「…あ、買い取って下さい」と言うのですが──そう、単に持ってきたソフトを置いただけじゃ、買い取り以外にもソフトの不良で修理や返品の問い合わせに来た場合だってあり得るし、もしかしたら万引きの自首ということもありえなくはないかもしれない。こちらから「買い取りですが?」と先回りして聞くのではなく、あくまで相手に言わせるやり方として無理がない!
 ここは日本国内のお店ですし、日本語で言ってくださる限り通じるんですから、心配なく用件をおっしゃって欲しいものです。

2001/1/29

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