ゲーム屋デキゴトロジー

テンバイヤー

 セールになると現れる彼ら。転売屋。あるいは転売+バイヤーで「テンバイヤー」と名付けられています。転バイヤーでもいいかも。
 まあ、高校生あたり小遣い稼ぎのつもりでやる人が出てくるのでしょうね。今時はオークションもそうだし。しかしいい歳した大人がやってたりするんですよねー。まさかそれで生計を立てちゃいないだろうに。
 知らない人にご説明しますと、つまり捨て売りされているソフトを物色しては、他の買い取りが高い店を探して売り、差額を儲けようというお客さんです。業者はこうは呼びません。
 転売目的のお客さんというのは、そりゃまあ大体見れば判ります。常に大きな紙袋いっぱいにソフト詰め込んで、ソフトを売った足で特価ソフトのみを二度三度来店して買い(一度に買っていく人もいますが…いちいち出直す人は良心なのかバレないようにのつもりなのか)、どことなくおどおどした態度。
 店側にしてみれば、そりゃ在庫を処分できればいいのだから、どういう目的で買っていこうが関係はない…のですけど、こちらが赤字出してやっていることが儲けに利用されるのはやはり悔しいものだし、それと個人的にゲーム好きとしては、ゲームの中身は無視して商材としてだけ利用されるということに理不尽な怒りを感じたり、どっちにしろ感情問題で愉快には思いませんね。しかも、それが忙しい時間に来られるとハタ迷惑たらない! どうせ持ってくるのは他所で値崩れした物なんだから。
 こんなテンバイヤーを相手にしたときに痛快なのが、持ち込まれたソフトのディスク面に傷(明らかに見て判るレベル)を発見したり、暴落しすぎでうちでも買い取りが最低価格だったりした時。
「こちらディスク面に傷がございますので買い取り価格が500円引きになりますが、いかがなさいますか?」
 黙って引っ込める。
「こちらのソフトは当店での買い取りは最低の10円なのですが、よろしいですが」
「…やめます」
 いかにも申し訳なさそうに応対しつつ、その内心では「そうそう毎度てめえの思惑通りにいってたまるかよ!はーっはっはっはっ!!」と高笑いする瞬間。
 や、私もだいぶ毒が出てきた模様。

2001/1/29

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