ゲーム屋デキゴトロジー

半額セールで詐欺に遭う

 バイト先のゲーム屋の方では在庫整理のため50%OFFセールをやっている。これが表示価格、まあ今まで付けていた値段から半額となるもので、すでに1.980円まで下げていたものなんか990円。新品なのに随分とまあ思いきったものだという気がしないでもないが、いくら値段を下げたって動かないものは動かないのだし、これくらい大胆にやらないと効果がないというものなのだろう。それにしたって、表示価格がいくらというより、半額になっているということの方が「お得感」があるものだから、値札の表示価格を今までより高く設定した上で50%OFFにすれば、そう投げ売りしなくても済むように思えるのだけど。それに、この「表示価格から半額」の販売値段って、周りの中古を扱う競合店の買取り価格を下回らないようにちゃんと計算されているのかね。そう高く売れるものは含まれていないとは思うけど。まあ、個人的感想はこの際関係ない。

 50%OFFセールの対象商品はかなり多い──そりゃ大量に余っているから半額対象なのだけど──ので、半額コーナーだけでなく通常のジャンル棚にも入れておくように指示されたのが昨日のこと。それがあったから今日の事件につながったのだけど…。
 競合店の買い取り価格との関係は不明ながら、いかにも転売目的らしく大量に買っていく人は何人か見受けられる。しかも、旧式POSのレジの半額値引き作業は相当手間が掛かる。
 何点か半額シール付きの商品がレジに出されたときに、他のは確かにそうだけどこれも半額だっけ?というものが1点あって、何の疑いも持たなかった訳でもないんですよ。棚の整理をしているときに、半額棚でないジャンル棚でみたばかりだったし。しかし、売場には自分一人だったのでその場で確認はできず、ジャンル棚にも半額商品を混ぜたばかりだからそうなんだろうと納得することにして、そのお客さんの会計は済ませてしまった。
 そのすぐ後。別の人間でやはり半額商品を何点か。さすがに「これは!?」と思ったのがヒット作シール付きの「久遠の絆 再臨紹」。DCだと今年春に出たばかりのタイトルや、それなりに売れたタイトルでも半額になっているのであり得なくもないけど、これは在庫はそうないはず? レジ打ちながらも戸惑っていると、その時は他の人もカウンター内にいたのでやはり気が付いて、ちょっとお待ち下さいと半額対象リストを出してきて照合しはじめた。で、やっぱり対象でなかった訳で、「こちらの手違いで間違えてシールを貼ってしまったようで、申し訳ありませんがこの商品は半額にはなりません。いかがなさいますが」と。そうしたらその客は「じゃあいいです」と他のものだけ買っていったのですが、行った後で試してみると、この半額シールって剥がせない加工をしてある値札と違って簡単に剥がれるんだ! そうすると、じゃあその前に私がおかしいと思ったアレも!! くっ、やられたーっ!
 その客が判っていてつけ込んだのかは知りませんけど、レジに居たのが平日が夜2時間だけの私(か同じ時間枠のもう1人)でなくフルのシフトで入っているスタッフだったら、この半額セールへの商品移行作業に携わっている訳で、どれが半額になっているかほぼ把握しているだろうから引っかからなかったはずなんですよ。この件があって初めて、半額対象商品の一覧が渡されて、確認するように言われたのですけど。
 とりあえず、シール張り替えの詐欺を見過ごしてしまったのは、1件だけで済んだ模様。
 ちなみに、間抜けなことに2件目の詐欺失敗の客は、その時ご丁寧にメンバーズカードに入会していて、なんともいい度胸だと思わずにいられないのですが、備考欄にしっかり「詐欺未遂」と書き込んでおいてあげました。

2000 8/18.19日記より

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