みら's REVIEW

戦国ブレード
ジャンル:シューティング/彩京

 最初は激変ぶりにずいぶん文句言っていたんですけどねー。結局の所、前作より大ハマりでした。
 ゲーセンで、プレイしていて笑いすぎで悶絶したのは、後にも先にもこのゲームくらいです。

 彩京のシューティング「戦国エース」続編ですが、大幅な変更として、彩京初の横スクロール形式になり、しかも、今回は人がそのまんま飛ぶように! 操作は前作同様にショット・溜め撃ち・ボムの3種類ながらも、「ストライカーズ1945」からの流れか、パワーアップすると各キャラに固有オプションが付くようになり、各キャラの個性がうち出されています。溜め撃ちはオプションの攻撃なので、未パワーアップ状態では使用不能できないように。
 また、キャラクターデザインも、鮮やかな色調とコメディタッチが特徴の中村博文氏に代わり、リアルな質感と巨乳がすごい司淳氏に変更。前作から二年後の設定で、引き続き登場しているのはこよりと天外だけで、ほかは、復讐の剣術士・翔丸、反逆のカラクリ武者・ハガネ、ジェーンの妹の少女忍者・ユーニスという顔ぶれに一新。加えて、最強キャラのアインは隠れキャラとして登場するのですが……いつの間に“風雲はだか侍”に…?! アインのボム“サムライソード”は、中盤までのボスなら一撃です。
 2人同時プレイ時に内容の変わるデモも健在。主人公の翔丸が(普段は)シリアスなキャラなので、2Pでも意外とまともな展開が多いのですが、EDでいきなり崩したり…。特に世のお嬢さん方は見た目で翔丸を選ぶことが多いようですが、だまされています! ユーニスとのEDは最高にぶちキレていてすごいことに。「母上」はともかく「ママン」ですよ! 虎沢と協力してこのED見たときには、笑いがとまらず二周目がまともにできませんでした。アイン&天外も破壊的にパワーアップしています…。アインの組み合わせは全体的に変なのですが、例外的に格好いいハガネとの組み合わせがおすすめ。
 一人プレイでのEDは、5面クリア後のルート選択で二種類に分岐。一応、真のEDは下ルート。
 あ、そういえば、キャラゲー苦手な人には、ショット+スタートでデモなしノンストップモードがあったはず。私は試したことないんですけど。
 和風のステージや敵の造形は、今回かなりいい感じ! 森林ステージの芋虫から蝶へ脱皮する「震羅」や、雲海ステージの飛行戦艦[號天」など、ボスの多段変形は魅せてくれます。
 サウンドも、寂しかった前作と比べると和の華やかさあるものに。雲海ステージの「空の舞」が好き。
 難易度は、私はかなりやりやすいと思ったんですけど…どうなんでしょ。後半で彩京恒例、鬼の超っ速弾が出てくるとかなり厳しいですが。

 ところでこのゲーム、AOUで出展されていたバージョンでは台詞が特別製になっていました。
 ハガネが「AOUで少しだけ俺の魅力を教えてやろう」「下半身には当たり判定がない。恐れずにガンガン行け」などフレンドリーに教えてくれたり、クールっぽい翔丸が「俺が主人公の翔丸だ! AOUでも大暴れだぜ」なんて言っていたり、違和感通り越してなかなか笑えました。

 家庭用ではSS版に移植。これがまた良い出来です。ゲーム自体の移植度は問題なし。難易度設定も細かいし、一周目はコンティニュー無制限。レベル3以下は二周目がないのも解ってるよ彩京! デモに声優を起用しているものの、デモに音声なしのものも選べます。ただ、ゲーム中のキャラ音声やデモ内容がアーケードのままのが残っていないのが惜しいな〜。SS版独自の隠れキャラとして「ガンバード」からマリオンも登場。二枚組で、ディスク2は丸々付録の「戦国瓦版」。投稿イラストやデータベースを収録しているほか、見所は若本規夫氏が熱演する「ときめきアイン占い」。…占いってゆーか…「聞け兄貴の叫び!」らしいです。やたらパターンが多く、40分くらいやっても全パターン見られないとか。

システム・・・・★★★★☆ オプションの使い方が遊び甲斐あります。横スクロール化も正解では。
グラフィック・・★★★★☆ 和風情緒あるステージや、アニメーションするデモなど大幅に向上!
キャラクター・・★★★★☆ ちょっとおとなしめだけどデモは相変わらず。ハガネの元の姿イチ押し。