みら's REVIEW

ダンジョンズ&ドラゴンズ 〜シャドーオーバーミスタラ〜
ジャンル:アクション/カプコン

 あのテーブルトークRPGの代表格、「D&D」をカプコンがゲーム化した横スクロールアクションの第2弾です。前作「タワーオブドゥーム」は友達のつきあいでちょっとプレイしたくらいなのですが、今作はハマりました。使うクラスがいたから。高校生の頃TRPGはよくやったのですが、自分の持ちキャラがシーフとマジックユーザーだったので。それに、剣と魔法の世界なんだから、やっぱ魔法の専門家がいなくっちゃね。

 TRPGがベースということで、このゲームの大きな特徴が、性能に特徴あるクラスと最大4人のパーティープレイ。クラス(職業)は、前作のファイター、エルフ、ドワーフ、クレリックに加え、鍵開けやトラップ発見の技能を持つシーフと、肉弾戦の制限が多いものの強力な攻撃魔法を持つマジックユーザーが登場。これらのキャラからパーティーを組んで、役割分担をしながら冒険を進めるのが醍醐味です。多人数プレイでは、戦闘時に援護を頼んだり、仕掛けを作動させるときに協力したり、進むルートを選んだり、常に仲間と声をかけあって、協力しながら(たまに罵声を飛ばしながら?)進む、まさにパーティープレイが体験できるのが独自の魅力。
 操作的には、魔法とアイテムのウインドウの使い方にかなり慣れが必要で(最初のうちは移動しながら魔法選択など頭がついていかない)、ステージ攻略もかなり緻密にパターンを覚えないと進めないなど、初心者にはつらいところですが、そこはそれ、パーティープレイでなんとかなります。上手い人とパーティーを組んで連れていってもらいましょう。それに、パターンさえ覚えてしまえば、1人で2キャラ同時プレイとか、マジックユーザーで魔法なしクリアとか、すごい大道芸プレイを達成した人もいますから。
 それから、特筆すべきはプレイ時間の長さ。クリアするまでに1時間半〜2時間はかかります。人気が高い割には回転率が悪く、インカムにつながらなくてゲーセンにはありがたくないゲームだったはず。

 ところで、このゲームにはアイテムが数多く登場しますが、キャラクターの初期装備品は、名前を入力したときにある法則で決まります。しかし、一般的に有利なタイプCの名前にするために、“ウ”一文字とか愛のないネーミングだと悲しいです。また、伝説の剣はトップスコアのプレイヤーの名前がつくのですか、それが「ウの剣」だったりした日には力抜けて…。

 私は、よく仕事の昼休みにマジックユーザー一人旅でやっていたのですが、そのうち進めるようになってくると昼休み内に終わらなくなってきました。友達とゲーセンに行ったときも、パーティープレイにつきあってくれる相手じゃないと、長くなりすぎるのでプレイできないし。そんな次第で虎沢にD&D禁止令を出されてしまって、せっかくラスボスのシンまで行けるようになったのですが、一人で1コインクリアは達成していません。
 それに、ずっと一人でやっていたから、実は私、パーティープレイは勝手が分からないんだなー。

 家庭用には、前作とカップリングでSSに移植。ただし、SS末期の発売で、しかし固定ファンが多く需要自体は高かったため、市場でほとんど見受けられません。中古にも出て来にくいだろうしね。「シャドーオーバーミスタラ」の方は4メガRAMが必要で、2人プレイしか出来ないのでどうかなあ。あれ、最強魔法ファイナルストライクは2人でも使えるようになっているの??

システム・・・・★★★★☆ かなり手応えがあります。パーティープレイの楽しさは一番。
グラフィック・・★★★★☆ 本格ファンタジーの雰囲気充分です。
プレイ時間・・・★★★★☆ 1コインでじっくり遊べるのは良いけど、もうちょっと気楽に手が出せれば。